JPH08321478A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH08321478A
JPH08321478A JP12782695A JP12782695A JPH08321478A JP H08321478 A JPH08321478 A JP H08321478A JP 12782695 A JP12782695 A JP 12782695A JP 12782695 A JP12782695 A JP 12782695A JP H08321478 A JPH08321478 A JP H08321478A
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cut
substrate
cutting
glass substrate
semiconductor device
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JP12782695A
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English (en)
Inventor
Koji Kaneko
幸治 金古
Susumu Uchikoshi
晋 打越
Takeshi Jinbo
剛 神保
Takeyuki Yao
健之 八尾
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、製造歩留りを向上させるとともに
コスト低減を図ることを目的とする。 【構成】 接合前に、半導体基板1上の切断領域2に対
応した絶縁体基板3上の領域にハーフカットの第1の切
り込み5を形成し、接合後にフルカットの第2の切り込
み8で半導体装置チップ9に分離することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体加速度セ
ンサや半導体圧力センサ等の半導体装置の製造方法に関
し、特に半導体基板と絶縁体基板とを接合した接合体の
ダイシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の製造方法としては、
例えば図7に示すような方法がある(特公昭63−36
154号公報)。同図(a),(b)において、31は
シリコン基板、33はパイレックスガラス基板であり、
ガラス基板33はシリコン基板31に比べてかなり厚さ
の厚いものが用いられている。シリコン基板31の主面
には、所要の半導体装置パターンが縦、横に繰り返し形
成されており、この半導体装置パターンの形成過程にお
いて切断領域(スクライブライン)32パターンが形成
されている。シリコン基板31の裏面にガラス基板33
を高温、高電圧下で陽極接合により接合して接合体34
とした後(同図(c))、切断領域32にしたがって切
削ブレード(切断用刃)でダイシングを行なう。このと
き、まずシリコン基板31のみを半導体切削用の切削ブ
レードで切断35し(同図(d))、次いでガラス基板
33をガラス切断用の切削ブレードで切断36し(同図
(c))、半導体装置チップ37に切り分ける(同図
(f))。
【0003】一般的に、シリコン基板31の材質(軟
質)とガラス基板33の材質(硬質)は切削ブレードに
対する靭性が異なり、それぞれの基板に適応する切削ブ
レードが存在する。ガラス用の切削ブレードは、ブレー
ド材に含まれるダイヤモンド粒径が大きく、耐磨耗性、
耐破損性に優れている。一方、シリコン用の切削ブレー
ドは、ダイヤモンド粒径が小さく、切削端の仕上がりが
よいが壊れやすい性質を持っている。したがって例えば
ガラス基板用の切削ブレードを用いてシリコン基板を切
削するとチッピングが生じてシリコン基板主面に形成さ
れた半導体装置回路を破損するおそれがある。またシリ
コン基板用の切削ブレードを用いて分厚いガラス基板を
切削すると硬質のガラス材に耐え切れず破損する。
【0004】シリコン基板とガラス基板との接合体を一
度に切断する手段としては、1軸のみ備えた切削装置で
切断する場合と、シリコン基板用の切削ブレードとガラ
ス基板用の切削ブレードとを2枚備えた切削装置で切断
する場合が考えられるが、何れの場合も、前述のように
シリコン基板のみをシリコン基板用の切削ブレードで切
断し、次いでガラス基板をガラス基板用の切削ブレード
で切断している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のダイシング方法にあっては、シリコン基板の
みをシリコン基板用の切削ブレードで切断してからシリ
コン基板に比べてかなり厚さの厚いガラス基板を、通常
シリコン基板用の切削ブレードよりもダイヤモンド粒径
の粗いガラス基板用の切削ブレードで一度に切断してい
たため、ガラス切削粉が多く発生し、シリコン基板上へ
のこのガラス切削粉の回り込みが生じてシリコン基板上
へのガラス粉残留や傷発生等により歩留りが低下すると
いう問題点があった。またガラス基板用の切削ブレード
でガラス基板を切断していくときにシリコン基板にその
切削ブレードが当たるとチッピングの原因となるため、
シリコン基板用切削ブレード厚さとガラス基板用切削ブ
レード厚さの差を十分に確保することが要求され、切断
領域幅を広くとっておく必要がある。このため設計自由
度が低くコストアップになるという問題点があった。さ
らにガラス粉に含まれるNaにより半導体装置回路にお
ける正常動作の妨げを起こしてしまうおそれがあるとい
う問題点があった。さらにはまた陽極接合は高温で処理
されるため接合後常温に戻る過程においてシリコン基板
とガラス基板との熱膨張係数の差によって歪みを生じ、
シリコン基板上に形成された抵抗体の抵抗値変動等によ
り半導体装置の回路歩留りが低下するという問題点があ
った。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、製造歩留りを向上させるとともに
コスト低減を図ることのできる半導体装置の製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、主面に半導体装置パターン
が繰り返し形成された半導体基板の裏面に絶縁体基板を
接合した接合体を切断領域に沿って切断して半導体装置
チップに分離する半導体装置の製造方法において、前記
接合前に少なくとも前記絶縁体基板における前記切断領
域に対応した領域にハーフカットの第1の切り込みを形
成し、前記接合後にフルカットの第2の切り込みで前記
半導体装置チップに分離することを要旨とする。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の半導体装置の製造方法において、前記第2の切り込み
の切り込み幅は、前記第1の切り込みの切り込み幅より
も狭いことを要旨とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の半導体装置の製造方法において、前記絶縁体基
板はガラス基板であり、該ガラス基板へ機械的に前記第
1の切り込みを形成することを要旨とする。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の半導体装置の製造方法において、前記絶縁体基
板はガラス基板であり、該ガラス基板へ化学的に前記第
1の切り込みを形成することを要旨とする。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の半導体装置の製造方法において、前記絶縁体基
板はガラス基板であり、該ガラス基板へ熱的に前記第1
の切り込みを形成することを要旨とする。
【0012】請求項6記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の半導体装置の製造方法において、前記接合前に
前記絶縁体基板における前記切断領域に対応した領域以
外の領域にハーフカットの第3の切り込みを形成するこ
とを要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、絶縁体基板に
は、予めハーフカットの第1の切り込みが形成されてい
るので、フルカットの第2の切り込みの際に絶縁体切削
粉の発生量がかなり少なくなる。例えばハーフカットの
第1の切り込み量を絶縁体基板厚さの80%とすれば絶
縁体基板に対する第2の切り込み量は残りの20%、即
ち1/5程度となり、絶縁体切削粉の発生量も1/5程
度に抑えられる。したがって半導体基板表面への絶縁体
切削粉残留や傷発生等が減少してダイシング歩留りを向
上させることが可能となる。また半導体基板と絶縁体基
板との接合は通常陽極接合によって行なわれる。陽極接
合は高温で処理されるため接合後常温に戻る過程におい
て半導体基板と絶縁体基板との熱膨張係数の違いにより
歪みの発生傾向が生じる。しかし絶縁体基板に形成した
ハーフカットの第1の切り込みがその歪みを分散するよ
うに作用し、半導体基板上に形成された半導体装置内の
抵抗体の抵抗値変動等による回路特性の不良発生を減少
させることが可能となる。
【0014】請求項2記載の発明において、絶縁体基板
には予めハーフカットの第1の切り込みが形成され、絶
縁体基板の必要切断量が少なくなることからフルカット
の第2の切り込みは半導体基板切断用の厚さの薄い切削
ブレードを用いることが可能となる。この結果第2の切
り込みの切り込み幅は第1の切り込みの切り込み幅より
も狭くなる。これにより、半導体基板と絶縁体基板の接
合面付近の半導体基板端が、ひさしの役割を担って半導
体基板表面への絶縁体切削粉の回り込みが抑えられる。
このため製造歩留りを一層向上させることが可能とな
る。また半導体基板面の切断領域幅を狭くすることがで
きて設計自由度が高くなるとともにコスト低減を図るこ
とが可能となる。
【0015】請求項3記載の発明において、切削装置等
による機械的な切り込みにより、ガラス基板への第1の
切り込みの切り込み量が適切な量に制御される。
【0016】請求項4記載の発明において、エッチング
等の化学的な切り込みにより、ガラス基板への第1の切
り込みの切り込み量が適切な量に制御される。
【0017】請求項5記載の発明において、レーザ光等
による熱的な切り込みにより、ガラス基板への第1の切
り込みの切り込み量が適切な量に制御される。
【0018】請求項6記載の発明において、絶縁体基板
にハーフカットの第3の切り込みを形成することによ
り、陽極接合時の熱的原因で生じる歪みが一層分散され
るとともに同じくこの陽極接合時の電界印加に起因する
横方向の残留歪みの発生が一層防止されて素子特性の変
動による歩留りの低下を防止することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1ないし図4は、本発明の第1実施例を示す図
である。図1の(a),(b)において、1は半導体基
板としてのシリコン基板、3は絶縁体基板としてのパイ
レックスガラス基板であり、ガラス基板3はシリコン基
板1に比べてかなり厚さの厚いものが用いられている。
シリコン基板1の主面には、所要の半導体装置パターン
が縦、横に繰り返し形成されており、この半導体装置パ
ターンの形成過程において切断領域2パターンが形成さ
れている。一方ガラス基板3の表面にもこの切断領域2
パターンと同様のパターンからなる切削領域4パターン
が形成され、この切削領域4にしたがってハーフカット
(半切断)の第1の切り込み(以下、切削溝と云う)5
が形成されている(図1(c),(d))。切削溝5の
切り込み量はガラス基板5が切り離されない程度、例え
ばガラス基板5厚さの50%〜90%であり、例えば次
のような方法により形成されている。レーザ光による
熱的な切り込み、即ちレーザ光の強弱によって切り込み
量を制御する。酸等を用いたエッチングによる化学的
な切り込み、即ちエッチング時間によって切り込み量を
制御する。切削装置による機械的な切り込み、であ
る。このの機械的な切り込みでは、切削速度、切削ブ
レードを冷却する水又はコンタミを除去するための水の
水量、あるいはガラス基板3にどれだけの切り込みを入
れるかの切り込み量を任意に設定できる専用の切削装置
を使用する。この切削装置により、例えば厚さ1mmの
ガラス基板3に50%程度の切削溝5を入れる場合を図
2を用いて説明する。ワークはガラス基板3とチップ飛
散防止のための厚さ0.15mmのマウントテープ12
である。通常ワークを吸着させるためのチャックテーブ
ル11の上面が切り込み量を決定する基準面11aにな
っている。したがって厚さ1mmのガラス基板の50
%;0.5mmの切り込みを入れる場合の設定値は、マ
ウントテープ12の厚みも考慮して、(装置設定値(基
準面11aからのハイト量))=(ガラス基板厚さ1m
m)+(テープ厚さ0.15mm)−(切り込み量0.
5mm)=0.65mmとなる。ガラス基板3厚さの面
内バラツキと、マウントテープ12厚さの面内バラツキ
による若干の誤差を生じるが切り込み量は自在に制御可
能である。その後、シリコン基板1の裏面に上記のよう
にしてハーフカットの切削溝5を設けたガラス基板3を
高温、高電圧下で陽極接合により接合して接合体7とす
る(図1(c))。この陽極接合工程においてはシリコ
ン基板1表面の切断領域2パターンとガラス基板3表面
側に設けた切削溝5パターンとを一致させる。図3はこ
の両パターンを一致させる方法を示している。切断領域
2パターンと切削溝5パターンを相一致させるための陽
極接合は例えばフェイスダウン方式を採用する。つまり
チャックテーブル13面にシリコン基板1をその表面を
下にしてセットし、シリコン基板1の裏面にガラス基板
3の表面を合わせるようにしてアライメントを行なう
(図3(a))。ガラス基板3はその性質上無色透明で
ありシリコン基板1の裏面にはアライメントマーク14
が施されている(図3(b))。ガラス基板1越しにア
ライメントマーク14と切削溝5とを合致させることが
可能であり、合致したところでシリコン基板1表面の切
断領域2パターンとガラス基板3の切削溝5パターンと
を一致させることができる仕組みになっている。この後
フルカット(全切断)の第2の切り込み8を行ない(図
1(f))、半導体装置チップ9に切り分ける(図1
(g))。この第2の切り込み8は、ガラス基板3に前
以って切削溝5が形成されているので切削溝5のない場
合に比べてそのとき発生するガラス切削粉の量をかなり
少なく抑えることが可能である。例えば切削溝5の切り
込み量をガラス基板3厚さの80%に設定しておけばガ
ラス基板3の切削量は残りの1/5程度以下となること
からガラス切削粉も1/5程度の量に抑えることが可能
となる。しかもガラス基板3の切削溝5の溝幅に比べて
シリコン基板1の切断幅は狭いためシリコン基板1とガ
ラス基板3の接合面付近のシリコン基板端1a(図4
(a)参照)が丁度ガラス切削粉の跳ね上げを抑えこむ
ひさしの役割を担ってシリコン基板1表面へのガラス切
削粉の回り込みを防ぐ効果が生じる。したがってシリコ
ン基板1表面へのガラス切削粉の回り込みが顕著に減少
しシリコン基板1上へのガラス切削粉残留や傷発生等が
抑えられてダイシング歩留りを向上させることが可能と
なる。またガラス基板3の切断量が少なくなることから
シリコン基板用の幅の狭い切削ブレードのみを用いて第
2の切り込み8を行なうことが可能である。このため図
4(a)に示すように、シリコン基板1面の切断領域2
の幅を狭くしたい場合に有効であり、図4(b)に示す
ように、シリコン基板用の切削ブレードの厚さとガラス
基板用の切削ブレードの厚さの差aをとることが不要と
なって設計自由度が高く、コスト低減を図ることが可能
となる。またシリコン基板用の切削ブレード選択の自由
度も広がる。
【0020】図5には、本発明の第2実施例を示す。本
実施例では、ガラス基板3に、シリコン基板1上の切断
領域2パターンに対応した切削領域4パターンの他にハ
ーフカットの追加切削溝を形成するための追加切削領域
15が形成されている(図5(a),(b))。そして
ガラス基板3に、シリコン基板1上の切断領域2に対応
した領域以外の領域に、上記追加切削領域15にしたが
ってハーフカットの追加切削溝(第3の切り込み)16
が形成されている(図5(c),(d))。本実施例で
は、この追加切削溝16により次のような作用が生じ
る。即ちシリコン基板1とガラス基板3との陽極接合は
高温で処理されるため接合後常温に戻る過程においてシ
リコン基板1とガラス基板3との熱膨張係数の違いによ
り歪みが生じる。そこでガラス基板3へのハーフカット
の切り込みは切断用の切削溝5だけでなくハーフカット
の追加切削溝16を設けることで歪みの分散化を図るこ
とが可能となり、例えばシリコン基板1上に形成された
抵抗体の抵抗値変動による回路特性の不良発生を減少さ
せることが可能となる。
【0021】また上記の各実施例は切削溝5,16を形
成することにより次のような作用が生じる。これを図6
の(a),(b)を用いて説明する。陽極接合工程で
は、シリコン基板1とガラス基板3を位置合わせし、ヒ
ータが内蔵されたステージ17上にシリコン基板1が下
になるように接地される。さらにガラス基板3上に電圧
印加用の電極18を設置し、300℃〜400℃に加熱
した状態で電源19を接続し500V〜1000V程度
の電圧を印加することで陽極接合される。図6(b)に
示す従来の陽極接合工程の場合、ステージ17から電極
18に向かって20で示すような方向に電界が形成され
る。特に電極18の周辺では横方向の電界が発生する。
シリコン基板31とガラス基板33は電界の向きに沿っ
て引っ張られた状態で接合される。このため電極18の
周辺部のシリコン基板31とガラス基板33の間には、
横方向に引っ張られるような残留応力が発生することに
なる。歪みを検出する例えば半導体圧力センサや加速度
センサの場合、この残留応力が素子の特性を変化させる
原因となり歩留り低下の原因にもなる。これに対し本実
施例の場合、ガラス基板3に切削溝5が形成されている
ため陽極接合時の電界は、21に示すように横方向の電
界が制限され概ねシリコン基板1に垂直な電界となる。
この作用によりガラス基板3とシリコン基板1との間に
発生する横方向の残留歪みが防止でき、素子の特性変動
による歩留りの低下を防止することができる。
【0022】なお図6(a)では切削溝5のみしか図示
してないが追加切削溝16を設けることで上記横方向の
残留歪みを一層防止することが可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、接合前に半導体基板上の切断領域に対応し
た絶縁体基板領域にハーフカットの第1の切り込みを形
成し、前記接合後にフルカットの第2の切り込みで半導
体装置チップに分離するようにしたため、第2の切り込
みの際に絶縁体切削粉の発生量が少なくなって半導体基
板表面への絶縁体切削粉残留や傷発生等が減少し、また
半導体基板と絶縁体基板の接合法として通常採用される
陽極接合の際の接合後常温に戻る過程において発生する
歪みがハーフカットの第1の切り込みで分散されて半導
体基板上に形成された半導体装置内の抵抗体の抵抗値変
動等による回路特性の不良発生が減少し、製造歩留りを
向上させることができる。
【0024】請求項2〜6記載の発明によれば、それぞ
れ上記請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに以下
のような効果がある。
【0025】請求項2記載の発明によれば、前記第2の
切り込みの切り込み幅は、前記第1の切り込みの切り込
み幅よりも狭くしたため、半導体基板と絶縁体基板の接
合面付近の半導体基板端が、ひさしの役割を担って半導
体基板表面への絶縁体切削粉の回り込みが抑えられ、製
造歩留りを一層向上させることができる。また半導体基
板面の切断領域幅を狭くすることができて設計自由度が
高くなるとともにコスト低減を図ることができる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、前記絶縁体
基板はガラス基板であり、該ガラス基板へ機械的に前記
第1の切り込みを形成するようにしたため、切削装置等
によりガラス基板への第1の切り込みの切り込み量を適
切な量に制御することができる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、前記絶縁体
基板はガラス基板であり、該ガラス基板へ化学的に前記
第1の切り込みを形成するようにしたため、エッチング
等によりガラス基板への第1の切り込みの切り込み量を
適切な量に制御することができる。
【0028】請求項5記載の発明によれば、前記絶縁体
基板はガラス基板であり、該ガラス基板へ熱的に前記第
1の切り込みを形成するようにしたため、レーザ光等に
より、ガラス基板への第1の切り込みの切り込み量を適
切な量に制御することができる。
【0029】請求項6記載の発明によれば、前記接合前
に前記絶縁体基板における前記切断領域に対応した領域
以外の領域にハーフカットの第3の切り込みを形成する
ようにしたため、陽極接合時の熱的原因で生じる歪みが
一層分散されるとともに同じくこの陽極接合時の電界印
加に起因する横方向の残留歪みの発生が一層防止されて
素子特性の変動による歩留りの低下を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の製造方法の第1実施
例におけるダイシング工程を説明するための図である。
【図2】上記第1実施例において絶縁体基板へのハーフ
カットの第1の切り込みの形成工程例を説明するための
図である。
【図3】上記第1実施例において半導体基板上の切断領
域パターンと絶縁体基板上の第1の切り込みパターンと
のアライメント工程を説明するための図である。
【図4】上記第1実施例においてフルカットの第2の切
り込み状態を比較例とともに示す図である。
【図5】本発明の第2実施例におけるダイシング工程を
説明するための図である。
【図6】上記各実施例における陽極接合工程を比較例と
ともに説明するための図である。
【図7】従来の半導体装置の製造方法におけるダイシン
グ工程を説明するための図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板(半導体基板) 2 切断領域 3 パイレックスガラス基板(絶縁体基板) 5 第1の切削溝(第1の切り込み) 7 接合体 8 第2の切り込み 9 半導体装置チップ 16 追加切削溝(第3の切り込み)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八尾 健之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面に半導体装置パターンが繰り返し形
    成された半導体基板の裏面に絶縁体基板を接合した接合
    体を切断領域に沿って切断して半導体装置チップに分離
    する半導体装置の製造方法において、前記接合前に少な
    くとも前記絶縁体基板における前記切断領域に対応した
    領域にハーフカットの第1の切り込みを形成し、前記接
    合後にフルカットの第2の切り込みで前記半導体装置チ
    ップに分離することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第2の切り込みの切り込み幅は、前
    記第1の切り込みの切り込み幅よりも狭いことを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁体基板はガラス基板であり、該
    ガラス基板へ機械的に前記第1の切り込みを形成するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体基板はガラス基板であり、該
    ガラス基板へ化学的に前記第1の切り込みを形成するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁体基板はガラス基板であり、該
    ガラス基板へ熱的に前記第1の切り込みを形成すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記接合前に前記絶縁体基板における前
    記切断領域に対応した領域以外の領域にハーフカットの
    第3の切り込みを形成することを特徴とする請求項1又
    は2記載の半導体装置の製造方法。
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KR20150039100A (ko) * 2013-10-01 2015-04-09 가부시기가이샤 디스코 포토마스크의 제조 방법
US9029199B2 (en) 2012-06-22 2015-05-12 Ps4 Luxco S.A.R.L. Method for manufacturing semiconductor device
JP2016018187A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 株式会社ディスコ 露光マスクの製造方法
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