JPH0833196A - 半導体遮断装置 - Google Patents

半導体遮断装置

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JPH0833196A
JPH0833196A JP18543094A JP18543094A JPH0833196A JP H0833196 A JPH0833196 A JP H0833196A JP 18543094 A JP18543094 A JP 18543094A JP 18543094 A JP18543094 A JP 18543094A JP H0833196 A JPH0833196 A JP H0833196A
Authority
JP
Japan
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circuit
semiconductor
turn
gto thyristor
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP18543094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Hatakeyama
吉文 畠山
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同一極性に接続されている複数の半導体素子間
のターンオフ時間のばらつきをなくした半導体遮断装置
の構成を提供する。 【構成】複数接続されているGTOサイリスタ素子11
及び12において、ターンオフ時間の短いGTOサイリ
スタ素子11側のゲート制御線81に強磁性体91を貫
装させ、ゲート電流の立上がりを遅延させることにより
GTOサイリスタ素子11及び12のターンオフ時間の
ばらつきをなくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば配電系統に短
絡事故が発生した場合に流れる短絡電流を遮断して系統
を保護するための遮断装置、又は、直流系統における直
流電流を高速に遮断するための直流高速遮断器などに使
用される半導体遮断装置の動作時間の制御、特に半導体
遮断装置を構成する並列及び直列接続された同一極性の
複数の半導体素子間のターンオフ時間のばらつきをなく
し、特定の半導体素子に電流が集中しないようにする半
導体遮断器の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】配電系統は定格容量に対して事故時の短
絡電流は非常に大きいため、短絡電流の定格電流に対す
る比率が大きいという特徴を有しているものが多く、ま
た短絡事故が発生した場合、数サイクル後に回路を遮断
する方式が一般である。しかしこの方法の場合、短絡電
流を数サイクル通流することに対して、送電線あるいは
ケーブル、又は電気機器は、それに耐え得るような短絡
強度を有する性能が要求されると同時に、また配電系統
の保護のために設置する遮断器は大きな容量を持つもの
が必要とされ、その結果遮断器が高価なものにならざる
を得ないという課題がある。
【0003】このようなことから、半導体素子を使用し
て短絡電流が最大値に達する前に従来とは比較にならな
い速さで事故電流を限流させて遮断し、短絡部を回路か
ら切り離して配電系統を保護するという方式が採用され
る場合がある。図3はGTOサイリスタ回路1を使用し
た半導体遮断装置の構成を示す回路である。図3におい
て、半導体遮断装置は同一極性に並列接続されたGTO
サイリスタ素子11と12、及び13と14とをそれぞ
れ逆並列に接続したGTOサイリスタ回路1と、酸化亜
鉛からなる非線形抵抗素子3と、スナバ回路4とからな
る半導体遮断器2、真空スイッチからなる機械式遮断器
5及び制御回路7からなっている。機械式遮断器5が閉
極していて、GTOサイリスタ素子11及び12が導通
していない状態で配電系統21に短絡事故が発生した場
合、この短絡電流が計器用変流器10によって検出され
制御回路7の事故電流検出回路6に入力されて、予め設
定された電流値を超えたら制御回路7からのオフ信号に
より機械式遮断器5が開極し、同時にGTOサイリスタ
素子11及び12のゲート制御線81及び82に制御回
路からターンオン信号が出力される。このターンオン信
号によりGTOサイリスタ素子11及び12がゲートオ
ンし、機械式遮断器5の遮断による事故電流がGTOサ
イリスタ回路1に完全に転流した時点で、制御装置7よ
り出力するターンオフ信号によりGTOサイリスタ素子
11及び12をゲートオフさせ電流を遮断し、スナバ回
路4及び酸化亜鉛からなる非線形抵抗素子3で事故電流
を限流して遮断する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した半
導体遮断装置を構成しているGTOサイリスタ素子11
〜14の遮断電流は、定格電流を超えないように制御さ
れており、また制御回路7からのターンオフ信号による
半導体遮断器2の同一極性間の複数の半導体素子の遮断
時間のばらつきも、極力少なくすることが要求される。
【0005】また、機械式遮断器5は前記したように真
空スイッチを適用しているので制御回路7からのオフ信
号から開極するまでの遅れ時間は数百μs 程度である
が、しかしながら、GTOサイリスタ素子11及び12
がゲートターンオン信号によりオンになる時間は10O
μs 程度である。従って、機械式遮断器5が開極動作を
開始する前にすでにGTOサイリスタ素子11及び12
はターンオンの状態になっており、この場合並列接続さ
れているGTOサイリスタ素子11及び12間のゲート
ターンオン信号によるターンオンするまでの時間に数十
μs のバラツキを有していても遮断特性に影響を与える
ことは少ない。
【0006】ところで、ゲートターンオフ信号がGTO
サイリスタ素子のゲート端子に印加された後ターンオフ
が完了するまでの時間であるターンオフ時間は、配電系
統の半導体遮断器2に使用されるGTOサイリスタ回路
1のように高電圧、大電流のものでは30μs 程度であ
るが、その値はばらつきがあることが知られている。従
って、図3のGTOサイリスタ回路1の素子11及び1
2が導通状態で短絡電流を遮断する際に、ターンオフ信
号により駆動するGTOサイリスタ素子11のターンオ
フ時間がGTOサイリスタ素子12の値より十数μs 短
い場合、ターンオフをしていないGTOサイリスタ素子
12に過電流が流れることになる。
【0007】即ち、短絡電流の遮断時に、同一極性中の
ターンオフ時間の長い素子に電流が集中しその素子が絶
縁破壊する可能性が高くなるという問題がある。また、
素子の耐電圧の面からGTOサイリスタを直列接続する
場合には、早くターンオフした素子に電圧が集中して前
記したように素子の破壊を起こす恐れがある。
【0008】このような問題を回避するため、従来は、
素子間のターンオフ時間のばらつきが数μs 以下になる
ようなターンオフ時間特性の近いものを選定して使用す
るか、制御装置から出力するゲートターンオフ信号を調
整する手段が採られている。しかしながら、前記した素
子の選別には多くの時間を要し、更に並列数が多い場合
には歩留りが悪くなるという問題がある。又制御回路の
回路調整においても回路内の構成部品の調整に多くの時
間を要するという課題がある。この発明の目的は、前記
の課題を解決し、同一極性に接続されている複数の半導
体素子間のターンオフ時間のばらつきをなくした半導体
遮断装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、オン又はオフ指令信号により制
御回路が出力する制御信号によってオン・オフ制御され
る同一極性に複数の半導体素子が接続された半導体遮断
装置において、制御回路からの制御信号を受ける半導体
素子の制御線の外周に、環状又は筒状の強磁性体を設け
るものとする。また、前記の強磁性体がフエライトから
なるものであるのが好適である。更に、半導体遮断装置
を構成する半導体素子がGTOサイリスタからなるもの
であると好適である。
【0010】
【作用】この発明においては、同一極性に複数の半導体
素子が接続された半導体遮断装置において、半導体素子
を駆動する制御回路からの制御信号の制御特性を可変す
るために、大きな透磁率を有する強磁性体を前記半導体
素子の制御線の外周に設けることにより、制御線に通流
する制御信号により誘起される強磁性体からの逆磁界に
より、等価的に制御線のリアクトル分が多くなり、半導
体素子のターンオフ時の制御信号の立ち上がりを遅らせ
ターンオフ時間を遅延させることが可能となる。また、
強磁性体として、加圧成形して作成されるフエライト
が、その加工性が優れていることにより小形な形状のも
のが任意にでき、適用構成部品として優れている。更
に、ゲート制御信号により、素子のオン・オフを直接制
御することが可能なGTOサイリスタ素子は、この発明
の半導体遮断装置の制御に好適である。
【0011】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施例になるGTOサイリスタ回路
1からなる半導体遮断装置の回路図であり、図2はGT
Oサイリスタ素子のゲート制御線に強磁性体を設けた構
成図である。GTOサイリスタ素子のターンオフ時にお
いては、制御信号は急峻な立上がりでピーク値の大きい
ゲート逆電流を流す必要があり、そのターンオフ能力
は、前記のゲート逆電流の急峻度に影響される。GTO
サイリスタ回路1では検出した遮断電流の数分の一の値
の電流をゲート逆電流としてターンオフすることが行わ
れる。従って、図1のように、図3の従来の半導体遮断
装置に、並列接続されているGTOサイリスタ素子11
及び12の内ターンオフ時間の短いGTOサイリスタ素
子11のゲート制御線81の外周に環状又は筒状の強磁
性体91を設けて、前記ゲート電流の発生磁界による強
磁性体91の磁束特性に応じた逆磁界を生成させること
により、リアクトル分を増大させ前記ゲート電流の立上
がりを遅延させることにより、GTOサイリスタ素子1
2のターンオフ時間と一致するようにすることができ
る。
【0012】この発明に用いられる強磁性体としては、
飽和最大磁束密度は金属系のものに比べて低いが、電気
抵抗が金属に比べて非常に大きく、かつ加工性に優れた
フエライトがゲート制御信号の制御用構成部品として好
適である。又、ターンオフ時間調整用の強磁性体は、予
め選定実験によりGTOサイリスタ素子のターンオフ時
間が数μs 遅延できるものを用意しておく。そして例え
ば図1のように並列接続されているGTOサイリスタ素
子13及び14において、ターンオフ時間の非常に短い
GTOサイリスタ素子14のゲート制御線84に複数個
の強磁性体92〜93を挿入することによりGTOサイ
リスタ素子14のターンオフ時間を調整することが可能
となり、素子間のばらつきによる制御特性への影響を低
減できる。
【0013】また、強磁性体9をGTOサイリスタ素子
11〜14のゲート制御線の外周に設けることは、図2
の制御回路7のゲート制御線8が接続されているゲート
信号出力端子20を外し、この端子部側からゲート制御
線8に挿入することにより容易にできるので、制御回路
7の回路部品の調整や、ゲート制御線8に信号遅延回路
を接続する煩雑さを回避できる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、同
一極性に複数の半導体素子が接続されている半導体遮断
装置において、短絡電流の遮断時の半導体素子間のター
ンオフ時点での時間差を、ターンオフ時間の短い素子の
制御線に強磁性体を貫装させることによりリアクトル分
を大きくさせ、制御装回路からの制御信号の立上がりを
遅延させることにより容易に素子間のターンオフ時間の
ばらつきをなくすることができる。また、半導体素子間
のターンオフ時間のばらつきをなくするための素子特性
測定による選別作業、及び制御装置の回路部品の調整作
業の削減が得られ、又半導体遮断装置の性能向上が達せ
られる等の効果をも得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になるGTOサイリスタ回路
からなる半導体遮断装置の回路図である。
【図2】図1のゲート制御線に強磁性体を設けた構成図
である。
【図3】従来例を示すGTOサイリスタ回路からなる半
導体遮断装置の回路図である。
【符号の説明】
1 GTOサイリスタ回路 11 GTOサイリスタ 12 GTOサイリスタ 13 GTOサイリスタ 14 GTOサイリスタ 2 半導体遮断器 3 非線形抵抗素子 4 スナバ回路 5 機械式遮断器 6 事故電流検出回路 7 制御回路 8 ゲート制御線 81 ゲート制御線 82 ゲート制御線 83 ゲート制御線 84 ゲート制御線 9 強磁性体 91 強磁性体 92 強磁性体 93 強磁性体 94 強磁性体 20 ゲート信号出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オン又はオフ指令信号により制御回路が出
    力する制御信号によりオン・オフ制御される複数の半導
    体素子が同一極性に接続された半導体遮断装置におい
    て、制御回路からの制御信号を受ける半導体素子の制御
    線の外周に、環状又は筒状の強磁性体を設けたことを特
    徴とする半導体遮断装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体遮断装置におい
    て、強磁性体がフエライトからなることを特徴とする半
    導体遮断装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の半導体遮断装置におい
    て、半導体素子がGTOサイリスタ素子であることを特
    徴とする半導体遮断装置。
JP18543094A 1994-07-14 1994-07-14 半導体遮断装置 Pending JPH0833196A (ja)

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JP18543094A JPH0833196A (ja) 1994-07-14 1994-07-14 半導体遮断装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002374618A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Mitsubishi Electric Corp 電鉄用半導体遮断器
JP2018117506A (ja) * 2017-01-22 2018-07-26 新電元工業株式会社 半導体モジュール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002374618A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Mitsubishi Electric Corp 電鉄用半導体遮断器
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