JPH08318604A - 水の包装用の熱可塑性多層フィルム - Google Patents
水の包装用の熱可塑性多層フィルムInfo
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- JPH08318604A JPH08318604A JP23848795A JP23848795A JPH08318604A JP H08318604 A JPH08318604 A JP H08318604A JP 23848795 A JP23848795 A JP 23848795A JP 23848795 A JP23848795 A JP 23848795A JP H08318604 A JPH08318604 A JP H08318604A
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Abstract
効かつ効率的に充填するためのバッグまたはポーチの製
造に特に適した、ガスバリヤー性多層フィルムを提供す
る。 【解決手段】 少なくともガスバリヤー層とヒートシー
ル可能な内部表面層とを備える、水の包装用に適した熱
可塑性多層フィルムであって、前記ヒートシール可能な
層が基本的に、単一サイト触媒を用いて製造される、エ
チレンと4〜18個の炭素原子を有するα−オレフィン
との均質コポリマーからなることを特徴とする、多層フ
ィルム。
Description
ィルムに関し、詳細には水の包装に適したガスバリヤー
性多層フィルムに関する。
ック瓶あるいはレンガ形など異なる形状のプラスチック
容器、あるいは円筒形、円錐形、双円錐形、角柱の容器
など、硬質容器に詰められている。硬質プラスチック容
器の場合、最も広く使用されている樹脂はポリ塩化ビニ
ルであり、より好ましくはポリエステル、たとえばポリ
エチレンテレフタレート(PET)である。
は、水の包装という特定用途に必要な高い透明性および
光沢と優れた機械的強度とを有する。また良好なガスバ
リヤー特性を有するものもある。
行で一般に容認されている数ヶ月の貯蔵期間(通常は8
〜12ヶ月)中に包装された水の味(匂いと風味)が少
なからず変化する。言い換えれば、この種の樹脂を使用
する場合の通常の貯蔵中の容器から製品への汚染の移行
は、かろうじて容認できる程度のものと見なすことがで
きる。ここでは、「汚染(taint)」とは、この分
野で広く受け入れられている語法に従って「外部から食
物に付与される不快な匂いまたは風味」と定義する。実
際に水は、汚染の影響を最も受けやすい食品であること
が知られている。というのは、水の汚染物はたとえばp
pm(10-6)、さらにはppb(10-9)の極端な低
濃度でも人間の感覚で感知できるからである。また汚染
の発生は、実際に包装材料の選択を限定する最大の因子
である。
送のために大きな容積を要し、かつ空になった水の容器
など廃棄処分される容器の貯蔵と運搬のためにも大きな
容積を要するいう重大な一般的欠点を有する。この問題
は、大量の包装した水をごく短期間に運搬し配送しなけ
ればならない緊急の事態には特に痛感される。熱可塑性
材料の可撓性バッグやポーチなどの可撓性容器は、パッ
ケージ間に空間をほとんど残さずに重ねることができる
ので、こうした問題が明らかに軽減される。さらに、同
量の水を包装する場合、可撓性容器では硬質容器より必
要なプラスチック原料の量がずっと少なくてすみ、した
がって処分すべきプラスチック廃棄物の量もずっと少な
くなる。
からなる水のパッケージが最近市販されたが、その後中
止になった。その5層の対称構造は、エチレン−ビニル
アルコールコポリマーのガスバリヤー層と、2つの改質
ポリオレフィンの結合層と、耐酷使性層と、LDPE
(密度が約0.915〜0.925g/ccの範囲の高
度に分岐したエチレンホモポリマー)のヒートシール可
能な接触層を含んでいた。
により、包装後まもなく詰めた水に望ましくない汚染が
発生することが、我々の社内で実施したパネラーによる
一連の分析感能検査で立証された。
℃未満のヒートシール開始温度を有するVLDPE(す
なわち、通常のチーグラー・ナッタ法で得られる、密度
が0.915g/cm3 以下の直線状エチレン−α−オ
レフィンコポリマー)を使用して、液体を含む流動物質
の包装用ポーチを製造する方法を記載している。この特
定のVLDPEの使用は、ヒートシール特性の向上を目
指したものにすぎず、したがって漏れを防止するが、汚
染の問題については全く言及されていない。
いタイプのエチレンコポリマーが導入された。これを紹
介した雑誌論文としては、“Exxon cites 'Breakthroug
h'in olefin polymerisation”、Modern Plastics ,1
991年7月,p.61および“Polyolefins gain hig
her performance from new catalyst technologies”、
Modern Plastics ,1991年10月,p.29、およ
びPlastics Technology ,1991年11月,p.15
が挙げられる。
ン触媒」を使って製造されたもので、従来のチーグラー
・ナッタ重合触媒を使って得られる既知の直線状ポリエ
チレンとは、鎖長の均一性、平均コモノマー含有量、お
よび鎖に沿ったコモノマーの取込みの点で本質的に異な
る。上記した新規樹脂は、チーグラー・ナッタポリマー
と違って、分子量分布(MWD)と組成分布(CD)が
狭いことを特徴とする。
助触媒、たとえば塩化チタンまたは塩化マグネシウムと
トリアルキルアルミニウムの複合体で活性化された金属
ハライドから構成されるのに対して、メタロセン結合
は、ハフニウム、チタン、バナジウム、ジルコニウムな
どの金属に結合された1個または複数のシクロペンタジ
ニエル配位子を含む有機金属化合物であり、通常はたと
えばメチルアルモキサンオリゴマーなどの助触媒も存在
する。この触媒の特徴は、各触媒位置が立体的および電
子的に同等である点にあり、その結果として触媒系の単
一の(singular)活性と選択性が得られる。こ
のため、メタロセン触媒は、その均質性のためにしばし
ば「単一サイト」と呼ばれ、それから製造されたポリマ
ーやコポリマーはしばしばその製造業者によって単一サ
イト樹脂と呼ばれている。
触媒技術の研究を続けてきた。以下に、この分析の特許
文献について網羅的ではなく代表的に簡単に論ずる。
移金属と複合体化したモノシクロベンタジエニルシラン
を用いた単一サイト・エチレン−α−オレフィンコポリ
マーの調製を開示している。
メタロセン触媒を用いた、分子量分布の狭いエチレンコ
ポリマーの製造を開示している。
メタロセン触媒を用いた、エチレンと1−プロペン、1
−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンのコポリマーの
製造を開示している。
メタロセン触媒を用いた、単一サイト・エチレンコポリ
マーの製造を開示している。
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロライドを用いた、特定の多分散性と密度を有する
高分子量ポリエチレンの製造を開示している。
びUS−A−5057475号は、独特のシリコン・ブ
リッジを有するモノシクロペンタジエニル触媒の使用を
開示している。
チレンコポリマーの調製のためのビス(シクロペンタジ
エニル)エトキシジルコニウムクロライドの使用を開示
している。
ブテンコポリマーの調製のためのビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロライドの使用を開示してい
る。
ールした物品およびフィルムにおける組成分布幅指数が
少なくとも50%の単一サイト・インターポリマーの使
用を開示している。
技術によって得られる、エチレンと少なくとも10個の
炭素原子を有する直線状α−オレフィンとの高分子量直
線状コポリマーを開示している。
S−A−5272236号およびUS−A−52782
72号は、高いせん断感度を、したがってより秀れた加
工性を特徴とする、長鎖の分岐した単一サイト・エチレ
ン・α−オレフィン・コポリマーを開示している。
ポリマーは現在、Dow(Affinityブランド)
とExxon(商標ExactTM)から市販されてい
る。
れた物理的特性の例として、より秀れた光学特性、改善
された耐衝撃性、および制御可能な融解特性が挙げられ
る("New plastic resins search for their niche", P
ackaging, 1994年3 月, p.25-26 )。単一サイト・コポ
リマーでは、低分子量の「テール」と高分子量の「テー
ル」が大幅に減少することも知られている。高分子量の
エチレン・リッチな部分が存在しないため、光学特性が
改善され、低分子量分画が減少したため、「抽出可能成
分」すなわちペンタンやヘキサンなどの非極性溶媒に可
溶な短いポリマー鎖が減少する。
した水の味を長期間変化なしに保ちながら、貯蔵に要す
る空間と処分すべきプラスチック材料の量を減少させる
ことのできる、熱可塑性多層フィルムからできた可撓性
容器、たとえばバッグやポーチに水を貯蔵する便利で効
果的な方法を提供することである。
の包装に適した熱可塑性多層フィルムは、少なくともガ
スバリヤー層と、包装した水と接触する層になるヒート
シール可能な内部表面層とを備え、前記ヒートシール可
能な内部表面層が、基本的に単一サイト触媒を用いて製
造される(single-site catalyzed )、エチレンと炭素
原子4〜18個を有するα−オレフィンとの均質なコポ
リマーからなることを特徴とする。
器に水を充填する方法は、可撓性容器が、少なくともガ
スバリヤー層と、包装した水と接触する層になるヒート
シール可能な内部表面層とを備え、前記ヒートシール可
能な内部表面層が、基本的に単一サイト触媒を用いて製
造される、エチレンと炭素原子4〜18個を有するα−
オレフィンとの均質なコポリマーからなる多層フィルム
から作られることを特徴とする。
れる可撓性容器、たとえばバッグまたはポーチが、前記
で定義した多層フィルムから作られる。
は、厚さが250μまで、通常は約50〜150μ、好
ましくは約75〜130μの熱可塑性材料の可撓性で平
らなまたは筒状の平坦化したシートを指すものとする。
本明細書では、この語は、通常「積層体」と呼ばれてい
る構造をも含むものとする。
の語は、奇数個の層を有する多層フィルムの内部層を指
す。対称形のパリンドローム状フィルムの場合は、コア
層の両側に同数の層がある。
の語は、多層フィルムの表面を形成する層を意味する。
は、一般にホモポリマー、たとえばブロックコポリマ
ー、グラフトコポリマー、ランダムコポリマー、交互コ
ポリマーなどのコポリマー、ならびにそれらの混合物や
改質物を含むが、それだけに限定されるものではない。
種以上のコモノマーのポリマーを意味するものとする。
したがって、本明細書では一般にエチレン−α−オレフ
ィンコポリマーについて論ずるが、この語は、エチレン
と1種または複数のα−オレフィン、またはエチレンと
α−オレフィンと別種のコモノマーとのコポリマーを包
含するものとする。
は、一般に、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー
およびこれらの比較的単純なポリオレフィンの混合物お
よび改質物を含むが、それだけには限定されず、他のコ
モノマーも含むことができるがその場合は、オレフィン
単位の方が他のコモノマーに比べて大量に存在する、比
較的単純な(C2 −C12)オレフィンの重合または共重
合によって得られる熱可塑性ポリマーを指す。具体的に
は、ポリエチレンやポリプロピレンなどのホモポリマ
ー、プロピレンコポリマー、エチレン−α−オレフィン
コポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレ
ン−アクリレートまたはエチレン−メタクリレートコポ
リマーが含まれる。
エチレン分子の重合によって得られる樹脂類を指す。触
媒と重合方法を変えることにより、密度、メルト・イン
デックス、結晶度、分岐度、分子量分布などの特性を広
い範囲にわたって変えることができる。密度が約0.9
25g/cc以下のポリエチレンを低密度ポリエチレン
(LDPE)と呼び、密度が約0.926〜0.940
g/ccのものを中密度ポリエチレン(MDPE)と呼
び、密度が約0.941〜0.965g/ccおよびそ
れ以上のものを高密度ポリエチレン(HDPE)と呼
ぶ。
よるプロピレン単位の単独重合によって得られる熱可塑
性樹脂を指す。
レンとエチレンまたは1−ブテンあるいはその両者との
コポリマーで、プロピレン単位がエチレン単位またはブ
テン単位あるいはその両方より大量に存在するものを指
す。
の語は、好ましくは、エチレンと1−ブテン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンとのコ
ポリマーまたはターポリマーからなる群から選択した、
エチレンと1種または複数の(C4 −C18)−α−オレ
フィンとのコポリマーを指す。エチレン−α−オレフィ
ンコポリマーは、チーグラー・ナッタ触媒またはメタロ
セン単一サイト(ジェオメトリ拘束)触媒を用いて調製
できる。チーグラー・ナッタ触媒を用いて調製した不均
質エチレン−α−オレフィンコポリマーは一般に、密度
が通常は約0.915〜0.925g/ccの直線状低
密度ポリエチレン(LLDPE)、密度が通常は約0.
926〜0.941g/ccの直線状中密度ポリエチレ
ン(LMDPE)、および密度が0.915g/cc未
満の超低密度ポリエチレン(VLDPE)に分類され
る。
ポリマー」(EVA)の語は、エチレンモノマーと酢酸
ビニルモノマーから形成されたコポリマーを指す。この
場合、コポリマー中のエチレン由来単位は大量に存在
し、コポリマー中の酢酸ビニル由来単位は少量しか存在
しない。
コポリマー」または「エチレン−メタクリレートコポリ
マー」の語は、エチレンと、式CH2 =C(R)−CO
−OXのアクリレートモノマーまたはメタクリレートモ
ノマーとの共重合によって得られる生成物を指す。上式
で、Rは水素またはメチル基、Xは水素、(C1 −
C4 )アルキル、または好ましくはNa+ 、Zn++のう
ちから選択した金属イオンである。この場合、エチレン
単位の方がアクリレート単位またはメタクリレート単位
よりも大量に存在する。
る高分子量のポリマーを意味し、具体的には脂肪族また
は芳香族で結晶状または無定形の合成ポリアミドを指
す。合成ポリアミドの例としては各種ナイロンがある。
またはスチレン誘導体、たとえばジビニルベンゼン、ビ
ニルトルエン、α−メチルスチレンの重合によって、あ
るいは前記モノマーと他のビニルコモノマー、たとえば
ブタジエン、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、無
水マレイン酸および類似のコモノマーとの共重合によっ
て得られるポリマー、ならびにゴムで改質したポリスチ
レン(耐衝撃性ポリスチレン)およびそれらの混合物を
指す。
二軸配向熱硬化ポリエチレンテレフタレートを指す。
ヒートシール可能な内部表面層とを備える、水の包装用
に適した熱可塑性多層フィルムに関する。前記多層フィ
ルムは、前記ヒートシール可能な層が実質的に、単一サ
イト触媒を用いて製造される、エチレンと炭素原子を4
〜18個有するα−オレフィンとの均質コポリマーから
なることを特徴とする。
いて、多層フィルムは、ガスバリヤー層1と、ヒートシ
ール可能な内部表面層2とを含む。酷使に耐える外部表
面層3と、ガスバリヤー層と表面層の間に挿入された2
つの結合層4および4’が存在することが好ましい。所
望する場合、それ以外の層を設けることもできる。
過させない塩素非含有有機ポリマー、すなわち実質的に
塩素を含まず、その酸素透過度が(25μ厚のフィルム
でテストして)25℃、相対湿度(R.H.)0%で約
150cc/m2 ・day・bar未満(ASTM D
−3985)である有機ポリマー材料からなることが好
ましい。このガスバリヤー層は、透過度の測定を25
℃、相対湿度0%で行った場合、酸素ガスに対する透過
度が100cc/m2 ・day・bar未満、より好ま
しくは30cc/m2 ・day・bar未満である。酸
素ガスを実質上透過させないことに加えて、本発明によ
るフィルムのガスバリヤー層は、二酸化炭素、窒素ガ
ス、硫化水素ガスならびにその他のガスや匂いに対する
ガスバリヤー性をも有する。この酸素バリアー層の目的
は、実際には、匂いや芳香が外界から包装材料を経て充
填した水に移るのを避けることである。
限定的な例としては、エチレン−ビニルアルコールコポ
リマー(EVOH)やポリビニルアルコール(PVO
H)などのビニルアルコール含有ポリマー、ポリアクリ
ロニトリル、ナイロン、二軸配向PETおよび類似のポ
リマー単独のものまたは相互にあるいは他のポリマーと
混合したものがある。塩素非含有有機ポリマーはエチレ
ン−ビニルアルコールコポリマーとすることが好まし
く、ガスバリヤー層はEVOH単独、あるいは任意でポ
リアミドと混合したものからなることが好ましい。
過させない塩素含有ポリマーからなるものでもよい。こ
うしたポリマーの例としては、塩化ビニリデンコポリマ
ー(PVDC)がある。この場合、ポリマーのうちの過
半量は塩化ビニリデンを含み、少量は、塩化ビニル、ア
クリロニトリル、アルキルアクリレートコモノマーなど
の1種または複数の塩化ビニリデンと共重合可能な不飽
和モノマーを含む。
上、単一サイト触媒を用いて製造される、エチレンと炭
素原子4〜18個を有するα−オレフィンとの密度が約
0.88〜0.935g/cc、好ましくは約0.90
〜0.920g/ccである均質コポリマー、またはこ
うした単一サイトポリマーの混合物からなる。α−オレ
フィンは、4〜8個の炭素原子を有することが好まし
く、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
テン、1−オクテンのうちから選択したものであること
がさらに好ましい。
例としては、Exxon社のExact3006(エチ
レン−ブテン−ヘキセンターポリマー、密度0.910
g/cc、M.F.I.1.2g/10’)、Exac
t3016(エチレン−ブテン−ヘキセンターポリマ
ー、密度0.910g/cc、M.F.I.4.5g/
10’)、Exact3033(エチレン−ブテン−ヘ
キセンターポリマー、密度0.900g/cc、M.
F.I.1.2g/10’)、Exact3034(エ
チレン−ブテン−ヘキセンターポリマー、密度0.90
0g/cc、M.F.I.3.5g/10’)、Exa
ct3028(エチレン−ブテンコポリマー、密度0.
900g/cc、M.F.I.1.2g/10’)、E
xact3026(エチレン−ブテンコポリマー、密度
0.905g/cc、M.F.I.2.25g/1
0’)、Exact3024(エチレン−ブテンコポリ
マー、密度0.905g/cc、M.F.I.4.5g
/10’)、Exact3001(エチレン−ブテンコ
ポリマー、密度0.910g/cc、M.F.I.4.
5g/10’)、Exact3025(エチレン−ブテ
ンコポリマー、密度0.910g/cc、M.F.I.
1.2g/10’)、Exact3027(エチレン−
ブテンコポリマー、密度0.900g/cc、M.F.
I.3.5g/10’)、Exact4011(エチレ
ン−ブテンコポリマー、密度0.888g/cc、M.
F.I.2.2g/10’)、Exact2010(エ
チレン−ヘキセンコポリマー、密度0.920g/c
c、M.F.I.1.5g/10’)、Exact20
09(エチレン−ヘキセンコポリマー、密度0.922
g/cc、M.F.I.3.0g/10’)、Dow
Affinity PL1840(エチレン−オクテン
コポリマー、密度0.908g/cc、M.F.I.
1.0g/10’)、Dow Affinity PL
1880(エチレン−オクテンコポリマー、密度0.9
02g/cc、M.F.I.1.0g/10’)、Do
w Affinity FW1650(エチレン−オク
テンコポリマー、密度0.902g/cc、M.F.
I.3.0g/10’)、Dow Affinity
FM1570(エチレン−オクテンコポリマー、密度
0.915g/cc、M.F.I.1.0g/1
0’)、Dow Affinity SM1250(エ
チレン−オクテンコポリマー、密度0.885g/c
c、M.F.I.3.0g/10’)、Dow Aff
inity PL1845(エチレン−オクテンコポリ
マー、密度0.910g/cc、M.F.I.3,5g
/10’)、Dow Affinity PF1140
(エチレン−オクテンコポリマー、密度0.895g/
cc、M.F.I.1.6g/10’)、Dow Af
finity HF1030(エチレン−オクテンコポ
リマー、密度0.935g/cc、M.F.I.2.5
g/10’)がある。これらの製品はすべて上記のブラ
ンド名で実際に市販されている。
存在することができる。たとえば耐酷使性外部表面層3
が一般に存在する。ガスバリヤー層がビニルアルコール
含有ポリマーを含むときは特に、この耐酷使性外部表面
層が存在しなければならない。耐酷使性外部表面層3
は、存在する場合、ポリプロピレン、ポリエチレン、直
線状ポリエチレン、単一サイト・直鎖状ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニルコポリマーなどのポリオレフィン
単独でまたは相互にもしくは他のポリマーと混合したも
のから構成されることが好ましい。あるいは、各種のナ
イロンなどのポリアミドやポリスチレンから構成したも
のでもよい。
層または接着層4および4’が存在することもできる。
この結合層ないし接着層は、ガスバリヤー層と表面層を
構成する選択された材料が本質的に相溶性でなく、した
がって共押出し後に互いに接着できないとき、これらの
層を接着させる働きをする。本発明による多層フィルム
中に結合層が存在する場合、結合層は、ガスバリヤー層
のガスバリヤー特性あるいは表面層の機械的・物理的特
性に実質上影響を与えずに多層バリア構造に一体性を付
与する材料からなる。結合層の非限定的な例として、酸
無水物や酸改質ポリオレフィンなどの官能化ポリオレフ
ィンがある。
善するため、他の様々な層が存在することがある。これ
らの追加層は一般に、ポリオレフィン(典型的にはエチ
レン−酢酸ビニルコポリマーおよびポリエチレン)とポ
リアミド(脂肪酸または芳香酸ポリアミド)を含む。
としても、外部表面層、ガスバリヤー層、任意の結合層
または他の任意の追加層は静電防止剤、顔料、可塑剤、
紫外線吸収剤などの添加剤をも含むことができる。
配合すべきではなく、実質的に供給業者から供給された
状態で押出し工程で使用すべきである。
層の厚さは一般にそのガスバリヤー特性に依存し、その
特性に基づいて、25℃、相対湿度0%で測定した多層
フィルム全体の酸素透過度が100cc/m2 ・day
・bar未満、好ましくは50cc/m2 ・day・b
ar未満、さらに好ましくは25cc/m2 ・day・
bar未満となるように決定する。
4〜16μ、さらに好ましくは5〜12μのガスバリヤ
ー層を使用する。
一般に5μ以上、好ましくは10μ以上、さらに好まし
くは15μ以上である。
厚さは重要ではなく、数ミクロンの薄い層が適切なこと
もある。いずれにせよビニルアルコール含有ポリマーな
ど水分に敏感なポリマーをガスバリヤー層として使用す
る場合は、このガスバリヤー層の両側に、適切な水分バ
リアーをもたらす十分な厚さの1種または複数の非親水
性ポリマーが存在することが必要である。図1に示した
好ましい5層構造では、結合層は厚さわずか数ミクロン
(たとえば4〜8μ)であり、表面層はそれぞれ厚さ約
25〜45μである。
知の方法によって製造できる。たとえば、共押出しフィ
ードブロックとダイのアセンブリ(平形または環状)か
ら共押出しして、既にフィルムがダイから出るとき溶解
状態で複数の層が互いに接着した、所望の厚さのフィル
ムを得ることができる。ダイから出たフィルムは急冷さ
せることができ、また環状ダイの場合は、フィルム厚を
減らすために「ホット・ブロー」させ、次いで急冷させ
ることができる。
押出しまたは共押出しによって得られた1つまたは複数
の層からなる基体を1種または複数の溶融ポリマーがダ
イから出るとき、そのポリマーと接触させることによっ
て前記構造を形成することもできる。
造方法は、前述のようにして製造した2つ以上の単層フ
ィルムまたは多層フィルムを、一般に「積層」と呼ばれ
る方法によって、接着剤を用いてあるいは熱と圧力を加
えて組み合せる方法を含むものである。
ロナ放電、プラズマ、火炎、紫外線および高エネルギー
電子処理を含むがそれだけには限定されないエネルギー
照射処理にかけることができる。高エネルギー電子によ
る照射は、通常は、ポリオレフィン含有層中に架橋結合
を形成するために行う。適切な放射線量は、20MRa
dまで、通常は2〜12MRadである。
換は、当技術分野では通常のものであり、一重巻きまた
は二重巻きの平面フィルムまたは管状フィルムの形のフ
ィルムを一連の切断段階とヒートシール段階で処理し
て、フィルムのヒートシール可能な層をそれ自体にヒー
トシールさせることにより実施することができる。しか
し、水包装用可撓性容器の製造には、本発明によるフィ
ルムをFFS(Form−Fill−Seal)機で直接ポーチに変
換することが好ましい。使用できる縦型および横型のF
FS機が、Onpack、Prepac、Waterl
ineその他の装置製造業者によって現在製造されてい
る。一般に、「成形」段階の前に、平面フィルムを過酸
化水素液中または紫外線ランプの下を通して殺菌する。
次に、必要なら無菌エアージェットによつて乾燥し、い
くつかのシール段階によって、オーバラップシーリング
または内側同士のシーリングにより、ポーチ、通常はピ
ロウポーチまたは自立形のガセットポーチに成形し、水
を充填し、最後にシールする。衛生上の理由から、この
工程全体は無菌状態で無菌環境中で実施する。本発明に
よるフィルムを使って製造できる可撓性容器は、一般に
容積が最高2lまで、好ましくは1lまでである。
層フィルムは、水の包装に特に適している。
よるフィルムから作成したポーチに充填した水の比較感
応評価をパネリストによって実施した。より具体的に
は、評価したサンプルは、エチレン−ビニルアルコール
コポリマーのガスバリヤー層と、改質ポリマーの2つの
結合層と、(a)内部表面層は単一サイト・エチレン−
α−オレフィンコポリマーからなり、外部表面層はLL
DPEからなる(本発明によるフィルム)、あるいは
(b)内部表面層も外部表面層もLDPEからなる(市
販構造)、あるいは(c)内部表面も外部表面層もLL
DPEからなる(比較用フィルム)2つの表面層とを備
える5層構造であった。これらのテストで得られた結果
は、本発明による多層フィルムから得られた容器では、
長期間の貯蔵後あるいは酷使条件(たとえば高温)での
貯蔵後でも、ほとんど汚染が感知されなかったのに対し
て、市販の可撓性容器または比較用フィルムに充填した
水の汚染は短期間の貯蔵後でも許容できないと判断され
た。この結果は驚くべきものであり、低含有量の「抽出
可能成分」を含む単一サイト・コポリマーで知られてい
る特性に基づいて予想できるものではなかった。水は、
ミルクやその他の液状食品を含む大部分の食品とは異な
り、明らかに親脂性ではなく、低分子量のポリエチレン
鎖を溶解して「抽出」することは予想できないからであ
る。
は、様々なポリマーの製造に使用される様々な触媒系
に、したがってポリマー樹脂中に存在する様々な微量汚
染物質に関係付けることができるかもしれない。
ともガスバリヤー層とヒートシール可能な内部表面層と
を備え、前記ヒートシール可能層が実質的に、単一サイ
ト触媒を用いて製造される、エチレンと4〜18個の炭
素原子を有するα−オレフィンとの均質コポリマーから
なる、多層フィルムから作成した水の包装用の可撓性熱
可塑性容器である。
する。ただし、本発明はそれらの実施例に限定されるも
のではない。実施例においては、別に指定しない限り、
「%」は重量%とする。
内部層を、下記の標準構造と一緒に共押出しすることに
より、ホット・ブロー法または管状注型法により、下記
の5層構造体を調製する。
ール可能な内部層を下記の実施例で列挙する標準構造体
と一緒に共押出しすることにより、ホット・ブロー法で
以下の5層構造体を調製する。
06単一サイト・ターポリマー(35μ)を使用し、こ
れを下記の樹脂と共押出しすることにより、平面深型共
押出しによって下記の構造体を得る。
9)の結合層 5μ EVOH(Kuraray社のEVAL EPE105
A)のガスバリヤー層10μ ポリアミド(BASF社のUltramid KR−4
407F)の中間層12μ 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 5μ LDPE(Dow 300R)の耐酷使性外部表面層
40μ (実施例9) 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 5μ ポリアミド(BASF社のUltramid KR−4
407F)の中間層12μ EVOH(Kuraray社のEVAL EPE105
A)のガスバリヤー層10μ ポリアミド(BASF社のUltramid KR−4
407F)の中間層12μ 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 5μ LDPE(Dow 300R)の耐酷使性外部表面層
40μ (実施例10) 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 5μ EVOH(Kuraray社のEVAL EPE105
A)のガスバリヤー層10μ ポリアミド(BASF社のUltramid KR−4
407F)の中間層12μ 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 5μ LDPE(Dow 300R)の中間層 15μ 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 5μ ポリアミド(BASF社のUltramid KR−4
407F)の耐酷使性外部表面層 10μ (実施例11) 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 8μ EVOH(Kuraray社のEVAL EPE105
A)のガスバリヤー層10μ 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 8μ 高エチレン含有のエチレン−プロピンコポリマー(Hi
mont社 のHifax 7029)の耐酷使性外部
表面層 20μ (実施例12) 改質LLDPE(Dupont社のBynel E40
9)の結合層 12μ コポリアミド(EMS社のGrilon CR9)のガ
スバリヤー層 30μ比較例13 水包装用の市販のポーチに使用されているフィルムの分
析により、ここに使用されている多層構造体は次のよう
なものであることがわかった。
別により特性の測定を行った。さらに具体的には、サン
プルが既知の標準と同じであるかそれとも異なるかを示
すことだけを目標とし、信頼性が高く統計分析の可能な
結果を与える、多数サンプル差分テストを採用した。
施した小グループのパネリストを採用する。各パネリス
トに、いくつかの一般に6〜7個のサンプルを同一のガ
ラスに入れて一列に並べて配り、その1つは既知標準で
あることを明示する。未知のものの中には既知標準と同
一の隠れた対照が入っているものもある。パネリストは
番号を付けた各サンプルを標準と比べ、既知標準と未知
の試験サンプルの差の度合に応じて異なる点数を付け
る。この差の評価方式では、10は違いなし、8は非常
に僅かな違い、6は僅かな違い、4ははっきりした違
い、2は大きな違い、0は極めて大きな違いを示す。次
に各サンプルごとにすべてのパネリストの平均点数を計
算する。ただし、隠れた標準に間違った評価を下したパ
ネリストの結果は除外する。
8日間38℃に保ち、別の一群のテストでは、最高8ヶ
月室温に保った。これらのテストで使用するため、フィ
ルムを400mlのポーチに変換し、全く同じ供給源か
らの水を充填してシールした。
は非常に高い点数を得た。
作成した可撓性容器に38℃で貯蔵した水は、28日間
貯蔵後に平均点9.4を得たが、比較例6、7、および
13のフィルムから作成した容器に貯蔵した水はそれぞ
れ28日間貯蔵後に7.2および8.2の平均点を得
た。
℃で試験した後にテストしたが、それぞれ1.2と3.
4の点が得られた。
本発明によるフィルムでも、非常に良い結果が得られ
る。
面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 少なくともガスバリヤー層とヒートシー
ル可能な内部表面層とを備える、水の包装用に適した熱
可塑性多層フィルムであって、前記ヒートシール可能な
層が基本的に、単一サイト触媒を用いて製造される、エ
チレンと4〜18個の炭素原子を有するα−オレフィン
との均質コポリマーからなることを特徴とする、多層フ
ィルム。 - 【請求項2】 単一サイト触媒を用いて製造されるエチ
レンとα−オレフィンとの均質ポリマーの密度が約0.
88〜0.935g/ccであることを特徴とする、請
求項1に記載の多層フィルム。 - 【請求項3】 単一サイト触媒を用いて製造されるエチ
レンとα−オレフィンとの均質ポリマーの密度が0.9
0〜0.920g/ccであることを特徴とする、請求
項2に記載の多層フィルム。 - 【請求項4】 α−オレフィンが4〜8個の炭素原子を
有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一
項に記載の多層フィルム。 - 【請求項5】 α−オレフィンが、1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンのう
ちから選択されることを特徴とする、請求項4に記載の
多層フィルム。 - 【請求項6】 コアのガスバリヤー層が、酸素ガスを実
質上透過させない塩素非含有有機ポリマーからなること
を特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の
多層フィルム。 - 【請求項7】 塩素非含有有機ポリマーがEVOHを含
むことを特徴とする、請求項6に記載の多層フィルム。 - 【請求項8】 さらに、耐酷使性の外部表面層と、ガス
バリヤー層と表面層の間に位置する2つの結合層とを備
えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項
に記載の多層フィルム。 - 【請求項9】 可撓性熱可塑性容器に水を充填し、それ
をシールすることを含む水を包装する方法であって、可
撓性熱可塑性容器が請求項1から8のいずれか一項に記
載の多層フィルムから得られることを特徴とする方法。 - 【請求項10】 水の包装用の可撓性熱可塑性容器であ
って、請求項1から8のいずれか一項に記載の多層フィ
ルムからなることを特徴とする容器。 - 【請求項11】 最大2リットルまでの容積を有するこ
とを特徴とする、請求項10に記載の容器。 - 【請求項12】 自立型ポーチの形であることを特徴と
する、請求項10または11に記載の容器。 - 【請求項13】 水を充填した気密的にシールした可撓
性熱可塑性容器であって、請求項1から8のいずれか一
項に記載の多層フィルムからなることを特徴とする容
器。
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EP94114584 | 1994-09-16 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013176017A1 (ja) * | 2012-05-22 | 2013-11-28 | 住友ベークライト株式会社 | 積層フィルム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 1995-09-14 AU AU30666/95A patent/AU698765B2/en not_active Ceased
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- 1995-09-18 JP JP23848795A patent/JPH08318604A/ja active Pending
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AU698765B2 (en) | 1998-11-05 |
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NZ280007A (en) | 1996-10-28 |
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