JPH08317251A - 映像信号伝送装置 - Google Patents

映像信号伝送装置

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JPH08317251A
JPH08317251A JP7141407A JP14140795A JPH08317251A JP H08317251 A JPH08317251 A JP H08317251A JP 7141407 A JP7141407 A JP 7141407A JP 14140795 A JP14140795 A JP 14140795A JP H08317251 A JPH08317251 A JP H08317251A
Authority
JP
Japan
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signal
circuit
digital video
video signal
transmission
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Application number
JP7141407A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okawa
寛 大川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】既存の同軸ケーブル等の伝送路を介して簡易な
構成で確実にディジタルビデオ信号を伝送することがで
きる映像信号伝送装置を提案する。 【構成】規定の伝送路を介して伝送された基準信号S2
の信号レベルに基づいて、この伝送路を介して伝送対象
に送出するディジタルビデオ信号DV1の周波数特性を
予め補正して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号伝送装置に関
し、例えばテレビジョンカメラシステムに適用して、伝
送路を介して伝送された基準信号の信号レベルを基準に
して、伝送路の周波数特性を補うようにディジタルビデ
オ信号の周波数特性を予め補正して送出することによ
り、簡易な構成で確実にディジタルビデオ信号を伝送で
きるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン放送の中継現場にお
いては、例えば中継車に搭載したカメラコントロールユ
ニットと、中継現場に配置したカメラヘッドユニットと
を同軸ケーブルで接続することにより、テレビジョンカ
メラシステムを構成するようになされている。これによ
りこの種のテレビジョンカメラシステムでは、カメラヘ
ッドユニットで撮像した被写体の画像を中継車に伝送
し、また中継車よりカメラヘッドユニットにオンエア中
の画像を伝送するようになされている。
【0003】このためこの種の中継現場において、予め
施設内に同軸ケーブルが敷設されている公共施設等で
は、この同軸ケーブルを使用してカメラコントロールユ
ニットとカメラヘッドユニットとを接続し、また同軸ケ
ーブルが敷設されていない例えば屋外等の中継現場にお
いては、新たに同軸ケーブルを敷設してカメラコントロ
ールユニットとカメラヘッドユニットとを接続するよう
になされていた。
【0004】さらに同軸ケーブルの損失による映像信号
の周波数特性、信号レベルの劣化については、受信側で
周波数特性、信号レベルを補正し、これによりこの同軸
ケーブルによる損失を補うようになされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のテレ
ビジョンカメラシステムにおいては、映像信号をディジ
タル信号(以下ディジタルビデオ信号と呼ぶ)により伝
送するようになされたものもある。このようなディジタ
ルビデオ信号においては、アナログ信号でなる映像信号
に比して周波数帯域が格段的に広いことにより、同軸ケ
ーブルによる伝送距離が長くなって周波数特性等が大き
く劣化すると、受信側で簡易に補正することが困難にな
り、この場合正しくディジタルビデオ信号を伝送するこ
とが困難になる問題がある。
【0006】特に、予め施設内に敷設された同軸ケーブ
ルを用いる場合にあっては、この同軸ケーブルの長さが
不明な場合が多く、これにより同軸ケーブルによる損失
も予測し得ず、適切な補正量すら判断することが困難に
なる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、既存の同軸ケーブル等の伝送路を介して簡易な構成
で確実にディジタルビデオ信号を伝送することができる
映像信号伝送装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、規定の伝送路を介して伝送された
基準信号の信号レベルに基づいて、この伝送路によるデ
ィジタルビデオ信号の周波数特性の劣化を補うように、
この伝送路を介して伝送対象に送出するディジタルビデ
オ信号の周波数特性を予め補正する。
【0009】またこのとき先の基準信号が、先の伝送対
象より伝送されるディジタルビデオ信号に介挿されて伝
送され、先の映像信号伝送装置が、先の伝送対象に送出
するディジタルビデオ信号に規定の基準信号を介挿して
送出する。
【0010】
【作用】規定の伝送路を介して伝送された基準信号の信
号レベルを検出すれば、この検出結果より伝送路の周波
数特性を推定することができる。これによりこの基準信
号の信号レベルに基づいて、先の伝送路を介して伝送対
象に送出するディジタルビデオ信号の周波数特性を予め
補正すれば、簡易に周波数特性の劣化を補うことができ
る。
【0011】またこのとき先の基準信号が、先の伝送対
象より伝送されるディジタルビデオ信号に介挿されて伝
送され、先の映像信号伝送装置が、先の伝送対象に送出
するディジタルビデオ信号に規定の基準信号を介挿して
送出すれば、例えばテレビジョンカメラシステムのよう
に双方向でディジタルビデオ信号を伝送する場合に適用
して、簡易に周波数特性の劣化を補うことができる。
【0012】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施
例を詳述する。
【0013】(1)全体構成 図1及び図2は、本発明の一実施例に係るテレビジョン
カメラシステムを示すブロック図である。このテレビジ
ョンカメラシステム1は、カメラヘッドユニット2とカ
メラコントロールユニット3と同軸ケーブルで接続し、
帯域分離の手法を適用して双方向でディジタルビデオ信
号DV1及びDV2を送受する。
【0014】すなわちカメラヘッドユニット2は、3板
式のCCD固体撮像素子(CCD)4を介して撮像信号
を得、この撮像信号を色信号に変換する。さらにカメラ
ヘッドユニット2は、この色信号を続くアナログディジ
タル変換回路(A/D)5でディジタル色信号に変換し
た後、プロセス回路6において規定のディジタル信号処
理を実行し、これによりディジタルビデオ信号DV1を
生成するようになされている。
【0015】変調回路7は、加算回路8を介してこのデ
ィジタルビデオ信号DV1を受け、このディジタルビデ
オ信号DV1を変調して出力する。エンファシス回路9
は、システム制御回路20により制御されてエンファシ
ス量を切り換え、変調回路7の出力信号について、この
出力信号の周波数特性を補正して出力する。
【0016】マルチプレクサ(MPX)11は、このエ
ンファシス回路9の出力信号を規定の周波数帯域に周波
数変換して伝送信号SV1を生成し、この伝送信号SV
1を同軸ケーブルに出力することにより、ディジタルビ
デオ信号DV1をカメラコントロールユニット3に送出
する。またマルチプレクサ11は、同軸ケーブルへの出
力端より規定周波数帯域の信号成分を分離して出力する
ことにより、カメラコントロールユニット3より同軸ケ
ーブルを介して入力される伝送信号SV2をAGC回路
12に出力する。
【0017】これによりテレビジョンカメラシステム1
では、撮像結果でなるディジタルビデオ信号DV1をカ
メラコントロールユニット3に伝送し、またこのカメラ
コントロールユニット3からオンエア画像でなるディジ
タルビデオ信号DV2を受信するようになされている。
【0018】このようにしてディジタルビデオ信号DV
1を送出するにつき、マルチプレクサ11は、図3に示
すように、ディジタルビデオ信号DV1の直流成分が規
定の周波数f1になるように、この出力信号を周波数変
換して伝送信号SV1を生成し、この伝送信号SV1を
同軸ケーブルに出力する。これに対してマルチプレクサ
11は、伝送信号SV1の周波数帯域の低域側に分布す
る、周波数f2を中心にした周波数帯域の信号をAGC
回路12に出力する。これによりカメラヘッドユニット
2では、1つの同軸ケーブルを帯域分離して双方向でデ
ィジタルビデオ信号DV1及びDV2を送受するように
なされている。
【0019】これに対してAGC回路12は、このマル
チプレクサ11の出力信号を受け、この出力信号の信号
レベルを規定の信号レベルに補正して出力する。復調回
路13は、AGC回路12の出力信号を復調して出力す
る。自動等化回路16は、この復調回路13の出力信号
をディジタル信号に変換した後、トランスバーサル型フ
ィルタ回路を介して周波数特性を補正し、この補正した
ディジタル信号を2値化して出力する。このとき自動等
化回路16は、このトランスバーサル型フィルタ回路の
重み付け係数を自動的に最適化する。これによりカメラ
ヘッドユニット2では、カメラコントロールユニット3
より送出されたディジタルビデオ信号DV2を復調でき
るようになされている。
【0020】並べ替え回路18は、この自動等化回路1
6の出力データを規定順序に並べ替えて出力し、ディジ
タルアナログ変換回路(D/A)19は、この出力信号
をアナログ信号に変換することにより、ビデオ信号を復
調する。これによりカメラヘッドユニット2では、規定
のモニタ装置にこのディジタルアナログ変換回路19の
出力信号を表示してオンエア画像を確認できるようにな
されている。
【0021】これに対して図2に示すようにカメラコン
トロールユニット3においては、カメラヘッドユニット
2とほぼ同一に形成され、同軸ケーブルをマルチプレク
サ22に接続し、これによりカメラヘッドユニット2か
ら伝送された伝送信号SV1をAGC回路23に入力す
る。AGC回路23は、この伝送信号SV1の信号レベ
ルを補正し、続く復調回路24は、AGC回路23の出
力信号を復調して出力する。
【0022】自動等化回路26は、復調回路24の出力
信号をディジタル信号に変換した後、トランスバーサル
型フィルタ回路を介して周波数特性を補正し、この補正
したディジタル信号を2値化して出力する。このとき自
動等化回路16は、このトランスバーサル型フィルタ回
路の重み付け係数を自動的に最適化する。これによりカ
メラコントロールユニット3では、カメラヘッドユニッ
ト2より送出されたディジタルビデオ信号DV1を復調
できるようになされている。
【0023】並べ替え回路28は、この自動等化回路2
6の出力データを規定順序に並べ替えて出力し、ディジ
タルアナログ変換回路(D/A)29は、この出力信号
をアナログ信号に変換することにより、ビデオ信号を復
調する。これによりカメラコントロールユニット3で
は、規定のモニタ装置にこのディジタルアナログ変換回
路29の出力信号を表示して撮像結果を確認できるよう
になされ、また必要に応じて他の映像機器にこのビデオ
信号を出力するようになされている。
【0024】これに対して変調回路31は、スイッチャ
ー等よりオンエア画像のディジタルビデオ信号DV2を
受け、このディジタルビデオ信号DV2を変調して出力
する。エンファシス回路32は、システム制御回路33
により制御されてエンファシス量を切り換え、変調回路
31の出力信号について、伝送によって劣化する周波数
特性を予め補正して出力する。
【0025】これによりカメラコントロールユニット3
では、エンファシス回路32の出力信号をマルチプレク
サ22により伝送信号SV2に変換して同軸ケーブルに
送出し、オンエア画像でなるディジタルビデオ信号DV
2をカメラヘッドユニット2に伝送するようになされて
いる。
【0026】このようにしてディジタルビデオ信号DV
2を送出するにつき、マルチプレクサ22は、ディジタ
ルビデオ信号DV2の直流成分が規定の周波数f2にな
るように(図3)、この出力信号を周波数変換して伝送
信号SV2を生成し、この伝送信号SV2を同軸ケーブ
ルに出力する。これに対してマルチプレクサ22は、こ
の伝送信号SV2の周波数帯域の高域側に分布する、周
波数f1を中心にした周波数帯域の信号をAGC回路2
3に出力する。
【0027】(2)周波数特性の補正 このようにしてディジタルビデオ信号DV1及びDV2
を帯域分離して双方向で伝送するにつき、カメラヘッド
ユニット2及びカメラコントロールユニット3は、規定
の基準信号を介挿してディジタルビデオ信号DV1及び
DV2を送出する。
【0028】すなわちカメラヘッドユニット2において
(図1)、シグナルジェネレータ(SG)36は、この
カメラヘッドユニット2全体の動作基準でなる基準信号
を生成する。基準信号生成回路38は、このシグナルジ
ェネレータ36の出力信号を基準にして、同一コードが
繰り返されてなる基準データD1を生成する。加算回路
8は、この基準データD1をディジタルビデオ信号DV
1の垂直ブランキング期間に介挿して出力する。これに
よりこの実施例では、この基準データD1が一連の処理
を経ることにより、図4に示すように、伝送信号S1間
に介挿されて基準信号S1として送出されるようになさ
れている。
【0029】ここでこの実施例において、この基準信号
S1は、基準信号生成回路38にて同一コードが繰り返
されて基準データD1が生成され、この基準データD1
より生成されることにより、伝送信号SV1の中心周波
数f1において、バスート状に信号レベルが変化するよ
うに形成される。
【0030】またこの基準信号S1は、垂直ブランキン
グ期間のタイミングでディジタルビデオ信号DV1に介
挿されることにより、ディジタルビデオ信号DV1の映
像に何ら影響を与えないタイミングで伝送信号SV1に
時分割多重化されてカメラコントロールユニット3に伝
送され、また伝送信号SV1の信号レベルに比して、信
号レベルが規定の信号レベルに大きく立ち上がるように
なされている。
【0031】同様にしてカメラコントロールユニット3
(図2)において、シグナルジェネレータ40は、この
カメラコントロールユニット3全体の動作基準でなる基
準信号を生成する。基準信号生成回路41は、このシグ
ナルジェネレータ40の出力信号を基準にして、基準デ
ータD1と同一の基準データD2を生成する。加算回路
42は、この基準データD2をディジタルビデオ信号D
V2の垂直ブランキング期間に介挿して出力する。これ
によりこの実施例では、この基準データD2が一連の処
理を経ることにより、伝送信号SV2間に介挿されて基
準信号S2として送出されるようになされている。
【0032】ここでこの基準信号S2は、カメラヘッド
ユニット2側と同様に、基準データD1と同一の基準デ
ータD2より生成されることにより、伝送信号SV2の
中心周波数f2において、バスート状に信号レベルが変
化するように、またディジタルビデオ信号DV2の映像
に何ら影響を与えないタイミングで伝送信号SV2に時
分割多重化されてカメラヘッドユニット2に伝送され、
さらに伝送信号SV2の信号レベルに比して、信号レベ
ルが規定の信号レベルに大きく立ち上がるようになされ
ている。
【0033】これによりカメラヘッドユニット2及びカ
メラコントロールユニット3においては、それぞれ伝送
対象から到来する基準信号S2及びS1の伝送結果に基
づいて伝送路の周波数特性を推定し、それぞれエンファ
シス回路9及び32において、この周波数特性に対応す
るように予めディジタルビデオ信号DV1及びDV2の
周波数特性を補正して出力する。
【0034】すなわち図5に示すように、同軸ケーブル
の長さが増大すると、この長さに応じて順次曲線L1、
L2、L3で示すように同軸ケーブルによる減衰量が増
大し、カメラヘッドユニット2及びカメラコントロール
ユニット3にそれぞれ入力される基準信号S2及びS1
の信号レベルは、同軸ケーブルの長さに応じて信号レベ
ルが低下する。このとき同軸ケーブルにおいては、この
信号レベルの減少に対応して周波数に対する減衰率の変
化(すなわち周波数軸に対する傾きでなる)も大きくな
る。従って伝送対象から到来した基準信号S2及びS1
の減衰率を検出すれば、この減衰率検出結果から伝送に
供する周波数帯域の周波数特性を推定することができ
る。
【0035】この原理に基づいてカメラヘッドユニット
2(図1)において、基準信号抽出回路44は、マルチ
プレクサ11の出力信号を受け、この出力信号より基準
信号S2を抽出する。続くレベル測定回路45は、この
基準信号S2の信号レベルを検出する。
【0036】システム制御回路20は、この基準信号S
2の信号レベル検出結果より、ディジタルビデオ信号D
V1の伝送に供する周波数帯域について周波数特性を推
定する。さらに図6に示すように、システム制御回路2
0は、この推定結果に基づいてエンファシス回路9に制
御信号を出力し、図5に示す曲線L1、L2、L3に対
応して曲線L11、L21、L31で示すように、エン
ファシス回路9のエンファシス量を設定する。
【0037】このときシステム制御回路20において
は、基準信号S1の周波数でなる周波数f1について
は、補正量を変化させることなく、前後の周波数帯域で
エンファシス量を可変し、これによりカメラコントロー
ルユニット3に入力される伝送信号SV1において、周
波数特性がほぼ平坦になって入力されるようにエンファ
シス量を設定する。
【0038】これにより伝送対象でなるカメラコントロ
ールユニット3においては、簡易な自動等化回路26に
より周波数特性をさらに細かく補正して、またAGC回
路23により信号レベルを補正して正しくディジタルビ
デオ信号DV1を受信することができる。特に自動等化
回路26においては、このようにほぼ平坦な周波数特性
によりディジタルビデオ信号DV1が入力される場合、
入力信号をディジタル信号に変換して処理する際に、こ
の入力段に形成されたアナログディジタル変換回路のダ
イナミックレンジを充分に利用してアナログディジタル
変換処理することができ、その分確実に同波数特性を補
正することができる。
【0039】これに対してカメラコントロールユニット
3(図2)において、基準信号抽出回路48は、マルチ
プレクサ22の出力信号を受け、この出力信号より基準
信号S1を抽出する。続くレベル測定回路49は、この
基準信号S1の信号レベルを検出する。
【0040】システム制御回路33は、この基準信号S
1の信号レベル検出結果より、ディジタルビデオ信号D
V2の伝送に供する周波数帯域について周波数特性を推
定する。さらにカメラヘッドユニット2側のシステム制
御回路20と同様に、システム制御回路33は、この推
定結果に基づいてエンファシス回路32に制御信号を出
力し、エンファシス回路32のエンファシス量を設定す
る。
【0041】このときシステム制御回路33において
は、基準信号S2の周波数でなる周波数f2について
は、補正量を変化させることなく、前後の周波数帯域で
エンファシス量を可変し、これによりカメラヘッドユニ
ット2に入力される伝送信号SV2において、周波数特
性がほぼ平坦になって入力されるようにエンファシス量
を設定する。これにより伝送対象でなるカメラヘッドユ
ニット2においては、簡易な構成の自動等化回路16に
よりさらに周波数特性を細かく補正して、またAGC回
路12により信号レベルを補正して正しくディジタルビ
デオ信号DV2を受信することができる。
【0042】(3)実施例の動作 以上の構成において、カメラヘッドユニット2において
(図1)、CCD固体撮像素子4より得られる撮像信号
は、色信号に変換された後、アナログディジタル変換回
路5でディジタル色信号に変換され、続くプロセス回路
6において規定のディジタル信号処理を受けてディジタ
ルビデオ信号DV1に変換される。
【0043】このディジタルビデオ信号DV1は、基準
信号生成回路38により生成された基準データD1が垂
直ブランキング期間に介挿された後、変調回路7により
変調され、続くエンファシス回路9により高域が強調さ
れる。さらにディジタルビデオ信号DV1は、マルチプ
レクサ11により基準データD1と共に伝送信号SV1
及び基準信号S1に周波数変換されて同軸ケーブルに送
出され、カメラコントロールユニット3に出力される。
【0044】このカメラコントロールユニット3に伝送
された伝送信号SV1は(図2)、AGC回路23によ
り信号レベルが補正された後、復調回路24でディジタ
ルビデオ信号DV1が復調され、続く自動等化回路26
によりこのディジタルビデオ信号DV1の周波数特性が
細かく補正される。これによりこのディジタルビデオ信
号DV1は、続く並べ替え回路28により規定の配列に
並び替えられた後、ディジタルアナログ変換回路29に
よりアナログ信号に変換されて出力される。
【0045】これに対して伝送信号SV1と共に伝送さ
れた基準信号S1は、基準信号抽出回路48で抽出され
た後、レベル測定回路49により信号レベルが検出さ
れ、この信号レベル検出結果がシステム制御回路33に
入力される。これによりシステム制御回路33におい
て、基準信号S1が同軸ケーブルを伝送される際に受け
た減衰率が検出され、この減衰率よりカメラヘッドユニ
ット2に送出する伝送信号SV2の周波数帯域につい
て、同軸ケーブルによる周波数特性の変化が推定され
る。
【0046】さらにこの検出結果より、カメラヘッドユ
ニット2に入力する際に、この伝送信号SV2の周波数
特性がほぼ平坦になるように、中心周波数f2を中心に
した前後の周波数で、エンファシス回路32のエンファ
シス量が設定される。
【0047】これによりカメラコントロールユニット3
において、スイチャー等により入力されるディジタルビ
デオ信号DV2は、基準信号生成回路41で生成された
基準データD2が加算回路42において垂直ブランキン
グ期間に介挿された後、続く変調回路31で変調を受
け、エンファシス回路32により予め同軸ケーブルによ
る周波数特性の劣化を補うように、周波数特性が補正さ
れる。
【0048】さらにこのディジタルビデオ信号DV2
は、マルチプレクサ22により基準データD2と共にそ
れぞれ伝送信号SV2及び基準信号S2に周波数変換さ
れて同軸ケーブルに送出され、この同軸ケーブルを介し
てエンファシス回路32で予め補正した周波数特性に相
当する分、この伝送信号SV2がほぼ平坦な周波数特性
に変化してカメラヘッドユニット2に入力される。
【0049】この伝送信号SV2(図1)は、AGC回
路12により信号レベルが補正された後、復調回路13
で復調され、続く自動等化回路16により周波数特性が
補正されてディジタルビデオ信号DV2が復調される。
これによりカメラヘッドユニット2においては、カメラ
ヘッドユニット2側で周波数特性が平坦になるように、
予めカメラコントロールユニット3側で伝送信号SV2
の周波数特性を補正して伝送したことにより、簡易な構
成で、かつ確実にディジタルビデオ信号DV2を復調す
ることができる。
【0050】かくしてこのディジタルビデオ信号DV2
は、続く並べ替え回路18により規定の配列に並び替え
られた後、ディジタルアナログ変換回路19によりアナ
ログ信号に変換されてモニタ装置等に出力される。
【0051】これに対してこの伝送信号SV2に介挿さ
れて伝送された基準信号S2は、基準信号抽出回路44
で抽出された後、レベル測定回路45により信号レベル
が検出され、この信号レベル検出結果がシステム制御回
路20に入力される。これによりシステム制御回路20
において、基準信号S2が同軸ケーブルを伝送される際
に受けた減衰率が検出され、この減衰率よりカメラコン
トロールユニット3に送出する伝送信号SV1の周波数
帯域について、同軸ケーブルによる周波数特性の変化が
推定される。
【0052】この推定結果に基づいて、カメラコントロ
ールユニット3に入力する際に、この伝送信号SV1の
周波数特性がほぼ平坦になるように、中心周波数f1を
中心にした前後の周波数で、エンファシス回路9のエン
ファシス量が設定され、これによりカメラコントロール
ユニット3においては、簡易な構成で、かつ確実にディ
ジタルビデオ信号DV1を復調することができる。
【0053】(4)実施例の効果 以上の構成によれば、双方向で伝送するディジタルビデ
オ信号に基準信号を介挿し、この基準信号の信号レベル
より同軸ケーブルの周波数特性を推定し、この推定結果
からディジタルビデオ信号の周波数特性を予め補正して
送出することにより、伝送対象側において、ほぼ平坦な
周波数特性でディジタルビデオ信号を受信することがで
きる。従って簡易な構成により、信号レベルを補正し、
また周波数特性を補正してディジタルビデオ信号を正し
く受信することができる。
【0054】(5)他の実施例 なお上述の実施例においては、伝送に供する周波数帯域
の中心周波数に基準信号の周波数を設定する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて種々
の周波数に設定することができる。このようにすれば、
基準信号を周波数多重化して伝送することもできる。
【0055】さらに上述の実施例においては、本発明を
テレビジョンカメラシステムに適用する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、ディジタルビデオ信号
を伝送する種々の映像信号伝送装置に広く適用すること
もできる。
【0056】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、規定の伝
送路を介して伝送された基準信号の信号レベルに基づい
て、この伝送路を介して伝送対象に送出するディジタル
ビデオ信号の周波数特性を予め補正することにより、既
存の同軸ケーブル等の伝送路を介してディジタルビデオ
信号を伝送する場合でも、この伝送路による周波数特性
の劣化を補正することができ、これにより簡易な構成で
確実にディジタルビデオ信号を伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るテレビジョンカメラシ
ステムのカメラヘッドユニットを示すブロック図であ
る。
【図2】図1のカメラコントロールユニットを示すブロ
ック図である。
【図3】図1のテレビジョンカメラシステムにおいて、
ディジタルビデオ信号の伝送に供する周波数アロケーシ
ョンを示す特性曲線図である。
【図4】図1のテレビジョンカメラシステムにおいて、
基準信号の説明に供する信号波形図である。
【図5】同軸ケーブルの長さと周波数特性の関係を示す
特性曲線図である。
【図6】エンファシス回路における周波数特性の補正の
説明に供する特性曲線図である。
【符号の説明】
1 テレビジョンカメラシステム 2 カメラヘッドユニット 3 カメラコントロールユニット 8、42 加算回路 9、32 エンファシス回路 20、33 システム制御回路 38、41 基準信号生成回路 44、48 基準信号抽出回路 45、49 レベル測定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 規定の伝送路を介して伝送された基準信
    号の信号レベルに基づいて、前記伝送路によるディジタ
    ルビデオ信号の周波数特性の劣化を補うように、前記伝
    送路を介して伝送対象に送出する前記ディジタルビデオ
    信号の周波数特性を予め補正することを特徴とする映像
    信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記基準信号は、 前記伝送対象より伝送されるディジタルビデオ信号に介
    挿されて伝送され、 前記映像信号伝送装置は、 前記伝送対象に送出するディジタルビデオ信号に規定の
    基準信号を介挿して送出することを特徴とする請求項1
    に記載の映像信号伝送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012017735A1 (ja) * 2010-08-02 2012-02-09 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡システム
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