JPH08319131A - 光ファイバの泡の検出装置及び検出方法 - Google Patents
光ファイバの泡の検出装置及び検出方法Info
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- JPH08319131A JPH08319131A JP7125137A JP12513795A JPH08319131A JP H08319131 A JPH08319131 A JP H08319131A JP 7125137 A JP7125137 A JP 7125137A JP 12513795 A JP12513795 A JP 12513795A JP H08319131 A JPH08319131 A JP H08319131A
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ファイバ心線2にコーティング層3を被覆し
てなる光ファイバ1におけるコーティング層3や心線2
とコーティング層3との界面等に発生する泡4を光ファ
イバ1の線引き工程で自動的に検出して、その検出をオ
ンラインでできるようにする。 【構成】 光ファイバ1にその長さ方向と略直交する方
向から、光ファイバ1と直交する方向の平面に沿って延
びる所定幅のレーザ光L1をレーザ光発生装置5により
照射して、このレーザ光L1が光ファイバ1を透過した
透過光L2を泡検出用スクリーン8に投射する。このス
クリーン8に泡4がないときに得られる透過光L2を通
過させるスリット9を開口し、透過光L2のうち、泡4
により散乱した散乱光のみを泡検出用スクリーン8に投
射してその画像PをCCDカメラ11により撮像し、そ
れを画像処理して泡4を検出する。
てなる光ファイバ1におけるコーティング層3や心線2
とコーティング層3との界面等に発生する泡4を光ファ
イバ1の線引き工程で自動的に検出して、その検出をオ
ンラインでできるようにする。 【構成】 光ファイバ1にその長さ方向と略直交する方
向から、光ファイバ1と直交する方向の平面に沿って延
びる所定幅のレーザ光L1をレーザ光発生装置5により
照射して、このレーザ光L1が光ファイバ1を透過した
透過光L2を泡検出用スクリーン8に投射する。このス
クリーン8に泡4がないときに得られる透過光L2を通
過させるスリット9を開口し、透過光L2のうち、泡4
により散乱した散乱光のみを泡検出用スクリーン8に投
射してその画像PをCCDカメラ11により撮像し、そ
れを画像処理して泡4を検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバにおけるフ
ァイバ心線とコーティングとの界面等に発生する泡を検
出する検出装置及び検出方法に関するものである。
ァイバ心線とコーティングとの界面等に発生する泡を検
出する検出装置及び検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コアと、該コアの外周に被覆さ
れコアとは屈折率の小さいクラッドとからなるファイバ
心線は、そのままの状態では極めて脆いという性質を有
していることから、このファイバ心線の周りをシリコン
樹脂やUV硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)等のコーティン
グ層で1層又は複数層に被覆し、このコーティング層に
よりファイバ心線の強度を保護したり、外力を緩衝した
りすることが行われている。
れコアとは屈折率の小さいクラッドとからなるファイバ
心線は、そのままの状態では極めて脆いという性質を有
していることから、このファイバ心線の周りをシリコン
樹脂やUV硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)等のコーティン
グ層で1層又は複数層に被覆し、このコーティング層に
よりファイバ心線の強度を保護したり、外力を緩衝した
りすることが行われている。
【0003】すなわち、光ファイバのガラス母材を加熱
溶融によりファイバ心線に線引きして巻き取る際、その
線引きされる途中のファイバ心線をダイスに通過させて
そこでファイバ心線にコーティング用樹脂が被覆され
る。
溶融によりファイバ心線に線引きして巻き取る際、その
線引きされる途中のファイバ心線をダイスに通過させて
そこでファイバ心線にコーティング用樹脂が被覆され
る。
【0004】そして、上記コーティング層がファイバ心
線の周りを均一に被覆して強度保護やクッション層の効
果にばらつきがでないようにするには、コーティング層
がファイバ心線と同心にあるかどうかを検出する必要が
ある。このため、従来、コーティング層を被覆した後の
光ファイバにその長さ方向と略直交する方向から例えば
He−Neレーザ光発生装置からのレーザ光を照射し
て、その光ファイバを透過した透過光を偏肉パターン検
出用スクリーンに投射し、このスクリーンに投射された
透過光による画像パターンをCCDカメラ等により撮像
し、この画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて
光ファイバの偏肉を検出するようにすることが知られて
いる。
線の周りを均一に被覆して強度保護やクッション層の効
果にばらつきがでないようにするには、コーティング層
がファイバ心線と同心にあるかどうかを検出する必要が
ある。このため、従来、コーティング層を被覆した後の
光ファイバにその長さ方向と略直交する方向から例えば
He−Neレーザ光発生装置からのレーザ光を照射し
て、その光ファイバを透過した透過光を偏肉パターン検
出用スクリーンに投射し、このスクリーンに投射された
透過光による画像パターンをCCDカメラ等により撮像
し、この画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて
光ファイバの偏肉を検出するようにすることが知られて
いる。
【0005】つまり、透過光によりスクリーン上に投射
される画像パターンには、レーザ光源とファイバ心線の
中心とを結ぶ直線上の中心位置の両側に、ファイバ心線
及びコーティング層での屈折率の違いによるレーザ光の
干渉により透過光のない間隙部が生じ、この1対の間隙
部はコーティング層の偏肉がないときには中心位置から
等距離に現れるが、偏肉があると、両間隙部の距離が互
いに変化して間隙部が中心位置に対し非対称となる。そ
して、このスクリーン上の画像パターンにおける両間隙
部の状態をもってコーティング層の偏肉の有無を検出す
るようにしている(図3及び図4参照)。
される画像パターンには、レーザ光源とファイバ心線の
中心とを結ぶ直線上の中心位置の両側に、ファイバ心線
及びコーティング層での屈折率の違いによるレーザ光の
干渉により透過光のない間隙部が生じ、この1対の間隙
部はコーティング層の偏肉がないときには中心位置から
等距離に現れるが、偏肉があると、両間隙部の距離が互
いに変化して間隙部が中心位置に対し非対称となる。そ
して、このスクリーン上の画像パターンにおける両間隙
部の状態をもってコーティング層の偏肉の有無を検出す
るようにしている(図3及び図4参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ファイ
バ心線を線引きした後にダイスでコーティング層を被覆
する場合、例えばそのコーティング樹脂のファイバ心線
に対する粘性や速度の違い等に起因して、樹脂中に空気
が泡となって巻き込まれ、この泡が光ファイバのコーテ
ィング層や心線とコーティングとの界面に留まることが
ある。そして、この泡により光ファイバの特に低温域で
マイクロベンド損と呼ばれる伝送ロスが増大する。すな
わち、コーティング層に泡があると、低温域での樹脂の
収縮によりコーティング層の緩衝機能が阻害されて、フ
ァイバ心線表面に対する側圧ロスが増大し、伝送される
光信号の伝送特性に悪影響が生じる。
バ心線を線引きした後にダイスでコーティング層を被覆
する場合、例えばそのコーティング樹脂のファイバ心線
に対する粘性や速度の違い等に起因して、樹脂中に空気
が泡となって巻き込まれ、この泡が光ファイバのコーテ
ィング層や心線とコーティングとの界面に留まることが
ある。そして、この泡により光ファイバの特に低温域で
マイクロベンド損と呼ばれる伝送ロスが増大する。すな
わち、コーティング層に泡があると、低温域での樹脂の
収縮によりコーティング層の緩衝機能が阻害されて、フ
ァイバ心線表面に対する側圧ロスが増大し、伝送される
光信号の伝送特性に悪影響が生じる。
【0007】そこで、このような泡による不良品の発生
をなくすために、線引き終了後に光ファイバの始端と終
端とを顕微鏡により目視観察して泡の有無を検出するこ
とが考えられる。しかし、光ファイバの大半を占める中
間部に泡が混入している場合には、そのことを確実に検
出できず、光ファイバの品質を向上させる上で改良の余
地がある。
をなくすために、線引き終了後に光ファイバの始端と終
端とを顕微鏡により目視観察して泡の有無を検出するこ
とが考えられる。しかし、光ファイバの大半を占める中
間部に泡が混入している場合には、そのことを確実に検
出できず、光ファイバの品質を向上させる上で改良の余
地がある。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記した光ファイバにおけるコーティ
ング層の偏肉を検出する装置の考え方を利用することに
より、光ファイバに生成される泡をオンラインで自動的
に検出できるようにすることにある。
で、その目的は、上記した光ファイバにおけるコーティ
ング層の偏肉を検出する装置の考え方を利用することに
より、光ファイバに生成される泡をオンラインで自動的
に検出できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、光ファイバにその側方からレーザ光
を照射して光ファイバを透過させたとき、光ファイバ内
部に泡があるときには光ファイバの透過光に泡による散
乱光が含まれることに着目し、その散乱光を検出するこ
とで、泡の有無を検出するようにした。
く、この発明では、光ファイバにその側方からレーザ光
を照射して光ファイバを透過させたとき、光ファイバ内
部に泡があるときには光ファイバの透過光に泡による散
乱光が含まれることに着目し、その散乱光を検出するこ
とで、泡の有無を検出するようにした。
【0010】具体的には、請求項1の発明は、ファイバ
心線にコーティング層を被覆してなる光ファイバの上記
コーティング層、ないし心線とコーティングとの界面に
発生する泡を検出するようにした光ファイバの泡の検出
装置である。
心線にコーティング層を被覆してなる光ファイバの上記
コーティング層、ないし心線とコーティングとの界面に
発生する泡を検出するようにした光ファイバの泡の検出
装置である。
【0011】そして、上記光ファイバにその長さ方向と
略直交する方向からレーザ光を照射するレーザ光源と、
このレーザ光源からのレーザ光が光ファイバを透過した
透過光を受け、該透過光内に含まれる泡による散乱光に
基づいて光ファイバ内の泡を検出する泡検出手段とを備
えた構成とする。
略直交する方向からレーザ光を照射するレーザ光源と、
このレーザ光源からのレーザ光が光ファイバを透過した
透過光を受け、該透過光内に含まれる泡による散乱光に
基づいて光ファイバ内の泡を検出する泡検出手段とを備
えた構成とする。
【0012】請求項2の発明では、上記泡検出手段は、
光ファイバの透過光が投射される泡検出用スクリーン
と、この泡検出用スクリーンに投射された透過光による
画像を撮像する撮像手段とを備えてなるものとする。
光ファイバの透過光が投射される泡検出用スクリーン
と、この泡検出用スクリーンに投射された透過光による
画像を撮像する撮像手段とを備えてなるものとする。
【0013】請求項3の発明では、上記撮像手段はCC
Dカメラとする。
Dカメラとする。
【0014】請求項4の発明では、請求項2の光ファイ
バの泡の検出装置において、光ファイバに照射されるレ
ーザ光は、光ファイバと直交する方向の平面に沿って延
びる所定幅のレーザ光とする。そして、泡検出用スクリ
ーンには、光ファイバに泡がないときの上記レーザ光に
よる透過光が当たる部分に該透過光を通過させるスリッ
トを設け、撮像手段は、上記スリットを通過しない透過
光つまり散乱光による泡検出用スクリーン上の画像を撮
像するように構成する。
バの泡の検出装置において、光ファイバに照射されるレ
ーザ光は、光ファイバと直交する方向の平面に沿って延
びる所定幅のレーザ光とする。そして、泡検出用スクリ
ーンには、光ファイバに泡がないときの上記レーザ光に
よる透過光が当たる部分に該透過光を通過させるスリッ
トを設け、撮像手段は、上記スリットを通過しない透過
光つまり散乱光による泡検出用スクリーン上の画像を撮
像するように構成する。
【0015】請求項5の発明では、請求項4の光ファイ
バの泡の検出装置において、泡検出用スクリーンの背面
側に配置され、泡検出用スクリーンのスリットを通過し
た透過光が投射される偏肉パターン検出用スクリーン
と、この偏肉パターン検出用スクリーンに投射された透
過光による画像パターンの中心位置からの偏位に基づい
て光ファイバの偏肉を検出する偏肉検出手段とを備えた
構成とする。
バの泡の検出装置において、泡検出用スクリーンの背面
側に配置され、泡検出用スクリーンのスリットを通過し
た透過光が投射される偏肉パターン検出用スクリーン
と、この偏肉パターン検出用スクリーンに投射された透
過光による画像パターンの中心位置からの偏位に基づい
て光ファイバの偏肉を検出する偏肉検出手段とを備えた
構成とする。
【0016】請求項6の発明では、請求項1の光ファイ
バの泡の検出装置において、泡検出手段は、光ファイバ
の透過光の強度を検出する光強度検出器を有するものと
し、該光強度検出器により検出された光強度の分布に基
づいて泡による散乱光を検出するように構成する。
バの泡の検出装置において、泡検出手段は、光ファイバ
の透過光の強度を検出する光強度検出器を有するものと
し、該光強度検出器により検出された光強度の分布に基
づいて泡による散乱光を検出するように構成する。
【0017】請求項7の発明では、請求項6の光ファイ
バの泡の検出装置において、請求項4の発明と同様に、
光ファイバに照射されるレーザ光は、光ファイバと直交
する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光とす
る。さらに、光強度検出器には、光ファイバに泡がない
ときの上記レーザ光による透過光が当たる部分に該透過
光を通過させるスリットを設け、泡検出手段は、上記ス
リットを通過しない透過光の光強度検出器での光強度に
基づいて泡による散乱光を検出するように構成する。
バの泡の検出装置において、請求項4の発明と同様に、
光ファイバに照射されるレーザ光は、光ファイバと直交
する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光とす
る。さらに、光強度検出器には、光ファイバに泡がない
ときの上記レーザ光による透過光が当たる部分に該透過
光を通過させるスリットを設け、泡検出手段は、上記ス
リットを通過しない透過光の光強度検出器での光強度に
基づいて泡による散乱光を検出するように構成する。
【0018】請求項8の発明では、請求項6の光ファイ
バの泡の検出装置において、請求項4の発明と同様に、
光ファイバに照射されるレーザ光は、光ファイバと直交
する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光とす
る。また、光強度検出器には、光ファイバに泡がないと
きの上記レーザ光による透過光が当たる部分に該透過光
を遮蔽する遮蔽部を設け、泡検出手段は、上記遮蔽部以
外の光強度検出器が受けた透過光の強度に基づいて泡に
よる散乱光を検出するものとする。
バの泡の検出装置において、請求項4の発明と同様に、
光ファイバに照射されるレーザ光は、光ファイバと直交
する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光とす
る。また、光強度検出器には、光ファイバに泡がないと
きの上記レーザ光による透過光が当たる部分に該透過光
を遮蔽する遮蔽部を設け、泡検出手段は、上記遮蔽部以
外の光強度検出器が受けた透過光の強度に基づいて泡に
よる散乱光を検出するものとする。
【0019】請求項9の発明では、請求項7の光ファイ
バの泡の検出装置において、請求項5の発明と同様に、
光強度検出器の背面側に配置され、光強度検出器のスリ
ットを通過した透過光が投射される偏肉パターン検出用
スクリーンと、この偏肉パターン検出用スクリーンに投
射された透過光による画像パターンの中心位置からの偏
位に基づいて光ファイバの偏肉を検出する偏肉検出手段
とを備えた構成とする。
バの泡の検出装置において、請求項5の発明と同様に、
光強度検出器の背面側に配置され、光強度検出器のスリ
ットを通過した透過光が投射される偏肉パターン検出用
スクリーンと、この偏肉パターン検出用スクリーンに投
射された透過光による画像パターンの中心位置からの偏
位に基づいて光ファイバの偏肉を検出する偏肉検出手段
とを備えた構成とする。
【0020】請求項10の発明では、請求項6、7、8
又は9の光ファイバの泡の検出装置において、光強度検
出器は太陽電池を有するものとする。
又は9の光ファイバの泡の検出装置において、光強度検
出器は太陽電池を有するものとする。
【0021】請求項11の発明では、請求項2、4又は
5の光ファイバの泡の検出装置において、レーザ光源と
該レーザ光源に対向する泡検出用スクリーンとを1組と
する少なくとも2つの組を、それぞれ光ファイバの長さ
方向にオフセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び
泡検出用スクリーンの対向方向を互いに異ならせて設け
る。
5の光ファイバの泡の検出装置において、レーザ光源と
該レーザ光源に対向する泡検出用スクリーンとを1組と
する少なくとも2つの組を、それぞれ光ファイバの長さ
方向にオフセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び
泡検出用スクリーンの対向方向を互いに異ならせて設け
る。
【0022】請求項12の発明では、請求項7、8又は
9の光ファイバの泡の検出装置において、請求項11の
発明と同様に、レーザ光源と該レーザ光源に対向する光
強度検出器とを1組とする少なくとも2つの組を、それ
ぞれ光ファイバの長さ方向にオフセットした位置にかつ
各組のレーザ光源及び光強度検出器の対向方向を互いに
異ならせて設ける。
9の光ファイバの泡の検出装置において、請求項11の
発明と同様に、レーザ光源と該レーザ光源に対向する光
強度検出器とを1組とする少なくとも2つの組を、それ
ぞれ光ファイバの長さ方向にオフセットした位置にかつ
各組のレーザ光源及び光強度検出器の対向方向を互いに
異ならせて設ける。
【0023】請求項13の発明では、請求項2、3、
4、5又は9の光ファイバの泡の検出装置において、レ
ーザ光源はHe−Neレーザ光発生装置とする。
4、5又は9の光ファイバの泡の検出装置において、レ
ーザ光源はHe−Neレーザ光発生装置とする。
【0024】請求項14及び15の発明は、ファイバ心
線にコーティング層を被覆してなる光ファイバの上記コ
ーティング層、ないし心線とコーティングとの界面に発
生する泡を検出する光ファイバの泡の検出方法である。
そして、請求項14の発明では、上記光ファイバにその
長さ方向と略直交する方向からレーザ光を照射して、そ
の光ファイバを透過した透過光を泡検出用スクリーンに
投射し、この泡検出用スクリーンに投射された透過光内
に含まれる泡による散乱光の画像に基づいて光ファイバ
内の泡を検出することを特徴とする。
線にコーティング層を被覆してなる光ファイバの上記コ
ーティング層、ないし心線とコーティングとの界面に発
生する泡を検出する光ファイバの泡の検出方法である。
そして、請求項14の発明では、上記光ファイバにその
長さ方向と略直交する方向からレーザ光を照射して、そ
の光ファイバを透過した透過光を泡検出用スクリーンに
投射し、この泡検出用スクリーンに投射された透過光内
に含まれる泡による散乱光の画像に基づいて光ファイバ
内の泡を検出することを特徴とする。
【0025】一方、請求項15の発明では、光ファイバ
にその長さ方向と略直交する方向からレーザ光を照射し
て、その光ファイバを透過した透過光を光強度検出器に
投射し、この光強度検出器に投射された透過光内に含ま
れる泡による散乱光の光強度に基づいて光ファイバの泡
を検出することを特徴とする。
にその長さ方向と略直交する方向からレーザ光を照射し
て、その光ファイバを透過した透過光を光強度検出器に
投射し、この光強度検出器に投射された透過光内に含ま
れる泡による散乱光の光強度に基づいて光ファイバの泡
を検出することを特徴とする。
【0026】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、レー
ザ光源により光ファイバにその長さ方向と略直交する方
向からレーザ光が照射されると、このレーザ光は光ファ
イバを透過して透過光となる。この透過光は泡検出手段
に入力され、この泡検出手段において透過光内に含まれ
る泡による散乱光に基づいて光ファイバ内の泡が検出さ
れる。つまり、光ファイバ内に泡がないときには、透過
光内に散乱光が含まれないが、泡があるときには、その
泡によってレーザ光が散乱するので、その散乱光が透過
光内に含まれることになる。従って、泡検出手段によ
り、上記泡による散乱光を検出することで、光ファイバ
内の泡の有無を検出できることとなり、よって光ファイ
バの泡の有無を自動的に検出することができる。
ザ光源により光ファイバにその長さ方向と略直交する方
向からレーザ光が照射されると、このレーザ光は光ファ
イバを透過して透過光となる。この透過光は泡検出手段
に入力され、この泡検出手段において透過光内に含まれ
る泡による散乱光に基づいて光ファイバ内の泡が検出さ
れる。つまり、光ファイバ内に泡がないときには、透過
光内に散乱光が含まれないが、泡があるときには、その
泡によってレーザ光が散乱するので、その散乱光が透過
光内に含まれることになる。従って、泡検出手段によ
り、上記泡による散乱光を検出することで、光ファイバ
内の泡の有無を検出できることとなり、よって光ファイ
バの泡の有無を自動的に検出することができる。
【0027】請求項2又は14の発明では、レーザ光が
光ファイバを透過して得られる透過光は泡検出用スクリ
ーンに投射され、この泡検出用スクリーンに投射された
透過光による画像が撮像手段で撮像され、その画像のう
ちの泡による散乱光の画像に基づいて光ファイバ内の泡
が検出される。従って、この場合でも、上記と同様の効
果が得られる。
光ファイバを透過して得られる透過光は泡検出用スクリ
ーンに投射され、この泡検出用スクリーンに投射された
透過光による画像が撮像手段で撮像され、その画像のう
ちの泡による散乱光の画像に基づいて光ファイバ内の泡
が検出される。従って、この場合でも、上記と同様の効
果が得られる。
【0028】請求項3の発明では、撮像手段がCCDカ
メラであるので、撮像手段の具体的な構成が容易に得ら
れる。
メラであるので、撮像手段の具体的な構成が容易に得ら
れる。
【0029】請求項4の発明では、光ファイバに対し、
それと直交する方向の平面に沿って延びる所定幅のレー
ザ光が照射され、このレーザ光が光ファイバを透過した
後の透過光は泡検出用スクリーンに投射される。この泡
検出用スクリーンには、光ファイバに泡がないときの上
記透過光が当たる部分に該透過光を通過させるスリット
が設けられているので、光ファイバに泡がない、つまり
泡による散乱光がない場合には、全ての透過光はスクリ
ーンのスリットをそのまま通過し、スクリーン上に画像
が投射されない。しかし、泡による散乱光がある場合に
は、通常の透過光はスリットを通過するものの、それ以
外の散乱光はスリットを通過せずにスリット周囲のスク
リーン上に投射される。従って、このスリットを通過し
ない透過光つまり散乱光による泡検出用スクリーン上の
画像を撮像手段で撮像することで、強度の弱い散乱光の
みを通常の透過光から識別して容易に検出でき、泡の検
出感度を上げてそれを確実に検出することができる。
それと直交する方向の平面に沿って延びる所定幅のレー
ザ光が照射され、このレーザ光が光ファイバを透過した
後の透過光は泡検出用スクリーンに投射される。この泡
検出用スクリーンには、光ファイバに泡がないときの上
記透過光が当たる部分に該透過光を通過させるスリット
が設けられているので、光ファイバに泡がない、つまり
泡による散乱光がない場合には、全ての透過光はスクリ
ーンのスリットをそのまま通過し、スクリーン上に画像
が投射されない。しかし、泡による散乱光がある場合に
は、通常の透過光はスリットを通過するものの、それ以
外の散乱光はスリットを通過せずにスリット周囲のスク
リーン上に投射される。従って、このスリットを通過し
ない透過光つまり散乱光による泡検出用スクリーン上の
画像を撮像手段で撮像することで、強度の弱い散乱光の
みを通常の透過光から識別して容易に検出でき、泡の検
出感度を上げてそれを確実に検出することができる。
【0030】請求項5の発明では、上記泡検出用スクリ
ーンのスリットを通過した透過光は、偏肉パターン検出
用スクリーンに投射され、偏肉検出手段により、この偏
肉パターン検出用スクリーンに投射された透過光による
画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて光ファイ
バの偏肉が検出される。すなわち、既述の如く、透過光
により偏肉パターン検出用スクリーン上に投射される画
像パターンには、レーザ光源とファイバ心線の中心とを
結ぶ直線上の中心位置の両側に、ファイバ心線及びコー
ティング層での屈折率の違いによるレーザ光の干渉によ
り透過光のない間隙部が生じ、この1対の間隙部はコー
ティング層の偏肉があると、両間隙部の距離が互いに変
化して間隙部が中心位置に対し非対称となるので、この
スクリーン上の画像パターンにおける両間隙部の状態を
もってコーティング層の偏肉の有無が検出される。よっ
て、光ファイバの泡の検出を行いながら、同時に、その
コーティング層の偏肉を検出することができる。
ーンのスリットを通過した透過光は、偏肉パターン検出
用スクリーンに投射され、偏肉検出手段により、この偏
肉パターン検出用スクリーンに投射された透過光による
画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて光ファイ
バの偏肉が検出される。すなわち、既述の如く、透過光
により偏肉パターン検出用スクリーン上に投射される画
像パターンには、レーザ光源とファイバ心線の中心とを
結ぶ直線上の中心位置の両側に、ファイバ心線及びコー
ティング層での屈折率の違いによるレーザ光の干渉によ
り透過光のない間隙部が生じ、この1対の間隙部はコー
ティング層の偏肉があると、両間隙部の距離が互いに変
化して間隙部が中心位置に対し非対称となるので、この
スクリーン上の画像パターンにおける両間隙部の状態を
もってコーティング層の偏肉の有無が検出される。よっ
て、光ファイバの泡の検出を行いながら、同時に、その
コーティング層の偏肉を検出することができる。
【0031】請求項6又は15の発明では、レーザ光源
から出力されたレーザ光が光ファイバを透過した後の透
過光は光強度検出器に入力され、そこで透過光の強度が
検出される。この光強度検出器により検出された光強度
の分布に基づいて泡による散乱光が検出され、この散乱
光を検出することで、光ファイバ内の泡の有無が検出さ
れる。よって、上記請求項2又は14の発明と同様に、
光ファイバの泡の有無を自動的に検出できる。
から出力されたレーザ光が光ファイバを透過した後の透
過光は光強度検出器に入力され、そこで透過光の強度が
検出される。この光強度検出器により検出された光強度
の分布に基づいて泡による散乱光が検出され、この散乱
光を検出することで、光ファイバ内の泡の有無が検出さ
れる。よって、上記請求項2又は14の発明と同様に、
光ファイバの泡の有無を自動的に検出できる。
【0032】特に、これら発明では、光強度検出器によ
り検出された透過光の光強度の分布に基づいて泡による
散乱光を検出するので、請求項2又は14の発明のよう
に、スクリーン上に投射された透過光による画像から散
乱光を検出する場合に比べ、散乱光を素早く高速度で検
出でき、光ファイバの線引き速度が高いときでも、泡の
検出を応答性よく行って線引き工程でのオンライン検査
により一層有利となる。
り検出された透過光の光強度の分布に基づいて泡による
散乱光を検出するので、請求項2又は14の発明のよう
に、スクリーン上に投射された透過光による画像から散
乱光を検出する場合に比べ、散乱光を素早く高速度で検
出でき、光ファイバの線引き速度が高いときでも、泡の
検出を応答性よく行って線引き工程でのオンライン検査
により一層有利となる。
【0033】請求項7の発明では、光ファイバにそれと
直交する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光が
照射され、このレーザ光が光ファイバを透過した後の透
過光は光強度検出器に投射される。そして、請求項4の
発明と同様に、この透過光内に泡による散乱光がないと
きには、透過光は、光強度検出器において光ファイバに
泡がないときの透過光が当たる部分にあるスリットをそ
のまま通過し、光強度検出器上には投射されない。しか
し、泡による散乱光がある場合には、その散乱光のみが
スリットを通過せずにその周囲の光強度検出器上に投射
される。従って、このスリットを通過しない透過光つま
り散乱光を光強度検出器で検出することで、強度の弱い
散乱光のみを通常の透過光から識別して容易に検出で
き、泡の検出感度を上げてそれを確実に検出できる。
直交する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光が
照射され、このレーザ光が光ファイバを透過した後の透
過光は光強度検出器に投射される。そして、請求項4の
発明と同様に、この透過光内に泡による散乱光がないと
きには、透過光は、光強度検出器において光ファイバに
泡がないときの透過光が当たる部分にあるスリットをそ
のまま通過し、光強度検出器上には投射されない。しか
し、泡による散乱光がある場合には、その散乱光のみが
スリットを通過せずにその周囲の光強度検出器上に投射
される。従って、このスリットを通過しない透過光つま
り散乱光を光強度検出器で検出することで、強度の弱い
散乱光のみを通常の透過光から識別して容易に検出で
き、泡の検出感度を上げてそれを確実に検出できる。
【0034】請求項8の発明では、光ファイバに光ファ
イバと直交する方向の平面に沿って延びる所定幅のレー
ザ光が照射され、このレーザ光が光ファイバを透過した
後の透過光は光強度検出器に投射される。そして、この
光強度検出器には、光ファイバに泡がないときの上記レ
ーザ光による透過光が当たる部分に遮蔽部が設けられて
いるので、請求項7の発明と同様に、透過光内に泡によ
る散乱光がないときには、透過光は光強度検出器の遮蔽
部に当たり、その遮蔽部以外の部分には当たらない。し
かし、泡による散乱光がある場合には、その散乱光のみ
が遮蔽部周囲の光強度検出器上に投射される。従って、
この遮蔽部以外に投射される透過光つまり散乱光の強度
を光強度検出器で検出することで、通常の透過光に比べ
て強度の弱い散乱光のみを通常の透過光から識別して容
易に検出でき、泡の検出感度を上げてそれを確実に検出
できる。
イバと直交する方向の平面に沿って延びる所定幅のレー
ザ光が照射され、このレーザ光が光ファイバを透過した
後の透過光は光強度検出器に投射される。そして、この
光強度検出器には、光ファイバに泡がないときの上記レ
ーザ光による透過光が当たる部分に遮蔽部が設けられて
いるので、請求項7の発明と同様に、透過光内に泡によ
る散乱光がないときには、透過光は光強度検出器の遮蔽
部に当たり、その遮蔽部以外の部分には当たらない。し
かし、泡による散乱光がある場合には、その散乱光のみ
が遮蔽部周囲の光強度検出器上に投射される。従って、
この遮蔽部以外に投射される透過光つまり散乱光の強度
を光強度検出器で検出することで、通常の透過光に比べ
て強度の弱い散乱光のみを通常の透過光から識別して容
易に検出でき、泡の検出感度を上げてそれを確実に検出
できる。
【0035】請求項9の発明では、請求項5の発明と同
様に、請求項7の光ファイバの泡の検出装置における光
強度検出器のスリットを通過した透過光は、偏肉パター
ン検出用スクリーンに投射され、偏肉検出手段により、
この偏肉パターン検出用スクリーンに投射された透過光
による画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて光
ファイバの偏肉が検出される。よって、光ファイバの泡
の検出を行うと同時に、そのコーティング層の偏肉を検
出することができる。
様に、請求項7の光ファイバの泡の検出装置における光
強度検出器のスリットを通過した透過光は、偏肉パター
ン検出用スクリーンに投射され、偏肉検出手段により、
この偏肉パターン検出用スクリーンに投射された透過光
による画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて光
ファイバの偏肉が検出される。よって、光ファイバの泡
の検出を行うと同時に、そのコーティング層の偏肉を検
出することができる。
【0036】請求項10の発明では、上記光ファイバの
透過光の光強度を検出する光強度検出器が太陽電池を有
するものであるので、その光強度検出器を容易に具体化
することができる。
透過光の光強度を検出する光強度検出器が太陽電池を有
するものであるので、その光強度検出器を容易に具体化
することができる。
【0037】請求項11の発明では、上記請求項2又は
4の光ファイバの泡の検出装置におけるレーザ光源と該
レーザ光源に対向する泡検出用スクリーンとを1組とす
る少なくとも2つの組がそれぞれ光ファイバの長さ方向
にオフセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び泡検
出用スクリーンの対向方向を互いに異ならせて設けられ
ているので、光ファイバにその異なる複数の側方からそ
れぞれレーザ光線を照射してその透過光を泡検出用スク
リーンに投射することができ、光ファイバの全周に泡が
あってもそれらを確実に識別して検出することができ
る。
4の光ファイバの泡の検出装置におけるレーザ光源と該
レーザ光源に対向する泡検出用スクリーンとを1組とす
る少なくとも2つの組がそれぞれ光ファイバの長さ方向
にオフセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び泡検
出用スクリーンの対向方向を互いに異ならせて設けられ
ているので、光ファイバにその異なる複数の側方からそ
れぞれレーザ光線を照射してその透過光を泡検出用スク
リーンに投射することができ、光ファイバの全周に泡が
あってもそれらを確実に識別して検出することができ
る。
【0038】請求項12の発明では、請求項6又は7の
光ファイバの泡の検出装置におけるレーザ光源と該レー
ザ光源に対向する光強度検出器とを1組とする少なくと
も2つの組がそれぞれ光ファイバの長さ方向にオフセッ
トした位置にかつ各組のレーザ光源及び光強度検出器の
対向方向を互いに異ならせて設けられているので、光フ
ァイバにその異なる複数の側方からそれぞれレーザ光線
を照射してその透過光を光強度検出器に投射することが
でき、請求項11の発明と同様に、光ファイバの全周の
泡を確実に識別して検出できる。
光ファイバの泡の検出装置におけるレーザ光源と該レー
ザ光源に対向する光強度検出器とを1組とする少なくと
も2つの組がそれぞれ光ファイバの長さ方向にオフセッ
トした位置にかつ各組のレーザ光源及び光強度検出器の
対向方向を互いに異ならせて設けられているので、光フ
ァイバにその異なる複数の側方からそれぞれレーザ光線
を照射してその透過光を光強度検出器に投射することが
でき、請求項11の発明と同様に、光ファイバの全周の
泡を確実に識別して検出できる。
【0039】請求項13の発明では、レーザ光源が赤色
のレーザ光線を出力するHe−Neレーザ光発生装置で
あるので、透過光をスクリーン上に投射したときの透過
光や散乱光による画像を容易に識別することができる。
のレーザ光線を出力するHe−Neレーザ光発生装置で
あるので、透過光をスクリーン上に投射したときの透過
光や散乱光による画像を容易に識別することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1に係る泡検出装置
の構成を概略的に示し、1は線引き工程の検査ステーシ
ョンSにある光ファイバで、この光ファイバ1は、図6
に示すように、加熱溶融したガラス母材から線引きされ
たファイバ心線2をダイス(図示せず)を通過させて、
その外周にシリコン樹脂やUV硬化樹脂等からなる1層
又は2層のコーティング層3(図示例では2層)を形成
したものである。そして、泡検出装置は、この光ファイ
バ1におけるファイバ心線2とコーティング3との界面
や2層のコーティング層3,3間の界面等に発生する泡
4(図6参照)を検出する。
する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1に係る泡検出装置
の構成を概略的に示し、1は線引き工程の検査ステーシ
ョンSにある光ファイバで、この光ファイバ1は、図6
に示すように、加熱溶融したガラス母材から線引きされ
たファイバ心線2をダイス(図示せず)を通過させて、
その外周にシリコン樹脂やUV硬化樹脂等からなる1層
又は2層のコーティング層3(図示例では2層)を形成
したものである。そして、泡検出装置は、この光ファイ
バ1におけるファイバ心線2とコーティング3との界面
や2層のコーティング層3,3間の界面等に発生する泡
4(図6参照)を検出する。
【0041】上記検査ステーションSにおける光ファイ
バ1の一側方には所定距離(例えば500mm)だけ離
れた位置にレーザ光源としての所定出力(例えば5mm
W)のHe−Neレーザ光発生装置5が配置されてお
り、このレーザ光発生装置5により赤色レーザ光L1を
光ファイバ1に向かってその長さ方向と略直交する方向
から照射する。この光ファイバ1に照射されるレーザ光
L1は、レーザ光発生装置5から出力された後、適宜の
スリットを通過して光ファイバ1と直交する方向の平面
に沿って延びる所定幅のものとされる。
バ1の一側方には所定距離(例えば500mm)だけ離
れた位置にレーザ光源としての所定出力(例えば5mm
W)のHe−Neレーザ光発生装置5が配置されてお
り、このレーザ光発生装置5により赤色レーザ光L1を
光ファイバ1に向かってその長さ方向と略直交する方向
から照射する。この光ファイバ1に照射されるレーザ光
L1は、レーザ光発生装置5から出力された後、適宜の
スリットを通過して光ファイバ1と直交する方向の平面
に沿って延びる所定幅のものとされる。
【0042】また、上記レーザ光発生装置5からのレー
ザ光L1が光ファイバ1を透過して得られる透過光L2
内に含まれる、泡4による散乱光に基づいて光ファイバ
1内の泡4を検出する泡検出手段としての泡モニタ装置
7が設けられている。この泡モニタ装置7は、光ファイ
バ1の他側方つまり光ファイバ1に対しレーザ光発生装
置5とは反対側の側方に光ファイバ1と略平行に所定距
離(例えば40mm)だけ離れた位置に配設された泡検
出用スクリーン8を有する。この泡検出用スクリーン8
において、光ファイバ1に泡4がないときの上記レーザ
光L1による透過光L2が当たる部分にはスリット9が
開口されており、光ファイバ1に泡4がなく、従ってそ
の泡4による散乱光が透過光L2に含まれていないとき
には、その透過光L2を全てスリット9を通過させる一
方、泡4があってその泡4による散乱光が透過光L2に
含まれているときには、その散乱光は正規の光路から外
れているので、この散乱光のみをスリット9周りの泡検
出用スクリーン8上に投射させて、図2に示すような画
像Pを作り、その他の正規の透過光L2はスリット9に
通過させるようにしている。
ザ光L1が光ファイバ1を透過して得られる透過光L2
内に含まれる、泡4による散乱光に基づいて光ファイバ
1内の泡4を検出する泡検出手段としての泡モニタ装置
7が設けられている。この泡モニタ装置7は、光ファイ
バ1の他側方つまり光ファイバ1に対しレーザ光発生装
置5とは反対側の側方に光ファイバ1と略平行に所定距
離(例えば40mm)だけ離れた位置に配設された泡検
出用スクリーン8を有する。この泡検出用スクリーン8
において、光ファイバ1に泡4がないときの上記レーザ
光L1による透過光L2が当たる部分にはスリット9が
開口されており、光ファイバ1に泡4がなく、従ってそ
の泡4による散乱光が透過光L2に含まれていないとき
には、その透過光L2を全てスリット9を通過させる一
方、泡4があってその泡4による散乱光が透過光L2に
含まれているときには、その散乱光は正規の光路から外
れているので、この散乱光のみをスリット9周りの泡検
出用スクリーン8上に投射させて、図2に示すような画
像Pを作り、その他の正規の透過光L2はスリット9に
通過させるようにしている。
【0043】そして、上記泡検出用スクリーン8の例え
ばレーザ光発生装置5側には、該スクリーンに投射され
た透過光L2、つまりスリット9を通過しない散乱光に
よる画像Pを撮像する撮像手段としての泡検出用CCD
カメラ11が配置されている。このCCDカメラ11は
泡検出用の信号処理装置12に接続されており、この信
号処理装置12において、CCDカメラ11により撮影
した画像Pに所定の処理を施すとともに、その画像処理
したデータを泡4による散乱光の画像と見做す所定の基
準値と比較し、データ値が基準値以上のときに光ファイ
バ1に泡4がある状態と判定するようにしている。
ばレーザ光発生装置5側には、該スクリーンに投射され
た透過光L2、つまりスリット9を通過しない散乱光に
よる画像Pを撮像する撮像手段としての泡検出用CCD
カメラ11が配置されている。このCCDカメラ11は
泡検出用の信号処理装置12に接続されており、この信
号処理装置12において、CCDカメラ11により撮影
した画像Pに所定の処理を施すとともに、その画像処理
したデータを泡4による散乱光の画像と見做す所定の基
準値と比較し、データ値が基準値以上のときに光ファイ
バ1に泡4がある状態と判定するようにしている。
【0044】さらに、上記泡検出用スクリーン8の背面
側、つまり該泡検出用スクリーン8に対し光ファイバ1
と反対側には光ファイバ1から所定距離だけ離れた位置
に偏肉パターン検出用スクリーン16が配置されてお
り、この偏肉パターン検出用スクリーン16上に上記泡
検出用スクリーン8のスリット9を通過した透過光L2
を投射するようにしている。
側、つまり該泡検出用スクリーン8に対し光ファイバ1
と反対側には光ファイバ1から所定距離だけ離れた位置
に偏肉パターン検出用スクリーン16が配置されてお
り、この偏肉パターン検出用スクリーン16上に上記泡
検出用スクリーン8のスリット9を通過した透過光L2
を投射するようにしている。
【0045】また、上記偏肉パターン検出用スクリーン
16に投射された透過光L2による画像パターンQの中
心位置からの偏位に基づいて光ファイバ1の偏肉を検出
する偏肉検出装置18が設けられている。この偏肉検出
装置18は、偏肉パターン検出用スクリーン16の例え
ばレーザ光発生装置5側に配置された偏肉パターン検出
用CCDカメラ19を有し、この偏肉パターン検出用C
CDカメラ19において、泡検出用スクリーン8のスリ
ット9を通過して偏肉パターン検出用スクリーン16上
に投射された透過光L2による画像パターンQを撮像す
る。この偏肉パターン検出用CCDカメラ19は偏肉パ
ターン検出用の信号処理装置20に接続されており、こ
の信号処理装置20において、上記泡検出の場合と同様
に、偏肉パターン検出用CCDカメラ19により撮影し
た画像パターンQに所定の処理を施すとともに、その画
像処理したデータを所定の基準値と比較し、データ値が
基準値以上のときに光ファイバ1のコーティング層3が
偏肉している状態と判定するようにしている。
16に投射された透過光L2による画像パターンQの中
心位置からの偏位に基づいて光ファイバ1の偏肉を検出
する偏肉検出装置18が設けられている。この偏肉検出
装置18は、偏肉パターン検出用スクリーン16の例え
ばレーザ光発生装置5側に配置された偏肉パターン検出
用CCDカメラ19を有し、この偏肉パターン検出用C
CDカメラ19において、泡検出用スクリーン8のスリ
ット9を通過して偏肉パターン検出用スクリーン16上
に投射された透過光L2による画像パターンQを撮像す
る。この偏肉パターン検出用CCDカメラ19は偏肉パ
ターン検出用の信号処理装置20に接続されており、こ
の信号処理装置20において、上記泡検出の場合と同様
に、偏肉パターン検出用CCDカメラ19により撮影し
た画像パターンQに所定の処理を施すとともに、その画
像処理したデータを所定の基準値と比較し、データ値が
基準値以上のときに光ファイバ1のコーティング層3が
偏肉している状態と判定するようにしている。
【0046】具体的には、図4に示す如く、レーザ光発
生装置5から、光ファイバ1と直交する方向の平面に沿
って延びる所定幅の赤色レーザ光L1が光ファイバ1に
向かって照射されると、このレーザ光L1は光ファイバ
1を透過するときに光ファイバ1の中心線側に屈折した
透過光L2となる。従って、図3に示すように、この透
過光L2が泡検出用スクリーン8のスリット9を通って
偏肉パターン検出用スクリーン16上に投射されてでき
る画像パターンQには、レーザ光発生装置5とファイバ
心線2の中心とを結ぶ直線上の中心位置Cの両側に、フ
ァイバ心線2及びコーティング層3での屈折率の違いに
よるレーザ光L1の干渉により透過光L2のない間隙部
Q1,Q1が生じる。そして、この1対の間隙部Q1,
Q1はコーティング層3の偏肉がないときには中心位置
Cから等距離に現れるが、偏肉があると、両間隙部Q
1,Q1の距離d1,d2が互いに変化して間隙部Q
1,Q1が中心位置Cに対し非対称となる。よって、こ
のスクリーン19上の画像パターンQにおける両間隙部
Q1,Q1の状態をもってコーティング層3の偏肉の有
無を検出するようにしている。
生装置5から、光ファイバ1と直交する方向の平面に沿
って延びる所定幅の赤色レーザ光L1が光ファイバ1に
向かって照射されると、このレーザ光L1は光ファイバ
1を透過するときに光ファイバ1の中心線側に屈折した
透過光L2となる。従って、図3に示すように、この透
過光L2が泡検出用スクリーン8のスリット9を通って
偏肉パターン検出用スクリーン16上に投射されてでき
る画像パターンQには、レーザ光発生装置5とファイバ
心線2の中心とを結ぶ直線上の中心位置Cの両側に、フ
ァイバ心線2及びコーティング層3での屈折率の違いに
よるレーザ光L1の干渉により透過光L2のない間隙部
Q1,Q1が生じる。そして、この1対の間隙部Q1,
Q1はコーティング層3の偏肉がないときには中心位置
Cから等距離に現れるが、偏肉があると、両間隙部Q
1,Q1の距離d1,d2が互いに変化して間隙部Q
1,Q1が中心位置Cに対し非対称となる。よって、こ
のスクリーン19上の画像パターンQにおける両間隙部
Q1,Q1の状態をもってコーティング層3の偏肉の有
無を検出するようにしている。
【0047】尚、上記各CCDカメラ11,19で撮像
した画像Pや画像パターンQをそれぞれビデオプリンタ
等で記録するようにしてもよい。
した画像Pや画像パターンQをそれぞれビデオプリンタ
等で記録するようにしてもよい。
【0048】次に、上記実施例の作用について説明す
る。線引き工程において、加熱溶融したガラス母材から
線引きされてファイバ心線2が形成され、このファイバ
心線2はダイスの通過によりその外周にシリコン樹脂や
UV硬化樹脂等からなる1層(1次コート)又は2層
(2次コート)のコーティング層3が形成され、しかる
後に検査ステーションSにおいてコーティング層3によ
る泡4及び偏肉の有無が検査される。
る。線引き工程において、加熱溶融したガラス母材から
線引きされてファイバ心線2が形成され、このファイバ
心線2はダイスの通過によりその外周にシリコン樹脂や
UV硬化樹脂等からなる1層(1次コート)又は2層
(2次コート)のコーティング層3が形成され、しかる
後に検査ステーションSにおいてコーティング層3によ
る泡4及び偏肉の有無が検査される。
【0049】すなわち、検査ステーションSでは、光フ
ァイバ1の長さ方向と略直交する一側方からHe−Ne
レーザ光発生装置5が赤色のレーザ光L1を出力し、こ
のレーザ光L1は光ファイバ1と直交する方向の平面に
沿って延びる所定幅のものとされて、移動してきた光フ
ァイバ1に照射される。このレーザ光L1は光ファイバ
1を透過した後に光ファイバ1の中心側に屈折して透過
光L2となる。この透過光L2は、基本的に、光ファイ
バ1に対しレーザ光発生装置5とは反対側の側方にある
泡検出用スクリーン8に向かい、そのスリット9を通過
した後、偏肉パターン検出用スクリーン16上に投射さ
れる。そして、上記泡検出用スクリーン8上に投射され
た透過光L2(散乱光)による画像Pが泡検出用CCD
カメラ11により撮影され、このCCDカメラ11で撮
影した画像Pに基づいてコーティング層3の泡4が検出
される。
ァイバ1の長さ方向と略直交する一側方からHe−Ne
レーザ光発生装置5が赤色のレーザ光L1を出力し、こ
のレーザ光L1は光ファイバ1と直交する方向の平面に
沿って延びる所定幅のものとされて、移動してきた光フ
ァイバ1に照射される。このレーザ光L1は光ファイバ
1を透過した後に光ファイバ1の中心側に屈折して透過
光L2となる。この透過光L2は、基本的に、光ファイ
バ1に対しレーザ光発生装置5とは反対側の側方にある
泡検出用スクリーン8に向かい、そのスリット9を通過
した後、偏肉パターン検出用スクリーン16上に投射さ
れる。そして、上記泡検出用スクリーン8上に投射され
た透過光L2(散乱光)による画像Pが泡検出用CCD
カメラ11により撮影され、このCCDカメラ11で撮
影した画像Pに基づいてコーティング層3の泡4が検出
される。
【0050】具体的には、泡検出用CCDカメラ11に
接続された信号処理装置12において、CCDカメラ1
1により撮影した画像Pに所定の処理が施され、その画
像処理したデータが所定の基準値と比較されて、データ
値が基準値以上のときに光ファイバ1に泡4がある状態
にあると判定される。
接続された信号処理装置12において、CCDカメラ1
1により撮影した画像Pに所定の処理が施され、その画
像処理したデータが所定の基準値と比較されて、データ
値が基準値以上のときに光ファイバ1に泡4がある状態
にあると判定される。
【0051】このとき、上記泡検出用スクリーン8のス
リット9は、光ファイバ1に泡4がない状態での上記透
過光L2の当たる部分に開口されているので、光ファイ
バ1に泡4がない、つまりレーザ光L1が光ファイバ1
を透過するときに泡4によって散乱した散乱光が透過光
L2に含まれていない場合には、透過光L2の全体が泡
検出用スクリーン8のスリット9をそのまま通過し、同
スクリーン8上に画像Pは投射されない。
リット9は、光ファイバ1に泡4がない状態での上記透
過光L2の当たる部分に開口されているので、光ファイ
バ1に泡4がない、つまりレーザ光L1が光ファイバ1
を透過するときに泡4によって散乱した散乱光が透過光
L2に含まれていない場合には、透過光L2の全体が泡
検出用スクリーン8のスリット9をそのまま通過し、同
スクリーン8上に画像Pは投射されない。
【0052】これに対し、光ファイバ1に泡4が発生し
ていると、この泡4による散乱光が透過光L2に含まれ
る。この場合には、散乱光以外の透過光L2はスリット
9を通過するが、散乱光自体はスリット9を通過せずに
その周囲のスクリーン8上に投射され、図2に示す如く
画像Pができる。そして、このスリット9を通過しない
透過光L2つまり散乱光による泡検出用スクリーン8上
の画像Pを上記CCDカメラ11で撮像することで、通
常の透過光L2に比べ強度の弱い散乱光のみによる画像
Pを本来の透過光L2から識別して容易に検出でき、泡
4の検出感度を上げてそれを確実に検出することができ
る。
ていると、この泡4による散乱光が透過光L2に含まれ
る。この場合には、散乱光以外の透過光L2はスリット
9を通過するが、散乱光自体はスリット9を通過せずに
その周囲のスクリーン8上に投射され、図2に示す如く
画像Pができる。そして、このスリット9を通過しない
透過光L2つまり散乱光による泡検出用スクリーン8上
の画像Pを上記CCDカメラ11で撮像することで、通
常の透過光L2に比べ強度の弱い散乱光のみによる画像
Pを本来の透過光L2から識別して容易に検出でき、泡
4の検出感度を上げてそれを確実に検出することができ
る。
【0053】一方、上記泡検出用スクリーン8のスリッ
ト9を通過して偏肉パターン検出用スクリーン16上に
投射された透過光L2による画像パターンQは偏肉パタ
ーン検出用CCDカメラ19により撮影され、このCC
Dカメラ19で撮影した画像パターンQに基づいてコー
ティング層3の偏肉が検出される。つまり、泡検出用ス
クリーン8のスリット9を通過した透過光L2により偏
肉パターン検出用スクリーン16上に投射される画像パ
ターンQには、図3に示す如く、レーザ光発生装置5と
ファイバ心線2の中心とを結ぶ直線上の中心位置Cの両
側に、ファイバ心線2及びコーティング層3での屈折率
の違いによるレーザ光L1の干渉により透過光L2のな
い間隙部Q1,Q1が生じ、この1対の間隙部Q1,Q
1はコーティング層3の偏肉があると、両間隙部Q1,
Q1の距離が互いに変化して間隙部Q1,Q1が中心位
置Cに対し非対称となる。それ故、このスクリーン16
上の画像パターンQにおける両間隙部Q1,Q1の状態
をもってコーティング層3の偏肉の有無を検出すること
ができる。つまり、上記泡検出の場合と同様に、偏肉パ
ターン検出用CCDカメラ19に接続された信号処理装
置20において、CCDカメラ19により撮影した画像
パターンQに所定の処理が施され、その画像処理したデ
ータにおける上記間隙部Q1,Q1の位置が所定の基準
値と比較されて、間隙部Q1,Q1の位置が基準値以上
のときに光ファイバ1のコーティング層3が偏肉してい
る状態にあると判定される。
ト9を通過して偏肉パターン検出用スクリーン16上に
投射された透過光L2による画像パターンQは偏肉パタ
ーン検出用CCDカメラ19により撮影され、このCC
Dカメラ19で撮影した画像パターンQに基づいてコー
ティング層3の偏肉が検出される。つまり、泡検出用ス
クリーン8のスリット9を通過した透過光L2により偏
肉パターン検出用スクリーン16上に投射される画像パ
ターンQには、図3に示す如く、レーザ光発生装置5と
ファイバ心線2の中心とを結ぶ直線上の中心位置Cの両
側に、ファイバ心線2及びコーティング層3での屈折率
の違いによるレーザ光L1の干渉により透過光L2のな
い間隙部Q1,Q1が生じ、この1対の間隙部Q1,Q
1はコーティング層3の偏肉があると、両間隙部Q1,
Q1の距離が互いに変化して間隙部Q1,Q1が中心位
置Cに対し非対称となる。それ故、このスクリーン16
上の画像パターンQにおける両間隙部Q1,Q1の状態
をもってコーティング層3の偏肉の有無を検出すること
ができる。つまり、上記泡検出の場合と同様に、偏肉パ
ターン検出用CCDカメラ19に接続された信号処理装
置20において、CCDカメラ19により撮影した画像
パターンQに所定の処理が施され、その画像処理したデ
ータにおける上記間隙部Q1,Q1の位置が所定の基準
値と比較されて、間隙部Q1,Q1の位置が基準値以上
のときに光ファイバ1のコーティング層3が偏肉してい
る状態にあると判定される。
【0054】尚、こうして光ファイバ1が泡4のある状
態又はコーティング層3の偏肉状態にあると判定される
と、光ファイバ1の線引き工程が直ちに中止され、ダイ
スの洗浄等、泡発生や偏肉の原因となる条件を変える措
置が採られる。
態又はコーティング層3の偏肉状態にあると判定される
と、光ファイバ1の線引き工程が直ちに中止され、ダイ
スの洗浄等、泡発生や偏肉の原因となる条件を変える措
置が採られる。
【0055】したがって、この実施例では、レーザ光L
1が光ファイバ1を透過するときにその透過光L2内に
含まれる散乱光に基づいて光ファイバ1内の泡4が検出
されるので、線引き工程のオンライン状態で光ファイバ
1の泡4の有無を自動的に検出することができる。
1が光ファイバ1を透過するときにその透過光L2内に
含まれる散乱光に基づいて光ファイバ1内の泡4が検出
されるので、線引き工程のオンライン状態で光ファイバ
1の泡4の有無を自動的に検出することができる。
【0056】また、光ファイバ1の透過光L2を泡検出
用スクリーン8のスリット9を通過させた後に偏肉パタ
ーン検出用スクリーン16上に投射し、両スクリーン
8,16の画像をそれぞれCCDカメラ11,19で撮
影するので、光ファイバ1の泡4の検出を行いながら、
それと同時に、そのコーティング層3の偏肉を検出で
き、1つのレーザ光発生装置5を利用してコーティング
層3の泡4及び偏肉の検出を併せて行うことができる。
用スクリーン8のスリット9を通過させた後に偏肉パタ
ーン検出用スクリーン16上に投射し、両スクリーン
8,16の画像をそれぞれCCDカメラ11,19で撮
影するので、光ファイバ1の泡4の検出を行いながら、
それと同時に、そのコーティング層3の偏肉を検出で
き、1つのレーザ光発生装置5を利用してコーティング
層3の泡4及び偏肉の検出を併せて行うことができる。
【0057】さらに、レーザ光発生装置5は赤色のレー
ザ光L1を出力するHe−Neレーザ光発生装置5であ
るので、透過光L2を各スクリーン8,16上に投射し
たときの散乱光による画像Pや透過光L2による画像パ
ターンQを容易に視認することができ、CCDカメラ1
1,19による画像処理上有利となる。
ザ光L1を出力するHe−Neレーザ光発生装置5であ
るので、透過光L2を各スクリーン8,16上に投射し
たときの散乱光による画像Pや透過光L2による画像パ
ターンQを容易に視認することができ、CCDカメラ1
1,19による画像処理上有利となる。
【0058】具体的に、図6は光ファイバ1に発生した
泡4の状態を例示し、図6(a)はファイバ心線2と1
次コーティング層3との間に5〜6μmの小径泡4,
4,…が、また図6(b)は同じ箇所に12〜13μm
の大径泡4,4,…がそれぞれ160μmのピッチで形
成されているものを示す。また、図6(c)は1次及び
2次コーティング層3,3間に5μm以下の小径泡4と
10〜15μmの大径泡4とが混在されているものを示
す。
泡4の状態を例示し、図6(a)はファイバ心線2と1
次コーティング層3との間に5〜6μmの小径泡4,
4,…が、また図6(b)は同じ箇所に12〜13μm
の大径泡4,4,…がそれぞれ160μmのピッチで形
成されているものを示す。また、図6(c)は1次及び
2次コーティング層3,3間に5μm以下の小径泡4と
10〜15μmの大径泡4とが混在されているものを示
す。
【0059】一方、図5は、上記のように発生した泡4
を持つ光ファイバ1に対し、上記実施例のようにレーザ
光L1を照射してその透過光L2に含まれる散乱光によ
る画像Pを撮影したものであり、光ファイバ1に対する
レーザ光L1の照射方向を変えた(実験上、光ファイバ
1を中心線回りに回転させた)ときのその画像Pの変化
を示している。そして、光ファイバ1が1次コートされ
ているときには、図5(a)に示す如く、レーザ光L1
の照射方向を基準の0°として、135〜225°の9
0°の範囲と292.5〜67.5°の135°の範囲
とにある泡4を、また2次コートされているときには、
図5(b)に示すように、同135〜225°の90°
の範囲と315〜45°の90°の範囲とにある泡4を
それぞれ検出できる。従って、このような泡4による散
乱光をCCDカメラ11で写してモニタすることによ
り、光ファイバ1の泡4をオンラインで確実に検出でき
ることが判る。
を持つ光ファイバ1に対し、上記実施例のようにレーザ
光L1を照射してその透過光L2に含まれる散乱光によ
る画像Pを撮影したものであり、光ファイバ1に対する
レーザ光L1の照射方向を変えた(実験上、光ファイバ
1を中心線回りに回転させた)ときのその画像Pの変化
を示している。そして、光ファイバ1が1次コートされ
ているときには、図5(a)に示す如く、レーザ光L1
の照射方向を基準の0°として、135〜225°の9
0°の範囲と292.5〜67.5°の135°の範囲
とにある泡4を、また2次コートされているときには、
図5(b)に示すように、同135〜225°の90°
の範囲と315〜45°の90°の範囲とにある泡4を
それぞれ検出できる。従って、このような泡4による散
乱光をCCDカメラ11で写してモニタすることによ
り、光ファイバ1の泡4をオンラインで確実に検出でき
ることが判る。
【0060】尚、上記実施例では、レーザ光発生装置
5、泡検出用及び偏肉パターン検出用の各スクリーン
8,16、並びに各CCDカメラ11,19をそれぞれ
1つずつ設けたが、これらを1組とする複数組をそれぞ
れ光ファイバ1の長さ方向にオフセットさせ、かつ各組
におけるレーザ光発生装置5と泡検出用及び偏肉パター
ン検出用のスクリーン8,16との対向方向を光ファイ
バ1の軸線回りに所定角度(例えば90°)だけずらし
て配置するようにしてもよい。こうすることで、図5に
示すように一方向からのレーザ光L1の照射による検出
範囲が限られていても、光ファイバ1にその異なる複数
の側方からそれぞれレーザ光L1を照射してその透過光
L2を泡検出用及び偏肉パターン検出用のスクリーン
8,16に投射することができ、光ファイバ1の全周の
泡4及び偏肉を確実に検出することができる。
5、泡検出用及び偏肉パターン検出用の各スクリーン
8,16、並びに各CCDカメラ11,19をそれぞれ
1つずつ設けたが、これらを1組とする複数組をそれぞ
れ光ファイバ1の長さ方向にオフセットさせ、かつ各組
におけるレーザ光発生装置5と泡検出用及び偏肉パター
ン検出用のスクリーン8,16との対向方向を光ファイ
バ1の軸線回りに所定角度(例えば90°)だけずらし
て配置するようにしてもよい。こうすることで、図5に
示すように一方向からのレーザ光L1の照射による検出
範囲が限られていても、光ファイバ1にその異なる複数
の側方からそれぞれレーザ光L1を照射してその透過光
L2を泡検出用及び偏肉パターン検出用のスクリーン
8,16に投射することができ、光ファイバ1の全周の
泡4及び偏肉を確実に検出することができる。
【0061】また、上記実施例では、散乱光を基本的に
偏肉パターン検出用スクリーン16に投射し、泡4によ
る散乱光のみを泡検出用スクリーン8上に投射させるよ
うにしているが、コーティング層3の偏肉モニタを行わ
ない場合には、泡検出用スクリーン8にスリット9を形
成せず、透過光L2を全て泡検出用スクリーン8上に投
射し、その中から泡4による散乱光を検出するようにし
てもよい。しかし、泡4による散乱光の強度は通常の透
過光L2に比べ低いので、その散乱光による画像Pは通
常の透過光L2による画像パターンQと識別し難い。そ
れ故、泡4の検出感度を上げる点では、コーティング層
3の偏肉モニタを行わない場合でも、上記実施例のよう
に泡検出に悪影響を及ぼす通常の透過光L2をスリット
9から逃がし、このスリット9を通過しない透過光L2
を散乱光として検出する方が好ましい。
偏肉パターン検出用スクリーン16に投射し、泡4によ
る散乱光のみを泡検出用スクリーン8上に投射させるよ
うにしているが、コーティング層3の偏肉モニタを行わ
ない場合には、泡検出用スクリーン8にスリット9を形
成せず、透過光L2を全て泡検出用スクリーン8上に投
射し、その中から泡4による散乱光を検出するようにし
てもよい。しかし、泡4による散乱光の強度は通常の透
過光L2に比べ低いので、その散乱光による画像Pは通
常の透過光L2による画像パターンQと識別し難い。そ
れ故、泡4の検出感度を上げる点では、コーティング層
3の偏肉モニタを行わない場合でも、上記実施例のよう
に泡検出に悪影響を及ぼす通常の透過光L2をスリット
9から逃がし、このスリット9を通過しない透過光L2
を散乱光として検出する方が好ましい。
【0062】(実施例2)図7は実施例2を示し(尚、
図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する)、上記実施例1では泡4による散乱光
を泡検出用スクリーン8に投射して、その画像をCCD
カメラ11で撮影するようにしているのに対し、受光強
度に応じて電圧を発生する光強度検出器に投射するよう
にしたものである。
図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する)、上記実施例1では泡4による散乱光
を泡検出用スクリーン8に投射して、その画像をCCD
カメラ11で撮影するようにしているのに対し、受光強
度に応じて電圧を発生する光強度検出器に投射するよう
にしたものである。
【0063】すなわち、この実施例では、上記実施例1
における泡検出用スクリーン8に代えて、光強度検出器
24が配設され、この光強度検出器24の出力は光強度
検出用の信号処理装置26に接続されている。上記光強
度検出器24は図示しないが複数の太陽電池をパネル状
に並べたもので、各電池で光ファイバ1の透過光L2の
強度を検出するようになっている。尚、実施例1におけ
る両CCDカメラ11,19や偏肉パターン検出用スク
リーン16は使用されていない。
における泡検出用スクリーン8に代えて、光強度検出器
24が配設され、この光強度検出器24の出力は光強度
検出用の信号処理装置26に接続されている。上記光強
度検出器24は図示しないが複数の太陽電池をパネル状
に並べたもので、各電池で光ファイバ1の透過光L2の
強度を検出するようになっている。尚、実施例1におけ
る両CCDカメラ11,19や偏肉パターン検出用スク
リーン16は使用されていない。
【0064】そして、光強度検出器24の受光面には、
光ファイバ1に泡4がないときのレーザ光発生装置5か
らのレーザ光L1による透過光L2が当たる部分が黒色
のパネル等の遮蔽部25により覆われている。そして、
この遮蔽部25以外の部分にある太陽電池が受けた透過
光L2の強度に基づき、信号処理装置26において泡4
による散乱光を検出するようになっている。
光ファイバ1に泡4がないときのレーザ光発生装置5か
らのレーザ光L1による透過光L2が当たる部分が黒色
のパネル等の遮蔽部25により覆われている。そして、
この遮蔽部25以外の部分にある太陽電池が受けた透過
光L2の強度に基づき、信号処理装置26において泡4
による散乱光を検出するようになっている。
【0065】したがって、この実施例においては、レー
ザ光発生装置5からのレーザ光L1が光ファイバ1にそ
れと直交する方向の平面に沿って延びる所定幅とされて
照射されると、このレーザ光L1は光ファイバ1を透過
して屈折した透過光L2となり、この透過光L2は光強
度検出器24に入力され、その太陽電池により透過光L
2の強度が検出される。この光強度検出器24の受光面
には、光ファイバ1に泡4がないときの透過光L2が当
たる部分に遮蔽部25が設けられているので、透過光L
2内に泡4による散乱光がないときには、透過光L2は
遮蔽部25のみに当たり、その遮蔽部25以外の部分に
は当たらない。このため、光強度検出器24の出力は低
下し、このことで散乱光がなくてそれを生成する泡4が
ない状態と信号処理装置26で判断される。
ザ光発生装置5からのレーザ光L1が光ファイバ1にそ
れと直交する方向の平面に沿って延びる所定幅とされて
照射されると、このレーザ光L1は光ファイバ1を透過
して屈折した透過光L2となり、この透過光L2は光強
度検出器24に入力され、その太陽電池により透過光L
2の強度が検出される。この光強度検出器24の受光面
には、光ファイバ1に泡4がないときの透過光L2が当
たる部分に遮蔽部25が設けられているので、透過光L
2内に泡4による散乱光がないときには、透過光L2は
遮蔽部25のみに当たり、その遮蔽部25以外の部分に
は当たらない。このため、光強度検出器24の出力は低
下し、このことで散乱光がなくてそれを生成する泡4が
ない状態と信号処理装置26で判断される。
【0066】しかし、泡4による散乱光がある場合に
は、その散乱光は遮蔽部25周囲の光強度検出器24上
に投射され、光強度検出器24の出力が増大し、このこ
とで光ファイバ1に泡4がある状態と信号処理装置26
で判断される。
は、その散乱光は遮蔽部25周囲の光強度検出器24上
に投射され、光強度検出器24の出力が増大し、このこ
とで光ファイバ1に泡4がある状態と信号処理装置26
で判断される。
【0067】よって、この実施例では、光ファイバ1の
透過光L2を太陽電池からなる光強度検出器24に受光
させ、その中の泡4による散乱光を検出するので、上記
実施例1と同様に、光ファイバ1の泡4の有無を線引き
工程のオンライン状態で自動的に検出できる。
透過光L2を太陽電池からなる光強度検出器24に受光
させ、その中の泡4による散乱光を検出するので、上記
実施例1と同様に、光ファイバ1の泡4の有無を線引き
工程のオンライン状態で自動的に検出できる。
【0068】特に、光強度検出器24により検出された
透過光L2の光強度に基づいて泡4による散乱光を検出
するので、実施例1のように、スクリーン8上に投射さ
れた透過光L2による画像Pから散乱光を検出する場合
に比べ、反応速度の速い光強度検出器24により散乱光
を素早く高速度で検出でき、光ファイバ1の線引き速度
が高いときでも、泡4の検出を応答性よく行って線引き
工程でのオンライン検査により一層有利となる。
透過光L2の光強度に基づいて泡4による散乱光を検出
するので、実施例1のように、スクリーン8上に投射さ
れた透過光L2による画像Pから散乱光を検出する場合
に比べ、反応速度の速い光強度検出器24により散乱光
を素早く高速度で検出でき、光ファイバ1の線引き速度
が高いときでも、泡4の検出を応答性よく行って線引き
工程でのオンライン検査により一層有利となる。
【0069】また、光強度検出器24の遮蔽部25以外
に投射される透過光L2つまり散乱光の強度を検出する
ことで、通常の透過光L2に比べて強度の弱い散乱光の
みを通常の透過光L2から識別して容易に検出でき、泡
4の検出感度を上げてそれを確実に検出することができ
る。
に投射される透過光L2つまり散乱光の強度を検出する
ことで、通常の透過光L2に比べて強度の弱い散乱光の
みを通常の透過光L2から識別して容易に検出でき、泡
4の検出感度を上げてそれを確実に検出することができ
る。
【0070】図8は、この実施例2の構成における光強
度検出器24の出力電圧の特性を例示したものであり、
図8(a)は泡4のない光ファイバ1を線引き速度20
0m/分で線引きしたときの特性を示す。これに対し、
図8(b)は泡4のある光ファイバ1を線引き速度10
0m/分で線引きしたときの特性を、また図8(c)は
同じ光ファイバ1を線引き速度200m/分で線引きし
たときの特性をそれぞれ示しており、泡4のある光ファ
イバ1では、散乱光の影響を受けて出力電圧の振れが大
きくなっている。従って、この特性の変化に基づいて泡
4の有無を容易かつ迅速に検出できることが判る。
度検出器24の出力電圧の特性を例示したものであり、
図8(a)は泡4のない光ファイバ1を線引き速度20
0m/分で線引きしたときの特性を示す。これに対し、
図8(b)は泡4のある光ファイバ1を線引き速度10
0m/分で線引きしたときの特性を、また図8(c)は
同じ光ファイバ1を線引き速度200m/分で線引きし
たときの特性をそれぞれ示しており、泡4のある光ファ
イバ1では、散乱光の影響を受けて出力電圧の振れが大
きくなっている。従って、この特性の変化に基づいて泡
4の有無を容易かつ迅速に検出できることが判る。
【0071】尚、この実施例2において、光強度検出器
24に遮蔽部25を設ける代りに、上記実施例1と同様
にスリット9を切欠形成してもよい。こうすることで、
泡4による散乱光がある場合、その散乱光はスリット9
を通過せずにその周囲の光強度検出器24上に投射され
ることとなり、このスリット9を通過しない透過光L2
つまり散乱光を光強度検出器24で検出することで、散
乱光のみを通常の透過光L2から識別して容易に検出す
ることができる。
24に遮蔽部25を設ける代りに、上記実施例1と同様
にスリット9を切欠形成してもよい。こうすることで、
泡4による散乱光がある場合、その散乱光はスリット9
を通過せずにその周囲の光強度検出器24上に投射され
ることとなり、このスリット9を通過しない透過光L2
つまり散乱光を光強度検出器24で検出することで、散
乱光のみを通常の透過光L2から識別して容易に検出す
ることができる。
【0072】また、このスリット9を持つ構成に加え、
実施例1と同様にして、光強度検出器24のスリット9
を通過した透過光L2が投射される偏肉パターン検出用
スクリーン16を配置し、この偏肉パターン検出用スク
リーン16に投射された透過光L2による画像パターン
Qの中心位置からの偏位に基づいて光ファイバ1の偏肉
を検出するようにしてもよく、1つのレーザ光発生装置
5により泡4及び偏肉のモニタを併せて行うことができ
る。
実施例1と同様にして、光強度検出器24のスリット9
を通過した透過光L2が投射される偏肉パターン検出用
スクリーン16を配置し、この偏肉パターン検出用スク
リーン16に投射された透過光L2による画像パターン
Qの中心位置からの偏位に基づいて光ファイバ1の偏肉
を検出するようにしてもよく、1つのレーザ光発生装置
5により泡4及び偏肉のモニタを併せて行うことができ
る。
【0073】さらに、実施例2のように、レーザ光発生
装置5及び光強度検出器24をそれぞれ1つずつ設ける
のに代え、これらを1組とする複数組をそれぞれ光ファ
イバ1の長さ方向にオフセットし、かつ各組におけるレ
ーザ光発生装置5と光強度検出器24との対向方向を光
ファイバ1の軸線回りに例えば90°だけずらして配置
すると、光ファイバ1の全周の泡4を確実に識別して検
出できる。
装置5及び光強度検出器24をそれぞれ1つずつ設ける
のに代え、これらを1組とする複数組をそれぞれ光ファ
イバ1の長さ方向にオフセットし、かつ各組におけるレ
ーザ光発生装置5と光強度検出器24との対向方向を光
ファイバ1の軸線回りに例えば90°だけずらして配置
すると、光ファイバ1の全周の泡4を確実に識別して検
出できる。
【0074】また、光強度検出器24における太陽電池
により検出される透過光L2の強度の分布を検出して、
その分布特性に基づいて泡4による散乱光を検出するよ
うにしてもよい。さらには、光強度検出器24は太陽電
池以外の受光素子を用いてもよい。
により検出される透過光L2の強度の分布を検出して、
その分布特性に基づいて泡4による散乱光を検出するよ
うにしてもよい。さらには、光強度検出器24は太陽電
池以外の受光素子を用いてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、ファイバ心線にコーティング層を被覆してなる光フ
ァイバにその長さ方向と略直交する方向からレーザ光源
によりレーザ光を照射し、泡検出手段において、上記レ
ーザ光が光ファイバを透過した透過光内に含まれる泡に
よる散乱光に基づいて光ファイバのコーティング層、な
いし心線とコーティングとの界面に発生する泡を検出す
るようにした。また、請求項2又は14の発明では、レ
ーザ光が光ファイバを透過した透過光を泡検出用スクリ
ーンに投射し、この泡検出用スクリーンに投射された透
過光による画像を撮像して泡による散乱光を検出するよ
うにした。さらに、請求項6又は15の発明では、上記
光ファイバを透過した透過光を光強度検出器に投射して
その強度を検出し、この光強度検出器により検出された
光強度の分布に基づいて泡による散乱光を検出するよう
にした。従って、これら発明によると、光ファイバ内の
泡の有無をその泡による散乱光を基に検出でき、よって
光ファイバの泡を自動的に検出してそのオンライン化を
図ることができ、延いては光ファイバの品質の向上を図
ることができる。
は、ファイバ心線にコーティング層を被覆してなる光フ
ァイバにその長さ方向と略直交する方向からレーザ光源
によりレーザ光を照射し、泡検出手段において、上記レ
ーザ光が光ファイバを透過した透過光内に含まれる泡に
よる散乱光に基づいて光ファイバのコーティング層、な
いし心線とコーティングとの界面に発生する泡を検出す
るようにした。また、請求項2又は14の発明では、レ
ーザ光が光ファイバを透過した透過光を泡検出用スクリ
ーンに投射し、この泡検出用スクリーンに投射された透
過光による画像を撮像して泡による散乱光を検出するよ
うにした。さらに、請求項6又は15の発明では、上記
光ファイバを透過した透過光を光強度検出器に投射して
その強度を検出し、この光強度検出器により検出された
光強度の分布に基づいて泡による散乱光を検出するよう
にした。従って、これら発明によると、光ファイバ内の
泡の有無をその泡による散乱光を基に検出でき、よって
光ファイバの泡を自動的に検出してそのオンライン化を
図ることができ、延いては光ファイバの品質の向上を図
ることができる。
【0076】請求項3の発明によると、泡検出用スクリ
ーンに投射された透過光による画像を撮像する手段はC
CDカメラとしたことにより、撮像手段の具体的な構成
が容易に得られる。
ーンに投射された透過光による画像を撮像する手段はC
CDカメラとしたことにより、撮像手段の具体的な構成
が容易に得られる。
【0077】請求項4の発明では、上記光ファイバに照
射されるレーザ光は、光ファイバと直交する方向の平面
に沿って延びる所定幅のレーザ光とし、上記泡検出用ス
クリーンに、光ファイバに泡がないときのレーザ光によ
る透過光が当たる部分に該透過光を通過させるスリット
を設け、このスリットを通過しない透過光による泡検出
用スクリーン上の画像を撮像するようにした。また、請
求項7の発明では、レーザ光は上記と同様の所定幅のレ
ーザ光とし、光強度検出器に、光ファイバに泡がないと
きのレーザ光による透過光が当たる部分に該透過光を通
過させるスリットを設け、このスリットを通過しない透
過光の光強度検出器上の光強度に基づいて泡による散乱
光を検出するようにした。さらに、請求項8の発明で
は、レーザ光は同様の所定幅のレーザ光とし、光強度検
出器に、光ファイバに泡がないときのレーザ光による透
過光が当たる部分に該透過光を遮蔽する遮蔽部を設け、
この遮蔽部以外の光強度検出器が受けた透過光の強度に
基づいて泡による散乱光を検出するようにした。これら
発明によれば、このスリットを通過しない透過光や遮蔽
部以外の部分に当たる透過光を泡による散乱光として検
出して、通常の透過光に比べて強度の弱い散乱光のみを
通常の透過光から識別して容易に検出でき、泡の検出感
度の向上ないしその確実な検出化を図ることができる。
射されるレーザ光は、光ファイバと直交する方向の平面
に沿って延びる所定幅のレーザ光とし、上記泡検出用ス
クリーンに、光ファイバに泡がないときのレーザ光によ
る透過光が当たる部分に該透過光を通過させるスリット
を設け、このスリットを通過しない透過光による泡検出
用スクリーン上の画像を撮像するようにした。また、請
求項7の発明では、レーザ光は上記と同様の所定幅のレ
ーザ光とし、光強度検出器に、光ファイバに泡がないと
きのレーザ光による透過光が当たる部分に該透過光を通
過させるスリットを設け、このスリットを通過しない透
過光の光強度検出器上の光強度に基づいて泡による散乱
光を検出するようにした。さらに、請求項8の発明で
は、レーザ光は同様の所定幅のレーザ光とし、光強度検
出器に、光ファイバに泡がないときのレーザ光による透
過光が当たる部分に該透過光を遮蔽する遮蔽部を設け、
この遮蔽部以外の光強度検出器が受けた透過光の強度に
基づいて泡による散乱光を検出するようにした。これら
発明によれば、このスリットを通過しない透過光や遮蔽
部以外の部分に当たる透過光を泡による散乱光として検
出して、通常の透過光に比べて強度の弱い散乱光のみを
通常の透過光から識別して容易に検出でき、泡の検出感
度の向上ないしその確実な検出化を図ることができる。
【0078】請求項5又は9の発明によると、上記泡検
出用スクリーン又は光強度検出器のスリットをそれぞれ
通過した透過光が投射される偏肉パターン検出用スクリ
ーンを設け、この偏肉パターン検出用スクリーンに投射
された透過光による画像パターンの中心位置からの偏位
に基づいて光ファイバの偏肉を検出するようにしたこと
により、光ファイバの透過光により偏肉パターン検出用
スクリーン上に投射される画像パターンとして、レーザ
光源とファイバ心線の中心とを結ぶ直線上の中心位置の
両側に、ファイバ心線及びコーティング層での屈折率の
違いによるレーザ光の干渉により透過光のない間隙部を
生じさせたものとし、この画像パターンにおける両間隙
部の状態をもってコーティング層の偏肉の有無を検出で
き、よって線引き工程で光ファイバの泡の検出及びコー
ティング層の偏肉の検出を同時に行うことができる。
出用スクリーン又は光強度検出器のスリットをそれぞれ
通過した透過光が投射される偏肉パターン検出用スクリ
ーンを設け、この偏肉パターン検出用スクリーンに投射
された透過光による画像パターンの中心位置からの偏位
に基づいて光ファイバの偏肉を検出するようにしたこと
により、光ファイバの透過光により偏肉パターン検出用
スクリーン上に投射される画像パターンとして、レーザ
光源とファイバ心線の中心とを結ぶ直線上の中心位置の
両側に、ファイバ心線及びコーティング層での屈折率の
違いによるレーザ光の干渉により透過光のない間隙部を
生じさせたものとし、この画像パターンにおける両間隙
部の状態をもってコーティング層の偏肉の有無を検出で
き、よって線引き工程で光ファイバの泡の検出及びコー
ティング層の偏肉の検出を同時に行うことができる。
【0079】請求項10の発明では、上記光強度検出器
を太陽電池を有するものとしたことにより、光強度検出
器を容易に具体化できる。
を太陽電池を有するものとしたことにより、光強度検出
器を容易に具体化できる。
【0080】請求項11の発明では、上記レーザ光源と
該レーザ光源に対向する泡検出用スクリーンとを1組と
する少なくとも2つの組を、それぞれ光ファイバの長さ
方向にオフセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び
泡検出用スクリーンの対向方向を互いに異ならせて設け
た。また、請求項12の発明では、上記レーザ光源と該
レーザ光源に対向する光強度検出器とを1組とする少な
くとも2つの組を、それぞれ光ファイバの長さ方向にオ
フセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び光強度検
出器の対向方向を互いに異ならせて設けた。これら発明
によれば、光ファイバにその異なる複数の側方からそれ
ぞれレーザ光線を照射してその透過光を泡検出用スクリ
ーン又は光強度検出器に投射でき、光ファイバの全周の
泡の検出精度の向上を図ることができる。
該レーザ光源に対向する泡検出用スクリーンとを1組と
する少なくとも2つの組を、それぞれ光ファイバの長さ
方向にオフセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び
泡検出用スクリーンの対向方向を互いに異ならせて設け
た。また、請求項12の発明では、上記レーザ光源と該
レーザ光源に対向する光強度検出器とを1組とする少な
くとも2つの組を、それぞれ光ファイバの長さ方向にオ
フセットした位置にかつ各組のレーザ光源及び光強度検
出器の対向方向を互いに異ならせて設けた。これら発明
によれば、光ファイバにその異なる複数の側方からそれ
ぞれレーザ光線を照射してその透過光を泡検出用スクリ
ーン又は光強度検出器に投射でき、光ファイバの全周の
泡の検出精度の向上を図ることができる。
【0081】請求項13の発明によると、上記レーザ光
源はHe−Neレーザ光発生装置としたことにより、透
過光をスクリーン上に投射したときの透過光や散乱光に
よる画像を赤色のレーザ光線により容易に識別でき、透
過光による画像を撮像するときに有利である。
源はHe−Neレーザ光発生装置としたことにより、透
過光をスクリーン上に投射したときの透過光や散乱光に
よる画像を赤色のレーザ光線により容易に識別でき、透
過光による画像を撮像するときに有利である。
【図1】本発明の実施例1を概略的に示す斜視図であ
る。
る。
【図2】泡検出用スクリーンに投射された散乱光による
画像を示す概略図である。
画像を示す概略図である。
【図3】偏肉パターン検出用スクリーンに投射された透
過光による画像パターンを示す概略図である。
過光による画像パターンを示す概略図である。
【図4】光ファイバにおけるコーティング層の偏肉を検
出する原理を示す図である。
出する原理を示す図である。
【図5】光ファイバでの泡の位置とそれによる散乱光の
パターンとの関係を具体的に例示する図である。
パターンとの関係を具体的に例示する図である。
【図6】光ファイバでの泡の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例2を示す図1相当図である。
【図8】泡の有無による光強度検出器の出力特性の変化
を示す特性図である。
を示す特性図である。
1 光ファイバ 2 光ファイバ心線 3 コーティング層 4 泡 5 He−Neレーザ光発生装置(レーザ光源) 7,7′ 泡モニタ装置(泡検出手段) 8 泡検出用スクリーン 11 泡検出用CCDカメラ(撮像手段) 12 泡検出用信号処理装置 16 偏肉パターン検出用スクリーン 18 偏肉検出装置 19 偏肉パターン検出用CCDカメラ 24 光強度検出器 25 遮蔽部 26 光強度検出用信号処理装置 L1 レーザ光 L2 透過光 P 散乱光による画像 Q 画像パターン Q1 間隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長江 仲定 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 山口 俊一郎 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内
Claims (15)
- 【請求項1】 ファイバ心線にコーティング層を被覆し
てなる光ファイバの上記コーティング層、ないし心線と
コーティングとの界面に発生する泡を検出するようにし
た光ファイバの泡の検出装置であって、 上記光ファイバにその長さ方向と略直交する方向からレ
ーザ光を照射するレーザ光源と、 上記レーザ光源からのレーザ光が光ファイバを透過した
透過光を受け、該透過光内に含まれる泡による散乱光に
基づいて光ファイバ内の泡を検出する泡検出手段とを備
えたことを特徴とする光ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 泡検出手段は、光ファイバの透過光が投射される泡検出
用スクリーンと、 上記泡検出用スクリーンに投射された透過光による画像
を撮像する撮像手段とを備えてなることを特徴とする光
ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 撮像手段はCCDカメラであることを特徴とする光ファ
イバの泡の検出装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 光ファイバに照射されるレーザ光は、光ファイバと直交
する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光とさ
れ、 泡検出用スクリーンには、光ファイバに泡がないときの
上記レーザ光による透過光が当たる部分に該透過光を通
過させるスリットが設けられ、 撮像手段は、上記スリットを通過しない透過光による泡
検出用スクリーン上の画像を撮像するように構成されて
いることを特徴とする光ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 泡検出用スクリーンの背面側に配置され、泡検出用スク
リーンのスリットを通過した透過光が投射される偏肉パ
ターン検出用スクリーンと、 上記偏肉パターン検出用スクリーンに投射された透過光
による画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて光
ファイバの偏肉を検出する偏肉検出手段とを備えたこと
を特徴とする光ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 泡検出手段は、光ファイバの透過光の強度を検出する光
強度検出器を有しており、該光強度検出器により検出さ
れた光強度の分布に基づいて泡による散乱光を検出する
ように構成されていることを特徴とする光ファイバの泡
の検出装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 光ファイバに照射されるレーザ光は、光ファイバと直交
する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光とさ
れ、 光強度検出器には、光ファイバに泡がないときの上記レ
ーザ光による透過光が当たる部分に該透過光を通過させ
るスリットが設けられ、 泡検出手段は、上記スリットを通過しない透過光の光強
度検出器での光強度に基づいて泡による散乱光を検出す
るように構成されていることを特徴とする光ファイバの
泡の検出装置。 - 【請求項8】 請求項6記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 光ファイバに照射されるレーザ光は、光ファイバと直交
する方向の平面に沿って延びる所定幅のレーザ光とさ
れ、 光強度検出器には、光ファイバに泡がないときの上記レ
ーザ光による透過光が当たる部分に該透過光を遮蔽する
遮蔽部が設けられ、 泡検出手段は、上記遮蔽部以外の光強度検出器が受けた
透過光の強度に基づいて泡による散乱光を検出するもの
とされていることを特徴とする光ファイバの泡の検出装
置。 - 【請求項9】 請求項7記載の光ファイバの泡の検出装
置において、 光強度検出器の背面側に配置され、光強度検出器のスリ
ットを通過した透過光が投射される偏肉パターン検出用
スクリーンと、 上記偏肉パターン検出用スクリーンに投射された透過光
による画像パターンの中心位置からの偏位に基づいて光
ファイバの偏肉を検出する偏肉検出手段とを備えたこと
を特徴とする光ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項10】 請求項6、7、8又は9記載の光ファ
イバの泡の検出装置において、 光強度検出器は太陽電池を有するものであることを特徴
とする光ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項11】 請求項2、4又は5記載の光ファイバ
の泡の検出装置において、 レーザ光源と該レーザ光源に対向する泡検出用スクリー
ンとを1組とする少なくとも2つの組がそれぞれ光ファ
イバの長さ方向にオフセットした位置にかつ各組のレー
ザ光源及び泡検出用スクリーンの対向方向を互いに異な
らせて設けられていることを特徴とする光ファイバの泡
の検出装置。 - 【請求項12】 請求項7、8又は9記載の光ファイバ
の泡の検出装置において、 レーザ光源と該レーザ光源に対向する光強度検出器とを
1組とする少なくとも2つの組がそれぞれ光ファイバの
長さ方向にオフセットした位置にかつ各組のレーザ光源
及び光強度検出器の対向方向を互いに異ならせて設けら
れていることを特徴とする光ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項13】 請求項2、3、4、5又は9記載の光
ファイバの泡の検出装置において、 レーザ光源がHe−Neレーザ光発生装置であることを
特徴とする光ファイバの泡の検出装置。 - 【請求項14】 ファイバ心線にコーティング層を被覆
してなる光ファイバの上記コーティング層、ないし心線
とコーティングとの界面に発生する泡を検出する光ファ
イバの泡の検出方法であって、 上記光ファイバにその長さ方向と略直交する方向からレ
ーザ光を照射して、その光ファイバを透過した透過光を
泡検出用スクリーンに投射し、この泡検出用スクリーン
に投射された透過光内に含まれる泡による散乱光の画像
に基づいて光ファイバ内の泡を検出することを特徴とす
る光ファイバの泡の検出方法。 - 【請求項15】 ファイバ心線にコーティング層を被覆
してなる光ファイバの上記コーティング層、ないし心線
とコーティングとの界面に発生する泡を検出する光ファ
イバの泡の検出方法であって、 上記光ファイバにその長さ方向と略直交する方向からレ
ーザ光を照射して、その光ファイバを透過した透過光を
光強度検出器に投射し、この光強度検出器に投射された
透過光内に含まれる泡による散乱光の光強度に基づいて
光ファイバの泡を検出することを特徴とする光ファイバ
の泡の検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125137A JPH08319131A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 光ファイバの泡の検出装置及び検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125137A JPH08319131A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 光ファイバの泡の検出装置及び検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08319131A true JPH08319131A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14902785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7125137A Pending JPH08319131A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 光ファイバの泡の検出装置及び検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08319131A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9770860B2 (en) | 2015-07-20 | 2017-09-26 | International Business Machines Corporation | Method to detect and remove gas bubbles from molten substrate to prevent hollow fiber formation |
US9863875B1 (en) | 2016-10-19 | 2018-01-09 | International Business Machines Corporation | In-situ detection of hollow glass fiber formation |
CN115279433A (zh) * | 2020-03-11 | 2022-11-01 | 泰尔茂株式会社 | 检测装置及输液泵 |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP7125137A patent/JPH08319131A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9770860B2 (en) | 2015-07-20 | 2017-09-26 | International Business Machines Corporation | Method to detect and remove gas bubbles from molten substrate to prevent hollow fiber formation |
US10081125B2 (en) | 2015-07-20 | 2018-09-25 | International Business Machines Corporation | Method to detect and remove gas bubbles from molten substrate to prevent hollow fiber formation |
US9863875B1 (en) | 2016-10-19 | 2018-01-09 | International Business Machines Corporation | In-situ detection of hollow glass fiber formation |
US10578551B2 (en) | 2016-10-19 | 2020-03-03 | International Business Machines Corporation | In-situ detection of hollow glass fiber formation |
US10684220B2 (en) | 2016-10-19 | 2020-06-16 | International Business Machines Corporation | In-situ detection of glass fiber defects |
CN115279433A (zh) * | 2020-03-11 | 2022-11-01 | 泰尔茂株式会社 | 检测装置及输液泵 |
CN115279433B (zh) * | 2020-03-11 | 2024-02-27 | 泰尔茂株式会社 | 检测装置及输液泵 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041214 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050105 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050510 |