JPH08330035A - プラグ変換アダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えばユーロプラグをＵＫ３ピンプラグに変
換するためのアダプターにおいて、より安全でかつ使い
易いアダプターを提供する。 【構成】 アダプター１０を、ＵＫ３ピンプラグの規格
によるピン１２を有するアダプター本体１１と、このア
ダプター本体１１に角度を変えることができるように取
り付けられ、ユーロプラグ２２のピン２３が差し込まれ
る差し込み口１４ａを有するプラグホルダー１３と、に
より構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、或る規格のプラグを他
の規格のプラグに変換するためのアダプターに関する。

【０００２】

【従来の技術】電気製品において、コンセントに差し込
んで電源を取り込むためのプラグは、国や地域によって
多種の規格がある。従って、或る規格のプラグを異った
規格のコンセントに使用する場合は、プラグ変換アダプ
ターを使用する必要がある。

【０００３】従来のこのプラグ変換アダプターの一例を
図５に示す。ここで示すアダプターは、欧州規格による
２ピン型のプラグ（以下ユーロプラグという）を、英国
規格による３ピン型のプラグ（以下ＵＫ３ピンプラグと
いう）に変換するものである。

【０００４】同図において１がアダプターであり、この
アダプター１の前面側にはＵＫ３ピンプラグの規格によ
るピン２が突出され、このピン２がＵＫ３ピンプラグの
規格に対応したコンセント２０の差し込み口２１に差し
込まれるようになっていると共に、アダプター１の背面
側には、ユーロプラグ２２のピン２３が差し込まれる差
し込み口３が設けられている。

【０００５】図には表われていないが、アダプター１の
内部にはピン２に接続する接点があり、差し込み口３か
ら差し込まれたユーロプラグ２２のピン２３がこの接点
と接触することにより、ユーロプラグ２２のピン２３と
アダプター１のピン２とが接続状態となって、ユーロプ
ラグがＵＫ３ピンプラグに変換された状態となる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来こ
のアダプター１は、図６に示すようにアダプター１とユ
ーロプラグ２２とを合わせた長さａが長くなるため、ア
ダプター１のピン２をコンセント２０の差し込み口２１
に差し込んだ使用状態では、重みによるモーメントでピ
ン２の先端部に大きな負担がかかってピン２が差し込み
口２１から抜け落ち易い（図７参照）。

【０００７】この問題を回避するため、図８に示すよう
にアダプター１のケーシングの中にユーロプラグ２２を
平面的に埋め込むようにして接続する構造のものもある
が、この場合ユーロプラグ２２から導出されるコード２
４が大きく曲げられることによってこのコード２４（特
に図中ｂで示す根元部分）に余分な負担がかかる問題が
ある。またＵＫ３ピンプラグは方向性があり、この例で
はユーロプラグ２２のコード２４が下方に導出されるた
め、図示の如くコンセント２０が上下に二段あるときに
は上部のコンセント２０にアダプター１を使用するとユ
ーロプラグ２２のコード２４が邪魔となって下部のコン
セント２０を使えなくなってしまう。従ってこの例では
アダプター１は下部のコンセントにしか使用できないこ
とになる。

【０００８】本発明は以上の如き課題を解決することも
目的としてなされたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、例えばユーロプラグ（第１の規格のプラ
グ）をＵＫ３ピンプラグ（第２の規格のプラグ）に変換
するためのアダプターにおいて、このアダプターを、Ｕ
Ｋ３ピンプラグのピンを有するアダプター本体と、この
アダプター本体に角度を変えることができるように取り
付けられ、ユーロプラグのピンが差し込まれる差し込み
口を有するプラグホルダーと、により構成したものであ
る。

【００１０】

【作用】上記の如く構成される本発明のアダプターは、
ユーロプラグが差し込まれるプラグホルダーの角度が可
変式であることにより、使用中にアダプター本体のピン
の先端部に負担がかかることはなく、またユーロプラグ
のコードにも余分な負担がかからないので、安全性が高
い。また例えばコンセントが上下に二段ある場合、上
段、下段を問わずにアダプターを使用できるようになる
ため、使い易い。

【００１１】

【実施例】以下、図１〜図４を参照しながら本発明の実
施例について説明する。本実施例においても、前述した
従来例と同様に、ユーロプラグをＵＫ３ピンプラグに変
換するアダプターを例示して説明する。

【００１２】図１〜図４において１０は本発明によるア
ダプターを全体として示し、１１はアダプター本体で、
このアダプター本体１１の前面側にはＵＫ３ピンプラグ
の規格による３本のピン１２が突出されており、このピ
ン１２がＵＫ３ピンプラグの規格に対応したコンセント
２０の差し込み口２１に差し込まれるようになってい
る。

【００１３】アダプター本体１１の背面側には、ユーロ
プラグ２２を差し込むためのプラグホルダー１３が取り
付けられている。このプラグホルダー１３は、ユーロプ
ラグ２２のピン２３が差し込まれる差し込み口１４ａを
有する左右の筒状体１４と、この左右の筒状体１４と１
４を連結する連結板１５とにより全体としてＨ型に形成
されており、左右の筒状体１４の基端部において支軸１
６を介してアダプター本体１１の中央部に上下方向に回
動可能に取り付けられている。このプラグホルダー１３
のアダプター本体１１に対する角度の可変範囲は、図４
Ａ〜Ｃにより明らかな如く、略１８０°に設定されてい
る。

【００１４】図には表われていないが、プラグホルダー
１３の左右の筒状体１４の内部にはピン１２に接続する
接点があり、差し込み口１４ａから差し込まれたユーロ
プラグ２２のピン２３がこの接点と接触することによ
り、ユーロプラグ２２のピン２３とアダプター本体１１
のピン１２とが接続状態となって、ユーロプラグがＵＫ
３ピンプラグに変換された状態となる。尚、ここでユー
ロプラグ２２のピン２３と接続されるのは、アダプター
本体１１の３本あるピン１２のうち左右の２本のピンで
あり、残る中央上部のピンには何も接続されない。

【００１５】またプラグホルダー１３は、普通のコンセ
ントと同じように、ユーロプラグ２２のピン２３が所要
の摩擦抵抗を持って差し込み口１４ａに差し込まれるよ
うになっており、これによってユーロプラグ２２が簡単
には抜け落ちない構造となされている。

【００１６】さらに本例のアダプター１０では、アダプ
ター本体１１の背面側の中央部に、Ｈ型に形成されるプ
ラグホルダー１３の左右の筒状体１４と１４の間のスペ
ースを利用してヒューズソケット１７が着脱可能に配置
されており、このヒューズソケット１７の内部に例えば
１３Ａのヒューズ１８が収納されるようになっている。
このヒューズ１８はアダプター本体１１のピン１２とユ
ーロプラグ２２のピン２３との接続経路の途中に介挿さ
れ、定格以上の電流が流れることを防止するためのもの
である。

【００１７】以上のように構成される本例のアダプター
１０は、ユーロプラグ２２が差し込まれるプラグホルダ
ー１３の角度を変えられることにより、アダプター本体
１１のピン１２をコンセント２０の差し込み口２１に差
し込んだ使用状態でピン１２の先端部に大きな負担がか
かることはないので、ピン１２が差し込み口２１から脱
落するおそれはなく安全である。またユーロプラグ２２
のコード２４が大きく曲げられることもないので、この
コード２４に余分な負担がかからず、その面でも安全性
が高い。

【００１８】さらにプラグホルダー１３の角度が変えら
れることにより、図示のようにコンセント２０が上下に
二段ある場合、どちらのコンセントにアダプター１０を
使用しても、ユーロプラグ２２のコード２４が他方のコ
ンセントの使用を妨げることはない。従って本例のアダ
プター１０はコンセントの上段、下段を問わずに使用で
きるので、使い勝手が良い。

【００１９】また本例のアダプター１０では、ユーロプ
ラグ２２が差し込まれるプラグホルダー１３をＨ型にす
ることにより、このプラグホルダー１３の強度を保つと
同時にアダプター本体１１の中央部にヒューズソケット
１７を配置することができるため、全体をコンパクトに
設計することができる。勿論、ヒューズ１８の交換も容
易にできる。

【００２０】さらに、ユーロプラグ２２のピン２３は図
１に示すように基部側の半部２３ａが被覆されており、
先端部分にのみ金属部が露出しているため、このピン２
３をプラグホルダー１３に差し込んだ状態では差し込み
口１４ａの部分に金属部が露出することはないので、よ
り安全である。

【００２１】さらに本例のアダプター１０は構造的に極
めて簡単であって部品点数が少ないので、安価に製作で
きることも大きな特長である。

【００２２】尚、以上の実施例ではユーロプラグをＵＫ
３ピンプラグに変換するアダプターを例示したが、本発
明はこれに限定されるものではないことは言うまでもな
い。

【００２３】

【発明の効果】以上の実施例で明らかな如く本発明は、
第１の規格のプラグを第２の規格のプラグに変換するた
めのアダプターにおいて、第１の規格のプラグが差し込
まれるプラグホルダーの角度が可変式であることを大き
な特長とするものであり、これによって、より安全でか
つ使い易いアダプターを安価に提供することができる。
またプラグホルダーをＨ型にしてアダプター本体の中央
部にヒューズの収納部を配置したことにより、アダプタ
ーの全体をコンパクトにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のアダプターを示す斜視図である。

【図２】実施例のアダプターの背面側から見た図であ
る。

【図３】実施例のアダプターの正面から見た図である。

【図４】実施例のアダプターの側面から見た図である。

【図５】従来例のアダプターを示す斜視図である。

【図６】従来例のアダプターの説明図である。

【図７】従来例のアダプターの説明図である。

【図８】他の従来例のアダプターを示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ アダプター １１ アダプター本体 １２ ピン（ＵＫ３ピン型） １３ プラグホルダー １４ 筒状体 １４ａ 差し込み口 １５ 連結板 １７ ヒューズソケット １８ ヒューズ ２０ コンセント ２１ 差し込み口 ２２ ユーロプラグ ２３ ピン ２４ コード

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の規格のプラグを第２の規格のプラ
   グに変換するためのアダプターであって、 上記第２の規格のプラグのピンを有するアダプター本体
   と、 このアダプター本体に角度を変えることができるように
   取り付けられ、上記第１の規格のプラグのピンが差し込
   まれる差し込み口を有するプラグホルダーと、 により構成されるプラグ変換アダプター。
2. 【請求項２】 上記プラグホルダーは、上記アダプター
   本体に対し略１８０°の範囲で角度を変えることができ
   る請求項１に記載のプラグ変換アダプター。
3. 【請求項３】 上記プラグホルダーの全体形状をＨ型と
   し、上記アダプター本体の中央部にヒューズの収納部を
   配置できるようにした請求項１に記載のプラグ変換アダ
   プター。