JPH08328760A - ディスクアレイ装置 - Google Patents

ディスクアレイ装置

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JPH08328760A
JPH08328760A JP7158370A JP15837095A JPH08328760A JP H08328760 A JPH08328760 A JP H08328760A JP 7158370 A JP7158370 A JP 7158370A JP 15837095 A JP15837095 A JP 15837095A JP H08328760 A JPH08328760 A JP H08328760A
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disk array
data
parity
read
router
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JP7158370A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Tsunoda
仁 角田
Mitsuo Oyama
光男 大山
Yoshifumi Takamoto
良史 高本
Yoshihisa Kamo
善久 加茂
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のディスクアレイモジュール間でディスク
アレイ制御を実現する場合において、ディスクアレイ制
御装置の基板上の実装の制約を排除し、制御を簡単にし
て転送速度を向上させることのできるディスクアレイ装
置を提供することを目的とする。 【構成】複数のディスクアレイモジュール間でディスク
アレイ制御を実現する場合、従来のように複数のディス
クアレイ制御装置をマザーボードに接続し、このマザー
ボード内の配線によるバスでこれらの複数のディスクア
レイ制御装置間を制御するのではなく、並列動作が可能
なクロスバ方式などのスイッチ手段により複数のディス
クアレイモジュールを接続し、このスイッチのルーティ
ング制御により複数のディスクアレイモジュール間によ
るディスクアレイ制御を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータシステム
における2次記憶装置に関し、特に高性能な入出力動作
を可能とするディスクアレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のコンピュータシステムにおいて
は、CPU(中央処理装置)などの上位側が必要とする
デ−タは2次記憶装置に格納され、CPUなどが必要と
するときに応じて2次記憶装置に対してデ−タの書き込
みおよび読み出しを行っている。この2次記憶装置とし
ては、一般に不揮発な記憶媒体が使用され、代表的なも
のとして磁気ディスク装置(以下、ドライブとする)
や、光ディスクなどがあげられる。
【0003】近年高度情報化に伴い、コンピュータシス
テムにおいて、この種の2次記憶装置の高性能化が要求
されてきた。その一つの解として、多数の比較的容量の
小さなドライブにより構成されるディスクアレイが考え
られている。
【0004】公知の文献として、「D.Patterson、G.Gibs
on、and R.H.Kartz;A Case for Redundant Arrays of In
expensive Disks(RAID)、in ACM SIGMOD Conference、Chi
cago、IL、(June1988)」がある。この文献においては、全
く同じデータを別のドライブに二重化して格納するミラ
ーリングを行うディスクアレイ(レベル1)と、データ
を分割して並列に処理を行うディスクアレイ(レベル
3)と、データを分散して独立に扱うディスクアレイ
(レベル4、5)について、その性能および信頼性の検
討結果が報告されている。レベル4は、レベル5におい
て論理グループを構成するドライブに分散しているパリ
ティを、1台のパリティのみを格納するドライブにまと
めたものである。現在この論文に書かれている方式が、
最も一般的なディスクアレイと考えられている。
【0005】ここで、レベル3、レベル4、およびレベ
ル5のそれぞれについて、簡単に説明しておく。
【0006】まず、レベル3のディスクアレイについて
簡単に説明する。ディスクアレイに格納するデータ#1
として、例えば「001010101011・・・・
・」を想定し、このデータ#1とパリティを格納するた
めのディスクとしてディスク#1〜#5が設けられてい
るとする。レベル3では、ディスク#1にデータ#1の
第1ビット‘0’を、ディスク#2にその次の第2ビッ
ト‘0’を、ディスク#3に第3ビット‘1’を、ディ
スク#4に第4ビット‘0’を、順次格納し、格納され
た‘0010’に対するパリティをディスク#5に格納
する。そして、次に同様にして、引き続くビット
‘1’,‘0’,‘1’,‘0’を順次ディスク#1〜
#4に格納し、そのパリティを#5に格納してゆく。
【0007】レベル4では、データとパリティを格納す
るためのディスクとしてディスク#1〜#5が設けられ
た場合、データ#1,#5,・・・がディスク#1に、
データ#2,#6,・・・がディスク#2に、データ#
3,#7,・・・がディスク#3に、データ#4,#
8,・・・がディスク#4に、それぞれ格納される。そ
して、例えば、データ#1が「01・・・」、データ#
2が「00・・・」、データ#3が「11・・・」、デ
ータ#4が「00・・・」であるとすると、各データの
先頭ビットを並べた‘0010’に対するパリティをパ
リティ専用として指定されたディスク#5の先頭ビット
ととして格納し、次に各データの2番目のビット‘10
10’に対するパリティをディスク#5の2番目のビッ
トととして格納し、以下同様にしていく。そして、デー
タ#5〜#8のデータ組に対するパリティデータを、デ
ィスク#5に2番目のパリティデータとして、格納する
ようにしてゆく。
【0008】レベル5は、レベル4のようにパリティ専
用のディスクを決めず、データ#1をディスク#1に、
データ#2をディスク#2に、データ#3をディスク#
3に、データ4をディスク#4にそれぞれ格納し、デー
タ#1〜#4のデータ組に対するパリティデータをディ
スク#5に格納し、次いで、データ#5をディスク#2
に、データ#6をディスク#3に、データ#7をディス
ク#4に、データ8をディスク#5にそれぞれ格納し、
データ#5〜#8のデータ組に対するパリティデータを
ディスク#1に格納し、次いで、データ#9をディスク
#1に、データ#10をディスク#3に、データ#11
をディスク#4に、データ12をディスク#5にそれぞ
れ格納し、データ#9〜#12のデータ組に対するパリ
ティデータをディスク#2に格納する、とようにしてゆ
く。要するに、パリティデータを分散して格納するもの
である。
【0009】上記文献に記載されたタイプのディスクア
レイでは、大型大容量のドライブを、多数の比較的容量
の小さなドライブで構成し、データを分散して格納する
ため、読み出し/書き込み要求が増加してもディスクア
レイの複数のドライブで分散して処理することが可能と
なり、読み出し/書き込み要求が待たされることが減少
する。
【0010】次に、ディスクアレイにおけるパリティに
ついて説明する。ディスクアレイは従来の大容量のドラ
イブを、比較的容量の小さな多数のドライブで構成する
ため、部品点数が増加し障害が発生する確率が高くな
る。このため、ディスクアレイでは、上述したようにパ
リティを用意している。パリティを用意することによ
り、データを格納したドライブに障害が発生した場合で
もその障害ドライブ内のデータを復元することが可能と
なる。ディスクアレイでは、データからパリティを作成
しデータと同様にドライブに格納しておく。このとき、
パリティは、パリティの作成に関与したデータとは別の
ドライブに格納される。
【0011】特開平6−119120号公報は、ディス
クアレイにおけるデータの更新時に、キャッシュメモリ
内に当該データが存在する場合は、キャッシュメモリ内
の当該データを更新し、所定回数の更新が行われた場
合、ディスクアレイ内の冗長データ(パリティ)を更新
する方法について開示している。この特開平6−119
120号公報では、ディスクアレイ制御装置の構成例が
図2および図3に示されている。ここで示されている構
成例は、現在最も一般的な構成方法と考えられる。具体
的には、ディスクアレイ制御装置には制御手段として動
作するMPU(マイクロプロセッサ)が設けられ、MP
Uからの内部バスに対し、処理プログラムを格納したR
OM(リード・オンリ・メモリ)、制御記憶等として用
いられるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、キャ
ッシュ制御部を介して接続したキャッシュメモリ、およ
びデータ転送バッファが設けられる。このように、ディ
スクアレイ制御装置内において、MPU、ROM、RA
M、およびキャッシュ制御部は、これらが共有で使用す
る内部バスにより相互に接続されている。
【0012】また、別の公知例としては特開平6−24
2887号公報がある。この公知例では、CPUとディ
スクアレイ(ディスクアレイコントローラ+ドライブ)
とをネットワークスイッチにより接続することで、ディ
スクアレイのI/O帯域幅とCPUのI/O性能を最適
に整合させる方法について開示している。つまり、高性
能かつ自由度の高いネットワークスイッチを介してCP
Uとディスクアレイとを接続することで、接続の自由度
を向上させ、ネックを解消するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】現在のディスクアレイ
制御装置は、特開平6−119120号公報に示されて
いるように、制御手段として動作するMPUが設けら
れ、処理プログラムを格納したROM、制御記憶等とし
て用いられるRAM、キャッシュ制御部を介して接続し
たキャッシュメモリ、およびデータ転送バッファは、内
部バスを介してMPUに接続されている。このように、
ディスクアレイ制御装置内では、MPUにおけるすべて
の制御が内部バスを介して行われる。この内部バスは、
実質的にはMPU、ROM、RAM、およびキャッシュ
等が実装されている基板上の配線である。この、基板上
の配線による内部バスの性能は、内部バスの転送速度
(MB/s)と内部バスのバス幅(B)との積で決定さ
れる。しかし、基板が大きくなり配線長が長くなると、
転送速度を向上させることが困難になる。特に、今後複
数のディスクアレイ制御装置間でディスクアレイ制御を
実現しようとした場合、複数のディスクアレイ制御装置
が接続されるマザーボードはかなり大きくなるため、転
送速度を向上させることはさらに困難になる。
【0014】また、内部バスのバス幅を広げると基板内
での実装やコネクタが大きくなるため、実装上の問題が
生じる。
【0015】以上より、今後ディスクアレイ制御装置の
性能を向上させるためには、このような基板内での配線
を使用する内部バスが性能のネックになるという問題を
解決しなければならない。
【0016】本発明は、ディスクアレイ制御装置の基板
上の実装の制約を排除し、制御を簡単にして転送速度を
向上させることのできるディスクアレイ装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、上位装置に接続され、複
数台のディスクアレイモジュール間でディスクアレイ制
御を行うディスクアレイ装置であって、上位装置から発
行された読み出しまたは書き込み要求を受け付けるルー
タと、各々が独立したディスクアレイ装置として内部で
ディスクアレイ制御を行っている複数台のディスクアレ
イモジュールと、上記ルータ、および上記複数台のディ
スクアレイモジュールを各ポートに接続するとともに、
それら各ポート間の接続を行うスイッチ手段とを備え、
上記ルータにより上記スイッチ手段の各ポート間の接続
を制御することにより、上記複数台のディスクアレイモ
ジュール間でディスクアレイ制御を行うことを特徴とす
る。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の構成に加えてパリティ生成手段をもスイ
ッチ手段に接続するようにして、RAIDレベル4、5
にも適用できる点を明らかにしたものである。
【0019】スイッチ手段の各ポート間の接続を制御す
ることにより複数台のディスクアレイモジュール間でデ
ィスクアレイ制御を行うため、上位装置から発行された
読み出しまたは書き込み要求に対して読み出しまたは書
き込みを行うべきディスクアレイモジュールが接続され
ているポートを認識するためのルーティングテーブルを
用いるとよい。ルーティングテーブルは、キャッシュメ
モリ内に設けてもよいし、スイッチ手段を介さずに直接
アクセスできるメモリ内に設けてもよい。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載のディスクアレイ装置においてRAIDレベル
3のディスクアレイ制御を行う際の書き込み要求に対す
る処理を明らかにしたものであり、前記上位装置からの
書き込み要求を受け付けたとき、該書き込みデータを前
記スイッチ手段を介して前記パリティ生成手段に転送
し、前記パリティ生成手段において書き込みデータの分
割およびパリティの生成を行い、該分割したデータおよ
び生成したパリティを、前記ルーティングテーブルを用
いて認識された複数のディスクアレイモジュールに対し
てそれぞれ転送して書き込むことを特徴とする。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項3または
4に記載のディスクアレイ装置においてRAIDレベル
3のディスクアレイ制御を行う際の読み出し要求に対す
る処理を明らかにしたものであり、前記上位装置からの
読み出し要求を受け付けたとき、前記ルーティングテー
ブルを用いて、読み出すべき分割されたデータが格納さ
れている複数のディスクアレイモジュールを認識し、前
記スイッチ手段を介して該複数のディスクアレイモジュ
ールと前記パリティ生成手段とを接続し、該複数のディ
スクアレイモジュールから前記パリティ生成手段へと分
割されたデータを読み出し、前記パリティ生成手段は該
読み出された分割されたデータを結合し、該結合したデ
ータを前記パリティ生成手段から前記スイッチ手段およ
び前記ルータを介して前記上位装置に転送することを特
徴とする。
【0022】請求項7に記載の発明は、さらにRAID
レベル3のディスクアレイ制御を行う際の読み出し要求
で、読み出すべき分割されたデータが格納されている複
数のディスクアレイモジュールのうちの何れかに障害が
発生していたときの処理を明らかにしたものである。す
なわち、前記ルータは、前記上位装置からの読み出し要
求を受け付けた場合、読み出すべき分割されたデータが
格納されている複数のディスクアレイモジュールのうち
の何れかに障害が発生していたときは、前記ルーティン
グテーブルを用いて、読み出すべき分割されたデータ
(障害が発生しているディスクアレイモジュールに格納
されているデータを除く)が格納されている複数のディ
スクアレイモジュールおよびパリティが格納されている
ディスクアレイモジュールを認識し、前記スイッチ手段
を介してそれらのディスクアレイモジュールと前記パリ
ティ生成手段とを接続し、それらのディスクアレイモジ
ュールから前記パリティ生成手段へと分割されたデータ
およびパリティを読み出し、前記パリティ生成手段は該
読み出された分割されたデータおよびパリティから障害
が発生したディスクアレイモジュール内のデータを回復
し、該回復したデータと読み出された分割されたデータ
を結合し、該結合したデータを前記パリティ生成手段か
ら前記スイッチ手段および前記ルータを介して前記上位
装置に転送することを特徴とする。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項3または
4に記載のディスクアレイ装置においてRAIDレベル
4、5のディスクアレイ制御を行う際の書き込み要求に
対する処理を明らかにしたものであり、前記ルータは、
前記上位装置からの書き込み要求を受け付けたとき、前
記ルーティングテーブルを用いて、該書き込みデータに
対応する旧データおよび旧パリティが格納されているデ
ィスクアレイモジュールを認識し、該旧データおよび旧
パリティを前記スイッチ手段を介して前記パリティ生成
手段へと読み出し、前記パリティ生成手段は、読み出さ
れた旧データおよび旧パリティと書き込みデータとを用
いて新パリティを生成し、該書き込みデータおよび生成
した新パリティを、旧データおよび旧パリティを読み出
したディスクアレイモジュールに転送して書き込むこと
を特徴とする。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項3または
4に記載のディスクアレイ装置においてRAIDレベル
4、5のディスクアレイ制御を行う際の読み出し要求に
対する処理を明らかにしたものであり、前記ルータは、
前記上位装置からの読み出し要求を受け付けたとき、前
記ルーティングテーブルを用いて、読み出すべきデータ
が格納されているディスクアレイモジュールを認識し、
該ディスクアレイモジュールから読み出したデータを、
前記スイッチ手段および前記ルータを介して前記上位装
置に転送することを特徴とする。
【0025】請求項10に記載の発明は、さらにRAI
Dレベル4、5のディスクアレイ制御を行う際の読み出
し要求で、読み出すべきデータが格納されているディス
クアレイモジュールに障害が発生していたときの処理を
明らかにしたものである。すなわち、前記ルータは、前
記上位装置からの読み出し要求を受け付けた場合、読み
出したいデータが格納されているディスクアレイモジュ
ールに障害が発生していたときは、前記ルーティングテ
ーブルを用いて、当該読み出したいデータが作成に関与
したパリティが格納されているディスクアレイモジュー
ルおよび該パリティの作成に関与した当該読み出したい
データ以外のデータが格納されているディスクアレイモ
ジュールを認識し、前記スイッチ手段を介してそれらの
ディスクアレイモジュールと前記パリティ生成手段とを
接続し、それらのディスクアレイモジュールから前記パ
リティ生成手段へとパリティおよび該パリティの作成に
関与したデータを読み出し、前記パリティ生成手段は該
読み出されたパリティおよび該パリティの作成に関与し
たデータから障害が発生したディスクアレイモジュール
内のデータを回復し、該回復したデータを前記パリティ
生成手段から前記スイッチ手段および前記ルータを介し
て前記上位装置に転送することを特徴とする。
【0026】本発明では、上位装置からの読み出しまた
は書き込み要求はルータにより受け付けられ、ルータが
スイッチ手段を制御してRAID制御を行う。この場
合、上位装置とルータとを直接接続してもよいし、スイ
ッチ手段を介して接続してもよい。
【0027】複数台のディスクアレイモジュールのうち
任意の数のディスクアレイモジュールを、ディスクアレ
イ装置の本体とは別の筐体としてもよい。また、複数台
のディスクアレイモジュール以外の部分をディスクアレ
イ制御装置と呼ぶとき、複数のディスクアレイ制御装置
で共通の複数台のディスクアレイモジュールを共有する
ようにしてもよい。
【0028】
【作用】本発明によれば、複数のディスクアレイ制御装
置間でディスクアレイ制御を実現する場合、従来のよう
に複数のディスクアレイ制御装置をマザーボードに接続
し、このマザーボード内の配線によるバスでこれらの複
数のディスクアレイ制御装置間を制御するのではなく、
例えば、並列動作が可能なクロスバ方式等のスイッチな
どのスイッチ手段により複数のディスクアレイモジュー
ルを接続し、このスイッチ手段のルーティング制御によ
り複数のディスクアレイモジュール間によるディスクア
レイ制御を実現する。
【0029】複数のディスクアレイモジュール間による
ディスクアレイ制御をクロスバ方式などのスイッチ手段
のルーティング制御により実現することにより、実装を
気にすることなく転送速度が向上する。すなわち、1本
当りの転送速度は従来のバス方式と大差無いが、スイッ
チを中心にした場合、複数本のパスが並列に動作するこ
とが可能となる。また、スイッチを切り替えることでル
ーティングを行いディスクアレイ制御を行うことが可能
となる。
【0030】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0031】(実施例1)
【0032】図1は、本発明に係る第1の実施例のハー
ドウェア構成を示す。1はCPU、2はディスクアレイ
サブシステム、3はCPU1とディスクアレイサブシス
テムを結ぶネットワークである。
【0033】ディスクアレイサブシステム2は、図1に
示すように、ディスクアレイ制御装置(DAC)4とn
台のアレイモジュール9(9−1,9−2,…,9−
n)で構成されている。DAC4は、複数の階層制御ル
ータ5とパリティ生成回路(PG)6とキャッシュメモ
リ7とスイッチ8で構成されている。階層制御ルータ5
は、マイクロプロセッサで構成されている。階層制御ル
ータ5とパリティ生成回路(PG)6とキャッシュメモ
リ7とアレイモジュール9は、スイッチ8の各ポートに
接続されている。
【0034】図2は、DAC4内のスイッチ8の内部構
成を示している。n個(nは任意)の上位ポート20に
は、階層制御ルータ5やパリティ生成回路(PG)6や
キャッシュメモリ7が接続される。m個(mは任意)の
下位ポート21には、アレイモジュール9が接続され
る。
【0035】このスイッチ8では、上位、下位のポート
にかかわらず、任意のポートの接続が可能である。
【0036】図3は、アレイモジュール9の内部構成を
示す。アレイモジュール9は、下位RAID制御部(以
下、単に下位RAIDと呼ぶ)10とローカルキャッシ
ュメモリ11とドライブとのSCSI(small computer
system interface)インターフェース制御を行うSP
C12とが内部バス12に接続されて構成されている。
各SPC12には、SCSIバスにより複数のドライブ
14が接続されている。これらのドライブ14に対して
は、SPC12のSCSIインターフェース制御によ
り、データの読み出しまたは書き込みが行われる。
【0037】下位RAID10は、アレイモジュール9
の内部でのディスクアレイ制御を行うための下位RAI
D制御用マイクロプロセッサ(MP)18と、このMP
18が使用するMP用メモリ15と、MP18上で動作
するマイクロプログラムが格納されるブートROM16
と、スイッチ8とのインターフェース制御を行うインタ
ーフェース制御回路17とで構成され、これらはすべて
内部バス12に接続されている。インターフェース制御
回路17は、線19により、スイッチ8の下位ポート2
1に接続される。
【0038】このアレイモジュール9は、これ単独でデ
ィスクアレイとして機能する。すなわち、スイッチ8の
下位ポート21を経由して転送されてきたデータは、ア
レイモジュール9内のMP18により予め指定されたR
AIDのレベルに従って当該ドライブ14に格納され
る。このアレイモジュール9内のRAIDの制御は、従
来より一般に行われている制御方法と同じで構わない。
【0039】図1のディスクアレイサブシステム2で
は、下位側として従来のディスクアレイであるアレイモ
ジュール9内でディスクアレイのRAID制御を行い、
さらに上位側としてDAC4によりアレイモジュール9
間でディスクアレイのRAID制御を行うことで、2段
階のRAID制御を行うようにしている。本実施例の特
徴は、このような2段階のRAID制御を行う際に、階
層制御ルータ5によりスイッチ8の切り換えを制御する
ことによって、上位側のDAC4におけるRAID制御
を実現したことにある。以下に、その方法について説明
する。
【0040】図4は、DAC4内の階層制御ルータ5が
使用するルーティングテーブル22の一例を示す。ルー
ティングテーブル22は、階層制御ルータ5ごとに設け
られ、DAC4内のキャッシュメモリ7に格納されてい
る。DAC4内の各階層制御ルータ5は、CPU1から
読み出しまたは書き込み要求が発行された場合、スイッ
チ8を介してキャッシュメモリ7内のルーティングテー
ブル22へアクセスする。
【0041】なお、キャッシュメモリ7のようなスイッ
チ8のポートに接続したメモリにルーティングテーブル
22を格納する代わりに、各階層制御ルータ5から直接
アクセス可能なメモリを用意し、そこにルーティングテ
ーブル22を格納する方法もある。このようにした場
合、各階層制御ルータ5から直接アクセス可能なルーテ
ィングテーブル22用のメモリを用意しなければならな
いが、CPU1から読み出しまたは書き込み要求が発行
される毎にスイッチ8を介してキャッシュメモリ7内の
ルーティングテーブル22へアクセスする必要は無くな
るので、スイッチ8を使用しなくてもよくなり、スイッ
チ8が性能のネックになる場合は有効である。
【0042】本実施例では、CPU1からの読み出しま
たは書き込み要求はシーケンスとして送られてくる。シ
ーケンスには、当該シーケンスを識別するためにIDが
付けられる。そして、ルーティングテーブル22を参照
してこのシーケンスID23に対応するエントリを認識
することにより、DAC4内の階層制御ルータ5はRA
ID制御を行う。シーケンスIDは、図4に示すよう
に、当該処理の番号(シーケンス番号)と、読み出しま
たは書き込みされるデータのアドレスで構成される。上
位装置であるCPU1からは、このシーケンスIDに読
み出しまたは書き込み(R/W)コマンドが付けられて
送られてくる。
【0043】図4は、RAIDのレベル1のミラーリン
グ(2重化)のRAID制御を行う場合に使用されるル
ーティングテーブル22を示す。従来技術の欄で説明し
た特開平6−242887号の技術では、CPUとディ
スクアレイとを接続するネットワークスイッチではRA
ID制御を行わないため、このネットワークスイッチに
おけるルーティング制御においては、CPUから送出さ
れる一つのシーケンスに対し送信先のポートは1個であ
った。これに対し、本実施例では、DAC4において階
層制御ルータ5がスイッチ8を切り替えることでRAI
D制御を実現する。このため、一つのシーケンスID2
3に対し、階層制御ルータ5がルーティングテーブル2
2を用いて複数の送信先ポート(例えば、図4の例では
2重化を行うため2つの送信先ポート1 24と送信先
ポート2 25)に変換する。
【0044】本実施例では、ディスクアレイサブシステ
ム2の初期設定の段階で、DAC4およびアレイモジュ
ールで行われるRAIDのレベルが設定される。つま
り、DAC4においては、どのアレイモジュール9のグ
ループにより、どの様なレベルのRAID制御が行われ
るのかを初期設定の段階で設定し、アレイモジュール9
においても、どのドライブ14のグループにより、どの
様なレベルのRAID制御が行われるのかを初期設定の
段階で設定しておく。このため、ディスクアレイサブシ
ステム2の使用開始時において、ルーティングテーブル
22は、送信先ポート1 24および送信先ポート2
25のみ設定されており、シーケンスID23には何も
登録されていない。そこで、このディスクアレイサブシ
ステム2の使用を開始し、データの新規書き込みを行う
場合は、ルーティングテーブル22のシーケンスID2
3に書き込むデータのシーケンスIDを登録し、ルーテ
ィングテーブル22上でこの登録を行ったシーケンスI
D23に対応する送信先ポート1 24および送信先ポ
ート2 25に接続されているアレイモジュール9にデ
ータを転送する。また、データを削除する場合は、ルー
ティングテーブル22上において削除するデータのシー
ケンスID23を削除し、同様に、アレイモジュール9
内のテーブル上の当該シーケンスIDを削除する。
【0045】なお、通常に使用している際に、新たに新
しいデータを書き込みたい場合は、上述したような新規
にデータを書き込む場合と同様に、ルーティングテーブ
ル22上においてシーケンスID23が登録されていな
い所を探し、シーケンスID23が登録されていなけれ
ば、そこに書き込むデータのシーケンスIDを登録し、
対応する送信先ポート1 24および送信先ポート2
25に接続されているアレイモジュール9にデータを転
送する。このようにしてDAC4からデータを受け取っ
たアレイモジュール9では、同様に初期設定の段階で設
定しておいたRAIDのレベルに従い、ドライブ14に
データを書き込む。
【0046】図5に、DAC4において階層制御ルータ
5がRAIDのレベル1(RAID1)の制御を行う際
のフローチャートを示す。階層制御ルータ5は、マイク
ロプロセッサで構成されている。
【0047】まず、CPU1より読み出しまたは書き込
み要求が発生し、シーケンスIDが付けられて、ディス
クアレイサブシステム2のDAC4に発行されたとする
(ステップ26)。本実施例では、予めDAC4で行う
RAID制御のレベル(本例ではRAIDレベル1)を
ユーザが指定しておいてある。そこで、CPU1から発
行された、読み出しまたは書き込み要求を受け付けた階
層制御ルータ5は、予め指定されているRAIDのレベ
ルを認識する(ステップ27)。図5の例では、RAI
D1の制御を行うように認識する。
【0048】次に、読み出しまたは書き込み要求を受け
付けた階層制御ルータ5は、キャッシュメモリ7に格納
されているルーティングテーブル22を検索する(ステ
ップ28)。図5の例では、RAID1の制御を行うた
めルーティングテーブル22は図4のようになってい
る。そして、RAID1のミラーリングの制御をDAC
4の階層制御ルータ5が行うため、CPU1から発行さ
れた1個の読み出しまたは書き込み要求は、図4のルー
ティングテーブル22により、送信先ポート124と送
信先ポート2 25の2個のポートに変換される(ステ
ップ29)。「変換」とは、具体的には、新規データ書
き込みの場合は、図4のルーティングテーブル22から
シーケンスID23の欄が空きのエントリを探し、そこ
に書き込み要求のシーケンスIDを登録し、対応する送
信先ポート1 24と送信先ポート2 25を認識する
ことである。また、データの読み出しあるいは更新の場
合は、読み出しまたは書き込み(更新)要求のシーケン
スIDを図4のルーティングテーブル22から探し、対
応する送信先ポート1 24と送信先ポート2 25を
認識することである。
【0049】階層制御ルータ5が複数(2個)の送信先
の下位ポート21を認識したら、当該階層制御ルータ5
が接続されている上位ポート20と当該下位ポート21
を接続する(ステップ30)。
【0050】このとき、当該アレイモジュール9が他の
読み出しまたは書き込み要求で使用中の場合は、使用可
能になるまで待つ(ステップ31)。当該アレイモジュ
ール9が使用可能になったら、これらの当該アレイモジ
ュール9が接続されている下位ポートに対し、読み出し
または書き込み要求を発行する(ステップ32)。つま
り、階層制御ルータ5は、自分が接続されているスイッ
チ8の上位ポート20と当該下位ポート21(本例では
2個の下位ポート)とを接続し、線19を介して当該ア
レイモジュール9に対し読み出しまたは書き込み要求を
発行することになる。
【0051】このようにして読み出しまたは書き込み要
求を受け取った当該アレイモジュール9では、アレイモ
ジュール9内のMP18が、この要求の受付が可能かど
うかを判断し、先に述べたようにアレイモジュール9内
で独自に読み出しまたは書き込み処理を行い、CPU1
とアレイモジュール9間でデータの読み出しまたは書き
込みが可能であれば、線19、当該下位ポート21、当
該上位ポート20を介し階層制御ルータ5に対し転送許
可を発行する(ステップ33)。この当該アレイモジュ
ール9からの転送許可を受け取った階層制御ルータ5
は、CPU1と当該アレイモジュール9との間でデータ
転送の制御を行う(ステップ34)。
【0052】上述の手順はデータの2重化を行うRAI
D1の制御を行うものであるため、同じデータが別のア
レイモジュール9内に2重化されて格納される。このた
め、読み出し時は、当該データが格納されている2個の
アレイモジュール9のうちで早く処理可能な方から当該
データを読み出す。したがって、詳しく言えば、上記ス
テップ30では2個の下位ポートのうちのどちらか一方
と上位ポートを接続すればよい。一方、書き込み時は、
両方のアレイモジュール9内に同じデータを転送し書き
込む。
【0053】(実施例2)
【0054】実施例1では2重化を行うRAID1の制
御を例に説明した。実施例2では、本発明をRAIDの
レベル3(RAID3)に適用した場合を説明する。従
来技術の欄で説明したが、RAID3では一つのデータ
を複数に分割しこれらを複数の別のドライブに並列に書
き込む。このとき、ドライブの障害に対する信頼性を向
上させるため、分割したデータからパリティを作成し、
データとは別のドライブに格納する。読み出す場合は、
逆に複数のドライブから分割されたデータを並列に読み
出し、結合して上位のCPU1へ転送する。
【0055】本実施例では、DAC4の階層制御ルータ
5が複数のアレイモジュール9に対し、DAC4内のス
イッチ8の切り替えを制御することにより、これらの複
数のアレイモジュール9に対するRAID3の制御を行
う。そこで、以下にその方法を説明する。なお、全体の
ハードウェア構成、スイッチの内部構成、およびアレイ
モジュールの内部構成については、上述の実施例1の図
1、図2、および図3と同じであるので説明は省略す
る。
【0056】図6は、RAID3のときのDAC4内の
階層制御ルータ5が使用するルーティングテーブル22
を示している。各階層制御ルータ5のルーティングテー
ブル22の使用方法は、上述した実施例1のRAID1
の場合と同じである。
【0057】RAID3においても、ルーティングテー
ブル22におけるシーケンスID23に対応するエント
リを認識することにより、DAC4内の階層制御ルータ
5はRAID制御を行う。本実施例では、DAC4にお
いて階層制御ルータ5がスイッチ8を切り替えることで
RAID制御を実現する。このため、一つのシーケンス
ID23に対し、階層制御ルータ5がルーティングテー
ブル22を用いて複数の送信先ポート(図6の例ではR
AID3制御を行うためデータ用の4つの送信先ポート
1〜4とパリティ用の送信先ポート5)に変換する。そ
して、送信先ポート1から4までに接続されているアレ
イモジュール9には分割されたデータが転送され、送信
先ポート5に接続されているアレイモジュール9には分
割されたデータから作成されたパリティが転送される。
なお、パリティを作成せず、送信先ポート1から5に接
続されている全てのアレイモジュール9に分割されたデ
ータを転送することも可能である。
【0058】図7に、DAC4において階層制御ルータ
5がRAID3の制御を行う際のフローチャートを示
す。図7(a)は正常時の書き込み処理フローチャート
を示し、図7(b)は正常時の読み出し処理フローチャ
ートを示し、図7(c)は障害時の読み出し処理フロー
チャートを示している。
【0059】まず、図7(a)により正常時の書き込み
処理を以下に説明する。CPU1より書き込み要求が発
生し、シーケンスIDが付けられて、ディスクアレイサ
ブシステム2のDAC4に発行されたとする(ステップ
40)。本実施例では、予めDAC4で行うRAID制
御のレベル(本例ではRAID3)をユーザが指定して
おいてある。そこで、CPU1から発行された、書き込
み要求を受け付けた階層制御ルータ5は、予め指定され
ているRAIDのレベルを認識する(ステップ41)。
図7の例ではRAID3の制御を行うように認識する。
【0060】次に、書き込み要求を受け付けた階層制御
ルータ5は、キャッシュメモリ7に格納されているルー
ティングテーブル22を検索する(ステップ42)。本
実施例では、RAID3の制御を行うためルーティング
テーブル22は図6のようになっている。そして、RA
ID3の制御をDAC4の階層制御ルータ5が行うた
め、CPU1から発行された1個の書き込み要求は、図
6のルーティングテーブル22により、分割されたデー
タが書き込まれるアレイモジュール9が接続された送信
先ポート1〜4と、これらの分割されたデータから作成
されたパリティが書き込まれるアレイモジュール9が接
続された送信先ポート5との5個のポートに変換され、
同時にPG6が接続されているポートを認識する(ステ
ップ43)。
【0061】次に、PG6の使用状況を調べ、使用可能
な場合は、当該階層制御ルータ5が接続されている上位
ポート20とPG6が接続されている上位ポート(PG
ポート)とを接続する(ステップ44)。当該階層制御
ルータ5が接続されているスイッチ8の上位ポート20
とPGポートとの接続が完了したら、CPU1から当該
階層制御ルータ5およびPGポートを介してPG6へデ
ータを転送し、PG6においてデータの分割を行い、こ
の分割したデータからパリティを生成する(ステップ4
5)。次に、当該階層制御ルータ5は、PGポートと当
該下位ポート21(データ用の送信先ポート1〜4とパ
リティ用の送信先ポート5)を接続するようにPGポー
トに指示する(ステップ46)。
【0062】このとき、当該アレイモジュール9が、他
の読み出しまたは書き込み要求で使用中の場合は使用可
能になるまで待つ(ステップ47)。当該アレイモジュ
ール9が使用可能になったら、これらの当該アレイモジ
ュール9が接続されている5個の下位ポートに対し、書
き込み要求を発行する(ステップ48)。つまり、階層
制御ルータ5は、自分が接続されている上位ポートとP
Gポートを接続し、PGポート経由でこれらの当該アレ
イモジュール9が接続されている下位ポートに対し、書
き込み要求を発行することになる。
【0063】このようにして書き込み要求を受け取った
当該アレイモジュール9では、アレイモジュール9内の
MP18が、この要求の受付が可能かどうかを判断し、
書き込みが可能な場合は、線19、当該下位ポート2
1、PGポート、当該上位ポート20を介し階層制御ル
ータ5に対し転送許可を発行する(ステップ49)。こ
の当該アレイモジュール9からの転送許可を階層制御ル
ータ5が受け取ったら、当該階層制御ルータ5の制御の
元で、PG6から当該アレイモジュール9へ、分割され
たデータおよびこれらのデータから作成されたパリティ
を転送し、アレイモジュール9内では独自に書き込み処
理を行う(ステップ50)。
【0064】次に、図7(b)により正常時の読み出し
処理を以下に説明する。CPU1より読み出し要求が発
生し、シーケンスIDが付けられて、ディスクアレイサ
ブシステム2のDAC4に発行されたとする(ステップ
51)。ステップ52、53、54は、上述した正常時
の書き込み処理のステップ41、42、43とそれぞれ
同じである。
【0065】階層制御ルータ5が複数の送信先下位ポー
ト21とPGポートを認識したら、当該階層制御ルータ
5は、PGポートに対し、当該下位ポート21との接続
を指示する(ステップ55)。
【0066】当該アレイモジュール9が、他の読み出し
または書き込み要求で使用中の場合は、使用可能になる
まで待つ(ステップ56)。当該アレイモジュール9が
使用可能になったら、当該階層制御ルータ5は、自分が
接続されている上位ポートとPGポートとを接続し、P
Gポートを経由してこれらの当該アレイモジュール9が
接続されている下位ポートに対し、読み出し要求を発行
する(ステップ57)。
【0067】このようにして読み出し要求を受け取った
当該アレイモジュール9では、アレイモジュール9内の
MP18が、この要求の受付が可能かを判断し、アレイ
モジュール9内では独自に読み出し処理を行い、CPU
1とアレイモジュール9間でデータの読み出しが可能な
場合は、線19、当該下位ポート21、PGポート、お
よび当該上位ポート20を介して階層制御ルータ5に対
し転送許可を発行する(ステップ58)。この当該アレ
イモジュール9からの転送許可を受け取った階層制御ル
ータ5は、当該アレイモジュール9から送出される分割
されたデータをPG6へ転送するように制御する(ステ
ップ59)。このようにして各当該アレイモジュール9
から受け取った分割されたデータはPG6において結合
され、結合されたデータはPG6からPGポートおよび
階層制御ルータ5を経由してCPU1へ転送される(ス
テップ60)。
【0068】次に、図7(c)により障害時の読み出し
処理を以下に説明する。まず、本実施例における障害に
ついて説明する。本実施例では、アレイモジュール9内
のドライブ13の障害はアレイモジュール9内で対策さ
れているものとする。つまり、あるアレイモジュール9
内のドライブ13に障害が発生しており、この障害が発
生しているドライブに読み出し要求が発行された場合
は、アレイモジュール9内の残りの正常なドライブ13
に格納されているデータとパリティから、障害ドライブ
内のデータを回復して、あたかも正常であるかのように
データを転送してくる。このように、本実施例のDAC
4では、アレイモジュール9内のドライブ障害に対して
はアレイモジュール9に任せ、対応しない。
【0069】以下の図7(c)で説明するDAC4の階
層制御ルータ5が対応する障害は、アレイモジュール9
自身では対応できないような障害である。例えば、アレ
イモジュール9の制御部に障害が発生し、アレイモジュ
ール9内の全てのドライブ13に対し読み出しまたは書
き込みができないような、アレイモジュール9全体に及
ぶような障害とする。
【0070】そこで、以下に具体的な処理方法を説明す
る。
【0071】CPU1より読み出し要求が発生し、シー
ケンスIDが付けられて、ディスクアレイサブシステム
2のDAC4に発行されたとする(ステップ61)。ス
テップ62、63は、上述した図7(b)の正常時の読
み出し処理のステップ52、53とそれぞれ同じであ
る。本実施例では、RAID3の制御を行うためルーテ
ィングテーブル22は図6のようになっている。そし
て、RAID3の制御をDAC4の階層制御ルータ5が
行うため、CPU1から発行された1個の読み出し要求
は、図6のルーティングテーブル22により、分割され
たデータが書き込まれるアレイモジュール9が接続され
た送信先ポート1〜4と、これらの分割されたデータか
ら作成されたパリティが書き込まれるアレイモジュール
9が接続された送信先ポート5との5個のポートに変換
され、同時にPG6が接続されているポートを認識する
(ステップ64)。
【0072】なお、アレイモジュール9に障害が発生し
た場合、ルーティングテーブル22では、障害が発生し
たアレイモジュール9が接続されている下位ポート名に
フラグが付き、階層制御ルータ5はこれによりアレイモ
ジュール9の障害の有無を判断することが可能である。
【0073】次に、PG6の使用状況を調べ、使用可能
な場合は、当該アレイモジュール9(障害が発生したア
レイモジュール9は除く)が接続されている下位ポート
21とPGポートとを接続する(ステップ65)。この
とき、当該アレイモジュール9が、他の読み出しまたは
書き込み要求で使用中の場合は使用可能になるまで待つ
(ステップ66)。当該アレイモジュール9が使用可能
になったら、当該階層制御ルータ5は、自分が接続され
ている上位ポートとPGポートとを接続し、PGポート
を経由してこれらの当該アレイモジュール9が接続され
ている下位ポートに対し、読み出し要求を発行する(ス
テップ67)。
【0074】このようにして読み出し要求を受け取った
当該アレイモジュール9では、アレイモジュール9内の
MP18が、この要求の受付が可能かどうかを判断し、
アレイモジュール9内では独自に読み出し処理を行い、
アレイモジュール9でデータの読み出しが可能な場合
は、線19、当該下位ポート21、PGポート、および
上位ポート20を介して階層制御ルータ5に対し転送許
可を発行する(ステップ68)。この当該アレイモジュ
ール9からの転送許可を受け取った階層制御ルータ5
は、当該アレイモジュール9から送出される分割された
データおよびパリティをPG6に転送するように制御す
る(ステップ69)。
【0075】PG6では、当該アレイモジュール9から
当該下位ポート21およびPGポートを介してPG6へ
転送されたデータおよびパリティを用いて、障害が発生
したアレイモジュール9内に格納されているデータを回
復し、この回復したデータとアレイモジュール9から転
送されてきた分割されたデータとを結合する(ステップ
70)。このようにして結合されたデータは、PGポー
トと階層制御ルータ5が接続されている上位ポート20
を結合し、階層制御ルータ5を介してCPU1へ転送さ
れる(ステップ71)。
【0076】また、もし予備のアレイモジュール9があ
る場合、または障害が発生したアレイモジュール9を正
常なアレイモジュール9に交換した場合は、PG6で回
復した障害が発生したアレイモジュール9内のデータ
を、CPU1ではなく予備のアレイモジュール9または
交換した正常なアレイモジュール9に転送し、障害が発
生したアレイモジュール9の復元を行うことも可能であ
る。この制御は、所定の階層制御ルータ5が行うように
すればよい。
【0077】(実施例3)
【0078】次に、本発明をRAIDのレベル5(RA
ID5)に適用した場合を以下に示す。従来技術の欄で
説明したが、RAID5では一つのデータを分割せずに
1台のドライブに格納する。このとき、ドライブの障害
に対する信頼性を向上させるため、各ドライブのデータ
からパリティを作成し、データとは別のドライブに格納
する。このとき、パリティを格納するドライブを特定の
1台に固定した場合はRAID4になり、特定せずにデ
ータと同様に複数のドライブに分散させた場合はRAI
D5になる。RAID5の場合は、データは分割されて
いないため、ディスクアレイを構成するすべてのドライ
ブが独立に動作することが可能となり、単位時間当りに
処理することが可能な読み出し処理件数は向上する。し
かし、書き込み時には、パリティを更新するために、書
き込まれるアドレスにすでに書き込まれているデータ
(旧データ)とパリティ(旧パリティ)を読み出し、新
しいパリティを作成した後にデータおよびパリティを書
き込む必要がある。したがって、1回の書き込み処理に
対して、2回の読み出しと2回の書き込み処理が必要と
なり、このオーバヘッドが問題となっている。
【0079】RAID5では、先に述べたように書き込
み時にはパリティを更新するため、旧データ、旧パリテ
ィの2回の読み出しが必要になるため、RAID5の制
御を行う場合は、CPU1から書き込み要求が発行され
たら階層制御ルータ5は独自に旧データ、旧パリティの
2回の読み出し要求を発行する。そこで、以下にその方
法を説明する。なお、全体のハードウェア構成、スイッ
チの内部構成、およびアレイモジュールの内部構成につ
いては、上述の実施例1の図1、図2、および図3と同
じであるので説明は省略する。
【0080】図8は、RAID5のときのDAC4内の
階層制御ルータ5が使用するルーティングテーブル22
を示している。各階層制御ルータ5のルーティングテー
ブル22の使用方法は、上述した実施例1、2と同じで
ある。
【0081】RAID5においても、ルーティングテー
ブル22におけるシーケンスID23に対応するエント
リを認識することにより、DAC4内の階層制御ルータ
5はRAID制御を行う。本実施例では、DAC4にお
いて階層制御ルータ5がスイッチ8を切り替えることで
RAID制御を実現する。このため、一つのシーケンス
ID23に対し、階層制御ルータ5がルーティングテー
ブル22を用いて複数の送信先ポート(図8の例ではR
AID5制御を行うためデータの送信先ポートとパリテ
ィの送信先ポートの2個のポート)に変換する。
【0082】図9および図10に、DAC4において階
層制御ルータ5がRAID5の制御を行う際のフローチ
ャートを示す。図9は正常時の書き込み処理フローチャ
ートを示し、図10(a)は正常時の読み出し処理フロ
ーチャートを示し、図10(b)は障害時の読み出し処
理フローチャートを示している。
【0083】まず、図9により正常時の書き込み処理を
以下に説明する。CPU1より書き込み要求が発生し、
シーケンスIDが付けられて、ディスクアレイサブシス
テム2のDAC4に発行されたとする(ステップ7
5)。本実施例では、予めDAC4で行うRAID制御
のレベル(本例ではRAID5)をユーザが指定してお
いてある。そこで、CPU1から発行された、書き込み
要求を受け付けた階層制御ルータ5は、予め指定されて
いるRAIDのレベルを認識する(ステップ76)。図
9の例ではRAID5の制御を行うように認識する。
【0084】次に、書き込み要求を受け付けた階層制御
ルータ5は、キャッシュメモリ7に格納されているルー
ティングテーブル22を検索する(ステップ77)。本
実施例ではRAID5の制御を行うためルーティングテ
ーブル22は図8のようになっている。そして、RAI
D5の制御をDAC4の階層制御ルータ5が行うため、
CPU1から発行された1個の書き込み要求は、図8の
ルーティングテーブル22により、データが書き込まれ
るアレイモジュール9が接続された送信先ポート1 7
3とパリティが書き込まれるアレイモジュール9が接続
された送信先ポート2 74との2個のポートに変換さ
れ、同時にPG6が接続されているPGポートを認識す
る(ステップ78)。
【0085】なお、図8のルーティングテーブル22に
おいて、送信先ポート1 73がデータの送信先ポート
であり、送信先ポート2 74がパリティの送信先ポー
トである。また、送信先ポート3と送信先ポート4は、
送信先ポート2 74に接続されたアレイモジュール9
に格納されているパリティを作成するのに使用したデー
タが格納されているアレイモジュール9が接続されてい
るポートを示す。つまり、送信先ポート1、3、4に接
続されているアレイモジュール9内のデータから作成さ
れたパリティが、送信先ポート2に接続されているアレ
イモジュール9内に格納されている。したがって、正常
時の書き込み処理では、送信先ポート1のアレイモジュ
ール9から旧データを読み出し、送信先ポート2のアレ
イモジュール9から旧パリティを読み出し、読み出した
旧データおよび旧パリティと新規書き込みデータとを用
いて新パリティを作成し、新規書き込みデータを送信先
ポート1のアレイモジュール9に書き込み、新パリティ
を送信先ポート2のアレイモジュール9に書き込むこと
になる。送信先ポート3、4は後述する障害時に使用す
る。
【0086】ステップ78の後、階層制御ルータ5は、
自分が接続されている上位ポート20とPGポートとを
スイッチ8を切り替えて接続する(ステップ79)。次
に、CPU1からの書き込みデータを、上位ポート20
とPGポートを介してPG6に転送する(ステップ8
0)。
【0087】RAID5では書き込み時においてパリテ
ィを更新するため、旧データ、旧パリティの2回の読み
出しが必要になる。このため、RAID5の場合、階層
制御ルータ5は、独自に旧データ、旧パリティの読み出
し要求を発行する必要がある。以下のステップ81〜8
3は、そのための処理である。
【0088】ステップ78で階層制御ルータ5は既にデ
ータおよびパリティの送信先ポートである下位ポート2
1を認識しているため、当該階層制御ルータ5は、PG
ポートと当該下位ポート21(旧データ用の送信先ポー
ト1と旧パリティ用の送信先ポート2)とを接続する
(ステップ81)。
【0089】このとき、当該アレイモジュール9が、他
の読み出しまたは書き込み要求で使用中の場合は使用可
能になるまで待つ(ステップ82)。当該アレイモジュ
ール9が使用可能になったら、旧データおよび旧パリテ
ィが格納されているこれらの当該アレイモジュール9が
接続されている下位ポートに対し、読み出し要求を発行
する(ステップ83)。
【0090】このようにして読み出し要求を受け取った
各当該アレイモジュール9では、アレイモジュール9内
のMP18が、この要求の受付が可能かを判断し、CP
U1とアレイモジュール9間でデータの読み出しが可能
な場合は、線19、当該下位ポート21、PGポート、
および当該上位ポート20を介して階層制御ルータ5に
対し転送許可を発行する(ステップ84)。この当該ア
レイモジュール9からの転送許可を受け取った階層制御
ルータ5は、当該アレイモジュール9から旧データおよ
び旧パリティを受け取る(ステップ85)。PG6で
は、このようにして各当該アレイモジュール9から受け
取った旧データと旧パリティ、およびステップ80にお
いて既にCPU1からPG6に転送されている新データ
を用いて、新パリティを生成する(ステップ86)。
【0091】次に、当該アレイモジュール9が、他の読
み出しまたは書き込み要求で使用中の場合は使用可能に
なるまで待つ(ステップ88)。当該アレイモジュール
9が使用可能になったら、階層制御ルータ5は、これら
の当該アレイモジュール9が接続されている下位ポート
(送信先ポート1、2)に対し、新データおよび新パリ
ティの書き込み要求を発行する(ステップ89)。
【0092】このようにして書き込み要求を受け取った
当該アレイモジュール9では、アレイモジュール9内の
MP18が、この要求の受付が可能かを判断し、書き込
みが可能な場合は、線19、当該下位ポート21、PG
ポート、および当該上位ポート20を介して階層制御ル
ータ5に対し転送許可を発行する(ステップ90)。こ
の当該アレイモジュール9からの転送許可を階層制御ル
ータ5が受け取ったら、当該階層制御ルータ5の制御の
元で、PG6から当該アレイモジュール9へ、新データ
および作成された新パリティを転送し、アレイモジュー
ル9内では独自に書き込み処理を行う(ステップ9
1)。
【0093】次に、図10(a)により正常時の読み出
し処理を以下に説明する。CPU1より読み出し要求が
発生し、シーケンスIDが付けられて、ディスクアレイ
サブシステム2のDAC4に発行されたとする(ステッ
プ92)。ステップ93、94は、上述した正常時の書
き込み処理のステップ76、77とそれぞれ同じであ
る。
【0094】正常時の読み出し処理では、CPU1から
発行された1個の読み出し要求は、図8のルーティング
テーブル22により、データが書き込まれているアレイ
モジュール9が接続された下位ポート21(送信先ポー
ト1)に変換される(ステップ95)。ステップ95で
階層制御ルータ5が当該データが書き込まれているアレ
イモジュール9が接続された下位ポート21を認識した
ら、当該階層制御ルータ5が接続されている上位ポート
20と当該下位ポート21とを接続する(ステップ9
6)。
【0095】このとき、当該アレイモジュール9が、他
の読み出しまたは書き込み要求で使用中の場合は、使用
可能になるまで待つ(ステップ97)。当該アレイモジ
ュール9が使用可能になったら、当該アレイモジュール
9が接続されている下位ポートに対し、読み出し要求を
発行する(ステップ98)。
【0096】このようにして読み出し要求を受け取った
当該アレイモジュール9では、アレイモジュール9内の
MP18が、この要求の受付が可能かを判断し、CPU
1とアレイモジュール9間でデータの読み出しが可能な
場合は、線19、当該下位ポート21、および当該上位
ポート20を介して階層制御ルータ5に対し転送許可を
発行する(ステップ99)。この当該アレイモジュール
9からの転送許可を受け取った階層制御ルータ5は、当
該アレイモジュール9から当該データを受け取りCPU
1へ転送する(ステップ100)。
【0097】次に、図10(b)により障害時の読み出
し処理を以下に説明する。RAID5の障害も、RAI
D3と同様に、DAC4の階層制御ルータ5が対応する
障害はアレイモジュール9自身では対応できないような
障害である。そこで、以下に具体的な処理方法を説明す
る。
【0098】CPU1より障害が発生したアレイモジュ
ール9内に書き込まれているデータに読み出し要求が発
生し、シーケンスIDが付けられて、ディスクアレイサ
ブシステム2のDAC4に発行されたとする(ステップ
101)。ステップ102、103は、上述した正常時
の読み出し処理のステップ93、94とそれぞれ同じで
ある。
【0099】RAID5における障害時の読み出し処理
では、当該データが作成に関与したパリティと、このパ
リティ作成に関与した当該データ以外の全データを読み
出して、これらから当該データの回復を行う。このた
め、これらのデータとパリティが書き込まれているアレ
イモジュール9が接続されている全下位ポート21とP
G6が接続されているPGポートを認識する。
【0100】具体的には、ルーティングテーブル22は
図8のようになっており、読み出し要求のシーケンスI
Dに対応する送信先ポート1の下位ポートに接続されて
いるアレイモジュール9に障害が発生している。そこ
で、当該シーケンスIDに対応する送信先ポート2〜4
を認識することになる。なお、図8のルーティングテー
ブル22において、例えば、シーケンスID1で書き込
み要求されたデータは下位ポート1に接続されたアレイ
モジュール9に書き込まれ、シーケンスID2で書き込
み要求されたデータは下位ポート3に接続されたアレイ
モジュール9に書き込まれ、シーケンスID3で書き込
み要求されたデータは下位ポート4に接続されたアレイ
モジュール9に書き込まれ、さらにこれらの書き込みデ
ータから作成されたパリティが下位ポート2に書込まれ
ている。したがって、正常時にはシーケンスID2、3
で下位ポート3、4(送信先ポート1)から読み出して
いたデータを、障害時にはシーケンスID1で下位ポー
ト3、4(送信先ポート3、4)から読み出すことにな
る。そのため、本実施例では、これらのパリティの作成
に用いた複数のデータのシーケンスID(図4)は、異
なるシーケンス番号で同じデータアドレスからなるシー
ケンスIDとし、各アレイモジュール9内ではデータア
ドレスのみでデータを特定できるようにしてある。した
がって、上記シーケンスID1〜3の例では、これらの
シーケンスID1〜3を異なるシーケンス番号で同じデ
ータアドレスから構成されるようにし、正常時にはシー
ケンスID2、3で下位ポート3、4(送信先ポート
1)から読み出していたデータを、障害時にはシーケン
スID1で下位ポート3、4(送信先ポート3、4)か
ら読み出すことができるようにしてある。なお、別の方
法を用いることもできる。例えば、図8の送信先ポート
3、4の欄に当該下位ポートに書き込んだデータのシー
ケンスIDを書く欄を加えておくようにしてもよい。
【0101】ステップ103の後、CPU1から発行さ
れた1個の読み出し要求は、図8のルーティングテーブ
ル22により、パリティの作成に関与したデータとその
パリティが書き込まれているアレイモジュール9が接続
されている送信先ポート2〜4に変換され、同時にPG
6が接続されているポートを認識する(ステップ10
4)。
【0102】次に、PG6の使用状況を調べ、使用可能
な場合は、当該アレイモジュール9が接続されている下
位ポート21とPGポートとを接続する(ステップ10
5)。このとき、当該アレイモジュール9が、他の読み
出しまたは書き込み要求で使用中の場合は使用可能にな
るまで待つ(ステップ106)。当該アレイモジュール
9が使用可能になったら、これらの当該アレイモジュー
ル9が接続されている下位ポートに対し、読み出し要求
を発行する(ステップ107)。
【0103】このようにして読み出し要求を受け取った
当該アレイモジュール9では、アレイモジュール9内の
MP18が、この要求の受付が可能かどうかを判断し、
アレイモジュール9でデータの読み出しが可能な場合
は、線19、当該下位ポート21、PGポート、および
上位ポート20を介して階層制御ルータ5に対し転送許
可を発行する(ステップ108)。この当該アレイモジ
ュール9からの転送許可を受け取った階層制御ルータ5
は、当該アレイモジュール9から送出されるデータおよ
びパリティをPG6に転送するように制御する(ステッ
プ109)。当該アレイモジュール9より当該下位ポー
ト21およびPGポートを介してPG6へ転送されたデ
ータおよびパリティにより、PG6は、障害が発生した
アレイモジュール9内に格納されているデータを回復
し、この回復したデータは、PGポートと階層制御ルー
タ5が接続されている上位ポート20を結合し、階層制
御ルータ5を介してCPU1へ転送される(ステップ1
10)。
【0104】また、もし予備のアレイモジュール9があ
る場合、または障害が発生したアレイモジュール9を正
常なアレイモジュール9に交換した場合は、PG6で回
復した障害が発生したアレイモジュール9内のデータ
を、CPU1ではなく予備のアレイモジュール9または
交換した正常なアレイモジュール9に転送し、障害が発
生したアレイモジュール9の復元を行うことも可能であ
る。この制御は、所定の階層制御ルータ5が行うように
すればよい。
【0105】(変形例)
【0106】図11は、図1のハードウェア構成の変形
例を示す構成図である。図11では図1と異なり、CP
U1が階層制御ルータ5を介さずに直接DAC4のスイ
ッチ8の上位ポート20に接続されている。このとき、
CPU1からディスクアレイサブシステム2へ読み出し
または書き込み要求が発行された場合、読み出しまたは
書き込み要求を発行したCPU1に接続されている上位
ポート20は、必ず階層制御ルータ5が接続されている
上位ポート20にスイッチ8を切り換えて接続し、CP
U1からの読み出しまたは書き込み要求は階層制御ルー
タ5で受け付けられる。階層制御ルータ5がCPU1か
らの読み出しまたは書き込み要求を受け付けた後は、図
1と同様に実施例1、2、3で示したようにRAID制
御が行われる。
【0107】以上の実施例では、図1に示すように、D
AC4とn台のアレイモジュール9が1つの筐体に内蔵
されてディスクアレイサブシステム2内を構成している
が、図12に示すように、DAC4の筐体とn台のアレ
イモジュール9が格納されているアレイドライブユニッ
ト112の筐体とを分離することも可能である。これ
は、DAC4をバスではなくスイッチ8を中心に構成
し、このスイッチ8に階層制御ルータ5を介してCPU
1やアレイモジュール9を線で接続するようにしたため
である。これにより、DAC4とアレイドライブユニッ
ト112とを別の場所に設置することが可能になる。
【0108】また、この拡張として、n台のアレイモジ
ュール9を1ケ所に集めてアレイドライブユニット11
2の筐体内に収めるのではなく、n台のアレイモジュー
ル9を各々独立に設置することも可能である。このよう
にすると、n台のアレイモジュール9をそれぞれ別の場
所に設置することが可能になる。
【0109】図13は、複数のDAC4でアレイモジュ
ール9を共有する形態を示す。本発明は、このようにア
レイモジュール9を複数のDAC4が共有した構成にお
いても適用可能である。実現の方式としては、例えば各
アレイモジュールにおけるデータ格納領域をDAC#1
用の領域とDAC#2用の領域との2つに分けておき、
DAC#1からは各アレイモジュールのDAC#1用の
領域にアクセスし、DAC#2からは各アレイモジュー
ルのDAC#2用の領域にアクセスするようにする方式
がある。また、データ格納領域を分けずに、DAC#1
とDAC#2とで同じルーティングテーブルを共有して
(例えば、共通にアクセスできるメモリを設けて、そこ
にルーティングテーブルを共有する)制御するようにし
てもよい。
【0110】このようにアレイモジュール9を複数のD
AC4が共有することにより、DAC4に障害が発生し
た場合や、CPU1とDAC4との間の線113やDA
C4とアレイモジュール9との間の線114に障害が発
生した場合に、もう一方のDAC4やCPU1とDAC
4との間の線113やDAC4とアレイモジュール9と
の間の線114を使用することで、アレイモジュール9
への読み出しまたは書き込みが可能となり、信頼性や可
用性を向上させることが可能となる。また、このように
すると、アレイモジュール9への読み出しまたは書き込
み処理を行えるパスが増加するので、単位時間当りに処
理可能な読み出しまたは書き込み要求数を増加させるこ
とが可能となる。つまり、このアレイモジュール9への
パスがネックになるような場合は、このような構成が有
効となる。
【0111】なお、上記実施例ではキャッシュについて
考慮することなく説明をしたが、図1のキャッシュメモ
リ7に読み出すべきデータがキャッシングされていると
きはキャッシュメモリ7からデータを読み出し、キャッ
シュメモリ7に読み出すべきデータが無い場合に上述の
読み出し処理を行うようにしても良い。また、書き込み
についても、一旦キャッシュメモリ7にデータを書き込
み、後で上述の書き込み処理でキャッシュメモリ7から
ドライブへデータの書き込みを行うようにしても良い。
【0112】
【発明の効果】複数のディスクアレイモジュール間によ
るディスクアレイ制御をクロスバ方式などのスイッチ手
段のルーティング制御により実現することにより、実装
を気にすることなく転送速度が向上する。すなわち、1
本当りの転送速度は従来のバス方式と大差無いが、スイ
ッチを中心にした場合、複数本のパスが並列に動作する
ことが可能となる。したがって、転送速度を向上させる
ことができる。また、スイッチを切り替えることでルー
ティングを行いディスクアレイ制御を行うことで、バス
のようにアービトレーションのような制御が不要になる
ため制御が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のハードウェア構成を示す図で
ある。
【図2】図1のDAC内のスイッチの内部構造を示した
図である。
【図3】図1のアレイモジュールの内部構造を示した図
である。
【図4】実施例1のルーティングテーブルを説明する図
である。
【図5】実施例1の読み出しおよび書き込み処理のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図6】実施例2のルーティングテーブルを説明する図
である。
【図7】実施例2の読み出しおよび書き込み処理のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図8】実施例3のルーティングテーブルを説明する図
である。
【図9】実施例3の正常時の書き込み処理のタイミング
チャートを示す図である。
【図10】実施例3の正常時および障害時の読み出し処
理のタイミングチャートを示す図である。
【図11】実施例の変形例のハードウェア構成を示す図
である。
【図12】実施例の変形例のハードウェア構成を示す図
である。
【図13】実施例の変形例のハードウェア構成を示す図
である。
【符号の説明】 1…CPU、2…ディスクアレイサブシステム、3…ネ
ットワーク、4…ディスクアレイコントローラ(DA
C)、5…階層制御ルータ、6…パリティ生成回路(P
G)、7…キャッシュメモリ、8…スイッチ、9…アレ
イモジュール、10…下位RAIDコントローラ、12
…内部バス、13…SPC、14…ドライブ、15…M
P用メモリ、16…Boot ROM、17…インター
フェース制御回路、18…下位RAID制御用MP(M
P)、19…線、20…上位ポート、21…下位ポー
ト、22…RAID1用ルーティングテーブル、23…
シーケンスID、24…送信先ポート1、25…送信先
ポート2、35…RAID3用ルーティングテーブル、
72…RAID5用ルーティングテーブル、112…ア
レイドライブユニット、113…CPUとDAC間の
線、114…DACとアレイモジュール間の線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加茂 善久 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上位装置に接続され、複数台のディスクア
    レイモジュール間でディスクアレイ制御を行うディスク
    アレイ装置であって、 上位装置から発行された読み出しまたは書き込み要求を
    受け付けるルータと、 各々が独立したディスクアレイ装置として内部でディス
    クアレイ制御を行っている複数台のディスクアレイモジ
    ュールと、 上記ルータ、および上記複数台のディスクアレイモジュ
    ールを各ポートに接続するとともに、それら各ポート間
    の接続を行うスイッチ手段とを備え、 上記ルータにより上記スイッチ手段の各ポート間の接続
    を制御することにより、上記複数台のディスクアレイモ
    ジュール間でディスクアレイ制御を行うことを特徴とす
    るディスクアレイ装置。
  2. 【請求項2】上位装置に接続され、複数台のディスクア
    レイモジュール間でディスクアレイ制御を行うディスク
    アレイ装置であって、 上位装置から発行された読み出しまたは書き込み要求を
    受け付けるルータと、 パリティを生成するためのパリティ生成手段と、 各々が独立したディスクアレイ装置として内部でディス
    クアレイ制御を行っている複数台のディスクアレイモジ
    ュールと、 上記ルータ、上記パリティ生成手段、および上記複数台
    のディスクアレイモジュールを各ポートに接続するとと
    もに、それら各ポート間の接続を行うスイッチ手段とを
    備え、 上記ルータにより上記スイッチ手段の各ポート間の接続
    を制御することにより、上記複数台のディスクアレイモ
    ジュール間でディスクアレイ制御を行うことを特徴とす
    るディスクアレイ装置。
  3. 【請求項3】さらに、前記スイッチ手段のポートにキャ
    ッシュメモリを接続し、前記上位装置から発行された読
    み出しまたは書き込み要求に対して読み出しまたは書き
    込みを行うべきディスクアレイモジュールが接続されて
    いるポートを認識するためのルーティングテーブルを前
    記キャッシュメモリに記憶しておき、 前記ルータは、前記ルーティングテーブルを用いて、前
    記上位装置から発行された読み出しまたは書き込み要求
    に対して読み出しまたは書き込みを行うべきディスクア
    レイモジュールが接続されているポートを認識し、該ポ
    ートに接続されているディスクアレイモジュール間でデ
    ィスクアレイ制御を行う請求項1または2に記載のディ
    スクアレイ装置。
  4. 【請求項4】前記ルーティングテーブルを、前記キャッ
    シュメモリ内に設ける代わりに、前記ルータから前記ス
    イッチ手段を介さずに直接アクセスできるメモリ内に設
    けた請求項3に記載のディスクアレイ装置。
  5. 【請求項5】前記ルータは、前記上位装置からの書き込
    み要求を受け付けたとき、該書き込みデータを前記スイ
    ッチ手段を介して前記パリティ生成手段に転送し、前記
    パリティ生成手段において書き込みデータの分割および
    パリティの生成を行い、該分割したデータおよび生成し
    たパリティを、前記ルーティングテーブルを用いて認識
    された複数のディスクアレイモジュールに対してそれぞ
    れ転送して書き込む請求項3または4に記載のディスク
    アレイ装置。
  6. 【請求項6】前記ルータは、前記上位装置からの読み出
    し要求を受け付けたとき、前記ルーティングテーブルを
    用いて、読み出すべき分割されたデータが格納されてい
    る複数のディスクアレイモジュールを認識し、前記スイ
    ッチ手段を介して該複数のディスクアレイモジュールと
    前記パリティ生成手段とを接続し、該複数のディスクア
    レイモジュールから前記パリティ生成手段へと分割され
    たデータを読み出し、前記パリティ生成手段は該読み出
    された分割されたデータを結合し、該結合したデータを
    前記パリティ生成手段から前記スイッチ手段および前記
    ルータを介して前記上位装置に転送する請求項3または
    4に記載のディスクアレイ装置。
  7. 【請求項7】前記ルータは、前記上位装置からの読み出
    し要求を受け付けた場合、読み出すべき分割されたデー
    タが格納されている複数のディスクアレイモジュールの
    うちの何れかに障害が発生していたときは、前記ルーテ
    ィングテーブルを用いて、読み出すべき分割されたデー
    タ(障害が発生しているディスクアレイモジュールに格
    納されているデータを除く)が格納されている複数のデ
    ィスクアレイモジュールおよびパリティが格納されてい
    るディスクアレイモジュールを認識し、前記スイッチ手
    段を介してそれらのディスクアレイモジュールと前記パ
    リティ生成手段とを接続し、それらのディスクアレイモ
    ジュールから前記パリティ生成手段へと分割されたデー
    タおよびパリティを読み出し、前記パリティ生成手段は
    該読み出された分割されたデータおよびパリティから障
    害が発生したディスクアレイモジュール内のデータを回
    復し、該回復したデータと読み出された分割されたデー
    タを結合し、該結合したデータを前記パリティ生成手段
    から前記スイッチ手段および前記ルータを介して前記上
    位装置に転送する請求項6に記載のディスクアレイ装
    置。
  8. 【請求項8】前記ルータは、前記上位装置からの書き込
    み要求を受け付けたとき、前記ルーティングテーブルを
    用いて、該書き込みデータに対応する旧データおよび旧
    パリティが格納されているディスクアレイモジュールを
    認識し、該旧データおよび旧パリティを前記スイッチ手
    段を介して前記パリティ生成手段へと読み出し、前記パ
    リティ生成手段は、読み出された旧データおよび旧パリ
    ティと書き込みデータとを用いて新パリティを生成し、
    該書き込みデータおよび生成した新パリティを、旧デー
    タおよび旧パリティを読み出したディスクアレイモジュ
    ールに転送して書き込む請求項3または4に記載のディ
    スクアレイ装置。
  9. 【請求項9】前記ルータは、前記上位装置からの読み出
    し要求を受け付けたとき、前記ルーティングテーブルを
    用いて、読み出すべきデータが格納されているディスク
    アレイモジュールを認識し、該ディスクアレイモジュー
    ルから読み出したデータを、前記スイッチ手段および前
    記ルータを介して前記上位装置に転送する請求項3また
    は4に記載のディスクアレイ装置。
  10. 【請求項10】前記ルータは、前記上位装置からの読み
    出し要求を受け付けた場合、読み出したいデータが格納
    されているディスクアレイモジュールに障害が発生して
    いたときは、前記ルーティングテーブルを用いて、当該
    読み出したいデータが作成に関与したパリティが格納さ
    れているディスクアレイモジュールおよび該パリティの
    作成に関与した当該読み出したいデータ以外のデータが
    格納されているディスクアレイモジュールを認識し、前
    記スイッチ手段を介してそれらのディスクアレイモジュ
    ールと前記パリティ生成手段とを接続し、それらのディ
    スクアレイモジュールから前記パリティ生成手段へとパ
    リティおよび該パリティの作成に関与したデータを読み
    出し、前記パリティ生成手段は該読み出されたパリティ
    および該パリティの作成に関与したデータから障害が発
    生したディスクアレイモジュール内のデータを回復し、
    該回復したデータを前記パリティ生成手段から前記スイ
    ッチ手段および前記ルータを介して前記上位装置に転送
    する請求項9に記載のディスクアレイ装置。
  11. 【請求項11】前記上位装置が前記ルータに直接接続さ
    れており、前記ルータは、前記上位装置からの読み出し
    または書き込み要求を直接受け付ける請求項1または2
    に記載のディスクアレイ装置。
  12. 【請求項12】前記上位装置が前記スイッチ手段のポー
    トに直接接続されており、前記ルータは、前記スイッチ
    手段を介して前記上位装置からの読み出しまたは書き込
    み要求を受け付ける請求項1または2に記載のディスク
    アレイ装置。
  13. 【請求項13】前記複数台のディスクアレイモジュール
    のうち任意の数のディスクアレイモジュールを、ディス
    クアレイ装置の本体とは別の筐体とした請求項1または
    2に記載のディスクアレイ装置。
  14. 【請求項14】請求項1または2のディスクアレイ装置
    のうち、複数台のディスクアレイモジュール以外の部分
    をディスクアレイ制御装置と呼ぶとき、複数のディスク
    アレイ制御装置で共通の複数台のディスクアレイモジュ
    ールを共有する請求項1または2に記載のディスクアレ
    イ装置。
JP7158370A 1995-06-01 1995-06-01 ディスクアレイ装置 Pending JPH08328760A (ja)

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