JPH08321458A - 清掃装置 - Google Patents

清掃装置

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JPH08321458A
JPH08321458A JP7152221A JP15222195A JPH08321458A JP H08321458 A JPH08321458 A JP H08321458A JP 7152221 A JP7152221 A JP 7152221A JP 15222195 A JP15222195 A JP 15222195A JP H08321458 A JPH08321458 A JP H08321458A
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grindstone
holder
cleaning
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wafer
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JP7152221A
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Tsuneo Miyai
恒夫 宮井
Yuji Imai
裕二 今井
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スループットを低下させることなく、基板保
持部材の清掃を長期間に渡って確実に行なう。 【構成】 Xステージ38が所定位置へ移動され、搬送
系によって砥石が搬送されホルダ40上に受け渡される
と、垂直駆動手段78では係合部材94をホルダ40上
の砥石に向けて下方に駆動する。係合部材94が砥石に
係合した状態で回転駆動手段では係合部材94と一体的
に砥石をホルダ40上で回転駆動する。これにより、ホ
ルダ40が砥石により強力に清掃される。この際、Xス
テージ38を所定範囲内で2次元方向に移動させる。清
掃終了後、係合部材94が砥石から離脱されると、垂直
駆動手段78では係合部材を上方に駆動し、搬送系によ
ってホルダ40上の砥石がホルダ40外へ搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、清掃装置に係り、さら
に詳しくは、半導体素子等をフォトリソグラフィ工程で
製造する際に使用される、マスクのパターンを感光基板
上に転写する露光装置に用いられる基板保持部材(ホル
ダ)の清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子又は液晶表示素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する場合に、種々の
露光装置が使用されているが、現在では、フォトマスク
又はレチクルのパターンを表面にフォトレジスト等の感
光剤が塗布された基板、例えばウエハ上に投影光学系を
介して転写する露光装置が一般的に使用されている。か
かる従来の露光装置ではウエハを平坦な状態で固定する
ために、ウエハステージ上に取り付けられたウエハホル
ダによってウエハを吸着して保持していた。
【0003】しかしながら、ウエハを保持するウエハホ
ルダとウエハとの間にゴミ等の異物が存在する状態でウ
エハを吸着すると、その異物によりウエハの露光面の平
面度が悪化する。その露光面の平面度の悪化は、ウエハ
の各ショット領域の位置ずれ誤差やフォーカス誤差の要
因となり、LSI等を製造する際の歩留りを悪化させる
大きな要因となっていた。そのため、従来は一般に一定
間隔で装置を停止して露光作業を中断し、ウエハホルダ
を作業者の手が届く位置に移動させて、砥石や無塵布を
用いて作業者が手作業にてウエハホルダ全体を拭いてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように作業者がマニュアル(手作業)でウエハホルダの
清掃を行うのでは、ウエハホルダの全面を拭くのに例え
ば30分から1時間程度の時間を要し、実際の露光を行
える時間が短縮されてスループットが低下するという不
都合があった。また、露光を行える時間を長くするため
に、ウエハホルダの清掃頻度を一日に1回程度にした場
合には、ウエハホルダ上に異物が吸着されたままウエハ
への露光が行われる確率が高くなり、半導体素子等の歩
留まりが悪化するおそれがあった。更には、作業者がマ
ニュアルで清掃を行うため、作業者の習熟度の差による
清掃具合の差も発生して、特定の作業者のみしか作業を
行うことができない等の不具合も発生していた。
【0005】ところで、近年の半導体製造工場では、ク
リーン度がクラス10〜100以下の精度で、加えて無
人化が進められている。これは、ますます精密化、微細
化する半導体製造工程においては、ますます高精度なア
ライメント及びオートフォーカス技術が要求されるよう
になり、ウエハ裏面に存在する異物によってウエハ自身
が変形し、このため、アライメント結果に誤差をもたら
したり、露光に支障をもたらす等の不具合が発生し、ゴ
ミ等の異物の存在が製品の歩留りに大きく影響するよう
にあってきたからである。異物の発生原因としては人間
に関係するものが大きな割合を占めており、例えば作業
者からの新たな発塵がウエハホルダに付着する2次的な
発塵も問題となってきた。
【0006】かかる傾向の中で、ウエハホルダ上の異物
を取り除く作業を作業者が行うことは、この傾向から遅
れたものであるばかりか、作業を行うことで、却ってク
リーン度を悪化させているおそれもある。
【0007】かかる問題点を改善すべく、近年になって
ウエハホルダの自動清掃機構が種々提案されている(特
開平5−82411号公報等参照)。
【0008】しかしながら、ウエハ裏面とウエハホルダ
との間の異物は簡単に落ちるものもあるが、ウエハホル
ダにこびりついて離れないものがあり、従来の自動清掃
機構では必ずしも異物を十分に除去することができなか
った。また、クリーニング部材として砥石等を用いるこ
とも考えられるが、かかる場合には砥石等がすり減った
場合には清掃効果が低下すると共に砥石の取り替え等の
ために必然的に装置を停止させなければならないという
不都合があった。
【0009】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その目的は、特に、スループ
ットを低下させることなく、基板保持部材の清掃を長期
間に渡って確実に行なうことができる清掃装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マスクに形成されたパターンが転写される感光基板を吸
着保持する基板保持部材と、当該基板保持部材を保持し
て基準平面内を2次元方向に移動する基板ステージとを
備えた露光装置に設けられ、前記基板保持部材の清掃を
行なうための清掃装置であって、清掃用の砥石を搬送す
ると共に前記基板保持部材に対して前記砥石の受け渡し
を行なう搬送系と;前記基板保持部材上の前記砥石に着
脱自在に係合する係合部材と;前記係合部材が前記砥石
に係合した状態で前記係合部材と一体的に前記砥石を前
記基板保持部材上で回転駆動する回転駆動手段と;前記
係合部材と前記回転駆動手段とを前記基板ステージの移
動面に直交する第1方向に沿って駆動する垂直駆動手段
とを有する。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の清
掃装置において、前記係合部材と前記回転駆動手段とを
前記第1方向に直交する第2方向に沿って駆動すること
により前記基板ステージに接近又は離間させる水平駆動
手段を更に有する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の清掃装置において、前記基板保持部材上に吸着保持
された基板の表面の凹凸又は傾斜の状態を計測する表面
状態計測手段を更に有することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の清掃装置において、前記砥石の前記
基板保持部材との接触面と反対側の面に前記係合部材が
回転することにより係合可能な特殊形状の溝が設けられ
ていることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載の清掃装置において、前記砥石は前記
基板保持部材との接触面が多孔質部材により形成されて
いることを特徴とする。
【0015】ここで、多孔質部材として、具体的には、
Al23(アルミナ)、白セラミックス、アルカンサス
ストーン、TiO2、ZrO2、ルビー、アルテック等が挙
げられる。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、基板ステージが
所定位置へ移動され、搬送系によって清掃用の砥石が搬
送され基板保持部材上に受け渡されると、垂直駆動手段
では係合部材と回転駆動手段とを基板ステージの移動面
に直交する第1方向に沿って砥石に向けて駆動する。そ
して、係合部材が基板保持部材上の砥石に係合すると、
回転駆動手段では係合部材と一体的に砥石を基板保持部
材上で回転駆動する。これにより、基板保持部材が砥石
により強力に清掃される。なお、この場合において、基
板ステージを所定範囲内で2次元方向に移動させつつ砥
石を基板保持部材上で回転させてもよく、かかる場合に
は、基板保持部材の全面が一度に一層強力に清掃され
る。
【0017】清掃終了後、係合部材が砥石から離脱され
ると、垂直駆動手段では係合部材と回転駆動手段とを第
1方向に沿って前と反対方向に駆動し、搬送系によって
基板保持部材上の砥石が基板保持部材外へ搬送される。
【0018】請求項2記載の発明によれば、水平駆動手
段によって係合部材と回転駆動手段とを第1方向に直交
する第2方向に沿って駆動することにより基板ステージ
に接近又は離間させることができるので、係合部材を離
れた位置に配置しておいても請求項1記載の発明と同様
の砥石による基板保持部材の清掃が可能になるとともに
清掃終了後に係合部材を基板ステージから離れた位置に
退避させることができる。
【0019】請求項3記載の発明によれば、基板保持部
材の清掃後、搬送系によって基板保持部材上の砥石が基
板保持部材外へ搬送された後、基板保持部材上に吸着保
持された基板の表面の凹凸又は傾斜の状態を表面状態計
測手段によって計測することにより、保持部材表面の清
掃状況(異物の除去状況)を確認することが可能とな
り、この結果に応じて自動的に繰り返し清掃を行なうこ
と等が可能になる。
【0020】請求項4記載の発明によれば、垂直駆動手
段によって回転駆動手段と共に係合部材が第1方向に沿
って駆動された際に、回転駆動手段によって係合部材を
回転させることにより砥石の特殊形状の溝に係合材部材
が係合し、清掃終了後に回転駆動手段によって係合部材
を反対方向に回転させることによって砥石の特殊形状の
溝と係合部材との係合が解除される。垂直駆動手段によ
って第1方向に沿って反対方向(前述の駆動方向と反対
方向)に駆動することでも、係合部材と溝との係合が解
除される。
【0021】請求項5記載の発明によれば、砥石の基板
保持部材との接触面が多孔質部材により形成されている
ことから、砥石の回転により基板保持部材上から除去さ
れたゴミ等の異物が砥石の表面に形成された多数の孔に
取り込まれるようになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図8に
基づいて説明する。図1ないし図2には、本発明に係る
清掃装置が適用された一実施例の露光装置10の全体構
成が概略的に示されている。図1は、この露光装置10
の概略縦断面図であり、図2は概略横断面図である。
【0023】この露光装置10は、防塵のためのチャン
バ12を備え、このチャンバ12内は、温度と湿度が一
定に保たれている。このチャンバ12内は、設定温度、
例えば23℃に対し常時±0.1℃にコントロールされ
ている。また、このチャンバ12には、IC製造作業と
装置のメンテナンスに必要な扉が必要最低限だけ取り付
けられている。なお、このチャンバ12は、図示しない
別のチャンバで覆われている。
【0024】チャンバ12の内部には、露光光の照射光
学系14、投影光学系16及びXYステージ装置18等
が収容されている。
【0025】照射光学系14は、超高圧水銀ランプ、エ
キシマレーザ(KrF、ArF)、YAGレーザ等を含
む光源20と、この光源20から出射される露光光(例
えば、g線又はi線、エキシマ光(波長248nm:K
rF、193nm:ArF)、YAGレーザの高調波
(波長200nm以下)等)のみを透過させるフィルタ
(図示省略)、オプチカルインテグレータとしてのフラ
イアイレンズ(図示省略)及び露光光の照射領域を設定
する絞り(図示省略)等を含む照明光学系22と、折曲
げミラー24とを有している。
【0026】折曲げミラー24は、投影光学系16の鉛
直上方(光軸方向上方)で光源20とほぼ同じ高さ位置
にほぼ45度で斜設されており、この折曲げミラー24
と投影光学系16との間には、水平方向(光軸直交方
向)に向けてマスクとしてのレチクル26が配置されて
いる。このレチクル26は、水平面(XY平面)内を2
次元方向に移動可能で鉛直軸(Z軸)回りに微小角度範
囲で回動可能に構成されたレチクルステージ28上に保
持されている。レチクル26の下面には、所定のパター
ン領域PAが設けられ、このパターン領域PA内に露光
すべき回路パターンが形成されている。
【0027】一方、投影光学系16の下方には、表面に
フォトレジストが塗布された感光基板としてのウエハ3
0が、その表面が投影光学系16に関して前述したレチ
クル30のパターン領域PAが設けられた面と共役とな
るようにXYステージ装置18上に保持されている。
【0028】このため、光源20から出射された露光光
が照明光学系22を通ってレチクル26に照射される
と、この露光光がレチクル26上のパターン領域PAを
透過して投影光学系16に入射し、投影光学系16の倍
率分縮小されたパターンの像がウエハ30上に形成され
る。
【0029】次に、XYステージ装置18について説明
する。このXYステージ装置18は、架台32上に固定
されたベース34と、このベース34上を図1の左右方
向(Y軸方向)に移動可能なYステージ36と、このY
ステージ36上を図1の紙面直交方向(X軸方向)に移
動可能な基板ステージとしてのXステージ38とを備え
ている。このXステージ38上には、基板保持部材とし
ての段付き円板状のウエハホルダ(以下、「ホルダ」と
いう)40が図示しない真空吸着手段、例えばバキュー
ム・チャックを介して吸着されている。Xステージ38
上にはホルダ40を貫通した状態で上下動する3本のピ
ンとこれらのピンを駆動する駆動機構(いずれも図示省
略)とから成るウエハ上下動機構42(図6参照)が設
けられている。ホルダ40上には、バキューム・チャッ
ク44(図6参照)によってウエハ30が吸着されてい
る。
【0030】前記投影光学系16の両脇には、投影光学
系16の露光フィールド内にウエハ30が位置したと
き、ウエハ30の表面のZ方向(光軸AX方向)の位置
を検出するための斜入射方式の焦点検出系46(図6参
照)を構成する照射光学系48と集光光学系50とが、
投影光学系16の光軸に関して対称に配置されている。
照射光学系48がウエハ30の表面に斜めに結像光束を
投射すると、集光光学系50ではその光束の反射光を受
光して光電検出し、ウエハ30の表面の高さ位置(フォ
ーカス位置)又は投影光学系の結像面からのずれ量に応
じた焦点信号を出力するようになっている。この焦点検
出系46は、例えば特開昭56−42205号公報や特
開昭60−168112号公報に開示されているものと
同等であり、本実施例では、この焦点検出系46によっ
て表面状態計測手段が構成されている。
【0031】チャンバ12内には、この他、アライメン
ト光源52、ハーフミラー54、ミラー56、及びアラ
イメント顕微鏡58等からなるウエハ30の重ね合わせ
用のTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のアライメント
センサ60や、Xステージ38の位置測定用の干渉計シ
ステム62(図1では図示省略、図6参照)等も設置さ
れている。
【0032】前記チャンバ12の図1及び図2における
左側の側壁には、当該側壁を貫通した状態でY方向に延
びるYガイド64が設けられている。このYガイド64
には当該Yガイド64に沿って移動可能でかつX方向に
は所定距離範囲で移動可能に構成されたウエハ搬送アー
ム(以下、「搬送アーム」という)66が取り付けられ
ている。この搬送アーム66は、ウエハを吸着するため
の吸着手段68(図6参照)が設けられている。本実施
例では、このYガイド64と搬送アーム66と前述した
ウエハ上下動機構42とによってウエハ搬送系が構成さ
れ、このウエハ搬送系が後述する砥石の搬送系をも兼ね
ている。
【0033】チャンバ12の図1及び図2における左側
の側壁には、Yガイド64及び搬送アーム66に対応す
る大きさの開口のみが形成されている。また、この左側
の側壁には、図1及び図2に示されるようにHEPAフ
ィルタ(high efficiency particulate air-filter)7
0が設置され、HEPAフィルタ70を介して流入した
清浄な空気が投影光学系16側に向かって流れるように
なっている。
【0034】更に、本実施例では、架台32上のベース
34の図1における右側(HEPAフィルタ70と反対
側)には、砥石の駆動装置72が設置されている。この
駆動装置72は、図3に拡大して示されるように、本体
部74と、水平駆動手段としての水平方向駆動系76
と、垂直駆動手段としての垂直方向駆動系78とを備え
ている。
【0035】これをさらに詳述すると、本体部74は、
箱型とされ、その内部には、図示しないモータ制御系8
0(図6参照)が収納されている。本体部74の図1及
び図3における紙面手前側には、同じく箱型の第1モー
タ収納部82が設けられており、この第1モータ収納部
82内に収納された第1モータ(図示省略)と当該第1
モータによって回転駆動される第1の送りねじ84とに
よって水平方向駆動系76が構成されている。また、第
1の送りねじ84の先端には、第1の送りねじ84の回
転によってY方向(図1〜図3における左右方向)に移
動する第2モータ収納部86が取り付けられており、こ
の第2モータ収納部86内には第2の送りねじ88を駆
動する第2モータ(図示省略)が収納されており、この
第2モータと第2の送りねじ88とによって垂直方向駆
動系78が構成されている。
【0036】第1モータ収納部82内には、第2モータ
収納部86が図1ないし図3における左側に所定量以上
飛び出さないように、第1の送りねじ84の駆動量を制
限するためのフォトセンサ等から成る電気的リミットス
イッチと、この電気的リミットスイッチによる制限が機
能しなかった場合に強制的に送りねじ84の駆動を停止
するメカ的リミット手段としてのストッパが設けられ、
これらによって第1モータの暴走対策が行なわれてい
る。第2モータ収納部86内にも同様の第2モータの暴
走防止のための各種リミット手段が設けられている。
【0037】第2の送りねじ88の先端(下端)には、
シャフト92及びこのシャフト92の先端に一体的に設
けられた係合部材としての係合アーム94を回転させる
回転駆動手段90が設けられている。この回転駆動手段
は、シャフト92を回転させる第3モータ(図示省略)
を有している。
【0038】係合アーム94は、シャフト92の先端
(下端)に水平方向に向けて固着されたアーム部94A
と、このアーム部94Aの両端に垂直下方に向けて設け
られた一対の爪部94Bとから成る。爪部94Bは、本
実施例では断面円形状とされているが、断面矩形その他
の形状であってもよい。
【0039】駆動装置72は、このようにして構成さ
れ、後述するようにして係合アーム94の爪部94Bが
砥石96に係合されると、回転駆動手段90により係合
アーム94と一体的に砥石96をホルダ40上で回転さ
せるようになっている。
【0040】次に、ホルダ清掃用の砥石について図4に
基づいて説明する。図4(A)には、砥石96の平面図
が示され、同図(B)には底面図が示され、同図(C)
には、(A)におけるC−C線断面図が示されている。
【0041】砥石96は、多孔質部材(例えば、アルミ
ナ(Al23)、白セラミックス、アルカンサスストー
ン、TiO2、ZrO2、ルビー、アルテック等)により形
成され、全体的な形状は、円板を一部直線上に切り欠い
たようなオリエンテーションフラット付きウエハと同様
の形状とされている。砥石96の大きさは、ホルダ40
の7〜8割程度の大きさとなっており、前述したウエハ
搬送系によって搬送可能になっている。砥石96の底面
(ホルダ40に接触する側の面)には、図4(B)に示
されるように、ホルダ40と同様の複数本の同心円状の
溝96Aが形成されている。また、この砥石96の上面
(ホルダ40に接触する側と反対側の面)には、図4
(A)に示されるように、砥石96の中心に関して点対
称な一対の凹溝96Bが形成されている。各凹溝96B
は、反時計回りに進むにつれて半径方向の開口幅が狭く
なるような形状とされている。これは、図5(A)に矢
印Aで示されるように、係合アーム94を上方から降ろ
していき、凹溝96Bの前記開口幅が広い部分に爪部9
4Bの先端が挿入された状態で係合アームを軸Bを中心
にθ1 方向に回転させることにより、爪部94Bが凹溝
96Bの開口幅が狭い部分に嵌合して係合アーム94と
砥石96とが容易に係合し、矢印θ1 方向と反対方向に
係合アーム94を回転させれば、係合アーム94と砥石
96との係合が解除されるようにするためである。な
お、係合アーム94を上昇させることでも、係合アーム
94と砥石96(凹溝96B)との係合が解除される。
【0042】次に、露光装置10を構成するホルダの清
掃に関連する制御系について説明する。この制御系は、
図6に示されるように、ミニコンピュータ又はマイクロ
コンピュータから成る主制御部97を中心として構成さ
れている。主制御部97の入力側には、焦点検出系46
及び干渉計システム62が接続されている。また、この
主制御部97の出力側には、ステージ駆動系98、バキ
ューム・チャック44、吸着手段68、ウエハ上下動機
構42、搬送アーム駆動系99及びモータ制御系80が
接続されている。ここで、ステージ駆動系98は、Xス
テージ38、Yステージ36をそれぞれ駆動する図示し
ない送りねじとモータ等から構成され、Xステージ3
8、Yステージ36を駆動することによりXステージ3
8上のホルダ40を2次元方向に駆動するものである。
また、搬送アーム駆動系99は、前述したYガイド64
に設けられ、搬送アーム66をYガイド64に沿って駆
動する送りねじとモータ(いずれも図示省略)等によっ
て構成されている。
【0043】次に、上述のようにして構成された本実施
例のホルダ清掃処理について、主制御部97の主要な制
御アルゴリズムを示す図7のフローチャートに沿って説
明する。この制御アルゴリズムは、予め設定された所定
回数の露光処理が終了した時点で自動的にスタートする
が、この他、露光処理中にウエハのフラットネスの不良
等により露光不良が発生し、作業者により図示しない清
掃開始ボタンが押下され、清掃開始指示コマンドが主制
御部97に入力した時にもスタートする。前提条件とし
て、Xステージ38、Yステージ36は、予め定められ
た清掃時の待機位置(Xステージ38の図2における左
上コーナー部分が投影光学系16の下方に位置し、ホル
ダ40が投影光学系16の図2における右斜め下側の位
置に離れて存在する位置)に待機しており、ホルダ40
上のウエハはアンロードされているものとする。
【0044】ステップ100で図示しないカセットから
砥石を取り出す。具体的には、搬送アーム駆動系99を
介して搬送アーム66の先端をカセット内に挿入し、搬
送アーム66に設けられた吸着手段68を作動してカセ
ット内の砥石96を吸着保持させ、この状態で搬送アー
ム66の先端をカセットの外部に出して砥石96を搬出
する。
【0045】次のステップ102では搬送アーム駆動系
99を介して砥石96を保持した搬送アーム66をYガ
イド64に沿って駆動することにより、砥石96をホル
ダ40前方まで搬送する。
【0046】次のステップ104では砥石96をホルダ
40上に載置する。具体的には、搬送アーム駆動系99
を介して搬送アーム66を制御し、搬送アーム66に吸
着保持された砥石96を一旦ホルダ40の上方まで移動
させ、ウエハ上下動機構42を上昇制御して当該ウエハ
上下動機構42によって砥石96を下方から保持させ
る。そして、吸着手段68を停止して搬送アーム66に
よる砥石96の吸着を解除した後、ウエハ上下動機構4
2を下降制御することにより砥石96がホルダ40上に
載置される。
【0047】次のステップ106ではモータ制御系80
を介して第1モータを駆動し、回転駆動手段90及び係
合アーム94を一体的にホルダ40上方まで水平移動す
る。
【0048】次のステップ108では係合アーム94を
ホルダ40上に載置された砥石96に係合する。具体的
には、モータ制御系80を介して第2モータを駆動し、
係合アーム94先端の一対の爪部94Bが砥石96上面
の一対の凹溝96B内に挿入されるまで回転駆動手段9
0及び係合アーム94を一体的に垂直方向に降下させた
後第2モータを停止する。係合アーム94の爪部94B
が砥石96上面の凹溝96B内に挿入されたときの状態
が、図5(A)に示されている。次いで、モータ制御系
80を介して第3モータを駆動して係合アーム94を所
定方向(θ1 方向)に比較的ゆっくりと回転させる。こ
れにより、前述した如くして、爪部94Bが砥石96の
凹溝96Bに係合する。この爪部94Bと凹溝96Bと
の係合が終了した後、第2モータを駆動して所定の荷重
を砥石96に加える。
【0049】なお、本実施例では、係合アーム94と砥
石96とを係合させる際には、爪部94Bの先端が砥石
96の凹溝96B以外の部分に接触しないように、凹溝
96Bの開口幅が広い部分に爪部94Bの先端が対応す
るように、予めまたは係合アーム94を下降中に、第3
モータを駆動して係合アーム94の回転角度が調整され
るようになっている。また、砥石に荷重を加える必要が
ない場合は、図5(B)に示されるように、爪部94B
の先端が凹溝96Bから浮いた状態で、モータ制御系8
0を介して第3モータを駆動して係合アーム94をθ1
方向に比較的ゆっくりと回転させて、爪部94Bと凹溝
96Bとを係合させればよい。
【0050】次のステップ110ではモータ制御系80
を介して第3モータを駆動し、砥石96の回転駆動を開
始すると同時にステージ駆動系98を介してXステージ
38を2次元方向に駆動する。このとき、Xステージ3
8は砥石96がホルダ40の面全体に接触する範囲内で
駆動される。
【0051】このようにして清掃が終了すると、ステッ
プ112で砥石96の回転駆動とXステージ38の移動
を停止した後、ステップ114に進んで係合アーム94
の砥石96に対する係合を解除する。具体的には、モー
タ制御系80を介して第2モータを所定量前と反対方向
に駆動して係合アーム94を少し持ち上げ、この状態で
モータ制御系80を介して第3モータをゆっくりと前と
反対方向に駆動する。これにより、係合アーム94と凹
溝96Bとの係合が解除される。
【0052】次のステップ116では係合アーム94を
退避させる。具体的には、モータ制御系80を介して第
2モータ、第1モータを順次前と反対方向に回転駆動す
る。これにより、係合アーム94及び回転駆動手段90
が上昇して第2の送りねじ88が第2モータ収納部86
内に収納された後、第1の送りねじ84が第1モータ収
納部82内に収納される。
【0053】次のステップ118では砥石96を搬送ア
ーム66に渡す。具体的には、搬送アーム駆動系99を
介して搬送アーム66をホルダ40上方まで移動させ、
吸着手段68を作動する。この状態でウエハ上下動機構
42を上昇制御して砥石96を搬送アーム66の位置ま
で持ち上げる。これにより、吸着手段68によって砥石
96が吸着され保持される。その後、ウエハ上下動機構
42を下降制御する。
【0054】次のステップ120では砥石96を図示し
ないカセット前方まで搬送する。具体的には、搬送アー
ム駆動系99を介して砥石96を吸着保持した搬送アー
ム66をYガイド64に沿ってカセット前方まで駆動す
る。次のステップ122で砥石96をカセットに戻した
後、ステップ124の「ホルダの清掃状態を確認」のサ
ブルーチンに移行する。
【0055】このサブルーチンでは図8のフローチャー
トに示されるように、ステップ200でテスト用ウエハ
を図示しないウエハキャリアから取り出す。このテスト
用ウエハの取り出しは、前述したステップ100の砥石
の取り出しと同様にして行なわれる。ここで、テスト用
ウエハとしては、平面度の高いウエハが用いられる。
【0056】次のステップ202ではテスト用ウエハを
搬送する。このテスト用ウエハの搬送は、前述したステ
ップ102の砥石の搬送と同様にして行なわれる。
【0057】次のステップ204ではテスト用ウエハを
ホルダ40上に載置する。このテスト用ウエハのホルダ
上への載置は、前述したステップ104の砥石のホルダ
上への載置と同様して行なわれる。テスト用ウエハをホ
ルダ40上に載置した後、バキューム・チャック44を
作動してテスト用ウエハをホルダ40上に吸着する。
【0058】次のステップ206では、テスト用ウエハ
の各計測点における焦点ずれ量を計測し、その結果をメ
モリに記憶する。この計測は、ステージ駆動系99を介
してXステージ38を移動しつつ、所定の計測点(各計
測領域について少なくとも1点定められる)における焦
点検出系46の出力をモニタすることによりなされる。
【0059】焦点ずれ量の計測が終了すると、ステップ
208でテスト用ウエハを搬送アームに渡す。このステ
ップ208における処理は、前述したステップ118に
おける処理と同様にして行なわれる。
【0060】ステップ210〜212では前述したステ
ップ120〜122と同様にしてテスト用ウエハを搬送
後、ウエハキャリアに戻した後、このサブルーチンの処
理を終了してメインルーチンのステップ126にリター
ンする。
【0061】ステップ126では、異物が除去されたか
否かを判断する。この判断は、次のようにして行なわれ
る。即ち、ステップ206でメモリに記憶された各計測
点における焦点ずれ量に基づいてウエハの所定の計測領
域(以下の説明では、ショット領域と同一の分割領域を
意味する)毎の平面度、厳密に言うならば投影光学系の
結像面と所定の計測領域の表面との平行度が許容値以内
であるか否かを判断することによりなされる。
【0062】例えば、各計測領域について3点以上測定
点が定められている場合は、いずれか3つの測定点にお
ける焦点ずれ量に基づいてその領域の傾斜を求め、この
傾斜と計測領域の寸法とに基づいてその領域の全体が所
定の焦点深度内に入っているか否かを判断することによ
り、その計測領域で結像不良が生じるか否かを判断する
ことができる。また、例えば、各計測領域について各1
点の計測点(領域の中心点)が定められている場合に
は、隣接する少なくとも3つの領域における計測点の焦
点ずれ量に基づいて当該目的領域の少なくとも3つの端
点の焦点ずれ量を計算で求め、この3点の焦点ずれ量に
基づいてその領域の傾斜を求め、この傾斜と計測領域の
寸法とに基づいてその領域の全体が所定の焦点深度内に
入っているか否かを判断することにより、その計測領域
で結像不良が生じるか否かを判断することができる。
【0063】そして、このステッ126における判断が
否定された場合には、ステップ100に戻って上記処理
・判断を繰り返す。一方、このステップ126における
判断が肯定された場合には、本ルーチンの一連の処理を
終了する。
【0064】以上説明したように、本実施例によると、
砥石96をホルダ40上で回転駆動したり、この砥石9
6の回転中にXステージ38を2次元移動することによ
りホルダ40上の異物の清掃が行なわれるので、強力な
清掃効果が期待でき、従来除去が困難であった異物であ
っても除去することが可能になる。また、砥石96は清
掃時にのみホルダ40上に置かれ、それ以外の時には搬
送アーム66によりチャンバ12外へ運び去られること
から、清掃時にゴミが付着した砥石96がチャンバ12
内に放置されることによる2次的発塵を回避することが
でき、清掃時以外に砥石96は外部のカセットに保管さ
れるので、装置を全く停止することなく、砥石96の交
換が可能になる。
【0065】また、本実施例では、ホルダ40の清掃を
自動化することで、一定期間毎に清掃を行うときでも、
何等かの原因でホルダ40上に異物がついて不良品が発
生したときでも、常に一定の条件で作業を行うことが可
能となることから、作業者の個人差による作業のバラツ
キを無くすことができると共に、無人化によって発塵を
抑さえることができるという効果がある。特に、急に異
物がホルダ40上に付着し結像不良が発生した場合に、
従来のように作業者が直接装置の所まで行って清掃作業
を行なう必要がないことから、装置の停止時間を短縮す
ることができ、また、作業者は清掃開始ボタンを押下す
るだけで良いので、操作性が良好となる。
【0066】さらに、砥石96を多孔質部材によって形
成しているので、砥石の回転によりホルダ40上から除
去されたゴミ等の異物が砥石96の表面に形成された多
くの孔の中に取り込まれるので、清掃時に異物が飛散す
るのを防止することが可能である。
【0067】なお、上記実施例では、異物除去の判定を
装置が自動的に行なう場合を例示したが、例えば、清掃
の終了を作業者(オペレータ)に通知するようにしてお
いて、作業者が自分の目により異物除去の判定を行なう
ようにしても良い。このようにすると、露光に影響の少
ない場所に異物が付着したりした場合に、作業者の判断
により、ウエハホルダの繰り返し清掃を行なうことな
く、露光を続行することができるので、スループットを
不必要に低下させるのを防止することができる。
【0068】あるいは、自動清掃の繰り返し回数に所定
の限度を設け、限度内の回数は異物除去の自動判定及び
自動清掃を繰り返し行ない、限度を超えた場合に異物除
去を作業者の目で判定するようにしても良い。このよう
にすると、自動清掃では、除去することが困難なホルダ
上の場所に異物がある等の場合に作業者が手作業にて素
早くその部分のみを清掃することが可能になり、無駄な
自動清掃の繰り返しを防止することができる。
【0069】なお、ホルダ清掃時あるいは、砥石96の
搬送時において、異物が砥石96に付着しないで装置内
に浮遊するのを防止するために、ホルダ近辺に空気の吸
引口を設けて、浮遊する異物を吸い込むことで、装置内
の環境を常にクリーンな状態に維持するようにしてもよ
い。
【0070】なお、上記実施例では、焦点検出系により
表面状態計測手段を構成する場合を例示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これに代えて特開昭
58−113706号公報に開示されたように、ウエハ
表面からの反射光が分割されたディテクタのどの領域に
入射するかによってウエハの各計測領域の傾斜角を検出
するレベリング検出系を用いて表面状態計測手段を構成
してもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
砥石を基板保持部材上で回転駆動したり、この砥石の回
転中にステージを2次元移動することにより基板保持部
材上の異物の清掃が行なわれるので、従来除去が困難で
あった異物であっても除去することが可能になり、ま
た、砥石は清掃時にのみ基板保持部材上に置かれ、それ
以外の時には搬送系により基板保持部材外(例えば装置
外)へ運び去られることから、清掃時にゴミが付着した
砥石が露光装置内に放置されることによる2次的発塵を
回避することができ、清掃時以外に砥石を外部の所定場
所に保管するようにすれば、装置を全く停止することな
く、砥石の交換が可能になる。従って、スループットを
低下させることなく、基板保持部材の清掃を長期間に渡
って確実に行なうことができるという従来にない優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る露光装置の概略縦断面図であ
る。
【図2】図1の装置の概略横断面図である。
【図3】図1の砥石の駆動装置を拡大して示す図であ
る。
【図4】砥石を説明するための図であって、(A)は平
面図、(B)は底面図、(C)は(A)のC−C線断面
図である。
【図5】係合アームと砥石の係合時の作用を説明するた
めの図である。
【図6】図1の装置のホルダ清掃に関連する制御系の概
略構成を示すブロック図である。
【図7】主制御部の主要な制御アルゴリズムを示すフロ
ーチャートである。
【図8】図7の「ホルダの清掃状態を確認」のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 露光装置 26 レチクル(マスク) 30 ウエハ(感光基板) 38 Xステージ(基板ステージ) 40 ホルダ(基板保持部材) 42 ウエハ上下動機構(搬送系の一部) 46 焦点検出系(表面状態計測手段) 64 Yガイド(搬送系の一部) 66 搬送アーム(搬送系の一部) 78 垂直方向駆動系(垂直駆動手段) 76 水平方向駆動系(水平駆動手段) 90 回転駆動手段 94 係合アーム(係合部材) 96 砥石 96B 凹溝(特殊形状の溝)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンが転写され
    る感光基板を吸着保持する基板保持部材と、当該基板保
    持部材を保持して基準平面内を2次元方向に移動する基
    板ステージとを備えた露光装置に設けられ、前記基板保
    持部材の清掃を行なうための清掃装置であって、 清掃用の砥石を搬送すると共に前記基板保持部材に対し
    て前記砥石の受け渡しを行なう搬送系と;前記基板保持
    部材上の前記砥石に着脱自在に係合する係合部材と;前
    記係合部材が前記砥石に係合した状態で前記係合部材と
    一体的に前記砥石を前記基板保持部材上で回転駆動する
    回転駆動手段と;前記係合部材と前記回転駆動手段とを
    前記基板ステージの移動面に直交する第1方向に沿って
    駆動する垂直駆動手段とを有する清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記係合部材と前記回転駆動手段とを前
    記第1方向に直交する第2方向に沿って駆動することに
    より前記基板ステージに接近又は離間させる水平駆動手
    段を更に有する請求項1記載の清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記基板保持部材上に吸着保持された基
    板の表面の凹凸又は傾斜の状態を計測する表面状態計測
    手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2記載
    の清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記砥石の前記基板保持部材との接触面
    と反対側の面に前記係合部材が回転することにより係合
    可能な特殊形状の溝が設けられていることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の清掃装置。
  5. 【請求項5】 前記砥石は前記基板保持部材との接触面
    が多孔質部材により形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の清掃装置。
JP7152221A 1995-03-14 1995-05-26 清掃装置 Pending JPH08321458A (ja)

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JP7152221A JPH08321458A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 清掃装置
US08/614,057 US5825470A (en) 1995-03-14 1996-03-12 Exposure apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6392737B1 (en) 1998-08-07 2002-05-21 Nikon Corporation Processing apparatus and method of control
JP2008166616A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Nikon Corp 清掃装置及び清掃システム、パターン形成装置、清掃方法及び露光方法、並びにデバイス製造方法

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US6392737B1 (en) 1998-08-07 2002-05-21 Nikon Corporation Processing apparatus and method of control
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