JPH0833191A - 電流差動継電装置 - Google Patents

電流差動継電装置

Info

Publication number
JPH0833191A
JPH0833191A JP6164410A JP16441094A JPH0833191A JP H0833191 A JPH0833191 A JP H0833191A JP 6164410 A JP6164410 A JP 6164410A JP 16441094 A JP16441094 A JP 16441094A JP H0833191 A JPH0833191 A JP H0833191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
compensation
charging current
amount
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6164410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3013970B2 (ja
Inventor
Nobuo Sekiguchi
延夫 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6164410A priority Critical patent/JP3013970B2/ja
Publication of JPH0833191A publication Critical patent/JPH0833191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3013970B2 publication Critical patent/JP3013970B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流差動保護リレーの充電電流補償演算処理
の負担を減少させる。 【構成】 A/D変換部3でディジタル信号に変換され
た電流・電圧は、充電電流補償演算部11で充電電流補
償された電流を算出し、この電流と受信部6で受信した
保護区間の他端部からの充電電流補償された電流とを演
算部4で差動保護動作の演算をし、その演算結果に応じ
て出力部から遮断器CBで発電機Sと送電線L間を遮断
する。 【効果】 演算処理を充電電流補償部11と演算部4と
で分担したので迅速な処理ができ、また、保護区間の一
方の端部でのPT故障等の電圧喪失時にも充電電流補償
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力系統における事故を
検出する電流差動継電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開昭63−190513
号公報に示された従来の電流差動継電装置の充電電流補
償回路を示すブロック図である。図において、Sは発電
機、CBは遮断機、Lは送電線、2は電力系統から計器
用変圧器PT、および計器用変流器CTを介して電圧
V、電流I1を入力する入力部、3はA/D変換器で入
力部2からのアナログ信号をディジタル信号に変換す
る。ディジタル化した電流I1は、差動保護を行う演算
部4に送られると共に送信部5を介して相手端へ伝送さ
れる。同様の手順により相手端から伝送されてきた相手
端電流I2は受信部6を介して演算部4に送られ差動保
護演算に使用される。100は電流差動継電装置であ
る。
【0003】次に充電電流補償方法について説明する。
前記の電流と同じくA/D変換された端子電圧Vは、演
算部において次式で示される充電電流補償に使用され
る。 |Id|=|I1+I2−K(dV/dt)| …(1) 上式においてI1、I2は各端子の電流データであり、送
電線Lへ流れ込む電流方向を正(+)方向としている。
dV/dtは端子電圧の時間微分、Kは充電電流に関す
る定数である。以上の通り、充電電流補償を組み込んだ
電流差動継電装置は、送電線に充電電流のある場合で
も、送電線Lに発生した事故を高感度に演算部により検
出し、出力部7を介して遮断器CBにトリップ指令を出
力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電流差動継電装
置は以上のように構成されているので、充電電流補償を
行う場合、演算部の処理負担が増大するため、これを解
消するため、プログラムの時分割処理や演算回路の増設
などで対応することになり、装置が複雑化する欠点があ
った。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、演算部の処理負担を増大させ
ずに所期の充電電流補償が可能な電流差動継電装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電流差動
継電装置は、電力系統の被保護区間の自端側の電流に対
応する第1の電気量と、他端側で得られ自端側へ伝送さ
れた他端側の電流に対応する第2の電気量とを導入し、
上記両電気量の差電流に応じて保護動作値を演算し、こ
の保護動作値に基づいて保護動作を行う電流差動継電装
置において、自端側の電圧に基づいて充電電流補償量を
求めて上記第1の電気量を補正する充電電流補償演算部
と、この補正された第1の電気量を上記他端側へ伝送す
る送信部と、他端側から伝送された他端側の充電電流補
償量で補正された第2の電気量を受信する受信部と、上
記補正された第1および第2の電気量に基づいて保護動
作量を演算する保護動作演算部を設けたものである。
【0007】また、充電電流補償量の演算に用いる補償
係数を外部から入力する入力部、または、外部から伝送
信号で入力する入力部と、この入力された補償係数を格
納する記憶回路とを設けたものである。
【0008】また、電力系統の被保護区間の送電線の形
状・寸法等の所要データを入力して補償係数を演算する
補償係数演算部と、この補償係数を格納する記憶回路と
を設けたものである。
【0009】
【作用】この発明の電流差動継電装置は、充電電流補償
演算部で自端側の電圧に基づいて充電電流補償量を求め
て第1の電気量を補正し、送信部でこの補正された第1
の電気量を他端側へ伝送し、受信部で他端側から伝送さ
れた他端側の充電電流補償量で補正された第2の電気量
を受信し、保護動作演算部で上記補正された第1および
第2の電気量に基づいて保護動作量を演算する。
【0010】また、充電電流補償量の演算に用いる補償
係数を外部から入力部に入力するか、または、外部から
伝送信号で充電電流補償量の演算に用いる補償係数を入
力部に入力し、この入力された補償係数を記憶回路に格
納し、この記憶された補償係数を用いて充電電流補償演
算部で第1の電気量を補正演算する。
【0011】また、補償係数演算部へ電力系統の被保護
区間の送電線の形状・寸法等の所要データを入力して補
償係数を演算し、記憶回路でこの補償係数を格納し、こ
の補償係数を用いて充電電流補償演算部で第1の電気量
を補正演算する。
【0012】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説
明する。図1は本発明による電流差動継電装置の一実施
例を示す機能ブロック図である。図1において、2は絶
縁トランスやフィルタ、サンプルホールド、切替え回路
等によって構成される入力部であり、3はアナログ信号
をディジタル信号に変換するA/D変換部、5は充電電
流補償演算部11で補償された電流データを伝送路へ送
出するためのインターフェース回路を有する送信部であ
り、6は受信インターフェース回路を有する受信部であ
る。12は自端電流データと相手端電流データの同期を
とるための同期制御部であり、4は同期制御部12より
のデータを用いて差動保護を行う演算部、7は演算部4
の判定結果に応じた出力を行う出力部である。
【0013】図1の入力部2において、一定時間間隔で
入力された電力系統の電圧および電流はA/D変換部3
によってディジタル信号に変換された後、充電電流補償
演算部11に入力され次式で示される充電電流補償を行
う。 I1’=I1−k(dV/dt) …(2) 上式においてI1は自端電流データでありdV/dtは
自端電圧の時間微分、kは充電電流に関する定数であ
る。
【0014】次に(2)式の充電電流補償後の電流
1’は、送信部5から伝送路を介して相手端へ向けて
送出され、同様にして相手端から送られた充電電流補償
の電流データI2’は受信部6によって同期制御部12
に送られる。このI2’は I2’=I2−k(dV/dt) で表される。
【0015】次に同期制御部12の動作について説明す
る。この電流差動継電装置100は、各端子電流の差に
より電力系統事故を検出するために、その電流データは
同一時刻にサンプリングしたものでなければならず、こ
のための制御信号SPによりサンプリングして入力部を
制御するとともに、同期した電流データI1’、I2’を
演算部へ送る機能を有する。
【0016】続いて演算部4において(3)式の差動保
護演算が行われる。 |Id|=|I1’+I2’|=|I1+I2−2k(dV/dt)|…(3) (3)式において充電電流の補償係数kを(1)式のK
の1/2とおけば(3)式は(1)式と等しく同等の充
電電流補償となることが示される。
【0017】以上のように、充電電流補償演算部を保護
演算部と別に設け補償後の電流を相手端子へ伝送するよ
うに構成したので、保護演算部の処理負担が軽減される
とともに、両端子で半分づつ充電電流補償を行うことが
可能となるため計器用変圧器の故障やケーブル断線によ
る電圧喪失時の未補償を防止し安定した保護機能が得ら
れる。
【0018】実施例2.なお、実施例1では、(3)式
における補償係数kを固定的なものとして説明を述べた
が、図2に示すように、本装置に設けた数値データが入
力可能な操作スイッチ2Aにより前記kの値を入力し、
記憶回路2Bに保持するよう構成し、この記憶された補
償係数kを用いて充電電流補償演算部11で演算する
と、電力系統構成の変更に伴う充電電流の変化に対して
も柔軟な対応が可能である。従って、補償係数の変更が
容易に行えるので、系統構成の変更や、装置の移設にも
改造が不要であり柔軟な対応が可能となる。
【0019】実施例3.また、実施例2では補償係数k
自体の入力を対象としたが、図3に示す係数算出部3B
を設け、送電線の導体半径、および地面からの高さ、導
体間距離に関するデータ等を操作スイッチ3Aから入力
するとともに前記データに基づいて自動的に補償係数k
を算出するよう構成すると、迅速かつ正確にkの値が得
られ保守業務の効率化が可能となる。このように、送電
線の寸法等から自動的に補償係数を算出するよう構成し
たので、迅速かつ正確に補償係数が得られることとな
り、運用・保守業務の省力化が可能となる。
【0020】実施例4.また、実施例3では補償係数の
自動的算出機能を装置本体に内蔵した場合について述べ
たが、図4に示すように前記自動的算出機能を外部の計
算機4Cによって実現し、これによって得られた補償係
数をインターフェース4Aを介して記憶回路4Bに保持
する。このようにすると、実施例3の効果に加えて、実
装ハードウェア量の低減が可能となる。
【0021】実施例5.また、実施例2および実施例3
では、装置本体に実装した操作スイッチの場合について
述べたが、コネクタ付ケーブル等によって着脱可能な操
作卓であってもよく同様の効果を奏する。
【0022】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、充電電
流補償演算部を保護演算部と別に設け、補償後の電流を
相手端へ伝送するように構成したので、保護動作演算部
の処理負担が軽減される効果がある。
【0023】また、保護区域の両端部でそれぞれ充電電
流補償を行うことが可能となるため、計器用変圧器の故
障やケーブル断線による電圧喪失時の未補償を防止し安
定した保護機能が得られる効果がある。
【0024】また、外部から所望の補償係数を入力する
ようにしたので、補償係数の変化が容易に行えるため、
系統構成の変更や、装置の移設にも改造が不要であり柔
軟な対応が可能となる効果がある。
【0025】また、送電線の寸法等から自動的に補償係
数を算出するよう構成したので、迅速かつ正確に補償係
数が得られることとなり、運用・保守業務の省力化が可
能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す電流差動継電装置
のブロック図である。
【図2】 この発明の実施例2を示す電流差動継電装置
の機能ブロック図である。
【図3】 この発明の実施例3を示す電流差動継電装置
の機能ブロック図である。
【図4】 この発明の実施例4を示す電流差動継電装置
の機能ブロック図である。
【図5】 従来の電流差動継電装置の機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 入力部、2A 操作スイッチ、2B 記憶回路、3
A/D変換部、3A 操作スイッチ、3B 係数算出
部、3C 記憶回路、4 演算部(保護動作演算部)、
4A インターフェース、4B 記憶回路、4C 計算
機、5 送信部、6 受信部、7 出力部、11充電電
流補償演算部、12 同期制御部、100 電流差動継
電装置、SP 制御信号、S 発電機、CT 計器用変
流器、PT 計器用変圧器、CB 遮断器、L 送電
線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の被保護区間の自端側の電流に
    対応する第1の電気量と、他端側で得られ自端側へ伝送
    された他端側の電流に対応する第2の電気量とを導入
    し、上記両電気量の差電流に応じて保護動作値を演算
    し、この保護動作値に基づいて保護動作を行う電流差動
    継電装置において、自端側の電圧に基づいて充電電流補
    償量を求めて上記第1の電気量を補正する充電電流補償
    演算部と、この補正された第1の電気量を上記他端側へ
    伝送する送信部と、他端側から伝送された他端側の充電
    電流補償量で補正された第2の電気量を受信する受信部
    と、上記補正された第1および第2の電気量に基づいて
    保護動作量を演算する保護動作演算部を設けたことを特
    徴とする電流差動継電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、充電電流補償量の演
    算に用いる補償係数を外部から入力する入力部、また
    は、外部から伝送信号で入力する入力部と、この入力さ
    れた補償係数を格納する記憶回路とを設け、この補償係
    数を用いて充電電流補償演算部で演算するようにしたこ
    とを特徴とする電流差動継電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、電力系統の被保護区
    間の送電線の形状・寸法等の所要データを入力して補償
    係数を演算する補償係数演算部と、この補償係数を格納
    する記憶回路とを設け、この補償係数を用いて充電電流
    補償演算部で演算するようにしたことを特徴とする電流
    差動継電装置。
JP6164410A 1994-07-15 1994-07-15 電流差動継電装置 Expired - Fee Related JP3013970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6164410A JP3013970B2 (ja) 1994-07-15 1994-07-15 電流差動継電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6164410A JP3013970B2 (ja) 1994-07-15 1994-07-15 電流差動継電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0833191A true JPH0833191A (ja) 1996-02-02
JP3013970B2 JP3013970B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=15792620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6164410A Expired - Fee Related JP3013970B2 (ja) 1994-07-15 1994-07-15 電流差動継電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3013970B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3013970B2 (ja) 2000-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9941739B2 (en) Process bus associated protective control system, merging unit, and calculation device
KR20030065365A (ko) 변전소시스템
US20240014684A1 (en) Power sourcing equipment and method for detecting insulation resistance at input end of power sourcing equipment
US6731115B2 (en) Integrated gas-insulated switchgear with current transducer system
US7129688B2 (en) Method for on-line calibration of low accuracy voltage sensor through communication bus
JP3013970B2 (ja) 電流差動継電装置
US20100097736A1 (en) Method and an apparatus for protecting a bus in a three-phase electrical power system
KR20190022123A (ko) 온도와 압력 기반 사고예방 기능을 구비한 링메인유닛(rmu) 시스템
KR200344922Y1 (ko) 복합계전장치
JP7378725B2 (ja) 計測端末、計測端末の設定方法、地絡点標定システム
KR101108683B1 (ko) 프로세스 버스 기반의 차동보호계전 lED의 위상각 차 보상장치 및 방법
JP2556803Y2 (ja) 無線式移動発電機並列装置
KR20240047803A (ko) 온도보상이 적용된 저전력 전압변압기 및 그 온도보상 방법
JPH0353846B2 (ja)
JP2795128B2 (ja) 地絡距離継電器
JPS6074917A (ja) 電気所の保護・制御システム用情報処理装置
JPH05284645A (ja) 変電所の故障区間検出システム
JP4738288B2 (ja) 配電系統の地絡保護継電装置
JP2503641Y2 (ja) ガス絶縁開閉設備
KR20230143835A (ko) 보호 계전 시스템
JPH0687605B2 (ja) 閉鎖配電盤
JPH04213A (ja) ディジタル形母線保護リレー
JPS6260898B2 (ja)
JPH09168228A (ja) 電流差動継電装置
JPH06315223A (ja) 保護継電装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees