JPH08328800A - ビデオ・オーバーレー・メニューのビデオ・レシーバ・ディスプレイ装置および方法 - Google Patents

ビデオ・オーバーレー・メニューのビデオ・レシーバ・ディスプレイ装置および方法

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JPH08328800A
JPH08328800A JP8112808A JP11280896A JPH08328800A JP H08328800 A JPH08328800 A JP H08328800A JP 8112808 A JP8112808 A JP 8112808A JP 11280896 A JP11280896 A JP 11280896A JP H08328800 A JPH08328800 A JP H08328800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示される視覚イメージの修正を制御する遠
隔制御装置が関連付けられたビデオ・ディスプレイを提
供する。 【解決手段】 ビデオ・ディスプレイは、関連のセット
・トップ装置を備えたテレビジョン受像機、高機能テレ
ビジョン受像機、またはテレビ表示用に使用可能状態に
なっているパーソナル・コンピュータ・システムとする
ことができる。遠隔制御装置の使用により、視聴者は、
ビデオ・ディスプレイを制御するプロセッサに、特に簡
潔な言語で作成され、メニューなどの表示を制御する制
御プログラムを実行させることができる。メニューは、
生のモーション・ビデオ・イメージ上のオーバーレーと
して表示される。ディスプレイ制御装置とビデオ受信回
路は、表示可能画面領域の小さい部分を専有するフルモ
ーション・ビデオ視覚イメージと、画面領域の大部分を
占有するメニュー表示とを表示するために協調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本明細書で「テレ
ビ空間(television space)」と呼ぶものに対する消費
者使用に関する。すなわち、従来のようなビデオ/オー
ディオ信号ストリームの使用は、ラジオ周波数帯域によ
る同報通信またはケーブル配布によって配布されてきた
か、またはカセット・レコーダまたはビデオ・ディスク
・プレーヤなどのビデオ・レコーダ/プレーヤから使用
できるようになっていたか、またはカメラ、ゲーム・シ
ステム、コンピュータなどの直接的なライブ・ソースか
ら使用できるようになっていた。このようなビデオ/オ
ーディオ信号ストリームは、アナログ情報またはディジ
タル・コード化情報のいずれを伝達するかにかかわら
ず、多くの消費者にとって重要な情報源ならびに娯楽源
を表すようになった。
【0002】
【従来の技術】これまで、テレビ空間へのアクセスは、
テレビジョン受像機の使用によって達成されていた。そ
の後、配布方法の変化が起こり、その結果、アナログ信
号ストリーム用のケーブル・ボックスなどの様々なセッ
ト・トップ装置や、レコーダ/プレーヤ、ゲーム・マシ
ン、ホーム・コンピュータなどが使われるようになっ
た。テレビ空間を使用するこのような装置が急増したの
で、関連制御装置も同様に急増している。また、テレビ
空間技術は現在「ホーム・シアタ」と呼ばれるものに近
づいてきたので、相互に接続された7つまたはそれ以上
もの構成要素を有するシステムが可能になってきた。こ
のような複数のシステムからなるシステムでは、構成要
素システムの一部または全部が専用の遠隔制御装置を備
え、システムの正面に設けられている制御装置を直接操
作する必要性を回避しながら視聴者がそれぞれの構成要
素システムの機能性を制御できるようになっている可能
性がある。システムの急増により、ユーザは遠隔制御装
置の急増に直面しなければならない場合が多くなってい
る。
【0003】遠隔制御装置の急増と同時に、「汎用」遠
隔装置を備えようという試みが行われてきた。このよう
な試みの結果、遠隔制御装置は、通常はボタンの形式に
なっている手動インタフェースを備えるようになり、こ
れが人間の実用性の限界に近づくかまたはそれを上回っ
ている。例としては、50個程度の個別の(別々にまた
はまとめて操作可能な)ボタンを備えている可能性のあ
る、ホーム・シアタ用の構成要素システムの一部を備え
た遠隔制御装置が提供されている。
【0004】このような制御装置の急増や制御機能の急
増の結果、消費者にとって管理不能な状況が発生してい
る。複数の遠隔制御装置およびシステム要素間の制御の
調整は、急速に不可能なほど困難になっている。さら
に、ユーザ・インタフェースは混乱状態に陥っている。
特定の遠隔制御装置上の特定のボタンを選択し操作する
ことによって達成できる応答の一部になることは、視聴
者にとって困難なことになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、テレビ空間
用ならびに資源割振りやナビゲーションに関する同様の
問題を示す他の環境用に、ディスプレイ制御装置や、デ
ィスプレイ制御装置および関連中央演算処理装置(CP
U)によって実行される制御プログラムと協調する単一
遠隔制御装置を提供することにより、上記の諸問題を解
決することを提案する。本発明による遠隔制御装置は、
それが関連するシステム全体の資源にアクセスすること
ができる。さらに、使用可能な機能間のナビゲーション
と資源割振りは、テレビ空間に入ってくるビデオ/オー
ディオ・ストリームから得られるイメージをオーバーレ
ーするかまたは変更する、画面イメージの表示によって
実施される。これは、視聴者が操作すべき最小限のボタ
ンで実施される。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の説明を銘記して、
本発明の一目的は、このように得られる視覚イメージを
表示するシステムを介してアクセスすべきサービスまた
は機能の選択を行う際に、テレビ空間または他の場所で
見られる同様のディスプレイで使用可能になっているプ
ログラミングの視聴者を支援することにある。この目的
を達成する際に、本発明は、基本プログラミングとして
現在受信および表示されている視覚イメージをメニュー
・ディスプレイの上にオーバーレーする。このようなデ
ィスプレイにより、現在の基本プログラミングを表示す
ることに代わる広範囲の代替方法がユーザに提示される
が、ユーザに代替選択肢を通知するときにそのプログラ
ミングのイメージが依然として表示される。
【0007】本発明の目的の一部について説明してきた
が、添付図面に関連して説明が進むにつれて他の目的に
ついても説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施例が示され
ている添付図面を参照して、本発明について以下に詳述
するが、以下の説明の最初に当たり、当業者であれば本
明細書に記載する発明の有利な結果を達成しながらこの
ような発明を変更することができることに留意された
い。したがって、以下の説明は、本発明を制限するもの
ではなく、当業者向けの広い教示開示であると理解すべ
きである。
【0009】本発明の特定の実施例の詳細説明に取りか
かる前に、本発明を使用可能な環境について、ある程度
説明すると有用であると思われる。
【0010】より拡張性の高い形態では、ビデオ・ディ
スプレイ装置と、ビデオ・ディスプレイ装置による視覚
イメージの表示を駆動する回路と、ディスプレイ制御装
置、遠隔制御装置とを有するシステムを使用して、本発
明を実施する。最も単純な形態では、遠隔制御装置とデ
ィスプレイ制御装置とを使用することにより、本発明を
実施することができる。
【0011】ここに記載する本発明の実施に有用なビデ
オ・ディスプレイ装置は、テレビジョン受像機などの消
費者向け電子システムやパーソナル・コンピュータ・シ
ステムで従来から使用されているようなガラス容器入り
陰極線管(CRT)や、大型ディスプレイに使用されて
いるようなテレビ・プロジェクタや、同様に使用される
液晶ディスプレイ(LCD)、ガス・プラズマ・ディス
プレイ、その他のフラット・パネル・ディスプレイなど
を含むものとして企図されている。上記のタイプの装置
は例として挙げただけであり、本発明が有用になる各種
タイプのディスプレイは、本明細書を作成している時点
で一般に使用されていないかまたは不明であっても、上
記の装置で提示される表示と同様に視聴者に視覚イメー
ジを表示できるものであれば、他のタイプのディスプレ
イ装置もさらに含むように拡張されるものとする。
【0012】どの例でも、ディスプレイは、このような
視覚イメージを表示するためにビデオ・ディスプレイ装
置を駆動するビデオ信号をビデオ・ディスプレイ装置に
送達することができる回路に結合される。このような回
路は、視聴者が直接感知できず、しかも適切な処理後に
視覚表示を生成する予定のデータを伝達する周波数で伝
送または配布されるビデオ信号ストリームを受信するた
めのアナログまたはディジタル・チューナを含むことが
できる。このような回路の具体的な例については後述す
る。ただし、テレビジョン受像機のアクセサリとして使
用するセット・トップ装置、テレビジョン受像機、パー
ソナル・コンピュータ・システム、または他のタイプの
消費者向け電子システムで通常見られるものを含むこと
ができるものとする。
【0013】このような回路によりこのような回路に送
達されるビデオ信号ストリームは、様々な特性を持つ可
能性がある。このストリームは、伝送または格納が容易
になるように処理することによって一部の情報が圧縮さ
れている圧縮信号からなる可能性がある。このような圧
縮技術の1つは、Motion Picture Engineering Group
(MPEG)によって規定されているものである。この
ような場合、回路はビデオ信号ストリームの圧縮解除の
ための備えも含む可能性がある。また、ストリームは、
未圧縮信号からなる可能性がある。さらに、ストリーム
は、従来のNTSCまたはPAL同報通信テレビ品質な
どのアナログ情報、あるいはアナログ情報のディジタル
化または直接作成によって得られるディジタル情報から
なる可能性もある。このストリームは、描写または記録
される事象の発生と同時に送受信され表示されるという
意味で「ライブ」である可能性もある。このような信号
の配布は、同報通信によるか、またはケーブル、光ファ
イバなどのような何らかの同報通信配布方法によるもの
と思われる。
【0014】本明細書に記載する上記の発明のすべての
実施例では、ディスプレイ制御装置の制御下でビデオ信
号ストリームがビデオ・ディスプレイ装置に送達され
る。以下に詳述するディスプレイ制御装置は、次に記載
する様々な環境で見られる可能性がある。
【0015】このような環境の1つは、本発明で企図す
るように、ケーブル配布ネットワークによってビデオ・
ストリームが送達される多くの家庭で使用されているよ
うなケーブル・チューナ・システムの形態になると思わ
れるセット・トップ装置によって提供される。セット・
トップ装置は、暗号化の有無にかかわらず、衛星伝送ま
たはディジタル形式で配布するビデオ信号ストリームを
復号する機能を有することができる。また、この装置
は、VHSテープまたはビデオディスクなど、記録/再
生機能を含む装置の形態にすることもできる。また、お
そらく任天堂やセガが提供するシステムが最も有名だと
思われるゲーム・マシンとして知られる形態にすること
もできる。この装置は、分散リンクにより直接または従
来の電話回線などの代替チャネルを介して配布システム
に信号を返すように、バック・チャネル機能を含むこと
もできる。また、セット・トップ装置は、上記に簡単に
説明したシステムならびにこのように詳細には本明細書
に記載されていない他のシステムの全機能の一部を含む
こともできる。
【0016】このようなセット・トップ装置の1つを図
1により具体的に示すが、同図には、テレビジョン受像
機10と、遠隔制御装置20と、セット・トップ装置3
0とが示されている。
【0017】テレビジョン受像機10は、テレビジョン
受像機のいずれかの供給業者から消費者に提供されるタ
イプの装置であることが好ましく、その内部にビデオ・
ディスプレイ装置12が配置されているハウジングまた
はキャビネット11を有することになる。上記の通り、
ディスプレイ装置12は、複数の形態のうちのいずれか
1つを取ることができる。また、ハウジングまたはキャ
ビネット11内部にはビデオ受信回路(図1に図示せ
ず)も収容され、この回路は、視聴者が直接感知できな
い周波数で伝送された信号を受信し、視聴者が認識可能
な視覚イメージを表示するためにビデオ・ディスプレイ
装置を駆動するビデオ信号をビデオ・ディスプレイ装置
に送達するために、ビデオ・ディスプレイ装置に結合さ
れている。テレビジョン受像機は、NTSCまたはPA
L規格の同報通信信号を受信するように構成されたも
の、あるいはケーブル・サービス・プロバイダによって
配布される可能性のあるアナログ信号の多数のチャネル
を直接受信可能な設計を実現する「ケーブル作動可能」
レシーバにすることができる。また、テレビジョン受像
機は、ディジタル・データ・ストリームを受信するよう
に構成されたものにすることができるが、この開示を作
成している時点では、このようなセットはまだ消費者向
け製品として市販されていない。このようなレシーバ用
の回路の詳細は、複数の業界参考文献のいずれかに記載
されている可能性がある。
【0018】ビデオ受信回路は、表示すべき視覚イメー
ジを定義するアナログ情報、このような視覚イメージを
定義するディジタル・コード化情報、またはこのような
視覚イメージを定義する圧縮済みディジタル・コード化
情報を伝達する信号を受信できるものとして企図されて
いる。このような信号は、同報通信伝送、ケーブル伝
送、衛星伝送、または通信ネットワークによる伝送によ
って伝送されるものと企図されている。
【0019】遠隔制御装置の一形態は、図1および図2
の20に示されている。制御装置20は、テレビジョン
受像機10からある程度の距離離れていても使用可能な
3軸遠隔制御装置であることが好ましい。「3軸」とい
う用語の意味は、この説明の後に続く説明によって明ら
かになるはずである。制御装置20は、ディスプレイ装
置上に表示されたイメージの視聴者の手に収まるサイズ
のハウジング21を有する。このハウジングは、ユーザ
の手に気持ちよく収まるように特に意図した構成のもの
として示されているが、適当に収まるものであれば、ど
のような構成を取ることもできる。また、制御装置20
は、視聴者による操作のためにハウジング21内に取り
付けられた手動で係合可能な入力装置22と、視聴者に
よる入力装置22の操作に応じて所定の方法で調整され
たコマンド信号を視聴者が直接感知できない周波数で伝
送するためにハウジング内に取り付けられ、入力装置2
2に結合された制御トランスミッタ回路(図2では見え
ない)とを有する。このような回路は、図示していない
が、テレビジョン受像機やオーディオ・システムなどの
消費者向け電子システムによって広く使用されているよ
うな従来の他のハンド・ヘルド遠隔制御装置に使用する
こともできる。このため、この回路はこのような装置の
メーカの教示に従っている可能性がある。
【0020】入力装置の「3軸」特性は、「押して選
択」特性とも呼ばれる場合がある。別の言い方をすると
(また、この説明が進むにつれてより明白になるよう
に)、この入力装置は、ユーザの手元に向かってまたは
手元から、ならびに装置22の中心にある円の周囲のい
ずれかの点に向かって、左右に操作することができる。
このようなアクションが羅針図に合わせてあると見なす
と、左右の動きは東西方向になる可能性があり、ユーザ
の手元に向かったり手元から離れる動きは南北方向にな
る可能性がある。この分析では、装置22は、羅針盤の
360度のいずれかの点に向かう動きを示すことができ
る。
【0021】このように操作すると、入力装置22は、
本発明の企図では、ディスプレイ装置12により提供さ
れる視野を横切るカーソルまたはポインタ表示要素の動
きを最終的に実施することになる信号を生成する。この
ような操作によって、(以下の説明によりさらに明白に
なるように)表示された視覚イメージの適当な部分の上
にポインタが位置決めされると、入力装置22を押すこ
とによってこのような要素が示すアクションを選択する
ことができる。したがって、(前述のように)羅針図の
点への動きは2つの軸上の動きであるのに対し、入力装
置22を押すことは第3の軸に沿った動きである。「3
軸」遠隔制御装置という用語の元になっているのは、ポ
インタ位置決め用の2軸運動とアクション選択用の第3
の軸運動である。
【0022】入力装置22は、1つの形態で示されてい
るが、様々な形態を取ることができる。特に、装置22
は、ここで「ウィグル・スティック」と呼ばれるものと
して示されている。ウィグル・スティックは、本発明の
企図では、遠隔制御装置20のハウジング21内で旋回
し、そこから突き出している細長い部材である。ひずみ
計タイプの装置またはその他の電気機械式センサにする
ことができる適当なセンサにより、ウィグル・スティッ
クにかかる圧力またはその物理的な動きが、視聴者の操
作を示す電気信号に変換される。入力装置22の代替形
態は、ウォブル・プレート(テレビジョン受像機用のゲ
ーム・マシンのアクセサリとともに使用する市販のゲー
ム制御装置上に見られる装置と同様)、トラックボー
ル、マウス、または慣性マウスにすることができる。最
後の2つの形態の装置の相違点は、パーソナル・コンピ
ュータ・システムとともに従来から使用されているマウ
スでは、ディスプレイ装置によって提供される視野を横
切るカーソルまたはポインタ表示要素の動きを実施する
信号を生成するためにユーザがそれを動かす表面上に乗
っているのに対し、慣性マウスでは、組込み式の慣性プ
ラットフォームを基準にし、空中のように表面とは無関
係に操作することができる点である。このような装置
は、エア・マウスとも呼ばれる。
【0023】遠隔制御装置20は、様々な方法の1つで
ディスプレイ制御装置(この説明の後半で詳述する)に
結合されている。図1〜6に示す形態では、入力装置2
0は、視聴者による入力装置の操作に応じて所定の方法
で調整されたコマンド信号を視聴者が直接感知できない
周波数で伝送するためにハウジング21内に取り付けら
れ、入力装置22に結合されたコマンド送信回路によっ
て結合されている。このようなコマンド信号は、他のポ
インタ制御装置に関連して当業者にとって既知の通り、
赤外線放射エミッタ、ラジオ周波数エミッタ、または超
音波エミッタによって放出することができる。図7〜9
のパーソナル・コンピュータ・システムに関連して後述
する他の形態では、細長いたわみ導体を介してコマンド
信号を転送することができる。
【0024】図3〜5にはセット・トップ装置30の1
つの形態がより具体的に示されているが、これらの図を
参照してその詳細について説明する。ただし、ここに記
載する特定の装置は、上記に示唆されているこのような
装置のいくつかの変形態様の1つにすぎないことに留意
されたい。図示の実施例は、図3に示すように信号の多
くが装置30の要素間を流れる際に通るアナログ・マル
チプレクサ31を備えていることが好ましい。アナログ
・マルチプレクサ31に到達する信号は、アンテナまた
はケーブル接続部32から第1または第2のチューナ3
4、35あるいはケーブル・インタフェース36を介し
て到達することができる。ケーブル・インタフェース
は、単一使用(「視聴ごとに支払」)または定時間隔
(加入)のいずれかで確実にコード化された信号ストリ
ームの暗号解読に対応するすることができる。また、ア
ナログ・マルチプレクサ31は、MPEGプロセッサ3
8、ビデオ・プロセッサ39、VHSビデオ・カセット
・レコーダ/プレーヤまたはビデオディスク・プレーヤ
などのビデオ記録/再生装置40、カメラ用補助ポート
42によるカメラ(図示せず)やゲーム用補助ポート4
4によるゲーム・マシン(図示せず)などの補助装置の
出力からの信号ストリーム用のコンジットとしても機能
する。
【0025】ビデオ・プロセッサ39は、セット・トッ
プ装置の中心的要素である。上記の諸要素に加え、プロ
セッサ39は、システム・メモリ45、アナログ・オー
ディオ制御装置46、中央演算処理装置すなわちCPU
として機能するマイクロプロセッサ48、フラッシュ・
メモリ49、赤外線レシーバ/ブラスタを含む入出力プ
ロセッサ50、拡張バス51、ケーブルまたは電話用モ
デム52、コンパクト・ディスク(すなわちCD)ドラ
イブ54に機能的に接続されている。これらの要素のそ
れぞれは、以下に詳述する機能を提供する。
【0026】ビデオ・プロセッサ39については、図5
を扱う本文で詳細に説明する。ここでは、ビデオ・プロ
セッサ39が、メモリ・リフレッシャ、ビデオ制御装
置、ブリッタ図形補助プロセッサ、CDドライブ制御装
置、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、音声補助プ
ロセッサ、可能な6通りのバス・マスタ(CPU、ブリ
ッタ、DSP、メモリ・リフレッシャ、ビデオ制御装
置、CDドライブ制御装置)間のシステム・メモリへの
アクセスのアービトレーションを行うアービトレータと
いう各種機能ブロックを含むと述べるだけにとどめる。
アービトレータは、本明細書に記載するように、各種装
置の特性の変化を制御し、ビデオ・プロセッサ39内の
すべての装置と電気回路として連絡している。たとえ
ば、CPU48は、割込みが発生するまですべてのバス
・マスタのうちで優先順位が最も低くなる。したがっ
て、アービトレータは、CPUへのインタフェースと割
込み制御装置の両方に対して回路上、連絡している。
【0027】CPU48には、SYSTEMバスが関連
付けられている。このSYSTEMバスは、DATAバ
スと、ADDRESSバスと、CONTROLバスとを
含む。ビデオ・プロセッサ39はシステム・メモリ45
用のアービトレータであり、したがって、SYSTEM
バスはビデオ・プロセッサ39によってSYSTEM'
バス(DATA'バスと、ADDRESS'バスと、CO
NTROL'バスとを含む)に変更される。
【0028】システム・メモリ45は、画面RAMと、
システムRAMと、ブートストラップROMとを含む。
システム・メモリ45については、図5に付随する本文
で詳細に説明する。
【0029】入出力プロセッサ50は、遠隔制御装置2
0、キーボード、ディジタイザ、プリンタ、タッチパッ
ドなどの多数の入出力装置とCPU48とのインタフェ
ースを取る。好ましい実施例では、この入出力プロセッ
サは、2MHzで動作し、モトローラ社製の事前プログ
ラミング済みのMC68HC705C8(以下「68HC705」
と呼ぶ)である。68HC705入出力プロセッサは、
次のように68HC705を周辺装置として構成するこ
とによってCPU48とのインタフェースが取られる。
すなわち、(1)PA0〜PA7はDATAバスのD0
〜D7に接続され、(2)PB7、PB1、PB2はA
DDRESSバスとCONTROLバスのGPIO1
(ビデオ・プロセッサ39によって復号化される32バ
イトのアドレス範囲)、A1、A2にそれぞれ接続さ
れ、(3)PB3、PB4、PB5はCONTROLバ
スのADS、READY、W/Rにそれぞれ接続され
る。したがって、入出力プロセッサは、入出力空間内の
4つの16ビット・アドレス(以下、AS0、AS2、
AS4、AS6と呼ぶ)を有するように復号化される。
また、入出力プロセッサは、遠隔制御装置20から放出
された信号パケットを検出して受信することができる、
適切なレシーバ回路とのインタフェースも取る。
【0030】68HC705内のプログラムは、次のよ
うにCPU48とのインタフェースを取る。68HC7
05は、プロセッサ・バスに直接接続し、CPU48へ
の入出力ポートとして動作するように設計されている。
残りのプロセッサが受信可能になるまで、1対の内部ラ
ッチがそれぞれのプロセッサ間でやりとりされるデータ
を保管する。それぞれのプロセッサへの状況ビットは、
データ・ラッチの状態を示す。各プロセッサは、その状
況ビットを検査することによって、前のデータが読み取
られたかどうかと、新しいデータが読み取られるのを待
っているかどうかを判別することができる。
【0031】入出力プロセッサ50は、(1)50ms
タイマ、(2)入力装置用のシリアル制御装置リンク、
(3)システム・リセット、(4)CDドライブ54用
のデータ/ストローブ/肯定応答(DSA)CD制御通
信リンクという諸機能を実施する。
【0032】50msタイマは、68HC705入出力
プロセッサのウォッチドッグ・タイマを使って実施す
る。ウォッチドッグ・タイマの期限が切れると、入出力
プロセッサはビデオ・プロセッサ39のアナログ割込み
1(AI1)を使用してCPU48への割込みを行う。
CPU48は、上記の16ビット入出力ポートAS0を
読み取ることによってこれに応答し、その結果、ビデオ
・プロセッサ48が入出力プロセッサを活動化し、それ
により、CPU48と入出力プロセッサとの間のデータ
転送が行われる。
【0033】入力装置は、シリアル制御装置リンクと複
数の制御装置により入出力プロセッサ50に接続され
る。これらの制御装置は、信号で通知された制御装置の
動きをシリアル・リンクによる伝送に適したフォーマッ
トに変換する。この制御装置は、システム・ユニットへ
の制御装置シリアル・データ・リンクによりデータ・パ
ケットを送信する。データ・パケットは入出力装置のタ
イプによって異なる。座標型の装置(ウィグル・スティ
ック、ウォブル・プレート、マウス、ジョイスティック
などを含む、本発明が具体的に関連するものなど)はス
イッチ開閉型の装置(キーボード、ディジタル・ジョイ
スティック、スイッチ・パッドなど)とは異なるデータ
・パケットを有する。制御装置は、赤外線レシーバ、ラ
ジオ・レシーバなど、遠隔制御装置20によって放出さ
れる信号に適したレシーバを含むことになる。
【0034】シリアル制御装置リンクは、データ受信
線、VCC(+5VDC)線、アース線という3本の線
から構成される。68HC705は、PD0/RDIピ
ンを使用して制御装置シリアル・リンクのデータ受信線
を実現する。このピンは、周知の非同期フォーマットを
使用するシリアル装置へのインタフェースとして使用す
るように設計されている。代替実施例では、クロック式
同期フォーマットを使用することも可能である。
【0035】上記に示唆したように、CPU48は、当
技術分野で周知のようにDATAバス、ADDRESS
バス、CONTROLバスという複数のバスを生成す
る。この3つのバスは、まとめてSYSTEMバスと呼
ぶ。好ましい実施例では、CPU48は、インテル社
(3065 Bowers Ave., Santa Clara, California, 9505
1)製の80376である。80376は、当技術分野
で周知であり、同じくインテル社より販売されている周
知の80386SXの変形である。80376が803
86SXと異なる点は、80376が16ビット・モー
ドではなく32ビット・モードで始動する点である。具
体的には、CR0レジスタが強制的に0011H(00
11の16進表記)状態になり、ビット0が強制的に論
理1になり、376を効果的に32ビット・メモリ・モ
ードで動作させる。仮想386動作を可能にするために
ページングが可能になっている。
【0036】本発明では、前記ビデオ・ディスプレイ装
置による視覚イメージの表示を制御するためにプロセッ
サがアクセス可能になるように、CPUがたとえば、セ
ット・トップ装置のシステム・メモリ45などに格納さ
れた制御プログラムにアクセスできることを企図してい
る。当業者には分かるように、プログラム制御のディジ
タル装置の設計では、このような制御プログラムにアク
セスするプロセッサは、プログラムの作成者が設定した
諸機能を実施するために、制御プログラムをロードし、
制御プログラムの制御下で動作することができるように
なる。たとえば、この開示などのこのような制御プログ
ラムにより、遠隔制御装置20のコマンド送信回路から
のコマンド信号を受け取る入出力プロセッサ50に関連
するか、または入出力プロセッサ50に組み込まれたコ
マンド受信回路は、受け取ったコマンド信号から、ディ
スプレイ装置上に表示される視覚イメージの修正を指示
するイメージ指示信号を導出することができる。さら
に、制御プログラムにより、コマンド受信回路とテレビ
ジョン受像機10のビデオ受信回路に結合されたビデオ
・プロセッサ39内のコマンド処理回路は、イメージ指
示信号を受け取り、視聴者による遠隔制御装置の操作に
よって指示された通りに装置12上に表示される視覚イ
メージを修正することになる。
【0037】制御プログラムを実行する場合、ここに記
載するシステムは、メモリ装置内のディジタル・コード
化データを受け取り、格納し、送達し、メモリ装置に格
納されたディジタル・コード化制御プログラムをメモリ
に結合されたマイクロプロセッサで実行する。また、制
御プログラムは、遠隔制御装置20の操作から得られる
所定のイメージ指示信号に応答して所定の方法でビデオ
信号を修正するためにマイクロプロセッサによる実行時
に有効なものになる。このような制御プログラムの実行
は、オペレーティング・システム・プログラムの実行に
よるテレビ・ビデオ・ディスプレイ装置の動作資源への
マイクロプロセッサのアクセスの制御、またはアプリケ
ーション・プログラムの実行によるビデオ信号の修正の
制御あるいはその両方の制御を含むことになる。すなわ
ち、実行される制御は、資源アクセスに関するオペレー
ティング・システムによる割振りと、アクセスされた資
源に関するアプリケーション・プログラムによる利用の
両方に基づいて行われる。
【0038】セット・トップ装置30に関連する追加回
路については、図4に示す。次に図4を参照すると、追
加回路は、ビデオ・ディジタル・アナログ変換器(ビデ
オDAC)55、NTSC/PAL(「PAL」とは周
知の欧州テレビ信号規格を指す)エンコーダ56、RF
変調装置58、オーディオ・アナログ・ディジタル変換
器/ディジタル・アナログ変換器/圧縮器/圧縮解除器
(ADC/DAC/CODEC)59という4つの装置
を含む。
【0039】ビデオ・プロセッサ39は、図5に付随す
る本文でさらに詳述する複数の機能ブロックを有する。
この時点での説明では、このような2つのブロックがビ
デオ制御装置60とディジタル信号プロセッサ(DS
P)61であることを明記するだけで十分である。
【0040】ビデオ・プロセッサ39のビデオ制御装置
60は外部ビデオDAC55に接続し、これは当技術分
野で周知のように、ビデオ制御装置60からの18ビッ
トのピクセル情報(赤、緑、青のそれぞれ6ビットず
つ)をRGB信号に変換するものである。ビデオDAC
の各カラー・チャネル(R、G、B)はR2R抵抗器ツ
リーと2N2222トランジスタとによって実現され
る。RGB信号はNTSC/PALエンコーダ62によ
ってNTSC複合ビデオに変換される。NTSC/PA
Lエンコーダ62は、ビデオ・プロセッサ39のビデオ
制御装置60によって生成されるクロマ・クロック、H
SYNC、VSYNCの各信号と、ビデオDAC55に
よって生成される赤、緑、青の各ビデオ出力とを受け入
れ、周知のNTSCまたはベースバンド・ビデオ・フォ
ーマットの複合ビデオ信号を生成する。代替実施例で
は、周知のPAL(欧州テレビ信号規格)フォーマット
を生成することができる。複合ビデオ信号は、当技術分
野で周知のように、単一の雌型RCAタイプのフォン・
ジャックを備えた任意の外部複合ビデオ・ディスプレイ
装置に接続される。好ましい実施例では、NTSC/P
ALエンコーダ56はモトローラ社製のMC1377で
ある。
【0041】RF変調装置58は、MC1377からの
複合ビデオ信号とオーディオADC/DAC/CODE
C59からの左右のオーディオ線出力信号とを搬送周波
数上に統合し、テレビジョン受像機10に直接入力する
のに適したRFビデオ信号(RFビデオで示す)を生成
する。異なるPAL(欧州テレビ信号規格)フォーマッ
トとNTSCフォーマットを生成するためには、異なる
RF変調装置と水晶を使用しなければならない。RFビ
デオ信号は、当技術分野で周知のように、単一の雌型タ
イプFの同軸コネクタを備えた外部装置に接続される。
【0042】オーディオADC/DAC/CODEC5
9は、周知のフィリップスI2Sプロトコルに適合する
シリアル・リンクによってDSP61にリンクされる。
ADC/DAC/CODEC59は、アナログ・データ
からディジタル・データへの変換と、その逆の変換とを
行い、ディジタル・データの圧縮と圧縮解除とを行う。
ADC/DAC/CODEC59は、任意のマイクロフ
ォンからビデオ・プロセッサ39への外部ステレオ・ア
ナログ・データのインタフェースを取る。オーディオ入
力は、標準のステレオ1/4"コネクタを備えた外部装
置に接続される。また、オーディオADC/DAC/C
ODEC59は、左右のオーディオ線出力信号を生成す
ることにより、ビデオ・プロセッサから外部装置へのデ
ィジタル・データのインタフェースも取る。これらの信
号は、当技術分野で周知のように、2つの雌型RCAフ
ォン・ジャックを備えた任意のスピーカなどの外部装置
に接続される。前述のように、オーディオ線信号もRF
ビデオ信号に追加される。
【0043】好ましい実施例では、ADC/DAC/C
ODEC59はCrystal Semiconductor社製のCS42
16である。この部分は、プログラム可能な利得を備え
たマイクロフォン入力ならびにプログラム可能減衰器に
よる出力を含んでいる。利得と減衰はともに、DSP6
1によってプログラム式制御される。
【0044】代替実施例では、ADC/DAC/COD
EC59の代わりにフィリップス社製のTDA1311
DACを使用することができる。このチップを使用す
る場合は、ADC機能とCODEC機能が使用できなく
なる。
【0045】次に図3〜5を参照すると、ビデオ・プロ
セッサ39の電子機器は、ASIC(特定用途向け集積
回路)と呼ばれる1つの大型カスタム論理チップ内にだ
いたい収容されている。本明細書の説明に適合するビデ
オ・プロセッサは、MSU Ltd.(270 Upper 4th Street,
Witan Gate West, Central Milton Keynes, MK9 1DPEng
land)から購入することができる。図5に示すように、
ビデオ・プロセッサは、プロセッサ・インタフェース6
8と、プロセッサ・キャッシュ69と、メモリ・インタ
フェース/リフレッシュ70と、ビデオ制御装置60
と、割込み制御装置71と、ビデオ・ブリッタ72と、
CDドライブ制御装置74と、ディジタル信号プロセッ
サ(DSP)61と、DSPメモリ76とを含む。プロ
セッサ・インタフェース68と、メモリ・インタフェー
ス/リフレッシュ70と、ビデオ制御装置60は、まと
めてビデオ/メモリ制御装置78と呼ぶ。システム・メ
モリ45と、中央演算処理装置48と、その他の装置
は、ビデオ・プロセッサ39の外部に存在する。
【0046】SYSTEM'バスは、様々な装置をシス
テム・メモリ45に電気接続している。メモリ・リフレ
ッシュ70、ビデオ制御装置60、CDドライブ制御装
置74、DSP61、ブリッタ72、CPU48(プロ
セッサ・インタフェース68による)という6つの可能
なバス・マスタ(優先順位が最高のものから最低のもの
への順)がSYSTEM'バスを共用している。SYS
TEM'バス(ビデオ・プロセッサ39とシステム・メ
モリ45との間のDATA'バス、ADDRESS'バ
ス、CONTROL'バス)を制御できるバス・マスタ
は一度に1つに限られる。
【0047】ビデオ/メモリ制御装置78はSYSTE
M'バスを制御し、当技術分野で周知のように、SYS
TEM'バスに接続されたメモリ装置にメモリ・タイミ
ング信号(たとえば、CAS、RAS、書込み可能な
ど)を提供する。また、これは、複数のメモリ・サイク
ルを必要とし(システムRAMからビデオ・データを読
み取るために複数のビデオ・メモリ・サイクルが必要で
あり、このプロセスによってリアルタイムでビデオが生
成されるので、ビデオ論理回路はビデオ・データが必要
なときにメモリ・アクセスを行う必要がある)、上記の
ようにSYSTEM'バス上で効果的に優先順位が最も
高くなる。これは、ビデオ表示データを取り出して、ダ
イナミックRAM(DRAM)をリフレッシュするため
に、ビデオ線中のバス・マスタの動作を短期間の間、中
断する。また、CPU48とのインタフェースも制御す
る。
【0048】DSP61は、音声合成用の単純で非常に
高速のプロセッサであり、最高3300万命令/秒(M
IPs)で動作する。これは、DSP DMA制御装置
(図示せず)を介してSYSTEM'バスにアクセスす
ることができ、この制御装置によってシステム・メモリ
45に対してバイトまたはワードを読み書きできるよう
になる。このような転送は短バーストで行われ、DSP
プログラムの制御下に置かれる。DSP61は、実際に
プログラムを実行し、それ自体の私用高速メモリ76に
データを格納する。
【0049】CD制御装置74のコンパクト・ディスク
読取りDMAチャネルにより、システムは、ソフトウェ
アのオーバヘッドなしに、システム・メモリ45にCD
読取りデータを転送することができる。これはデータを
直接転送することができるが、CDブロック・デコーダ
も含んでいる。
【0050】割込み制御装置71は、ビデオ割込み(優
先順位最高)、アナログ割込み1(AI1)、アナログ
割込み2(AI2)、アナログ割込み3(AI3)、C
Dブロック・デコーダ割込み、DSP割込み(優先順位
最低)というCPU48への6通りの内部割込みのイン
タフェースを取る。割込み制御装置は、CPU48が割
込み肯定応答サイクルを実行すると、自動的に割込みを
クリアする。それぞれの割込みごとにマスク・ビットが
1つずつ用意されている。
【0051】ブリッタ72は、高速画面更新およびアニ
メーション用の図形プロセッサであり、CPU48また
はDSP61用のハードウェア図形サブルーチンとして
動作する。これは、ブリッタ・プログラムの動作により
バス・マスタになり、したがって、相当な期間の間、S
YSTEM'バスを所有することができる。しかし、C
PU48に対するその優先順位は絶対的なものではな
く、割込みが発生すると、SYSTEM'バスをCPU
48に譲るよう要求される場合もある。CPU48はシ
ステム・レベルでは優先順位が最低のバス・マスタであ
るが、他のハードウェアを完全に制御することができ、
したがって、SYSTEM'バスの私用は完全にCPU
48のプログラムの制御下に置かれる。
【0052】ビデオ・プロセッサ39は、ビデオ/メモ
リ制御装置78、コンパクト・ディスク制御装置74、
ブリッタ図形補助プロセッサ72、DSPオーディオ補
助プロセッサ61という4つの主要ブロックを備えてい
る。CPU48のアドレス空間はビデオ・プロセッサ3
9内で複数の8ビット・レジスタに復号される。すべて
の内部位置は偶数アドレス境界上にあり、ワード単位の
入出力読み書きを適宜実行することができる。この特定
の実施例では、ワード単位のレジスタでバイト単位の書
込みを行うことができず、奇数アドレスにアクセスする
ために入出力サイクルを使用することもできない。
【0053】上記のレジスタに加え、ビデオ・プロセッ
サ39はSYSTEMバスから3本の予備の汎用入出力
デコーダ線(GPIO1、GPIO2、GPIO3)を
生成し、それぞれが32ビットの入出力アドレス範囲を
提供する。この汎用デコーダを使用すると、ビデオ・プ
ロセッサ39の外部にある装置に対し3つのアクティブ
・ロー・チップ許可を提供することができる。
【0054】ビデオ/メモリ制御装置78は、ビデオ・
タイミングと、割込み処理と、ビデオ表示生成と、メモ
リの構成、リフレッシュ、タイミングという4通りの機
能を実行する。
【0055】ビデオ/メモリ制御装置78は、各種のT
V規格に適合するようにプログラミング可能なフレキシ
ブル・ビデオ・タイミング生成器を有し、最高640×
480VGA規格まで監視する。同期パルスの位置、帰
線消去、表示域、活動ビデオ(ビデオ・プロセッサ39
がメモリからデータを取り出している場合)は、水平次
元のクロック・サイクルと、垂直方向の行番号にプログ
ラミングされる。ビデオ・タイミングは2つの部分に分
けられる。水平タイミングはクロック・サイクルで定義
され、11ビット・レジスタの数によって決まる。垂直
タイミングは表示行で定義され、10ビット・レジスタ
の数によって決まる。
【0056】水平レジスタとしては、水平周期、水平同
期、水平帰線消去終了、水平帰線消去開始、水平表示開
始、水平表示終了、水平取出し開始、水平取出し終了、
水平垂直同期の9通りがある。水平周期レジスタに書き
込まれる値は、クロック・サイクル単位の水平線長を決
定する。一実施例のこの線長は、水平周期レジスタに書
き込まれた数より1大きくなっている。必要な数の公式
は、水平周期=(線長×クロック周波数)−1である。
【0057】水平同期レジスタに書き込まれる値は、水
平同期パルスの幅を決定する。クロック・サイクル単位
の水平同期の幅は、水平周期レジスタと水平同期レジス
タとの差で示される。必要な数の公式は、水平同期=水
平周期−(水平同期幅×クロック周波数)である。水平
帰線消去終了レジスタは、水平帰線消去が終了する時期
を決定し、クロック・サイクル単位のバック・ポーチの
幅になる。水平帰線消去開始レジスタは、水平帰線消去
が始まる場所を決定する。必要な数の公式は、水平帰線
消去開始=水平周期−((水平同期幅+フロント・ポー
チ幅)×クロック周波数)である。
【0058】水平表示開始レジスタは、水平同期の立下
り区間後にビデオが生成されるまでの期間をクロック・
サイクル単位で規定する。水平表示開始レジスタが水平
帰線消去終了レジスタより大きい場合、ビデオ/メモリ
制御装置78は中間的なボーダー・カラーを出力する。
このレジスタに書き込まれる値は、通常、テレビ画面の
中央に映像が置かれるように選択する必要がある。これ
を行うためのレジスタ数の公式は、水平表示開始=(水
平帰線消去終了+水平帰線消去開始−(活動表示幅×ク
ロック周波数))/2である。
【0059】水平表示終了レジスタは、表示が終了する
場所を規定し、したがって、ビデオ・ディスプレイの幅
をピクセル単位で決定する。これは、水平表示終了=水
平表示開始+(ピクセル数×ピクセル当たりのクロック
数)という数でプログラミングする必要がある。水平帰
線消去開始が水平表示終了より大きい場合、帰線消去が
開始されるまでボーダー・カラーが出力される。
【0060】水平取出し開始レジスタは、その線上でビ
デオ取出しが最初に始まる場所を決定する。これは、表
示が開始されたときに16バイト・ピクセル・バッファ
がちょうど満杯になるようにプログラミングする必要が
ある。実際には、これは、水平取出し開始レジスタの値
が表示モードに応じた定数より小さい水平表示開始の値
によって示されることを意味する。以下の表には、ピク
セル当たりのビット数とピクセル当たりのクロック数の
様々な組合せ用の定数が記載されている。たとえば、ピ
クセル当たり4ビットで、ピクセル当たり5クロックで
ある場合、定数は160になる。同様に、ピクセル当た
り4ビットで、ピクセル当たり1クロックである場合、
定数は32になる。ただし、ピクセル当たり16ビット
で、ピクセル当たり1クロックである場合には、いずれ
の定数も該当しないことに留意されたい。
【0061】 ピクセル当たりのクロック数 ピクセル当たりの 4 160 128 96 64 32 ビット数 8 80 64 48 32 16 16 40 32 24 16 該当なし
【0062】水平取出し終了レジスタは、線上のどこで
ビデオ取出しが終了するかを決定する。原則として、こ
れは水平表示終了の値から上記の定数を引いたものであ
る。ただし、水平取出し終了レジスタから水平取出し開
始レジスタを引いたものが上記定数の倍数になるよう
に、水平取出し開始を切り上げる必要がある。
【0063】水平垂直同期は、複数の線上で発生するよ
り幅広の同期パルスとして識別される。このようなパル
スの幅は、水平垂直同期=水平周期−(垂直同期幅×ク
ロック周波数)のようにプログラミングする必要がある
水平垂直同期レジスタによって決まる。
【0064】ビデオ/メモリ制御装置78は、垂直周期
レジスタ、垂直同期レジスタ、垂直帰線消去終了レジス
タ、垂直帰線消去開始レジスタ、垂直表示開始レジス
タ、垂直表示終了レジスタ、ビデオ割込みレジスタ、ラ
イト・ペン・レジスタという多数の垂直レジスタも備え
ている。垂直周期レジスタは、フィールド当たりのビデ
オ線の数を規定する。また、垂直同期レジスタは、その
上で垂直同期が生成される線の数を決定する。これは、
垂直同期=垂直周期−垂直同期線数のようにプログラミ
ングする必要がある。
【0065】垂直帰線消去終了レジスタは、垂直同期後
に帰線消去される線の数を決定する。垂直帰線消去開始
レジスタは、垂直同期前に帰線消去される線の数を決定
する。これは、垂直帰線消去開始=垂直同期−垂直同期
前の帰線消去線数のようにプログラミングする必要があ
る。
【0066】垂直表示開始レジスタは、活動ビデオの最
初の線を決定する。このレジスタが垂直帰線消去終了レ
ジスタより大きい場合、中間的な線はボーダー・カラー
を示す。画面の中央に活動域を位置決めするためには、
このレジスタを垂直表示開始=(垂直帰線消去終了+垂
直帰線消去開始−活動線数)/2のようにプログラミン
グする必要がある。垂直表示終了レジスタは、活動ビデ
オの最後の線を決定する。このレジスタが垂直帰線消去
開始レジスタより小さい場合、中間的な線はボーダー・
カラーを示すことになる。画面の中央に活動域を位置決
めするためには、このレジスタを垂直表示終了=(垂直
帰線消去終了+垂直帰線消去開始+活動線数)/2のよ
うにプログラミングする必要がある。
【0067】ビデオ割込みレジスタは、その上でビデオ
割込みが生成されるビデオ線を決定する。この割込み
は、INTレジスタにより許可または禁止にすることが
できる。ビデオ機構が表示線の末尾で停止すると、割込
みが発生する。これは、表示モードを変更するかまたは
ビーム同期アニメーションを実行するためにプロセッサ
が使用することができる。このレジスタは、フィールド
当たり複数の割込みが行われるようにフィールド内で再
プログラミングすることができる。
【0068】以下の表は、図示の様々の表示フォーマッ
トの場合の上記レジスタの典型的値を示すものである。
以下の値をレジスタにロードした後、レジスタMODE
2にVIDENビットを設定することにより、ビデオ・
タイミング生成器が使用可能になる。
【0069】 50HzPAL 60HzNTSC VGA 320×256 320×220 640×480 8ビット 8ビット 8ビット クロック周波数 22.17MHz 21.48MHz 25.17MHz 水平周期 1418 1363 790 水平同期 1314 1262 703 水平帰線消去終了 126 103 48 水平帰線消去開始 1271 1232 688 水平表示開始 378 348 48 水平表示終了 1018 988 688 水平取出し開始 346 316 32 水平取出し終了 986 956 672 水平垂直同期 103 89 0 垂直周期 312 262 525 垂直同期 309 259 524 垂直帰線消去終了 20 15 34 垂直帰線消去開始 307 257 514 垂直表示開始 35 26 34 垂直表示終了 291 246 514
【0070】ビデオ/メモリ制御装置78には、ピクセ
ル当たり4ビット、ピクセル当たり8ビット、ピクセル
当たり16ビットという3通りのカラー解像度が用意さ
れている。4ビット・モードと8ビット・モードでは、
そのピクセルは、パレットに格納された18ビットの物
理カラーに索引付けする論理カラーになる。16ビット
・モードでは、そのピクセルは、ビット0〜4が青で、
ビット5〜10が緑で、ビット11〜15が赤の物理カ
ラーになる。緑は6ビットであるが、青と赤は5ビット
ずつしかないので、16ビット・モードではチップから
の青と赤の出力の最下位ビットは必ず論理0になる。ボ
ーダー・カラーは、16ビット・ピクセルとして表示さ
れる16ビット・レジスタである。
【0071】8ビット・モードでは、そのピクセルが2
56×18のパレット全体をアドレス指定する。4ビッ
ト・モードでは、そのピクセルがパレットからの16項
目をアドレス指定し、その場合、アドレスの上位4ビッ
トは索引レジスタから供給される。
【0072】8ビット・モードでは、2通りの変形態様
が可能である。カラー保持モードでは、そのピクセルが
値0を取る場合、前のピクセルのカラーが表示される。
これを使用すると、左端のピクセルを設定するだけで、
大きい領域をカラーで塗りつぶすことができる。
【0073】可変解像度モードでは、最も重要なピクセ
ルは、そのピクセルが1つの7ビット・ピクセルとして
表示されるか、または2つの3ビット・ピクセルとして
表示されるかを決定する。そのビットがクリアされてい
る場合、ピクセルは1つの7ビット・ピクセルとして表
示され、そのビットが設定されている場合は、ビット0
〜2が先に表示され、続いてビット4〜6が表示され
る。この場合、2つの高解像度ピクセルがパレットから
の8項目をアドレス指定する。そのアドレスの上位5ビ
ットは索引レジスタから供給される。可変解像度モード
は、低解像度であるがよりカラフルな背景の真ん中に高
解像度テキストの小さい領域を表示するのに有用であ
る。
【0074】8ビット・モードでは、一部のビットを犠
牲にして、他の目的に使用することができる。たとえ
ば、衝突検出用の「ホット・スポット」を識別するため
に1つのビットを使用することができる。あるいは、あ
るイメージを別のイメージの前面または後方に移動でき
るように、複数のビットを使用してイメージの「深さ」
をコード化することもできる。1つのビットを犠牲にす
るために、マスキングされたレジスタ内の同じビットが
設定され、そのビットが索引レジスタ内の対応ビットか
ら置換される。
【0075】ピクセルの幅には、1クロック、2クロッ
ク、3クロック、4クロック、5クロックの5通りがあ
る。これらは、約24MHz、12MHz、6MHzの
ドット・クロックに対応する。最も高いドット・クロッ
クは、ピクセル当たり16ビットの表示モードで使用す
ることができない。また、他の2通りの組合せ、すなわ
ち、1クロック8ビットと、2クロック16ビットは、
32ビットDRAMが取り付けられている場合だけ使用
することができる。ここに記載する応用例のように、外
部ハードウェアが取り付けられている場合、ビデオ・プ
ロセッサ39は、外部ビデオ・ソースへのロックを生成
し、ローカル・ビデオと外部ビデオをピクセルごとに混
合する(ちりばめる)ことができる。以下に詳述するよ
うに本発明により生成される所与の表示に関しては、こ
れは重要なことである。
【0076】画面のメモリ・マップは、ビデオ表示幅に
拘束されないが、独立して定義される。画面の基底アド
レスはシステム・メモリ45内のどこにでもすることが
できる。画面メモリの幅は、128〜2048バイトの
範囲の2の累乗である。画面の高さは、32K〜2メガ
バイトの範囲の2の累乗である。同一線上のビデオ・ア
ドレスは、小さい方の境界内で折り返す。この構成によ
り、画面をより大きい仮想画面内に配置し、その内部で
パンしたり、スクロールすることができる。
【0077】上記のビデオ・モードは様々なレジスタに
よって制御される。
【0078】上記の諸機能は、ビデオ・モード・レジス
タによって制御される。ビット0と1は、ピクセル当た
りのビット数を決定する。ビット2と3は、クロック・
サイクル単位のピクセル幅を決定する。ビット4〜6
は、ビデオ・アドレス内の第1の切れ目を決定し、その
結果、表示幅をバイト単位で決定する。ビット7〜9
は、ビデオ・アドレス内の第2の切れ目を決定し、その
結果、表示高をバイト単位で決定する。ビット10は同
期出力を入力に変更し、その入力は外部ビデオ・ソース
への高速ロックのために水平タイマと垂直タイマをリセ
ットすることができる。ビット11は、外部ビデオ・マ
ルチプレクサによる外部ビデオ・ソースのオーバーレー
である、クラスト形成(encrustation)を制御する。こ
のマルチプレクサは、A/V/CD制御装置/補助プロ
セッサの「INC」ピンによって制御される。ちりばめ
を制御するため、そのカラーの指定のビットを使用す
る。ビット12は、ボーダーのちりばめを制御し、これ
はビット11と同じであるが、ボーダー・カラーのみに
適用される。ビット13は、使用可能な解像度モードを
設定する。ビット14は、カラー保持モードを設定し、
そのモードではカラー0が現行走査線の前の非ゼロ・カ
ラーで置き換えられる。ビット15は、以下の表に示す
ように、ビット2、3、15に基づいて3および5のピ
クセル・クロック幅を可能にする。
【0079】 ビット2 ビット3 ビット15 ピクセル・クロック 0 0 0 4クロック・サイクル/ピクセル 1 0 1 2クロック・サイクル/ピクセル 0 1 0 1クロック・サイクル/ピクセル 1 1 0 未定義 0 0 1 3クロック・サイクル/ピクセル 1 0 1 5クロック・サイクル/ピクセル 0 1 1 未定義 1 1 1 未定義
【0080】ビデオ/メモリ制御装置78は、ピクセル
・マスク・レジスタと、パレット索引レジスタも備えて
いる。マスク・レジスタ内に設定されたビットごとに、
ピクセル内の対応ビットが索引レジスタからのビットに
よって置き換えられる。索引レジスタ内の上位ビット
は、4ビット・ピクセル用のパレット・アドレスの上位
部分を形成する。ボーダー・カラー・レジスタは、ボー
ダー・カラーを定義する16ビット・レジスタである。
カラーは16ビット・ピクセルと同じように表示され、
ビット0〜4は青、ビット5〜10は緑、ビット11〜
15は赤になる。
【0081】ビデオ/メモリ制御装置78は、システム
・メモリ45内の画面の24ビット基底アドレスを定義
する、2つの画面アドレス・レジスタも備えている。こ
れは、画面上の左上のピクセルのアドレスである。
【0082】ビデオ/メモリ制御装置78は、ビデオお
よび様々なテスト論理回路をさらに制御する、補助ビデ
オ・モード・レジスタMODE2も備えている。ビット
0は、水平カウンタと垂直カウンタを読み取れるように
ライトペン・レジスタを使用可能にする。ビット2はビ
デオ・タイマを使用可能にし、ビット3と4はリフレッ
シュ周波数を決定し、1はクロック/128のリフレッ
シュ周波数を示し、2はクロック/256のリフレッシ
ュ周波数を示し、3はクロック/512のリフレッシュ
周波数を示す。ほとんどのDRAMは、64KHzまた
はそれ以上のリフレッシュ周波数を必要とする。リフレ
ッシュ制御装置は、8またはそれ以上のリフレッシュ・
サイクルが必要になるまで待ってから、SYSTEM'
バスを要求し、RASサイクル前に必要数のCASを実
行する。ビット6が設定されると、ビデオ・モードがダ
ブル・バッファされ、帰線消去中のみ変更することがで
きる。CPU48は、分割画面操作でのクリーン・モー
ド変更のためにこのビットを設定する。ビット7は垂直
同期の極性を反転する。ビット8は水平同期の極性を反
転し、ビット9は使用しない。
【0083】パレットは、RAMのF10000H〜F
103FFHの位置にある256×18のビット・ブロ
ックである。それぞれの項目は、緑、赤、緑、青の各6
ビットずつを含む。それぞれの項目は2つのワードにま
たがっている。青と緑のビットは上位ワードに現れる。
赤のビットは下位ワードに現れる。上位ワードのビット
2〜7は青で、上位ワードのビット10〜15は緑で、
下位ワードのビット2〜7は赤である。パレット内の各
項目に書き込むため、CPU48はまず赤のビットを下
位ワードに書き込み、次に緑と青のビットを上位ワード
に書き込まなければならない。CPU48は、ボーダー
または帰線消去中のみパレットに書き込まなければなら
ず、そうでなければ、ビデオにスペックルが現れること
になる。
【0084】キャッシュ69は、CPU48用の命令を
事前取出しするという意味ではキャッシュではない。む
しろ、キャッシュ69は、プログラム実行を高速化する
ためにCPU48が変数、スタック、またはプログラム
・コード用として使用することができる、F14000
H〜F143FFHに位置する512×16ビットのス
タティックRAMである。これは、スタティックRAM
を含み、ページ不在の対象にならない。キャッシュ62
にデータ、スタック、またはプログラム・コードを入れ
ることにより、アクセスがより迅速になり、ページ不在
が削減される。この実施例では、このキャッシュは小さ
く、キャッシュ域へのバイト書込みはできない。割込み
サービス・ルーチンは、バイトをスタックに押し込むこ
とができない。
【0085】ビデオ/メモリ制御装置78は、ビデオ入
力割込み、3つのアナログ割込み、CDブロック・デコ
ーダ割込み、DSP61割込みという6通りの割込みソ
ースをサポートする。アナログ割込みにより、単純なア
ナログ・ディジタル変換器を実現することができる。単
安定バイブレータは、ダイオードと、キャパシタと、ポ
テンショメータから実現される。キャパシタは、垂直同
期によって放電され、ポテンショメータの設定に依存す
る速度で充電を開始する。キャパシタ上の電圧がビデオ
・プロセッサ39への入力のしきい値に達すると、割込
みが発生する。次にプロセッサは垂直カウンタを読み取
って、キャパシタの充電速度の尺度を求め、その結果、
ポテンショメータの設定を求めることができる。
【0086】ビデオ/メモリ制御装置78は、6通りの
すべての割込みを独立して許可または禁止することがで
きる、割込み許可レジスタも備えている。割込み肯定応
答書込みレジスタ内のいずれかのビットに論理1を書き
込むと、対応する割込みがクリアされる。割込み読取り
レジスタはすべての保留割込みを反映する。
【0087】ビデオ/メモリ制御装置78は、8037
6 CPU48の16メガバイトのアドレス範囲を次の
ようなメモリ・マップに復号する。すなわち、8メガバ
イトのDRAM0(0H〜7FFFFFH)、7メガバ
イトのDRAM1(800000H〜EFFFFF
H)、64キロバイトのROM0(F00000H〜F
0FFFFH)、64Kの内部メモリ(F10000H
〜F1FFFFH)、896KブロックのROM1(F
20000H〜FFFFFFH)である。64キロバイ
トの内部メモリは、パレットRAMと、ブリッタ・レジ
スタと、DSPレジスタおよびメモリとを含む。パレッ
ト・アドレス範囲は上記の通りである。ブリッタ・レジ
スタはF10400H〜F107FFHの範囲に及ぶ。
DSPメモリはF10800H〜F18000Hの範囲
に及ぶ。
【0088】オンボード画面RAMおよびシステムRA
Mは、512KのDRAMである。画面/システムRA
Mを含むオンボードDRAMは、16ビット幅または3
2ビット幅のいずれでもよい。適当なDRAMとして
は、東芝製の256キロバイト×16ビットのメモリ・
チップであるTCS14170BJがある。DRAMの
サイズは、リセット中にビデオ・プロセッサ39によっ
て決まるが、CPU48に直接影響することはない。む
しろ、ビデオ/メモリ制御装置78がより迅速に動作し
て、より多くの帯域幅を他のバス・マスタ候補が使用で
きるようにすることができる。所与の表示モードおよび
ブリッタ・モードは32ビット・メモリでのみ可能であ
る。前述のように2つのDRAMバンクを接続すること
ができる。容量の小さいDRAMを接続した場合は、上
記のメモリ・マップ全体にそのDRAMが繰り返され
る。
【0089】ブートストラップROMは必ず16ビット
幅になる。ブートストラップROMは、多くのメーカが
製造する27C512消去・プログラム可能読取り専用
メモリを2つ含み、それにより、128Kのブートスト
ラップROMを提供する。リセット後、ROMと内部メ
モリを含むF20000H〜FFFFFFHの範囲の1
メガバイトのウィンドウが16メガバイトのアドレス範
囲全体で繰り返される。これは、ビデオ・プロセッサ3
9とともにブートするための様々なプロセッサに対応す
るものである。メモリ・タイプ・レジスタが初めてCP
U48に書き込まれたときに、上記のメモリ・マップが
採用される。ビデオ/メモリ制御装置78は、可能な場
合にシステム・メモリ45上でページ・モード・サイク
ルを実行する。これらのサイクルは、通常のメモリ・サ
イクルより高速であり、連続読取りおよび書込みが同一
ページ内で行われる場合に発生する。ビデオ/メモリ制
御装置78は、メモリ・タイプ・レジスタ内でプログラ
ミングされるDRAM内の列の数を把握しておく必要が
ある。メモリ・タイプ・レジスタでは、ビット0と1が
DRAM内の列の数を決定し、0は256列を示し、1
は512列を示し、2は1024列を示し、3は204
8列を示す。
【0090】ビデオ/メモリ制御装置78は、通常DR
AMサイクル(4クロック)、ページ・モードDRAM
サイクル(2クロック)、ROMサイクル(6クロッ
ク)、内部メモリ(2クロック)、外部入出力(6クロ
ック)、割込み肯定応答(2クロック)、内部入出力
(2クロック)の7種類の転送をサポートする。CPU
48は、実際の転送より1クロック・サイクル多い時間
をかけて循環する。内部バス・マスタは転送時間で循環
することができる。
【0091】ビデオ/メモリ制御装置78は、CPU4
8の場合に2X(2倍速)クロックであり、テレビ色
(クロマ)副搬送波の倍数である水晶用の水晶発振器を
使用する。この水晶クロックは、バッファされ、CPU
48に出力される。同じクロックが2で除算回路を通過
し、これはメイン・システム・クロックとして出力され
る。このクロックは、個別のピンによりビデオ・プロセ
ッサ39に入力される。クロックを出力し入力する理由
は、いずれかの経路に小さい遅延を追加することによ
り、CPUの2Xクロックとメイン・システム・クロッ
クとの相対スキューをなんとか調整できるようにするた
めである。また、水晶周波数は、1〜15の範囲の数に
よって水晶周波数を分割し、一様なマーク・スペース比
を持つ出力波形を生成することができるプログラム式分
割器でも分割される。これは、テレビ色副搬送波として
使用する。
【0092】クロマ分割器レジスタは、テレビ色副搬送
波(クロマ)と2X水晶周波数との比を定義する4ビッ
ト・レジスタである。これは、クロマ=2X水晶周波数
/クロマ周波数−1のようにプログラミングする必要が
ある。
【0093】ビデオ/メモリ制御装置78は、状況レジ
スタも備えている。状況レジスタのビット0が設定され
ている場合、ビデオ・タイミングはPAL(欧州テレビ
信号規格)に応じてセット・アップする必要がある。状
況レジスタのビット0がクリアされている場合、ビデオ
・タイミングはNTSCに応じてセット・アップする必
要がある。状況レジスタのビット1が設定されている場
合、現行フィールドにライトペン入力がすでに存在して
いる。このビットは、ライトペンによって設定され、垂
直同期によってクリアされる。
【0094】ビデオ/メモリ制御装置78は、リセット
中にあるモードに入り、その後、2ワード単位の入出力
位置と64Kのメモリ位置だけに応答できるようにな
る。入出力位置の実際の位置は、その位置を外部で決定
できるように、チップ選択入力によって決定される。こ
の「のぞき穴」モードにより、ビデオ・プロセッサ39
はシステム30の入出力およびアドレス・メモリ・マッ
プの小さいギャップだけ占有できるようになる。
【0095】上記のレジスタは、32ビット幅であり、
このため、2つの16ビット・アクセスとしてアクセス
しなければならない。ビデオ・プロセッサ39内ですべ
ての入出力レジスタをアドレス指定するためには、まず
必要なレジスタの正規入出力アドレスを下位ワード(a
[1]ロー)に書き込むと、その後、上位ワード(a
[1]ハイ)でそのレジスタを読み書きすることができ
る。ビデオ・プロセッサ39内外のすべてのメモリをア
ドレス指定するためには、バンク・レジスタに書き込む
ことによって、ビデオ/メモリ制御装置78により通常
復号される16Mのアドレス空間内の任意の64K境界
に64Kウィンドウを移動することができる。バンク・
レジスタは、のぞき窓モードでメモリをアドレス指定す
る際に最上位8ビットを提供する8ビット・レジスタで
ある。たとえば、以前はF10000Hにあったパレッ
トにアクセスする場合、CPU48はバンク・レジスタ
に0F1Hを書き込み、次に外部チップ選択によって決
定されるのぞき窓位置の最下部で読み書きしなければな
らない。
【0096】ブリッタ72は、その目的が可能な限り早
く(メモリの帯域幅によって制限される)図形作成とア
ニメーションを実行することである図形補助プロセッサ
である。これは、CPU48およびDSP61によって
メモリに書き込まれたコマンドを実行する。これは、シ
ステム・メモリ45から新しいコマンド・セットを読み
取ることにより、長い図形操作シーケンスを任意で実行
することができる。図形操作を実行している間、ブリッ
タ72はSYSTEM'バス・マスタになり、CPU4
8に対していかなるバス活動も否定する。CPU48が
本来実行しているはずの操作を実行するためにブリッタ
72が使用され、したがって、プログラム操作を高速化
しているので、これは妥当なことである。また、これに
より、ブリット操作用の同期制御プログラミングの必要
性と、ブリッタ72内の割込み生成ハードウェアの必要
性も除去される。しかし、残りの2つのプロセッサ(D
SP61とコンパクト・ディスクDMA)のいずれか一
方のリアルタイム・プログラミングを可能にするため、
ブリッタ72はその操作を中断し、DMA転送が必要で
あれば、DSP61またはコンパクト・ディスクDMA
のチャネルにSYSTEM'バスを認可する。また、割
込みが発生した場合は、それ自体も中断し、CPU48
に対してSYSTEM'バスを譲ることになる。このよ
うな転送のいずれでも、現行操作は中断されるが、割込
み信号が非活動になるか、またはDSP61のDMAア
クセスが完了すると、再始動する。
【0097】ブリッタ72の動作は、以下のような単純
なプログラムとして最もよく示されている。
【0098】 read command from memory for n=0 to outer_count read parameters from memory for m=0 to inner_count if SRCEN then read source from memory if DSTEN then read destination from memory write destination to memory next m next n
【0099】上記のコマンドおよびオペランドは、CP
U48またはDSP61のいずれかによってメモリに書
き込まれる。
【0100】ブリッタ72は、ビデオ・プロセッサ39
の入出力空間にいくつかのレジスタを備えている。すな
わち、(1)2つの読取り可能ブリッタ宛先レジスタと
同じ入出力アドレスを共用する、2つの書込み可能ブリ
ッタ・プログラム・アドレス・レジスタと、(2)第1
の読取り可能ブリッタ・ソース・アドレス・レジスタと
同じ入出力アドレスを共用する、書込み可能ブリッタ・
コマンド・レジスタと、(3)第2の読取り可能ブリッ
タ・ソース・アドレス・レジスタと同じ入出力アドレス
を共用する、書込み可能ブリッタ制御レジスタと、
(4)読取り可能内部カウント・レジスタと、(5)読
取り可能ブリッタ外部カウント・レジスタと同じ入出力
アドレスを共用する、第1の書込み可能ブリッタ診断レ
ジスタと、(6)読取り可能ブリッタ状況レジスタと同
じ入出力アドレスを共用する、第2の書込み可能ブリッ
タ診断レジスタと、(7)第3の書込み可能ブリッタ診
断レジスタである。
【0101】ブリッタ72は、図形およびブロック移動
操作を実行するために様々なモードで操作することがで
きる。ブリッタ72は、データ経路、アドレス生成器、
シーケンサという3つのほぼ個別のブロックに分割され
た内部アーキテクチャを備えている。データ経路は、ソ
ース・データ・レジスタと、宛先データ・レジスタと、
パターン・データ・レジスタという3つのデータ・レジ
スタを含んでいる。また、データ経路は、高機能ブリッ
ト操作を可能にするための汎用比較器と、出力データを
生成するための論理機能ユニット(LFU)も含んでい
る。
【0102】アドレス生成器は3つのアドレス・レジス
タを含み、これらは、ブリッタ・コマンドを取り出すた
めに使用するプログラム・アドレス・レジスタと、ソー
ス・レジスタと、宛先アドレス・レジスタである。ま
た、この生成器は、アドレスを更新するための関連ステ
ップ・レジスタを備えた演算論理ユニット(ALU)
と、出力アドレスを生成するためのマルチプレクサも含
んでいる。
【0103】シーケンサは、上記の短い単純なプログラ
ムで示したように、2つのループ(内部ループと外部ル
ープ)と複数の手順とを備え、ブリッタ72が実行する
プログラムとしてソフトウェアによって動作する。この
プログラムは固定されているが、その動作の様々な部分
はブリッタ・コマンド・レジスタ内のフラグを条件と
し、ループ・カウントもそのコマンドの一部になる。
【0104】データ経路は、3つのデータ・レジスタ
と、2つのデータ操作ブロックを含む。すなわち、出力
データを生成するためにいくつかの有用な方法でデータ
・レジスタの内容を結合することができる論理機能ユニ
ットと、書込み操作を禁止し、任意でブリッタ操作を停
止するためにデータに関する所与の比較を実行すること
ができる比較器である。
【0105】データ経路は、32ビット、16ビット、
8ビット、4ビットという4通りのサイズのデータを処
理することができる。長いワード(32ビット幅)は、
高速ブロック移動および充填を実行する際に使用する。
線画、複数平面操作、文字ペイントなど、すべてのブリ
ッタ・モードを使用して、ピクセル(4ビット幅、8ビ
ット幅、16ビット幅)を操作することができる。
【0106】データ経路の大部分は16ビット幅であ
り、これは最大画面ピクセル・サイズである。しかし、
ソース・データ・レジスタは32ビット幅であり、ソー
ス・データ・レジスタの先頭16ビットは、論理機能ユ
ニットのモードにかかわらず、32ビット・モードで作
成されたデータの先頭16ビットを生成するために使用
する。その結果、2つの16ビット幅レジスタ(パター
ン・データと宛先データ)と、1つの32ビット幅デー
タ・レジスタ(ソース・データ・レジスタ)とが存在す
ることになる。ソースおよび宛先データ・レジスタは、
対応する読取りサイクルが内部ループで可能になると、
システム・メモリ45内のソースおよび宛先アドレスか
らロードされる。しかし、3つのデータ・レジスタはい
ずれもパターン・データによってブリッタ操作の開始時
にロードされ、これは、出力データの生成時または比較
器内のいずれかでデータの追加ソースとして使用するこ
とができる。たとえば、パターン・データ・レジスタ内
のデータは、マスク、書込み用のパターン、基準値のい
ずれかになる可能性がある。パターン・データはソース
・データ・レジスタ内の両方のワードにロードされる。
【0107】論理機能ユニットは出力データを生成し、
このデータはシステム・メモリ45内の宛先に書き込ま
れる。このユニットは、ソースと宛先のレジスタ・ピク
セルの論理結合を実行することができる。「ソース・デ
ータ・ピクセル」はソース・データ・レジスタまたはデ
ータ・パターン・データ・レジスタのいずれかから選択
することができる。LFUは、データ・レジスタからの
2組の入力データの4通りのブール最小項(A&B、A
バー&B、A&Bバー、Aバー&Bバー)のいずれかを
選択し、選択した2つの最小項の論理ORを生成する。
これにより、入力データの任意の論理結合が可能にな
り、その結果、16通りの機能の可能性が存在すること
になる。ただし、下記の数式1をAバーで表し、数式2
をBバーで表すことにする。
【数1】
【数2】
【0108】32ビット・モードでは、LFUは、通
常、ソース・データを生成するように設定される。とい
うのは、これが16ビット幅に限定されているからであ
る。長ワード書込み中に書き込まれた上位16ビット
は、必ず、ソース・レジスタの先頭16ビットから得ら
れる。
【0109】比較器は、ソース、宛先、およびパターン
・データの各レジスタ内のデータについて様々な比較を
実行することができる。その比較条件を満たす場合、比
較器は禁止信号を生成する。この禁止信号は、書込み操
作を禁止するため、ならびに任意でブリット操作を停止
するために使用する。また、比較器は、衝突検出および
システム・メモリ45の探索操作のため、ならびに文字
ペイントの補助機能として、透過カラーを供給するため
にピクセル平面効果をもたらすために使用することもで
きる。
【0110】複数平面操作は、すべてのピクセルに平面
番号を割り当てることによってサポートされる。このモ
ードは、4ビット・ピクセルと8ビット・ピクセルのみ
に適用可能である。8ビット・ピクセル・モードでは、
8ビットのうちの2ビット(ビット6と7)を使用して
2つまたは4つの平面を示し、4ビット(ニブル)ピク
セル・モードでは、4ビットのうちの1ビット(2ニブ
ル・バイトのビット3とビット7)を使用して2つの平
面を示す。宛先データの平面番号がソース・データの平
面番号と等しくないか、またはそれより大きいか、ある
いはこれらの組合せである場合、比較器は禁止出力を生
成することができる。これは、異なる平面にすでに存在
するデータによって画面に書き込まれているデータをマ
スクできることを意味する。
【0111】ソース・ピクセル全体が宛先ピクセルと等
しいかまたは等しくない場合、比較器は禁止出力を生成
することができる。これは、たとえば、特定の値を求め
てシステム・メモリ45を探索する場合、より重要なこ
とには透過にすべきカラーを指定し、透過カラー値をデ
ータ・レジスタに保管する場合に、使用することができ
る。これは、16、8、4の各ビット・ピクセルに適用
される。
【0112】ブリッタ72は、比較器ビット・ピクセル
拡張モード操作も備えている。この比較器操作により、
たとえば、文字ペイントに使用するデータのビット・ピ
クセル拡張が可能になる。このモードでは、比較器は、
内部カウンタの値に基づいてソース・バイトのうちの1
ビットを選択し、このビットが論理0であれば書込み操
作を禁止する。
【0113】ブリッタ72は、3通りのピクセル解像度
モードの処理に備えている。すなわち、それぞれのワー
ドが1つのピクセルに対応する16ビット・モードと、
それぞれのバイトが1つのピクセルに対応する8ビット
・モードと、それぞれのバイトが2つのピクセルに対応
する4ビット・モードである。8ビットおよび16ビッ
トの各ピクセル・モードでは、データ経路が一度に1つ
のピクセルを処理し、操作は簡単である。しかし、4ビ
ット・ピクセル・モードでは、システム・メモリで読み
書きされるバイトの半分だけが現行ピクセルになり、し
たがって、データ経路には所与の追加要件が課せられ
る。4ビット・モードの書込み操作では、現行ピクセル
に対応しないデータ・バイトの半分に未変更の宛先デー
タが書き込まれる。したがって、宛先の読取りは必ず4
ビット・モードで使用可能にしなければならない(制御
ビットDSTENを設定する)。メイン・メモリに対し
て1バイト未満の書込みを行うための備えがないので、
このように行う必要がある。
【0114】また、ソースの4ビット・ピクセル・アド
レスと宛先の4ビット・ピクセル・アドレスがRAMの
対応バイトの各種半バイトを指すこともあり得る。これ
が該当する場合、ソース・データの2つの半バイトをシ
フタがスワップする。4ビット・モードでは、通常、パ
ターン・バイトの2つのニブル(1バイトの半分、すな
わち、4ビット)を同じ値に設定する必要がある。ただ
し、ブリッタ72内のプログラムを備えたピクセルは表
示幅と一致する必要がなく、大量のデータを最も効率よ
く移動する方法は32ビット・モードであることに留意
されたい。このようなモード転送は長ワード位置合せす
る必要があり、システムは32ビットRAMを備えてい
る必要があることに留意されたい。
【0115】ブリッタ72は、アドレス生成器も備えて
いる。このアドレス生成器は、3つのアドレス・レジス
タと、1つの増分またはステップ・レジスタと、1つの
アドレス加算器と、1つのアドレス出力マルチプレクサ
とを含んでいる。3つのアドレス・レジスタは、ソース
・アドレスと、宛先アドレスと、プログラム・アドレス
とを保管する。それぞれのレジスタは24ビット・レジ
スタであり、ブリッタ72が最高16メガバイトまでの
アドレス指定ができるようにするものである。さらに、
ソースおよび宛先アドレス・レジスタは、4ビット・ピ
クセル・モードで使用するニブル・ビットを含む。プロ
グラム・アドレス・レジスタは、プログラムが取り出さ
れるアドレスを保管し、それを使用して1メモリ・サイ
クルが実行されるたびに1ワードずつ増分される。この
レジスタは必ず偶数になり、したがって、ビット0は必
ず論理0でなければならない。
【0116】ソースおよび宛先アドレス・レジスタは各
サイクルごとに更新され、それ以外の時点では、それら
が参照するオブジェクトにおいてかなりのフレキシビリ
ティを可能にするような加算器を使用する。ソースおよ
び宛先アドレスのすべての更新は、アドレス・レジスタ
の最下位16〜19ビット上で任意に実行することがで
きる。これは、ブリッタ72が64K、128K、25
6K、512Kの各ページで効果的に動作することを意
味する。このモードでは、アドレスが1ページ内でオー
バーフローする場合、そのアドレスが折り返し、オーバ
ーフローまたはアンダーフローが失われることになる。
【0117】また、ブリッタ72はアドレス加算器も備
えており、この加算器はアドレスの更新に使用する25
ビット幅の加算器である。これは、.5、1、または2
の定数値またはステップ・レジスタの1つに格納された
変数のいずれかをアドレス値に加算できるようにするも
のである。また、これは、同じ値を減算することもでき
る。25番目のビットは、前述のようにアドレスのニブ
ル部分である。1ピクセル分の増分がアドレスに及ぼす
影響は、画面解像度の現行設定に応じて異なってくる。
【0118】すべてのアドレス・レジスタは、適切なメ
モリ・サイクル、すなわち、アドレス・レジスタのソー
スに関するソース読取りや、宛先アドレス・レジスタに
関する宛先書込みの終了時に自動的に更新される。アド
レスの折返しは、ブリッタ・コマンドのSWRAPビッ
トとDWRAPビットを使用すれば垂直に、ブリッタ制
御レジスタのSLWRAPビットとDLWRAPビット
を使用すれば水平に、折り返すことができる。
【0119】アドレス出力マルチプレクサは、システム
・メモリ45に外部アドレスを提供する。これは、ソー
ス・アドレス、宛先アドレス、プログラム・アドレスと
いう3つのタイプのアドレスを提供する。これらのアド
レスは、対応するアドレス・レジスタから直接得られ
る。
【0120】ブリッタ72が線画を行っている場合、ア
ドレス・レジスタは通常とは異なる使い方をされる。宛
先アドレス・レジスタは線画アドレスとして使用され、
ソース・アドレス・レジスタとステップ・レジスタはデ
ルタ1とデルタ2としてそれぞれ使用される。線画中、
デルタ1からデルタ2を減算し、得られる借り出力を使
用して、宛先アドレス・レジスタに何を加算するかを決
定する。詳細については、以下の線画の項を参照された
い。
【0121】また、ブリッタ72は、ブリッタ72の動
作を制御するシーケンサも備えている。制御の流れにつ
いては、2つのレベルで検討するのが最良である。すな
わち、制御の全体的な流れを支配する外部ループと、実
際のブリットまたは線画操作を実行する内部ループとが
存在する。外部ループ内部には、コマンド読取り手順、
パラメータ読取り手順、内部ループという3つのセクシ
ョンが存在する。
【0122】内部ループは、実際のブリットまたは線画
操作を実行する。1つの内部ループ・サイクルには、最
高3つのメモリ・サイクルを含めることができる。すな
わち、ソース・アドレスからの読取りと、宛先アドレス
からの読取りと、宛先アドレスへの書込みである。3つ
のサイクルはいずれも任意選択である。ループがソース
読取りまたはソース読取りと宛先読取りを含む場合、宛
先書込みを行う前に比較器の禁止機構がテストされる。
これにより、比較器の禁止条件を満足したときに書込み
サイクルを迂回することができる。比較器の禁止条件を
満足すると、現行操作を停止して、制御をCPU48に
返すことが可能である。その場合、プログラムは、アド
レス・レジスタを検査し、衝突検出を実行できるように
どこで禁止が発生したかを判定することができる。次に
CPU48は、操作を再開するか、打ち切るかを決定す
ることができる。内部ループは、内部ループ・カウンタ
が0に達するまで操作を実行する。内部ループ・カウン
タは10ビット・カウンタであるので、内部ループは1
〜1024回の範囲の任意の回数分、繰り返すことがで
きる。
【0123】ブリッタ72は、比較器書込み禁止が発生
したときに操作を停止できるようにすることにより、衝
突検出に備えている。これが発生すると、制御はCPU
48に戻り、次にCPU48はブリッタ72の内部状態
を検査して、何が原因で衝突が発生したかを判定するこ
とができる。この時点でCPU48は、それが実行して
いた操作をブリッタ72が再開できるようにすることを
選択する場合もあれば、それをそのアイドル状態にリセ
ットする場合もある。ブリッタ72を別の操作に使用す
るには、事前にリセット・コマンドまたは再開コマンド
を出す必要がある。ただし、ブリッタ72が中断状態に
なっている間は、衝突停止機構を使用禁止にできるよう
にコマンド・レジスタに新しい値を書き込むことができ
ることに留意されたい。
【0124】パラメータ読取り手順は、内部ループに新
しい1組のパラメータをロードする、非常に簡単なシー
ケンスである。これは、内部ループ・カウンタ値と、ス
テップ・レジスタ値と、パターン値を順番にメモリから
読み取り、このパターン値を使用してデータ・レジスタ
を事前設定する。内部カウントは、実際上、内部ループ
が実行された回数になる。ステップ・レジスタはアドレ
スの増分に使用し、パターン・レジスタはデータの操作
に使用する。
【0125】パラメータ読取り手順は、ブリット操作の
開始時にコマンド読取り手順の一部として呼び出され、
PARRD制御ビットによって決定されるように、ブリ
ット操作が必要とする場合も呼び出される。パラメータ
の変更を可能にするために、内部ループの通過と通過の
間に余分なパラメータ読取りが行われ、それにより、不
規則形状ペイントやランレングス符号化データ圧縮解除
などの操作が可能になる。
【0126】コマンド読取り手順は、新しいブリット操
作を開始するために使用する。ブリッタ72は非活動リ
セット状態で始動するが、この状態はブリッタ72の通
常の非活動状態を表している。この状態からコマンド・
レジスタ書込みを行ってブリッタ72を始動するが、通
常、その前にプログラム・アドレス・レジスタへの書込
みが行われる。自動増分されるプログラム・カウント・
アドレスから完全な1組の操作パラメータがロードさ
れ、制御がコマンド読取りループから渡される。ブリッ
ト操作が完了すると、新しいコマンドがプログラム・カ
ウント・アドレスから読み取られ、このコマンドがブリ
ッタ72を実行モードの状態に維持する場合、新しい1
組のパラメータがロードされ、別の操作が開始される。
それ以外の場合、ブリッタ72はその停止状態に入り、
SYSTEM'バスをCPU48に返す。上記の機構に
より、ブリッタ72は、いかなるプロセッサの介入も必
要とせずに、長い図形コマンドのシーケンスを任意で実
行できるようになる。プロセッサ入出力書込みサイクル
はブリッタ・メモリ読取りと比較すると相対的に低速な
ので、これは極めて有用である。
【0127】外部ループの通常動作は、コマンド読取り
ループからの出口から始まる。次にパラメータ読取りル
ープに入って第1の組のパラメータを読み取り、操作の
開始前に内部カウンタがその開始値にロードされて内部
ループに入る。次に外部カウンタが減分され、それがゼ
ロであれば、コマンド読取りループに入る。次に、レジ
スタに入れたソース・アドレスと宛先アドレスのいずれ
か一方または両方をステップ・レジスタの内容で更新す
ることができる。次に、もう一度内部ループに入る前
に、様々な内部ループ・パラメータを更新するために任
意でパラメータ読取りループに入ることができる。この
2つのループにより、ブリッタ72は2次元画面構造上
で操作を実行することができ、外部ループ・アドレス・
レジスタの更新により、次の行の構造の先頭に画面アド
レス・ポインタを移動させる。パラメータ読取りループ
は、画面構造パラメータを1行ごとに変更できるように
しながら、フレキシビリティを追加する。
【0128】ブリッタ72は、サイクル・タイミング生
成とすべてのメモリ・サイクルのバス・アービトレーシ
ョンを制御する、メモリ・インタフェース状態計算機も
備えている。ブリッタ72は、ブリッタ・コマンド・シ
ーケンスの期間中、CPU48からSYSTEM'バス
に対する制御を引き受ける。これは、上記のバス移譲待
ち時間の対象となるが、ブリッタ72にSYSTEM'
バスが受諾されるとただちにその操作が開始される。
【0129】上記の1つがSYSTEM'バスを要求
し、いずれかの現行メモリ・サイクルを完了するために
のみ休止すると、ただちにメモリ・インタフェースがS
YSTEM'バスをDSP61またはコンパクト・ディ
スク読取りチャネルに引き渡す。
【0130】ブリッタ制御レジスタでマスキングされて
いない場合、割込みもブリッタ72が操作を中断する原
因となる。ブリッタ72は、割込み線自体の状態を検出
し、これを使用して操作を中断する。割込み線が前の状
態に回復すると、ただちに操作が再開するが、これは肯
定応答ポートへのCPU48の書込みが行われたときに
発生する。これは、必ずしも割込みサービス・ルーチン
の終了である必要はなく、したがって、プログラマはス
タック・クロールに注意する必要があり、通常、サービ
ス・ルーチン中は割込みを禁止状態に維持する必要があ
る。CPU48からの介入なしに割込み線がクリアされ
ると、ただちにブリッタ72は操作を再開する。ブリッ
タ72は、内部割込み源(ビデオ割込み、アナログ入力
割込み、コンパクト・ディスク割込み)のみに対して応
答する。外部のCPU割込み源はブリッタ72に対して
一切影響しない。
【0131】ブリッタ72は、多数の操作モードを有す
る。ブリッタ72が実行する最も単純な操作は、システ
ム・メモリ45の1つのブロックを別のブロックにコピ
ーすることと、システム・メモリ45の1つのブロック
を事前定義済みの値で充填することを含むものである。
このような操作は、システム・メモリ45の線形部分
と、任意の矩形画面上で実行することができる。宛先デ
ータ・レジスタは修正されるシステム・メモリ45のア
ドレスとして使用し、ソース・アドレス・レジスタは、
それがコピー操作の場合にコピーされるデータのアドレ
スとして使用する。
【0132】メモリの線形領域上で操作が実行される場
合、アドレス制御ビットの大部分はゼロに設定される。
ステップ・レジスタは使用しないので、DSIGNとS
SIGNを適切に設定する際にアドレスの増分または減
分を伴ってコピーが行われるかどうかを判定することが
唯一の要件となる。ただし、アドレス・レジスタに入る
初期値は、符号ビットが設定されていない場合には操作
が実行される領域の最下部に、符号ビットが設定されて
いる場合には最上部に存在する必要があることに留意さ
れたい。いずれの場合も、読み書きされる最初のピクセ
ルが最初のアドレスになる。操作の長さは内部カウンタ
に入り、外部カウンタは1に設定される。
【0133】捜査の対象となるブロックが非常に大きい
場合、内部ループと外部ループの両方のカウンタを使用
しなければならない場合もあり、操作するピクセルの数
は内部カウンタ値と外部カウンタ値との積によって示さ
れる。ソース・データと宛先データのいずれか一方また
は両方が線形領域ではなく矩形である場合、内部ループ
・カウンタは矩形幅を含み、外部ループ・カウンタは矩
形高を含むことになる。
【0134】適切なステップ・レジスタは、周辺の矩形
の右側から次の行の左側へのアドレス増分に設定され
る。SRCUPビットとDSTUPビットは、ソースま
たは宛先が矩形であるかどうかに応じて設定される。ピ
クセル当たり8ビット以上のモードでは、メモリ充填に
SRCENもDSTENも使用しないので、メモリ・コ
ピーの場合にSCRCENビットを設定しなければなら
ない。4ビット・ピクセル・モードでは、必ずDSTE
Nも設定しなければならないので、他のピクセルの破壊
を回避するために宛先読取りが実行される。ただし、こ
の方法を使用するとそれ以外の方法より遅くなることに
留意されたい。
【0135】ブリッタ72は、周知のディジタル微分解
析器(DDA)アルゴリズムに基づいて線画を行う。こ
のアルゴリズムの基礎は、描いたピクセルごとに所与の
線についてXアドレスまたはYアドレスの1つが必ず増
分されるのに対し、適当な算術条件を満足するともう一
方のアドレスも増分されることである。ブリッタ72が
使用するアルゴリズムは、傾きを計算するために効果的
に除算を使用し、作業値からdxまたはdyのいずれか
小さい方を繰り返し減算し、アンダーフローが発生する
と大きい方を加算することによって条件付き増分を行わ
せる算術条件を計算する。「dx」という表記は、その
線が対応するX軸に沿った距離を意味し、|(X1−X
2)|によって示される。この場合、X1とX2は2つ
の点のX座標であり、垂直バーの表記はその差の大きさ
または絶対値を意味する。したがって、(X1,Y1)
から(X2,Y2)に線を引く場合、dx=|(X1−
X2)|になり、dy=|(Y1−Y2)|になる。こ
れにより、D1(上記では「デルタ1」と呼んでいる)
はdxとDyの大きい方によって示され、D2(上記で
は「デルタ2」と呼んでいる)は小さい方によって示さ
れる。次に、描くピクセルごとに、最初にD1/2に設
定されている作業値からD2を減算し、この減算の結果
の符号(アンダーフローを示す)は画面アドレス更新の
条件部分の算術条件になる。このアンダーフローが発生
すると、D1の元の値が作業値に加算される。dx対d
yの比がこのアンダーフローと加算が発生する頻度を示
すことが分かるだろう。当然のことながら、この比は線
の傾きである。
【0136】線画を作成するために使用する値はブリッ
タ・コマンドに次のように設定される。すなわち、線の
開始点は宛先アドレスになり、D1はソース・アドレス
・レジスタのビット10〜19に置かれ、D1/2はビ
ット0〜9に置かれる。D1は内部カウンタ値でもある
が、線の終点を両方とも描く場合にはD1+1を使用し
なければならない。D2は宛先ステップ・レジスタに置
かれる。DXがDYより大きい場合はYFRACフラグ
が設定され、それ以外の場合はそのフラグがクリアされ
る。SSIGNはXアドレス更新の符号を示し、DSI
GNはYアドレス更新の符号を示す。
【0137】線画中、線アドレスを計算する際にアドレ
ス・セクションのすべてのレジスタが占有され、したが
って、ブリッタは線画を行っているときに他の場所から
データを移動することができない。このため、その線ア
ドレスに書き込まれたデータは、論理機能ユニットに応
じて、パターン・データによって直接示すか、パターン
・レジスタとそこにすでに存在するデータの組合せによ
って示す必要がある。その結果、SRCENは設定する
必要がなく、本来ブリッタは表面上はランダム・データ
を生成するはずである。線画中、内部カウンタは線の長
さに設定され、外部カウンタは1に設定される。ピクセ
ル当たり8ビット以上のモードでは、読取り・修正・書
込み操作に使用する場合を除き、DSTENを設定する
必要がない。ピクセル当たり4ビットのモードでは、他
のピクセルの破壊を回避するために宛先読取りを実行す
るように、必ずDSTENを設定しなければならない。
【0138】また、ブリッタ72は、単一操作で画面上
に文字をペイントする能力も備えている。ブリッタ72
に関する限り、文字ペイントは、最高8ピクセルの幅で
任意の高さの矩形領域をペイントすることを含む。この
領域のピクセルは、ビット・パターンに応じて、書き込
まれるか、または未変更のままになる。このモードは文
字ペイントに制限されないが、モノクロ・ビット平面と
して格納された図形を拡大するためにも使用することが
できる。
【0139】文字ペイント中、ソース・レジスタは、通
常はフォントの一部であるビット・パターンをアドレス
指定し、それぞれのバイトはその文字の1行分に対応す
る。したがって、ブリッタ・フォントは最高8ピクセル
の幅にすることができる。ただし、それより幅広いフォ
ントも使用することができるが、このようなフォントで
は1文字をペイントするのに複数回のブリッタ・ペイン
ト操作が必要になる。本質的に文字ペイントは、システ
ム・メモリ45内に位置する文字から宛先アドレスへの
ブロック移動である。
【0140】左端のピクセルに対応するビットが最下位
ビットになり、文字の最上部が最下位アドレスになるよ
うに、データが配置される。データの幅が8ピクセル未
満である場合、フォント・データの最下位ビットは使用
しない。
【0141】宛先アドレス・レジスタは、文字のペイン
ト先になる画面の領域をアドレス指定するために使用す
る。通常、この領域は、前のブリッタ操作によって必要
な背景カラーにクリアされている。宛先アドレスは、文
字の左上隅に初期設定される。ペイントする文字は矩形
であり、したがって、それに応じて宛先アドレスがプロ
グラミングされる。内部カウンタは文字の幅に設定さ
れ、外部カウンタはその高さに送られる。宛先ステップ
・レジスタは、文字の幅より狭い画面幅に設定される。
DSTUPビットは、内部ループの通過と通過の間に宛
先アドレスを更新できるようにするために使用する。
【0142】内部ループ制御ビットであるDSTENと
SRCENFが設定されるが、文字ペイントがSRCE
NFの存在理由になっている。これにより、各行のフォ
ント・バイトを1回だけ読み取ることができる。比較器
はピクセルのペイントを制御するために使用し、したが
って、そのビット・バイト拡張機構を使用可能にするた
めにCMPBIT制御ビットが設定される。
【0143】ペイントすべきカラーはパターンとして設
定され、これは、通常、パターン・データ・レジスタに
保管される。4ビット・ピクセル・モードでは、DST
ENが設定され、バイトの残り半分が乱されずに書き戻
せるように宛先データ・レジスタが読取り値を保管す
る。ソース・データ・レジスタは、上記のようにフォン
ト・パターンを保管する。
【0144】ブリッタ回転スケーリング・モードでは陰
影付けALUを使用するが、3つのDDAベースのデー
タ値を生成する代わりに、2つのDDAベースのアドレ
ス値であるXとYを生成する。通常、これらの値は、宛
先データがスケーリング済みまたは回転済みあるいはそ
の両方のバージョンに対応するように、任意の角度と速
度でソース・データ・フィールドを移動するために使用
する。
【0145】赤値生成器はX値を示し、緑値生成器はY
値を示す。青値生成器は使用しないので、このモードと
ともに陰影付けを使用できないことは明らかである。陰
影付けより回転の方がより高い正確さを必要とするの
で、X値とY値に4つの余分な整数ビットが追加され
る。これらは、回転レジスタ0と1にセットアップされ
る。すべての計算は、10ポイント・ビットの正確さで
実行される。
【0146】陰影付けの場合と同様、内部ループで各ピ
クセルを描いた後、デルタ値がXとYに追加される。ス
テップ値は外部ループで追加されるが、これらを追加す
るためにはSRCUPとDSTUPの両方のフラグを設
定しなければならない。デルタ値とステップ値は正の場
合もあれば負の場合もあり、陰影付けモードとは異な
り、加算も飽和も発生しない。
【0147】通常、回転とスケーリングは、宛先アドレ
ス・ポインタを宛先矩形上での通常ラスター走査の実行
に設定することによって行われ、ソース・ポインタは適
当な傾きと速度でソース・データ上を移動する。これに
より、宛先データが確実に連続し、必要以上のビット
(ブリッタ操作)が不要になる。ターゲット領域が矩形
ではない場合、ソース・データは適当な透過カラーで囲
む必要がある。
【0148】ブリッタ・コマンドは、メモリ内のデータ
のテーブルとして示される。ブリッタ72は、そのテー
ブルの内容をそのレジスタにロードし、指定の操作を実
行する。ブリッタ72は、コマンド・レジスタにSTO
P命令が読み込まれるまで、連続するコマンド・セット
を受け取ることになる。
【0149】コマンド・ワードを出す前に、ブリッタ・
プログラム・アドレスをセットアップしなければならな
い。ブリッタ・プログラム・アドレスはプログラム・ア
ドレス・レジスタによって与えられ、これらのレジスタ
はまとまって24ビット・アドレス全体を形成する。プ
ログラムはワード境界上に存在しなければならない。
【0150】ブリッタ・コマンド・データの完全なテー
ブルはコマンド・ワードから始まる。しかし、シーケン
ス内の第1のブリッタ・コマンドはそのコマンド・ワー
ドがCPU48の入出力サイクルによってコマンド・レ
ジスタに書き込まれており、したがって、ブリッタ・コ
マンドは第2のワードからコマンド・データの読取りを
開始する。同様に、最後のブリッタ・コマンドは、実行
ビットがクリアされたコマンド・ワードだけで構成する
必要がある。
【0151】ブリッタ・コマンドは、多数のコマンド・
ビットと制御ビット、24ビットのソース・アドレス、
24ビットの宛先アドレス、10ビットの外部カウント
値、10ビットの内部カウント値、12ビットの符号付
きソース・ステップ、12ビットの符号付き宛先ステッ
プ、15ビットのパターン値の形態を取る。SHADE
ビットが設定されている場合、赤、緑、青の初期値(6
つの整数ビットと10個の小数ビット)、赤、緑、青の
デルタ値(同じ)、赤、緑、青のステップ値(同じ)と
いう9個の追加ワードが取り出される。
【0152】コマンド・ビットは次の通りである。RU
Nビットを設定すると、ブリッタ72が操作を開始す
る。これは、ブリッタ72がコマンドの読取りを開始す
るために入出力ポートとしてコマンド・レジスタに書き
込むときに使用する。ブリッタ72がコマンド読取りの
一部としてRUNビットがクリアされたコマンドをロー
ドした場合、操作が停止する。COLSTビットを設定
すると、衝突(書込み禁止)が発生した場合に操作が停
止する。その時点から、CPU48が印刷操作を再開す
るか、打ち切ることができ、様々な内部レジスタを読み
取ることができる。PARRDビットを設定すると、ブ
リッタ72は、内部ループが終了するたびに外部ループ
がゼロに達していないと、プログラム・カウンタ・アド
レスから新しいパラメータ・セットを読み取らなければ
ならなくなる。SRCUPビットを設定すると、外部カ
ウントがゼロに達していない場合に内部ループからの出
口でソース・アドレスにステップ・レジスタの内容を追
加しなければならなくなる。DSTUPビットを設定す
ると、外部カウントがゼロに達していない場合に内部ル
ープからの出口で宛先アドレスにステップ・レジスタの
内容を追加しなければならなくなる。SRCENビット
を設定すると、内部ループでのソース・アドレス読取り
が可能になる。これにより、ピクセル・サイズに応じて
ソース・アドレス・レジスタも増分される。DSTEN
ビットを設定すると、内部ループでの宛先アドレス読取
りが可能になる。これは宛先アドレス・レジスタに影響
せず、そのレジスタは宛先書込みサイクルの一部として
増分される。SRCENFビットを設定すると、内部ル
ープに最初に入ったときに(その後に入ったときではな
い)ソース・アドレスが読み取られる。これは、SRC
ENの特殊な場合であり、前述のように文字ペイント・
モードに関連するものである。SRCENが設定されて
いる場合、SRCENFは一切に影響しない。PSIZ
E0とPSIZE1という2つのビットは、4ビット、
8ビット、16ビット、32ビットにそれぞれ対応する
ピクセル・サイズ0〜3を選択する。32ビットは、前
述のように、32ビット・システム内のみのデータ移動
用である。WIDTH0とWIDTH1という2ビット
は、256バイト、512バイト、1024バイト、2
048バイトにそれぞれ対応する画面幅0〜3をバイト
単位で選択する。LINDRを設定すると、ブリッタ7
2が線画モードにはいる。このモードでは、ソースと宛
先の両方のアドレス・レジスタを使用して、読取りと書
込みの両方に使用可能な線画アドレスを生成する。YF
RACビットを設定すると、XアドレスとYアドレスの
どちらが線画モードの小数増分を備えているかがブリッ
タ72に示される。これは、Yアドレスが小数増分を備
えている場合に設定される。PATSELビットを設定
すると、論理機能ユニットへのソース入力としてソース
・データ・レジスタを置き換えるためのパターン・デー
タ・レジスタを選択する。このビットは文字ペイントに
関連するもので、ソース・データ・レジスタはフォント
・データを含み、パターン・データ・レジスタはインク
・カラーを含む。陰影ビットを設定すると、書込みデー
タとしての陰影付けALUからの出力が可能になる。こ
のビットは、8ビット・ピクセルと16ビット・ピクセ
ルの場合のみ有効である。
【0153】ブリッタ72は、ソース制御ビット、宛先
制御ビット、論理機能ユニット制御ビット、比較器制御
ビットといういくつかのタイプの制御ビットを備えてい
る。また、ブリッタ72は、いくつかのソース制御ビッ
トを備えている。SWRAPビットを設定すると、メモ
リ内を線形に実行する場合とは対照的に、ソース・アド
レス更新がプログラム可能境界上で折り返す。SWRA
P0とSWRAP1というビットは、SWRAP機能の
サイズを制御し、この機能がソース・アドレス・ポイン
タを垂直に折り返させ、0〜3が64K、128K、2
56K、512Kの各画面にそれぞれ対応する。SRC
CMPビットを設定すると、比較器へのソース入力とし
てソース・データ・レジスタが選択される。これがクリ
アされている場合、パターン・データ・レジスタが使用
される。SLWRAPレジスタを設定すると、内部ルー
プ更新の場合にソース・ポインタが線幅内で折り返す。
SSIGNビットを設定すると、ソース・アドレスを更
新するときに使用する符号が設定される。これを設定す
ると、ソース・アドレスは増分ではなく減分される。こ
のビットは線画の際にXを負にする。
【0154】ブリッタ72は、複数の宛先制御ビットも
備えている。DWRAPビットを設定すると、メモリ内
を線形に実行する場合とは対照的に、宛先アドレス更新
がプログラム可能境界上で折り返す。DWRAP0とD
WRAP1というビットは、DWRAP機能のサイズを
制御し、この機能がソース・アドレス・ポインタを垂直
に折り返させ、0〜3が64K、128K、256K、
512Kの各画面にそれぞれ対応する。DSTCMPビ
ットを設定すると、比較器へのソース入力としてソース
・データ・レジスタが選択される。これがクリアされて
いる場合、パターン・データ・レジスタが使用される。
DLWRAPレジスタを設定すると、内部ループ更新の
場合にソース・ポインタが線幅内で折り返す。DSIG
Nビットを設定すると、ソース・アドレスを更新すると
きに使用する符号が設定される。これを設定すると、ソ
ース・アドレスは増分ではなく減分される。このビット
は線画の際にYを負にする。
【0155】ブリッタ72は、論理機能ユニット制御ビ
ットも備えている。論理機能ユニットは、宛先書込みサ
イクルで書き込まれるデータを制御する。LFUによ
り、ソースと宛先データの論理的な組合せが可能にな
る。これは、最小項の1つを選択するLFUビットであ
るLFU0〜LFU3のそれぞれによって達成され、出
力は選択された項の論理ORによって示される。0とい
う値はNOTソースおよびNOT宛先に対応し、1はN
OTソースおよび宛先に対応し、2はソースおよびNO
T宛先に対応し、3はソースおよび宛先に対応する。し
たがって、16通りの可能性が存在することになる。
【0156】ブリッタ72は、複数の比較器制御ビット
も備えている。CMPPLNを設定すると、ピクセル全
体とは対照的に3通りの比較器機能が平面番号ビットに
ついて機能する、平面モードが可能になる。CMPEQ
ビットを設定すると、平面モードで宛先ピクセルの優先
順位がソース・ピクセルの平面優先順位と等しい場合、
または平面モードではない場合にピクセル全体が同じで
ある場合に、比較器が内部ループ書込みを禁止する。C
MPNEビットを設定すると、平面モードで宛先ピクセ
ルの優先順位がソース・ピクセルの平面優先順位と等し
くない場合、または平面モードではない場合にピクセル
全体が同じではない場合に、比較器が内部ループ書込み
を禁止する。CMPGTビットを設定すると、平面モー
ドでのみ動作し、比較器は、宛先ピクセルの平面優先順
位がソース・ピクセルの平面優先順位より大きい場合に
書込みを禁止する。CMPBITを設定すると、ビット
・バイト拡張方式が得られる。これにより、比較器は、
内部カウンタを使用してソース・データ・レジスタのビ
ットを選択し、選択したビットがゼロである場合に禁止
を生成することにより、禁止を生成する。この選択は、
ビット0を選択する内部カウンタ内の8、ビット1を選
択する7、ビット2を選択する6などによって示され
る。
【0157】プログラム・アドレス・レジスタは、ブリ
ット操作コマンドのソースを指し示す。データは、メモ
リ内の上方に向かってそこから順次読み出される。これ
は必ず偶数でなければならない(すなわち、ブリッタ操
作はワード境界上に存在しなければならない)。レジス
タ0はアドレス・ビット0〜15に対応し、レジスタ1
はアドレス・ビット16〜23とビット0〜7に対応す
る。
【0158】上記のブリッタ・レジスタの一部は、CP
U48の入出力空間内で目に見えている。さらに、一部
のブリッタ状況ビットと制御ビットはCPU48からア
クセス可能である。前述のように、ブリッタ72は、7
つのワード単位の読取りレジスタと、4つのワード単位
の書込みレジスタとを備えている。書込みレジスタ内の
未使用ビットは、0で書き込む必要がある。入出力レジ
スタは入出力アドレス40Hから開始するようである。
これらのレジスタは、メモリ・マップでも使用可能であ
るので、入出力と同じオフセットだが基底アドレスF1
0400H(すなわち、メモリ・アドレスを求めるため
に40Hを減算し、F10400Hを加算する)から開
始して主にDSP61がそれにアクセスすることができ
る。第1のブリッタ宛先レジスタは宛先アドレス・レジ
スタのビット0〜15に対応する。第2のブリッタ宛先
レジスタのビット0〜7は宛先アドレス・レジスタのビ
ット16〜23に対応する。第2のブリッタ宛先レジス
タのビット15は宛先アドレス・レジスタの宛先アドレ
ス・ニブル部に対応する。第1のブリッタ・ソース・レ
ジスタはソース・アドレス・レジスタのビット0〜15
に対応する。第2のブリッタ・ソース・レジスタのビッ
ト0〜7はソース・アドレス・レジスタのビット16〜
23に対応し、第2のブリッタ・ソース・レジスタのビ
ット15はソース・アドレス・ニブル部に対応する。ブ
リッタ内部カウンタのビット0〜9は内部カウンタ値に
対応する。ブリッタ外部カウンタのビット0〜9は外部
カウンタ値に対応する。ブリッタ状況レジスタは様々な
ブリッタ状況情報を示す。ビット0は、比較器の平面優
先順位の方が大きいという条件が満足されていることを
示す。ビット1は、比較器の平面優先順位が等しいとい
う条件が満足されていることを示す。ビット2は、比較
器の平面優先順位が等しくないという条件が満足されて
いることを示す。ビット3は、比較器のピクセルが等し
いという条件が満足されていることを示す。ビット4
は、比較器のピクセルが等しくないという条件が満足さ
れていることを示す。ビット5は、比較器のビット・ピ
クセル条件が満足されていることを示す。ビット13
は、ブリッタが現在活動状態になっているか、またはC
PU割込みまたは衝突停止によって操作が中断されてい
ることを示す実行ビットに対応する。ビット14は、ブ
リッタがCPU割込みために停止していることを示す。
ビット15は、衝突検出のためにブリッタが停止してい
ることを示す。ブリッタ・プログラム・アドレス・レジ
スタには、ブリッタ・プログラム・アドレスのビット0
〜15がロードされる。ただし、ブリッタ・プログラム
はワード境界上に存在しなければならないので、レジス
タのビット0が必ず0になることに留意されたい。第2
のブリッタ・プログラム・アドレス・レジスタには、ビ
ット0〜7のブリッタ・プログラム・アドレスのビット
16〜23がロードされる。残りの8ビットは0にな
る。ブリッタ・コマンド・レジスタは、ブリッタ・コマ
ンドのワード0に対応し、ブリッタを開始するときにコ
マンドをセットアップするために使用する。その後、ブ
リッタDMAは、コマンドのワード1から開始する。
【0159】ブリッタ制御レジスタは3つのビットを備
えている。すなわち、割込み停止マスクであるビット0
は、設定されていると、ブリッタのバス制御ユニットか
らの割込みをマスクし、その結果、割込みが発生しても
ブリッタは停止しなくなる。ビット1は、衝突後にブリ
ッタが操作を再開するためのものであり、衝突が検出さ
れた後でブリッタを再始動するために使用する。ただ
し、COLSTビットが設定されているときに衝突が検
出されることに留意されたい。ブリッタは、それが中断
した操作を再開する。ただし、ブリッタが衝突停止状態
の間にブリッタ・コマンド・レジスタを再プログラムす
ることは可能であるので、とりわけCOLSTビットは
変更可能であり、ビット2は衝突後にブリッタを静止状
態にリセットし、衝突停止が発生したときにブリッタが
行っていた操作を打ち切るために使用することに留意さ
れたい。また、ブリッタ衝突停止が発生した後、再開ま
たはリセットのいずれか一方をブリッタに出す必要があ
ることに留意されたい。ブリッタ72は、3つの回転レ
ジスタも備えている。すなわち、ビット0〜3はXアド
レスの整数部の先頭4ビットに対応し、10ビット値の
最下位6ビットは赤値の整数部になる。ビット4〜7は
X増分の整数部の先頭4ビットに対応し、この10ビッ
ト値の最下位6ビットは赤整数値の整数部になる。ビッ
ト8〜11はXステップの整数部の先頭4ビットに対応
し、この10ビット値の最下位6ビットは赤整数値の整
数部になる。第2の回転レジスタの場合、ビット0〜3
はYアドレスの整数部の先頭4ビットに対応し、この1
0ビット値の最下位6ビットは緑整数値の整数部にな
る。ビット4〜7はY増分の整数部の先頭4ビットに対
応し、10ビット値の最下位6ビットは緑整数値の整数
部になる。ビット8〜11はYステップの整数部の先頭
4ビットに対応し、10ビット値の最下位6ビットは緑
整数値の整数部になる。第3の回転レジスタでビット0
を設定すると、回転アドレスが宛先を置き換える。ビッ
ト1を設定すると、回転アドレスがソース・アドレスを
置き換える。ビット2を設定すると、陰影付けモードと
は対照的に、回転モードが設定される。ビット10〜1
5は回転アドレスの先頭ビットに対応する。
【0160】DSP61オーディオ補助プロセッサは、
高性能音楽合成器を実現するのに十分な能力を備えた汎
用算術補助プロセッサである。16ビット精度でステレ
オ・オーディオ信号を生成するために同期シリアル出力
が提供され、通常はコンパクト・ディスク技術に関連す
る音声品質を提供する。DSP61はホストのCPU4
8からマイクロプログラム可能であり、その命令セット
は、「音楽合成器」の機能とはまったく異なる多種多様
な機能を実現するためにユーザが装置をプログラミング
できるように十分フレキシブルなものである。このよう
な応用分野としては、アルゴリズム音声生成、高速フー
リエ変換技法によるオーディオ分析、3次元図形回転な
どが考えられる。DSP61は、最大のデータ・スルー
プットを得るためにハーバード・アーキテクチャ(プロ
グラム・バスとデータ・バスが別々になっている)を使
用している。また、DSP61は演算論理ユニット(A
LU)を備えている。
【0161】ALUは、ハードウェア16ビット×16
ビット・ハードウェアの乗算/累算ならびに加算、減
算、論理関数を特徴とする。また、瞬間当たり1つの商
を生成する個別のシリアル除算ユニットも存在する。加
算器/減算器からの繰上りビットは、個別のラッチに格
納され、複数精度算術演算用の繰上りを伝播するために
使用するか、または条件付き命令用に使用することがで
きる。すべての命令は、設定されているこのビットに依
存するようにしてもよい。装置内のデータ転送は、乗算
器/累算器内の内部トランザクションを除き、すべて1
6ビット幅である。
【0162】DSP61は、主に音声合成を目的とする
非常に単純で非常に高速なプロセッサであるが、前述の
ようにその他の計算作業も実行可能である。これは、す
べての命令を1プロセッサ・サイクルで実行するので、
これらの命令はシステム・クロック速度(一般に20〜
33メガヘルツ)で実行される。音声合成中、DSP6
1は、オーディオ・ディジタル・アナログ変換器(DA
C)インタフェース内のタイマによってそのタイミング
が制御される。このようなDACは、ダブルバッファ式
になっており、DAC書込みによってオーバーフローが
発生しそうな場合、バッファが空になるまで操作が中断
される。ソフトウェアがサンプル速度でループを実行
し、平均ループ時間がサンプル周期未満である限り、一
時ループの長さを最高2倍にすることができる。ループ
はプログラムRAMに収まる命令を上回る数の命令を含
むことがあるので、DSP61は、同一コードが数種類
の音声に作用できるようにするための索引付きアドレス
指定モードを備えている。
【0163】DSP61はハーバード・アーキテクチャ
の装置であり、したがって、プログラムRAMとデータ
RAMは別々になっており、同時に両方のRAMブロッ
クでサイクルが発生する。1サイクル・パイプラインを
使用しているので、各クロック・サイクル中に2つの事
象が発生する。すなわち、1つの命令が取り出され、前
の命令に関連するデータ転送が行われる。これは、ジャ
ンプ後の命令が実行されるという奇妙な効果をもたら
す。DSP61は、典型的なALUと乗算/累算ALU
という2つの演算論理ユニット(ALU、図示せず)
と、Xオペランド・レジスタ、第2のオペランド・レジ
スタ、ALUからの結果を保管するAZレジスタ、乗算
/累算レジスタからの結果を保管するMZレジスタとい
う複数のレジスタを備えている。また、DSP61はD
MAチャネルと除算器も備えている。
【0164】DSP61の動作はかなり単純なものであ
る。命令実行の第1の瞬間では、プログラムRAMから
命令デコーダに命令コードが読み込まれる。第2の瞬間
では、次の命令がプログラムRAMから読み取られる間
に、第1の命令に応じてシステム・メモリ45からレジ
スタへまたはレジスタからシステム・メモリ45にデー
タ転送が行われる。
【0165】DSP61内のALUは、当技術分野では
周知のテキサス・インスツルメントの74181と同じ
機能を備えた16ビットの演算論理ユニットである。一
般的な算術演算は命令として符号化されているが、一般
的ではない命令は、汎用演算命令(GAI)によってA
LUモード・ビットを直接セットアップすることによっ
て実行することができる。
【0166】DSP61は乗算器/累算器も備えている
が、これは16×16の符号付き/符号なしの乗算を行
って32ビットの結果を得るための第2のALUであ
る。これに加え、乗算の積が前の結果に加算される乗算
/累算演算も実行することができる。結果は、オーバー
フローに対応するために36ビットまで累算される。乗
算演算は実際には2つの瞬間を要するが、乗算命令その
ものは1つの瞬間で完了する。これは、1回の乗算また
は乗算累算後の命令がMZレジスタまたはXレジスタを
必要としない可能性があることを意味する。
【0167】DSP61は除算器も備えている。この除
算ユニットは、DSP61の内部空間にある1組のレジ
スタとしての外観を呈している。これは、16ビットま
たは32ビットのオペランドについて符号なしの除算を
実行可能で、商と剰余を生成する。
【0168】DSP61はDMAチャネルも備えてい
る。DMAチャネルは、DSP61のデータ・メモリ空
間内にある1組のレジスタとしての外観を呈している。
これらは、2つのアドレス・レジスタと、1つのデータ
・レジスタである。2つのアドレス・レジスタの第1の
レジスタにアドレスを書き込むことによって、DMA転
送が開始される。DMA転送には遅延期間があり、これ
はさらにDMAを実行する前に経過するようになってい
なければならない。DMA状態計算機は、SYSTE
M'バスを要求するために応答可能であり、それが受諾
されると、転送を実行し、その後、SYSTEM'バス
が解放される。
【0169】代替実施例では、保留ビットを設定して2
つのアドレス・レジスタの第2のレジスタにワードを書
き込むことができる。これは、SYSTEM'バスを要
求し、保留ビットがクリアされるまでそのバスを保持す
ることになる。このようなDMA転送は、連続して複数
の転送を実行するときには効率的である可能性がある
が、単一転送の場合には一般にあまり効率がよくない。
というのは、DSP61のプログラムはSYSTEM'
バスがいつ受諾されるかを判定することができず、した
がって、可能な最大待ち時間の間、待機しなければなら
ないからである。DSP61のメモリは、一般に、DS
Pの内部データ・アドレス基底とホスト・アドレス基底
の両方で可視状態になっている。
【0170】DSP61は、それに関連するDSPメモ
リ76を備えている。DSPメモリ76は、プログラム
RAMと、データRAMと、レジスタ/定数テーブル
と、正弦ROMとを含む(すべて図示せず)。一般に、
DSPメモリ76は、DSPの内部アドレス空間ならび
にシステム・メモリ45のアドレス空間の両方でアクセ
ス可能である。DSPのプログラムRAMは512個の
18ビット・ワードである。これらの位置はCPU48
によってのみ書き込むことができ、DSP61に関する
限り、プログラム読取り専用である。プログラムRAM
は、DSP内部アドレス空間には現れない。プログラム
RAMは、DSP61が実行しているときはホストから
アクセスできない。それぞれのDSP命令は、7ビット
の命令コードと、11ビットのアドレス・ベクトルとを
有する。すべてのマイクロコード化命令(乗算または乗
算/累算演算を除く)は、185ナノ秒サイクルで完了
する。すべての命令はシステム・メモリ45からレジス
タへの転送またはレジスタ間転送であり、即時値は使用
できない。したがって、所与の命令に定数が必要で、そ
の定数が定数テーブルに用意されていない場合、その値
用にデータRAM位置を取っておかなければならない。
DSP61では、条件付き命令と索引付きアドレス指定
も可能である。命令コードのビット12が設定されてい
る場合は、ALU内の繰上りビットも設定されている場
合のみ、その命令が実行される。命令コードのビット1
1が設定されている場合は、命令コードの9ビット・ア
ドレス・ベクトルが索引レジスタ内の9ビット値に加算
され、その命令が操作するアドレスとデータ・メモリが
生成される。余分の2ビットは、その値を余分なビット
・レジスタにロードし、所望の位置にそのワードを書き
込むことによってプログラミングされる。
【0171】DSP61は、メモリやレジスタとの間で
データを移動させるための移動コマンドを多数備えてい
る。また、加算、減算、AND、OR、繰上り付き加
算、NOP、上記のGAI、CPU48によるDSPメ
モリ76へのアクセスを可能にするINTRUDEコマ
ンドを含む、いくつかのコマンドも用意されている。
【0172】正弦ROMは、完全正弦波の2の補数の正
弦波値からなる256個の16ビット・ワードである。
【0173】データRAMは、512個の16ビット・
ワードである。
【0174】データは、DSP61の制御下またはホス
トCPU48の制御下でCPU48とDSP61との間
で転送することができる。
【0175】DMA転送機構は、SYSTEM'バス上
のバス・マスタになり、システム・メモリ45にアクセ
スする、DSP61に基づくものである。DSP61
は、最も優先順位が高いバス・マスタの1つであり、し
たがって、現行バス・マスタがSYSTEM'バスを引
き渡せるようになると、ただちに現行バス・マスタによ
ってSYSTEM'バスが受諾される。SYSTEM'バ
ス引渡しの最悪のケースは、CPU48がバス・マスタ
になっている状況である。というのは、80376また
は80386SXプロセッサはSYSTEM'バスを解
放するのに相当な時間を要する可能性があるからであ
る。前述のように、DMA転送は第1のDMAアドレス
・レジスタへの書込みによって開始される。状況情報と
アドレスの上位部分の転送は、すでに第2のDMAアド
レス・レジスタに書き込まれているはずであり、同様
に、書込み転送の場合、書込みデータはDMAデータ・
レジスタにすでに書き込まれているはずである。転送が
開始されると、DSP61はSYSTEM'バスを要求
し、SYSTEM'バスがDSP61に受諾されると、
DSP61は転送を実行し、SYSTEM'バスを解放
する。この操作の完了がポーリングされる場合もあれ
ば、読取りデータの使用または別の転送の開始あるいは
その両方の前に可能な最大待ち時間が経過できるように
することをプログラマが選択する場合もある。
【0176】SYSTEM'バスを要求するために2つ
のDMAアドレス・レジスタの第2のレジスタ内の保留
ビットを使用する、第2のバス獲得技法を実行すること
ができる。これは、SYSTEM'バスが転送間に解放
されないのでDSP61が複数転送の連続実行を希望す
る場合の方がより効率的になると思われる。第2のDM
Aアドレス・レジスタ内の保留ビットは、DSP61が
SYSTEM'バスを解放する前にクリアしなければな
らない。一般にこの機構は推奨しない。というのは、メ
モリ・バスの帯域幅全体を浪費し、CD DMA転送を
邪魔する可能性のある活動を行わずに、相当な期間の
間、DSP61がSYSTEM'バスの制御権を有する
ことになるからである。第2の技法を使用する場合、D
SP61はDMA転送を実行する前にまずSYSTE
M'バスを要求しなければならない。これは、SYST
EM'バスを獲得したことを検出する手段を備えていな
いので、最大数のバス命令を待たなければならない。D
SP61は、SYSTEM'バスの所有権を獲得する
と、バス・サイクルの実行に移行することができる。ま
た、任意のシーケンスの読み書きサイクルを実行するこ
とができ、それが終了するとSYSTEM'バスの制御
権を解放しなければならない。
【0177】ホストCPU48の制御下でCPU48と
DSP61との間でデータ転送を実行することもでき
る。DSP61の内部メモリはすべてホスト・アドレス
空間にマッピングされる。DSP61が停止モードの場
合、プログラム・メモリ位置が通常のシステム・メモリ
45内にある場合と同様に、ホストはその位置に書き込
むことができる。しかし、DSP61が実行中の場合、
ホストはプログラム・メモリを使用することができな
い。DSP61のデータ・メモリはINTRUDE機構
だけが使用可能である。DSP61の操作が一切邪魔さ
れないようにするため、DSP61がINTRUDE命
令を実行しているときにデータ内でのみデータ・トラン
ザクションを行うことができる。DSP61が停止して
いるときは、INTRUDE命令を連続して効率よく実
行しているものと思われる。
【0178】CPU48からDSPのプログラムRAM
76への転送は、DSP61が実行中ではないときにの
み、ブリッタ72を使用して実行することができる。同
様に、ブリッタ72は、DSP61が実行中にDSPの
データRAMにアクセスすることができない。すなわ
ち、ブリッタ72とCPU48はいずれも、DSP61
がINTRUDE命令を実行している間のみ、DSPの
プログラムRAM76を修正することができる。
【0179】DSP61により、ブリッタ72は、シス
テムRAMからDSPのプログラムRAMにDSPコー
ドのブロック移動を非常に高速で実行することができ
る。したがって、DSP61とブリッタ72は協力し、
実際に使用可能な量を上回るプログラムRAMを効果的
にDSP61に提供することができる。
【0180】DSP61は、シリアル・オーディオ・デ
ィジタル・アナログ変換器(DAC)インタフェースも
備えている。シリアルDACインタフェースにより、D
SP61は、同期シリアル(I2Sまたは同様のもの)
DACの駆動と、CDドライブなどの同期シリアル・デ
ータ源からのデータ入力の両方が可能になる。インタフ
ェース・タイミングは、入力装置が一切接続されていな
い場合は内部で生成できるが、データ源が存在する場合
は、タイミングを判定するためにこれを使用しなければ
ならない。内部オーバーフロー検出器は、前の出力デー
タが完全に出力される前にDSP61がDACに書き込
めないようにするものである。これは、2つのDACレ
ジスタの第1のレジスタへの書込みによって支配され
る。したがって、DAC転送は、第1のDACレジスタ
への書込み、第2のDACレジスタへの書込み、入力値
の読取りという形態を取る必要がある。これらは緊密に
連続して実行する必要がある(16個未満の命令)。ア
ンダーフローは検出できないので、これが発生すると、
前の出力値がもう一度出力されることになる。DAC値
はダブルバッファされるので、オーディオ・コードはサ
ンプル周期未満またはサンプル周期と等しい平均速度で
ループする必要があるが、ループでの一時通過が最高2
つのサンプル周期を要する可能性がある。これは、例外
処理には有用である可能性がある。
【0181】DSP61は、テキサス・インスツルメン
トの74181装置と互換性のある演算論理ユニット
(ALU)を含んでいる。
【0182】ビデオ・プロセッサ39は、コンパクト・
ディスクDMA制御装置74も備えている。このCD制
御装置は、単純な同期シリアル・インタフェース(I2
Sおよび同様のもの)、CD ROMブロック・デコー
ダ、DMAチャネルという機能ブロックを含んでいる。
この機構により、直接または先にブロック・デコーダを
通過することにより、システム・メモリ45にシリアル
・データ・ストリームを転送することができる。このた
め、内部ブロック・デコーダの問題または機能不能状態
が発生した場合に、外部ブロック・デコーダを使用する
ことができる。転送長カウンタがゼロに達した場合、転
送が完了すると割込みを生成することができる。
【0183】コンパクト・ディスク制御装置の同期シリ
アル・インタフェースは、当技術分野で周知のフィリッ
プス・データ・フォーマットをサポートしてる。フィリ
ップス・データ・フォーマットは、クロックと、ワード
選択線と、データ線とを有する。ワード選択はクロック
の1つの瞬間分だけデータより進んでおり、データは3
2ビット・データの最上位ビット(MSB)に対して位
置合せされる。ワード選択線上のローは左のデータを意
味し、ワード選択線上のハイは右のデータを意味する。
同期シリアル・インタフェースは、フィリップス・ブロ
ック・デコーダ出力式もサポートしている。ビットの順
序は逆転され、第1のビットがデータの第1のビットに
対して位置合せされる。ワード選択フォーマットは、フ
ィリップス・データ・フォーマット、ソニー・データ・
フォーマット、松下データ・フォーマットのいずれかに
することができる。
【0184】CDドライブ制御装置74は、クロック・
デコーダも備えている。このブロック・デコーダは、2
352バイトのセクタの先頭に同期し、スクランブル解
除を実行し、エラーを検出するためのEDC(エラー検
出コード)を計算する。これは、ヘッダの後に2048
データ・バイトが転送される短モードか、または同期パ
ターンの後に2340バイトが転送される長モードのい
ずれかで動作する。これにより、必要であれば、ヘッダ
とエラー訂正データを読み取ることができる。ヘッダ・
サイズは、CDドライブのモード1とCDI/XAのモ
ード2形式1をサポートするように4バイトまたは12
バイトのいずれかにプログラム可能であるが、ヘッダの
突合せは4バイトのメイン・ヘッダについてのみ行われ
る。モード2の形式は、長モードで動作し、必要なデー
タを抽出することによってのみサポートされる。ヘッダ
の突合せは、正しいデータが読み取られるようにするた
め、転送の第1のセクタについて行われる。所望のヘッ
ダ値はヘッダ・レジスタにプログラミングする必要があ
る。マルチセクタ転送を行う場合、第1のセクタ以降、
それ以上の突合せは行われない。
【0185】一般に、通常転送は短モードで行われ、長
モードはエラーが検出されたときに使用するので、オペ
レーティング・ソフトウェアはその訂正を試みることが
できる。複数セクタ転送は、転送すべき長ワードの総数
のカウントを示すことによってサポートされる。エラー
が発生すると、複数セクタ転送が打ち切られる。エラー
は、信頼できないデータ、EDCエラー、同期なしなど
の形態を取る可能性がある。その現行状況を判定するた
めにデコーダをポーリングすることは可能である。CD
ドライブ制御装置はDMAインタフェースも備えてい
る。DMAインタフェースは、一度に2つの16ビット
・ワードをシステム・メモリ45に転送することができ
る。これは、内部ブロック・デコーダからの出力または
同期シリアル・インタフェースからの出力いずれかを取
ることができる。また、これは、システム・メモリ45
内で上方に向かって実行するアドレス・カウンタを備え
ている。DMAインタフェースは、シリアル・インタフ
ェースからの直接転送のために転送長カウンタを備えて
いる。「永続モード」では、DMAアドレス・レジスタ
が32キロバイトのバッファ内で折り返し、カウンタは
無視される。これは、CDオーディオ・データ、または
「フルモーション・ビデオ」の圧縮解除などのリアルタ
イムのデータ処理には有用であると思われる。アドレス
・ポインタがバッファを折り返すたびに、CPU48の
割込みが生成される。
【0186】同様に、本発明では、テレビジョン受像機
のアクセサリとして使用するセット・チップ装置でこれ
まで提供してきた特徴の多くをここで高機能テレビジョ
ン受像機と呼ぶものに直接組み込めることを企図してい
る。このような高機能テレビジョン受像機の1つを図6
に示し、参照文字10'で識別する。図3〜5に関連し
て前述した回路は、高機能レシーバ10'のハウジング
またはキャビネット11'内に組み込まれ、レシーバが
本明細書に記載する遠隔制御装置20に応答し、これと
協調できるようになっている。このような回路について
はすでに上記に詳述しているので、ここではその説明を
繰り返さない。
【0187】同様に、本発明では、パーソナル・コンピ
ュータ・システムを使用することによりこれらの発明の
利点が得られることを企図している。このようなパーソ
ナル・コンピュータ・システムの1つを図7に示す。
【0188】次に添付図面のうちの図7〜9をより具体
的に参照すると、これらの図には本発明を実施するパー
ソナル・コンピュータ・システムが示され、全体が80
で示されている(図7)。コンピュータ80は、関連の
モニタ81と、キーボード82と、プリンタまたはプロ
ッタ84とを備えることができる。モニタ81は、図1
〜6に示すテレビジョン受像機のCRT12、12'と
同様に、ビデオ・データから得られた視覚イメージを視
聴者に表示する際にディスプレイ装置として機能する。
コンピュータ80は、図8に示すように、ディジタル・
データを処理し格納するための電力供給されたデータ処
理および格納構成要素を受け入れるための密閉しシール
ドした所定の容積を規定する際にシャシ89と協調する
カバー85を備えている。これらの構成要素の少なくと
も一部は多層プレーナ90またはマザーボード上に取り
付けられ、このプレーナまたはマザーボードは、シャシ
89上に取り付けられ、前述の構成要素、ならびにフロ
ッピー・ディスク・ドライブ、様々な形態の直接アクセ
ス記憶装置、アクセサリ・カードまたはボードなどのそ
の他の関連要素を含む、コンピュータ80の各種構成要
素を電気的に相互接続するための手段を提供する。
【0189】シャシ89は、ベースと後部パネル(図
8)とを有し、磁気ディスクまたは光ディスク用のディ
スク・ドライブ、テープ・バックアップ・ドライブなど
のデータ記憶装置を受け入れるための少なくとも1つの
オープン・ベイを規定する。図示の形態では、上部ベイ
92は、第1のサイズの周辺ドライブ(3.5インチ・
ドライブとして知られているものなど)を受け入れられ
るようになっている。上部ベイ92には、フロッピー・
ディスク・ドライブや、一般に知られているようにそこ
に挿入されたディスケットを受け入れ、そのディスケッ
トを使用してデータを受け取り、格納し、送達すること
ができる取外し可能媒体直接アクセス記憶装置を設ける
ことができる。
【0190】上記構造を本発明に関連付ける前に、パー
ソナル・コンピュータ・システム80の一般的な動作を
要約すると、検討に値するはずである。図9を参照する
と、同図には、プレーナ90上に取り付けられた構成要
素、パーソナル・コンピュータ・システムの入出力スロ
ットやその他のハードウェアへのプレーナの接続部など
を含む、本発明によるシステム80などのコンピュータ
・システムの様々な構成要素を示すパーソナル・コンピ
ュータ・システムのブロック図が示されている。プレー
ナには、システム・プロセッサ102が接続されてい
る。適切なマイクロプロセッサであればどれでもCPU
102として使用することができるが、適当なマイクロ
プロセッサの1つは、INTEL社が販売する8038
6である。CPU102は、高速CPUローカル・バス
104によってバス・インタフェース制御ユニット10
5と、ここではシングル・インライン・メモリ・モジュ
ール(SIMM)として示されている揮発性ランダム・
アクセス・メモリ(RAM)106と、CPU102へ
の基本入出力操作用の命令が格納されているBIOSR
OM108とに接続されている。BIOS ROM10
8は、入出力装置間のインタフェースを取るために使用
するBIOSと、マイクロプロセッサ102のオペレー
ティング・システムとを含む。ROM108に格納され
ている命令は、BIOSの実行時間を短縮するためにR
AM106にコピーすることができる。
【0191】図9のシステム・ブロックを具体的に参照
して本発明について以下に説明するが、以降の説明の最
初に当たり、本発明による装置および方法はプレーナ・
ボードの他のハードウェア構成でも使用可能であること
に留意されたい。たとえば、システム・プロセッサは、
Intelの80376または80486マイクロプロ
セッサにすることもできる。次に図9に戻って説明する
と、CPUローカル・バス104(データ、アドレス、
制御の各構成要素を含む)は、マイクロプロセッサ10
2と、数学補助プロセッサ109および小型コンピュー
タ・システム・インタフェース(SCSI)制御装置1
10との接続も行う。SCSI制御装置110は、コン
ピュータ設計および操作の分野の当業者には既知の通
り、読取り専用メモリ(ROM)111、RAM11
2、同図の右側に示す入出力接続によって便宜が得られ
るような様々なタイプの適当な外部装置に接続すること
ができるか、接続可能である。SCSI制御装置110
は、固定または取外し可能媒体電磁記憶装置(ハード・
ディスク・ドライブおよびフロッピー・ディスク・ドラ
イブとしても知られているもの)などの記憶装置、電気
光学式、テープ、その他の記憶装置を制御する際に記憶
制御装置として機能する。
【0192】バス・インタフェース制御装置(BIC)
105は、CPUローカル・バス104を入出力バス1
14に結合する。バス114により、BIC105は、
業界標準アーキテクチャ(ISA)、MICRO CH
ANNEL、EISA、PCI、入出力装置またはメモ
リ(図示せず)にさらに接続可能なアダプタ・カード1
15を受け入れるために複数の入出力スロットを有する
その他のバスなどの任意の拡張機能バスと結合される。
入出力バス114は、アドレス、データ、制御の各構成
要素を含む。
【0193】図形情報(118に示す)を格納し、イメ
ージ情報(119に示す)を格納するために、ビデオR
AM(VRAM)に関連するビデオ信号プロセッサ11
6などの様々な入出力構成要素が入出力バス114に沿
って結合されている。プロセッサ116で交換したビデ
オ信号は、ディジタル・アナログ変換器(DAC)12
0によりモニタまたはその他のディスプレイ装置に渡す
ことができる。また、ビデオ・レコーダ/プレーヤ、カ
メラなどの形態を取りうる、ここで自然画像入出力と呼
ぶものにVSP116を直接接続するための備えも設け
られている。VSPは、図3〜5に関連して上記に説明
したビデオ・プロセッサ39と関連回路の形態を取るこ
とができ、その場合、CPU102は、上記のCPU4
8と同様にビデオ制御に関する機能を果たすことができ
る。
【0194】入出力バス114は、DSP121による
信号の処理用のソフトウェア命令とこのような処理に必
要なデータとを格納するために使用可能な関連命令RA
M122とデータRAM124とを有するディジタル信
号プロセッサ(DSP)121にも結合されている。D
SP121は、オーディオ制御装置125を設けること
によってオーディオ入力と出力を処理し、アナログ・イ
ンタフェース制御装置126を設けることによってその
他の信号を処理することができる。
【0195】最後に、入出力バス114は、シリアル・
ポートにより、フロッピー・ディスク・ドライブ、プリ
ンタ84、キーボード82、マウス、装置20などの遠
隔制御装置を含むポインティング・デバイスを含む従来
の周辺装置と入力および出力を交換する際に使用する関
連の電気消去・プログラム可能読取り専用メモリ(EE
PROM)129を備えた入出力制御装置128に結合
されている。以下に説明する図に示す形態では、ポイン
ティング・デバイスは、細長い柔軟な導線131によっ
てコンピュータ・システムに結合されたマウス130の
形態になっている。
【0196】いずれの場合も、上記の発明を実施するパ
ーソナル・コンピュータ・システムは、遠隔制御装置を
有することになる。このようなシステムの「遠隔」制御
装置は、関連のビデオ・ディスプレイ装置からある程度
離れた位置で使用可能な遠隔制御装置を特徴とする。こ
の分離距離は、以下の説明から明らかになるように、イ
ンチ規模の極めて小さい距離であるか、またはフィー
ト、メートル、ヤード、またはそれ以上の規模の比較的
大きい距離である場合もある。遠隔制御装置は、(従来
のマウスまたはキーボードのように)ワイヤ結合の場合
もあれば、ワイヤレスの場合もある。
【0197】前述のように、遠隔制御装置は3軸装置ま
たは場合によっては2軸装置にすることができる。この
2つの装置は、以下の説明から明らかになるように、ま
ったく別個のものであり、交換不能である。ここで使用
する「3軸」装置という用語は、関連のビデオ・ディス
プレイ装置上に表示される視覚イメージの直接修正に効
果的な制御信号の生成を行うためにユーザが制御要素を
3次元で操作可能なものである。「2軸」装置は2次元
での操作のみ可能にする。
【0198】3軸装置は、「押して選択」として記述さ
れているタイプの操作を可能にする。すなわち、制御要
素の操作は、表示された視覚イメージのフィールドで左
右および上下にカーソルなどの選択表示要素を直接移動
させることができ、表示機能を選択するためにも使用す
ることができる。たとえば、左右の動きは一方の側また
は反対側への親指の圧力に結合し、上下の動きはマニピ
ュレータから離れるかまたは接近する圧力に結合するこ
とができる。その場合、選択は、制御要素に対して下方
に押すなどの第3の軸に沿った親指の圧力に結合される
はずである。従来の例は、1991年11月12日に発
行され、ここに記載する本発明と同じように保有されて
いるGarrettの米国特許第5065146号に記載され
ている。
【0199】これに対して、2軸装置は、通常、選択用
の個別の制御要素を提供する。その例は、マウスとして
知られているような従来のパーソナル・コンピュータ・
ポインティング・デバイスや、テレビジョン受像機、ビ
デオ・カセット・レコーダ、オーディオ・アンプ、コン
パクト・ディスク・プレーヤ、ビデオ・ディスク・プレ
ーヤなどの消費者向け電子装置に通常設けられている従
来の遠隔制御装置に見ることができる。いずれの例も、
1つの制御要素(マウスの場合はローリング・ボール、
従来の遠隔制御装置の場合は上下または左右のロッカ・
スイッチあるいはステッピング・キー)は、表示された
ビデオ・イメージ上で強調表示されたバンドなどの選択
表示要素を直接移動させることができ、第2の制御要素
(マウスの場合はボタン、従来の遠隔制御装置の場合は
プッシュ・スイッチ)を操作して表示機能を選択するこ
とができる。
【0200】この2つのタイプの遠隔制御装置は、交換
可能以外のものである。
【0201】上記の発明では、この2つのタイプの遠隔
制御装置はいずれも、所定の方法で視聴者による遠隔要
素(複数も可)の操作に合わせて調整されたコマンド信
号を伝送可能なものとして企図されている。いずれも、
視聴者には見えない周波数(赤外線または紫外線)また
はラジオ周波数の光の放射を含む様々な方法で、視聴者
が直接感知できない周波数で伝送するようにディスプレ
イ制御装置に結合することができる。また、いずれも、
パーソナル・コンピュータのポインティング・デバイス
では一般的なケースである柔軟な導線によって結合する
か、またはつなぐことができる。
【0202】ユーザが操作可能な制御要素(複数も可)
は、様々な形態になるものとして企図されている。上記
の1つは「ウィグル・スティック」として知られている
ものが考えられ、ユーザの親指と係合するように直立し
ている細長い要素の形態を取る。もう1つは「ウォブル
・プレート」が考えられるが、これは、いくらか平らで
平面かまたは浅くへこんだ部材で、通常は丸い構成にな
っており、中心点の周りを比較的自由に回転するように
取り付けられ、通常はスプリングなどの弾性バイアスに
よって中間位置に維持され、少なくとも4通りの指定の
方向のうちのいずれか一方にユーザの親指で押すことが
できるものである。さらにもう1つはトラックボールが
考えられるが、これは、パーソナル・コンピュータ・シ
ステムのマウスを反転したようなものであり、自由に回
転可能な要素またはボールが設けられ、そのマウント内
でのボールの回転を示す信号を生成できるように支持さ
れている。さらにもう1つは慣性または「エア」マウス
が考えられる。このような装置は通常、マウスの空間変
位を示す信号を生成可能なセンサと慣性プラットフォー
ムを備えている。
【0203】本発明では、制御プログラム(オペレーテ
ィング・システムとアプリケーション・プログラムを含
む)がシステムRAM45またはフラッシュROM49
に格納され、ディスプレイ制御装置で実行されることを
企図している。本発明によれば、このような制御プログ
ラムは、以下に説明する特にコンパクトなプログラミン
グ言語を使用している。後述する言語とプログラミング
は、消費者向け製品に設けなければならないメモリの量
を制限する際に特に有用である。このようなメモリのコ
ストは販売価格において重要な要因の1つである。しか
し、追加のメモリ機能(ハードファイルまたは固定ディ
スク直接アクセス記憶装置を含めることを含む)の費用
を負担できる場合には、よりコンパクトなプログラミン
グ言語と、その結果の制御プログラムが有用である可能
性があることに留意されたい。
【0204】ここに開示する計算システムは「オープ
ン」である。すなわち現在定義されていない将来のアプ
リケーションを実行するシステムである。このシステム
では、アプリケーション用の記憶域が制限されている。
したがって、システム上で実行するアプリケーションの
サイズを最小限にし、少ない量の記憶域に常駐できるよ
うにすることが重要である。
【0205】アプリケーション・ソフトウェアのサイズ
を膨張させる可能性のある作業が2つある。1つは、ユ
ーザ・インタフェース(ここではUIとして示す)であ
る。ソフトウェアのこの部分は、ディスプレイ、スピー
カ、キーボード、マウスなど、ユーザと対話するハード
ウェアを駆動する。もう1つは、外部インタフェース
(ここではEIとして示す)であり、システム自体の記
憶域からの情報と他のシステムからの情報へのシステム
のアクセスである。ソフトウェアのこの部分は、ディス
ク・ドライブやモデムなどのハードウェアを駆動する。
【0206】アプリケーション・プログラム・データの
サイズを縮小する際の第1のステップは、ユーザ・イン
タフェースと外部インタフェース用のソフトウェアをア
プリケーションから除去することである。本発明では、
この2つの作業用のソフトウェアをアプリケーションで
はなく、システムに組み込むことを企図している。図1
0を参照すると、次のようになっている。ボックス1
図の一番上にはユーザ・インタフェース(UI)ハード
ウェア(ディスプレイ、キーボードなど)が示されてい
る。ボックス2 UIエンジンとは、ユーザ・インタフ
ェースを処理するためのシステムROM内の永続ソフト
ウェアである。たとえば、UIエンジン(ボックス2)
は、アプリケーション(ボックス3)の要求に応じて画
面(ボックス1の一部)上に情報を表示するはずであ
る。音声、キーボード活動、その他のユーザ入出力は、
UIエンジンによって処理されるはずである。ただし、
UIエンジンがUIハードウェアとアプリケーションの
両方と対話することを示している矢印に留意されたい。
本発明によって達成される目的の1つは、必要なシステ
ムROMがより少なくなるようにUIエンジンを小さく
することである。ボックス3 図の中央の灰色のボック
スは、アプリケーション・プログラム・データ記憶域を
示している。アプリケーションはシステムRAM(読取
り可能かつ書込み可能)に格納されているので、アプリ
ケーションは追加、除去、修正可能である。本発明によ
って達成される目的の1つは、所与の記憶空間により多
くのアプリケーションが収容できるようにアプリケーシ
ョンを小さくすることである。図10では、ユーザ・イ
ンタフェースと情報インタフェースがアプリケーション
の外部で処理されるので、アプリケーションのサイズが
縮小される可能性がある。ボックス4 EIルーチンも
システムROM内の永続ソフトウェアであり、これらの
ルーチンは外部インタフェース・ハードウェアを処理す
る。たとえば、EIルーチンの1つは、アプリケーショ
ンの要求に応じてモデムで電話番号をダイヤルするはず
である。(EIルーチンの一部はROMではなくRAM
内にあるので、今後、追加のハードウェア・サポートを
追加することができる。)ボックス5 図の一番下に
は、外部インタフェース(EI)ハードウェア(ディス
ク・ドライブ、モデムなど)が示されている。
【0207】この配置では、他のコンピュータ・システ
ムで匹敵するものがいくつか見られる。たとえば、DO
Sオペレーティング・システムは、ファイル入出力機能
をすべてのアプリケーションにとってグローバルなもの
にし、これらはEIルーチンである。Microsoft Window
s環境では、すべてのアプリケーションに共通のUIを
提供する。しかし、このようなシステムの主な目標は、
空間を節約することではなく、アプリケーションを標準
に適合させることである。
【0208】本発明では、「レベル」に基づくユーザ・
インタフェースを提供する。所与のレベルでは、ユーザ
が情報を見て、選択を行う。この選択により現行レベル
より下に新しいレベルを作成する場合もあれば、この選
択により現行レベルを破棄して前のレベルに戻る場合も
ある。ここで使用する「レベル」という用語は、メニュ
ーまたはフロー命令を意味するものと考えられる。
【0209】好ましい実施例では、ユーザ・インタフェ
ースの各メニュー・レベルは、画面上に描かれた紙の索
引カードと同様の図形テキスト表示によって表される。
図12に示すように、複数枚の紙(「メニュー・カー
ド」)が画面上にカスケードされる。そこに図示したよ
うに、ユーザは現在、メニュー・カード2(レベル3)
に位置している。メニュー・カード2への移動は、図1
1および図12が示すシーケンスを必要であった。テレ
ビ放送などのビデオ/オーディオ・ストリーム源から受
け取ったフルモーション・ビデオ・イメージの表示か
ら、ユーザは、遠隔制御装置20上に設けられた選択機
構の作動によって、そのビデオ・ストリーム・イメージ
の上に第1のレベルのメニューをオーバーレー表示させ
ることができる。アプリケーションはカード1の表示か
ら開始する。カードのタイトルは「メニュー1」であ
り、選択可能な項目は「天気」(選択肢A)と「スポー
ツ」(選択肢B)である。「天気」を選択した場合、こ
れは「選択肢A」の行でのアクションなので、カード2
が作成される。条件「1==1」が真なので、カード2
はただちにカード3を表示するフロー・カードである。
その後、ユーザは、「天気」用の項目1などの表示項目
の上に位置決めするようにカーソルまたはポインタを操
作し、もう一度遠隔制御装置20の選択機構を作動する
ことができる。すると、ユーザ・インタフェースは、図
12のファントム行に示すように、次のレベルであるレ
ベル2(「フロー」)を作成することによって、ただち
に応答する。ビデオ/オーディオ・ストリーム・イメー
ジのみへの復帰は、カーソル/ポインタをそのイメージ
のフィールドに位置決めし、選択機構を作動することに
よって実行するか、または「情報ハイウェイ」という見
出しの上にカーソルを位置決めし、遠隔制御装置の選択
機構を作動することによってまずメニュー・レベル1に
戻ることによって段階的に実行することができる。
【0210】これはユーザ・インタフェースの単純な例
であり、典型的な状況はかなり複雑である。たとえば、
数枚のメニュー・カードは情報を提示するだけで、その
情報の表示後に前のレベルに出ることを除き、いかなる
アクションも行えない。その他のメニュー・カードで
は、項目の組合せを選択することができる。ユーザ・イ
ンタフェースはこのようなタイプおよびその他のタイプ
のメニューもサポートする。どのメニューも複数のペー
ジ(メニュー・カードの右下隅の「ページをめくる」と
いう記号によって示される)を備えることができるが、
ページをめくっても別のレベルへの移動を意味するわけ
ではない。
【0211】レベルに基づく、本発明によるUIエンジ
ンでは、それぞれのレベルはメニュー・オブジェクトま
たはフロー・オブジェクトのいずれかになる。この2つ
のタイプのオブジェクトは、好ましい実施例では「カー
ド」と呼ばれている。1.1つの「メニュー・カード」
は1つのUIレベルを実現する。たとえば、図12の2
「枚の紙」のそれぞれは1つのメニュー・カードになっ
ている。2.1つの「フロー・カード」はプログラミン
グ言語で作成された1つのルーチンを実現する。このタ
イプのカードは、UIレベルとしてディスプレイ画面上
に現れず、このため、ユーザには見えない(例示のみを
目的として、図12のファントム行に1つだけ示されて
いる)。メニュー・カードはアクションのリストをユー
ザに提示するが、フロー・カードは、分岐、ループなど
によって決定される「制御の流れ」によってアクション
のリストを処理する。
【0212】これらのカードのそれぞれは、いずれかの
タイプのカードを送り出すことができる。メニューは、
ユーザ選択に応答して別のメニューまたはフローを送り
出すことができる。フローは、別のフローまたはメニュ
ーを送り出すことができる。さらに、それぞれのタイプ
のカードは、外部インタフェース・ハードウェアの使用
が必要なときにEIルーチンを呼び出すことができる。
また、それぞれのカードは、別のUIエンジン・アプリ
ケーションを呼び出すことができ、一連のレベルが中断
されないので、この変位はユーザにとってシームレスに
なる。
【0213】このような点を例示するため、言語の好ま
しい実施例からの例を検討する。図11はサンプル・ア
プリケーションの先頭を示している。
【0214】この言語の各行は以下の2つの部分から構
成される。 1.「記述」:囲み付きAすなわち「アット」記号
(「@」)の前のテキスト 2.「アクション」:囲み付きA(「@」)で始まるテ
キスト
【0215】それぞれのカードは、「レベル1@カード
1メニュー」などのタイトル行で始まる。この行の記述
部分はカードのタイトルであり、アクションはカードの
ラベルである。それぞれのカードは、「@」だけを含む
行で終わる。このため、図12の例には、3つのカード
を示す。
【0216】図12は3つのカードを示している。カー
ド2は、ユーザには見えないフロー・カードである。カ
ード1とカード3だけが表示される。
【0217】2つのカード・タイプは似ているが、重要
な違いがいくつか存在する。以下の表はメニューとフロ
ーとの対称を示している。
【0218】 メニュー フロー メニュー・カードはユーザに見える。 フロー・カードはユーザに見えない。 ユーザは、記述を見て、アクションを システムは、記述を見て、アクション 選択する。 を選択する。 行に「@」がまったくない場合、その 行に「@」がまったくない場合、その 行全体が記述と見なされ、アクション 行全体がアクションと見なされ、記述 はまったくない。これは、記述のない はまったくない。これは、アクション アクションはメニューでは意味がない のない記述はフローでは意味がないか からである。 らである。 記述は、テキストを画面上に表示する 記述は、分岐、ループなどによるプロ 方法、すなわち、その位置、カラーな グラミング言語での制御の流れを決定 どを決定する。 する。
【0219】変数やファイル・ストリームなどの資源を
割り振る場合、それぞれの資源をレベルで指定すること
は有用である。そのレベルが破棄されると、資源は自動
的に割振り解除される。たとえば、その言語で1つの変
数を作成すると、それには1つのレベルが割り当てられ
る。その変数はすべてのレベルにグローバルである。す
なわち、それを変数に入れることによって、カードは別
のカードに情報を送ることができる。しかし、UIエン
ジン内のレベルが変数のレベルより下がると、その変数
は破棄される。すなわち、変数が作成されたカードが破
棄されると、それとともに変数が破棄される。そのレベ
ルが破棄されると、変数は「範囲外」になる。これは、
カードに割り振ることができるすべての資源をその言語
が処理する方法である。
【0220】本発明は、3つの問題に対する解決策を提
供する。第1に、アプリケーションのサイズが大幅に縮
小される。図11の例から、サンプル・アプリケーショ
ンが剥ぎ取られて、本質的なものを露出していることに
留意されたい。アプリケーションの内容のほとんどは、
プログラミングではなく、テキストである。このテキス
トは、標準の圧縮技法により、その元のサイズの半分未
満に圧縮することができる。プログラミングのサイズは
コンパイルによって縮小することができるが、これは、
テキストに使用する圧縮アルゴリズムがプログラミング
圧縮できるようになっている場合は不要になる。その結
果得られるアプリケーションは、その圧縮済みテキスト
のサイズである、理論上の最小サイズに近づく。次に、
UIエンジンのサイズが縮小される。メニュー・カード
とフロー・カードが同一構文を有することに留意された
い。どちらのタイプのカードも、記述とアクションを備
えた複数の行から構成される。メニューが実行できるア
クションは、フローが実行できるアクションと同じであ
る。(唯一の例外は、フローではフロー内でジャンプし
たアクションを使用できるのに対し、このようなアクシ
ョンはメニューでは意味がない点である。)変数解決や
その他の解析操作はどちらのタイプのカードについても
同じである。したがって、UIエンジン内の同じソフト
ウェアがメニュー・カードとフロー・カードの両方を処
理する。最後に、この言語を実行するUIエンジンは、
メニュー・レベルに基づくいかなる動作環境にも移植す
ることができる。これは、その言語がユーザ入出力をレ
ベルの階層に制限するからである。同じアプリケーショ
ンは様々な環境で実行できるはずである。
【0221】一般にメニュー・システムは、「メニュ
ー」タイプのオブジェクトによって実現される。たとえ
ば、Microsoft WindowsのSoftware Development Kit
は、Windowsメニューの各種レベルを構築する「ダイア
ログ・ボックス・エディタ」を含んでいる。あるメニュ
ーが別のメニューを作成するのと同様に、それぞれのレ
ベルのオブジェクトは次のレベルのオブジェクトを作成
することができる。
【0222】また、一般にプログラミング言語は、「フ
ロー」タイプのオブジェクトを使用する。たとえば、あ
るフローが別のフローを作成するのと同様に、C++言
語のオブジェクトは他のオブジェクトのインスタンスを
作成することができる。
【0223】ここで説明するプログラミング言語の独自
性は、それが2つのタイプのオブジェクトを単一の統一
言語に混合する方法である。
【0224】次に、本明細書でこれまで説明してきたシ
ステムについて考えられているメニュー構築および表示
機能の範囲に移ると、視聴者がビデオ・イメージ上に表
示されたカーソル・イメージをメニュー項目に移動し
て、カーソル・イメージが重なっているメニュー項目を
実行のために選択できるようにすることにより、上記の
コマンド処理回路は遠隔制御装置20の操作に応答する
ことが企図されている。さらに、視聴者がカーソル・イ
メージをメニュー項目に移動し、カーソル・イメージが
重なっているメニュー項目を変位のために選択し、視覚
表示装置によって表示された視覚イメージ上を選択した
メニュー項目を移動できる用にすることにより、所与の
パーソナル・コンピュータ・システム・ソフトウェアの
「ドラッグ・ドロップ」機能と同様の方法で、コマンド
処理回路は前記遠隔制御装置の操作に応答する。ユーザ
が表示フィールドの各部の様々な特徴を区別しやすくす
るために、入力装置の操作によって表示されたカーソル
が表示された視覚イメージの各種領域に移動したとき
に、ディスプレイの所与のフィールド上でカーソルをよ
り大きくするなどにより、カーソル・イメージ信号は表
示されたカーソルの視覚的特徴を変化させることができ
る。
【0225】図13〜15に示すように、ディスプレイ
制御装置は、生のビデオ・イメージの一部の上にメニュ
ー表示を表示することにより、表示された視覚イメージ
を修正し、視聴者は、そのメニュー表示から前記視覚イ
メージの追加修正を選択することができる。したがっ
て、図13では、使用可能なフィールドの大部分がビデ
オ・ストリーム・イメージ(図14および図15では上
に重なったメニューおよび情報テキストによって部分的
に覆われている天気図のイメージ)によって占有され、
小さい部分は表示されたメニュー(複数も可)によって
占有されている。提示されるメニューは、図14のよう
に、視覚イメージまたはアクセス可能情報表示あるいは
その両方について可能な追加修正がタイル表示されたウ
ィンドウとして、または重なっているウィンドウとし
て、またはカスケード表示のウィンドウとして表示され
る、プルダウン・メニュー表示を含むことができる。項
目4の「ピザ」など、アクセス可能な情報選択肢の一部
は、システムに組み込まれたモデムなどのバック・チャ
ネル通信によりテイクアウト食品を注文するなどの遠隔
サービスへのアクセスを提供することが好ましい。項目
1の「天気」などのその他の選択肢は、地域の天気観測
結果(図15に示すもの)などのデータ・サービスから
得られる情報にアクセスすることになる。さらに、項目
5の「TVガイド」などのその他の選択肢は、表示のた
めのプログラミングの選択に至る可能性がある。
【0226】また、ディスプレイ制御装置は、使用可能
なフィールドの小さい部分としてビデオ・ストリーム・
イメージを表示することにより、表示された視覚イメー
ジを修正することもできる。このような表示へのアクセ
スは、図16〜18の一連の図で示す。図16の右側部
分(ビデオ・ストリーム・イメージ上に重なるようにメ
ニュー選択要素が表示されているところ)に示すよう
に、メニュー表示は、従来のテレビジョン受像機または
ビデオ・カセット・レコーダ/プレーヤに遠隔制御機能
として設けられている機能制御部によく似たものになる
可能性がある。遠隔制御機能の選択により、プログラミ
ングの選択肢間でのナビゲーション用に遠隔制御機能に
見られる「チャネル上」または「チャネル下」というア
イコン表現などの具体的なアイコンの使用が可能にな
る。しかし、「リスト」または「メニュー」を選択する
ことにより、他のサービスにもアクセス可能である。図
16の画面から「メニュー」を選択すると、視聴者は図
17の画面に移行することになり、そこにはいわゆる
「映画の中の映画」のように、ビデオ・ストリーム・イ
メージが使用可能な画面領域の小さい部分(右上隅)に
表示され、表示フィールドの残りの部分は使用可能な選
択肢のリストによって占有される。所望の表示オプショ
ンのリストは、「リスト」という機能を選択して、現在
表示されている信号ストリームを追加し、その他の選択
肢を徐々に選択してリストに追加することにより、作成
することができる。したがって、表示されたチャネルま
たは信号源がリストに構築されると、そのリストに名前
(その夜に表示される好みの番組用の「金曜夜」や、特
に子どもがまたは子ども向けに選択したプログラミング
用の「子ども」など)を付けて、システム・メモリに保
管することができる。その後、事前選択したプログラミ
ング範囲内での「チャネル・サーフィン」の準備のため
に、前に表示してアセンブルしたリストを再度呼び出す
ことができる。リストの作成が完了すると、「実行」と
いう機能を選択して、処理を終了することができる。
【0227】添付図面および明細書には本発明の好まし
い実施例を示してきた。具体的な用語を使用している
が、このように示した説明では、制限のためではなく、
総称および記述の意味でのみその用語を使用している。
【0228】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0229】(1)聴者に対して視覚イメージを表示す
るための所定の画面領域を有するビデオ・ディスプレイ
装置、および前記ビデオ・ディスプレイ装置に結合さ
れ、視聴者が直接感知できない周波数で伝送された信号
を受信し、前記視覚イメージを表示するために前記ビデ
オ・ディスプレイ装置を駆動するビデオ信号を前記ビデ
オ・ディスプレイ装置に送達するためのビデオ受信回路
を有するテレビジョン受像機と、視聴者の手に保持でき
るサイズになっているハウジング、および視聴者による
操作のために前記ハウジング内に取り付けられている、
手作業で係合可能な入力装置、および前記ハウジング内
に取り付けられ、前記入力装置に結合され、視聴者が直
接感知できない周波数で視聴者による前記入力装置の操
作に合わせて所定の方法で調整されたコマンド信号を伝
送するための制御送信回路を有する、前記テレビジョン
受像機からある程度離れた距離で使用可能な遠隔制御装
置と、前記コマンド送信回路から前記コマンド信号を受
け取り、受け取った前記コマンド信号から、前記視覚イ
メージの修正を指示するイメージ指示信号を導出するた
めのコマンド受信回路、および前記コマンド受信回路と
前記ビデオ受信回路とに結合され、(a)前記イメージ
指示信号を受け取り、(b)前記視覚イメージ上でのオ
ーバーレーのためにカーソル・イメージ信号を生成し、
(c)視聴者による前記遠隔制御装置の操作による指示
通りに前記視覚イメージを修正するためのコマンド処理
回路を有するディスプレイ制御装置とを含み、前記ディ
スプレイ制御装置と前記ビデオ受信回路が、前記画面領
域の小さい部分を専有するフルモーション・ビデオ視覚
イメージと、前記画面領域の大部分を占有するメニュー
表示とを表示するために協調することを特徴とする組合
せ。 (2)前記メニュー表示が、従来のテレビジョン受像機
に遠隔制御機能として設けられている機能制御部によく
似ていることを特徴とする、上記(1)に記載の組合
せ。 (3)前記メニュー表示が、従来のビデオ・カセット・
レコーダ/プレーヤに遠隔制御機能として設けられた機
能制御部によく似ていることを特徴とする、上記(1)
に記載の組合せ。 (4)前記メニュー表示が、視聴者による機能と機能制
御部の対話式修正を可能にすることを特徴とする、上記
(1)に記載の組合せ。 (5)前記メニュー表示がアイコンを具体化することを
特徴とする、上記(1)に記載の組合せ。 (6)前記メニュー表示が文字ストリングを具体化する
ことを特徴とする、上記(1)に記載の組合せ。 (7)視聴者の手に保持できるサイズになっているハウ
ジング、および視聴者による操作のために前記ハウジン
グ内に取り付けられている、手作業で係合可能な入力装
置、および前記ハウジング内に取り付けられ、前記入力
装置に結合され、視聴者が直接感知できない周波数で視
聴者による前記入力装置の操作に合わせて所定の方法で
調整されたコマンド信号を伝送するための制御送信回路
を有する、所定の画面領域を有するビデオ・ディスプレ
イ装置を有するテレビジョン受像機からある程度離れた
距離で使用可能な遠隔制御装置と、前記コマンド送信回
路から前記コマンド信号を受け取り、受け取った前記コ
マンド信号から、テレビジョン受像機のビデオ・ディス
プレイ装置によって視聴者に表示される視覚イメージの
修正を指示するイメージ指示信号を導出するためのコマ
ンド受信回路、および前記コマンド受信回路とテレビジ
ョン受像機のビデオ・ディスプレイ装置とに結合され、
(a)前記イメージ指示信号を受け取り、(b)視覚イ
メージ上でのオーバーレーのためにカーソル・イメージ
信号を生成し、(c)視聴者による前記遠隔制御装置の
操作による指示通りに視覚イメージを修正するためのコ
マンド処理回路を有するビデオ・ディスプレイ装置をテ
レビジョン受像機に結合し、結合されたテレビジョン受
像機のビデオ・ディスプレイ装置にイメージ指示信号を
送達するためのディスプレイ制御装置とを含み、前記デ
ィスプレイ制御装置と前記ビデオ受信回路が、前記画面
領域の小さい部分を専有するフルモーション・ビデオ視
覚イメージと、前記画面領域の大部分を占有するメニュ
ー表示とを表示するために協調することを特徴とする組
合せ。 (8)前記メニュー表示が、従来のテレビジョン受像機
に遠隔制御機能として設けられている機能制御部によく
似ていることを特徴とする、上記(7)に記載の組合
せ。 (9)前記メニュー表示が、従来のビデオ・カセット・
レコーダ/プレーヤに遠隔制御機能として設けられた機
能制御部によく似ていることを特徴とする、上記(7)
に記載の組合せ。 (10)前記メニュー表示が、視聴者による機能と機能
制御部の対話式修正を可能にすることを特徴とする、上
記(7)に記載の組合せ。 (11)前記メニュー表示がアイコンを具体化すること
を特徴とする、上記(7)に記載の組合せ。 (12)前記メニュー表示が文字ストリングを具体化す
ることを特徴とする、上記(7)に記載の組合せ。 (13)視聴者の手に保持できるサイズになっているハ
ウジング、および視聴者による操作のために前記ハウジ
ング内に取り付けられている、手作業で係合可能な入力
装置、および前記ハウジング内に取り付けられ、前記入
力装置に結合され、視聴者が直接感知できない周波数で
視聴者による前記入力装置の操作に合わせて所定の方法
で調整されたコマンド信号を伝送するための制御送信回
路を有する前記テレビジョン受像機からある程度離れた
距離で使用可能な遠隔制御装置と、視聴者に対して視覚
イメージを表示するための所定の画面領域を有するビデ
オ・ディスプレイ装置と、前記ビデオ・ディスプレイ装
置に結合され、視聴者が直接感知できない周波数で伝送
された信号を受信し、前記視覚イメージを表示するため
に前記ビデオ・ディスプレイ装置を駆動するビデオ信号
を前記ビデオ・ディスプレイ装置に送達するためのビデ
オ受信回路と、前記コマンド送信回路から前記コマンド
信号を受け取り、受け取った前記コマンド信号から、前
記視覚イメージの修正を指示するイメージ指示信号を導
出するためのコマンド受信回路と、前記コマンド受信回
路と前記ビデオ受信回路とに結合され、(a)前記イメ
ージ指示信号を受け取り、(b)前記視覚イメージ上で
のオーバーレーのためにカーソル・イメージ信号を生成
し、(c)視聴者による前記遠隔制御装置の操作による
指示通りに前記視覚イメージを修正するためのコマンド
処理回路とを含み、前記ディスプレイ制御装置と前記ビ
デオ受信回路が、前記画面領域の小さい部分を専有する
フルモーション・ビデオ視覚イメージと、前記画面領域
の大部分を占有するメニュー表示とを表示するために協
調することを特徴とする高機能テレビジョン受像機。 (14)前記メニュー表示が、従来のテレビジョン受像
機に遠隔制御機能として設けられている機能制御部によ
く似ていることを特徴とする、上記(13)に記載のテ
レビジョン受像機。 (15)前記メニュー表示が、従来のビデオ・カセット
・レコーダ/プレーヤに遠隔制御機能として設けられた
機能制御部によく似ていることを特徴とする、上記(1
3)に記載のテレビジョン受像機。 (16)前記メニュー表示が、視聴者による機能と機能
制御部の対話式修正を可能にすることを特徴とする、上
記(13)に記載のテレビジョン受像機。 (17)前記メニュー表示がアイコンを具体化すること
を特徴とする、上記(13)に記載のテレビジョン受像
機。 (18)前記メニュー表示が文字ストリングを具体化す
ることを特徴とする、上記(13)に記載のテレビジョ
ン受像機。 (19)視聴者に対して視覚イメージを表示するための
所定の画面領域を有するテレビ・ビデオ・ディスプレイ
装置を使用して視聴者に対して視覚イメージを表示する
方法において、視聴者が直接感知できない周波数で伝送
された信号を受信するステップと、視覚イメージを表示
するためにテレビ・ビデオ・ディスプレイ装置を駆動す
るビデオ信号をテレビ・ビデオ・ディスプレイ装置に送
達するステップと、テレビ・ビデオ・ディスプレイ装置
から離れた位置にあり、視聴者が操作が可能な手作業で
係合可能な入力装置によって、表示された視覚イメージ
の所望の修正を示すコマンド信号を生成し、生成した信
号をコマンド送信器に送達するステップと、コマンド送
信器から、視聴者が直接感知できない周波数で、視聴者
による入力装置の操作に合わせて所定の方法で調整され
たコマンド信号を伝送するステップと、コマンド送信器
からコマンド信号を受け取り、受け取ったコマンド信号
から、視覚イメージの修正を指示するイメージ指示信号
を導出するステップと、表示された視覚イメージ上での
オーバーレーのためにカーソル・イメージ信号を生成す
るステップと、(a)イメージ指示信号とカーソル・イ
メージ信号とを受け取るステップと、(b)表示された
視覚イメージの指定の部分の上にカーソル・イメージを
オーバーレーし、コマンドの選択により視聴者による視
覚イメージの修正を容易にするために、視聴者による遠
隔制御装置の操作による指示通りに視覚イメージを修正
するステップと、(c)前記画面領域の小さい部分を専
有するフルモーション・ビデオ視覚イメージと、前記画
面領域の大部分を占有するメニュー表示とを表示するス
テップとを含むことを特徴とする方法。 (20)前記第1に挙げた信号が、視覚イメージを定義
するアナログ情報を伝達することを特徴とする、上記
(19)に記載の方法。 (21)前記第1に挙げた信号が、視覚イメージを定義
するディジタル・コード化情報を伝達することを特徴と
する、上記(19)に記載の方法。 (22)前記第1に挙げた信号が、視覚イメージを定義
する圧縮済みディジタル・コード化情報を伝達すること
を特徴とする、上記(19)に記載の方法。 (23)前記第1に挙げた信号が、同報通信伝送により
伝送されることを特徴とする、上記(19)に記載の方
法。 (24)前記第1に挙げた信号が、ケーブル伝送により
伝送されることを特徴とする、上記(19)に記載の方
法。 (25)前記第1に挙げた信号が、衛星伝送により伝送
されることを特徴とする、上記(19)に記載の方法。 (26)前記第1に挙げた信号が、通信ネットワークに
より伝送されることを特徴とする、上記(19)に記載
の方法。 (27)前記第1に挙げた信号が、ビデオ記録からの出
力として導出されることを特徴とする、上記(19)に
記載の方法。 (28)前記第1に挙げた信号が、磁気テープ・ビデオ
記録からの出力として導出されることを特徴とする、上
記(27)に記載の方法。 (29)前記第1に挙げた信号が、光ディスク・ビデオ
記録からの出力として導出されることを特徴とする、上
記(27)に記載の方法。 (30)(a)前記第1に挙げた信号として、伝送によ
り受け取った信号を送達するステップと、(b)前記第
1に挙げた信号として、ビデオ記録からの出力として導
出された信号を送達することとの間で選択し、伝送によ
り受け取った信号を記録することをさらに含むステップ
をさらに含むことを特徴とする、上記(19)に記載の
方法。 (31)コマンド信号を生成する前記ステップが、ウィ
グル・スティックを操作することを含むことを特徴とす
る、上記(19)に記載の方法。 (32)コマンド信号を生成する前記ステップが、ウォ
ブル・プレートを操作することを含むことを特徴とす
る、上記(19)に記載の方法。 (33)コマンド信号を生成する前記ステップが、トラ
ック・ボールを操作することを含むことを特徴とする、
上記(19)に記載の方法。 (34)コマンド信号を生成する前記ステップが、慣性
マウスを操作することを含むことを特徴とする、上記
(19)に記載の方法。 (35)コマンド信号を伝送する前記ステップが、赤外
線放射によりコマンド信号を伝送することを含むことを
特徴とする、上記(19)に記載の方法。 (36)コマンド信号を伝送する前記ステップが、超音
波によりコマンド信号を伝送することを含むことを特徴
とする、上記(19)に記載の方法。 (37)コマンド信号を伝送する前記ステップが、ラジ
オ周波数によりコマンド信号を伝送することを含むこと
を特徴とする、上記(19)に記載の方法。 (38)コマンド信号を伝送する前記ステップが、細長
い柔軟な導線によりコマンド信号を伝送することを含む
ことを特徴とする、上記(19)に記載の方法。 (39)視聴者による遠隔制御装置の操作から発生した
コマンドをバック・チャネル通信装置により遠隔位置に
通信するステップをさらに含むことを特徴とする、上記
(19)に記載の方法。 (40)バック・チャネル通信装置により通信する前記
ステップが、通信モデムにより通信することを含むこと
を特徴とする、上記(39)に記載の方法。 (41)バック・チャネル通信装置により通信する前記
ステップが、ケーブル・モデムにより通信することを含
むことを特徴とする、上記(39)に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビジョン受像機と、セット・トップ装置
と、遠隔制御装置とを含む、本発明の一実施例の斜視図
である。
【図2】図1の遠隔制御装置の拡大斜視図である。
【図3】図1のセット・トップ装置の所与の要素の概略
ブロック図である。
【図4】図1および図3のセット・トップ装置の所与の
要素の概略ブロック図である。
【図5】図1、図3、図4のセット・トップ装置の所与
の要素の概略ブロック図である。
【図6】テレビジョン受像機と遠隔制御装置とを含む、
本発明の他の実施例の斜視図である。
【図7】パーソナル・コンピュータ・システムとアクセ
サリ入出力装置とを含む、本発明の他の実施例の斜視図
である。
【図8】図7のパーソナル・コンピュータ・システムの
所与の要素の分解斜視図である。
【図9】図8のパーソナル・コンピュータ・システムの
所与の要素の概略ブロック図である。
【図10】本発明による図1〜9のシステムとともに機
能する制御プログラムの構造を示す図である。
【図11】図10に示す構造を使用して構築した制御プ
ログラムのコーディングを示す図である。
【図12】本発明により動作する図1または6のテレビ
ジョン受像機あるいは図7のパーソナル・コンピュータ
・システムのディスプレイ画面を示す図である。
【図13】本発明により動作する図1または6のテレビ
ジョン受像機あるいは図7のパーソナル・コンピュータ
・システムのディスプレイ画面を示す図である。
【図14】本発明により動作する図1または6のテレビ
ジョン受像機あるいは図7のパーソナル・コンピュータ
・システムのディスプレイ画面を示す図である。
【図15】本発明により動作する図1または6のテレビ
ジョン受像機あるいは図7のパーソナル・コンピュータ
・システムのディスプレイ画面を示す図である。
【図16】本発明により動作する図1または6のテレビ
ジョン受像機あるいは図7のパーソナル・コンピュータ
・システムのディスプレイ画面を示す図である。
【図17】本発明により動作する図1または6のテレビ
ジョン受像機あるいは図7のパーソナル・コンピュータ
・システムのディスプレイ画面を示す図である。
【図18】本発明により動作する図1または6のテレビ
ジョン受像機あるいは図7のパーソナル・コンピュータ
・システムのディスプレイ画面を示す図である。
【符号の説明】
10 テレビジョン受像機 11 キャビネット 12 ディスプレイ装置 20 遠隔制御装置 21 ハウジング 22 入力装置 30 セット・トップ装置

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】視聴者に対して視覚イメージを表示するた
    めの所定の画面領域を有するビデオ・ディスプレイ装
    置、および前記ビデオ・ディスプレイ装置に結合され、
    視聴者が直接感知できない周波数で伝送された信号を受
    信し、前記視覚イメージを表示するために前記ビデオ・
    ディスプレイ装置を駆動するビデオ信号を前記ビデオ・
    ディスプレイ装置に送達するためのビデオ受信回路を有
    するテレビジョン受像機と、 視聴者の手に保持できるサイズになっているハウジン
    グ、および視聴者による操作のために前記ハウジング内
    に取り付けられている、手作業で係合可能な入力装置、
    および前記ハウジング内に取り付けられ、前記入力装置
    に結合され、視聴者が直接感知できない周波数で視聴者
    による前記入力装置の操作に合わせて所定の方法で調整
    されたコマンド信号を伝送するための制御送信回路を有
    する、前記テレビジョン受像機からある程度離れた距離
    で使用可能な遠隔制御装置と、 前記コマンド送信回路から前記コマンド信号を受け取
    り、受け取った前記コマンド信号から、前記視覚イメー
    ジの修正を指示するイメージ指示信号を導出するための
    コマンド受信回路、および前記コマンド受信回路と前記
    ビデオ受信回路とに結合され、 (a)前記イメージ指示信号を受け取り、(b)前記視
    覚イメージ上でのオーバーレーのためにカーソル・イメ
    ージ信号を生成し、(c)視聴者による前記遠隔制御装
    置の操作による指示通りに前記視覚イメージを修正する
    ためのコマンド処理回路を有するディスプレイ制御装置
    とを含み、 前記ディスプレイ制御装置と前記ビデオ受信回路が、前
    記画面領域の小さい部分を専有するフルモーション・ビ
    デオ視覚イメージと、前記画面領域の大部分を占有する
    メニュー表示とを表示するために協調することを特徴と
    する組合せ。
  2. 【請求項2】前記メニュー表示が、従来のテレビジョン
    受像機に遠隔制御機能として設けられている機能制御部
    によく似ていることを特徴とする、請求項1に記載の組
    合せ。
  3. 【請求項3】前記メニュー表示が、従来のビデオ・カセ
    ット・レコーダ/プレーヤに遠隔制御機能として設けら
    れた機能制御部によく似ていることを特徴とする、請求
    項1に記載の組合せ。
  4. 【請求項4】前記メニュー表示が、視聴者による機能と
    機能制御部の対話式修正を可能にすることを特徴とす
    る、請求項1に記載の組合せ。
  5. 【請求項5】前記メニュー表示がアイコンを具体化する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の組合せ。
  6. 【請求項6】前記メニュー表示が文字ストリングを具体
    化することを特徴とする、請求項1に記載の組合せ。
  7. 【請求項7】視聴者の手に保持できるサイズになってい
    るハウジング、および視聴者による操作のために前記ハ
    ウジング内に取り付けられている、手作業で係合可能な
    入力装置、および前記ハウジング内に取り付けられ、前
    記入力装置に結合され、視聴者が直接感知できない周波
    数で視聴者による前記入力装置の操作に合わせて所定の
    方法で調整されたコマンド信号を伝送するための制御送
    信回路を有する、所定の画面領域を有するビデオ・ディ
    スプレイ装置を有するテレビジョン受像機からある程度
    離れた距離で使用可能な遠隔制御装置と、 前記コマンド送信回路から前記コマンド信号を受け取
    り、受け取った前記コマンド信号から、テレビジョン受
    像機のビデオ・ディスプレイ装置によって視聴者に表示
    される視覚イメージの修正を指示するイメージ指示信号
    を導出するためのコマンド受信回路、および前記コマン
    ド受信回路とテレビジョン受像機のビデオ・ディスプレ
    イ装置とに結合され、(a)前記イメージ指示信号を受
    け取り、(b)視覚イメージ上でのオーバーレーのため
    にカーソル・イメージ信号を生成し、(c)視聴者によ
    る前記遠隔制御装置の操作による指示通りに視覚イメー
    ジを修正するためのコマンド処理回路を有するビデオ・
    ディスプレイ装置をテレビジョン受像機に結合し、結合
    されたテレビジョン受像機のビデオ・ディスプレイ装置
    にイメージ指示信号を送達するためのディスプレイ制御
    装置とを含み、 前記ディスプレイ制御装置と前記ビデオ受信回路が、前
    記画面領域の小さい部分を専有するフルモーション・ビ
    デオ視覚イメージと、前記画面領域の大部分を占有する
    メニュー表示とを表示するために協調することを特徴と
    する組合せ。
  8. 【請求項8】前記メニュー表示が、従来のテレビジョン
    受像機に遠隔制御機能として設けられている機能制御部
    によく似ていることを特徴とする、請求項7に記載の組
    合せ。
  9. 【請求項9】前記メニュー表示が、従来のビデオ・カセ
    ット・レコーダ/プレーヤに遠隔制御機能として設けら
    れた機能制御部によく似ていることを特徴とする、請求
    項7に記載の組合せ。
  10. 【請求項10】前記メニュー表示が、視聴者による機能
    と機能制御部の対話式修正を可能にすることを特徴とす
    る、請求項7に記載の組合せ。
  11. 【請求項11】前記メニュー表示がアイコンを具体化す
    ることを特徴とする、請求項7に記載の組合せ。
  12. 【請求項12】前記メニュー表示が文字ストリングを具
    体化することを特徴とする、請求項7に記載の組合せ。
  13. 【請求項13】視聴者の手に保持できるサイズになって
    いるハウジング、および視聴者による操作のために前記
    ハウジング内に取り付けられている、手作業で係合可能
    な入力装置、および前記ハウジング内に取り付けられ、
    前記入力装置に結合され、視聴者が直接感知できない周
    波数で視聴者による前記入力装置の操作に合わせて所定
    の方法で調整されたコマンド信号を伝送するための制御
    送信回路を有する前記テレビジョン受像機からある程度
    離れた距離で使用可能な遠隔制御装置と、 視聴者に対して視覚イメージを表示するための所定の画
    面領域を有するビデオ・ディスプレイ装置と、 前記ビデオ・ディスプレイ装置に結合され、視聴者が直
    接感知できない周波数で伝送された信号を受信し、前記
    視覚イメージを表示するために前記ビデオ・ディスプレ
    イ装置を駆動するビデオ信号を前記ビデオ・ディスプレ
    イ装置に送達するためのビデオ受信回路と、 前記コマンド送信回路から前記コマンド信号を受け取
    り、受け取った前記コマンド信号から、前記視覚イメー
    ジの修正を指示するイメージ指示信号を導出するための
    コマンド受信回路と、 前記コマンド受信回路と前記ビデオ受信回路とに結合さ
    れ、(a)前記イメージ指示信号を受け取り、(b)前
    記視覚イメージ上でのオーバーレーのためにカーソル・
    イメージ信号を生成し、(c)視聴者による前記遠隔制
    御装置の操作による指示通りに前記視覚イメージを修正
    するためのコマンド処理回路とを含み、 前記ディスプレイ制御装置と前記ビデオ受信回路が、前
    記画面領域の小さい部分を専有するフルモーション・ビ
    デオ視覚イメージと、前記画面領域の大部分を占有する
    メニュー表示とを表示するために協調することを特徴と
    する高機能テレビジョン受像機。
  14. 【請求項14】前記メニュー表示が、従来のテレビジョ
    ン受像機に遠隔制御機能として設けられている機能制御
    部によく似ていることを特徴とする、請求項13に記載
    のテレビジョン受像機。
  15. 【請求項15】前記メニュー表示が、従来のビデオ・カ
    セット・レコーダ/プレーヤに遠隔制御機能として設け
    られた機能制御部によく似ていることを特徴とする、請
    求項13に記載のテレビジョン受像機。
  16. 【請求項16】前記メニュー表示が、視聴者による機能
    と機能制御部の対話式修正を可能にすることを特徴とす
    る、請求項13に記載のテレビジョン受像機。
  17. 【請求項17】前記メニュー表示がアイコンを具体化す
    ることを特徴とする、請求項13に記載のテレビジョン
    受像機。
  18. 【請求項18】前記メニュー表示が文字ストリングを具
    体化することを特徴とする、請求項13に記載のテレビ
    ジョン受像機。
  19. 【請求項19】視聴者に対して視覚イメージを表示する
    ための所定の画面領域を有するテレビ・ビデオ・ディス
    プレイ装置を使用して視聴者に対して視覚イメージを表
    示する方法において、 視聴者が直接感知できない周波数で伝送された信号を受
    信するステップと、 視覚イメージを表示するためにテレビ・ビデオ・ディス
    プレイ装置を駆動するビデオ信号をテレビ・ビデオ・デ
    ィスプレイ装置に送達するステップと、 テレビ・ビデオ・ディスプレイ装置から離れた位置にあ
    り、視聴者が操作が可能な手作業で係合可能な入力装置
    によって、表示された視覚イメージの所望の修正を示す
    コマンド信号を生成し、生成した信号をコマンド送信器
    に送達するステップと、 コマンド送信器から、視聴者が直接感知できない周波数
    で、視聴者による入力装置の操作に合わせて所定の方法
    で調整されたコマンド信号を伝送するステップと、 コマンド送信器からコマンド信号を受け取り、受け取っ
    たコマンド信号から、視覚イメージの修正を指示するイ
    メージ指示信号を導出するステップと、 表示された視覚イメージ上でのオーバーレーのためにカ
    ーソル・イメージ信号を生成するステップと、 (a)イメージ指示信号とカーソル・イメージ信号とを
    受け取るステップと、 (b)表示された視覚イメージの指定の部分の上にカー
    ソル・イメージをオーバーレーし、コマンドの選択によ
    り視聴者による視覚イメージの修正を容易にするため
    に、視聴者による遠隔制御装置の操作による指示通りに
    視覚イメージを修正するステップと、 (c)前記画面領域の小さい部分を専有するフルモーシ
    ョン・ビデオ視覚イメージと、前記画面領域の大部分を
    占有するメニュー表示とを表示するステップとを含むこ
    とを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】前記第1に挙げた信号が、視覚イメージ
    を定義するアナログ情報を伝達することを特徴とする、
    請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】前記第1に挙げた信号が、視覚イメージ
    を定義するディジタル・コード化情報を伝達することを
    特徴とする、請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】前記第1に挙げた信号が、視覚イメージ
    を定義する圧縮済みディジタル・コード化情報を伝達す
    ることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  23. 【請求項23】前記第1に挙げた信号が、同報通信伝送
    により伝送されることを特徴とする、請求項19に記載
    の方法。
  24. 【請求項24】前記第1に挙げた信号が、ケーブル伝送
    により伝送されることを特徴とする、請求項19に記載
    の方法。
  25. 【請求項25】前記第1に挙げた信号が、衛星伝送によ
    り伝送されることを特徴とする、請求項19に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】前記第1に挙げた信号が、通信ネットワ
    ークにより伝送されることを特徴とする、請求項19に
    記載の方法。
  27. 【請求項27】前記第1に挙げた信号が、ビデオ記録か
    らの出力として導出されることを特徴とする、請求項1
    9に記載の方法。
  28. 【請求項28】前記第1に挙げた信号が、磁気テープ・
    ビデオ記録からの出力として導出されることを特徴とす
    る、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】前記第1に挙げた信号が、光ディスク・
    ビデオ記録からの出力として導出されることを特徴とす
    る、請求項27に記載の方法。
  30. 【請求項30】(a)前記第1に挙げた信号として、伝
    送により受け取った信号を送達するステップと、(b)
    前記第1に挙げた信号として、ビデオ記録からの出力と
    して導出された信号を送達することとの間で選択し、伝
    送により受け取った信号を記録することをさらに含むス
    テップをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記
    載の方法。
  31. 【請求項31】コマンド信号を生成する前記ステップ
    が、ウィグル・スティックを操作することを含むことを
    特徴とする、請求項19に記載の方法。
  32. 【請求項32】コマンド信号を生成する前記ステップ
    が、ウォブル・プレートを操作することを含むことを特
    徴とする、請求項19に記載の方法。
  33. 【請求項33】コマンド信号を生成する前記ステップ
    が、トラック・ボールを操作することを含むことを特徴
    とする、請求項19に記載の方法。
  34. 【請求項34】コマンド信号を生成する前記ステップ
    が、慣性マウスを操作することを含むことを特徴とす
    る、請求項19に記載の方法。
  35. 【請求項35】コマンド信号を伝送する前記ステップ
    が、赤外線放射によりコマンド信号を伝送することを含
    むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  36. 【請求項36】コマンド信号を伝送する前記ステップ
    が、超音波によりコマンド信号を伝送することを含むこ
    とを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  37. 【請求項37】コマンド信号を伝送する前記ステップ
    が、ラジオ周波数によりコマンド信号を伝送することを
    含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  38. 【請求項38】コマンド信号を伝送する前記ステップ
    が、細長い柔軟な導線によりコマンド信号を伝送するこ
    とを含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  39. 【請求項39】視聴者による遠隔制御装置の操作から発
    生したコマンドをバック・チャネル通信装置により遠隔
    位置に通信するステップをさらに含むことを特徴とす
    る、請求項19に記載の方法。
  40. 【請求項40】バック・チャネル通信装置により通信す
    る前記ステップが、通信モデムにより通信することを含
    むことを特徴とする、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】バック・チャネル通信装置により通信す
    る前記ステップが、ケーブル・モデムにより通信するこ
    とを含むことを特徴とする、請求項39に記載の方法。
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