JPH08326954A - タイヤバルブキャップ - Google Patents

タイヤバルブキャップ

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JPH08326954A
JPH08326954A JP13639395A JP13639395A JPH08326954A JP H08326954 A JPH08326954 A JP H08326954A JP 13639395 A JP13639395 A JP 13639395A JP 13639395 A JP13639395 A JP 13639395A JP H08326954 A JPH08326954 A JP H08326954A
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JP
Japan
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upper cover
tire
anchor nut
valve
lower cover
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Application number
JP13639395A
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English (en)
Inventor
Toji Takemura
統治 竹村
Hironao Maki
宏尚 真木
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Fuji Univance Corp
Original Assignee
Fuji Univance Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤバルブキャップにおいて、超高速で走
行したときも遠心力による空気の抜けを防止し、雪路で
チェーンが当って押しても空気の抜けを防止する。 【構成】 上部カバー14と、下部カバー11の相対回
転を阻止するとともに、上部カバー14の軸方向への所
定の距離以上の移動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤのバルブに装着
されタイヤ圧を測定するタイヤバルブキャップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤバルブキャップとしては、
例えば図17に示すように、本出願人の出願に係る特願
平6−138529号公報に記載されているようなもの
がある。図17において、1はタイヤバルブキャップを
示し、このタイヤバルブキャップ1は、窓部2が形成さ
れたボデー3と、ボデー3の内部に固着されボデー3と
一体で移動することでタイヤのチューブのバルブを開放
して空気圧を導入し、移動しないときバルブを閉止して
いる開閉部材としてのセンターピース4と、センターピ
ース4から導入された空気圧により移動してタイヤ圧を
表示する表示部5を有する移動部材としての圧力表示ピ
ストン6を有する。
【0003】このタイヤバルブキャップ1によれば、ボ
デー3を押して、ボデー3の内部に固着されボデー3と
一体で移動するセンターピース4によりタイヤのチュー
ブのバルブを開放し、空気圧を導入して、導入した空気
圧により移動する圧力表示ピストン6によりタイヤ圧を
表示する。すなわち、このタイヤバルブキャップ1はタ
イヤ圧指示計を有し、ボデー3を押すことにより、例え
ば色でタイヤ圧を表示する。例えば、赤色は低圧で給圧
の必要性を示し、黄色は普通走行用としてタイヤ圧が充
分であることを示し、青色は高速走行用のタイヤ圧であ
ることを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のタイヤバルブキャップにあっては、タイヤに
取り付け、極端に車速を上げてゆくと、遠心力の影響に
よりボデー3と圧力表示ピストン6、Oリング7、スプ
リング8、センターピース4、ストッパリング3Aの質
量がスプリング9の力よりも大きくなり、タイヤバルブ
のスピンドル10を押してタイヤの空気を抜く恐れがあ
る。これを防止するためにはスプリング9の設定力を大
きくすれば良い。しかしながら、このスプリング力が大
きくなると、タイヤ圧をチェックするとき、指で押す力
が大きくなるため作業性が悪くなる。また、雪路におい
て、タイヤチェーンを装着したとき、チェーンの種類や
取り付け方によりチェーンがこのタイヤバルブキャップ
の頭部を押す恐れがある。このため、車速を極端に速く
走る場合やチェーンがバルブに当るような場合は、空気
が抜けてしまうという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、上部カバーの軸方向への所定
の距離以上の移動を阻止することで、超高速で走行した
ときも遠心力により空気が抜けることを防止することが
でき、また、雪路でチェーンを付けたときチェーンが上
部カバーに当っても空気が抜けることを防止することが
できるタイヤバルブキャップを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、上部カバーと、上部カバーと一体で回転
自在に設けられ且つ軸方向に移動することでタイヤのチ
ューブのバルブを開放して空気圧を導入し移動しないと
きバルブを閉止している開閉部材と、開閉部材内に収納
され開閉部材から導入された空気圧により移動する移動
部材と、上部カバーが軸方向に摺動自在に収納される下
部カバーと、下部カバーを固着するとともに開閉部材を
弾性部材を介して支持するアンカーナット部材を備え、
上部カバーと下部カバーの相対回転を阻止するととも
に、上部カバーの軸方向への所定の距離以上の移動を阻
止させるロック手段を有する。
【0007】本発明のロック手段は、下部カバーに設け
られ狭い凹部と広い凹部を形成する複数のカムと、上部
カバーに設けられ狭い凹部に嵌入または広い凹部に回転
方向に移動自在に挿入される複数のカムとカムの反対側
に形成された複数のストッパ突起と、アンカーナット部
材に設けられストッパ突起が支持する複数の突起とスト
ッパ突起が挿入される複数の凹部とにより構成される。
【0008】
【作用】このような構成を備えた本発明のタイヤバルブ
キャップによれば、上部カバーと下部カバーの相対回転
を阻止するとともに、上部カバーの軸方向への所定の距
離以上の移動を阻止するので、タイヤのバルブが開くこ
とがない。超高速で走行したときも遠心力による空気の
抜けを防止することができる。また、雪路でチェーンを
付けたときにチェーンが上部カバーに当って押しても空
気の抜けを防止することができる。
【0009】また、ロック手段は、下部カバーに設けら
れ狭い凹部と広い凹部を形成する複数のカムと、上部カ
バーに設けられ狭い凹部に嵌入または広い凹部に回転方
向に移動自在に挿入される複数のカムとカムの反対側に
形成された複数のストッパ突起と、アンカーナット部材
に設けられストッパ突起が当接する複数の突起とストッ
パ突起が挿入される複数の凹部とにより構成されるの
で、ロック条件では上部カバーのカムが下部カバーの狭
い凹部に嵌入し、上部カバーと下部カバーの相対回転を
防止することができ、また、上部カバーのストッパ突起
がアンカーナット部材の突起に当接して上部カバーは所
定の距離以上は移動することができなくなり、簡単な構
成で空気の抜けを防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す断面図である。図
1の左半分はタイヤのバルブに取り付けた状態を示し、
図1の右半分はタイヤ圧力を調べるために頭部を押して
内部にタイヤの空気圧が入った状態を示す。
【0011】図1において、11は下部カバーを示し、
下部カバー11はアンカーナット部材としてのアンカー
ナット12に嵌合している。すなわち、アンカーナット
12の外周にはスプライン12Aが形成され、このスプ
ライン12Aには下部カバー11の内壁に形成したスプ
ラインが嵌合している。これは、このタイヤバルブキャ
ップ13をタイヤ側に取り付けまたは取り外すときに下
部カバー11を回してもアンカーナット12の内で空転
しないようにするためである。下部カバー11の内壁下
端には突起11Aが形成され、この突起11Aによりア
ンカーナット12に下部カバー11を圧入したときの抜
け止めを行うようにしている。また、下部カバー11の
外周にはセレーション11Bが形成され、セレーション
11Bはすべり止めのために設けられている。
【0012】また、下部カバー11の反対側の上部には
図示しないカムが複数個形成され、カムとカムの間には
狭い凹部と広い凹部が周方向に交互に形成されている。
下部カバー11内には透明な材質で形成された上部カバ
ー14が軸方向に摺動自在に収納され、上部カバー14
内には開閉部材としてのシリンダー15が気密性を保持
することができるように圧入されている。
【0013】上部カバー14の下部側外周には周状の突
起14Aが形成され、突起14Aには上方に突出する複
数のカム14Bが形成されている。また、カム14Bの
下方側にはストッパ突起14Cが形成されている。上部
カバー14のカム14Bは、下部カバー11のカムによ
って形成される狭い凹部に嵌入可能または広い凹部に挿
入可能になっている。
【0014】また、上部カバー14のストッパ突起14
Cは、Lで示す距離だけ下方に上部カバー14を移動さ
せると、アンカーナット12の外周に形成した突起12
Gに当接するかまたはL以上の距離を移動させると、突
起12Gの間の広い凹部に挿入されるようになってい
る。上部カバー14が下側に押されると、シリンダー1
5は上部カバー14と一体で下方にスライドする。シリ
ンダー15の外周には段部15Aが形成され、段部15
Aとアンカーナット12の上部に形成した凹部12Bの
間にはリターンスプリング16が介装されている。上部
カバー14と一体でシリンダー15がリターンスプリン
グ16に抗して下方にスライドするとき、シリンダー1
5の外周に形成した他の段部15Bがアンカーナット1
2の上部に形成した突起12Cの端面12Dに当ると、
シリンダー15は下方へのスライドを停止する。シリン
ダー15には小円筒部15Cが形成され、小円筒部15
Cの外周にはOリング17が介装されており、Oリング
17はタイヤ圧を測定するとき、アンカーナット12の
突起12Cとの間でシールの機能を果す。
【0015】このとき、Oリング17により空間18は
2つの空間18A,18Bに分割され、空間18A内の
圧力はタイヤ圧と同じ高圧になり、空間18B内の空気
は、下部カバー11と上部カバー14の間隙19、下部
カバー11と上部カバー14の空間20、および下部カ
バー11と上部カバー14の間隙21を通って外部に出
る。
【0016】22はスリーブであり、スリーブ22はシ
リンダー15の小円筒部15Cにゆるい嵌合ではめられ
ている。スリーブ22はスリーブ本体22Aとスリーブ
本体22Aから下方に突出する一対のつの部22Bを有
する。つの部22Bはその端部が外側に折り曲げられ折
曲部22Cを有し、その外径はシリンダー15の小円筒
部15Cよりも大きく、組立時にはシリンダー15の小
円筒部15Cの内部の斜面15Dを利用して一対のつの
部22Bを縮めるような力を加えて圧入されている。ス
リーブ22は一旦シリンダー15の小円筒部15Cに圧
入されると、スリーブ本体22Aの外径がシリンダー1
5の小円筒部15Cより大きいので、軸方向には動くこ
とはできるが、小円筒部15Cからは抜けることはな
い。
【0017】スリーブ22の長さはアンカーナット12
の突起12Cの長さとシリンダー15の段部15Bの厚
さの和よりも大きく設定されている。したがって、シリ
ンダー15の段部15Bがアンカーナット12の突起1
2Cの端面12Dに当るまえにスリーブ22がアンカー
ナット12の基端部12Eに当る。このため、移動部材
としてのピストン23がわずかに上方に移動し、Oリン
グ24もわずかに上方に移動する。すなわち、タイヤ圧
の測定時に上部カバー14を押す力を利用してピストン
23をわずかに移動させるようにしている。
【0018】15Gはシリンダー15の小円筒部15C
に一体形成されたプッシュロッドであり、プッシュロッ
ド15Gがアンカーナット12に形成したセンター孔1
2Fを通って図示しないタイヤのバルブの軸を押すと、
タイヤのバルブが開く。タイヤのバルブが開くと空気圧
は、センター孔12Fからスリーブ22とシリンダー1
5の斜面15Dとの間に形成される空気圧室25に導入
され、ピストン23の頭部23Aに作用する。また、ス
リーブ22のスリーブ本体22Aの中央部に形成された
図示しない孔からピストン23の頭部23Aに作用す
る。
【0019】シリンダー15内にはピストン23が摺動
自在に収納され、空気圧がピストン23の頭部23Aに
作用すると、ピストン23はプレッシャースプリング2
6に抗して上方にスライドする。プレッシャースプリン
グ26は上部カバー14の内部に入れられたディスク2
7とピストン23の段部23Bの内壁の間に介装され、
タイヤ圧の測定時の最低圧となるようにプリセット荷重
がかけられている。
【0020】ピストン23の外周にはOリング24が介
装され、Oリング24は空気圧室25の空気圧がピスト
ン23と上部カバー14の間に形成された密閉された室
28に入るのをシールする。この室28の径は、ピスト
ン23の径よりも大きく形成されている。したがって、
ピストン23の移動によって閉じ込められる空気圧を入
れる室28の容量は大きくなるので、ピストン23の移
動によっても空気圧の上昇を低くおさえることができ
る。空気圧室25に空気圧が導入されると、ピストン2
3は、室28の空気圧力とプレッシャースプリング26
のスプリング力の合計値に釣り合う位置まで移動する。
ピストン23の端部には圧力表示のための圧力指示部と
しての耳部23Cが形成されており、耳部23Cと耳部
23Cを含むピストン23の一部は例えば赤色や黄色な
どの目立つ色が着色されている。これに対して、シリン
ダー15の端部から延在して形成された延在部15Eは
黒などの目立たない色で着色される。こうして、耳部2
3Cなどとシリンダー15の延在部15Eは色別される
ようになっている。延在部15Eには表示部15Fが設
けられ、表示部15Fには、圧力値を示す線からなる目
盛と、圧力値を示す数値が印刷で表示されている。延在
部15Eの間にはスリット部が形成され、スリット部に
耳部23Cが嵌合するようになっている。したがって、
表示部15Fと耳部23Cが同一円筒面となっているの
で、見る角度による誤差がなくなる。普通の温度計のよ
うに棒状に耳部23Cが移動して圧力を指示するので目
盛と数値が動くものより読み易くなる。
【0021】また、上部カバー14と一体のシリンダー
15はリターンスプリング16を介してアンカーナット
12により下部カバー11内で回転自在に支持されてい
るので、表示部15Fおよび耳部23Cが自由に回転で
き、見易い状態にすることができる。アンカーナット1
2の内部にはねじ12Hが形成され、ねじ12Hには図
示しないタイヤのバルブ口金部がねじ込まれる。バルブ
口金部は、図示しないチューブの空気口に装着されてお
り、バルブ口金部の内部には図示しないバルブ頭部がね
じ込まれている。バルブ頭部は中央部に孔が穿設され、
この孔にはタイヤのバルブを支持している図示しない軸
が貫通している。図1の左半分に示すようにプッシュロ
ッド15Gが押されていないときはタイヤのバルブは閉
じており、空気圧は空気圧室25に供給されない。図1
の右半分に示すように、プッシュロッド15Gが下側に
押されると、バルブは開放され、チューブ内の空気圧は
センター孔12Fを通って空気圧室25に供給される。
【0022】次に、図2〜図4は下部カバー11を示す
図である。図2は下部カバー11の断面図、図3は図2
の左側面図、図4は図2の右半側面図である。図2〜図
4において、11Cは下部カバー11の下部カバー本体
であり、下部カバー本体11Cの一端部側の内周にはス
プライン11Dが形成され、スプライン11Dの端部で
あってスプライン11D間には突起11Aが形成されて
いる。下部カバー11のスプライン11Dにはアンカー
ナット12のスプライン12Aが嵌合し、突起11Aに
よりアンカーナット12が抜け止めされている。また、
下部カバー本体11Cの他端部側にはカム11Eが形成
され、カム11Eの間には狭い凹部11Fと広い凹部1
1Gが形成されている。
【0023】また、下部カバー本体11Cの外周にはセ
レーション11Bが形成され、下部カバー本体11Cの
内部には空間11Hが形成されている。次に、図5〜図
8は上部カバー14を示す図である。図5は上部カバー
14の正面図、図6は図5の左側面図、図7は図5の右
側面図、図8は上部カバー14の断面図である。
【0024】図5〜図8において、14Dは上部カバー
14の上部カバー本体であり、上部カバー本体14Dの
一端部側には周方向に突起14Aが形成されている。突
起14Aには複数個のカム14Bが一体に形成され、カ
ム14Bの反対側には複数個のストッパ突起14Cが一
体に形成されている。上部カバー本体14D内には空間
14Eが形成され、空間14E内にはシリンダー15が
一体に圧入されている。
【0025】上部カバー14のカム14Bは、普通に使
用する場合には下部カバー11のカム11Eにより形成
される広い凹部11G内において周方向に移動可能であ
り、上部カバー14の押し込みを阻止するロックの場合
には下部カバー11のカム11Eにより形成される狭い
凹部11Fに嵌入する。普通使用の場合には、上部カバ
ー14は下部カバー11に対して周方向に自由に回転で
きるが、ロックの場合には上部カバー14と下部カバー
11は嵌合し、自由に回転できない。
【0026】また、上部カバー14のストッパ突起14
Cは、普通使用の場合には、アンカーナット12の突起
12Gにより形成される広い凹部に挿入され、上部カバ
ー14の押し込みが可能である。一方、ロックの場合に
おいては、上部カバー14のストッパ突起14Cはアン
カーナット12の外周に形成した突起12Gに当接す
る。この場合には、上部カバー14はLで示す距離だけ
押し込まれるがそれ以上は押し込まれない。
【0027】次に、図9〜図12はアンカーナット12
を示す図である。図9はアンカーナット12の正面図、
図10はアンカーナット12の上面図、図11はアンカ
ーナット12の底面図、図12はアンカーナット12の
断面図である。図9〜図12において、12Iはアンカ
ーナット12のアンカーナット本体でり、アンカーナッ
ト本体12Iの外周にはスプライン12Aが形成されて
いる。
【0028】アンカーナット12のスプライン12Aに
は下部カバー11のスプライン11Dが嵌合する。ま
た、アンカーナット12の上部には周状の突起12Cが
形成され突起12Cにはシリンダー15の段部15Bが
当接する。また、アンカーナット12のセンター孔12
Fの外周であって突起12Cの基端部12Eにはシリン
ダー15の段部15Bが突起12Cに当るまえにスリー
ブ22が当ってピストン23がわずかに移動するように
なっている。また、アンカーナット12の内壁にはねじ
12Hが形成され、ねじ12Hには図示しないバルブ口
金部がねじ込まれるようになっている。また、アンカー
ナット12の外周には突起12Gが複数個形成され、ロ
ックにおいて、上部カバー14を押し込むときは、上部
カバー14のストッパ突起14Cがこの突起12Gに当
接し、普通使用の場合における測定時には突起12Gの
間に形成される広い凹部12Jに嵌入されるようになっ
ている。
【0029】次に、作用を説明する。タイヤのチューブ
に空気を入れたら、本実施例のタイヤバルブキャップ1
3を普通のバルブキャップと同じように、タイヤのチュ
ーブの空気口に取り付けたバルブ口金部にねじ込む。こ
の状態は、図1の左半分に示され、シリンダー15のプ
ッシュロッド15Gは、タイヤのバルブの軸に接触して
いない。このため、バルブは閉じており、タイヤのチュ
ーブ内の空気圧はピストン23に作用せず、センター孔
12F、空気圧室25、空間18は大気圧の状態にあ
る。また、シリンダー15および上部カバー14はリタ
ーンスプリング16により上方に押し上げられている。
シリンダー15内に収納されているピストン23は空気
圧が作用しないので、プレッシャースプリング26によ
り付勢されて頭部23Aがシリンダー15の段部15B
の内壁に当接している。
【0030】この普通使用条件においては、図13に示
すように、上部カバー14のカム14Bは下部カバー1
1のカム11Eによって形成される広い凹部11G内に
移動自在に挿入されている。したがって、上部カバー1
4は下部カバー11内において、周方向に自由に回転で
きる。このため、測定時にシリンダー15の表示部15
Fを見易い位置に回転することができる。
【0031】上部カバー14のストッパ突起14Cとア
ンカーナット12の突起12Gの間は、図1の左半分に
示すようにLの距離だけはなれている。ここで、タイヤ
圧を調べるために、上部カバー14を押し込むと、図1
右半分に示すように、上部カバー14とシリンダー15
は一体となってリターンスプリング16に抗して下方に
移動し、シリンダー15の段部15Bがアンカーナット
12の突起12Cの端面12Dに当接すると、上部カバ
ー14とシリンダー15の下方への移動は停止する。
【0032】このとき、シリンダー15の段部15Bが
アンカーナット12の突起12Cの端面12Dに当接す
るまえに、スリーブ22はアンカーナット12の基端部
12Eに当接する。すなわち、スリーブ22の長さは、
アンカーナット12の突起12Cの長さとシリンダー1
5の段部15Bの厚さの和よりも大きいので、ピストン
23はスリーブ22により上方に押されて移動する。こ
のため、シリンダー15に装着されているOリング17
も移動する。
【0033】一方、シリンダー15の下方ヘの移動によ
り、シリンダー15のプッシュロッド15Gがタイヤの
バルブの軸を押すと、タイヤのバルブが開く。タイヤの
バルブが開くと、チューブ内の空気圧はアンカーナット
12のセンター孔12Fを通ってスリーブ22の丸孔お
よび空気圧室25に入り、ピストン23の頭部23Aに
作用し、ピストン23を上方へ押し上げる。このため、
ピストン23はピストン23の背部の室28の空気圧力
とプレッシャースプリング26のスプリング力の合計値
に釣り合う位置まで上方に移動する。
【0034】また、上部カバー14が押され、上部カバ
ー14と一体となってシリンダー15が下方に移動する
と、シリンダー15に装着されたOリング17はアンカ
ーナット12の突起12Cの内壁に接触し、空間18が
2つの空間18A,18Bに分割される。空間18Aの
圧力はタイヤ内の圧力と同一の高圧となり、空間18B
内の空気は、上部カバー14と下部カバー11の間隙1
9を通って空間20に入り、上部カバー14と下部カバ
ー11の間隙21から外部に出る。
【0035】こうして、ピストン23が上方に移動する
と、耳部23Cがタイヤ圧に応じてスリット部内で上方
に移動し、停止したときの表示部15Fの目盛を読み取
ることにより容易にタイヤ圧を測定することができる。
この普通使用における測定条件においては、図14に示
すように、上部カバー14が押し込まれるとき、上部カ
バー14のストッパ突起14Cはアンカーナット12の
突起12Gにより形成される広い凹部12Jに挿入され
る。したがって、上部カバー14の移動の妨げとならな
いので、タイヤ圧を容易に測定することができる。
【0036】次に上部カバー14の一定距離L以上の押
し込みを阻止するロック条件を図15に基づいて説明す
る。図13の普通使用条件からロック条件への変更は、
下部カバー11のカム11Eの高さの分だけ上部カバー
14を押してリターンスプリング16を狭めながら、上
部カバー14を回転し、上部カバー14のカム14Bを
下部カバー11の狭い凹部11Fに嵌入する。この状態
においては、リターンスプリング16により、上部カバ
ー14のストッパ突起14Aとアンカーナット12の突
起12Gの間は距離Lだけはなれている。また、上部カ
バー14は回転方向には動かない。ここで、車速が極端
に上って、上部カバー14、シリンダー15、ピストン
23、プレッシャースプリング26、ディスク27、O
リング17,24の遠心力が強くなり、リターンスプリ
ング16のセット荷重より大きくなって、リターンスプ
リング16を狭めても、図16に示すように、上部カバ
ー14のストッパ突起14Cがアンカーナット12の突
起12Gに当るので、上部カバー14の移動は距離Lだ
けしか生じない。
【0037】したがって、シリンダー15はタイヤのバ
ルブを開放しない。このロック条件においては、タイヤ
圧を測定しようとして上部カバー14を押し込もうとし
ても上部カバー14のストッパ突起14Cがアンカーナ
ット12の突起12Gに当るので、タイヤ圧を測定する
ことができない。例えば、雪路においてチェーンを付け
たとき、チェーンにより上部カバー14が押されても、
上部カバー14は一定距離L以上は移動せず、空気が抜
けることはない。なお、ロック条件から普通使用条件へ
の変更は、下部カバー11のカム11Eの高さの分だけ
上部カバー14を押してリターンスプリング16を狭め
ながら上部カバー14を回転して、上部カバー14のカ
ム14Bを下部カバー11の広い凹部11Gに挿入す
る。
【0038】このように、上部カバー14を一定距離L
以上押し込むことができないようにしたため、超高速で
走行したときも遠心力による空気の抜けを防止すること
ができる。また、雪路でチェーンを付けたとき、チェー
ンが上部カバー14に当って押しても空気の抜けを防止
することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、上部カバーと下部カバーの相対回転を阻止するとと
もに上部カバーの軸方向への所定の距離以上の移動を阻
止するようにしたため、タイヤのバルブを開くことがな
いので、超高速で走行したときも遠心力による空気の抜
けを防止することができる。
【0040】また、雪路でチェーンを付けたときチェー
ンが上部カバーに当って押しても、空気の抜けを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】下部カバーの断面図
【図3】図2の左側面図
【図4】図2の右半断面図
【図5】上部カバーの正面図
【図6】図5の左側面図
【図7】図5の右側面図
【図8】上部カバーの断面図
【図9】アンカーナットの正面図
【図10】アンカーナットの上面図
【図11】アンカーナットの底面図
【図12】アンカーナットの断面図
【図13】普通使用条件の説明図
【図14】普通使用における測定条件の説明図
【図15】ロック条件の説明図
【図16】ロック条件における測定相当条件の説明図
【図17】従来例を示す図
【符号の説明】
11:下部カバー 11A:突起 11B:セレーション 11C:下部カバー本体 11D:スプライン 11E:カム 11F,11G:凹部 11H:空間 12:アンカーナット(アンカーナット部材) 12A:スプライン 12B,12J:凹部 12C,12G:突起 12D:端面 12E:基端部 12F:センター孔 12H:ねじ 12I:アンカーナット本体 13:タイヤバルブキャップ 14:上部カバー 14A:突起 14B:カム 14C:ストッパ突起 14D:上部カバー本体 14E:空間 15:シリンダー(開閉部材) 15A,15B:段部 15C:小円筒部 15D:斜面 15E:延在部 15F:表示部 15G:プッシュロッド 16:リターンスプリング 17,24:Oリング 18,18A,18B,20:空間 19,21:間隙 22:スリーブ 22A:スリーブ本体 22B:つの部 22C:折曲部 23:ピストン(開閉部材) 23A:頭部 23B:段部 23C:耳部 25:空気圧室 26:プレッシャースプリング 27:ディスク 28:室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部カバーと、 該上部カバーと一体で回転自在に設けられ且つ軸方向に
    移動することでタイヤのチューブのバルブを開放して空
    気圧を導入し移動しないときバルブを閉止している開閉
    部材と、 該開閉部材内に収納され開閉部材から導入された空気圧
    により移動する移動部材と、 前記上部カバーが軸方向に摺動自在に収納される下部カ
    バーと、 該下部カバーを固着するとともに前記開閉部材を弾性部
    材を介して支持するアンカーナット部材を備え、 前記上部カバーと前記下部カバーの相対回転を阻止する
    とともに、前記上部カバーの軸方向への所定の距離以上
    の移動を阻止させるロック手段を有することを特徴とす
    るタイヤバルブキャップ。
  2. 【請求項2】前記ロック手段は、前記下部カバーに設け
    られ狭い凹部と広い凹部を形成する複数のカムと、 前記上部カバーに設けられ前記狭い凹部に嵌入または前
    記広い凹部に回転方向に移動自在に挿入される複数のカ
    ムと該カムの反対側に形成された複数のストッパ突起
    と、 前記アンカーナット部材に設けられ前記ストッパ突起が
    支持する複数の突起と前記ストッパ突起が挿入される複
    数の凹部とにより構成されることを特徴とする請求項1
    記載のタイヤバルブキャップ。
JP13639395A 1995-06-02 1995-06-02 タイヤバルブキャップ Pending JPH08326954A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100435269B1 (ko) * 2001-12-13 2004-06-11 기아자동차주식회사 타이어의 압력 제어 장치

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