JPH08313053A - 高温水加熱装置 - Google Patents
高温水加熱装置Info
- Publication number
- JPH08313053A JPH08313053A JP12229095A JP12229095A JPH08313053A JP H08313053 A JPH08313053 A JP H08313053A JP 12229095 A JP12229095 A JP 12229095A JP 12229095 A JP12229095 A JP 12229095A JP H08313053 A JPH08313053 A JP H08313053A
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- JP
- Japan
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- temperature water
- heat
- closed
- temperature
- tank
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- Pending
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- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温水加熱装置において、熱ロスを無くして
経済性を高め、ドレン水排水処理設備を不要にすると共
に、水を使用して100℃以上の高温水を任意に得るこ
とができるようにする。 【構成】 燃焼室内に吸熱用熱交換器2を組み込んで成
る高温水ヒータ1と、処理槽6内に組み込まれた放熱用
熱交換器7と、前記吸熱用熱交換器2と前記放熱用熱交
換器7間を結ぶ温度成層タンク11付の密閉高温水循環
回路8と、前記密閉高温水循環回路8に取り付けられた
高温水循環用ポンプ12と、前記密閉高温水循環回路8
に取り付けられた密閉膨張吸収タンク9とにより、熱媒
に水を利用し、密閉系で100℃以上の熱移動を行う。
経済性を高め、ドレン水排水処理設備を不要にすると共
に、水を使用して100℃以上の高温水を任意に得るこ
とができるようにする。 【構成】 燃焼室内に吸熱用熱交換器2を組み込んで成
る高温水ヒータ1と、処理槽6内に組み込まれた放熱用
熱交換器7と、前記吸熱用熱交換器2と前記放熱用熱交
換器7間を結ぶ温度成層タンク11付の密閉高温水循環
回路8と、前記密閉高温水循環回路8に取り付けられた
高温水循環用ポンプ12と、前記密閉高温水循環回路8
に取り付けられた密閉膨張吸収タンク9とにより、熱媒
に水を利用し、密閉系で100℃以上の熱移動を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メッキ液等の液加熱及
び液の濃縮、煮沸等に用いられる高温水発生装置に関す
る。
び液の濃縮、煮沸等に用いられる高温水発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の高温水発生装置は、被加熱液槽内
に熱交換器を組み込み、蒸気ボイラで発生させた蒸気を
蒸気配管を経由して前記熱交換器に導いて被加熱液を加
熱するものである。
に熱交換器を組み込み、蒸気ボイラで発生させた蒸気を
蒸気配管を経由して前記熱交換器に導いて被加熱液を加
熱するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来の高温
水加熱装置においては次のような欠点がある。 a.蒸気熱で被加熱液を間接的に加熱する潜熱加熱方式
のため、約20%の顕熱はドレン水として捨てられる。
このため、熱損失が大きく、不経済である。 b.ドレン水が発生するため、排水処理の問題、再蒸気
化による作業環境の悪化、ボイラ水の水処理等の問題が
ある。 c.通常使用される温水ボイラの場合、温水温度が10
0℃以下で、沸点近い液温の加熱は不可能である。
水加熱装置においては次のような欠点がある。 a.蒸気熱で被加熱液を間接的に加熱する潜熱加熱方式
のため、約20%の顕熱はドレン水として捨てられる。
このため、熱損失が大きく、不経済である。 b.ドレン水が発生するため、排水処理の問題、再蒸気
化による作業環境の悪化、ボイラ水の水処理等の問題が
ある。 c.通常使用される温水ボイラの場合、温水温度が10
0℃以下で、沸点近い液温の加熱は不可能である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記a〜cに
記述した課題を解決するのが目的であって、その構成は
次のとおりである。 1.燃焼室内に吸熱用熱交換器を組み込んで成る高温水
ヒータと、被加熱液体槽内に組み込まれた放熱用熱交換
器と、前記吸熱用熱交換器と前記放熱用熱交換器間を結
ぶ密閉高温水循環回路と、前記密閉高温水循環回路に取
り付けられた高温水循環ポンプと、前記密閉高温水循環
回路に取り付けられた密閉膨張吸収タンクと、から成る
高温水加熱装置。 2.密閉膨張吸収タンクの入口部に温度成層タンクを取
り付けて成る前記1記載の高温水加熱装置。
記述した課題を解決するのが目的であって、その構成は
次のとおりである。 1.燃焼室内に吸熱用熱交換器を組み込んで成る高温水
ヒータと、被加熱液体槽内に組み込まれた放熱用熱交換
器と、前記吸熱用熱交換器と前記放熱用熱交換器間を結
ぶ密閉高温水循環回路と、前記密閉高温水循環回路に取
り付けられた高温水循環ポンプと、前記密閉高温水循環
回路に取り付けられた密閉膨張吸収タンクと、から成る
高温水加熱装置。 2.密閉膨張吸収タンクの入口部に温度成層タンクを取
り付けて成る前記1記載の高温水加熱装置。
【0005】
【作用】高温水ヒータのバーナに点火を行い、循環ポン
プを駆動すると、密閉系の高温水循環回路内の水が加熱
されて直ぐに昇温すると共に、回路内の圧力が上昇し、
回路内は絶えず水の沸点以上の圧力となる。そして、回
路内の圧力が吸熱用熱交換器の伝熱面の境膜温度以上の
圧力に達すると、密閉膨張吸収タンクに密閉タンク内の
低温水が流れ込み、水温が低下して圧力が下降し、この
バランスで一定の高温水が得られる。高温水温度を制御
する場合には、温度成層タンクから密閉膨張吸収タンク
内に流れ込む低温水の量を制御して回路内の圧力を制御
することにより行う。
プを駆動すると、密閉系の高温水循環回路内の水が加熱
されて直ぐに昇温すると共に、回路内の圧力が上昇し、
回路内は絶えず水の沸点以上の圧力となる。そして、回
路内の圧力が吸熱用熱交換器の伝熱面の境膜温度以上の
圧力に達すると、密閉膨張吸収タンクに密閉タンク内の
低温水が流れ込み、水温が低下して圧力が下降し、この
バランスで一定の高温水が得られる。高温水温度を制御
する場合には、温度成層タンクから密閉膨張吸収タンク
内に流れ込む低温水の量を制御して回路内の圧力を制御
することにより行う。
【0006】
【実施例】図1に基づいて本発明に係る高温水加熱装置
の実施例を詳述する。1は内部に吸熱用熱交換器2を組
み込み、この吸熱用熱交換器2を加熱するためのガスバ
ーナ3を取り付けて成る高温水ヒータ、4はガス管、5
はガス弁である。6は内部に被加熱液を満たした処理槽
(加熱プロセス)であって、この処理槽6内には放熱用
熱交換器7が組み込まれている。8は前記吸熱用熱交換
器2と放熱用熱交換器7間を結ぶ密閉高温水循環回路で
あって、この回路8内には水が充填されている。9は前
記密閉高温水循環回路8に結ばれた密閉膨張吸収タンク
であって、この配管10には温度成層タンク(密閉タン
ク)11が結ばれている。12は密閉高温水循環回路8
に取り付けられた循環ポンプ、13は安全弁、14は高
温水温度調節器、15は圧力スイッチ、16は自動エア
ー抜き弁、17はブロー配管、18は給水管、19は排
水管である。
の実施例を詳述する。1は内部に吸熱用熱交換器2を組
み込み、この吸熱用熱交換器2を加熱するためのガスバ
ーナ3を取り付けて成る高温水ヒータ、4はガス管、5
はガス弁である。6は内部に被加熱液を満たした処理槽
(加熱プロセス)であって、この処理槽6内には放熱用
熱交換器7が組み込まれている。8は前記吸熱用熱交換
器2と放熱用熱交換器7間を結ぶ密閉高温水循環回路で
あって、この回路8内には水が充填されている。9は前
記密閉高温水循環回路8に結ばれた密閉膨張吸収タンク
であって、この配管10には温度成層タンク(密閉タン
ク)11が結ばれている。12は密閉高温水循環回路8
に取り付けられた循環ポンプ、13は安全弁、14は高
温水温度調節器、15は圧力スイッチ、16は自動エア
ー抜き弁、17はブロー配管、18は給水管、19は排
水管である。
【0007】上記実施例の運転例を次に説明する。高温
水ヒータ1のバーナ3に点火を行い、循環ポンプ12を
駆動すると、密閉高温水循環回路8内の水が加熱されて
直ぐに昇温すると共に、密閉高温水循環回路8内の圧力
が上昇し、密閉高温水循環回路8内は絶えず水の沸点以
上の圧力となる。そして、密閉高温水循環回路8内の圧
力が吸熱用熱交換器2の伝熱面の境膜温度以上の圧力に
達すると、密閉膨張吸収タンク9に密閉タンク11内の
低温水が流れ込み、水温が低下して圧力が下降し、この
バランスで一定の高温水が得られる。高温水温度を制御
する場合には、温度成層タンク11から密閉膨張吸収タ
ンク9内に流れ込む低温水の量を制御して密閉高温水循
環回路8内の圧力を制御することにより行う。
水ヒータ1のバーナ3に点火を行い、循環ポンプ12を
駆動すると、密閉高温水循環回路8内の水が加熱されて
直ぐに昇温すると共に、密閉高温水循環回路8内の圧力
が上昇し、密閉高温水循環回路8内は絶えず水の沸点以
上の圧力となる。そして、密閉高温水循環回路8内の圧
力が吸熱用熱交換器2の伝熱面の境膜温度以上の圧力に
達すると、密閉膨張吸収タンク9に密閉タンク11内の
低温水が流れ込み、水温が低下して圧力が下降し、この
バランスで一定の高温水が得られる。高温水温度を制御
する場合には、温度成層タンク11から密閉膨張吸収タ
ンク9内に流れ込む低温水の量を制御して密閉高温水循
環回路8内の圧力を制御することにより行う。
【0008】
【発明の効果】本発明の効果は次のとおりである。 a.吸熱用熱交換器と放熱用熱交換器間を密閉高温水循
環回路で結び、熱媒として水を使用していることによ
り、潜熱と顕熱の双方を有効利用できる。よって、熱ロ
スがなく、経済的である。 b.ドレン水やブロー水の排水がないので、排水処理に
関係する諸設備が不要である。 c.温水の循環を密閉回路とすることにより、熱媒に水
を使用しながら100℃以上の高温水の循環による加熱
が可能になる。 d.給水は、設備の高さ以上の水頭圧力、例えば上水圧
力で十分可能である。よって、給水を行うためのポンプ
が不要になる。
環回路で結び、熱媒として水を使用していることによ
り、潜熱と顕熱の双方を有効利用できる。よって、熱ロ
スがなく、経済的である。 b.ドレン水やブロー水の排水がないので、排水処理に
関係する諸設備が不要である。 c.温水の循環を密閉回路とすることにより、熱媒に水
を使用しながら100℃以上の高温水の循環による加熱
が可能になる。 d.給水は、設備の高さ以上の水頭圧力、例えば上水圧
力で十分可能である。よって、給水を行うためのポンプ
が不要になる。
【図1】本発明に係る高温水加熱装置の実施例の説明
図。
図。
1 高温水ヒータ 2 吸熱用熱交換器 3 ガスバーナ 4 ガス管 5 ガス弁 6 処理槽(加熱プロセス) 7 放熱用熱交換器 8 密閉高温水循環回路 9 密閉膨張吸収タンク 10 配管 11 温度成層タンク 12 高温水循環ポンプ 13 安全弁 14 高温水温度調節器 15 圧力スイッチ 16 自動エアー抜き弁 17 ブロー配管 18 給水管 19 排水管
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼室内に吸熱用熱交換器を組み込んで
成る高温水ヒータと、被加熱液体槽内に組み込まれた放
熱用熱交換器と、前記吸熱用熱交換器と前記放熱用熱交
換器間を結ぶ密閉高温水循環回路と、 前記密閉高温水循環回路に取り付けられた高温水循環ポ
ンプと、 前記密閉高温水循環回路に取り付けられた密閉膨張吸収
タンクと、 から成る高温水加熱装置。 - 【請求項2】 密閉膨張吸収タンクの入口部に温度成層
タンクを取り付けて成る請求項1記載の高温水加熱装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12229095A JPH08313053A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 高温水加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12229095A JPH08313053A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 高温水加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08313053A true JPH08313053A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14832302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12229095A Pending JPH08313053A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 高温水加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08313053A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015215099A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | アクトファイブ株式会社 | 流体加熱装置 |
CN106379986A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-02-08 | 镇江市和云工业废水处置有限公司 | 一种废液处置罐散热结构 |
CZ309920B6 (cs) * | 2022-12-19 | 2024-01-31 | Jiří Ing. Jan | Teplovodní kotel |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP12229095A patent/JPH08313053A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015215099A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | アクトファイブ株式会社 | 流体加熱装置 |
CN106379986A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-02-08 | 镇江市和云工业废水处置有限公司 | 一种废液处置罐散热结构 |
CZ309920B6 (cs) * | 2022-12-19 | 2024-01-31 | Jiří Ing. Jan | Teplovodní kotel |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041007 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050217 |