JPH08322946A - 体内埋込式薬剤投与装置 - Google Patents

体内埋込式薬剤投与装置

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JPH08322946A
JPH08322946A JP7137036A JP13703695A JPH08322946A JP H08322946 A JPH08322946 A JP H08322946A JP 7137036 A JP7137036 A JP 7137036A JP 13703695 A JP13703695 A JP 13703695A JP H08322946 A JPH08322946 A JP H08322946A
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JP
Japan
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drug
container
discharge port
medicine
stopper
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Withdrawn
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JP7137036A
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English (en)
Inventor
Yuichi Hirase
雄一 平瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K & T kk
KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Advanex Inc
Original Assignee
K & T kk
KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Kato Spring Works Co Ltd
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Publication date
Application filed by K & T kk, KATO SPRING SEISAKUSHO KK, Kato Spring Works Co Ltd filed Critical K & T kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 体内埋込式薬剤投与装置に係り、薬剤の投与
量をコントロールできるとともに、通院等によらずに、
定期的かつ継続的に、患部への薬剤の直接投与を可能と
する。 【構成】 薬剤Mを充填した状態で体内に埋め込まれる
容器2と、その容器2内の薬剤Mを体内に放出するため
の磁性体よりなる薬剤放出口9を磁着力により施栓する
永久磁石よりなる栓体3と、体外に配され栓体3を磁力
によって変位させて薬剤放出口9から容器2内の薬剤M
を放出させる操作手段4とを具備し、操作手段4を体外
で操作することによって、薬剤Mを患部に直接投与す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、適量の薬剤の投与を継
続的に実施し得る体内埋込式薬剤投与装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】同種組織移植後の拒絶反応を抑制するた
めの免疫抑制剤投与、癌等の症状の進行を抑制するため
の薬剤投与、高血圧に対する薬剤投与および糖尿病に対
する血糖値のコントロールのためのインシュリン投与、
さらに、避妊薬・副腎皮質ホルモン剤の投与等の治療
は、長期間にわたることが多い。また、このような治療
においては、薬剤の血中濃度を一定させておくことが重
要である。
【0003】したがって、内服による薬剤投与で一定の
血中濃度を維持させることが困難な場合や、万一、内服
が行われなかったことにより重篤な病状の悪化を招く場
合には、患者が通院・入院治療によって継続して注射等
により薬剤投与を受けてきた(糖尿病に限り患者自身に
よる注射が許されているが、毎日継続して行わなければ
ならない)。
【0004】しかしながら、このように定期的な薬剤の
投与を受けさえすれば、支障なく社会的活動を営むこと
ができる患者にとっては、頻繁な通院や入院により多大
な時間的拘束を受けることはきわめて煩わしいことであ
った。特に、入院せざるを得ない程度に頻繁かつ継続的
な薬剤の投与が必要である患者に対して、定期的な通院
により同様の治療を実施することができる手段の開発が
望まれている。
【0005】上記手段の一つとして、体内浸透式の薬剤
投与方法が提案されている。この方法は、例えば、投与
すべき薬剤をシートあるいはゲル状固形物等に滲み込ま
せたり、小容器につめて体内に埋め込んだり体表に貼付
したりする方法がある。これらの方法によれば、体内に
留置された薬剤がシートあるいは小容器等から徐々に溶
け出して(徐放性)、体内に放出されるので、比較的長
期に亙って薬剤の投与を継続的に実施し得ることにな
る。この方法は、既に避妊薬の投与法として実用化され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような体内に薬剤を浸透させる投与方法では、体内ある
いは体表に留置された容器から血中に薬剤が溶出するよ
うにするものである。したがって、例えば、体温の高
低、血液の循環状態等の患者の体調の変化によって投与
される用量が変動してしまうという不都合が考えられ
る。
【0007】また、薬剤を体内に埋め込んだり体表に貼
付したりした直後には薬剤の投与量が多く、一定時間経
過した後には投与量が減少してしまうという不都合も考
えられる。このため、上記の薬剤投与方法は、薬剤が一
定量以上投与されていればよいという種類の薬剤の用
途、例えば、避妊薬の一投与法として考慮されるのみで
あり、他の用途に適用することは困難であった。すなわ
ち、例えば、臓器移植後の拒絶反応を抑制するための免
疫抑制剤の投与や糖尿病に対するインシュリン投与で
は、血中濃度が一定量を超えるだけでなく、一定濃度域
にとどまっていないと副作用の発現の可能性があり(易
感染性、低血糖など)、従来方式の徐放性投与法は応用
できなかった。
【0008】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、患者の全身状態に拘らず一定量の薬剤を定
期的に投与できあるいは症状の変化・患者の成長や体重
の変化に応じて薬剤の投与量を増減させることができ、
定期的かつ継続的な一定濃度の薬剤の投与が必要な種々
の疾患の治療に対応し得る体内埋込式薬剤投与装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、薬剤を充填した状態で体内に埋め込まれ
る容器と、該容器内の薬剤を体内に放出するための薬剤
放出口を開閉する磁性体よりなる栓体と、該栓体により
薬剤放出口を閉栓する施栓手段と、体外に配され前記栓
体を磁力によって変位させ薬剤放出口から体内に放出さ
せる操作手段とを具備する体内埋込式薬剤投与装置を提
案している。
【0010】上記体内埋込式薬剤投与装置においては、
施栓手段が、磁性体よりなる薬剤放出口と、該薬剤放出
口を磁着力により施栓する永久磁石よりなる栓体とから
なる構成とすれば、機構部品が少なくて済むので効果的
である。また、施栓手段が、弾発力により薬剤放出口を
施栓する方向に栓体を付勢する付勢手段よりなる構成と
しても、付勢手段に十分な耐久性が期待できる場合に
は、簡易に構成できる点で効果的である。
【0011】さらに、上記体内埋込式薬剤投与装置にお
いて、栓体が、容器の薬剤放出口の近傍で該薬剤放出口
の軸線に交差する軸線回りに回転可能に配される回転体
よりなるとともに、その周方向に沿って複数の異なる極
性が交互に着磁されていることとしてもよい。また、容
器に、容器内部および薬剤放出口に連通し、栓体の変位
によって内容積を変化させられるシリンダ室を設け、該
シリンダ室の容器内部および薬剤放出口との連通部に、
薬剤を薬剤放出口に向けて流通させる一方向弁を設ける
こととしてもよい。
【0012】また、上記体内埋込式薬剤投与装置に加え
て、容器に、該容器内の圧力を上昇させ、薬剤を薬剤放
出口から放出する方向に付勢する加圧手段を設けること
とすれば、容器内の薬剤の残留量を低減し得る点、およ
び、安定した薬剤の投与を促し得る点において効果的で
ある。この場合、容器を内容積可変の弾性材料により形
成することにより、加圧手段を構成することとしてもよ
い。
【0013】
【作用】本発明に係る体内埋込式薬剤投与装置によれ
ば、体内に埋め込まれた容器には薬剤が充填されている
とともに、この容器に設けられた薬剤放出口は、施栓手
段の作動によって栓体により閉栓されている。栓体は磁
性体により構成されているので、体外において操作手段
を作動させて、栓体に磁力を作用させることにより、体
内において栓体が変位させられる。これにより、栓体の
変位量に応じた量だけ、容器の薬剤放出口から容器内の
薬剤が体内に放出され、患部に投与されることになる。
【0014】したがって、体内に埋め込んだ薬剤が徐放
されて体内に投与される従来の方法と異なり、薬剤は体
外の操作手段が作動させられた場合にのみ投与されるの
で、適量の薬剤を定期的かつ継続的に体内に投与するこ
とが可能となる。また、薬剤の投与量を増減させたい場
合には、医師の指導の下であるいはタイマ設定等によっ
て操作手段の作動間隔を変化させることにより、容易に
対応することが可能である。
【0015】上記体内埋込式薬剤投与装置において、施
栓手段を磁性体よりなる薬剤放出口と永久磁石よりなる
栓体とから構成することにより、栓体は磁着力によって
薬剤放出口に密着し、薬剤放出口が確実に閉栓される。
その一方、体外において操作手段を作動させることによ
って、磁気反発力により栓体を変位させることにより、
薬剤放出口の施栓状態を解除することが可能となる。し
たがって、栓体と薬剤放出口という必要最小限の構成部
品によって施栓手段を構成することが可能となり、作動
信頼性が向上されることになる。
【0016】また、上記施栓手段に代えて、弾発力によ
って薬剤放出口を施栓する方向に栓体を付勢する付勢手
段を採用することとしても、上記と同様の作用を得るこ
とができる。付勢手段としては、例えば、金属製あるい
は樹脂性のコイルバネ、円錐コイルバネ、板バネ、トー
ションバー等のスプリングを採用することが可能であ
る。これらの部品は、構成の簡易さおよび十分な耐久性
を期待でき、上記施栓手段と同様に十分に実用に耐え得
る。
【0017】また、栓体を、容器の薬剤放出口の近傍で
該薬剤放出口の軸線に交差する軸線回りに回転可能に配
される回転体とし、その周方向に沿って複数の異なる極
性を交互に着磁した構成とすれば、操作手段の作動によ
り栓体が回転させられる。これにより、栓体の表面のう
ち、薬剤放出口を閉栓していたときに薬剤に面していた
表面が容器の外方に露出させられ、その表面に付着して
いた薬剤が体内に投与されることになる。この場合に、
操作手段により発生する磁気の極性を反転させることに
よって、回転体が一方向に回転させられあるいは反転さ
せられて、操作手段の作動の回数に応じた量の薬剤を投
与することが可能となる。
【0018】また、容器に、容器内部および薬剤放出口
に連通し、栓体の変位によって内容積を変化させられる
シリンダ室を設け、該シリンダ室の容器内部および薬剤
放出口との連通部に、薬剤を薬剤放出口に向けて流通さ
せる一方向弁を設けることとすれば、操作手段の作動に
よって栓体が変位させられてシリンダ室の容積が増大さ
せられると、容器内部とシリンダ室との連通部に設けら
れた一方向弁を通して容器内部からシリンダ室内に薬剤
が吸引される。
【0019】次いで、再度操作手段を作動させて栓体を
逆方向に変位させてシリンダ室の容積を縮小させると、
薬剤放出口とシリンダ室との連通部に設けられた一方向
弁を通してシリンダ室内の薬剤が薬剤放出口に向けて押
出される。したがって、シリンダ室の容積変化と栓体の
複動回数に応じた量の薬剤を薬剤放出口から体内に投与
することが可能となる。
【0020】さらに、容器に、該容器内の圧力を上昇さ
せ、薬剤を薬剤放出口から放出する方向に付勢する加圧
手段を設けることとすれば、加圧手段の作動により、栓
体が変位させられたときに、薬剤放出口から適量の薬剤
を確実に放出することが可能となる。
【0021】また、この加圧手段として、内容積可変の
弾性材料により形成した容器内に、薬剤を加圧状態に充
填してなる構成を採用することにより、体内に埋め込ま
れる特別のアクチュエータを必要とせず、簡易かつコン
パクトな構造の体内埋込式薬剤投与装置が提供されるこ
とになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る体内埋込式薬剤投与装置
の一実施例について、図1を参照して説明する。本実施
例に係る体内埋込式薬剤投与装置1は、体表面B近傍の
患部に薬剤Mを投与するためのものであって、患者の体
内の体表面B近傍に埋込式に配される容器2と、この容
器2に装備される栓体3と、該栓体3を体外から変位さ
せる操作手段4とを具備している。
【0023】前記容器2は、例えば、シリコン樹脂のよ
うな抗血栓性ポリマー等の人体無害な弾性材料よりな
り、図1に示すように、偏平な略碁石状に形成されてお
り、その一部に後述する栓体収納部5を有している。
【0024】容器2の内部には、例えば、ゲル状の薬剤
Mが充填されている。薬剤Mは、一定の内圧となるよう
に加圧された状態で容器2内に完全に充填されている。
この容器2と加圧状態の薬剤Mとによって加圧手段11
が構成されている。図1中、符号6は容器2を体内に安
定して保持するための鍔状部、7は容器2内から栓体収
納部5に放出される薬剤Mを体内に透過させかつ体液等
の栓体収納部5内への侵入を防止する一方向性の透過
膜、8は後述する薬剤放出口を容器2に装着状態に保持
する保持部である。
【0025】容器2には、患者の体内の内方に配される
患部に向けて開口する薬剤放出口9が設けられている。
該薬剤放出口9は、例えば、純鉄等の磁性材料をチタン
等の耐食性の高い材料によってコーティングしてなる柱
状部材に容器2内外に連通する貫通孔9aを設けること
により構成されている。
【0026】前記栓体3は、例えば、球体である。この
栓体3は、前記容器2の薬剤放出口9近傍に容器2と一
体的に形成された箱状の栓体収納部5内に配置され、か
つ、前記薬剤放出口9の容器2外方に向かう開口端9b
を閉塞するように配置されている。すなわち、薬剤放出
口9の開口端9bには、この栓体3と略同等の曲率半径
を有する略球面状の凹部9cが形成されており、前記栓
体3はこの凹部9c内に嵌合状態に配されることによっ
て、容器2の薬剤放出口9を閉栓するようになってい
る。
【0027】この栓体3は、少なくとも一つの周方向に
沿って異なる磁極が現われるように着磁された永久磁石
よりなる。本実施例では、例えば、一の半球をS極、他
の半球をN極とするように着磁されている。これによ
り、磁性材料よりなる薬剤放出口8と永久磁石よりなる
栓体3とから薬剤放出口を閉栓状態に保持する施栓手段
12が構成されている。
【0028】この栓体3と前記薬剤放出口9との間に
は、例えば、Oリングのようなシール部材10が配置さ
れ、栓体3の一磁極が薬剤放出口9を吸引する磁着力に
よって若干圧縮されることにより、薬剤放出口9の貫通
孔9aを液密状態に閉栓することができるようになって
いる。
【0029】前記操作手段4は、例えば、S極とN極と
を有する永久磁石である。この操作手段4としては、前
記栓体3の薬剤放出口9との磁着状態を切り離すことが
できる程度の磁力を有するものが採用されている。
【0030】このように構成された本実施例の体内埋込
式薬剤投与装置1の作用について以下に説明する。本実
施例の体内埋込式薬剤投与装置1は、薬剤Mを充填した
容器2を体内に埋め込むことによって、薬剤Mを患者に
常に投与可能な状態とすることができる。すなわち、栓
体3は、その磁着力によって磁性体よりなる薬剤放出口
9の凹部9cに嵌合状態に磁着している。この際に、栓
体3は薬剤放出口9との間においてシール部材10を圧
縮することによって、薬剤放出口9からの薬剤Mの漏洩
を完全に防止している。
【0031】次に、本実施例の体内埋込式薬剤投与装置
1によって、患者の体内に薬剤Mを投与する場合につい
て説明する。薬剤Mを投与するには、体外において操作
手段4を操作する。例えば、栓体3がそのN極に着磁さ
れた一表面を薬剤放出口9の凹部9cに嵌合状態に磁着
している場合においては、操作手段4のN極を患者の体
表面Bに近接させる。
【0032】これにより、栓体3には、薬剤放出口9へ
の磁着力を切り離す程度の磁気反発力が作用することに
なる。したがって、栓体3は、シール部材10の圧縮を
開放するように付勢されながら、瞬時に反転させられて
S極に着磁されている反対面を操作手段4からの磁気吸
引力および薬剤放出口9への磁着力によって薬剤放出口
9の凹部9cに磁着させるように変位させられる。
【0033】その結果、操作手段4が作動させられるま
で薬剤放出口9の貫通孔9aを閉塞していた栓体3の開
口端9b側の表面、つまり、薬剤放出口9の貫通孔9a
に面して、その内部に充満する薬剤Mに接触していた表
面がシール部材10の外方に露出状態に配されることに
なる。これにより、露出させられた表面に付着している
薬剤Mが栓体収納部5内に放出され、透過膜7を介して
体内に滲み出すことにより、患部に直接投与されること
になる。
【0034】この場合において、本実施例の体内埋込式
薬剤投与装置1では、弾性材料よりなる容器2内に加圧
状態に薬剤Mが充填されているので、治療の進行に伴っ
て容器2内の薬剤M量が徐々に減少しても、薬剤Mは、
薬剤放出口9の開口端9bに向けて付勢され、栓体3の
回転に伴って確実に放出されることになる。
【0035】このように、本実施例に係る体内埋込式薬
剤投与装置1によれば、患者は、体外において操作手段
4を作動させるという簡易な操作を行うだけで、適量の
薬剤Mを患部に正確に投与することができる。したがっ
て、病院における治療・診断の回数を必要最小限のもの
として、通院回数を減らすことができる。また、短い間
隔で頻繁に薬剤M投与を実施しなければならない治療の
場合であっても、入院することなく、通院によって継続
的な治療を行うことができる。
【0036】ところで、上記体内埋込式薬剤投与装置1
においては、さらに実用性を高めるために、以下の技術
を採用することができる。
【0037】 容器2内の薬剤Mが減少したときに
は、例えば、注射器(図示略)によって容器2内に薬剤
Mを補充することとしてもよい。この場合に、容器2の
一部に注射針を引き抜いた後に射した跡が自然に閉塞す
る構造、例えば、ボール等の注気部、あるいは、チュー
ブレスのタイヤの構造等を応用した部分を設けることと
してもよい。また、この場合に、注射針を射す部分のみ
を体外に露出させることとしてもよい。さらにこの場合
に、注射針による容器2の不要な貫通を防止すべく、容
器2内部の体表面Bに対して奥側に、注射針の貫通を防
止する貫通防止板(図示略)を設けることとしてもよ
い。
【0038】 操作手段4として、単にS極・N極を
有する永久磁石を採用することとしたが、これに代え
て、指定した磁極を体表面B近傍に発生させ得る電磁石
を採用することとしてもよい。この場合に、医師の設定
により指定した量の薬剤Mを投与するために、体表面B
近傍の磁極を一定時間をおいて指定回数だけ交互に変化
させることとしてもよい。これにより、栓体3は、磁極
の変化の回数と同じ回数だけ回転させられることにな
り、その回数に応じた薬剤Mが薬剤放出口9から栓体収
納部5内に持ち出されることになる。
【0039】 なお、本実施例の体内埋込式薬剤投与
装置1は、患者が自ら操作手段4を操作して、薬剤Mの
投与を行うものであるから、その投与回数、投与間隔等
は患者自身がある程度の管理を行わなければならない。
しかし、過剰投与を回避するためには、操作手段4内
に、例えば、タイマを設けることにより、一定期間経過
後でなければ、次回の投与を実施することができないよ
うにすることも考えられる。また、上記の場合の磁極
の変化の回数も、医師のみが調整できることとする必要
がある。
【0040】 さらに、患者の操作によって、適量の
薬剤M投与を確実に実施するために、投与が確実に行わ
れたか否かを検出する手段を操作手段4内に設ける必要
がある。この手段としては、例えば、操作手段4により
体表面B近傍に磁極を発生させるごとに、その磁極を一
旦消磁して、栓体3の極性の変化を方位磁石の原理等に
よって確認するものを採用することとすればよい。
【0041】そして、操作手段4の極性を変化させた回
数と、その変化に応じて栓体3の回転が実施された回数
とを比較して、その差値を表示し、その差の回数だけ薬
剤M投与を実施すべきことをLED点灯、ブザー等によ
って患者に警告し、その回数分だけの追加の薬剤M投与
を実施可能とすればよい。
【0042】次に、本発明に係る体内埋込式薬剤投与装
置20の第2実施例について、図2を参照して以下に説
明する。第1実施例と構成を共通とする箇所には、同一
符号を付して説明を簡略化する。
【0043】本実施例に係る体内埋込式薬剤投与装置2
0は、体表面Bから離れた位置に配される患部に薬剤M
を投与するためのものであって、第1実施例と同等の構
造を有する他、体表面B近傍から容器2までに亙って配
される磁力伝達手段21と、薬剤補給手段22とを具部
している。
【0044】前記磁力伝達手段21は、例えば、純鉄等
の材料よりなる線材をチタン等の耐食性材料でコーティ
ングしたものにシリコン樹脂等を被覆してなり、その一
端を患者の体表面B近傍に配されるとともに、他端を容
器2の薬剤放出口9を構成する柱状部材の近傍に配され
ている。したがって、患者が操作手段4を体表面B近傍
において操作すると、該操作手段4の磁力は磁力伝達手
段21を介して容器2の薬剤放出口9まで伝達され、栓
体3が変位させられるようになっている。
【0045】前記薬剤補給手段22は、例えば、体表面
B近傍に埋込状態に配置され、所定の容積に形成された
内部に、薬剤Mを充填状態に配する補給用タンク23
と、この補給用タンク23と容器2とを連結する連結管
24とから構成されている。前記補給用タンク23は、
上述したような注射器によって薬剤Mを補充可能な構成
とされている。これにより、薬剤Mは連結管24を通し
て容器2内に補充されることになる。
【0046】本実施例の体内埋込式薬剤投与装置20に
よれば、例えば肝癌等の場合に、癌のある部位に接して
配置することにより、その部位だけ高濃度に高癌剤を投
与することも可能である。
【0047】なお、上記第1・第2実施例に係る体内埋
込式薬剤投与装置1・20においては、薬剤放出口9を
閉栓する栓体3として球体を採用することとしている
が、これに限定されるものではない。すなわち、球体3
に代えて、薬剤放出口9の貫通孔9aの軸線に直交する
軸線回りに回転自在に配される円柱状のコロあるいは他
の回転体を採用することとしてもよい。
【0048】この場合、薬剤放出口9の開口端9bの凹
部9cは、回転体よりなる栓体3に密接可能な円筒面状
に形成すればよい。また、Oリングよりなるシール部材
10に代えて、回転体よりなる栓体3と凹部9cとの間
を液密状態に密封し得る特殊形状のシール部材10を採
用することとすればよい。
【0049】また、球体あるいはコロよりなる栓体3の
一回転ごとに、その表面に付着する薬剤Mのみを栓体収
納部5内に放出することとしたが、これに代えて、例え
ば、図3に示すように、栓体3の表面に凹部3aを設
け、積極的に一定量の薬剤Mを投与する形式を採用する
こととしてもよい。さらに、栓体収納部5内に放出され
た薬剤Mが再度薬剤放出口9の貫通孔9a内に持ち込ま
れないように、スクレーパのような掻き落とし手段(図
示略)を設けておくこととしてもよい。
【0050】また、栓体3にはN極とS極とを半球ずつ
着磁することとしたが、周方向に交互に複数箇所に着磁
することとしてもよい。薬剤放出口9についても、純鉄
にチタンコーティングしたもの以外の任意の磁性材料を
採用することができる。また、容器2の形状に特に限定
はなく、材料についても、抗血栓性を有する任意の材料
を採用してよい。さらに、容器2を弾性材料よりなるこ
ととして薬剤Mを加圧状態に充填することにより加圧手
段11を構成したが、これに代えて、容器2形状は不変
のものとして、シリンダのような加圧手段11を別置す
ることとしてもよい。
【0051】また、上記実施例においては、栓体3を球
体等の回転体としたが、これに代えて、操作手段4の磁
力によって薬剤放出口9の開口端9bから離間させられ
る磁石よりなる栓体3を採用することとしてもよい。こ
の場合には、容器2内圧によって薬剤Mが流出するの
で、例えば、操作手段4は、一定時間に亙って磁力を発
生させるような構造とすればよい。すなわち、薬剤Mの
投与量は、磁力の発生時間によって管理されるものとな
る。
【0052】次に、本発明に係る体内埋込式薬剤投与装
置30の第3実施例について、図4から図6を参照して
以下に説明する。本実施例において、第1・第2実施例
と構成を共通とする箇所には、同一符号を付して説明を
簡略化する。本実施例に係る体内埋込式薬剤投与装置3
0は、第1・第2実施例と同様に、薬剤Mを充填した状
態で体内に埋め込まれる容器2と、容器2に設けられた
薬剤放出口31を開閉する栓体32とを具備している。
【0053】容器2には、その中央に区画形成され前記
栓体32を収納状態に配する小室33が設けられてい
る。この小室33は、略円筒状の側壁34を有し、その
一端が閉塞されるとともに、他端に前記薬剤放出口31
が設けられている。この側壁34には、容器2内部と小
室33内とを連通する連通孔35が設けられているとと
もに、その内壁面34aの連通孔35よりも薬剤放出口
31に近い位置に、内壁面34aから半径方向内方に向
かって漸次薬剤放出口31方向に近付くように斜めに突
出するリング状突起36が全周に亙って設けられてい
る。
【0054】一方、前記栓体32は、前記小室33の内
径より十分に外径寸法の小さい略円柱状に形成された永
久磁石よりなるとともに、その外表面に樹脂コーティン
グが施され、前記小室33のリング状突起36より薬剤
放出口31に近い位置に配される外周面に鍔状突起37
が全周に亙って設けられている。
【0055】この鍔状突起37は、半径方向外方に向か
って漸次薬剤放出口31側に近接するように斜めに形成
されており、その先端周縁は、前記小室33の内壁面3
4aに接触する程度の径寸法に形成されている。一方、
前記リング状突起36もその内周縁が栓体32の外面に
接触する程度の径寸法に形成されている。その結果、小
室33のリング状突起36と栓体32の鍔状突起37と
の間に挟まれる栓体32外面と小室33内面との間に、
環状に区画されるシリンダ室38が形成されている。そ
して、前記リング状突起36および鍔状突起は、シリン
ダ室38への薬剤Mの流通方向を一方向に規制する一方
向弁として機能するようになっている。
【0056】また、栓体32と薬剤放出口31との間に
は、円錐コイルバネよりなる付勢手段39が配置され、
栓体32は薬剤放出口31に対して後退する方向に常に
付勢されている。小室33の内壁34aには、全周に亙
る突き当て突起40が設けられており、栓体32が完全
に後退した状態でその鍔状突起37を当接させて、薬剤
放出口31に対して容器2内部を密封状態に保持するよ
うになっている。
【0057】このように構成された本実施例の体内埋込
式薬剤投与装置30の作用について、以下に説明する。
本実施例の体内埋込式薬剤投与装置30は、図4に示す
ように、付勢手段39によって栓体32を薬剤放出口3
1から後退させた方向に付勢して、容器2を密封した状
態で体内に埋め込まれる。
【0058】そして、定期的にあるいは必要に応じて、
前記栓体32とは異磁極の磁石よりなる操作手段4を近
接させると、栓体32は、図5に示すように、操作手段
4との間の磁気反発力によって、付勢手段39の付勢力
に抗して薬剤放出口31に向けて変位させられ、栓体3
2と小室33との間のシリンダ室38は、図6に鎖線で
示すように、その内容積が増大させられる。
【0059】この場合に、内容積の増大に伴って、シリ
ンダ室38内の圧力が低下すると、シリンダ室38内に
向けて薬剤M等が流入しようとする。しかし、本実施例
の体内埋込式薬剤投与装置30では、シリンダ室38を
区画しているリング状突起36および鍔状突起37がそ
れぞれ薬剤放出口31方向に向かって斜めに突出してい
るので、シリンダ室38内の圧力が低下すると、リング
状突起36の内周縁が栓体32の外壁面から離間するよ
うに、また、鍔状突起37の外周縁が小室33の内壁面
34aに圧接されるように変形させられる。
【0060】したがって、シリンダ室38内は、鍔状突
起37によって薬剤放出口31に対して完全に遮断され
る一方、容器2内部から連通孔35を介して小室33内
に流入した薬剤Mが、リング状突起36の内周縁と栓体
32の外面との隙間からシリンダ室38内に流入し充填
されることになる。
【0061】次いで、その後に、体表面Bの操作手段4
を取り除くと、栓体32を薬剤放出口31に向けて押圧
していた磁気反発力が失われるので、栓体32は付勢手
段39の付勢力によって、図6に実線で示すように、薬
剤放出口31から離間する方向に変位させられる。その
結果、シリンダ室38の内容積が収縮させられてその圧
力が上昇し、上記とは逆に、リング状突起36の内周縁
が栓体32の外壁面に圧接されるように変形させられて
容器2内部とシリンダ室38内とを確実に遮断する一
方、鍔状突起37の外周縁は小室33の内壁面34aか
ら離間するように変形させられる。したがって、シリン
ダ室38内の薬剤Mは鍔状突起37の外周縁と小室33
の内壁34aとの間の間隙から薬剤放出口31に向けて
放出されることになる。
【0062】このように、本実施例の体内埋込式薬剤投
与装置30では、操作手段4を体表面Bに近接させた後
に取り除くという操作を1サイクルとして、1サイクル
ごとに1回の薬剤投与が実施される。したがって、サイ
クル数に応じた投与量を達成することができることにな
る。
【0063】なお、本実施例の体内埋込式薬剤投与装置
30においては、第1実施例と同様の弾性材料よりなる
容器2内に加圧状態の薬剤Mを充填することにより、容
器2内部からシリンダ室38内への薬剤Mの供給を円滑
化することとしてもよい。また、第2実施例のような磁
力伝達手段21あるいは薬剤補給手段22を並設して、
体内深部に配される患部への薬剤Mの投与を実施するこ
ととしてもよい。
【0064】次に、図7および図8に、第3実施例に係
る体内埋込式薬剤投与装置30の変形例を示す。この実
施例では、栓体32が永久磁石に限られず、適当な磁性
体であれば足りる点、および、栓体32を付勢する付勢
手段39の位置が第3実施例とは逆に、栓体32を薬剤
放出口31側に付勢するように配置されている点におい
て、第3実施例の体内埋込式薬剤投与装置30と相違し
ている。
【0065】このような体内埋込式薬剤投与装置41の
作用は、第3実施例のものとほぼ同様である。すなわ
ち、図7に示すように、体外において操作手段4を作動
させると、栓体32が磁気吸着力によって薬剤放出口3
1から離間する方向に変位させられる。
【0066】これにより、シリンダ室38の内容積が収
縮してシリンダ室38内の薬剤Mが薬剤放出口31側に
放出される。一方、操作手段4を取り除くと、栓体32
は薬剤放出口31側に向けて変位し、シリンダ室38の
内容積が増大してシリンダ室38内に容器2内部の薬剤
Mが吸引・充填される。そして、このサイクルを繰り返
すことにより、繰り返し回数に応じた量の薬剤Mを患部
に投与することができることになる。
【0067】なお、上記実施例において、栓体32を軸
線方向に直線移動させられる略円柱状に形成したが、こ
れに限定されることなく、操作手段4によって回転させ
られる回転体としてもよい。すなわち、回転面に鍔状突
起37を設け、栓体32を収納する小室内に上記リング
状突起36に代わる突起を設けることによってシリンダ
室38を区画形成すれば、栓体32の回転方向の複動動
作により薬剤Mを投与することが可能である。
【0068】また、付勢手段39として円錐コイルバネ
を採用したが、これに代えて、円筒コイルバネ、板バ
ネ、さらバネ等の任意の付勢手段を採用することとして
もよいことは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る体内
埋込式薬剤投与装置は、薬剤を充填した状態で体内に埋
め込まれる容器と、容器の薬剤放出口を開閉する磁性体
よりなる栓体と、施栓手段と、体外に配され磁力によっ
て栓体を変位させる操作手段とを具備するので、容器を
患者の患部近傍に埋込状態に配置しておけば、患者は体
外において操作手段を作動させるだけで、通院あるいは
入院することなく患部に直接薬剤を投与することができ
るという効果を奏する。
【0070】したがって、頻繁な通院や、入院等の患者
の煩を解消し、ある程度の長い間隔を空けた通院による
医師の診断のみによって継続的な治療を効果的に実施す
ることができる。また、体外からの操作手段の作動によ
って、薬剤の投与を実施する方式であるから、薬剤の投
与量を調整することができる。
【0071】また、上記体内埋込式薬剤投与装置におい
て、施栓手段を、磁性体よりなる薬剤放出口と、これを
磁着力により施栓する永久磁石よりなる栓体とからなる
こととすれば、必要最小限の構成部品によってきわめて
簡易に構成でき、しかも、信頼性を向上することができ
るという効果を奏する。
【0072】一方、施栓手段を、弾発力により薬剤放出
口を施栓する方向に栓体を付勢する付勢手段よりなる構
成としても、簡易な構成かつ高信頼性の体内埋込式薬剤
投与装置を提供することができる。
【0073】また、栓体を容器の薬剤放出口の近傍でそ
の軸線に交差する軸線回りに回転可能に配される回転体
により構成し、その周方向に沿って複数の異なる極性を
交互に着磁することとすれば、上記効果に加えて、操作
手段の作動によって体内に配される栓体を回転させ、そ
の表面に付着している薬剤を体内に投与することができ
るという効果を奏する。したがって、操作手段におい
て、栓体の回転の回数を調整することによって、薬剤の
投与量を調整することができる。
【0074】さらに、容器に容器内部および薬剤放出口
に連通し栓体の変位によって内容積を変化させられるシ
リンダ室を設け、連通部に薬剤を薬剤放出口に向けて流
通させる一方向弁を設けることとすれば、栓体の変位に
よるシリンダ室の内容積の収縮、増大を1サイクルとし
て一定量の薬剤を投与することができる。
【0075】また、上記体内埋込式薬剤投与装置におい
て、容器に、その内圧を上昇させ、薬剤を薬剤放出口か
ら放出する方向に付勢する加圧手段を設けることとすれ
ば、上記効果に加えて、容器内の薬剤が消費されること
によって減少した場合であっても、操作手段の作動によ
って栓体を変位させるだけで、確実に薬剤を薬剤放出口
から放出させることができるという効果を奏する。
【0076】その加圧手段としては、内容積可変の弾性
材料により形成した容器内に薬剤を加圧状態に充填する
方法が、最も簡易かつ効果的である。すなわち、内容積
の減少によって加圧状態も変動するが、体内に配される
装置としては、構造が簡易なものであることが必要であ
り、薬剤がなんらかの方法によって補充されるまでの
間、十分に薬剤放出口に向けて薬剤を付勢する機能を発
揮し得るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る体内埋込式薬剤投与装置の一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る体内埋込式薬剤投与装置の第2実
施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る体内埋込式薬剤投与装置の栓体の
変形例を示す拡大断面図である。
【図4】本発明に係る体内埋込式薬剤投与装置の第3実
施例を示す縦断面図である。
【図5】図4の体内埋込式薬剤投与装置を操作手段によ
って作動させた状態を示す縦断面図である。
【図6】図4の体内埋込式薬剤投与装置のシリンダ室の
詳細を説明するための拡大断面図である。
【図7】図4の体内埋込式薬剤投与装置の変形例を示す
縦断面図である。
【図8】図7の体内埋込式薬剤投与装置を操作手段によ
って作動させた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
M 薬剤 1・20・30・41 体内埋込式薬剤投与装置 2 容器 3 栓体 4 操作手段 9 薬剤放出口 11 加圧手段 12 施栓手段 36 リング状突起(一方向弁) 37 鍔状突起(一方向弁) 38 シリンダ室 39 付勢手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を充填した状態で体内に埋め込まれ
    る容器と、該容器内の薬剤を体内に放出するための薬剤
    放出口を開閉する磁性体よりなる栓体と、該栓体により
    薬剤放出口を閉栓する施栓手段と、体外に配され前記栓
    体を磁力によって変位させ薬剤放出口から体内に放出さ
    せる操作手段とを具備することを特徴とする体内埋込式
    薬剤投与装置。
  2. 【請求項2】 施栓手段が、磁性体よりなる薬剤放出口
    と、該薬剤放出口を磁着力により施栓する永久磁石より
    なる栓体とからなることを特徴とする請求項1記載の体
    内埋込式薬剤投与装置。
  3. 【請求項3】 施栓手段が、弾発力により薬剤放出口を
    施栓する方向に栓体を付勢する付勢手段よりなることを
    特徴とする請求項1記載の体内埋込式薬剤投与装置。
  4. 【請求項4】 栓体が、容器の薬剤放出口の近傍で該薬
    剤放出口の軸線に交差する軸線回りに回転可能に配され
    る回転体よりなるとともに、その周方向に沿って複数の
    異なる極性が交互に着磁されていることを特徴とする請
    求項2記載の体内埋込式薬剤投与装置。
  5. 【請求項5】 容器に、容器内部および薬剤放出口に連
    通し、栓体の変位によって内容積を変化させられるシリ
    ンダ室が設けられ、該シリンダ室の容器内部および薬剤
    放出口との連通部に薬剤を薬剤放出口に向けて流通させ
    る一方向弁が設けられていることを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれかに記載の体内埋込式薬剤投与装
    置。
  6. 【請求項6】 容器に、該容器内の圧力を上昇させ、薬
    剤を薬剤放出口から放出する方向に付勢する加圧手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5
    のいずれかに記載の体内埋込式薬剤投与装置。
  7. 【請求項7】 加圧手段が、容器を内容積可変の弾性材
    料により形成することにより構成されていることを特徴
    とする請求項6記載の体内埋込式薬剤投与装置。
JP7137036A 1995-06-02 1995-06-02 体内埋込式薬剤投与装置 Withdrawn JPH08322946A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210004A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 ニプロ株式会社 皮下埋込型ポート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014210004A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 ニプロ株式会社 皮下埋込型ポート

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