JPH08324810A - 紙葉類移送装置 - Google Patents
紙葉類移送装置Info
- Publication number
- JPH08324810A JPH08324810A JP13336895A JP13336895A JPH08324810A JP H08324810 A JPH08324810 A JP H08324810A JP 13336895 A JP13336895 A JP 13336895A JP 13336895 A JP13336895 A JP 13336895A JP H08324810 A JPH08324810 A JP H08324810A
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- Japan
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- shaped
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- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置の薄型化・コンパクト化が可能で、かつ
用紙の電気抵抗に駆動特性が左右されることが少ない装
置を提供する。 【構成】 エンドレスベルト状移動子３は少なくとも２
つのローラ（１、２）で支持され、かつ、前記ローラ表
面に接する側に形成した絶縁層３１とその表面に形成し
た高抵抗層３２の少なくとも２層構造を有し、前記ロー
ラに巻回されており、固定子１０は、紙葉類４０の搬送
方向に対して略直角方向に複数の帯状電極１１を一定ピ
ッチで配列して絶縁体１２に埋め込んで形成した帯状電
極面を、前記エンドレスベルト状移動子の前記絶縁層と
接触するように設置されている。駆動回路２０は前記固
定子の帯状電極の印加電圧を順次切り替え、これにより
発生した静電気力による駆動力によりエンドレスベルト
状移動子が移動する。このとき、エンドレスベルト状移
動子の外層部である高抵抗層に圧接された紙葉類が摩擦
力により移動する。
用紙の電気抵抗に駆動特性が左右されることが少ない装
置を提供する。 【構成】 エンドレスベルト状移動子３は少なくとも２
つのローラ（１、２）で支持され、かつ、前記ローラ表
面に接する側に形成した絶縁層３１とその表面に形成し
た高抵抗層３２の少なくとも２層構造を有し、前記ロー
ラに巻回されており、固定子１０は、紙葉類４０の搬送
方向に対して略直角方向に複数の帯状電極１１を一定ピ
ッチで配列して絶縁体１２に埋め込んで形成した帯状電
極面を、前記エンドレスベルト状移動子の前記絶縁層と
接触するように設置されている。駆動回路２０は前記固
定子の帯状電極の印加電圧を順次切り替え、これにより
発生した静電気力による駆動力によりエンドレスベルト
状移動子が移動する。このとき、エンドレスベルト状移
動子の外層部である高抵抗層に圧接された紙葉類が摩擦
力により移動する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、用紙収容部から用紙
を１枚ずつ繰り出したり、あるいは繰り出された用紙を
搬送したりする紙葉類移送装置に関するものである。
を１枚ずつ繰り出したり、あるいは繰り出された用紙を
搬送したりする紙葉類移送装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の装置ではゴムローラを用
いるのが一般的であり、図５に従来の給紙装置の一例を
示す。ゴム製のローラ５１図示しないモータからギヤ等
の動力伝達機構を介して回転され、積層された用紙５０
を最上部から一枚ずつ繰り出すようになっている。この
ようなゴムローラを用いた給紙装置では、ゴムローラ・
用紙間に充分な摩擦力を発生させるため、ゴムローラ径
をあまり小さくすることができず給紙装置のコンパクト
化や薄型化が困難で、特に給紙装置を多数積み重ねる場
合には給紙装置だけで大きなスペースが必要となる問題
があった。
いるのが一般的であり、図５に従来の給紙装置の一例を
示す。ゴム製のローラ５１図示しないモータからギヤ等
の動力伝達機構を介して回転され、積層された用紙５０
を最上部から一枚ずつ繰り出すようになっている。この
ようなゴムローラを用いた給紙装置では、ゴムローラ・
用紙間に充分な摩擦力を発生させるため、ゴムローラ径
をあまり小さくすることができず給紙装置のコンパクト
化や薄型化が困難で、特に給紙装置を多数積み重ねる場
合には給紙装置だけで大きなスペースが必要となる問題
があった。
【０００３】そこで、このような問題点を解決する給紙
装置として静電アクチュエータを利用した給紙装置が特
開平５−３１９６０２号公報で提案されている。図６は
静電アクチュエータの基本構成を示す図であって、６０
は複数の帯状電極６１を備えた固定子、６２は駆動回
路、６３は移動子であり、駆動回路６２により帯状電極
６１への印加電圧を切り替えて静電気力により移動子６
３を移動させるようになっている。
装置として静電アクチュエータを利用した給紙装置が特
開平５−３１９６０２号公報で提案されている。図６は
静電アクチュエータの基本構成を示す図であって、６０
は複数の帯状電極６１を備えた固定子、６２は駆動回
路、６３は移動子であり、駆動回路６２により帯状電極
６１への印加電圧を切り替えて静電気力により移動子６
３を移動させるようになっている。
【０００４】図７は、この静電アクチュエータを給紙装
置に利用しようとした例であり、用紙７０を移動子とし
て前記固定子６０で直接駆動しようとするものである。
置に利用しようとした例であり、用紙７０を移動子とし
て前記固定子６０で直接駆動しようとするものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電気力で駆動する静電アクチュエータでは移動子の電
気抵抗が移動性能に大きな影響を与えるため、用紙自体
を移動子として直接駆動しようとすると所望の電気抵抗
を有する限定された用紙しか取り扱えないと言う欠点が
あった。
静電気力で駆動する静電アクチュエータでは移動子の電
気抵抗が移動性能に大きな影響を与えるため、用紙自体
を移動子として直接駆動しようとすると所望の電気抵抗
を有する限定された用紙しか取り扱えないと言う欠点が
あった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために、少なくとも２つのローラで支持され、か
つ、前記ローラ表面に接する側に形成した絶縁層とその
表面に形成した高抵抗層の少なくとも２層構造を有し、
前記ローラに巻回したエンドレスベルト状移動子と、紙
葉類の搬送方向に対して略直角方向に複数の帯状電極を
一定ピッチで配列して絶縁体に埋め込んで形成した帯状
電極面（静電気力発生面）を、前記エンドレスベルト状
移動子の前記絶縁層と接触するように、前記エンドレス
ベルト状移動子と前記ローラとで形成された空間内部に
設置した固定子と、前記固定子の帯状電極への印加電圧
を順次切り替える駆動回路とを備え、前記駆動回路によ
り前記帯状電極に順次印可される電圧により発生した静
電気による駆動力により前記エンドレスベルト状移動子
を移動させ、該エンドレスベルト状移動子の高抵抗層側
に圧接した紙葉類を移動させるようにしたものである。
尚、このとき、前記エンドレスベルト状移動子の絶縁層
を１０16Ω以上の抵抗値を有する厚さ１００μｍ程度の
プラスチックフィルムとし、また、前記高抵抗層は前記
絶縁層の表面に抵抗値が１０13Ω程度となるように導電
性粒子を混入したウレタン樹脂等の高分子材料をコーテ
ィングしたものとすると好適である。
決するために、少なくとも２つのローラで支持され、か
つ、前記ローラ表面に接する側に形成した絶縁層とその
表面に形成した高抵抗層の少なくとも２層構造を有し、
前記ローラに巻回したエンドレスベルト状移動子と、紙
葉類の搬送方向に対して略直角方向に複数の帯状電極を
一定ピッチで配列して絶縁体に埋め込んで形成した帯状
電極面（静電気力発生面）を、前記エンドレスベルト状
移動子の前記絶縁層と接触するように、前記エンドレス
ベルト状移動子と前記ローラとで形成された空間内部に
設置した固定子と、前記固定子の帯状電極への印加電圧
を順次切り替える駆動回路とを備え、前記駆動回路によ
り前記帯状電極に順次印可される電圧により発生した静
電気による駆動力により前記エンドレスベルト状移動子
を移動させ、該エンドレスベルト状移動子の高抵抗層側
に圧接した紙葉類を移動させるようにしたものである。
尚、このとき、前記エンドレスベルト状移動子の絶縁層
を１０16Ω以上の抵抗値を有する厚さ１００μｍ程度の
プラスチックフィルムとし、また、前記高抵抗層は前記
絶縁層の表面に抵抗値が１０13Ω程度となるように導電
性粒子を混入したウレタン樹脂等の高分子材料をコーテ
ィングしたものとすると好適である。
【０００７】
【作用】この発明による紙葉類移送装置によれば、エン
ドレスベルト状移動子は少なくとも２つのローラで支持
され、かつ、前記ローラ表面に接する側に形成した絶縁
層とその表面に形成した高抵抗層の少なくとも２層構造
を有し、前記ローラに巻回されており、固定子は、紙葉
類の搬送方向に対して略直角方向に複数の帯状電極を一
定ピッチで配列して絶縁体に埋め込んで形成した帯状電
極面（静電気力発生面）を、前記エンドレスベルト状移
動子の前記絶縁層と接触するように、前記エンドレスベ
ルト状移動子と前記ローラとで形成された空間内部に設
置されている。そして、駆動回路が前記固定子の帯状電
極の印加電圧を順次切り替え、これにより発生した静電
気力による駆動力によりエンドレスベルト状移動子が移
動する。このとき、エンドレスベルト状移動子の外層部
である高抵抗層に圧接された紙葉類が摩擦力により移動
する。
ドレスベルト状移動子は少なくとも２つのローラで支持
され、かつ、前記ローラ表面に接する側に形成した絶縁
層とその表面に形成した高抵抗層の少なくとも２層構造
を有し、前記ローラに巻回されており、固定子は、紙葉
類の搬送方向に対して略直角方向に複数の帯状電極を一
定ピッチで配列して絶縁体に埋め込んで形成した帯状電
極面（静電気力発生面）を、前記エンドレスベルト状移
動子の前記絶縁層と接触するように、前記エンドレスベ
ルト状移動子と前記ローラとで形成された空間内部に設
置されている。そして、駆動回路が前記固定子の帯状電
極の印加電圧を順次切り替え、これにより発生した静電
気力による駆動力によりエンドレスベルト状移動子が移
動する。このとき、エンドレスベルト状移動子の外層部
である高抵抗層に圧接された紙葉類が摩擦力により移動
する。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の紙葉類移送装置の構成を示す
斜視図であり、図２は図１の紙葉類移送装置を用いた給
紙装置の概略断面図である。図１において、１、２は回
転可能に支持されたローラであり、ローラ１とローラ２
には絶縁層３１と高抵抗層３２を有するエンドレスベル
ト状の移動子３が掛け廻されている。絶縁層３１は抵抗
値が≧１０16Ωで厚みが１００μｍ程度のポリエステル
等のプラスチックフィルムであり、高抵抗層３２は絶縁
層３１の表面に抵抗値が１０13Ω程度になるように導電
性粒子を混入したウレタン等の高分子材料をコーティン
グしたものである。
斜視図であり、図２は図１の紙葉類移送装置を用いた給
紙装置の概略断面図である。図１において、１、２は回
転可能に支持されたローラであり、ローラ１とローラ２
には絶縁層３１と高抵抗層３２を有するエンドレスベル
ト状の移動子３が掛け廻されている。絶縁層３１は抵抗
値が≧１０16Ωで厚みが１００μｍ程度のポリエステル
等のプラスチックフィルムであり、高抵抗層３２は絶縁
層３１の表面に抵抗値が１０13Ω程度になるように導電
性粒子を混入したウレタン等の高分子材料をコーティン
グしたものである。
【０００９】１０は複数の帯状電極１１を一定ピッチで
配列して絶縁体１２に埋め込んだ固定子であり、エンド
レスベルト状の移動子３の内部に帯状電極面（静電気力
発生面）を上にして、移動子３の絶縁層３１と接触する
よう配置される。また、固定子１０の帯状電極１１は第
１の電極群１１ａ（ａ相）、第２の電極群（ｂ相）、第
３の電極群（ｃ相）にまとめられ、駆動回路２０に接続
されている。図２では、積層された用紙１００の上部に
図１の紙葉類移送装置が上下反転されて取り付けられ、
最上部の用紙が移動子３に接触するよう構成されている
（図３参照）。
配列して絶縁体１２に埋め込んだ固定子であり、エンド
レスベルト状の移動子３の内部に帯状電極面（静電気力
発生面）を上にして、移動子３の絶縁層３１と接触する
よう配置される。また、固定子１０の帯状電極１１は第
１の電極群１１ａ（ａ相）、第２の電極群（ｂ相）、第
３の電極群（ｃ相）にまとめられ、駆動回路２０に接続
されている。図２では、積層された用紙１００の上部に
図１の紙葉類移送装置が上下反転されて取り付けられ、
最上部の用紙が移動子３に接触するよう構成されている
（図３参照）。
【００１０】以下、図３を用いて動作の説明を行なう。
図３では、エンドレスベルト状の移動子３の移動が明確
にわかるよう、移動子３上にマーカ（▽）を付記して説
明する。
図３では、エンドレスベルト状の移動子３の移動が明確
にわかるよう、移動子３上にマーカ（▽）を付記して説
明する。
【００１１】まず、図３（イ）に示すように、固定子１
０の第１の電極群１１ａ（ａ相）に正電圧＋Ｖを、第２
の電極群（ｂ相）に負電圧−Ｖを、第３の電極群（ｃ
相）に０Ｖを印加する。これにより、高抵抗層３２に電
流が流れて絶縁層３１との境界に図３（ロ）で示すよう
な鏡像電荷を誘起して平衡状態となる（充電）。
０の第１の電極群１１ａ（ａ相）に正電圧＋Ｖを、第２
の電極群（ｂ相）に負電圧−Ｖを、第３の電極群（ｃ
相）に０Ｖを印加する。これにより、高抵抗層３２に電
流が流れて絶縁層３１との境界に図３（ロ）で示すよう
な鏡像電荷を誘起して平衡状態となる（充電）。
【００１２】次に、図３（ハ）に示すように、固定子１
０の第１の電極群１１ａ（ａ相）に負電圧−Ｖを、第２
の電極群（ｂ相）に正電圧＋Ｖを、第３の電極群（ｃ
相）に負電圧−Ｖを印加する。この場合、各電極の電荷
は瞬時に移動するが、高抵抗層３２の鏡像電荷は抵抗値
が高いためすぐには移動しない。従って、電極ａ１、ｂ
１、ａ２、ｂ２、ａ３、ｂ３上の高抵抗層３２の電荷
が、その直下の電極と同極性となりかつ右隣の電極と逆
極性となり、同極性の反発力と逆極性の吸引力の作用を
受けて移動子３を矢印Ａ方向に移動させる（駆動）。
０の第１の電極群１１ａ（ａ相）に負電圧−Ｖを、第２
の電極群（ｂ相）に正電圧＋Ｖを、第３の電極群（ｃ
相）に負電圧−Ｖを印加する。この場合、各電極の電荷
は瞬時に移動するが、高抵抗層３２の鏡像電荷は抵抗値
が高いためすぐには移動しない。従って、電極ａ１、ｂ
１、ａ２、ｂ２、ａ３、ｂ３上の高抵抗層３２の電荷
が、その直下の電極と同極性となりかつ右隣の電極と逆
極性となり、同極性の反発力と逆極性の吸引力の作用を
受けて移動子３を矢印Ａ方向に移動させる（駆動）。
【００１３】次に図３（ニ）に示すように、移動子３が
１ピッチ移動すると高抵抗層３２の鏡像電荷と電極の電
荷とが逆極性となり、吸引力が作用して移動子３の移動
が停止する。移動子３が移動する間に高抵抗層３２の鏡
像電荷の拡散が起こるが、次に図３（ホ）に示すよう
に、固定子１０の第１の電極群１１ａ（ａ相）に０Ｖ
を、第２の電極群（ｂ相）に正電圧＋Ｖを、第３の電極
群（ｃ相）に負電圧−Ｖを印加し、再び移動子３に鏡像
電荷を誘起させる（充電）。
１ピッチ移動すると高抵抗層３２の鏡像電荷と電極の電
荷とが逆極性となり、吸引力が作用して移動子３の移動
が停止する。移動子３が移動する間に高抵抗層３２の鏡
像電荷の拡散が起こるが、次に図３（ホ）に示すよう
に、固定子１０の第１の電極群１１ａ（ａ相）に０Ｖ
を、第２の電極群（ｂ相）に正電圧＋Ｖを、第３の電極
群（ｃ相）に負電圧−Ｖを印加し、再び移動子３に鏡像
電荷を誘起させる（充電）。
【００１４】以下同様にして、各電極群への印加電圧を
順次切り替えることで、エンドレスベルト状の移動子３
を移動させていく。図４は移動子３を移動させるために
各電極群に印加する電圧の時間変化を示す図であり、こ
れら各電極群への印加電圧は駆動回路２０によって制御
される。
順次切り替えることで、エンドレスベルト状の移動子３
を移動させていく。図４は移動子３を移動させるために
各電極群に印加する電圧の時間変化を示す図であり、こ
れら各電極群への印加電圧は駆動回路２０によって制御
される。
【００１５】図２では、積層された用紙４０の最上部に
移動子３を接触させ、上述したようにしてエンドレスベ
ルト状の移動子３が駆動されるとき、移動子と最上部の
用紙との摩擦力によって用紙を順次に繰り出すようにし
ている。この場合、用紙間摩擦力が強くて用紙を一枚ず
つ分離をするのが困難であれば、必要に応じて公知の用
紙分離装置を併用することも可能である。
移動子３を接触させ、上述したようにしてエンドレスベ
ルト状の移動子３が駆動されるとき、移動子と最上部の
用紙との摩擦力によって用紙を順次に繰り出すようにし
ている。この場合、用紙間摩擦力が強くて用紙を一枚ず
つ分離をするのが困難であれば、必要に応じて公知の用
紙分離装置を併用することも可能である。
【００１６】ところで、上述したエンドレスベルト状の
移動子は絶縁層と高抵抗層の２層構成で説明したが、用
紙との摩擦係数が大きな層を最外層に形成した３層構成
も可能であり、この場合は移動子・用紙間に更に良好な
摩擦特性が期待できる。
移動子は絶縁層と高抵抗層の２層構成で説明したが、用
紙との摩擦係数が大きな層を最外層に形成した３層構成
も可能であり、この場合は移動子・用紙間に更に良好な
摩擦特性が期待できる。
【００１７】また、図１の紙葉類移送装置を２組用い
て、移動子の帯状電極面（静電気力発生面）が向かい合
うように組み合わせ、その間に用紙を挟んで移送させる
ことも可能である。
て、移動子の帯状電極面（静電気力発生面）が向かい合
うように組み合わせ、その間に用紙を挟んで移送させる
ことも可能である。
【００１８】更に、エンドレスベルト状の移動子を支持
するローラは２本に限られることなく、必要に応じてロ
ーラ数を増やすことも可能であり、ローラ数を増やして
移動子の駆動方向を種々の方向に曲げることも可能であ
る。
するローラは２本に限られることなく、必要に応じてロ
ーラ数を増やすことも可能であり、ローラ数を増やして
移動子の駆動方向を種々の方向に曲げることも可能であ
る。
【００１９】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、少なくとも２つのローラで支持され、かつ、前記
ローラ表面に接する側に形成した絶縁層とその表面に形
成した高抵抗層の少なくとも２層構造を有し、前記ロー
ラに巻回したエンドレスベルト状移動子と、紙葉類の搬
送方向に対して略直角方向に複数の帯状電極を一定ピッ
チで配列して絶縁体に埋め込んで形成した帯状電極面
（静電気力発生面）を、前記エンドレスベルト状移動子
の前記絶縁層と接触するように、前記エンドレスベルト
状移動子と前記ローラとで形成された空間内部に設置し
た固定子と、前記固定子の帯状電極への印加電圧を順次
切り替える駆動回路とを備え、前記駆動回路により前記
帯状電極に順次印可される電圧により発生した静電気に
よる駆動力により前記エンドレスベルト状移動子を移動
させ、該エンドレスベルト状移動子の高抵抗層側に圧接
した紙葉類を移動させる構成としたので、薄型化・コン
パクト化が実現でき、かつギヤ等の駆動伝達機構も不要
にできる利点がある。更に、静電気力によって駆動され
る移動子の摩擦力によって用紙を駆動する構成であるた
め、用紙の電気抵抗に駆動特性が左右されることがな
く、通常の紙葉類であれば全ての紙葉類を良好に搬送す
ることができる。
れば、少なくとも２つのローラで支持され、かつ、前記
ローラ表面に接する側に形成した絶縁層とその表面に形
成した高抵抗層の少なくとも２層構造を有し、前記ロー
ラに巻回したエンドレスベルト状移動子と、紙葉類の搬
送方向に対して略直角方向に複数の帯状電極を一定ピッ
チで配列して絶縁体に埋め込んで形成した帯状電極面
（静電気力発生面）を、前記エンドレスベルト状移動子
の前記絶縁層と接触するように、前記エンドレスベルト
状移動子と前記ローラとで形成された空間内部に設置し
た固定子と、前記固定子の帯状電極への印加電圧を順次
切り替える駆動回路とを備え、前記駆動回路により前記
帯状電極に順次印可される電圧により発生した静電気に
よる駆動力により前記エンドレスベルト状移動子を移動
させ、該エンドレスベルト状移動子の高抵抗層側に圧接
した紙葉類を移動させる構成としたので、薄型化・コン
パクト化が実現でき、かつギヤ等の駆動伝達機構も不要
にできる利点がある。更に、静電気力によって駆動され
る移動子の摩擦力によって用紙を駆動する構成であるた
め、用紙の電気抵抗に駆動特性が左右されることがな
く、通常の紙葉類であれば全ての紙葉類を良好に搬送す
ることができる。
【図１】本発明の紙葉類移送装置の構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図２】図１の紙葉類移送装置を用いた給紙装置の概略
断面図である。
断面図である。
【図３】エンドレスベルト状移動子の移動の説明図であ
る。
る。
【図４】固定子の各電極に印可する電圧の時間変化を示
す図である。
す図である。
【図５】従来の給紙装置の一例を示す図である。
【図６】従来の静電アクチュエータの基本構成を示す図
である。
である。
【図７】従来の静電アクチュエータを給紙装置に利用し
た図である。
た図である。
１ ローラ ２ ローラ ３ ベルト ３１ 絶縁層 ３２ 高抵抗層 １０ 固定子 １１ 帯状電極 １２ 絶縁体 ２０ 駆動回路 ４０ 用紙（紙葉類）
Claims (2)
- 【請求項１】 少なくとも２つのローラで支持され、か
つ、前記ローラ表面に接する側に形成した絶縁層とその
表面に形成した高抵抗層の少なくとも２層構造を有し、
前記ローラに巻回したエンドレスベルト状移動子と、 紙葉類の搬送方向に対して略直角方向に複数の帯状電極
を一定ピッチで配列して絶縁体に埋め込んで形成した帯
状電極面（静電気力発生面）を、前記エンドレスベルト
状移動子の前記絶縁層と接触するように、前記エンドレ
スベルト状移動子と前記ローラとで形成された空間内部
に設置した固定子と、 前記固定子の帯状電極への印加電圧を順次切り替える駆
動回路とを備え、 前記駆動回路により前記帯状電極に順次印可される電圧
により発生した静電気による駆動力により前記エンドレ
スベルト状移動子を移動させ、該エンドレスベルト状移
動子の高抵抗層側に圧接した紙葉類を移動させることを
特徴とする紙葉類移送装置。 - 【請求項２】 前記エンドレスベルト状移動子の絶縁層
は１０16Ω以上の抵抗値を有する厚さ１００μｍ程度の
プラスチックフィルムであり、また、前記高抵抗層は前
記絶縁層の表面に抵抗値が１０13Ω程度となるように導
電性粒子を混入したウレタン樹脂等の高分子材料をコー
ティングしたものであることを特徴とする請求項１記載
の紙葉類移送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13336895A JPH08324810A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 紙葉類移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13336895A JPH08324810A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 紙葉類移送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08324810A true JPH08324810A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15103099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13336895A Withdrawn JPH08324810A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 紙葉類移送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08324810A (ja) |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP13336895A patent/JPH08324810A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |