JPH08333335A - 2−ピロリドン類の製造方法 - Google Patents

2−ピロリドン類の製造方法

Info

Publication number
JPH08333335A
JPH08333335A JP8157423A JP15742396A JPH08333335A JP H08333335 A JPH08333335 A JP H08333335A JP 8157423 A JP8157423 A JP 8157423A JP 15742396 A JP15742396 A JP 15742396A JP H08333335 A JPH08333335 A JP H08333335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
palladium
rhenium
hydrogen
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8157423A
Other languages
English (en)
Inventor
Lutz Dr Frohn
ルツツ・フローン
Joerg-Dietrich Jentsch
イエルク−デイートリヒ・イエンチユ
Eberhard Zirngiebl
エベルハルト・ツイルンギーブル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH08333335A publication Critical patent/JPH08333335A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D207/18Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D207/22Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D207/24Oxygen or sulfur atoms
    • C07D207/262-Pyrrolidones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D207/18Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D207/22Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D207/24Oxygen or sulfur atoms
    • C07D207/262-Pyrrolidones
    • C07D207/2632-Pyrrolidones with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms directly attached to other ring carbon atoms
    • C07D207/2672-Pyrrolidones with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms directly attached to other ring carbon atoms with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/54Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/56Platinum group metals
    • B01J23/64Platinum group metals with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J23/656Manganese, technetium or rhenium
    • B01J23/6567Rhenium

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−ピロリドン類の新規製造法を提供するこ
と。 【解決手段】 高められた温度および高められた圧力に
おける液相でのパラジウムおよびレニウムの両者を金属
形態または結合された形態で含有する担持された触媒上
での、マレイン酸、アンモニアまたは第一級アミンおよ
び水素の同時反応により、2−ピロリドン類を製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、高められた温度および高められ
た圧力における液相でのパラジウムおよびレニウムの両
者を金属形態または結合された形態で含有する担持され
た触媒上での、無水マレイン酸、アンモニアまたは第一
級アミンおよび水素の同時反応による2−ピロリドン類
の製造方法に関する。
【0002】2−ピロリドンおよび特にN−置換された
2−ピロリドン類は重要な極性溶媒および抽出剤、例え
ばポリウレタン類、ポリイミド類、ポリアミド類、ポリ
アリーレンスルフィド類の如き重合体用の溶媒、および
例えばアセチレン、ブタジエン、芳香族用の抽出剤であ
る。そのようなピロリドン類は化学反応用の大量に使用
される媒体でもある(Ullmann, 4th edition, Vol. 19,
Verlag Chemie 1980,p.641-642)。
【0003】無水マレイン酸(MA)は例えば活性化さ
れた水素を用いる水素化により無水琥珀酸に転化させる
ことができ、それは水の存在下で開鎖琥珀酸、を生成す
ることができる。さらに、MAは直接的な水素化により
または無水琥珀酸段階を介してγ−ブチロラクトンに転
化させることもでき、それは水の存在下で開鎖ω−ヒド
ロキシ酪酸を生成することができる。γ−ブチロラクト
ンをアンモニアまたは第一級アミン類により2−ピロリ
ドンまたはN−置換された2−ピロリドン類に転化させ
ることもできる。MAを触媒的に活性化された水素の存
在下でアンモニアまたは第一級アミンと反応させて2−
ピロリドンまたはN−置換された2−ピロリドン類を直
接生成することもできる。
【0004】MAおよびその下流生成物に関して挙げら
れている互いに競合する広範囲の可能性のある反応のた
めに、MAが同時にアンモニアまたは第一級アミン類お
よび触媒的に活性化された水素と同時に反応する場合に
は全てのこれらの生成物は混合物状で生成するであろ
う。従って、適当な触媒の選択により、および段階中で
次にさらに反応するような個別反応段階の徐々な達成に
より、場合により置換されていてもよい2−ピロリドン
類に関する非常に高い選択性を得るための多くの試みが
なさえている。
【0005】CS 212 181は、MAまたは無水琥
珀酸および第一級アミンが最初にマレイン酸または琥珀
酸のN−アルキル−モノアミドに転化されそれを水素化
触媒上で環化してN−アルキルピロリドンを与えるN−
アルキル−2−ピロリドン類の製造方法を記載してい
る。挙げられている水素化触媒は周期表(メンデレーエ
フ)のI、II、V、VIIおよびVIIIの元素を含有するも
のである。そのような触媒の例はCu−Zn、Cu−Z
n−Cr、ラネーNi、ラネーCoであり、記載されて
いる貴金属触媒の例はγ−Al23上の1gのPt
(0.2重量%)−Re(0.1重量%)からなる混合触
媒、6gのラネーCuおよび3gのラネーCoである。
【0006】安定な触媒に関する研究では、ドイツ公開
明細書第24 45 871号はNi並びにReおよび/
またはMoを含有する触媒を用いてMAをアンモニアま
たは琥珀酸のジアンモニウム塩および各場合とも水素と
反応させる2−ピロリドンの製造方法を記載している。
Ni対ReまたはMoの比は1:0.001−0.25で
ある。
【0007】N−置換された2−ピロリドン類の他の製
造方法も同様に無水マレイン酸、マレイン酸および/ま
たはフマル酸、第一級アミン並びに水素から出発し、そ
れらはCo並びに少なくとも1種の元素Mn、Cu、
P、Moおよび/またはNaを含有する触媒の存在下で
反応する(EP460 474)。この方法は溶媒の存
在下で高められた温度および高められた圧力において実
施される。
【0008】N−置換された2−ピロリドン類のさらに
他の製造方法も同様にMAまたはマレイン酸から出発
し、それらは触媒的に活性化された水素の存在下で第一
級アミンと反応する。この方法は、第一級アミンを関連
する第二級および/または第三級アミン類と混合して使
用できることおよび該方法が水および/またはアンモニ
アの存在下で実施されることによっても特徴づけられ
る。使用される溶媒は周期表(メンデレーエフ)の遷移
族I、VIIまたはVIIIの少なくとも1種の元素を含有し
そしてさらに遷移族VIの元素も含有できる。実施例で使
用された触媒はCu−Al23およびCo−Cu−Mn
−Mo−Na−H3PO4である。
【0009】US4,800,227はMAとアンモニア
または第一級アミン類および触媒的に活性化された水素
との反応による2−ピロリドンまたはそのN−置換され
た誘導体の製造を記載している。パラジウム並びに別個
の担体上のルテニウム、ロジウムおよびレニウムよりな
る群からの少なくとも1種の元素を含有する触媒が使用
される。実施例は混合によりRu(5%)/Al23
よびPd(5%)/Al23から粉末形態で製造された
触媒混合物の使用を記載している。これらの2種の触媒
部分は互いに異なる比で簡単な混合により加えられる。
該方法は極性液体反応媒体、例えば水、テトラヒドロフ
ランまたはジオキサン、の中で実施される。
【0010】上記の特許明細書は使用される触媒に対す
る基本的反応の大きな感度を示している。ほとんどの文
献は、ベース金属触媒、例えばラネーNi、の方が貴金
属触媒より頻繁に使用されることを示しており、ベース
金属触媒および貴金属の両方が使用される場合にはベー
ス金属触媒が優勢割合を占めることを示している。例え
ばUS4,800,277に記載されているように、1種
より多い貴金属を使用する時には異なる担体粒子上で互
いに異なるこれらの金属を使用することが重要に思われ
る。
【0011】1つの担体上にPdおよびReの両者を一
緒に含有する担持された触媒が場合によりN−置換され
ていてもよい2−ピロリドン類の製造において特に好ま
しいということが今回見いだされた。特に高い空間−時
間収率が得られる液相での作業時にこのシステムとは異
なる溶媒を使用して停止することがここでは可能であ
る。可能な副生物であるγ−ブチロアセトンは製造され
ないかまたは意味をなさない程度でのみ製造されること
も見いだされた。本発明に従えば、Pd/Ru触媒上で
の過剰水素化により製造されるテトラヒドロフランも同
様に製造されないかまたは意味をなさない程度でのみ製
造されることも見いだされた。
【0012】本発明は、無水マレイン酸、式 R1−NH2 [式中、R1は水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C
20-アルキル、C3−C8-シクロアルキルまたはC7−C
10-アラルキルである]の第一級アミンおよび水素を、
バッチ法でまたは連続的に、150〜330℃および1
0〜300バールにおいて液相で、パラジウムおよびレ
ニウムの両者を金属形態または結合された形態で含有し
そして全てが金属として計算され且つ担持された触媒の
合計重量を基準にしてパラジウムが0.5〜15重量%
の量で存在し且つレニウムが0.5〜10重量%の量で
存在しそしてこれら2種の金属の合計が2〜15.5重
量%の量であるような担持された触媒上で、同時に互い
に反応させることを特徴とする、式
【0013】
【化2】
【0014】[式中、R1は上記定義の通りである]の
2−ピロリドン類の製造方法を提供する。
【0015】直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C20-アル
キルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、異性体
状ペンチル類、ヘキシル類、オクチル類、デシル類、ド
デシル類、テトラデシル類、ヘキサデシル類、オクタデ
シル類およびエイコシル類である。
【0016】C3−C8-シクロアルキルは、例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル並びに最大
炭素数が8のそれらの(ポリ)メチルおよび(ポリ)エチル
誘導体である。
【0017】C7−C10-アラルキルは、例えば、ベンジ
ル、α−フェニル−エチル、β−フェニル−エチル、フ
ェニル−プロピルまたはフェニル−ブチルである。
【0018】好適には、反応させる第一級アミンは式 R11−NH2 (III) [式中、R11は水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1
10-アルキルまたはベンジルである]を有する。
【0019】特に好適には、反応させる第一級アミンは
式 R21−NH2 (IV) [式中、R21は水素、メチルまたは直鎖状もしくは分枝
鎖状のオクチルである]を有する。
【0020】特定タイプの第一級アミン類は当技術の専
門家に既知でありそして工業的に大量に入手できる。本
発明の目的のためには、アンモニアは第一級アミンとみ
なされる(R1またはR11またはR21=H)。
【0021】無水マレイン酸(MA)は純粋な形態でま
たはブタン、ブテンもしくはベンゼンの酸化により工業
的に得られる形態で使用することができる。
【0022】水素は純粋な形態でまたは例えば石油プラ
ント中で得られる工業的に入手可能なテールガス(tail
gas)(H2含有量:少なくとも70重量%、100%に
するための残り:メタン、エタンおよび他の既知の不純
物)の形態で使用できる。
【0023】本発明の方法は金属または結合された形態
のパラジウムおよびレニウムの両者を含有する担持され
た触媒の使用により特徴づけられている。適当な担体
は、例えば、種々の形態の炭素、種々の形態のSiO2
もしくはAl23、アルミノ珪酸塩、ゼオライト類、金
属酸化物、例えばZrO2、TiO2、ZnO、軽石、燐
酸塩および当技術の専門家に既知である水素化用の他の
担体である。
【0024】本発明に従い使用される触媒はパラジウム
およびレニウムの両者を活性成分として含有する。各々
がパラジウムまたはレニウムを含有する混合物を使用せ
ず両者の活性成分が1つの担体上に存在することが重要
であると見いだされた。パラジウムの量は0.5〜15
重量%、好適には1〜12重量%であり、レニウムの量
は0.5〜10重量%、好適には1〜8重量%であり、
両者の活性成分の合計量は2〜15.5重量%、好適に
は3〜13重量%である。全ての重量は金属として計算
され且つ担持された触媒の合計量に基準とするものであ
る。活性成分は一般的には担体に対して金属化合物の形
態で適用されるが、触媒が使用される時には明らかに金
属の形態で優先的に存在しており、そのことは少なくと
もパラジウムに適用される。この課題に関する特別な研
究はなされていないが、触媒担体上の空間的にほぼ近く
にあるレニウムはパラジウム上で顕著な活性−および選
択性−促進作用を有すると推定される。この活性−およ
び選択性−促進作用は他の触媒のものをはるかに超え、
例えば特に1つの担体上で単独使用時に過剰水素化の強
い傾向を示すルテニウムのものを超える。
【0025】本発明はさらに上記の触媒も提供する。
【0026】好適な担体は、種々の形態の炭素、Al2
3、SiO2またはZrO2である。このようにして、
炭素はグラファイト状でまたは片もしくは粉末の形態の
活性化された炭素状で使用することができる。触媒担体
としての炭素は50〜2000m2/gの内表面積を有
し、活性炭は特に400〜2000m2/gを有する。
触媒担体としてのAl23は一般的に50〜350m2
/gを有する。触媒担体としてのSiO2は40〜60
0m2/gを有する。触媒担体としてのZrO2は50〜
600m2/gを有する。炭素を使用することが特に好
ましく、指定された内表面積を有する活性炭を使用する
ことが特に非常に好ましい。
【0027】一般的には、パラジウムまたはレニウムは
本発明に従い使用される触媒上では他のものより過剰で
存在することができる。しかしながら、パラジウムがレ
ニウムより過剰に存在することが好ましい。Pd:Re
の重量比は1.5〜10:1、好適には2〜6:1であ
ってよい。
【0028】本発明に従い使用される触媒を製造するた
めには、担体を例えばPd塩、例えばPdCl2、(NH
4)2[PdCl4]、PdSO4またはPd(NO3)2の酸水
溶液またはアルコール溶液を含浸させるかまたは噴霧す
ることができる。Pdを次にアルカリ金属水酸化物(例
えば水酸化ナトリウム溶液)により酸化物または水酸化
物として沈澱させそしてこのようにして担体に固定す
る。Pd−含有担体を次にRe化合物の水溶液またはア
ルコール溶液を用いて、例えばReCl3、ReCl4
ReO2、ReO3、Re27の溶液を用いて含浸または
噴霧する。Re化合物の適用のために使用される溶媒を
単に乾燥することによりReを担体に固定することが有
利であると見いだされた。2種の活性成分の担体への適
用後に、これらを例えば水素、一酸化炭素、ヒドラジン
またはホルムアルデヒドを使用して還元することができ
る。しかしながら、この還元を本発明の方法の工程中で
行うことも同様に可能である。これにより少なくともP
dは金属状態に転化する。
【0029】本発明の方法は液相で150〜330℃
の、好適には200〜320℃の、特に好適には240
〜300℃の温度、および10〜300バールの、好適
には50〜200バールの、特に好適には70〜150
バールの圧力において実施される。高められた圧力は本
質的には例えば純粋な形態でまたは少なくとも70重量
%のH2含有量を有する上記の形態で注入されるH2のも
のであるが、その他に例えば窒素の如き不活性気体また
は例えばメタンもしくはエタンの如き不活性炭化水素を
使用することもできる。いずれの場合にも、水素は過剰
に、例えば化学量論的に必要な量の2〜1000倍で、
使用される。MAおよび第一級アミンは0.1〜10:
1、好適には0.2〜5:1のモル比で使用される。モ
ル比は主として経済的観点に基づき選択され、このよう
にして過剰の比較的安価な化学物質が使用されるため、
比較的高価な化学物質を最良程度で使用することとな
る。例えば、高価な第一級アミン類の場合には、相対的
に安価なMAが過剰に使用され、未反応のMAを回収し
そして反応に再循環させることができる。他方では、安
価なアンモニアを過剰に使用しそして反応後に回収する
こともできる。
【0030】本発明の方法はバッチ法でまたは連続的
に、例えばオートクレーブ中でまたは反応混合物用の滞
在時間を与える耐圧管装置中で、実施することができ
る。
【0031】溶媒が使用されるなら、反応条件下で不活
性な事実上全ての溶媒、例えば、水、脂肪族および芳香
族炭化水素類、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、ベンゼン、トルエンもしくはキシレン、エー
テル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサンも
しくはテトラヒドロフランまたはこれらの溶媒の混合物
を使用することができる。N−置換されたおよびN−未
置換のピロリドン類、例えばNMPおよび2−ピロリド
ン、を溶媒として有利に使用することもできる。
【0032】
【実施例】実施例1 (触媒製造) 50gの粉末状活性炭(Norit)を300mlの2回蒸
留された水の中でスラリー化した。13.5g(60ミ
リモル)の酢酸パラジウムおよび2.0g(4.1ミリモ
ル)のRe27を加え、反応混合物を20℃において2
4時間そのまま撹拌しそして次に70℃および10ミリ
バールにおいて回転蒸発器上で蒸発乾固した。乾燥炉中
での120℃における12時間の乾燥で、9.7重量%
のPd、2.3重量%のReおよび2重量%の水を含有
する62.6gの触媒を与えた。
【0033】実施例2(触媒製造) 50gの粉末状γ−Al23(Rhoene-Poulenc)を12
0mlの2回蒸留された水の中でスラリー化した。15
重量%のPdを含有する7.2g(10.1ミリモル)の
Na2PdCl4水溶液を加え、混合物をさらに30分間
そのまま撹拌しそして触媒を吸引フィルター上で塩化物
がなくなるまで洗浄した。湿っているフィルターケーキ
を120mlの2回蒸留された水の中でスラリー化し、
そして5mlの2回蒸留された水の中に溶解された0.
9gのRe27(1.9ミリモル)と混合した。反応混
合物をさらに30分間撹拌しそして次に70℃および1
0ミリバールにおいて回転蒸発器上で蒸発乾固した。乾
燥炉中での120℃における12時間の乾燥で5.4重
量%のPdおよび3.6重量%のReを含有する23.4
gの触媒を与えた。
【0034】実施例3 オートクレーブ中で、49.5g(0.5モル)のMA、
100gのH2O、39gのメチルアミン水溶液(40
重量%)および5gの担持触媒(炭素担体上の9.7%
のPdおよび2.3%のRe)を275℃および120
バールにおいて水素と強く接触させた。4時間後に、実
験を停止しそしてオートクレーブの内容物をガスクロマ
トグラフィーにより分析した。得られたNMPの収率は
67%であった。
【0035】実施例4 実施例3に示された触媒の代わりに担体としてのAl2
3上に5.4%のPdおよび3.6%のReを含有する
5gの触媒を使用して実施例3を繰り返した。NMPの
収率は69%であった。
【0036】実施例5 実施例3に示された触媒の代わりに担体としてのAl2
3上に9.7%のPdおよび2.3%のReを含有する
5gの触媒を使用して実施例3を繰り返した。NMPの
収率は62%であった。
【0037】実施例6 実施例3に示された触媒の代わりに担体としてのAl2
3上に2%のPdおよび5%のReを含有する5gの
触媒を使用して実施例3を繰り返した。NMPの収率は
64%であった。
【0038】実施例7 実施例3に示された触媒の代わりに担体としてのAl2
3上に5.4%のPdおよび3.6%のReを含有する
5gの触媒を使用して実施例3を繰り返した。NMPの
収率は68%であった。
【0039】比較例1 実施例3に示された触媒の代わりに炭素担体上に9.7
%のPdを含有する5gの触媒を使用して実施例3を繰
り返した。NMPの収率は25%であった。
【0040】比較例2 実施例3に示された触媒の代わりに炭素担体上に2.3
%のReを含有する5gの触媒を使用して実施例3を繰
り返した。NMPは検出できなかった。
【0041】比較例3 実施例3に示された触媒の代わりに炭素担体上に9.7
%のPdを含有する2.5gの触媒および別個の炭素担
体上に2.3%のReを含有する他の2.5gの触媒を使
用して実施例3を繰り返した。NMPの収率は56%で
あった。
【0042】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0043】1.無水マレイン酸、式 R1−NH2 [式中、R1は水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C
20-アルキル、C3−C8-シクロアルキルまたはC7−C
10-アラルキルである]の第一級アミンおよび水素を、
バッチ法でまたは連続的に、150〜330℃および1
0〜300バールにおいて液相で、パラジウムおよびレ
ニウムの両者を金属形態または結合された形態で含有し
そして全てが金属として計算され且つ担持された触媒の
合計重量を基準にしてパラジウムが0.5〜15重量%
の量で存在し且つレニウムが0.5〜10重量%の量で
存在しそしてこれら2種の金属の合計が2〜15.5重
量%の量であるような担持された触媒上で、同時に互い
に反応させることを特徴とする式
【0044】
【化3】
【0045】[式中、R1は上記定義の通りである]の
2−ピロリドン類の製造方法。
【0046】2.反応させる第一級アミンが式 R11−NH2 [式中、R11は水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1
10-アルキル、シクロプロピル、シクロペンチル、シ
クロヘキシルまたはベンジルである]を有することを特
徴とする、上記1に従う方法。
【0047】3.反応させる第一級アミンが式 R21−NH2 [式中、R21は水素、メチルまたはオクチルである]を
有することを特徴とする、上記2に従う方法。
【0048】4.200〜320℃、好適には240〜
300℃において実施することを特徴とする、上記1に
従う方法。
【0049】5.50〜200バール、好適には70〜
150バールにおいて実施することを特徴とする、上記
1に従う方法。
【0050】6.全て金属として計算され且つ担持され
た触媒の合計重量を基準にしてパラジウムが1〜12重
量%の量で存在し且つレニウムが1〜8重量%の量で存
在しそしてこれら2種の金属の合計が3〜13重量%の
量で存在することを特徴とする、上記1に従う方法。
【0051】7.パラジウムおよびレニウムがPd:R
e=1.5〜10:1、好適には2〜6:1の重量比で
存在することを特徴とする、上記1に従う方法。
【0052】8.使用される担体が炭素、Al23、Z
rO2またはSiO2であることを特徴とする、上記1に
従う方法。
【0053】9.使用される担体が50〜2000m2
/gの内表面積を有する炭素、好適には400〜200
0m2/gの内表面積を有する活性炭であることを特徴
とする、上記8に従う方法。
【0054】10.水素化触媒用の共有担体上に2〜1
5.5重量%のPdおよびReを含有する触媒であっ
て、ここでPd含有量が0.5〜15重量%であり且つ
Re含有量が0.5〜10重量%でありそして全ての百
分率が触媒の合計重量に基準とするものである触媒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エベルハルト・ツイルンギーブル ドイツ51061ケルン・ロゲンドルフシユト ラーセ65

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水マレイン酸、式 R1−NH2 [式中、R1は水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C
    20-アルキル、C3−C8-シクロアルキルまたはC7−C
    10-アラルキルである]の第一級アミンおよび水素を、
    バッチ法でまたは連続的に、150〜330℃および1
    0〜300バールにおいて液相で、パラジウムおよびレ
    ニウムの両者を金属形態または結合された形態で含有し
    そして全てが金属として計算され且つ担持された触媒の
    合計重量を基準にしてパラジウムが0.5〜15重量%
    の量で存在し且つレニウムが0.5〜10重量%の量で
    存在しそしてこれら2種の金属の合計が2〜15.5重
    量%の量であるような担持された触媒上で、同時に互い
    に反応させることを特徴とする式 【化1】 [式中、R1は上記定義の通りである]の2−ピロリド
    ン類の製造方法。
JP8157423A 1995-06-02 1996-05-30 2−ピロリドン類の製造方法 Pending JPH08333335A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19520258.9 1995-06-02
DE19520258A DE19520258A1 (de) 1995-06-02 1995-06-02 Verfahren zur Herstellung von 2-Pyrrolidonen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08333335A true JPH08333335A (ja) 1996-12-17

Family

ID=7763508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8157423A Pending JPH08333335A (ja) 1995-06-02 1996-05-30 2−ピロリドン類の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5912358A (ja)
EP (1) EP0745589A1 (ja)
JP (1) JPH08333335A (ja)
KR (1) KR970001321A (ja)
CZ (1) CZ287591B6 (ja)
DE (1) DE19520258A1 (ja)
HU (1) HU216661B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EA199900178A1 (ru) * 1996-07-29 1999-08-26 Шелл Интернэшнл Рисерч Маатсхаппий Б.В. Катализатор, его применение и способ получения
US6348600B1 (en) * 2001-02-20 2002-02-19 Toray Industries, Inc. Methods for making optically active 3-aminopyrrolidine-2,5-dione derivative and optically active 3-aminopyrrolidine derivative
US6603021B2 (en) 2001-06-18 2003-08-05 Battelle Memorial Institute Methods of making pyrrolidones
US7199250B2 (en) * 2002-12-20 2007-04-03 Battelle Memorial Institute Process for producing cyclic compounds
GB0325384D0 (en) * 2003-10-30 2003-12-03 Davy Process Techn Ltd Process

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH212181A (fr) * 1938-09-09 1940-11-15 Limited United Elastics Aiguille de tricotage.
US3884936A (en) * 1971-01-21 1975-05-20 Sun Research Development Preparation of 2-pyrrolidone
CA943965A (en) * 1971-01-21 1974-03-19 Sun Research And Development Co. Preparation of cyclic amides
JPS5059364A (ja) * 1973-09-28 1975-05-22
US4165276A (en) * 1977-09-14 1979-08-21 Uop Inc. Hydrocarbon conversion with a superactive multimetallic catalytic composite
US4420620A (en) * 1981-11-27 1983-12-13 National Distillers And Chemical Corporation Preparation of 2-pyrrolidones
CA1213876A (en) * 1982-09-21 1986-11-12 Exxon Research And Engineering Company Catalysts and process for oxidation of olefins to ketones
KR840002369B1 (ko) * 1982-10-19 1984-12-24 박승구 벽체의 타일 부착 공법
US4550185A (en) * 1983-12-22 1985-10-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for making tetrahydrofuran and 1,4-butanediol using Pd/Re hydrogenation catalyst
JPS6111145A (ja) * 1984-06-28 1986-01-18 Toa Nenryo Kogyo Kk ジオレフイン類の水素添加用触媒
US4800227A (en) * 1984-08-20 1989-01-24 Phillips Petroleum Company Process for the production of lactams
JPH0729980B2 (ja) * 1988-09-29 1995-04-05 昭和電工株式会社 酢酸アリルの製造方法
DE4018243A1 (de) * 1990-06-07 1991-12-12 Basf Ag Verfahren zur herstellung von n-substituierten pyrrolidonen
DE4139607A1 (de) * 1991-11-30 1993-06-03 Basf Ag Verfahren zur herstellung von n-substituierten lactamen
DE4203527A1 (de) * 1992-02-07 1993-08-12 Akzo Nv Verfahren zur herstellung von pyrrolidon und n-alkylpyrrolidonen
DE4303334A1 (de) * 1993-02-05 1994-08-11 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von N-substituierten Pyrrolid-2-onen

Also Published As

Publication number Publication date
CZ159496A3 (en) 1997-01-15
CZ287591B6 (en) 2000-12-13
HU216661B (hu) 1999-07-28
HUP9601484A2 (en) 1997-04-28
EP0745589A1 (de) 1996-12-04
KR970001321A (ko) 1997-01-24
US5912358A (en) 1999-06-15
HUP9601484A3 (en) 1997-05-28
HU9601484D0 (en) 1996-07-29
DE19520258A1 (de) 1996-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0825979B1 (en) Process for the catalytic hydrogenation of aromatic nitro compounds
JPH08333335A (ja) 2−ピロリドン類の製造方法
US7030249B2 (en) Process for converting α-angelica lactone to 5-methyl-N-alkyl-2-pyrrolidone using alkyl amines
US4800227A (en) Process for the production of lactams
US4036836A (en) Process for producing 2-pyrrolidone
JPH04360857A (ja) ジフエニルアミン類の製造方法
EP0023751B1 (en) Process for producing five, six or seven membered saturated nitrogen containing heterocyclic compounds
US5945571A (en) Preparation of 1,4-butanediol
KR0131203B1 (ko) γ-부티로락톤의 제법
US5986141A (en) Process for the production of cyclopropanemethylamine
JPH01186864A (ja) N−アルキル置換ラクタムの製造方法
US4009209A (en) Dimerization of cyclohexylidene-acetonitrile and hydrogenation of the resulting substituted glutaric acid dinitrile
US4622427A (en) Process for the preparation of partially hydrogenated derivatives of 2-nitro-1,1,1-trifluoroalkanes
RU2207335C2 (ru) Способ получения ароматических аминов восстановлением соответствующих нитросоединений
TW593228B (en) Production of alkyl 6-aminocaproate
US6121481A (en) Process for preparing 6-aminocapronitrile
US5159120A (en) Preparation of dialkoxybutenes
US6635781B1 (en) Method for hemihydrogenating dinitriles to form aminonitriles
CA1080725A (en) Process for producing phthalide
EP0066346B1 (en) Process for the preparation of a 2-alkylpyrrole
JPH06107654A (ja) ラクトン類の製造法
JP3481950B2 (ja) 1―アルキル―3―メチルピペリドン―2及び1―アルキル―5―メチルピペリドン―2の調製方法
US5808078A (en) Process for preparation of 1-alkyl-3-methylpiperidone-2 and 1-alkyl-5-methylpiperidone-2
JP3156301B2 (ja) 2‐ヘキセン‐1,6‐ジアールの製造方法
US4833255A (en) Process for the preparation of indoline