JPH08322111A - 懸下型サイリスタバルブ - Google Patents

懸下型サイリスタバルブ

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JPH08322111A
JPH08322111A JP12622495A JP12622495A JPH08322111A JP H08322111 A JPH08322111 A JP H08322111A JP 12622495 A JP12622495 A JP 12622495A JP 12622495 A JP12622495 A JP 12622495A JP H08322111 A JPH08322111 A JP H08322111A
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JP
Japan
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thyristor
valve
suspending
frame
lower frame
Prior art date
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Application number
JP12622495A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Inoue
雅彦 井上
Toshihiko Horiuchi
敏彦 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】懸下型サイリスタバルブの下側枠を水平方向に
は拘束し、かつ垂直方向に運動可能となるように、回転
支持部材を介して懸下型サイリスタバルブを支持する。 【効果】懸下型サイリスタバルブの構造をほとんど変更
することなく、地震時の振動変位を大幅に低減すること
が可能である。また、絶縁の確保を容易にし、設置に必
要な敷地面積を低減することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は懸下型サイリスタバルブ
に関する。
【0002】
【従来の技術】サイリスタバルブは交流電流を直流電流
に、また直流を交流に変換する交直変換装置であり、サ
イリスタ素子とそれに付属する電気回路を収納したサイ
リスタモジュールを多段に配置して直列に接続してい
る。高電圧大容量化を図るためには、サイリスタモジュ
ールの数と重量を増加させる必要があり、大型化重量化
に対し構造的な耐震性を確保することが課題となってい
る。サイリスタバルブの構造は、サイリスタモジュール
を基礎上に立てられた支柱に取り付けた自立型の構造
と、建屋上部からサイリスタモジュールを順につり下げ
た懸下型の構造とに大別される。それぞれ一長一短があ
り、自立型の構造ではサイリスタモジュールを支えるた
め、硝子または繊維強化プラスチック(FRP)製のパ
イプでできた太い支柱が必要となるが、剛性の高い強固
な構造とすることが可能である。一方、懸下型の構造で
はFRPロッド等の比較的細い棒材によってサイリスタ
モジュールをつり下げることが可能であるが、振り子状
に動くため剛性の低い構造となる。従って、地震時に自
立型の構造では揺れは小さいが支柱等に大きな荷重が加
わることになるのに対して、懸下型の構造では部材に生
じる応力は小さいが、大きな揺れ動きを生じることにな
る。これらの課題に関して、自立型の構造については特
公昭59−3114号公報に絶縁板壁または絶縁棒を用いて補
強する方法が示されているが、絶縁設計が複雑になるこ
とが考えられる。また、特開昭60−91865 号公報には支
柱に用いられる支持硝子のボルト締結部に防振ゴムを用
いた耐震構造が示されており、また、特開平2−84068号
公報には絶縁支柱内部に振動吸収錘部材を備えた構造が
示されているが、微細な設計や製作性を必要とする。一
方、懸下型の構造については特公昭60−52667 号公報に
は、垂直方向への弾性装置を介して懸垂支持する懸下型
の構造が示されており、そこでは自由振動に対しては下
端部を絶縁体くさりによって固定する方法も示されてい
るが、振動時にサイリスタバルブを懸垂する部材に大き
な張力が作用することが考えられる。また、特開昭63−
265042号公報には、下部免震ユニットで支持し、かつ、
上部免震ユニットから懸下する免震方法が示されている
が、構造が複雑なものになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、懸下型サ
イリスタバルブについて、従来の設計をほとんど変更す
ることなく、地震時の揺れによる変位量を抑え、耐震性
に優れた懸下型サイリスタバルブを提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、懸下型サイリスタバルブ下側の枠を水平方向には拘
束し、かつ垂直方向には運動可能となるように支持す
る。
【0005】
【作用】懸下型サイリスタバルブの下側枠を水平方向に
押さえることによって、地震時に振り子のように揺れ動
くのを止めることができ、かつ、垂直方向には移動可能
にしておくことにより、懸下型サイリスタバルブ中間部
のたわみによる下端部の上下方向への変位を許容し、懸
垂部材に引張り荷重が生じないようにすることができ
る。従って、通常の懸下型の構造を変更することなく、
地震時に憂慮される応答変位を大幅に低減することが可
能である。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1に本
発明の一実施例を示す。サイリスタモジュール11〜1
nが絶縁距離を保って垂直に配列されており、平行にサ
イリスタモジュール21〜2nが配置されている。サイ
リスタモジュール11〜2nは電気的に接続されてお
り、一水平面内に配置されるサイリスタモジュールの数
は任意に決めることができる。サイリスタモジュール1
1〜2nの上部には上側枠31が、下部には下側枠32
が配置されており、懸下型サイリスタバルブ1を形成し
ている。懸下型サイリスタバルブ1を格納する建屋であ
るバルブホール2の上部から、懸垂部材41〜42によ
って上側枠31がつり下げられており、上側枠31から
懸垂部材43〜46によってサイリスタモジュール11
〜2n、及び下側枠32が順につり下げられた構造とな
っている。懸垂部材41〜46は、例えば、FRP製の
ロッド材である。本発明では下側枠32を水平方向に動
かないように押さえ、上下方向には自由に運動できるよ
うに支持する。例えば本実施例では、下側枠32の側面
には上下方向に滑らかに回転可能な回転支持部材51,
52が取り付けられており、支持壁3に沿って垂直方向
に運動することができるようにしたものである。振れ止
めのない通常の懸下型の構造では、地震が生じた際に懸
下型サイリスタバルブ1は上端を支点として、図2
(a)に示すように振り子のような運動を発生し、懸下
型サイリスタバルブの下端側が大きく変位するが、本実
施例では懸下型サイリスタバルブの下端側が水平方向に
押さえられていることにより、振り子状の自由振動は起
こらず、振動が生じた際にも、図2(b)のように懸下
型サイリスタバルブの中間がたわんだような変形をする
に留まり、振動変位を大幅に低減することができる。こ
のとき、たわみにより懸下型サイリスタバルブ1の下端
部は上方へ引き上げられるため、基礎に対して単純に固
定しただけでは、振動によるバルブホール天井と基礎の
相対変位により、懸垂部材に大きな引張り荷重が加わり
損傷に至る恐れがある。ところが本発明では、回転支持
部材51,52が上下の動きに対して滑らかに回転する
ことにより、懸垂部材41〜46には過大な張力が加わ
ることがないため、通常の懸下型の構造をほとんど変更
することなく、耐震性を向上させることが可能である。
また、振動変位を押さえることにより、絶縁距離を短く
し、懸下型サイリスタバルブを格納するバルブホールを
小さくすることもでき、設置に必要な敷地面積を低減す
ることも可能となり、コストの低減につながる。
【0007】図3は下側枠に設ける回転支持部材の位置
を水平面上で示したものである。水平2方向への振動を
押さえるため、下側枠の相対する2組の辺に回転支持部
材を取り付けることが望ましい。その際、図3(a)の
ように下側枠の各辺のほぼ中央に回転支持部材51〜5
4を設置することもでき、また図3(b)のように下側
枠32の角部付近に回転支持部材51〜58を取り付け
てもよい。また、各辺の2箇所以上に回転支持部材を取
り付けることもできる。
【0008】図4に本発明の他の実施例を示す。下側枠
32に突起部60を設け、そこに回転支持部材51,5
2を取り付けて支持している。これによっても、懸下型
サイリスタバルブ1の水平方向への動きを押さえ、かつ
垂直方向への運動を滑らかに行わせることが可能であ
る。突起部60は複数個設置することもでき、一つの突
起部で水平面内の少なくとも一方向の運動を押さえるこ
とが可能である。
【0009】図5は本発明における回転支持部材の例を
示したものである。図5(a)では上下方向に滑らかに
回転することができる回転部材70の周囲に弾性体から
なる緩衝部材80を取り付けており、軸受け部材90に
よって下側枠32または下側枠32に設けた突起部60
に設置できるようにした。また、図5(b)に示すもの
は、上下方向に自由に回転できる回転部材70を取り付
けた軸受け部材90を緩衝部材80を介して、下側枠3
2または突起部60に設置する。このように緩衝部材8
0を介することによって、隙間がない状態で支持するこ
とが容易となり、振動時のガタによる緩撃をなくすこと
ができ、懸下型サイリスタバルブを柔らかく支持するこ
とが可能になる。また、支持壁からの振動を懸下型サイ
リスタバルブに伝わりにくくするとともに、懸下型サイ
リスタバルブの振れ止めとしての効果を持たせることが
できる。懸下型サイリスタバルブの水平方向への振れを
押さえ、垂直方向への運動を許容する支持方法はここに
示した方法に限定するものではない。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、懸下型サイリスタバル
ブについて、その構造をほとんど変更することなく、地
震時の振り子状の振動応答を大幅に低減することが可能
である。また、大きな振動を起こさせないことによっ
て、周囲との絶縁の確保を容易にし、懸下型サイリスタ
バルブの設置に必要な敷地面積を低減することも可能で
あり、経済的な効果も与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す懸下型サイリスタバル
ブの説明図。
【図2】地震時の揺れの様子を示す説明図。
【図3】回転支持部材の設置状態を示す平面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す懸下型サイリスタバ
ルブの立面図。
【図5】本発明における回転支持部材の例を示す立面
図。
【符号の説明】
1…懸下型サイリスタバルブ、2…バルブホール、3…
支持壁、11〜2n…サイリスタモジュール、31…上
側枠、32…下側枠、41〜46…懸垂部材、51〜5
8…回転支持部材、60…突起部、70…回転部材、8
0…緩衝部材、90…軸受け部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイリスタ素子及び周辺回路を備えたサイ
    リスタモジュールと、複数段並べられた前記サイリスタ
    モジュールの上下に配置された枠と、前記サイリスタモ
    ジュールと枠をつり下げ支持する懸垂部材とを具備した
    懸下型サイリスタバルブにおいて、下側の枠を水平方向
    に拘束し、垂直方向には運動可能となるように支持した
    ことを特徴とする懸下型サイリスタバルブ。
  2. 【請求項2】サイリスタ素子及び周辺回路を備えたサイ
    リスタモジュールと、複数段並べられた前記サイリスタ
    モジュールの上下に配置された枠と、前記サイリスタモ
    ジュールと枠をつり下げ支持する懸垂部材とを具備した
    懸下型サイリスタバルブにおいて、垂直方向に回転可能
    な回転支持部材を介して、基礎または基礎に固定された
    支持壁に対して、下側の枠の側面を水平方向に支持した
    ことを特徴とする懸下型サイリスタバルブ。
  3. 【請求項3】サイリスタ素子及び周辺回路を備えたサイ
    リスタモジュールと、複数段並べられた前記サイリスタ
    モジュールの上下に配置された枠と、サイリスタモジュ
    ールと枠をつり下げ支持する懸垂部材とを具備した懸下
    型サイリスタバルブにおいて、下側の枠の下部に一つま
    たはそれ以上の突起部を設け、前記突起部を垂直方向に
    回転可能な回転支持部材を介して、基礎または前記基礎
    に固定された支持壁に対して、水平方向に支持したこと
    を特徴とする懸下型サイリスタバルブ。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3における前記回転
    支持部材は水平方向への緩衝部材を備えている懸下型サ
    イリスタバルブ。
JP12622495A 1995-05-25 1995-05-25 懸下型サイリスタバルブ Pending JPH08322111A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104953858A (zh) * 2015-06-26 2015-09-30 许继电气股份有限公司 换流阀阀塔
WO2017008717A1 (zh) * 2015-07-15 2017-01-19 南京南瑞继保电气有限公司 阀塔用行车悬吊装置及方法
JP2018530304A (ja) * 2015-07-28 2018-10-11 エヌアール エレクトリック カンパニー リミテッドNr Electric Co., Ltd Dc変換器バルブのための組立て方法

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