JPH08327508A - 疑似燃焼排ガス調整装置 - Google Patents

疑似燃焼排ガス調整装置

Info

Publication number
JPH08327508A
JPH08327508A JP7156682A JP15668295A JPH08327508A JP H08327508 A JPH08327508 A JP H08327508A JP 7156682 A JP7156682 A JP 7156682A JP 15668295 A JP15668295 A JP 15668295A JP H08327508 A JPH08327508 A JP H08327508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
combustion exhaust
water
exhaust gas
pseudo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7156682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3372137B2 (ja
Inventor
Toshiaki Hirata
平田  俊明
Noboru Kubo
登 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP15668295A priority Critical patent/JP3372137B2/ja
Publication of JPH08327508A publication Critical patent/JPH08327508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3372137B2 publication Critical patent/JP3372137B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 SOX やNOX 等の腐食性成分ガスと水分の
双方を含む燃焼排ガスを供給するのに適した疑似燃焼排
ガス調整装置を提供する。 【構成】 本発明の疑似燃焼排ガス調整装置1は、水蒸
気以外の各種のガス成分を含むガスを所望流量ずつ供給
する成分ガス供給手段(ガスボンベ13〜25、マスフ
ローコントローラー53〜65)と、成分ガスを混合す
るミキサー91を具備する。さらに、混合されたガスを
加熱するヒーター93と、ヒーター93の下流に配置さ
れた水分添加器95を具備する。ヒーター93では水蒸
気の含まれていない成分ガス(乾ガス)を加熱するた
め、腐食性ガスとH2 Oの混合物によるヒーター93の
腐食断線を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス湯沸し器やガスス
トーブ等の燃焼機器から出る排ガスと同様のガス成分を
所望濃度含むガス(疑似燃焼排ガス)を発生させる疑似
燃焼排ガス調整装置に関する。特には、SOX やNOX
等の腐食性成分ガスと水分の双方を含む疑似燃焼排ガス
を供給するのに適した疑似燃焼排ガス調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のガス湯沸し器等の屋内燃焼機器の
排ガス系統には、COセンサーが設置されているものも
ある。燃焼機器において、何らかの原因で不完全燃焼が
生じた場合にはCOガスが発生することとなるが、CO
センサーでそれを検知して、燃焼機器を停止させる等の
処置をとるためである。このCOセンサーの特性や耐久
性を試験するためには、所望濃度の各種ガス成分を含
み、所望温度に調整された擬似燃焼排ガスが必要とな
る。
【0003】都市ガスを燃料とする燃焼機器を例にとる
と、一般的な燃焼排ガスの成分は、H2 O;3〜12
%、O2 ;3〜18%、CO2 ;1〜10%、残りほと
んどがN2 である。各成分のバンドは、主に燃焼空気過
剰率の変化に起因する。さらに、ppmオーダー以下の
微量成分として、CO、SOX 、NOX が含まれる。ま
た、該燃焼排ガスの温度は一般的に60〜230℃であ
る。
【0004】擬似燃焼排ガスを作製する最も単純な方法
は、既知の濃度の各種ガスを混合することである。しか
し、H2 Oの場合、常温・常圧では液体であり、また露
点も低いため、上記のような高濃度でH2 Oをガス中に
混入させるには、やや工夫が必要である。
【0005】H2 Oをガス中に混入させる方法の中で、
従来行われてきた代表的な方法は以下の2種類である。 スチーマーによって水を加熱し水蒸気とし、それをガ
ス中に混入させる方法:スチーマーとは、200〜30
0℃に加熱してある蒸発室内に水を定量供給して瞬時に
蒸発させ、所望量の水蒸気を得る器具である。 サチュレーターによってガスを水中に泡にして通し
(バブリング)、ガス中に水蒸気を含ませる方法:
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の技術には
以下のような問題点がある。 スチーマーによる方法:常圧で定常的に水蒸気を混入
させる場合には、スチーマーの温度を100℃以上にし
なければならないので、生成するガスの温度が高くなり
すぎる場合がある。また、スチーマーで発生した水蒸気
と混合される成分ガスの圧力によっては、水蒸気の流れ
が阻害されて定常的に水蒸気を送ることができなくな
る。
【0007】サチュレーターによる方法:ガス中に付
加される水分の量が不安定なため、生成されるガス中の
水分濃度の変動が大である。また、バブリングの脈動が
生じやすいため、ガスの流量も変動しやすい。さらに飽
和水蒸気量を越えては水分をガス中に含有させることは
できないので、H2 O濃度や他の成分のガスの温度によ
っては、水温をコントロールする必要がある。また、水
温を100℃にすることはできないので、100℃以上
の調整ガスを得ようとするとサチュレーター以降にヒー
ターを設けなければならない。その場合には、ヒーター
部でのヒーターエレメントの腐食という問題も生じる。
【0008】本発明は、SOX やNOX 等の腐食性成分
ガスと水分の双方を含む燃焼排ガスを供給するのに適し
た疑似燃焼排ガス調整装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の疑似燃焼排ガス調整装置は、水蒸気及びそ
の他のガス成分を任意の濃度で含む疑似的な燃焼排ガス
を発生させるための疑似燃焼排ガス調整装置であって;
水蒸気以外の各種のガス成分を含むガスを所望流量ずつ
供給する成分ガス供給手段と、供給された成分ガスを混
合するミキサーと、混合されたガス(混合ガス)を加熱
するヒーターと、加熱された混合ガス中に所望流量の水
分を添加する水分添加手段と、を具備することを特徴と
する。
【0010】
【作用】まず、CO2 やN2 等のH2 O以外の成分ガス
を、例えばガスボンベ等から流量調整弁等を介してある
流量ずつミキサーに供給し、これらの成分ガスを混合す
る。なおこの例では、ガスボンベと流量調整弁が成分ガ
ス供給手段を構成する。そして得られた混合ガスをヒー
ターで加熱した後、ヒーターの下流に配置された水分添
加手段により、ガス中に所望流量の水分を添加する。添
加された水分は、ガスの有する熱によって蒸発し混合ガ
ス中に含有され、所望のH2 O濃度の調整ガスが得られ
る。
【0011】したがって、ヒーターでは水蒸気の含まれ
ていない成分ガス(乾ガス)を加熱するため、腐食性ガ
スとH2 Oの混合物によるヒーターの腐食断線を防止す
ることができる。
【0012】本発明の疑似燃焼排ガス調整装置において
は、さらに、水分添加手段出側のガス(調整ガス)の温
度を検知する温度センサーと、この温度センサーよりの
信号を入力され、ヒーターの出力を制御することにより
調整ガスの温度を制御するガス温度コントローラーと、
を具備することが好ましい。
【0013】所望の温度(例えば室温〜200℃)にコ
ントロールされた疑似排ガスを生成させることができる
ので、COセンサーの特性試験や耐久試験を行うのに好
適だからである。また、温度センサーとヒーターとの距
離を短くすることもできるため(例えば20〜30m
m)、温度コントロールの応答性を改善することもでき
る。
【0014】本発明の疑似燃焼排ガス調整装置において
は、上記水分添加手段が、混合ガスが通過するガス流路
中に配置された多孔部材と、この多孔部材に水分を所望
流量ずつ供給する水供給手段と、を含むものとすること
が好ましい。供給される水が確実に蒸発するので、調整
ガス中のH2 O濃度の変動が防止できるからである。
【0015】本発明の疑似燃焼排ガス調整装置において
は、上記成分ガス供給手段、ミキサー、ヒーター及び水
分添加手段等で構成される疑似燃焼排ガス調整系統を2
系統以上具備し、上記各種成分ガスの何種かは、上記ガ
ス成分が希釈ガスによって希釈された低濃度ガスとして
供給され、上記各調整系統によって該低濃度ガスの濃度
が異なることが好ましい。
【0016】燃焼排ガス中のガス成分は、大きくわけ
て、N2 やH2 O、CO2 、O2 等のパーセントオーダ
ー含まれる高濃度ガス成分と、COやSOX 、NOX
のppmオーダー以下の低濃度ガス成分(微量成分)と
がある。もし、後者の微量成分を100%濃度のガスボ
ンベ等から取出して混合しようとすると、極めて少量の
ガスを精度良く流量コントロールして流してやらねばな
らず、調整装置の運転はかなりむつかしくなる。一方、
そのような微量成分をN2 等で希釈した所定濃度の低濃
度ガスとしておけば、微量なコントロールは不要となり
運転が容易になる。
【0017】さらに、CO等については、かなり広い濃
度範囲(例えば0〜3000ppm)で変化させた調整
ガスを生成させることが求められる。そのような場合、
希釈ガスの濃度が1種類では、流量を1000倍以上も
変化させなければならないこととなり、これもきわめて
むずかしいこととなる。なお、一般的な流量調整器(マ
スフローコントローラー等)の調整範囲は5%〜100
%(20倍)である。そこで、濃度の異なる複数の希釈
ガスを供給できるようにしておき、求められる濃度によ
ってガスボンベを切り替えられるようにしておくのであ
る。
【0018】また、COセンサーの動的特性を試験した
い場合などは擬似燃焼排ガスのCO濃度や温度を瞬間的
に切り替える必要がある。1つのガス調整系統しかない
疑似燃焼排ガス調整装置では、そのような瞬間的な切替
は困難である。複数の調整系統を調整装置に備えること
により、上述の要請に応えることができる
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明の1実施例に係る疑似燃焼排ガス調整装置の係統
図である。この疑似燃焼排ガス調整装置1は、2つの調
整系統(A)3及び調整系統(B)3’を有する。各調
整系統3、3’で調整された擬燃焼排ガスは、選択的に
テストボックス7に送られてCOセンサーの試験に供ぜ
られる。各調整系統3、3’は、ガスボンベのガス成分
濃度が一部異なることを除く他は、同じ構成である。こ
の疑似燃焼排ガス調整装置1の各部(機器、配管等)
は、ステンレス(SUS316)等の耐食性の材料で構
成されている。
【0020】調整系統の構成を説明する。調整系統3内
には、空気、及び、N2 やO2 等の各々のガス成分の貯
留されているガスボンベ11〜25が設けられている。
空気は、後で詳述するように、ヒーター93のヒートア
ップ時に流すダミーガスとして用いられる。各ガス成分
は、所望流量ずつ取出されて混合され擬燃焼排ガスを構
成することとなる。空気ボンベ11内の空気は、調圧弁
31、逆止弁49、流量調節弁51、管路71等を経
て、ミキサー91、ヒーター93の方向に送られる。
【0021】N2 ボンベ13、O2 ボンベ15、及び、
CO2 ボンベ17については、100%濃度の各ガスが
充てんされている。H2 ボンベ19、COボンベ21、
SOX ボンベ23、及び、NOX ボンベ25について
は、N2 で希釈された低濃度ガスが充てんされている。
濃度の一例としては、H2 ;4000ppm,1%、C
O;1%〜10%、SOX ;200ppm、NOX :1
000ppmである。なお、COボンベ21の濃度につ
いては、調整系統Aにおいて10%、調整系統Bにおい
て1%と異ならせており、広い濃度範囲の調整ガスを生
成できるようにしている。
【0022】各成分ガスは、ガスボンベ13〜25を出
た後、調圧弁33〜45、マスフローコントローラー5
3〜65、管路73、流路切替弁75、77を経て、ミ
キサー91、ヒーター93の方向に送られる。各調圧弁
の出側の圧力は、一例として1kg/cm2 Gである。
マスフローコントローラーは、ガス及び水(マスフロー
コントローラー67)の流量を精密にコントロールする
ものである。本実施例のマスフローコントローラーは、
加熱式質量流量センサとその信号によって作動するサー
マルバルブを組み合わせたものである。このようなマス
フローコントローラーの一例としては、エステック株式
会社製の型番SEC−410を挙げることができる。
【0023】一方、水蒸気の元となる水(純水)は、水
タンク27からマスフローコントローラー67、水管路
69を経て水添加器95に送られる。
【0024】管路73及び71の接続されている流路切
替弁75は、ミキサー91、ヒーター93方向に送るガ
スを、空気又は成分ガスのいずれかに切替える三方弁で
ある。上述のように、ヒーター93をヒートアップする
時は空気を送り、その他の場合は、各成分ガスを送る。
流路切替弁75の出側に位置する流路切替弁77は、ガ
スを、ガスメーター83やパージライン85方向に送る
か、ミキサー91、ヒーター93方向に送るかを切替え
る三方弁である。この流路切替弁77の動作については
後述する。
【0025】ミキサー91は、ガス成分を均一に混合す
るためのものである。ヒーター93は、ミキサー91の
出側に接続されており、混合ガスを加熱(例えば60〜
200℃)するためのものである。その構造については
後述する。水添加器95は、ミキサー91の出側に接続
されており、加熱された混合ガスに水分を添加するため
のものである。その構造については後述する。
【0026】温度センサー97は、水添加器95の出側
に付設されており、水添加器95から出てくる調整ガス
の温度を検知する。温度センサー97の温度信号は、ガ
ス温度コントローラー99に入力される。ガス温度コン
トローラー99は、温度センサー97部の調整ガス温度
を所望の温度にすべく、ヒーター93の出力をコントロ
ールする。
【0027】水添加器95を出た調整ガスは、管路10
5、流路切替弁107、管路109を経てテストボック
ス7等に送られる。流路切替弁107は、調整ガスを管
路108の経てパージライン85に送るか、管路109
を経てテストボックス7に送るかを切替える便である。
流路切替弁111は、調整系統(B)3’における同様
の流路切替弁である。テストボックス7でCOセンサー
の過渡応答特性を試験するような場合に、調整系統
(A)3と調整系統(B)3’とで異なるCO濃度のガ
スを調整準備しておき、流路切替弁107及び流路切替
弁111を切替えることにより、テストボックス7に、
CO濃度の急激に変化する調整ガスを送ることができ
る。
【0028】水添加器95の出側に接続されている管路
101は、テストボックス7に送る調整ガスの流量を調
整(微調整)するラインである。すなわち、管路105
の流量を下げる時は、流量調節弁103の開度を大きく
する。管路101を閉じておくときは、ストップバルブ
102を閉じておく。
【0029】パージライン85は、調整系統3内の管路
をパージする場合等に用いられるラインである。流路切
替弁81は、管路79、82等に接続されている。管路
82にはガスメーター83が接続されており、流路切替
弁81からガスメーター83に調整ガスを送り、調整ガ
スの流量を測定することができる。ガスメーター83の
出側には、さらにガス分析計5が接続されており、調整
ガス中の各ガス成分(CO、CO2 等)の濃度を測定す
ることができる。
【0030】図1の疑似燃焼排ガス調整装置の運転方法
の一例について説明する。 各ガスボンベ13〜25を開け、各調圧弁33〜4
5で圧力を調整し、各マスフローコントローラー53〜
65で成分ガスの流量を調整する。 成分ガスを流路切替弁75、77、管路79、流路
切替弁81、管路82を経てガスメーター83に送りガ
ス流量(H2 O除く全体流量)を測定・調整する。ま
た、ガス分析計5で、ガス成分が所定濃度になっている
か確認する。
【0031】 流路切替弁75、77を切替え、空気
が空気ボンベ11から、ミキサー91、ヒーター93、
水添加器95、流路切替弁107、管路108を経てパ
ージライン85に流れるようにした後、ヒーター93を
昇温する。 水を、水タンク27から、マスフローコントローラ
ー67、水管路69を経て水添加器95に導入する。
【0032】 水添加器95の出側の温度(温度セン
サー97で検知)が目標値近辺で安定したことを確認し
た後、流路切替弁75、77を切替えて、成分ガスをミ
キサー91、ヒーター93、水添加器95に導入する。 最終的に調整ガス温度が安定したことを確認した
後、流路切替弁107を切替えて調整ガスをテストボッ
クス7に流す。
【0033】 調整ガスの全体流量を減らす時には、
流量調節弁103を開いて、調整ガスの一部をパージ
し、調整ガスの組成を変化させることなく流量をコント
ロールできる。
【0034】上述の実施例の疑似燃焼排ガス調整装置に
おいては、上述の各試験の他、一成分(例えばH2 やH
2 O)を変化させた場合のCOセンサーの特性評価を行
うこともできる。
【0035】次に、本実施例の疑似燃焼排ガス調整装置
の各構成機器の構造の一例について説明する。図2は、
図1の疑似燃焼排ガス調整装置のヒーターの内部構造を
示す断面図である。
【0036】ヒーター93は、ガス入口131及びガス
出口143等を備えた本体129を有している。ガス入
口131から本体129内に入ったガスは、入側チャン
バー133から、ヒーター線137を通り、出側チャン
バー141を経てガス出口143から外に出る。
【0037】ヒーター線137は、外側ガイシ135と
芯状ガイシ139の間の円柱状の空間に、6段にわたっ
て配置されている。このヒーター線137には、電気コ
ード130から電力が供給される。ヒーター93中を流
れるガスは、ヒーター線137によって加熱される。
【0038】図3は、図1の疑似燃焼排ガス調整装置の
水添加器の内部構造を示す断面図である。水添加器95
は、ガス入口151とガス出口161を備えた本体15
7を有する。また、本体157内のガス流路には、多孔
部材159が配置されている。
【0039】多孔部材159は、球形のステンレス粒
(SUS316、粒径90μm)を焼結して有頂筒状に
形成した部材である。頂部を上にして、台座160の上
に置かれている。多孔部材159は、バネ155によっ
て台座に押し付けられている。ガスは、多孔部材159
の外周部から内側へ同部材を抜けて流れる。
【0040】多孔部材159の上方には、水滴下管15
3が配置されている。水滴下管153からは、図1の水
管路69を経て送られる水が、多孔部材159に滴下さ
れ、多孔部材159にしみこむ。しみこんだ水は、多孔
部材159を通り抜けるガス(加熱されている)と接触
し、蒸発してガス中に含有され、ガス出口161から出
ていく。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の疑似燃焼排ガス調整装置は以下の効果を発揮する。 供給される水の量を厳密に管理することができるの
で、H2 O濃度の正確な調整ガスを生成できる。 ヒーターでは水蒸気の含まれていない成分ガスを加
熱するため、腐食性ガスとH2 Oの混合物によるヒータ
ーの腐食断線を防止することができる。 調整ガスの温度を検知する温度センサーと、調整ガ
スの温度を制御するガス温度コントローラーと、を具備
する場合には、所望の温度にコントロールされた疑似排
ガスを生成させることができる。また、温度センサーと
ヒーターとの距離を短くすることもできるため、温度コ
ントロールの応答性を改善することもできる。
【0042】 水分添加手段が上述の多孔部材形式で
ある場合には、供給される水が確実に蒸発するので、調
整ガス中のH2 O濃度の変動が防止できる。 疑似燃焼排ガス調整系統を2系統以上具備し、各調
整系統によって低濃度ガスの濃度を異ならせた場合に
は、調整ガス中の微量成分のコントロールが容易にな
る。また、擬似燃焼排ガスのガス成分濃度や温度を瞬間
的に切り替えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る疑似燃焼排ガス調整装
置の係統図である。
【図2】図1の疑似燃焼排ガス調整装置のヒーターの内
部構造を示す断面図である。
【図3】図1の疑似燃焼排ガス調整装置の水添加器の内
部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 疑似排ガス調整装置 3 疑似排ガス調
整係統(A) 3’疑似排ガス調整係統(B) 5 ガス分析計 7 テストボックス 11〜25 ガスボ
ンベ 27 水タンク 31〜45 調圧
弁 49 逆止弁 51 流量調節弁 53〜67 マスフローコントローラー 69 水管路 71、73、79、82、105、109、113、1
15 管路 83 ガスメーター 85 パージライ
ン 75、77、81、107、111 流路切替弁 91 ミキサー 93 ヒーター 95 水添加器 97 温度センサ
ー 129 本体 130 電気コー
ド 131 ガス入口 133 入側チャ
ンバー 135 外側ガイシ 139 芯状ガイ
シ 141 出側チャンバー 143 ガス出口 151 ガス入口 153 水滴下管 155 バネ 157 本体 159 多孔部材 160 台座 161 ガス出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/12 G01N 27/12 A 33/00 33/00 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気及びその他のガス成分を任意の濃
    度で含む疑似的な燃焼排ガスを発生させるための疑似燃
    焼排ガス調整装置であって;水蒸気以外の各種のガス成
    分を含むガス(以下単に成分ガスという)を所望流量ず
    つ供給する成分ガス供給手段と、 供給された成分ガスを混合するミキサーと、 混合されたガス(混合ガス)を加熱するヒーターと、 加熱された混合ガス中に所望流量の水分を添加する水分
    添加手段と、 を具備することを特徴とする疑似燃焼排ガス調整装置。
  2. 【請求項2】 さらに、 水分添加手段出側のガス(調整ガス)の温度を検知する
    温度センサーと、 この温度センサーよりの信号を入力され、ヒーターの出
    力を制御することにより調整ガスの温度を制御するガス
    温度コントローラーと、 を具備する請求項1記載の疑似燃焼排ガス調整装置。
  3. 【請求項3】 上記水分添加手段が、 上記混合ガスが通過するガス流路中に配置された多孔部
    材と、 この多孔部材に水分を所望流量ずつ供給する水供給手段
    と、 を含む請求項1記載の疑似燃焼排ガス調整装置。
  4. 【請求項4】 上記成分ガス供給手段、ミキサー、ヒー
    ター及び水分添加手段等で構成される疑似燃焼排ガス調
    整系統を2系統以上具備し、 上記各種成分ガスの何種かは、上記ガス成分が希釈ガス
    によって希釈された低濃度ガスとして供給され、 上記各調整系統によって該低濃度ガスの濃度が異なる請
    求項1、2又は3記載の疑似燃焼排ガス調整装置。
JP15668295A 1995-06-01 1995-06-01 疑似燃焼排ガス調整装置 Expired - Fee Related JP3372137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15668295A JP3372137B2 (ja) 1995-06-01 1995-06-01 疑似燃焼排ガス調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15668295A JP3372137B2 (ja) 1995-06-01 1995-06-01 疑似燃焼排ガス調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08327508A true JPH08327508A (ja) 1996-12-13
JP3372137B2 JP3372137B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=15633028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15668295A Expired - Fee Related JP3372137B2 (ja) 1995-06-01 1995-06-01 疑似燃焼排ガス調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3372137B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6722182B1 (en) * 2001-11-08 2004-04-20 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Solid state vapor generator
JP2005527822A (ja) * 2002-05-29 2005-09-15 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・ア・ディレクトワール・エ・コンセイユ・ドゥ・スールベイランス・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 酸性ガスおよびマトリックスガスを含む水分の減少した組成物、この組成物を含む製品およびそれを製造するための方法
CN103926382A (zh) * 2014-04-29 2014-07-16 国家电网公司 一种六氟化硫气体的毒性试验装置
JP6329688B1 (ja) * 2017-12-21 2018-05-23 株式会社ベスト測器 ガス供給装置
CN108572146A (zh) * 2018-05-19 2018-09-25 江翠珍 烟气污染物自动监测方法以及监测系统
CN110333326A (zh) * 2019-08-07 2019-10-15 马鞍山钢铁股份有限公司 一种烧结循环烟气模拟系统及实验方法
CN113670379A (zh) * 2021-08-13 2021-11-19 山东交通学院 一种尾气污染物排放模拟装置及方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6722182B1 (en) * 2001-11-08 2004-04-20 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Solid state vapor generator
JP2005527822A (ja) * 2002-05-29 2005-09-15 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・ア・ディレクトワール・エ・コンセイユ・ドゥ・スールベイランス・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 酸性ガスおよびマトリックスガスを含む水分の減少した組成物、この組成物を含む製品およびそれを製造するための方法
CN103926382A (zh) * 2014-04-29 2014-07-16 国家电网公司 一种六氟化硫气体的毒性试验装置
JP6329688B1 (ja) * 2017-12-21 2018-05-23 株式会社ベスト測器 ガス供給装置
CN108572146A (zh) * 2018-05-19 2018-09-25 江翠珍 烟气污染物自动监测方法以及监测系统
CN108572146B (zh) * 2018-05-19 2021-05-11 河北正态环境检测有限公司 烟气污染物自动监测方法以及监测系统
CN110333326A (zh) * 2019-08-07 2019-10-15 马鞍山钢铁股份有限公司 一种烧结循环烟气模拟系统及实验方法
CN110333326B (zh) * 2019-08-07 2024-04-16 马鞍山钢铁股份有限公司 一种烧结循环烟气模拟系统及实验方法
CN113670379A (zh) * 2021-08-13 2021-11-19 山东交通学院 一种尾气污染物排放模拟装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3372137B2 (ja) 2003-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5329955A (en) Apparatus and method for mixing gases
US7201071B2 (en) Wide range continuous diluter
EP1987363B1 (en) Mercury calibration gas delivery apparatus and method for the manufacture of said gas
JP4156517B2 (ja) 希釈用空気供給量の制御方法、排気粒子のサンプリング方法
KR930004760A (ko) 극고순도의 기체 분석용 측정장치
CN112310441B (zh) 一种燃料电池反应气体的温湿度控制系统
JP3372137B2 (ja) 疑似燃焼排ガス調整装置
JPH05180733A (ja) 超高精度分析装置へのガス供給方法及び装置
EP2218496B1 (en) Method for stable and adjustable gas humidification
JPS59200719A (ja) ガス調湿法
JP2002372262A (ja) ガス供給装置及び検査システム
CN213779475U (zh) 一种用于燃料电池用引射器的测试系统
RU114528U1 (ru) Устройство для приготовления поверочных газовых смесей в динамическом режиме
TW201938477A (zh) 臭氧產生裝置及臭氧產生方法
KR100402232B1 (ko) 실시간 정밀 습도 제어용 가습장치 및 습도제어방법
KR100752364B1 (ko) 저농도의 수분을 함유하는 가스를 발생시키는 장치 및 방법
JPH0571776A (ja) 湿度発生装置
WO2002036251A1 (en) Method and apparatus for providing a precise amount of gas at a precise humidity
CN218599470U (zh) 一种气液混合配比装置
JP4064654B2 (ja) よう素フィルタ性能評価装置およびその運転方法
JP2990170B1 (ja) 環境試験装置の湿度制御機構
CN218653908U (zh) 一种标准气体动态稀释装置以及采用该装置的环境气体检测系统
JPS5855033A (ja) ガス混合装置
JP4950545B2 (ja) 背圧制御装置
PT109628A (pt) Dispositivo de preparação de gás e processo para a disponibilização de uma mistura de gás combustível

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees