JPH08332871A - 覚醒度検出装置 - Google Patents

覚醒度検出装置

Info

Publication number
JPH08332871A
JPH08332871A JP7139496A JP13949695A JPH08332871A JP H08332871 A JPH08332871 A JP H08332871A JP 7139496 A JP7139496 A JP 7139496A JP 13949695 A JP13949695 A JP 13949695A JP H08332871 A JPH08332871 A JP H08332871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feature selection
selection threshold
threshold value
feature
awakening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7139496A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihide Satake
敏英 佐竹
Mitsuo Shitaya
光生 下谷
Minoru Nishida
稔 西田
Makito Seki
真規人 関
Hiromi Terashita
裕美 寺下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7139496A priority Critical patent/JPH08332871A/ja
Publication of JPH08332871A publication Critical patent/JPH08332871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出対象者の個人差に関わらず、また、検出
対象者の周囲の環境など関わらず、精度よく覚醒度を検
出できる覚醒度検出装置を得る。 【構成】 センサ11で検出対象者の覚醒度に関わる情
報を計測し、センサで出力された情報から検出対象者の
覚醒度に関わる特徴を特徴抽出手段21で抽出する。特
徴選別しきい値設定手段51では、抽出した特徴に基い
て特徴選別しきい値を設定する。覚醒度検出時は、特徴
抽出手段21で抽出した特徴を特徴選別手段31で特徴
選別しきい値によって選別し、覚醒度推定手段41によ
り選別結果に基いて覚醒度を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば各種車両の運
転者や、プラントの監視者などの覚醒度の低下を検出す
る覚醒度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図41は、特開平6―219181号公
報や特開平6−270711号公報に記載された従来の
覚醒度検出装置の構成を示すブロック図である。図にお
いて、10は閉眼センサ、20は特徴抽出手段、30は
特徴選別手段、40は覚醒度推定手段である。
【0003】以下、従来の覚醒度検出装置の動作を図4
2に基いて説明する。図42は従来装置の動作を示すフ
ローチャートである。例えば眼球部を撮像するカメラな
どで構成される閉眼センサ10は、光源からの光で照明
された検出対象者の眼球部を撮像し、この撮像画像から
眼球部の瞳孔領域を抽出して、閉眼動作を検出する(ス
テップS1)。特徴抽出手段20は、検出した閉眼動作
から閉眼持続時間などを抽出する(ステップS2)。特
徴選別手段30で、閉眼持続時間は500msを越える
かどうかを判定し、越える場合と越えない場合に選別す
る(ステップS3)。このときの500msは、予め定
められた覚醒度のしきい値である。このしきい値は、通
常、覚醒時の人間の閉眼は200ms程度以下であり、
覚醒度が低下してくると500ms以上閉眼が持続され
ることに基いて設定されている。
【0004】覚醒度推定手段40は、特徴選別手段30
で選別した結果をもとに、覚醒度を推定する。具体的に
は、閉眼持続時間が500msを超える場合、閉眼の閉
眼持続時間合計に閉眼持続時間を加える(ステップS
4)。覚醒度検出の時間間隔を1分とすると、タイマー
が1分になったかどうかを判定し(ステップS5)、1
分たった後に、500msを越えた閉眼の閉眼持続時間
合計が15秒を越えるかどうか判定する(ステップS
6)。閉眼持続時間合計が15秒を越える場合は、覚醒
低下状態と判断し(ステップS7)、閉眼持続時間合計
が15秒を越えない場合は、覚醒状態と判断する(ステ
ップS8)。これで、1回の時間間隔での覚醒度検出を
終了し、閉眼持続時間合計とタイマーをクリアし(ステ
ップS9)、ステップS1に戻って、次の時間間隔の覚
醒度検出の動作を繰り返し行う。
【0005】図43及び図44はそれぞれ被験者に単純
作業を課し、被験者が覚醒低下するまでの閉眼持続時間
の変化を観察した実験結果である。図43と図44は被
験者のみを変え、他の条件は同じにして行った実験結果
であり、X軸は時間(分)、Y軸は閉眼持続時間、Z軸
は閉眼回数を示している。図に示されるように、図43
では実験開始直後は、被験者は覚醒している状態であ
り、閉眼持続時間が100ms〜200msの閉眼が多
い。一方、図44では実験開始直後には、閉眼持続時間
が33ms〜133msの閉眼が多い。また、実験開始
直後には発生しておらず、実験時間がある程度経過して
被験者の覚醒が低下してくると、図43では233ms
以上の閉眼持続時間の閉眼が発生し、図44では167
ms以上の閉眼持続時間の閉眼が発生する。これらの長
い持続時間の閉眼は、それぞれの実験開始直後にはほと
んど見られない。
【0006】この実験結果から、覚醒時と覚醒低下時に
現れる閉眼持続時間は、個人によって違いがあることは
明かである。また、周囲の環境が変わればさらに違いが
現れることも充分考えられる。これに対し、従来の覚醒
度検出装置は、500msという予め定めた一定の特徴
選別しきい値を用いて検出対象者の特徴を選別してい
た。このことから、あらゆる検出対象者に対して、ま
た、あらゆる環境下において、覚醒度を検出するのは無
理があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の覚醒度検出装置
は以上のように、検出対象者や、対象者の周囲の環境な
どに関わらず、予め定めた一定の特徴選別しきい値を用
いて検出対象者の特徴を選別していた。そして、その選
別結果から覚醒度を検出するので、あらゆる検出対象者
やあらゆる環境状態にある検出対象者の覚醒度を精度よ
く検出できないという問題点があった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、検出対象者の個人差に対応で
き、また、検出対象者の周囲の環境などに対応して、精
度よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る覚醒度検出装置は、検出対象者の覚醒度に関わる情報
を計測する少なくとも1つのセンサ、このセンサで出力
された情報から検出対象者の覚醒度に関わる特徴を抽出
する少なくとも1つの特徴抽出手段、この特徴抽出手段
で抽出した特徴に基いて特徴選別しきい値を設定する少
なくとも1つの特徴選別しきい値設定手段、特徴抽出手
段で抽出した特徴を特徴選別しきい値によって選別する
少なくとも1つの特徴選別手段、及び特徴選別手段によ
って選別された結果に基いて覚醒度を推定する覚醒度推
定手段を備えたものである。
【0010】また、この発明の請求項2に係る覚醒度検
出装置は、請求項1に加え、センサを検出対象者の閉眼
動作を計測するものとし、特徴抽出手段を閉眼動作から
その閉眼の持続時間を特徴として抽出するものとし、特
徴選別しきい値設定手段を閉眼の持続時間に関する特徴
選別しきい値を設定するものとし、特徴選別手段を閉眼
の持続時間が特徴選別しきい値を越えるかどうかで選別
するようにしたものである。
【0011】また、この発明の請求項3に係る覚醒度検
出装置は、請求項2に加え、覚醒度推定手段を、所定の
覚醒度検出時間内で、「持続時間が特徴選別しきい値を
越えた閉眼の回数」/「閉眼の総回数」の値に基いて覚
醒度を推定するようにしたものである。
【0012】また、この発明の請求項4に係る覚醒度検
出装置は、請求項2に加え、覚醒度推定手段を、所定の
覚醒度検出時間内で、「持続時間が特徴選別しきい値を
越えた閉眼の持続時間の合計」/「閉眼の持続時間の総
合計」の値に基いて覚醒度を推定するようにしたもので
ある。
【0013】また、この発明の請求項5に係る覚醒度検
出装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに加え、
特徴選別しきい値設定手段を、所定の回数抽出された特
徴に基いて特徴選別しきい値を設定するようにしたもの
である。
【0014】また、この発明の請求項6に係る覚醒度検
出装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに加え、
特徴選別しきい値設定手段を、所定時間の間に抽出され
た特徴に基いて特徴選別しきい値を設定するようにした
ものである。
【0015】また、この発明の請求項7に係る覚醒度検
出装置は、請求項1ないし請求項6のいずれかに加え、
特徴選別しきい値設定手段を、特徴選別しきい値の妥当
性を判断する妥当性判断手段を有するものとし、この妥
当性判断手段で妥当であると判断されたときに特徴選別
しきい値を設定するようにしたものである。
【0016】また、この発明の請求項8に係る覚醒度検
出装置は、請求項1ないし請求項7のいずれかに加え、
検出対象者の動作状態を推定する動作状態推定手段を備
え、特徴選別しきい値設定手段は、推定した検出対象者
の動作状態が特定の動作状態のときの特徴をもとに特徴
選別しきい値を設定するようにしたものである。
【0017】また、この発明の請求項9に係る覚醒度検
出装置は、請求項1ないし請求項8のいずれかに加え、
検出対象者の環境状態を検出する環境状態検出手段を備
え、特徴選別しきい値設定手段は、検出した環境状態が
変化したときに特徴選別しきい値を再設定するようにし
たものである。
【0018】また、この発明の請求項10に係る覚醒度
検出装置は、請求項9に加え、特徴選別しきい値設定手
段を、検出した環境状態が変化したときにその変化に応
じて特徴選別しきい値を修正するようにしたものであ
る。
【0019】また、この発明の請求項11に係る覚醒度
検出装置は、請求項9に加え、環境状態に対応して特徴
選別しきい値を記憶するしきい値記憶手段を備え、特徴
選別しきい値設定手段は、検出した環境状態がしきい値
記憶手段に記憶した環境状態と一致するとき、その環境
状態に対応する特徴選別しきい値をしきい値記憶手段か
ら取り出して特徴選別しきい値として設定するようにし
たものである。
【0020】また、この発明の請求項12に係る覚醒度
検出装置は、請求項1ないし請求項8のいずれかに加
え、検出対象者の環境状態を検出する環境状態検出手段
を備え、覚醒度推定手段は、検出した環境状態に応じて
覚醒度推定の基準を可変にしたものである。
【0021】また、この発明の請求項13に係る覚醒度
検出装置は、請求項1ないし請求項8のいずれかに加
え、検出対象者自ら個人状況を入力する個人状況入力手
段と、個人状況に応じて特徴選別しきい値を記憶するし
きい値記憶手段を備え、特徴選別しきい値設定手段は、
入力された個人状況が、しきい値記憶手段に記憶した個
人状況と一致するとき、その個人状況に対応する特徴選
別しきい値をしきい値記憶手段から取り出して特徴選別
しきい値として設定するようにしたものである。
【0022】また、この発明の請求項14に係る覚醒度
検出装置は、請求項1ないし請求項8のいずれかに加
え、検出対象者自ら個人状況を入力する個人状況入力手
段を備え、覚醒度推定手段は、入力された個人状況に応
じて覚醒度推定の基準を可変にしたものである。
【0023】
【作用】請求項1記載の発明による覚醒度検出装置は、
センサで検出対象者の覚醒度に関わる情報を計測し、こ
の情報から特徴抽出手段で特徴を抽出する。しきい値を
設定するときは、抽出した特徴に基いて特徴選別しきい
値を設定する。覚醒度を推定するときは、抽出した特徴
を特徴選別しきい値によって選別し、この結果に基いて
覚醒度を推定する。
【0024】また、請求項2記載の発明による覚醒度検
出装置は、センサで検出対象者の閉眼動作を計測し、特
徴抽出手段で閉眼動作からその閉眼の持続時間を抽出す
る。特徴選別しきい値を設定するときは、抽出した閉眼
の持続時間に関する特徴選別しきい値を設定する。覚醒
度を推定するときは、抽出した閉眼の持続時間が特徴選
別しきい値を越えるかどうかで選別し、この結果に基い
て覚醒度を推定する。
【0025】また、請求項3記載の発明による覚醒度検
出装置は、覚醒度推定手段における推定基準として、所
定の覚醒度検出時間内で、「持続時間が特徴選別しきい
値を越えた閉眼の回数」/「閉眼の総回数」の値を用い
る。
【0026】また、請求項4記載の発明による覚醒度検
出装置は、覚醒度推定手段における推定基準として、所
定の覚醒度検出時間内で、「持続時間が特徴選別しきい
値を越えた閉眼の持続時間の合計」/「閉眼の持続時間
の総合計」の値を用いる。
【0027】また、請求項5記載の発明に係る特徴選別
しきい値設定手段では、所定の回数抽出された特徴に基
いて特徴選別しきい値を設定する。
【0028】また、請求項6記載の発明に係る特徴選別
しきい値設定手段では、所定時間の間に抽出された特徴
に基いて特徴選別しきい値を設定する。
【0029】また、請求項7記載の発明に係る特徴選別
しきい値設定手段では、妥当性判断手段で妥当であると
判断されたときに、特徴選別しきい値を設定する。
【0030】また、請求項8記載の発明に係る特徴選別
しきい値設定手段では、動作状態推定手段で推定した検
出対象者の動作状態が、安定な状態であると思われる特
定の動作状態のときの特徴をもとに、特徴選別しきい値
を設定する。
【0031】また、請求項9記載の発明に係る特徴選別
しきい値設定手段では、環境状態検出手段で検出した環
境状態が変化したときに、特徴選別しきい値を再設定す
る。
【0032】また、請求項10記載の発明に係る特徴選
別しきい値設定手段では、検出した環境状態が変化した
ときに、その変化に応じて特徴選別しきい値を修正す
る。
【0033】また、請求項11記載の発明に係る特徴選
別しきい値設定手段では、検出した環境状態がしきい値
記憶手段に記憶した環境状態と一致するとき、その環境
状態に対応するしきい値をしきい値記憶手段から取り出
して特徴選別しきい値として設定する。
【0034】また、請求項12記載の発明による覚醒度
検出装置は、覚醒度推定手段における推定基準を、検出
した環境状態に応じて可変にする。
【0035】また、請求項13記載の発明に係る特徴選
別しきい値設定手段では、個人状況入力手段で入力した
個人状況がしきい値記憶手段に記憶した個人状況と一致
するとき、その個人状況に対応する特徴選別しきい値を
しきい値記憶手段から取り出して設定する。
【0036】また、請求項14記載の発明による覚醒度
検出装置は、覚醒度推定手段における推定基準を、入力
した個人状況に応じて可変にする。
【0037】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の実施例1による覚醒度検
出装置の構成を示すブロック図である。図において、1
1は検出対象者の覚醒度に関わる情報を計測するセンサ
で、例えばハンドル操作センサ、21はセンサ11の出
力から覚醒度に関わる特徴を抽出する特徴抽出手段、3
1は抽出した特徴を特徴選別しきい値によって選別する
特徴選別手段、41は選別された特徴に基いて覚醒度を
推定する覚醒度推定手段、51は特徴選別しきい値設定
手段で、特徴抽出手段21で抽出した結果に基いて特徴
選別しきい値を設定する。なお、この実施例では、検出
対象者を例えば車両の運転者とし、運転者の覚醒度に関
わる情報を、例えばハンドル操作角θ(度)としてい
る。
【0038】図2は覚醒時と覚醒低下時のハンドル操作
角θ(度)を示すグラフである。このグラフの横軸は時
間t(分)を示す。図でわかるように、覚醒時のハンド
ル操作角は10度程度で細かい操作をしているが、次第
に覚醒低下してくると、20度以上のハンドル操作角
で、疎らな操作になる。これを利用し、この実施例では
ハンドル操作角の分散によって覚醒度を検出する。
【0039】以下、覚醒度を検出する動作について、図
3のフローチャートをもとに説明する。ハンドル操作セ
ンサ11は、ハンドルの回転角を測定して運転者による
ハンドル操作を検出する(ステップS11)。特徴抽出
手段21でハンドル操作角の分散を抽出する(ステップ
S12)。次に特徴選別しきい値は設定済みかどうかを
判定し(ステップS13)、設定していない場合は、特
徴選別しきい値設定手段51で特徴選別しきい値の設定
を行う。例えば、特徴抽出手段21で抽出したハンドル
操作角の分散×3の値を特徴選別しきい値として設定す
る(ステップS14)。
【0040】また、ステップS13の判定で特徴選別し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段31で特徴選別
しきい値を用いて特徴を選別する。即ち、ハンドル操作
角の分散は特徴選別しきい値を越えるかどうかを判断し
(ステップS15)、この結果をもとに覚醒度推定手段
41で覚醒度を推定する。ハンドル操作角の分散が特徴
選別しきい値を越える場合、覚醒低下状態と推定し(ス
テップS16)、ハンドル操作角の分散が特徴選別しき
い値を越えない場合、覚醒状態と推定する(ステップS
17)。
【0041】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段51で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、運転者の癖などによって、覚醒時のハンドル操作
角が異なっていても、検出開始時におけるハンドル操作
角をもとにして、特徴選別しきい値を設定している。こ
のため、運転者の個人差があっても、また、運転者の周
囲の環境などにも対応でき、精度よく覚醒度を検出でき
る覚醒度検出装置を得ることができる。なお、この実施
例では、覚醒時のハンドル操作角の分散の3倍を特徴選
別しきい値として設定し、この値以上のハンドル操作角
を検出したときに覚醒低下状態と判断しているが、これ
は3倍に限るものではなく、検出したい覚醒の程度に応
じて設定すればよい。3倍より小さく、1倍に近づくに
つれて少しの覚醒低下でも検出するようになる。
【0042】実施例2.図4は、この発明の実施例2に
よる覚醒度検出装置の構成を示すブロック図である。図
において、12は検出対象者の覚醒度に関わる情報とし
て体動を計測するセンサで、例えば頭の動きを検出する
位置センサ、22はセンサ12の出力から特徴を抽出す
る特徴抽出手段、32は抽出した特徴を特徴選別しきい
値によって選別する特徴選別手段、42は選別された特
徴に基いて覚醒度を推定する覚醒度推定手段、52は特
徴選別しきい値設定手段で、特徴抽出手段22で抽出し
た結果に基いて特徴選別しきい値を設定する。なお、こ
の実施例では、検出対象者の覚醒度に関わる情報を、例
えば体動d(cm)としている。
【0043】図5は覚醒時と覚醒低下時の体動d(c
m)を示すグラフである。このグラフの横軸は時間t
(分)を示し、基準の頭の中心位置を0cmとしたもの
である。図でわかるように、覚醒の体動は中心から10
〜20cm程度でよく動く様子がみられるが、次第に覚
醒低下してくると、10cm以下の体動しか検出され
ず、動きがほとんど見られなくなる。これを利用し、こ
の実施例では体動の幅によって覚醒度を検出する。
【0044】以下、覚醒度を検出する動作について、図
6のフローチャートをもとに説明する。位置センサ12
で検出対象者の体動として頭の動きを検出する(ステッ
プS21)。特徴抽出手段22で体動量の分散を抽出す
る(ステップS22)。次に特徴選別しきい値は設定済
みかどうかを判定し(ステップS23)、設定していな
い場合は、特徴選別しきい値設定手段52で特徴選別し
きい値の設定を行う。例えば、特徴抽出手段22で抽出
した体動量の分散×0.3の値を特徴選別しきい値とし
て設定する(ステップS24)。
【0045】また、ステップS23の判定で特徴選別し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段32で特徴選別
しきい値を用いて特徴を選別する。即ち、体動量の分散
は特徴選別しきい値を越えるかどうかを判断し(ステッ
プS25)、この結果をもとに覚醒度推定手段42で覚
醒度を推定する。体動量の分散が特徴選別しきい値を越
える場合、覚醒状態と推定し(ステップS26)、体動
量の分散が特徴選別しきい値を越えない場合、覚醒低下
状態と推定する(ステップS27)。
【0046】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段52で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の癖などによって、覚醒時の体動の程
度が異なっていても、検出開始時における体動をもとに
して、特徴選別しきい値を設定している。このため、検
出対象者の個人差があっても、また、検出対象者の周囲
の環境などに対応でき、精度よく覚醒度を検出できる覚
醒度検出装置を得ることができる。なお、この実施例で
は、覚醒時の体動のO.3倍を特徴選別しきい値として
設定し、この値以下の体動量を検出したときに覚醒低下
状態と判断しているが、これは0.3倍に限るものでは
なく、検出したい覚醒の程度に応じて設定すればよい。
0.3倍より大きく、1倍に近づくにつれて少しの覚醒
低下でも検出するようになる。
【0047】実施例3.図7は、この発明の実施例3に
よる覚醒度検出装置の構成を示すブロック図である。図
において、13は検出対象者の覚醒度に関わる情報を計
測するセンサで、例えば皮膚の電位を検出する皮膚電位
センサ、23はセンサ13の出力から特徴を抽出する特
徴抽出手段、33は抽出した特徴を特徴選別しきい値に
よって選別する特徴選別手段、43は選別された特徴に
基いて覚醒度を推定する覚醒度推定手段、53は特徴選
別しきい値設定手段で、特徴抽出手段23で抽出した結
果に基いて特徴選別しきい値を設定する。なお、この実
施例では、検出対象者の覚醒度に関わる情報を、例えば
皮膚電位としている。
【0048】図8は覚醒時と覚醒低下時の平均皮膚電位
を示すグラフである。このグラフの横軸は時間(分)を
示す。図でわかるように、覚醒時の平均皮膚電位は数m
V程度であるが、次第に覚醒低下してくると平均皮膚電
位は上昇し、数十mV程度の値を示す。これを利用し、
この実施例では平均皮膚電位の値によって覚醒度を検出
する。
【0049】以下、覚醒度を検出する動作について、図
9のフローチャートをもとに説明する。皮膚電位センサ
13は、検出対象者の例えば腕や手のひらに取り付けら
れ、皮膚電位を検出する(ステップS31)。特徴抽出
手段23で検出時間間隔内、例えば1分間の平均皮膚電
位を抽出する(ステップS32)。次に特徴選別しきい
値は設定済みかどうかを判定し(ステップS33)、設
定していない場合は、特徴選別しきい値設定手段53で
特徴選別しきい値の設定を行う。例えば、特徴抽出手段
23で抽出した平均皮膚電位×2の値を特徴選別しきい
値として設定する(ステップS34)。
【0050】また、ステップS33の判定で特徴選択し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段33で特徴選別
しきい値を用いて特徴を選別する。即ち、平均皮膚電位
は特徴選別しきい値を越えるかどうかを判断し(ステッ
プS35)、この結果をもとに覚醒度推定手段43で覚
醒度を推定する。平均皮膚電位が特徴選別しきい値を越
える場合、覚醒低下状態と推定し(ステップS36)、
平均皮膚電位が特徴選別しきい値を越えない場合、覚醒
状態と推定する(ステップS37)。
【0051】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段53で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の体調や環境や個人差などによって、
覚醒時の皮膚電位が異なっていても、検出開始時におけ
る皮膚電位をもとにして、特徴選別しきい値を設定して
いる。このため、検出対象者の個人差があっても、ま
た、検出対象者の周囲の環境などに対応でき、精度よく
覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることができ
る。なお、この実施例では、覚醒時の平均皮膚電位の2
倍を特徴選別しきい値として設定し、この値以上の平均
皮膚電位を検出したときに覚醒低下状態と判断している
が、これは2倍に限るものではなく、検出したい覚醒の
程度に応じて設定すればよい。2倍より小さく、1倍に
近づくにつれて少しの覚醒低下でも検出するようにな
る。
【0052】実施例4.図10は、この発明の実施例4
による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図である。
図において、14は検出対象者の覚醒度に関わる情報を
計測するセンサで、例えば脳波を検出する脳波センサ、
24a,24b,24cはセンサ14の出力から特徴を
抽出する複数の特徴抽出手段で、この実施例では例えば
3つの特徴抽出手段を備えている。34a,34b,3
4cは特徴抽出手段24a,24b,24cで抽出した
特徴を特徴選別しきい値によって選別する特徴選別手
段、44は選別された特徴に基いて覚醒度を推定する覚
醒度推定手段、54a,54b,54cは特徴選別しき
い値設定手段で、特徴抽出手段24a,24b,24c
で抽出した結果に基いて特徴選別しきい値を設定する。
なお、この実施例では、検出対象者の覚醒度に関わる情
報を、例えば脳波の中のβ波(14〜20Hz)、α波
(8〜13Hz)、θ波(4〜7Hz)それぞれの構成
成分の強度としている。
【0053】図11は覚醒から入眠に至るまでの脳波の
β波,α波,θ波の各強度βp,αp,θpを示すグラ
フである。このグラフの横軸は時間t(分)を示す。図
でわかるように、覚醒時はβpが優勢であるが、次第に
覚醒低下してくると、まずαpが上昇してリラックス状
態になる。次にθpが次第に上昇して覚醒低下状態とな
り、さらに覚醒低下が進むとθpのみが優勢となり、入
眠状態になる。これを利用し、この実施例では、β波,
α波,θ波の3つの成分の強度によって覚醒度を検出す
る。
【0054】以下、覚醒度を検出する動作について、図
12のフローチャートをもとに説明する。脳波センサ1
4は、検出対象者の頭に取り付けられ、脳波を検出する
(ステップS41)。特徴抽出手段24a,24b,2
4cでβ波,α波,θ波の3つの成分の強度を抽出する
(ステップS42a,S42b,S42c)。次に各特
徴選別しきい値は設定済みかどうかを判定し(ステップ
S43)、設定していない場合は、特徴選別しきい値設
定手段54a,54b,54cで特徴選別しきい値の設
定を行う。例えば、特徴抽出手段24bで抽出したβ波
成分の強度×0.5の値を特徴選別しきい値として設定
し(ステップS44a)、特徴抽出手段24bで抽出し
たβ波成分の強度×2の値を特徴選別しきい値として設
定し(ステップS44b)、特徴抽出手段24cで抽出
したθ波成分の強度×2の値を特徴選別しきい値として
設定する(ステップS44c)。
【0055】また、ステップS43の判定で特徴選別し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段34a,34
b,34cで特徴選別しきい値を用いて特徴を選別す
る。即ち、3つの成分の強度がそれぞれに対する特徴選
別しきい値を越えるかどうかを判断し、越える場合はそ
れぞれβ=1,α=1,θ=1を設定し、越えない場合
はそれぞれβ=0,α=0,θ=0を設定する(ステッ
プS45a,45b,45c)。覚醒度推定手段44で
は、β,α,θの設定値と次に示す覚醒度推定表に基い
て、覚醒度を推定する(ステップS47)。
【0056】
【表1】
【0057】例えば、ステップS45a,45b,45
cの判断で、β=1,α=0,θ=0と設定された場
合、覚醒度推定表から覚醒状態と推定され、β=0,α
=1,θ=1と設定された場合、覚醒低下状態と推定さ
れる。
【0058】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段54a,54b,54cで特徴選別しき
い値の設定を行っており、検出対象者の周囲の環境や個
人差などによって、覚醒時のβ波,α波,θ波の強度が
異なっていても、検出開始時におけるβ波,α波,θ波
強度をもとにして、特徴選別しきい値を設定している。
このため、検出対象者の個人差があっても、また、検出
対象者の周囲の環境などに対応でき、精度よく覚醒度を
検出できる覚醒度検出装置を得ることができる。また、
この実施例では覚醒状態と覚醒低下状態だけではなく、
リラックス状態や入眠状態を推定できる。
【0059】なお、この実施例では、覚醒時のβ波成分
の強度×0.5の値,α波成分の強度×2の値,θ波成
分の強度×2の値を特徴選別しきい値として設定し、こ
れにより覚醒低下状態と判断しているが、これはβ波成
分の強度×0.5の値,α波成分の強度×2の値,θ波
成分の強度×2の値に限るものではなく、検出したい覚
醒の程度に応じて設定すればよい。また、筋電図やまば
たきを検出するセンサを特徴抽出手段に設け、体動やま
ばたきによる脳波検出の誤動作を防ぐようにしてもよ
い。また、この実施例では、脳波センサ1つを用いてβ
波、α波、θ波の3つの成分の強度を覚醒低下の指標と
しているが、センサや指標の数は限るものではなく脳
波、皮膚電位、閉眼動作(閉眼持続時間、閉眼回数、閉
眼速度)等の指標を複数使用しても良い。
【0060】実施例5.図13は、この発明の実施例5
による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図である。
図において、15は検出対象者の覚醒度に関わる情報を
計測するセンサで、例えば検出対象者の閉眼動作を検出
する閉眼センサ、25はセンサ15の出力から特徴を抽
出する特徴抽出手段、35は抽出した特徴を特徴選別し
きい値によって選別する特徴選別手段、45は選別され
た特徴に基いて覚醒度を推定する覚醒度推定手段、55
は特徴選別しきい値設定手段で、特徴抽出手段25で抽
出した結果に基いて特徴選別しきい値を設定する。な
お、この実施例では検出対象者の覚醒度に関わる情報
を、例えば一定の検出時間間隔内の閉眼回数Cとしてい
る。
【0061】図14は覚醒時と覚醒低下時の閉眼回数C
を示すグラフである。このグラフの横軸は時間t(分)
を示し、縦軸は、一定の検出時間間隔、例えば1分間の
閉眼回数を表している。図でわかるように、覚醒時の閉
眼回数は30回程度であるが、次第に覚醒低下してくる
と閉眼回数は減少し、10〜20回程度の値を示す。こ
れを利用し、この実施例では1分間の閉眼回数によって
覚醒度を検出する。
【0062】以下、覚醒度を検出する動作について、図
15のフローチャートをもとに説明する。閉眼センサ1
5は、例えば従来装置と同様のものであり、カメラで顔
を撮像し、画像処理によって閉眼しているか開眼してい
るかを検出する(ステップS51)。特徴抽出手段25
で検出時間間隔、この場合は1分間の閉眼回数を抽出す
る(ステップS52)。次に特徴選別しきい値は設定済
みかどうかを判定し(ステップS53)、設定していな
い場合は、特徴選別しきい値設定手段55で特徴選別し
きい値の設定を行う。例えば、特徴抽出手段25で抽出
した閉眼回数×0.7の値を特徴選別しきい値として設
定する(ステップS54)。
【0063】また、ステップS53の判定で特徴選別し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段35で特徴選別
しきい値を用いて特徴を選別する。即ち、閉眼回数は特
徴選別しきい値を越えるかどうかを判断し(ステップS
55)、この結果をもとに覚醒度推定手段45で覚醒度
を推定する。閉眼回数が特徴選別しきい値を越える場
合、覚醒状態と推定し(ステップS56)、閉眼回数が
特徴選別しきい値を越えない場合、覚醒低下状態と推定
する(ステップS57)。
【0064】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段55で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の周囲の環境や個人差などによって、
覚醒時の閉眼回数が異なっていても、検出開始時におけ
る閉眼回数をもとにして、特徴選別しきい値を設定して
いる。このため、検出対象者の個人差があっても、ま
た、検出対象者の周囲の環境などに対応でき、精度よく
覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることができ
る。なお、この実施例では、覚醒時の閉眼回数の0.7
倍を特徴選別しきい値として設定し、この値以下の閉眼
回数を検出したときに覚醒低下状態と判断しているが、
これは0.7倍に限るものではなく、検出したい覚醒の
程度に応じて設定すればよい。0.7倍より大きく、1
倍に近づくにつれて少しの覚醒低下でも検出するように
なる。
【0065】実施例6.図16は、この発明の実施例6
による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図である。
図において、16は検出対象者の覚醒度に関わる情報を
計測するセンサで、例えば検出対象者の閉眼動作を検出
する閉眼センサ、26はセンサ16の出力から特徴を抽
出する特徴抽出手段、36は抽出した特徴を特徴選別し
きい値によって選別する特徴選別手段、46は選別され
た特徴に基いて覚醒度を推定する覚醒度推定手段、56
は特徴選別しきい値設定手段で、特徴抽出手段26で抽
出した結果に基いて特徴選別しきい値を設定する。な
お、この実施例では、検出対象者の覚醒度に関わる情報
を、例えば閉眼持続時間としている。
【0066】図17は覚醒時と覚醒低下時の閉眼持続時
間を示すグラフである。この場合、閉眼持続時間とは目
を閉じてから開けるまでの時間である。図17に示すグ
ラフの横軸は時間t(分)であり、縦軸は、瞼の開状態
と閉状態である。図でわかるように、覚醒時の閉眼持続
時間は200ms程度であるが、次第に覚醒低下してく
ると閉眼持続時間は増大し、500ms程度の値を示
す。これを利用し、この実施例では閉眼持続時間によっ
て覚醒度を検出する。
【0067】以下、覚醒度を検出する動作について、図
18のフローチャートをもとに説明する。閉眼センサ1
6は、例えば従来装置と同様のものであり、カメラで顔
を撮像し、画像処理によって閉眼しているか開眼してい
るかを検出する(ステップS61)。特徴抽出手段26
で1回の閉眼持続時間を抽出する(ステップS62)。
次に特徴選別しきい値は設定済みかどうかを判定し(ス
テップS63)、設定していない場合は、特徴選別しき
い値設定手段56で特徴選別しきい値の設定を行う。例
えば、特徴抽出手段26で抽出した閉眼持続時間+10
0(ms)の値を特徴選別しきい値として設定する(ス
テップS64)。
【0068】また、ステップS63の判定で特徴選別し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段36で特徴選別
しきい値を用いて特徴を選別する。即ち、閉眼持続時間
は特徴選別しきい値を越えるかどうかを判断し(ステッ
プS65)、この結果をもとに覚醒度推定手段46で覚
醒度を推定する。閉眼持続時間が特徴選別しきい値を越
える場合、覚醒低下状態と推定し(ステップS66)、
閉眼持続時間が特徴選別しきい値を越えない場合、覚醒
状態と推定する(ステップS67)。この実施例では、
1回の閉眼を検出する毎に覚醒度を推定する処理を示し
ているが、数回、例えば2,3回分の閉眼持続時間を記
憶しておき、その平均値で覚醒度を推定するようにして
もよい。
【0069】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段56で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の周囲の環境や個人差などによって、
覚醒時の閉眼持続時間が異なっていても、検出開始時に
おける閉眼持続時間をもとにして、特徴選別しきい値を
設定している。このため、検出対象者の個人差があって
も、また、検出対象者の周囲の環境などに対応でき、精
度よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることが
できる。なお、この実施例では、覚醒時の閉眼持続時間
に100msを加えたものを特徴選別しきい値として設
定し、この値以上の閉眼持続時間を検出したときに覚醒
低下状態と判断しているが、これは100msに限るも
のではなく、検出したい覚醒の程度に応じて設定すれば
よい。100msより小さく、0に近づくにつれて少し
の覚醒低下でも検出するようになる。
【0070】実施例7.図19は、この発明の実施例7
による覚醒度検出装置に係る覚醒度を検出処理を示すフ
ローチャートである。この実施例による覚醒度検出装置
の構成は実施例6と同様である。
【0071】以下、覚醒度を検出する動作について、フ
ローチャートをもとに説明する。実施例6と同様の処理
には同一の符号を付し、説明を省略する。まず、初期設
定として、「総閉眼回数」,「特徴選別しきい値を越え
た閉眼回数」,及びタイマーをクリアする(ステップS
71)。特徴選別しきい値を設定する処理は実施例6と
同様である。
【0072】また、ステップS63の判定で特徴選別し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段36で特徴選別
しきい値を用いて特徴を選別する。即ち、閉眼持続時間
は特徴選別しきい値を越えるかどうかを判断し(ステッ
プS65)、越えた場合に、「特徴選別しきい値を越え
た閉眼回数」を1増やす(ステップS72)。閉眼持続
時間が特徴選別しきい値を越える,越えないに関わら
ず、閉眼持続時間を検出したとして「総閉眼回数」を1
増やす(ステップS73)。タイマーが検出時間間隔、
例えば1分になったかどうか判定し(ステップ74)、
1分になるまで、上記の処理(ステップS61〜ステッ
プS74)を繰り返す。そして、タイマーが1分になっ
たとき、覚醒度推定を行う。即ち、覚醒度推定手段46
において、式1を計算し、この計算値K1が推定基準値
とする0.5を越えるかどうかを判断し(ステップS7
5)、その結果をもとに覚醒度を推定する。
【0073】 K1=「特徴選別しきい値を越えた閉眼回数」/「総閉眼回数」・・(1)
【0074】計算値K1が0.5を越える場合、覚醒低
下状態と推定し(ステップS66)、計算値K1が0.
5を越えない場合、覚醒状態と推定する(ステップS6
7)。これで1回の覚醒度検出を終了し、「総閉眼回
数」,「特徴選別しきい値を越えた閉眼回数」,及びタ
イマーをクリアして(ステップS76)、次の検出処理
を行う。
【0075】この実施例では、検出時間間隔として、例
えば1分間の「総閉眼回数」のうちで「特徴選別しきい
値を越えた閉眼回数」がどの程度あるかによって覚醒度
を検出している。図20は覚醒時と覚醒低下時の式1で
計算される値K1を示すグラフである。この図に示すグ
ラフの横軸は時間t(分)である。図からわかるよう
に、覚醒時の値K1はほとんど0、即ち特徴選別しきい
値を越えた閉眼はないが、次第に覚醒低下してくると値
K1は増大し、0.5以上の値を示す。これを利用し、
この実施例では、値K1によって覚醒度を検出する。
【0076】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段56で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の周囲の環境や個人差などによって、
覚醒時の閉眼持続時間が異なっていても、検出開始時に
おける閉眼持続時間をもとにして、特徴選別しきい値を
設定している。このため、検出対象者の個人差があって
も、また、検出対象者の周囲の環境などに対応でき、精
度よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることが
できる。さらに、実施例6に比べ、この実施例では1回
の判断だけではなく、検出時間間隔内での割合で判断し
ているので、覚醒度の検出精度を向上することができ
る。なお、この実施例では、値K1が0.5以上である
ことを検出したときに覚醒低下状態と判断しているが、
この推定基準値はO.5に限るものではなく、検出した
い覚醒の程度に応じて設定すればよい。0.5より小さ
く、0に近づくにつれて少しの覚醒低下でも検出するよ
うになる。
【0077】実施例8.図21は、この発明の実施例8
による覚醒度検出装置に係る覚醒度を検出処理を示すフ
ローチャートである。この実施例による覚醒度検出装置
の構成は実施例6と同様である。
【0078】以下、覚醒度を検出する動作について、フ
ローチャートをもとに説明する。実施例6と同様の処理
には同一の符号を付し、説明を省略する。まず、初期設
定として、「総閉眼時間」,「特徴選別しきい値を越え
た閉眼の閉眼持続時間合計」,及びタイマーをクリアす
る(ステップS81)。特徴選別しきい値を設定する処
理は実施例6と同様である。
【0079】また、ステップS63の判定で特徴選別し
きい値が設定済みの場合、特徴選別手段36で特徴選別
しきい値を用いて特徴を選別する。即ち、閉眼持続時間
は特徴選別しきい値を越えるかどうかを判断し(ステッ
プS65)、越えた場合に、「特徴選別しきい値を越え
た閉眼の閉眼持続時間合計」に今回検出した閉眼持続時
間を加える(ステップS82)。閉眼持続時間が特徴選
別しきい値を越える,越えないに関わらず、閉眼持続時
間を検出したとして「総閉眼時間」に今回検出した閉眼
持続時間を加える(ステップS83)。タイマーが検出
時間間隔、例えば1分になったかどうか判定し(ステッ
プS84)、1分になるまで上記の処理(ステップS6
1〜ステップS84)を繰り返す。そして、タイマーが
1分になったとき、覚醒度推定を行う。即ち、覚醒度推
定手段46において、式2を計算し、この計算値K2が
推定基準値とする0.5を越えるかどうかを判断し(ス
テップS85)、その結果をもとに覚醒度を推定する。
【0080】 K2=「特徴選別しきい値を越えた閉眼の閉眼持続時間合計」 /「総閉眼時間」 ・・(2)
【0081】計算値K2が0.5を越える場合、覚醒低
下状態と推定し(ステップS66)、計算値K2が0.
5を越えない場合、覚醒状態と推定する(ステップS6
7)。これで1回の覚醒度検出を終了し、「総閉眼時
間」,「特徴選別しきい値を越えた閉眼の閉眼持続時間
合計」,及びタイマーをクリアして(ステップS8
6)、次の検出処理を行う。
【0082】この実施例では、検出時間間隔として、例
えば1分間の「総閉眼時間」のうちで「特徴選別しきい
値を越えた閉眼の閉眼持続時間合計」がどの程度あるか
によって覚醒度を検出している。図22は覚醒時と覚醒
低下時の式2で計算される値K2を示すグラフである。
この図に示すグラフの横軸は時間t(分)である。図か
らわかるように、覚醒時の値K2はほとんど0、即ち特
徴選別しきい値を越えた閉眼はないが、次第に覚醒低下
してくると値K2は増大し、0.5以上の値を示す。こ
れを利用し、この実施例では値K2によって覚醒度を検
出する。
【0083】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段56で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の周囲の環境や個人差などによって、
覚醒時の閉眼持続時間が異なっていても、検出開始時に
おける閉眼持続時間をもとにして、特徴選別しきい値を
設定している。このため、検出対象者の個人差があって
も、また、検出対象者の周囲の環境などに対応でき、精
度よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることが
できる。さらに、実施例6に比べ、この実施例では1回
の判断だけではなく、検出時間間隔内での割合で判断し
ているので、覚醒度の検出精度を向上することができ
る。なお、この実施例では、値K2が0.5以上である
ことを検出したときに覚醒低下状態と判断しているが、
この推定基準値はO.5に限るものではなく、検出した
い覚醒の程度に応じて設定すればよい。0.5より小さ
く、0に近づくにつれて少しの覚醒低下でも検出するよ
うになる。
【0084】実施例9.図23は、この発明の実施例9
による覚醒度検出装置に係る覚醒度を検出処理を示すフ
ローチャートである。この実施例による覚醒度検出装置
の構成は実施例6と同様である。
【0085】以下、覚醒度を検出する動作について、フ
ローチャートをもとに説明する。実施例6と同様の処理
には同一の符号を付し、説明を省略する。まず、初期設
定として、閉眼持続時間の記憶領域及びタイマーをクリ
アする(ステップS91)。特徴選別しきい値を設定す
る処理が実施例6と異なり、その他の処理は同様であ
る。
【0086】ステップS63で特徴選別しきい値が設定
済みでない場合、特徴選別しきい値設定手段56で特徴
選別しきい値を設定する。この時、特徴抽出手段26で
抽出した閉眼持続時間別に閉眼を記憶する(ステップS
92)。例えば、0〜50ms,50〜100ms,・
・というように50ms間隔で今回検出した閉眼の閉眼
持続時間に対応した持続時間の個数を更新する。タイマ
ーが3分になったかどうか判定し(ステップS93)、
3分になるまで、上記処理(ステップS61〜ステップ
S93)を繰り返す。タイマーが3分になったら、頻度
が最大の閉眼持続時間に100msを加えて特徴選別し
きい値として設定する(ステップS94)。例えば25
0〜300msの時間間隔の閉眼持続時間の頻度が最大
であったとき、300+100=400(ms)で40
0msを特徴選別しきい値として設定する。この後の特
徴選別しきい値が設定された後の処理は実施例6と同様
である。
【0087】この実施例では、特徴選別しきい値を得る
ときの検出時間として、例えば3分間の閉眼持続時間を
検出し、その間に検出された閉眼持続時間に基いている
ので、特徴選別しきい値が妥当な値に設定される。この
ため、実施例6に比べ、さらに覚醒度の検出精度が向上
する。なお、この実施例では、3分間の閉眼持続時間を
検出して特徴選別しきい値を設定したが、3分に限るも
のではなく、検出対象者の状態がある程度安定して検出
できる時間間隔を設定すればよい。
【0088】実施例10.図24は、この発明の実施例
10による覚醒度検出装置に係る覚醒度を検出処理を示
すフローチャートである。この実施例による覚醒度検出
装置の構成は実施例6と同様である。
【0089】以下、覚醒度を検出する動作について、フ
ローチャートをもとに説明する。実施例6と同様の処理
には同一の符号を付し、説明を省略する。特徴選別しき
い値を設定する処理が実施例6と異なり、その他の処理
は同様である。ステップS63で特徴選別しきい値が設
定済みでない場合、特徴選別しきい値設定手段56で特
徴選別しきい値を設定する。この時、特徴抽出手段26
で抽出した閉眼持続時間別に閉眼を記憶する(ステップ
S101)。実施例9と同様にして例えば、0〜50m
s,50〜100ms,・・というように50ms間隔
で今回検出した閉眼の閉眼持続時間に対応した持続時間
の個数を更新する。記憶した閉眼の総個数は30個にな
ったかどうか判定し(ステップS102)、閉眼の総個
数が30個になるまで、上記処理(ステップS61〜ス
テップS102)を繰り返す。閉眼の総個数が30個に
なったら、頻度が最大の閉眼持続時間に100msを加
えて特徴選別しきい値として設定する(ステップS10
3)。この後の特徴選別しきい値が設定された後の処理
は実施例6と同様である。
【0090】この実施例では、特徴選別しきい値を得る
際、30回の閉眼を検出したときの閉眼持続時間に基い
ており、特徴選別しきい値が妥当な値に設定されるの
で、実施例6に比べ、さらに覚醒度の検出精度が向上す
る。なお、この実施例では、30回の閉眼を検出して特
徴選別しきい値を設定したが、30回に限るものではな
く、検出対象者の状態がある程度安定して検出できる回
数を設定すればよい。
【0091】実施例11.図25は、この発明の実施例
11による覚醒度検出装置に係る覚醒度を検出処理を示
すフローチャートである。この実施例による覚醒度検出
装置の構成は実施例6と同様である。
【0092】以下、覚醒度を検出する動作について、フ
ローチャートをもとに説明する。実施例6と同様の処理
には同一の符号を付し、説明を省略する。特徴選別しき
い値を設定する処理が実施例6と異なり、その他の処理
は同様である。ステップS63で特徴選別しきい値が設
定済みでない場合、特徴選別しきい値設定手段56で特
徴選別しきい値を設定する。この時、特徴抽出手段26
で抽出した閉眼持続時間に100msを加えた値を特徴
選別しきい値候補とする(ステップS111)。次にこ
の特徴選別しきい値候補が妥当であるかどうか検査す
る。即ち、特徴選別しきい値候補が1000msより小
さいかどうかを判定し(ステップS112)、1000
msよりも大きい場合は、特徴選別しきい値の値として
は異常であると判断し、再び、特徴選別しきい値を検出
する処理を行う(ステップS61〜ステップS11
2)。ステップS112で特徴選別しきい値候補が10
00msより小さいと判定された場合、特徴選別しきい
値の値として妥当であると判断し、その閉眼持続時間を
特徴選別しきい値として設定する(ステップS11
3)。この後の特徴選別しきい値が設定された後の処理
は実施例6と同様である。
【0093】この実施例では、特徴選別しきい値を得る
際、特徴選別しきい値が妥当かどうかを判断し、妥当で
あると思われる値に設定されるので、実施例6に比べ、
さらに覚醒度の検出精度が向上する。なお、この実施例
では、特徴選別しきい値の妥当性を1000msより大
きいか小さいかで判断しているがこれに限るものではな
い。
【0094】実施例12.図26は、この発明の実施例
12による覚醒度検出装置に係る覚醒度を検出処理を示
すフローチャートである。この実施例による覚醒度検出
装置の構成は実施例6と同様である。
【0095】以下、覚醒度を検出する動作について、フ
ローチャートをもとに説明する。実施例6と同様の処理
には同一の符号を付し、説明を省略する。特徴選別しき
い値を設定する処理が実施例6と異なり、その他の処理
は同様である。ステップS63で特徴選別しきい値が設
定済みでない場合、特徴選別しきい値設定手段56で特
徴選別しきい値を設定する。この時、実施例10と同様
にして、特徴抽出手段26で抽出した閉眼持続時間別に
閉眼を記憶する(ステップS101)。例えば、0〜5
0ms,50〜100ms,・・というように50ms
間隔で今回検出した閉眼の閉眼持続時間に対応した持続
時間の個数を更新する。記憶した閉眼の総個数は30個
になったかどうか判定し(ステップS102)、閉眼の
総個数が30個になるまで、上記処理(ステップS61
〜ステップS102)を繰り返す。閉眼の総個数が30
個になったら、頻度が最大の閉眼持続時間に100ms
を加えて特徴選別しきい値候補とする(ステップS12
1)。
【0096】次に、この特徴選別しきい値候補が妥当で
あるかどうか検査する。即ち、記憶している閉眼のう
ち、「特徴選別しきい値候補を越える閉眼の個数」/3
0が0.5を越えるかどうか判定する(ステップS12
2)。この判定で、0.5よりも大きい場合は、特徴選
別しきい値の値としては異常であると判断する。そし
て、閉眼持続時間毎に記憶した30個の閉眼をクリアし
(ステップS123)、再び、特徴選別しきい値を検出
する処理を行う(ステップS61〜ステップS12
2)。ステップS122で「特徴選別しきい値候補を越
える閉眼の個数」/30が0.5を越えない場合、特徴
選別しきい値の値として妥当であると判断し、その閉眼
持続時間を特徴選別しきい値として設定する(ステップ
S124)。この後の特徴選別しきい値が設定された後
の処理は実施例6と同様である。
【0097】この実施例では、特徴選別しきい値を得る
際、30回の閉眼を検出したときの閉眼持続時間に基い
ており、特徴選別しきい値が妥当な値に設定される。さ
らにこの設定値の妥当性を検査するので、実施例6や実
施例10に比べ、さらに覚醒度の検出精度が向上する。
なお、この実施例では、30回の閉眼を検出して特徴選
別しきい値候補を設定したが、30回に限るものではな
く、検出対象者の状態がある程度安定して検出できる時
間間隔を設定すればよい。また、この実施例では、特徴
選別しきい値の妥当性を「特徴選別しきい値候補を越え
る閉眼の個数」/30が0.5を越えるか越えないかで
判断したが、これに限るものではない。
【0098】実施例13.図27は、この発明の実施例
13による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施例は、検出対象者として車両などの運転者
に適用したものであり、運転者の覚醒度を検出し、覚醒
度低下時に、例えば音声などで警報を発するように構成
すれば、車両の安全性を高めることができる。図におい
て、閉眼センサ16,特徴抽出手段26,特徴選別手段
36,覚醒度推定手段46は実施例6と同様のものであ
る。また、57は特徴しきい値設定手段、61は運転者
の動作状態を推定する動作状態推定手段で、例えば運転
者の環境を検出することによってその動作を推定するも
のである。さらに具体的には、例えば走行状態検出手段
で車両の停車を検出する。車両が停車しているときには
運転者は運転状態ではないと推定される。62は検出対
象者が運転する車両の速度を検出する車速センサであ
る。
【0099】以下、覚醒度を検出する動作について、図
28のフローチャートをもとに説明する。実施例6と同
様の処理には同一の符号を付し、説明を省略する。特徴
選別しきい値設定手段57において特徴選別しきい値を
設定する処理が実施例6と異なり、その他の処理は同様
である。ステップS63で特徴選別しきい値が設定済み
でない場合、特徴選別しきい値設定手段57で特徴選別
しきい値を設定する。この時、車速センサ62で環境状
態として例えば車両の走行状態を検出する(ステップS
131)。車速センサ62の出力から動作状態推定手段
61によって、その車両が停車しているかどうかを検出
する(ステップS132)。停車しているときは、運転
者にとって特殊な状態にあり、運転する以外のよけいな
動作をするので、この間に設定した特徴選別しきい値は
信頼性が低いと考えられる。このため、停車していると
きは特徴選別しきい値は設定せずに、再び、特徴選別し
きい値を検出する処理を行う(ステップS61〜ステッ
プS132)。ステップS132で、動作状態推定手段
61によってその車両が停車していないと検出されたと
き、特徴選別しきい値として閉眼持続時間+100ms
を設定する(ステップS64)。動作状態推定手段61
は、車速センサ62によって車両が停車中か走行中かを
検出し、その結果で運転者の動作を推定する。即ち、車
両が停車中の時は運転者は運転していない状態と推定さ
れ、覚醒度検出の対象外とする。この後の特徴選別しき
い値が設定された後の処理は実施例6と同様である。
【0100】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段57で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の周囲の環境や個人差などによって、
覚醒時の閉眼持続時間が異なっていても、検出開始時に
おける閉眼持続時間をもとにして、特徴選別しきい値を
設定している。このため、検出対象者の個人差があって
も、また、検出対象者の周囲の環境などに対応でき、精
度よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることが
できる。さらに、検出対象者の動作状態を推定して、信
頼性が低い状態のときには特徴選別しきい値を設定しな
いので、実施例6に比べ、さらに覚醒度の検出精度が向
上する。
【0101】なお、車速センサ62によって車両の停車
を検出しているが、これに限るものではなく、他の方法
によって車両の走行状態を検出してもよい。また、車両
の走行状態で検出対象者の動作を推定しているがこれに
限るものではなく、他の環境状況に基づいて検出対象者
の動作状態を推定するようにしてもよい。例えば、車載
機器の操作状況を検出し、運転者が車載機器を操作中で
ないときに、しきい値を設定するようにしてもよい。車
載機器の操作中であるかそうでないかを検出するには、
例えば、ラジオのボリューム部にある可変抵抗の抵抗値
を検出し、その抵抗値が変化しているときは運転者がラ
ジオを操作中であると判断するようにすればよい。そし
て、運転以外の他の動作を行っているときには、覚醒度
検出の対象としないようにすれば、信頼性の高い覚醒度
が得られる。
【0102】実施例14.図29は、この発明の実施例
14による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施例は、検出対象者として車両などの運転者
に適用したものである。図において、64は地図デー
タ、65はGPSである。
【0103】以下、覚醒度を検出する動作について、図
30のフローチャートをもとに説明する。実施例6と同
様の処理には同一の符号を付し、説明を省略する。特徴
選別しきい値設定手段57における特徴選別しきい値を
設定する処理が実施例6と異なり、その他の処理は同様
である。ステップS63で特徴選別しきい値が設定済み
でない場合、特徴選別しきい値設定手段57で特徴選別
しきい値を設定する。この時、地図データ64とGPS
65の情報を入力し、環境検出手段63で走行中の環境
状態、例えば走行中の道路を検出する(ステップS14
1)。そして、この環境状態を記憶すると共に、閉眼持
続時間+100msを特徴選別しきい値として設定する
(ステップS64)。
【0104】ステップS63で特徴選別しきい値が設定
済みの場合にも、地図データ64とGPS65の情報を
入力し、環境検出手段63で走行中の環境状態、例えば
走行中の道路を検出する(ステップS142)。そし
て、このときの環境状態が、特徴選別しきい値を設定し
たときの環境状態と同一かどうかを判定する。例えば、
環境状態として、高速道路,一般道などの走行道路種別
が変化したかどうかを判断し(ステップS143)、走
行道路種別が変化した場合には、特徴選別しきい値を再
設定する(ステップS64)。これと同時にこのときの
環境状態を記憶する。走行道路種別が特徴選別しきい値
を設定したときから変化していない場合は、実施例6と
同様、設定されている特徴選別しきい値をもとに、覚醒
度を推定する(ステップS65〜ステップS67)。
【0105】このように、この実施例では、特徴選別し
きい値設定手段57で特徴選別しきい値の設定を行って
おり、検出対象者の周囲の環境や個人差などによって、
覚醒時の閉眼持続時間が異なっていても、検出開始時に
おける閉眼持続時間をもとにして、特徴選別しきい値を
設定している。このため、検出対象者の個人差があって
も、また、検出対象者の周囲の環境などに対応でき、精
度よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装置を得ることが
できる。さらに、地図データ64とGPS65によって
走行道路の環境を検出し、環境が変化したときに特徴選
別しきい値を設定しなおすので、実施例6に比べ、さら
に覚醒度の検出精度が向上する。通常、走行道路種別が
一般道であるか、高速道路であるかによって、運転者の
閉眼の状態が異なる。また、狭く入り組んだ道路である
とか通行人の多い道路とかによって、運転者の閉眼の状
態が異なることもある。これに対応し、走行道路種別が
変化するたびに特徴選別しきい値を設定しなおせば、覚
醒度の検出精度が向上する。
【0106】また、環境の変化として、ある程度の時間
停車し、再び走行したときに特徴選別しきい値を設定し
なおすようにしてもよい。この場合は運転者が代わった
可能性もあるので、その運転者に対応した特徴選別しき
い値を設定することができ、覚醒度の検出精度が向上す
る。また、走行道路環境に限らず、他の環境を検出して
もよい。
【0107】実施例15.図31は、この発明の実施例
15による覚醒度検出装置の処理を示すフローチャート
である。この実施例の構成は、実施例14と同様であ
る。また、図31において、実施例6,実施例14と同
様の処理には同一の符号を付し、説明を省略する。ここ
では、主に異なる処理の部分について説明する。
【0108】この実施例では、式3で特徴選別しきい値
を計算する。 特徴選別しきい値 = 特徴選別しきい基本値 + 特徴選別しきい値調整値 ・・・(3) 特徴選別しきい値調整値は環境の状態によって特徴選別
しきい値を調整するものであり、これによってさまざま
な環境状態に対応しようとするものである。
【0109】ステップS63で特徴選別しきい値が設定
済みでない場合、特徴選別しきい値設定手段57で特徴
選別しきい値を設定する。この時、地図データ64とG
PS65の情報を入力し、環境検出手段63で走行中の
環境状態、例えば走行中の道路を検出する(ステップS
141)。そして、この環境状態を記憶すると共に、閉
眼持続時間+100msを特徴選別しきい基本値として
設定する(ステップS151)。
【0110】ここで、設定した特徴選別しきい基本値を
特徴選別しきい値に設定する(ステップS152)。現
在走行中の道路に応じて、特徴選別しきい値調整値を設
定する(ステップS153)。例えば現在一般道を走行
しているとするときの特徴選別しきい値調整値を図32
に示す。特徴選別しきい基本値に、走行道路種別が一般
道である場合の特徴選別しきい値を設定しているので、
一般道の場合の特徴選別しきい値調整値は0となり、高
速道路の場合の特徴選別しきい値調整値は、閉眼動作が
一般道に比べて比較的ゆっくりになるので、+100m
sとしている。
【0111】ステップS63で特徴選別しきい値が設定
済みの場合にも、地図データ64とGPS65の情報を
入力し、環境検出手段63で走行中の環境状態、例えば
走行中の道路を検出する(ステップS142)。そし
て、このときの環境状態が、特徴選別しきい値を設定し
たときの環境状態と同一かどうかを判定する。例えば、
環境状態として、高速道路,一般道などの走行道路種別
が変化したかどうかを判断する(ステップS143)。
走行道路種別が変化した場合には、予めステップS15
3で設定してある特徴選別しきい値調整値の中で、変化
後の走行道路種別に対応する特徴選別しきい値調整値を
取り出す(ステップS154)。例えば一般道を走行し
ていた車両が高速道路に入った場合、特徴選別しきい値
調整値は+100msとなる。特徴選別しきい値を式3
を計算して再設定する(ステップS155)。これと同
時にこのときの環境状態を記憶する。走行道路種別が特
徴選別しきい値を設定したときから変化していない場合
は、実施例6と同様、設定されている特徴選別しきい値
をもとに、覚醒度を推定する(ステップS65〜ステッ
プS67)。
【0112】また、ステップS143の判断で高速道路
から一般道になった場合、変化後の走行道路種別に対応
する特徴選別しきい値調整値として、0msを取り出す
(ステップS154)。そして特徴選別しきい値を式3
を計算して再設定する(ステップS155)。
【0113】このように、この実施例では、地図データ
64とGPS65によって走行道路の環境を検出し、環
境が変化したときに特徴選別しきい値を設定しなおすの
で、覚醒度の検出精度が向上する。また、特徴選別しき
い値を設定しなおす際、環境状態の変化に応じて、予め
決めておいた特徴選別しきい値調整値を用いて特徴選別
しきい値を修正している。このため、比較的簡単に特徴
選別しきい値を再設定でき、設定時間を短くできる。
【0114】なお、上記実施例では、環境の変化として
走行道路種別の一般道と高速道路のみについて述べた
が、これに限るものではなく、もっとさまざまな環境の
変化に対応するように、特徴選別しきい値調整値を設定
するようにしてもよい。例えば、時計などで昼夜を検出
し、特徴選別しきい値調整値を設定するようにしてもよ
い。一般に夜は昼に比べて刺激が少なく、閉眼の持続時
間が長くなるので、これを調整するようにすれば、昼夜
に関係なく精度よく覚醒度を検出できる。
【0115】実施例16.図33は、この発明の実施例
16による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図、図
34はこの実施例16に係る覚醒度検出の処理を示すフ
ローチャートである。図において、実施例6,実施例1
4と同様の部分,処理には同一の符号を付し、説明を省
略する。ここでは、主に異なる処理の部分について説明
する。71は、特徴選別しきい値記憶手段である。これ
は、環境状態に対応して特徴選別しきい値を記憶するも
のであり、これによってさまざまな環境状態に対応しよ
うとするものである。
【0116】ステップS63で特徴選別しきい値が設定
済みでない場合、特徴選別しきい値設定手段57で特徴
選別しきい値を設定する。この時、地図データ64とG
PS65の情報を入力し、環境検出手段63で走行中の
環境状態、例えば現在走行中の道路種別を検出する(ス
テップS141)。そして、特徴選別しきい値記憶手段
71に現在走行中の道路種別に対応した特徴選別しきい
値が記憶されているかどうかを判断する(ステップS1
61)。現在走行中の道路種別に対応した特徴選別しき
い値が記憶されていない場合は、閉眼持続時間+100
msを特徴選別しきい値として設定する(ステップS6
4)。また、同時に走行道路種別に対応づけて特徴選別
しきい値を特徴選別しきい値記憶手段71に記憶する
(ステップS162)。ステップS161の判断で、現
在走行中の道路種別に対応した特徴選別しきい値が記憶
されている場合は、特徴選別しきい値記憶手段71に記
憶されている情報の中から、走行道路種別に対応した特
徴選別しきい値を取りだし、覚醒度判定の指標とする特
徴選別しきい値に設定する(ステップS163)。これ
と同時に現在の環境状態も記憶しておく。
【0117】ステップS63で特徴選別しきい値が設定
済みの場合にも、地図データ64とGPS65の情報を
入力し、環境検出手段63で走行中の環境状態、例えば
走行中の道路を検出する(ステップS142)。そし
て、このときの環境状態が、特徴選別しきい値を設定し
たときの環境状態と同一かどうかを判定する。例えば、
環境状態として、高速道路,一般道などの走行道路種別
が変化したかどうかを判断する(ステップS143)。
走行道路種別が変化した場合には、ステップS161,
S64,S162,S163の処理によって、特徴選別
しきい値記憶手段71に記憶してある特徴選別しきい値
か、新たに今回の閉眼の検出によって計算される特徴選
別しきい値を設定する。新たに検出された特徴選別しき
い値を設定する場合は、ステップS162で走行道路種
別に対応づけて特徴選別しきい値を特徴選別しきい値記
憶手段71に記憶する。ステップS143の判断で、走
行道路種別が特徴選別しきい値を設定したときから変化
していない場合は、実施例6と同様、設定されている特
徴選別しきい値をもとに、覚醒度を推定する(ステップ
S65〜ステップS67)。
【0118】このように、この実施例では、実施例14
と同様、地図データ64とGPS65によって走行道路
の環境を検出し、環境が変化したときに特徴選別しきい
値を設定しなおすので、覚醒度の検出精度が向上する。
また、環境状態に対応して特徴選別しきい値を記憶する
記憶手段71を備え、特徴選別しきい値を設定しなおす
際、この特徴選別しきい値記憶手段71を参照して設定
するので、以前に記憶した環境状態に再びなったときに
は、すでに記憶されている特徴選別しきい値を取り出す
だけでよく、特徴選別しきい値を設定する時間が短くで
きる。
【0119】なお、上記実施例では、環境の変化として
走行道路種別の一般道と高速道路のみについて述べた
が、これに限るものではなく、もっとさまざまな環境の
変化に対応するように、特徴選別しきい値を記憶するよ
うにしてもよい。また、実施例9〜実施例16におい
て、覚醒度の推定方法は実施例7,実施例8におけるい
ずれの方法を用いてもよい。
【0120】実施例17.図35は、この発明の実施例
17による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図、図
36はこの実施例17に係る覚醒度検出の処理を示すフ
ローチャートである。図において、実施例6,実施例7
と同様の部分,処理には同一の符号を付し、説明を省略
する。この実施例に係る構成は、環境検出手段66が覚
醒度推定手段48に接続され、さらに実施例14と同
様、環境検出手段66に地図データ64とGPS65が
接続されている。処理は、実施例7に示す覚醒度検出装
置において、環境状態を考慮し、環境状態によって覚醒
度推定時の指標とする基準値を可変にしたものである。
【0121】ステップS74で、タイマーが検出時間間
隔、例えば1分になったかどうかを判断し1分になった
とき、覚醒度の推定を行う。地図データ64とGPS6
5の情報を入力し、環境検出手段66で走行中の環境状
態、例えば走行中の道路を検出する(ステップS17
1)。そして、このときの走行道路種別を判別し(ステ
ップS172)、覚醒度推定手段48で、検出した環境
状態に応じた覚醒度推定の基準となる覚醒度推定しきい
値を設定する。例えば、一般道路の場合は0.5とし
(ステップS173)、高速道路の場合は0.3とする
(ステップS174)。さらに、実施例7と同様、式1
を計算し、この計算値K1が覚醒度推定しきい値を越え
るかどうかを判断し(ステップS175)、その結果を
もとに覚醒度を推定する。計算値K1が覚醒度推定しき
い値を越える場合、覚醒低下状態と推定し(ステップS
66)、計算値K1が覚醒度しきい値を越えない場合、
覚醒状態と推定する(ステップS67)。これで1回の
覚醒度検出を終了し、「総閉眼回数」,「特徴選別しき
い値を越えた閉眼回数」,及びタイマーをクリアして
(ステップS76)、次の検出処理を行う。
【0122】この実施例では、実施例7と同様、検出対
象者の個人差があっても、また、検出対象者の周囲の環
境などに対応でき、精度よく覚醒度を検出できる覚醒度
検出装置を得ることができる。また、検出時間間隔内で
の割合で判断しているので、覚醒度の検出精度を向上す
ることができる。さらに、環境状態に対応して覚醒度を
推定するときの推定基準であるしきい値を可変にしたの
で、さらに覚醒度の信頼性を向上することができる。特
に、この実施例では走行道路種別が一般道路のとき、値
K1が0.5以上で覚醒低下状態と判断し、高速道路の
とき、値K1が0.3以上で覚醒低下状態と判断してい
る。このように高速道路では走行スピードが早いので、
少しの覚醒低下でも検出するように構成すれば、車両走
行の安全性を高めることができる。
【0123】なお、上記実施例では、環境の変化として
走行道路種別の一般道と高速道路のみについて述べた
が、これに限るものではなく、もっとさまざまな環境の
変化に対応するようにしてもよい。また、しきい値の推
定方法は実施例8における推定方法、即ち計算値K2に
よる推定方法を用いたものにおいて、推定しきい値を変
えるようにしてもよい。
【0124】また、実施例14〜実施例17では、地図
データ64とGPS65によって、現在の車両の位置を
検出しているが、これに限るものではない。
【0125】実施例18.図37は、この発明の実施例
18による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図、図
38はこの実施例18に係る覚醒度検出の処理を示すフ
ローチャートである。図において、実施例6,実施例1
6と同様の部分,処理には同一の符号を付し、説明を省
略する。ここでは、主に異なる処理の部分について説明
する。67は、検出対象者が自ら個人状況を入力する個
人状況入力手段であり、例えばキーボードのようなもの
で検出対象者の個人名を入力したり、音声で個人名や年
齢,性別を入力するようなもので構成している。この個
人状況入力手段67によって個人特有のしきい値を用い
て、あらゆる検出対象者に対応しようとするものであ
る。
【0126】ステップS63で特徴選別しきい値が設定
済みでない場合、特徴選別しきい値設定手段57で特徴
選別しきい値を設定する。この時、検出対象者が自ら入
力した個人状況情報を個人状況入力手段67より入力す
る(ステップS191)。例えば、検出対象者の個人名
を入力する。そして、特徴選別しきい値記憶手段71の
中に、入力した個人名に対応する特徴選別しきい値が記
憶されているかどうかを判断する(ステップS19
2)。入力した個人に対応した特徴選別しきい値が記憶
されていない場合は、閉眼持続時間+100msを特徴
選別しきい値として設定する(ステップS64)。ま
た、同時に個人名に対応づけて特徴選別しきい値を特徴
選別しきい値記憶手段71に記憶する(ステップS19
3)。ステップS192の判断で、入力した個人名に対
応した特徴選別しきい値が記憶されている場合は、特徴
選別しきい値記憶手段71に記憶されている情報の中か
ら、個人名に対応した特徴選別しきい値を取りだし、覚
醒度判定の指標とする特徴選別しきい値に設定する(ス
テップS194)。覚醒度推定手段46では、実施例6
と同様、設定されている特徴選別しきい値をもとに、覚
醒度を推定する(ステップS65〜ステップS67)。
【0127】このように、この実施例では、検出対象者
自らが入力した個人名によって特徴選別しきい値を設定
するので、覚醒度の検出精度が向上する。また、個人状
況に対応して特徴選別しきい値を記憶する記憶手段71
を備え、特徴選別しきい値を設定する際、この特徴選別
しきい値記憶手段71を参照して設定するので、以前に
記憶した個人状況が入力されたときには、すでに記憶さ
れている特徴選別しきい値を取り出すだけでよく、特徴
選別しきい値を設定する時間が短くできる。
【0128】なお、上記実施例では、個人状況として個
人名について述べたが、これに限るものではなく、もっ
とさまざまな個人状況に対応して、特徴選別しきい値を
記憶するようにしてもよい。また、覚醒度の推定方法は
実施例7,実施例8におけるいずれの方法を用いてもよ
い。
【0129】実施例19.図39は、この発明の実施例
19による覚醒度検出装置の構成を示すブロック図、図
40はこの実施例19に係る覚醒度検出の処理を示すフ
ローチャートである。図において、実施例6,実施例
7,実施例18と同様の部分,処理には同一の符号を付
し、説明を省略する。この実施例に係る構成は、実施例
18と同様の個人状況入力手段67が覚醒度推定手段4
9に接続されている。処理は、実施例7に示す覚醒度検
出装置において、個人状況を考慮し、個人特有の状況に
よって覚醒度推定時の指標とする基準値を可変にしたも
のである。
【0130】ステップS74で、タイマーが検出時間間
隔、例えば1分になったかどうかを判断し1分になった
とき、覚醒度の推定を行う。検出対象者が自ら入力した
個人状況情報を個人状況入力手段67より入力する(ス
テップS201)。例えば、検出対象者の年齢をキーボ
ードまたは音声で入力する。そして、入力された年齢を
判別し(ステップS202)、覚醒度推定手段49では
入力した個人状況に応じた覚醒度推定の基準となる覚醒
度推定しきい値を設定する。例えば、年齢が60歳以上
の時は0.3とし(ステップS203)、60歳未満の
時は0.5とする(ステップS204)。さらに、実施
例7と同様、式1を計算し、この計算値K1が覚醒度推
定しきい値を越えるかどうかを判断し(ステップS17
5)、その結果をもとに覚醒度を推定する。
【0131】計算値K1が覚醒度推定しきい値を越える
場合、覚醒低下状態と推定し(ステップS66)、計算
値K1が覚醒度しきい値を越えない場合、覚醒状態と推
定する(ステップS67)。これで1回の覚醒度検出を
終了し、「総閉眼回数」,「特徴選別しきい値を越えた
閉眼回数」,及びタイマーをクリアして(ステップS7
6)、次の検出処理を行う。
【0132】この実施例では、実施例7と同様、検出対
象者の個人差があっても、また、検出対象者の周囲の環
境などに対応でき、精度よく覚醒度を検出できる覚醒度
検出装置を得ることができる。また、検出時間間隔内で
の割合で判断しているので、覚醒度の検出精度を向上す
ることができる。さらに、環境状態に対応して覚醒度を
推定するときの推定基準であるしきい値を可変にしたの
で、さらに覚醒度の信頼性を向上することができる。特
に、この実施例では年齢が60歳以上のときK1が0.
3以上で覚醒低下状態と判断し、60歳未満の時はK1
が0.5以上で覚醒低下と判断している。このように高
齢者は障害物等に対する反応が鈍いので、少しに覚醒低
下でも検出するように構成すれば、車両の安全性を高め
ることができる。
【0133】なお、上記実施例では年齢についてのみ述
べたがこれに限らず、現在の眠気度合い等、もっとさま
ざまな個人状況に対応するようにしてもよい。また、し
きい値の推定方法は実施例8における推定方法、即ち計
算値K2による推定方法を用いたものにおいて、推定し
きい値を変えるようにしてもよい。
【0134】また、実施例13〜実施例19では、覚醒
時の閉眼持続時間に100msを加えたものを特徴選別
しきい値として設定し、この値と閉眼に基いて覚醒低下
状態を判断しているが、これに限るものではなく、実施
例9〜実施例12のいずれの設定方法を用いてもよい。
【0135】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、検出対象者の覚醒度に関わる情報を計測する少な
くとも1つのセンサ、このセンサで出力された情報から
検出対象者の覚醒度に関わる特徴を抽出する少なくとも
1つの特徴抽出手段、この特徴抽出手段で抽出した特徴
に基いて特徴選別しきい値を設定する少なくとも1つの
特徴選別しきい値設定手段、特徴抽出手段で抽出した特
徴を特徴選別しきい値によって選別する少なくとも1つ
の特徴選別手段、及び特徴選別手段によって選別された
結果に基いて覚醒度を推定する覚醒度推定手段を備えた
ので、検出対象者の個人差に関わらず、また、検出対象
者の周囲の環境など関わらず、精度よく覚醒度を検出で
きる覚醒度検出装置が得られる効果がある。
【0136】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1に加え、センサを検出対象者の閉眼動作を計測する
ものとし、特徴抽出手段を閉眼動作からその閉眼の持続
時間を特徴として抽出するものとし、特徴選別しきい値
設定手段を閉眼の持続時間に関する特徴選別しきい値を
設定するものとし、特徴選別手段を閉眼の持続時間が特
徴選別しきい値を越えるかどうかで選別するようにした
ので、検出対象者の個人差に関わらず、また、検出対象
者の周囲の環境など関わらず、精度よく閉眼動作から覚
醒度を検出できる覚醒度検出装置が得られる効果があ
る。
【0137】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項2に加え、覚醒度推定手段を、所定の覚醒度検出時間
内で、「持続時間が特徴選別しきい値を越えた閉眼の回
数」/「閉眼の総回数」の値に基いて覚醒度を推定する
ようにしたので、覚醒度推定の基準を閉眼回数に関する
演算値を用い、検出対象者の個人差に関わらず、また、
検出対象者の周囲の環境など関わらず、精度よく覚醒度
を検出できる覚醒度検出装置が得られる効果がある。
【0138】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項2に加え、覚醒度推定手段を、所定の覚醒度検出時間
内で、「持続時間が特徴選別しきい値を越えた閉眼の持
続時間の合計」/「閉眼の持続時間の総合計」の値に基
いて覚醒度を推定するようにしたので、覚醒度推定の基
準を閉眼の持続時間に関する演算値を用い、検出対象者
の個人差に関わらず、また、検出対象者の周囲の環境な
ど関わらず、精度よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装
置が得られる効果がある。
【0139】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし請求項4のいずれかに加え、特徴選別しきい
値設定手段を、所定の回数抽出された特徴に基いて特徴
選別しきい値を設定するようにしたので、複数回数の抽
出された結果を用いて特徴選別しきい値が設定され、検
出対象者の個人差に関わらず、また、検出対象者の周囲
の環境など関わらず、精度よく覚醒度を検出できる覚醒
度検出装置が得られる効果がある。
【0140】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1ないし請求項4のいずれかに加え、特徴選別しきい
値設定手段を、所定時間の間に抽出された特徴に基いて
特徴選別しきい値を設定するようにしたので、所定時間
に抽出された結果を用いて特徴選別しきい値が設定さ
れ、検出対象者の個人差に関わらず、また、検出対象者
の周囲の環境など関わらず、精度よく覚醒度を検出でき
る覚醒度検出装置が得られる効果がある。
【0141】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項1ないし請求項6のいずれかに加え、特徴選別しきい
値設定手段を、特徴選別しきい値の妥当性を判断する妥
当性判断手段を有するものとし、この妥当性判断手段で
妥当であると判断されたときに特徴選別しきい値を設定
するようにしたので、妥当性のある特徴選別しきい値を
用い、検出対象者の個人差に関わらず、また、検出対象
者の周囲の環境など関わらず、精度よく覚醒度を検出で
きる覚醒度検出装置が得られる効果がある。
【0142】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項1ないし請求項7のいずれかに加え、検出対象者の動
作状態を推定する動作状態推定手段を備え、特徴選別し
きい値設定手段は、推定した検出対象者の動作状態が特
定の動作状態のときの特徴をもとに特徴選別しきい値を
設定するようにしたので、特定の環境状態で検出した特
徴選別しきい値を用い、検出対象者の個人差に関わら
ず、また、検出対象者の周囲の環境など関わらず、精度
よく覚醒度を検出できる覚醒度検出装置が得られる効果
がある。
【0143】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項1ないし請求項8のいずれかに加え、検出対象者の環
境状態を検出する環境状態検出手段を備え、特徴選別し
きい値設定手段は、検出した環境状態が変化したときに
特徴選別しきい値を再設定するようにしたので、環境状
態が変化したときに再設定した特徴選別しきい値を用
い、検出対象者の個人差に関わらず精度よく覚醒度を検
出でき、また、検出対象者の周囲の環境が変化しても、
覚醒度の検出精度を維持できる覚醒度検出装置が得られ
る効果がある。
【0144】また、請求項10記載の発明によれば、請
求項9に加え、特徴選別しきい値設定手段を、検出した
環境状態が変化したときにその変化に応じて特徴選別し
きい値を修正するようにしたので、環境状態が変化した
ときに特徴選別しきい値調整値を再設定して算出した特
徴選別しきい値を用い、検出対象者の個人差に関わらず
精度よく覚醒度を検出でき、また、検出対象者の周囲の
環境が変化しても、覚醒度の検出精度を維持できる覚醒
度検出装置が得られる効果がある。
【0145】また、請求項11記載の発明によれば、請
求項9に加え、環境状態に対応して特徴選別しきい値を
記憶するしきい値記憶手段を備え、特徴選別しきい値設
定手段は、検出した環境状態がしきい値記憶手段に記憶
した環境状態と一致するとき、その環境状態に対応する
特徴選別しきい値をしきい値記憶手段から取り出して特
徴選別しきい値として設定するようにしたので、環境状
態が変化したときに記憶してある特徴選別しきい値を用
い、検出対象者の個人差に関わらず精度よく覚醒度を検
出でき、また、検出対象者の周囲の環境が変化しても、
速やかに覚醒度の検出できると共に、精度を維持できる
覚醒度検出装置が得られる効果がある。
【0146】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項1ないし請求項8のいずれかに加え、検出対象者の
環境状態を検出する環境状態検出手段を備え、覚醒度推
定手段は、検出した環境状態に応じて覚醒度推定の基準
を可変にしたので、環境状態の変化に応じた覚醒度推定
の基準を用い、検出対象者の個人差に関わらず精度よく
覚醒度を検出でき、また、検出対象者の周囲の環境が変
化しても、高精度を維持できる覚醒度検出装置が得られ
る効果がある。
【0147】また、請求項13記載の発明によれば、請
求項1ないし請求項8のいずれかに加え、検出対象者自
ら個人状況を入力する個人状況入力手段と、個人状況に
応じて特徴選別しきい値を記憶するしきい値記憶手段を
備え、特徴選別しきい値設定手段は、入力された個人状
況が、しきい値記憶手段に記憶した個人状況と一致する
とき、その個人状況に対応する特徴選別しきい値をしき
い値記憶手段から取り出して特徴選別しきい値として設
定するようにしたので、個人状況が変化したときに記憶
してある特徴選別しきい値を用い、検出対象者の個人差
に関わらず精度よく覚醒度を検出でき、精度を維持でき
る覚醒度検出装置が得られる効果がある。
【0148】また、請求項14記載の発明によれば、請
求項1ないし請求項8のいずれかに加え、検出対象者自
ら個人状況を入力する個人状況入力手段を備え、覚醒度
推定手段は、入力された個人状況に応じて覚醒度推定の
基準を可変にしたので、個人状況の変化に応じた覚醒度
推定の基準を用い、検出対象者の個人差に関わらず精度
よく覚醒度を検出でき、高精度を維持できる覚醒度検出
装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による覚醒度検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 実施例1に係る覚醒時と覚醒低下時のハンド
ル操作角θ(度)を示すグラフである。
【図3】 実施例1に係る処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】 この発明の実施例2による覚醒度検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】 実施例2に係る覚醒時と覚醒低下時の体動d
(cm)を示すグラフである。
【図6】 実施例2に係る処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】 この発明の実施例3による覚醒度検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】 実施例3に係る覚醒時と覚醒低下時の平均皮
膚電位を示すグラフである。
【図9】 実施例3に係る処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】 この発明の実施例4による覚醒度検出装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】 実施例4に係る覚醒時から入眠に至るまで
の脳波のβ波,α波,θ波の各強度βp,αp,θpを
示すグラフである。
【図12】 実施例4に係る処理を示すフローチャート
である。
【図13】 この発明の実施例5による覚醒度検出装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】 実施例5に係る覚醒時と覚醒低下時の閉眼
回数Cを示すグラフである。
【図15】 実施例5に係る処理を示すフローチャート
である。
【図16】 この発明の実施例6による覚醒度検出装置
の構成を示すブロック図である。
【図17】 実施例6に係る覚醒時と覚醒低下時の閉眼
持続時間を示すグラフである。
【図18】 実施例6に係る処理を示すフローチャート
である。
【図19】 この発明の実施例7に係る処理を示すフロ
ーチャートである。
【図20】 実施例7に係る覚醒時と覚醒低下時の値K
1を示すグラフである。
【図21】 この発明の実施例8に係る処理を示すフロ
ーチャートである。
【図22】 実施例8に係る覚醒時と覚醒低下時の値K
2を示すグラフである。
【図23】 この発明の実施例9に係る処理を示すフロ
ーチャートである。
【図24】 この発明の実施例10に係る処理を示すフ
ローチャートである。
【図25】 この発明の実施例11に係る処理を示すフ
ローチャートである。
【図26】 この発明の実施例12に係る処理を示すフ
ローチャートである。
【図27】 この発明の実施例13による覚醒度検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図28】 実施例13に係る処理を示すフローチャー
トである。
【図29】 この発明の実施例14による覚醒度検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図30】 実施例14に係る処理を示すフローチャー
トである。
【図31】 この発明の実施例15に係る処理を示すフ
ローチャートである。
【図32】 実施例15に係る特徴選別しきい値調整値
を説明する説明図である。
【図33】 この発明の実施例16による覚醒度検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図34】 実施例16に係る処理を示すフローチャー
トである。
【図35】 この発明の実施例17による覚醒度検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図36】 実施例17に係る処理を示すフローチャー
トである。
【図37】 この発明の実施例18による覚醒度検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図38】 実施例18に係る処理を示すフローチャー
トである。
【図39】 この発明の実施例19による覚醒度検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図40】 実施例19に係る処理を示すフローチャー
トである。
【図41】 従来の覚醒度検出装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図42】 従来例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図43】 一般的な閉眼持続時間の変化を観察した実
験結果であり、X軸は時間(分)、Y軸は閉眼持続時間
(ms)、Z軸は閉眼回数を示す。
【図44】 一般的な閉眼持続時間の変化を観察した実
験結果であり、X軸は時間(分)、Y軸は閉眼持続時間
(ms)、Z軸は閉眼回数を示す。
【符号の説明】
11 ハンドル操作センサ、12 加速度センサ、13
皮膚電位センサ、14 脳波センサ、15 心拍セン
サ、16,17 閉眼センサ、21,22,23,24
a,24b,24c,25,26 特徴抽出手段、3
1,32,33,34a,34b,34c,35,36
特徴選別手段、41,42,43,44,45,4
6,48,49 覚醒度推定手段、51,52,53,
54a,54b,54c,55,56,57 特徴選別
しきい値設定手段、61 動作状態推定手段、62 車
速センサ、63,66 環境検出手段、64 地図デー
タ、65 GPS、67 個人状況入力手段、71 特
徴選別しきい値記憶手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 真規人 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 寺下 裕美 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象者の覚醒度に関わる情報を計測
    する少なくとも1つのセンサ、このセンサで出力された
    上記情報から上記検出対象者の覚醒度に関わる特徴を抽
    出する少なくとも1つの特徴抽出手段、この特徴抽出手
    段で抽出した上記特徴に基いて特徴選別しきい値を設定
    する少なくとも1つの特徴選別しきい値設定手段、上記
    特徴抽出手段で抽出した上記特徴を上記特徴選別しきい
    値によって選別する少なくとも1つの特徴選別手段、及
    び上記特徴選別手段によって選別された結果に基いて覚
    醒度を推定する覚醒度推定手段を備えた覚醒度検出装
    置。
  2. 【請求項2】 センサは検出対象者の閉眼動作を計測す
    るものとし、特徴抽出手段は上記閉眼動作からその閉眼
    の持続時間を特徴として抽出するものとし、特徴選別し
    きい値設定手段は上記閉眼の持続時間に関する特徴選別
    しきい値を設定するものとし、特徴選別手段は上記閉眼
    の持続時間が上記特徴選別しきい値を越えるかどうかで
    選別するものとしたことを特徴とする請求項1記載の覚
    醒度検出装置。
  3. 【請求項3】 覚醒度推定手段は、所定の覚醒度検出時
    間内で、「持続時間が特徴選別しきい値を越えた閉眼の
    回数」/「閉眼の総回数」の値に基いて覚醒度を推定す
    るものとしたことを特徴とする請求項2記載の覚醒度検
    出装置。
  4. 【請求項4】 覚醒度推定手段は、所定の覚醒度検出時
    間内で、「持続時間が特徴選別しきい値を越えた閉眼の
    持続時間の合計」/「閉眼の持続時間の総合計」の値に
    基いて覚醒度を推定するものとしたことを特徴とする請
    求項2記載の覚醒度検出装置。
  5. 【請求項5】 特徴選別しきい値設定手段は、所定の回
    数抽出された特徴に基いて特徴選別しきい値を設定する
    ものとしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の
    いずれかに記載の覚醒度検出装置。
  6. 【請求項6】 特徴選別しきい値設定手段は、所定時間
    の間に抽出された特徴に基いて特徴選別しきい値を設定
    するものとしたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の覚醒度検出装置。
  7. 【請求項7】 特徴選別しきい値設定手段は、特徴選別
    しきい値の妥当性を判断する妥当性判断手段を有し、こ
    の妥当性判断手段で妥当であると判断されたときに特徴
    選別しきい値を設定するものとしたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項6のいずれかに記載の覚醒度検出装
    置。
  8. 【請求項8】 検出対象者の動作状態を推定する動作状
    態推定手段を備え、特徴選別しきい値設定手段は、推定
    した上記検出対象者の動作状態が特定の動作状態のとき
    の特徴をもとに特徴選別しきい値を設定するものとした
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の覚醒度検出装置。
  9. 【請求項9】 検出対象者の環境状態を検出する環境状
    態検出手段を備え、特徴選別しきい値設定手段は、検出
    した環境状態が変化したときに特徴選別しきい値を再設
    定するものとしたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項8のいずれかに記載の覚醒度検出装置。
  10. 【請求項10】 特徴選別しきい値設定手段は、検出し
    た環境状態が変化したときにその変化に応じて特徴選別
    しきい値を修正するものとしたことを特徴とする請求項
    9記載の覚醒度検出装置。
  11. 【請求項11】 環境状態に対応してしきい値を記憶す
    るしきい値記憶手段を備え、特徴選別しきい値設定手段
    は、検出した環境状態が上記しきい値記憶手段に記憶し
    た環境状態と一致するとき、その環境状態に対応する特
    徴選別しきい値を上記しきい値記憶手段から取り出して
    特徴選別しきい値として設定するものとしたことを特徴
    とする請求項9記載の覚醒度検出装置。
  12. 【請求項12】 検出対象者の環境状態を検出する環境
    状態検出手段を備え、覚醒度推定手段は、検出した環境
    状態に応じて覚醒度推定の基準を可変にしたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の覚醒
    度検出装置。
  13. 【請求項13】 検出対象者自ら個人状況を入力する個
    人状況入力手段と、個人状況に応じて特徴選別しきい値
    を記憶するしきい値記憶手段を備え、特徴選別しきい値
    設定手段は、入力された個人状況が、上記しきい値記憶
    手段に記憶した個人状況と一致するとき、その個人状況
    に対応する特徴選別しきい値を上記しきい値記憶手段か
    ら取り出して特徴選別しきい値として設定するものとし
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか
    に記載の覚醒度検出装置。
  14. 【請求項14】 検出対象者自ら個人状況を入力する個
    人状況入力手段を備え、覚醒度推定手段は、入力された
    個人状況に応じて覚醒度推定の基準を可変にしたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の
    覚醒度検出装置。
JP7139496A 1995-06-06 1995-06-06 覚醒度検出装置 Pending JPH08332871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139496A JPH08332871A (ja) 1995-06-06 1995-06-06 覚醒度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139496A JPH08332871A (ja) 1995-06-06 1995-06-06 覚醒度検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08332871A true JPH08332871A (ja) 1996-12-17

Family

ID=15246633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7139496A Pending JPH08332871A (ja) 1995-06-06 1995-06-06 覚醒度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08332871A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524134A (ja) * 2003-11-30 2007-08-23 ボルボ テクノロジー コーポレイション 運転者の障害を認識するための方法およびシステム
JP2008186263A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Denso Corp 覚醒度算出装置
JP2009028237A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Toyota Motor Corp 眠気状態判断装置
JP2010128649A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Nissan Motor Co Ltd 覚醒状態判断装置及び覚醒状態判断方法
WO2011111206A1 (ja) * 2010-03-11 2011-09-15 トヨタ自動車株式会社 生体状態判定装置
US8260501B2 (en) 2007-10-01 2012-09-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Awake state estimation device
CN104340113A (zh) * 2013-08-06 2015-02-11 新唐科技股份有限公司 警示方法和警示系统
JP2015032005A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社日本自動車部品総合研究所 ドライバ状態判定装置、車両制御装置及びドライバ状態判定方法
JP6387173B1 (ja) * 2017-10-30 2018-09-05 ダイキン工業株式会社 眠気推定装置
WO2021095153A1 (ja) * 2019-11-13 2021-05-20 株式会社日立物流 ドライバー異常対応システム、ドライバー異常対応方法、及びプログラム

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524134A (ja) * 2003-11-30 2007-08-23 ボルボ テクノロジー コーポレイション 運転者の障害を認識するための方法およびシステム
JP4711826B2 (ja) * 2003-11-30 2011-06-29 ボルボ テクノロジー コーポレイション 運転者の障害を認識するための方法およびシステム
JP2008186263A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Denso Corp 覚醒度算出装置
DE102008040709B4 (de) * 2007-07-26 2012-02-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Bestimmungsvorrichtung eines schläfrigen Zustands
JP2009028237A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Toyota Motor Corp 眠気状態判断装置
US7830266B2 (en) 2007-07-26 2010-11-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drowsy state determination device and method
US8260501B2 (en) 2007-10-01 2012-09-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Awake state estimation device
JP2010128649A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Nissan Motor Co Ltd 覚醒状態判断装置及び覚醒状態判断方法
WO2011111206A1 (ja) * 2010-03-11 2011-09-15 トヨタ自動車株式会社 生体状態判定装置
JP5423872B2 (ja) * 2010-03-11 2014-02-19 トヨタ自動車株式会社 生体状態判定装置
US8791825B2 (en) 2010-03-11 2014-07-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaishi Biological state determination device
JP2015032005A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社日本自動車部品総合研究所 ドライバ状態判定装置、車両制御装置及びドライバ状態判定方法
CN104340113A (zh) * 2013-08-06 2015-02-11 新唐科技股份有限公司 警示方法和警示系统
JP6387173B1 (ja) * 2017-10-30 2018-09-05 ダイキン工業株式会社 眠気推定装置
WO2019087536A1 (ja) * 2017-10-30 2019-05-09 ダイキン工業株式会社 眠気推定装置
JP2019082282A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 ダイキン工業株式会社 眠気推定装置
US11598548B2 (en) 2017-10-30 2023-03-07 Daikin Industries, Ltd. Device for estimating drowsiness of a user based on image and environment information
WO2021095153A1 (ja) * 2019-11-13 2021-05-20 株式会社日立物流 ドライバー異常対応システム、ドライバー異常対応方法、及びプログラム
JPWO2021095153A1 (ja) * 2019-11-13 2021-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220095975A1 (en) Detection of cognitive state of a driver
JP5326521B2 (ja) 覚醒状態判断装置及び覚醒状態判断方法
US8823792B2 (en) Wakefulness level estimation apparatus
KR101078466B1 (ko) 각성 상태 판정 모델 생성 장치, 각성 상태 판정 장치, 경고 장치, 차량, 각성 상태 판정 모델 생성 방법, 각성 상태 판정 방법, 각성 상태 판정 모델 생성 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능 기록매체, 및 각성 상태 판정 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능 기록매체
EP3220368A1 (en) System and method for providing context-specific vehicular driver interactions
JP6387892B2 (ja) 眠気検知装置
JP5940972B2 (ja) 居眠り運転警報装置および居眠り運転警報方法
KR20140080727A (ko) 운전자 감성제어 장치 및 그 방법
JPH01250221A (ja) 居眠り検出装置
JPH08332871A (ja) 覚醒度検出装置
JPH07156682A (ja) 覚醒状態検出装置
Salzillo et al. Evaluation of driver drowsiness based on real-time face analysis
Coetzer et al. Driver fatigue detection: A survey
JPH08225028A (ja) 運転者の覚醒度検出装置
JP2002279410A (ja) 居眠り検出装置
Arunasalam et al. Real-time drowsiness detection system for driver monitoring
Bhaskar EyeAwake: A cost effective drowsy driver alert and vehicle correction system
Lee et al. Development of three driver state detection models from driving information using vehicle simulator; normal, drowsy and drunk driving
Yin et al. A driver fatigue detection method based on multi-sensor signals
Baccour et al. Comparative analysis of vehicle-based and driver-based features for driver drowsiness monitoring by support vector machines
Ahir et al. Driver inattention monitoring system: A review
Murugan et al. Analysis of different measures to detect driver states: A review
CN114084145A (zh) 车辆及其控制方法
Dehankar et al. Design of drowsiness and yawning detection system
Shome et al. Driver drowsiness detection system using DLib

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060314