JPH08337153A - 車両用掃除機 - Google Patents

車両用掃除機

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JPH08337153A
JPH08337153A JP14613495A JP14613495A JPH08337153A JP H08337153 A JPH08337153 A JP H08337153A JP 14613495 A JP14613495 A JP 14613495A JP 14613495 A JP14613495 A JP 14613495A JP H08337153 A JPH08337153 A JP H08337153A
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dust collector
dust collecting
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Hidefumi Komada
秀文 駒田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両用掃除機に関し、集塵室と集塵タンクとの
間を確実に密封でき、しかも、集塵装置本体のメンテナ
ンスの作業性を悪化させたり、集塵タンクの出し入れ頻
度を高めたりすることなく、集塵タンクを容易に出し入
れすることができるようにした車両用掃除機の提供を目
的とする。 【構成】本体ケース7 の後側で集塵装置本体5 を昇降可
能に、かつ、上昇時に集塵装置本体5 の上部が後方に傾
斜するように本体ケース7 に連結する上下対をなすリン
ク19a,19b を有するリンク機構19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用掃除機に関し、
集塵室と集塵タンクとの間を確実に密封でき、しかも、
集塵装置本体のメンテナンスの作業性を悪化させたり、
集塵タンクの出し入れ頻度を高めたりすることなく、集
塵タンクを容易に出し入れすることができるようにした
車両用掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車などの車両の室内清掃を行
うために、例えば図10に示すように、フィルター10
1を内蔵した集塵室102及び電動送風機103を有す
る集塵装置本体104と、集塵室104の下側に密封状
に装着される集塵タンク105と、集塵装置本体104
及び集塵タンク105を収納し、前面に開口部106を
有する本体ケース107と、前記集塵室102に連通さ
れ、本体ケース107から導出された吸込ダクト108
と、この吸込ダクト108の先端に接続された図示しな
い吸込口とを備える車両用掃除機が用いられる。
【0003】電動送風機103を作動させると、塵埃が
吸込口から吸込ダクト108を経て集塵室102の下部
に吸引され、フィルター101によって気流から分離さ
れ、自重で集塵タンク102に落下して堆積する。
【0004】フィルター101が気流から分離された塵
埃によって目詰まりを起こすと、電動送風機103の負
荷が増大すると共に、吸引力が低下して塵埃の吸入効率
が低下する。そこで、フィルター101を手動で上下に
シェークするシェーキング装置109を設けたり、例え
ば図11に示すように、打撃片111を集塵室102内
で回転させ、例えばスポンジ状のフィルター101を打
撃し、その衝撃でフィルター101に付着した塵埃を払
い出すようにしたシェーキング装置110が設けられ
る。
【0005】図10に示すように、集塵タンク105
は、本体ケース107内の底部に平行リンク機構112
を介して支持された台113の上に載せられ、平行リン
ク機構112あるいは台113に連結したレバー114
を前方に引き倒すことにより、台113と共に斜め前下
方に移動され、この後、開口部106から外に引き出さ
れる。又、集塵タンク105を入れる時には、集塵タン
ク105をこの台113の上に載せた後、レバー114
を後方に引き起こし、平行リンク機構112の各リンク
が直立する位置よりも僅かに後方に傾く位置までレバー
114を移動させ、台113を後方からストッパ115
で受け止めるようにしている。
【0006】平行リンク機構112の各リンクを前方に
倒れている状態から起立させると台113及びその上に
載せられた集塵タンク105が上昇し、集塵タンク10
5の上縁が集塵装置本体104の下面に受け止められ
る。台113がストッパ115で受け止められた状態で
は、台113及び集塵タンク105は最高の位置よりも
ごくわずかではあるが低い位置で停止する。
【0007】集塵室102の下縁部(あるいは、集塵タ
ンク105の上縁部)には、集塵装置本体104の下面
と集塵タンク105の上面との間に形成される隙間を封
止する封止部材116が設けられ、この封止部材116
により集塵装置本体104と集塵タンク105との間か
ら塵埃が放散されることや、空気が吸入されることが防
止される。
【0008】なお、前記開口部106は本体ケース10
6の前面のほぼ全体にわたって開口させてあり、前記本
体ケース107の前部にはこの開口部106を開閉する
扉117が設けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の車両用
掃除機においては、集塵タンク105が最も集塵装置本
体104に接近する位置から少し低い位置に保持される
ので、封止部材116が摩耗したり、弾力性が悪化す
る、いわゆる、へたりが生じたりすると、集塵装置本体
104と集塵タンク105の上面との間の密封性が損な
われ易い。
【0010】又、集塵装置本体104に集塵タンク10
5を連結したり、集塵装置本体104から集塵タンク1
05を切り離す時に、封止部材116が前後に擦られる
ので、封止部材116が摩耗し易く、この封止部材11
6の摩耗によって集塵室102と集塵タンク105との
間を完全に封止できなくなり、集塵室102と集塵タン
ク105との間の隙間から塵埃が本体ケース107内に
放散されたり、吸込口109における吸引力が低下した
りすることがある。
【0011】また、集塵装置本体104の下面が水平で
あり、しかも固定されているので、集塵タンク105を
十分に低い位置まで下げるようにしなければ集塵タンク
105の出し入れの作業性が悪くなる。
【0012】しかし、集塵タンク105を十分に低い位
置まで下げるようにするためには、集塵装置本体104
を高く配置したり、集塵タンク105の高さを低くして
その容量を削減することが必要になる。このため、集塵
装置本体104を高く配置する場合には集塵装置本体1
04のフィルター101の交換、電動送風機103の点
検及び整備などメンテナンス作業の作業性が悪くなり、
集塵タンク105の容積を削減する場合には集塵タンク
105を出し入れする頻度が高くなり、メンテナンスフ
リー化を図る上で不利になる。
【0013】本発明は、上記の事情を鑑みて、集塵室と
集塵タンクとの間を確実に密封でき、しかも、集塵装置
本体のメンテナンスの作業性を悪化させたり、集塵タン
クの出し入れ頻度を高めたりすることなく、集塵タンク
を容易に出し入れすることができるようにした車両用掃
除機を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用掃除
機は、上記目的を達成するため、前記集塵装置本体を昇
降可能に、かつ、上昇時に集塵装置本体の上部が後方に
傾斜するように本体ケースに連結するリンク機構を設け
たことを特徴とするものである。
【0015】上記リンク機構は、前記本体ケースの後側
で集塵装置本体を昇降可能に、かつ、上昇時に集塵装置
本体の上部が後方に傾斜するように本体ケースに連結す
るように構成してあればよい。例えば、上下対をなすリ
ンクを備え、集塵装置本体の上昇に伴って上側のリンク
と集塵装置本体との滑節点が下側のリンクと集塵装置本
体との滑節点に対して次第に後退するようなリンク機
構、上下対をなすリンクを備え、集塵装置本体の上昇に
伴って上側のリンクと集塵装置本体との滑節点に対して
下側のリンクの集塵装置本体との滑節点が前進するよう
なリンク機構、或いは、上下対をなすリンクを備え、集
塵装置本体の上昇に伴って上側のリンクと集塵装置本体
との滑節点が下側のリンクと集塵装置本体との滑節点に
対して次第に後退すると共に上側のリンクと集塵装置本
体との滑節点に対して下側のリンクと集塵装置本体との
滑節点が前進するようなリンク機構等が考えられる。
【0016】
【作用】本発明の車両用掃除機によれば、集塵装置本体
を上げ下げすることにより、集塵タンクと集塵装置本体
とが切り離されたり、連結されたりするので、集塵タン
クの上縁部又は集塵装置本体の下縁部に支持させた封止
部材が前後に擦られるおそれがなくなり、封止部材の摩
耗が生じ難くなる。
【0017】又、集塵装置本体を下げた状態では、集塵
装置本体が自重によって集塵タンクに押圧されるので、
集塵装置本体と集塵タンクとの間の密封性を高めること
ができる。
【0018】ここで、上記リンク機構の各滑節点は、ボ
ルト、ピンなどの軸とこれが挿通される孔とで構成され
るが、上記リンク機構の各滑節点のうちの少なくとも1
つの軸を小径にしたり、孔を大径にしたりすることによ
りその滑節点の軸と孔との間に遊隙を形成すると、集塵
装置本体を下げた時に集塵装置本体の下面を常に集塵タ
ンクの上面に倣って水平に位置させることができ、集塵
タンク本体の上縁あるいは集塵装置本体の下面に設けた
封止部材が摩耗したり、弾性劣化によって高さが低くな
る、いわゆる、へたりが生じても確実に集塵装置本体と
集塵タンクとの間の密封性を保持できるようになる。
【0019】更に、フィルター交換を含む集塵装置本体
の点検整備は集塵装置本体を下げた状態で行えるので、
そのメンテナンス作業の作業性が悪くなるおそれはな
く、更に、集塵タンクを下方に移動させないので、集塵
タンクの高さを低くして容量を削減する必要はなく、集
塵タンクの出し入れ頻度を高める必要はなくなる。
【0020】加えて、集塵装置本体を持ち上げた状態で
は集塵装置本体の下面の前部が高くなるように傾斜して
いるので、前面が集塵タンクの高さよりも高く開かれ、
集塵タンクの出し入れを容易に行うことができる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例に係る車両用掃除機を図面
に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0022】図1の側面図に示すように、本発明の一実
施例に係る車両用掃除機は、フィルター1を内蔵した例
えば縦軸円筒形の集塵室2と、この集塵室2の後上側に
載置して固定された左右1対の電動送風機3と、両電動
送風機3の横周囲及び上方を覆うモーターケース4を有
する集塵装置本体5を備え、又、集塵室2の下側に密封
状に装着される集塵タンク6を備えている。
【0023】これら集塵装置本体5及び集塵タンク6を
収容する本体ケース7は縦長の直方形に形成され、前面
のほぼ全体にわたって開放された開口部8と、この開口
部8を開閉する扉9とを備えている。
【0024】この本体ケース7の上側に導出された吸込
ダクト10の先端には図示しない吸込口が接続され、基
端部は前記集塵室2の下部の集塵口11に接続してい
る。図2の正面図に示すように、各電動送風機3の吸気
口12は上記集塵室2内の上部に開口させてあり、フィ
ルター1は前記集塵口11と各電動送風機3の吸気口1
2との間に配置される。各電動送風機3の吹出口13は
モーターケース4内に開口させてあり、このモーターケ
ース4を排気ダクト14と本体ケース7の後部に設けた
消音室15とを介して大気中に連通させている。
【0025】電動送風機3を作動させると、塵埃を含ん
だ空気が吸込口から吸込ダクト10を経て集塵室2の下
部に流入し、フィルター1を通過する時に塵埃がフィル
ター1に捕捉され、気流から分離される。塵埃を分離さ
れた気流は、集塵室2の上部から電動送風機3に吸い込
まれ、この後、モーターケース4に吹き出され、更に、
モーターケース4から排気ダクト14及び消音室15を
通って大気中に吹き出される。
【0026】図2及び図8の平面図に示すように、上記
集塵室2は円筒形に形成され、その下端面は全面的に開
放されている。又、この集塵室2の下端にはつば16が
形成され、このつば16の下面には全周にわたってスポ
ンジ状のゴム、合成樹脂などからなる封止部材17が貼
着されている。
【0027】上記集塵室2の周壁18とモーターケース
4の周壁19とは尾錠を介在させた連結装置20によっ
て互いに固定され、図1に示すように、上記本体ケース
7の後部に上下対をなすリンク21a・21bを備える
リンク機構21を介してモーターケース4の周壁19が
支持される。
【0028】図1、図4の側面図、図5の平面図及び図
6の側面図に示すように、前記各リンク21a・21b
はそれぞれ支持軸22a・22bで本体ケース7の後壁
23に固定したブラケット24に左右軸心周りに起伏可
能に支持され、これらのリンク21・21bの各遊端部
が連結軸25a・25bを介してモーターケース4の周
壁19の後側に固定したブラケット26にそれぞれ左右
軸心周りに回転自在に連結される。
【0029】上下のリンク21a・21bの長さは等し
くしてあり、これらの本体ケース7側の滑節点、即ち、
支持軸22a・22bの上下間隔はこれらのモーターケ
ース4側の滑節点、即ち、連結軸25a・25bの上下
間隔よりも狭くしてあり、かつ、集塵室2の下面が水平
になる標準位置では、上下のリンク21a・21bが支
持軸22a・22bの中点と連結軸25a・25bの中
点とを結ぶ直線に関して対称に位置するようにしてい
る。
【0030】図6に示すように、集塵室2及びモーター
ケース4を前記標準位置から上方に持ち上げると、下側
のリンク21bが水平になるまでは下側の連結軸25b
は前方に移動しながら上昇し、上側の連結軸25aは後
方に移動しながら上昇する。又、下側のリンク21bが
水平よりも更に起こし上げられると、下側の連結軸25
bは後方に移動しながら上昇するが、上側の連結軸25
aはこれよりも大きく後方に移動しながら上昇する。そ
の結果、集塵装置本体5が前記標準位置から持ち上げら
れると、この集塵装置本体5の上部が後方に傾斜するこ
とになり、集塵室2の下面は前方で高くなるように傾斜
する。
【0031】この車両用掃除機には、図1、図3ないし
図5に示すように、集塵装置本体5を昇降させるため
に、昇降駆動装置27が設けられる。図4ないし図6に
示すように、この昇降駆動装置27は、本体ケース7内
でモーターケース4の一側方まで延長された上側の連結
軸25aと、本体ケース7内のモーターケース4の一側
方でこの連結軸25aに固定されたハンドル28と、上
側の連結軸25aに固定された起伏ブラケット29と、
この起伏ブラケット29の遊端部に回転自在に支持され
た左右1対のベアリング30と、このベアリング30を
下側から受け止める受台31とを備える。
【0032】標準位置においては、図3に示すようにベ
アリング30が連結軸25aよりも後方に位置するよう
に起伏ブラケット29が受台26上で後方に伏臥してい
る。上記ハンドル28を操作して、起伏ブラケット29
をベアリング30が前方に移動するように起立させる
と、受台31に対する連結軸25aの位置が高くなり、
集塵装置本体5が上部を次第に後方に傾斜させながら持
ち上げられ、集塵室2の下面は二枚貝が開くように、前
方で高くなるように傾斜しながら集塵タンク6の上面か
ら持ち上げられ、集塵タンク6の上側に前方で高く、後
方で低くなる空間が開かれる。
【0033】このように、二枚貝が開くように集塵装置
本体5の下面と集塵タンク6の上面が開かれるので、集
塵装置本体5を持ち上げる時に集塵装置本体5の下面に
設けた封止部材17が前後に擦られるおそれはなくな
り、封止部材17の摩耗を長期間にわたって防止できる
ようになる。
【0034】起伏ブラケット29を直立させた後、更に
ハンドル28を同じ方向に操作し続けることにより、図
5に示すようにベアリング30が連結軸25aの真下よ
りも更に前方に移動し、連結軸25aの真下よりもわず
かに前方で受台31に設けたストッパ32に受け止めら
れる。
【0035】ベアリング30がストッパ32に受け止め
られているこの時には、集塵装置本体5の重量はベアリ
ング30を前方に移動させる方向に作用するので、ベア
リング30を前方からストッパ32で受け止めることに
より集塵装置本体5が標準位置よりも高い所定の位置に
保持されることになり、集塵装置本体5が下降すること
を心配せずに集塵タンク6の出し入れができるようにな
る。
【0036】そして、集塵タンク6の前部を持ち上げて
滑り易くした状態で集塵タンク6を本体ケース7の前方
に引き出すことができるので、集塵タンク6の取り出し
作業が容易になり、その作業性を高めることができる。
又、このように集塵室2の下面が前方で高くなるように
傾斜させれば、空の集塵タンク6を本体ケース7に入れ
る時にも、集塵タンク6の前部を持ち上げて滑り易くし
た状態で集塵タンク6を本体ケース7に押し込めること
ができるので、集塵タンク5の装填作業が容易になり、
その作業性を高めることができる。
【0037】集塵タンク6を本体ケース7内の所定の位
置に挿入した後、ハンドル28を逆操作することによ
り、起伏ブラケット29が直立状態を経てベアリング3
0が連結軸25aよりも後方に位置するように受台26
上で後方に伏臥する位置に移動する。これにより、受台
31に対する連結軸25aの位置が低くなり、集塵装置
本体5が上部を次第に前方に傾斜させながら下降し、集
塵室2の下面が二枚貝が閉じるように水平に復帰しなが
ら集塵タンク6の上面に受け止められ、封止部材17に
よって集塵装置本体5と集塵タンク6との間の隙間が密
封される。
【0038】この時、集塵装置本体5の重量は集塵装置
本体5を集塵タンク6に密着させる方向に作用するの
で、集塵装置本体5と集塵タンク6との間の隙間は確実
に密封され、この隙間からの塵埃の放散や、この隙間か
らの空気の吸引による吸込口の吸引力低下を確実に防止
できる。
【0039】又、上述のように、二枚貝が閉じるように
集塵装置本体5と集塵タンク6との間の空間が閉じられ
るので、集塵装置本体5を下げる時に集塵装置本体5の
下面に設けた封止部材17が前後に擦られるおそれはな
くなり、封止部材17の摩耗を長期間にわたって防止で
きるようになる。
【0040】この実施例では、図3及び図5に示すよう
に、上側の連結軸25aが挿通されるリンク21aの連
結孔33を連結軸25aよりも大径に形成し、連結孔3
3内で連結軸25aの周囲に遊隙34が形成されるよう
にしている。
【0041】従って、封止部材17の摩耗やへたりが発
生した場合には、標準位置で下側の連結軸25bを中心
にして集塵装置本体5が僅かに前傾、あるいは後傾する
ことができ、集塵タンク6の上面に集塵装置本体5の下
面を確実に水平にして受け止めさせることができる。
【0042】これにより、封止部材17の片減りが防止
されると共に、封止部材17の摩耗やへたりが発生して
も集塵タンク6の上面に集塵装置本体5の下面が傾斜し
て受け止められるおそれはなく、集塵タンク6の上面と
集塵装置本体5の下面との間に隙間が生じることを一層
確実に防止することができ、集塵装置本体5と集塵タン
ク6との間の隙間からの塵埃の放散や、この隙間からの
空気の吸引による吸込口の吸引力低下を一層確実に防止
できる。
【0043】又、フィルター交換を含む集塵装置本体5
の点検整備は集塵装置本体5を下げた状態で行えるの
で、そのメンテナンス作業の作業性が悪くなるおそれは
なく、更に、集塵タンク6を下方に移動させないので、
集塵タンク6の高さを低くして容量を削減する必要はな
く、集塵タンク6の出し入れ頻度を高める必要はなくな
る。
【0044】加えて、集塵装置本体5を持ち上げた状態
では集塵装置本体5の下面の前部が高くなるように傾斜
しているので、集塵タンク6の上側に前側で高く後側で
低くなる空間が開かれ、集塵タンク6の出し入れを容易
に行うことができる。
【0045】なお、図2に示すように、この実施例で
は、集塵タンク6の上縁部にも例えばゴムからなる封止
部材35を全周にわたって支持させてある。従って、集
塵装置本体5の下面の封止部材17を省略しても、この
封止部材35によって集塵装置本体5と集塵タンク6と
の間の隙間を密封することが可能になる。
【0046】又、図6の縦断側面図及び図7の縦断正面
図に示すように、この実施例では、本体ケース7内で集
塵タンク6を支持するために、本体ケース7の底壁から
立設した左右1対の取付板36と、この取付板36にあ
てがわれる左右1対の連結板37a及び集塵タンク6が
載置される受板37bを有する台37とが設けられ、前
記取付板36と連結板37aとをボルト止めするように
している。
【0047】前記取付板36(及び/又は連結板37
a)には上下多段にボルト挿通孔38が形成され、これ
らのボルト挿通孔38のうちの適当な段のものを選択し
て取付板36と連結板37aとをボルト39とナット4
0とで固定することにより、受板37bの高さを段階的
に変更できるようにしている。又、台37を上下反対に
して取付板36に連結することにより、受板37aの高
さの選択範囲を更に拡大できるようにしている。
【0048】更に、図2及び図8に示すように、集塵室
2内に設けたフィルター1は濾過面積を大きくするため
に中央部の6箇所を下方に段落ち状(逆釣鐘状でもよ
い)に陥没させた6個の槽1aを有し、更に、周縁部に
集塵室2の上壁41の周縁に外嵌されるゴムなどの弾性
体からなるリップ部1bを有している。
【0049】そして、このフィルター1に捕獲された塵
埃を振り落とすために、手動式のシェーキング装置42
が設けられる。このシェーキング装置42は、上記モー
ターケース4及び集塵室2の上壁40の中央部に縦軸心
回りに回転可能に挿通された中心軸43と、集塵室2内
でこの中心軸43の下端に連結された3本の連結レバー
44と、各連結レバー44の両端部に吊持され、フィル
ター1の各槽1a内に挿入される6個のシェーカ45
と、モーターケース4の上側に突出した上記中心軸43
の上端部に固定されたハンドル46とを備える。
【0050】フィルター1が目詰まりした時に、このハ
ンドル46を例えば約5°〜15°の角度範囲で往復回
転させることによりフィルター1の各槽1aが左右に振
られ、これにより、フィルター1に捕獲された塵埃が振
り落とされ、下方の集塵タンク6に落下し、集塵タンク
6内に堆積する。
【0051】このような方法によって塵埃を振り落とす
場合には、図10や図11に示す従来例に比べて効率良
く塵埃をフィルター1から払い落とせる上、フィルター
1が破れ難くなると共に、広い面積にわたってフィルタ
ー1の塵埃を振り落とすことができるので有利である。
【0052】もちろん、上記シェーキング装置42を操
作する時には、集塵装置本体5と集塵タンク6との間を
開ける必要はなく、周囲に塵埃を放散したり、汚れたフ
ィルター1に触って手が汚れたりしたりする恐れはなく
なり、例えば7秒程度の短時間でフィルター1の塵落と
しができるようになる。
【0053】本発明の他の実施例では、この手動式のシ
ェーキング装置に代えて電動式のシェーキング装置47
が設けられる。即ち、図9の平面図に示すように、モー
ターケース4の上壁の周縁部上にシェーキング用のモー
タ48が設けられ、このモータ48と中心軸43とがク
ランク機構49を介して、モータ48が1回転する間に
中心軸43が一定の角度範囲、例えば約15°の角度範
囲を1往復するように連動させてある。
【0054】なお、このモータ48は、周期的に、又は
フィルター1が目詰まりしたことが検出された時に自動
的に所定の時間にわたって作動するように制御したり、
これに代えて、又はこれと共に、外部から指令を与えた
時に随時作動するように制御したりすることができる。
【0055】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。又、この実施例に
おいては、シェーキング装置47の動力装置としてモー
タ48を用いているが、このモータ48に代えて、ソレ
ノイド、油圧シリンダ、エアシリンダ、電動シリンダな
どを用いてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の車両用
掃除機は、上下対をなすリンクを有し、前記本体ケース
の後側で集塵装置本体を昇降可能に、かつ、上昇時に集
塵装置本体の上部が後方に傾斜するように本体ケースに
連結するリンク機構を設けたので、集塵装置本体を上昇
させると集塵装置本体の下面を前部が高くなるように傾
斜させることができる。その結果、集塵タンクをその前
部を持ち上げることにより滑りやすくした状態で本体ケ
ースに出し入れすることができ、集塵タンクの出し入れ
が容易になる。
【0057】又、集塵装置本体の点検整備は集塵装置本
体を集塵タンクに受け止めさせた低い位置で行うことが
できるので、点検整備作業の作業性が低下することはな
く、集塵タンクを低くして容積を削減する必要がないの
で、集塵タンクを出し入れする頻度を低くすることがで
き、メンテナンスフリー化を図る上で有利になる。
【0058】更に、集塵装置本体を集塵タンク上に下降
させた時には、集塵装置本体がその自重によって集塵タ
ンクの上面に押圧されるので、集塵装置本体の下面及び
/又は集塵タンクの上部に設けた封止部材が摩耗した
り、へたったりしていても集塵装置本体と集塵タンクと
の間を密封させることができ、集塵装置本体と集塵タン
クとの間から塵埃が本体ケース内に放散されたり、その
隙間からの空気の吸入によって吸込ダクトの吸引力が低
下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断側面図である。
【図2】本発明の一実施例の集塵装置本体の拡大正面図
である。
【図3】本発明の一実施例のリンク機構の集塵装置本体
下降時の縦断側面図である。
【図4】本発明の一実施例のリンク機構の集塵装置本体
下降時の平面図である。
【図5】本発明の一実施例のリンク機構の集塵装置本体
上昇時の縦断側面図である。
【図6】本発明の一実施例の要部の縦断側面図である。
【図7】本発明の一実施例の要部の縦断正面図である。
【図8】本発明の一実施例のフィルター及びシェーキン
グ装置の平面図である。
【図9】本発明の他の実施例のシェーキング装置の平面
図である。
【図10】従来例の模式図である。
【図11】従来例の模式図である。
【符号の説明】
1 フィルター 2 集塵室 3 電動送風機 5 集塵装置本体 6 集塵タンク 7 本体ケース 21 リンク機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルターを内蔵した集塵室及び電動送
    風機を有する集塵装置本体と、集塵室の下側に密封状に
    装着される集塵タンクと、集塵装置本体及び集塵タンク
    を収納する本体ケースとを備える車両用掃除機におい
    て、 前記集塵装置本体を昇降可能に、かつ、上昇時に集塵装
    置本体の上部が後方に傾斜するように本体ケースに連結
    するリンク機構を設けたことを特徴とする車両用掃除
    機。
JP14613495A 1995-06-13 1995-06-13 車両用掃除機 Pending JPH08337153A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100391711B1 (ko) * 2001-07-09 2003-07-12 배상철 차량용 진공청소기의 분진수집통 승강장치
CN104773135A (zh) * 2015-04-14 2015-07-15 第一拖拉机股份有限公司 一种用于桥壳内腔的电动探针清洗装置

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