JPH0831696B2 - 絶縁層の構造 - Google Patents

絶縁層の構造

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JPH0831696B2
JPH0831696B2 JP231793A JP231793A JPH0831696B2 JP H0831696 B2 JPH0831696 B2 JP H0831696B2 JP 231793 A JP231793 A JP 231793A JP 231793 A JP231793 A JP 231793A JP H0831696 B2 JPH0831696 B2 JP H0831696B2
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JP
Japan
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polyimide film
insulating layer
filler
photosensitive
layer
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JP231793A
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光 木村
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NEC Corp
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Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータ等の電子機
器に使用される大規模集積回路(LSI)実装用多層配
線基板の層間絶縁層の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多層配線基板の層間絶縁
層には、図2又は図3に示されるように、通常のポリイ
ミド膜のみ又はフィラーポリイミド膜のみから成る有機
絶縁層が使用されており、電気的絶縁性および表面凹凸
の平坦化のために2層以上繰返し形成されていた。
【0003】図2を参照すると、基板1と下層配線パタ
ーン2の表面に通常のポリイミド膜3が2層形成されて
いる。このポリイミド膜3の厚さは1層当り5〜10μ
である。この場合、2層形成すると、膜厚は10〜20
μとなるが、透明度が大きいため、表面からポリイミド
膜3を通して下層配線パターンが透過して見え、検査、
チェックが容易である。
【0004】図3を参照すると、基板1と下層配線パタ
ーン2の表面にSiO2 などが含まれる耐クラック性に
すぐれているフィラーポリイミド膜4が2層形成されて
いる。フィラーポリイミド膜4は機械的強度が強いた
め、クラック不良が激減する。
【0005】図5(a)〜(e)を参照すると、図2の
絶縁層の構造の従来の製造方法が示されている。先ず、
基板1上に下層配線パターン2が形成される(図5
(a))。この表面に、通常のポリイミド膜3を2層、
スピンコート等により全面塗布し、乾燥、キュアさせる
(図5(b))。次に、キュアしたポリイミド膜3表面
にフォトレジスト5を塗布し、図示しないガラスマスク
を通して紫外線露光し、フォトレジスト5をパターン化
する(図5(c))。次に、ヒドラジンヒドラート系溶
剤によるウェットエッチングかあるいはCF4 ガス等に
よるドライエッチングにより、フォトレジスト5をマス
クにしてポリイミド膜3をエッチングする(図5
(d))。最後に、フォトレジスト5を剥離する(図5
(e))。
【0006】又、図5(a)〜(e)中のポリイミド膜
3の代わりにフィラーポリイミド膜4を使用することに
より、図3の絶縁層の構造が製造できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2の
ように、通常のポリイミド膜3のみで2層以上形成した
ものでは、熱ストレスや吸湿のために内部にクラックが
生じやすく、図3のようにSiO2 などが含まれたフィ
ラーポリイミド膜4のみで2層以上形成すると、フィラ
ーSiO2 のために膜の透明度が著しく悪くなり、表面
からフィラーポリイミド膜4を通して下層配線パターン
2が見えなくなってしまい、検査、チェックが不可能と
なる欠点がある。又、図5(a)〜(e)に示したよう
な、従来の製造方法では、製造工程が複雑となる欠点が
ある。
【0008】また、ポリイミドとガラス系の2層からな
る絶縁層の構造も知られている(例えば、特開昭55−
105399号公報参照)。しかしながら、このような
ガラス系(無機材料)とポリイミド(有機材料)とを併
用した構造では、2つの材料間の物理的特性の違いに起
因する歪あるいは層間剥離が生じやすいなど、多層基板
の品質、信頼性に劣るという欠点がある。
【0009】したがって、本発明の目的は、絶縁性、検
査、チェック性および耐クラック性に優れた、絶縁層の
構造を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、製造工程が簡単な、
絶縁層の構造を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、層間の物理的
特性の相違が緩和され、歪、層間剥離等が生じにくい、
絶縁層の構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による絶縁層の構
造は、多層配線基板の層間絶縁層が、ポリイミド膜とフ
ィラーポリイミド膜との組合せ構造を有し、上記ポリイ
ミド膜および上記フィラーポリイミド膜が、それぞれ、
感光性ポリイミド膜および感光性フィラーポリイミド膜
であることを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】図1を参照すると、基板1と下層配線パタ
ーン2の表面に、第1層目として通常のポリイミド膜3
が、そして第2層目にSiO2 を含むフィラーポリイミ
ド膜4が重ねて形成されている。このような構造による
と、絶縁性、検査、チェックおよび耐クラック性にすぐ
れた層間絶縁層が形成可能となる。
【0015】なお、上記実施例では、第1層目に通常の
ポリイミド膜3を、第2層目にフィラーポリイミド膜4
を形成しているが、第1層目にフィラーポリイミド膜4
を、第2層目に通常のポリイミド膜3を形成しても良
い。但し、この方が上記実施例に比べ耐クラック性が若
干悪くなる。
【0016】図4(a)〜(e)を参照すると、図1の
絶縁層の構造の一製造方法が示されている。先ず、図5
(a)と同様に、基板1上に下層配線パターン2が形成
される(図4(a))。この表面全面に、感光性ポリイ
ミド膜3´及び感光性フィラーポリイミド膜4´をコー
ティング、低温乾燥する(図4(b))。従って、この
状態では、感光性ポリイミド膜3´及び感光性フィラー
ポリイミド膜4´はイミド化していない。次に、ガラス
マスク10を通して紫外線露光する(図4(c))。次
に、現像すると、紫外線が照射されなかった部分が除去
される(図4(d))。最後に、上記乾燥状態のイミド
化されていないポリイミド膜3及びフィラーポリイミド
膜4をキュアしてイミド化させる(図4(e))。
【0017】このように、本実施例の製造方法(図4
(a)〜(e))は、従来の製造方法(図5(a)〜
(e))に比較して、製造工程が簡単となる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、多層配線基板の層間絶縁層の構造を、通常のポ
リイミド膜とフィラーポリイミド膜との組合せ構造とす
ることにより、絶縁性、検査、チェック性および耐クラ
ック性に優れた層間絶縁層を形成できる。また、ポリイ
ミド膜およびフィラーポリイミド膜として、それぞれ、
感光性ポリイミド膜および感光性フィラーポリイミド膜
を使用することにより、製造工程が簡単となるという利
点もある。さらに、層間絶縁層に通常のポリイミド膜と
フィラーポリイミド膜とから成る同じポリイミド系樹脂
を使用しているので、層間の物理的特性の相違が緩和さ
れ、歪、層間剥離等が生じにくいという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による絶縁層の構造を示した
断面図である。
【図2】従来の絶縁層の構造の一例を示した断面図であ
る。
【図3】従来の絶縁層の構造の他の一例を示した断面図
である。
【図4】図1の絶縁層の構造の製造方法を示した断面図
である。
【図5】図2の絶縁層の構造の従来の製造方法を示した
断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 配線パターン 3 通常のポリイミド膜 4 フィラーポリイミド膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層配線基板の層間絶縁層が、ポリイミ
    ド膜とフィラーポリイミド膜との組合せ構造を有し、上
    記ポリイミド膜および上記フィラーポリイミド膜が、そ
    れぞれ、感光性ポリイミド膜および感光性フィラーポリ
    イミド膜であることを特徴とする絶縁層の構造。
JP231793A 1993-01-11 1993-01-11 絶縁層の構造 Expired - Lifetime JPH0831696B2 (ja)

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JPH07176870A JPH07176870A (ja) 1995-07-14
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