JPH0833446A - フライ製品の生地片 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 平らに伸ばした練原料生地を裁断して形成
されるフライ製品の生地片において、原料生地を裁断す
るとき、生地片間や原料生地の耳部に端切れ部を生じさ
せないようにして歩留まりを向上させる。 【構 成】 左右対称形で、頭部１１ａと、胴部１１ｂ
と、スカート部１１ｃとよりなるいか形の形状を有し、
逆向きに組合せたとき、頭部11a を形成する傾斜した長
辺ａがスカート部１１ｃの斜辺ｅ、逆向きに傾斜した短
辺ｂが胴部１１ｂの傾斜した短辺ｄ、胴部１１ｂの長辺
ｃがそぞれ共通となり、スカート部１１ｃの底辺ｆが中
心線ｈに対して直交し、頭部１１ａの頂部ｇと一直線上
に連なって位置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フライ製品の生地片、
例えば小麦粉や屑いかを原料として練って平らに延ばし
た原料生地をいか形に裁断して形成した生地片に関す
る。

【０００２】

【従来技術】この種の生地片として、実公平５−５８９
８号には図１に示すように、菱形状の頭部１と、菱形一
側の隣接する辺を長く伸ばした形状を有する胴部２とよ
りなるいか形の生地片３が開示され、原料生地４より生
地片３を裁断する際、頭部１と胴部２の向きを交互に変
えて組合せ裁断することにより、隣合う生地片３の間に
端切れ部を生じさせないようにしたものが提案されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図１に示すような生地
片による場合、原料生地４より生地片３を裁断すると、
生地４の両側の耳部に三角形の端切れ部５が生じる。本
発明は、上述するような端切れ部を生じない生地片を得
ることを目的とする。

【０００４】

【課題の解決手段】本発明の生地片は、左右対称形で、
頭部と、胴部と、底辺が中心線に対して直交するスカー
ト部とよりなり、向きを逆にして組合せたとき、頭部の
傾斜する上側辺がスカート部の斜辺に、頭部の逆向きに
傾斜する下側辺が胴部の傾斜する下側辺に、胴部の斜辺
が共通となるいか形の形状を有することを特徴とする。

【０００５】

【作用】生地片を上下逆に組合せたとき、各スカート部
の底辺が一直線上に位置し、平行となる。

【０００６】

【実施例】図２に示す生地片１１は、傾斜した長辺ａ
と、その下側の逆向きに傾斜した短辺ｂよりなる頭部１
１ａと、傾斜した長辺ｃとその下側の逆向きに傾斜した
短辺ｄよりなる胴部１１ｂと、傾斜辺ｅと、中心線ｈに
対して直交する底辺ｆを有するスカート部１１ｃとより
なるいか形で、左右対称形をなしており、図３に示すよ
うに、逆向きに組合わせたとき、頭部１１ａの長辺ａが
スカート部１１ｃの傾斜辺ｅ、短辺ｂが胴部１１ｂの短
辺ｄ、胴部１１ｂの長辺ｃが共通となり、上下におい
て、スカート部１１ｃの底辺ｆと頭部１１ａの頂辺ｇと
が一直線上に連なるようになっている。

【０００７】本実施例による生地片１１は、図２に示す
ようないか形の形状を有する裁断刃で原料生地１２を次
々と裁断していくことにより得ることができる。

【０００８】

【発明の効果】本発明の生地片は以上のように構成さ
れ、上下逆向きに組合せたとき、屈折した各辺が共通と
なるため、平らに伸ばした練原料生地を裁断したとき、
生地片間に端切れ部を生ずることがなくなるうえ、スカ
ート部の底辺が平行で、一直線上に位置するため、原料
生地の耳部にも端切れ部を生ずることがなくなり、生地
片の歩留まりを向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来例の平面図。

【図２】 本発明に係る生地片の平面図。

【図３】 原料生地の裁断線を示す平面図。

【符号の説明】

１１・・・生地片 １１ａ・・・頭
部 １１ｂ・・・胴部 １１ｃ・・・ス
カート部 １２・・・原料生地

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平らに伸ばした練原料生地を裁断して形
   成されるフライ製品の生地片において、左右対称形で、
   頭部と、胴部と、底辺が中心線に対して直交するスカー
   ト部とよりなり、向きを逆にして組合せたとき、頭部の
   傾斜する上側辺がスカート部の斜辺に、頭部の逆向きに
   傾斜する下側辺が胴部の傾斜する下側辺に、胴部の斜辺
   が共通となるいか形の形状を有することを特徴とする生
   地片。