JPH08313645A - 物体検出装置 - Google Patents
物体検出装置Info
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- JPH08313645A JPH08313645A JP14405595A JP14405595A JPH08313645A JP H08313645 A JPH08313645 A JP H08313645A JP 14405595 A JP14405595 A JP 14405595A JP 14405595 A JP14405595 A JP 14405595A JP H08313645 A JPH08313645 A JP H08313645A
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- Japan
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- difference signal
- coil
- voltage
- multiplier
- rectifier
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 設置箇所の周囲環境に応じて初期感度調整を
自動的に行なう。 【構成】 送信コイル1側から得られる送信出力電圧と
受信コイル2側から得られる受信電圧とをその極性を逆
として加算器8で加算し、その差信号に基づいて、送信
コイル1と受信コイル2との間における物体(被検出
体)の有無を検出する物体検出装置において、制御手段
(CPU)13にて上記差信号を監視し、そのレベルが
一定レベル範囲となるように、送信コイル1側の倍率器
(増幅器3および/または減衰器6)を制御する。
自動的に行なう。 【構成】 送信コイル1側から得られる送信出力電圧と
受信コイル2側から得られる受信電圧とをその極性を逆
として加算器8で加算し、その差信号に基づいて、送信
コイル1と受信コイル2との間における物体(被検出
体)の有無を検出する物体検出装置において、制御手段
(CPU)13にて上記差信号を監視し、そのレベルが
一定レベル範囲となるように、送信コイル1側の倍率器
(増幅器3および/または減衰器6)を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送信コイルと受信コイル
とを有し、例えば駐車場などの特定のエリアにおいて車
両の有無の検出に適用される物体検出装置に関し、さら
に詳しく言えば、当該装置が設置される周囲環境の如何
に拘らず一定の検出精度が得られるようにした物体検出
装置に関するものである。
とを有し、例えば駐車場などの特定のエリアにおいて車
両の有無の検出に適用される物体検出装置に関し、さら
に詳しく言えば、当該装置が設置される周囲環境の如何
に拘らず一定の検出精度が得られるようにした物体検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車場を例にして説明すると、その空ス
ペースを検出する方法としては、例えば光センサや超音
波センサもしくは磁気センサなどがあるが、いずれも一
長一短的なところがある。
ペースを検出する方法としては、例えば光センサや超音
波センサもしくは磁気センサなどがあるが、いずれも一
長一短的なところがある。
【0003】すなわち、光センサの場合はレーザービー
ムに代表されるが、その光束が絞られているため、検出
精度を高めるには一箇所では足らず自動車が駐車される
位置範囲を予想して複数箇所にポールを立ててその各々
に光センサを取り付ける必要があるばかりでなく、単な
る通行人や動物などをも検出してしまうため、信頼性に
欠ける。また、いたずらの格好の目標ともなりかねな
い。
ムに代表されるが、その光束が絞られているため、検出
精度を高めるには一箇所では足らず自動車が駐車される
位置範囲を予想して複数箇所にポールを立ててその各々
に光センサを取り付ける必要があるばかりでなく、単な
る通行人や動物などをも検出してしまうため、信頼性に
欠ける。また、いたずらの格好の目標ともなりかねな
い。
【0004】これに対して、超音波センサはもっぱら天
井などに取り付けられるため、いたずらされるおそれは
ないが、超音波は広がりがあるため、例えばその天井が
高い場合には、ともすると隣のエリアまでもが監視領域
に入ってしまい、誤検出することがある。なお、光セン
サも天井に取り付ければ、いたずらされるおそれはない
が、その受光部は床面に設置されるため、破損したりや
汚れによるご検出を生ずるおそれがある。
井などに取り付けられるため、いたずらされるおそれは
ないが、超音波は広がりがあるため、例えばその天井が
高い場合には、ともすると隣のエリアまでもが監視領域
に入ってしまい、誤検出することがある。なお、光セン
サも天井に取り付ければ、いたずらされるおそれはない
が、その受光部は床面に設置されるため、破損したりや
汚れによるご検出を生ずるおそれがある。
【0005】これに対して、磁気センサは車体の鋼板
(磁性体)にのみ感応するため、人や動物などを検出す
ることがなく、しかもループコイルの場合は床面に埋設
されるので、いたずらされる危険性はないが、標準で
1.5×1.5m程度の範囲にわたって張り巡らさなけ
ればならないため、その埋設工事に難がある。この意味
において、既存の駐車場には適用することが難しい。
(磁性体)にのみ感応するため、人や動物などを検出す
ることがなく、しかもループコイルの場合は床面に埋設
されるので、いたずらされる危険性はないが、標準で
1.5×1.5m程度の範囲にわたって張り巡らさなけ
ればならないため、その埋設工事に難がある。この意味
において、既存の駐車場には適用することが難しい。
【0006】そこで、本出願人は先に例えば特願平5−
123550号として、上記のような問題のない物体検
知装置を出願した。その概略を図4を参照して説明する
と、この物体検知装置は、所定の間隔を置いて配置され
た一対の送信コイル1と受信コイル2とを備えている。
123550号として、上記のような問題のない物体検
知装置を出願した。その概略を図4を参照して説明する
と、この物体検知装置は、所定の間隔を置いて配置され
た一対の送信コイル1と受信コイル2とを備えている。
【0007】送信コイル1には増幅器3を介して発振器
4が接続されている。この場合、発振器4は直流的な磁
気や地磁気による影響を避け、それが電波として送出さ
れるのを防止するため、例えば数10kHzオーダーの
周波数で発振し、その信号が増幅器3を経て送信コイル
1から送出される。
4が接続されている。この場合、発振器4は直流的な磁
気や地磁気による影響を避け、それが電波として送出さ
れるのを防止するため、例えば数10kHzオーダーの
周波数で発振し、その信号が増幅器3を経て送信コイル
1から送出される。
【0008】また、送信コイル1に関連して、その送信
出力電圧を検出する電圧検出コイル5が設けられてお
り、同電圧検出コイル5の出力側には減衰器6を介して
第1整流器7が接続されている。減衰器6からの交流出
力電圧は、この第1整流器7にて直流電圧に変換され、
加算器8の一方の入力端子に入力される。
出力電圧を検出する電圧検出コイル5が設けられてお
り、同電圧検出コイル5の出力側には減衰器6を介して
第1整流器7が接続されている。減衰器6からの交流出
力電圧は、この第1整流器7にて直流電圧に変換され、
加算器8の一方の入力端子に入力される。
【0009】これに対して、受信コイル2の出力側に
は、送信コイル1からの所定周波数を識別するためのフ
ィルタ9を介して第2整流器10が接続されており、受
信コイル2から得られる交流出力電圧は第2整流器10
にて直流電圧に変換され、加算器8の他方の入力端子に
入力される。
は、送信コイル1からの所定周波数を識別するためのフ
ィルタ9を介して第2整流器10が接続されており、受
信コイル2から得られる交流出力電圧は第2整流器10
にて直流電圧に変換され、加算器8の他方の入力端子に
入力される。
【0010】この場合、第1および第2整流器7,10
は、その出力がそれぞれ逆極性となるように構成されて
おり、したがって加算器8からはその差信号が出力され
る。この差信号は増幅器11により所定に増幅された
後、図示しない比較回路に送られ、あらかじめ設定され
ている閾値と比較され、これにより物体(例えば車両)
の有無が判別される。
は、その出力がそれぞれ逆極性となるように構成されて
おり、したがって加算器8からはその差信号が出力され
る。この差信号は増幅器11により所定に増幅された
後、図示しない比較回路に送られ、あらかじめ設定され
ている閾値と比較され、これにより物体(例えば車両)
の有無が判別される。
【0011】すなわち、送信コイル1と受信コイル2と
の間に車両が存在すると、送信コイル1からの磁束がそ
の車体の鋼板などに誘導されて受信コイル2側により多
く伝達されるため、車両が存在しない場合に比べて受信
コイル2の出力電圧が高くなり、図5に例示されている
ように、その差信号の波形Wが閾値SHを下回った時点
で車両有りと判定される。
の間に車両が存在すると、送信コイル1からの磁束がそ
の車体の鋼板などに誘導されて受信コイル2側により多
く伝達されるため、車両が存在しない場合に比べて受信
コイル2の出力電圧が高くなり、図5に例示されている
ように、その差信号の波形Wが閾値SHを下回った時点
で車両有りと判定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この種の
物体検出装置において、その検出精度は送信コイル1と
受信コイル2との間に車両が存在しない場合の差信号波
形Wの大きさと閾値SHとの間隔Δdに依存することに
なる。すなわち、その間隔Δdが大きすぎると検出精度
が鈍くなり、これに対して同間隔Δdが狭すぎると車両
以外の物体にも敏感に反応し誤検出することになる。
物体検出装置において、その検出精度は送信コイル1と
受信コイル2との間に車両が存在しない場合の差信号波
形Wの大きさと閾値SHとの間隔Δdに依存することに
なる。すなわち、その間隔Δdが大きすぎると検出精度
が鈍くなり、これに対して同間隔Δdが狭すぎると車両
以外の物体にも敏感に反応し誤検出することになる。
【0013】ところで、車両が存在しない場合の差信号
波形Wは、設置箇所の周囲環境によって変動し、常に一
定とは限らない。例えば、駐車場の床に設置されるよう
な場合、その周囲に鉄筋や鉄骨、鉄板もしくは金網フェ
ンスなどの磁性体があると、それらによって差信号が影
響され、図5に想像線で示されているように、その差信
号波形Waが当初から閾値SHを下回ってしまうことも
ある。また、場合によっては、波形Wbで示すように差
信号が僅かにしかでないこともある。
波形Wは、設置箇所の周囲環境によって変動し、常に一
定とは限らない。例えば、駐車場の床に設置されるよう
な場合、その周囲に鉄筋や鉄骨、鉄板もしくは金網フェ
ンスなどの磁性体があると、それらによって差信号が影
響され、図5に想像線で示されているように、その差信
号波形Waが当初から閾値SHを下回ってしまうことも
ある。また、場合によっては、波形Wbで示すように差
信号が僅かにしかでないこともある。
【0014】このため、この種の物体検出装置を設置す
る場合には、その周囲環境に応じて検出感度の初期調整
を行なう必要がある。しかしながら、従来では手動によ
って減衰器6もしくは増幅器3を操作し、車両が存在し
ない場合の差信号波形Wの大きさを閾値SHとの関係を
考慮しながら、しかも各装置1台ごとに調整するように
しているため、その調整に時間がかかるとともに、個人
差により検出感度にバラツキが生ずるという問題があっ
た。
る場合には、その周囲環境に応じて検出感度の初期調整
を行なう必要がある。しかしながら、従来では手動によ
って減衰器6もしくは増幅器3を操作し、車両が存在し
ない場合の差信号波形Wの大きさを閾値SHとの関係を
考慮しながら、しかも各装置1台ごとに調整するように
しているため、その調整に時間がかかるとともに、個人
差により検出感度にバラツキが生ずるという問題があっ
た。
【0015】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたもので、その目的は、設置される周囲
環境に応じて自動的に初期感度調整が行なえるようにし
た物体検出装置を提供することにある。
るためになされたもので、その目的は、設置される周囲
環境に応じて自動的に初期感度調整が行なえるようにし
た物体検出装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、発振器に接続され、その発振出
力にて所定の磁束を発生する送信コイルと、同送信コイ
ルに対して所定の距離を置いて配置され、上記送信コイ
ルからの磁束を受信する受信コイルと、上記送信コイル
に発生した送信出力電圧を検出する電圧検出コイルと、
同電圧検出コイルにて検出された上記送信出力電圧を所
定の倍率で減衰もしくは増幅する倍率器と、同倍率器を
経た上記送信出力電圧を直流電圧に整流する第1整流器
と、上記受信コイルから得られる受信電圧を直流電圧に
整流する第2整流器と、上記第1整流器および上記第2
整流器からの各直流電圧を受けてその差信号を出力する
差信号出力回路とを備え、上記差信号とあらかじめ設定
されている閾値とを比較して、上記送信コイルと上記受
信コイルとの間に磁性体を有する物体(被検出体)が位
置しているか否かを検出する物体検出装置において、上
記送信コイルと上記受信コイルとの間に上記被検出体が
位置していない場合に、上記差信号検出回路から出力さ
れる上記差信号が一定レベル範囲となるように上記倍率
器を制御する制御手段を備えていることを特徴としてい
る。
め、請求項1の発明は、発振器に接続され、その発振出
力にて所定の磁束を発生する送信コイルと、同送信コイ
ルに対して所定の距離を置いて配置され、上記送信コイ
ルからの磁束を受信する受信コイルと、上記送信コイル
に発生した送信出力電圧を検出する電圧検出コイルと、
同電圧検出コイルにて検出された上記送信出力電圧を所
定の倍率で減衰もしくは増幅する倍率器と、同倍率器を
経た上記送信出力電圧を直流電圧に整流する第1整流器
と、上記受信コイルから得られる受信電圧を直流電圧に
整流する第2整流器と、上記第1整流器および上記第2
整流器からの各直流電圧を受けてその差信号を出力する
差信号出力回路とを備え、上記差信号とあらかじめ設定
されている閾値とを比較して、上記送信コイルと上記受
信コイルとの間に磁性体を有する物体(被検出体)が位
置しているか否かを検出する物体検出装置において、上
記送信コイルと上記受信コイルとの間に上記被検出体が
位置していない場合に、上記差信号検出回路から出力さ
れる上記差信号が一定レベル範囲となるように上記倍率
器を制御する制御手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項2においては、上記差信号検
出回路から出力される上記差信号をデジタル信号に変換
するA/D変換回路を有し、上記制御手段は上記差信号
が同A/D変換回路のダイナミックレンジ内に入るよう
に上記倍率器を制御することを特徴としている。さら
に、請求項3においては、上記制御手段は上記差信号の
レベルに対応して、上記被検出体の存在を判別するため
の閾値を自動的に設定することを特徴としている。そし
て、請求項4では、上記倍率器が減衰器であることを特
徴としている。
出回路から出力される上記差信号をデジタル信号に変換
するA/D変換回路を有し、上記制御手段は上記差信号
が同A/D変換回路のダイナミックレンジ内に入るよう
に上記倍率器を制御することを特徴としている。さら
に、請求項3においては、上記制御手段は上記差信号の
レベルに対応して、上記被検出体の存在を判別するため
の閾値を自動的に設定することを特徴としている。そし
て、請求項4では、上記倍率器が減衰器であることを特
徴としている。
【0018】
【作用】上記構成によると、制御手段にて差信号検出回
路から出力される差信号が監視され、その差信号がこの
装置自体のダイナミックレンジより小さい場合もしくは
同ダイナミックレンジをオーバーフローするような場合
には、同制御手段により倍率器の倍率が適宜切り替えら
れ、その差信号がそのダイナミックレンジ内に納まり、
かつ、常に一定レベル範囲となるように調整される。
路から出力される差信号が監視され、その差信号がこの
装置自体のダイナミックレンジより小さい場合もしくは
同ダイナミックレンジをオーバーフローするような場合
には、同制御手段により倍率器の倍率が適宜切り替えら
れ、その差信号がそのダイナミックレンジ内に納まり、
かつ、常に一定レベル範囲となるように調整される。
【0019】なお、差信号をA/D変換してデジタル処
理する場合には、その差信号がA/D変換回路のダイナ
ミックレンジ(入力許容範囲)に入るように倍率器の倍
率が選択される。また、制御手段により上記のように差
信号の初期感度が調整されるに伴って、その差信号に対
する閾値レベルが自動的に設定される。
理する場合には、その差信号がA/D変換回路のダイナ
ミックレンジ(入力許容範囲)に入るように倍率器の倍
率が選択される。また、制御手段により上記のように差
信号の初期感度が調整されるに伴って、その差信号に対
する閾値レベルが自動的に設定される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3を参
照しながら説明する。まず、図1にはこの実施例に係る
物体検出装置にて車両を検出する場合の状態が示されて
いるが、同図において先に説明した図4と同一部分につ
いてはそれと同じ参照符号が付されている。
照しながら説明する。まず、図1にはこの実施例に係る
物体検出装置にて車両を検出する場合の状態が示されて
いるが、同図において先に説明した図4と同一部分につ
いてはそれと同じ参照符号が付されている。
【0021】図1によると、この物体検出装置において
も、電圧検出コイル5から減衰器6および第1整流器7
を介して得られる送信出力電圧と、受信コイル2からフ
ィルタ9および第2整流器10を介して得られる受信電
圧とが互いにその極性を逆としてそれぞれ加算器(差信
号出力回路)8に入力され、同加算器8からその差信号
が増幅器11を介して出力されるが、同物体検出装置は
その差信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路1
2と、このA/D変換回路12の出力状態を監視し、上
記差信号が所定のレベルとなるように上記減衰器6の減
衰倍率を切り替え制御するCPU(中央処理ユニット)
13と、同CPU13により閾値SHが設定され、その
閾値SHとA/D変換後の上記差信号とを比較する比較
器14とを備えている。なお、参考までにCPU13と
比較器14は1チップのマイクロコンピュータから構成
されている。
も、電圧検出コイル5から減衰器6および第1整流器7
を介して得られる送信出力電圧と、受信コイル2からフ
ィルタ9および第2整流器10を介して得られる受信電
圧とが互いにその極性を逆としてそれぞれ加算器(差信
号出力回路)8に入力され、同加算器8からその差信号
が増幅器11を介して出力されるが、同物体検出装置は
その差信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路1
2と、このA/D変換回路12の出力状態を監視し、上
記差信号が所定のレベルとなるように上記減衰器6の減
衰倍率を切り替え制御するCPU(中央処理ユニット)
13と、同CPU13により閾値SHが設定され、その
閾値SHとA/D変換後の上記差信号とを比較する比較
器14とを備えている。なお、参考までにCPU13と
比較器14は1チップのマイクロコンピュータから構成
されている。
【0022】次に、図2および図3を参照しながら、周
囲環境に応じた初期感度調整について説明する。図2に
はこの装置自体のダイナミックレンジ、A/D変換回路
12の入力許容範囲としてのダイナミックレンジおよび
減衰器6の切替えレンジとの関係が示されている。
囲環境に応じた初期感度調整について説明する。図2に
はこの装置自体のダイナミックレンジ、A/D変換回路
12の入力許容範囲としてのダイナミックレンジおよび
減衰器6の切替えレンジとの関係が示されている。
【0023】この例において、減衰器6は例えば3段階
に切り替えられるようになっており、第1段目では減衰
率が1/2、第2段目では1/3、そして第3段目では
1/5となるように、同減衰器6に3つのレンジが設定
されており、A/D変換回路12に入力される差信号の
レベルに応じてCPU13により適宜その減衰率(レン
ジ)が選択される。
に切り替えられるようになっており、第1段目では減衰
率が1/2、第2段目では1/3、そして第3段目では
1/5となるように、同減衰器6に3つのレンジが設定
されており、A/D変換回路12に入力される差信号の
レベルに応じてCPU13により適宜その減衰率(レン
ジ)が選択される。
【0024】すなわち、例えば減衰器6が第2段目の減
衰率1/3に選択されている状態において、上記差信号
が同装置のダイナミックレンジ内であって、かつ、A/
D変換回路12のダイナミックレンジ内に入る場合に
は、CPU13は特に減衰器6のレンジを切り替えるこ
となく、その差信号に対応する閾値SHを比較器14に
設定する。
衰率1/3に選択されている状態において、上記差信号
が同装置のダイナミックレンジ内であって、かつ、A/
D変換回路12のダイナミックレンジ内に入る場合に
は、CPU13は特に減衰器6のレンジを切り替えるこ
となく、その差信号に対応する閾値SHを比較器14に
設定する。
【0025】これに対して、減衰器6が第2段目の減衰
率1/3に切り替えられている状態において、図3
(A)の左側に示されているように、上記差信号が小さ
くA/D変換回路12のダイナミックレンジ内に入らな
いような場合、CPU13は減衰器6を第3段目の減衰
率1/5に切り替える。
率1/3に切り替えられている状態において、図3
(A)の左側に示されているように、上記差信号が小さ
くA/D変換回路12のダイナミックレンジ内に入らな
いような場合、CPU13は減衰器6を第3段目の減衰
率1/5に切り替える。
【0026】これにより、整流器10を介して加算器8
に供給される受信電圧に対して、整流器6を介して加算
器8に供給される送信出力電圧がより大きくなるため、
上記差信号が大きくなる。図3(A)の右側には、その
結果上記差信号がA/D変換回路12のダイナミックレ
ンジ内に納まった状態が示されており、CPU13はこ
の差信号に対して閾値SHを比較器14に設定する。
に供給される受信電圧に対して、整流器6を介して加算
器8に供給される送信出力電圧がより大きくなるため、
上記差信号が大きくなる。図3(A)の右側には、その
結果上記差信号がA/D変換回路12のダイナミックレ
ンジ内に納まった状態が示されており、CPU13はこ
の差信号に対して閾値SHを比較器14に設定する。
【0027】一方、減衰器6が第2段目の減衰率1/3
に切り替えられている状態において、図3(B)の左側
に示されているように、上記差信号が大きくA/D変換
回路12のダイナミックレンジをオーバーフローするよ
うな場合、CPU13は減衰器6を第1段目の減衰率1
/2に切り替える。
に切り替えられている状態において、図3(B)の左側
に示されているように、上記差信号が大きくA/D変換
回路12のダイナミックレンジをオーバーフローするよ
うな場合、CPU13は減衰器6を第1段目の減衰率1
/2に切り替える。
【0028】これにより、整流器10を介して加算器8
に供給される受信電圧に対して、整流器6を介して加算
器8に供給される送信出力電圧が絞られるため、上記差
信号が小さくなる。図3(B)の右側には、その結果上
記差信号がA/D変換回路12のダイナミックレンジ内
に納まった状態が示されており、上記と同様にCPU1
3はこの差信号に対して閾値SHを比較器14に設定す
る。
に供給される受信電圧に対して、整流器6を介して加算
器8に供給される送信出力電圧が絞られるため、上記差
信号が小さくなる。図3(B)の右側には、その結果上
記差信号がA/D変換回路12のダイナミックレンジ内
に納まった状態が示されており、上記と同様にCPU1
3はこの差信号に対して閾値SHを比較器14に設定す
る。
【0029】このように、CPU13は上記差信号の大
きさに応じて減衰器6の減衰率を切り替えて、同差信号
がA/D変換回路12のダイナミックレンジ内に納まる
ようにするとともに、同差信号に対して閾値SHを自動
的に設定するため、従来のように手動による初期感度調
整が不要になり、また、個人差による調整のバラツキも
入る余地がなくなる。
きさに応じて減衰器6の減衰率を切り替えて、同差信号
がA/D変換回路12のダイナミックレンジ内に納まる
ようにするとともに、同差信号に対して閾値SHを自動
的に設定するため、従来のように手動による初期感度調
整が不要になり、また、個人差による調整のバラツキも
入る余地がなくなる。
【0030】なお、上記実施例では減衰器6の切り替え
レンジを3段階としているが、この切り替えレンジ数お
よび限界率は任意に設定することができる。また、減衰
器6ばかりでなく、増幅器3の増幅率をCPU13によ
って切り替えるようにしてもよい。
レンジを3段階としているが、この切り替えレンジ数お
よび限界率は任意に設定することができる。また、減衰
器6ばかりでなく、増幅器3の増幅率をCPU13によ
って切り替えるようにしてもよい。
【0031】例えば、初期感度調整時の差信号が、そも
そもこの装置自体のダイナミックレンジから外れるよう
な場合には、増幅器3の増幅率を切り替えて粗調製を行
ない、しかる後減衰器6のレンジを切り替えて微調整を
行なうようにしてもよい。
そもこの装置自体のダイナミックレンジから外れるよう
な場合には、増幅器3の増幅率を切り替えて粗調製を行
ない、しかる後減衰器6のレンジを切り替えて微調整を
行なうようにしてもよい。
【0032】また、これとは反対に、減衰器6にて粗調
製を行ない、しかる後増幅器3を切り替えて微調整を行
なうようにしてもよい。さらには、本発明は上記の車両
検出装置ばかりでなく、磁性体を有する物体の検出に広
く適用することができる。
製を行ない、しかる後増幅器3を切り替えて微調整を行
なうようにしてもよい。さらには、本発明は上記の車両
検出装置ばかりでなく、磁性体を有する物体の検出に広
く適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が奏される。すなわち、送信コイル側か
ら得られる送信出力電圧と受信コイル側から得られる受
信電圧との差信号に基づいて、送信コイルと受信コイル
との間における物体(被検出体)の有無を検出する物体
検出装置において、制御手段(CPU)にて上記差信号
を監視し、そのレベルが一定レベル範囲となるように、
送信コイル側の倍率器を制御するようにした請求項1に
記載の発明によれば、周囲環境に応じた初期感度調整を
自動的に行なうことができる。
次のような効果が奏される。すなわち、送信コイル側か
ら得られる送信出力電圧と受信コイル側から得られる受
信電圧との差信号に基づいて、送信コイルと受信コイル
との間における物体(被検出体)の有無を検出する物体
検出装置において、制御手段(CPU)にて上記差信号
を監視し、そのレベルが一定レベル範囲となるように、
送信コイル側の倍率器を制御するようにした請求項1に
記載の発明によれば、周囲環境に応じた初期感度調整を
自動的に行なうことができる。
【0034】また、上記制御手段により上記差信号がA
/D変換回路のダイナミックレンジ内に入るように倍率
器を制御するようにした請求項2に記載の発明によれ
ば、汎用のA/D変換回路にて当該装置自体の幅拾いダ
イナミックレンジに対応することができる。
/D変換回路のダイナミックレンジ内に入るように倍率
器を制御するようにした請求項2に記載の発明によれ
ば、汎用のA/D変換回路にて当該装置自体の幅拾いダ
イナミックレンジに対応することができる。
【0035】さらに、上記制御手段により上記差信号の
レベルに対応して、上記被検出体の存在を判別するため
の閾値を自動的に設定するようにした請求項3に記載の
発明によれば、手動による個人差によるバラツキがな
く、常に一定の検出精度が得られる。
レベルに対応して、上記被検出体の存在を判別するため
の閾値を自動的に設定するようにした請求項3に記載の
発明によれば、手動による個人差によるバラツキがな
く、常に一定の検出精度が得られる。
【図1】本発明を車両検出装置に適用した実施例の構成
を示したブロック線図。
を示したブロック線図。
【図2】装置自体のダイナミックレンジ、A/D変換回
路のダイナミックレンジおよび減衰器の減衰率切り替え
段数の関係を示した模式図。
路のダイナミックレンジおよび減衰器の減衰率切り替え
段数の関係を示した模式図。
【図3】上記減衰器の減衰率が切り替えられる際の差信
号の表れ方を説明するための模式図。
号の表れ方を説明するための模式図。
【図4】従来例の構成を説明するためのブロック線図。
【図5】同従来例における差信号と閾値との関係を説明
するための波形図。
するための波形図。
1 送信コイル 2 受信コイル 3,11 増幅器 4 発振器 5 送信出力電圧検出回路 6 減衰器 7,10 整流器 8 加算器 12 A/D変換回路 13 CPU 14 比較器
Claims (4)
- 【請求項1】 発振器に接続され、その発振出力にて所
定の磁束を発生する送信コイルと、同送信コイルに対し
て所定の距離を置いて配置され、上記送信コイルからの
磁束を受信する受信コイルと、上記送信コイルに発生し
た送信出力電圧を検出する電圧検出コイルと、同電圧検
出コイルにて検出された上記送信出力電圧を所定の倍率
で減衰もしくは増幅する倍率器と、同倍率器を経た上記
送信出力電圧を直流電圧に整流する第1整流器と、上記
受信コイルから得られる受信電圧を直流電圧に整流する
第2整流器と、上記第1整流器および上記第2整流器か
らの各直流電圧を受けてその差信号を出力する差信号出
力回路とを備え、上記差信号とあらかじめ設定されてい
る閾値とを比較して、上記送信コイルと上記受信コイル
との間に磁性体を有する物体(被検出体)が位置してい
るか否かを検出する物体検出装置において、上記送信コ
イルと上記受信コイルとの間に上記被検出体が位置して
いない場合に、上記差信号検出回路から出力される上記
差信号が一定レベル範囲となるように上記倍率器を制御
する制御手段を備えていることを特徴とする物体検出装
置。 - 【請求項2】 上記差信号検出回路から出力される上記
差信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路を有
し、上記制御手段は上記差信号が同A/D変換回路のダ
イナミックレンジ内に入るように上記倍率器を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。 - 【請求項3】 上記制御手段は上記差信号のレベルに対
応して、上記被検出体の存在を判別するための閾値を自
動的に設定することを特徴とする請求項1または2に記
載の物体検出装置。 - 【請求項4】 上記倍率器が減衰器であることを特徴と
する請求項1または2に記載の物体検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14405595A JPH08313645A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 物体検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14405595A JPH08313645A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 物体検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08313645A true JPH08313645A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=15353271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14405595A Pending JPH08313645A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 物体検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08313645A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008530569A (ja) * | 2005-02-21 | 2008-08-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 媒体に封入されたオブジェクトの検出方法、ならびに該検出方法を実施するための測定装置 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP14405595A patent/JPH08313645A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008530569A (ja) * | 2005-02-21 | 2008-08-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 媒体に封入されたオブジェクトの検出方法、ならびに該検出方法を実施するための測定装置 |
JP2011075574A (ja) * | 2005-02-21 | 2011-04-14 | Robert Bosch Gmbh | 媒体に封入されたオブジェクトの検出方法、ならびに該検出方法を実施するための測定装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040107 |