JPH08330938A - レベルシフト回路 - Google Patents

レベルシフト回路

Info

Publication number
JPH08330938A
JPH08330938A JP7136493A JP13649395A JPH08330938A JP H08330938 A JPH08330938 A JP H08330938A JP 7136493 A JP7136493 A JP 7136493A JP 13649395 A JP13649395 A JP 13649395A JP H08330938 A JPH08330938 A JP H08330938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
level shift
circuit
input
vdd1
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7136493A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Nishi
和義 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7136493A priority Critical patent/JPH08330938A/ja
Publication of JPH08330938A publication Critical patent/JPH08330938A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 あるレベル範囲の入力信号を異なったレベル
範囲の出力信号に変換するレベルシフト回路において、
構成するトランジスタの数を削減する。 【構成】 プリチャージ信号生成回路18からのプリチ
ャージ信号PREを共通に入力する複数のレベルシフト
基本回路9a〜9cを有し、複数のレベルシフト基本回
路の各々は、電位VDD1とこのVDD1より高い電位
VDD2の間を振幅する入力信号に応じて点Y1とVD
D1との間の導通・非導通を切り換えるトランジスタ2
と、プリチャージ信号PREに応じて点Y1とVDD2
より高い電位VDD3との導通・非導通を切り換えるト
ランジスタ1と、点Y1の電位が所定値より高い場合に
VDD3を点Y1に供給するトランジスタ5を備え、プ
リチャージ信号PREによってレベルシフト基本回路9
a〜9cをプリチャージした後で、レベルシフト動作を
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、あるレベル範囲の入力
信号を異なったレベル範囲の出力信号に変換するレベル
シフト回路に関するものであり、とくに多出力を有する
ドライバーチップ内のレベルシフト回路として利用する
と有用なレベルシフト回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】あるレベル範囲の入力信号を異なったレ
ベル範囲の出力信号に変換するレベルシフト回路は、各
種ドライバーチップ内に使用されており、ドライバーピ
ン1ビットに対して1つのレベルシフト回路が使用され
るのが一般的である。しかし、液晶ドライバーなどの多
出力を有するドライバーチップにおいては、出力の数だ
けレベルシフト回路が必要になるので、全てのレベルシ
フト回路部を合わせると、その面積が大きくなり、全チ
ップに占める割合も高い。このため、1出力分のレベル
シフト回路部の面積を削減すればチップ全体の面積は大
きく削減でき、チップの低価格化を図ることができる。
すなわちレベルシフト回路部の面積の削減は重要になっ
てくる。
【0003】以下に、従来のレベルシフト回路について
説明する。図3は従来のレベルシフト回路の回路図であ
る。同図は、3つの出力OUT1、OUT2、OUT3
を示した例であり、それぞれの出力に31a、31b、
31cのレベルシフト基本回路を接続している。同図に
おいて、3つのレベルシフト基本回路の回路構成は同じ
であるので、図中では、31bと31cの回路構成を省
略している。
【0004】レベルシフト基本回路31aを例に構成を
説明する。レベルシフト基本回路31aは、インバータ
回路28および30と、電位保持回路29から構成され
ている。これらのうちインバータ回路28は、電源電位
VDD1と電源電位VDD1よりも高い電源電位VDD
2との間を振幅する入力信号IN1と、入力信号IN1
のレベルを反転させてXIN1として出力する機能を有
するPチャネル型MOSトランジスタ20とNチャネル
型MOSトランジスタ21とにより構成される。また、
電位保持回路29は、入力信号IN1と信号XIN1と
の入力により、電源電位VDD1と電源電位VDD2よ
りも高い電源電位VDD3との間を振幅する出力信号を
点Y3に出力する機能を有するPチャネル型MOSトラ
ンジスタ22、24とNチャネル型MOSトランジスタ
23、25とにより構成される。さらにインバータ回路
30は、点Y3からの入力信号のレベルを反転させて出
力信号OUT1として出力し、後段の負荷回路をドライ
ブする機能を有するPチャネル型MOSトランジスタ2
6とNチャネル型MOSトランジスタ27とにより構成
されている。
【0005】次に、以上のように構成されたレベルシフ
ト回路について、図3および図4を参照しながらその動
作を説明する。なお、ここでは電源電位VDD1と電源
電位VDD2との間を振幅する入力信号IN1の入力に
より、電源電位VDD1と電源電位VDD3との間を振
幅する出力信号OUT1を出力するレベルシフト動作に
ついて説明する。
【0006】図4は、図3に示したレベルシフト回路の
動作を示すタイミング図であり、IN1やXIN1等の
符号は、図3中の同じ符号を付した点での信号の変化を
意味する。
【0007】まず、区間S1では入力信号IN1=VD
D1が入力され、Nチャネル型MOSトランジスタ25
はオフしている。また、入力信号IN1=VDD1によ
り、インバータ回路28の出力XIN1=VDD2とな
り、Nチャネル型MOSトランジスタ23がオンする。
Nチャネル型MOSトランジスタ23がオンし、Nチャ
ネル型MOSトランジスタ25がオフすると、点Y2か
ら電位VDD1の入力によりPチャネル型MOSトラン
ジスタ24がオンして、点Y3の電位はVDD3とな
る。また点Y3がVDD3になることによりPチャネル
型MOSトランジスタ22はオフしており、点Y3の電
位VDD3の入力によりインバータ回路30の出力OU
T1=VDD1となる。
【0008】区間S2では入力信号IN1=VDD2が
入力され、Nチャネル型MOSトランジスタ25がオン
し、点Y3の電位はVDD1となる。この点Y3の電位
VDD1の入力によりインバータ回路30の出力OUT
1=VDD3となる。この時、インバータ回路28の出
力XIN1=VDD1となるため、Nチャネル型MOS
トランジスタ23はオフしている。また点Y3の電位V
DD1の入力によりPチャネル型MOSトランジスタ2
2がオンし、点Y2の電位がVDD3となり、Pチャネ
ル型MOSトランジスタ24がオフする。このため点Y
3の電位はVDD1の状態で保持される。
【0009】次に区間S3では入力信号IN1=VDD
1が入力され、Nチャネル型MOSトランジスタ25は
オフする。また、入力信号IN1=VDD1により、イ
ンバータ回路28の出力XIN1=VDD2となり、N
チャネル型MOSトランジスタ23がオンし、点Y2の
電位はVDD1となり、このVDD1の入力によりPチ
ャネル型MOSトランジスタ24がオンし、点Y3の電
位はVDD3となる。点Y3の電位VDD3によりPチ
ャネル型MOSトランジスタ22はオフし、また、点Y
3の電位VDD3の入力によりインバータ回路30の出
力OUT1=VDD1となる。
【0010】このようにして、電源電位VDD1と電源
電位VDD2との間を振幅する入力信号IN1を入力し
て、電位保持回路で電源電位VDD1と電源電位VDD
3との間を振幅する信号に変えて出力信号OUT1とし
て出力し、レベル変換を行なうことができる。
【0011】また、図3における31bおよび31cも
同様の動作をし、それぞれの入力信号IN2およびIN
3の変化に応じて出力信号OUT2およびOUT3を出
す。
【0012】なお、出力段のインバータであるインバー
タ回路30の入力に直接に入力信号IN1を入力せず、
図3に示すようにインバータ回路28や電位保持回路2
9を介している理由は次の通りである。通常、インバー
タ回路30のように、より高い電源電位VDD3を出力
信号として出す場合は、インバータ回路30を構成する
ために高耐圧用のトランジスタ(26、27)を使用す
る。高耐圧用のトランジスタは、通常のトランジスタと
比べてスイッチング特性が異なるので、そのゲート電圧
を通常のトランジスタよりも大きく変化させないと、確
実にスイッチングしない。すなわち、通常のトランジス
タであれば確実にオン又はオフにスイッチングするよう
な電圧(VDD2)を高耐圧用のトランジスタのゲート
電極に印加しても、Pチャネル型MOSトランジスタ2
6は完全にオフせず、Nチャネル型MOSトランジスタ
27は完全にオンしないで、これら2つのトランジスタ
は中間状態になり、貫通電流が発生する。しかし、その
点、図3に示す回路のように電位保持回路29を設けて
いれば、中間電位であるVDD2が入力しても、VDD
1とVDD2の差を検知して、点Y3の電位はVDD3
かVDD1の一方の電位に引き込まれて安定するので、
トランジスタ26と27は確実にスイッチングを行い、
貫通電流等が発生する問題はない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
1つのレベルシフト回路に対して8個のMOSトランジ
スタが必要である。このため、多出力を有するドライバ
ーチップにこのレベルシフト回路を用いると、出力数N
に対してN×8個のMOSトランジスタが必要となる。
液晶ドライバーの場合の一例を挙げると、出力数は約2
40であるので、レベルシフト回路に必要なトランジス
タの数は240×8=1920個になる。しかし、これ
ではレベルシフト回路部の面積が非常に大きくなり、全
チップに占めるレベルシフト回路の割合が高くなるた
め、チップ面積が大きくなるという課題を有していた。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、1つのレベルシフト回路(レベルシフト基本回路)
内のトランジスタ数を削減することにより、レベルシフ
ト回路部全体の面積を削減できるレベルシフト回路を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、まず、請求項1に記載のレベルシフト回路は、基準
信号を昇圧して所定電圧以上の振幅のプリチャージ信号
を出力するプリチャージ信号生成回路と、プリチャージ
信号生成回路から出力されるプリチャージ信号を共通に
入力する複数のレベルシフト基本回路とを有し、複数の
レベルシフト基本回路の各々は、出力段インバータと、
第1の電位とこの第1の電位より高い第2の電位の間を
振幅する入力信号に応じて出力段インバータの入力端子
と第1の電位との間の導通・非導通を切り換える第1の
トランジスタと、プリチャージ信号に応じて出力段イン
バータの入力端子と第2の電位より高い第3の電位との
導通・非導通を切り換える第2のトランジスタと、出力
段インバータの入力端子の電位が所定値より高い場合に
第3の電位を出力段インバータの入力端子に供給する第
3のトランジスタを備え、プリチャージ信号生成回路か
ら出力するプリチャージ信号によってレベルシフト基本
回路をプリチャージした後で、入力信号の変化に応じて
出力段インバータが前記第1の電位から第3の電位の間
の電位を出力することを特徴とするものである。
【0016】また、請求項2に記載のレベルシフト回路
は、請求項1の構成において、第3のトランジスタが、
ゲート電極を出力段インバータの出力端子に接続し、ソ
ース電極を第3の電位に接続し、かつドレイン電極を出
力段インバータの入力端子に接続したPチャネル型MO
Sトランジスタであることを特徴とするものである。
【0017】また、請求項3に記載のレベルシフト回路
は、請求項1あるいは2のいずれかの構成において、複
数のレベルシフト基本回路が3個以上あることを特徴と
するものである。
【0018】
【作用】以上の請求項1から3の構成により、レベルシ
フト動作前に行われたプリチャージ信号の制御によるプ
リチャージ動作により、出力段インバータの入力端子の
電位が高くなった場合には、この高い電位を第3のトラ
ンジスタによって保持することができる。このため従来
と同様のレベルシフト動作をより少ないトランジスタ数
で可能とすることができる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例におけるレベルシフ
ト回路の構成図である。
【0020】同図に示すように本発明のレベルシフト回
路は、プリチャージ信号生成回路(18)と、複数のレ
ベルシフト基本回路(9a、9b、9c)から構成され
る。なお、本実施例では、レベルシフト基本回路が3つ
の場合を例に説明する。
【0021】プリチャージ信号生成回路18は、電源電
位VDD1から電源電位VDD2の間を振幅する基準信
号PRE0に基づいて、電源電位VDD1から電源電位
VDD4の間を振幅するプリチャージ信号PREを生成
し出力する。なお、本実施例で用いる電源電位VDD
1、VDD2およびVDD3の関係は従来例と同じで、
VDD1<VDD2<VDD3の関係になっている。ま
た、電源電位VDD4はVDD3と同じかそれよりも高
い電位である。プリチャージ信号生成回路18の回路構
成は、図3に示した従来のレベルシフト回路の1つ(例
えば31a)とほぼ同じである。異なる点は、図3の従
来のレベルシフト回路で電源電位VDD3を供給してい
るところが、図1の本実施例のプリチャージ信号生成回
路18では、電源電位VDD4を供給している点であ
る。また、従来のレベルシフト回路では、出力が複数あ
る場合には図3の31aのような多くのトランジスタで
構成される回路を出力数と同じ数だけ設けていたが、本
実施例の場合は、出力が複数ある場合でも、1つのプリ
チャージ信号生成回路18と、比較的トランジスタ数の
少ない(5個)レベルシフト基本回路9a、9b、9c
を設ければよい。それ以外の点については、図1に示し
たプリチャージ信号生成回路18の構成は、図3のレベ
ルシフト基本回路31aと同じであるので説明を省略す
る。
【0022】図1において、レベルシフト基本回路9
a、9b、9cは、出力数と同じ数だけ設けられてい
る。従って、出力が複数存在する場合にはレベルシフト
基本回路も複数設けられる。これらのレベルシフト基本
回路9a、9b、9cの回路構成はすべて同じであるの
で、図1では、9aについてのみ具体的な回路構成を示
し、9b、9cについては省略している。レベルシフト
基本回路9aを例にその構成を説明する。
【0023】6は出力段に設けられたインバータ回路で
あり、Pチャネル型MOSトランジスタ3とNチャネル
型MOSトランジスタ4から構成されている。Pチャネ
ル型MOSトランジスタ3は出力端子OUT1と電源電
位VDD3との導通・非導通(オン・オフ)を切り換え
る役割であり、またNチャネル型MOSトランジスタ4
は出力端子OUT1と電源電位VDD1との導通・非導
通(オン・オフ)を切り換える役割である。また、これ
らの2つのトランジスタ3および4のゲート電極は点Y
1に接続されている。
【0024】1はPチャネル型MOSトランジスタであ
り、そのゲート電極がプリチャージ信号生成回路18の
出力に接続されている。すなわち、このPチャネル型M
OSトランジスタ1は、プリチャージ信号PREの変化
に基づいて、電源電位VDD3と点Y1との導通・非導
通を切り換える。また、2はNチャネル型MOSトラン
ジスタであり、そのゲート電極には入力信号IN1が入
力される。すなわち、Nチャネル型MOSトランジスタ
2は、入力信号IN1の変化に基づいて、電源電位VD
D1と点Y1との導通・非導通を切り換える。
【0025】5はPチャネル型MOSトランジスタであ
り、そのゲート電極がインバータ回路6の出力端子OU
T1に接続されている。すなわち、このPチャネル型M
OSトランジスタ5は、出力信号OUT1の電位の変化
に基づいて、電源電位VDD3と点Y1との導通・非導
通を切り換える。
【0026】以上の構成を採用すれば、図3に示した従
来のレベルシフト回路よりもトランジスタ数を減らすこ
とができるという効果がある。特に出力数が多くなれば
その効果も大きくなる。すなわち、従来であれば、出力
の数だけ設けるレベルシフト基本回路1つ当りに8個の
トランジスタを使用していたので、出力数N×8個のト
ランジスタが必要であったが、本実施例では、1つだけ
設けるプリチャージ信号生成回路に8個のトランジスタ
と、出力の数だけ設けるレベルシフト基本回路1つ当り
に5個のトランジスタを使用するので、(出力数N×5
個)+8個のトランジスタ数でよい。例えば、出力数N
=3とすると、従来では、3×8=24個のトランジス
タが必要であったが、本実施例では、3×5+8=23
個のトランジスタでよい。また、出力数N=4とする
と、従来では、4×8=32個のトランジスタが必要で
あったが、本実施例では、4×5+8=28個のトラン
ジスタでよい。さらに、液晶ドライバの場合等は、例え
ば出力数N=240であるので、従来では、240×8
=1920個のトランジスタが必要であったが、本実施
例では、240×5+8=1208個のトランジスタで
よいことになる。
【0027】このように本実施例の構成では、出力数が
多くなるほどトランジスタ数の減少数も大きくなる。特
に本実施例では、出力数が3以上の場合に従来の構成よ
りもトランジスタ数が減るという効果が得られるが、プ
リチャージ信号生成回路や、従来のレベルシフト基本回
路の構成のしかたによっては、出力数が2の場合にも本
発明の効果が得られることもある。
【0028】次に、以上のように構成されたレベルシフ
ト回路について、図1および図2を参照しながらその動
作を説明する。図2は、図1に示したレベルシフト回路
の動作を示すタイミング図でありIN1やIN2等の符
号は、図1中の同じ符号を付した点での信号の変化を意
味する。
【0029】まず、プリチャージ信号生成回路18に電
源電位VDD1と電源電位VDD2との間を振幅するプ
リチャージ基準信号PRE0が入力する。図2における
区間S1はプリチャージ区間であり、プリチャージ基準
信号PRE0は電位VDD1のレベルになっている。プ
リチャージ信号生成回路18の動作は図3に示した従来
のレベルシフト基本回路31aと同様である。電位VD
D1のプリチャージ基準信号PRE0がプリチャージ信
号生成回路18に入力すると、Nチャネル型MOSトラ
ンジスタ15はオフ状態になる。また、Pチャネル型M
OSトランジスタ10がオンとなり、Nチャネル型MO
Sトランジスタ11がオフになるので、Nチャネル型M
OSトランジスタ13がオンする。このためPチャネル
型MOSトランジスタ14のゲート電極の電位が下が
り、Pチャネル型MOSトランジスタ14はオンする。
従って、トランジスタ16および17で構成されるイン
バータ回路には電源電位VDD4が入力し、その出力は
VDD1となる。すなわち、図2に示すように区間S1
でプリチャージ信号PREの電位レベルはVDD1とな
る。
【0030】電位VDD1のプリチャージ信号PREが
レベルシフト基本回路9aに入力すると、Pチャネル型
MOSトランジスタ1がオン状態になるので、点Y1の
電位がVDD3にプリチャージされる。なお、この区間
S1はプリチャージ区間であるので、入力信号IN1等
はすべてVDD1に設定されている(従って、Nチャネ
ル型MOSトランジスタ2はオフ状態になっている)。
点Y1の電位がVDD3になると、インバータ回路6を
介して出力信号OUT1はVDD1になる。出力信号O
UT1の電位がVDD1のように低くなると、Pチャネ
ル型MOSトランジスタ5はオン状態になるので、点Y
1に電源電位VDD3を供給しつづけ、点Y1は電位V
DD3を安定に維持することができる。すなわち、出力
信号OUT1が安定する。このように、Pチャネル型M
OSトランジスタ5は点Y1の電位が高くなっている場
合(すなわち出力信号OUT1の電位が低くなっている
場合)に、点Y1の電位を保持する電位保持回路として
機能する。
【0031】区間S2はレベルシフト動作区間であり、
入力信号IN1=VDD2の場合を例に説明する。レベ
ルシフト動作区間ではプリチャージ基準信号PRE0=
VDD2がプリチャージ信号生成回路18に入力する。
電位VDD2のプリチャージ基準信号PRE0が入力す
ると、Nチャネル型MOSトランジスタ15はオン状態
になる。また、Pチャネル型MOSトランジスタ10が
オフとなり、Nチャネル型MOSトランジスタ11がオ
ンになるので、Nチャネル型MOSトランジスタ13が
オフする。このためPチャネル型MOSトランジスタ1
4のゲート電極の電位が上がり、Pチャネル型MOSト
ランジスタ14はオフする。従って、トランジスタ16
および17で構成されるインバータ回路には電源電位V
DD1が入力し、その出力はVDD4となる。すなわ
ち、図2に示すように区間S2では、プリチャージ信号
PRE=VDD4となる。
【0032】レベルシフト基本回路9aにプリチャージ
信号PRE=VDD4が入力すると、Pチャネル型MO
Sトランジスタ1がオフし、また、入力信号IN1=V
DD2の入力により、Nチャネル型MOSトランジスタ
2がオンする。このため点Y1の電位はVDD1とな
る。点Y1の電位がVDD1になるとインバータ回路6
の出力信号OUT1=VDD3となる。この時、出力信
号OUT1=VDD3の入力によりPチャネル型MOS
トランジスタ5はオフする。すなわち点Y1の電位をV
DD1に維持することができ、出力信号OUT1が安定
する。
【0033】区間S3は区間S1と同様にプリチャージ
区間であり、プリチャージ基準信号PRE0=VDD1
が入力され、また入力信号IN1=VDD1が入力され
る。区間S1での動作と同様に、Nチャネル型MOSト
ランジスタ2がオフし、また、プリチャージ信号PRE
=VDD1により、Pチャネル型MOSトランジスタ1
がオンする。このため点Y1の電位はVDD3となり、
インバータ回路6の出力信号OUT1=VDD1とな
る。また、この出力信号OUT1=VDD1の入力によ
りPチャネル型MOSトランジスタ5がオンし、点Y1
の電位はVDD3を維持することができる。
【0034】区間S4は、再びレベルシフト動作区間で
あり、入力信号IN1=VDD1の場合を例に説明す
る。プリチャージ信号PRE=VDD4が入力され、P
チャネル型MOSトランジスタ1がオフし、また、入力
信号IN1=VDD1の入力により、Nチャネル型MO
Sトランジスタ2はオフしている。この時、点Y1の電
位はオンしているPチャネル型MOSトランジスタ5に
より、電位VDD3を維持する。点Y1の電位がVDD
3を維持すると、インバータ回路6も出力信号OUT1
=VDD1を維持する。
【0035】最後に区間S5は区間S1、S3と同様に
プリチャージ区間であり、プリチャージ基準信号PRE
0=VDD1と、入力信号IN=VDD1が入力され
る。Nチャネル型MOSトランジスタ2はオフし、ま
た、プリチャージ信号PRE=VDD1により、Pチャ
ネル型MOSトランジスタ1がオンする。このため点Y
1の電位はVDD3となり、インバータ回路6の出力信
号OUT1=VDD1となる。この出力信号OUT1=
VDD1の入力によりPチャネル型MOSトランジスタ
5がオンし、点Y1の電位はVDD3を維持する。
【0036】このように、図1に示すレベルシフト回路
を用いて、レベルシフト動作の前に区間S1、S3等の
様にプリチャージ動作を行なうことにより、従来と同様
の安定したレベルシフト動作を実現することができる。
【0037】また、本実施例のようにプリチャージ信号
生成回路がすべての出力に共通であっても、図2のIN
1やIN2に示すように、レベルシフト基本回路ごとに
入力信号を変化させることで、従来と同様に独立の出力
が得られる。
【0038】以上のように本実施例で示した回路を用い
ることにより、従来と同様の動作や機能を維持しつつ、
回路構成に必要なトランジスタ数を減らすことができ
る。このため、半導体チップ全体の面積を小さくするこ
とができる。また出力数が多くなり、レベルシフト基本
回路の数が多くなればより大きな効果が得られる。
【0039】なお、本実施例ではプリチャージ信号PR
Eの入力部にPチャネル型MOSトランジスタ(1)を
使用したが、Nチャネル型MOSトランジスタを使用し
てもよい、この場合はプリチャージ信号PREの入力波
形として、本実施例の波形を反転させた波形を入力すれ
ばよく、本実施例と同様の効果が得られる。
【0040】また、本実施例ではインバータ回路として
CMOS型インバータ回路を使用したが、E/D型イン
バータ回路など、同様の機能を有する回路を使用しても
よい、この場合も本実施例と同様の効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、従来のレベルシフト回
路と同じ機能や動作を維持しつつ、より少ないトランジ
スタでレベルシフト回路を構成することができる。具体
的には、従来では1個のレベルシフト基本回路当たり8
個のトランジスタを使用していたのに対して、本実施例
の場合は5個でよく、3個のトランジスタを削減でき
る。このため特に本発明のレベルシフト回路を液晶ドラ
イバーなどの多出力を有し、且つ多くのレベルシフト回
路を必要とするチップに使用すれば、従来構成のレベル
シフト回路に比べて、レベルシフト回路部分の面積を大
幅に削減できる。
【0042】また、プリチャージ信号を共通化すること
により、プリチャージ信号生成回路による面積増加分は
ほとんど無視することができるため、チップ全体として
面積を大幅に削減することができる。
【0043】このように、チップ面積の削減によりチッ
プコストを削減できるので極めて有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるレベルシフト回路の構
成図
【図2】本発明の実施例におけるレベルシフト回路のタ
イミング図
【図3】従来のレベルシフト回路の構成図
【図4】従来のレベルシフト回路のタイミング図
【符号の説明】
1、3、5、10、12、14、16 Pチャネル型M
OSトランジスタ 2、4、11、13、15、17 Nチャネル型MOS
トランジスタ 6 インバータ回路 9a、9b、9c レベルシフト基本回路 18 プリチャージ信号生成回路 VDD1〜VDD4 電源電位 PRE0 プリチャージ基準信号 PRE プリチャージ信号 IN1〜IN3 入力信号 OUT1〜OUT3 出力信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号を昇圧して所定電圧以上の振幅の
    プリチャージ信号を出力するプリチャージ信号生成回路
    と、前記プリチャージ信号生成回路から出力されるプリ
    チャージ信号を共通に入力する複数のレベルシフト基本
    回路とを有し、前記複数のレベルシフト基本回路の各々
    は、出力段インバータと、第1の電位と前記第1の電位
    より高い第2の電位の間を振幅する入力信号に応じて前
    記出力段インバータの入力端子と前記第1の電位との間
    の導通・非導通を切り換える第1のトランジスタと、前
    記プリチャージ信号に応じて前記出力段インバータの入
    力端子と前記第2の電位より高い第3の電位との導通・
    非導通を切り換える第2のトランジスタと、前記出力段
    インバータの入力端子の電位が所定値より高い場合に前
    記第3の電位を前記出力段インバータの入力端子に供給
    する第3のトランジスタを備え、前記プリチャージ信号
    生成回路から出力するプリチャージ信号によって前記レ
    ベルシフト基本回路をプリチャージした後で、前記入力
    信号の変化に応じて前記出力段インバータが前記第1の
    電位から第3の電位の間の電位を出力することを特徴と
    するレベルシフト回路。
  2. 【請求項2】第3のトランジスタは、ゲート電極を出力
    段インバータの出力端子に接続し、ソース電極を第3の
    電位に接続し、かつドレイン電極を前記出力段インバー
    タの入力端子に接続したPチャネル型MOSトランジス
    タであることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフ
    ト回路。
  3. 【請求項3】複数のレベルシフト基本回路は3個以上あ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のレベルシ
    フト回路。
JP7136493A 1995-06-02 1995-06-02 レベルシフト回路 Pending JPH08330938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7136493A JPH08330938A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 レベルシフト回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7136493A JPH08330938A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 レベルシフト回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08330938A true JPH08330938A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15176455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7136493A Pending JPH08330938A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 レベルシフト回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08330938A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236992A (ja) * 2004-02-16 2005-09-02 Samsung Electronics Co Ltd 平面パネルソースドライバのマルチレベルシフタ回路
JP2010279246A (ja) * 2006-12-06 2010-12-09 Princeton Technology Corp 昇圧回路とレベルシフター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236992A (ja) * 2004-02-16 2005-09-02 Samsung Electronics Co Ltd 平面パネルソースドライバのマルチレベルシフタ回路
JP2010279246A (ja) * 2006-12-06 2010-12-09 Princeton Technology Corp 昇圧回路とレベルシフター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5723986A (en) Level shifting circuit
US7176741B2 (en) Level shift circuit
JP2993462B2 (ja) 出力バッファ回路
US5399915A (en) Drive circuit including two level-shift circuits
US6683445B2 (en) Internal power voltage generator
JPH10322192A (ja) レベル変換回路
JP3070373B2 (ja) レベルシフタ回路
US20030117207A1 (en) Level shifter having plurality of outputs
US7250793B2 (en) Low voltage differential signaling driving apparatus
EP1360765B1 (en) Buffers with reduced voltage input/output signals
JPH0237823A (ja) レベルシフト回路
JPH08330938A (ja) レベルシフト回路
US20030222701A1 (en) Level shifter having plurality of outputs
JP3396448B2 (ja) ドライバ回路
US6300801B1 (en) Or gate circuit and state machine using the same
JP2000049584A (ja) レベルシフト回路を備えた電圧出力回路
JP2001044819A (ja) 高電圧出力インバーター
JPH1127137A (ja) 半導体集積回路
KR100261179B1 (ko) 씨모스 전압 레벨 쉬프트 회로
KR20040099649A (ko) 액정표시장치
JPH11122092A (ja) 信号レベル変換回路
JP2731057B2 (ja) コンパレータ
JP3425926B2 (ja) 出力回路
JP2002314400A (ja) 信号レベル変換回路、信号レベル変換装置、および画像表示応用機器
JP2004354970A (ja) 半導体回路装置