JPH08327450A - 分光測定器 - Google Patents

分光測定器

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JPH08327450A
JPH08327450A JP13088895A JP13088895A JPH08327450A JP H08327450 A JPH08327450 A JP H08327450A JP 13088895 A JP13088895 A JP 13088895A JP 13088895 A JP13088895 A JP 13088895A JP H08327450 A JPH08327450 A JP H08327450A
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JP
Japan
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light
diffraction grating
lens group
entrance slit
measurement
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Application number
JP13088895A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Tsuruya
克敏 鶴谷
Seishiro Itou
誓士呂 伊藤
Yasushi Goto
泰史 後藤
Nobuyuki Kamio
信行 神尾
Shizuhiro Okui
静弘 奥井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測定視野内の被測定物に明るさのムラがあって
も、正確に分光測定を行うことができる分光測定器を提
供する。 【構成】被測定物1の像I1を形成する対物レンズ2
と,結像位置に入射スリットh1を有する入射スリット
板P1と,入射スリットh1を通過した光を集光する第
1〜第3レンズ群13〜15と,入射スリットh1を通
過した光を回折させる回折格子4と,レンズ群13〜1
5で集光され、かつ、回折格子4で回折された光を受光
するセンサーS0とを備え、第1〜第3レンズ群13〜
15の入射瞳(開口絞り)APとセンサーS0の受光面S
Sとが互いに共役な関係にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分光測定器に関するも
のであり、更に詳しくは、光源色分光色彩計等の分光測
定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は、従来から知られている分光測
定器の第1従来例を示す光学構成図である。1は被測定
物(例えば、ランプ,テレビ画面等の光源)、2は対物レ
ンズ、M0は光束分離ミラー(例えば、ハーフミラー,
測定時に退避する全反射ミラー)、P1は入射スリット
板、3はコリメーターレンズ、4は平面状の回折格子、
5は結像レンズ、P2は出射スリット板、S0はセンサ
ー{例えば、ホトマル(photomultiplier)等の受光素
子}、6は全反射ミラー、7はファインダーレンズ(7a
はファインダーリレーレンズ、7bはファインダー接眼
レンズ)である。なお、上記コリメーターレンズ3や結
像レンズ5の代わりに凹面鏡が用いられた従来例も知ら
れている(特開平5−281040号)。
【0003】対物レンズ2の後方には光束分離ミラーM
0が設けられているため、被測定物1からの光は、対物
レンズ2を通過した後、光束分離ミラーM0で測定系用
とファインダー系用とに分けられてそれぞれ結像するこ
とになる。
【0004】測定系側での結像位置には、入射スリット
板P1が配置されている。この入射スリット板P1に
は、光軸AXを中心に円形開口の入射スリットh1が形
成されており、この入射スリットh1を通過した光束
は、コリメーターレンズ3によってコリメートされる。
【0005】コリメーターレンズ3から出た平行光束
は、回折格子4によって以下の回折の式(A)に基づいて
分光される。 sinα+sinβ=nmλ ……(A) 但し、 α:回折格子に対する入射光の入射角 β:回折格子での反射光の回折角 n:回折次数 m:溝数(本/mm) λ:波長 である。
【0006】そして、回折格子4で分光された平行光束
は、結像レンズ5によって結像される。その結像位置に
は、出射スリット板P2が配置されている。出射スリッ
ト板P2には、光軸AXを中心に円形開口の出射スリッ
トh2が形成されており、出射スリットh2の後方に
は、センサーS0が配置されている。
【0007】出射スリット板P2上には被測定物1から
発せられた光のスペクトルが形成されるが、出射スリッ
トh2はそのうちの一部のみを通過させるので、矢印m
1に示すように回折格子4を回転させることにより入射
角を変化させると、特定の波長の光のみが出射スリット
h2を通過してセンサーS0に受光されることになる。
従って、回折格子4の回転スキャンに同期したセンサー
出力を得ることによって、各波長と対応した信号が取り
出される。
【0008】一方、ファインダー系側での結像位置(即
ち、測定系側での対物レンズの結像点と等価な位置)に
は、前記入射スリットh1に対応した測定視野を表示す
る指標板P3が配置されている。指標板P3を通過した
光束は、全反射ミラー6で反射され、ファインダーリレ
ーレンズ7a及びファインダー接眼レンズ7bから成る
ファインダーレンズ7を通過して、使用者に観察され
る。
【0009】図22は、従来から知られている分光測定
器の第2従来例を示す光学構成図である(特開昭63−
175732号等)。1は被測定物(例えば、ランプ,テ
レビ画面等の光源)、2は対物レンズ、M1は入射スリ
ットミラー、3はコリメーターレンズ、4は平面状の回
折格子、5は結像レンズ、S1は1次元のラインセンサ
ー{例えば、CCD(Charge Coupled Device)}、6は全
反射ミラー、7はファインダーレンズ(7aはファイン
ダーリレーレンズ、7bはファインダー接眼レンズ)で
ある。
【0010】被測定物1からの光は、対物レンズ2によ
って結像することになる。そして、その結像位置には、
前記光束分離ミラーM0,入射スリット板P1及び指標
板P3の3つの機能を兼ね備えた入射スリットミラーM
1が、光軸AXに対して傾斜するように配置されてい
る。この入射スリットミラーM1には、光軸AXを中心
に円形開口の入射スリットh1が形成されており、この
入射スリットh1を通過した光束が測定系に用いられ、
入射スリットh1を通過せずに入射スリットミラーM1
で反射された光束がファインダー系に用いられる。
【0011】測定系においては、入射スリットh1を通
過した光束がコリメーターレンズ3によってコリメート
される。コリメーターレンズ3から出た平行光束は、回
折格子4によって前記回折の式(A)に基づいて分光され
る。
【0012】そして、回折格子4で分光された平行光束
は、結像レンズ5によって結像される。その結像位置に
は、ラインセンサーS1が配置されており、ラインセン
サーS1上には被測定物1から発せられた光のスペクト
ルが形成される。分光された光は波長によって結像位置
が異なるため、各波長に対応した位置にあるセンサーセ
ルCからの出力を得ることによって、各波長と対応した
信号が取り出される。
【0013】一方、ファインダー系に進んだ光束は、フ
ァインダーリレーレンズ7aを通過し、全反射ミラー6
で反射され、ファインダー接眼レンズ7bを通過して、
使用者に観察される。図22に示す光路図は近軸光学的
に考えた状態を示しているため、入射スリットh1位置
での反射光束がファインダー系に進むように示されてい
るが、実際には入射スリットh1で光束が反射されるこ
とはないため、入射スリットh1領域(即ち、測定視野)
に対応する光束がファインダーレンズ7に入ることはな
い。従って、図23に示すように、ファインダー視野F
Rにおいて測定視野Ahを除いたファインダー像が観察
されることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記第1,第2従来例
には、測定視野Ah内の被測定物1に明るさのムラ(以
下「光量ムラ」ともいう。)があると、正確な分光測定
を行うことができないという問題が生じる。以下、光量
ムラと分光測定結果との関係を、図24及び図25に基
づいて説明する。
【0015】図24中、実線は被測定物1の最も上の位
置Q1の光路を示しており、破線は被測定物1の最も下
の位置Q2の光路を示している。同図に示すように、測
定視野Ahは入射スリットh1に対応した所定の大きさ
を有している。従って、被測定物1から発せられた光が
単波長(輝線)の光であったとしても、被測定物1の測定
視野Ahに対応した幅d1をもった像I2が形成される
ことになる。これは、第1従来例に限らず第2従来例に
ついても同様である。
【0016】図25は、光軸AX方向に沿って見た測定
視野Ah内の被測定物1と、結像位置で測定される出力
(即ち、測定値)と、を示している。図25(A)に示すよ
うに測定視野Ah内の被測定物1の明るさが均一の場合
(この場合、位置Q1での光量と位置Q2での光量とは
同じである。)、出力レベルも均一になる。逆に、測定
視野Ah内の被測定物1の明るさが不均一の場合(即
ち、光量ムラがある場合)、出力レベルも不均一にな
る。図25(B)は、光量ムラがある極端な例として、被
測定物1が測定視野Ahの上半分のみ明るく光っている
場合を示している。波長精度は出力の重心位置で決まる
ため、出力の重心位置X1{図25(A)}と出力の重心位
置X2{図25(B)}との差d2は波長誤差となって、正
確な波長測定ができなくなる。
【0017】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、測定視野内の被測定物に明るさ
のムラがあっても、正確に分光測定を行うことができる
分光測定器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の分光測定器は、被測定物の像を形成する対
物レンズと,前記被測定物の結像位置に入射スリットを
有する入射スリット板と,前記入射スリットを通過した
光を集光する測定光学系と,前記入射スリットを通過し
た光を回折させる回折格子と,前記測定光学系で集光さ
れ、かつ、前記回折格子で回折された光を受光する受光
素子と,を備えた分光測定器であって、前記測定光学系
の入射瞳と前記受光素子の受光面とが互いに共役な関係
にあることを特徴とする。
【0019】上記分光測定器は、例えば、前記測定光学
系が、入射スリット側から順に、正の屈折力を有する第
1レンズ群,正の屈折力を有する第2レンズ群及び正の
屈折力を有する第3レンズ群から成り、前記回折格子
が、第2レンズ群と第3レンズ群との間に配置され、更
に以下の条件式(1)〜(4)を満足するように構成されるの
が望ましい。 dA=f1 ……(1) dB=f2 ……(2) dC=f3 ……(3) dD=f3 ……(4) 但し、 dA:入射スリットから第1レンズ群の前側主点までの
距離 dB:第2レンズ群の後側主点から回折格子までの距離 dC:回折格子から第3レンズ群の前側主点までの距離 dD:第3レンズ群の後側主点から受光素子の受光面ま
での距離 f1:第1レンズ群の焦点距離 f2:第2レンズ群の焦点距離 f3:第3レンズ群の焦点距離 である。
【0020】
【作用】入射スリット位置には対物レンズによって被測
定物の像が形成されるため、その入射スリットを通過し
た光は、対応する被測定物のどの位置から出た光であっ
ても、測定光学系の入射瞳の全面を通過する。また、上
記入射瞳の全面を通過した光は回折格子で回折される
が、測定光学系の入射瞳と受光素子の受光面とは互いに
共役な関係にあるので、いずれの回折光も上記受光面の
全面を照射する。従って、被測定物の明るさのムラによ
って入射スリット位置に形成される被測定物の像に明る
さのムラが生じていても、上記受光面はいずれの回折光
によっても全面均一に照射されることになる。
【0021】条件式(1)を満たすことにより、入射スリ
ットを通過した光が第1レンズ群によって平行光束に変
換される。この平行光束は第2レンズ群に入射するた
め、条件式(2)を満たすことにより、入射スリット位置
に形成されている像の2次像が、第2レンズ群の後側焦
点に位置する回折格子上に形成される。条件式(3)を満
たすことにより、上記2次像を形成した光が第3レンズ
群によって平行光束に変換される。そして、条件式(4)
を満たすことにより、測定光学系の入射瞳が受光素子の
受光面に結像するので、測定光学系の入射瞳と受光素子
の受光面とは互いに共役な関係になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施した分光測定器を、図面
を参照しつつ説明する。なお、各図中、前述の従来例や
実施例相互で同一又は相当する部分には、同一の符号を
付して示す。図1は本発明の第1実施例に係る分光測定
器の全体構成を示す光学構成図である。前述した第1,
第2従来例(図21,図22)と比較すれば分かるよう
に、この第1実施例は各部に特徴的な構成を有してい
る。
【0023】《入射光量の一定化》前述した第1,第2
従来例においては、対物レンズ2の光学条件(フォーカ
シング,ズーミング,レンズ交換等)を変えると、対物
レンズ2の有効Fナンバーが変化し、その結果、入射ス
リットh1から入射する光量が変化してしまう。
【0024】第1実施例には、図1,図2に示すよう
に、対物レンズ2と入射スリットh1との間に、光学条
件を変えたときの最も暗いFナンバーに対応した絞り径
を有する開口絞りAPが設けられているので、対物レン
ズ2の光学条件を変えても、常に入射光量が一定になる
という効果がある。なお、図1に示す第1実施例におい
て、図21,図22の従来例と同様に光ファイバーFが
ない場合には、開口絞りAPを入射スリットh1とコリ
メーターレンズ3との間に設けても、同様の効果を得る
ことができる。
【0025】《光束形状の変換》第1実施例及び第2従
来例(図22)に用いられているラインセンサーS1は、
図3(A)に示すように長方形(縦横比=100:1)のセンサ
ーセルCが1列に複数個並んだ構造を採っており、長手
方向が分光方向に沿うように配置されている。そして、
入射スリットh1の開口形状が円形であるため、図3
(B)に示すように、単色光でラインセンサーS1上に形
成される像I2も円形状となっている。このように、セ
ンサーセルC形状が長方形であり像I2が円形である
と、以下のような問題が生じる。
【0026】光量的な効率を上げるためにセンサーセル
Cの縦方向一杯に像I2を形成すると、分光方向の結像
幅d1が大きくなるため、測定分解能(JIS Z8729で規定
の波長幅)が大きくなってしまう。逆に、測定分解能を
小さくするために、図3(C)に示すように分光方向の結
像幅d1を小さくすると、センサーセルCの受光面の一
部にしか像I2が形成されなくなるため、光量的な効率
が悪くなってしまう。
【0027】第1実施例では、入射スリットh1とコリ
メーターレンズ3との間に、図4に示すように、入口N
1が円形で出口N2が長方形のバンドルファイバー(多
数の細い光ファイバーを束ねて編んだもの)F2が配置
されているので、図3(D)に示すように、ラインセンサ
ーS1上に形成される像I2も長方形となる。このよう
にセンサーセルCと同様の長方形状に像I2が変換され
るため、センサーセルCの縦方向一杯に像I2を合わせ
ても、横方向はJISに規定の波長幅とすることができ
る。例えば、ラインセンサーS1上に400nmの波長範囲
(波長=380〜780nm)で波長5nm幅の単色光の像を形成する
場合、ラインセンサーS1全体の幅の5/400の幅に単色
光の像I2を形成することが可能になる。
【0028】以上のようにバンドルファイバーF2の入
口N1の形状を入射スリットh1の形状に合わせ、出口
N2の形状をセンサーセルCの形状に近づければ、光量
的な効率を良くし、かつ、測定分解能を小さくすること
ができる。なお、測定視野Ahとなる入射スリットh1
が長方形状を成す場合には、より容易にセンサーセルC
の形状に近づけることができる。
【0029】《入射スリットh1の傾斜に起因する視度
合わせの問題の解消》第1従来例(図21)では、光束分
離と測定視野表示とが光束分離ミラーM0と指標板P3
とで機能分離されているため、指標板P3と入射スリッ
トh1との位置関係が組立時等にずれると、ファインダ
ー系から測定視野Ahを正確に特定することができなく
なる。第2従来例(図22)では、このような問題は生じ
ないが、入射スリットh1が光軸AXに対して斜めに配
置されているので、ファインダー系において視度合わせ
を行う場合、測定視野Ah内の被測定物1の像の一部に
しか視度が合わない。
【0030】図6(A)は、ファインダー系において、図
5中の位置Q1に視度合わせを行ったときに、ファイン
ダーを通して観察される測定ターゲット像を示してい
る。図6(B)は、ファインダー系において、図5中の位
置Q3に視度合わせを行ったときに、ファインダーを通
して観察される測定ターゲット像を示している。図6
(C)は、ファインダー系において、図5中の位置Q2に
視度合わせを行ったときに、ファインダーを通して観察
される測定ターゲット像を示している。このように、図
5に示す位置Q1〜Q3〜Q2のうちの1点に視度を合
わせれば他の領域は視度が合わなくなってしまうので、
ファインダー系で観察される測定ターゲット像の全体に
視度を合わせることはできない。
【0031】一方、測定系側でも、測定視野Ahを特定
する入射スリットh1が光軸AXに対して傾斜している
ため、測定視野Ah外の光が入射スリットh1内に入射
してしまい、正確な測定が行われなくなってしまう。
【0032】第2従来例では、メカ構成における省スペ
ース化を図るために、入射スリットミラーM1が光軸A
Xに対して45°程度の角度で傾斜した配置(図22)に
なっているが、第1実施例では、図7に示すように入射
スリットミラーM1をできるだけ光軸AXに対し垂直に
近づけた配置となっている。このように入射スリットh
1を光軸AXに対して垂直に近づけることによって、測
定ターゲット像の広い領域に対してファインダー系の視
度合わせを行うことができる。また、入射スリットh1
内に入射する測定視野Ah外の光を軽減することができ
る。
【0033】さらに、第1実施例で用いられている入射
スリットミラーM1には、図8に示すように入射スリッ
トh1の左右にのびる指標線Kが視度合わせ用マーカー
として描かれている。この指標線Kに対して視度を合わ
せれば、視度合わせの個人差が少なくなり、測定ターゲ
ット像のボケをより効果的に小さくすることができる。
なお、上記視度合わせはファインダー系の接眼レンズ7
bを光軸方向に沿って移動させることにより行われる。
また、測定に際して被測定物までの距離に応じてピント
調節を行う場合には、上記の方法で視度合わせが行われ
たファインダーからの観察像を見ながら対物レンズ2を
光軸方向に沿って移動させることにより行われる。
【0034】《偏光対策》回折格子4に入射する光が縦
偏光波の場合と横偏光波の場合とでは、回折効率(反射
率)は異なる。従って、被測定物1からの光が様々な偏
光成分を含んでいる場合(例えば、被測定物1が液晶モ
ニタである場合)、上記回折格子4の特性によって回折
光の光量が変化してしまう。被測定物1からの光に含ま
れている偏光成分の割合によって回折光の光量が異なれ
ば、得られる測定値にバラツキが生じることになる。
【0035】第1実施例には、図1及び図9に示すよう
に入射スリットh1位置に光ファイバーFが配置されて
いるので、偏光波は光ファイバーFを通過する間にその
偏光特性がミキシングされる。偏光は、光ファイバーF
内で反射されるたびにミキシングされていくので、光フ
ァイバーFが長いほどよくミキシングされる。そして、
偏光は様々な偏光特性が混合された状態で光ファイバー
Fから出射される。従って、被測定物1からの光に含ま
れる各偏光成分の割合にかかわらず、回折格子4での回
折光の光量が一定化されるため、正確な測定値を得るこ
とができる。
【0036】なお、本第1実施例では単線ファイバーF
1とバンドルファイバーF2とを組み合わせて用いてい
る。一般に偏光特性のミキシングの効果は、単線ファイ
バーの方がバンドルファイバーよりも大きい。従って、
この光ファイバーFにおいては、単線ファイバーF1で
偏光特性のミキシングを行い、前述の入口N1と出口N
2とで形状が異なるバンドルファイバーF2(図4)で光
束形状の変換を行っている。
【0037】第1実施例には、他の偏光対策として、図
1及び図10に示すように、回折格子4の前方に2分の
1波長板(以下「(1/2)λ板」ともいう。)P4が設けら
れている。(1/2)λ板P4は、その軸が回折格子4の溝
の方向に対して45°の角度を成すように、また、回折
格子4に向かう全光束の半分が(1/2)λ板P4を通過す
るように配置されている。
【0038】図11(A)は(1/2)λ板P4に対する入射
光の偏光状態を示しており、図11(B)は(1/2)λ板P
4を通過した半分の光束と(1/2)λ板P4を通過しなか
った半分の光束の偏光状態をそれぞれ示している。y軸
方向に(1/2)λ板P4の軸がある場合、光束は(1/2)λ板
P4によってy軸(又はx軸)を軸とした対称の向きに偏
光状態が変化する。光束の半分だけ偏光状態が変換され
るので、例えば、S偏光成分とP偏光成分との割合が9
0:10の場合、S偏光成分90の半分である45がP
偏光成分に変換され、P偏光成分10の半分である5が
S偏光成分に変換される。従って、トータルでのS偏光
成分とP偏光成分との割合は50:50となる。
【0039】以上のように、全光束の1/2が(1/2)λ
板P4を通過することによって、全光束の1/2の位相
が(1/2)λ変化するため、全光束としての偏光状態に偏
りがなくなる(つまり、無偏光となる。)。従って、被測
定物1からの光に含まれる各偏光成分の割合にかかわら
ず、回折格子4での回折光の光量が一定化されるため、
正確な測定値を得ることが可能になる。
【0040】なお、回折格子4の溝と直線偏光の方向と
が成す角度に対する回折効率(反射率)の最低値をminと
し最高値をmaxとすると、偏光誤差D(%)は、式: D={(max-min)/(max+min)}×100 で算出される。例えば、min=40,max=60の場合、偏光誤
差は20%である。また、図12に、第1実施例における
波長λと偏光誤差Dとの関係を、(1/2)λ板P4を用い
ない場合と併せて示す。
【0041】図12から分かるように、λ=380〜780nm
の全波長について、(1/2)λ板P4なしのときの偏光誤
差Dが30%以下であるのに対し、(1/2)λ板P4を用
いたときの偏光誤差Dは5%以下になっている。このよ
うに、第1実施例によれば、回折格子4での回折光の光
量に与える偏光の影響が小さくなる。
【0042】《迷光対策》例えば、レンズのコバで反射
・散乱されたりラインセンサーS1の封止ガラスで反射
されたりしてラインセンサーS1に至る光は、測定に用
いられない余計な光であるため、迷光といわれている。
特に問題となる迷光とその対策となる構成を以下に説明
する。
【0043】図13に示すように、回折格子4に光L0
を入射させると、正規の回折光L1が結像レンズ5によ
って、一旦、ラインセンサーS1上に結像する。ところ
が、ラインセンサーS1のセル面CSでの反射率が高い
ため、ラインセンサーS1上で結像した回折光L1はセ
ル面CSで殆ど正反射されてしまう。そして、セル面C
Sでの反射光L2が、再び結像レンズ5を通過して回折
格子4に入射する。この反射光L2は回折格子4で再度
回折され、その回折光L3がラインセンサーS1側に戻
ってきて迷光となる。この迷光L3がラインセンサーS
1上に結像する位置は、異なった波長の回折光を受光す
る位置であるため、正確な波長測定ができなくなる。
【0044】上記迷光に起因する問題は、第1実施例に
おいて以下のようにカットフィルターを用いれば解消す
ることができる。図14に示すように、ラインセンサー
S1の前方において、長波長光(λ=780nm)の結像点側R
Lに短波長カットフィルターTSを配置し、その短波長
カットフィルターTSに密着するように、短波長光(λ=
380nm)の結像点側RSに長波長カットフィルターTLを
配置する。このようにカットフィルターTS,TLを配
置すれば、迷光はカットフィルターTS,TLで遮られ
るため、正確な波長測定が可能となる。なお、カットフ
ィルターは2枚に限らず、遮光する波長の異なる3枚以
上のカットフィルターを用いることにより波長範囲を細
かく分割してもよい。
【0045】通常、測定に回折1次光を使用している場
合、長波長側RLには短波長の2次光が来る(例えば、
λ=780nmの1次光とλ=390nmの2次光は同じ位置に結像
する。)が、上記のように長波長側RLに短波長カット
フィルターTSを配置すれば、長波長側RLに来た短波
長の2次光を遮光することができる。これにより、正確
な波長測定が可能となる。ここで、長波長側RLに短波
長カットフィルターTSを配置しただけでは、フィルタ
ーエッジでの反射光に起因する迷光が発生するおそれが
ある。しかし、上記のように短波長カットフィルターT
Sと密着するように、短波長側RSに長波長カットフィ
ルターTLを配置すれば、フィルターエッジでの反射光
に起因する迷光の発生を防止することができる。
【0046】また、上記迷光に起因する問題は、第1実
施例において以下のようにラインセンサーS1を配置さ
せれば解消することができる。図15は、回折格子4か
らラインセンサーS1までを、回折格子4に対する入射
光に沿って前方から見た状態を示している(従って、セ
ンサーセルCは紙面に対して垂直に並んでいる。)。ラ
インセンサーS1は、セル面CSが光軸AXに対して傾
斜するように傾けて配置されているので、セル面CSで
の反射光L2は回折格子4に戻らず、結果として、迷光
の発生が防止される。従って、正確な波長測定が可能と
なる。
【0047】上記のようにカットフィルターを用いたり
ラインセンサーS1を傾けて配置したりする構成は、上
記迷光に起因する問題を解消する上で有効であるが、第
1実施例では回折格子4の配置に後述するような特徴を
有しているため、上記迷光に起因する問題を更に有効に
解消することができる。
【0048】図16及び図17中の(A)〜(C)は、回折
格子4を通常の配置から第1実施例での配置に移動させ
ていく様子を示している(結像レンズ5については図示
省略する。)。そして、図16は、ラインセンサーS1
の後ろ側から図1,図18(A)中の矢印m2方向に見た
回折格子4の状態を示しており、図17は、回折格子4
の後ろ側から図1,図18(A)中の矢印m3方向に見
た、入射光L0位置での回折格子4の断面及びセル面C
Sの位置関係を示している。また、図16及び図17
中、V1は正規の回折光L1(λ=380〜780nm)のライン
センサーS1上での結像位置(以下「正規光結像位置」
という。)を示し、V2は反射光L2の回折光L3のラ
インセンサーS1上での結像位置(以下「迷光結像位
置」という。)を示している。
【0049】また、図18(A)は回折格子4からライン
センサーS1までを回折格子4の側面側から見た状態を
示しており、図18(B)は回折格子4を回折面に対して
垂直方向から見た状態を示している。ここで、図18に
示すように、回折格子4の面の中央から垂直にのびる法
線をx1とし、回折格子4の面の中央を、回折格子4の
溝に対して垂直に面に沿ってのびる中心線をx2とす
る。
【0050】図16及び図17中の(A)に示すように、
回折格子4の通常の配置(例えば、第1,第2従来例で
の配置)では、入射光L0は回折格子4の溝に対して垂
直であるため{図16(A)}、その回折光L1も回折格子
4の溝に対して垂直になる{図17(A)}。つまり、法線
x1と中心線x2とで決まる平面内に、入射光L0と回
折光L1とが共に存在することになる。このとき、ライ
ンセンサーS1のセル面CS上では、正規光結像位置V
1に迷光結像位置V2が重なり合うため、前述したよう
に正確な波長測定ができなくなる(図13)。
【0051】そこで、図18に示すように、法線x1を
中心軸として回折格子4を回転させる。回折格子4の面
に傾きは生じないが、図16(B)に示すように回折格子
4の軸が入射光L0に対して傾きをもつことになる。そ
のため、図16及び図17の(B)に示すように、回折光
L1は法線x1と中心線x2とで決まる平面の一方の側
から回折格子4に入射して、他方の側に反射・回折され
ていくことになる。
【0052】そして、その回折光L1はセル面CSの正
規光結像位置V1で反射され、反射光L2は再び回折格
子4に入射する。回折格子4に戻ってきた反射光L2は
再び回折されるが、回折格子4の溝に対する反射光L2
の角度が最初の入射光L0の場合とは異なるため、回折
光L1とは異なる角度で回折される。つまり、法線x1
と中心線x2とで決まる平面に対して、反射光L2は入
射光L0と同じ側に反射・回折されていくことになる。
その結果、図16及び図17の(B)に示すように、迷光
結像位置V2は正規光結像位置V1から離れることにな
る。
【0053】上記のように迷光結像位置V2が正規光結
像位置V1から離れていれば、迷光L3がラインセンサ
ーS1に受光されないように、正規光結像位置V1にラ
インセンサーCSを配置することができる{図17
(B)}。しかし、正規光結像位置V1がもとの光軸AX
からズレた位置にあるため、ラインセンサーS1も正規
光結像位置V1までずらさなければならない。これは装
置の大型化,複雑化等を招くため、メカ構成上好ましく
ない。また、回折光L1がセル面CSに対して斜めに入
射することになるが、回折光L1がセル面CSに対して
垂直になるようにラインセンサーS1を斜めに取り付け
ようとすると、やはりメカ構成上の問題が生じてしま
う。
【0054】そこで、図18に示すように、中心線x2
を中心軸とした回転により回折格子4を傾けるのが好ま
しい。これによって、図17(C)に示すように、図17
(A)の場合と同じ方向に回折光L1が進むことになるた
め、正規光結像位置V1がもとの光軸AX上に位置する
ことになる。従って、上記メカ構成上の問題は生じな
い。なお、正規光結像位置V1は、図16(C)に示すよ
うに入射光L0に対して傾斜しているので、ラインセン
サーS1を回転させて正規光結像位置V1に合わせる必
要があるが、ラインセンサーS1の中心位置は図16
(A)の場合と変わらないので、上記メカ構成上の問題は
生じない。
【0055】以上のように、回折格子4は回転・傾斜し
た配置状態になっているため、反射光L2の回折光L3
はラインセンサーS1に戻ることはない。従って、正確
な波長測定が可能になる。
【0056】《光量ムラ》第1実施例では、図1に示す
ように入射スリットh1位置に光ファイバーFが配置さ
れているので、前述した光量ムラに起因する問題を解消
することができる。図19に示すように、光ファイバー
Fに対する入射光が、光ファイバーF内を通過する間に
ランダムにミキシングされて、被測定物1の像高に対す
る様々な光線となって射出されるからである。しかし、
上記のように光ファイバーFで光をランダムにミキシン
グするには、かなり長い光ファイバーが必要になる。
【0057】以下に説明する第2実施例は、光ファイバ
ーFを用いずに照明光学的な光学構成によって光量ムラ
に起因する問題を解消する、前記第1実施例の変形例で
ある。図20は、第2実施例における被測定物1からセ
ンサS0までの光学構成を示している。同図に示すよう
に、第2実施例の分光測定器は、被測定物1の像I1を
形成する対物レンズ2と,被測定物1の結像位置に入射
スリットh1を有する入射スリット板P1と,入射スリ
ットh1を通過した光を集光する測定光学系CLと,入
射スリットh1を通過した光を回折させる回折格子4
と,測定光学系CLで集光され、かつ、回折格子4で回
折された光を受光するセンサーS0と,を備えている。
【0058】測定光学系CLは、入射スリットh1側か
ら順に、正の屈折力を有する第1レンズ群13,正の屈
折力を有する第2レンズ群14及び正の屈折力を有する
第3レンズ群15から成っており、第2レンズ群14と
第3レンズ群15との間には回折格子4が配置されてい
る。
【0059】また、測定光学系CLの入射瞳位置には開
口絞りAPが配置されており、センサーS0は受光面S
Sが出射スリット板P2の出射スリットh2に位置する
ように配置されている。そして、その入射瞳APと受光
面SSとは互いに共役な関係になっている。つまり、測
定光学系CLの射出瞳が出射スリットh2に合うよう
に、測定光学系CLの入射瞳位置に開口絞りAPを配置
することによって、対物レンズの射出瞳を出射スリット
h2位置に結像させた構成となっている。
【0060】上記のように入射瞳APと受光面SSとを
互いに共役な関係にするため、第2実施例は前述の条件
式(1)〜(4)を満足するように構成されている。条件式
(1)を満たすことにより、入射スリットh1を通過した
光が第1レンズ群13によって平行光束に変換される。
この平行光束は第2レンズ群14に入射するため、条件
式(2)を満たすことにより、入射スリットh1位置に形
成されている像I1の2次像I2が第2レンズ群14の
後側焦点に位置する回折格子4上に形成される。なお、
回折格子4に対する入射光が平行光束でなくても分光は
可能である。条件式(3)を満たすことにより、上記2次
像I2を形成した光が第3レンズ群15によって平行光
束に変換される。そして、条件式(4)を満たすことによ
り、測定光学系CLの入射瞳APがセンサーS0の受光
面SSに結像するので、測定光学系CLの入射瞳とセン
サーS0の受光面SSとは互いに共役な関係になる。
【0061】入射スリットh1位置には対物レンズ2に
よって被測定物1の像I1が形成されるため、その入射
スリットh1を通過した光は、対応する被測定物1のど
の位置から出た光であっても、測定光学系CLの入射瞳
(即ち、開口絞り)APの全面を通過する。また、入射瞳
APの全面を通過した光は回折格子4で回折されるが、
測定光学系CLの入射瞳APとセンサーS0の受光面S
Sとは、上記のように互いに共役な関係にあるので、い
ずれの回折光も受光面SSの全面を照射する。従って、
被測定物1の明るさのムラによって入射スリットh1位
置に形成される被測定物1の像I1に明るさのムラが生
じていても、受光面SSはいずれの回折光によっても全
面均一に照射されることになる。
【0062】以上のように、第2実施例によれば、図2
5(B)に示すように測定視野Ah内の被測定物1に明る
さのムラがあっても、センサーS0の受光面SSは全面
均一に照明されるので、図25(A)に示すように出力レ
ベルは均一になる。出力レベルが均一になると波長誤差
が生じないので、測定精度が向上する。従って、正確に
分光測定を行うことができる。さらに、前述の条件式
(1)〜(4)を満たしているので、従来の分光測定器(図2
4)と同じ程度の簡単な構成で、正確に分光測定を行う
ことができる。
【0063】なお、第2実施例は、第1従来例と同様、
回折格子4の回転(矢印m1)によりその回転スキャンに
同期したセンサー出力を得る構成になっているが、第2
従来例と同様に受光素子としてラインセンサーS1を用
いた場合には、ラインセンサーS1の受光面(セル面C
S)が測定光学系CLの入射瞳APと共役になるように
すればよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の分光測定
器によれば、測定視野内の被測定物に明るさのムラがあ
っても、正確に分光測定を行うことができる。さらに、
前述の条件式(1)〜(4)を満たした場合、従来の分光測定
器と同じ程度の簡単な構成で、上記効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体構成を示す光学構成図。
【図2】第1実施例を構成する開口絞りを説明するため
の光路図。
【図3】第1実施例における入射光とセンサーセル形状
との関係を説明するための図。
【図4】第1実施例を構成するバンドルファイバーを示
す斜視図。
【図5】第1実施例を構成する入射スリットとボケとの
関係を説明するための図。
【図6】第1実施例によって形成されるファインダー像
を入射スリットでのピント位置に対応させて模式的に示
す図。
【図7】第1実施例における入射スリットと全反射ミラ
ーとの位置関係を示す図。
【図8】第1実施例を構成する入射スリットミラーを示
す正面図。
【図9】第1実施例を構成する光ファイバーを説明する
ための光路図。
【図10】第1実施例を構成する(1/2)λ板を説明する
ための光路図。
【図11】第1実施例を構成する(1/2)λ板を説明する
ための図。
【図12】第1実施例を構成する(1/2)λ板を用いた場
合の波長と偏光誤差との関係を、(1/2)λ板を用いない
場合と対比して示すグラフ。
【図13】迷光を説明するための図。
【図14】第1実施例に適用可能なカットフィルターを
説明するための光路図。
【図15】第1実施例に採用可能なセル面の配置を示す
図。
【図16】第1実施例における回折格子の配置を説明す
るための図。
【図17】第1実施例における回折格子の配置を説明す
るための図。
【図18】第1実施例を構成する回折格子の回転及び傾
斜を説明するための図。
【図19】第1実施例を構成する光ファイバーによる光
のミキシングを説明するための光路図。
【図20】第2実施例における被測定物からセンサーま
でのパワー配置及び光路を示す光学構成図。
【図21】第1従来例の全体構成を示す光学構成図。
【図22】第2従来例の全体構成を示す光学構成図。
【図23】第2従来例によって形成されるファインダー
視野を示す図。
【図24】第1従来例における被測定物からセンサーま
でのパワー配置及び光路を示す光学構成図。
【図25】第1,第2従来例における光量ムラを説明す
るための被測定物の光量分布とセンサー出力との関係を
説明するための図。
【符号の説明】
1 …被測定物 2 …対物レンズ 3 …コリメーターレンズ 4 …回折格子 5 …結像レンズ 6 …全反射ミラー 7 …ファインダーレンズ 13 …第1レンズ群 14 …第2レンズ群 15 …第3レンズ群 AP …開口絞り(入射瞳) CL …測定光学系 F …光ファイバー F1 …単線ファイバー F2 …バンドルファイバー P1 …入射スリット板 P2 …出射スリット板 P4 …2分の1波長板 M1 …入射スリットミラー h1 …入射スリット h2 …出射スリット S0 …センサー S1 …ラインセンサー SS …受光面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 泰史 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 神尾 信行 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 奥井 静弘 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の像を形成する対物レンズと,前
    記被測定物の結像位置に入射スリットを有する入射スリ
    ット板と,前記入射スリットを通過した光を集光する測
    定光学系と,前記入射スリットを通過した光を回折させ
    る回折格子と,前記測定光学系で集光され、かつ、前記
    回折格子で回折された光を受光する受光素子と,を備え
    た分光測定器であって、 前記測定光学系の入射瞳と前記受光素子の受光面とが互
    いに共役な関係にあることを特徴とする分光測定器。
  2. 【請求項2】前記測定光学系が、入射スリット側から順
    に、正の屈折力を有する第1レンズ群,正の屈折力を有
    する第2レンズ群及び正の屈折力を有する第3レンズ群
    から成り、 前記回折格子が、第2レンズ群と第3レンズ群との間に
    配置され、 更に以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に
    記載の分光測定器; dA=f1 dB=f2 dC=f3 dD=f3 但し、 dA:入射スリットから第1レンズ群の前側主点までの
    距離 dB:第2レンズ群の後側主点から回折格子までの距離 dC:回折格子から第3レンズ群の前側主点までの距離 dD:第3レンズ群の後側主点から受光素子の受光面ま
    での距離 f1:第1レンズ群の焦点距離 f2:第2レンズ群の焦点距離 f3:第3レンズ群の焦点距離 である。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053154A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Konica Minolta Sensing Inc 測光装置
JP2013108756A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Konica Minolta Holdings Inc 干渉計と分光装置
JP2013242280A (ja) * 2012-05-23 2013-12-05 Shimadzu Corp 分光測定器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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