JPH08317548A - 高圧直流送電設備の2極式変換所用保護装置 - Google Patents

高圧直流送電設備の2極式変換所用保護装置

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JPH08317548A
JPH08317548A JP8084332A JP8433296A JPH08317548A JP H08317548 A JPH08317548 A JP H08317548A JP 8084332 A JP8084332 A JP 8084332A JP 8433296 A JP8433296 A JP 8433296A JP H08317548 A JPH08317548 A JP H08317548A
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ハグマン イングバル
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/26Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured
    • H02H7/268Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured for dc systems
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/36Arrangements for transfer of electric power between ac networks via a high-tension dc link
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/60Arrangements for transfer of electric power between AC networks or generators via a high voltage DC link [HVCD]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧直流送電設備用2極式変換所の保護装置
を提供する。 【解決手段】 本保護装置には、変換所の2つの電極部
分の各1つ(たとえば、P1)に対する電極保護手段
(たとえば、P1S1、P1S2)と変換所の2電極部
分(BIP)に対する2電極保護手段(P1BIPS
1、P1BIPS2、P2BIPS1、P2BIPS
2)がある。2電極保護手段には、相互に独立な2つの
部分(それぞれP1BIPS1、P1BIPS2とP2
BIPS1、P2BIPS2)がある。2電極保護手段
の2つの部分のそれぞれは、変換所の2つの電極の1つ
に割当られている。2電極保護手段の部分(たとえば、
P1BIPS1、P1BIPS2)は、その電極部分
(P1)の動作に影響を及ぼすだけで、他の電極部分
(P2)の動作に影響を及ぼさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧直流送電設備
の2極式(双極式)変換所における保護装置に関してお
り、本設備は、変換所の直流側の主回路には、この変換
所の2つの電極の各1つに対する1つの電極部分(pole
part)である2つの独立した電極部分と、両電極に共通
な1つの部分である2電極部分(bipole part)とがあ
り、変換所は、変換所の動作量(operating quantitie
s)に対応して保護装置に供給される測定値信号を出力
する測定手段を備え、保護装置は、前記測定値信号に依
存しかつ所定のアルゴリズムに従って、変換所の運転に
影響を与えることにより、固定障害(parmanent fault
s)を回避する対策を選択的にとるようになっており、
保護装置は、各電極部分に1つの電極保護手段を、2電
極部分に1つの2電極保護手段を備えており、2電極保
護手段には、相互に独立した2つの部分があり、測定手
段は、2電極部分の1グループの動作量の各1つに対し
て2つの冗長測定値信号を発生させ、それぞれ前記2電
極保護手段の上記独立部分の1つに供給される、ように
なっている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】代表的な高圧直流送電
設備、HVDC設備、には、2つの変換所が含まれてお
り、これらの変換所は、2本の導体を持つ直流線路によ
って接続されている。各変換所には、直流側に直列接続
された2つの12パルス変換器がある。正常動作におけ
る変換器の接続点は、他端で接地されており、原則とし
て大地電位になっている1本の中性点電極線路(electr
ode line)に接続されている。この接続点から離れた位
置にある変換器の端子は、直流線路の2本の導体に接続
されており、これらの導体は、大地電位に対してそれぞ
れ正電位および負電位になっている。この種の設備は2
極式設備(bipolar installation)と呼ばれている。何
らかの障害が起こった場合や保守作業中は、送電線の直
流導体の1本に接続されている変換器は運転から除か
れ、この設備は単極動作(monopolar operation)で運転
される。この場合、帰路電流(return current)は大地
を介して、あるいは最後に述べた導体を介して流れる。
【0003】上記のような設備の中の変換所には、相互
に同一の2つの電極があり、各電極は1つの変換器と、
この変換器に接続されているある種のフィルタ回路、測
定手段と開閉手段から構成されている。さらに、この設
備には2電極部分があり、この2電極部分には、中性点
電極線路、変換所接地、ある種の母線(bus bar)、開閉
手段など、変換器に共通な手段が含まれているが、開閉
手段は、変換器の端子のうち大地方向の端子を一緒に接
続するとともに、中性点電極線路、変換所接地あるいは
帰路導体として使用する直流線路の導体の1つにこれら
の端子を接続する。
【0004】上記のように、各電極に1つの保護装置を
備えた変換所を提供することは公知である。かかる装置
は、主として電流と電圧である複数の量を検出するが、
これらの量は電極部分の動作状態に関連している。保護
装置は、所定のアルゴリズムつまり動作基準に基づい
て、電極部分の異常動作状態を検出し、適切な多数の保
護手段を起動して、設備に固定障害が起こることを防止
する。かかる異常動作状態の例としては、内部の短絡、
地絡、動作の中断(interruption)、不足電圧、過電圧
などがある。保護手段の例には、変換器の交流側遮断器
のトリップ、変換器の閉塞(blocking)、変換器を線路
と変換所の中性点母線とに接続する開閉手段が開くこと
による変換器の隔離、完全にインバータ動作になる変換
器の制御などがある。通常、変換器の閉塞が実行される
のは障害を検出した場合であるが、いずれにせよ障害が
発生すれば、問題の電極の動作が短時間あるいは長時間
中断するのである。しかし、残りの電極によって運転を
続けることができるのであるから、これによって重大な
損失になることはない。このような設備は、限られた時
間ならば過負荷になってもよく、この設備の送電ができ
なくなることは限定されている。
【0005】しかし、2電極部分については条件が異な
る。通常、2電極部分の電流と電圧は小さいので、2電
極部分における障害のリスクは少なくなる。したがっ
て、ある種の設備においては、この部分は保護されてい
なかったが、これはマイナスの結果になることがある。
2電極部分は両電極に共通であり、2電極部分の障害の
場合、変換所の運転を続けることはできないから、2電
極部分の障害を検出した場合の2電極部分に対する既存
の保護手段は、両電極に対してトリップ信号を与えてい
た。そうすると、この変換所の2つの変換器が閉塞され
て、この設備からの送電が完全に打ち切られてしまうこ
とになる。ここで言及した設備から送電された電力は、
一般にこの設備が接続する2つの交流回線網における電
力の重要な部分を構成しているので、送電された電力が
まったく使用できなくなることは、これらの交流回線網
の運転に重大な障害になることがある。信頼性を向上す
るため、2電極部分は、相互に独立な2つの部分を使用
するという公知の方法で設計されてきた。これらの部分
には、装置の測定手段の異なる測定用チャネルからの測
定値信号が供給されている。2電極保護手段の2つの部
分からのトリップ信号は、両電極の制御装置に並列に供
給されている。このように2電極部分の保護装置に冗長
性が導入されているとはいえ、2電極部分の保護装置に
より不必要な閉塞が発生して重大な結果が引き起こされ
る。これは、たとえば、電極の保守作業中の接地忘れ、
あるいは単極動作中の電極の保守作業中の試験信号など
による、不良(faulty)測定値信号のためである。その
上、十分満足な信頼性を確保するために必要な冗長性は
そのときに消滅してしまったから、たとえば、保守作業
などの動作から、冗長2電極保護手段の部分が除かれた
ことはこれまでにない。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明の目的は、導入部で説明
ような保護装置を提供することであり、この保護装置
は、 - 変換所の2電極部分の保護を改善し、 - 両電極が使用できなくなるリスクを大幅に低減して、
設備の稼働性と信頼性が最大になることを保証し、 - 不良測定値信号により両電極が使用できなくなるリス
クを除き、 - 動作中の電極を不当にトリップするリスクを最小にし
て、単極動作中の両電極の1つの保守作業、あるいは2
電極部分の保守作業ができるようにする。
【0007】本発明による設備を特徴づけるものは、添
付の請求の範囲から明瞭になるであろう。
【0008】
【発明の実施の形態】添付図面の図1から図8を参照し
て、本発明を詳細に説明する。
【0009】図1は、HVDC設備における代表的な2
極式(双極式)変換所(bipolar converter station)の
直流側の主回路を示している。変換所には、交流電力回
路網(示さず)と変換所の直流側との間の電力を変換す
る大電力変換器SR1、SR2がある。変換所は、直流
線路L1、L2を介して他の変換所に接続されている。
【0010】本図の点線で示すように、変換所の直流側
の主回路は、相互に独立で、それぞれ変換所の1つの電
極に割当られている2つの同一な部分P1、P2(以
下、電極部分と呼ぶ)と、両電極に共通のBIP部分
(以下2電極部分と呼ぶ)から構成されている。
【0011】原則として2つの電極部分は相互に独立で
あって、1つの電極部分が運転から除かれ切り離される
と、電力は減少するとしても、変換所の運転を続けるこ
とが可能である。それに反して、共通の2電極部分は、
変換所の運転に絶対に必要であり、2電極部分に障害が
発生したり2電極部分が切り離されると、変換所全体が
使用できなくなる。
【0012】電極部分P1には、変換器SR1と、図の
中で断路器(disconnector)Q131によって線路L1
に接続される変換器の上部の直流端子とが含まれてい
る。変換器の下部直流端子は、遮断機NBS1が配置さ
れている電極の中性点母線(neutral bar)NB1を介し
て、断路器Q111、Q121に接続されており、これ
らの断路器によって変換器を2電極部分に接続すること
ができる。高調波フィルタF1は、12次高調波と24
次高調波をフィルタするため変換器と並列に配置されて
いる。
【0013】電極部分P1は、変換器の両側の電流ID
L1、IDL2を測定する測定用トランスデューサP1
−T1、P1−T2を備えている。各測定用トランスデ
ューサは、独立した2つの測定用チャネルを備えてい
て、それぞれIDL1A、IDL1BおよびIDN1
A、IDN1Bで示す冗長測定値信号を提供する。さら
に電極部分P1は、2つの測定用分圧器P1−V1、P
1V2を備えている。これらの分圧器には、冗長計測増
幅器(redundant istrumentation amplifier)である一
つの主回路があり、これらの回路は、測定値信号UDN
1A、UDN1BおよびUDL1A、UDL1Bをそれ
ぞれ供給する。これらの測定値信号は変換器の両側の直
流電圧に対応する。さらに、測定用変成器P1M1A、
P1M1BおよびP1M2A、P1M2Bがあって、こ
れらの変成器の出力信号IF121A、IF121Bお
よびIF241A、IF241Bは、フィルタF1の1
2次と24次の高調波電流を測定するために使用され
る。
【0014】電極部分P2は同じように組立られてお
り、これらの構成部品と信号の名称は、電極部分P1の
同じ構成部品の名称に対応しており、名称の数字「1」
が「2」に替わっているという違いがある。
【0015】2電極部分BIPは、母線と開閉手段を含
んでおり、開閉手段は、両電極の中性点母線NB1、N
B2の各1つのいずれかを、2本の並列な分岐ELa、
ELbを持つ中性点電極線路EL、変換所接地SGある
いは他の電極の直流線路に接続する。それぞれ断路用ス
イッチQ111、Q112によって、電極の中性点母線
を接続点CAに接続し、そこから断路器Q14と遮断器
NBGSを介して変換所接地SGに、あるいは断路器Q
18と遮断器GRTB、断路器Q15、Q16を介して
線路L1、L2の1つに接続することができる。さら
に、それぞれ断路器Q121、Q122によって、中性
点母線を接続点CBに接続し、そこから遮断器MRTB
を介して中性点電極線路に接続することができる。運転
から中性点電極線路を除かずに遮断器MRTBの保守を
可能にするため、断路器Q17により遮断器MRTBの
迂回回路をつくり、断路器Q19、31によってこの遮
断器を切り離すことができる。
【0016】2電極部分BIPは、変換所接地SGに流
れ込む電流IDSGを測定する測定用トランスデューサ
BIP−T1を備えている。第2の測定用トランスデュ
ーサBIP−T2は、遮断器GRTBを含む分岐を流れ
る電流IDLMを測定する。2つの測定用トランスデュ
ーサBIP−T3a、BIP−T3bは、中性点電極線
路の2つの分岐回路ELa、ELbの電流IDEa、I
DEbを測定する。電極部分の測定用トランスデューサ
と同じように、測定用トランスデューサの各1つは、2
つの冗長測定値信号を供給する2つの並列測定用チャネ
ルを備えている。測定値信号には、IDEbAとIDE
bBと同様に、IDSGAとIDSGB、IDLMAと
IDLMB、IDEaAとIDEaBという名称がつけ
られている。
【0017】正常2極動作中は、断路器Q111、Q1
12、Q121、Q122は閉じているため、両電極の
中性点母線は、接続点CA、CBに接続されている。断
路器Q15、Q16と遮断器NBGS、GRTBは開い
ている。すなわち、接続点CAは、変換所接地にも線路
L1、L2のいずれにも接続されていない。断路器Q1
9、Q31と遮断器MRTBは閉じている(が断路器Q
17は開いている)。すなわち、各電極の中性点母線は
中性点電極線路に接続されている。線路L1、L2は、
実質的に同じ電流を流すとともに大地に関して等しい電
圧になっているが、極性は反対である。中性点電極線路
の電流は小さいので、2電極部分と両電極の中性点母線
はともに、大地に関して低い電位にある。
【0018】変換所接地SGは、電流を連続して流すこ
とはできない。しかし、変換所接地SGは、たとえば、
中性点電極線路の保守作業中に平衡2極動作(balanced
bipolar operation)に使用することができるが、この
場合、変換器は、両変換器の電流が等しくなるように制
御されている。その上、何らかの障害が発生した場合、
変換所接地を一時的に使用することができる。
【0019】何らかの障害が発生している間、2つの変
換器の1つは閉塞される。たとえば、1つの変換器SR
2を閉塞すると、変換器バルブに対する通常(ordinar
y)制御パルスを閉塞することにより、原則として変換
器の直流電圧はゼロに下がる。また、変換器のバイパス
ペアバルブも多分点弧する。閉塞する前に変換器をイン
バータ動作に制御して、変換器の電流を小さくすること
ができる。さらに、付随する断路器Q112、Q12
2、Q132、遮断器NBS2を開くことにより、この
変換器を隔離することができる。
【0020】この場合は変換器SR2を想定して、1つ
の変換器が閉塞すると、他の変換器(SR1)は動作を
続け、その負荷電流は中性点電極線路を介して流れる。
設備はこれから単極動作で運転されることになる。長時
間単極動作になっていると、通常、設備は金属帰路(me
tallic return)を使用した動作に切り替えられ、大電流
が連続して接地を流れることが防止される。このため断
路器Q16、遮断器GRTBが閉じられ、遮断器MRT
Bが開かれて、負荷電流は中性点電極線路から線路L2
に切り替えられる。(適切な断路器を動作させる外)以
前に閉塞した変換器を接続して再起動させる(deblock)
だけでなく、遮断器MRTBを閉じ、遮断器GRTBを
開くことによって、2極動作への復帰が行われる。
【0021】図2は、図1に示す変換器に対する本発明
による保護装置の例を示している。この図は、主回路の
3つの部分P1、P2、BIPを示している。2電極部
分において、電流IDCを流す母線、遮断器DCB、測
定装置PI−TIは記号で示されているが、これらは、
すべて図1に示されている2電極部分の電気的開閉装置
(遮断器と断路器)と電流測定手段とを表すように意図
されており、測定装置の測定用チャネルの1つから測定
値信号IDCAが得られ、もう1つのチャネルからは測
定値信号IDCBが得られる。変換所の保護装置と、コ
マンド信号および状態信号BBSが交換されるが、これ
らのコマンド信号と状態信号とは、それぞれ関連する遮
断器あるいは断路器に対する、電気的開閉装置の閉じた
状態と開いた状態をそれぞれ示す状態信号CLI、OP
Iとともに、電気的開閉装置をそれぞれ閉じたり開いた
りするためのコマンド信号CLC、OPCから構成され
ている。
【0022】本発明による保護装置は、2つの同一部分
PS1、PS2から構成されており、各電極はその1つ
を備えている。
【0023】保護装置のPS1部分には、電極部分P1
の保護として、それ自体が既知の2つの冗長電極保護手
段P1S1、P1S2がある。各電極保護手段は、電極
部分から、望ましくは冗長測定手段から、測定値信号M
S1A、MS1Bをそれぞれ受信する。さらに、電極保
護手段は、装置インタフェースP1A1を介して、電極
部分に配置されている遮断器や断路器と、コマンド信号
および状態表示信号BPS11、BPS12を交換す
る。
【0024】2つの電極保護手段の各1つは、電極部分
P1に対するそれ自体が既知の複数の保護機能、たとえ
ば、 - 過電流の保護、 - 短絡および切り替え障害中の保護、 - 電極の線路L1に対する地絡保護、 - 電極部分に含まれている遮断器の保護、 を含んでいる。
【0025】必須機能については、2つの電極保護手段
に希望する冗長度が得られるように設計されている。相
互に同一な保護手段を利用してこれを達成することがで
きる。どちらかといえば、少なくともいくつかの保護機
能は2つの保護手段で異なっているが、保護が重複する
ような設計にしてよい。
【0026】保護手段は、受信した測定値信号と状態信
号とに依存し所定のアルゴリズムに従って、設備を保護
するためにとるべき対策をすべて決定し、必要なコマン
ド信号を送る。これらの信号は、電極部分P1の変換器
を閉塞する制御システムP1CSに対するトリップ信号
TR1P1あるいはTR2P1の形、及び/或いは、
(2電極保護手段P1BIPと同じ装置筺体CP1の中
に配置されている)インタフェースP1AIを介して、
電極部分の1つあるいはいくつかの開閉手段を閉じたり
開いたりするコマンド信号の形をとることができる。
【0027】保護手段のPS1部分は、装置筺体CP1
の中に配置され、2つのセットP1BIPS1、P1B
IPS2から構成されている2電極保護手段(bipole p
rotective means)をさらに含んでいる。この2つのセッ
トは測定用トランスデューサPI−TIの1つの測定用
チャネル(と2電極部分の他の測定手段(示さず)の同
じ測定用チャネル)から測定値信号IDCAを受信す
る。2電極保護手段は、装置インタフェースP1BIP
AIを介して、2電極部分の開閉手段と、上述のコマン
ド信号および状態信号BBS1を交換する。また状態信
号SSBIP1も、装置インタフェースから電極P1の
制御システムP1CSに送られる。コマンド信号および
状態信号BBS1は、試験スイッチP1TESTを介し
て、装置インタフェースP1BIPAIと開閉手段との
間で転送される。試験スイッチは普段は閉じている。試
験スイッチが開いていると、2電極保護手段の関連部分
から、2電極部分(BIP)に存在する開閉装置(たと
えば、MRTB、GRTB、NBGS)にコマンド信号
が送られて、これらの電気的開閉手段を動作させること
が防止される。たとえば、試験スイッチが開いた状態に
あって、各装置に対する供給電圧を切り離すことによ
り、これを達成することができる。
【0028】保護装置の他のユニットとの独立性を最大
にするため、2電極保護手段とその装置インタフェース
とを別の筺体CP1に配置する。
【0029】上に説明した、変換所の2電極部分におけ
る測定手段からの測定値信号IDCAだけでなく、2電
極保護手段は、電極部分P1に配置されているある種の
測定手段からの測定値信号も受信する。この測定手段か
らの測定値信号は、その変換所の2電極部分の保護に必
要である。かかる測定手段の一例は、測定用トランスデ
ューサP1−TIであり、この測定用トランスデューサ
の測定値信号は、中性点母線の2電極部分の保護に特に
必要である。この測定要素からの測定値信号は電極P1
の2電極保護手段に供給され、1つの(たとえばチャネ
ルA)測定値信号が2電極保護手段のセットP1BIP
S1に供給され、他の(たとえばチャネルB)測定値信
号は2電極保護手段のセットP1BIPS2に供給され
る。このことは、信号MS1A、MS1Bに対する点線
で図2に模式的に示されている。同じように、この同じ
信号はPS2部分の2電極保護手段に供給されるが、こ
こでは信号は警報と電極の平衡化に使用されるだけであ
る。また、この信号経路は、この図の点線で示されてい
る。図2から明らかなように、電極部分P2から保護装
置の上部のP1部分に対して対応する信号の交換が生じ
る。
【0030】2電極保護手段の2つのセットP1BIP
S1、P1BIPS2は相互に並列に動作する。各セッ
トは変換所の2電極部分に対して、たとえば、 - 中性点母線の2電極部分に対する差動保護、 - 金属帰路に対する地絡の保護、 - 2電極部分に含まれる遮断器の保護、 - 変換所接地に対する過電流の保護 など、複数の保護機能を含んでいる。
【0031】この2つのセットは、この2つのセットが
連係して2電極保護手段の少なくとも最も重要な保護機
能に冗長性を提供するように設計されている。異なる測
定値信号及び/或いはアルゴリズムを少なくとも部分的
に使用し、さらに各セットが独立に2電極部分の保護を
希望する程度で提供する2つのセットによって、このよ
うに設計できる。たとえば、これらのセットの1つの中
の変換所接地に対する過電流保護手段は、測定用トラン
スデューサBIP−TIからの測定値信号IDSGAを
直接使用できるが、他のセットの同じ過電流保護手段
は、測定手段P1−T1、P2−T1、BIP−T2、
BIP−T3a、BIP−T3bからの測定値を合計す
ることによって電流IDSGの測定値を形成する。この
ように、2電極保護手段の2つのセットと、使用した測
定手段との両方に関して高い冗長度が得られる。このこ
とは、加算要素(summation member)SD1を示す図5
に示されている。上述の測定手段から、この加算要素に
測定値信号が加えられると、キルヒホッフの法則によっ
て与えられる次の関係に従って、加算器から測定値ID
SGA’が出力される。
【数1】IDSGA’=IDN2A−IDN1A−ID
EaA−IDEbA+IDLM ここで、符号は図1に示す電流の極性によって決定され
る。2電極保護手段のセットP1BIPS1に、電流I
DSGの2つの測定値の1つ、たとえば測定手段BIP
−T1からIDSGAが供給されると、他のセットP1
BIPS2には、他の測定値、すなわち、加算器SD1
からのIDSGA’が供給される。
【0032】2電極保護手段は、受信した測定値信号と
状態信号とに依存し所定のアルゴリズムに従って、設備
を保護するためにとるべき対策をすべて決定し、必要な
コマンド信号を送る。これらの信号は、電極部分P1に
ある変換器を閉塞する制御システムP1CSに対するト
リップ信号TRBIPP1の形、及び/或いは、(イン
タフェースP1BIPAIを介して)2電極部分の1つ
またはいくつかの開閉手段を閉じるコマンド信号の形を
とることができる。
【0033】保護装置のPS2部分は、PS1部分と同
じように設計されており、そのユニット類は、「1」が
「2」に替わった電極の名称と同じ名称になっている。
これの例外には、2電極部分の測定手段からの測定値信
号IDCBが供給されるPS2部分の2電極保護手段が
含まれている。第2の例外には、(P1部分からの代わ
りに)電極部分P2からの測定値信号が供給される変換
所保護手段のこの部分の2電極保護手段と電極保護手段
とが含まれている。このようにして、変換所の保護装置
の2つの部分PS1、PS2には、相互に独立に測定値
信号が供給される。
【0034】図3は、変換所の各種部分からの測定値信
号が、変換所保護手段の各種部分に供給されることを示
している。左側に、(たとえば、図1による変換所の測
定用トランスデューサP1−T1、P1T2など)電極
部分P1の測定手段P1−TI、2電極部分の測定手段
BIP−TI(すなわち、図1の、測定用トランスデュ
ーサBIP−T1からBIP−3b)、(たとえば、測
定用トランスデューサP2−T1、P2−T2など)電
極部分P2の測定手段P2−TIが記号で示されてい
る。測定手段の2つの独立した測定用チャネルは、A、
Bで示されている。図3の右側に、電極保護手段の各1
つと2電極保護手段とに対する2つのセットとが示され
ており、各ユニットの名称は図2の場合と同じである。
電極部分P1の測定用チャネルAからの測定値信号は、
電極P1に割当られた電極保護手段と2電極保護手段と
のセット1に供給され、測定用チャネルBからの測定値
信号は、電極P1に割当られた電極保護手段と2電極保
護手段とのセット2に供給される。同様に、電極部分P
2の測定用チャネルAからの測定値信号は、電極P2に
割当られた電極保護手段と2電極保護手段とのセット1
に供給され、測定用チャネルBからの測定値信号は、電
極P2に割当られた電極保護手段と2電極保護手段との
セット2に供給される。2電極部分の測定手段の測定用
チャネルAからの測定値信号は、電極P1に割当られた
2電極保護手段の両セットに供給され、2電極部分の測
定手段の測定用チャネルBからの測定値信号は、電極P
2に割当られた2電極保護手段の両セットに供給され
る。図面から明かなように、図3の点線C−Cの上と下
に位置している装置のこれらの部分は、相互に独立であ
る。図3の上の部分の装置のどこかに障害があっても、
たとえば、測定手段の測定用チャネルに障害があって
も、下方の部分の保護手段に全然影響を与えず、その逆
も同様である。
【0035】上に説明した独立性の原則に例外があると
すれば、1つの電極部分、たとえばP1からの測定値信
号(測定用トランスデューサP1−T1からの測定値信
号)であり、これらの測定値信号は、他の電極に割当ら
れたその部分の保護装置(PS2)の2電極保護手段
(P2BIPS1/S2)に供給される。しかし、上述
したとおり、これらの信号は、警報の発生及び/或いは
保護装置の後の部分において電極を平衡させることがで
きるだけであり、不良測定値信号で動作が妨害されるこ
とは全くない。
【0036】図2から明かなように、2電極部分の開閉
手段は、2つの2電極保護手段によって並行して影響を
受ける。しかし、2電極保護手段は、個別の試験スイッ
チP1TEST、P2TESTを介して開閉手段に接続
される。
【0037】上の説明から明らかなように、簡単な測定
障害、すなわち、1回に1つの測定用チャネルに1つの
測定障害が発生しても、変換所の2つの電極の1つ以上
が使用できなくなることは決してなく、重大な結果を招
かずに他の電極を使用して運転を続けることができる。
【0038】単極動作中、たとえば保守作業中は、たと
えば、1つの電極P1は動作中である。他の電極の主回
路、図1のP2、と保護回路、図2のPS2、は両方と
も切り離されている。試験スイッチP2TESTを開く
ことによってこの電極の保護回路を切り離すことができ
る。切り離された保護回路は、図2から明らかなよう
に、それらの測定用チャネルに依然として接続されてお
り、まったくリスクなしにこれらのチャネルとともに試
験することができる。試験スイッチは開いているので、
試験や保守作業中の間違いで2電極部分に不当なトリッ
プ信号を発生させることはない。
【0039】図2を参照した上の説明から明らかなよう
に、上方の電極の2電極保護手段の2つのセットP1B
IPS1、P1BIPS2は、単極動作中にも保守作業
中にも完全に冗長性が維持されるように設計されてい
る。このように、障害が発生して電極が切り離された場
合や、変換所のどこかで保守作業中であっても、完全な
信頼度で変換所の運転を続けることが可能になる。
【0040】測定手段の試験中に不当なトリップのリス
クを除くため、測定手段の測定値信号が2電極保護手段
によって利用され、2電極部分の断路器からの状態信号
によって決まるこれらの信号が保護手段のアルゴリズム
に供給される。断路器の状態信号が、測定手段が切り離
されていることを示していると、測定手段からの測定値
信号は、保護手段の中でゼロにセットされる。これは図
4に示されており、一例として図1の測定手段BTP−
T1からの測定値信号IDSGAが示されている。信号
は、開閉要素ESA1を介して2電極保護手段のアルゴ
リズムALGに供給される。後者は、2安定フリップフ
ロップBVを介して断路器Q14からの状態信号Q14
CLI、Q14OPIに依存して制御され、2安定フリ
ップフロップをセットする入力は、AND条件を具備し
ている。この図から明らかなように、状態信号Q14C
LIが、断路器Q14が閉じていることを示し、ESA
1が起動されると、測定値信号IDSGAが保護手段の
アルゴリズムに送られるというように、制御が実行され
る。それに反して、状態信号が断路器Q14が開いてい
ることを示している場合、ESA1は起動されず、ゼロ
電流に対応する信号がアルゴリズムに供給される。この
ように、不当なトリップのリスクを伴わずに測定手段を
試験することができる。2安定フリップフロップBVを
使用するには、開閉手段ESA1の開閉状態(positio
n)を変更させる有効な状態信号がなければならない。
このように、たとえば、補助電源が使用できない場合に
発生し得る2つの状態信号が使用できなくなることによ
り、開閉手段の開閉状態が変ることが防止されている。
【0041】これらの測定手段に関連する断路器からの
状態信号に依存して、これと同じ機能は、2電極部分の
他の測定手段だけでなく、測定手段の他の測定値信号I
DSGBにも提供されている。
【0042】変換器を流れる直流には、特定の一方向、
すなわち正方向しかないことを利用することにより、単
極動作中のサービスの信頼性をさらに向上させることが
できる。2電極部分の中性点母線に対する差動保護手段
は、障害が発生していない状態のとき、中性点母線に流
れ込む(あるいは中性点母線から流れ出る)電流の和は
ゼロであるということを利用している。測定した電流の
和がゼロとは異なる場合、これは障害を示しており、ト
リップ信号を発生させる。本発明による保護装置の好適
実施例においては、測定した電流の和に、動作中の変換
器を流れる電流が負であることを示す符号がある場合、
単極動作中のトリップ信号を閉塞する。その理由は以下
のとおりである。すなわち、電流の和にこのような符号
があることは、測定の誤りに違いなく、これから説明す
る機能により、測定の誤りによって不当なトリップが発
生することが防止されるためである。
【0043】図6にこの機能が示されており、また図1
の名称と同じ変換所の主回路の関連部分が示されてい
る。電極部分P1、P2において、これらの電極の2電
極保護手段の部分は、2電極部分BIPの差動保護手段
を構成しており、単極動作において動作できることが示
されている。電極P1に対して、この保護手段は加算回
路SD21を含んでおり、この加算回路は、電極P1が
動作中で電極P2が切り離されている場合、2電極部分
との間の(2電極部分から流れ出る電流には正の符号が
付く)電流を加算する。加算信号DI21は、比較器C
P21の低基準電流と比較される。この基準値は基準値
発生器RSS21から得られる。加算信号が基準値を越
えると、AND回路AG21に「1」信号が送られる。
AND回路の第2の入力に、信号「P1をイネーブルせ
よ(ENABLE P1)」が加えられると、電極P1が正常単極
動作中である場合、この信号は、これから説明する保護
手段を起動する。この保護手段の起動は、関連する断路
器が、この動作の場合の正しい開閉状態にあるというこ
とを示しているとともに、電流測定ユニットを監視する
と、これらの断路器の機能が妨害を受けていないことを
示していることによって、指示される。AND回路の出
力信号は、遅延回路DM21に供給され、遅延回路DM
21は、入力信号を受信した後の時間tで、その電極の
制御システムに、トリップ信号「P1をトリップせよ
(TRIP P1)」を送る。
【0044】たとえば、電極P1の単極動作中に、記号
で描かれた地絡EFが実際に発生すると、通常、中性点
電極線路を流れる電流は小さくなるので、加算回路から
正の出力信号DI21が出力して、この電極にトリップ
信号が送られる。単極動作の場合は、固定障害における
電流を消滅させるように、トリップ信号を送らなければ
ならない。このように、本保護手段は実障害に正しく応
答する。
【0045】しかし、中性点電極線路の電流が非常に大
きくなる測定障害など、ある種の測定障害では、加算回
路の出力信号DI21が負になる。これは、電極P1の
変換器に負の方向の電流が流れることに等しく、物理学
的に起こり得ないことである。この場合、比較器CP2
1は入力信号の符号に敏感であるから、比較器から出力
信号は得られず、このため電極をトリップすることはな
い。このように、不当なトリップの理由の一つが除かれ
ている。
【0046】電極P2の2電極保護手段も同じ構造であ
るとともに同じ機能を備えているが、名称の「1」が
「2」に替わっている点だけが違っている。
【0047】重要なことは、第2の電極が完全に隔離さ
れている場合だけに考える動作モードが、単極動作だと
いうことである。「P1/P2をイネーブルせよ」とい
う信号は、図6による1つの電極の2電極保護手段が起
動されることを保証しているが、これが保証されるの
は、他の電極の中性点の断路器が開いていることを示し
ている場合だけである。さらに、他の電極のアルゴリズ
ムには、閉塞された電極の電流測定は含まれていないこ
とは図6から明かである。これは、単一障害が発生して
も、両電極はトリップしないことを保証する前提条件で
ある。たとえば、中性点母線の電流IDN1/IDN2
の測定に障害が発生すると、問題の電極の電極保護手段
から介入され、その電極は運転から除かれることにな
る。残りの電極の2電極保護手段が、この切り離された
電極の不良電流測定値を使用すると、その電極も切り離
されることになるから、1つの測定に障害が起こっただ
けで、その変換所の両電極のロスが生じて使用できなく
なってしまうであろう。このようなことは、上に説明し
たシステムを利用することにより除かれる。
【0048】図7には、2極動作における2電極保護手
段の該当する機能が示されている。電極P1の2電極保
護手段には加算回路SD31があり、この加算回路SD
31には、2電極部分BIPとの間の電流を測定するす
べての電流測定手段からの電流測定値信号が供給され
る。出力信号DI31は、選ばれた極性を考慮して、2
電極部分からの全電流の和をとる。障害のない状態では
この和はゼロである。出力信号は絶対値発生器AB31
に供給され、比較器CP31で、基準値発生器RSS3
1から得られる低基準値と比較される。信号DI31の
絶対値が基準値より大きい場合、AND回路AG31に
符号「1」が送られる。AND回路の第2の入力には、
信号「P1をイネーブルせよ」が供給されるが、関連す
る断路器がこの動作の場合の正しい開閉状態にあり、さ
らに、問題の測定ユニットを監視すると、これらの断路
器の機能が妨害を受けていないことを示していれば、こ
の信号は「1」である。AND回路の出力信号「1」
は、変換所の2電極部分に地絡が発生したことの表示で
あって、第1の遅延回路DM31に送られる。遅延回路
DM31の出力信号「POLBAL」は電極の平衡化を
命令する。電極の平衡化の命令とは、両電極が同じ電流
を流すようになるまで、最大の電流を流している電極
に、その電流を小さくするように命令することである。
【0049】たとえば、図に示す地絡EFなどの障害が
実際に発生した場合、障害電流は、この電極平衡化によ
って効果的に消滅する。したがって、いかなる欠点も伴
わずに、運転を続けることができる。平衡が得られる
と、比較器CP31からの出力信号は「0」になるが、
運転者によってリセットされるまで、電極平衡化の動作
になっている。
【0050】それに反して、検出した障害電流が消滅し
ない場合、多分これは整流器の制御システムの測定値が
正しくないことに原因がある。したがって、障害電流が
一定時間内に消滅しない場合、第2の遅延回路DM41
から信号CHO(TOS if inv)が得られる。
この信号は、冗長測定用トランスデューサを使用して整
流器の冗長制御システムに切り替えるので、障害信号は
多分消滅する。変換所がインバータ動作で運転されてい
る場合、この送電設備の他の変換所は電流制御になり、
電極平衡化に対する命令はこの変換所に送られる。冗長
制御システム(多分第2の変換所)に切り替えても障害
電流が消滅しない場合(たとえば、インバータの開閉装
置の障害の場合、あるいは電気通信の障害の場合には、
こういうことが起こり得る)、電極を平衡化させるた
め、運転者は、両電極間の電流の大きさ(orders)を手
動で調節してもよい。
【0051】電極P2の2電極保護手段も、上に説明し
た方法と同様に設計されている。
【0052】2極動作の場合、通常、両電極は常に平衡
しているため、2電極開閉装置には電流が流れないので
あるから、この動作モードにおいて2電極保護手段が起
動されるのは、ほとんどの場合、測定用トランスデュー
サ障害である。このため、この動作の場合、電極を強制
的にトリップするという保護対策しかとられていない。
保護対策には、電極の平衡化、冗長制御システム(多分
第2の変換所)への転送、多分運転者への警報が含まれ
ている。
【0053】図6、7を参照して上に説明したように、
障害発生によって変換所の両電極をトリップすることは
回避されるので、単極動作と2極動作との両動作に対し
てさらに完全な信頼性が得られる。主回路における障害
はすべて検出されるので、切り離しはほとんど行われな
い。
【0054】両電極の2電極保護手段は、中性点母線の
高電圧に対する保護手段を備えている。図8のジグザグ
な線BCで示すように、中性点電極線路を介した大地へ
の接続が良くないと、中性点母線に高電圧が発生する。
2電極部分の遮断器NBGSを閉じることにより、この
高電圧を消滅させることができる。この遮断器は通常の
電流を流すことは考えられておらず、電流が大きくなっ
たり、(たとえば、中性点電極線路の保守の場合など)
低電流や無電流が連続したりする特殊な障害の場合、一
時的に使用される。
【0055】図8に示すように、電極P1の2電極保護
手段は、測定した中性点母線の電圧UDN1を、基準値
発生器RSS41からの基準値と比較する比較器CP4
1を含んでいる。測定した電圧が基準値以上の場合、比
較器から信号「1」が得られAND回路AG41に送ら
れる。この回路は、信号「P1を再起動する(P1 DEB
L)」によって制御されるが、電極P1の変換器が再起動
された場合、信号「P1を再起動する」は「1」であ
り、変換器がトリップして閉塞した場合は「0」にな
る。AND回路の出力信号が第1の遅延回路DM51に
送られて後一定の時間がたつと、第1の遅延回路DM5
1は、遮断器NBGSを閉じる信号「NBGSを閉じよ
(CLO NBGS)」を供給する。この遮断器が閉じてから一
定の時間がたっても、比較器からの障害信号がそのまま
になっていると、第2の遅延回路DM61は信号「P1
をトリップした後NBGSを開け(TRIP P1 STO NBG
S)」を送り、この信号は電極P1をトリップする。す
なわち、その電極を閉塞しかつ隔離して、隔離が終了す
ると遮断器を開くように命令する。
【0056】電極P2の2電極保護手段は、電極P1に
対して説明した方法と同様に組立てられている。
【0057】たとえば、中性点電極線路の抵抗が大きい
ために、中性点母線の電圧が許容値以上になった場合、
両電極の2電極保護手段から遮断器NBGSを閉じる命
令が供給される。遮断器が閉じると、高電圧は消滅す
る。中性点電極線路の障害を修理しながら、妨害を受け
ずに両電極の運転を続けることができる。
【0058】それに反して、1つの電極の2電極保護手
段が、障害が発生した測定装置を使用して中性点母線の
高電圧を検出した場合、遮断器NBGSを閉じる命令は
この保護手段から得られる。これは不良測定値信号に影
響しないため、一定時間が経過すると、信号「P1をト
リップした後NBGSを開け」が保護手段から供給され
る。この電極はトリップし、残りの電極の電流の大部分
は、変換所接地に流れる。最初に述べた電極がトリップ
した後、遮断器NBGSを開く命令を与えることによ
り、変換所接地に電流が連続して流れることは防止され
る。つぎに、残りの電極の電流は変換所接地から中性点
電極線路に切り替えられ、この変換所の連続した単極動
作が続けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的な変換所の直流側にある主回路を示す
図。
【図2】図1に示す変換所における本発明による保護装
置の設計原理を示す図。
【図3】変換所の測定手段から保護装置の異なる部分に
信号が供給されることを示す図。
【図4】測定値信号が、関連する断路器の状態によって
影響を受けるようにして、2電極部分の測定手段を高信
頼度で試験できることを示す図。
【図5】冗長度を与えるため、他の電流の測定値に基づ
いて電流の測定値を形成することができることを示す
図。
【図6】変換所の2電極保護手段を、単極動作中の不当
なトリップを防止するように設計できることを示す図。
【図7】変換所の2電極保護手段を、2極動作中のトリ
ップを防止するように設計できることを示す図。
【図8】中性点母線の過電圧が不正に表示された場合、
単極動作を続けるように、変換所の2電極保護手段を設
計することができることを示す図。
【符号の説明】
L1、L2 送電線路 P1、P2 電極部分 BIP 2電極部分 SR2、SR1 変換器 ELa、ELb 中性点電極線路 NB1、NB2 中性点母線 CA、CB 接続点 PIS1、P1S2 電極保護手段 CP1、CP2 装置筺体 P1CS、P2CS 制御システム P1BIPS1、P1BIPS2、P2BIPS1、P
2BIPS22 2電極保護手段 P1TEST、P2TEST 試験スイッチ P1−T1、P2−T1、BIP−TI、BIP−T
2、BIP−T3a、BIP−T3b 電流測定手段 BV、ESA1 開閉手段 Q13、Q14、Q15、Q16、Q17、Q18、Q
19、Q31、Q111、Q112、Q121、Q12
2、Q132 断路器 NBGS、MRTB、GRTB、NBS1、NBS2、
DCB 遮断器 AG21、AG31、AG41 AND回路 CP21、CP31、CP41 比較器 RSS21、RSS31、RSS41 基準値発生器 CLC、OPC 2電極保護手段の命令信号 BBS コマンド信号および状態信号 CLI、OPI、BBS1、BBS2、SSBIP1、
Q14CLI、Q14OPI 状態信号 IDL1A、IDL1B、IDN1A、IDN1B 冗
長測定値信号 P1M1A、P1M1B、P1M2A、P1M2B 測
定用変成器 IF121A、IF121B、IF241A、IF24
1B 変成器の出力信号 IDSGA’ 測定値 IDEbA、IDEbB、IDSGA、IDSGB、I
DLMA、IDLMB、IDEaA、IDEaB、ID
CA、IDCB、MS1A、MS1B、UDN1A、U
DN1B、UDL1A、UDL1B 測定値信号 UDN1 中性点母線の電圧 P1−V1、P1V2 測定用分圧器 F1 高調波フィルタ AB31 絶対値発生器 DM21、DM31、DM41、DM51 遅延回路 POLBAL DM31の出力信号 CHO DM41の出力信号 SD1、SD31 加算器 DI21 SD21の出力信号 DI31 SD31の出力信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧直流送電設備の2極式変換所の保護
    装置であって、 変換所の直流側の主回路は、該変換所の2つの電極の各
    1電極に対する1つの電極部分である、2つの独立した
    電極部分(P1、P2)と、両電極に共通な1つの部分
    である、2電極部分(BIP)とを備え、 変換所は、変換所の動作量(IDSG)に対応して、保
    護装置に供給される測定値信号(IDSGA、IDSG
    B)を出力し、 保護手段は、前記測定値信号に対応しかつ所定のアルゴ
    リズムに従って、変換所の動作に影響を与えることによ
    り、固定障害を回避する対策を選択的にとり、 前記保護手段は、各電極部分(たとえばP1)の電極保
    護手段 (たとえばPIS1、P1S2)と、2電極部
    分の2電極保護手段(P1BIPS1、P1BIPS
    2、P2BIPS1、P2BIPS2)を備え、 前記2電極保護手段は、相互に独立な2つの部分(それ
    ぞれP1BIPS1、P1BIPS2とP2BIPS
    1、P2BIPS2)を備え、 前記測定手段は、前記2電極部分の1グループの動作量
    の各1つに対して、それぞれ2電極保護手段の前記独立
    部分の1つに供給される2つの冗長測定値信号を発生さ
    せ、る保護装置において、 2電極保護手段の2つの部分のそれぞれは、変換所の2
    つの電極の1つに割当てられ、電極部分(P1)に割当
    られた部分(たとえばP1BIPS1、P1BIPS
    2)と、2電極部分の2電極保護手段(P1BIPS
    1、P1BIPS2、P2BIPS1)は、その電極部
    分の動作に影響を及ぼすだけで、他の電極部分(P2)
    の動作に影響を及ぼさない、ことを特徴とする保護装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の保護装置であって、前記
    2電極保護手段の2つの部分の各1つは、2電極保護手
    段の関連部分からの命令信号(CLC、OPC)が2電
    極部分(BIP)の(たとえば、MRTB、GRTB、
    NBGSなど)電気的開閉装置を動作させるのを防止す
    る、試験スイッチ(P1TEST、P2TEST)を備
    えていることを特徴とする保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の保護
    装置であって、前記2電極保護手段の2つの部分の各1
    つは、少なくとも部分的に冗長性があり、相互に並行し
    て動作する2セット(たとえば、P1BIPS1、P1
    BIPS2)の保護機能を有していることを特徴とする
    保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の保護装置であって、1セ
    ット(たとえば、P1BIPS1)は2電極部分(BI
    P)の第1の導体の電流(IDSG)を測定する測定手
    段(BIP−TI)から測定値(たとえば、IDSG
    A)を受信し、一方もう1つのセット(P1BIPS
    2)は、2電極部分の他の導体の電流を測定する測定手
    段(P1−T1、P2−T1、BIP−T2、BIP−
    T3a、BIP−T3b)から測定値が供給され、これ
    らの測定値に基づきかつキルヒホッフの法則を利用し
    て、前記第1の導体の電流(IDSG)に対応する第2
    の測定値(IDSGA’)を出力する、ことを特徴とす
    る保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の保護装置であって、前記
    2電極部分が2つの並列な中性点電極線路(ELa、E
    Lb)を有している場合の設備において、2つの独立な
    測定手段(BIP−T3a、BIP−T3b)は、それ
    ぞれ1つの前記中性点電極線路の電流を測定するのに使
    用される、ことを特徴とする保護装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の保護装置であって、測定手段(BIP−T1)が、測
    定手段を切り離す電気的開閉装置(Q14)に割当てら
    れている保護装置において、前記測定手段が切り離され
    ている場合、前記測定手段からの測定値信号(たとえ
    ば、IDSGA)は、前記開閉装置(Q14)からの状
    態信号(Q14CLI、Q14OPI)に依存し、測定
    値ゼロに対応する信号を2電極保護手段に供給する開閉
    手段(BV、ESA1)を介して、前記2電極保護手段
    に供給される、ことを特徴とする保護装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の保護装置であって、前記
    開閉手段は、前記開閉装置(BV)からの前記状態信号
    (Q14CLI、Q14OPI)が消失した場合、前記
    開閉手段(ESA1)の状態の変化を防止する手段(B
    V)を含んでいることを特徴とする保護装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の保護装置であって、感知した電流に基づいて、障害が
    発生していない状態ではゼロである表示信号(DI2
    1)を出力する手段(SD21)と同様、設備の複数の
    位置で電流を感知する電流測定手段(BIP−T1、B
    IP−T2、BIP−T3a、BIP−T3b、P1−
    T1)と、表示信号がゼロからずれている場合、保護対
    策(TRIP P1)をトリガする手段(AG21、D
    M21)とを含む保護装置において、前記表示信号は、
    単極動作のとき動作中の変換器に流れる電流が負の方向
    であることを表示している場合、前記保護対策を閉塞す
    る手段(CP21)を含むことを特徴とする保護装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    の保護装置であって、前記2電極保護手段は、2極動作
    中は2つの電極の変換器のどちらもトリップさせない保
    護対策をとるだけであることを特徴とする保護装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかに記
    載の保護装置であって、前記2電極部分(BIP)が、
    2電極部分の中性点母線を変換所接地に接続する遮断器
    (NBGS)を有する保護装置において、電極保護手段
    の各1つは、中性点母線に過電圧が発生した場合、遮断
    器を閉じるように命令し、過電圧の表示が消えない場
    合、関連する電極保護手段が属しているその電極のトリ
    ップを命令し、その後で遮断器を開くように命令する手
    段(CP41、RSS41、AG41、DM51)を有
    していることを特徴とする保護装置。
JP8084332A 1995-04-07 1996-04-05 高圧直流送電設備の2極式変換所用保護装置 Pending JPH08317548A (ja)

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