JPH08325887A - 耳付管状テープ及びそれを用いた衣類 - Google Patents

耳付管状テープ及びそれを用いた衣類

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JPH08325887A
JPH08325887A JP7123829A JP12382995A JPH08325887A JP H08325887 A JPH08325887 A JP H08325887A JP 7123829 A JP7123829 A JP 7123829A JP 12382995 A JP12382995 A JP 12382995A JP H08325887 A JPH08325887 A JP H08325887A
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JP
Japan
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tubular
ears
tape
present
garment
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JP7123829A
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Inventor
Katsuko Horii
克子 堀井
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Wacoal Corp
Original Assignee
Wacoal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 芯材の取り付けとパイピング始末の二つの処
理を同時に行え処理作業を簡易にすることが出来、ま
た、処理された箇所を薄く仕上げることが可能な耳付管
状テープと、着用感が良好で外観のすっきりした前記耳
付管状テープ管状テープを裁端のパイピング始末に用い
た衣類を提供する。 【構成】 中空部5を有する管状部2と偏平な耳部3が
継ぎ目なしに一体的に形成された編物又は織物よりなる
耳付管状テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳付管状テープ及びそ
れを用いた衣類に関するものである。特に本発明は芯材
の取り付けとパイピング始末の二つの処理を同時に行え
処理作業が簡略化され、しかも、処理箇所を薄く仕上げ
ることが出来る耳付管状テープと耳付管状テープを用い
た衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、生地の裁端の始末の方法とし
てパイピングは、生地の裁端をバイヤステープで被覆す
ればよく生地の裁端を折り返す必要がないので作業が容
易であり、生地の裁端の折り返しがないので複数枚の生
地を合わせて処理する場合には比較的厚みを薄く仕上げ
ることが出来、更に表側にテープが現れる場合はテープ
の色を変えるなどして意匠性を高められるなどの理由か
ら衣類、インテリア製品、カバン類などあらゆる生地を
用いた製品の裁端の始末の方法として広く普及してい
る。
【0003】従来のバイヤステープを用いてのパイピン
グ始末箇所の一例の概略斜視図を図20に示すが、17
1がバイヤステープ、172が生地そして173a、1
73bが縫製ラインである。バイヤステープ171は縫
製ライン173aで縫製した後、折り返して生地の裁端
を被覆して縫製ライン173bでバイヤステープ171
と生地172を併せて縫製している。
【0004】また、製品に造型性を付与したり、製品の
形状の保型性を高めるなどの目的で芯材を用いるという
ことは一般的に行われているが、その場合は通常バイヤ
ステープや管状の芯材挿入用テープを用いて芯材は製品
に取り付けられている。
【0005】従って、製品のパイピングによる裁端の始
末と芯材の挿入は別々のテープを用いて別々に行う必要
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バイヤステープを用いてのパイピングは生地が複数枚重
なるため仕上がりが分厚くなる傾向にあると共に、生地
を複数枚重ねての縫製はミシン掛けの際、糸飛びや針落
ちなどのトラブルが起きやすく作業に慎重さを要するの
で作業能率が低下し、特に生地が厚手のものの場合には
その縫製作業は非常に困難であり技術を要するという問
題がある。又、バイヤステープは前述のように一度縫製
した後に折り返して縫製する必要があり作業に手数がか
かるという問題もある。
【0007】また、製品の裁端をパイピングにより始末
しなおかつ芯材を取り付けようとすると、芯材挿入用の
テープとパイピング始末用のテープの二種類のテープを
準備しなければならないのでコストが高くなると共に、
裁端の始末のための作業と芯材挿入のための作業を行う
必要があるので、更に作業に手数がかかるうえ高度な技
術も必要となり、又、出来上がった製品の始末箇所は本
体生地と二種類のテープが重なって縫製されているため
何枚もの生地が重なっており、仕上がりが非常に分厚く
なり好ましくないという問題もある。
【0008】特に、衣類においては外観や肌触りなどの
点から分厚い始末箇所が生じるのは好ましくなく、従っ
て芯材を用いたい箇所についてはパイピングによる始末
を行う事は出来ず、ほかの方法を用いて裁端の始末をす
るか裁端の始末をせずに芯材の取り付けを行う必要があ
り、裁端の始末をせずに芯材を取り付けた場合は生地の
裁端は着用と洗濯を繰り返すうちにさばけていく傾向に
あるので、裁端からさばけた繊維の屑がでる、縫い代が
少ない場合にはほつれが生じるなどの問題があり、又、
肌に直接触れる衣服に於いては、裁端部分の露出してい
る繊維やさばけた繊維の屑が肌に当たりチクチクして着
用感が著しく低下するという問題もある。
【0009】本発明は、上記の問題点を解消し、芯材の
取り付けとパイピング始末の二つの処理を同時に行え処
理作業を簡易にすることが出来、また、処理された箇所
を薄く仕上げることが可能な耳付管状テープを提供する
ことを目的とするものである。
【0010】また、そのほか後述する本発明の各好まし
い態様に於いては、前記目的のほかに、それぞれ各態様
に応じて更に次のような目的を有する。すなわち、更に
本発明は、処理箇所を更に薄く仕上げることが出来る耳
付管状テープを提供することを目的とする。
【0011】更に、本発明の別の目的は、製造の容易な
耳付管状テープを提供することを目的とする。また、更
に、本発明の別の目的は、処理作業が行いやすく実用性
の高い耳付管状テープを提供することを目的とする。
【0012】また、更に、本発明の別の目的は、テープ
の折り返し作業が容易で折り返し箇所をうすく仕上げる
ことが出来る耳付管状テープを提供することを目的とす
る。また、更に、本発明の別の目的は、より製品の安全
性を高めることが出来る耳付管状テープを提供すること
を目的とする。
【0013】また、更に、本発明の別の目的は、縫製作
業が容易に行え縫製処理箇所を更に薄く仕上げることが
出来る耳付管状テープを提供することを目的とする。ま
た、更に、本発明の別の目的は、被覆作業が容易に行え
処理時間を短縮することが出来る耳付管状テープを提供
することを目的とする。
【0014】次に、本発明は、前述の問題点を解決し、
着用感が良好な外観のすっきりした衣類を提供すること
を目的とする。また、そのほか後述する本発明の各好ま
しい態様に於いては、前記目的のほかに、それぞれ各態
様に応じて更に次のような目的を有する。
【0015】すなわち、本発明の別の目的は、簡単に芯
材が取り付けられる衣類を提供することを目的とする。
更に、本発明の別の目的は、前記機能がより効果的に発
揮される衣類を提供することを目的とする。
【0016】また、更に、本発明の別の目的は、前記機
能がより効果的に発揮される補整効果のある衣類を提供
することを目的とする。また、更に、本発明の別の目的
は、着用感が良好な前記機能がより効果的に発揮される
衣類を提供することを目的とする。
【0017】また、更に本発明の別の目的は、着用感が
良好な前記機能がより有効に発揮される特定の衣類を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明の耳付管状テープの構造は次の構成を有する
ものである。
【0019】(1)管状部と耳部が一体的に形成された
編物又は織物よりなることを特徴とする耳付管状テー
プ。 (2)耳部が端始末不要の一枚構造の耳部よりなる前記
(1)項に記載の耳付管状テープ。
【0020】(3)管状部と耳部が一体的に編成された
織物よりなる前記(1)項または(2)項のいずれかに
記載の耳付管状テープ。 (4)管状部の幅が4mm〜15mm、耳部の幅が4m
m〜15mmである前記(1)〜(3)項のいずれかに
記載の耳付管状テープ。
【0021】(5)管状部と耳部との境目に一体的に形
成される薄肉部が設られてなる前記(1)〜(4)項の
いずれかに記載の耳付管状テープ。 (6)管状部に一体的に形成される肉厚部が設けられて
なる前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の耳付管状
テープ。
【0022】(7)管状部の耳部との逆側に一体的に形
成される端始末不要の一枚構造の縁部が設けられてなる
前記(1)〜(6)項のいずれかに記載の耳付管状テー
プ。 (8)管状部と耳部の境目に耳部が折り返された状態で
結合している一体的に形成されたつまみ部を設けられて
なる前記(1)〜(7)項のいずれかに記載の耳付管状
テープ。
【0023】(9)前記(1)〜(8)項のいずれかに
記載の耳付管状テープが生地の裁端のパイピング始末に
用いられてなる衣類。 (10)耳付管状テープの管状部に芯材が挿入されてな
る前記(9)項に記載の衣類。
【0024】(11)衣類が乳房カップ部を有する女性
用衣類であって、前記衣類の乳房カップ部に耳付管状テ
ープが用いられてなる前記(9)項または(10)項の
いずれかに記載の衣類。
【0025】(12)衣類が乳房カップ部を有する女性
用衣類であって、前記衣類の乳房カップくり部に耳付管
状テープが用られて、耳付管状テープの管状部に芯材が
挿入されてなる前記(9)項に記載の衣類。
【0026】(13)耳付管状テープが衣類の肌側に耳
付管状テープの耳部が配置されるよう用いられ、かつ、
耳付管状テープの管状部に芯材が挿入されてなる前記
(9)項に記載の衣類。
【0027】(14)衣類が下着類または水着である
(9)〜(13)項のいずれかに記載の衣類。
【0028】
【作用】
(1)本発明の耳付管状テープは、管状部と耳部が一体
的に形成された編物又は織物よりなる耳付管状テープで
あるので、管状部に芯材を挿入しながら耳部で素材の裁
端を被覆するパイピング始末を行う事が出来るので、芯
材の取り付けとパイピング始末の二つの処理が同時に行
う事が可能となる耳付管状テープが提供出来る。しか
も、本発明によると、芯材の取り付けとパイピング始末
の二つの処理が一つの工程の中で行われるのでその処理
作業は複雑な技術を必要とせず容易なものとなり作業時
間も短縮出来る。又、芯材の取り付けとパイピング始末
の二つの処理を一つのテープを用いて行うので、パイピ
ング始末用と芯材取り付け用の2種類のテープを準備す
る必要がないのでコストを安くすることが出来ると共
に、2種類テープを用いた時に比べて処理された箇所を
薄く仕上げることが出来る。
【0029】又、本発明の耳付管状テープにおいては管
状部と耳部が一体的に形成されているので、別々に作成
された管状部と耳部を縫製などの手段を用いて継いでテ
ープを形成する場合に比べテープ自体の厚みも薄くする
ことが出来る。
【0030】更に、本発明の耳付管状テープは継ぎ目の
ない管状部の中空部に芯材を挿入することが出来るので
管状部のない通常のテープを折り返して形成した芯材挿
入用テープとした場合に比べ、芯材を挿入する箇所が明
瞭となり芯材挿入作業が容易に行えると共に、しかも管
状部には継ぎ目がないので管状部の厚みも薄くすること
が出来る。
【0031】前述のように、本発明の耳付管状テープは
全体としてその厚みが薄く、しかも、折り返し構造など
もなく簡単な構造なので、芯材を挿入せずにパイピング
始末のみ行う際のテープとして用いても、容易に作業を
行うことが出来ると共に処理箇所も薄く仕上げることが
出来るという機能を発揮する。従って、本発明の耳付管
状テープを準備すると、芯材を取り付けてのパイピング
始末にも通常のパイピング始末にも用いることが出来る
という利便を有する。
【0032】(2)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、耳部が端始末不要の一枚構造の耳部よりなる本発
明の好ましい態様とすることにより、耳部がさばけるこ
とがないので耳部を端始末のために折り返す必要がなく
本発明の耳付管状テープを用いての処理箇所を更に薄く
仕上げることが出来、前述した本発明の機能を好適に発
揮しうる耳付管状テープを提供出来る。
【0033】(3)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部と耳部が一体的に編成された織物よりなる
本発明の好ましい態様とすることにより、製造が容易で
あり本発明の前述した機能を有する耳付管状テープを提
供出来る。
【0034】(4)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部の幅が4mm〜15mm、耳部の幅が4m
m〜15mmである本発明の好ましい態様とすることに
より、管状部は芯材を挿入するのに適当な幅となり、ま
た、耳部も通常のパイピング始末に用いられる程度の幅
となるので、処理作業が行いやすく実用性の高い前述し
た本発明の機能を有する耳付管状テープを提供できる。
【0035】(5)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部と耳部との境目に一体的に形成される薄肉
部が設られてなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、裁端をテープを折り返して被覆する際に、管状部と
耳部の境目に薄肉部があることにより折り返し箇所が明
瞭になると共に比較的薄く形成された薄肉部で簡単に折
り返すことが出来るので折り返し作業を容易にすること
が出来る、また、折り返し箇所を薄くすっきりと仕上げ
ることが出来製品の仕上がりの外観も美しくすることが
出来る前述した本発明の機能を有する耳付管状テープを
提供できる。
【0036】(6)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部に一体的に形成される肉厚部が設けられて
なる本発明の好ましい態様とすることにより、肉厚部で
は挿入された芯材の突き抜けが的確に防止できるので人
体の肌側に面する部分など芯材の突き抜けが特に問題に
なる箇所に肉厚部が配されるよう本発明の耳付管状テー
プを取り付けることが好ましく、より製品の安全性を高
めることが出来る前述した本発明の機能を有する耳付管
状テープを提供できる。
【0037】(7)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部の耳部との逆側に端始末不要の一枚構造の
一体的に形成される縁部が設けられてなる本発明の好ま
しい態様とすることにより、管状部と耳部の境目でテー
プを折り返し裁端を被覆した後に、折り返されて相対す
るテープの縁とその間に挟まれる布地をあわせて縫製処
理する際に管状部の側では縁部を縫製処理すればよいの
で、縁部があることにより縫製する箇所が明瞭に分かり
縫製作業が行いやすく、また、縁部は一枚構造なので縫
製処理された箇所を更に薄く仕上げることが出来る前述
した本発明の機能を有する耳付管状テープを提供でき
る。
【0038】(8)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部と耳部の境目に耳部が折り返された状態で
結合している一体的に形成されたつまみ部を設けられて
なる本発明の好ましい態様とすることにより、テープの
管状部と耳部の境目が初めから折り返されているので裁
端をテープで被覆する際に折り返し作業が不要となり、
被覆作業が容易になると共に被覆作業に要する時間を短
縮することが出来る前述した本発明の機能を有する耳付
管状テープを提供できる。
【0039】(9)本発明の衣類は、前述したいずれか
の耳付管状テープが生地の裁端のパイピング始末に用い
られているので、衣類を構成する生地の裁端のパイピン
グ始末による処理箇所を薄く仕上げることが可能とな
る。従って、衣類においてはその着用感や外観が特に重
要となるが、裁端の処理箇所が分厚くならないのでごろ
つきなどが生じることもなく着用感が良好な、また、外
観も厚ぼったくなくすっきりとした衣類とすることが出
来る。
【0040】また、耳付管状テープは芯材を挿入して用
いることも芯材を挿入せずに用いることも出来るので、
一つのテープを準備するだけで芯材を挿入する箇所と芯
材を挿入しない箇所の両方の裁端の始末を行う事が出来
るので、合理的で衣類を低コストに仕上げることが出来
る。
【0041】(10)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、耳付管状テープの管状部に芯材が
挿入されてなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、衣類においては、衣類の形態を保持する、造型性を
高める、また、人体に対する補整機能を付与するなどの
目的から芯材を用いることは頻繁に行われるが、耳付管
状テープは前述した作用を有するので、その取り付け作
業や芯材挿入作用は容易に行う事が出来、また、耳付管
状テープを用いて処理した箇所は薄く仕上げることが出
来るので、芯材を付与したい目的箇所に極めて簡単に芯
材を取り付ける事が可能で、しかも、仕上がりの外観が
美しく着用感の良好な衣類を提供することが出来る。
【0042】(11)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、衣類が乳房カップ部を有する女性
用衣類であって、前記衣類の乳房カップ部に耳付管状テ
ープが用いられてなる本発明の好ましい態様とすること
により、女性用衣類の乳房カップ部においては、厚みが
薄くなる、生地の裁端を確実に被覆して裁端部分が肌に
触れて着用感が低下するのを防止出来るなどの目的から
裁端の始末としてパイピング始末はよく行われると共
に、特にその形態保持性、造型性、人体の補整機能など
を目的として、芯材を例えば乳房カップ部の乳房カップ
上辺部、乳房カップ中央部、乳房カップくり部などに用
いることは一般的であるので、前述した本発明の機能が
より効果的に発揮される衣類を提供できる。
【0043】(12)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、衣類が乳房カップを有する女性用
衣類であって、前記衣類の乳房カップくり部に耳付管状
テープが用られて、耳付管状テープの管状部に芯材が挿
入されてなる本発明の好ましい態様とすることにより、
女性用衣類の乳房カップ部の乳房カップくり部に芯材を
用いることは乳房の形状を効果的に補整する為には特に
有効であり頻繁に行われ、処理作業の容易さ、処理時間
の短縮、着用感の向上、仕上がりの美しさが要求される
が、これらの要求に応じ前述した本発明の機能がより効
果的に発揮される衣類を提供できる。
【0044】(13)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、耳付管状テープが衣類の肌側に耳
付管状テープの耳部が配置されるよう用いられ、かつ、
耳付管状テープの管状部に芯材が挿入されてなる本発明
の好ましい態様とすることにより、芯材の挿入された管
状部が肌側に存し芯材の厚みの突起が肌に押圧されるこ
とがなくなり着用感が向上すると共に、より前述した本
発明の機能を有効に発揮しうる衣類を提供できる。
【0045】(14)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、衣類が下着類または水着である本
発明の好ましい態様とすることにより、下着類や水着は
通常素肌に直接もしくは極めて素肌に近く着用される衣
類であるので着用感が特に問題となるが、裁端の始末を
確実にテープで被覆して行う事が出来て、しかも薄く仕
上がるので、着用感が良好な本発明の前述した機能を有
効に発揮しうる衣類を提供出来る。
【0046】
【実施例】以下、本発明の理解を容易にするために、図
面を参照しながら、具体例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこの具体例のもののみに限定されるもので
はない。
【0047】まず図1から図6で本発明の耳付管状テー
プの幾つかの態様とその使用方法について説明する。図
1は本発明の耳付管状テープの概略斜視図である。1が
本発明の耳付管状テープで、2が管状部、3が耳部、点
線で示す4が管状部と耳部の境目、5が管状部内の中空
部である。
【0048】本発明の耳付管状テープ1は、図1で示す
ように中空部5を有する管状部2と偏平な耳部3が継ぎ
目なしに一体的に形成された編物又は織物である。この
構造については、図3から図6で示す他の態様において
も同様である。
【0049】図2は図1の耳付管状テープの使用の状態
の一例を示す端面概念図である。耳付管状テープ1を管
状部と耳部の境目4で折り返して生地11の裁端を被覆
するパイピング始末を行い、中空部5には芯材10を挿
入して縫製ライン12で耳付管状テープの管状部2、耳
部3及び生地11が同時に縫製処理されている。尚、テ
ープの生地への取り付けは縫製の他に樹脂接着などでも
行える。
【0050】パイピングとは生地の裁端をテープ状物で
被覆する生地の裁端始末の手法の一つである。このよう
に、本発明の耳付管状テープにおいては、管状部に芯材
を挿入しながら耳部で素材の裁端を被覆するパイピング
始末を行う事が出来るので、芯材の取り付けとパイピン
グ始末の二つの処理が同時に行う事が可能となる。しか
も、芯材の取り付けとパイピング始末の二つの処理が一
つの工程の中で行われるので、その処理作業は複雑な技
術を必要とせず容易なものとなり作業時間も短縮出来
る。又、芯材の取り付けとパイピング始末の二つの処理
を一つのテープを用いて行うので、パイピング始末用と
芯材取り付け用の2種類のテープを準備する必要がない
のでコストを安くすることが出来ると共に、2種類テー
プを用いた時に比べて処理された箇所を薄く仕上げるこ
とが出来る。
【0051】又、管状部と耳部が一体的に形成されてい
るので、別々に作成された管状部と耳部を縫製などの手
段を用いて継いでテープを形成する場合に比べテープ自
体の厚みも薄くすることが出来る。
【0052】更に、継ぎ目のない管状部の中空部に芯材
を挿入することが出来るので折り返し構造をもつテープ
を用いて芯材挿入用テープとした場合に比べ、芯材を挿
入する箇所が明瞭となり芯材挿入作業が容易に行えると
共にしかも管状部には継ぎ目がないので管状部の厚みも
薄くすることが出来る。
【0053】しかも、全体としてその厚みが薄く、しか
も、折り返し構造などもなく簡単な構造なので、芯材を
挿入せずにパイピング始末のみ行う際のテープとして用
いても、容易に作業を行うことが出来ると共に処理箇所
も薄く仕上げることが出来る。従って、本発明の耳付管
状テープを準備すると、芯材を取り付けてのパイピング
始末にも通常のパイピング始末にも用いることが出来る
という利便を有する。
【0054】本発明において、耳付管状テープの耳部が
裁端の始末不要の一枚構造の耳部とすると、耳部がさば
けることがないので耳部を端始末のために折り返す必要
がなく処理箇所を更に薄く仕上げることが出来て好まし
い。
【0055】また、本発明の耳付管状テープを、織物よ
り形成すると製造が容易であり好ましい。尚、図1の態
様の耳付管状テープは、例えば、2本針タイプのニード
ル織機を用いて、耳部から織り始め管状部と耳部の境目
まで織り上げた後に、たて糸を例えば1本おきに均等に
2等分してそれぞれによこ糸を通して2枚に織り上げ、
最後に2等分されたたて糸を合わせてよこ糸を通して2
枚を連結させ管状部を形成して得られるが、製法はこの
方法に限られるものではないのはもちろんである。
【0056】更に、本発明の耳付管状テープは、管状部
の幅を4mm〜15mm好ましくは9〜11mm、耳部
の幅を4mm〜15mm好ましくは9〜11mmのもの
とすると、管状部は芯材を挿入するのに適当な幅とな
り、また、耳部も通常のパイピング始末に用いられる程
度の幅となるので、処理作業が行いやすく実用性が高く
なり好ましい。特に、テープ全体の幅を18mm〜22
mmとすることが好ましい。
【0057】尚、本発明の耳付管状テープでは、管状部
の厚みを0.8mm〜1.3mm、耳部の厚みを0.4
mm〜0.5mmとすると、特にテープ自体を薄く仕上
げることが出来て好ましい。
【0058】図3は本発明の耳付管状テープの別の態様
を示した概略斜視図である。図1に示す態様と主に異な
る点は、管状部2と耳部3との境目4に一体的に形成さ
れるドットを施して図示した薄肉部6が設けられている
点である。
【0059】薄肉部はその厚みが耳部よりも薄くなって
おり、0.2〜0.25mmの厚みとすることが好まし
い。この様な態様とすることにより、前述した本発明の
機能に加え、耳付管状テープの折り返し箇所となる管状
部と耳部の境目が明瞭になるとともに比較的薄く形成さ
れた薄肉部で簡単に折り返すことが出来るので折り返し
作業が容易になり、また、返し箇所を薄くすっきりと仕
上げることが出来製品の仕上がりの外観も美しくするこ
とが出来好ましい。
【0060】尚、本態様の耳付管状テープを製造する場
合にも基本的には、例えば前述した様な2本針タイプの
ニードル織機を用いる方法が採用でき、耳部から織り始
め管状部と耳部の境目でよこ糸を細くしたり目付を減ら
すことによりその厚みが耳部よりも薄くなる薄肉部を織
り上げた後に、たて糸を例えば1本おきに均等に2等分
してそれぞれに耳部に用いたのと同じよこ糸を通して2
枚に織り上げ、最後に2等分されたたて糸を合わせてよ
こ糸を通して2枚を連結させ管状部を形成して得られる
が、製法はこの方法に限られるものではないのはもちろ
んである。
【0061】図4は本発明の耳付管状テープの別の態様
を示した概略斜視図である。図1に示す態様と主に異な
る点は、管状部2に一体的に形成される肉厚部2aが設
けられている点である。
【0062】肉厚部はその厚みが管状部の他の箇所より
も厚くなっており、例えば肉厚部の厚みを0.8mm、
管状部の厚みを0.4mmの厚みとすることにより本態
様の耳付管状テープは得られる。
【0063】この様な態様とすることにより、前述した
本発明の機能に加え、肉厚部では挿入された芯材の突き
抜けが的確に防止できるので人体の肌側に面する部分な
ど芯材の突き抜けが特に問題になる箇所に肉厚部が配さ
れるよう取り付けることにより製品の安全性を高めるこ
とが出来好ましい。
【0064】尚、本態様の耳付管状テープを製造する場
合にも基本的には、例えば前述した様な2本針タイプの
ニードル織機を用いる方法が採用でき、耳部から織り始
め管状部と耳部の境目まで織り上げた後に、たて糸を例
えば1本おきに均等に2等分して一方には耳部に用いた
のと同じよこ糸を通し、もう一方にはそれよりも太い糸
を通して厚みのました肉厚部を形成し、最後に2等分さ
れたたて糸を合わせてよこ糸を通して2枚を連結させ管
状部を形成して得られるが、製法はこの方法に限られる
ものではないのはもちろんである。
【0065】図5は本発明の耳付管状テープの別の態様
を示した概略斜視図である。図1に示す態様と主に異な
る点は、管状部2の耳部3との逆側に一体的に形成され
る端始末不要の一枚構造の縁部7が設けられている点で
ある。8は管状部2と縁部7の境目である。
【0066】縁部はその厚みを1.2mm〜2.0mm
の厚みとすることが好ましい。この様な態様とすること
により、前述した本発明の機能に加え、管状部と耳部の
境目でテープを折り返し裁端を被覆した後に、折り返さ
れて相対するテープの縁とその間に挟まれる布地をあわ
せて縫製処理する際に管状部の側では縁部を縫製処理す
ればよいので、縁部があることにより縫製する箇所が明
瞭に分かり縫製作業が行いやすく、また、縁部は一枚構
造なので縫製処理された箇所を更に薄く仕上げることが
出来好ましい。
【0067】尚、本態様の耳付管状テープを製造する場
合にも基本的には、例えば前述した2本針タイプのニー
ドル織機を用いる方法が採用でき、耳部から織り始め管
状部と耳部の境目まで織り上げた後に、たて糸を例えば
1本おきに均等に2等分してそれぞれによこ糸を通して
2枚に織り上げ、最後に2等分されたたて糸を合わせて
よこ糸を通して2枚を連結させ管状部とし、そのまま織
り進み縁部を形成することにより得られるが、製法はこ
の方法に限られるものではないのはもちろんである。
【0068】図6は本発明の耳付管状テープの別の態様
を示した概略斜視図である。図1に示す態様と主に異な
る点は、管状部2と耳部3との境目4に耳部3が折り返
された状態で結合している一体的に形成されたつまみ部
8が設けられている点である。
【0069】つまみ部の厚みは、0.4mm〜0.5m
mの厚みとすることが好ましい。この様な態様とするこ
とにより、前述した本発明の機能に加え、テープの管状
部と耳部の境目が初めから折り返されているので裁端を
テープで被覆する際に折り返し作業が不要となり、被覆
作業が容易になると共に要する時間を短縮することが出
来好ましい。
【0070】尚、本態様の耳付管状テープは、例えば3
本針タイプのニードル織機を用いて、つまみ部から織り
始め管状部と耳部の境目まで織り上げた後に、たて糸を
例えば1本づつ順番に3等分してそれぞれによこ糸を通
して3枚に織り上げ、そのうち片側1枚を耳部とし、残
りの2枚を最後にたて糸を合せてよこ糸を通してその2
枚を連結させることにより管状部を形成して得られる
が、製法はこの方法に限られるものではないのはもちろ
んである。
【0071】次に、図7〜図16では本発明の理解を容
易にするために、本発明の耳付管状テープを用いた衣類
と取り付け方法について幾つかの例を挙げてより具体的
に説明する。
【0072】尚、本発明でいう衣類とは身体に着用する
製品を指し、衣服のみならず靴、帽子などの製品も含む
意味である。また、乳房カップを有する女性用衣類と
は、ブラジャー、ボディスーツ、ビスチェ、スリーイン
ワン、ブラスリップ、ブラキャミソール、ブラテディな
どの乳房カップを有する下着類のほかに、水着、レオタ
ード、ビスチェタイプのアウターウェアなど乳房カップ
を有する女性用衣類全般を指す。
【0073】下着類としては前述の乳房カップを有する
下着類の他に、ガードル、コルセット、ウェストニッパ
ーなどを含む。図7は本発明のブラジャーの正面側の概
略斜視図である。70はブラジャー、71は乳房カップ
部、72は乳房カップくり部、73はカップ表布、74
は土台布である。1は本発明の耳付管状テープであるが
外観上テープはテープが現出しないので点線で示してい
る。また、カップ表布の裏側には図示していないがカッ
プ裏布が取り付けられている。
【0074】本態様においては、耳付管状テープ1は、
乳房カップ部71の乳房カップくり部72において肌側
に耳付管状テープ1の耳部3が配置されるように用いら
れている。
【0075】図8〜図10は耳付管状テープの取り付け
方法の幾つかの具体例を示す、図7のブラジャーのA−
A′切断面の端面概念図である。図8のA−A′切断面
の端面概念図で示す取り付け方法では、耳付管状テープ
1は耳部3が肌側となるような配置でカップ表布73と
カップ裏布75の裁端を被覆して芯材10を挿入し、土
台布とともに縫製ライン76で縫製されている。
【0076】図9のA−A′切断面の端面概念図で示す
取り付け方法において図8に示した方法との主な違いは
土台布74の裁端も耳付管状テープ1で被覆されている
点である。
【0077】図10のA−A′切断面の端面概念図で示
す取り付け方法において図8に示した方法との主な違い
は耳付管状テープ1は裏カップ布75の裁端のみ被覆し
ており表カップ布73は被覆されていない点である。
【0078】尚、肌側とは相対的な場所を指すので、必
ずしも肌に接するように耳部が配置される必要はなく、
生地の裁端を被覆する際、どちらの側に耳部が配置され
るかを示している。
【0079】本態様において、耳付管状テープを図8〜
図10の取り付け方法に示すような配置とすると、芯材
の挿入された管状部が肌側に存ることで芯材の厚みの突
起が肌に押圧されることがなくなり着用感が向上し好ま
しい。しかも、少なくとも肌側には裁端が現出しないの
で裁端部分の露出している繊維やさばけた繊維の屑が肌
に当たりチクチクすることもなくなり好ましい。ただ
し、耳付管状テープの取り付け方法はこれらの方法に限
られるものでない。また、肌側に管状部が配置されるよ
うに取り付けられたとしても、耳付管状テープの厚みが
薄いので従来のものよりも着用感を良好とすることが出
来る。
【0080】また本態様においては、前述の機能を有す
る耳付管状テープが裁端の始末に用いられているので、
パイピング始末による処理箇所を薄く仕上げることが可
能となり、裁端の処理箇所が分厚くならないのでごろつ
きなどが生じることもなく着用感が良好で、また、外観
も厚ぼったくなくすっきりとしたブラジャーとすること
が出来る。
【0081】更に、本態様においては、耳付管状テープ
1の管状部2に芯材10が挿入されてなる衣類であるの
で、衣類の形態を保持する、造型性を高める、また、人
体に対する補整機能を付与するなどが可能となり、しか
も、芯材を付与したい目的箇所に極めて簡単に芯材を取
り付ける事が可能で、仕上がりの外観が美しく着用感の
良好なブラジャーとすることが出来る。
【0082】尚、芯材としては通常用いられている金
属、樹脂等からなる芯材が用いられる。図11は本発明
の別の態様のブラジャーの正面側の概略斜視図である。
【0083】本態様においては、ブラジャー80の乳房
カップ部81において、その乳房カップ前上辺部82に
カップ布83の裁端を被覆するように耳付管状テープ1
が取り付けられ更に芯材(図示せず)が挿入されてい
る。本態様における耳付管状テープの取り付けは、例え
ば図2に示した方法で行う事が出来るがこの方法に限ら
れるものではない。
【0084】以上の態様とすることにより、乳房カップ
部が安定し造型性が高められる。また、形態保持性、人
体の補整機能が優れ、しかも、処理作業が容易で処理時
間の短縮された、着用感の良好な仕上がりの美しいブラ
ジャーとすることが出来る。
【0085】図12は本発明のウェストニッパーの正面
側の側概略斜視図である。本態様においては、ウェスト
ニッパー120の本体布121、121′のフロントと
サイドのそれぞれ2箇所、併せて4箇所に縦方向に本発
明の耳付管状テープ1が肌側に耳部が配置されるように
用いられ芯材が挿入されている。
【0086】図13は、図12のB−B′切断面の端面
概念図であるが、耳付管状テープ1で本体布121、1
21′の裁端を耳部3が肌側に配置されるように被覆し
て、本体布121を折り返し縫製ライン122で、本体
布121、121′、耳付管状テープ1を縫着した後に
芯材10を挿入している。尚、図13で示したのは耳付
管状テープの取り付け方法の一例でこの方法に限られる
ものではない。
【0087】以上の態様とすることにより、人体のウェ
スト部に芯材が食い込むことが防止され着用感を良好に
することが出来る。また、形態保持性、造型性、人体の
補整機能が優れ、しかも、処理作業が容易で処理時間の
短縮された、仕上がりの美しいウェストニッパーとする
ことが出来る。
【0088】図14は本発明のハイウェストガードルの
正面側の概略斜視図である。本態様においては、ハイウ
ェストガードル130のウエスト近傍のフロント部の2
箇所に縦方向に本発明の耳付管状テープ1が肌側に耳部
が配置されるように用いられ芯材(図示せず)が挿入さ
れている。本態様における耳付管状テープの取り付け
は、例えば図13に示した方法で行う事が出来るがこの
方法に限られるものではない。
【0089】以上の態様とすることにより、人体のウェ
スト部に芯材が食い込むことが防止され着用感を良好に
することが出来る。また、形態保持性、造型性、人体の
補整機能が優れ、しかも、処理作業が容易で処理時間の
短縮された、仕上がりの美しいハイウェストガードルと
することが出来る。
【0090】図15は本発明のショートガードルの背面
側の概略斜視図である。本態様においては、ショートガ
ードル140の後側の裾に本発明の耳付管状テープ1が
用いられ芯材(図示せず)が挿入されている。本態様に
おける耳付管状テープの取り付けは、例えば耳部が肌側
となる様な配置で図2に示した方法で行う事が出来るが
この方法に限られるものではない。
【0091】以上の態様とすることにより、裾のずれ上
がりなどの着崩れが防止出来る。また、形態保持性、造
型性、人体の補整機能が優れ、しかも、処理作業が容易
で処理時間の短縮された、着用感の良好な仕上がりの美
しいショートガードルとすることが出来る。
【0092】図16は本発明のシャツの正面側の概略斜
視図である。本態様においては、シャツ150の本体布
151、151′のアームホールの縫い代のパイング始
末時に本発明の耳付管状テープ1が用いられ芯材が挿入
されている。
【0093】図17は、図16のC−C′切断面の端面
概念図であるが、耳付管状テープ1で本体布151、1
51′の裁端を耳部3が肌側に配置されるように被覆し
て、縫製ライン152で、本体布151、151′、耳
付管状テープ1を縫着した後に芯材10を挿入して本体
布151を折り返し縫製ラインが表側に現出しない構成
となっている。尚、図15で示したのは耳付管状テープ
の取り付け方法の一例でこの方法に限られるものではな
い。
【0094】以上の態様とすることにより、動きや経時
にによる型くずれが防止され美しいシルエットの保持が
可能な形態保持性を有し、造型性に優れ、しかも、処理
作業が容易で処理時間の短縮された、着用感の良好な仕
上がりの美しいシャツとすることが出来る。
【0095】図18は本発明のハイウェストスカートの
正面側の概略斜視図である。本態様においては、ハイウ
ェストスカート160のウエスト近傍のフロント部の2
箇所の切り込みダーツ位置で本体布161、161′に
縦方向に本発明の耳付管状テープ1が用いられ芯材が挿
入されている。尚、本体布161、161′は一連の布
であるが説明を容易にする為に人体の左手側のダーツ箇
所においてフロント側を本体布161、サイド側を本体
布161′とする。
【0096】図19は、図18のD−D′切断面の端面
概念図であるが、耳付管状テープ1で本体布161、1
61′の裁端を耳付管状テープ1の耳部3が肌側に配置
されるように被覆して、縫製ライン162で、本体布1
61、161′、耳付管状テープ1を縫着した後に芯材
10を挿入して本体布161′を折り返し、縫製ライン
162′で、本体布161、161′、耳付管状テープ
1を縫着している。縫製ライン162は表に現出せず、
縫製ライン162′は表に現出する構成となっている。
尚、図19で示したのは耳付管状テープの取り付け方法
の一例でこの方法に限られるものではない。
【0097】以上の態様とすることにより、着崩れを防
止し美しいシルエットの保持が可能な形態保持性を有
し、造型性に優れ、しかも、処理作業が容易で処理時間
の短縮された、着用感の良好な仕上がりの美しいハイウ
ェストスカートとすることが出来る。
【0098】その他、本発明の耳付管状テープは帽子の
つばの縁、スリッパやパンプスなどの履物の履き込み口
などにも用いると好適である。前述した実施例では、い
ずれも耳付管状テープに芯材を挿入して用いた衣類につ
いて説明したが、耳付管状テープは芯材を挿入して用い
ることも芯材を挿入せずに用いることも出来る。従っ
て、本発明の耳付管状テープを準備するだけで芯材を挿
入する箇所と芯材を挿入しない箇所の両方の裁端の始末
を行う事が出来るので、合理的で衣類を低コストに衣類
を仕上げることが出来る。
【0099】また、本発明の耳付管状テープは衣類以外
でも、カバンや財布の縁、クッションの縁などいろいろ
な製品に用いることが出来る。
【0100】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1)本発明は、芯材の取り付けとパイピング始末の二
つの処理が同時に行う事が可能となり、処理作業が容易
で、処理された箇所を薄く仕上げることが出来ると共
に、芯材を取り付けてのパイピング始末にも通常のパイ
ピング始末にも用いることが出来る耳付管状テープを提
供出来る。
【0101】(2)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、耳部が端始末不要の一枚構造の耳部よりなる本発
明の好ましい態様とすることにより、本発明の耳付管状
テープを用いての処理箇所を更に薄く仕上げることが出
来、前述した本発明の機能を好適に発揮しうる耳付管状
テープを提供出来る。
【0102】(3)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部と耳部が一体的に編成された織物よりなる
本発明の好ましい態様とすることにより、製造が容易で
あり、前述した本発明の機能を有する耳付管状テープを
提供出来る。
【0103】(4)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部の幅が4mm〜15mm、耳部の幅が4m
m〜15mmである本発明の好ましい態様とすることに
より、処理作業が行いやすく実用性の高い、前述した本
発明の機能を有する耳付管状テープを提供できる。
【0104】(5)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部と耳部との境目に一体的に形成される薄肉
部が設られてなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、裁端をテープを折り返して被覆する際の折り返し作
業が容易で、また、折り返し箇所を薄くすっきりと仕上
げることが出来て製品の仕上がりの外観も美しくするこ
とが出来る、前述した本発明の機能を有する耳付管状テ
ープを提供出来る。
【0105】(6)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部に一体的に形成される肉厚部が設けられて
なる本発明の好ましい態様とすることにより、肉厚部で
は挿入された芯材の突き抜けが的確に防止し製品の安全
性を高めることが出来る、前述した本発明の機能を有す
る耳付管状テープを提供出来る。
【0106】(7)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部の耳部との逆側に端始末不要の一枚構造の
一体的に形成される縁部が設けられてなる本発明の好ま
しい態様とすることにより、縁部があることにより縫製
する箇所が明瞭に分かり縫製作業が行いやすく、縫製処
理された箇所を更に薄く仕上げることが出来る前述した
本発明の機能を有する耳付管状テープを提供出来る。
【0107】(8)また、本発明の耳付管状テープに於
いて、管状部と耳部の境目に一体的に耳部が折り返され
た状態で結合している一体的に形成されたつまみ部を設
けられてなる本発明の好ましい態様とすることにより、
被覆作業が容易になると共に要する時間を短縮すること
が出来る前述した本発明の機能を有する耳付管状テープ
を提供出来る。
【0108】(9)本発明の衣類は、前述したいずれか
の耳付管状テープが生地の裁端のパイピング始末に用い
られているので、裁端の処理箇所を薄く仕上げて着用感
が良好な外観もすっきりとした衣類とすることが出来、
また、一つのテープで芯材を挿入する箇所と芯材を挿入
しない箇所の両方の裁端の始末を行え合理的で低コスト
に仕上げることが出来る衣類を提供出来る。
【0109】(10)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、耳付管状テープの管状部に芯材が
挿入されてなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、テープの取り付け作業や芯材挿入作用を容易に行う
事が出来、また、処理した箇所は薄く仕上げることが出
来るので、芯材を付与したい目的箇所に極めて簡単に芯
材を取り付ける事が可能で、しかも、仕上がりの外観が
美しく着用感の良好な衣類を提供することが出来る。
【0110】(11)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、衣類が乳房カップ部を有する女性
用衣類であって、前記衣類の乳房カップ部に耳付管状テ
ープが用いられてなる本発明の好ましい態様とすること
により、前述した本発明の機能がより効果的に発揮され
る衣類を提供できる。
【0111】(12)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、衣類が乳房カップを有する女性用
衣類であって、前記衣類の乳房カップくり部に耳付管状
テープが用られて、耳付管状テープの管状部に芯材が挿
入されてなる本発明の好ましい態様とすることにより、
前述した本発明の機能がより効果的に発揮される衣類を
提供できる。
【0112】(13)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、耳付管状テープが衣類の肌側に耳
付管状テープの耳部が配置されるよう用いられ、かつ、
耳付管状テープの管状部に芯材が挿入されてなる本発明
の好ましい態様とすることにより、着用感が向上すると
共に、より前述した本発明の機能を有効に発揮しうる衣
類を提供できる。
【0113】(14)また、本発明の耳付管状テープを
用いた衣類に於いて、衣類が下着類または水着である本
発明の好ましい態様とすることにより、肌触りが良く、
しかも薄く仕上がるので、着用感が良好な本発明の前述
した機能を有効に発揮しうる衣類を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耳付管状テープの概略斜視図である。
【図2】図1の耳付管状テープの使用状態の一例を示す
端面概念図である。
【図3】本発明の別の態様の耳付管状テープである。
【図4】本発明の別の態様の耳付管状テープである。
【図5】本発明の別の態様の耳付管状テープである。
【図6】本発明の別の態様の耳付管状テープである。
【図7】本発明のブラジャーの正面側の概略斜視図であ
る。
【図8】図7のブラジャーのA−A′断面の端面概念図
である。
【図9】図7のブラジャーの別のA−A′断面の端面概
念図である。
【図10】図7のブラジャーの別のA−A′断面の端面
概念図である。
【図11】本発明の別の態様のブラジャーの正面側の概
略斜視図である。
【図12】本発明のウェストニッパーの正面側の概略斜
視図である。
【図13】図12のウェストニッパーのB−B′断面の
端面概念図である。
【図14】本発明のハイウェストガードルの正面側の概
略斜視図である。
【図15】本発明のショートガードルの背面側の概略斜
視図である。
【図16】本発明のシャツの正面側の概略斜視図であ
る。
【図17】図16のシャツのC−C′断面の端面概念図
である。
【図18】本発明のハイウエストスカートの正面側の概
略斜視図である。
【図19】図18のハイウエストスカートのD−D′断
面の端面概念図である。
【図20】従来のパイピング始末箇所の概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 耳付管状テープ 2 管状部 2a 肉厚部 3 耳部 4 管状部と耳部の境目 5 中空部 6 薄肉部 7 縁部 8 管状部と縁部の境目 9 つまみ部 10 芯材 11 生地 70 ブラジャー 71 乳房カップ部 72 乳房カップくり部 73 カップ表布 74 土台布 75 カップ裏布 80 ブラジャー 81 乳房カップ部 82 乳房カップ前上辺部 83 カップ布 120 ウェストニッパー 121,121′ 本体布 122 縫製ライン 130 ハイェストガードル 140 ショートガードル 150 シャツ 151、151′ 本体布 152 縫製ライン 160 ハイウェストスカート 161、161′ 本体布 162、162′ 縫製ライン 171 バイヤステープ 172 生地 173a、173b 縫製ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A41D 27/06 A41D 27/06 E D03D 3/02 D03D 3/02 D04B 1/24 D04B 1/24 D04D 9/00 D04D 9/00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継ぎ目のない管状部と耳部が一体的に形
    成された編物又は織物よりなる耳付管状テープ。
  2. 【請求項2】 耳部が端始末不要の一枚構造の耳部より
    なる請求項1に記載の耳付管状テープ。
  3. 【請求項3】 管状部と耳部が一体的に編成された織物
    よりなる請求項1または2のいずれかに記載の耳付管状
    テープ。
  4. 【請求項4】 管状部の幅が4mm〜15mm、耳部の
    幅が4mm〜15mmである請求項1〜3のいずれかに
    記載の耳付管状テープ。
  5. 【請求項5】 管状部と耳部との境目に一体的に形成さ
    れる薄肉部が設られてなる請求項1〜4のいずれかに記
    載の耳付管状テープ。
  6. 【請求項6】 管状部に一体的に形成される肉厚部が設
    けられてなる請求項1〜5のいずれかに記載の耳付管状
    テープ。
  7. 【請求項7】 管状部の耳部との逆側に一体的に形成さ
    れる端始末不要の一枚構造の縁部が設けられてなる請求
    項1〜6のいずれかに記載の耳付管状テープ。
  8. 【請求項8】 管状部と耳部の境目に耳部が折り返され
    た状態で結合している一体的に形成されたつまみ部を設
    けられてなる請求項1〜7のいずれかに記載の耳付管状
    テープ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の耳付管
    状テープが生地の裁端のパイピング始末に用いられてな
    る衣類。
  10. 【請求項10】 耳付管状テープの管状部に芯材が挿入
    されてなる請求項9に記載の衣類。
  11. 【請求項11】 衣類が乳房カップ部を有する女性用衣
    類であって、前記衣類の乳房カップ部に耳付管状テープ
    が用いられてなる請求項9または10のいずれかに記載
    の衣類。
  12. 【請求項12】 衣類が乳房カップ部を有する女性用衣
    類であって、前記衣類の乳房カップくり部に耳付管状テ
    ープが用られて、耳付管状テープの管状部に芯材が挿入
    されてなる請求項9に記載の衣類。
  13. 【請求項13】 耳付管状テープが衣類の肌側に耳付管
    状テープの耳部が配置されるよう用いられ、かつ、耳付
    管状テープの管状部に芯材が挿入されてなる請求項9に
    記載の衣類。
  14. 【請求項14】 衣類が下着類または水着である請求項
    9〜13のいずれかに記載の衣類。
JP7123829A 1995-05-23 1995-05-23 耳付管状テープ及びそれを用いた衣類 Pending JPH08325887A (ja)

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