JPH08316960A - ネットワーク管理システム - Google Patents

ネットワーク管理システム

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JPH08316960A
JPH08316960A JP7144226A JP14422695A JPH08316960A JP H08316960 A JPH08316960 A JP H08316960A JP 7144226 A JP7144226 A JP 7144226A JP 14422695 A JP14422695 A JP 14422695A JP H08316960 A JPH08316960 A JP H08316960A
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克禎 蔭山
Tomohiro Fujisaki
智宏 藤崎
Yoko Hikosaka
洋子 彦坂
Takashi Arano
高志 荒野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワークエレメントモデルの構築を容易
にすると共に故障に対する処理の容易なネットワーク管
理システムを提供することを目的とする。 【構成】 複数の異なる機器をふくむコンピュータネッ
トワークの管理システムにおいて、管理対象モデルが、
(a)管理対象機器を管理する管理プロトコルを複数種
類使用し、実際に管理対象機器の管理を実行する下層部
と、(b)管理内容を指定する上層部と、(c)上層部
の管理内容に基づき、下層部の管理プロトコルに指示を
発し、正しい応答のあった下層部の管理プロトコルにア
クセスする中層部と、から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LAN、多重分離装
置、ルータ、データ交換機など、いわゆるコンピュータ
ネットワークを構成する複数種類、複数ベンダの提供す
る機器を統合的に管理する機能を具備したネットワーク
管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1及び図2により従来の技術を説明す
る。 (1)分散オブジェクト指向技術 分散オブジェクト指向技術とは、オブジェクト指向のイ
ンタフェースに基づいた複数の実行主体を、ネットワー
ク上に分散させて動作させる技術である。
【0003】これにより、マシンやそのプロセスが落ち
てしまったときに別のマシンでそのプロセスを立ち上げ
る事により、フォールトトレランシが向上する。また、
性能ネックであるオブジェクトに関しては、同一の役割
のオブジェクトを複数分配配置することにより、ボトル
ネックの回避ができる。
【0004】(2)分散オブジェクト指向技術を用いた
ネットワーク管理システム 図1に分散オブジェクト指向技術を用いたネットワーク
管理システムの構成図を示す。個々の実装置に対し、対
象の装置の情報を収集、管理及び制御を行うネットワー
クエレメントモデル(Network Element
Model:以下NEモデルとする)(A,B,C,
D)が存在し、処理を分散させている。ネットワーク管
理システムは、その各々のNEモデルから情報を取得し
たり、NEモデルに制御指示を送出する事により、ネッ
トワークの管理及び制御を行っている。
【0005】(3)ネットワークエレメントモデル ネットワークエレメントモデルは、対象の実装置(ネッ
トワークエレメント)をソフトウェア化(モデル化)し
たものという位置付けである。その処理内容としては、
その実装置のもつ制御プロトコルを使用して設定情報を
蓄積したり、装置の制御情報の設定を行う。つまり、実
装置に複数の制御プロトコルが実装されている場合、そ
のネットワークエレメントモデルは複数の制御プロトコ
ルを使用してその役割を果たす事となる。
【0006】(4)ネットワークエレメントモデルの継
承関係 図2に一般的なネットワークエレメントモデルの継承図
を示す。まず装置種別毎にサブクラス化(例:Rout
erModel)しており、ここでは、その装置種別に
関係するモデルのもつインタフェース(メソッド)のみ
をまとめたものが実装されている。実際の処理の中身
は、そのベンダ(製造業者)毎にサブクラス化されたも
の(例:C社製Routerに対してCRouterM
odel)に実装されている。つまり、各ベンダによっ
て、処理するプロトコルが異なったり、プロトコル利用
方法が異なったりするので、実際の処理はベンダ毎に分
けられたクラスで実装する事になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述
の、現在多く運用されているネットワーク機器には、以
下の様な問題がある。 (1)一つのプロトコルでは全ての情報の取得設定がで
きない。 (2)ベンダにより同じ情報の取得設定で使用するプロ
トコルが異なる。 (3)同じプロトコルで情報を取得設定する場合でも、
ベンダによってその利用方法が異なっている。
【0008】このような事から、既存のNEモデルに対
しベンダが異なるNEモデルを構築する場合(例えば、
C社製RouterのRouterModelが既に構
築されていて、新たにD社製RouterのRoute
rModelを構築する場合)、同じインタフェースの
NEモデルでありながらも、そのほとんどの部分を構築
し直す必要がある。更に、プロトコルに関する共通の処
理が多いにもかかわらず、各クラスで共有されないので
必要な再構築部分が大きくなる。
【0009】また、使用中のプロトコルに異常があった
場合等、故障に対する処理を個々に構築するのは非常に
困難であり、機器へのアクセス処理を更に複雑にする。
【0010】本発明は上記問題点を改善し、ネットワー
クエレメントモデルの構築を簡単にすると共に、故障に
対する処理の構築が容易なネットワーク管理システムを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】まず、使用しているプロ
トコルが変更になっても、取得した情報を加工する部
分、及び、ネットワーク管理システムとのインタフェー
ス部分の再利用性を高めるため、NEモデルをモデル上
部層、モデル下部層に分割する。モデル上部層は、モデ
ル下部層を利用して情報を蓄積加工するクラス層で、モ
デル下部層は、装置に実装されているプロトコルを使用
して実際の装置とアクセスするクラス層である。
【0012】図3に分割後のNEモデル内部構成図を示
す。また、モデル下部層については、各プロトコル毎に
共通の処理をまとめることが可能であるため、制御プロ
トコル毎に処理をまとめたクラス(Protocol
Handler:以下ハンドラとする)の組合わせで構
築する事とする。そこで、このプロトコルに関する共通
の処理をまとめたクラスをスーパクラスとして、メーカ
によるプロトコル使用方法の異なりは、そのサブクラス
で実装する。
【0013】図4に本発明におけるハンドラの継承関係
を示す。従って、複数の制御プロトコルをもつ装置に対
するNEモデルは、モデル下部層に複数のハンドラを実
装することになる。
【0014】図5に複数のハンドラを実装した場合のN
Eモデルの内部構成を示す。図5に示すように、モデル
下部層に複数のハンドラが存在することにより、モデル
上部層は情報取得のためのプロトコルを選択する必要が
あるので、モデル上部層にハンドラの振分け処理が必要
となるが、これでは、モデル上部層が複雑になるばかり
か、モデル上部層の再利用性が損なわれる。そこで、モ
デル上部層における振分け処理を解消するため、ハンド
ラのコントロール手法について以下に示す。
【0015】このモデル上部層、モデル下部層のみの構
造では、どうしてもどこかにハンドラの振分け部分が必
要となってしまう。そこで、その2層間に、共通にアク
セスする部分を実装し、プロトコルコントローラとす
る。プロトコルコントローラは、自分が応答できるメッ
セージか否かを判断し、応答できないメッセージであれ
ば、設定されているハンドラにそのメッセージに応答で
きるか問い合わせを行う。もし、応答できるハンドラが
存在すれば、処理をそのハンドラに委譲する。
【0016】図6にプロトコルコントローラを用いた場
合のNEモデル内部構成図を示す。また以下に、このプ
ロトコルコントローラを用いた場合の、モデル上部層と
プロトコルコントローラの処理を示す。 (1)モデル上部層は、プロトコルに関する情報(ハン
ドラ選択時の優先度も含む)をもったハンドラを、プロ
トコルコントローラに設定する。 (2)モデル上部層は、処理させるためのメッセージを
プロトコルコントローラに送出する。 (3)プロトコルコントローラは、自身が応答できるメ
ッセージでないならば、事前に設定されているハンドラ
群の中から、優先度の高い順にメッセージに応答出来る
か否かの問い合わせを行い、応答できるハンドラに処理
を委譲する。 (4)委譲されたハンドラは、その処理結果をモデル上
部層に返却する。
【0017】
【作用】このような構造でモデルを構築することによ
り、既存NEモデルのベンダが異なるNEモデル(既存
モデルと同仕様)を構築する場合、 (1)モデル上部層 使用するプロトコル、及びプロトコルの利用方法の変更
に際し、ハンドラ設定部分の変更のみ (2)モデル下部層 該当メーカのハンドラが既存であれば、その組合わせを
実装するのみ 既存でないハンドラが必要でも、既存プロトコルを利用
すものであれば、そのベンダ特有の処理だけをサブクラ
ス化するだけで構築が可能となる。
【0018】また、機器へのアクセスは総てProto
colController経由で処理されるので、ア
クセス方法を統一的に変更する事が容易となる。
【0019】
【実施例】図1は分散オブジェクト指向技術を用いたネ
ットワーク管理システムの構成を示したものである。1
つの実装置に対して1つのモデルが存在している。つま
り、各装置に関する処理を各モデルに分散させている。
【0020】図2はネットワークエレメントモデルの従
来のクラス継承図である。まず、装置種別毎にサブクラ
ス化されており、それからベンダ毎にサブクラス化され
ている。
【0021】図3にNEモデルをモデル下部層、モデル
上部層に分割した場合のモデル内部構成図を示してい
る。各制御プロトコルの処理はモデル下部層で実装する
ことになる。
【0022】図4は本発明によるモデル下部層を構成す
るクラスの継承図である。まず、プロトコル種別毎にサ
ブクラス化し、それからベンダ毎にサブクラス化してい
る。
【0023】図5は図4をモデル下部層に実装した場合
の、ネットワークエレメントモデルの内部構成を示した
ものである。複数の制御プロトコルをもつ装置を対象に
したものでは、モデル下部層は複数のクラスを持つよう
になる。そこで、モデル上部層にハンドラの振分け処理
が必要となる。
【0024】図6は図5を更に進化させたものである。
モデル上部層に振分け処理が存在すると、使用するプロ
トコルに変更があった場合、モデル上部層を構築し直す
必要ができ、モデル上部層の汎用化が損なわれる。そこ
で、振分け処理を行うプロトコルコントローラを間にお
き、モデル上部層の振分け処理を解消した。プロトコル
コントローラは、モデル下部層がどのような構成である
のかにかかわらないので、モデル下部層により変更する
必要はない。
【0025】図7に通常時使用していたプロトコルが異
常になった時の処理を示す。図7では、通常CSNMP
Handlerを使用していたが、何らかの原因によ
り、機器側のSNMPが使用できなくなった場合、Pr
otocolControllerはそれを通知されて
CSNMPHandlerの選択優先度を下げる。これ
により、CSNMPHandlerの使用頻度は低くな
り、別プロトコル(CTelnetHandler)で
処理を行うことによって管理を継続させていることを示
している。
【0026】図8にモデル上部層(CRouterMo
del)の一部、図9にプロトコルコントローラの一
部、図10にハンドラ群の中から図7に関連するハンド
ラの例を示す。尚、ここで示すプログラムはObjec
tive−Cで構築されている。
【0027】図8の1から5は本発明の機構を利用する
ための準備を行ってる。1はプロトコルコントローラの
インスタンスをつくっており、2、3はそれぞれCTe
lentHandler、CSNMPHandlerの
インスタンスをつくっている。そして、4、5はそれぞ
れのハンドラをプロトコルコントローラのハンドラリス
トに設定している。
【0028】図8の6、7は実際にハンドラを使って装
置とアクセスする部分である。6の様にプロトコルコン
トローラにaddRoute:を送出すると、プロトコ
ルコントローラは自分に実装していないメッセージであ
るので、−forward:(SEL)aSelect
or:(marg_list)argFrameを実行
する。プロトコルコントローラのhandlerLis
tには設定されたハンドラが設定されているので、図9
の8で一つずつ各ハンドラに応答できるか否かをきい
て、応答出来るハンドラがあれば、図9の9でそのハン
ドラに処理を委譲している。つまり、図8の6が実行さ
れる事によって、図9の9を経て図10のCTelne
tHandlerのメソッド(addRoute:)が
実行される。同様に、図9の7が実行されることによ
り、図10のCSNMPHandlerのメソッド(g
etRouteTable)が実行される。また、図9
の10、11はハンドラがエラーを返した場合の処理を
示している。図9の10ではそのハンドラをハンドラリ
ストから削除し、図9の11でハンドラリストの最後部
に加えている。これにより、エラーを返したハンドラの
選択優先度が下がっている。
【0029】
【発明の効果】既存NEモデルの異なるベンダのモデル
を同仕様で構築する場合、開発コストが非常に少なくな
る。
【0030】また、 (1)実行途中でも、設定済ハンドラのもつ優先度の変
更により使用するプロトコルの変更が可能 (2)動作中のプロトコルが異常な時、また異常中であ
ったプロトコルが回復した時、ハンドラの削除・追加に
より、そのプロトコルへのアクセス停止・開始機能が簡
単に実装できる というような故障に対する処理も容易に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分散オブジェクト指向技術を用いたネットワー
ク管理システムの構成を示したものである。
【図2】ネットワークエレメントモデルの従来のクラス
継承図である。
【図3】NEモデルをモデル下部層、モデル上部層に分
割した場合のモデル内部構成図を示している。
【図4】本発明によるモデル下部層を構成するクラスの
継承図である。
【図5】図4をモデル下部層に実装した場合の、ネット
ワークエレメントモデルの内部構成を示したものであ
る。
【図6】プロトコルコントローラを利用して図5を更に
進化させたものである。
【図7】ハンドラが機器とのアクセスが異常であると判
断した場合の処理を示したものである。
【図8】本発明における、構築例をObjective
−Cで書いた図である。
【図9】本発明における、構築例をObjective
−Cで書いた図である。
【図10】本発明における、構築例をObjectiv
e−Cで書いた図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒野 高志 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LAN、多重分離装置、ルータ、交換機
    など、ネットワークを構成する複数種類、複数ベンダの
    提供する管理対象機器を統合的に管理する機能を具備し
    たネットワーク管理システムにおいて、 上記の各管理対象機器を管理するためのプログラムが使
    用する、管理対象を仮想的に表現した管理対象モデル
    が、 (a)管理対象機器を管理する管理プロトコルを複数種
    類使用し、実際に管理対象機器の管理を実行する下層部
    と、 (b)管理内容を指定する上層部と、 (c)上層部の管理内容に基づき、下層部の管理プロト
    コルに指示を発し、正しい応答のあった下層部の管理プ
    ロトコルにアクセスする中層部と、を有することを特徴
    とする、ネットワーク管理システム。
  2. 【請求項2】 管理に使用中の管理プロトコルが使用不
    能になったとき、 (a)その管理プロトコルの使用を避け、 (b)正しい応答のあった下層部の管理プロトコルを再
    選択することにより管理を継続する機能を容易に具備で
    きることを特徴とする、請求項1記載のネットワーク管
    理システム。
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