JPH08327714A - 微小磁場測定手段を用いた材料評価方法およびその装置 - Google Patents

微小磁場測定手段を用いた材料評価方法およびその装置

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JPH08327714A
JPH08327714A JP7131746A JP13174695A JPH08327714A JP H08327714 A JPH08327714 A JP H08327714A JP 7131746 A JP7131746 A JP 7131746A JP 13174695 A JP13174695 A JP 13174695A JP H08327714 A JPH08327714 A JP H08327714A
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magnetometer
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Yasuhiro Tokura
康弘 都倉
Seigo Taruchiya
清悟 樽茶
Yoshiharu Horikoshi
佳治 堀越
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】材料と磁束計との距離をnmのスケールで正し
く把握することができ、磁場感度が高く、空間分解能の
大きい磁場分布測定手段を用いた材料評価方法およびそ
れを実施する装置を提供する。 【構成】微小な超電導量子干渉素子により構成された磁
束計を、材料表面との距離を一定に保持しながら材料面
上を走査して磁場の空間分布を測定することにより材料
評価を行う方法およびそれを実施する装置。 【効果】微小超電導量子干渉素子を測定する材料近傍で
制御性良く走査することができるので、微小磁場の分布
を高感度に高い空間分解能で測定することができ、的確
な材料評価を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高感度で空間分解能の
高い磁場の測定方法、磁化率分布の測定方法および電流
分布の測定方法を用いた材料評価方法およびそれらを実
施する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁場の空間分布を測定する技術は、特に
材料を傷つけないで、材料表面近傍の磁化率分布や電流
分布を測定できるという利点があるため注目されてい
る。この磁場の空間分布の測定方法としては、主に次の
三つの方法が挙げられる。まず第1に、真空中の干渉性
の良い電子線が磁束によって変調される位相を、ホログ
ラフィにより観測する手法がある。この方法は、電子線
のエネルギーを大きくし、波長を短くすれば、所望の高
い解像度が得られるという特徴がある。しかし、被測定
物が電子線を透過する性質が必要であることと、比較的
磁場の感度が悪いという問題がある〔例えば、J.E.Bone
vich et.al.Phys.Rev.Lett.,70,(1993),p.2952〕。第2
に、半導体を加工して作製したホール素子構造は、磁場
に比例したホール起電力をもたらすので、これを走査す
ることにより磁場分布を測定する方法である。この方法
は、測定温度範囲が広いことと、微細加工を行うことに
よりサブミクロンの解像度が期待できる等の特徴があ
る。しかし、磁場の感度は0.1ガウス程度に留まって
いる〔例えば、A.M.Chang et.al.Appl.Phys.Lett.61,(1
992),p.1974〕。第3は、超伝導量子干渉素子(SQU
ID)を利用した磁力計を走査することにより磁場を測
定する方法である。これは、SQUIDセンサの磁場感
度が非常に高いことが特徴である。例えば、ピックアッ
プコイルの直径が数ミリ程度のもので、感度はピコテス
ラ程度のものが実現されている〔日刊工業新聞'93 4/21
(水)機械技術研究所〕。この方法では、測定装置を超
電導の転移点以下の低温にする必要がある。また、空間
分解能は、ピックアップコイルの直径(またはSQUI
Dループを直接センサに用いた場合は、SQUIDルー
プの直径)Rと、センサと試料との距離Dで決まる。上
記従来技術のうち、非常に小さな磁場の分布を測定する
という目的には、上記第3のSQUIDを用いる方法が
有望である。しかし、空間分解能を上げるために、コイ
ルまたはSQUIDループのサイズを小さくすると、相
対的に磁場の感度が悪化する。この理由を、以下に簡単
に説明する。SQUIDの出力電圧は、SQUIDを貫
く磁束φに比例するが、SQUIDのノイズレベルは、
サイズによらずほぼ一定の磁束のゆらぎとして観測され
る。典型的には、磁束量子φ0=h/2eを単位として
10-6〜-9φ0/√Hz程度である。実験的に測定すべき
(磁束密度)Bは、ピックアップコイルの直径またはS
QUIDループの直径Rを用いて、φ/R2で表わされ
る。したがって、測定に必要な磁場感度を要請すると、
空間分解能(〜R)に限界が生じてしまう。したがっ
て、空間分解能を上げるためには、微小SQUIDセン
サを利用し、かつ、材料に磁束計を十分に近付けて感度
を稼ぐことが不可欠となる。これまでの微小SQUID
センサとしては、Nbなどの超電導薄膜を用い、ループ
の直径が十数ミクロンで、線幅が数ミクロンである。サ
イズを決めているのは超電導体の磁場の侵入長で、用い
た材料はサブミクロンオーダである。最近、実用化され
ている高温超電導体を用いたSQUIDセンサでは、侵
入長が数十nm(ナノメータ)と、これまでの超電導材
料より一桁以上小さい。したがって、加工技術の進展に
より、サブミクロンサイズのセンサが現実のものとなっ
ている。このサブミクロンサイズのセンサを用いて材料
の磁場分布を測定するためには、材料と磁束計との距離
をnmのスケールで正しく把握することが必要である。
しかし、材料と磁束計の距離を、上記の精度に近付けて
走査させる技術が、これまでにはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとく、従来
の微小SQUIDセンサを用いて、材料の磁場分布を測
定するためには、材料と磁束計との距離をnmのスケー
ルで正しく把握することが必要であるが、材料と磁束計
の距離を、上記精度に近付けて走査させる技術がこれま
でには存在しなかった。
【0004】本発明の目的は、従来技術における問題点
を解消するものであって、材料と磁束計との距離をnm
のスケールで正しく把握することができ、磁場感度が高
く、空間分解能の大きい微小の磁場分布測定手段を用い
た材料評価方法およびそれを実施する装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構
成とするものである。すなわち、本発明は請求項1に記
載のように、微小な超電導量子干渉素子により構成され
た磁束計を、材料表面との距離を一定に保持しながら材
料面上を走査して磁場の空間分布を測定することにより
材料評価を行う微小磁場測定手段を用いた材料評価方法
とするものである。また、本発明は請求項2に記載のよ
うに、材料表面の凹凸に応答する針を用いて、微小な超
電導量子干渉素子により構成された磁束計と材料表面と
の距離を測定して、上記磁束計と材料表面との距離を一
定に保持しながら材料面上を走査して磁場の空間分布を
測定することにより材料評価を行う微小磁場測定手段を
用いた材料評価方法とするものである。また、本発明は
請求項3に記載のように、照射光と反射光の検出を行っ
て材料の光反射率を測定することにより、微小な超電導
量子干渉素子により構成された磁束計と材料表面との距
離を測定して、上記磁束計と材料表面との距離を一定に
保持しながら材料面上を走査して磁場の空間分布を測定
することにより材料評価を行う微小磁場測定手段を用い
た材料評価方法とするものである。また、本発明は請求
項4に記載のように、微小な超電導量子干渉素子により
構成された磁束計と、該磁束計と材料表面との距離を測
定する手段と、上記磁束計と材料表面との距離を一定に
保持する手段と、上記磁束計を走査する手段を少なくと
も備えた微小磁場測定手段を用いた材料評価装置とする
ものである。また、本発明は請求項5に記載のように、
請求項4において、微小な超電導量子干渉素子により構
成された磁束計と材料表面との距離を測定する針を、上
記磁束計の近傍に配設した構造の微小磁場測定手段を用
いた材料評価装置とするものである。また、本発明は請
求項6に記載のように、請求項4において、微小な超電
導量子干渉素子により構成された磁束計と試料表面との
距離を測定する光反射率測定器を、上記磁束計の近傍に
配設した構造の微小磁場測定手段を用いた材料評価装置
とするものである。また、本発明は請求項7に記載のよ
うに、請求項4ないし請求項6のいずれか1項におい
て、微小な超電導量子干渉素子により構成された磁束計
を複数個備え、該複数個の磁束計を並列もしくは上下方
向に配設して、複数箇所の磁場の空間分布を測定する手
段を少なくとも備えた材料評価装置とするものである。
また、本発明は請求項8に記載のように、請求項4ない
し請求項6のいずれか1項において、振動磁場を発生す
る手段と振動磁場の周期に比例した磁場信号を材料から
取り出す手段を少なくとも備えた材料評価装置とするも
のである。また、本発明は請求項9に記載のように、請
求項4ないし請求項6のいずれか1項において、定電流
を発生する手段、該定電流を変調する手段、および変調
周期に比例した磁場信号を材料から取り出す手段を少な
くとも備えた材料評価装置とするものである。
【0006】
【作用】本発明の微小磁場測定手段を用いた材料評価方
法は、評価する材料と、非常に小さな超電導量子干渉素
子で構成された磁束計を、共に低温槽に入れ、材料表面
と磁束計の距離を制御もしくは記録しながら磁場の空間
分布を測定し材料の評価を行うことを主な特徴とするも
のであって、従来技術と異なるところは、微小な超電導
量子干渉素子を利用することと、走査する材料表面と磁
束計の距離をサブミクロンの単位で制御ならびに記録す
る手段を備えた点が異なる。本発明は請求項1に記載の
ように、微小な超電導量子干渉素子により構成された磁
束計を、材料表面との距離を一定に保持しながら材料面
上を走査して磁場の空間分布を測定することにより材料
評価を行う方法である。このように、微小SQUIDセ
ンサを、測定する材料表面との距離が一定となるように
微小に制御しながら材料面上を走査して磁場の空間分布
を測定することができるので、従来の磁場測定技術に比
べて空間分解能の著しい改善がはかられる効果がある。
また、本発明は請求項2に記載のように、材料表面の凹
凸に応答する針を用いて、微小な超電導量子干渉素子に
より構成された磁束計と材料表面との距離を測定して、
上記磁束計と材料表面との距離を一定に保持しながら材
料面上を走査して磁場の空間分布を測定することにより
材料評価を行う方法である。このような微小磁場測定方
法とすることにより、例えば、図1および図2に示すよ
うに(磁場の試料に垂直成分を測定)、先端に微小SQ
UIDセンサを配設した非磁性基板1は、試料3との相
対位置(z軸)を調節する駆動装置6に設けられている
バネ7により垂直の方向に一定の圧力で押し付けられ、
一方、試料3を載せた非磁性ステージ2は、x軸、y軸
方向にそれぞれサブミクロン以下の精度で、ステッピン
グモータ、ピエゾ駆動素子等を用いて駆動される。非磁
性基板1の先端のSQUIDセンサの面から長さSだけ
突出した針8が設けられており、針8と試料3表面の間
の原子間力により引き起こされるバネ7の変位は、レー
ザ光源9からのレーザ光のバネ7での反射を利用したバ
ネの変位測定器10によりモニターされ、駆動装置6に
フィードバックして、針8の先と試料3とは同じ距離に
保持される構造とするものである。このような構造の微
小磁場測定装置を用いて磁場を測定することにより、S
QUIDセンサと試料表面の距離DはSで与えられるほ
ぼ一定の距離のままで、たとえ凹凸のある材料であって
も、SQUIDセンサと試料表面の距離をほぼ一定に保
持することができ、磁場の試料にほぼ垂直の成分を2次
元的に微小に走査することが可能となる。したがって、
従来の磁場測定技術に比べて空間分解能の著しい改善が
はかられる効果がある。また、磁場の試料に水平成分を
測定する方法として、例えば、図3に示すように、SQ
UIDセンサと試料表面の距離はほぼ一定の距離のまま
で、たとえ凹凸のある材料であっても、SQUIDセン
サと試料表面の距離をほぼ一定に保持することができ、
磁場の試料にほぼ平行な成分を2次元的に微小に走査す
ることが可能となる。したがって、従来の磁場測定技術
に比べて空間分解能の著しい改善がはかられる効果があ
る。また、本発明は請求項3に記載のように、照射光と
反射光の検出を行って材料の光反射率を測定することに
より、微小な超電導量子干渉素子により構成された磁束
計と材料表面との距離を測定して、上記磁束計と材料表
面との距離を一定に保持しながら材料面上を走査して磁
場の空間分布を測定することにより材料評価を行う方法
である。この微小磁場測定方法に用いる装置として、例
えば、図4に示すように、非磁性基板1の先端部に垂直
に固定された光の導波路13をSQUIDの面から長さ
Sだけ突出させて設け、光源から導波路を経由した光を
全反射条件で試料3表面に照射し、その反射光を同じ光
の導波路13で取り出し分岐させて反射率測定器14で
モニタする。光の導波路13の先端と試料3の間隙が十
分に近いと試料3表面近傍に励起された近接光(エバネ
ッセント光)により、入射光の一部が試料3にトンネル
する。このトンネル成分は、試料3と光の導波路13の
距離に指数関数的に依存するので、反射率を測定するこ
とにより試料3との距離を正確に調べることができる。
反射率測定器14の信号は、z方向の駆動装置6にフィ
ードバックして光の導波路13の先端と試料3を同じ距
離に保持することができる。このような構造の微小磁場
測定手段を用いると、SQUIDセンサと試料表面の距
離DはSで与えられるほぼ一定の距離のままで、磁場の
試料にほぼ垂直の成分を2次元的に走査することが可能
となり、上記請求項1の効果と同様に、磁場の空間分解
能の著しい改善がはかられる効果ある。また、本発明は
請求項4に記載のように、微小な超電導量子干渉素子に
より構成された磁束計と、該磁束計と材料表面との距離
を測定する手段と、上記磁束計と材料表面との距離を一
定に保持する手段と、上記磁束計を走査する手段を少な
くとも備えた微小磁場測定手段を用いた材料評価装置で
あり、このような構成とすることにより、上記請求項1
と同様の効果、すなわちSQUIDセンサと試料表面の
距離DはSで与えられるほぼ一定の距離のままで、磁場
の試料にほぼ垂直の成分を2次元的に微小に走査するこ
とが可能となる。したがって、従来の磁場測定技術に比
べて空間分解能の著しい改善がはかられる。また、本発
明は請求項5に記載のように、請求項4において、微小
な超電導量子干渉素子により構成された磁束計と材料表
面との距離を測定する針を、上記磁束計の近傍に配設す
ることにより、SQUIDセンサと試料表面の距離Dを
Sで与えられるほぼ一定の距離に制御しやすくなり、S
QUIDセンサを2次元的に微小に走査させる機構を簡
易化することができる。また、本発明は請求項6に記載
のように、請求項4において、微小な超電導量子干渉素
子により構成された磁束計と試料表面との距離を測定す
る光反射率測定器を、上記磁束計の近傍に配設した微小
磁場測定手段を用いた材料評価装置であって、上記請求
項3と同様の効果、すなわち光の導波路13の先端と試
料3の間隙が十分に近いと試料3表面近傍に励起された
近接光(エバネッセント光)により、入射光の一部が試
料3にトンネルする。このトンネル成分は試料3と光の
導波路13の距離に指数関数的に依存するので、この反
射率を測定することにより試料3との距離を正確に調査
できると共に、SQUIDセンサと試料表面の距離Dを
Sで与えられるほぼ一定の距離に制御することができ、
空間分解能の著しい改善がはかられる。また、本発明は
請求項7に記載のように、請求項4ないし請求項6のい
ずれか1項において、微小な超電導量子干渉素子により
構成された磁束計を複数個備え、該複数個の磁束計を並
列もしくは上下方向に配設して、複数箇所の磁場の空間
分布を測定する手段を用いた材料評価装置とすることに
より、SQUIDセンサを設けた非磁性基板を2次元的
に走査させながら、それぞれの出力信号を同時に装置外
部の計算機に取り込むことができ、それぞれのセンサか
らデータを比較することにより、非磁性基板1の走査面
である試料3に対する傾きの情報が得られる。また、多
重に測定するセンサの数をNとすると、この傾きの補正
をした後に、外部のノイズの効果を1/√Nに低減する
ことができる効果がある。また、本発明は請求項8に記
載のように、請求項4ないし請求項6のいずれか1項に
おいて、振動磁場を発生する手段と振動磁場の周期に比
例した磁場信号を材料から取り出す手段を備えた材料評
価装置とすることにより、磁場発生装置の信号と測定磁
場信号をロックイン処理して外部磁場に比例する成分を
取り出すことができるため、試料の磁化率分布を高感度
に、また高い空間分解能で測定できる効果がある。ま
た、本発明は請求項9に記載のように、請求項4ないし
請求項6のいずれか1項において、定電流を発生する手
段、該定電流を変調する手段、および変調周期に比例し
た磁場信号を材料から取り出す手段を少なくとも備えて
いるため、電流変調装置の信号と電流の作る磁場の測定
信号をロックイン処理して振動電流に比例する成分を取
り出すことができるため、試料の電流分布を高感度に、
また高い空間分解能で測定することができる効果があ
る。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ、図面を用いて
さらに詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本実施例で例示する微小磁場測定
手段の構成を示す模式図である。図において、1は先端
に微小SQUIDセンサを配設した非磁性基板で、先端
下面部分に微小SQUIDセンサを配設している。2は
測定する試料3を載置する非磁性ステージ2で、x軸、
y軸の方向にサブミクロン以下の精度で駆動する。4、
5はそれぞれx軸、y軸の方向の駆動装置で、駆動機構
としては、例えばステッピングモータあるいはピエゾ駆
動素子などが用いられる。非磁性基板1は、ステージ対
して並行に設置する。測定する試料3は、試料3の表面
がxy走査面にできるだけ並行となるようにして非磁性
ステージ2に接着する。6は非磁性基板1と試料3との
相対位置(z軸)を調節する駆動装置であり、バネ7に
より非磁性基板1は垂直の方向に一定の圧力で押し付け
られている。8は非磁性基板1の先端部に垂直方向に固
定された非磁性材料からなる針で、SQUIDセンサの
面から長さSだけ突出している。針8と試料3表面の間
の原子間力により引き起こされるバネ7の変位は、レー
ザ光源9からのレーザ光のバネ7での反射を利用した変
位測定器10によりモニタされ、z方向の駆動装置6に
フィードバックして針8の先端と試料3とは同じ距離に
保持される。なお、測定する試料3が伝導性の物質であ
る場合には、伝導性非磁性材料からなる針8を用い、走
査トンネル顕微鏡と同じ原理でトンネル電流を一定に保
つような機構を用いても良い。装置全体としては、SQ
UIDセンサが動作する低温に保ち、モータあるいは外
部磁場のノイズの影響が少なくなるように磁気的シール
ドを施す。SQUIDセンサの出力信号は、装置の外部
に設けられた計算機に取り込み、ステージの位置におけ
る情報と共に記憶させる。図2(a)、(b)は、非磁
性基板1の先端に配設したSQUIDセンサ(ループ)
11の拡大図である。なお、図2(a)は、図2(b)
のA−A断面図である。図において、非磁性基板1の端
からLの距離に設置された直径RのSQUIDループ1
1の一部を示し、接合の部分は省略してある。本実施例
では、SQUIDループ11自体で試料3からの磁束2
4を測る構造であるが、同様の構造のピックアップコイ
ルを用いても良い。図2(a)には、SQUIDループ
11の断面と磁束24の関係を示し、試料3からの磁束
24はSQUIDループ11に対し矢印で示す方向に作
用するが、測定出力に反映するのはSQUIDループ1
1の内側を貫く磁束24のみである。このような構造と
することにより、SQUIDセンサ11と試料3表面の
距離DはSで与えられるほぼ一定の距離のままで、磁場
の試料にほぼ垂直成分を2次元的に走査することが可能
となる。したがって、従来技術に比べて空間分解能の改
善がはかられる。
【0008】(実施例2)図3は、本実施例で例示する
微小磁場測定手段の構成を示す模式図である。図におい
て、12は先端に微小SQUIDセンサを配設した非磁
性基板で、先端側面部分にSQUIDセンサ11を配設
しており、非磁性ステージ2対して垂直に設置する。先
端のSQUIDセンサ11の配置構成は、上記図2に示
すものと同様である。また、非磁性ステージ2、x方向
の駆動装置4、y方向の駆動装置5と試料3の構成も実
施例1と同様である。6は、先端に微小SQUIDセン
サを配設した非磁性基板12と試料3の相対位置(z
軸)を調節する駆動装置で、バネ7により先端に微小S
QUIDセンサを配設した非磁性基板12は水平の方向
に一定の圧力で押し付けられている。8は、先端に微小
SQUIDセンサを配設した非磁性基板12の先端に、
垂直の方向に固定された非磁性材料からなる針で、非磁
性基板12の先端面から長さSだけ突出している。針8
と試料3表面の間の原子間力により引き起こされるバネ
7の変位は、レーザ光源9からのレーザ光のバネ7での
反射を利用した変位測定器10でモニタされ、z方向の
駆動装置6にフィードバックして針8の先と試料3とは
同じ距離に保たれる。なお、測定試料が伝導性の物質で
ある場合には伝導性非磁性材料の針を利用し、走査トン
ネル顕微鏡と同じ原理でトンネル電流を一定に保持する
機構を用いても同様の効果が得られる。装置全体として
は、SQUIDセンサ11が動作する低温に保ち、モー
タあるいは外部磁場のノイズの影響が少ないように磁気
的シールドを施す。SQUIDセンサ11の出力信号
は、装置の外の計算機に取り込み、ステージの位置にお
ける情報と共に記憶させる。このような構造になってい
るから、SQUIDセンサ11と試料表面との距離D=
S+Lはほぼ一定のままで、磁場の試料に並行な成分を
2次元的に走査することが可能となる。したがって、従
来技術に比べて空間分解能の改善がはかられる。
【0009】(実施例3)図4は、本実施例で例示する
微小磁場測定手段の構成を示す模式図である。図におい
て、1は先端に微小SQUIDセンサを配設した非磁性
基板で、非磁性の基板の先端下面部分に微小SQUID
センサを設置している。2は測定試料を載せる非磁性ス
テージで、x軸、y軸の方向にサブミクロン以下の精度
で駆動する。x方向の駆動装置4、y方向の駆動装置5
は、それぞれx軸、y軸の方向の駆動装置で、駆動機構
としては、例えばステッピングモータ、あるいはピエゾ
駆動素子等が用いられる。非磁性基板1は、非磁性ステ
ージ2に対して並行に配設する。測定する試料3は、試
料3の表面がx、y走査面と、できるだけ並行となるよ
うに調整して非磁性ステージ2に接着する。6は、先端
に微小SQUIDセンサを配設した非磁性基板1と試料
3との相対位置(z軸)を調節する駆動装置であり、バ
ネ7により、上記非磁性基板1は垂直の方向に一定の圧
力で押し付けられている。13は、上記非磁性基板1の
先端部に垂直方向に固定された光の導波路13で、SQ
UIDセンサの面から長さSだけ突出している。光源か
ら光の導波路 13を経由した光を全反射条件で試料3
に照射し、その反射光を同じ光の導波路13で取り出し
分岐させて反射率測定器14でモニタした。光の導波路
13の先端と試料3の間隙が十分に近いと、試料表面近
傍で励起された近接光(エバネッセント光)により、入
射光の一部が試料3にトンネルする。このトンネル成分
は、試料3と光の導波路13の距離に指数関数的に依存
するので、反射率を測定することにより距離を正確に調
べることができる。反射率測定器14の信号は、z方向
の駆動装置6にフィードバックして、光の導波路13の
先と試料3を一定の距離に保持する。装置全体は、SQ
UIDセンサが動作する低温に保ち、モータあるいは外
部磁場のノイズの影響が少ないように磁気的シールドを
施す。SQUIDセンサの出力信号は、装置の外部に設
けられた計算機に取り込み、ステージの位置の情報と共
に記憶させる。このような構造としているので、SQU
IDセンサと試料表面の距離DはSで与えられるほぼ一
定の距離のままで、磁場の試料にほぼ垂直成分を二次元
的に走査することが可能となる。したがって、従来技術
に比べて空間分解能の改善をはかることができる。
【0010】(実施例4)図5は、本実施例で例示する
微小磁場測定手段の構成を示す模式図である。図におい
て、12は先端に微小SQUIDセンサを配設した非磁
性基板で、非磁性の基板の先端の下面部分に微小SQU
IDセンサを配設している。上記非磁性基板12を、非
磁性ステージ2対して垂直に設置する。先端に設けるS
QUIDセンサ11の構成は、図2に示したものと同様
である。また、非磁性ステージ2、x方向の駆動装置
4、y方向の駆動装置5と試料3の構成は実施例1と同
様である。6は上記非磁性基板12と試料3との相対位
置(z軸)を調節するz方向の駆動装置であり、バネ7
により上記非磁性基板12は水平の方向に一定の圧力で
押し付けられている。13は、上記非磁性基板12の先
端に垂直方向に固定された光の導波路13で、非磁性基
板12の先端面から長さSだけ突出している。光源から
光の導波路13を経由した光を全反射条件で照射し、そ
の反射光を同じ光の導波路13で取り出し分岐させて反
射率測定器14でモニタする。光の導波路13の先端と
試料3の間隙が十分に近いと、試料3の表面近傍を励起
された近接光(エバネッセント光)により入射光の一部
が試料3にトンネルする。このトンネル成分は、試料3
と光の導波路13の距離に指数関数的に依存するので、
反射率を測定することにより距離を正確に調べることが
できる。反射率測定器14の信号は、z方向の駆動装置
6にフィードバックして光の導波路13の先端と試料3
を一定の距離に保持される。装置全体は、SQUIDセ
ンサが動作する低温に保ち、モータあるいは外部磁場の
ノイズの影響が少ないように磁気的シールドを施す。S
QUIDセンサの出力信号は、装置の外部に設置された
計算機に取り込み、ステージの位置の情報と共に記憶さ
せる。このような構造になっているので、SQUIDセ
ンサと試料表面の距離DはS+Lで与えられるほぼ一定
の距離に保たれ、磁場の試料に水平成分を2次元的に走
査することが可能となる。したがって、従来技術に比べ
て空間分解能の改善がはかられる。
【0011】(実施例5)図6は、本実施例で例示する
先端に2次元的に複数の同型の微小SQUIDセンサを
配設した絶縁性基板15の構成を示す模式図である。実
施例1および実施例3と同様の先端に微小SQUIDセ
ンサを配設した非磁性基板1に、複数の同型のセンサを
位置をずらして配列したものである。この非磁性基板1
を2次元的に走査させながら、それぞれの出力信号を同
時に、装置外部に設けられた計算機に取り込む。測定
後、試料3の上方で、上記非磁性基板1を走査した面内
の各点での、それぞれのSQUIDセンサ11からのデ
ータを比較することにより、非磁性基板1の走査面にお
ける試料3に対する傾きの情報が得られる。また、多重
に測定するためのSQUIDセンサ11の数をNとする
と、この傾きの補正を行った後には外部のノイズの効果
を1/√Nに低減することができる。
【0012】(実施例6)図7は、本実施例で例示する
先端に1次元的に複数の同型の微小SQUIDセンサの
多層膜を配設した絶縁性基板16の構成を示す模式図で
ある。実施例2または実施例4と同様の構成の非磁性基
板12に、複数の同型のSQUIDセンサを先端近傍に
多重に積層し、さらにその位置をずらして配列したもの
である。この非磁性基板12を2次元的に走査させなが
ら、それぞれの出力信号を同時に、装置の外部に設けら
れている計算機に取り込む。測定後、試料3の上方で基
板を走査した面内の各点での、それぞれのSQUIDセ
ンサからのデータを比較することにより、非磁性基板1
2の走査面の試料3に対する傾きの情報が得られる。ま
た、多重に測定するためのSQUIDセンサ11の数を
Nとすると、この傾きの補正をした後には外部のノイズ
の効果を1/√Nに低減することができる。
【0013】(実施例7)図8は、本実施例で例示する
微小磁場測定手段の構成を示す模式図である。図におい
て、17は試料3近傍に超電導臨界磁場以下の振動外部
磁場を発生させる振動磁場発生装置である。その他の部
品の配置は、実施例1ないし実施例6に準じるものであ
る。振動磁場発生装置17の信号と測定磁場信号をロッ
クイン処理して外部磁場に比例する成分を取り出す。こ
のため、試料の磁化率分布を高感度に、また高い空間分
解能で測定することができる。
【0014】(実施例8)図9は、本実施例で例示する
微小磁場測定手段の構成を示す模式図である。図におい
て、測定する試料3は、ソース電極18と、ドレイン電
極19と、伝導路20から構成され、ソース電極18、
ドレイン電極19は、装置外部の定電流発生装置21
と、電流変調装置22に接続されている。その他の部品
の配置は、実施例1ないし実施例6までに準じている。
上記電流変調装置22の信号と電流の作る磁場の測定信
号をロックイン処理して振動電流に比例する成分を取り
出す。このデータを計算機で変換することにより、電流
分布を高感度に、また高い空間分解能で測定することが
できる。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、微小超電導
量子干渉素子を測定する材料近傍で制御性良く走査する
ことができるので、微小磁場の分布を高感度に高い空間
分解能で測定することができ、的確な材料評価を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で例示した微小磁場測定手段
の構成を示す模式図。
【図2】本発明の実施例1で例示した微小磁場測定手段
における非磁性基板先端のSQUIDセンサ搭載部の拡
大図。
【図3】本発明の実施例2で例示した微小磁場測定手段
の構成を示す模式図。
【図4】本発明の実施例3で例示した微小磁場測定手段
の構成を示す模式図。
【図5】本発明の実施例4で例示した微小磁場測定手段
の構成を示す模式図。
【図6】本発明の実施例5で例示した微小磁場測定手段
における先端に2次元的に複数の同型の微小SQUID
センサを配設した絶縁性基板の構成を示す模式図。
【図7】本発明の実施例6で例示した微小磁場測定手段
における先端に1次元的に複数の同型の微小SQUID
センサの多層膜を配設した絶縁性基板の構成を示す模式
図。
【図8】本発明の実施例7で例示した微小磁場測定手段
の構成を示す模式図。
【図9】本発明の実施例8で例示した微小磁場測定手段
の構成を示す模式図。
【符号の説明】
1…先端に微小SQUIDセンサを配設した非磁性基板 2…非磁性ステージ 3…試料 4…x方向の駆動装置 5…y方向の駆動装置 6…z方向の駆動装置 7…バネ 8…針 9…レーザ光源 10…バネの変位測定器 11…SQUIDセンサ(ループ) 12…先端に微小SQUIDセンサを配設した非磁性基
板 13…光の導波路 14…反射率測定器 15…先端に2次元的に複数の同型の微小SQUIDセ
ンサを配設した絶縁性基板 16…先端に1次元的に複数の同型の微小SQUIDセ
ンサの多層膜を配設した絶縁性基板 17…振動磁場発生装置 18…ソース電極 19…ドレイン電極 20…伝導路 21…定電流発生装置 22…電流変調装置 23…スリット 24…磁束 25…配線 S…非磁性基板の端から突出した針または光の導波路の
長さ R…SQUIDループの直径 L…非磁性基板の端からSQUIDループの中心までの
距離 D…SQUIDセンサと試料表面の距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/22 ZAA H01L 39/22 ZAAD

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小な超電導量子干渉素子により構成され
    た磁束計を、材料表面との距離を一定に保持しながら材
    料面上を走査して磁場の空間分布を測定することにより
    材料評価を行うことを特徴とする微小磁場測定手段を用
    いた材料評価方法。
  2. 【請求項2】材料表面の凹凸に応答する針を用いて、微
    小な超電導量子干渉素子により構成された磁束計と材料
    表面との距離を測定して、上記磁束計と材料表面との距
    離を一定に保持しながら材料面上を走査して磁場の空間
    分布を測定することにより材料評価を行うことを特徴と
    する微小磁場測定手段を用いた材料評価方法。
  3. 【請求項3】照射光と反射光の検出を行って材料の光反
    射率を測定することにより、微小な超電導量子干渉素子
    により構成された磁束計と材料表面との距離を測定し
    て、上記磁束計と材料表面との距離を一定に保持しなが
    ら材料面上を走査して磁場の空間分布を測定することに
    より材料評価を行うことを特徴とする微小磁場測定手段
    を用いた材料評価方法。
  4. 【請求項4】微小な超電導量子干渉素子により構成され
    た磁束計と、該磁束計と材料表面との距離を測定する手
    段と、上記磁束計と材料表面との距離を一定に保持する
    手段と、上記磁束計を走査する手段を少なくとも備えた
    ことを特徴とする微小磁場測定手段を用いた材料評価装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4において、微小な超電導量子干渉
    素子により構成された磁束計と材料表面との距離を測定
    する針を、上記磁束計の近傍に配設してなることを特徴
    とする微小磁場測定手段を用いた材料評価装置。
  6. 【請求項6】請求項4において、微小な超電導量子干渉
    素子により構成された磁束計と試料表面との距離を測定
    する光反射率測定器を、上記磁束計の近傍に配設してな
    ることを特徴とする微小磁場測定手段を用いた材料評価
    装置。
  7. 【請求項7】請求項4ないし請求項6のいずれか1項に
    おいて、微小な超電導量子干渉素子により構成された磁
    束計を複数個備え、該複数個の磁束計を並列もしくは上
    下方向に配設して、複数箇所の磁場の空間分布を測定す
    る手段を少なくとも備えたことを特徴とする微小磁場測
    定手段を用いた材料評価装置。
  8. 【請求項8】請求項4ないし請求項6のいずれか1項に
    おいて、振動磁場を発生する手段と振動磁場の周期に比
    例した磁場信号を材料から取り出す手段を少なくとも備
    えたことを特徴とする微小磁場測定手段を用いた材料評
    価装置。
  9. 【請求項9】請求項4ないし請求項6のいずれか1項に
    おいて、定電流を発生する手段、該定電流を変調する手
    段、および変調周期に比例した磁場信号を材料から取り
    出す手段を少なくとも備えたことを特徴とする微小磁場
    測定手段を用いた材料評価装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006021611A1 (en) * 2004-08-24 2006-03-02 Helsinki University Of Technology Method for thermal insulation of a coupling
JP2006242701A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Mie Univ 磁性体を含む材料の検査方法及び装置
PL424930A1 (pl) * 2018-03-19 2019-09-23 Akademia Górniczo-Hutnicza im. Stanisława Staszica w Krakowie Sposób pomiaru przemieszczeń oraz przyrząd do pomiaru przemieszczeń

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