JPH08336561A - 介護用リフター - Google Patents

介護用リフター

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JPH08336561A
JPH08336561A JP7328155A JP32815595A JPH08336561A JP H08336561 A JPH08336561 A JP H08336561A JP 7328155 A JP7328155 A JP 7328155A JP 32815595 A JP32815595 A JP 32815595A JP H08336561 A JPH08336561 A JP H08336561A
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elevating
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lifter
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者をベッド等の寝具から吊り上げる際に、
その患者の身長に合わせてベルト間隔を適切に設定でき
るようにし、またベルト端部に係止金具を固定すること
なく、昇降部材に対し、ベルトを着脱可能にかつ確実に
係止させる。 【解決手段】 ベース2に立設された垂直フレーム4に
沿って、昇降部材12、梁部材44、ベルト支持バー5
0、52及びベルト54が昇降する。各ベルト支持バー
50、52には、長手方向にガイド溝部が形成され、各
ガイド溝部に沿ってベルト係止金具が移動可能に支持さ
れている。そのベルト係止金具には、第一のベルト係止
部と第二のベルト係止部が設けられ、ベルト支持バー5
2等にはストッパ部が設けられている。患者の体重によ
り各ベルトに負荷が加わると、ベルト係止金具が傾き、
第一のベルト係止部はベルトの一部をストッパ部に押し
付け、第二のベルト係止部はベルトの負荷作用部との間
にベルトの残余部分を挟み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、患者等の介護対
象を介護又は看護等のためにリフトする介護用リフター
に関する。
【0002】
【従来の技術】病人、けが人等の患者又はその他の介護
対象(以下、患者という)の介護作業等(例えば寝具の
取り替え、下着やおむつ等の取り替え、身体の清浄等)
のために、患者を布団・ベッド等の寝具からリフトする
昇降装置又は介助装置が知られている。ここで第一の従
来技術として、特公昭59−27575に記載されたも
のを示すことができる。この患者介助装置は、台車に対
し昇降枠を昇降可能に設け、これに担架を傾動可能に連
結したもので、担架の上面は複数のベルトが架け渡され
て構成されている。ベルトの一端は主吊り棒に固定さ
れ、ベルトの他端には取付金具としてフック板が固定さ
れ、このフック板においてベルトの他端が副吊り棒に引
っかけるようになっている。
【0003】しかし、この昇降装置では第一に、患者の
背中と寝具との間にベルトを通すとき、金具(フック
板)があるため、これが患者の背中や寝具に当たってそ
のベルト挿入作業がスムーズにいかない場合があり、ま
た注意深く行わないと患者の背中を傷つける恐れもあ
る。
【0004】第二に、横方向に所定の間隔で複数架け渡
されたベルトの間隔が固定されているため、患者の身長
が標準より大きかったりあるいは小さかったりした場合
に、その吊り上げ部分のサイズが合わない場合が生じ
る。
【0005】一方、第二の従来技術として、特開昭60
−241439には、同様にベルトで患者を吊り上げる
患者昇降装置が開示されている。これは水平方向で互い
に対向する杆体に、複数のベルトを架け渡したものであ
るが、双方の杆体には複数の突起が形成され、ベルトの
一端側にその突起に嵌まる1個の係合穴が形成され、ベ
ルトの他端の側に長さ調整のための複数の係合穴が設け
られていて、これらのいずれかを上記突起に嵌め込むよ
うになっている。
【0006】この第二の従来技術でもベルトの間隔が固
定的であり、身長の大小に対応はできない。またベルト
が突起と係合穴との嵌め合いによるため、その部分の充
分な強度確保が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の課題
は、患者の大きさに応じて適切なリフト支持サイズを与
えることにある。さらに第二の課題は、患者と寝具との
間に通されるベルトの端部に金具等を必要とせず、また
突起と係合穴との係合にもよらないで、確実なベルトの
固定を可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】請求項1
の発明は、ベース部材、そのベース部材から上方に
延びるように形成されたフレーム部材、そのフレーム
部材に対し上下方向に移動可能に設けられた昇降部材、
その昇降部材を昇降させる昇降装置、その昇降部材
により共通の高さレベルで互いに対向して支持されたベ
ルト支持部材、それらベルト支持部材に形成されたベ
ルト間隔調整用のガイド溝部、それらガイド溝部に装
着されて各溝部の形成方向に移動可能に支持されたベル
ト係止部材、少なくとも一方の端部側が前記ベルト係
止部材に着脱可能に係止された状態で前記ベルト支持部
材間に所定の間隔で架け渡された複数のベルトを含む。
【0009】ここで、ベルト支持部材に形成されたガイ
ド溝部に沿ってベルト係止部材を移動させることによ
り、複数のベルトの間隔を調整することができる。その
ため患者の身長の大小に応じて最も適切なベルト間隔を
付与することができる。例えばベルトが架け渡される部
分としては、患者の頭部、首部、肩部、背中部、腰部、
臀部、大腿部、下肢部・足首の全箇所又はこの中から適
宜選択された複数箇所に設定される。また、ベルト係止
部材をガイド溝部の所定位置で固定する固定手段を設け
ることもできる。例えばベルト係止部材にクランプネジ
を設け、その先端をベルト支持部材に押し付けて固定し
たり、ベルト支持部材に複数の位置決め穴や切欠を所定
ピッチで形成し、これに位置決めピン等の固定部材を上
記ベルト係止部材を介して装着する等の手段を採用する
ことができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明と〜
まで共通で、請求項1に比べた特徴は、ベルト支持部
材、複数のベルト及びベルト係止部材に特徴がある。す
なわち、複数のベルトはベルト支持部材間に所定の間隔
で架け渡され、それらベルトの少なくとも一方の端部側
がベルト係止部材に着脱可能に係止される。
【0011】そして、そのベルト係止部材は、(1)上記
ベルト支持部材に取り付けられるための取付部と、(2)
その取付部に連結されて上記ベルトの少なくとも一方の
端部側を折り返すように反転させる第一のベルト係止部
と、(3)その第一のベルト係止部で折り返された後のベ
ルト部分を通させてこれを上記折り返し前のベルト部分
との間に挟む第二のベルト係止部とを備える。
【0012】一方、ベルト支持部材は、(4)上記ベルト
係止部材の取付部を下方へ脱落不能に収容するととも
に、その取付部がベルトの負荷(患者の重量等)により
傾動することを許容する収容部と、(5)上記ベルト係止
部材の第一のベルト係止部で係止された上記ベルトの折
り返し近傍部分を上記ベルト傾動時に当接させるストッ
パ部とを含む。
【0013】このような請求項2の発明では、複数のベ
ルトの少なくとも一方の端部側をベルト係止部材の第一
のベルト係止部で折り返した後、これをさらに第二のベ
ルト係止部に通す。その状態で患者等の自重によりベル
トに負荷が加わると、ベルト係止部材の取付部がベルト
支持部材の収容部において傾動し、かつ第一のベルト係
止部で折り返されたベルトの折り返し近傍部分がベルト
支持部材のストッパ部に押し付けられた状態となる。つ
まり、このベルトの折り返し近傍部分は第一のベルト係
止部と上記ストッパ部との間に挟まれてクランプされ
る。さらに第二のベルト係止部を通されたベルト部分
は、上記折り返し前のベルト部分が負荷を受けることに
より、このベルト部分と第二のベルト係止部との間に挟
まれてここでもクランプされる。従って、ベルトの少な
くとも一方の端部側は上述の2箇所でいわばダブルクラ
ンプされ、ベルト端部に係止金具がなくても強い係止作
用が得られる。しかも、ベルトの長さも自由に変えるこ
とができる。
【0014】そして、患者と寝具との間に差し込まれる
ベルト端部にクランプ金具等が存在しないため、そのよ
うな金具が患者や寝具に当たることもない。なお、互い
に対向して設けられたベルト支持部材の一方の側にのみ
このようなベルト係止部材を設け、他方の側は着脱不能
に固定されていてもよい。
【0015】請求項3の発明では、ベルト係止部材がベ
ルト支持部材に形成されたガイド溝部に沿って移動可能
に支持され、このガイド溝部の内側にベルト係止部材の
取付部を収容する収容部が形成され、そのガイド溝部の
外側に上記ストッパ部が形成される。従って、請求項2
による作用効果に加え、ベルトの間隔調整も簡単に行う
ことができる。
【0016】請求項4の発明では、複数のベルトのう
ち、それらの間隔方向の一方の側に位置するものの中間
部を、前記互いに対向するベルト支持部材の間でさらに
支持するベルト中間部支持部材が前記昇降部材に支持さ
れる。このベルト中間部支持部材により支持されたベル
トは、両側にループを持つようになり、ここに患者の足
等を入れてリフトすれば、介護作業に好ましい間隔が両
足の間に生じることになる。
【0017】また請求項5のように、ベルト係止部材の
取付部から下側にU字状に延び出たフレーム部を、その
U字を側方から見た状態で横方向に曲げることにより、
ベルトに作用する下向きの負荷により、上記ベルト係止
部材に大きな回転モーメントが生じ、ベルトに対するク
ランプ力が強まる。さらに、請求項6のような駆動軸、
ベベルギヤ及びネジ軸により、回転操作ハンドルを介し
て前記昇降部材を容易に昇降操作することができる。ま
た、請求項7のように昇降板で昇降ガイド溝の開口部を
内側から蓋をするようにしつつこれを昇降させれば、そ
のガイド溝が露出しないため、見栄えがよくかつ安全面
でも好ましい。さらに、請求項8のようにベルト支持部
材を支持する梁部材を閉ループ状の閉じた空間を有する
ものとし、ここにベルト支持部材を挿入するとともに、
クランプネジ部材で固定すれば、その梁部材に対しベル
ト支持部材を安定かつ確実に位置決め・固定することが
できる。また、請求項9のように互いに対向する上記ベ
ルト支持部材に対し、少なくとも前記複数のベルトのう
ち少なくとも一部のものを、X字状にクロスして架け渡
すことにより、ベルトが患者から外れにくくなり、ま
た、患者を包むようにして支持できる。さらに、請求項
10のようなパッド部材を、例えば患者の頭部をサポー
トするようにベルトに取り付けることにより、頭の支持
が安定する。特にそのパッド部材をドーナツ形状又は頭
部の下側部分に対応する凹形状とすれば、頭のぐらつき
を防止しつつ患者をリフトすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づ
き、本発明の実施の形態を説明する。 (実施例1)図1にその一実施例である介護用リフター
の全体図を、図2にその正面図を、図3にその平面図
を、さらに図4にその側面図を示す。図1等に示すよう
に、この介護用リフターはベース2を備えている。ベー
ス2の下側には適数のキャスター3を付けることができ
る。ベース2から垂直に立ち上がる2本の垂直フレーム
4が設けられ、その中間部に昇降装置6がカバー8で覆
われた状態で設けられている。これら垂直フレーム4の
上部に昇降部材12が位置している。
【0019】昇降装置6は、図2に示すように、上述の
各垂直フレーム4に固定された下部固定フレーム14及
び上部固定フレーム16を備え、これらの間に昇降フレ
ーム18が昇降可能に支持されている。各垂直フレーム
4の内側には、図1に示すように昇降ガイド溝20がそ
れぞれ形成され、昇降フレーム18はその両端に設けら
れたガイドローラ22(図2)を介して、各昇降ガイド
溝20に沿って案内される。この昇降フレーム18と前
述の昇降部材12とが例えば2本の連結ロッド24、2
4で固定的に連結されており、各連結ロッド24は上部
固定フレーム16を貫いて上方へ延びている。
【0020】下部固定フレーム14にはパンタグラフ式
ジャッキ26が固定され、それの上端部が昇降フレーム
18に連結されている。パンタグラフ式ジャッキ26は
よく知られたもので、横方向に延びるネジ軸28がリン
ク連結部に設けられたナット部30に螺合し、ネジ軸2
8の他方の端部がユニバーサルジョイント32を介して
回転操作軸34に連結され、この操作軸34が垂直フレ
ーム4から側方に突出し、その端部に回転操作用のハン
ドル36が連結されている。このハンドル36を回転操
作することにより、パンタグラフ式ジャッキ26を上方
へ伸張させるようにすれば、昇降フレーム18、連結ロ
ッド24及び昇降部材12が一体となって上昇し、逆方
向に回転操作すればそれらの全体が下降する。その下降
限度は下部固定フレーム14に形成されたストッパ38
によって規定され、上方への移動限度は昇降フレーム1
8が上部固定フレーム16に当たることによって規定さ
れる。
【0021】昇降部材12の両端部には、図1に示すよ
うに上下方向に適当な間隔を隔てて、上側にガイドロー
ラ40及び下側にガイドローラ42の2個1組が両側に
都合2組設けられ、これらが前述の昇降ガイド溝20に
案内されつつ回転することとなる。なお、図5に示すよ
うに、昇降部材12は患者を吊り上げる側が図において
左側とすれば、図中反時計方向の回転モーメントMを受
けることとなるため、上側のガイドローラ40は昇降ガ
イド溝20のうち前側に位置するガイド面20aに接し
て転動し、また下側のガイドローラ42は後ろ側のガイ
ド面20bに接して転動するよう構成することができ
る。
【0022】図1に戻って、昇降部材12の両端部から
は、前方に向かって突出する一対の梁部材(アーム部
材)44が固定されている。これらの梁部材44は内部
に横長の閉じた空間(スリットもしくは長穴)を形成す
る枠状のもので、その内側の空間にベルト支持バー50
及び52を収容している。各梁部材44の下側の枠部分
には、それらベルト支持バー50及び52を保持するた
めの保持溝46a、46b及び46cが形成されてい
て、各ベルト支持バー50、52は互いに相対向する保
持溝に両端側部分が支持される。
【0023】図6に示すように、各保持溝46a〜46
cの底部には、位置決め用の係合孔45が下向きに形成
され、他方、各ベルト支持バー50、52の両端側の部
分には下向きに突出する突起53が形成されていて、こ
の突起53が上述の係合孔45に嵌まり込んだ状態で、
各ベルト支持バー50及び52が保持溝46a〜46c
のいずれかに保持される。ここで各梁部材44がそれら
ベルト支持バー50及び52を閉じ込めるように枠状に
形成されているため、その下側の枠部分のみが存在する
棒状の梁部材と比較して安全性が高い。すなわち、これ
らベルト支持バー50及び52が仮に保持溝46から外
れたとしても、枠状部分に閉じ込められているため落下
することがない。
【0024】図1に戻って、各梁部材44はその中間部
において折り畳み可能となっている。つまり、基端側の
固定部44aに対し蝶番44c等により先端側部分44
bが連結され、これにより図7に示すように、その先端
側部分44bを内側に折り畳むことができる。その折り
畳み状態では、図1に示す各ベルト支持バー50、52
は、梁部材44の保持溝46a、46bに収容される
が、図1のように先端側部分44bを延ばして患者等を
吊り上げる際は、ベルト支持バー52が保持溝46c
に、また他方のベルト支持バー50が保持溝46a及び
46bのいずれかに保持される。保持溝46aを選べ
ば、両支持バー50及び52の間隔を広くでき、保持溝
46bを選べばそれを狭くできる。従ってこの調節によ
り肥満体の患者あるいは痩せ体の患者のいずれにも対応
できる。
【0025】これらベルト支持バー50及び52の間に
複数本のベルト54、すなわち患者の例えば頭部又は首
部を支持するベルト54a、背中の部分を支持するベル
ト54b、腰の部分を支持するベルト54c及び足の部
分を支持するベルト54dが、これらベルト支持バー5
0及び52間に架け渡されている。これらのベルト54
は例えば布製のもの、合成樹脂製のもの又は内部に芯材
として補強材を入れた複合材料製のもの等、要するにあ
る程度の幅を有し、かつフレキシブルなものであればよ
いが、一般には例えば綿製又は綿と合成繊維との混紡の
ものを好適に用いることができる。
【0026】そして、これらの各ベルト54はその両端
側部分において、ベルト係止部材としてのベルト係止金
具を介して、各ベルト支持バー50、52に連結されて
いる。
【0027】図8〜図10に示すように、そのベルト係
止金具56は、板状の取付部56aと、その取付部56
aから下側へ延びるフレーム部56bとを備えている。
そのフレーム部56bの上部に跨って第一のベルト係止
部56cが固定され、またそのフレーム部50bの下端
連結部が第二のベルト係止部56dとなっている。そし
て図8及び図10に示すように、ベルト54の一端側部
分は、第二の係止部56dの側方を通って、下側から第
一のベルト係止部56cに架けられここで折り返すよう
に反転させられた後、下方へ転じて、前述の第二の係止
部56dと既に取り回されているベルト部分(V1)の
間に挿入される。フレーム部56bは、取付部56aか
ら垂直に下がるのではなく、ある程度の曲がりを有し、
第一及び第二のベルト係止部56c及び56dは、取付
部56aの中央から下方に延びる垂直線に対し、互いに
反対側にそれぞれオフセットした位置にある。
【0028】一方、図8に示すように、ベルト支持バー
52には下側に開口するガイド溝部58がその長手方向
に沿って形成されており、ベルト係止金具56の取付部
56aは、このガイド溝部58に沿ってその長手方向に
移動可能となっている。そして、このガイド溝部58の
溝深さは取付部56aの厚さに比べて大きく設定され、
それによりベルト支持バー52の内部には、取付部56
aひいてはベルト係止金具56の傾動を許容する空間で
ある収容部62が形成されている。
【0029】また、ガイド溝部58の下側の開口部59
には、直角を超えて上側に鋭角状に曲げ込まれた斜面6
0が形成されており、ベルト54に負荷が作用しベルト
係止金具56が図8において時計方向へ傾く場合には、
その取付部56aが一方の斜面60に内側から当たると
ともに、前述の第一のベルト係止部56cがそれとは反
対側において、ベルト支持バー52の下部に形成された
ストッパ部64に押し付けられ、その結果、このように
ベルト係止金具56が傾いた状態で安定する。
【0030】この状態ではベルト54の一端側部分にお
いて、そのベルト部分V2が第一のベルト係止部56c
とストッパ部64との間に挟まれてクランプされるとと
もに、さらに先端側のベルト部分V3が、ベルト54に
作用する負荷によりその負荷が直接的に作用するベルト
部分V1と第二のベルト係止部56dとの間に挟まれて
クランプされる。このような二重のクランプにより、ベ
ルト54の一端側部分はその係止のための金具を備えな
いのもかかわらず強固にクランプされる。またベルト5
4への負荷を取り除いた状態で、ベルト係止金具56が
ガイド溝部58に沿って移動できるため、各ベルト54
の間隔を自由に調節し、患者の身長の大小に合わせるこ
とができる。
【0031】以上はベルト支持バー52側の構造である
が、ベルト支持バー50についても以上と全く同様の構
造をとることができる。あるいはベルト支持バー50側
では、ベルト54をベルト係止金具に対し着脱不能と
し、ベルト支持バー52側のベルト係止金具56におい
てのみベルト54の着脱ができるようにすることもでき
る。
【0032】図1に示すように、これらベルト支持バー
50及び52の一方の端部側に跨ってベルト中間部支持
バー68が架け渡されるようになっている。この中間部
支持バー68は、図4に示すように、例えば患者の足の
部分の支持用ベルト54dの中間部を支持する2個のフ
ック部70を有するもので、このベルト54dの中間部
がこれらフック部70に引っかけられることにより、ベ
ルト54dの両端側に患者の足を保持する2つのループ
ができる。これらのループに患者の両足を入れることに
より、その両足を開いた状態に保持できるため、下着や
おむつ等の交換が容易となる。
【0033】このような中間部支持バー68は双方のベ
ルト支持バー50及び52に上方から装着されるもの
で、図6に示すように、その装着のための3個の切欠又
は溝72をその下面に備えている。このように3個所の
切欠又は溝72を有するのは、ベルト支持バー52が保
持溝46cに保持された状態で、反対側のベルト支持バ
ー50が保持溝46a又は46bのいずれにあっても、
このベルト中間部支持バー68の装着を可能とするため
である。
【0034】次に、本実施例の介護用リフターの使用方
法について説明する。このような介護用リフターは、図
16に示すように、例えばベッド74の下側にベース2
が入るように、かつそのベッド74が壁76に近接して
置かれている場合は、そのベッド74と壁76との間に
垂直フレーム4が入り込むように位置させる。このよう
にすればベッド74の反対側に垂直フレーム4が表れ
ず、患者の検診等においてこの介護用リフターが障害と
なりにくい。しかも、この介護用リフターを使用しない
場合は、図7に示すように梁部材44の先端側部分44
bを折り畳み、図1に示すベルト支持バー50及び52
を梁部材44の基端側固定部44aの保持溝46a、4
6bに収納すれば、ベッド74の上方空間がこのリフタ
ーによって専有されることがなくなる。
【0035】そして患者をリフトする際は、図11の
(a)〜(b)に示すように、昇降装置6の操作ハンド
ル36を回して、昇降フレーム18、昇降部材12、ベ
ルト支持バー50、52及びこれらに吊り下げられたベ
ルト54を一体的に下降させ、(b)に示すようにその
下端位置まで降ろす。その後、各ベルト54の一端側
(図1においてベルト支持バー52側)を、図8に示す
ベルト係止金具56から解き離された状態で、その先端
部を図12(a)に示すベッド74と患者Pとの間に通
し、そのベルト先端部を、図1のベルト支持バー52に
対し、図8のベルト係止金具56を介して係止させる。
つまり、ベルト54を下側から第一のベルト係止部56
cに架けて反転させた後、そのさらに先端部分を第二の
ベルト係止部56dに架けるようにする。ここで、その
第二のベルト係止部56dに架けたベルト54の残余部
分を引っ張ってたぐり寄せるようにすること、又は逆に
繰り出すようにすることで、ベルト54の長さをその最
大長さ範囲で無段階かつ自由に調整することができる。
【0036】このようなベルト54の各々の長さを、図
12(a)における患者Pの頭部(首部)、背中部、腰
部、足部等で適宜調整することにより、患者のリフトす
る姿勢を適切に付与することができる。そのようにした
状態で、図11(b)に示す操作ハンドル36を上昇方
向に回すことにより、図12(b)に示すように、患者
Pは例えば4本のベルト54に吊られた状態でベッド7
4から吊り上げられる。
【0037】この状態で所定の介護作業、例えば下着や
おむつの取り替え、もしくは体を拭いたり寝巻きを替え
たり、さらにはシーツ等の寝具を交換したり、また場合
によっては入浴したりする等の種々の介護作業を楽に行
うことができる。なお、昇降部材12ひいては患者のリ
フト位置は、操作ハンドル36をどれだけ回すかにより
その昇降ストロークの範囲で自由に設定することがで
き、一端定められたリフト位置は、パンタグラフ式ジャ
ッキ26により保持されることとなる。
【0038】また、図8に示すように、ベルト54に患
者による負荷がかかれば、前述のようにベルト係止金具
56が傾動し、ベルト部分V2は第一の係止部56cに
よってストッパ部64に押し付けられ、またベルト部分
V3は、ベルト部分V1が斜め下方に引っ張られることに
より、そのベルト部分V1によって第二のベルト係止部
56dに押し付けられ、強固にクランプされた状態に保
たれる。
【0039】なお、図14に示すようにベルト中間部支
持バー68により、患者の足の部分を支持するベルト5
4dを吊り上げてその両側にループを生じさせれば、そ
こに患者の両足を入れて支持することができる。例えば
図13(a)に示すように、患者の足をやや上げた状態
でそれら2つのループに入れて、(b)のように吊り上
げれば、一重のループでは患者の両足が密着しやすいの
に対し、強制的に足の間隔が一定に保持されるため、下
着やおむつ等の交換がより楽になる。
【0040】また、このベルト中間部支持バー68の使
い方として、図15のように患者の足をこの2つのルー
プを有するベルト54dに入れただけで、昇降部材12
をリフトさせることにより、足を上げた状態での介護作
業をすることもできる。
【0041】さらに図17に示すように、患者Pと寝具
(ベット74等)の間に差し通すべきベルト54の端部
を、挿入用の金具76の先端部に形成されたループ部分
78に挿入して折り返した状態で、そのベルト54を患
者と寝具の間に通すようにすれば、ベルト通しをより簡
単に行うことができる。
【0042】以上の説明では、図2に示すようにパンタ
グラフ式ジャッキ26に回転操作ハンドル36が連結さ
れていたが、これに代えて正逆両方向に回転可能なモー
タを取り付け、この出力軸をパンタグラフ式ジャッキ2
6に連結し、かつその正転、逆転、さらに必要に応じて
停止のスイッチ(手元スイッチ等が好ましい)を設ける
ようにしてもよい。また、モータを用いる場合、例えば
昇降フレーム18に固定のナット部材に上下方向のネジ
軸を螺合し、この下端部をモータ軸に連結することによ
り、そのネジ軸の駆動で昇降動作を行うようにしてもよ
い。また、昇降装置としては、図18に示すように例え
ば平行リンク機構80をモータ82で駆動することによ
り、昇降部材12及びベルト54をスイング式に昇降さ
せる構成でもよい。
【0043】さらに、以上の説明では、ベルト係止金具
56が各ベルト支持バー50及び52に形成されたガイ
ド溝部58に沿って移動できるようになっていたが、そ
のようなガイド溝部58を廃止し、各ベルト54の係止
金具を、例えばベルト支持バー52の所定位置で位置固
定に設けることもできる。
【0044】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
を図面に基づいて説明する。図19にその第2の実施例
である介護用リフターの全体図を、図20にその正面図
を、図21に図20のA部分の拡大断面図を示す。図1
9に示すように、この介護用リフターでは、キャスタ3
を備えたベース2から垂直に立ち上がる2本の垂直フレ
ーム4が、ベース2のブラケット2aを介してボルト等
のねじ部材で固定されている。そして、この垂直フレー
ム4の中間部よりもやや下方に昇降装置6がカバー8
a、8bにより覆われた状態で設けられ、これらの上部
に昇降部材12が位置している。
【0045】図20、21に示すように、昇降装置6
は、それぞれの各垂直フレーム4の側部に設けられた垂
直方向のネジ軸90と、これに螺合されたナット部材9
1により、昇降部材12を昇降板92を介して昇降させ
るようになっている。図21に示すように、ネジ軸90
の上端部は、垂直フレーム4にボルト等のねじ部材93
aで固定されたブラケット93で回転可能に支持され、
下端部は、固定フレーム14の上面及び垂直フレーム4
に渡って設けられたベベルホルダ95に回転可能に支持
されている。ベベルホルダ95の内側に突出したネジ軸
90の先端にはベベルギヤ96が固定され、それにかみ
合うベベルギヤ97が駆動軸98に固定されている。図
22に示すように、駆動軸98の両端部には、ベベルギ
ヤ97が固定されるとともに、その中間部分には、回転
操作ハンドル36に固定されたベベルギヤ100にかみ
合うベベルギヤ101が固定されている。これらのベベ
ルギヤ97及び101が固定された駆動軸98は、図2
0に示すように、固定フレーム14の両端部及び中間部
に設けられた3箇所のベベルホルダ95内において回転
可能に支持されている。そして、回転操作ハンドル36
の正逆の回転により駆動軸98、ネジ軸90及び昇降板
92(図21)を介して昇降部材12が昇降する。
【0046】図21に示すように、昇降板92は、垂直
フレーム4の溝部20内に摺動可能に設けられており、
その下端部がネジ軸90に螺合されたナット部材91に
固定されるとともに、その上側部分は、ボルト等のネジ
部材41により昇降部材12に連結され、またここにガ
イドローラ40及び42が、下側部分にはガイドローラ
43がそれぞれ取り付けられている。そして、図24に
示すように昇降板92は、垂直フレーム4の開口部4a
を垂直フレーム4の内側から塞ぐように位置しており、
昇降部材12が昇降する際の溝部20のカバーの役割を
果たす。すなわち図25(a)に示すように、昇降部材
12が上昇端から同図(b)のように下降端へ移動する
際の移動範囲内において、垂直フレーム4の開口部4a
を塞ぎうる長さ寸法で設定されている。ここで本実施例
においては、図25(b)の下降端位置において、垂直
フレーム4の上端から昇降板92が例えば25mm程度
突出した状態となる。また、垂直フレーム4、昇降板9
2の双方の上端部分にはゴム等のカバー4c、92cが
それぞれ取り付けられて、それらの角部が露出しないよ
うになっている。そして、図21に示すように、前述の
ネジ軸90及び駆動軸98等の昇降装置6がカバー8
a、8bで覆われることにより、介護用リフターの使用
時における安全性が確保されている。
【0047】図19に戻って、昇降部材12の両端部か
らは、一対の梁部材(アーム部材)44が前方に向かっ
て突出している。これらの梁部材44は昇降板92に固
定された板状の基端部44aと、内部に横長の閉じた空
間を形成する円形断面の棒体枠状の先端側部分44bか
らなっており、その先端側部分44bの内側の空間にベ
ルト支持バー50及び52を収容している。この先端側
部分44bの空間部分の高さ寸法は、図32に示すよう
に、各支持バー50及び52の高さよりもわずかに大き
いものとされている。なお、図19に示すように昇降部
材12の後部側にはタオル等を吊すハンガー部12aが
取り付けられている。
【0048】各先端側部分44bの上部側の枠部には、
ベルト支持バー50及び52を固定するための固定具4
6が2個づつ、合計4個設けられている。図26に示す
ように、各固定具46は、先端側部分44bの上側の枠
部に設けられたブラケット47と、これに螺合されたク
ランプネジ部材48を備え、ベルト支持バー50及び5
2の両端部の上面には、クランプネジ部材48の先端に
対応する凹部52a(50a)が長手方向の複数箇所
(この例では3箇所)に形成されている。また、先端側
部分44bの先端側の枠部には、内向きに突出する突起
105が形成され、他方、ベルト支持バー52側の垂直
面には、その突起105が貫通して嵌まる係合孔52b
が、ベルト支持バー52の長手方向において前記複数の
凹部52aと同じ間隔で例えば3箇所に形成されてい
る。そして、先端側部分44bの突起105に対して、
同図(b)に示すように、ベルト支持バー52の係合孔
52bを係合させた状態で、クランプネジ部材48をね
じ込み、ベルト支持バー52の凹部52aに対して先端
部で押さえ付けることにより、ベルト支持バー52が先
端側部分44bに対して位置決め固定される。ついで、
ベルト支持バー50についても同様に凹部50aに対し
てクランプネジ部材48をねじ込んでその位置を固定す
る。
【0049】このような固定構造により、図31(a)
に示すように先端側部分44bに対して、ベルト支持バ
ー50及び52を左側、あるいは同図(b)のように右
側に寄せて位置設定することができ、ベース2を動かさ
なくても患者との位置調整を容易に行い得る。ここでベ
ルト支持バー52は突起105とクランプネジ部材48
とにより、先端側部分44bに対して二重に位置が固定
されるため、その固定の信頼性が高い。また、実施例1
と同様にベルト支持バー50及び52が枠状部分の空間
に閉じ込められているため落下することがない。
【0050】図27に示すように、梁部材44は、基端
部44aに対して先端側部分44bが折り畳み可能とな
っている。先端側部分44bは基端部44aに対し回動
支点部44cにより回動可能に連結され、図28に示す
ように、その先端側部分44bを内側に折り畳むことが
できる。その折り畳み状態では、図29(b)に示すよ
うに、各ベルト支持バー50及び52は、梁部材44の
基端部44aの空間部44d(図27参照)に収容され
る。
【0051】また、図30に示すように、ベース2に対
して垂直フレーム4を折り畳むことができる。これは、
ベース2と垂直フレーム4とを連結するボルト等のねじ
部材5の3本を外し、残りのボルト5a又は支点軸を支
点として、同図(b)のように垂直フレーム4を水平に
折り畳むことができるものである。これにより、介護用
リフターがコンパクトになり、収納や運搬等の際にスペ
ースをとらず好都合である。
【0052】図19、図29に示すように、これらベル
ト支持バー50及び52の間には複数本のベルト54が
架け渡されており、本実施例では、ベルト54b、54
b’が平面視でX字状にクロスしている。これにより、
図36(a)に示すように、患者Pの肩から背中、及び
横脇に回り込んで、あたかも患者を包み込むように支持
できるため、患者Pの体の位置ずれを防止することがで
きる。
【0053】さらに、本実施例では図33に示すよう
に、これら各ベルト54の両端側部分において、ベルト
54をクランプするベルト係止金具56のフレーム部5
6bがV字形状になっていて、その折れ曲がった角度は
鋭角である。このためベルト54に作用する下向きの負
荷によりベルト係止金具56を傾斜させる回転モーメン
トが大きく、従ってベルト部分V2をストッパ面64に
押し付ける力並びにベルトV3部分を挟さみ込む力が強
く、ベルトのクランプ力が図8の例より更に大きい。ま
た、図35に示すように、ベルト係止金具56の取付部
56aの外周がゴム56fあるいは樹脂等により覆われ
たものとなっている。これにより、ベルト支持バー50
及び52のガイド溝部58の長手方向(図34)に対し
て、ベルト係止金具56の位置決めが確実なものとな
る。
【0054】図19に示すように、本実施例では図1に
示した中間部支持バー68が省略されている。この場
合、ベルト54dの中間部分を先端側部分44bに掛け
渡すことにより、2つのループを形成するようになって
いる。なお、その他の部分は実施例1と同様であるた
め、同じ符号を付してその説明は省略する。
【0055】次に、本実施例の介護用リフターの使用方
法を説明する。図32に示すように、ベッド74の下側
にベース2が入るように、介護用リフターをベッド74
の側部に位置させる。そして、患者をリフトする際は、
昇降装置6の回転操作ハンドル36を回して、昇降部材
12、ベルト支持バー50、52及びこれらに吊り下げ
られたベルト54を一体的に下降させ下降端まで降ろ
す。その後、各ベルト54の一端側を、図33に示すベ
ルト係止金具56から解き離された状態で、その先端部
を図36(a)に示すようにベッド74と患者Pとの間
に通し、そのベルト54の先端部を、図19のベルト支
持バー52に対し、図33のベルト係止金具56を介し
て係止させる。このようにしてベルト54の各々を、図
36(a)のように患者Pの頭部(首部)、背中部、腰
部、足部の各位置にセットした状態で、回転操作ハンド
ル36を回転させることにより、同図(b)に示すよう
に、患者Pをベッド74から吊り上げる。
【0056】また、患者Pの頭等を洗う場合は、図37
(a)に示すように、患者Pの頭部(首部)をベルト5
4aで、背中部をベルト54b、54b’でそれぞれ支
持し、同図(b)のように上半身のみを吊り上げる。こ
の場合、ベルト54b、54b’がX字状にクロスされ
たたすき掛けとされているため、患者Pの上半身が起こ
された状態でもベルトが患者Pから外れない。また、図
38のように患者Pの腰部をベルト54で吊り上げるこ
とができる。この場合は、例えば寝たきりの患者Pの背
中の皮膚が厚くなるいわゆる寝だこ等の解消に有効であ
り、また、いわゆる床ズレを解消するための寝返りを助
けることにも役立つ。さらに、図39に示すように、患
者Pの足部及び腰部を吊り上げることができる。この場
合、足部を吊るベルト54dが、図19に示すように、
2つのループ状にされ、その各ループにそれぞれの足部
を通すようになっているため、足の間隔が一定に保た
れ、例えば下着や、おむつ等の交換が楽になる。
【0057】このようなベルト54により患者Pを吊り
上げる場合におけるベルト54の設定及び患者Pを支持
する位置は、上記説明のみに限らず、その他の方法によ
り適宜設定することが可能である。
【0058】以上の実施例では、患者Pの頭部をベルト
54aで直接支持していたが、パッド部材として、例え
ば図40に示すようにゴム等の軟質材料からなる頭部支
持パッド55を用いて頭部を支持することもできる。こ
の頭部支持パッド55の取付状態を図19に示す。頭部
支持パッド55は、図40に示すようにドーナツ板状の
もので、中心周りに等角度間隔でベルト54aを通すス
リット孔55aが4箇所形成されている。そしてこの4
箇所のスリット孔4aのうち、相対向する2箇所のスリ
ット孔4aに、同図(b)のようにベルト54aを通す
ことにより、図19のように頭部支持パッド55を取り
付けることができる。これにより患者Pの頭部を広い面
積で支持できるため位置ずれ等をおこす心配がない。ま
た、患者を吊り上げる際に、患者の首部への負担を軽減
することができる。なお、上述のスリット孔4aは2個
あればよいが、90度異なる方向に予備の2個を設けて
おけば、一方の組のスリット孔4aが寿命となっても、
もう一方の組のものを用いることができる他、ある程度
交互にローテーションを行えば、当該パッド55を長く
使えるメリットがある。
【0059】また、以上の実施例では、図22に示すよ
うに、回転操作ハンドル36が駆動軸98の中間部分に
設けられていたが、これに代えて図23に示すように、
回転操作ハンドル36を駆動軸98の端部側に設けるこ
とも可能である。この場合、駆動軸98の中間部分のベ
ベルギヤ100、101等が不要になるほか、介護用リ
フターの後部側に壁等が存在する場合でもハンドル操作
が容易となる。また、この回転操作ハンドル36を駆動
軸98の両端部のいずれかに選択的、かつ着脱可能に連
結して、駆動軸98の両サイドのいずれかの側からでも
回転操作ハンドル36の操作ができるようにすることも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である介護用リフターの
全体斜視図。
【図2】その正面図。
【図3】その平面図。
【図4】その側面図。
【図5】昇降部材の案内機構を簡略に示す側面図。
【図6】梁部材及びベルト中間部支持バーの分解側面
図。
【図7】梁部材を折り畳んだ状態の平面図。
【図8】ベルト支持バーに装着された係止金具にベルト
の一端側が係止された状態の断面図。
【図9】図8の底面図。
【図10】図8のベルト係止金具の斜視図。
【図11】昇降動作の作用説明図。
【図12】患者をリフトさせる作用説明図。
【図13】ベルト中間部支持バーを用いて患者をリフト
させる状態の作用説明図。
【図14】そのベルト中間部支持バーにより2つのルー
プが形成されたベルトに患者の足を入れた状態の側面
図。
【図15】そのベルト中間部支持バーを用いた別の使用
例を示す作用説明図。
【図16】本実施例の介護用リフターをベッドの近傍に
位置させた一例を示す説明図。
【図17】ベルト通し用の挿入金具の一例を示す斜視
図。
【図18】昇降装置の別の例を示す概念図。
【図19】本発明の第2の実施例である介護用リフター
の全体斜視図。
【図20】その正面図。
【図21】そのA部分を拡大して示す拡大部分断面図。
【図22】昇降装置の内部機構を示す斜視図。
【図23】回転操作ハンドルを側部に取り付けた場合の
昇降装置の内部機構を示す斜視図。
【図24】昇降装置において、垂直フレーム内に位置す
る昇降板を説明する斜視図。
【図25】その昇降板の作用説明図。
【図26】先端側部分に固定具でベルト支持バーを固定
する状態を示す斜視図。
【図27】梁部材の基端部に対し、先端側部分が回動支
持部材により回動可能に取り付けられている状態を示す
斜視図。
【図28】その平面図。
【図29】梁部材の伸張状態及び折り畳み状態を示す平
面図。
【図30】垂直フレームをベースに対し折り畳む状態を
示す作用説明図。
【図31】ベルト支持バーが梁部材に対し左右のそれぞ
れの位置で支持される状態を示す平面図。
【図32】その介護用リフターをベッドの近傍に位置さ
せた一例を示す説明図。
【図33】図19のベルト支持バーに装着された係止金
具にベルトの一端側が係止された状態の断面図。
【図34】図33の底面図。
【図35】図33のベルト係止金具の斜視図。
【図36】患者をリフトさせる作用説明図。
【図37】患者の頭部及び背中部をリフトさせる作用説
明図。
【図38】患者の腰部をリフトさせる作用説明図。
【図39】患者の腰部及び足部をリフトさせる作用説明
図。
【図40】頭部支持パッドの平面図及びベルトを通した
状態を示す側面断面図。
【符号の説明】
2 ベース(ベース部材) 4 垂直フレーム(フレーム部材) 6 昇降装置 12 昇降部材 18 昇降フレーム 20 ガイド溝 24 連結部材 26 パンタグラフ式ジャッキ 36 回転操作ハンドル 40、42 ガイドローラ 44 梁部材 45 係合孔 46 保持溝 48 クランプネジ部材 50、52 ベルト支持バー(ベルト支持部材) 50a、52a 凹部 53 突起 54 ベルト 55 頭部支持パッド(パッド部材) 56 ベルト係止金具(ベルト係止部材) 56a 取付部 56c 第一のベルト係止部 56d 第二のベルト係止部 58 ガイド溝部 60 斜面 62 収容部 64 ストッパ部 90 ネジ軸 92 昇降板 96、97 ベベルギヤ 98 駆動軸 100、101 ベベルギヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】図8〜図10に示すように、そのベルト係
止金具56は、板状の取付部56aと、その取付部56
aから下側へ延びるフレーム部56bとを備えている。
そのフレーム部56bの上部に跨って第一のベルト係止
部56cが固定され、またそのフレーム部56bの下端
連結部が第二のベルト係止部56dとなっている。そし
て図8及び図10に示すように、ベルト54の一端側部
分は、第二の係止部56dの側方を通って、下側から第
一のベルト係止部56cに架けられここで折り返すよう
に反転させられた後、下方へ転じて、前述の第二の係止
部56dと既に取り回されているベルト部分(V1)の
間に挿入される。フレーム部56bは、取付部56aか
ら垂直に下がるのではなく、ある程度の曲がりを有し、
第一及び第二のベルト係止部56c及び56dは、取付
部56aの中央から下方に延びる垂直線に対し、互いに
反対側にそれぞれオフセットした位置にある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】図21に示すように、昇降板92は、垂直
フレーム4の昇降ガイド溝20内に摺動可能に設けられ
ており、その下端部がネジ軸90に螺合されたナット部
材91に固定されるとともに、その上側部分は、ボルト
等のネジ部材41により昇降部材12に連結され、また
ここにガイドローラ40及び42が、下側部分にはガイ
ドローラ43がそれぞれ取り付けられている。そして、
図24に示すように昇降板92は、垂直フレーム4の開
口部4aを垂直フレーム4の内側から塞ぐように位置し
ており、昇降部材12が昇降する際の昇降ガイド溝20
のカバーの役割を果たす。すなわち図25(a)に示す
ように、昇降部材12が上昇端から同図(b)のように
下降端へ移動する際の移動範囲内において、垂直フレー
ム4の開口部4aを塞ぎうる長さ寸法で設定されてい
る。ここで本実施例においては、図25(b)の下降端
位置において、垂直フレーム4の上端から昇降板92が
例えば25mm程度突出した状態となる。また、垂直フ
レーム4、昇降板92の双方の上端部分にはゴム等のカ
バー4c、92cがそれぞれ取り付けられて、それらの
角部が露出しないようになっている。そして、図21に
示すように、前述のネジ軸90及び駆動軸98等の昇降
装置6がカバー8a、8bで覆われることにより、介護
用リフターの使用時における安全性が確保されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】各先端側部分44bの上部側の枠部には、
ベルト支持バー50及び52を固定するための固定具
が2個づつ、合計4個設けられている。図26に示す
ように、各固定具49は、先端側部分44bの上側の枠
部に設けられたブラケット47と、これに螺合されたク
ランプネジ部材48を備え、ベルト支持バー52(5
0)の両端部の上面には、クランプネジ部材48の先端
に対応する凹部52a(50a:図29(a)参照)
長手方向の複数箇所(この例では3箇所)に形成されて
いる。また、先端側部分44bの先端側の枠部には、内
向きに突出する突起105が形成され、他方、ベルト支
持バー52側の垂直面には、その突起105が貫通して
嵌まる係合孔52bが、ベルト支持バー52の長手方向
において前記複数の凹部52aと同じ間隔で例えば3箇
所に形成されている。そして、先端側部分44bの突起
105に対して、同図(b)に示すように、ベルト支持
バー52の係合孔52bを係合させた状態で、クランプ
ネジ部材48をねじ込み、ベルト支持バー52の凹部5
2aに対して先端部で押さえ付けることにより、ベルト
支持バー52が先端側部分44bに対して位置決め固定
される。ついで、ベルト支持バー50についても同様に
凹部50aに対してクランプネジ部材48をねじ込んで
その位置を固定する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】さらに、本実施例では図33に示すよう
に、これら各ベルト54の両端側部分において、ベルト
54をクランプするベルト係止金具56のフレーム部5
6bがV字形状になっていて、その折れ曲がった角度は
鋭角である。このためベルト54に作用する下向きの負
荷によりベルト係止金具56を傾斜させる回転モーメン
トが大きく、従ってベルト部分V2をストッパ面64に
押し付ける力並びにベルト部分V3を挟さみ込む力が強
く、ベルトのクランプ力が図8の例より更に大きい。ま
た、図35に示すように、ベルト係止金具56の取付部
56aの外周がゴム56fあるいは樹脂等により覆われ
たものとなっている。これにより、ベルト支持バー50
及び52のガイド溝部58の長手方向(図34)に対し
て、ベルト係止金具56の位置決めが確実なものとな
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】以上の実施例では、患者Pの頭部をベルト
54aで直接支持していたが、パッド部材として、例え
ば図40に示すようにゴム等の軟質材料からなる頭部支
持パッド55を用いて頭部を支持することもできる。こ
の頭部支持パッド55の取付状態を図19に示す。頭部
支持パッド55は、図40に示すようにドーナツ板状の
もので、中心周りに等角度間隔でベルト54aを通すス
リット孔55aが4箇所形成されている。そしてこの4
箇所のスリット孔55aのうち、相対向する2箇所のス
リット孔55aに、同図(b)のようにベルト54aを
通すことにより、図19のように頭部支持パッド55を
取り付けることができる。これにより患者Pの頭部を広
い面積で支持できるため位置ずれ等をおこす心配がな
い。また、患者を吊り上げる際に、患者の首部への負担
を軽減することができる。なお、上述のスリット孔55
は2個あればよいが、90度異なる方向に予備の2個
を設けておけば、一方の組のスリット孔55aが寿命と
なっても、もう一方の組のものを用いることができる
他、ある程度交互にローテーションを行えば、当該パッ
ド55を長く使えるメリットがある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 2 ベース(ベース部材) 4 垂直フレーム(フレーム部材) 6 昇降装置 12 昇降部材 18 昇降フレーム 20 ガイド溝 24 連結ロッド 26 パンタグラフ式ジャッキ 36 回転操作ハンドル 40、42 ガイドローラ 44 梁部材 45 係合孔 46 保持溝 48 クランプネジ部材49 固定具 50、52 ベルト支持バー(ベルト支持部材) 50a、52a 凹部 53 突起 54 ベルト 55 頭部支持パッド(パッド部材) 56 ベルト係止金具(ベルト係止部材) 56a 取付部 56c 第一のベルト係止部 56d 第二のベルト係止部 58 ガイド溝部 60 斜面 62 収容部 64 ストッパ部 90 ネジ軸 92 昇降板 96、97 ベベルギヤ 98 駆動軸 100、101 ベベルギヤ
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】変更
【補正内容】
【図32】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図37
【補正方法】変更
【補正内容】
【図37】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図39
【補正方法】変更
【補正内容】
【図39】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、 そのベース部材から上方に延びるように形成されたフレ
    ーム部材と、 そのフレーム部材に対し上下方向に移動可能に設けられ
    た昇降部材と、 その昇降部材を昇降させる昇降装置と、 その昇降部材により共通の高さレベルで互いに対向して
    支持されたベルト支持部材と、 それらベルト支持部材に形成されたベルト間隔調整用の
    ガイド溝部と、 それらガイド溝部に装着されて、各溝部の形成方向に移
    動可能に支持されたベルト係止部材と、 少なくとも一方の端部側が前記ベルト係止部材に着脱可
    能に係止された状態で前記ベルト支持部材間に所定の間
    隔で架け渡された複数のベルトと、 を含むことを特徴とする介護用リフター。
  2. 【請求項2】 ベース部材と、 そのベース部材から上方に延びるように形成されたフレ
    ーム部材と、 そのフレーム部材に対し上下方向に移動可能に設けられ
    た昇降部材と、 その昇降部材を昇降させる昇降装置と、 その昇降部材により共通の高さレベルで互いに対向して
    支持されたベルト支持部材と、 それらベルト支持部材に所定の間隔で架け渡された複数
    のベルトと、 それらベルトの少なくとも一方の端部側が着脱可能に係
    止されるベルト係止部材とを備え、 前記ベルト係止部材は、 前記ベルト支持部材に取り付けられる取付部と、 その取付部に連結されて、前記ベルトの少なくとも一方
    の端部側を折り返すように反転させる第一のベルト係止
    部と、 その第一のベルト係止部で折り返された後のベルト部分
    を通させてこれを前記折り返し前のベルト部分との間に
    挟む第二のベルト係止部とを備え、 前記ベルト支持部材は、前記ベルト係止部材の前記取付
    部を下方へ脱落不能に収容するとともに、その取付部が
    前記ベルトの負荷により傾動することを許容する収容部
    と、 前記ベルト係止部材の第一のベルト係止部で係止された
    前記ベルトの折り返し近傍部分を、そのベルト係止部材
    の傾動時に当接させるストッパ部と、 とを含むことを特徴とする介護用リフター。
  3. 【請求項3】 前記ベルト支持部材には、互いに隣接す
    る前記ベルトの間隔調整用のガイド溝部が形成され、前
    記ベルト係止部材の取付部は、このガイド溝部に沿って
    移動可能に支持されるとともに、このガイド溝部の内部
    に前記ベルト係止部材の取付部を傾動可能に収容する収
    容部が形成され、そのガイド溝部の外部に前記ストッパ
    部が形成されている請求項2記載の介護用リフター。
  4. 【請求項4】 前記複数のベルトのうち、それらが隣接
    する間隔方向における一方の端部側に位置するものの中
    間部を、前記互いに対向するベルト支持部材間でさらに
    支持するベルト中間部支持部材が、前記昇降部材に設け
    られている請求項1〜4記載の介護用リフター。
  5. 【請求項5】 前記ベルト係止部材の取付部から下側に
    U字状に延び出た前記フレーム部が、そのU字を側方か
    ら見た状態で中間部で横方向に曲げられ、その中間部よ
    り前記取付部側に前記第一のベルト係止部が前記フレー
    ム部に横棒状に一体化され、そのフレーム部の前記U字
    状形態の先端部が前記第二のベルト係止部とされ、前記
    横方向に曲げられたフレーム部により、そのベルト係止
    部材に前記ベルトの下向きの負荷に基づく回転モーメン
    トが生じるようになっている請求項2ないし4記載の介
    護用リフター。
  6. 【請求項6】 前記昇降装置は、前記昇降部材に直接又
    は他部材を介して間接的に螺合されて、下端部にベベル
    ギヤを備えた垂直方向のネジ軸と、 そのネジ軸のベベルギヤと噛み合う別のベベルギヤを備
    えた水平方向の駆動軸と、 その駆動軸を直接又はギヤ機構を介して間接的に回転駆
    動する回転操作ハンドルと、 を含む請求項1ないし4に記載の介護用リフター。
  7. 【請求項7】 前記昇降部材は、前記ベース部材の両側
    から垂直に立ち上がるフレーム部材に形成された上下方
    向のガイド溝に、ガイドローラを介して昇降可能に案内
    され、かつその昇降部材と一体的にその両側に昇降板が
    設けられ、各昇降板が前記両側のガイド溝の開口部を内
    側から蓋をするように昇降する請求項1ないし5に記載
    の介護用リフター。
  8. 【請求項8】 前記昇降部材は、互いに対向する前記ベ
    ルト支持部材を支持する両側の梁部材を備え、各梁部材
    は基端部に対して水平方向に折り畳み可能な先端側部分
    を備え、その先端側部分は前記各ベルト支持部材を挿入
    するための閉じた空間を形成し、かつその先端側部分に
    は前記ベルト支持部材をその前記先端側部分に固定する
    ためのクランプネジ部材が設けられ、前記ベルト支持部
    材にはそのクランプネジ部材の先端部が押し付けられる
    凹部が、そのベルト支持部材の長手方向に所定の間隔を
    おいて複数形成されている請求項1ないし7記載の介護
    用リフター。
  9. 【請求項9】 前記相対向するベルト支持部材に対し、
    前記ベルトの少なくとも一部のものが、互いにX字状に
    クロスするように架け渡されている請求項1ないし8に
    記載の介護用リフター。
  10. 【請求項10】 前記複数のベルトのうち少なくとも一
    本に、そのベルトの幅方向の両端を超えて両側に突出
    し、リフトされる者の身体の一部を保持するパッド部材
    が装着されている請求項1ないし9のいずれかに記載の
    介護用リフター。
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