JPH08324767A - 仕分け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ないスペースに設置でき、仕分け作業を能
率的に行うことできる仕分け装置を提供する。 【構成】 搬送方向の左右両側に複数の払出部４が設け
られた平坦な搬送面を有する搬送コンベヤ３と、その上
流に配置され、搬送コンベヤ３の幅方向の中央に対し
て、物品を左右に振り分けて搬入する左右振り分けコン
ベヤ２と、搬送コンベヤ３に沿って往復走行自在に設け
られ、搬送コンベヤ３上を搬送されてきた物品９を指定
された払出部４へ払い出す複数の仕分けユニット６Ａ，
６Ｂとを備えている。各仕分けユニット６Ａ，６Ｂは、
搬送コンベヤ３の搬送面に略垂直な面で互いに逆方向に
回転して搬送コンベヤ３上の物品９を指定された払出部
４へ払い出す左右一対の払出ベルト６１と、払出ベルト
６１を搬送コンベヤ３上の物品９に当接して払出動作を
可能とする位置と搬送コンベヤ３の上方に退避して搬送
コンベヤ３の下流へ物品の通過を可能とする位置との間
で昇降自在に支持する昇降部７０とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、工場の出荷ヤードや物
流センター等において、コンベヤ上を搬送される物品
を、前記コンベヤの左右両側方へ払い出す仕分け装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】コンベヤ上を搬送される物品を、前記コ
ンベヤの搬送方向の左右両側に設けられている複数の払
出部から払い出すようにした従来の仕分け装置には、押
し出し式水平幅寄せ型、出没式チェーン型等がある。前
記押し出し式水平幅寄せ型の仕分け装置は、図６に示す
ように、物品２０を搬送するコンベヤ２１の載置面が多
数のスラット２２によって構成されており、前記スラッ
ト２２には、それぞれ、シュー２３が摺動自在に設けら
れている。そして、払出部２４で、前記シュー２３が、
スラット２２上の物品２０をコンベヤ２１上から水平に
払い出す構造となっている。さらに、前記出没式チェー
ン型は、図７に示すように、物品を搬送するローラコン
ベヤ３１の払出部３４に、ローラ３２の間から出没する
搬送チェーン３３を配置し、前記ローラコンベヤ３１に
よって搬送されてきた物品３５が、目的の払出部３４に
搬送されてくると、搬送チェーン３３がローラ３２間か
ら上方へ突出し、物品３５が搬送チェーン３３上に乗り
上げて、前記搬送チェーン３３の回動によって、ローラ
コンベヤ３１の側方へ払い出される構造になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記振
り子型の仕分け装置では、コンベヤ上を続けて搬送され
てきた物品を仕分け位置で左右両側のシュートへ交互に
振り分けて払い出す場合に、パドルを回動させる必要が
あり、パドルの回動時に後続の物品との干渉を避けるた
めに、コンベヤ上での物品の搬送間隔を大きくしなけれ
ばならず、仕分け作業の効率が低下する問題が生じてい
た。また、前記押し出し式水平幅寄せ型の仕分け装置で
は、シューの移動が、コンベヤの搬送動作に伴って行わ
れるため、コンベヤの搬送方向に配列される払出部相互
の間隔が大きくなり、仕分け装置を設置するために、大
きなスペースを必要とする問題があった。さらに、前記
出没式チェーン型では、ローラコンベヤによって物品を
搬送する必要があるため、底面が平坦でない物品や、小
さな物品には、不向きとなる問題あった。

【０００４】また、前述したそれぞれの仕分け装置は、
シュート等が設置された払出部毎に仕分け機構を設置し
ているため、払出部が多くなると仕分け装置のコストが
高くなる問題があった。そのため、仕分け機構を備えた
キャリッジがコンベヤの搬送方向に移動して、目的の払
出部へ仕分け機構を移動する構造とした仕分け装置も用
いられている。しかしながら、前記のような仕分け装置
においては、キャリッジがコンベヤの搬送方向の上流か
ら下流に向けて移動して物品の仕分け動作を行うため、
キャリッジが下流端まで移動した後、後続の物品の払出
部が変わる場合、キャリッジが上流側に復帰するまで
は、後続の物品をコンベヤ上に送り出すことができず、
待ち時間が発生して仕分け作業の能率が低下する問題が
あった。そこで本発明は、前述したような、従来の仕分
け装置が有する問題点を解決し、少ないスペースに設置
でき、仕分け作業を能率的に行うことできる仕分け装置
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の仕分け装置は、第１に、搬送方向の左右両
側に複数の払出部が設けられた平坦な搬送面を有する搬
送コンベヤと、前記搬送コンベヤに沿って往復走行自在
に設けられ、搬送コンベヤ上を搬送されてきた物品を指
定された払出部へ払い出す複数の仕分けユニットとを備
えたものである。そして、前記それぞれの仕分けユニッ
トは、前記搬送コンベヤの搬送面に略垂直な面で互いに
逆方向に回転して搬送コンベヤ上の物品を前記指定され
た払出部へ払い出す左右一対の払出ベルトと、前記払出
ベルトを搬送コンベヤ上の物品に当接して払出動作を可
能とする位置と搬送コンベヤの上方に退避して搬送コン
ベヤの下流へ物品の通過を可能とする位置との間で昇降
自在に支持する昇降部とを有している。

【０００６】また、本発明の仕分け装置は、第２に、搬
送方向に沿って左右両側に複数の払出部が設けられた平
坦な搬送面を有する搬送コンベヤと、前記複数の払出部
に対応した位置にそれぞれ設けられ、搬送コンベヤ上を
搬送されてきた物品を指定された払出部へ払い出す複数
の仕分けユニットとを備えている。

【０００７】さらに、本発明の仕分け装置は、第３に、
搬送コンベヤの上流に該搬送コンベヤの幅方向の中央に
対して物品を左右に振り分けて搬入する左右振り分けコ
ンベヤを設けた構成を前記第１、第２の発明に加えたも
のである。そして、前記それぞれの仕分けユニットは、
前記搬送コンベヤの搬送面に略垂直な面で互いに逆方向
に回転して搬送コンベヤ上の物品を前記指定された払出
部へ払い出す左右一対の払出ベルトと、前記払出ベルト
を搬送コンベヤ上の物品に当接して払出動作を可能とす
る位置と搬送コンベヤの上方に退避して搬送コンベヤの
下流へ物品の通過を可能とする位置との間で昇降自在に
支持する昇降部とを有している。

【０００８】

【作用】本発明の仕分け装置の第１のものにおいては、
仕分けを行う物品は、コンベヤにより又は人手作業によ
り左右に振り分けられて搬送コンベヤ上に搬入される。
この際、搬送コンベヤの左右何れの払出部から前記物品
を払い出すかによって、前記左右振り分け作業は、搬送
コンベヤの幅方向中央位置に対して左寄り若しくは右寄
りに物品を搬入する。複数の仕分けユニットのうち、搬
送コンベヤの上流側の仕分けユニットは、搬送コンベヤ
上に搬入された物品を上流側の払出部から下流側の払出
部へ順次移動しながら仕分け作業を行う。その際、指定
された払出部に物品が到達する前に、前記仕分けユニッ
トは前記払出部へ移動しており、物品が前記仕分けユニ
ットに到達すると、搬送コンベヤの搬送面に略垂直な面
で回転している左右一対の払出ベルトの一方に当接し、
前記払出ベルトによって、前記払出部から側方へ払い出
される。所定の仕分け作業が終了すると、前記仕分けユ
ニットは、払出ベルトが昇降部によって上昇し、上流側
へ復帰走行する。一方、前記仕分けユニットより下流側
の仕分けユニットは、前記上流側の仕分けユニットが上
流側に復帰走行している間、搬送コンベヤの上流側から
続けて搬送されてくる物品を、前記上流側の仕分けユニ
ットと同様にして、指定された払出部に物品の仕分け作
業を行う。

【０００９】本発明の仕分け装置の第２のものにおいて
は、仕分けを行う物品は、コンベヤにより又は人手作業
により、左右に振り分けられて搬送コンベヤ上に搬入さ
れる。搬送コンベヤ上に搬入された物品は、各仕分けユ
ニットによって、上流側の払出部から下流側の払出部へ
順次仕分けられる。その際、指定された払出部より上流
側の仕分けユニットは、前記指定された払出部へ物品が
通過できるように、払出ベルトが昇降部によって、上昇
位置に移動される。指定された払出部に物品が到達する
と、搬送コンベヤの搬送面に略垂直な面で回転している
左右一対の払出ベルトの一方に当接し、前記払出ベルト
によって、前記払出部から側方へ払い出される。また、
下流側の払出部の仕分けユニットが、物品の仕分け作業
を完了する前に、仕分け作業が完了している上流側の払
出部の仕分けユニットは、後続の物品の仕分け作業を開
始する。

【００１０】

【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図１は、本発明の仕分け装置の第１実施例を示
すものであって、投入ベルトコンベヤ１の下流に左右振
り分けコンベヤ２を介して搬送コンベヤ３が連結されて
いる。本実施例においては、搬送コンベヤ３は、平坦な
搬送面を有するベルトコンベヤによって構成されてい
る。なお、搬送コンベヤ３には、平坦な搬送面を有する
ものであれば、スラットコンベヤ等の他の種類のコンベ
ヤを用いることもできる。

【００１１】投入ベルトコンベヤ１は、仕分けを行う物
品９を所定の間隔で下流側に送り込むために、その搬送
面に、搬送方向に等間隔に投入位置マーク１Ａが形成さ
れている。また、左右振り分けコンベヤ２は、その幅方
向にスライドする多数のシュー２Ａを備えており、投入
ベルトコンベヤ１から搬入された物品９が、左右振り分
けコンベヤ２上をその下流端へ移動するまでに、シュー
２Ａが左右何れかにスライドして、物品９を搬送コンベ
ヤ３の幅方向の中央位置に対して、左右何れかの側に寄
せて搬送コンベヤ３上へ受け渡す動作を行うもので、そ
の役割については後述する。

【００１２】前記搬送コンベヤ３には、搬送方向に沿っ
て左右両側に複数の払出部４が設けられ、それぞれの払
出部４には、搬送コンベヤ３上から物品９を払い出すた
めのシュート５が配置されている。前記シュート５は、
多数のフリーローラによってその搬送面が構成されてい
る。また、搬送コンベヤ３上を搬送されてきた物品９
を、指定した払出部４のシュート５へ払い出すために、
仕分けユニット６Ａと仕分けユニット６Ｂとが、搬送コ
ンベヤ３に沿ってそれぞれ往復走行自在に設けられてい
る。

【００１３】前記仕分けユニット６Ａ及び仕分けユニッ
ト６Ｂは、図２及び図３に示すように、搬送コンベヤ３
の搬送面に対して略垂直な面で互いに逆方向に回転し
て、搬送コンベヤ３上の物品を払出部４へ払い出す左右
一対の払出ベルト６１，６１を備えている。前記一対の
払出ベルト６１，６１は、払出動作を円滑に行うため
に、搬送コンベヤ３の幅方向中央位置から下流側の左右
両側方に向かって、適度な角度で傾斜して設けられてい
る。

【００１４】また、払出ベルト６１は、駆動ローラ６２
と従動ローラ６３との間に掛け渡されており、駆動ロー
ラ６２と一体に回転する従動プーリ６４が駆動ベルト６
５を介して駆動源６６の駆動プーリ６７によって駆動さ
れることにより、搬送コンベヤ３の上流側に面する払出
ベルト６１の面が、それぞれ外側に移動するように回転
される。

【００１５】払出ベルト６１や駆動源６６等は、昇降駆
動機構６８によって、昇降ガイド６９に沿って昇降する
昇降部７０に支持されている。左右一対の払出ベルト６
１、６１の両側方には、搬送コンベヤ３と略同一高さ
に、送り出しベルト７１が配置されている。

【００１６】前記送り出しベルト７１は、図１に示す払
出部４に設けられているシュート５へ、払出ベルト６１
によって搬送コンベヤ３上の物品を払い出す際に、払出
動作が円滑に行われるように補助するもので、複数の案
内ローラ間に掛け渡されて、図示されていない駆動源に
よってシュート５へ物品を送り出す方向に回転駆動され
る。また、図２に示すように、仕分けユニット６Ａ、６
Ｂには、物品９が到達したことを検出する到達確認セン
サ７２と、物品９が払い出されたことを検知する払出確
認センサ７３が設けられている。

【００１７】図３に示すように、仕分けユニット６Ａ，
６Ｂは、搬送コンベヤ３に沿って設けられているガイド
レール７４上に支持されている、支持輪７５及びガイド
輪７６を備えており、図示していない走行駆動手段によ
って、搬送コンベヤ３に沿って往復走行自在となってい
る。前記走行駆動手段は、モータ駆動によるラック・ピ
ニオン機構やベルト伝動機構等の既知の手段で構成する
ことができる。また、走行用モータを仕分けユニット６
Ａ，６Ｂに搭載して自走式にしてもよい。

【００１８】また、図１に示すように、仕分け装置の近
傍には、仕分け装置の動作を制御するための制御盤７が
設けられているとともに、作業者に仕分け中のアイテム
の総数や残数等を表示する表示盤８が設置されている。
また、表示盤８には、バーコードリーダ８Ａが付属して
いる。

【００１９】次に、前述した仕分け装置による仕分け作
業を説明すると、あらかじめ、制御盤７に仕分け先毎の
シュート５を割り当てておき、また、複数のアイテム毎
の物品９の仕分け先リストを制御盤７に入力しておく。
仕分けを行う物品９にはアイテムを表示するバーコード
が貼り付けてあり、作業者は、表示盤８に付属されてい
るバーコードリーダ８Ａによって、物品９の一つを取り
上げて、そのバーコードを読み取る。

【００２０】制御盤７は、前記バーコードリーダ８Ａが
読みとったアイテム情報と前記リストから、これから投
入される物品９について、仕分け先シュート５の位置と
前記シュート５から払い出される物品９の数とを決定す
る。この際、各シュート５への仕分け作業は、搬送コン
ベヤ３の上流側の払出部４に位置するものから下流側に
順に行う。

【００２１】次いで、作業者は、物品９を投入ベルトコ
ンベヤ１上の投入位置マーク１Ａが表示されている場所
に次々に載せていく。物品９が投入位置マーク１Ａの場
所に正しく載置されたかどうかは、センサ１０によって
確認される。投入ベルトコンベヤ１から左右振り分けコ
ンベヤ２へ物品９が送り込まれると、制御盤７からの指
示により、左右振り分けコンベヤ２に設けられているシ
ュー２Ａが、左右振り分けコンベヤ２の搬送方向への移
動に伴って、左右何れかの側に移動し、物品９は搬送コ
ンベヤ３の幅方向の中央に対して、仕分けすべきシュー
ト５のある左右何れかの側に偏って搬入される。

【００２２】一方、仕分けユニット６Ａは、制御盤７か
らの指示で、指定された払出部４のシュート５のある位
置に待機しており、搬送コンベヤ３によって前記払出部
４に搬送されてきた物品９を、前記払出部４の側の払出
ベルト６１と送り出しベルト７１とによって、シュート
５へ排出する。この際、図２に示す払出確認センサ７３
によって、物品９が払い出されたことが検知され、指定
された数の物品９の払出が完了すると、制御盤７は、仕
分けユニット６Ａを下流側にある次の払出部４まで移動
させ、同様にして仕分け作業を続ける。

【００２３】なお、図２に示す到達確認センサ７２が、
仕分けユニット６Ａに物品９が到達したことを検知した
後、一定時間内に払出確認センサ７３が物品９の払出を
検出しなかった場合には、払出動作の失敗等の異常と判
断され、到達確認センサ７２と払出確認センサ７３とを
組み合わせて払出動作の異常検出を行っている。

【００２４】制御盤７は、現在仕分け中のアイテムの残
数と、仕分けユニット６Ａの現在位置とを監視してお
り、次のアイテムの物品９が搬送コンベヤ３に搬入され
る前に、仕分けユニット６Ａが現在の作業を打ち切っ
て、最上流側の払出部４のシュート５の位置に復帰する
ように指示する。指示を受けた仕分けユニット６Ａは、
昇降部７０を上昇させて、左右一対の払出ベルト６１を
物品９と干渉しない位置まで上昇させ、搬送コンベヤ３
の上流側に走行して、次のアイテムの仕分け作業に備え
る。

【００２５】一方、仕分けユニット６Ｂは、制御盤７か
らの指示で仕分けユニット６Ａが仕分け作業を終了する
前に、前記仕分けユニット６Ａの仕分け作業範囲の払出
部４より下流側の払出部４のシュート５の位置に待機し
ており、仕分けユニット６Ａが残した仕分け作業を仕分
けユニット６Ａと同様に続行して完了させる。それぞれ
のシュート５に払い出された物品９は、作業者が出荷用
コンテナ等に移して搬出する。なお、シュート５上に物
品９が満杯になると、図示していない満杯センサによっ
て検知され、満杯表示灯によって作業者に知らせるよう
にしている。前述した実施例においては、仕分けユニッ
ト６Ａと仕分けユニット６Ｂとを設けているが、搬送コ
ンベヤ３に沿って、払出部４が多数ある場合には、さら
に多くの同様な構造の仕分けユニットを配置してもよ
い。

【００２６】図４は、本発明の仕分け装置の第２実施例
を示すものであって、前述した図１に示す仕分け装置と
同様な構成の投入ベルトコンベヤ１、左右振り分けコン
ベヤ２及び搬送コンベヤ３を備えている。本実施例で
は、搬送コンベヤ３上に搬送されてきた物品９を、指定
された払出部４のシュート５へ払い出すために、それぞ
れの払出部４毎に、仕分けユニット６が定置されてい
る。

【００２７】仕分けユニット６の構造は、図５に示すよ
うに、前述した、図２及び図３に示す仕分けユニット６
Ａまたは仕分けユニット６Ｂとほぼ同じであり、図５中
では、図３中の部材ど共通の部材は同一番号で表示して
いる。しかしながら、本実施例で用いられている仕分け
ユニット６は、搬送コンベヤ３の搬送方向へは移動しな
いため、図３に示すような、ガイドレールを走行するた
めの支持輪やガイド輪は設けられていない。

【００２８】本実施例においては、投入ベルトコンベヤ
１及び左右振り分けコンベヤ２の動作は、前述した第１
実施例の場合と同じであるので説明は省略する。そし
て、左右振り分けコンベヤ２側から搬送コンベヤ３に搬
入されてきた物品９の各シュート５への仕分け作業は、
前述した実施例の場合と同様に、搬送コンベヤ３の上流
側の払出部４に位置するものから下流側に順に行われ
る。

【００２９】すなわち、払出部４の左右のシュート５
へ、予定数の物品９が払い出されると、前記払出部４に
位置する仕分けユニット６の昇降部７０は上昇し、左右
一対の払出ベルト６１を物品９に干渉しない位置まで上
昇させる。前記払出ベルト６１の下方を通過した物品９
は、下流側の次の払出部４に設置されている仕分けユニ
ット６によって、同様に仕分け作業が行われる。下流側
で一つのアイテムの仕分け作業が終了する前に、上流側
の払出部４に設置されている仕分けユニット６は、次の
アイテムの物品９をシュート５へ払い出す作業を開始し
て、アイテムの切り換えが速やかに行えるようにする。

【００３０】前述した各実施例においては、左右振り分
けコンベヤ２の上流に投入ベルトコンベヤ１を用いてい
るが、所定のタイミングで左右振り分けコンベヤ２へ物
品９を供給できるものであれば、他の型式の搬送装置を
用いてもよく、また、直接左右振り分けコンベヤ２上へ
物品９を供給することも可能である。さらに、各払出部
４から物品９を搬出するために、シュート５を用いてい
るが、他の搬送手段、例えばローラコンベヤや、ベルト
コンベヤ等を用いて、仕分けした物品９を所望の場所ま
で搬送するようにしてもよい。

【００３１】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明の仕分け
装置は、搬送コンベヤの上流側で、仕分けする物品を搬
送コンベヤの幅方向の中央に対し払い出す位置に応じて
左右何れかに偏った位置に搬入するとともに、指定され
た払出部において、搬送コンベヤの搬送面に略垂直な面
で回転している左右一対の払出ベルトの一方に前記物品
を当接させ、前記払出ベルトによって、搬送コンベヤの
側方へ払い出して仕分けを行うようにしているため、続
けて搬送コンベヤ上を搬送されてくる物品の払出方向
が、左右に振り分けられる場合でも、搬送コンベヤ上に
搬入される物品の搬送間隔を小さくすることができる。

【００３２】その結果、仕分け装置の設置に必要なスペ
ースを少なくすることができるとともに、高速且つ円滑
な仕分け動作を行うことができる。さらに、平坦な搬送
面を有する搬送コンベヤから物品を払出す構造であるの
で、底面が平坦でない物品や小さな物品に対しても支障
なく仕分けを行うことができる。そして、本発明の仕分
け装置において、複数の仕分けユニットを搬送コンベヤ
に沿って往復走行自在に設けることによって、搬送コン
ベヤに設置された払出部の数に対して仕分けユニットの
数を減らすことができ、また、仕分けを行う物品のアイ
テム切り替え時に、一つのの仕分けユニットが復帰走行
動作を行っている間に、他の仕分けユニットで仕分け動
作を続行できるため、仕分け作業の能率を向上させるこ
とができる。

【００３３】また、本発明の仕分け装置において、仕分
けユニットを複数の払出部に対応した位置にそれぞれ設
けることによって、仕分けを行う物品のアイテムを切り
替える際に、下流側での仕分け作業が終了する前に、仕
分け作業が既に終了している上流側の仕分けユニットに
よって、次のアイテムの物品の仕分け作業を開始するこ
とができるため、仕分け作業の能率を向上させることが
できる。さらにまた、搬送コンベヤの上流側に左右振り
分けコンベヤを設けることによって、仕分けの自動化が
達成され、仕分け作業の省力化と効率化が図られるもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の仕分け装置の第１実施例を示す斜視
図である。

【図２】 仕分けユニットの平面図である。

【図３】 仕分けユニットの正面図である。

【図４】 本発明の仕分け装置の第２実施例を示す平面
図である。

【図５】 仕分けユニットの正面図である。

【図６】 従来の仕分け装置の１例を示す図である。

【図７】 従来の仕分け装置の他の例を示す図である。

【符号の説明】 １ 投入ベルトコンベヤ１ ２ 左右振り分けコンベヤ ３ 搬送コンベヤ ４ 払出部 ５ シュート ６，６Ａ，６Ｂ 仕分けユニット ６１ 払出ベルト ７０ 昇降部 ９ 物品

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 志朗 大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 ▲よし▼川 茂 大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 新保 修一 大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送方向の左右両側に複数の払出部が設
   けられた平坦な搬送面を有する搬送コンベヤと、 前記搬送コンベヤに沿って往復走行自在に設けられ、搬
   送コンベヤ上を搬送されてきた物品を指定された払出部
   へ払い出す複数の仕分けユニットとを備え、 前記それぞれの仕分けユニットは、前記搬送コンベヤの
   搬送面に略垂直な面で互いに逆方向に回転して搬送コン
   ベヤ上の物品を前記指定された払出部へ払い出す左右一
   対の払出ベルトと、前記払出ベルトを搬送コンベヤ上の
   物品に当接して払出動作を可能とする位置と搬送コンベ
   ヤの上方に退避して搬送コンベヤの下流へ物品の通過を
   可能とする位置との間で昇降自在に支持する昇降部とを
   有することを特徴とする仕分け装置。
2. 【請求項２】 搬送方向に沿って左右両側に複数の払出
   部が設けられた平坦な搬送面を有する搬送コンベヤと、 前記複数の払出部に対応した位置にそれぞれ設けられ、
   搬送コンベヤ上を搬送されてきた物品を指定された払出
   部へ払い出す複数の仕分けユニットとを備え、 前記それぞれの仕分けユニットは、前記搬送コンベヤの
   搬送面に略垂直な面で互いに逆方向に回転して搬送コン
   ベヤ上の物品を前記指定された払出部へ払い出す左右一
   対の払出ベルトと、前記払出ベルトを搬送コンベヤ上の
   物品に当接して払出動作を可能とする位置と搬送コンベ
   ヤの上方に退避して搬送コンベヤの下流へ物品の通過を
   可能とする位置との間で昇降自在に支持する昇降部とを
   有することを特徴とする仕分け装置。
3. 【請求項３】 搬送コンベヤの上流に該搬送コンベヤの
   幅方向の中央に対して物品を左右に振り分けて搬入する
   左右振り分けコンベヤを設けた、請求項１または請求項
   ２記載の仕分け装置。