JPH08323870A - 繊維強化複合材の成形用金型 - Google Patents
繊維強化複合材の成形用金型Info
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- JPH08323870A JPH08323870A JP7134149A JP13414995A JPH08323870A JP H08323870 A JPH08323870 A JP H08323870A JP 7134149 A JP7134149 A JP 7134149A JP 13414995 A JP13414995 A JP 13414995A JP H08323870 A JPH08323870 A JP H08323870A
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- Japan
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- mold
- chamber
- molding
- pressure
- matrix resin
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 繊維強化複合材の成形用金型の薄肉軽量化を
可能とし、寸法精度が良好な成形品を製造することを可
能とする。 【構成】 金型1は下型2、中枠3、隔壁4及び上型5
の4部品からなり、各部品の周囲に所定間隔で形成され
た複数のボルト挿通孔6に挿通されるボルト7及びナッ
ト8により締付け固定されるようになっている。中枠3
には成形室3aが形成され、上型5には隔壁4と対応す
る側に副室5aが形成されている。下型2、中枠3、隔
壁4及び上型5には互いに連通した注入孔9が形成さ
れ、中枠3、隔壁4及び上型5にはベント孔10が形成
されている。注入孔9にはマトリックスレジンの注入管
路に接続するためのニップル11が固定され、ベント孔
10の端部には真空ポンプに連結された管路に接続する
ためのニップル12が固定されている。
可能とし、寸法精度が良好な成形品を製造することを可
能とする。 【構成】 金型1は下型2、中枠3、隔壁4及び上型5
の4部品からなり、各部品の周囲に所定間隔で形成され
た複数のボルト挿通孔6に挿通されるボルト7及びナッ
ト8により締付け固定されるようになっている。中枠3
には成形室3aが形成され、上型5には隔壁4と対応す
る側に副室5aが形成されている。下型2、中枠3、隔
壁4及び上型5には互いに連通した注入孔9が形成さ
れ、中枠3、隔壁4及び上型5にはベント孔10が形成
されている。注入孔9にはマトリックスレジンの注入管
路に接続するためのニップル11が固定され、ベント孔
10の端部には真空ポンプに連結された管路に接続する
ためのニップル12が固定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化複合材の成形用
金型に係り、特に航空機、船舶、車両等の構造部材、部
品用として使用される繊維強化複合材の製造に適した成
形用金型に関するものである。
金型に係り、特に航空機、船舶、車両等の構造部材、部
品用として使用される繊維強化複合材の製造に適した成
形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記の繊維強化複合材を製造する方法の
ひとつとしてレジントランスファーモールディング(以
下RTMと略記)法が採用されている。RTM法は、成
形金型内に強化材として機能する高強度・高弾性率繊維
の集合構造体(織物、編物、不織布の積層体又は三次元
織物、三次元編物あるいはランダムマット等、以下プリ
フォームと総称)を載置し、この成形金型内に熱硬化性
のマトリックスレジンを注入してプリフォームに含浸さ
せた後、加熱硬化させて複合成形材を得る方法である。
ひとつとしてレジントランスファーモールディング(以
下RTMと略記)法が採用されている。RTM法は、成
形金型内に強化材として機能する高強度・高弾性率繊維
の集合構造体(織物、編物、不織布の積層体又は三次元
織物、三次元編物あるいはランダムマット等、以下プリ
フォームと総称)を載置し、この成形金型内に熱硬化性
のマトリックスレジンを注入してプリフォームに含浸さ
せた後、加熱硬化させて複合成形材を得る方法である。
【0003】RTM法で平板状成形品を製造する場合の
金型は、図9に示すように、下型31、中枠32及び上
型33からなり、下型31及び中枠32には注入孔34
が形成され、上型33及び中枠32にはベント孔35が
形成されている。中枠32にプリフォーム36を収容す
るための成形室(キャビティ)37が形成されている。
金型は、図9に示すように、下型31、中枠32及び上
型33からなり、下型31及び中枠32には注入孔34
が形成され、上型33及び中枠32にはベント孔35が
形成されている。中枠32にプリフォーム36を収容す
るための成形室(キャビティ)37が形成されている。
【0004】繊維強化複合材を構成する熱硬化性マトリ
ックスレジンは、通常加熱硬化時に体積収縮し、成形品
の表面にひけや凹凸を生じたり、あるいは成形品の内部
にボイド、剥離等の欠陥が生じて製品の品質が低下し易
い特性がある。この不都合を解消する対策として、硬化
過程のマトリックスレジンに空気圧あるいは油圧で作動
するピストン装置等により一定の加圧を行うのが一般的
である。また、強化繊維とマトリックスレジンの密着性
を高める目的から、マトリックスレジンの注入圧力を高
めにとることが望ましいとされている。この圧力は数k
g/cm2 から百数十kg/cm2 の範囲で選択され
る。
ックスレジンは、通常加熱硬化時に体積収縮し、成形品
の表面にひけや凹凸を生じたり、あるいは成形品の内部
にボイド、剥離等の欠陥が生じて製品の品質が低下し易
い特性がある。この不都合を解消する対策として、硬化
過程のマトリックスレジンに空気圧あるいは油圧で作動
するピストン装置等により一定の加圧を行うのが一般的
である。また、強化繊維とマトリックスレジンの密着性
を高める目的から、マトリックスレジンの注入圧力を高
めにとることが望ましいとされている。この圧力は数k
g/cm2 から百数十kg/cm2 の範囲で選択され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マトリックスレジンの
加熱硬化を加圧状態で行いその圧力を高くとるために
は、成形用金型の耐圧強度を高める必要がある。金型の
変形による製品の寸法精度の低下を防ぐには堅牢重厚な
金型構造をとらざるを得ない。特に需要の多い平板状成
形品では金型中央部と対応する部分の肉厚が過大となり
易いため、金型が重厚となる。金型が重厚となると、取
扱が不便になるだけでなく、マトリックスレジンの加熱
硬化時に金型を加熱するのに必要な熱エネルギーの消費
量も増加するという問題がある。
加熱硬化を加圧状態で行いその圧力を高くとるために
は、成形用金型の耐圧強度を高める必要がある。金型の
変形による製品の寸法精度の低下を防ぐには堅牢重厚な
金型構造をとらざるを得ない。特に需要の多い平板状成
形品では金型中央部と対応する部分の肉厚が過大となり
易いため、金型が重厚となる。金型が重厚となると、取
扱が不便になるだけでなく、マトリックスレジンの加熱
硬化時に金型を加熱するのに必要な熱エネルギーの消費
量も増加するという問題がある。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであってその目的は、寸法精度が良好な成形品を製造
することができ、しかも薄肉軽量化が可能な繊維強化複
合材の成形用金型を提供することにある。
のであってその目的は、寸法精度が良好な成形品を製造
することができ、しかも薄肉軽量化が可能な繊維強化複
合材の成形用金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、マトリックスレジンの注
入孔及びベント孔に連通する成形室と、前記成形室と隔
壁を介して実質的に平行に配置されるとともに、少なく
とも注入孔を介して成形室と同じ圧力に保持可能な圧力
バランス室とを備えた。
め請求項1に記載の発明では、マトリックスレジンの注
入孔及びベント孔に連通する成形室と、前記成形室と隔
壁を介して実質的に平行に配置されるとともに、少なく
とも注入孔を介して成形室と同じ圧力に保持可能な圧力
バランス室とを備えた。
【0008】請求項2に記載の発明では、前記圧力バラ
ンス室は注入孔及びベント孔を介して前記成形室と連通
され、注入孔から成形室にマトリックスレジンが注入さ
れた状態で圧力バランス室内にもマトリックスレジンが
満ちるように形成されている。
ンス室は注入孔及びベント孔を介して前記成形室と連通
され、注入孔から成形室にマトリックスレジンが注入さ
れた状態で圧力バランス室内にもマトリックスレジンが
満ちるように形成されている。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記圧力バランス室は
前記成形室を挟んで両側に設けられている。請求項4に
記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記
金型は成形室が形成された中枠と、中枠と当接して配置
される第1の型と、前記圧力バランス室が形成されると
ともに隔壁を介して中枠に対して第1の型と反対側に配
置される第2の型とからなる。
請求項2に記載の発明において、前記圧力バランス室は
前記成形室を挟んで両側に設けられている。請求項4に
記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記
金型は成形室が形成された中枠と、中枠と当接して配置
される第1の型と、前記圧力バランス室が形成されると
ともに隔壁を介して中枠に対して第1の型と反対側に配
置される第2の型とからなる。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明では、繊維強化複合材を
製造する場合、金型の成形室内にプリフォームをセット
し、ベント孔を介して成形室内を減圧とし、注入孔から
金型内にマトリックスレジンを注入する。そして、プリ
フォームにマトリックスレジンが均等に含浸し、注入孔
にマトリックスレジンが存在する状態でベント孔を密閉
し、注入孔に接続された加圧系により金型内を所定の圧
力となるように保持した状態で金型を加熱してマトリッ
クスレジンを硬化させる。
製造する場合、金型の成形室内にプリフォームをセット
し、ベント孔を介して成形室内を減圧とし、注入孔から
金型内にマトリックスレジンを注入する。そして、プリ
フォームにマトリックスレジンが均等に含浸し、注入孔
にマトリックスレジンが存在する状態でベント孔を密閉
し、注入孔に接続された加圧系により金型内を所定の圧
力となるように保持した状態で金型を加熱してマトリッ
クスレジンを硬化させる。
【0011】加熱硬化時にマトリックスレジンが体積収
縮するが、注入孔から所定の圧力が作用しているため、
成形室内におけるマトリックスレジンの硬化時収縮分が
注入孔口と成形室との間に存在するマトリックスレジン
の移動により補充され、成形室の内面とマトリックスレ
ジンとの間に空隙が発生するのが抑止される。また、注
入孔に接続された加圧系の作用により圧力バランス室の
圧力が成形室と等しい内圧力に保持される。そして、成
形室の内圧が成形室と圧力バランス室との間の隔壁の剛
性を上回る高さになっても隔壁は変形せず、圧力バラン
ス室の隔壁と反対側の壁が変形する。従って、得られる
成形品の寸法は設計値の公差以内にとどまる。
縮するが、注入孔から所定の圧力が作用しているため、
成形室内におけるマトリックスレジンの硬化時収縮分が
注入孔口と成形室との間に存在するマトリックスレジン
の移動により補充され、成形室の内面とマトリックスレ
ジンとの間に空隙が発生するのが抑止される。また、注
入孔に接続された加圧系の作用により圧力バランス室の
圧力が成形室と等しい内圧力に保持される。そして、成
形室の内圧が成形室と圧力バランス室との間の隔壁の剛
性を上回る高さになっても隔壁は変形せず、圧力バラン
ス室の隔壁と反対側の壁が変形する。従って、得られる
成形品の寸法は設計値の公差以内にとどまる。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記圧力バラ
ンス室は注入孔及びベント孔を介して前記成形室と連通
され、前記加圧系による加圧力が金型内に収容されたマ
トリックスレジンを介して圧力バランス室に作用する。
従って、圧力バランス室にマトリックスレジンと異なる
非圧縮性流体を収容した場合に比較して、金型の構成が
簡単となる。
ンス室は注入孔及びベント孔を介して前記成形室と連通
され、前記加圧系による加圧力が金型内に収容されたマ
トリックスレジンを介して圧力バランス室に作用する。
従って、圧力バランス室にマトリックスレジンと異なる
非圧縮性流体を収容した場合に比較して、金型の構成が
簡単となる。
【0013】請求項3に記載の発明では、圧力バランス
室が前記成形室を挟んで両側に設けられているため、成
形室を挟んで両側に配置される部分の剛性が小さくても
撓みが防止され、金型全体として軽量化が図れる。
室が前記成形室を挟んで両側に設けられているため、成
形室を挟んで両側に配置される部分の剛性が小さくても
撓みが防止され、金型全体として軽量化が図れる。
【0014】請求項4に記載の発明では、マトリックス
レジンの加熱硬化後、金型を分解して成形品を取り出す
際の作業性が良くなる。
レジンの加熱硬化後、金型を分解して成形品を取り出す
際の作業性が良くなる。
【0015】
(実施例1)以下、本発明を平板状の繊維強化複合材の
成形用金型に具体化した一実施例を図1〜図3に従って
説明する。図1に示すように、金型1は第1の型として
の下型2、中枠3、隔壁4及び第2の型としての上型5
の4部品からなり、各部品の周囲に所定間隔で形成され
た複数のボルト挿通孔6に挿通される六角穴付ボルト7
及びナット8により締付け固定されるようになってい
る。中枠3には成形室3aが形成され、上型5には隔壁
4と対応する側に圧力バランス室を構成する副室5aが
形成されている。金型1の材質にはSK5鋼が使用され
ている。
成形用金型に具体化した一実施例を図1〜図3に従って
説明する。図1に示すように、金型1は第1の型として
の下型2、中枠3、隔壁4及び第2の型としての上型5
の4部品からなり、各部品の周囲に所定間隔で形成され
た複数のボルト挿通孔6に挿通される六角穴付ボルト7
及びナット8により締付け固定されるようになってい
る。中枠3には成形室3aが形成され、上型5には隔壁
4と対応する側に圧力バランス室を構成する副室5aが
形成されている。金型1の材質にはSK5鋼が使用され
ている。
【0016】下型2、中枠3、隔壁4及び上型5には互
いに連通した注入孔9が形成され、中枠3、隔壁4及び
上型5にはベント孔10が形成されている。注入孔9に
はマトリックスレジンの注入管路に接続するためのニッ
プル11が設けられ、ベント孔10の端部には減圧装置
に連結された管路に接続するためのニップル12が設け
られている。
いに連通した注入孔9が形成され、中枠3、隔壁4及び
上型5にはベント孔10が形成されている。注入孔9に
はマトリックスレジンの注入管路に接続するためのニッ
プル11が設けられ、ベント孔10の端部には減圧装置
に連結された管路に接続するためのニップル12が設け
られている。
【0017】前記のように構成された金型1は、金型1
を組付けるとともにベント孔10側を閉塞した状態で注
入孔9側から圧力を加えると、成形室3a内と副室5a
内の圧力が平衡状態となる。
を組付けるとともにベント孔10側を閉塞した状態で注
入孔9側から圧力を加えると、成形室3a内と副室5a
内の圧力が平衡状態となる。
【0018】次に下型2及び上型5の厚さが50mm、
中枠3の厚さが10mm、隔壁4及び副室5aの厚さが
5mmにそれぞれ形成され、金型の平面サイズが300
mm×500mm、成形室3a及び副室5aの平面サイ
ズが200mm×350mmにそれぞれ形成された金型
1を使用した繊維強化複合材の製造例を説明する。
中枠3の厚さが10mm、隔壁4及び副室5aの厚さが
5mmにそれぞれ形成され、金型の平面サイズが300
mm×500mm、成形室3a及び副室5aの平面サイ
ズが200mm×350mmにそれぞれ形成された金型
1を使用した繊維強化複合材の製造例を説明する。
【0019】先ず下型2及び中枠3を重ねた状態で、2
00mm×350mmに裁断した炭素繊維織物(トレカ
クロス♯CO6644B 東レ(株)製)29枚を予め離型剤処
理した成形室3a内に、図1に鎖線で示すようにプリフ
ォーム13として載置した後、隔壁4及び上型5を重ね
てボルト7及びナット8により締付け固定して金型1の
セットを完了した。
00mm×350mmに裁断した炭素繊維織物(トレカ
クロス♯CO6644B 東レ(株)製)29枚を予め離型剤処
理した成形室3a内に、図1に鎖線で示すようにプリフ
ォーム13として載置した後、隔壁4及び上型5を重ね
てボルト7及びナット8により締付け固定して金型1の
セットを完了した。
【0020】次に図2に示すように、注入孔9側のニッ
プル11が下側となるように金型1を配置するととも
に、真空ポンプ14及び攪拌装置15を備えたレジンタ
ンク16に連結された注入管路17に注入孔9側を接続
し、減圧装置としての真空ポンプ18に連結された管路
19にベント孔10側を接続した。なお、ベント孔10
からのレジンの溢出を確認するため管路19の途中に、
ガラス製の減圧トラップ20が設けられている。なお、
管路19の一部を透明材料で構成してもよい。そして、
レジンタンク16内でマトリックスレジンとして、エポ
キシレジンを次の処方により配合し、減圧下で攪拌して
十分脱気した後、管路15から金型1内に注入した。
プル11が下側となるように金型1を配置するととも
に、真空ポンプ14及び攪拌装置15を備えたレジンタ
ンク16に連結された注入管路17に注入孔9側を接続
し、減圧装置としての真空ポンプ18に連結された管路
19にベント孔10側を接続した。なお、ベント孔10
からのレジンの溢出を確認するため管路19の途中に、
ガラス製の減圧トラップ20が設けられている。なお、
管路19の一部を透明材料で構成してもよい。そして、
レジンタンク16内でマトリックスレジンとして、エポ
キシレジンを次の処方により配合し、減圧下で攪拌して
十分脱気した後、管路15から金型1内に注入した。
【0021】 エポキシレジンの処方例 エピコート807(油化シェルエポキシ(株)製)…100部 ハードナーHN5500(日立化成(株)製)…85部 エピキュア3010(油化シェルエポキシ(株)製)…1部 マトリックスレジンの注入はベント孔10を介した減圧
(約50TORR)と、注入側レジンタンク16の静圧との
圧力差を利用して行った。ベント孔10からレジンが溢
出することにより成形室3a及び副室5a内がレジンで
充満したことを確認した後、ベント孔10を密閉した。
(約50TORR)と、注入側レジンタンク16の静圧との
圧力差を利用して行った。ベント孔10からレジンが溢
出することにより成形室3a及び副室5a内がレジンで
充満したことを確認した後、ベント孔10を密閉した。
【0022】次に注入孔9側のニップル11に、油圧あ
るいは空圧で作動するピストンを備えたシリンダによる
加圧を行う加圧装置(図示せず)を連結した。そして、
注入孔9に所定の圧力(例えば、150kg/cm2 )
が加わる状態に圧力調整し、所定の硬化プログラムに従
って金型1を加熱保持してマトリックスレジンを硬化さ
せた。加熱は、先ず60℃で4時間、次いで90℃で2
時間、最後に120℃で2時間と3段階で順次高温とな
るように行った。
るいは空圧で作動するピストンを備えたシリンダによる
加圧を行う加圧装置(図示せず)を連結した。そして、
注入孔9に所定の圧力(例えば、150kg/cm2 )
が加わる状態に圧力調整し、所定の硬化プログラムに従
って金型1を加熱保持してマトリックスレジンを硬化さ
せた。加熱は、先ず60℃で4時間、次いで90℃で2
時間、最後に120℃で2時間と3段階で順次高温とな
るように行った。
【0023】加熱硬化処理終了後、放冷し、次に金型1
を開いて成形板(試料1)21を得た。そして、成形板
21について図3に示す各位置P1 〜P9 における厚さ
をノギスで測定した。図3における各長さは、L1 =5
5mm、L2 =120mm、L3 =20mm、L4 =8
0mmである。結果を表1に示す。
を開いて成形板(試料1)21を得た。そして、成形板
21について図3に示す各位置P1 〜P9 における厚さ
をノギスで測定した。図3における各長さは、L1 =5
5mm、L2 =120mm、L3 =20mm、L4 =8
0mmである。結果を表1に示す。
【0024】比較例として上型5に副室5aを設けず、
隔壁4を使用しない図9に示す従来の金型を使用して、
実施例と同一のプリフォーム、エポキシレジン及び成形
手順で成形板(試料2)を調整した。試料2についても
試料1と同様に厚さを測定した。結果を表1に示す。
隔壁4を使用しない図9に示す従来の金型を使用して、
実施例と同一のプリフォーム、エポキシレジン及び成形
手順で成形板(試料2)を調整した。試料2についても
試料1と同様に厚さを測定した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示すように、本発明の金型1を使用
して成形した試料1と、従来の金型を使用して成形した
試料2とを比較すると明らかな差異が認められる。試料
2ではその中央部P4,P5,P6 における厚さが他の部分
の厚さより明らかに厚くなっており、加熱硬化時におけ
る内圧の影響により上型が凸状変形し、その影響が現れ
ている。一方、試料1の場合も上型の変形はみられる
が、その影響は副室5a内に形成されたレジン板(図示
せず)の厚さの変動として現れており、成形板自体の厚
さ変動は僅かである。即ち、成形室3aと平行に配設さ
れた副室5a内の圧力が成形室3a内の圧力と平衡とな
るため、隔壁4が撓むのが防止されて、厚さの変動が小
さい成形板が得られることが確認された。
して成形した試料1と、従来の金型を使用して成形した
試料2とを比較すると明らかな差異が認められる。試料
2ではその中央部P4,P5,P6 における厚さが他の部分
の厚さより明らかに厚くなっており、加熱硬化時におけ
る内圧の影響により上型が凸状変形し、その影響が現れ
ている。一方、試料1の場合も上型の変形はみられる
が、その影響は副室5a内に形成されたレジン板(図示
せず)の厚さの変動として現れており、成形板自体の厚
さ変動は僅かである。即ち、成形室3aと平行に配設さ
れた副室5a内の圧力が成形室3a内の圧力と平衡とな
るため、隔壁4が撓むのが防止されて、厚さの変動が小
さい成形板が得られることが確認された。
【0027】副室5aで形成されたレジン板の分、従来
の金型に比較してレジンの使用量が増加するが、複合材
の補強材料であるプリフォームに対してマトリックスレ
ジンは安価であり、複合材の品質が確保されるならば、
レジンの損失は許容し得る。副室5aの厚さを小さくす
ることによりレジンのロスは少なくなる。
の金型に比較してレジンの使用量が増加するが、複合材
の補強材料であるプリフォームに対してマトリックスレ
ジンは安価であり、複合材の品質が確保されるならば、
レジンの損失は許容し得る。副室5aの厚さを小さくす
ることによりレジンのロスは少なくなる。
【0028】この実施例の金型1は成形室3aが中枠3
に形成されているため、マトリックスレジンの加熱硬化
後、成形板21を成形室3aから取り出すときに、金型
1を分解して中枠3を外し、成形板21のいずれか一方
の面を押すことにより容易に取出すことができ、作業性
が良くなる。
に形成されているため、マトリックスレジンの加熱硬化
後、成形板21を成形室3aから取り出すときに、金型
1を分解して中枠3を外し、成形板21のいずれか一方
の面を押すことにより容易に取出すことができ、作業性
が良くなる。
【0029】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1) 図4に示すように、下型2の上面にも圧力バラ
ンス室を構成する副室2aを形成し、下型2と中枠3と
の間にも隔壁4を配置する構成としてもよい。圧力バラ
ンス室を成形室3aを挟んで片側に設けた場合は、圧力
バランス室と反対側に配置される型は成形室の内圧で撓
まない強度となるように形成する必要があるため、ある
程度重厚となる。しかし、圧力バランス室が隔壁4を挟
んで成形室3aの両側に配置される構成の場合は、成形
室3aと圧力バランス室を区画する隔壁4には平衡状態
の成形室3aと圧力バランス室の内圧が作用するため、
内圧が高くなっても成形室3aの形状は一定に保持され
る。そして、圧力バランス室が形成された下型2及び上
型5が多少変形しても、成形室3aで形成される成形板
は所定の厚さとなる。従って、下型2及び上型5の両者
を軽量で薄く形成することが可能となり、金型1の取扱
いがより容易になるとともに、マトリックスレジンを硬
化する際に金型を加熱するのに必要な熱エネルギーの消
費が少なくなる。
ものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1) 図4に示すように、下型2の上面にも圧力バラ
ンス室を構成する副室2aを形成し、下型2と中枠3と
の間にも隔壁4を配置する構成としてもよい。圧力バラ
ンス室を成形室3aを挟んで片側に設けた場合は、圧力
バランス室と反対側に配置される型は成形室の内圧で撓
まない強度となるように形成する必要があるため、ある
程度重厚となる。しかし、圧力バランス室が隔壁4を挟
んで成形室3aの両側に配置される構成の場合は、成形
室3aと圧力バランス室を区画する隔壁4には平衡状態
の成形室3aと圧力バランス室の内圧が作用するため、
内圧が高くなっても成形室3aの形状は一定に保持され
る。そして、圧力バランス室が形成された下型2及び上
型5が多少変形しても、成形室3aで形成される成形板
は所定の厚さとなる。従って、下型2及び上型5の両者
を軽量で薄く形成することが可能となり、金型1の取扱
いがより容易になるとともに、マトリックスレジンを硬
化する際に金型を加熱するのに必要な熱エネルギーの消
費が少なくなる。
【0030】(2) 図5に示すように、注入孔9及び
ベント孔10の一部を中枠3及び隔壁4の境界と、隔壁
4及び上型5の境界とに設けてもよい。この場合、注入
孔9及びベント孔10内で硬化したレジンの除去が容易
となる。
ベント孔10の一部を中枠3及び隔壁4の境界と、隔壁
4及び上型5の境界とに設けてもよい。この場合、注入
孔9及びベント孔10内で硬化したレジンの除去が容易
となる。
【0031】(3) 下型2と中枠3とが一体となった
形状、即ち図6に示すように、上面に成形室2bを形成
した下型2と、隔壁4と、上型5の3部品で金型1を構
成してもよい。この場合、部品点数が少なくなる。
形状、即ち図6に示すように、上面に成形室2bを形成
した下型2と、隔壁4と、上型5の3部品で金型1を構
成してもよい。この場合、部品点数が少なくなる。
【0032】(4) 平板状成形品に限らず、図7に示
すように、湾曲板状成形品の製造に使用する金型に適用
してもよい。この場合、成形室3aと対応する下型2の
上面は成形室3a側に向かって凸となるように形成され
ているため、成形室3aの内圧に対して変形し難くな
り、平板状成形品を製造する場合に比較して下型2を薄
くできる。なお、ボルト及びナットの図示を省略してい
る。
すように、湾曲板状成形品の製造に使用する金型に適用
してもよい。この場合、成形室3aと対応する下型2の
上面は成形室3a側に向かって凸となるように形成され
ているため、成形室3aの内圧に対して変形し難くな
り、平板状成形品を製造する場合に比較して下型2を薄
くできる。なお、ボルト及びナットの図示を省略してい
る。
【0033】(5) 上型5に副室5aを形成する代わ
りに、図8に示すように、非圧縮性流体(例えば油)が
収容された圧力バランス室22を設け、圧力バランス室
22及び注入孔9と連通するとともにピストン23を摺
動可能に収容したピストン収容部24を設けてもよい。
非圧縮性流体としてはマトリックスレジンの熱膨張特性
に近い熱膨張特性を有するものが好ましい。なお、ボル
ト及びナットの図示を省略している。
りに、図8に示すように、非圧縮性流体(例えば油)が
収容された圧力バランス室22を設け、圧力バランス室
22及び注入孔9と連通するとともにピストン23を摺
動可能に収容したピストン収容部24を設けてもよい。
非圧縮性流体としてはマトリックスレジンの熱膨張特性
に近い熱膨張特性を有するものが好ましい。なお、ボル
ト及びナットの図示を省略している。
【0034】この上型5を使用する場合は、隔壁4は不
要となる。マトリックスレジンの加熱硬化時に注入孔9
から加圧系により圧力が加えられると、注入孔9内に存
在するレジンを介してピストン23に成形室3a内の圧
力と等しい圧力が作用する。そして、ピストン23を介
してその圧力が圧力バランス室22内の非圧縮性流体に
作用し、圧力バランス室22の内圧と成形室3aの内圧
とが平衡状態となる。その結果、成形室3aと圧力バラ
ンス室22との間に位置する壁5bは薄くても、レジン
に加えられる圧力により壁5bは変形しない。この場
合、圧力バランス室22内にはレジンが充填されないた
め、副室5aを設けた場合に比較してレジンのロスが少
なくなる。また、下型2にも同様な構成の圧力バランス
室22とピストン23備えたピストン収容部24を設け
てもよい。
要となる。マトリックスレジンの加熱硬化時に注入孔9
から加圧系により圧力が加えられると、注入孔9内に存
在するレジンを介してピストン23に成形室3a内の圧
力と等しい圧力が作用する。そして、ピストン23を介
してその圧力が圧力バランス室22内の非圧縮性流体に
作用し、圧力バランス室22の内圧と成形室3aの内圧
とが平衡状態となる。その結果、成形室3aと圧力バラ
ンス室22との間に位置する壁5bは薄くても、レジン
に加えられる圧力により壁5bは変形しない。この場
合、圧力バランス室22内にはレジンが充填されないた
め、副室5aを設けた場合に比較してレジンのロスが少
なくなる。また、下型2にも同様な構成の圧力バランス
室22とピストン23備えたピストン収容部24を設け
てもよい。
【0035】(6) マトリックスレジンの加熱硬化時
に、最後まで所定の圧力に加圧保持する必要はなく、マ
トリックスレジンがもはや体積収縮しない状態となった
後は、加圧を停止して加熱のみ継続してもよい。
に、最後まで所定の圧力に加圧保持する必要はなく、マ
トリックスレジンがもはや体積収縮しない状態となった
後は、加圧を停止して加熱のみ継続してもよい。
【0036】前記各実施例及び変更例から把握できる請
求項記載以外の発明について、以下にその効果とともに
記載する。 (1) 請求項1に記載の発明において、圧力バランス
室はその周囲が周囲が壁面で囲繞されかつ内部は非圧縮
性流体で充満され、圧力バランス室と注入孔との間に
は、ピストンが摺動可能に収容されたピストン収容部が
介在し、ピストンを介して注入孔内の圧力が圧力バラン
ス室内に作用する構成とする。この場合、圧力バランス
室内にレジンを注入する構成の金型に比較して、レジン
のロスが少なくなる。
求項記載以外の発明について、以下にその効果とともに
記載する。 (1) 請求項1に記載の発明において、圧力バランス
室はその周囲が周囲が壁面で囲繞されかつ内部は非圧縮
性流体で充満され、圧力バランス室と注入孔との間に
は、ピストンが摺動可能に収容されたピストン収容部が
介在し、ピストンを介して注入孔内の圧力が圧力バラン
ス室内に作用する構成とする。この場合、圧力バランス
室内にレジンを注入する構成の金型に比較して、レジン
のロスが少なくなる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、加圧状態でマトリックスレジン
を加熱硬化させる際、成形室及び圧力バランス室の内圧
が平衡となるため、金型全体として変形しても厚さ精度
が良好な成形品を製造することができる。また、金型の
薄肉軽量化が可能となり、金型の取扱いが容易になると
ともに、加熱硬化時の熱エネルギーの消費量が少なくな
る。
に記載の発明によれば、加圧状態でマトリックスレジン
を加熱硬化させる際、成形室及び圧力バランス室の内圧
が平衡となるため、金型全体として変形しても厚さ精度
が良好な成形品を製造することができる。また、金型の
薄肉軽量化が可能となり、金型の取扱いが容易になると
ともに、加熱硬化時の熱エネルギーの消費量が少なくな
る。
【0038】請求項2に記載の発明はさらに、圧力バラ
ンス室にマトリックスレジンと異なる非圧縮性流体を収
容した場合に比較して、金型の構成が簡単となる。請求
項3に記載の発明はさらに、圧力バランス室が成形室を
挟んで両側に設けられているため、成形室を挟んで両側
に配置される部分(壁)の剛性が小さくても撓みが防止
され、金型全体として軽量化が図れる。
ンス室にマトリックスレジンと異なる非圧縮性流体を収
容した場合に比較して、金型の構成が簡単となる。請求
項3に記載の発明はさらに、圧力バランス室が成形室を
挟んで両側に設けられているため、成形室を挟んで両側
に配置される部分(壁)の剛性が小さくても撓みが防止
され、金型全体として軽量化が図れる。
【0039】請求項4に記載の発明はさらに、マトリッ
クスレジンの加熱硬化後、金型を分解して成形品を取り
出す際の作業性が良くなる。
クスレジンの加熱硬化後、金型を分解して成形品を取り
出す際の作業性が良くなる。
【図1】 第1実施例の金型の断面図。
【図2】 金型内にマトリックスレジンを注入する装置
の概略図。
の概略図。
【図3】 成形板の厚さ測定位置を示す模式図。
【図4】 変更例の金型の断面図。
【図5】 別の変更例の金型の断面図。
【図6】 別の変更例の金型の断面図。
【図7】 別の変更例の金型の模式断面図。
【図8】 別の変更例の金型の模式断面図。
【図9】 従来例の金型の模式断面図。
1…金型、2…第1の型としての下型、2a,5a…圧
力バランス室としての副室、3…中枠、2b,3a…成
形室、4…隔壁、5…第2の型としての上型、9…注入
孔、10…ベント孔、22…圧力バランス室、23…ピ
ストン、ピストン収容部。
力バランス室としての副室、3…中枠、2b,3a…成
形室、4…隔壁、5…第2の型としての上型、9…注入
孔、10…ベント孔、22…圧力バランス室、23…ピ
ストン、ピストン収容部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 B29L 31:30
Claims (4)
- 【請求項1】 マトリックスレジンの注入孔及びベント
孔に連通する成形室と、前記成形室と隔壁を介して実質
的に平行に配置されるとともに、少なくとも注入孔を介
して成形室と同じ圧力に保持可能な圧力バランス室とを
備えた繊維強化複合材の成形用金型。 - 【請求項2】 前記圧力バランス室は注入孔及びベント
孔を介して前記成形室と連通され、注入孔から成形室に
マトリックスレジンが注入された状態で圧力バランス室
内にもマトリックスレジンが満ちるように形成されてい
る請求項1に記載の繊維強化複合材の成形用金型。 - 【請求項3】 前記圧力バランス室は前記成形室を挟ん
で両側に設けられている請求項1又は請求項2に記載の
繊維強化複合材の成形用金型。 - 【請求項4】 前記金型は成形室が形成された中枠と、
中枠と当接して配置される第1の型と、前記圧力バラン
ス室が形成されるとともに隔壁を介して中枠に対して第
1の型と反対側に配置される第2の型とからなる請求項
2に記載の繊維強化複合材の成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7134149A JPH08323870A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 繊維強化複合材の成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7134149A JPH08323870A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 繊維強化複合材の成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08323870A true JPH08323870A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15121620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7134149A Pending JPH08323870A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 繊維強化複合材の成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08323870A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013533138A (ja) * | 2010-06-14 | 2013-08-22 | オートモビリ ランボルギーニ ソチエタ ペル アツイオニ | 複合材料で作られたモールド及びこのモールドを用いたプロセス |
JP2014517782A (ja) * | 2011-05-27 | 2014-07-24 | スネクマ | 樹脂を注入することにより複合構成要素を作製するための圧力維持装置および関連する方法 |
CN112793050A (zh) * | 2021-02-03 | 2021-05-14 | 上海自图新材料科技有限公司 | 含有膜内衬复合材料管道一体成型模具及一体成型的方法 |
KR102312636B1 (ko) * | 2021-06-24 | 2021-10-14 | 주식회사 하이인텍 | 튜브형 고속 성형장치 |
DE112020006763T5 (de) | 2020-06-26 | 2022-12-15 | Hitachi Astemo, Ltd. | Verfahren zur herstellung eines rohrkörpers aus faserverstärktem harz |
DE112021002951T5 (de) | 2020-09-24 | 2023-04-06 | Hitachi Astemo, Ltd. | Verfahren zur herstellung eines rohrkörpers aus faserverstärktem harz |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP7134149A patent/JPH08323870A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013533138A (ja) * | 2010-06-14 | 2013-08-22 | オートモビリ ランボルギーニ ソチエタ ペル アツイオニ | 複合材料で作られたモールド及びこのモールドを用いたプロセス |
US9649784B2 (en) | 2010-06-14 | 2017-05-16 | Automobili Lamborghini S.P.A. | Mold made of a composite material and process employing this mold |
US10960579B2 (en) | 2010-06-14 | 2021-03-30 | Automobili Lamborghini S.P.A. | Mold made of a composite material and process employing this mold |
JP2014517782A (ja) * | 2011-05-27 | 2014-07-24 | スネクマ | 樹脂を注入することにより複合構成要素を作製するための圧力維持装置および関連する方法 |
DE112020006763T5 (de) | 2020-06-26 | 2022-12-15 | Hitachi Astemo, Ltd. | Verfahren zur herstellung eines rohrkörpers aus faserverstärktem harz |
DE112021002951T5 (de) | 2020-09-24 | 2023-04-06 | Hitachi Astemo, Ltd. | Verfahren zur herstellung eines rohrkörpers aus faserverstärktem harz |
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