JPH08335623A - ウェーハ搬送装置及び半導体処理装置 - Google Patents

ウェーハ搬送装置及び半導体処理装置

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Publication number
JPH08335623A
JPH08335623A JP14091495A JP14091495A JPH08335623A JP H08335623 A JPH08335623 A JP H08335623A JP 14091495 A JP14091495 A JP 14091495A JP 14091495 A JP14091495 A JP 14091495A JP H08335623 A JPH08335623 A JP H08335623A
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JP
Japan
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cassette
wafers
transfer robot
semiconductor processing
large number
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Application number
JP14091495A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tanaka
真一 田中
Masakazu Ikeda
正和 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カセットに収容された多数枚のウェーハに対
する洗浄処理において、各ウェーハ同士を接触させるこ
となく、安定した洗浄処理を行えるようにして、洗浄処
理の信頼性の向上及び高歩留まりでの量産を可能にす
る。 【構成】 多数枚のウェーハWが収容されたカセット1
を搬送する搬送ロボット11において、その本体12の
下面に一対のアーム(13,13)を設け、各アーム1
3の構成を2本の縦棒13a及び13bのうち、一方の
縦棒13aを短く設定して、横棒13cが水平方向に対
して傾斜角θをもって斜めになるようにする。これによ
って、カセット1は、横棒13cの傾斜に沿って保持さ
れることになり、カセット1内に収容されている多数枚
のウェーハWは、それぞれ機能面と反対の面が仕切り板
2に接触した形で、かつ鉛直方向に対し奥行き側に向か
って傾斜角θほど傾いた状態で支持されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数枚のウェーハを一
度に半導体処理工程に搬送するためのウェーハ搬送装置
と、多数枚のウェーハに対しバッチ方式で半導体処理を
行なう半導体処理装置に関し、特に、多数枚のウェーハ
を洗浄処理する洗浄工程に搬送するための搬送装置と、
該洗浄工程に使用されるウェーハ洗浄装置に用いて好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体プロセスにおける洗浄処
理の最大の目的は、ウェーハや使用部材に付着した汚染
物質を除去することにあり、最近のハーフミクロンから
クォータミクロンへと微細加工技術が進むにつれて洗浄
技術の向上が急務となってきている。
【0003】半導体プロセス中における洗浄工程は、フ
ォトリソグラフィプロセスや拡散・成膜プロセスなどの
前後に位置づけられ、例えば、ドライエッチングの後工
程、CVDやスパッタの前後工程において洗浄処理が行
なわれる。
【0004】この洗浄処理の方式としては、信頼性が高
く、広く使われている連続バッチ処理方式と枚葉処理方
式とがある。ここでは、前者の方式、即ち連続バッチ処
理方式を主体に説明する。
【0005】この連続バッチ処理方式の洗浄装置は、例
えば多数枚のウェーハが収容されたカセットを搬送ロボ
ットにより薬液槽や水洗槽及び乾燥室に逐次搬送して、
バッチ方式で薬液槽や水洗槽での浸漬処理を連続して行
い、最後に乾燥処理するという連続処理を行なう。な
お、上記薬液槽に投入される薬液としては、通常、酸や
アンモニアが多用される。
【0006】そして、洗浄装置は、きびしい条件の下で
洗浄処理を行なわなければならず、また、装置自体から
の発塵も許されないことから、上記搬送ロボットは、低
発塵性,搬送信頼性,高速性,耐薬品性が必要とされ
る。このため、搬送ロボットの駆動源(モータ)などの
駆動機構は、ウェーハの搬送ラインより常に下の位置に
配置され、更に搬送の信頼性や高速搬送のために高性能
なモータを使用している。また、耐薬品性については、
適切な材質を選択し、フッ素樹脂による二重のシールな
どを行なって対処している。
【0007】薬液槽では、低発塵性に加えて、洗浄効果
の向上が必要であるため、槽は石英にて作製され、配管
はPFAやPTFE(ポリテトラフロロエチレン)が使
用されている。
【0008】従来の連続バッチ処理方式の洗浄装置に使
用されるカセットは、図9に示すように、多数枚のウェ
ーハWが縦向きに、かつ互いに分離して配列されるよう
に多数の仕切り板が配置されて構成され、ウェーハW
は、そのオリエンテーション・フラットが下方に位置す
るようにそれぞれ縦向きに、かつ機能面と反対の面が仕
切り板に接触するように立てかけてカセット101内に
収容される。
【0009】上記搬送ロボット102は、カセット10
1の長手方向上部にかけて架設されている一対の引掛部
103を両方向から挟持するための一対のU字状アーム
(104,104)が設けられている。これら一対のア
ーム(104,104)によるカセット101の搬送
は、以下のようにして行なわれる。
【0010】まず、搬送ロボット102が移動してカセ
ット101の上方の位置に到達したとき、一対のアーム
(104,104)は、搬送ロボット102の一対のア
ーム(104,104)に対する駆動によって、互いに
離間する方向に開く。その後、搬送ロボット102がカ
セット101に向かって下方に移動し、一対のアーム
(104,104)の下部がカセット101の引掛部1
03よりも下方に位置したとき、上記一対のアーム(1
04,104)は、搬送ロボット102の一対のアーム
(104,104)に対する駆動によって、今度は、閉
じる方向に回転移動し、一対のアーム(104,10
4)が鉛直方向となった段階で、一対のアーム(10
4,104)に対する駆動を停止する。
【0011】その後、搬送ロボット102が上方に移動
することによって、一対のアーム(104,104)の
下部によってカセット101の引掛部103が上方に持
ち上げられ、これによって、カセット101自体も上方
に持ち上げられることになる。そして、この状態で、搬
送ロボット102が横方向に移動することによって、カ
セット101も搬送ロボット102と共に横方向に移動
することになる。即ちカセット101は、搬送ロボット
102によって搬送されることになる。
【0012】そして、カセット101を別の位置に載置
する場合は、上記とは別の動作を行なうことになる。具
体的には、搬送ロボット102の一対のアーム(10
4,104)によって保持されたカセット101が該搬
送ロボット102によって所定位置の上方に搬送される
と、搬送ロボット102は、カセット101の底面が所
定位置に接触するまでゆっくりと下方に移動する。搬送
ロボット102の上記下方への移動によってカセット1
01の底部が所定位置に接触した段階で、搬送ロボット
102は、一対のアーム(104,104)を駆動し
て、互いに開く方向に回転移動させ、一対のアーム(1
04,104)の下部によるカセット101の引掛部1
03に対する係止を解く。この段階でカセット101は
所定位置に載置されることになる。
【0013】一方、薬液槽及び水洗槽は、図10に示す
ように、槽111内にカセット101を固定するための
位置決め台112が設置されている。この位置決め台1
12は、基台113と、該基台113上にカセット底部
の4つのコーナーを支持するための4本の支持柱114
(図において、紙面手前側のみを示してある。)が設け
られて構成され、各支持柱114は、各対向する部位に
カセット底部の各コーナーの外形に沿った切欠き115
が形成されている。各切欠き115の底部の高さはすべ
て同じとされている。
【0014】従って、搬送ロボット102によって薬液
槽111内に搬送されたカセット101は、薬液槽11
1内の上記位置決め台112に載置されることになる
が、この場合、各支持柱114の切欠き底部がすべて同
じ高さにあるため、カセット101の底面が薬液槽11
1の底面に沿った形に位置決めされることになる。即
ち、カセット101は、該カセット101内の各ウェー
ハWがそれぞれウェーハ面が鉛直方向に沿った状態で薬
液槽内に投入・位置決めされることになる。
【0015】また、乾燥工程に使用される乾燥装置にお
いては、図示しないが、その乾燥室内にカセット101
を投入する場合、リフターを使用して行なわれる。この
リフターは、鉛直方向に延びるリフター本体と、このリ
フター本体の下部に設けられた横方向に延びるアーム台
とを有して構成され、アーム台の上面には、上記薬液槽
内に設置された位置決め台の4本の支持柱と同じ構成の
支持柱が4本設けられている。
【0016】従って、この乾燥室への投入においても、
カセット101は、その底面がアーム台の上面に沿った
形に位置決めされることになる。即ち、カセット101
は、該カセット101内の各ウェーハがそれぞれウェー
ハ面が鉛直方向に沿った状態で乾燥室内に投入・位置決
めされることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
すように、カセット101に設けられている仕切り板1
21の配置間隔は、ウェーハWの機能面が薬液に十分に
浸漬されるように、比較的広く設定されている。そのた
め、振動や風圧あるいは水圧がウェーハに加えられる
と、ウェーハWは容易に反対方向に傾いてしまい、例え
ば、図11Aに示すように、隣接する2枚のウェーハW
同士が互いに接触するという現象が生じ易くなる。
【0018】従って、薬液槽や水洗槽内に投入されたカ
セット101内のウェーハWは、薬液や純水の流動や水
圧等によって互いに接触することとなる。その結果、該
接触部分での薬液や純水の浸漬が十分に行なわれなくな
り、また、該接触部分において薬液や純水等の流動が停
留し、薬液や純水による洗浄効果が大幅に低下すること
になる。
【0019】また、搬送ロボット102でカセット10
1を薬液槽や水洗槽から引き上げる際、隣接する2枚の
ウェーハW同士が薬液や純水による表面張力により密着
し、該密着部分において薬液や純水aが残存することと
なる。その結果、この残留した薬液や純水aは、その後
の乾燥処理においても除去することができず、洗浄装置
における洗浄効果の低下をもたらすというおそれがあ
る。
【0020】最近の半導体素子の開発においては、パタ
ーンの微細化が1つのポイントであり、この微細加工を
進める上でウェーハの洗浄度がデバイスの信頼性や量産
における歩留まりに大きく影響してくる。このことか
ら、洗浄装置での洗浄効果を向上させることが今後の半
導体素子の開発において急務となってきている。
【0021】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、多数枚のウェーハが収
容されたカセットを半導体処理工程間に搬送する際、各
ウェーハ同士を接触させることなく、安定に搬送するこ
とができ、ウェーハに対する半導体処理の高信頼性化及
び高歩留まり化を実現させることができるウェーハ搬送
装置を提供することにある。
【0022】また、本発明の他の目的は、カセットに収
容された多数枚のウェーハに対する洗浄等の半導体処理
において、各ウェーハ同士を接触させることなく、安定
した半導体処理を行なうことができ、半導体処理の信頼
性の向上及び高歩留まりでの量産を可能にすることがで
きる半導体処理装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数枚のウェ
ーハが収容可能とされたカセットを半導体処理工程に搬
送するウェーハ搬送装置において、上記各ウェーハをほ
ぼ同一斜め方向に支持する支持手段を設けて構成する。
【0024】この場合、例えば、カセットに、上記多数
枚のウェーハをそれぞれ縦方向に、かつ互いに分離して
配列するための仕切り部を設け、上記支持手段に、カセ
ット全体を斜め方向に支持する支持部材を設けて構成す
るようにしてもよい。
【0025】次に、本発明に係る半導体処理装置は、多
数枚のウェーハに対してバッチ方式で半導体処理を行な
う半導体処理装置本体と、上記半導体処理装置本体内に
設置され、かつ多数枚のウェーハが収容可能とされたカ
セットを固定するカセット位置決め手段と、上記各ウェ
ーハをほぼ同一斜め方向に支持する支持手段を設けて構
成する。
【0026】この場合、例えば、カセットに、上記多数
枚のウェーハをそれぞれ縦方向に、かつ互いに分離して
配列するための仕切り部を設け、上記支持手段に、カセ
ット全体を斜め方向に支持する支持部材を設けて構成す
るようにしてもよい。
【0027】
【作用】本発明に係るウェーハ搬送装置においては、多
数枚のウェーハが収容されたカセットを半導体処理工程
に搬送するという動作を行なうが、この搬送時、多数枚
のウェーハは、支持手段によって、ほぼ同一斜め方向に
支持されることになる。
【0028】そのため、搬送時において生じる振動等、
あるいは半導体処理が例えば洗浄工程である場合に、そ
の薬液槽からカセットを引き上げる際にウェーハに加え
られる水圧等によっても、ウェーハ同士が接触するとい
う現象は生じなくなる。
【0029】従って、ウェーハ同士が接触することによ
って生じていた例えば洗浄工程での上記接触部分での薬
液や純水の残留は生じなくなり、その後の乾燥処理にお
いて薬液や純水が残存するという現象は発生しなくな
る。これは、該洗浄工程での洗浄効果の向上につながる
ことになる。上記例は、洗浄工程について説明したが、
その他のバッチ方式で行なう半導体処理(例えば、熱処
理等)においても同様である。
【0030】特に、カセットに、上記多数枚のウェーハ
をそれぞれ縦方向に、かつ互いに分離して配列するため
の仕切り部を設け、上記支持手段に、カセット全体を斜
め方向に支持する支持部材を設けた場合においては、多
数枚のウェーハが、カセットの仕切り部によって、それ
ぞれ縦方向に、かつ互いに分離して配列されてカセット
内に収容されることになる。そして、この搬送装置にて
カセットを搬送する場合、支持手段に設けられた支持部
材によって、カセット全体が斜め方向に支持されて搬送
されることになる。これによって、カセット内に収容さ
れた多数枚のウェーハは、それぞれほぼ同一斜め方向に
支持されて搬送されることとなる。
【0031】従って、搬送時において生じる振動等、あ
るいは半導体処理が例えば洗浄工程である場合に、その
薬液槽からカセットを引き上げる際にウェーハに加えら
れる水圧等によっても、ウェーハ同士が接触するという
現象は生じなくなる。
【0032】次に、本発明に係る半導体処理装置におい
ては、多数枚のウェーハが収容されたカセットが、半導
体処理装置本体内において、カセット位置決め手段によ
って固定されることなる。この場合、各ウェーハは、支
持手段によって、ほぼ同一斜め方向に支持されることに
なる。
【0033】このことから、半導体処理装置による半導
体処理を例えば洗浄処理とした場合、カセット内の各ウ
ェーハは、薬液槽や水洗槽内における薬液や純水の流動
や水圧等によっても互いに接触するということはなく、
その結果、各ウェーハに対する薬液や純水による洗浄効
果が損なわれることはない。
【0034】従って、ウェーハ同士が接触することによ
って生じていた例えば洗浄工程での上記接触部分での薬
液や純水の浸漬不十分や流動の停留等は生じなくなり、
薬液や純水による洗浄効果を十分に発揮させることが可
能となる。上記例は、洗浄工程について説明したが、そ
の他のバッチ方式で行なう半導体処理(例えば、熱処理
等)においても同様である。
【0035】特に、カセットに、上記多数枚のウェーハ
をそれぞれ縦方向に、かつ互いに分離して配列するため
の仕切り部を設け、上記支持手段に、カセット全体を斜
め方向に支持する支持部材を設けた場合においては、多
数枚のウェーハが、カセットの仕切り部によって、それ
ぞれ縦方向に、かつ互いに分離して配列されてカセット
内に収容されることになる。そして、カセット位置決め
手段にてカセットを半導体処理装置本体内に固定する場
合、支持手段に設けられた支持部材によって、カセット
全体が斜め方向に支持されて固定されることになる。こ
れによって、カセット内に収容された多数枚のウェーハ
は、それぞれほぼ同一斜め方向に支持されて半導体処理
装置本体内に固定されることとなる。
【0036】従って、半導体処理が例えば洗浄工程であ
る場合に、薬液槽や水洗槽での洗浄処理における薬液や
純水の流動,水圧によっても、ウェーハ同士が接触する
という現象は生じなくなる。
【0037】
【実施例】以下、本発明に係るウェーハ搬送装置を連続
バッチ方式の洗浄装置における搬送ロボットに適用した
実施例(以下、単に実施例に係る搬送ロボットと記す)
と、本発明に係る半導体処理装置を連続バッチ方式の洗
浄装置に適用した実施例(以下、単に実施例に係る洗浄
装置と記す)を図1〜図8を参照しながら説明する。
【0038】まず、本実施例に係る洗浄装置に使用され
るカセットについて図1を参照しながら説明すると、こ
のカセット1は、多数枚のウェーハWが縦向きに、かつ
互いに分離して配列されるように多数の仕切り板2が配
置され、ウェーハWは、そのオリエンテーション・フラ
ットが下方に位置するようにそれぞれ縦向きに、かつ機
能面と反対の面が仕切り板2に接触するように立てかけ
てカセット1内に収容されるようになっている。
【0039】また、このカセット1は、収容された多数
枚のウェーハWに対してまんべんなく薬液や純水が浸漬
されるように枠組み方式にて一体的に箱型に構成されて
いる。具体的には、枠組み方式にて箱型に構成されたカ
セット1中、各ウェーハWの側面に対応する面,各ウェ
ーハWの上面に対応する面及びオリエンテーション・フ
ラットに対応する下面がそれぞれ長手方向に沿って連続
した開口を有するように構成されている。
【0040】また、このカセット1は、その長手方向上
部に一対の引掛部3が設けられている。この引掛部3
は、後述する搬送ロボットのアームによって引っかけら
れる部位を構成している。
【0041】次に、本実施例に係る搬送ロボットについ
て図2を参照しながら説明する。この搬送ロボット11
は、図示しない搬送駆動機構による搬送駆動によって移
動可能とされた搬送ロボット本体12の下面に、カセッ
ト1の長手方向上部にかけて架設されている一対の引掛
部3を両方向から挟持して引っかけるための一対のU字
状アーム(13,13)が例えば2組設けられて構成さ
れている。各アーム13は、鉛直方向に延びる2本の縦
棒13a及び13bとこれら2本の縦棒13a及び13
bの下部間に架設された横棒13cが例えば金属棒の折
り曲げ加工によって一体に成形されて構成されている。
なお、図においては、一対のアーム(13,13)のう
ち、紙面手前側のアーム13のみを示してある。
【0042】一対のアーム(13,13)にてカセット
1を保持する場合は、各アーム13の横棒13cをカセ
ット1のそれぞれ対応する引掛部3の下面側に進入させ
て、横棒13cにて引掛部3を持ち上げることにより、
カセット1が一対のアーム(13,13)にて保持され
ることになる。
【0043】そして、特に、本実施例に係る搬送ロボッ
ト11における上記アーム13は、2本の縦棒13a及
び13bのうち、一方の縦棒13aが短く設定され、こ
れにより、横棒13cが水平方向に対して斜め方向とな
るように設定されている。
【0044】搬送ロボット本体12は、例えば金属製の
短冊状平板にて構成されており、その長手方向自由端側
の下面に1組目の一対のアーム(13,13)が設けら
れ、該その奥行き方向に上記1組目のアーム(13,1
3)に対して所定間隔を置いて2組目の一対のアーム
(13,13)が設けられている。
【0045】1組目のアーム(13,13)における1
つのアーム13(例えば紙面手前側のアーム)は、2本
の縦棒13a及び13bのうち、自由端側の縦棒13a
が短く設定されて、横棒13cが自由端側に向かって傾
斜角θをもって斜め上方に立ち上がるような形となって
いる。また、2組目のアーム(13,13)における1
つのアーム13(例えば紙面手前側のアーム)は、2本
の縦棒13a及び13bのうち、奥行き側の縦棒13a
が短く設定されて、横棒13cが奥行き側に向かって斜
め上方に立ち上がるような形となっている。
【0046】従って、1組目のアーム(13,13)に
てカセット1を保持した場合、図3に示すように、カセ
ット1は、横棒13cの傾斜に沿って搬送ロボット本体
12の自由端側に向かって斜め上方となるように保持さ
れることになる。これにより、カセット1内に収容され
ている多数枚のウェーハWは、それぞれ機能面と反対の
面が仕切り板2に接触した形で、かつ鉛直方向に対し奥
行き側に向かって傾斜角θほど傾いた状態で支持される
ことになる。
【0047】一方、2組目のアーム(13,13)にて
カセット1を保持した場合は、カセット1は、横棒13
cの傾斜に沿って搬送ロボット本体12の奥行き側に向
かって斜め上方となるように保持されることになる。こ
れにより、カセット1内に収容されている多数枚のウェ
ーハWは、それぞれ機能面と反対の面が仕切り板2に接
触した形で、かつ鉛直方向に対し自由端側に向かって傾
斜角θほど傾いた状態で支持されることになる。
【0048】そして、上記実施例に係る搬送ロボット1
1によるカセット1の搬送は、以下のようにして行なわ
れる。
【0049】まず、搬送ロボット11が移動してカセッ
ト1の上方の位置に到達したとき、一対のアーム(1
3,13)は、搬送ロボット11の一対のアーム(1
3,13)に対する駆動によって、互いに離間する方向
に開く。その後、搬送ロボット11がカセット1に向か
って下方に移動し、一対のアーム(13,13)の下
部、特に短く設定された縦棒13aの下部がカセット1
の引掛部3よりも下方に位置したとき、上記一対のアー
ム(13,13)は、搬送ロボット11の一対のアーム
(13,13)に対する駆動によって、今度は、閉じる
方向に回転移動し、一対のアーム(13,13)が鉛直
方向となった段階で、一対のアーム(13,13)に対
する回転駆動を停止する。
【0050】その後、搬送ロボット11が上方に移動す
ることによって、一対のアーム(13,13)の各横棒
13c上面によってカセット1の一対の引掛部3が徐々
に上方に持ち上げられ、これによって、カセット1自体
も上方に持ち上げられることになる。このとき、引掛部
3は、横棒13cのうち、短く設定された縦棒13aに
近接する部分を支点としてゆっくりと回転し、引掛部3
の下面全体が横棒13cの上面に接触した段階でその回
転が停止することとなる。即ち、この段階でカセット1
は、一対のアーム(13,13)に保持されたことにな
る。
【0051】そして、この状態で、搬送ロボット11が
上方に移動し、更に横方向に移動することによって、カ
セット1は一対のアーム(13,13)によって保持さ
れた状態で、搬送ロボット11と共に上方及び横方向に
移動することになる。即ちカセット1は、搬送ロボット
11によって搬送されることになる。
【0052】そして、カセット1を別の位置に載置する
場合は、上記とは別の動作を行なうことになる。具体的
には、搬送ロボット11の一対のアーム(13,13)
によって保持されたカセット1が該搬送ロボット11に
よって所定位置の上方に搬送されると、搬送ロボット1
1は、カセット1の底面が載置位置に完全に接触するま
でゆっくりと下方に移動する。
【0053】この間におけるカセット1の動きは、搬送
ロボット11の下方への移動によって、まず、アーム1
3の長い方の縦棒13bに対応する角部が所定位置に接
触する。この状態から更に搬送ロボット11が下方に移
動すると、カセット1は、引掛部3の端部(具体的に
は、横棒13cのうち、短く設定された縦棒13aに近
接する端部)を支点としてゆっくりと回転し、これによ
って、引掛部3の下面全体が横棒13cの上面からゆっ
くりと離間していくことになる。
【0054】そして、カセット1の下面が載置位置に完
全に接触した段階で搬送ロボット11の下方への移動が
停止する。その後、搬送ロボット11は、一対のアーム
(13,13)を駆動して、互いに開く方向に回転移動
させ、アーム13下部のカセット1の引掛部3に対する
係止を解く。この段階でカセット1は所定位置に載置さ
れることになる。
【0055】次に、本実施例に係る洗浄装置について図
4を参照しながら説明する。この洗浄装置21は、複数
の薬液槽22と、複数の水洗槽23と、1つの乾燥室2
4を有して構成されている。なお、図4においては、代
表的に薬液槽22及び水洗槽23をそれぞれ1つずつ示
してある。
【0056】薬液槽22及び水洗槽23は、上面が開放
された平面長方形状の箱形に形成されており、これらの
槽22及び23内にカセット1を投入する場合は、1つ
の槽22及び23について、長手方向に沿って2つのカ
セット(1,1)をそれぞれ縦列に並べて投入するよう
になっている。
【0057】薬液槽22に投入される薬液としては、例
えばアンモニア過水(NH4 OH/H2 2 /H
2 O),塩酸過水(HCl/H2 2 /H2 O),硫酸
過水(H2SO4 /H2 2 ),希釈フッ酸(HF/H
2 O),バッファドフッ酸(HF/NH4 F/H2 O)
などがある。また、水洗槽としては、例えば急速に純水
を抜いたり入れたりする純水槽(QDR:quick dump r
inse),上から純水を溢れさせる純水槽(OR:over f
low rinse ),最終の純水槽(FR:final rinse )な
どがある。
【0058】また、乾燥室24での乾燥方式は、スピン
乾燥とIPAベーパ乾燥の2種類のものが使用されてい
る。
【0059】そして、本実施例に係る薬液槽22及び水
洗槽23内には、槽22及び23内に投入された2つの
カセット(1,1)をそれぞれ所定の位置に位置決めす
るための位置決め台25が設置されている。
【0060】この位置決め台25は、例えば図5に示す
ように、少なくとも2つのカセット(1,1)を載置で
きる分の面積を有し、かつ上面にカセット1を載置する
ための区画(以下、単にカセット載置区画と記す)が2
箇所割り当てられた例えば平面矩形状の基台31と、該
基台31上の2つのカセット載置区画にそれぞれカセッ
ト1底部の4つのコーナーを支持するための4本の支持
柱(図においては、紙面手前側の支持柱32a及び32
bのみを示してある。)が設けられて構成されている。
【0061】1つのカセット載置区画における各支持柱
32a及び32bは、それぞれ対向する部位にカセット
1底部を保持するための切欠き33a及び33bが形成
されている。各支持柱32a及び32bのうち、槽22
の長手方向内壁面側に近い位置に設けられた2つの支持
柱32aは、その高さが、その他の2つの支持柱32b
(槽22の中央部分に設けられた支持柱)の高さのほぼ
2倍とされ、対応して設けられた切欠き33aの側面は
ほぼ鉛直方向に沿い、底面は槽22の中央部分に向かっ
て下り傾斜とされ、水平方向に対して傾斜角θの下り傾
斜面となっている。
【0062】一方、槽22の中央部分の位置に設けられ
た2つの支持柱32bに形成された切欠き33bは、そ
の側面が他方のカセット載置面側に向かって上り傾斜と
されて、鉛直方向に対して傾斜角θの上り傾斜面となっ
ており、その底面は、槽22の内壁面に向かって上り傾
斜とされて、水平方向に対して傾斜角θの上り傾斜面と
なっている。
【0063】従って、カセット1を、各カセット載置区
画における4つの支持柱32a及び32bの切欠き33
a及び33bによって保持させたとき、カセット1の底
面は、槽22の中央部分に向かって下り傾斜とされ、水
平方向に対して傾斜角θをもって斜め方向に保持される
ことになる。即ち、カセット1は、カセット1内の各ウ
ェーハWがそれぞれウェーハ面が鉛直方向に対して傾斜
角θほど傾斜した状態で位置決めされることになる。
【0064】また、図4に示すように、乾燥工程に使用
される乾燥室24は、その室内にカセット1を投入する
場合、リフター41を使用して行なわれる。このリフタ
ー41は、鉛直方向に延びるリフター本体42と、この
リフター本体42の下部に設けられた横方向に延びるア
ーム台43とを有して構成され、アーム台43の上面に
は、上記薬液槽22内に設置された位置決め台25の基
台31と同様にカセット載置区画が割り当てられてい
る。
【0065】各カセット載置区画には、上記薬液槽22
や水洗槽23に設置された4本の支持柱と同じ構成の4
本の支持柱44a及び44b(図においては、紙面手前
側の支持柱のみを示してある。)が設けられている。従
って、1つのカセット載置区画における4本の支持柱4
4a及び44bによってカセット1を位置決めしたと
き、カセット1の底面は、アーム台43の中央部分に向
かって下り傾斜とされ、水平方向に対して傾斜角θをも
って斜め方向に保持されることになる。即ち、カセット
1は、カセット1内の各ウェーハWがそれぞれウェーハ
面が鉛直方向に対して傾斜角θほど傾斜した状態で乾燥
室内に投入・位置決めされることになる。
【0066】次に、上記本実施例に係る搬送ロボット1
1,本実施例に係る洗浄装置21を用いて多数枚のウェ
ーハWを連続バッチ方式で一度に洗浄処理する場合の動
作について説明する。
【0067】まず、図示しないローダより投入されたカ
セット1は、搬送ロボット11により保持されて予め設
定されたシーケンスに従って指定された薬液槽22まで
搬送される。この搬送ロボット11による搬送時、カセ
ット1は、搬送ロボット11の本体12下面に設けられ
た一対のアーム(13,13)によって斜め方向に支持
されて搬送されることになる。そのため、該カセット1
内に収容されているウェーハWも鉛直方向に対して斜め
方向に整列した状態となり、カセット1に対して搬送ロ
ボット11の搬送時に生じる振動が伝達されたとして
も、カセット1内のウェーハWは整列状態を維持しなが
ら搬送され、従来のような隣接するウェーハ同士が互い
に接触するという現象は生じなくなる。
【0068】カセット1が薬液槽22の上方の位置まで
搬送されると、搬送ロボット本体12は、薬液槽22に
向かって下方に移動し、これによって、保持されている
カセット1が薬液槽22内に投入されることになる。そ
して、搬送ロボット本体12の下方への移動によって、
カセット1が徐々に薬液槽22内に進入し、これによっ
て、カセット1下面における4つのコーナーが1つのカ
セット載置区画における4本の支持柱32a及び32b
の切欠き底面に接触することになる。通常は、この段階
で搬送ロボット本体12の下方への移動が停止する。
【0069】なお、一対のアーム(13,13)の薬液
による腐食等が心配であれば、以下のような動作によっ
て、搬送ロボット本体12を上方に退避させる。即ち、
上記時点から更に搬送ロボット本体12を下方に移動さ
せ、一対のアーム(13,13)における各横棒13c
の上面がカセット1の引掛部3下面からわずかに離間し
た時点で、搬送ロボット本体12の下方への移動を停止
させ、その後、一対のアーム(13,13)を互いに開
く方向に回転移動させた後、搬送ロボット本体12を上
方に移動させて退避させる。
【0070】薬液槽22内に投入されたカセット1は、
上記搬送ロボット本体12の動作によって、薬液槽22
内に設置された位置決め台25上に載置,位置決めされ
ることとなる。このとき、各カセット載置区画に設けら
れた4本の支持柱32a及び32bの切欠き33a及び
33bによって、各カセット1は、互いに槽22の中央
部分に向かって下り傾斜の状態で位置決めされる。この
とき、カセット1内の多数枚のウェーハWは、鉛直方向
に対して斜め方向とされた状態で整列することになるた
め、薬液の水圧や流動圧が多数枚のウェーハWに加えら
れても、隣接するウェーハ同士が接触するという現象は
生じなくなる。
【0071】これにより、従来、ウェーハ同士が接触す
ることによって生じていた該接触部分での薬液の浸漬不
十分や流動の停留等は生じなくなり、薬液による洗浄効
果を十分に発揮させることが可能となる。
【0072】薬液による洗浄処理が終了すると、搬送ロ
ボット11によって、今度は、カセット1を上方に移動
させて、該カセット1を薬液槽22から取り出す。その
後、搬送ロボット11は、カセット1を保持した状態で
水洗槽23に搬送する。水洗槽23に対するカセット1
の投入も上記薬液槽22に対するカセット1の投入と同
様に行なわれる。
【0073】従って、水洗槽23内に投入されたカセッ
ト1は、水洗槽23内に設置された位置決め台25によ
って、互いに槽23の中央部分に向かって下り傾斜の状
態で位置決めされる。このとき、カセット1内の多数枚
のウェーハWは、鉛直方向に対して斜め方向とされた状
態で整列することになるため、純水の水圧や流動圧が多
数枚のウェーハWに加えられても、隣接するウェーハ同
士が接触するという現象は生じなくなり、薬液の場合と
同様に純水による洗浄効果を十分に発揮させることが可
能となる。
【0074】純水による洗浄処理が終了すると、搬送ロ
ボット11によって、今度は、カセット1を上方に移動
させて、該カセット1を水洗槽23から取り出す。その
後、搬送ロボット11は、カセット1を保持した状態で
乾燥室24側に搬送し、リフタ41のアーム台43上に
設置された4本の支持柱44a及び44b上に載置す
る。この場合、各カセット1は、これら支持柱44a及
び44bによって、互いにアーム台43の中央部分に向
かって下り傾斜の状態で位置決めされる。このとき、カ
セット1内の多数枚のウェーハWは、鉛直方向に対して
斜め方向とされた状態で整列することになるため、カセ
ット1をリフタ41のアーム台43に載置した際に生じ
る振動等がカセット1に加えられたとしても、カセット
1内のウェーハWは整列状態を維持しながらリフタ41
に載置されることになり、従来のような隣接するウェー
ハ同士が互いに接触するという現象は生じなくなる。
【0075】リフタ41のアーム台43上に載置された
カセット1は、リフタ41の下方への移動によって乾燥
室24内に投入されて乾燥処理されることになる。この
移動時における振動等がカセット1に加えられたとして
も、カセット1内のウェーハWは整列状態を維持しなが
らリフタ41にて移動されて乾燥室24内に投入される
ことになるため、カセット1内に収容されている多数枚
のウェーハWすべての乾燥処理を安定に行なうことが可
能となる。
【0076】このように、本実施例に係る搬送ロボット
11においては、多数枚のウェーハWが収容されたカセ
ット1を本実施例に係る洗浄装置21に搬送するという
動作を行なうが、この搬送時、多数枚のウェーハWは、
搬送ロボット本体12の一対のアーム(13,13)に
よって、鉛直方向に対して傾斜角θをもって斜め方向に
保持されることになる。
【0077】そのため、搬送時において生じる振動等、
あるいは洗浄装置21における薬液槽22や水洗槽23
からカセット1を引き上げる際にウェーハWに加えられ
る水圧等によっても、ウェーハ同士が接触するという現
象は生じなくなる。
【0078】従って、ウェーハ同士が接触することによ
って生じていた該接触部分での薬液や純水の残留は生じ
なくなり、その後の乾燥処理において薬液や純水が残存
するという現象は発生しなくなる。これは、該洗浄工程
での洗浄効果の向上につながることになる。
【0079】また、本実施例に係る洗浄装置21におい
ては、多数枚のウェーハWが収容されたカセット1が、
薬液槽22や水洗槽23内において、位置決め台25に
よって位置決めされることなる。この場合、カセット1
は、4本の支持柱32a及び32b(正確には切欠き3
3a及び33b)によって、水平方向に対して傾斜角θ
をもって斜め方向に支持されることになる。
【0080】このことから、カセット1内の各ウェーハ
Wは、薬液槽22や水洗槽23内における薬液や純水の
流動や水圧等によっても互いに接触するということはな
く、その結果、各ウェーハWに対する薬液や純水による
洗浄効果が損なわれることはない。
【0081】従って、ウェーハ同士が接触することによ
って生じていた該接触部分での薬液や純水の浸漬不十分
や流動の停留等は生じなくなり、薬液や純水による洗浄
効果を十分に発揮させることが可能となる。また、槽2
2及び23内の薬液や純水の汚染を抑制することがで
き、結果として、薬液や純水の使用量の削減につなが
る。
【0082】上記実施例に係る搬送ロボット11におい
ては、カセット1に、多数枚のウェーハWをそれぞれ縦
方向に、かつ互いに分離して配列するための仕切り板2
を設け、搬送ロボット本体12の下面に横棒13cが斜
め方向に架設されて構成された一対のアーム(13,1
3)を設けるようにして、搬送ロボット11による搬送
時にカセット1自体を斜め方向に保持するようにした
が、その他、図6に示すように、カセット1に、上記多
数枚のウェーハWをそれぞれ斜め方向に、かつ互いに分
離して配列するための仕切り板51を設け、図7に示す
ように、搬送ロボット本体12の下面に横棒13cが水
平方向に架設されて構成された一対のアーム(13,1
3)を設けるようにして、搬送ロボット11による搬送
時にカセット1自体を水平方向に保持するようにしても
よい。この場合、カセット1内の多数枚のウェーハW
は、斜め方向に配列された状態となり、等価的に図5A
で示す場合と同じになる。
【0083】また、本実施例に係る洗浄装置21におい
ては、カセット1に、多数枚のウェーハWをそれぞれ縦
方向に、かつ互いに分離して配列するための仕切り板2
を設け、位置決め台25の各カセット載置区画における
4本の支持柱32a及び32bのうち、槽22及び23
の長手方向内壁面側寄りの2本の支持柱32aの高さを
高くし、更に4本の支持柱32a及び32bに形成され
る切欠き33a及び33bの形状をカセット1を斜めに
支持した際の形状に沿った形としたが、その他、図6に
示すように、カセット1に、上記多数枚のウェーハWを
それぞれ斜め方向に、かつ互いに分離して配列するため
の仕切り板51を設け、図7に示すように、位置決め台
25の各カセット載置区画における4本の支持柱32a
及び32bの高さをすべて同じくし、更に4本の支持柱
32a及び32bに形成される切欠き33a及び33b
の形状、特に底面の形成位置をすべて同じにして構成す
るようにしてもよい。この場合、図7Bに示すように、
位置決め台25に載置されたカセット1は水平方向に位
置決めされることになるが、カセット1内の多数枚のウ
ェーハWは、斜め方向に配列された状態となり、等価的
に図5Bで示す場合と同じになる。
【0084】また、本実施例に係る搬送ロボット11
は、平板状の搬送ロボット本体12の下面にカセット1
を斜め方向に保持するための一対のアーム(13,1
3)を設けた例を示したが、その他、図8に示すよう
に、搬送ロボット本体12の下面に水平方向に対して傾
斜角θのテーパ面12aを設け、このテーパ面12aに
多数枚のウェーハWを斜め方向に支持するウェーハ支持
用バー52を設けた構成にしてもよい。この場合、カセ
ット1を用いないカセットレスタイプの洗浄処理に対応
させることができ、例えば8インチウェーハ50枚を一
括で洗浄処理する場合に有効となる。
【0085】上記実施例においては、連続バッチ方式の
洗浄装置21における搬送ロボット11及び洗浄装置2
1に適用した例を示したが、これに限定されるものでは
なく、多数枚のウェーハWを収容したカセット1を用い
て各ウェーハWに対して半導体処理を行なうシステムす
べてに適用することができる。
【0086】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るウェーハ搬
送装置によれば、各ウェーハをほぼ同一斜め方向に支持
する支持手段を設けるようにしたので、多数枚のウェー
ハが収容されたカセットを半導体処理工程間に搬送する
際、各ウェーハ同士を接触させることなく、安定に搬送
することができ、ウェーハに対する半導体処理の高信頼
性化及び高歩留まり化を実現させることができる。
【0087】また、本発明に係る半導体処理装置によれ
ば、半導体処理装置本体内に設置され、かつ多数枚のウ
ェーハが収容可能とされたカセットを固定するカセット
位置決め手段と、上記各ウェーハをほぼ同一斜め方向に
支持する支持手段を設けるようにしたので、カセットに
収容された多数枚のウェーハに対する洗浄等の半導体処
理において、各ウェーハ同士を接触させることなく、安
定した半導体処理を行なうことができ、半導体処理の信
頼性の向上及び高歩留まりでの量産を可能にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続バッチ方式の洗浄装置に用いられるカセッ
トを示す構成図であり、同図Aはカセットの側面を示
し、同図Bは仕切り板の配置を拡大して示す。
【図2】本発明に係るウェーハ搬送装置を連続バッチ方
式の洗浄装置における搬送ロボットに適用した実施例
(以下、単に実施例に係る搬送ロボットと記す)を示す
構成図である。
【図3】本実施例に係る搬送ロボットでカセットを搬送
する状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係る半導体処理装置を連続バッチ方式
の洗浄装置に適用した実施例(以下、単に実施例に係る
洗浄装置と記す)を示す構成図であり、各挿入図は、本
実施例に係る搬送ロボットと、本実施例に係る洗浄装置
の薬液槽及び水洗槽内に設置される位置決め台と、本実
施例に係る洗浄装置の乾燥室へのカセットの搬送に使用
されるリフタのそれぞれの側面を示す。
【図5】本実施例に係る洗浄装置の薬液槽又は水洗槽を
本実施例に係る搬送ロボットとともに示す構成図であ
り、同図Aは薬液槽又は水洗槽内にカセットを投入する
前の状態を示し、同図Bは薬液槽又は水洗槽内にカセッ
トを投入した段階の状態を示す。
【図6】連続バッチ方式の洗浄装置に用いられるカセッ
トの他の例を示す構成図であり、同図Aはカセットの側
面を示し、同図Bは仕切り板の配置を拡大して示す。
【図7】他の実施例に係る洗浄装置の薬液槽又は水洗槽
を搬送ロボットとともに示す構成図であり、同図Aは薬
液槽又は水洗槽内に他の構成によるカセットを投入する
前の状態を示し、同図Bは薬液槽又は水洗槽内に上記カ
セットを投入した段階の状態を示す。
【図8】他の実施例に係る搬送ロボットを示す構成図で
ある。
【図9】従来例に係る搬送ロボットを示す構成図であ
り、同図Aはカセットを搬送する前の状態を示し、同図
Bはカセットを搬送している状態を示す。
【図10】従来例に係る洗浄装置の薬液槽又は水洗槽を
従来例に係る搬送ロボットとともに示す構成図であり、
同図Aは薬液槽又は水洗槽内にカセットを投入する前の
状態を示し、同図Bは薬液槽又は水洗槽内にカセットを
投入した段階の状態を示す。
【図11】従来例に係る搬送ロボット及び洗浄装置での
不都合点を示す説明図であり、同図Aは従来例に搬送ロ
ボットでカセットを搬送した場合に生じるウェーハ同士
の接触を示し、同図Bは従来例に係る洗浄装置の薬液槽
(又は水洗槽)からカセットを引き上げた段階に生じる
ウェーハ同士の接触を示す。
【符号の説明】
W ウェーハ 1 カセット 2,51 仕切り板 3 引掛部 11 搬送ロボット 12 搬送ロボット本体 13 アーム 13a,13b 縦棒 13c 横棒 21 洗浄装置 22 薬液槽 23 水洗槽 24 乾燥室 25 位置決め台 31 基台 32a,32b 支持柱 33a,33b 切欠き

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚のウェーハが収容可能とされたカ
    セットを半導体処理工程に搬送するウェーハ搬送装置に
    おいて、 上記各ウェーハをほぼ同一斜め方向に支持する支持手段
    を有することを特徴とするウェーハ搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記カセットは、上記多数枚のウェーハ
    をそれぞれ縦方向に、かつ互いに分離して配列するため
    の仕切り部を有し、 上記支持手段は、カセット全体を斜め方向に支持する支
    持部材を有することを特徴とする請求項1記載のウェー
    ハ搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記カセットは、上記多数枚のウェーハ
    を基準面に対してそれぞれ斜め方向に、かつ互いに分離
    して配列するための仕切り部を有し、 上記支持部材は、カセット全体を鉛直方向に支持する支
    持部材を有することを特徴とする請求項1記載のウェー
    ハ搬送装置。
  4. 【請求項4】 多数枚のウェーハに対してバッチ方式で
    半導体処理を行なう半導体処理装置本体と、 上記半導体処理装置本体内に設置され、かつ多数枚のウ
    ェーハが収容可能とされたカセットを固定するカセット
    位置決め手段と、 上記各ウェーハをほぼ同一斜め方向に支持する支持手段
    を有することを特徴とする半導体処理装置。
  5. 【請求項5】 上記カセットは、上記多数枚のウェーハ
    をそれぞれ縦方向に、かつ互いに分離して配列するため
    の仕切り部を有し、 上記支持手段は、カセット全体を斜め方向に支持する支
    持部材を有することを特徴とする請求項4記載の半導体
    処理装置。
  6. 【請求項6】 上記カセットは、上記多数枚のウェーハ
    を基準面に対してそれぞれ斜め方向に、かつ互いに分離
    して配列するための仕切り部を有し、 上記支持部材は、カセット全体を鉛直方向に支持する支
    持部材を有することを特徴とする請求項4記載の半導体
    処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008218885A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Shin Etsu Polymer Co Ltd 基板収納容器用の収容槽
CN102148136A (zh) * 2011-02-21 2011-08-10 王楚雯 晶片烘干系统
CN106531670A (zh) * 2016-12-30 2017-03-22 浙江晶科能源有限公司 一种太阳能电池制绒清洗花篮
CN110491815A (zh) * 2019-08-15 2019-11-22 东方环晟光伏(江苏)有限公司 一种适用于大尺寸花篮传输及位置保持的传送装置

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