JPH08324358A - 自動車の制振性モール - Google Patents

自動車の制振性モール

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JPH08324358A
JPH08324358A JP7157021A JP15702195A JPH08324358A JP H08324358 A JPH08324358 A JP H08324358A JP 7157021 A JP7157021 A JP 7157021A JP 15702195 A JP15702195 A JP 15702195A JP H08324358 A JPH08324358 A JP H08324358A
Authority
JP
Japan
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shaped member
belt
strip
outer panel
vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP7157021A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Koizumi
信裕 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車ドアの制振性を向上させ、室内の騒音
を低減させる。 【構成】 自動車ドア2のアウタパネル4の表面に粘弾
性のある合成樹脂材料によって形成される第1の帯状部
材17を取付け、その上部に剛性のある金属材料によって
形成される第2の帯状部材18を積層させて取付ける。こ
れにより、振動によって、剛性の第2の帯状部材18及び
アウタパネル4が変形した場合、この変形した第2の帯
状部材18とアウタパネル4の間にある合成樹脂材料の第
1の帯状部材17が剪断変形して振動が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のパネル部に取
り付けてパネル部より発生する振動を低減させる自動車
の制振性モールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車にはボディやドアを主として保護
するためのモールが取り付けられている。図4は、自動
車1のドア2に取り付けたモール3を示したもので、モ
ール3は、ドア2のアウタパネル4に前部から後部にか
けて水平に取り付けられている。このようなモール3の
従来の構造を分類すると、図5ないし図9に示すよう
に、5つに分類することができる。これらのものを図に
よって説明する。
【0003】図5に示す、自動車ドア2に取り付けられ
たモール5は、ステンレス鋼(SUS)やアルミニウム
等の金属で成形したものである。
【0004】図6に示す、自動車ドア2に取り付けられ
たモール6は、ポリプロピレン(PP)やポリ塩化ビニ
ール(PVC)等の合成樹脂材により成形したものであ
る。このモール6は内部が中空に成形されている。
【0005】図7に示す、自動車ドア2に取り付けられ
たモール7はポリプロピレン(PP)やポリ塩化ビニー
ル(PVC)またはABS樹脂(アクリルニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合材)等の合成樹脂成形品8を
表面処理(メッキ、光沢フィルム、カラーテープ、塗装
等)9することによって成形したものである。
【0006】図8に示す、自動車ドア2に取り付けられ
たモール10はアルミニウム箔11の外表面をアクリル樹脂
等の透明合成樹脂材12で覆って成形したものである。
【0007】図9に示す、自動車ドア2に取り付けられ
たモール13は、ステンレス鋼(SUS)により形成され
た金属板14の外表面をポリプロピレン(PP)やポリ塩
化ビニール(PVC)の合成樹脂材15で覆って成形した
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のモ
ールは、主としてドアを保護するために取り付けられて
いるだけであったので、自動車のドアに発生する振動を
積極的に抑える働きはなかった。しかしながら、自動車
のドアパネルには平面部が多く、また、ドアはパネルを
フレームにはりつけた構造をしているので、内部の中央
には支えがなく、ドアを締めた際には、振動が生じ易く
なり、振動によって騒音が発生する問題があった。この
ようなドアの締まり音の良し悪しが搭乗者の車に対する
印象に大きな影響を与えていた。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、自動車のパネル部に取り付けるモー
ルの構造を改良して、制振性を発生させ、自動車内の騒
音を低減させると共に、ドアの締まり音をよくした自動
車の制振性モールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
自動車ボディの表面に粘弾性材料からなる第1の帯状部
材を取付け、該第1の帯状部材の上部に剛性材料からな
る第2の帯状部材を積層させて取付けたことを特徴とす
るものである。
【0011】請求項2記載の発明は、前記剛性の第2の
帯状部材の厚さを自動車ボディのアウタパネルの厚さと
略同じにし、かつ、前記第2の帯状部材の材質をボディ
のアウタパネルの材質と同じにしたことを特徴とするも
のである。
【0012】請求項3記載の発明は、前記粘弾性の第1
の帯状部材の厚さを剛性の第2の帯状部材の厚さ以上に
形成したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、自動車ボディの表面に粘
弾性のある第1の帯状部材と、剛性のある第2の帯状部
材とを積層させて形成したモールを取付けて、振動によ
り、剛性の第2の帯状部材とボディとが変形した際、第
2の帯状部材とボディとの間にある粘弾性の第1の帯状
部材を剪断変形させて振動を低減させる。
【0014】請求項2の発明では、前記剛性の第2の帯
状部材の厚さおよび材質を自動車ボディのアウタパネル
と略同じ厚さ、同じ材質にして、アウタパネルと第2の
帯状部材に振動がかかった際、アウタパネルと第2の帯
状部材を同じように変形させて、アウタパネルと第2の
帯状部材との間の粘弾性の第1の帯状部材を確実に剪断
変形させ振動を吸収させる、
【0015】請求項3の発明では、自動車ボディのアウ
タパネルと剛性の第2の帯状部材との間に、この第2の
帯状部材と同厚以上の第1の帯状部材を介装させて、ア
ウタパネルと第2の帯状部材に振動がかかった際、第1
の帯状部材の剪断変形を大きくさせて振動を吸収させ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1にもとづき、
図4と同一の部材には同一の符号を付して説明する。図
1は自動車1(図4参照)のドア2のアウターパネル4
にモール16を取り付けたところを示す断面図である。
【0017】このモール16は、粘弾性材料からなる第1
の帯状部材17、すなわち粘弾性のある合成樹脂材料やゴ
ム材料によって形成される第1の帯状部材17の上部に剛
性材料からなる第2の帯状部材18、すなわち剛性のある
金属材料によって形成される第2の帯状部材18を積層さ
せて成形したもので、これを自動車ドア2のアウタパネ
ル4に取り付けることにより、制振性を発揮させるよう
にしている。
【0018】このようなモール16の第1の帯状部材17を
形成する合成樹脂材料は、ポリプロピレン(PP)やポ
リ塩化ビニール(PVC)またはABS樹脂(アクリル
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合材)等の合成樹
脂成形品を表面処理(塗装)したものやウレタン樹脂を
使用しており、ゴム材料は合成ゴムであるスチレン−ブ
タジエンゴム(SBR)を使用している。また、第2の
帯状部材18を形成する金属材料はステンレス鋼(SU
S)、アルミニウム及び表面処理鋼板を使用している。
【0019】そして、第2の帯状部材18を形成する金属
材料の厚さを自動車ドア2のアウタパネル4の厚さと略
同じ厚さ(0.8mm 位) にし、その材質も同じくアウタパ
ネル4の材質と同じにしている。このようにすれはアウ
タパネル4及び第2の帯状部材18に振動がかかったと
き、両者を同じように変形させることができ、挟持され
ている第1の帯状部材17を形成する合成樹脂材料やゴム
材料を確実に剪断変形させて振動を確実に吸収させるこ
とができる。
【0020】さらに、第1の帯状部材17を形成する合成
樹脂材料の厚さを第2の帯状部材を形成する金属材料と
同厚以上にしている。これはできれば厚い方がよい。こ
のようにすれば、アウタパネル4と第2の帯状部材18に
振動がかかって変形した場合、合成樹脂材料やゴム材料
の第1の帯状部材の剪断変形がより大きくなって振動が
確実に吸収するからである。
【0021】また、自動車ドア2のアウタパネル4に積
層させて取り付けた第1の帯状部材17と第2の帯状部材
18とからなるモール16の幅は50mm以上でなるたけ広い方
がより制振性が向上する。この場合、金属材料を形成す
る第2の帯状部材18は表層に位置させるのがよい。ま
た、このモール16をドア2の中央部に取り付けるように
するとより制振性が発揮される。
【0022】次に、上記モール16を自動車ドア2のアウ
タパネル4に取り付けた際の制振機構を図2および図3
にもとづいて説明する。すなわち、2枚の剛性のある拘
束層19(例えば、金属材料)の間に、粘弾性の高分子層
20(例えば、合成樹脂材料)を挟み込んだ積層材(サン
ドイッチ材)を拘束型制振材と呼び、この拘束型制振材
が、図3に示すように、振動Aにより変形すると、中間
の高分子層20は、両側の拘束層19により、伸び変形が拘
束されて符号Bで示すように剪断変形(ずり変形)を
し、この際の粘性摩擦力がエネルギー損失をもたらし、
振動ネルギーが熱エネルギーに変換されて振動が低減す
る。分子的には合成樹脂材料を構成している高分子鎖の
こすれ合いにより熱が発生する。
【0023】本実施例の制振性モール16は、以上説明し
たように、粘弾性のある合成樹脂材料やゴム材料によっ
て形成される第1の帯状部材17と、剛性のある金属材料
よって形成される第2の帯状部材18とを積層して形成
し、これを自動車ドア2のアウタパネル4の表面に取り
付けている。これによって合成樹脂部材の第1の帯状部
材17が、アウタパネル4と金属材料の第2の帯状部材18
とで挟持されるようになり、金属材料の第2の帯状部材
18と、ドア2のアウタパネル4とが振動によって変形し
た場合、両者に追従して第1の帯状部材17が剪断変形し
て振動が低減されるようになる。すなわち、拘束型制振
材の制振機構が発揮されて振動が低減されることにな
る。
【0024】本実施例においては、粘弾性の樹脂材料で
あるポリ塩化ビニール(PVC)によって形成される第
1の帯状部材17と、その上部に剛性の金属材料であるス
テンレス鋼(SUS)によって形成される第2の帯状部
材18とを積層させて形成させたモール16をドア2の表面
に取り付けた。
【0025】この場合、第2の帯状部材18の厚さをドア
2のアウタパネル4と同じ厚さの0.8mm にし、第2の帯
状部材18の材質をドア2のアウタパネル4の材質と同じ
にした。また、第1の帯状部材17の厚さを第2の帯状部
材18より厚い15mmにした。
【0026】この状態で、ドア2の中央部を加振させて
車室内の音圧感度を測定した結果、第2の帯状部材18の
ないモールを取り付けたドアに比べ、本実施例のモール
16を取り付けたドア2に約1.5dB の音圧感度の低下が見
られた。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明は自動車ボディの表
面に、粘弾性材料からなる第1の帯状部材と、その上面
に剛性材料からなる第2の帯状部材を積層させて形成し
たモールを取付けたので、振動によって、剛性の第2の
帯状部材とボディとが変形した際、ボディと第2の帯状
部材との間にある粘弾性材料の第1の帯状部材が剪断変
形をして振動が低減し、制振性を向上させることができ
る。これによって、自動車内の騒音を低減させることが
でき、搭乗者に好印象対を与えることができる。
【0028】請求項2記載の発明は、剛性材料の第2の
帯状部材の厚さを自動車ボディのアウタパネルの厚さと
略同じにし、かつ、第2の帯状部材の材質をボディのア
ウタパネルの材質と同じにしたので、アウタパネルと第
2の帯状部材に振動がかかった際、アウタパネルと第2
の帯状部材とが同じように変形し、アウタパネルと第2
の帯状部材との間の粘弾性材料の第1の帯状部材を確実
に剪断変形させて振動を吸収させることができ、制振性
をより向上させることができる。これによって、自動車
内の騒音をさらに低減させることができる。
【0029】請求項3記載の発明は、粘弾性材料の第1
の帯状部材の厚さを剛性材料の第2の帯状部材の厚さ以
上に形成したので、アウタパネルと第2の帯状部材に振
動がかかった際、第1の帯状部材を大きく剪断変形させ
ることができ、振動を確実に吸収させることができ、制
振性を向上させることができる。これによって、車室内
の騒音を確実に低減させることができる。
【0030】また、ドアに限らず自動車の平面部(パネ
ル部)にこの制振性モールを取り付ければ、ドアと同様
の振動を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】拘束型制振材の制振機構を説明するための断面
図である。
【図3】図2の拘束型制振材がずり変形したところを示
す断面図である。
【図4】自動車のドアモールを説明するための斜視図で
ある。
【図5】従来のドアモールの構造を示す断面図である。
【図6】従来のドアモールの他の構造を示す断面図であ
る。
【図7】従来のドアモールのさらに他の構造を示す断面
図である。
【図8】従来のドアモールのさらに別の構造を示す断面
図である。
【図9】従来のドアモールのさらにまた別の構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 ドア 4 アウタパネル 16 モール 17 第1の帯状部材 18 第2の帯状部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ボディの表面に粘弾性材料からな
    る第1の帯状部材を取付け、該第1の帯状部材の上部に
    剛性材料からなる第2の帯状部材を積層させて取付けた
    ことを特徴とする自動車の制振性モール。
  2. 【請求項2】 前記剛性材料からなる第2の帯状部材の
    厚さを自動車ボディのアウタパネルの厚さと略同じに
    し、かつ、前記第2の帯状部材の材質をボディのアウタ
    パネルの材質と同じにしたことを特徴とする請求項1記
    載の自動車の制振性モール。
  3. 【請求項3】 前記粘弾性材料の第1の帯状部材の厚さ
    を剛性材料の第2の帯状部材の厚さ以上に形成したこと
    を特徴とする請求項1記載または請求項2記載の自動車
    の制振性モール。
JP7157021A 1995-05-31 1995-05-31 自動車の制振性モール Pending JPH08324358A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011504830A (ja) * 2007-10-26 2011-02-17 サン−ゴバン グラス フランス 優れた振動音響減衰挙動を有するグレージング、そのようなグレージングの製造方法、および車両の客室の音響保護方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011504830A (ja) * 2007-10-26 2011-02-17 サン−ゴバン グラス フランス 優れた振動音響減衰挙動を有するグレージング、そのようなグレージングの製造方法、および車両の客室の音響保護方法

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