JPH08336747A - コードレス電動手掴み式研磨機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、電源線を用いないコードレ
ス電動手掴み式研磨機において、操作性に優れると同時
に高性能なエネルギー保持が可能であるハンドルを提供
することにある。 【解決手段】 エネルギー保持部を収容するハンドルと
して設計され、その前端が接続部２及び支持部３に接続
される略直方体状の長手部材１と、モータ駆動研磨部材
４を支持する部材と、からなるコードレス電動手掴み式
研磨機において、長手部材１の長手方向の縁部８ａ，８
ｂ，８ｃ，８ｄはエネルギー保持部の輪郭に合うように
角を取って丸く仕上げられ、長手部材平面５ａ，５ｂ，
５ｃ，５ｄは内側に屈曲され、長手部材１の大きさは、
一方では該長手部材の平面により形作られる内室が２つ
以上のエネルギー保持部の容器となるように形作られ、
他方では長手部材１がこのような形状を取ることによっ
て手掴み式研磨機を操作するための人間工学的なハンド
ルが形作られるコードレス電動手掴み式研磨機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギー保持部
を収容するハンドルとして設計された長手部材を有し、
該長手部材の前端が接続部と、モータ駆動研磨部材を支
持する支持部と、に連結するコードレス電動手掴み式研
磨機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の研磨機においては、とりわけアン
グルグラインダー（角度研削盤）や電源コードを使った
電動工具が非常に良く知られている。電源コードを用い
ない装置においては電池あるい蓄電池によって電力が供
給される。蓄電池が用いられる研磨機においては、研磨
部材に電力変換器を備えた、もしくは備えていない充電
回路を有していることを特徴としている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ハンドルとして設計さ
れた長手部材内に電池や蓄電池及び／又は駆動モータを
収容することは一般的であり、これらは他の部品、例え
ばスウィッチ（類），歯車機構あるいは研磨盤に接続さ
れている。

【０００４】このような設計によってはまず第一に、例
えば電池や蓄電池のようなエネルギー保持部を収容する
ために、長手部材の内室を広くすることが要求され、第
二には、ハンドルとして備えられた長手部材の設計のた
めに手掴み式研磨機の操作がしにくいということが明ら
かとなっている。つまり、大型で高性能なエネルギー保
持部は手で持っても扱いにくい円筒形状あるいは正方形
状のハンドルとなり、簡易かつ満足のいく使用性を大い
に損なうものである。また、小型で低性能のエネルギー
保持部は手にフィットするが、再充電又は補給を必要と
されるまでの短時間の使用しか認められない。

【０００５】本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的はとりわけ操作性に優れると同
時に高性能なエネルギー保持が可能である上記の型の手
掴み式研磨機を作り出すことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかるコードレス電動手掴み式研磨機は、長
手部材の長手方向の縁の部分はエネルギー保持部の輪郭
に合うように角を取って丸く仕上げられ、長手部材の平
面は内側に屈曲され、長手部材の大きさは、一方では該
長手部材の平面により形作られる内室が２つ以上のエネ
ルギー保持部の容器となるように形作られ、他方では長
手部材がこのような形状を取ることによって手掴み式研
磨機を操作するための人間工学的なハンドルが形作られ
ることを特徴とする。好適な実施態様は実施態様項に記
載されている。

【０００７】本発明の主要概念によれば、長手部材の長
手方向の縁の部分を丸くし、長手部材はエネルギー保持
部の形状と大きさが合うように４つの長手部材の平面が
内側に屈曲されている。その結果、長手部材の複雑な内
面形状が不要となると同時に、動作させる場合に指に極
く自然にフィットする人間工学的に設計されたハンドル
が形成されている。

【０００８】長手部材の内室は４つ以上のエネルギー保
持部が収容できるように設計されることが好適である。
前記エネルギー保持部は方形状横断面の角部に収容され
ている。この横断面は例えば、正方形状、長方形状ある
いは菱形状であってもよい。従って、エネルギー保持部
を２つ又は３つ有する設計と比較してエネルギー保存容
量は増大することとなる。さらに、市販の大きさのエネ
ルギー保持部を複数備えることによって、人間工学的に
好ましい形状の直方体状のハンドルが形成可能となる。

【０００９】さらに、長手部材の内室には正方形状横断
面のエネルギー保持部の中央に５つ目のエネルギー保持
部が配置されるように設計されている。この形状によっ
て、特にエネルギー保持部を直方体状でかつその長手方
向に配置する際に人間工学的に非常に優れたハンドルの
形状が作られる。

【００１０】長手部材に封をするのにシーリングキャッ
プが備えられていることがさらに好適である。シーリン
グキャップはエネルギー保持部が直列又は並列で互いに
連結するための電気接続部材を備えている。電気による
相互連結のために高電力の出力が可能となり、長時間の
作業も可能となる。

【００１１】さらに、歯車機構から容易に長手部材を引
き出し易いように長手部材の後部に補助ハンドルを備え
付けることが好適であり、電力供給又は電池の交換の際
にも望ましい。

【００１２】本発明の特徴的な点は、エネルギー保持部
に複雑な固定装置を必要としないハンドルを長手部材に
設置したということと、とりわけ人間工学的に優れたハ
ンドルで研磨機（研ぐ、磨く、つや出しする）をより容
易に操作しやすいような形状にしたという事実に見出さ
れる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１には電池あるいは蓄電池を保
持し、かつハンドルとして設置された長手部材１を有す
る手掴み式研磨機の透視図が示されている。長手部材１
は駆動モータ、スィッチ部、歯車機構等（記載していな
い）を含む接続部２と、研磨部材４を支持する支持部３
とに連結されている。作動制御部は接続部２だけでなく
長手部材１にも配置が可能である。長手部材１は正方形
状の横断面になっているが、長手部材縁部８ａ，８ｂ，
８ｃ及び８ｄの４つの部分は角を取って丸く仕上げられ
ている。長手部材平面５ａ，５ｂ，５ｃ及び５ｄはくぼ
んだ形をしており、内側に屈曲されている。長手部材１
は接続部２に屈曲自在に連結するように形成されてい
る。例えばピンは接続部２に噛み合わせるように長手部
材１に用いることで、結果として補強されることとな
る。一方、長手部材１に合った形状で、長手部材１を挿
入する凹所を有する接続部２を設計することももちろん
可能である。この場合には、あり継ぎで接続することも
可能である。さらに、補助ハンドル１０は図１の左手に
示されている長手部材１の端面に設置され、該補助ハン
ドル１０は端面に伸長し、接続部２から長手部材１を容
易に引き出すことが可能である。。

【００１４】図２は図１記載の長手部材１の形状をした
内室の横断面図が開示されている。例えば電池又は蓄電
池のような円筒状のエネルギー保持部は、６ａ，６ｂ，
６ｃ，６ｄ及び７と示されている。本発明における側壁
の形状によって、すなわち、長手部材平面５ａ，５ｂ，
５ｃ及び５ｄと長手部材縁部８ａ，８ｂ，８ｃ及び８ｄ
の形状によって、エネルギー保持部６ａ，６ｂ，６ｃ，
６ｄ及び７の容器となる内室９が形成され、同時に長手
部材の適切な操作を行うにふさわしい人間工学的な設計
の操作部が提供される。従って、本発明のような長手部
材の設計によれば、エネルギー保持部６ａ，６ｂ，６
ｃ，６ｄ及び７にはいかなる補助容器も必要とされな
い。長手部材は以上のように構成されるので、エネルギ
ー保持部は外部だけでなく内部も円筒状となっている。

【００１５】エネルギー保持ユニットは、図２に示され
ているように４つのエネルギー保持部６ａ，６ｂ，６ｃ
及び６ｄが正方形状の横断面の角に配置されており、そ
の中央にはエネルギー保持部７が配置されている。これ
ら（のエネルギー保持部）は一つずつかあるいは電池パ
ック，蓄電池パックで挿入することが出来る。

【００１６】図３には図２の変形例が示されている。図
３には正方形状の横断面の角に４つのエネルギー保持部
が配置されている構成が開示されている。

【００１７】この基本的な特徴は、エネルギー保持部６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ（場合によっては７）から構成さ
れたエネルギー保持ユニット全体が長手部材を形成する
筒と合った大きさで、長手部材１が使用者の手のグリッ
プに最も合うということである。これはエネルギー保持
部６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ及び７の適当な数量、個々の
部材の大きさ、長手部材１によって形成される筒の壁の
厚さの適当な選択のそれぞれによって調整される。長手
部材１は例えば従来の射出成形技術のように一体として
製造される。

【００１８】図４には長手部材１のさらに別の横断面図
が示されている。この場合、５つのエネルギー保持部６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ及び７が均等でない辺を有した長
方形状の横断面に配置されている。その結果、エネルギ
ー保持部７の近傍に作られた溝の上部及び下部に指が位
置することとなり、側部はハンドルの長さにあった大き
さに形成されるので、手にジャストフィットする。内側
への突出部分はエネルギー保持部が長手部材１の内部に
しっかりと固定されるように設計されることを保証する
ためのものである。

【００１９】図１から図４において示されている実施態
様において、手掴み式研磨機の通常の操作では、ハンド
ルとして設計された長手部材１は、右手又は左手の親指
の付け根のふくらみの部分と親指が内側に屈曲した長手
部材平面５ｄに位置するようにして保持される。他の指
はハンドル周囲を握っており、同じく内側に屈曲された
反対側の長手部材平面５ｂに位置する。その結果、使用
者にとって最適な握り具合が得られるのである。使用中
における研磨機のすべりは以上のようにして防ぐことが
できる。図２及び図３に記載されているように長手部材
１の内室９を左右対称な設計とすることで、工具を９０
°回転させた場合にも同じ度合いの握り具合を確保でき
る。このとき、長手部材平面５ａ及び５ｃが使用者の手
の握り位置となる。これは垂直に配置された面を加工し
なければならない場合に、特に利点を有する。この場
合、手掛かりを失うことなく工具を握ることができ、さ
らに作業中の研磨機の所望の操作を確実に行うことがで
きる。

【００２０】長手部材１は従来のようにシーリングキャ
ップで密封され得る。該シーリングキャップは、保持部
２に隣接する面と反対側の面に設置される。前記シーリ
ングキャップはエネルギー保持部６ａ，６ｂ，６ｃ，６
ｄ及び７をそれぞれ挿入する並列又は直列で確実につな
ぐ電気接続部材を形成することができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るコード
レス電動手掴み式研磨機によれば、研磨機の操作を行う
ハンドル部分の形状を電源線を用いることなく電池等の
形状にあった凹部を有する外形としたので、人間工学的
にも優れた握りを有するコードレス電動手掴み式研磨機
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施態様に係る研磨機の透視説明
図である。

【図２】図１に示したハンドルの横断面図である。

【図３】本発明の第二実施態様のハンドルの横断面図で
ある。

【図４】本発明の第三実施態様のハンドルの横断面図で
ある。

【符号の説明】

１ 長手部材 ２ 接続部 ３ 支持部 ４ 研磨部材 ５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ 長手部材平面 ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，７ エネルギー保持部 ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ 長手部材縁部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エネルギー保持部を収容するハンドルと
   して設計され、その前端が接続部及び支持部に接続され
   る略直方体状の長手部材と、 モータ駆動研磨部材を支持する部材と、からなるコード
   レス電動手掴み式研磨機において、 長手部材の長手方向の縁部はエネルギー保持部の輪郭に
   合うように角を取って丸く仕上げられ、 長手部材平面は内側に屈曲され、長手部材の大きさは、
   一方では該長手部材の平面により形作られる内室が２つ
   以上のエネルギー保持部の容器となるように形作られ、
   他方では長手部材がこのような形状を取ることによって
   手掴み式研磨機を操作するための人間工学的なハンドル
   が形作られるコードレス電動手掴み式研磨機。
2. 【請求項２】 請求項１記載の手掴み式研磨機におい
   て、４つ以上のエネルギー保持部材が収容できるように
   内室が設計され、 長手部材は内側に屈曲された４つの長手部材平面を有す
   ることを特徴とするコードレス電動手掴み式研磨機。
3. 【請求項３】 請求項２記載の手掴み式研磨機におい
   て、断面上で四角に配置されたエネルギー保持部の中央
   に５つ目のエネルギー保持部が配置されていることを特
   徴とするコードレス電動手掴み式研磨機。
4. 【請求項４】 請求項１から３のいずれかに記載の手掴
   み式研磨機において、エネルギー保持部を直列又は並列
   に連結する電気接続部材を備えている長手部材に封をす
   るためにシーリングキャップが備えられていることを特
   徴とするコードレス電動手掴み式研磨機。
5. 【請求項５】 請求項１から４のいずれかに記載の手掴
   み式研磨機において、長手部材がプラグ又はピンで接続
   部材に屈曲自在に接続されていることを特徴とするコー
   ドレス電動手掴み式研磨機。
6. 【請求項６】 請求項１から５のいずれかに記載の手掴
   み式研磨機において、接続部材の反対側に位置する長手
   部材の一端に接続部材から長手部材をはずすための補助
   ハンドルを備えることを特徴とするコードレス電動手掴
   み式研磨機。