JPH0831649B2 - レーザダイオード駆動回路 - Google Patents

レーザダイオード駆動回路

Info

Publication number
JPH0831649B2
JPH0831649B2 JP63086919A JP8691988A JPH0831649B2 JP H0831649 B2 JPH0831649 B2 JP H0831649B2 JP 63086919 A JP63086919 A JP 63086919A JP 8691988 A JP8691988 A JP 8691988A JP H0831649 B2 JPH0831649 B2 JP H0831649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
circuit
laser diode
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63086919A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01258484A (ja
Inventor
泰宣 井鍋
忠勝 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP63086919A priority Critical patent/JPH0831649B2/ja
Publication of JPH01258484A publication Critical patent/JPH01258484A/ja
Publication of JPH0831649B2 publication Critical patent/JPH0831649B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/068Stabilisation of laser output parameters
    • H01S5/0683Stabilisation of laser output parameters by monitoring the optical output parameters
    • H01S5/06832Stabilising during amplitude modulation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レーザダイオードの温度が変化した場合で
も該レーザダイオードの光出力電力を一定に維持するこ
とのできるレーザダイオード駆動回路に関するものであ
る。
[従来の技術] 光ファイバ通信の発光源としては、数百MHzないしは
数GHzの高速応答が可能で小形・軽量であるという特徴
を生かして、レーザダイオードがよく用いられている。
第16図は、一般的なレーザダイオードの駆動電流と光出
力電力の関係を表わしたものであって、レーザダイオー
ドの温度が低い場合(T1)と高い場合(T2)について書
いてある。公知のように、レーザダイオードに流れる電
流(すなわち、レーザダイオードの駆動電流)がいわゆ
る閾値電流を越えるとレーザダイオードは発光し、閾値
電流以上の領域では、ほぼ駆動電流に比例した光出力電
力が得られる。そして、閾値電流はレーザダイオードの
温度が高いほど大きく、一方、閾値電流以上の電流領域
での発光効率(駆動電流と光出力電力の比例係数)は、
温度が高いほど小さくなる。
また、駆動電流を(バイアス電流を流さずに)零の状
態から増大させると、いわゆる発振遅延と緩和振動の影
響により、レーザダイオードが高速応答することができ
ない。このため、一般的には、閾値電流に等しいバイア
ス電流を予め流しておく方法がとられている。
つまり、周囲温度に依らずに安定で、しかも高速に応
答する光出力電力を得るための理想的なレーザダイオー
ド駆動方法は、以下のようになる。
(i)高速応答動作を可能とするために、常に閾値電流
に等しい直流バイアス電流(ID1、ID2)を流しておく。
(ii)発光時にのみ、パルス入力信号に同期したパルス
信号電流(IP1、IP2)を流す。
(iii)温度が変化しても常に一定の光出力電力(P0)
が得られるように、温度に応じて直流バイアス電流の大
きさとパルス信号電流の振幅を調整する。
(iv)このため、レーザダイオードの光出力電力をモニ
タし、予め設定した値からズレた場合には直流バイアス
電流の大きさとパルス電流の振幅を調整するように、帰
還ループを構成する。
ここで、光出力をモニタする受光素子としては、通
常、フォトダイオードが用いられる。これは、フォトダ
イオードの光入力電力−電流出力特性が光入力電力の広
い範囲にわたって線形であるとともに、該光入力電力−
電流出力特性が温度の広い範囲にわたって一定であると
いう、フォトダイオードの優れた特性に依るものであ
る。
しかしながら、従来の駆動方法では、温度が変化した
場合に、パルス電流の振幅は変えずに、直流バイアス電
流の大きさだけを調整していた。
この種のレーザダイオード駆動回路の従来例を、第17
図に示す。第17図で、1はレーザダイオード、2はレー
ザダイオードの光出力電力をモニタするためのフォトダ
イオード、3はパルス信号源、4と5は正電圧源であ
る。6は、7で作成した基準電圧と10で作成したモニタ
電圧との差を増幅して電流を出力する電圧/電流変換回
路である。7は、パルス信号源3の出力信号電圧のデュ
ーティ比に比例した基準電圧を作成する回路である。8
は、パルス信号源3の出力信号電圧が高レベルの時は閉
じ、低レベルの時は開くスイッチ回路である。9は、レ
ーザダイオード1に供給するパルス信号電流を作成する
ための定電流源である。10は光出力電力モニタ用フォト
ダイオード2の出力電流のうちの直流分に比例した電圧
を作成する低域通過回路であり、抵抗性素子11と容量性
素子12から成る。また、IDはレーザダイオードに供給す
る直流バイアス電流、IPはレーザダイオードに供給する
パルス信号電流、I0はは定電流源9の電流値である。
次に、第17図の動作原理について説明する。第17図に
おいて、レーザダイオード1の閾値電流をITHとする
と、前述したように、レーザダイオードの光出力電力は
(IP+ID−ITH)に比例する。一方、フォトダイオード
2の出力電流IOUTはレーザダイオードの光出力電力に比
例する。従って、次の関係式が成り立つ。
IOUT=m・(IP+ID−ITH) ここでmは比例係数であるが、レーザダイオード駆動
電流とフォトダイオード出力電流との間の電流帰還比と
して定義することもできるので、以後、電流帰還比と書
く。
さて、基準電圧作成回路7で作成される電圧は、パル
ス信号源3の出力電圧のデューティ比dに比例するが、
これをd・V1と書くこととする。また、公知のように、
低域通過回路10で作成される電圧V2はフォトダイオード
の出力電流信号のデューティ比、すなわちパルス入力信
号のデューティ比dに比例した値となるので、次式を得
る。
V2=d・R1・(IOUTの最大値) =d・m・R1・(IO+ID−ITH) R1:抵抗性素子11の抵抗値 これらより、次の関係式を得る。
ID=G1・(d・V1−V2)+I01 =d・G1・{V1−m・R1・(IO+ID−ITH)}+I01 I01:電圧/電流変換回路6の平衡出力電流(正相入力d
・V1と逆相入力V2が等しい時の出力電流) G1:電圧/電流変換回路6の電圧/電流変換係数 したがって、V1をm・R1・IOに等しい値に設定するとと
もに、 (dの最小値)・m・G1・R1が1よりも十分大きく、 (dの最小値)・m・G1・R1・(ITHの最小値)がI01よ
りも十分大きくなるように設定することにより次式を得
る。
つまり、ITHが変化しても、それに追随したIDが帰還
ループの働きにより得られることになる。
しかしながら、このような従来の駆動回路では次に述
べるような欠点があり、その解決を要する課題があっ
た。
[発明が解決しようとする課題] 上記の従来の駆動回路では、周囲温度が変化した場合
に、パルス信号電流の振幅IOは変えずに、直流バイアス
電流IDの大きさだけを調整していたので、高温時に必要
な光出力電力P0が得られるようにパルス信号電流の値を
設定すれば、低温時には光出力電力がP0よりも大きくな
ってしまい、レーザダイオード自身の発熱が大となり、
レーザダイオードの破壊ないしは寿命の低下が生じると
いう欠点があった。逆に、低温時に必要な光出力電力P0
が得られるようにパルス信号電流の値を設定すれば、高
温時に光出力電力が不足してしまい長距離の光ファイバ
伝送をした場合に受光側での信号が小さくなってしまう
という欠点があった。また、この欠点を補うために、閾
値電流以上の電流領域での発光効率(駆動電流と光出力
電力の比例係数)が周囲温度に依らず一定のレーザダイ
オードを選別して適用しようとすると、レーザダイオー
ドの価格が高くなり、発光装置の価格が増大してしまう
という欠点があった。
本発明の目的は、任意の温度特性を持つレーザダイオ
ードに対して適用して所定の出力を得るよう制御できる
レーザダイオード駆動回路を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するとため、本発明では、レーザダ
イオードの光出力電力を検知する受光素子の出力電流信
号を電圧信号に変換する電流/電圧信号変換手段の出力
電圧から該出力電圧の最小値を検出する最小値検出回路
と、該最小値検出回路の最小値電圧出力と第1の基準電
圧との両者の入力によりレーザダイオードの駆動用直流
電流を得る第1の電圧/電流変換回路とを有して、レー
ザダイオード駆動用直流電流を制御する手段を備えた帰
還ループと、上記電流/電圧信号変換手段の出力電圧か
ら該出力電圧の振幅を検出する振幅検出回路と、該振幅
検出回路の振幅電圧出力と第2の基準電圧との両者の入
力により、出力に、パルス信号電圧源によって開閉する
スイッチ回路を介して上記レーザダイオードの駆動用パ
ルス電流を得る第2の電圧/電流変換回路とを有して、
レーザダイオード駆動用パルス電流を制御する手段を備
えた帰還ループとを具備する構成とした。
[作用] 後述において数式を用いて作用を適確に詳述するが、
上記手段は概括的に次のような作用によりその目的を達
成する。すなわち、上記第1の電圧/電流変換回路は、
レーザダイオード駆動用直流電流値を制御する帰還ルー
プを構成する中で、受光素子出力の電流/電圧信号変換
手段の出力電圧から検出された最小値電圧の入力を第1
の基準電圧の入力に等しくするように直流電流を出力し
てレーザダイオードを駆動する。
受光素子の出力から検出された最小値電圧は、レーザ
ダイオードを発光させる閾値電流より若干大きい駆動電
流と上記閾値電流との差に比例するから、上記第1の基
準電圧を零に近い所定値にすることにより、第1の電圧
/電流変換回路出力電流をレーザダイオードの閾値電流
に近からしめることになる。
一方、上記第2の電圧/電流変換回路は、レーザダイ
オード駆動用パルス電流値を制御する帰還ループを構成
する中で、受光素子出力の電流/電圧信号変換手段の出
力電圧から検出された振幅電圧を第2の基準電圧に等し
くするよう、パルス出力電流をスイッチ回路を介してレ
ーザダイオードに供給する。
その結果は、レーザダイオードにその閾値電流に重畳
してパルス的に与えられる振幅電流値を前記電流帰還比
mに反比例する大きさを持つよう制御することが可能と
なる。
以上の作用により、本発明の構成は、レーザダイオー
ドが任意の温度特性を持っていても、これを所定の出力
になるよう制御することを可能にするものである。
[実施例] (実施例1) 第1図は、本発明の第1の実施例であって、1はレー
ザダイオード、2はレーザダイオードの光出力電力をモ
ニタするためのフォトダイオード、3はパルス信号源、
4と5は正電圧源、13はフォトダイオードの出力電流信
号を電圧信号に変換する抵抗性素子である。14は、17で
作成した基準電圧と19で検出した最小電圧との差を増幅
して電流を出力する電圧/電流変換回路である。15は、
18で作成した基準電圧と20で検出した振幅電圧との差を
増幅して電流を出力する電圧/電流変換回路である。16
は、パルス信号源3の出力信号電圧が高レベルの時は閉
じ、低レベルの時は開くスイッチ回路である。17と18は
基準電圧作成回路である。19は、抵抗性素子13で作成さ
れる信号電圧の最小値を検出する回路である。20は、抵
抗性素子13で作成される信号電圧の増幅を検出する回路
である。また、IDは電圧/電流変換回路14の出力電流、
IOは電圧/電流変換回路15の出力電流、IPはレーザダイ
オードに供給するパルス信号電流である。
次に、第1図の動作原理について説明する。第1図に
おいて、レーザダイオード1の閾値電流をITHとする
と、光出力電力は(IP+ID−ITH)に比例する。一方、
フォトダイオード2の出力電流IOUTはレーザダイオード
1の光出力電力に比例する。従って、次の関係式が成り
立つ。
IOUT=m・(IP+ID−ITH) m:電流帰還比 さて、最小値検出回路19で検出される最小値V3は、レ
ーザダイオード駆動電流の最小値がIDであるので、次式
となる。
V3=a1・m・R2・(ID−ITH) R2:抵抗性素子13の抵抗値 a1:最小値検出回路19の電圧利得 また、振幅検出回路20で検出される電圧振幅V4は、レ
ーザダイオード駆動電流の振幅がIOであるので、次式と
なる。
V4=a2・m・R2・IO a2:振幅検出回路20の電圧利得 これらより、次の関係式を得る。
ID=G2・(V5−V3)+I02 =G2・{V5−a1・m・R2・(ID−ITH)}+I02 〔1〕 IO=G3・(V6−V4)+I03 =G3・(V6−a2・m・R2−IO)+I03 〔2〕 G2:電圧/電流変換回路14の電圧/電流変換係数 G3:電圧/電流変換回路15の電圧/電流変換係数 I02:電圧/電流変換回路14の平衡出力電流 I03:電圧/電流変換回路15の平衡出力電流 V5:基準電圧作成回路17の出力電圧 V6:基準電圧作成回路18の出力電圧 そこで、a1・m・G2・R2とa2・m・G3・R2を1よりも十
分大きい値に設定するとともに、 がITHの最小値よりも十分小さく、G3・V6がI03よりも十
分大きくなるように設定することにより、次式を得る。
すなわち、直流バイアス電流IDは閾値電流ITHにほぼ
等しく、パルス信号電流振幅IOは電流帰還比にほぼ反比
例するような制御出力が得られる。パルス信号電流振幅
を温度の変化に対して追随させるようにするためには、
パルス信号電流振幅をmに反比例させることが好まし
い。
つまり、上式から、温度の変化により閾値電流ITHや
電流帰還比mが変化しても、それに追随した直流バイア
ス電流IDとパルス信号電流振幅IOが、帰還ループの働き
により得られることになる。
(実施例2) 本発明の第2の実施例を、第2図に示す。第2図にお
いて、個々の回路要素は、第1図のものと同じである。
第2図では、抵抗性素子13の出力電圧を正電圧源5との
間で作成するようにした点が、第1図と異なる。(第1
図では、アース電位との間で作成している。) 第2図で、最小値検出回路19は、フォトダオード2の
出力電流の最小値に対応した電圧を検出し、また、振幅
検出回路20は、フォトダイオード2の出力電流の振幅値
に対応した電圧を検出するので、第1図で説明した動作
原理がそのまま適用できることは明らかである。
(実施例3) 本発明の第3の実施例を、第3図に示す。第3図にお
いて、21と23は差動増幅回路、22と24は基準電圧作成回
路、25は高域通過回路、26は直流バイアス電圧設定回
路、27と28は信号電圧のピーク値を検出する回路であ
る。他の回路要素は、第1図のものと同じである。
次に、第3図の動作原理を説明する。第3図で、差動
増幅回路21と23の電圧利得を、それぞれA1とA2とし、基
準電圧作成回路22と24の出力電圧を、それぞれ、V7とV8
とすると、差動増幅回路21と23の出力電圧V9とV10は次
式となる。
V9=V01+A1・(V7−R2・IOUT) 〔4〕 V10=V02+A2・(V8−R2・IOUT) 〔5〕 V01:差動増幅回路21の出力電圧の平衡中心値(正相入力
電圧と逆相入力電圧が等しい時の出力電圧) V02:差動増幅回路23の出力電圧の平衡中心値 フォトダイオード2の出力電流IOUTはパルス状の電流
であるが、その最大値と最小値を、それぞれ、IMAXとIM
INとする。また、ピーク検出回路27の電圧利得をA3、高
域通過回路25の電圧利得をA4、直流バイアス電圧設定回
路26およびピーク検出回路27の総合の電圧利得をA5、直
流バイアス電圧設定回路26により設定される直流バイア
ス電圧をV03とする。この時、ピーク検出回路27によっ
て検出される電圧V11と、ピーク検出回路28によって検
出される電圧V12は、それぞれ、次式となる。
V11=A3・(V9の最大値) =A3・{V01+A1・(V7−R2・IMIN)} 〔6〕 V12=A5・〔{V03+A4・(V10の交流成分)}の最大
値〕 =A5・{V03+A2・A4・R2・(IMAX−IMIN)} 〔7〕 一方、IMAXはm・(IO+ID−ITH)であり、IMINはm
・(ID−ITH)である。従って、次の関係式を得る。
V11=A3・〔V01+A1・{V7−m・R2・(ID−ITH)}〕 V12=A5・{V03+m・A2・A4・R2・IO)} これにより、次のように、第1の実施例で述べた式
〔I〕と式〔2〕と同様な関係式を得る。
ID=G2・(V11−V5+I02 =G2・{A3・V01−V5+A1・A3・V7 −A1・A3・m・R2・(ID−ITH)}+I02 IO=G3・(V6−V12)+I03 =G3・(V6−A5・V03−A2・A4・A5・m・R2・IO)+I03 ここで、A3・V01−V5+A1・A3・V7が零となるように
設定するとともにm・A1・A3・G2・R2とm・A2・A4・A5
・G3・R2を1に比べて十分大きい値に設定し、さらに、
m・A1・A3・G2・R2・(ITHの最小値)をI02よりも十分
大きくし、G3・(V6−A5・V03)をI03よりも十分大きく
することにより、次式を得る。
つまり、温度の変化により閾値電流ITHや電流帰還比
mが変化しても、それに追随した直流バイアス電流IDと
パルス信号電流振幅IOが、帰還ループの働きにより得ら
れることになる。
(実施例4) 本発明の第4の実施例を、第4図に示す。第4図にお
いて、個々の回路要素は、第3図のものと同じである。
第4図では、抵抗性素子13の出力電圧を正電圧源5との
間で作成するようにした点が、第3図に示した第3の実
施例と異なる。
次に、第4図の動作原理を説明する。第4図で、正電
圧源5の電圧をVCCとすると、抵抗性素子13の出力電圧
はVCC−R2・IOUTとなる。したがって基準電圧作成回路2
2と24の出力電圧を、それぞれVCC−V7′とVCC−V8′と
なるように設定すれば、本実施例における差動増幅回路
21と23の出力電圧V9とV10は、それぞれ、 V9=V01+A1・(V7′−R2・IOUT) V10=V02+A2・(V8′−R2・IOUT) V01:差動増幅回路21の出力電圧の平衡中心値 V02:差動増幅回路23の出力電圧の平衡中心値 となり、第3図の式〔4〕、〔5〕と同じになる。つま
り、本実施例においても、温度の変化により閾値電流や
電流帰還比が変化しても、それに追随した直流バイアス
電流とパルス信号電流振幅が得られることになる。
(実施例5) 本発明の第5の実施例を、第5図に示す。第5図で
は、第3図における差動振幅回路21と23を1個の差動増
幅回路21で兼用した点が、第3図と異なる。
次に、第5図の動作原理を説明する。第5図で差動増
幅回路21の電圧利得をA1とし、基準電圧作成回路22の出
力電圧をV7とすると、差動増幅回路21の出力電圧V9は次
式となる。
V9=V01+A1・(V7−R2・IOUT) V01:差動増幅回路21の出力電圧の平衡中心値 したがってピーク検出回路27によって検出される電圧
V11と、ピーク検出回路28によって検出される電圧V12
は、それぞれ、次式となる。
V11=A3・(V9の最大値) =A3・{V01+A1・(V7−R2・IMIN)} V12=A5・〔{V03+A4・(V9の交流成分)}の最大値〕 =A5・{V03+A1・A4・R2・(IMAX−IMIN)} これらは、第3図の第3の実施例で説明した式〔6〕、
〔7〕でA2をA1で置換えたものと同じである。つまり、
本実施例においても、温度の変化により閾値電流や電流
帰還比が変化しても、それに追随した直流バイアス電流
とパルス信号電流振幅が得られることになる。
(実施例6) 本発明の第6の実施例を、第6図に示す。第6図にお
いて、29は差動増幅回路である。その他の回路要素は、
第5図のものと同じである。第6図では、差動増幅回路
29が正相出力OUT1と逆相出力OUT2の二つの出力を持つ点
が、第5図と異なる。
次に、第6図の動作原理を説明する。第6図で差動増
幅回路29の電圧利得をA1とし、基準電圧作成回路22の出
力電圧をV7とすると、差動増幅回路21の正相出力電圧VO
UT1と逆相出力電圧VOUT2は次式となる。
VOUT1=V01+A1・(V7−R2・IOUT) VOUT2=V01−A1・(V7−R2・IOUT) V01:差動増幅回路21の出力電圧の平衡中心値 したがってピーク検出回路27によって検出される電圧
V11と、ピーク検出回路28にって検出される電圧V12は、
それぞれ、次式となる。
V11=A3・(VOUT1の最大値) A3・{V01+A1・(V7−m・R2・IMIN)} V12=A5・〔{V03+A4・(VOUT2の交流成分)}の最大値〕 =A5・{V03+m・A1・A4・R2・(IMAX−IMIN)} これらは、第3図の第3の実施例で説明した式
〔6〕、〔7〕でA2をA1で置換えたものと同じである。
つまり、本実施例においても、温度の変化により閾値電
流や電流帰還比が変化しても、それに追随した直流バイ
アス電流とパルス信号電流振幅が得られることになる。
(実施例7) 本発明の第7の実施例を、第7図に示す。第7図にお
いて、30は抵抗性素子である。31は、抵抗性素子30で作
成される信号電圧の振幅を検出する回路である。32は、
パルス信号源3の出力信号電圧が高レベルの時は閉じ、
低レベルの時は開くスイッチ回路である。33は定電流源
である。その他の回路要素は、第2図のものと同じであ
る。第7図の意図するところは、第2図で示した第2の
実施例中の信号電圧を検出する手段20において、帯域特
性により出力電圧V4が設定値からズレた場合に、そのズ
レ分を補正することにある。
次に、第7図の動作原理を説明する。第7図で、振幅
検出回路31の出力電圧V13は、次式で与えられる。
V13=a3・R3・I1 a3:最小値検出回路31の電圧利得 R3:抵抗性素子30の抵抗値 I1:定電流源33の電流値 従って、上式を前述の式〔3〕に代入することにより、
電圧/電流変換回路15の出力電流IOとして、次式を得
る。
ここで振幅検出回路20と31の回路構成を同一とするこ
とにより、周波数特性も含めて、a2とa3を等しくするこ
とができるので、次式を得る。
つまり、IOが、駆動回路中の周波数依存性を示す項を
含まないことになる。これにより、パルス信号の周波数
が高い場合であっても、設定値どおりのIOを実現するこ
とが可能となる。
(一方、第2図の構成では、式〔3〕から明らかなよう
に、パルス信号の周波数が高くなって電圧利得a2が低下
すると、IOが大きい方にズレてしまう。) (実施例8) 本発明の第8の実施例を、第8図に示す。第8図にお
いて、30は抵抗性素子である。32は、パルス信号源3の
出力信号電圧が高レベルの時は閉じ、低レベルの時は開
くスイッチ回路である。33は定電流源、34は差動増幅回
路、35は基準電圧作成回路、36は高域通過回路、37は直
流バイアス電圧設定回路、38は信号電圧のピーク値を検
出する回路である。その他の回路要素は、第3図のもの
と同じである。第8図の意図するところは、第3図で示
した第3の実施例中の回路要素23〜28から成る信号電圧
の振幅を検出する手段において、帯域特性により出力電
圧V12が設定値からズレた場合に、そのズレ分を補正す
ることにある。
次に、第8図の動作原理を説明する。第8図で、ピー
ク検出回路38の出力電圧V14は、次式で与えられる。
V14=A8・(V04+A6・A7・R3・I1) V04:直流バイアス電圧設定回路37の直流バイアス電圧 A6:差動増幅回路34の電圧利得 A7:高域通過回路36の電圧利得 A8:直流バイアス電圧設定回路37とピーク検出回路38の
総合の電圧利得 R3:抵抗性素子30の抵抗値 I1:定電流源33の電流値 従って、上式を前述の式〔8〕に代入することによ
り、電圧/電流変換回路15の出力電流IOとして、次式を
得る。
ここで差動増幅回路23と34、高域通過回路25と36、直
流バイアス電圧設定回路26と37、ピーク検出回路28と38
の回路構成をそれぞれ同一とすることにより、周波数特
性も含めて、A2とA6、A4とA7、A5とA8、V03とV04をそれ
ぞれ等しくすることができるので、次式を得る。
つまり、IOが、駆動回路中の周波数依存性を示す項を含
まないことになる。これにより、パルス信号の周波数が
高い場合であっても、設定値どおりのIOを実現すること
が可能となる。
(一方、第3図の構成では、式〔8〕から明らかなよう
に、パルス信号の週数が高くなって電圧利得A2、A4、A5
のうちのひとつでも低下すると、IOが大きい方にズレて
しまう。) 次に、本発明に適用する具体的な回路構成例について
説明する。
(具体的な回路構成例1) 本発明の実施例中の電圧/電流変換回路14に適用する
回路構成の一例を、第9図に示す。第9図において、39
は電流出力端子、40と41は制御電圧入力端子、42は正電
圧源、43は定電流源、44と45はNPN形トランジスタであ
る。そして、41が電圧/電流変換回路の正相入力端子、
40が逆相入力端子である。
次に、第9図の動作原理を説明する。第9図で、端子
40と41における制御入力電圧の値を、それぞれ、V40とV
41とし、電流源43の電流値をI43とすると、トランジス
タ44と45のコレクタ電流I44とI45は、公知のように次式
となる。
I44+I45=I43 k:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:単位電荷 したがって と置くことにより、次の関係式を得る。
ここで、通常、XはI43/2の半分程度よりも小さいの
で、近似的に次式を得る。
したがって、出力電流I44と入力制御電圧V40、V41の間
には、次の関係が成り立つ。
すなわち、V40をV41よりも大きくするほど出力電流I4
4は増加し、逆に、V40をV41よりも小さくするほど出力
電流I44は減少する。これにより、入力電圧V40とV41の
値を制御して、必要な直流出力電流I44を設定すること
ができる。また、本電圧/電流変換回路の平衡出力電流
I02と変換変換係数G2は、次式となる。
たとえば、I43を100mAに設定した場合には、I02は50m
Aであり、G2は(公知のように、通常VTが26mV程度であ
るので)1(A/V)程度となる。ここで、上の近似式が
成り立つためのI44の範囲は、I43の25〜75%である。ま
た、この時のV40とV41の差は、高々30mV程度である。
(具体的な回路構成例2) 本発明の実施例中の電圧/電流変換回路15とスイッチ
回路16に適用する回路構成の一例を、第10図に示す。第
10図において、46は電流出力端子、47はパルス信号電圧
入力端子、48と49は制御電圧入力端子、50は正電圧源、
51は基準電圧源、52は定電流源、53〜56はNPN形トラン
ジスタである。そして、48が電圧/電流変換回路の正相
入力端子、49が逆相入力端子である。
次に、第10図の動作原理を説明する。まず、電圧/電
流変換回路は、トランジスタ55、56と定電流源52で構成
される。すなわち、端子48と49における制御入力電圧の
値を、それぞれ、V48とV49とし、電流源52の電流値をI5
2とすると、トランジスタ55と56のコレクタ電流I55(す
なわち、出力電流)は、上で説明したのと同様に、次式
となる。
つまり、入力電圧V48とV49の値を制御することによ
り、必要な直流出力電流I55を得ることができる。
次に、スイッチ回路は、トランジスタ53、54と基準電
圧源51で構成される。すなわち、基準電圧源51の電圧
を、端子47に印加するパルス信号電圧の高レベルと低レ
ベルの中間の値に設定する。この時、パルス信号電圧の
高/低レベルと基準電圧との電位差は、200mV程度以上
とする。
パルス信号電圧が高レベルにある期間中は、トランジ
スタ53がオンでトランジスタ54がオフとなり、トランジ
スタ55のコレクタ電流I55はトランジスタ53を通り、出
力端子46を介してレーザダイオードに供給される。一
方、パルス信号電圧が低レベルにある期間中は、トラン
ジスタ53がオフでトランジスタ54がオンとなり、レーザ
ダイオードへのトランジスタ55のコレクタ電流I55の供
給は停止する。これにより、パルス信号に同期した出力
電流が得られる。
本電圧/電流変換回路の平衡出力電流と変換係数G3
は、次式となる。
たとえば、I52を50mAに設定した場合には、I03は25mAで
あり、G3は0.5(A/V)程度となる。
(具体的な回路構成例3) 本発明の実施例中の差動増幅回路21、23、29、34に適
用する回路構成の一例を、第11図に示す。第11図におい
て、57と58は信号電圧出力端子、59と60は信号電圧入力
端子、61は正電圧源、62は定電流源、63と64および67と
68は抵抗性素子、65と66はNPN形トランジスタである。
第11図で、端子59と60を、それぞれ、正相信号電圧入
力端子と逆相信号電圧入力端子とすると、端子57と58
は、それぞれ、逆相信号電圧出力端子と正相信号電圧出
力端子である。(すなわち、端子59と60を、それぞれ、
正相信号電圧入力端子と逆相信号電圧入力端子とする
と、差動増幅回路21、23、34では、出力端子として端子
58が用いられ、また、差動増幅回路29では、端子58がピ
ーク検出回路27に接続され、端子57が高域通過回路25に
接続される。) また、抵抗性素子63と64の抵抗値をR63とし、抵抗性
素子67と68の抵抗値をR67とし、素子端子59と60の入力
信号電圧をV59とV60とし、端子57と58の出力信号電圧を
V57とV58とし、定電流源62の電流値をI62とし、トラン
ジスタ65と66のコレクタ電流を、それぞれ、I65とI66と
し、正電圧源61の電圧をV61とし、 と置くと、次式を得る。
ここで、通常、YはI62/4程度以下であるので、次の
近似式を得る。
一方、 V57=V61−R63・I65 V58=V61−R63・I66 である。したがって次式を得る。
つまり、本差動増幅回路の平衡出力電圧V01と電圧利
得A1は、それぞれ次式となる。
たとえば、I62を2mAとし、R63を2kΩとし、R67を0Ω
とした場合には、電圧利得A1は約40である。またV61を5
Vとすると、平衡出力電圧V01は、3Vである。
(具体的な回路構成例4) 本発明の実施例中の高域通過回路25、36と直流バイア
ス電圧設定回路26、37に適用する回路構成の一例を、第
12図に示す。第12図において、69は信号電圧入力端子、
70は信号電圧出力端子、71は正電圧源、72は定電流源、
73は容量性素子、74は抵抗性素子である。
第12図で、パルス信号の繰り返し周波数すなわちフォ
トダイオード出力電流信号の繰り返し周波数での容量性
素子73のインピーダンスを、抵抗性素子74や定電流源72
等、端子70に接続される回路要素の総合の対地インピー
ダンスに比べて十分小さい値に設定することにより、端
子70における出力信号電圧V70は、次式となる。
V70V069+(V71−R74・I72) V069:端子69に印加される入力電圧中の交流成分 V71:正電圧源71の電圧値 R74:抵抗性素子74の抵抗値 I72:定電流源72の電流値 たとえば、V71を5V、R74を2kΩ、I72を1.1mAとする
と、本回路の直流バイアス電圧V03は2.8Vとなる。また
本回路の電圧利得は1である。
(具体的な回路構成例5) 本発明の実施例中の信号電圧ピーク値検出回路27、2
8、38に適用する回路構成例を、第13図に示す。第13図
において、75は信号電圧入力端子、76は信号電圧出力端
子、77は正電圧源、78は基準電圧源、79と80は定電流
源、81はNPN形トランジスタ、82〜84はNPN形トランジス
タ、85は容量性素子である。
次に、第13図の動作原理を説明する。第13図におい
て、トランジスタ81は、エミッタ電流の供給源として定
電流源79が与えられているので、常時オン状態となる。
また、入力端子75に印加される入力信号V75の振幅を400
mV程度以上とし、基準電圧源78の電圧V78をV75の高/低
レベルの中間電圧に設定したとすると、V75が高レベル
の期間中はトランジスタ83はオンで84はオフであり、V7
5が低レベルの期間中はトランジスタ83はオフで84はオ
ンである。このような条件下で、入力電圧V75がパルス
状に変化する場合について考えてみる。
(i)V75が低レベルから高レベルへ遷移するとき V75が低レベルから高レベルへ遷移するときは、トラ
ンジスタ83はオフからオンへ転じ、コレクタ電流として
定電流源80の電流が流れるようになる。一方、トランジ
スタ81のエミッタ電圧V81はV75よりもPN接合電圧1段分
だけ高い電圧を維持しつつ、V75と同様に上昇する。従
って、トランジスタ82のベース・エミッタ接合のインピ
ーダンスは非常に小さくなり、該ベース・エミッタ接合
を介して容量性素子85は充電される。(この充電電流
は、トランジスタ82のコレクタ電流の一部として供給さ
れる。該コレクタ電流の残りの分は、トランジスタ83の
コレクタ電流となる。)そして、充電電圧V76は、V81よ
りもPN接合電圧1段分だけ低い電圧となり、つまり、入
力電圧V75とほぼ等しい電圧が85に充電される。これら
の状態は、V75がピーク値に到り、さらにピーク値を維
持する期間中、維持する。
(ii)V75が高レベルから低レベルへ遷移するとき V75が高レベルから低レベルへと遷移するときは、ト
ランジスタ83はオンからオフへ転じ、トランジスタ82の
コレクタ電流はその分だけ減少する。これと同時にV81
は降下する。これらにより、トランジスタ82のベース・
エミッタ接合のインピーダンスは非常に高くなり、容量
性素子85の放電経路は端子76に接続される負荷回路の入
力インピーダンスのみ(通常、該インピーダンスも非常
に高い。)となる。従って、容量性素子は、上記のピー
ク電圧値を維持する。(正確に言うと、負荷回路の入力
抵抗を介してわずかずつ放電される。)これらの状態
は、V75が低レベルにある期間中、持続する。
(iii)V75が再び低レベルから高レベルへ遷移するとき 次の周期で、再びV75が高レベルと遷移するときは、V
81が前周期のV81のピーク値と同程度にならなければ、
トランジスタ82はオフ状態を維持し、V76は前周期での
値をそのまま維持する。一方、V81が前周期のV81のピー
ク値を越えるとトランジスタ82がオンへ転じ、V76はピ
ーク値を更新する。
以上の回路動作により、出力電圧V76として、入力電
圧V75のピーク値を検出した結果が得られることにな
る。本回路の電圧利得は1である。また、容量性素子の
値としてはピーク値保持時定数TPに関する下記2点を考
慮して設定することが必要である。
(a)回路安定動作の上から、TPは長い方がよい。TPが
パルス信号周期と同程度以下であると、ID/IP設定用の
帰還ループを介して、発振状態となる。通常はTPをパル
ス信号周期の100倍以上とする。
(b)レーザダイオードの温度低下によりID/IPが減少
したときに、ピーク値V76がそれに追随しなければなら
ない。通常温度変化の時定数は数秒以上の大きさであ
る。
しかしながら、上記(a)と(b)の時定数には16桁
以上の開きがある。(たとえば、パルス信号周波数を10
0MHzとすると、TPは11μ秒以上で、かつ1秒以下であれ
ばよい。)したがって、上記負荷による放電電流(ID/I
P出力用電圧/電流変換回路の入力トランジスタ44と55
のベース電流)をたとえば(該入力トランジスタ44と55
をダーリントン構成として10μAとしたとき、容量値と
して0.01μFのものを用いればV76の放電による減少
は、1μ秒につき、1mVとなり(1秒につき1000Vの割
合)となり(a)と(b)の両方の状けを満足すること
ができる。
(その他の回路要素) 本発明に適用するその他の回路要素は、公知の回路技
術を用いて容易に構成することができるので、説明を省
略する。(たとえば、スイッチ回路32は、エミッタ結合
形論理ゲート回路で実現することができる。) (上記回路構成例の妥当性の検証) 上記第1〜第3の具体的な回路構成例の妥当性につい
て具体例を挙げて検証する。
今、第9図でI43を100mAとし、第10図でI52を50mAと
し、このときITHは25mA〜75mA、mは0.03〜0.1とし、R2
を30Ωとする。また、第1〜第3の回路構成例の回路定
数はそれぞれの項で述べたものを用いる。このとき、本
発明の第3の実施例において、 (i)V5を4V、V7を25mVに設定すれば、 A3・V01−V5+A1・A3=V7=1×3(V)−4(V) +40×1×25(mV)=0 を満たす。
(ii)m・A1・A3・G2・R2≧0.03×40×1 ×1(A/V)×30(Ω)=36 これは1よりも十分大きい (iii)m・A2・A4・A5・G2・R2≧0.03×40 ×1×0.5(A/V)×30(Ω)=18 これは1よりも十分大きい (iv)m・A1・A3・G2・R2・ITH≧0.03×40 ×1×1(A/V)×30(Ω)×15(mA)=504(mA) これは、I02(=50mA)よりも十分大きい。
(v)V6を4Vに設定すれば G3・(V6−A5・V03)=0.5(A/V) ×{4(V)−1×2.8(V)}=600(mA) これはI03(=25mA)よりも十分に大きい。
このとき、IDとIOは次式となる。
ITHに対するIDの誤差は、50mA/900mA以下、すなわち、
5%以下と十分小さい。
IOの設定誤差は25(mA)/600、すなわち5%と、十分小
さい。
(計算機シミュレーションによる動作確認) 上記の具体的回路例を、本発明の第8の実施例に適用
して計算機シミュレーションにより動作確認した。その
結果の一例を、第14図(IDを示す)と第15図(IOを示
す)に示す。ここではパルス信号周波数として、150MHz
に設定している。また、グラフの縦横の軸は各出力電流
作成用定電流源43と52の電流値I43とI52で正規化してあ
る。また、各出力電流は、実際に使用すると思われる範
囲についてプロットしてある。
第14図から、ほぼITHに等しい直流バイアス電流IDが
得られることがわかる。(ITHが低い方でIDの誤差が大
きくなるのは、前記の電圧/電流変換回路の平衡出力電
流I02による誤差分が相対的に大きくなることに依
る。)また、第15図からほぼmに反比例したパルス信号
電流振幅が得られることがわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によるレーザダイオード
駆動回路は、直流バイアス電流値とパルス信号電流値
を、レーザダイオードの発光状態に合わせて、それぞれ
独立に設定することができるので、任意の温度特性を持
つレーザダイオードの光出力電力を一定に保つことがで
きる。これにより、レーザダイオードの寿命低下を生ず
ることもなく、またレーザダイオードを選別して使用す
る必要もないので、レーザダイオードを含めた発光装置
全体の製造コストを低減することができるという利点が
ある。さらに受光側(受信側)での受光電力が温度によ
って変動することもなくなるので、温度に対して安定な
光伝送システムを構築できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す図、第2図は本発
明の第2の実施例を示す図、第3図は本発明の第3の実
施例を示す図、第4図は本発明の第4の実施例を示す
図、第5図は本発明の第5の実施例を示す図、第6図は
本発明の第6の実施例を示す図、第7図は本発明の第7
の実施例を示す図、第8図は本発明の第8の実施例を示
す図、第9図〜第13図は本発明に適用する具体的な回路
構成例を示す図、第14図と第15図は本発明の回路動作の
計算機シミュレーション結果を示す図、第16図はレーザ
ダイオードの一般的な特性を示す図、第17図は従来のレ
ーザダイオード駆動回路を示す図である。 1……レーザダイオード 2……フォトダイオード 3……パルス信号源 4、5、42、50、51、61、71、77、78……電圧源 6、14、15……電圧/電流変換回路 7、17、18、22、24、35……基準電圧作成回路 8、16、32……スイッチ回路 9、33、43、52、62、72、79、80……定電流源 10……低域通過回路 11、13、30、63、64、67、68、74……抵抗性素子 12、73、85……容量性素子 19……信号電圧の最小値を検出する回路 20、31……信号電圧の振幅を検出する回路 21、23、29、34……差動増幅回路 25、36……高域通過回路 26、37……直流バイアス電圧を設定する回路 27、28、38……信号電圧のピーク値を検出する回路 39、40、41、46〜49、57〜60、69、70、75、76……端子 44、45、53〜56、65、66、81〜84……トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザダイオードと、該レーザダイオード
    の光出力電力を検知する受光素子と、該受光素子の出力
    電流信号を電圧信号に変換する電流/電圧信号変換手段
    と、上記レーザダイオードを所要の電流で駆動する手段
    とを有し、かつ上記電流/電圧信号変換手段の出力電圧
    を検出して上記レーザダイオード駆動用直流電流もしく
    は上記レーザダイオード駆動用パルス信号電流の少なく
    とも一方の電流値を制御する帰還ループを具備するレー
    ザダイオード駆動回路において、上記電流/電圧信号変
    換手段の出力電圧から該出力電圧の最小値を検出する最
    小値検出回路と、該最小値検出回路の最小値電圧出力と
    第1の基準電圧との両者の入力によりレーザダイオード
    の駆動用直流電流を得る第1の電圧/電流変換回路とを
    有して、レーザダイオード駆動用直流電流を制御する手
    段を備えた帰還ループと、上記電流/電圧信号変換手段
    の出力電圧から該出力電圧の振幅を検出する振幅検出回
    路と、該振幅検出回路の振幅電圧出力と第2の基準電圧
    との両者の入力により、出力に、パルス信号電圧源によ
    って開閉するスイッチ回路を介して上記レーザダイオー
    ドの駆動用パルス電流を得る第2の電圧/電流変換回路
    とを有して、レーザダイオード駆動用パルス電流を制御
    する手段を備えた帰還ループとを具備することを特徴と
    するレーザダイオード駆動回路。
JP63086919A 1988-04-08 1988-04-08 レーザダイオード駆動回路 Expired - Fee Related JPH0831649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63086919A JPH0831649B2 (ja) 1988-04-08 1988-04-08 レーザダイオード駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63086919A JPH0831649B2 (ja) 1988-04-08 1988-04-08 レーザダイオード駆動回路

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9110014A Division JP2791004B2 (ja) 1997-03-24 1997-03-24 レーザダイオード駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01258484A JPH01258484A (ja) 1989-10-16
JPH0831649B2 true JPH0831649B2 (ja) 1996-03-27

Family

ID=13900264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63086919A Expired - Fee Related JPH0831649B2 (ja) 1988-04-08 1988-04-08 レーザダイオード駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0831649B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5309269A (en) * 1991-04-04 1994-05-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Light transmitter
JPH05121819A (ja) * 1991-10-24 1993-05-18 Nec Corp 光送信回路

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922425B2 (ja) * 1981-12-17 1984-05-26 沖電気工業株式会社 レ−ザ・ダイオ−ド消光比制御回路
JPS62169486A (ja) * 1986-01-22 1987-07-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レ−ザ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01258484A (ja) 1989-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0939468B1 (en) Drive circuit for light emitting element
US4626770A (en) NPN band gap voltage reference
US4528496A (en) Current supply for use in low voltage IC devices
US6535534B1 (en) Optical source driver with bias circuit for controlling output overshoot
WO2008121123A1 (en) Bandgap voltage and current reference
US5065053A (en) Exponential function circuitry
US4157493A (en) Delta VBE generator circuit
US4292583A (en) Voltage and temperature stabilized constant current source circuit
US6566852B2 (en) Voltage generator, output circuit for error detector, and current generator
JPH0831649B2 (ja) レーザダイオード駆動回路
JP2791004B2 (ja) レーザダイオード駆動回路
US4329598A (en) Bias generator
US20020044005A1 (en) Generation of a voltage proportional to temperature with stable line voltage
US7196569B1 (en) Feedback compensation for logarithmic amplifiers
EP0110720A1 (en) Current mirror circuit
EP0326955B1 (en) Bicmos voltage reference generator
JPS6376493A (ja) レ−ザダイオ−ド駆動回路
JPH0413692Y2 (ja)
JPS6123689B2 (ja)
JP2598266B2 (ja) バイアス回路
JPS6240814A (ja) 遅延回路
JPH05129706A (ja) 半導体レーザ駆動制御回路
JP3380308B2 (ja) 光半導体リレー装置
JP2740650B2 (ja) 定電流発生回路
JP2511015Y2 (ja) アバランシエ・フオトダイオ−ドのバイアス印加回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees