JPH0833461A - クチナシエキスを含有する健康飲料及びクチナシエキスの製造方法 - Google Patents

クチナシエキスを含有する健康飲料及びクチナシエキスの製造方法

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JPH0833461A
JPH0833461A JP5343267A JP34326793A JPH0833461A JP H0833461 A JPH0833461 A JP H0833461A JP 5343267 A JP5343267 A JP 5343267A JP 34326793 A JP34326793 A JP 34326793A JP H0833461 A JPH0833461 A JP H0833461A
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makino
gardenia extract
gardenia
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JP5343267A
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Mamoru Henmi
守 逸見
Fumikazu Terawaki
史和 寺脇
Soichiro Fujiwara
惣一郎 藤原
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BENSU FUROIDE KK
FUJI FOOD RES KK
LES-BENSU FUROIDE KK
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BENSU FUROIDE KK
FUJI FOOD RES KK
LES-BENSU FUROIDE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クチナシエキス入り健康飲料の提供。クチナ
シエキス末の苦味低減。 【構成】 クチナシエキス及び水溶性植物繊維を含有
し、更にサイクロデキストリン及び糖類を含有した健康
飲料であって、生体内で脂肪吸収阻害作用を有し、飲用
に際しクチナシエキスの苦味・エグ味を低減させ、官能
面の改善を図った健康飲料。併せて、強い苦味をもつク
チナシエキス末をキトサン及び酢酸水溶液により低減す
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は健康飲料に関し、更に詳
しくは、飲用後体内において脂肪分の吸収を抑制する機
能を持つクチナシ(アカネ科)の果実から注出したエキ
スを有効成分として含有して成る健康飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、健康飲料は、数多く開発・商品化
されており、例えば、主として植物繊維を含有するも
の、オリゴ糖を含有するもの、ミネラル成分を含有する
もの等がある。しかしながら、健康飲料の中でも、脂肪
の吸収を抑制して諸病の原因となる肥満の防止を図る飲
料は開発・商品化されていない。
【0003】ところで、クチナシエキスは、アカネ科の
常緑低木クチナシの成熟した果実から抽出したエキスで
ゲニポサイド、ガ−デノサイド等のイリノイド配糖体が
含まれており、古くから食品用の天然色素として利用さ
れている。そして昭和59年に愛媛大学の大南博士によ
りクチナシエキスに抗肥満作用があることが確認されて
いる(特開昭61−1618号公報参照)。
【0004】クチナシエキスの抗肥満作用の機構につい
ては全て解明されているわけではないが、ゲニポサイド
等のイリノイド配糖体の作用によって脂肪を含む食物の
胃腸管通過に要する時間が短くなり、それによって脂肪
の吸収が阻害されると考えられている。そして、このこ
とはマウスにクチナシエキスを投与した時の動物実験の
結果でも明らかにされており、クチナシエキスには50
%程度の脂肪吸収阻害作用があり、肥満予防等に効果が
あることが確認されている。
【0005】そこで、脂肪の吸収を抑制して肥満防止を
図る飲料として、クチナシエキス入り飲料の製造が考え
られるが、この場合、甘味料の配合により、クチナシエ
キスの苦味をマスキングする手段が考えられる。しか
し、庶糖等の甘味料の配合は、生体内での脂肪の吸収抑
制を目的とする関係上、調味或いは味付け目的での少量
使用は差し支えないが、糖の苦味マスキング効果は比較
的低いので有効ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記有用な脂肪吸収阻害作用を有するクチナシエキスを健
康飲料として活用することができるようにすることを目
的としており、さらに、飲料としての官能面の改善を図
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来技術
をベースとして、従来の課題を解決し、上記目的を達成
するために成されたものであり、その要旨とするところ
は、クチナシエキス及び水溶性植物繊維を含有し、更
に、サイクロデキストリン及び糖類を含有してなること
を特徴とするクチナシエキスを含有する健康飲料を提供
することにある。
【0008】また、飲料としての官能面の一層の改善を
図る目的のために、クチナシエキスにキトサンを加えて
酢酸水溶液で処理しクチナシエキス自身が持つ強い苦味
を低減させたクチナシエキスを用いるようにしたもので
ある。
【0009】サイクロデキストリン(以下、「CD」と
略記する場合がある)はブドウ糖分子が環状に結合した
マルトオリゴ糖であり、ブドウ糖分子が6個のα−C
D、7個のβ−CD,8個のγ−CDがよく知られてい
る。これらの純粋なサイクロデキストリンの中ではβ−
CDがその包接機能と経済性において最も優れている。
【0010】これらのサイクロデキストリン製品は、澱
粉にCD生成酵素を作用させることによって製造される
ため、その製造工程は水飴やブドウ糖と略同じであり、
極めて安全性が高く、天然食品添加物として使用が認め
られており(天然食品添加物規格)、使用目的、使用量
の制限はない。そして、サイクロデキストリンは、その
包接機能により、食品用として、苦味物質や悪臭物質の
低減を実現させる機能があることは知られている。
【0011】サイクロデキストリンは、分子内に疎水性
の空洞をもつホスト分子であり、空洞径に応じて様々な
ゲスト分子を取り込んで、包接複合体を形成する。前記
機能は、形成された包接複合体がゲスト物質の性質を異
なったものにすることによるものである。
【0012】本発明において用いられるサイクロデキス
トリンは、前記のα−CD、β−CD,γ−CDを適宜
選択して単独で或いは併用して使用することができる。
勿論、直鎖状のサイクロデキストリン混合物でもよい。
更に溶解度を向上させたサイクロデキストリンや液状サ
イクロデキストリンを使用してもよい。
【0013】本発明において用いられる糖類としては、
オリゴ糖、庶糖、マルトース、還元澱粉糖化物、糖アル
コール、或いは液状サイクロデキストリンが使用され
る。本発明において用いられる水溶性植物繊維として
は、パインファイバーなどの食物ファイバー、ポリデキ
ストロース、マンナンエキストラ等が使用できる。該水
溶性植物繊維は、クチナシエキスが有する苦味、エグ味
等を低減させる。
【0014】本発明において用いられるクチナシエキス
としては、普通に市販されているクチナシエキス末でも
良いが苦味を更に抑制したい場合にはキトサンと酢酸水
溶液により苦味を除去したものを使用する。
【0015】本発明に係る健康飲料は、上記のようにク
チナシエキス、水溶性植物繊維、サイクロデキストリ
ン、糖類等を含有して成るものであり、健康飲料100
重量部当たり、クチナシエキスが0.05〜0.5重量
部、好ましくは0.25重量部、水溶性植物繊維が、
3.0〜10.0重量部、好ましくは6.0重量部、サ
イクロデキストリンが、1.0〜5.0重量部、好まし
くは3.0重量部、糖類が5.0〜20.0重量部、好
ましくは9.0重量部含有させる。更に、該健康飲料
に、酸味料、ビタミン等の呈味改善剤を適宜配合しても
よい。
【0016】但し、クチナシエキスとして苦味を低減さ
せたスクチナシエキス末を使用したときは、官能調整の
ために、サイクロデキストリン、糖類等の量の調整が適
宜必要である。
【0017】
【作用】本発明に係る健康飲料は、前記構成によりクチ
ナシエキスをサイクロデキストリンが包接し、更に、水
溶性植物繊維の配合により、生体内で脂肪吸収阻害作用
を有し、飲用に際しクチナシエキスの独特の苦味を著し
く低減させ、しかもエグ味をなくし、味が円やかにな
る。また、糖類の配合により味、香り等の官能面の改善
を図る。また、キトサンで処理したクチナシエキスを用
いた場合はクチナシエキスの苦味をキトサンが効率よく
吸着し、飲用に際しての一層苦味の軽減を図る。
【0018】
【実施例】水90ml中にクチナシエキス末を30mg
加え、更に水溶性且つ難消化性繊維であるパインファイ
バー50mgを溶解した。これに液状サイクロデキスト
リン(サイクロデキストリン20%、オリゴ糖50%)
を920mg配合して攪拌した。そしてこの液を60℃
に加熱し、固形物を濾過して除去し、不足分の水を加え
て全体を100mlとし瓶詰めした。その後瓶を密閉し
て90℃で30分間蒸気滅菌してダイエット用としての
健康飲料を製造した。該健康飲料を試飲したところ、苦
味、エグ味が全くなく、味は、まろやかな甘味を有する
ものであった。
【0019】上記実施例において、(A).オリゴ糖を
含まない液状サイクロデキストリン(サイクロデキスト
リン20%、オリゴ糖0%)を使用した場合、及び
(B).パインファイバー50mgを使用しない場合
を、比較例として製造し比較官能試験をした結果、本発
明に係る健康飲料は、上記(A),(B)と比較して嗜
好性の上で明らかに優れていることが判明した。
【0020】次に、クチナシエキスとして用いる、苦味
を低減させたスクチナシエキス末の製造方法について説
明する。クチナシから採取したクチナシ粉末5〜20部
及びキトサン80〜95部を20〜30分間攪拌機で混
合する。これに2〜5%の酢酸水溶液を100部混合し
ながら添加し、更に水又は湯を150部混合しながら加
え、次に40〜60℃の温度で乾燥したのち粉砕機によ
り粉砕する。
【0021】一般的に、キトサンは高分子物質でカニ、
エビ等の外殻その他に含まれるキチン(ポリ−N−アセ
チル−β−D−グルコサミン)を脱アセチル化して得ら
れる高分子物質で、天然物として存在し、生体構成物質
として食用にも供せられ、アミノ基が遊離のものは水に
不溶であるが、塩酸、酢酸、クエン酸などの酸が存在す
るとアンモニウム塩を形成し、天然物である粘稠なカチ
オン性高分子物質となる。このキトサンの溶液は乾燥に
より固化する性質があり、キサトンはクチナシエキス末
がもつ強い苦味を低減させる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、クチナ
シエキスと、水溶性植物繊維とに加えて、サイクロデキ
ストリン及び糖類を含有してなることを特徴とするクチ
ナシエキスを含有する健康飲料としているので、脂肪吸
収阻害作用を有し、抗肥満作用がある有用な飲料を提供
する事ができるに至った。また、本発明による健康飲料
は、既に十分安全性が確認されている素材のみを用いて
構成していることから、食品衛生上問題はなく、しかも
官能面でも優れた飲料を提供することができる。
【0023】本発明は、嗜好性において、単独使用では
効果の何ら認められなかった水溶性植物繊維をサイクロ
デキストリンと糖とに加えた結果、クチナシエキスが有
している苦味・エグ味等の不快味を抑えることができ
た。
【0024】特に、クチナシエキスが有している苦味を
天然物であるキトサンにより著しく低減させたものを用
いた場合においては、これによって得られる健康飲料の
味を大きく改善することが出来るに至った。更に、この
場合、サイクロデキストリンと糖との使用を少なくする
こともできるので、クチナシエキスの健康飲料としての
本来の機能を十分に発揮させることが出来ることも大き
なメリットである。
【0025】また、クチナシエキス、特にクチナシエキ
ス末の苦味をバイオマスの手法により、安全・容易に低
減させることが出来る製造方法を提供することができる
ので、クチナシエキスのみならず、自然界に大量に存在
する安全で未利用の生物資源の活用を図ることができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クチナシエキス及び水溶性植物繊維を含
    有し、更に、サイクロデキストリン及び糖類を含有して
    なることを特徴とするクチナシエキスを含有する健康飲
    料。
  2. 【請求項2】 水に、クチナシエキス末と水溶性かつ難
    消化性の植物繊維とを加え、更に、オリゴ糖を含む液状
    サイクロデキストリンを配合してなる請求項1に記載の
    クチナシエキスを含有する健康飲料。
  3. 【請求項3】 クチナシエキスとして、苦味を低減させ
    たものを用いた請求項1に記載のクチナシエキスを含有
    する健康飲料。
  4. 【請求項4】 クチナシ粉末5〜20部及びキトサン8
    0〜95部を20〜30分間攪拌機で混合し、これに2
    〜5%の酢酸水溶液を100部混合しながら添加し、更
    に水又は湯を150部混合しながら加え、次に40〜6
    0℃の温度で乾燥したのち粉砕することを特徴とするク
    チナシエキスの製造方法。
JP5343267A 1993-06-25 1993-12-17 クチナシエキスを含有する健康飲料及びクチナシエキスの製造方法 Withdrawn JPH0833461A (ja)

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