JPH08331859A - 電力変換器 - Google Patents
電力変換器Info
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- JPH08331859A JPH08331859A JP7131411A JP13141195A JPH08331859A JP H08331859 A JPH08331859 A JP H08331859A JP 7131411 A JP7131411 A JP 7131411A JP 13141195 A JP13141195 A JP 13141195A JP H08331859 A JPH08331859 A JP H08331859A
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- circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高電圧・大容量変換器のゲート駆動電源を主回
路電位から得る方式において、運転初期にGTOへゲー
ト駆動電力を供給するコンデンサの充電抵抗器の電力損
失を低減することを目的とする。 【構成】コンデンサ8と抵抗器9の間にスイッチ16を
直列に接続する。自己消弧形半導体デバイス1がオン,
オフ動作を開始することによって得られるエネルギ回生
回路13の電力をスイッチ16の駆動電力に利用し、接
点16Sを開放する。 【効果】抵抗器の電力損失を低減でき、また、スイッチ
の制御用電源を主回路から得るので絶縁が軽減できる効
果がある。
路電位から得る方式において、運転初期にGTOへゲー
ト駆動電力を供給するコンデンサの充電抵抗器の電力損
失を低減することを目的とする。 【構成】コンデンサ8と抵抗器9の間にスイッチ16を
直列に接続する。自己消弧形半導体デバイス1がオン,
オフ動作を開始することによって得られるエネルギ回生
回路13の電力をスイッチ16の駆動電力に利用し、接
点16Sを開放する。 【効果】抵抗器の電力損失を低減でき、また、スイッチ
の制御用電源を主回路から得るので絶縁が軽減できる効
果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己消弧形半導体デバ
イスで構成した電力変換器、特に高電圧・大容量電力変
換器においてゲート駆動電源を主回路電位から得る方式
に関し、運転開始時のゲート駆動電源方式に関する。
イスで構成した電力変換器、特に高電圧・大容量電力変
換器においてゲート駆動電源を主回路電位から得る方式
に関し、運転開始時のゲート駆動電源方式に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の自己消弧形半導体デバイス(こ
こでは以下GTOを例にして説明する)で構成した高電
圧・大容量電力変換器では、半導体デバイス用ゲート駆
動電源を主回路電位から得る方式(ここでは主回路給電
方式と呼ぶ)の研究,開発が近年盛んになってきた。こ
の方式は主としてスナバ回路あるいはアノードリアクト
ルに蓄えられたエネルギを利用するもので、ゲート駆動
電力を大地側から供給するための絶縁変圧器を削減する
ことによる装置の小型化や、従来抵抗器で消費していた
これらエネルギをゲート駆動電力に利用することで省エ
ネルギがはかれる、などの利点がある。上記エネルギを
利用した主回路給電方式は、主回路のGTOがスイッチ
オンまたはスイッチオフの運転動作をしないと充分なゲ
ート駆動電力が得られないため、運転動作前には例えば
特開平6ー98555号公報記載のように抵抗器を介して電源
用のコンデンサを充電しゲート駆動電力を確保してい
る。
こでは以下GTOを例にして説明する)で構成した高電
圧・大容量電力変換器では、半導体デバイス用ゲート駆
動電源を主回路電位から得る方式(ここでは主回路給電
方式と呼ぶ)の研究,開発が近年盛んになってきた。こ
の方式は主としてスナバ回路あるいはアノードリアクト
ルに蓄えられたエネルギを利用するもので、ゲート駆動
電力を大地側から供給するための絶縁変圧器を削減する
ことによる装置の小型化や、従来抵抗器で消費していた
これらエネルギをゲート駆動電力に利用することで省エ
ネルギがはかれる、などの利点がある。上記エネルギを
利用した主回路給電方式は、主回路のGTOがスイッチ
オンまたはスイッチオフの運転動作をしないと充分なゲ
ート駆動電力が得られないため、運転動作前には例えば
特開平6ー98555号公報記載のように抵抗器を介して電源
用のコンデンサを充電しゲート駆動電力を確保してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、主回路
が運転動作をして充分なゲート駆動電力が得られるまで
の間(スイッチング動作は数回程度)GTOにオン用,
オフ用のゲート駆動電力を送らなければならないため、
電源用のコンデンサは大容量(数mF〜数十mF)のもの
が必要となる。また、充電用の抵抗器は、GTOを多数
個直列接続した場合の直流電圧分担を均等にするための
分圧抵抗器(数十kΩ程度)を兼ねることが多いので充
電時定数は、数分〜数十分となり装置に電圧が印加して
運転を開始できるまで時間がかかる。一方、充電時定数
を短くするため抵抗器の値を小さくすると、GTOのア
ノード,カソード間に印加している電圧は変わらないの
で抵抗器の電力損失が大きくなってしまう。
が運転動作をして充分なゲート駆動電力が得られるまで
の間(スイッチング動作は数回程度)GTOにオン用,
オフ用のゲート駆動電力を送らなければならないため、
電源用のコンデンサは大容量(数mF〜数十mF)のもの
が必要となる。また、充電用の抵抗器は、GTOを多数
個直列接続した場合の直流電圧分担を均等にするための
分圧抵抗器(数十kΩ程度)を兼ねることが多いので充
電時定数は、数分〜数十分となり装置に電圧が印加して
運転を開始できるまで時間がかかる。一方、充電時定数
を短くするため抵抗器の値を小さくすると、GTOのア
ノード,カソード間に印加している電圧は変わらないの
で抵抗器の電力損失が大きくなってしまう。
【0004】本発明の目的は、半導体デバイス用ゲート
駆動電源を主回路電位から得る方式において、運転動作
前に抵抗器を介して電源用のコンデンサを充電する場
合、極力主回路電圧印加から運転開始までの時間を短く
し、また充電用抵抗器の電力損失を低減して効率の高い
電力変換器を提供するにある。
駆動電源を主回路電位から得る方式において、運転動作
前に抵抗器を介して電源用のコンデンサを充電する場
合、極力主回路電圧印加から運転開始までの時間を短く
し、また充電用抵抗器の電力損失を低減して効率の高い
電力変換器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、通常用いられる分圧抵抗器よりも小さい値の充電用
抵抗器を分圧抵抗器とは別に設け、この抵抗器で充電さ
れる電源用のコンデンサと直列にスイッチを接続し、該
コンデンサは、装置に電圧が印加すると充電を開始し、
GTOがスイッチオン,オフ動作をはじめるとスイッチ
を切り、充電を停止するようにしたものである。
め、通常用いられる分圧抵抗器よりも小さい値の充電用
抵抗器を分圧抵抗器とは別に設け、この抵抗器で充電さ
れる電源用のコンデンサと直列にスイッチを接続し、該
コンデンサは、装置に電圧が印加すると充電を開始し、
GTOがスイッチオン,オフ動作をはじめるとスイッチ
を切り、充電を停止するようにしたものである。
【0006】
【作用】通常用いられる分圧抵抗器よりも小さい値の抵
抗器で電源用のコンデンサを充電するため、充電時定数
が短くなり装置に電圧が印加して運転を開始できるまで
の時間が大幅に短縮できる。また、装置が運転を開始
し、GTOがスイッチオン,オフ動作をはじめるとスイ
ッチを切るので充電用の抵抗器の電力損失が無くなり損
失低減がはかれる。
抗器で電源用のコンデンサを充電するため、充電時定数
が短くなり装置に電圧が印加して運転を開始できるまで
の時間が大幅に短縮できる。また、装置が運転を開始
し、GTOがスイッチオン,オフ動作をはじめるとスイ
ッチを切るので充電用の抵抗器の電力損失が無くなり損
失低減がはかれる。
【0007】
【実施例】図1に本発明の一実施例の構成図を示す。図
1において、電力変換器を構成するアームはGTOを多
数個直列接続しているが、ここではそのうちGTO1個
について示す。GTO1には還流用のダイオード2を逆
並列に、またコンデンサ3とダイオード4を直列接続し
た電圧抑制用のスナバ回路を図のように並列に接続す
る。さらにGTO1に直列に電流抑制用のアノードリア
クトル5を接続し、アノードリアクトル5の一端からダ
イオード6b,コンデンサ7,ダイオード6aを直列に
接続して、ダイオード6aのカソードとダイオード4の
アノードを接続する。コンデンサ7の両端からはエネル
ギ回生回路13に入力され、エネルギ回生回路13の出
力は、一方は電力変換器の電源などにエネルギ回生し、
もう一方はGTOのゲート駆動電力として利用する。
1において、電力変換器を構成するアームはGTOを多
数個直列接続しているが、ここではそのうちGTO1個
について示す。GTO1には還流用のダイオード2を逆
並列に、またコンデンサ3とダイオード4を直列接続し
た電圧抑制用のスナバ回路を図のように並列に接続す
る。さらにGTO1に直列に電流抑制用のアノードリア
クトル5を接続し、アノードリアクトル5の一端からダ
イオード6b,コンデンサ7,ダイオード6aを直列に
接続して、ダイオード6aのカソードとダイオード4の
アノードを接続する。コンデンサ7の両端からはエネル
ギ回生回路13に入力され、エネルギ回生回路13の出
力は、一方は電力変換器の電源などにエネルギ回生し、
もう一方はGTOのゲート駆動電力として利用する。
【0008】ここで、エネルギ回生回路13について図
2を用い以下説明する。図2は回路構成を示したもの
で、いわゆるDC/DCコンバータと呼ばれているもの
である。コンデンサ7は2分割して7aと7bにする。
そして、自己消弧形半導体デバイスのスイッチQ1とQ
2を用いて図のようにハーフブリッジ形として、直列に
接続したコンデンサ7a,7bとスイッチQ1,Q2のそ
れぞれの中点間を変圧器TR1の一次側で接続する。変
圧器TR1の二次側出力は、全波整流回路RE1で整流
して出力線a,bで電源に回生する。また、変圧器TR
1の一次側に並列に変圧器TR2の一次側を接続し、変
圧器TR2の二次側出力を全波整流回路RE2で整流し
てコンデンサC1を経て出力線c,dによりゲート駆動
電力としてコンデンサ8へ送る。
2を用い以下説明する。図2は回路構成を示したもの
で、いわゆるDC/DCコンバータと呼ばれているもの
である。コンデンサ7は2分割して7aと7bにする。
そして、自己消弧形半導体デバイスのスイッチQ1とQ
2を用いて図のようにハーフブリッジ形として、直列に
接続したコンデンサ7a,7bとスイッチQ1,Q2のそ
れぞれの中点間を変圧器TR1の一次側で接続する。変
圧器TR1の二次側出力は、全波整流回路RE1で整流
して出力線a,bで電源に回生する。また、変圧器TR
1の一次側に並列に変圧器TR2の一次側を接続し、変
圧器TR2の二次側出力を全波整流回路RE2で整流し
てコンデンサC1を経て出力線c,dによりゲート駆動
電力としてコンデンサ8へ送る。
【0009】つぎに、抵抗器9,高電圧スイッチ16,
コンデンサ8を直列に接続し、この直列回路をGTO1
に並列に接続する。抵抗器9は、コンデンサ8の充電用
として図示しない直流電圧分担用抵抗器よりも小さい
(数分の一から十数分の一程度)値のものとする。高電圧
スイッチ16は、励磁コイル16Lと機械的接点16S
からなり、励磁コイル16Lによって機械的接点16S
をオン,オフする。コイル16Lの励磁はエネルギ回生
回路13の出力線c,dにより行い、励磁コイル16L
に電流が流れていると接点16Sがオフ、流れていない
とオンとする。高電圧スイッチ16の接点端子間にはG
TO1のアノード,カソード間と同じ電圧が印加するの
で、比較的容易に接点端子間あるいは励磁コイルと接点
の間の絶縁をすることができ、高電圧化が可能な機械的
接点を有する本構造のスイッチが適している。GTO1
にゲート駆動電力を送るゲート駆動回路12には、電圧
を所定値に調整する定電圧回路11を介し、コンデンサ
8およびエネルギ回生回路13からダイオード15を経
て電力が送られる。このゲート駆動回路12に図示しな
い制御回路から信号を送り、この信号によりGTO1を
オン,オフ制御する。
コンデンサ8を直列に接続し、この直列回路をGTO1
に並列に接続する。抵抗器9は、コンデンサ8の充電用
として図示しない直流電圧分担用抵抗器よりも小さい
(数分の一から十数分の一程度)値のものとする。高電圧
スイッチ16は、励磁コイル16Lと機械的接点16S
からなり、励磁コイル16Lによって機械的接点16S
をオン,オフする。コイル16Lの励磁はエネルギ回生
回路13の出力線c,dにより行い、励磁コイル16L
に電流が流れていると接点16Sがオフ、流れていない
とオンとする。高電圧スイッチ16の接点端子間にはG
TO1のアノード,カソード間と同じ電圧が印加するの
で、比較的容易に接点端子間あるいは励磁コイルと接点
の間の絶縁をすることができ、高電圧化が可能な機械的
接点を有する本構造のスイッチが適している。GTO1
にゲート駆動電力を送るゲート駆動回路12には、電圧
を所定値に調整する定電圧回路11を介し、コンデンサ
8およびエネルギ回生回路13からダイオード15を経
て電力が送られる。このゲート駆動回路12に図示しな
い制御回路から信号を送り、この信号によりGTO1を
オン,オフ制御する。
【0010】つぎに、実施例の動作を説明する。主回路
に電圧が印加すると、GTO1のアノード,カソード間
にも電圧が印加する。この時、高電圧スイッチ16の接
点16Sは閉じているのでコンデンサ8は抵抗器9を介
して充電する。コンデンサ8の電圧は定電圧回路11に
よって所定値に保たれる。スナバ回路のコンデンサ3も
GTO1のアノード,カソード間電圧と同じ電圧に充電
される。いま、制御回路から信号が送られ、GTO1が
オンすると、コンデンサ3〜GTO1〜アノードリアク
トル5〜ダイオード6b〜コンデンサ7(7a,7b)
〜ダイオード6a〜コンデンサ3の閉回路で電流が流れ
る。このため、コンデンサ3のエネルギが一旦アノード
リアクトル5に移り、さらにコンデンサ7に移ってエネ
ルギ回生回路13の入力となる。GTO1がオフする時
は、いままでアノードリアクトル5に流れていた電流に
よるエネルギがコンデンサ7に移ってエネルギ回生回路
13の入力となる。このようにして数サイクル以内でコ
ンデンサ7の電圧が所定値になり、スイッチQ1とQ2
を交互にオン,オフして高周波駆動し、変圧器TR1の
一次側に高周波の交流電圧を印加する。このコンデンサ
7のエネルギは変圧器TR1の二次側を整流して電源に
回生すると同時に、一次側が変圧器TR1と並列に接続
された変圧器TR2により、ゲート駆動電力およびスイ
ッチ16の駆動電力として利用する。
に電圧が印加すると、GTO1のアノード,カソード間
にも電圧が印加する。この時、高電圧スイッチ16の接
点16Sは閉じているのでコンデンサ8は抵抗器9を介
して充電する。コンデンサ8の電圧は定電圧回路11に
よって所定値に保たれる。スナバ回路のコンデンサ3も
GTO1のアノード,カソード間電圧と同じ電圧に充電
される。いま、制御回路から信号が送られ、GTO1が
オンすると、コンデンサ3〜GTO1〜アノードリアク
トル5〜ダイオード6b〜コンデンサ7(7a,7b)
〜ダイオード6a〜コンデンサ3の閉回路で電流が流れ
る。このため、コンデンサ3のエネルギが一旦アノード
リアクトル5に移り、さらにコンデンサ7に移ってエネ
ルギ回生回路13の入力となる。GTO1がオフする時
は、いままでアノードリアクトル5に流れていた電流に
よるエネルギがコンデンサ7に移ってエネルギ回生回路
13の入力となる。このようにして数サイクル以内でコ
ンデンサ7の電圧が所定値になり、スイッチQ1とQ2
を交互にオン,オフして高周波駆動し、変圧器TR1の
一次側に高周波の交流電圧を印加する。このコンデンサ
7のエネルギは変圧器TR1の二次側を整流して電源に
回生すると同時に、一次側が変圧器TR1と並列に接続
された変圧器TR2により、ゲート駆動電力およびスイ
ッチ16の駆動電力として利用する。
【0011】本実施例によれば、主回路に電圧を印加し
て運転を開始するまでの時間を短縮することができ、ま
た、GTO1がオン,オフ動作をするとすみやかにスナ
バ回路およびアノードリアクトルのエネルギが回生さ
れ、同時にゲート駆動回路にゲート駆動電力が送られる
と共にスイッチ16をオフするので余分な電力損失を抵
抗器で消費することがない。さらに、スイッチ16の制
御をエネルギ回生回路13の出力と同期させることによ
り、特別にスイッチ16の制御回路を設ける必要がな
く、簡単で確実にオフすることが可能となる。
て運転を開始するまでの時間を短縮することができ、ま
た、GTO1がオン,オフ動作をするとすみやかにスナ
バ回路およびアノードリアクトルのエネルギが回生さ
れ、同時にゲート駆動回路にゲート駆動電力が送られる
と共にスイッチ16をオフするので余分な電力損失を抵
抗器で消費することがない。さらに、スイッチ16の制
御をエネルギ回生回路13の出力と同期させることによ
り、特別にスイッチ16の制御回路を設ける必要がな
く、簡単で確実にオフすることが可能となる。
【0012】図3は本発明の他の実施例を示す。図3は
図1のうちスイッチ16の制御機能の構成を主として示
す。図においてGTO1のアノード,カソード間に抵抗
器R1とコンデンサC2の直列回路を並列に接続し、コ
ンデンサC2に並列に定電圧ダイオードZDを接続す
る。抵抗器R1には変圧器TR3の一次側、抵抗器R
2,ダイオードD1の直列回路を並列接続し、ダイオー
ドD1のカソードとGTO1のアノードを接続する。変
圧器TR3の二次側は抵抗器R3を介しサイリスタTH
のゲート,カソード間に接続する。サイリスタTHは、
スイッチ16の励磁コイル16Sと抵抗器R4とで直列
回路を形成し、コンデンサ8の両端に接続する。
図1のうちスイッチ16の制御機能の構成を主として示
す。図においてGTO1のアノード,カソード間に抵抗
器R1とコンデンサC2の直列回路を並列に接続し、コ
ンデンサC2に並列に定電圧ダイオードZDを接続す
る。抵抗器R1には変圧器TR3の一次側、抵抗器R
2,ダイオードD1の直列回路を並列接続し、ダイオー
ドD1のカソードとGTO1のアノードを接続する。変
圧器TR3の二次側は抵抗器R3を介しサイリスタTH
のゲート,カソード間に接続する。サイリスタTHは、
スイッチ16の励磁コイル16Sと抵抗器R4とで直列
回路を形成し、コンデンサ8の両端に接続する。
【0013】次に動作を説明する。主回路に電圧が印加
すると、スイッチ16の接点16Sは閉じられているの
でコンデンサ8が所定値まで充電される。一方、コンデ
ンサC2も抵抗器R1により充電され、その電圧は定電
圧ダイオードZDで決まる値となる。コンデンサC2の
エネルギは小容量のサイリスタTHを1回点弧するだけ
でよいので静電容量もごく小さくてよい。したがって、
充電用の抵抗器R1も大きい値にできるので電力損失は
わずかである。いま、ゲート駆動回路12に制御信号が
送られ、GTO1がオン,オフ動作を開始する。GTO
1がオンすると、コンデンサC2〜変圧器TR3の一次
側〜抵抗器R2〜ダイオードD1〜GTO1〜コンデンサC
2の閉回路で電流が流れ、変圧器TR3の二次側から抵
抗器R3を経てサイリスタTHのゲートに点弧信号が送
られる。サイリスタTHがオンすると、コンデンサ8〜
励磁コイル16S〜抵抗器R4〜サイリスタTH〜コン
デンサ8の閉回路で電流が流れるため、接点16Sがオ
フしてコンデンサ8への充電を停止する。GTO1がオ
ン,オフ動作をしている間はエネルギ回生回路13より
コンデンサ8への充電がされるので接点16Sはオフ状
態を保持する。
すると、スイッチ16の接点16Sは閉じられているの
でコンデンサ8が所定値まで充電される。一方、コンデ
ンサC2も抵抗器R1により充電され、その電圧は定電
圧ダイオードZDで決まる値となる。コンデンサC2の
エネルギは小容量のサイリスタTHを1回点弧するだけ
でよいので静電容量もごく小さくてよい。したがって、
充電用の抵抗器R1も大きい値にできるので電力損失は
わずかである。いま、ゲート駆動回路12に制御信号が
送られ、GTO1がオン,オフ動作を開始する。GTO
1がオンすると、コンデンサC2〜変圧器TR3の一次
側〜抵抗器R2〜ダイオードD1〜GTO1〜コンデンサC
2の閉回路で電流が流れ、変圧器TR3の二次側から抵
抗器R3を経てサイリスタTHのゲートに点弧信号が送
られる。サイリスタTHがオンすると、コンデンサ8〜
励磁コイル16S〜抵抗器R4〜サイリスタTH〜コン
デンサ8の閉回路で電流が流れるため、接点16Sがオ
フしてコンデンサ8への充電を停止する。GTO1がオ
ン,オフ動作をしている間はエネルギ回生回路13より
コンデンサ8への充電がされるので接点16Sはオフ状
態を保持する。
【0014】このように、本実施例によれば前述した一
実施例での効果に加え、GTOがオン動作を開始すると
同時にスイッチの接点16Sが開放するので、スイッチ
のオフ動作が速くなる効果がある。
実施例での効果に加え、GTOがオン動作を開始すると
同時にスイッチの接点16Sが開放するので、スイッチ
のオフ動作が速くなる効果がある。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、運転初期に自己消弧形
半導体デバイスにゲート駆動電力を送るためのコンデン
サの充電用抵抗器を、主回路に電圧を印加して電力変換
器が運転を開始すると同時にスイッチにより切り離すの
で、電力損失を低減出来る効果がある。また、スイッチ
の制御用電源を主回路から得るので絶縁が軽減でき、簡
単で確実に制御することが可能となる。
半導体デバイスにゲート駆動電力を送るためのコンデン
サの充電用抵抗器を、主回路に電圧を印加して電力変換
器が運転を開始すると同時にスイッチにより切り離すの
で、電力損失を低減出来る効果がある。また、スイッチ
の制御用電源を主回路から得るので絶縁が軽減でき、簡
単で確実に制御することが可能となる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】本発明の一実施例の部分詳細を示す構成図。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図。
1…ゲートターンオフサイリスタ(GTO)、3…スナ
バ回路コンデンサ、4…スナバ回路ダイオード、5…ア
ノードリアクトル、6a,6b,15…ダイオード、
7,8…コンデンサ、9…抵抗器、11…定電圧回路、
12…ゲート駆動回路、13…エネルギ回生回路、16
…高電圧スイッチ、16L…励磁コイル、16S…接
点、TR1,TR2,TR3…変圧器、Q1,Q2…半
導体スイッチ、TH…サイリスタ、ZD…定電圧ダイオ
ード。
バ回路コンデンサ、4…スナバ回路ダイオード、5…ア
ノードリアクトル、6a,6b,15…ダイオード、
7,8…コンデンサ、9…抵抗器、11…定電圧回路、
12…ゲート駆動回路、13…エネルギ回生回路、16
…高電圧スイッチ、16L…励磁コイル、16S…接
点、TR1,TR2,TR3…変圧器、Q1,Q2…半
導体スイッチ、TH…サイリスタ、ZD…定電圧ダイオ
ード。
Claims (2)
- 【請求項1】自己消弧形半導体デバイスに並列に接続さ
れたコンデンサとダイオードの直列回路からなるスナバ
回路と、前記自己消弧形半導体デバイスに直列に接続さ
れたリアクトルと、前記スナバ回路およびリアクトルの
エネルギを蓄積する第一のコンデンサと、前記第一のコ
ンデンサのエネルギを入力し、その一部を前記自己消弧
形半導体デバイスを駆動するためのゲート駆動回路に出
力するエネルギ回生回路を備えた電力変換器において、
前記自己消弧形半導体デバイスに抵抗器とスイッチと第
二のコンデンサの直列回路を並列に接続し、前記スイッ
チの接点を前記エネルギ回生回路の出力により開放する
よう構成したことを特徴とする電力変換器。 - 【請求項2】自己消弧形半導体デバイスに並列に接続さ
れたコンデンサとダイオードの直列回路からなるスナバ
回路と、前記自己消弧形半導体デバイスに直列に接続さ
れたリアクトルと、前記スナバ回路およびリアクトルの
エネルギを蓄積する第一のコンデンサと、前記第一のコ
ンデンサのエネルギを入力し、その一部を前記自己消弧
形半導体デバイスを駆動するためのゲート駆動回路に出
力するエネルギ回生回路を備えた電力変換器において、
前記自己消弧形半導体デバイスに抵抗器とスイッチと第
二のコンデンサの直列回路を並列に接続し、前記スイッ
チの接点を前記自己消弧形半導体デバイスの動作開始に
応じて開放するよう構成したことを特徴とする電力変換
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131411A JPH08331859A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 電力変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131411A JPH08331859A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 電力変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08331859A true JPH08331859A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15057347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7131411A Pending JPH08331859A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 電力変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08331859A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7079363B2 (en) | 2002-04-12 | 2006-07-18 | Lg Industrial Systems Co., Ltd. | Hybrid DC electromagnetic contactor |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP7131411A patent/JPH08331859A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7079363B2 (en) | 2002-04-12 | 2006-07-18 | Lg Industrial Systems Co., Ltd. | Hybrid DC electromagnetic contactor |
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