JPH08314840A - ネットワーク通信システム - Google Patents

ネットワーク通信システム

Info

Publication number
JPH08314840A
JPH08314840A JP7122845A JP12284595A JPH08314840A JP H08314840 A JPH08314840 A JP H08314840A JP 7122845 A JP7122845 A JP 7122845A JP 12284595 A JP12284595 A JP 12284595A JP H08314840 A JPH08314840 A JP H08314840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
child
network
parent
computer
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7122845A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Inoue
上 和 紀 井
Hiroyuki Nishi
宏 幸 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7122845A priority Critical patent/JPH08314840A/ja
Publication of JPH08314840A publication Critical patent/JPH08314840A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワークにおける移動型コンピュータの
利用を容易かつ効率的に行なう。 【構成】 ネットワーク101において、LAN105
に接続された移動型コンピュータ(子)102が、自己
の論理アドレス等の情報ならびに自己の地理的存在位置
を示す情報を固定型コンピュータ(親)103に通知す
ることにより、ネットワーク上の第3のコンピュータ1
04と親103との間の通信を子102に透過的に中継
する。また第3のコンピュータ104からの要求に応じ
て、親103は子102の地理的存在位置を通知する。
子102がLAN105からLAN106へ移動した場
合、親103 は子102の新しい論理アドレスおよび地
理的存在位置を取得し、中継先を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動型コンピュータを
含むネットワーク通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、無線あるいは有線を用いてネット
ワークに接続する機能を持った高性能かつ小型のコンピ
ュータ(ノートパソコン等)が普及しており、様々な場
所に持ち運び、移動先からネットワークに接続して使用
する移動型コンピュータとしての利用形態が求められて
いる。
【0003】以下では従来のネットワーク通信システム
について説明する。図15において、1501はネット
ワークであり、1502は移動型コンピュータであり、
1503は既にネットワーク1501に接続された固定
型コンピュータである。ここで述べる固定型コンピュー
タとは、ネットワーク上の固定された位置に長期間接続
され、自身の論理アドレスが長期間変化しないコンピュ
ータを指す。
【0004】移動型コンピュータ1502が、LAN
(ローカルエリアネットワーク)1504においてネッ
トワーク1501に接続された場合、移動型コンピュー
タ1502には、LAN1504の構成および管理ポリ
シに依存して、固有の論理アドレスが割り当てられる。
論理アドレスはネットワーク上のすべてのコンピュータ
を各々一意に定める識別情報である。
【0005】ここで、第1の従来技術として、移動型コ
ンピュータ1502に固定的な論理アドレスを割り当
て、ネットワーク全体で既知として扱う方法があるが、
この方法では既存のネットワークとの高い親和性が得ら
れる反面、移動型コンピュータ1502の移動可能範囲
が極度に限定され、移動型コンピュータの持つ可搬性が
損失される。
【0006】第2の従来技術として、特開平6−214
935号およびIETF(InternetEngineering Task F
orce )が公開するRFC(Request For Comments)1
541に記載されたものがあり、これは、移動型コンピ
ュータ1502がネットワークに接続される際に動的に
論理アドレスを割り当てる方法である。この方法では、
移動型コンピュータ1502の移動可能範囲が広がり、
既存のネットワーク1501との親和性を確保したまま
ネットワーク上のあらゆる場所において接続が可能であ
る反面、移動型コンピュータ1502の論理アドレスが
不定となるため、ネットワーク1501上の固定型コン
ピュータ1503から、移動型コンピュータ1502へ
の能動的な通信が困難となる。これは、クライアント・
サーバモデルに基づいたコンピュータ利用形態を考慮し
た場合、移動型コンピュータ1502をサーバとし、固
定型コンピュータ1503をクライアントとした利用が
できないことを意味する。
【0007】第3の従来技術として、F.Teraoka 他:"VI
P:A Protocol Providing Host Mobility", Communicati
ons of ACM, Vol.37, No.8に記載されたものがある。こ
れは、ネットワーク全体の論理アドレス管理を仮想論理
アドレスと実論理アドレスの2層に分け、移動型コンピ
ュータ1502には固定の仮想論理アドレスを割り当
て、これをネットワーク1501全体で既知とし、さら
に移動型コンピュータ1502がネットワーク1501
に接続された段階で動的に実論理アドレスを割り当て、
仮想論理アドレスから実論理アドレスに変換する手段を
ネットワーク1501上に備える方法である。この方法
は、高度な移動透過性を確保できる反面、既存のネット
ワークとの親和性が低く、またネットワーク全体の負荷
増加を招く問題がある。特に多数の固定型コンピュータ
即ち論理アドレスの変更が頻繁に行われないコンピュー
タと、小数の移動型コンピュータから構成されるネット
ワークにおいては、必要以上に負荷を増加させることに
なる。
【0008】上記以外の、移動型コンピュータとネット
ワークの接続に関する従来技術の例を以下に示す。ま
ず、特開平6−232872号に記載される技術は、無
線メディアを有する移動型コンピュータによるネットワ
ークと既存有線ネットワークの接続された状況において
移動型コンピュータの移動を意識することなくネットワ
ークの管理と通信中継の機能を実現するものであるが、
これは単一無線媒体を共有した情報通信装置であり、広
域なネットワークにおいて異なる無線もしくは有線媒体
に移動型コンピュータを接続する利用法を考慮したもの
ではない。
【0009】また、特開平6−232900号に記載さ
れる技術は、移動型コンピュータの存在を検出し、ネッ
トワーク上の他のコンピュータから移動型コンピュータ
への通信を中継もしくは一時的に記憶するものである
が、これは移動型コンピュータとネットワークを接続す
るためのアダプタユニットに関するものであり、移動型
コンピュータがアダプタユニットに接続する装置を備
え、さらに移動型コンピュータとアダプタユニットとの
間に、ネットワークとは別の伝送媒体が存在することを
前提としている。従ってこの技術は、本発明が前提とす
る無線もしくは有線を用いてネットワークに直接接続す
る装置を備えた移動型コンピュータを考慮したものでは
ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術はいず
れも、移動型コンピュータの移動透過性の確保、既存の
ネットワークとの親和性の確保、移動型コンピュータへ
の能動的な通信手段の確保をすべて同時に満足すること
は困難であった。また、移動型コンピュータの存在位置
をネットワーク上の他のコンピュータに知らしめること
も困難であった。
【0011】本発明は上記の従来の問題点を解決するも
ので、ネットワークにおける移動型コンピュータの利用
を容易かつ効率的に行なうことのできるネットワーク通
信システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のネットワーク通信システム
においては、複数のコンピュータがネットワークに接続
されたシステムにおいて、ネットワーク上の任意の場所
に移動し、有線もしくは無線でネットワークに接続さ
れ、かつ接続場所によりネットワーク上の論理アドレス
が変化する移動型コンピュータと、ネットワーク上の固
定の場所に接続され、固定の論理アドレスを持つ固定型
コンピュータとを備え、移動型コンピュータを子、固定
型コンピュータを親としたとき、子がネットワークに接
続された時に親に子の論理アドレスまたは子への通信方
法の情報を通知し、親が予め親自身に有する情報ならび
に子から通知された情報を基に、ネットワーク上の任意
のコンピュータと親との間の通信を、子に透過的に中継
することを特徴とする。
【0013】本発明の請求項2記載のネットワーク通信
システムにおいては、上記構成に加え、子と任意のコン
ピュータとの間で直接通信を行なう手段を備えたもので
ある。
【0014】本発明の請求項3記載のネットワーク通信
システムにおいては、子が子自身の地理的位置を獲得す
る手段を備え、子が親へ子自身の地理的位置の情報を通
知することにより親が子の地理的位置を認識し、ネット
ワーク上の任意のコンピュータに対して親が子の地理的
位置の情報を通知する手段を備えたものである。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、ネットワーク上の任
意のコンピュータと子との間の通信を親が透過的に中継
することにより、子はネットワーク上から見て、仮想的
に親と同一のコンピュータとみなされる。これによりネ
ットワーク上の任意のコンピュータは、親との通信を以
って子との通信を成すことができ、さらに子のユーザ
は、子を親の分身、すなわち仮想的な親そのものとして
持ち運び利用することができる。
【0016】請求項2記載の発明では、親と子と任意の
コンピュータとの協調によって、任意のコンピュータと
子との間の通信を親を中継せず両者の間で直接行うこと
により、ネットワークの負荷の増大を抑えることができ
る。
【0017】請求項3記載の発明では、子が存在してい
る地理的位置に関する情報を親が得ることができ、さら
に親への問い合わせによってネットワーク上の任意のコ
ンピュータがその情報を得ることができ、子に関する位
置情報をネットワーク上で共有することができる。
【0018】
【実施例】以下では、主としてTCP/IPプロトコルを通信
規約とするネットワークにおいて、本発明のネットワー
ク通信システムを適用した実施例について述べる。
【0019】(実施例1)まず、図1から図9を用い
て、請求項1に対応する本発明の第1の実施例について
述べる。図1は本発明の第1の実施例におけるネットワ
ーク通信システムの概念図である。図1において、10
1はネットワーク、105、106、107および10
8はそれぞれネットワーク101の一部分を構成するL
ANである。102は移動型コンピュータであり、LA
N105に接続されようとしており、後にLAN106
に接続される。103はLAN107に接続れた固定型
コンピュータであり、104はLAN108に接続され
た別の固定型コンピュータである。LAN108および
コンピュータ104は、ネットワーク101上の任意の
LANおよびコンピュータを指し、コンピュータ104
は、ここではネットワーク上の第3のコンピュータと呼
ぶことにする。
【0020】移動型コンピュータ102がLAN105
に接続された時、移動型コンピュータ102には、LA
N105におけるポリシに従って論理アドレスが割り当
てられる。移動コンピュータ102への論理アドレス割
り当ては、何等かの自動論理アドレス割り当て装置によ
って行うか、もしくは手動で行うものとする。
【0021】移動型コンピュータ102には、記憶装置
に予め固定型コンピュータ103の論理アドレスを
「親」の論理アドレスとして記憶させておく。移動型コ
ンピュータ102は、LAN105に接続されると、ま
ず自己の論理アドレスを調べる。そして親である固定型
コンピュータ103に対して図3に示すような「接続メ
ッセージ」を送信する。接続メッセージは、移動型コン
ピュータ102がLAN105に接続されたことを通知
するもので、接続メッセージであることを示すヘッダ情
報103と、固定型コンピュータ103が移動型コンピ
ュータ102を認識するための識別子302と、認証情
報303と、移動型コンピュータ102の論理アドレス
304等から構成される。
【0022】固定型コンピュータ103 には、予め自己
の「子」に関する識別子と認証情報を記憶させておき、
親と子に共通の認証機構を持たせる。
【0023】次に、本実施例における親と子の認証に関
する動作について、図2を参照して説明する。まず、移
動コンピュータ102は、親に当たる固定型コンピュー
タ103 に接続メッセージを送信する(ステップ20
1)。固定型コンピュータ103 は、接続メッセージを
受け取ると、認証機構によって移動型コンピュータ10
2 が自己の子であるかどうか検証する(ステップ20
2)。ここで、移動型コンピュータ102 が自己の子で
あった場合には(ステップ203)、移動型コンピュー
タ102 に対して「受諾メッセージ」を送信する(ステ
ップ204)。この時点で、正式に親と子の関係が結ば
れる(ステップ205)。
【0024】一方、接続メッセージの認証の結果、子で
ないと判断した場合には(ステップ203)、固定型コ
ンピュータ103 は、移動型コンピュータ102 に対し
て「拒絶メッセージ」を送信し、処理を終了する(ステ
ップ206)。受諾メッセージおよび拒絶メッセージ
は、それぞれ受諾もしくは拒絶の内容等を通知するメッ
セージである。
【0025】次に、固定型コンピュータ103と移動型
コンピュータ102との間で親子関係が結ばれた状態に
おいて、ネットワーク上の第3のコンピュータ104を
含めた通信の手順について、図4を参照して説明する。
ネットワーク104上の第3のコンピュータは、親を介
して子と通信を行うコンピュータである。
【0026】図4において、4 01は子(移動型コンピ
ュータ102)、4 02は親(固定型コンピュータ10
3)、4 03は他者(第3のコンピュータ104)であ
る。これらのコンピュータは、いずれも「ポート」を介
した入出力により相互に通信を行なう。ポートはコンピ
ュータがネットワークを通じて他のコンピュータと通信
する際に使用する入出力装置である。各コンピュータ4
01、402、403は、複数のポート有し、各ポート
には同一コンピュータ内で一意に定まる番号が割り当て
られている。ポートに割り当てられた番号を「ポート番
号」と呼ぶ。通信を開始する側のコンピュータは、当該
する通信において自己が使用するポート番号ならびに相
手が使用するポート番号を指定した通信要求を発する。
【0027】次に、他者403から子401へメッセー
ジを送信する場合および子401から他者403へメッ
セージを送信する場合について、図5および図6を参照
して説明する。まず図5において、他者403は、自己
の持つポート407から親402の持つポート406に
通信要求を出すことにより、他者403と親402の間
で通信を開始する(ステップ501)。次に、親402
は、別のポート405から子401の持つポート404
に通信要求を出し、親402と子401の間で通信を開
始して、他者403からのメッセージ(通信内容)が転
送可能かどうかを調べる(ステップ502)。ここで、
ポート406とポート404のポート番号が同一であ
り、さらにポート405とポート406が、それぞれの
ポートが受信するメッセージ(通信内容)を、そのまま
他方のポートから送信するように親402は動作する。
【0028】なお、ポート404とポート405は「シ
ャドウポート」である。ポート間で交わされるメッセー
ジには、送信元および送信先の論理アドレスに関する情
報が含まれるが、シャドウポートは、これらの論理アド
レスを意図的に修正してネットワーク上に送信する機能
を持つ特別なポートである。
【0029】子401への転送が可能な場合、親402
のシャドウポート405は、子401のシャドウポート
404に対して、送信元に関する情報を他者403の論
理アドレスに書き換えて、メッセージを送信する(ステ
ップ505)。
【0030】図6において、子401のシャドウポート
404は、送信元の情報を親402の論理アドレスに書
き換えて親402を介して他者403にメッセージを送
信するか、あるいは送信先の情報を親402の論理アド
レスに書き換えてネットワーク上に送信し、親402が
改めて他者403に送信する(ステップ601、60
2)。
【0031】以上の結果、他者403は、あたかも親4
02と通信を行うが如く、子401とメッセージのやり
取りができる。したがって、子401のネットワーク上
の存在位置をカプセル化すなわち他から隠蔽し、他者4
03を初めとしたネットワーク上のあらゆるコンピュー
タに対して、子401を親402と等価なコンピュータ
に見せることが可能になる。
【0032】例えば、図1において移動型コンピュータ
102が、LAN105からLAN106に移動した場
合、移動型コンピュータ102と固定型コンピュータ1
03との間で移動に関する情報交換ならびに処理がなさ
れるだけであり、ネットワーク上の他のコンピュータは
この移動を意識する必要はない。
【0033】図5において、子401への転送が出来な
い場合であって(ステップ502)、その原因が子40
1がLAN間を移動中の場合、親402は、子401へ
のメッセージを一時的に蓄えるバッファリングを行なっ
て転送できるまで待つ(ステップ503)。他の要員で
転送できないかまたはバッファリングが不要の場合、親
402は他者403に通信エラーを通知する(ステップ
504)。
【0034】次に、複数の子を扱う場合の例について説
明する。図7は一つの親703に対して子が701と7
02の2つ存在する場合を示す。ここでは他者704と
親703は、それぞれの持つのポート713と709を
介して通信を行う。親703と2つの子701、702
は、シャドウポート707と705、ならびにシャドウ
ポート708と706を介して通信を行なう。
【0035】親703は、ポート709で受信したメッ
セージを子701、702に適切に振り分けるため、内
部に「分配器」710を持つ。分配器710は、メッセ
ージの振り分け条件を記述した「分配設定ファイル」7
11を読み込み、これに記された条件に従ってメッセー
ジをそれぞれ子701、702に接続されたシャドウポ
ートから送信する。
【0036】また、親703自身も別の一つの子として
扱い、特定のメッセージをいずれのシャドウポートから
も送信せずに、親703内のプロセス712に直接渡す
こともできる。これにより、親703自身の計算機資源
も有効に利用することが可能となる。
【0037】分配設定ファイル711には、それぞれの
子の識別子と、これに関連付けられた分配の条件を記述
する。あるポートに対するメッセージの分配設定には、
1)全てのメッセージを特定の子に分配する、2)それ
ぞれの子からの要求もしくはそれぞれの子への問い合わ
せによって分配先を決定する、3)メッセージに含まれ
る情報(受け取るユーザのID等)から分配先を決定す
る、等の方法が考えられる。図9に示す例では、ポート
番号、転送先の情報、転送条件を記号的に表現した形式
で情報が記録されている。また、分配器710は、分配
設定ファイル711の記述内容を解釈し、必要に応じて
シャドウポートを介してそれぞれの子と協調しながら、
ポート709で受信したメッセージを適切に振り分ける
能力を持つ。
【0038】図8は上記の場合の他者704から複数の
子701、702へのメッセージの送信に関する動作の
流れ図である。まず、他者704は、親703にメッセ
ージを送信する(ステップ801)。親703は、メッ
セージを受信すると、分配設定ファイル11を読み込み
(ステップ802)、その振り分け条件に従ってメッセ
ージの転送先を決定するとともに、転送可能かどうかを
調べ、必要な場合はバッファリングを行ない(ステップ
803)、子701または702、または自身のプロセ
ス712に転送する(ステップ804、805、80
6)。
【0039】(実施例2)次に、図10から図12を用
いて、請求項2に対応する本発明の第2の実施例につい
て述べる。図10は本発明の第2の実施例におけるネッ
トワーク通信システムの概略ブロック図である。図10
において、1001および1002は子であり、100
3は親である。また、1004は他者すなわちネットワ
ーク上の第3のコンピュータであるが、ここで他者10
04は任意のコンピュータではなく、親1003および
子1001、1002と協調しながら本発明の実現手段
の一部を成す特別な機能を有するものである。
【0040】他者1004が持つポート1010は「バ
イパスポート」である。バイパスポートは、実施例1の
図7における分配器710およびシャドウポート70
7、708の機能の一部を持つ特別なポートである。1
011は親1003に設けられた分配設定ファイルであ
る。
【0041】図11および図12は、それぞれ他者10
04から子1001へメッセージを送信する場合および
子1001から他者1004へメッセージを送信する場
合の動作の流れ図である。図11において、他者100
4内部のプロセスが、バイパスポート1010を介して
親1003に通信する際、バイパスポートは親1003
のポート1009に対して直接メッセージを送信する代
わりに、「転送先問い合わせメッセージ」を送信する
(ステップ1101)。親1003は、転送先問い合わ
せメッセージを受信すると、自己が持っている子に関す
る情報と、分配設定ファイル1011に記述されている
情報を、転送先問い合わせメッセージの発信元である他
者1004に返す(ステップ1102)。他者1004
のバイパスポート1010は、親1003から受け取っ
た情報を基に、メッセージを送るべき子を特定する(ス
テップ1103)。
【0042】メッセージを送るべき子の特定に成功し、
子1001にメッセージを送信すべきことが判明した場
合、バイパスポート1010は、子1001へメッセー
ジを直接送信可能か否かを調査する(ステップ110
4)。送信可能と判断した場合は、バイパスポート10
10は子1001のシャドウポート1005に直接メッ
セージを送信する(ステップ1107)。その際、他者
1004がバイパスポートを使用し、子1001に対し
て直接通信を行なっていることを示す情報を送信するメ
ッセージに追加する。
【0043】図12において、子1001は、メッセー
ジを受信すると(ステップ1201)、それが他者10
04のバイパスポート1010からのメッセージかどう
かを調べ(ステップ1202)、そうである場合は、他
者1004へメッセージを直接送信可能か否かを調査す
る(ステップ1203)。送信可能と判断した場合は、
他者1004のバイパスポート1010に直接メッセー
ジを送信する(ステップ1204)。その際、子100
1のシャドウポート1005は、メッセージの送信元に
関する情報を親1003に修正した後ネットワーク上に
送信を行なう。
【0044】このようにして、実施例1と同様に、他者
1004と子1001との間の直接通信は、他者100
4と親1003との間の通信と等価になる。ただし、こ
こでは実際のメッセージのやりとりを親を介せず行なわ
れるため、実施例1の場合と比較してネットワークにも
たらす負荷が減少する。他者1004のバイパスポート
1010からのメッセージでなく、または他者1004
にメッセージを送信できない場合、子1001は、メッ
セージを親1003を介して他者1004に送信する
(ステップ1205、1206)。
【0045】一方、図11において、他者1004と子
1001の間でメッセージを直接送信することができな
い場合、または他者1004がバイパスポートを持たな
い通常のコンピュータである場合には(ステップ110
4)、実施例1と同様に親1003を介して通信が行な
われる(ステップ1105)。親1003は、メッセー
ジを子に転送可能かどうかを調べ、LAN間で移動中の
場合は、メッセージを一時的にバッファリングし、転送
可能な状態になったときにメッセージを子1001に転
送する(ステップ1106)。
【0046】この結果、子1001と他者1004がネ
ットワーク上で互いに直接通信できない位置にある場合
であっても、子1001および他者1004の両者と通
信可能な位置が存在するという条件のもとで、その位置
に親1003を設置することにより、子1001と他者
1004との間における仮想的な直接通信が可能とな
る。
【0047】また、子1001と他者1004との間に
おける直接通信の途中で子が移動する際には、子100
1は通信の切断および移動の開始を、他者1004およ
び親1003に通知する。他者1004のバイパスポー
ト1010は、この通知を受け取ると、以降の通信に関
して再び親1003に転送先を問い合わせる。親100
3は、子が再びネットワークに接続され通信可能状態に
なるまで、他者1004の転送先問い合わせに対して
「転送先なし」の返答を行い、他者1004から子10
01への通信を一時的にバッファリングする。
【0048】以上の結果、実施例2においても、子10
01は他者1004との通信を継続した状態でLAN間
を移動できる。
【0049】(実施例3)次に、図13および図14を
用いて、請求項3に対応する本発明の第3の実施例につ
いて述べる。図13は本発明の第3の実施例におけるネ
ットワーク通信システムの概念図である。図13におい
て、移動型コンピュータ(子)1301は、地理情報提
供装置1304とともにLAN1305に接続されてい
る。1302は固定型コンピュータ(親)であり、13
03はネットワーク上の第3のコンピュータである。
【0050】移動型コンピュータ1301は、自己に割
り当てられた論理アドレスを固定型コンピュータ130
2に通知して親子関係を結ぶ処理を行なう前に、以下に
示す方法によって自己が現在存在している地理的位置に
関する情報を取得する。
【0051】移動型コンピュータ1301が自己の地理
的位置を取得する方法は2通りある。第1の方法は、L
AN1305内に予め地理的位置を知っている地理情報
提供装置1304を用意しておく方法である。地理情報
提供装置1304は、自己の存在する場所の緯度、経
度、高度、住所、施設名や施設内におけるフロアやブロ
ック名、部屋名等を静的に記憶しており、移動型コンピ
ュータ1301からの問い合わせに対してこれらの情報
を提供する。
【0052】地理情報提供装置1304は、各LAN毎
に設置する。個々のLANの構成単位が小さく、各LA
Nが地理的に分散しておらず局所的であると仮定すれ
ば、地理情報提供装置1304の提供する情報を以っ
て、移動型コンピュータ1301の地理的存在位置を近
似できる。
【0053】移動型コンピュータ1301が自己の地理
的位置を取得する第2の方法は、移動型コンピュータ1
301自身に地理情報を獲得する装置を持たせ、それを
利用する方法である。この装置の例としては、施設内の
無線や光による地理的位置情報を認識する装置、画像処
理により近隣の地形やランドマークを認識して地理情報
のデータベースと照合する装置、あるいはGPS(グロ
ーバル・ポジショニング・システム)によって人工衛星
の発信する電波から自己の位置を認識する装置等が考え
られる。
【0054】また、これらの二つの方法を組み合わせて
移動型コンピュータ1301の位置認識精度を向上させ
る方法も考えられる。
【0055】図14は上記各コンピュータ1301、1
302、1303の地理的位置情報に関する動作の流れ
図である。まず、子である移動型コンピュータ1301
は、自己に地理的位置認識能力があるかどうかを調べ
(ステップ1401)、能力がある場合は、自己の地理
的位置を認識するとともに(ステップ1402)、地理
的位置情報を含む接続メッセージを親である固定型コン
ピュータ1302に送信し(ステップ1403)、親1
302は、子1301の地理的位置を認識する(ステッ
プ1404)。そして他者である第3のコンピュータ1
303が、親1302に対して子1301の位置を問い
合わせるメッセージを送信してきた時は(ステップ14
05)、親1302は、他者1303に子1301の位
置に関する情報を送信する(ステップ1406)。これ
により、第3のコンピュータ1303は、移動型コンピ
ュータ1301の地理的位置に関する情報を固定型コン
ピュータ1302を介して取得することができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明は、移動型コンピュ
ータを子、固定型コンピュータを親とした親子関係を結
び、親子関係をカプセル化して、子の存在をネットワー
ク上から隠し、親が子の代理をすることによって、子は
常に親の分身、すなわち仮想的な親そのものとして扱う
ことができる。したがって、子である移動型コンピュー
タのユーザには、移動型コンピュータの存在位置に依存
せず、親である固定型コンピュータと同様に利用できる
環境を提供し、またネットワーク上の任意のコンピュー
タのユーザには、子である移動型コンピュータの存在の
有無および存在位置に依存しない環境を提供することが
でき、移動型コンピュータの有効な利用が容易に実現で
きる。
【0057】また、子が親を介さずネットワーク上のコ
ンピュータと直接通信する手段を、ネットワーク上のコ
ンピュータに付加することによって、ネットワークへの
負荷を増大させずに、ネットワークをさらに効率的に利
用することができる。
【0058】また、子が子自身の地理的位置を獲得する
手段を備え、子が親へ子自身の地理的位置の情報を通知
することにより親が子の地理的位置を認識し、ネットワ
ーク上の任意のコンピュータに対して親が子の地理的位
置の情報を通知することにより、子の地理的位置に関す
る情報がネットワーク上で共有可能となり、移動型コン
ピュータおよび移動型コンピュータを利用するユーザの
所在が認識可能になる。これにより、居場所管理等の情
報システムへの応用も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるネットワーク通信シ
ステムの概念図
【図2】本発明の実施例1における親と子の認証に関す
る動作の流れ図
【図3】本発明の実施例1における接続メッセージ例の
模式図
【図4】本発明の実施例1におけるネットワーク通信シ
ステムの概略ブロック図
【図5】本発明の実施例1における他者から子へのメッ
セージの送信に関する動作の流れ図
【図6】本発明の実施例1における子から他者へのメッ
セージの送信に関する動作の流れ図
【図7】本発明の実施例1におけるネットワーク通信シ
ステムの別の概略ブロック図
【図8】本発明の実施例1における他者から子へのメッ
セージの送信に関する動作の流れ図
【図9】本発明の実施例1における分配設定ファイル例
の模式図
【図10】本発明の実施例2におけるネットワーク通信
システムの概略ブロック図
【図11】本発明の実施例2における他者から子へのメ
ッセージの送信に関する動作の流れ図
【図12】本発明の実施例2における子から他者へのメ
ッセージの送信に関する動作の流れ図
【図13】本発明の実施例3におけるネットワーク通信
システムの概念図
【図14】本発明の実施例3における各コンピュータの
地理的位置情報に関する動作の流れ図
【図15】従来のネットワーク通信システムの概念図
【符号の簡単な説明】
101 ネットワーク 102 移動型コンピュータ(子) 103 固定型コンピュータ(親) 104 ネットワーク上の第3のコンピュータ(他者) 105 子が接続されるLAN 106 子が移動後に接続されるLAN 107 親が接続されているLAN 108 他者が接続されているLAN 401 子 402 親 403 他者 404 子のポート(シャドウポート) 405 親のポート(シャドウポート) 406 親のポート 407 他者のポート 701 子1 702 子2 703 親 704 他者 705 子1のポート(シャドウポート) 706 子2のポート(シャドウポート) 707 親のポート(シャドウポート) 708 親のポート(シャドウポート) 709 親のポート 710 分配器 711 分配設定ファイル 712 親の内部にあるプロセス 713 他者のポート 1001 子1 1002 子2 1003 親 1004 他者 1005 子1のポート(シャドウポート) 1006 子2のポート(シャドウポート) 1007 親のポート(シャドウポート) 1008 親のポート(シャドウポート) 1009 親のポート(バイパスポート) 1010 他者のポート(バイパスポート) 1011 分配設定ファイル 1301 子 1302 親 1303 他者 1304 地理情報提供装置 1305 子が接続されるLAN 1501 ネットワーク 1502 ネットワーク上のコンピュータ1(移動型コ
ンピュータ) 1503 ネットワーク上のコンピュータ2 1504 コンピュータ1が接続されているLAN 1505 コンピュータ2が接続されているLAN

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンピュータがネットワークに接
    続されたシステムにおいて、ネットワーク上の任意の場
    所に移動し、有線もしくは無線でネットワークに接続さ
    れ、かつ接続場所によりネットワーク上の論理アドレス
    が変化する移動型コンピュータと、ネットワーク上の固
    定の場所に接続され、固定の論理アドレスを持つ固定型
    コンピュータとを備え、前記移動型コンピュータを子、
    前記固定型コンピュータを親としたとき、子がネットワ
    ークに接続された時に親に子の論理アドレスまたは子へ
    の通信方法の情報を通知し、親が予め親自身に有する情
    報ならびに子から通知された情報を基に、ネットワーク
    上の任意のコンピュータと親との間の通信を、子に透過
    的に中継することを特徴とするネットワーク通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 子と任意のコンピュータとの間で直接通
    信を行なう手段を備えた請求項1記載のネットワーク通
    信システム。
  3. 【請求項3】 子が子自身の地理的位置を獲得する手段
    を備え、子が親へ子自身の地理的位置の情報を通知する
    ことにより親が子の地理的位置を認識し、ネットワーク
    上の任意のコンピュータに対して親が子の地理的位置の
    情報を通知する手段を備えた請求項1または2記載のネ
    ットワーク通信システム。
JP7122845A 1995-05-22 1995-05-22 ネットワーク通信システム Pending JPH08314840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7122845A JPH08314840A (ja) 1995-05-22 1995-05-22 ネットワーク通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7122845A JPH08314840A (ja) 1995-05-22 1995-05-22 ネットワーク通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08314840A true JPH08314840A (ja) 1996-11-29

Family

ID=14846067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7122845A Pending JPH08314840A (ja) 1995-05-22 1995-05-22 ネットワーク通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08314840A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2102879C (en) Wide-area wireless lan access
US7778260B2 (en) Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment
US7136645B2 (en) Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment
CN113596191B (zh) 一种数据处理方法、网元设备以及可读存储介质
US20060123079A1 (en) Mobile networking system and method
US20020064141A1 (en) Radio communication control station, radio communication terminal, home agent, and radio communication method
JP2004509539A (ja) コンピュータ環境におけるモバイル他の断続的接続性を提供する方法および装置
TW200306728A (en) Method and system for simulating multiple independent client devices in a wired or wireless network
JP2001518266A (ja) コンパティブルでない移動ネットワーク内でローミングする移動局とのパケットデータ通信
WO2020034965A1 (zh) 一种消息传输方法、装置及存储介质
JP2024504006A (ja) サービス統合におけるデータ伝送方法、装置、機器及びコンピュータープログラム
CN113766019B (zh) 基于云端以及边缘计算相结合的物联网系统
JP2007174128A (ja) 通信方法、制御局及び通信装置
JP2008508837A (ja) コンピュータ環境におけるモバイル及び他の断続的接続性を提供する方法及び装置
WO2020068412A1 (en) Advanced resource link binding management
JP3535440B2 (ja) フレーム転送方法
JP3782654B2 (ja) 移動体通信装置、移動体通信システム、及び移動体通信方法
CN100481771C (zh) 用于拦截网络访问的系统及其方法
JP4357401B2 (ja) フィルタリング方法
van Renesse et al. Connecting RPC-based distributed systems using wide-area networks
US20100042677A1 (en) Two-way communication system, server unit, repeater, two-way communication method and program
JPH08314840A (ja) ネットワーク通信システム
JP2003258859A (ja) 通信システム、通信方法、転送装置及びネットワーク管理装置
JP2003115795A (ja) 通信システム、この通信システムに用いるサーバ、エージェント制御方法、エージェント制御プログラム
CN113824639A (zh) 一种复杂度在终端的卫星网络标签交换方法