JPH08327241A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH08327241A
JPH08327241A JP13420495A JP13420495A JPH08327241A JP H08327241 A JPH08327241 A JP H08327241A JP 13420495 A JP13420495 A JP 13420495A JP 13420495 A JP13420495 A JP 13420495A JP H08327241 A JPH08327241 A JP H08327241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
exhaust system
trap
box
advancing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13420495A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakamu
栄治 中務
Ippei Yamauchi
一平 山内
Masao Takeda
正夫 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Mectem Inc
Original Assignee
Shimadzu Mectem Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Mectem Inc filed Critical Shimadzu Mectem Inc
Priority to JP13420495A priority Critical patent/JPH08327241A/ja
Publication of JPH08327241A publication Critical patent/JPH08327241A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】一旦トラップで捕捉した有機物等が再度箱内に
回り込む不具合を適正に防止し得る熱処理炉を提供す
る。 【構成】内排気系3b内に設けた進退部材6により、特
定の作動位置で箱2とトラップ5の間を遮断するので、
箱2からトラップ5への熱の回り込みや、それにトラッ
プ5において再蒸発した有機物等の箱2への回り込みが
防止される。また、内排気系3b内に付着した固形物X
は、進退部材6の摺動動作時に一掃され、トラップ5の
タンク5jに回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱脂焼結炉、脱タール
焼成炉、粉体の焼成炉、木材の炭化焼結炉などとして好
適に利用可能な熱処理炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱処理のうち、脱脂焼結、脱タール焼
成、粉体の焼成、ウッドセラミックスの焼結などの熱処
理では、被処理物(ワーク)に含まれるパラフィン、樹
脂、タールなどの有機物等を中間工程において除去する
必要がある。その際、これらの蒸気等を直接排気する
と、それがポンプに回り込んでポンプを停止や破損に至
らしめる。このため、従来、ヒータ及びこのヒータによ
って加熱される箱を収容した炉に対して、一端が前記箱
内に導通し他端が炉外に延出するように内排気系を設け
るとともに、炉外において前記内排気系にトラップを介
設し、被処理物を前記箱内に配置してヒータにより加熱
して、被処理物から発生する蒸気等を内排気系により炉
外に導出して前記トラップで捕捉し、回収するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の熱処
理炉では、前記内排気系が、炉を出た位置から直接トラ
ップの入口に連通する構造になっている。このため、炉
内の輻射熱がトラップに伝わり易く、一旦トラップに捕
捉された有機物等(パラフィンやタール等)が焼成時に
再蒸発し、その蒸気が再びタイトボックス内に逆流し
て、製品品質に悪影響を及ぼすという不具合を生じる。
【0004】また、内排気系の出口に弁を配置し、有機
物等を一旦トラップに捕捉させた後に、弁を閉めて、箱
とトラップの間を遮断しておく構造もあるが、蒸気中に
凝固分や粉塵が含まれる場合、排気管や弁体と弁座の間
にこれらの固形物が堆積して、排気管がつまったり、弁
が作動不良に陥る。
【0005】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、一旦トラップで捕捉した有機物等が
再度箱内に回り込む不具合や固形物による排気系のつま
りを適正に防止し得る熱処理炉を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0007】すなわち、本発明の熱処理炉は、ヒータを
内設した炉と、この炉内の加熱領域に設けた箱と、一端
が前記箱内に導通し他端が炉外に延出された内排気系
と、炉外において前記内排気系に介設したトラップとか
らなり、被処理物を前記箱内に配置してヒータにより加
熱し、被処理物から発生する蒸気等を内排気系により炉
外に導出して前記トラップで捕捉し、回収するようにし
たものにおいて、前記内排気系に進退部材を設け、この
進退部材に、内排気系の内面に概ね摺接するとともに、
摺動動作中に内排気系を経過的に遮断する仕切部を設け
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】このような構成のものであれば、進退部材は、
作動始端にあるときは内排気系から退避して内排気系の
排気を妨害することがなく、箱内の適正な排気状態が担
保される。
【0009】この位置から、進退部材が作動終端に向か
って移動すると、進退部材は一部を内排気系の内面に摺
接させてあるため、内排気系の内面に付着した固形物等
が進退部材によって一掃され、トラップに集められる。
【0010】また、進退部材は、摺動動作中に特定の位
置において仕切として機能し、この仕切によって箱とト
ラップの間が経過的に遮断される。このため、進退部材
は通常は内排気系内を閉塞することがないが、熱処理時
には、箱からトラップに輻射熱が伝わって一旦捕捉した
有機物等が再蒸発する不具合や、その蒸気が箱内に逆流
して被処理物に含浸し品質低下を惹起する不具合などを
確実に防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0012】この実施例の熱処理炉は、図1に示すよう
に、炉1と、箱2と、排気系3と、ガス供給系4と、ト
ラップ5とから構成される。
【0013】炉1は、内部を気密に閉止し得る構造を備
えており、少なくとも一端側に設けた扉1bが本体1a
に対して開閉可能とされてる。この炉1内には被処理物
Wを焼成できる温度、例えば1500℃程度の加熱能力
を備えたヒータ1cが配設してあり、箱2はそのヒータ
1cによる加熱領域内に配置されている。
【0014】箱2はグラファイト製のもので、本体2a
と蓋2bとから構成され、その蓋2bが前記炉1の扉1
bに取付けたシリンダ1dにより本体2aに対して開閉
されるようになっている。
【0015】排気系3は、炉内空間S1 に導通する主排
気系3aと、箱内空間S2 に導通する内排気径3bとか
らなる。主排気系3aは、炉内空間S1 をバルブ3cを
介してメカニカルブースタポンプ3dおよび油回転真空
ポンプ3eに直列に接続した構成からなる。内排気系3
bは、前記箱内空間S2 をトラップ5およびバルブ3f
を介して前記油回転真空ポンプ3eの流入口に並列に接
続した構成からなる。
【0016】ガス供給系4は、ガスとしてN2 を充填し
たガス供給源4aとバルブ4bを備え、このガス供給源
4aからのN2 ガスを前記炉1を貫通して炉内空間S1
に導入するようにしている。
【0017】液化トラップ5の構造は、軸方向に延び一
端に流入口5aを有し他端に流出口5bを有した筐体5
cと、この筐体5c内に軸端部から挿入され軸方向間欠
位置に円盤状のフィン5dを取着した冷却パイプ5e
と、筐体5cの外周に巻回されたシーズヒータ5gと、
筐体5の下方に設けられたタンク5jとからなる。ヒー
タ5gは有機物等を溶融させるために例えば100℃程
度の発熱能力を付与されている。冷却パイプ5eは、二
重構造のもので、内側流路から筐体5cの先端近傍にま
で移送した冷水を外側空間から戻して回収する構造にな
っている。また、各フィン5dの外周は筐体5cに対し
隙間を介して対峙する位置に配設してあり、この部位の
絞り効果によって通過する蒸気に減圧下で断熱膨脹効果
を惹起するようになっている。具体的な構造を例示すれ
ば、フィン5dの外径が筐体5cの内径に略一致させて
あり、その周辺数箇所を折り曲げて筐体5cの内壁から
退避させてある。
【0018】このような構成において、本実施例は、前
記内排気系3b上、炉1の出口からトラップ5の入口ま
での間に、シリンダ7によって駆動される進退部材6を
設けている。詳述すると、前記内排気系3bは、図2に
示すように、箱2から垂直に垂下する直管31と、この
直管31の下端とトラップ5の入口との間に介在される
斜管32とから構成されるものであり、本実施例では、
前記斜管32を、直管32との突き合わせ部分を通過し
て更に延出した形状のものとし、その斜管延長部33
に、前記進退部材6を収容している。進退部材6は、斜
管32及び斜管延長部33の軸心に略直交する仕切板6
1と、直管31の軸心に略直交する仕切板62とから構
成され、基端を前記斜管延長部33の延長端に装着した
シリンダ7の出力軸に連結され、前記仕切板61の周囲
を斜管32及び斜管延長部33の内周に密接に配置して
いる。特に、この仕切板61の下端は斜管32の下面や
その近傍に対して常に摺動しているように設定される。
また、前記シリンダによってこの進退部材6が進退駆動
される場合に、そのストロークは、図2に示す縮退位置
Aで前記両仕切板61、62が斜管延長部33内に収容
された状態になり、図3に示す伸長位置Bで仕切板61
がトラップ5の入口付近に達した状態になり、図4に示
す中間位置Cで仕切板61が斜管32の開口を、また仕
切板62が直管31の開口をそれぞれ閉鎖した状態にな
るように設定されている。
【0019】このような構成において、例えば脱脂工程
時に進退部材6を図2に示す作動始端Aに保持すると、
この位置は進退部材6が内排気系3bから退避する位置
であるため、内排気系3bの排気を妨げることがない。
このため、脱脂工程において被処理物Wから発生した蒸
気等は、内排気系3bを構成する直管31及び斜管32
を介してトラップ5へ流れ込む。この時、蒸気中の凝縮
分は主にトラップ5内で液相になり、タンク5jに集め
られるが、蒸気中の凝固分や粉塵は比較的温度の低い斜
管32の内面、特に下面若しくはその近傍に固形物Xと
して付着していく。
【0020】そこで、脱脂完了後、シリンダ7を作動さ
せ、進退部材6を図3に示す作動終端Bに向かって移動
させる。すると、進退部材6の仕切板61の下端が斜管
32の下面に摺接しているため、内面に付着した固形物
Xを一掃し、トラップ5のタンク5jに送り込む。
【0021】焼結工程に移行する前後においては、進退
部材6を図4に示す中間位置Cに保持する。これによ
り、直管31の開口が仕切板62に、斜管32の開口部
が仕切板61に、それぞれ閉塞されて、箱2とトラップ
5の間が遮断される。このため、箱2からトラップ5に
直接輻射熱が伝わってタンク5jに一旦捕捉した有機物
等が再蒸発する不具合や、その蒸気が箱2内に逆流して
被処理物Wに含浸し品質低下を惹起する不具合などが確
実に防止される。
【0022】このようにして、本実施例の熱処理炉によ
れば、被処理物Wから出るパラフィンやタール等の有機
物等を確実に炉外に除去すると共に、凝固分や粉塵によ
る内排気系3bのつまりやポンプの停止、さらには被処
理物Wの品質低下等を無くして、稼働効率や熱処理の品
質を有効に向上させることが可能になる。
【0023】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではない。例えば、図5のよ
うに、斜管32をトラップ5のタンク5jに接続するよ
うにしてもよい。また、直管31の内面を保護するため
に、ブッシングを設けてもよい。さらに、進退部材に回
転運動を付加して、固形物の除去や、仕切の効果を高め
てもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形が可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の熱処理炉は、以上説明した構成
であるから、炉の内排気系を通じて蒸気等を排出する際
に、内排気系に付着する固形物等を進退部材によって確
実に除去してトラップのタンクに回収することができ、
熱処理時には仕切板によって箱とトラップの間を遮断し
て箱からトラップへの熱の回り込み、それによる有機物
等の再蒸発、その蒸気の箱への回り込み等を確実に防止
することができる。このため、固形分や粉塵が回り込む
ことによる内排気系のつまりやポンプの停止、さらには
被処理物Wの品質低下を無くして、稼働効率や熱処理の
品質を有効に向上させることができるという優れた効果
が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す模式的な全体図。
【図2】同実施例の要部断面図。
【図3】図2に対応した作用説明図。
【図4】図2に対応した作用説明図。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部断面図。
【符号の説明】 1…炉 1c…ヒータ 2…箱 3b…内排気系 5…トラップ 6…進退部材 61、62…仕切板 A…作動始端 B…作動終端 C…中間位置 W…被処理物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータを内設した炉と、この炉内の加熱領
    域に設けた箱と、一端が前記箱内に導通し他端が炉外に
    延出された内排気系と、炉外において前記内排気系に介
    設したトラップとからなり、被処理物を前記箱内に配置
    してヒータにより加熱し、被処理物から発生する蒸気等
    を内排気系により炉外に導出して前記トラップで捕捉
    し、回収するようにしたものにおいて、 前記内排気系に進退部材を設け、この進退部材に、内排
    気系の内面に概ね摺接するとともに、摺動動作中に内排
    気系を経過的に遮断する仕切部を設けたことを特徴とす
    る熱処理炉。
JP13420495A 1995-05-31 1995-05-31 熱処理炉 Withdrawn JPH08327241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13420495A JPH08327241A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 熱処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13420495A JPH08327241A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 熱処理炉

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Publication Number Publication Date
JPH08327241A true JPH08327241A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15122865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13420495A Withdrawn JPH08327241A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 熱処理炉

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JP (1) JPH08327241A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020198439A (ja) * 2018-01-29 2020-12-10 株式会社タムラ製作所 気体浄化装置及び搬送加熱装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020198439A (ja) * 2018-01-29 2020-12-10 株式会社タムラ製作所 気体浄化装置及び搬送加熱装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806