JPH08320117A - ガス燃焼器 - Google Patents

ガス燃焼器

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JPH08320117A
JPH08320117A JP15107295A JP15107295A JPH08320117A JP H08320117 A JPH08320117 A JP H08320117A JP 15107295 A JP15107295 A JP 15107295A JP 15107295 A JP15107295 A JP 15107295A JP H08320117 A JPH08320117 A JP H08320117A
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JP
Japan
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gas
burner
sensor
gas burner
combustion
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JP15107295A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Yokoyama
信義 横山
Atsushi Nishimura
淳 西村
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Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスバーナへ供給されるガスの種類あるいは
ガスバーナの燃焼能力あるいはガスバーナの種類が変更
されても、CO濃度を正確に検出し信頼性の高い不完全
燃焼防止装置を備えたガス燃焼器を提供する。 【構成】 COセンサで排気中のCO濃度を検出し、比
較手段で基準値と比較する前に、器具の使用や燃焼条件
に応じて比較する基準値を切換え、実際のCO濃度と正
確に対応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、COセンサによる一酸
化炭素(以下COと呼ぶ)検出に基づいてバーナの燃焼
を制御あるいは停止させる不完全燃焼防止装置を備えた
ガス燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一酸化炭素中毒の原因となる
ガス燃焼機器の不完全燃焼を防止するために、COセン
サをガスバーナの下流の排気筒に設け、COセンサの検
出信号に応じて警報を発したり、あるいは燃焼改善制御
(例えば燃焼用空気の風量を増加させたり燃焼ガス量を
低下させたりする制御)を行なったり、あるいはガス燃
焼を停止させる安全装置が知られている。例えば、特開
平5−26440号に提案されたガス燃焼器の安全装置
がある。この装置は、COセンサによりガスバーナ排気
中のCO濃度を検出し、この濃度が第1基準濃度を越え
た時に警報を発し、さらに排気再循環等によりCO濃度
が上昇して第2基準濃度を越えた場合には、ガスバーナ
へのガス供給流路を閉じてガス供給を停止させる。この
結果、安全性の高い優れたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、COセ
ンサとして使用するガス検知器の仕様やガス燃焼器の仕
様,設置条件の違いにより停止タイミングがばらつく場
合がある。例えば、接触燃焼式ガス検知器(原理は、触
媒表面でのガスの接触燃焼による白金線コイルの温度上
昇を抵抗値変化として検出)や熱線型半導体式ガス検知
器(原理は、金属酸化物半導体表面でのガス吸着による
熱伝導変化および電気伝導度変化を白金線コイルの両端
よりみた抵抗値変化として検出)は、COだけでなく可
燃性ガス全てに反応するので、COだけを選択的に検出
することが難しい。特に、ガス燃焼器の燃焼排ガス中に
は、可燃性ガスの水素ガス(以下H2 と呼ぶ)が多く含
まれており、しかも、これらのガス検知器の基本特性は
図8に示すように、COばかりでなくH2 ともよく反応
するので、ガス燃焼器にCOセンサとして設置されても
CO濃度とH2 濃度との合計された濃度(CO+H2 )
を検出してしまう。そのため、実際のCO濃度よりも高
いCO濃度として検知するという問題がある。あるい
は、これらの濃度そのものも、供給されるガスおよびガ
スバーナの種類および燃焼能力によって大きく違うた
め、1種類のガスおよびガスバーナで異常検知しきい値
を決定しても、ガスまたはガスバーナの種類あるいは燃
焼能力が変更されると役にたたないばかりでなく、濃度
が高くなってしまって危険な場合もある。
【0004】具体例で説明する。一般的なガス燃焼給湯
器では、ガスバーナの燃焼能力が変化すると、通常運転
状態でも、図5に示すように、COセンサ(CO濃度感
度100%に対してH2 濃度感度30%の比率で出力す
る接触燃焼式ガス検知器を使用)で検出するCO及びH
2 濃度も徐々に変化し、ガスの種類が変わると大きくそ
の値も切換わる。グラフは、横軸にガスバーナの燃焼能
力を示し、縦軸にH2/CO濃度比を示す。ガスバーナは
いわゆるブンゼンバーナを使用し、ガスバーナに供給し
て燃焼させるガスは、「6C」と「13A」の呼称で呼
ばれ構成成分が異なる2種類の都市ガスである。ガス燃
焼給湯器は、これらのガスの種類およびガスバーナに対
応した仕様及び調整を施される。ガスバーナの燃焼能力
が能力小から能力大まで変化するにつれて、H2 /CO
濃度比は低下する。「6C」ガスを供給した場合のH2
/CO濃度比は、「13A」ガスを供給した場合のH2
/CO濃度比に比較して、ほぼ2倍を示す。
【0005】また、同様の実験で、実際のCO濃度とC
Oセンサの出力との関係に置き換えてみると、図6に示
すように、COセンサ出力がCO濃度の増加に比例する
グラフが得られる。実験では、2種類のガス(「6C」
ガス,「13A」ガス)についてバーナ燃焼能力を能力
小から能力大の間で変化させて測定を行ない、2種類の
データが得られる。このデータによると、例えばCO濃
度1500ppmの時、それぞれのCOセンサ出力値
は、 「6C」ガスで能力大の時は…a点 5.88mV 「6C」ガスで能力小の時は…b点 5.06mV 「13A」ガスで能力大の時は…c点 4.64mV 「13A」ガスで能力小の時は…d点 4.28mV を示す。そのため、COセンサ出力に基づいてCO濃度
1500ppmを燃焼不良のしきい値を決定しようとし
ても、ガスの種類や燃焼能力によって検出されるCOセ
ンサ出力のばらつきが大きく、信頼性が低い。
【0006】さらにまた、こうしたガス燃焼器では、ガ
スバーナの種類によっても、同様のばらつきがみられ
る。図7は、COセンサ出力を、濃淡燃焼バーナを備え
た給湯器と、先に説明したブンゼンバーナを備えた給湯
器とで比較したグラフである。この濃淡燃焼バーナは、
燃料ガスと燃焼用空気との濃混合気と淡混合気とを交互
に噴出する炎口を備えて両者を同時に燃焼させることに
より、主に窒素酸化物の生成量が少ないという特徴を備
えたバーナである。同様に、実際のCO濃度に対してC
Oセンサ出力との関係を測定すると、CO濃度の増加に
比例する2種類のグラフが得られる。このグラフによる
と、ブンゼンバーナの場合には、COセンサ出力はCO
濃度増加にともない直線的に増加するが、濃淡バーナの
場合には、2次曲線的に増加する。そのため、COセン
サ出力に基づいて燃焼不良を検出しようとしても、同様
に、ガスバーナの種類によって検出されるCOセンサ出
力のばらつきが大きく、信頼性が低い。本発明のガス燃
焼器は上記課題を解決し、より安全でしかも信頼性の高
い不完全燃焼防止装置付きガス燃焼器を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1記載のガス燃焼器は、ガスバーナと、
上記ガスバーナへのガス供給流路の開閉を行なう開閉手
段と、上記ガスバーナの排気通路に設けられ排気中のC
O濃度を直接的あるいは間接的に検出するCOセンサ
と、上記COセンサの検出値を基準値と比較する比較手
段と、上記COセンサの検出値を上記比較手段により基
準値と比較しCO濃度が所定値を越えると上記開閉手段
により上記ガスバーナへのガス供給を停止させる停止手
段とを備えたガス燃焼器において、上記ガスバーナへ供
給されるガスの種類あるいはガスバーナの燃焼能力ある
いはガスバーナの種類の少なくともいずれか1つによっ
て上記COセンサの検出値と比較する基準値を切り換え
る切換手段を設けたことを要旨とする。
【0008】請求項2記載のガス燃焼器は、ガスバーナ
と、上記ガスバーナへのガス供給流路の開閉を行なう開
閉手段と、上記ガスバーナの排気通路に設けられ排気中
のCO濃度を直接的あるいは間接的に検出するCOセン
サと、上記COセンサの検出値を基準値と比較する比較
手段と、上記COセンサの検出値を上記比較手段により
基準値と比較しCO濃度が所定値を越えると上記開閉手
段により上記ガスバーナへのガス供給を停止させる停止
手段とを備えたガス燃焼器において、上記ガスバーナへ
供給されるガスの種類あるいはガスバーナの燃焼能力あ
るいはガスバーナの種類の少なくともいずれか1つによ
って上記COセンサの検出値を補正する補正手段を設け
たことを要旨とする。
【0009】
【作用】上記構成を有する本発明の請求項1記載のガス
燃焼器は、CO濃度を検出するCOセンサを備え、その
検出値は、ガスバーナへ供給されるガスの種類あるいは
ガスバーナの燃焼能力あるいはガスバーナの種類の少な
くともいずれか1つによって、比較手段において基準値
と比較する前に、切換手段により、対応した基準値に切
換えるので、実際のCO濃度にそくした値で対応する。
つまり、こうした仕様の違いや燃焼条件の違いにより検
出値が大きく違っても、基準値も切り換えるので、常に
同じCO濃度で燃焼制御や燃焼停止を行なうことができ
る。
【0010】請求項2記載のガス燃焼器は、CO濃度を
検出するCOセンサを備え、その検出値は、ガスバーナ
へ供給されるガスの種類あるいはガスバーナの燃焼能力
あるいはガスバーナの種類の少なくともいずれか1つに
よって、比較手段において基準値と比較する前に、補正
手段により、補正してから基準値と比較するので、実際
のCO濃度にそくした値で対応する。つまり、こうした
仕様の違いや燃焼条件の違いにより検出値が大きく違っ
ても、検出値に補正を施すので、常に同じCO濃度で燃
焼制御や燃焼停止を行なうことができる。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明のガス燃焼器の好適な実施
例について説明する。図1は、一実施例としてのガス燃
焼器の概略構成図である。給湯器の燃焼室を形成するケ
ース10の下部には、ガスバーナ11が配設され、ガス
供給源側から直列に配置した元電磁弁12,比例電磁弁
13を有するガス供給路14により燃料ガスが供給され
る。元電磁弁12はガス流路の開閉のみを行なう弁であ
り、比例電磁弁13は制御信号に応じた開度に設定され
て所望のガス供給量に調整する制御弁である。また、ケ
ース10の底部にはファン15が設けられ、ガス供給量
に応じた量の燃焼用空気をケース10内に供給する。
【0012】ガスバーナ11の上方には熱交換器16が
配設され、給水管17から通水された水をガスバーナ1
1での燃焼熱により加熱し、給湯管18に送りだす。熱
交換器16の出口には、出湯温制御用のサーミスタ22
が設けられる。熱交換器16よりも上方のケース10の
上部はフード19を経て排気筒20に連結される。そし
て、この排気筒20にCO濃度を検出するCOセンサ2
1が装着される。COセンサ21は、触媒表面でのガス
の接触燃焼による白金線コイルの温度上昇を抵抗値変化
として検出する接触燃焼式ガス検知器で、その基本特性
は図8で示したように、CO濃度感度100%に対して
H2 濃度感度30%の比率で出力する。ガスバーナ11
は、いわゆるブンゼンバーナであり、燃料と1次空気と
の混合気を炎口より噴出させ同時に周りの2次空気をも
取り込んで炎口上部で燃焼する。
【0013】また、給湯器の本体内にはこれらの燃焼制
御等を司どるコントローラ23が設けられ、コントロー
ラ23には、操作部と表示部とを備えたリモコン24が
接続される。コントローラ23は、図示しない周知の算
術論理演算回路を構成するCPU,RAM,ROMと、
各種センサからの信号を入力する入力インタフェース
と、各種アクチュエータに駆動信号を出力する出力イン
タフェース等から構成される。そして、サーミスタ22
からの信号に基づいて、電磁弁12,13の開閉を行な
うだけでなく湯温制御,点火制御等をも行なうものであ
るが、本発明とは直接関係しないセンサ,点火装置等に
関しては、その説明,図示は省略する。コントローラ2
3内には、COセンサ21からの信号と基準値とを比較
する比較部をも備え、CO濃度が所定値をこえると、元
電磁弁12を閉じ燃料ガスの供給を停止する。
【0014】コントローラ23の処理についてフローチ
ャート(図2)を用いて詳しく説明する。点火操作によ
り給湯器の点火動作が開始され、不完全燃焼防止制御ル
ーチンが起動すると、まずガスバーナ設定コネクターに
よりあらかじめ設定されているバーナの種類(例えばブ
ンゼンバーナ,濃淡バーナ,全1次燃焼バーナ)を読み
込む(S10)。さらに、ガス種コネクターによりあら
かじめ設定されているガスの種類(例えば13A,6
C,LP)を読み込む(S11)。こうして、コントロ
ーラ23ROM内に書込まれているテーブル(バーナの
種類毎およびガスの種類毎にCO基準値を要求燃料ガス
量の関数として書込んだもの)を選択する。ガスバーナ
11に点火した炎をセンサ(図示略)により所定期間だ
け炎の有無を判断し炎を検知する(S12,YES)
と、点火イグナイター(図示略)の放電を停止し(S1
3)、湯温の制御を開始する(S14)。まず、出湯温
度が決められて設定温度との偏差に応じて要求燃料ガス
量とその燃料ガス量に応じた燃焼用空気量とを決定し比
例電磁弁13およびファン15を制御する。次に、ガス
およびガスバーナの種類により選択されたテーブルを参
照して、要求燃料ガス量に応じて決定されるCO検出値
の基準値を求める(S15)。この燃料ガス量−CO濃
度変換テーブルには、バーナの種類とガスの種類とによ
って決定されたCO検出値の基準値が要求燃料ガス量の
関数として書込まれており、要求燃料ガス量に応じてこ
れを使用する。ガスバーナ設定コネクターおよびガス種
コネクターによる設定は、コントローラの回路中の接続
端子を持ったコネクターそのものを差し替える。あるい
は、小型スイッチ(ディップスイッチ)を設けておいて
切り替える。また、別の方法では、コントローラのガス
バーナあるいはガス種類判別部へ印加する電圧を変更す
るために、抵抗値の違うコネクターを差し替えて変更す
る。こうした作業は、器具出荷以前に工場であらかじめ
設定しておくか、あるいは、器具を設置した時などに器
具使用に先立ち設置業者により行なう。
【0015】この燃料ガス量−CO濃度変換テーブルか
ら要求燃料ガス量に対する基準値を選択すると、次に、
COセンサ21により排気中のCOセンサ出力値を検出
し(S16)、比較部によりこのCOセンサ出力値と求
めた基準値とを比較する(S17)。この時、検出され
たCOセンサ出力値Nが基準値A(例えば1500pp
m)を越えていれば(S17,NO)、元電磁弁12を
閉じて(S20)燃料ガスの供給を停止する。また、検
出されたCOセンサ出力値Nが、基準値A以下(例えば
1500ppm以下)であれば、燃焼制限時間T(例え
ば、CO濃度が1500ppm〜1000ppmの範囲
ならT=30分、1000ppm〜800ppmでT=
45分、800ppm以下でT=1時間とする)を決定
する(S18)。燃焼制限時間Tが経過すると(S1
9,YES)、元電磁弁12を閉じ(S20)燃料ガス
の供給を停止する。ステップ19でタイムアップする以
前(S19,NO)においては、ステップ14に戻りこ
の処理(S15→S16→S17→S18→S19)を
繰り返す。なお図示しないが、燃焼中において、使用者
による消火操作あるいは各種安全装置の作動(例えば失
火による熱電対起電力低下)によっても、もちろん元電
磁弁12を閉じ燃焼を停止する。
【0016】ステップ15で使用する基準値は、次の手
順であらかじめ決定する。例えば、実際のCO濃度に対
するCOセンサの出力との関係は、先に図6を示して説
明したように、同一のブンゼンバーナを使用した場合で
あっても、ガスの種類によって、CO濃度の増加に比例
する2種類のデータが得られた。このグラフから、例え
ばCO濃度1500ppmを燃焼不良のしきい値とした
場合、それぞれのCOセンサ出力値 「13A」ガスで能力大の時は…a点 5.88mV 「13A」ガスで能力小の時は…b点 5.06mV 「6C」ガスで能力大の時は…c点 4.64mV 「6C」ガスで能力小の時は…d点 4.28mV の間で燃焼能力に応じて連続的に変化し、その値を求め
ると、それぞれのガスについて、図4に示すように、燃
焼能力に対するCO濃度基準値のグラフが得られる。ブ
ンゼンバーナの場合においては、この値を使用する。同
様な手法により、バーナが濃淡バーナの場合には、濃淡
バーナ用のグラフを作成することにより、それを使用す
る。
【0017】このガス燃焼器は、ガスバーナへ供給され
るガスの種類あるいはガスバーナの種類あるいはガスバ
ーナの燃焼能力が変更されても、それに応じてCOセン
サの検出値と比較する基準値を切換えるので、こうした
変更に伴って検出値が大きく切換わっても、常に同じ実
際のCO濃度で燃焼停止を行なうことができる。つま
り、実際のCO発生状態を確実にとらえることができ、
信頼性が高い。また、仕様の異なる器具でもコントロー
ラを共用でき、COセンサを変更したりする必要がな
い。
【0018】第2実施例について説明する。第1実施例
の給湯器とは、主にコントローラの処理が異なるので、
コントローラ23の処理についてフローチャート(図
3)を用いて相違する部分のみ説明し他の部分の説明は
省略する。点火操作により、不完全燃焼防止制御ルーチ
ンが起動すると、第1実施例と同様にして、まず、あら
かじめ設定されているバーナの種類とガスの種類を読み
込み、COセンサ出力値を補正する時に参照するテーブ
ルを選択する(S20,S21)。センサにより炎の有
無を判断し炎を検知する(S22,YES)と、点火イ
グナイターの放電を停止し(S23)、湯温の制御を開
始し、比例電磁弁13およびファン15を制御する(S
24)。COセンサ21により排気中のCOセンサ出力
値を検出する(S25)と、検出したCOセンサ出力値
は、以下のステップで、ガスの種類,燃焼能力,ガスバ
ーナの種類により補正する。補正量は、あらかじめ決定
されコントローラ23内のROM領域に、バーナの種類
毎、ガスの種類毎の要求燃料ガス量に対するCO補正量
が書込まれており、要求燃料ガス量に応じてこれを使用
する。まず、ガスおよびガスバーナの種類により選択さ
れた燃料ガス量−CO濃度補正量テーブルを参照して、
要求燃料ガス量に応じて決定されるCO検出値の補正量
を求める(S26)。次に、COセンサ出力値に、この
補正量を加算して補正された検出値を求める(S2
7)。さらに、比較部によりこの補正された検出値と基
準値とを比較する(S28)。この時、補正COセンサ
出力値Nが基準値A(例えば1500ppm)を越えて
いれば(S28,NO)、元電磁弁12を閉じて(S3
1)燃料ガスの供給を停止する。また、補正COセンサ
出力値Nが、基準値A以下(例えば1500ppm以
下)であれば、燃焼制限時間T(例えば、CO濃度が1
500ppm〜1000ppmの範囲ならT=30分、
1000ppm〜800ppmでT=45分、800p
pm以下でT=1時間とする)を決定する(S29)。
燃焼制限時間Tが経過すると(S30,YES)、元電
磁弁12を閉じ(S31)燃料ガスの供給を停止する。
ステップ30でタイムアップする以前(S30,NO)
には、ステップ24に戻りこの処理を繰り返す。なお、
ガスバーナとガスの種類の設定は、第1実施例と同様
に、器具出荷以前に工場で行なうか、あるいは、器具を
設置した時などに器具使用に先立ち行なう。
【0019】このガス燃焼器は、ガスバーナへ供給され
るガスの種類あるいはガスバーナの種類あるいはガスバ
ーナの燃焼能力が変更され、こうした変更に伴って検出
値が大きく切換わっても、それに応じてCOセンサの検
出値を補正してから基準値と比較するので、常に同じC
O濃度で燃焼停止を行なうことができる。つまり、実際
のCO発生状態を確実にとらえることができ、信頼性が
高い。また、コントローラ23内に補正部を設けるだけ
で実現でき、COセンサを変更したりする必要がない。
【0020】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、基準値を
選択したり検出されたCO濃度を補正する補正量を選択
するのに、実施例では、ガスの種類およびガスバーナの
種類および燃焼能力に応じて選択したが、ガスの種類だ
けに応じて選択してもよい。あるいはガスバーナの種類
だけ、あるいは燃焼能力だけでもよい。あるいはガスの
種類と燃焼能力に応じて選択してもよい。あるいはガス
の種類とガスバーナの種類、あるいは燃焼能力とガスバ
ーナの種類でもよい。また実施例では、COセンサとし
て接触燃焼式を使用したが、他に一般的に使用される熱
線型半導体式や半導体式あるいはジルコニアセンサでも
よい。(熱線型半導体式センサの基本特性については図
8参照) また、基準値を選択したり検出されたCOセンサ出力値
を補正する補正量を選択するのに、実施例では、ガス種
コネクターおよびガスバーナ設定コネクターと呼ばれる
接続コネクターあるいはディップスイッチを使用した
が、特定のガスの種類およびガスバーナの種類のみに対
応した基準値を書込んだROMそのものを交換してもよ
い。CPU内のROM領域を書き換えることもできる。
あるいは、ディップスイッチにより専用のROM内容を
備えるCPUを使い分けることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のガス燃焼
器によれば、ガスの種類あるいはガスバーナの燃焼能力
あるいはガスバーナの種類の少なくともいずれか1つに
よって検出値が大きく違っても、同じCO濃度で燃焼制
御や燃焼停止を行なうことができるため、信頼性が高く
安全である。しかも、COセンサを共用できるため、使
い勝手がよくコストも安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としてのガス燃焼器を給湯器に適用し
た概略構成図である。
【図2】第1実施例のコントローラの処理を表すフロー
チャートである。
【図3】第2実施例のコントローラの処理を表すフロー
チャートである。
【図4】ガスバーナの燃焼能力とCOセンサ出力基準値
との関係を表したグラフである。
【図5】ガスバーナの燃焼能力とH2 /CO濃度比との
関係を表したグラフである。
【図6】CO濃度とCOセンサの出力との関係を表した
グラフである。
【図7】CO濃度とCOセンサの出力との関係を表した
グラフである。
【図8】COセンサの基本特性を表したグラフである。
【符号の説明】 10 ケース 11 ガスバーナ 12 元電磁弁 13 比例電磁弁 14 ガス供給路 15 ファン 20 排気筒 21 COセンサ 22 サーミスタ 23 コントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバーナと、 上記ガスバーナへのガス供給流路の開閉を行なう開閉手
    段と、 上記ガスバーナの排気通路に設けられ排気中のCO濃度
    を直接的あるいは間接的に検出するCOセンサと、 上記COセンサの検出値を基準値と比較する比較手段
    と、 上記COセンサの検出値を上記比較手段により基準値と
    比較しCO濃度が所定値を越えると上記開閉手段により
    上記ガスバーナへのガス供給を停止させる停止手段とを
    備えたガス燃焼器において、 上記ガスバーナへ供給されるガスの種類あるいはガスバ
    ーナの燃焼能力あるいはガスバーナの種類の少なくとも
    いずれか1つによって上記COセンサの検出値と比較す
    る基準値を切り換える切換手段を設けたことを特徴とす
    るガス燃焼器。
  2. 【請求項2】 ガスバーナと、 上記ガスバーナへのガス供給流路の開閉を行なう開閉手
    段と、 上記ガスバーナの排気通路に設けられ排気中のCO濃度
    を直接的あるいは間接的に検出するCOセンサと、 上記COセンサの検出値を基準値と比較する比較手段
    と、 上記COセンサの検出値を上記比較手段により基準値と
    比較しCO濃度が所定値を越えると上記開閉手段により
    上記ガスバーナへのガス供給を停止させる停止手段とを
    備えたガス燃焼器において、 上記ガスバーナへ供給されるガスの種類あるいはガスバ
    ーナの燃焼能力あるいはガスバーナの種類の少なくとも
    いずれか1つによって上記COセンサの検出値を補正す
    る補正手段を設けたことを特徴とするガス燃焼器。
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JP (1) JPH08320117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038379A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Yazaki Corp ガス器具診断装置
JP2010175135A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Corona Corp 燃焼装置

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