JPH08317510A - 切替セクション電圧調整方法 - Google Patents

切替セクション電圧調整方法

Info

Publication number
JPH08317510A
JPH08317510A JP7173369A JP17336995A JPH08317510A JP H08317510 A JPH08317510 A JP H08317510A JP 7173369 A JP7173369 A JP 7173369A JP 17336995 A JP17336995 A JP 17336995A JP H08317510 A JPH08317510 A JP H08317510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switching section
train
systems
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7173369A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Eguchi
直也 江口
Kenji Baba
謙二 馬場
Hiroshi Shinohara
博 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP7173369A priority Critical patent/JPH08317510A/ja
Publication of JPH08317510A publication Critical patent/JPH08317510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮断器の開放,投入などにより切替セクショ
ン電圧を無電圧状態にすることなく、電圧切り替えをシ
ョクレスに行ない得るようにする。 【構成】 第1系統1と第2系統2から電気的に分離さ
れた切替セクション3の電圧として、系統2の電圧にイ
ンバータ13の出力電圧を重畳して与えるようにし、例
えば、電車4が第1系統1から第2系統2へ進行する場
合は、インバータ13の出力電圧を制御して最初はセク
ション電圧を第1系統1の電圧に一致させておき、その
後はインバータ13の出力電圧を順次絞り込んで行き、
セクション電圧を第2系統2の電圧に一致させた後に、
電車4を系統2に進入させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単相交流を一定区間
毎に区切って電車にき電する送電系統の、き電区分点に
おける切替セクションへの電圧供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図26はき電区分点の従来例を示す概要
図、図27はその電圧関係を示すベクトル図である。な
お、符号の上または横に(・)を付してベクトル量を示
すが、場合によっては省略することもある。図26に示
すように、このシステムは2つの単相交流系統1,2、
これらから分離された切替セクション3、および電車4
の位置に対応してこれらの系統を接続,開放する遮断器
5a,5bなどから構成される。
【0003】このき電区分点において、例えば電車4が
系統1から系統2に進行する時は、まず、遮断器5aを
投入、遮断器5bを開放状態とし、電車4が進入する前
に切替セクション3の電圧を系統1の電圧〔V1
(・):図27参照〕にしておき、電車4が切替セクシ
ョン3に進入した後に遮断器5aを開放して、切替セク
ション3を一旦無電圧状態とし、その後、開放状態にあ
った遮断器5bを投入して、このセクション3の電圧を
系統2の電圧〔V2(・):図27参照〕とした後、電
車4を系統2に進入させる操作をしているのが一般的で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
切替方法では、電車が切替セクションに進入後に、セク
ションの電圧を一旦無電圧とするため、その間電車への
給電がストップし、電車走行に影響を与えている。ま
た、その後、次に進入する系統の遮断器を投入するが、
このときに、今度は負荷投入による突入電流が系統に流
れることになり、特に電車の変圧器へのインラッシュ電
流は通常の数倍以上にもなるため、これが系統の擾乱を
引き起こしていた。さらには、上記のように電車がき電
区分点を通過する度に遮断器の投入,開放を頻繁に繰り
返すため、遮断器の寿命が極端に短くなるだけでなく、
その保守管理が大きな負担となっている。したがって、
この発明の課題は、遮断器を用いることなくセクション
切り替えを可能とし、かつセクション切替時に無電圧状
態にすることなく円滑な切り替えを可能にすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1の発明では、交流電力系統を一定区間
に区切って電車にき電する送電系統に、き電区分点に隣
接する第1,第2の単相交流系統の混触を防止してき電
切り替えを行なうため、第1,第2系統から分離された
切替セクションを備え、第1,第2系統のいずれか一
方、またはこれら以外の交流系統から交流電圧を受けて
これを整流器により整流し、この整流された直流をもと
にインバータを介して交流電圧を発生させ、その出力電
圧で前記第1系統または第2系統に直列接続された直列
トランスの2次側を励磁し、この直列トランスの1次側
電圧に第1系統または第2系統の電圧を加算して前記切
替セクションに印加する構成とし、電車が第1系統から
第2系統に進行する場合には、電車が切替セクションに
進入する前に、その切替セクションの電圧を前記インバ
ータの制御によって第1系統の交流電圧に一致させてお
き、電車が切替セクションに進入してから第2系統に進
入するまでの間に電圧を徐々に変化させ、切替セクショ
ンの電圧を第2系統の電圧に一致させた上で第2系統に
電車が進入するようにする一方、電車が第2系統から第
1系統に進行する場合には、上記と逆の電圧調整を行な
うことを特徴としている。
【0006】請求項1の発明では、前記第1,第2系統
のうち前記切替セクションに電圧を供給しない側の系統
(B系統)から、前記切替セクションに電圧を供給する
側の系統(A系統)へと電車が進入する際は、A系統,
B系統の交流電圧を検出してB系統の検出電圧からA系
統の検出電圧を減算し、この減算結果を、電車が切替セ
クションに入っている一定時間内にゲインを1から0に
徐々に変化させる出力制限器に入力し、この出力制限器
の出力を前記インバータの出力電圧目標値として制御を
行なうことができ(請求項2の発明)、この請求項2の
発明では、前記切替セクションに電車が進入する前に、
電車が既に走行しているB系統の電圧と切替セクション
電圧とを精度良く一致させるため、電車の切替セクショ
ン進入前にB系統の検出電圧を指令値とし切替セクショ
ンの電圧を検出値とする電圧調節器を動作させ、その出
力を前記減算結果に加算し、電車が切替セクション進入
後に、前記電圧調節器の出力を漸次絞り込み、その機能
を停止させることができる(請求項3の発明)。
【0007】また、上記請求項1の発明では、前記第
1,第2系統のうち前記切替セクションに電圧を供給す
る側の系統(A系統)から、前記切替セクションに電圧
を供給しない側の系統(B系統)へと電車が進入する際
は、A系統,B系統の交流電圧を検出してA系統の検出
電圧からB系統の検出電圧を減算し、この減算結果を、
電車が切替セクションに入っている一定時間内にゲイン
を0から1に徐々に変化させる出力制限器に入力し、こ
の出力制限器の出力を前記インバータの出力電圧目標値
として制御を行なうことができ(請求項4の発明)、こ
の請求項4の発明では、前記電車が切替セクションから
次のB系統へ進入する前に、電車が既に走行している切
替セクション電圧と次のB系統の電圧とを精度良く一致
させるため、前記出力制限器のゲインを1とした後の電
車のB系統への進入前に、B系統の検出電圧を指令値と
し切替セクションの電圧を検出値とする電圧調節器を動
作させ、その出力を前記減算結果に加算することができ
る(請求項5の発明)。
【0008】さらに、上記請求項1の発明では、前記き
電区分点で隣接する2つの系統に整流器を設けてその直
流回路を接続し、系統に直列加算するインバータ電圧を
この直流回路から生成することができ(請求項6の発
明)、上記請求項1または6の発明では、前記整流器を
自励式コンバータとし、この自励式コンバータによりそ
の交流側の無効電力制御をして受電電圧制御を行なうこ
とができ(請求項7の発明)、上記請求項6の発明で
は、前記自励式コンバータにより隣接する2つの系統の
電力を一方から他方、または双方向に融通可能にするこ
とができる(請求項8の発明)。
【0009】請求項9の発明では、交流電力系統を一定
区間に区切って電車にき電する送電系統に、き電区分点
に隣接する第1,第2の単相交流系統の混触を防止して
き電切り替えを行なうため、第1,第2系統から分離さ
れた切替セクションを備え、前記第1,第2系統の交流
電圧から第1,第2系統の交流電圧の中間またはその近
傍の位相を持つ交流電圧を作り、この交流電圧に対し第
1,第2系統のいずれか一方または双方、もしくはこれ
ら以外の交流系統から交流電圧を受け、これを整流器に
より整流した直流電圧からインバータを介して得た交流
電圧を加算して前記切替セクションに印加する構成と
し、電車が第1系統から第2系統に進行する場合には、
電車が切替セクションに進入する前に、その切替セクシ
ョンの電圧を前記インバータの制御によって第1系統の
交流電圧に一致させておき、電車が切替セクションに進
入してから第2系統に進入するまでの間にインバータ電
圧を変化させ、切替セクションの電圧を第2系統の電圧
に一致させた上で第2系統に電車が進入するようにする
一方、電車が第2系統から第1系統に進行する場合に
は、上記と逆の電圧調整を行なうことを特徴としてい
る。
【0010】請求項9の発明では、前記第1,第2系統
の交流電圧から第1,第2系統の交流電圧の中間または
その近傍の位相を持つ交流電圧を作るに当たり、第1系
統の交流電圧からトランスを介して得た同一位相で振幅
が半分またはその近辺の交流電圧と、第2系統の交流電
圧からトランスを介して得た同一位相で振幅が半分また
はその近辺の交流電圧とを加算して作ることができ(請
求項10の発明)、または、前記第1,第2系統の交流
電圧から第1,第2系統の交流電圧の中間またはその近
傍の位相を持つ交流電圧を作るに当たり、第1系統の交
流電圧からトランスを介して得た同一位相で振幅が半分
またはその近辺の交流電圧と、第2系統の交流電圧から
トランスを介して得た同一位相で振幅が半分またはその
近辺の交流電圧とを減算し、これに前記第1,第2系統
のいずれか一方の交流電圧を加算して作ることができ
(請求項11の発明)、もしくは、前記第1,第2系統
の交流電圧から第1,第2系統の交流電圧の中間または
その近傍の位相を持つ交流電圧を作るに当たり、第1系
統と第2系統間に単巻線トランスを接続し、この単巻線
トランスの中間またはその近辺のタップを介して作るこ
とができる(請求項12の発明)。
【0011】
【作用】隣接する系統間の電圧差を出力するインバータ
を用い、その出力電圧を一方の系統電圧に重畳させて切
替セクションにき電するよう、インバータ出力電圧を制
御することにより、電車の走行位置に応じてセクション
電圧を、初めに走行している系統の電圧から、次に進入
する系統の電圧に滑らかに変化させるようにし、円滑な
セクション電圧切替えを行なう。また、第1,第2系統
の交流電圧からその中間または近辺の位相を持つ交流電
圧を作り、これに振幅,位相等を自由に制御可能なイン
バータ出力電圧を加算して切替セクションにき電するこ
とによっても、同様にして円滑なセクション電圧切替え
を行なう。これらにより、しゃ断器を不要として電車に
対する無電圧状態を無くし、系統への不要な突入電流も
無くすことができるので、システムの信頼性を高めるこ
とが可能となる。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例(請求項1相
当)を示す概要図である。ここでは、系統1と系統2の
中間に位置する切替セクション3に対し、電車走行位置
に対応させて制御した電圧を給電するようにしている。
この切替セクション3に給電する装置は整流器12およ
びインバータ13等からなり、絶縁トランス11と整流
器12により系統2から直流電圧を作り、この直流電圧
をインバータ13により任意の交流電圧に変換する。
【0013】系統2と直列に直列トランス14を接続
し、その2次側をインバータ13によって励磁する。直
列トランス14の1次側は切替セクション3に接続さ
れ、この切替セクション3には、系統2の電圧に直列ト
ランス14の1次電圧を加算(重畳)した電圧が印加さ
れる。その様子を図2に示している。すなわち、切替セ
クション3の電圧をVN(・)とすると、これは系統2
を示す電圧源102〔V2(・)〕と、直列トランス1
4の1次電圧を示す電圧源103〔Vcon(・)〕と
を加算したものとなる。
【0014】このような構成において、電車4が系統1
から系統2に進行する場合は、まず、電車4が切替セク
ション3に進入する以前に、上記インバータ13の出力
電圧Vcon(・)を制御して、切替セクション電圧V
N(・)を系統1の電圧V1(・)に一致させておく。
そして、電車4が切替セクション3の中を走行している
期間に、インバータ出力電圧Vcon(・)を徐々に絞
り込み、次の系統2に電車4が進入する以前にインバー
タ出力電圧Vcon(・)を零として、切替セクション
電圧VN(・)を系統2の電圧V2(・)に一致させ
る。しかる後、電車4を系統2に進入させる。
【0015】以上の様子を図3にベクトル図として示
す。同図からも明らかなように、切替セクション電圧V
N(・)が系統1の電圧V1(・)に一致している
(a)の状態から、インバータ出力電圧Vcon(・)
が(b)〜(c)のように順次絞り込まれ、最終的には
(d)のように零となって、VN(・)が系統2の電圧
V2(・)に一致させられることが分かる。
【0016】以上では、電車4が系統1から、直列トラ
ンス14を介して切替セクション3にき電する系統2へ
と走行する場合について説明したが、電車の走行がこの
逆の場合、つまり、直列トランスを介して切替セクショ
ンにき電する系統2から、系統1に向かって走行する場
合には、切替セクションの電圧VN(・)をまず系統2
の電圧V2(・)に一致させておき、切替セクションの
通過中にその電圧を系統1の電圧V1(・)に一致させ
るよう制御すれば良い。また、系統1に直列トランスを
接続して、切替セクションにき電するようにしても良
い。さらに、ここでは、インバータ13の入力直流電圧
を、整流器12により系統2から作ったが、系統1から
作っても良く、場合によっては他の電源から作っても良
い。
【0017】図4はこの発明の第2実施例(請求項2相
当)を示す概要図である。これは、図1の如き切替セク
ション電圧調整装置を用いる系統において、隣接する系
統1,2のうち直列トランスを接続して切替セクション
に電圧を印加する側ではない系統(以下、この種の系統
を系統BまたはB系統という)Bから、切替セクション
に電圧を印加する側の系統(以下、この種の系統をA系
統または系統Aという)Aへ電車が進行する場合の、切
替セクション電圧調整用制御装置を示す。すなわち、こ
の制御装置は図示のように、系統A,系統Bの交流電圧
を電圧検出器51a,51bによって検出し、系統Bの
検出電圧V1(・)から系統Aの検出電圧V2(・)
を、減算器52により減算する。そして、その結果を、
ストップ指令器54,ソフトストップ演算器55および
乗算器53からなる出力制限器70に入力する。
【0018】出力制限器70では、電車4が系統Bを走
行している間は、ストップ指令器54はオフ状態で、ソ
フトストップ演算器55の出力は「1」となっている。
したがって、上記乗算器53の出力は、減算器52の出
力に一致している。この信号はインバータ13の出力電
圧指令となって、PWM(パルス幅変調)等を行なうパ
ルス成形器56に入力され、ここでインバータのオン,
オフパルスが生成され、インバータ13に与えられてそ
の運転が行なわれる。
【0019】このとき、直列トランスの1次側には、ち
ょうどV1(・)とV2(・)の差分の電圧が出力さ
れ、これにV2(・)が加算されて印加される切替セク
ションの電圧VN(・)は、系統1の電圧V1(・)に
一致している。次に、電車4が切替セクション3内に入
った時点でストップ指令器54が動作し、ソフトストッ
プ演算器55の出力は「1」から「0」に徐々に変化す
る。したがって、乗算器53の出力はこの信号に伴っ
て、零に絞り込まれる。ここで、その変化時間は、電車
4が切替セクション3を走行している期間に終了するよ
うに設定されている。そして、電車4が次の系統Aに進
入するときには、インバータ13の出力電圧は零とな
り、その結果、切替セクション3の電圧VN(・)は、
系統Aの電圧V2(・)に一致した状態となる。この状
態となった後、電車は切替セクションから系統Aへ何の
ショックもなく移行して行くことになる。
【0020】出力制限器70は上記の構成に限らず、系
統1と系統2の検出電圧の差分を、電車が切替セクショ
ンを走行する間にゲイン1からゲイン零へと、一定時間
内に漸次絞り込む機能を持つものであれば良い。このと
き、ゲイン1で検出電圧がそのまま出力されるものとし
て、規格化したゲインを示している。また、図4の例で
は、整流電圧を一定として制御系を構成しているが、こ
の直流電圧が変動する場合は、図5のように構成すれば
良い。つまり、パルス成形器56への出力電圧指令を求
めるに当たり、インバータ13の入力直流電圧Edcを直
流電圧検出器80によって検出し、その出力で乗算器5
3の出力を割算器81を用いて割り算することで、規格
化することができる。
【0021】図6はこの発明の第3実施例(請求項3相
当)を示す概要図である。これは、図4の如き制御に対
し、特に切替セクションに電車が進入する前の、電車が
走行している系統Bの電圧と切替セクション電圧とを精
度良く一致させるための制御装置であり、図4の如き制
御装置に対して破線部を付加して構成される。
【0022】すなわち、図6の破線部では、電車の切替
セクション進入前に、系統Bの検出電圧を指令とする一
方、切替セクションの検出電圧を検出値(実際値)とす
る電圧調節器62を動作させ、その電圧調節器62の出
力を、制限機能を果たす乗算器63を介して加算器61
に与え、加算器61で系統A,Bの検出電圧の減算結果
に加算する。ここで、乗算器63の一方の入力端子に
は、ストップ指令器65の指令を受けて動作するソフト
ストップ演算器64の出力信号が入力されるが、ストッ
プ指令器65は電車4が切替セクション3の進入前は開
放であり、ソフトストップ演算器64の出力は「1」と
なっていて、電圧調節器62の出力はそのまま加算器6
1に入力される。
【0023】この状態で、電圧調節器62は、切替セク
ション電圧VN(・)が系統Bの電圧V1(・)と相違
しているときに、これらを一致させるように働く。すな
わち、図4での制御は全てフィードフォワード制御で電
圧を制御するものであるが、図6では電車4が切替セク
ション3に進入するまでの期間に、電圧調節器62によ
るフィードバック制御により、切替セクション3に対し
精度の良い電圧制御が行なわれることになる。
【0024】電車4が切替セクション3に進入した後
は、切替セクション電圧VN(・)を次に進入する系統
Aの電圧V2(・)に漸次一致させる調整が行なわれる
が、そのためにはインバータ13の電圧を徐々に零に絞
り込めば良い。そこで、電車4が切替セクション3に進
入後に、ストップ指令器65を動作させ、ソフトストッ
プ演算器64の出力信号を「1」から「0」へと漸次変
化させることにより、電圧調節器62の出力を受ける乗
算器63の出力を零に絞り込んで、電圧フィードバック
制御を停止させる。なお、図5の考え方はこの実施例に
ついても適用することができ、インバータ13の入力直
流電圧Edcが一定でない場合にも対処することができ
る。
【0025】図7はこの発明の第4実施例(請求項4相
当)を示す概要図である。これは、図1の如き切替セク
ション電圧調整装置を用いる系統において、隣接する系
統1,2のうち直列トランスを接続して切替セクション
に電圧を印加する側の系統Aから、これを行なわない系
統Bに電車が進行する場合の切替セクション電圧調整用
制御装置を示す。
【0026】すなわち、この制御装置は図示のように、
系統A,系統Bの交流電圧を電圧検出器51a,51b
によって検出し、系統Aの検出電圧V1(・)から系統
Bの検出電圧V2(・)を、減算器52により減算す
る。そして、その結果を、スタート指令器57,ソフト
スタート演算器58および乗算器53からなる出力制限
器71に入力する。
【0027】出力制限器71では、電車4が系統Aを走
行している間は、スタート指令器57はオフ状態で、ソ
フトスタート演算器58の出力は「0」となっている。
したがって、上記乗算器53の出力は、零となってい
る。この信号はインバータ13の出力電圧指令となっ
て、PWM等を行なうパルス成形器56に入力され、こ
の状態ではインバータ13が零出力電圧となるパルスが
出力されて、インバータが運転される。これによって、
直列トランス14の1次側は零となり、これにV1
(・)が加算されて印加される切替セクション電圧VN
(・)は、系統A(1)の電圧V1(・)に一致してい
る。
【0028】次に、電車が切替セクション内に入った時
点で、スタート指令器57が動作し、ソフトスタート演
算器58の出力は「0」から「1」に徐々に変化する。
これにより、乗算器53の出力はこの信号に伴って、減
算器52の出力に一致する値まで増加する。ここで、そ
の変化時間は、電車が切替セクションを走行している期
間に終了するように設定されている。電車が次の系統B
に進入する時には、インバータ13の出力電圧は系統A
の電圧V1(・)と系統Bとの差分の電圧となり、その
結果、切替セクション電圧VN(・)は、系統Bの電圧
V2(・)に一致した状態となる。そして、この状態と
なった後、電車は切替セクションから系統Bへ何のショ
ックもなく移行して行くことになる。
【0029】この実施例においても、出力制限器71の
構成は上記に限らず、系統1と系統2の検出電圧の差分
を、電車が切替セクションを走行する間にゲイン0から
ゲイン1に、一定時間以内に漸次増加する機能を持つも
のであれば良い。なお、ここでも、ゲイン1で検出電圧
がそのまま出力されるものとして、規格化したゲインを
示している。また、図7の実施例では整流器12の整流
電圧を一定として制御系を構成しているが、インバータ
13の入力直流電圧Edcが一定でない場合は、図5と同
様に乗算器53の出力を電圧Edcにて割り算する構成と
すれば良い。
【0030】図8はこの発明の第5実施例(請求項5相
当)を示す概要図である。これは、図7の制御に対し、
電車が切替セクションから次の系統Bへ進入する時点
の、電車が走行している切替セクション電圧と系統Bの
電圧とを精度良く一致させるための制御装置であり、図
7の制御装置に対して破線部を付加して構成される。こ
の破線部は、図7に示すソフトスタート演算器58の出
力が「1」となった後に、電車が切替セクションから次
の系統Bに進入するまでの期間に機能する。すなわち、
系統Bの検出電圧を指令とする一方、切替セクションの
検出電圧を検出値(実際値)とする電圧調節器62を用
い、この電圧調節器62の出力を、加算器61により系
統A,Bの減算結果に加算する。ここで、電圧調節器6
2には、出力を強制的に零にするゼロホールド回路66
が設けられている。
【0031】このような構成において、電車4が切替セ
クション3に進入してから、切替セクション電圧VN
(・)を、次に進入する系統B(2)の電圧V2(・)
に一致させるべく、上記ソフトスタート演算器58の出
力が零から1になった後に、上記ゼロホールド回路66
が解除され、電圧調節器62が機能を開始する。この電
圧調節器62は、切替セクション電圧VN(・)が系統
Bの電圧V1(・)と相違しているときにこれらを一致
させるように働く。
【0032】つまり、図7に示す制御は全てフィードフ
ォワード制御で電圧を調整するものであるが、この実施
例ではフィードフォワード制御による切替セクション電
圧の調整が完了してから、電車4が切替セクション3よ
り系統Bに進入するまでの期間に、電圧調節器62のフ
ィードバック制御により切替セクション3に対する精度
の良い制御が行なわれる。そして、電車4が系統Bに進
入後は、次の電車の到来に備えて、再び電圧調節器62
をゼロホールドしてやれば良い。インバータ13の入力
直流電圧Edcが一定でない場合は、図5と同様に乗算器
53の出力を電圧Edcにて割り算する構成とすれば良い
のは、図7と同様である。
【0033】図9はこの発明の第6実施例(請求項6相
当)を示す構成図である。これは、図1と同様の機能を
果たすものであるが、図1では整流器の入力電源を隣接
する2つの系統のいずれか一方、または他の電源から取
っているのに対し、この実施例は系統1および系統2に
それぞれ絶縁トランス11a,11bと整流器12a,
12bを設け、これらを直流側でリンクしてインバータ
13に給電するようにしたものである。
【0034】図10はこの発明の第7実施例(請求項7
相当)を示す構成図である。同図からも明らかなよう
に、この実施例は図1に示す整流器を自励式コンバータ
21aとした例である。この自励式コンバータは、GT
O(ゲートターンオフサイリスタ)121aとフリーホ
イーリングダイオード122a、そして直流コンデンサ
123aから構成され、系統2から絶縁トランス11を
介してインバータ13へ直流電圧を供給するとともに、
入力交流系統2の無効電力制御を行なうことにより、入
力交流電圧の補償制御を行なうものである。
【0035】図11は図9の具体例を示す回路図であ
る。この例は、系統1と系統2に絶縁トランス11a,
11bを介して自励式コンバータ21a,21bが接続
され、その直流側がリンクされている。この構成によ
り、系統1と系統2の両方の無効電力制御を行ない電圧
補償制御を行なうものである。
【0036】図12はこの発明の第8実施例(請求項8
相当)を示す構成図である。これは、図9に示すものに
おいて、整流器を自励式コンバータ21a,21bとし
ている。これらは直流回路でリンクされており、インバ
ータ13へ直流電力を供給するとともに、2つの自励式
コンバータ21a,21b間で電力Pの授受を行なう。
これにより、系統1と系統2の間で必要に応じて電力の
融通が図れることになる。
【0037】図13は図1に対応するこの発明の第9実
施例(請求項9相当)を示す構成図で、き電変電所に適
用した例である。ここでは、電力系統10Aの3相交流
電圧をスコット変圧器(トランス)11gにより、3相
から独立した2つの単相交流電圧V1(・),V2
(・)を作り、電車4へ電力を供給するようにしてい
る。なお、スコット変圧器11gによって作られた2つ
の独立する電圧V1(・),V2(・)は、スコット変
圧器11gの構造から位相が90度異なることが知られ
ている(電気学会刊「電気機器学」25ページ参照)。
このことから、電車4が系統1から系統2に進行する場
合は、切替えセクション3を必ず通過する必要がある。
【0038】そこで、2つの独立した単相交流電圧V1
(・),V2(・)から、変圧器11d,11eにより
単相交流電圧V1(・),V2(・)の中間の交流電圧
VB(・)を作る。また、整流器12cと絶縁変圧器1
1fによって電力系統10Bより直流電圧を作り、この
直流電圧をインバータ13aによって任意の交流電圧V
con(・)として出力する。そして、上記交流電圧V
B(・)にトランス(変圧器)11cを介してインバー
タ出力電圧Vcon(・)を加算した電圧を、切替えセ
クション3に印加する。つまり、切替えセクション電圧
をVN(・)とすると、これはVN(・)=VB(・)
+Vcon(・)と表わされる。
【0039】そして、図13で電車4が系統1から系統
2に進行する場合、電車4が系統1を進行しているとき
に、切替えセクション電圧VN(・)を、インバータ出
力電圧Vcon(・)を制御してVN(・)=VB
(・)+Vcon(・)=V1(・)となるようにす
る。次に、電車4が切替えセクション3に進入してから
系統2に移動するまでの間に、インバータ出力電圧Vc
on(・)の位相を調整してVN(・)=VB(・)+
Vcon(・)=V2(・)となるようにする。以上の
動作を、図14のベクトル図に示す。また、上記とは逆
に電車4が系統2から系統1に進行する場合には、VN
(・)=V2(・)からVN(・)=V1(・)となる
よう、インバータ出力電圧を制御する。これにより、電
車4の走行位置に応じて、切替えセクション3の電圧を
始めに走行している系統の電圧から、次に進入する系統
の電圧に滑らかに変化させることができる。
【0040】図15にインバータ13aと整流器12c
からなる電力変換装置の具体例を示す。すなわち、整流
器12cは半導体素子16a〜16fと、これらのそれ
ぞれに逆並列接続されたフリーホイーリングダイオード
17a〜17fとからなり、電力系統10Bの交流電力
を直流電力に変換する。この整流器12cにコンデンサ
15を介して接続されたインバータ13aは半導体素子
16g〜16jと、これらのそれぞれに逆並列接続され
たフリーホイーリングダイオード17g〜17jとから
なり、直流電力を交流電力に変換する。ここで、整流器
12cの交流側は電力系統10Bではなく、系統1また
は系統2もしくはスコット変圧器11gの一次側の電力
系統10Aに接続しても良く、整流器12cをダイオー
ド整流器,サイリスタ整流器または可逆サイリスタ整流
器により構成するようにしても良い。
【0041】図16に図13の変形例を示す。これは、
き電区分所に適用した場合を示し、図13に示すスコッ
ト変圧器11gが省略されている点が特徴である。その
ため、系統電圧V1(・),V2(・)が図13では9
0度位相が異なっていたが、ここでは図17に示すよう
に任意の位相となっており、その振幅も異なっている。
しかし、切替えセクション電圧の作り方や、電車の走行
位置に伴うインバータ電圧の調整方法は図13と全く同
様なので詳細は省略する。また、インバータ13aと整
流器12cからなる電力変換装置の具体例として、図1
5に示すものを使用できることも勿論である。
【0042】図18はこの発明の第10実施例(請求項
10相当)を示す構成図で、き電変電所に適用した例で
ある。図19はその動作を説明するベクトル図である。
この実施例の特徴は、系統1,系統2の交流電圧から、
その中間またはその近辺の位相を持つ交流電圧を作る場
合の、その作り方にある。すなわち、き電変電所のスコ
ット変圧器11gにて作られた2つの独立する単相電圧
V1(・),V2(・)は、変圧器(トランス)11g
の構成から、位相が90度異なっていることになる。
【0043】そこで、まず変圧器11dにより、系統1
の電圧V1(・)から同位相で振幅が半分の電圧V12
(・)を、図19のように作る。同様に変圧器(トラン
ス)11eにより、系統2の電圧V2(・)から同位相
で振幅が半分の電圧V22(・)を、図19のように作
ってこれらを加算することで、系統1,系統2の交流電
圧の中間の位相を持つ電圧VB(・)を得ることができ
る。そして、このVB(・)とインバータ出力電圧Vc
on(・)とを加算した電圧を切替えセクション3に印
加し、インバータ出力電圧Vcon(・)を調整するこ
とで、電車4の走行位置に応じて切替えセクション3の
電圧を、始めに走行している系統の電圧から、次に進入
する系統の電圧に滑らかに変化させることができる。
【0044】図20はこの発明の第11実施例(請求項
11相当)を示す構成図で、き電区分所に適用した例を
示す。すなわち、変圧器11eにより、系統2の電圧V
2(・)から、同位相で振幅を半分にした電圧V22
(・)を作る一方、変圧器(トランス)11dにより、
系統1の電圧V1(・)から、同位相で振幅を半分にし
た電圧V12(・)を作る。次に、V12(・)からV
22(・)を減算し、変圧器11eの2次側を系統2に
接続することで、系統1と系統2の交流電圧の中間の位
相を持つ電圧VB(・)を作るようにする。これを、ベ
クトル図として示すのが図21である。つまり、図19
ではV1(・),V2(・)は90度位相が異なってい
たが、ここでは図21に示すように任意の位相となって
おり、その振幅も異なっている。なお、電車の走行位置
に伴うインバータ電圧の調整方法は、図18と全く同様
である。
【0045】図22に図20の変形例を示す。これは、
図20と同様であるが、変圧器11eにより、系統2の
電圧V2(・)から、同位相で振幅を半分にした電圧V
22(・)を作る一方、変圧器(トランス)11dによ
り、系統1の電圧V1(・)から、同位相で振幅を半分
にした電圧V12(・)を作る。次に、V22(・)か
らV12(・)を減算し、変圧器11dの2次側を系統
1に接続することで、系統1と系統2の交流電圧の中間
の位相を持つ電圧VB(・)を作るようにする。これ
を、ベクトル図として示すのが図23である。その他
は、図20と同様である。
【0046】図24はこの発明の第12実施例(請求項
12相当)を示す構成図で、き電区分所に適用した例で
ある。ここでは、系統1と系統2の間に単巻線変圧器
(トランス)11hを接続し、その両端に電圧V1
(・),V2(・)を印加する。この単巻線変圧器11
hのA−C間とC−B間の巻数比を1:1にする点、つ
まり単巻線変圧器11hの中間タップから電圧を引き出
すと、系統2の電圧V2(・)を半分にした電圧と、系
統1の電圧V1(・)を半分にした電圧とを加算した電
圧VB(・)が、図25のように得られることになる。
そして、このVB(・)とインバータ出力電圧Vcon
(・)とを加算した電圧を切替えセクション3に印加
し、インバータ出力電圧Vcon(・)を調整すること
で、電車4の走行位置に応じて切替えセクション3の電
圧を、始めに走行している系統の電圧から、次に進入す
る系統の電圧に滑らかに変化させることができる。
【0047】ここで、基本的に図1,図9のような構成
でインバータ13が分担すべき電圧と、基本的に図13
や図16のような構成でインバータ13aが分担すべき
電圧とを比較すると、後者の方が小さくて済み、その分
だけインバータ容量を小さくし得るという利点を持つこ
とが知られている。すなわち、図1などでインバータ1
3が分担すべき電圧Vcon(・)は図3に示すように
なり、図16などでインバータ13aが分担すべき電圧
Vcon(・)は図17に示すようになるので、例えば
系統1の電圧V1と系統2の電圧V2について、V1=
V2=30KV、負荷電流=1KAとし、電圧V1と電
圧V2の位相差をφとすると、図1の場合のインバータ
容量は、 30・(2ー2・cosφ)1/2 (KV)・1(KA) となる。これに対し、図16の場合のインバータ容量
は、 30・(2ー2・cosφ)1/2 (KV)・1(KA)
/2 となる。つまり、後者は前者の半分(50%)で済むこ
ととなり、インバータ容量を大幅に低減し得るというわ
けである。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、交流き電系統のき電
区分点において、電車へのき電がストップすることがな
いため、電車走行の自由度が増し運用が容易となる利点
が得られる。また、き電ストップ後の再き電に伴う負荷
突流がないため、系統擾乱を防ぐことができる。さらに
は、遮断器を繰り返し投入,開放することなどがないた
め、遮断器の寿命を短くすることもなく、これによる故
障を引き起こすことも無いことからシステムの信頼性を
著しく高めることができる。特に、同一セクションにお
いて請求項9〜12の発明のインバータを適用した場合
は、請求項1〜8の発明のインバータを適用した場合よ
り、その分担すべき電圧が小さくできるので、インバー
タ容量を大幅に低減することが可能になるという利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す概要図である。
【図2】図1の電圧関係を説明する説明図である。
【図3】図2の電圧関係を示すベクトル図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す構成図である。
【図5】図4の変形例を示す構成図である。
【図6】この発明の第3実施例を示す構成図である。
【図7】この発明の第4実施例を示す構成図である。
【図8】この発明の第5実施例を示す構成図である。
【図9】この発明の第6実施例を示す構成図である。
【図10】この発明の第7実施例を示す構成図である。
【図11】図9の具体例を示す回路図である。
【図12】この発明の第8実施例を示す構成図である。
【図13】この発明の第9実施例を示す構成図である。
【図14】図13の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
【図15】図13で用いる電力変換装置の具体例を示す
構成図である。
【図16】図13の変形例を示す構成図である。
【図17】図16の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
【図18】この発明の第10実施例を示す構成図であ
る。
【図19】図18の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
【図20】この発明の第11実施例を示す構成図であ
る。
【図21】図20の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
【図22】図20の変形例を示す構成図である。
【図23】図22の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
【図24】この発明の第12実施例を示す構成図であ
る。
【図25】図24の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
【図26】き電区分点の例を示す概要図である。
【図27】図26の電圧関係を示すベクトル図である。
【符号の説明】
1,2,10A,10B…系統、3…切替セクション、
4…電車、5a,5b…遮断器、11,11a,11
b,11c,11d,11e,11f,11h,14…
トランス、12,12a,12b…整流器、13,13
a…インバータ、15…コンデンサ、18…レール、2
1a,21b…自励式コンバータ、51a,51b…電
圧検出器、52…減算器、53,63…乗算器、54,
65…ストップ指令器、55,64…ソフトストップ演
算器、56…パルス成形器、57…スタート指令器、5
8…ソフトスタート演算器、61…加算器、62…電圧
調節器、66…ゼロホールド回路、70,71…出力制
限器、80…直流電圧検出器、81…割算器、101〜
103…電圧源。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力系統を一定区間に区切って電車
    にき電する送電系統に、き電区分点に隣接する第1,第
    2の単相交流系統の混触を防止してき電切り替えを行な
    うため、第1,第2系統から分離された切替セクション
    を備え、 第1,第2系統のいずれか一方、またはこれら以外の交
    流系統から交流電圧を受けてこれを整流器により整流
    し、この整流された直流をもとにインバータを介して交
    流電圧を発生させ、その出力電圧で前記第1系統または
    第2系統に直列接続された直列トランスの2次側を励磁
    し、この直列トランスの1次側電圧に第1系統または第
    2系統の電圧を加算して前記切替セクションに印加する
    構成とし、電車が第1系統から第2系統に進行する場合
    には、電車が切替セクションに進入する前に、その切替
    セクションの電圧を前記インバータの制御によって第1
    系統の交流電圧に一致させておき、電車が切替セクショ
    ンに進入してから第2系統に進入するまでの間に電圧を
    徐々に変化させ、切替セクションの電圧を第2系統の電
    圧に一致させた上で第2系統に電車が進入するようにす
    る一方、電車が第2系統から第1系統に進行する場合に
    は、上記と逆の電圧調整を行なうことを特徴とする切替
    セクション電圧調整方法。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2系統のうち前記切替セク
    ションに電圧を供給しない側の系統(B系統)から、前
    記切替セクションに電圧を供給する側の系統(A系統)
    へと電車が進入する際は、A系統,B系統の交流電圧を
    検出してB系統の検出電圧からA系統の検出電圧を減算
    し、この減算結果を、電車が切替セクションに入ってい
    る一定時間内にゲインを1から0に徐々に変化させる出
    力制限器に入力し、この出力制限器の出力を前記インバ
    ータの出力電圧目標値として制御を行なうことを特徴と
    する請求項1に記載の切替セクション電圧調整方法。
  3. 【請求項3】 前記切替セクションに電車が進入する前
    に、電車が既に走行しているB系統の電圧と切替セクシ
    ョン電圧とを精度良く一致させるため、電車の切替セク
    ション進入前にB系統の検出電圧を指令値とし切替セク
    ションの電圧を検出値とする電圧調節器を動作させ、そ
    の出力を前記減算結果に加算し、電車が切替セクション
    進入後に、前記電圧調節器の出力を漸次絞り込み、その
    機能を停止させることを特徴とする請求項2に記載の切
    替セクション電圧調整方法。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2系統のうち前記切替セク
    ションに電圧を供給する側の系統(A系統)から、前記
    切替セクションに電圧を供給しない側の系統(B系統)
    へと電車が進入する際は、A系統,B系統の交流電圧を
    検出してA系統の検出電圧からB系統の検出電圧を減算
    し、この減算結果を、電車が切替セクションに入ってい
    る一定時間内にゲインを0から1に徐々に変化させる出
    力制限器に入力し、この出力制限器の出力を前記インバ
    ータの出力電圧目標値として制御を行なうことを特徴と
    する請求項1に記載の切替セクション電圧調整方法。
  5. 【請求項5】 前記電車が切替セクションから次のB系
    統へ進入する前に、電車が既に走行している切替セクシ
    ョン電圧と次のB系統の電圧とを精度良く一致させるた
    め、前記出力制限器のゲインを1とした後の電車のB系
    統への進入前に、B系統の検出電圧を指令値とし切替セ
    クションの電圧を検出値とする電圧調節器を動作させ、
    その出力を前記減算結果に加算することを特徴とする請
    求項4に記載の切替セクション電圧調整方法。
  6. 【請求項6】 前記き電区分点で隣接する2つの系統に
    整流器を設けてその直流回路を接続し、系統に直列加算
    するインバータ電圧をこの直流回路から生成することを
    特徴とする請求項1に記載の切替セクション電圧調整方
    法。
  7. 【請求項7】 前記整流器を自励式コンバータとし、こ
    の自励式コンバータによりその交流側の無効電力制御を
    して受電電圧制御を行なうことを特徴とする請求項1ま
    たは6に記載の切替セクション電圧調整方法。
  8. 【請求項8】 前記自励式コンバータにより隣接する2
    つの系統の電力を一方から他方、または双方向に融通可
    能にしたことを特徴とする請求項6に記載の切替セクシ
    ョン電圧調整方法。
  9. 【請求項9】 交流電力系統を一定区間に区切って電車
    にき電する送電系統に、き電区分点に隣接する第1,第
    2の単相交流系統の混触を防止してき電切り替えを行な
    うため、第1,第2系統から分離された切替セクション
    を備え、 前記第1,第2系統の交流電圧から第1,第2系統の交
    流電圧の中間またはその近傍の位相を持つ交流電圧を作
    り、この交流電圧に対し第1,第2系統のいずれか一方
    または双方、もしくはこれら以外の交流系統から交流電
    圧を受け、これを整流器により整流した直流電圧からイ
    ンバータを介して得た交流電圧を加算して前記切替セク
    ションに印加する構成とし、電車が第1系統から第2系
    統に進行する場合には、電車が切替セクションに進入す
    る前に、その切替セクションの電圧を前記インバータの
    制御によって第1系統の交流電圧に一致させておき、電
    車が切替セクションに進入してから第2系統に進入する
    までの間にインバータ電圧を変化させ、切替セクション
    の電圧を第2系統の電圧に一致させた上で第2系統に電
    車が進入するようにする一方、電車が第2系統から第1
    系統に進行する場合には、上記と逆の電圧調整を行なう
    ことを特徴とする切替セクション電圧調整方法。
  10. 【請求項10】 前記第1,第2系統の交流電圧から第
    1,第2系統の交流電圧の中間またはその近傍の位相を
    持つ交流電圧を作るに当たり、第1系統の交流電圧から
    トランスを介して得た同一位相で振幅が半分またはその
    近辺の交流電圧と、第2系統の交流電圧からトランスを
    介して得た同一位相で振幅が半分またはその近辺の交流
    電圧とを加算して作ることを特徴とする請求項9に記載
    の切替セクション電圧調整方法。
  11. 【請求項11】 前記第1,第2系統の交流電圧から第
    1,第2系統の交流電圧の中間またはその近傍の位相を
    持つ交流電圧を作るに当たり、第1系統の交流電圧から
    トランスを介して得た同一位相で振幅が半分またはその
    近辺の交流電圧と、第2系統の交流電圧からトランスを
    介して得た同一位相で振幅が半分またはその近辺の交流
    電圧とを減算し、これに前記第1,第2系統のいずれか
    一方の交流電圧を加算して作ることを特徴とする請求項
    9に記載の切替セクション電圧調整方法。
  12. 【請求項12】 前記第1,第2系統の交流電圧から第
    1,第2系統の交流電圧の中間またはその近傍の位相を
    持つ交流電圧を作るに当たり、第1系統と第2系統間に
    単巻線トランスを接続し、この単巻線トランスの中間ま
    たはその近辺のタップを介して作ることを特徴とする請
    求項9に記載の切替セクション電圧調整方法。
JP7173369A 1995-03-16 1995-07-10 切替セクション電圧調整方法 Pending JPH08317510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173369A JPH08317510A (ja) 1995-03-16 1995-07-10 切替セクション電圧調整方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-57170 1995-03-16
JP5717095 1995-03-16
JP7173369A JPH08317510A (ja) 1995-03-16 1995-07-10 切替セクション電圧調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08317510A true JPH08317510A (ja) 1996-11-29

Family

ID=26398195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7173369A Pending JPH08317510A (ja) 1995-03-16 1995-07-10 切替セクション電圧調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08317510A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4896279B1 (ja) * 2011-06-23 2012-03-14 三菱電機株式会社 列車情報管理装置および列車情報管理方法
KR101369337B1 (ko) * 2012-05-07 2014-03-06 한국철도기술연구원 사구간이 없는 교류철도시스템용 대용량 능동형 철도급전시스템 및 그 방법
KR20210048355A (ko) * 2019-10-23 2021-05-03 한국철도기술연구원 직류철도급전시스템 및 그 동작 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4896279B1 (ja) * 2011-06-23 2012-03-14 三菱電機株式会社 列車情報管理装置および列車情報管理方法
WO2012176295A1 (ja) * 2011-06-23 2012-12-27 三菱電機株式会社 列車情報管理装置および列車情報管理方法
KR101369337B1 (ko) * 2012-05-07 2014-03-06 한국철도기술연구원 사구간이 없는 교류철도시스템용 대용량 능동형 철도급전시스템 및 그 방법
KR20210048355A (ko) * 2019-10-23 2021-05-03 한국철도기술연구원 직류철도급전시스템 및 그 동작 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3470444A (en) Control circuit for rectifiers using silicon controlled rectifiers
US10644612B2 (en) System of input current sharing for compact architecture in a power converter
US4144559A (en) Power converter control system
US3858105A (en) Static power conversion arrangement and method
JPH10304573A (ja) 送電プラント
RU2446537C1 (ru) Устройство регулирования напряжения и передаваемой мощности электрической сети
JPH08317510A (ja) 切替セクション電圧調整方法
JPH08230523A (ja) 交流き電回路における切替セクションの電圧制御方法及び電圧制御装置
US5764499A (en) Direct a.c. converter
US4245291A (en) Electric power converter apparatus for an a.c. electric rolling stock
US6061256A (en) Apparatus for conversion of a three-phase voltage into an isolated DC voltage
GB1262572A (en) Three-phase regulator systems
US2205214A (en) Motor control system
JP4009033B2 (ja) 電圧位相調整装置
RU2441777C1 (ru) Устройство для компенсации неактивных составляющих мощности и отклонений напряжения тяговой подстанции
JP2509890B2 (ja) 交直変換装置のパルス幅変調制御方式
JPS6242472B2 (ja)
RU1793514C (ru) Трансформаторно-тиристорный компенсатор реактивной мощности
SU935896A1 (ru) Устройство дл регулировани трехфазного напр жени
SU909772A1 (ru) Симисторный преобразователь переменного напр жени в переменное
SU905804A1 (ru) Стабилизатор напр жени посто нного тока
SU1070524A1 (ru) Устройство дл регулировани трехфазного напр жени
SU813655A1 (ru) Устройство дл регулировани СКОРОСТи ВРАщЕНи ВЕНТильНОгОэлЕКТРОдВигАТЕл C -фАзНОйСиСТЕМОй ВОзбуждЕНи
JPH01218360A (ja) 循環電流形電力変換装置
SU1064417A1 (ru) Регул тор переменного напр жени

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040205