JPH08312448A - 複合繊維強化部を持つセラミック部品 - Google Patents

複合繊維強化部を持つセラミック部品

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JPH08312448A
JPH08312448A JP13748395A JP13748395A JPH08312448A JP H08312448 A JPH08312448 A JP H08312448A JP 13748395 A JP13748395 A JP 13748395A JP 13748395 A JP13748395 A JP 13748395A JP H08312448 A JPH08312448 A JP H08312448A
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JP
Japan
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ceramic
fiber
shell structure
composite
slurry
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JP13748395A
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English (en)
Inventor
Hideo Kawamura
英男 河村
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、破壊靱性値が高く、耐熱性に優れ
た複合繊維強化部を持つセラミック部品を提供する。 【構成】 このセラミック部品は、セラミック繊維材か
ら成る不織布と窒化ケイ素との複合材で成形された薄肉
表面部を形成するシェル構造体2を有し、シェル構造体
2に形成される中空部に配置されたTi,SiO2 ,A
2 3 及びY23 から成るスラリーが転化した無収
縮の反応焼結材3、及びシェル構造体2のセラミック繊
維材の隙間に浸透した上記スラリーが転化した繊維強化
複合構造の焼結材4から構成されている。上記スラリー
から成る仮焼材とセラミック繊維材とに上記スラリーを
それぞれ浸透させて焼結するこによって反応焼結材3と
焼結材4とが作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セラミック繊維材で
表面部の強度が強化されている複合繊維強化部を持つセ
ラミック部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミッククラウンとアルミスカ
ートから成るピストンにおいて、セラミッククラウンに
燃焼室を形成したものが知られている(例えば、実開昭
62−93141号公報参照)。該ピストンは、キャビ
ティを形成したセラミッククラウンの外周を筒体状のア
ルミスカートのヘッド部を嵌合し、燃焼室外周とヘッド
部との間隙に鋳鉄製リングを塑性流動材と共存させ、両
者を固定したものであり、セラミッククラウンをモノリ
スセラミックスで作製したものである。
【0003】また、従来のエンジンについて、図5に示
すような燃焼室24を構成するセラミックスから作製さ
れたヘッド下面部22とライナ上部21から成るヘッド
ライナ20が知られている。ヘッド下面部22には、バ
ルブ孔23及びバルブシート25が形成されており、S
3 4 ,SiC等のモノリスセラミックスで作製され
ている(例えば、特開平1−257747号公報参
照)。
【0004】本出願人は、ピストンヘッド或いはシリン
ダヘッドにセラミックスで燃焼室を作製した燃焼室構造
を開発し、特願平6−47996号として出願した。該
燃焼室構造は、副室を構成する副室部材の強度を確保す
るため、副室部材と外側部材との間の境界領域の線膨脹
係数即ち熱膨張係数の差を傾斜的に構成すると共に、耐
熱性を向上させたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
エンジンの耐久性は、そのエンジン寿命が長いため、極
めて重要な特性である。従来より、ディーゼルエンジン
の燃焼室を作製する場合に、エンジンの耐久性の問題を
解決するため、アルミニウム合金に鋳鉄を鋳込んだり、
アルミニウム合金の表面を酸化処理し、アルミナ(Al
2 3 )を生成したり、アルミニウム合金にセラミック
繊維を混入したりする燃焼室作製方法が用いられた。
【0006】しかしながら、Si3 4 材で燃焼室等の
セラミック部品を作製する場合に、Si3 4 の粉末に
添加物を加えて焼結する方法では、製造上では、焼結縮
みが発生することが知られている。また、セラミック部
品の完成品では、破壊靱性値が小さいことが知られてい
る。セラミック部品の製作において焼結縮みが発生した
り、また、セラミック部品の破壊靱性値が小さいもので
は、例えば、精度を要求されたり、強度を必要とするエ
ンジン部品に利用することができない。
【0007】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、セラミック部品でエンジン部品を作製する
場合に、そのコア部をSi粉末とTi粉末を混合した混
合粉末を作製し、該混合粉末で成形体を作製し、該成形
体をN2 ガス雰囲気中で焼結すると、焼結による縮み量
がほとんど発生しない無収縮性セラミックを得ることが
できることに着眼し、Si3 4 又はSiCの繊維材を
アトランダムに配合した混合繊維材、特に、セラミック
繊維材から成る不織布と窒化ケイ素との複合材で成形し
て薄肉のシェル構造体を作製し、該シェル構造体内に上
記無収縮性セラミックを複合させると共に、シェル構造
体の内側に無収縮性セラミックを配置し、焼結縮みが無
く且つ破壊靱性値を大きくしたセラミック部品を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、次のように構成されている。即ち、この
発明は、セラミック繊維材から成る不織布と窒化ケイ素
との複合材で成形された薄肉表面部を形成するシェル構
造体、及び前記シェル構造体の内側にTi,SiO2
Al2 3 及びY2 3 を含む窒化ケイ素焼結材から成
り、前記シェル構造体の前記セラミック繊維材と内側の
前記窒化ケイ素焼結材とが一体的に反応焼結して繊維強
化複合構造の焼結材に構成されていることを特徴とする
複合繊維強化部を持つセラミック部品に関する。
【0009】また、この複合繊維強化部を持つセラミッ
ク部品において、前記複合材から成る前記シェル構造体
の中空部にはSi,Ti,SiO2 ,Al2 3 及びY
2 3 から成るスラリーが注入された状態で仮焼され、
前記複合材に浸透した前記スラリーが焼結して前記繊維
強化複合構造の前記焼結材が形成されている。
【0010】また、前記シェル構造体を形成する前記セ
ラミック繊維材は、繊維の長さが10〜50mmのSi
3 4 ,SiC又はサイアロンから成り、その繊維材が
ランダムに積層されて不織布に形成され、前記焼結材と
実質的に同一の線膨張係数を有している。
【0011】また、前記シェル構造体の表面にAl2
3 及びY2 3 から成るコーティング用泥状物を塗布し
た後に焼成されている。
【0012】更に、前記シェル構造体の前記薄肉表面部
の厚さは要求される機械強度の領域に対応して調整され
ている。
【0013】この複合繊維強化部を持つセラミック部品
において、前記スラリーは、成形後と焼結後とでは寸法
変化が発生しないものである。
【0014】
【作用】この発明による複合繊維強化部を持つセラミッ
ク部品は、上記のように構成され、次のように作用す
る。即ち、この複合繊維強化部を持つセラミック部品
は、セラミック繊維材から成る不織布と窒化ケイ素との
複合材から成るシェル構造体で形成された中空部にT
i,SiO2 ,Al2 3 及びY2 3 或いはSi,T
i,SiO2 ,Al2 3 及びY2 3 から成るスラリ
ーを充填すると共に、前記セラミック繊維材の隙間にも
前記スラリーを浸透させ、該スラリーを焼結して無収縮
の反応焼結材に転化させて繊維強化複合構造の焼結材に
構成したので、破壊靱性値を向上させ、十分な強度を確
保できると共に、焼結収縮がほとんど発生しない高精度
の部品を作製することができる。スラリーを1400℃
で仮焼成することによって、Siはポロシティが存在す
る強度的には弱いα型Si3 4 に転化し、TiはTi
Nに転化して一部は酸化してTiOに転化し、成形後と
焼結後とでは寸法変化が発生しない焼結材を得ることが
できる。
【0015】前記シェル構造体は、高価な連続繊維材を
使うことなく、安価な不連続で切断繊維材の不織布で作
製でき、セラミック繊維材に対してニードリングを行っ
て成形して作製できる。また、前記シェル構造体の前記
中空部に配置された仮焼材は、Si3 4 とTiによる
スラリーの焼成で作製され、多孔質構造を有する。従っ
て、前記シェル構造体内に前記仮焼材を配置し、これに
泥漿即ちスラリーを入れ、前記シェル構造体と前記仮焼
材にスラリーをしみ込ませ、固化させて成形型から取り
出し、焼結して仮焼材は無収縮性セラミックの反応焼結
材になり、強度が強くなる。即ち、前記仮焼材は、強度
が弱いがポロシテイを有しているので、泥漿はしみ込ん
で行く。泥漿がしみ込んだ仮焼材を焼結すると、α型S
3 4は針状のβ型Si3 4 に転化し、強度が強
く、安定した焼結体になる。また、前記シェル構造体の
セラミック繊維材繊維材にもスラリーがしみ込んで行
き、これを焼結することによって反応焼結材とセラミッ
ク繊維材から成る高強度の繊維強化複合材が作製でき
る。
【0016】セラミックスから成る機械部品の多くは、
部品の表面に作用する機械応力が表面近傍の欠陥に作用
して破損する。従って、この発明では、表面部に強度の
大きい繊維材とSi3 4 材との複合材を配置し、内側
には比較的に強度の小さい無収縮性セラミック即ち反応
焼結材を配置する。部品の表面部の引張力に対しては繊
維材が強化材になって破損の起点の拡大を防止できる。
【0017】セラミック部品の表面部は、繊維材と泥漿
材即ちスラリーは線膨張係数が繊維材とほぼ同一である
ため、コア部の素材と良くなじみ、高強度の複合セラミ
ックスが焼結される。セラミック部品に対して機械応力
の大きい場所で繊維強化材が厚く分布されると、強度は
一層強固になる。また、繊維材は表面に対して平行に分
布することによって破壊の進展を防止することができ
る。
【0018】また、セラミック繊維材は、Si3 4
SiC或いはサイアロンを使用することができ、焼結温
度はバルクの反応焼結温度より高いことが要求される。
スラリーを仮焼成してα型Si3 4 の仮焼材を作製す
る仮焼温度は1400℃であり、α型Si3 4 の仮焼
材と仮焼材の多孔質構造に浸透したスラリーとを焼結す
る焼結温度は1600℃〜1500℃であり、本焼結す
ることによって、仮焼材とスラリーとは針状結晶のβ型
Si3 4 に転化し、耐熱性に優れると共に、強度が大
幅にアップし、安定した製品になる。
【0019】
【実施例】以下、図1を参照して、この発明による複合
繊維強化部を持つセラミック部品の実施例を説明する。
図1はこの発明による複合繊維強化部を持つセラミック
部品の一実施例を示す断面図、図2は図1のセラミック
部品におけるセラミック繊維材を示す斜視図、図3は図
1のセラミック部品における無収縮反応焼結材を示す斜
視図、及び図4はこの発明による複合繊維強化部を持つ
セラミック部品の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【0020】この実施例の複合繊維強化部を持つセラミ
ック部品は、燃焼室を構成するヘッドライナ1を形成す
るのに利用されている。ヘッドライナ1は、セラミック
繊維材で成形された薄肉表面部を形成するシェル構造体
2、シェル構造体2で形成された中空部に配置された仮
焼材10の多孔質構造に浸透したスラリーSが転化した
無収縮の反応焼結材3、及びシェル構造体2のセラミッ
ク繊維材の隙間に浸透したスラリーSが転化して作製さ
れたセラミック複合材即ち繊維強化複合構造の焼結材4
から構成されている。この実施例では、ヘッドライナ1
には、吸排気ポート5が形成され、吸排気ポート5には
吸排気バルブが着座するバルブシート部6が形成されて
いる。
【0021】シェル構造体2を形成するセラミック繊維
材は、繊維の長さが10〜50mmのSiCやSi3
4 等を使用することができる。また、セラミック繊維材
としては、サイアロンを使用することもできる。これら
の繊維材は、1750℃以上で焼結して作製でき、耐熱
性に極めて優れているものである。無収縮性セラミック
即ち反応焼結材3は、Si,Ti,SiO2 ,Al2
3 及びY2 3 、或いはTi,SiO2 ,Al2 3
びY2 3 から成るスラリーSをN2 ガス雰囲気で約1
600℃で焼結して転化させたものである。また、仮焼
材10は、スラリーSをN2 ガス雰囲気で約1400℃
で焼成して転化させたものであり、強度は低く、多孔質
構造を有するものである。しかも、スラリーSは、成形
後と焼結後とでは寸法変化が発生しないものである。
【0022】この複合繊維強化部を持つセラミック部品
を製造する工程において、セラミック繊維材でシェル構
造体2を作製する場合には、セラミック繊維材から成る
不織布と窒化ケイ素との複合材、即ちSi3 4 繊維や
SiC繊維の不連続の切断された不織布の繊維材をアト
ランダムに混合して混合繊維材を作り、該混合繊維材を
所定の形状に成形して薄肉のシェル構造体2を形成す
る。薄肉表面部を構成するシェル構造体2は、繊維が表
面に平行に分布させることができ、その厚さが1mm〜
2mm程度である。また、シェル構造体2の薄肉表面部
の厚さは、要求される機械強度に対応して調整すること
ができ、例えば、機械応力が大きい領域ほど肉厚を厚く
成形することができる。シェル構造体2は、ヘッドライ
ナ1の表面に位置するように、二重筒の形状に成形され
ているが、必ずしも一体構造に形成する必要はなく、内
筒と外筒とが分離した分割構造に形成することができ
る。シェル構造体2を分離型に形成することによって、
シェル構造体2の中空部に仮焼成した反応焼結材3を容
易に配置することができる。
【0023】また、コア部7としては、SiとTiとを
混合した混合物を樹脂材で固化して作製することができ
るが、石膏製中子を使用することもできる。泥漿材即ち
スラリーSは、Siを85〜78%、Tiを10%、A
2 3 を2〜5%、Y2 3 を2〜5%及びSiO2
を1〜2%の割合で配合して泥状にした混合物である。
該スラリーSを1400℃〜1500℃で仮焼成するこ
とによって焼結縮みが発生しない多孔質構造の仮焼材1
0が作製され、更に、仮焼材10を高温で焼成すること
によって無収縮性セラミック即ち反応焼結材3が作製さ
れる。この実施例では、シェル構造体2を構成する繊維
材と複合した繊維強化複合材とその内部に配置される反
応焼結材3とは、実質的に同一の線膨張係数を有してい
る。
【0024】シェル構造体2の中空部に仮焼結した仮焼
材10を配置し、これをヘッドライナ1の外形を有する
金型や石膏型の成形型8にシェル構造体2を配置すると
共に、シェル構造体2の内部にコア部7を収容する。成
形型8には、ドレンポート9が設けられている。次い
で、成形型8内のシェル構造体2と仮焼材10に対して
スラリーSを流し込み、該スラリーSを乾燥させて固化
してヘッドライナ成形体を作製する。この時、シェル構
造体2の方が仮焼材10に比較して隙間が大きく且つ多
いので、スラリーSはシェル構造体2に迅速に浸透する
と共に、仮焼材10にも浸透する。更に、スラリーS
は、シェル構造体2を通じて仮焼材10へ浸透する。
【0025】一方、Al2 3 とY2 3 との粉末を5
0%ずつ配合した混合物を樹脂材に溶融してコーティン
グ用泥状物を作製する。該コーティング用泥状物を、乾
燥固化したヘッドライナ成形体の表面に塗布した後に、
該ヘッドライナ成形体を焼成炉内でN2 ガス雰囲気で1
700℃〜1600℃で焼結してヘッドライナ1を作製
する。仮焼材10とその多孔質構造に浸透したスラリー
Sとが焼結されることで、高強度で焼結縮みの無い無収
縮性セラミック即ち反応焼結材3が作製される。また、
スラリーSが浸透しているシェル構造体2を焼結する
と、シェル構造体2のセラミック繊維材とスラリーSが
焼結した反応焼結材とで繊維強化複合構造の焼結材4が
形成されることになり、該繊維強化複合構造の焼結材4
において、繊維が表面に平行に分布されていると、繊維
が破壊の進展を阻止する作用を果たし、一層強固な構造
体を提供することができる。
【0026】
【発明の効果】この発明による複合繊維強化部を持つセ
ラミック部品は、上記のように構成されており、次のよ
うな効果を有する。この複合繊維強化部を持つセラミッ
ク部品は、セラミック繊維材から成る不織布と窒化ケイ
素との複合材から成るシェル構造体の内側にSi,T
i,SiO2 ,Al2 3 及びY2 3 から成るスラリ
ーが転化した無収縮の反応焼結材を配置させると共に、
シェル構造体自体に前記スラリーを浸透させて焼結し、
シェル構造体と反応焼結材とを複合させて繊維強化複合
構造の焼結材に構成したので、破壊靱性値を大きくし、
機械強度をアップし、しかも耐熱性を向上させることが
できる。また、前記シェル構造体を構成するセラミック
繊維材としては、SiC繊維、特に、Si3 4 繊維の
不連続な切断された不織布を使用できるので、連続した
繊維材を使用するものに比較して大幅にコストを低減で
きる。従って、この複合繊維強化部を持つセラミック部
品は、耐熱性で高温高強度が要求されるエンジン部品、
例えば、シリンダヘッド或いはピストンに形成される燃
焼室の壁体、ピストンヘッド、排気ポート、排気管等に
適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による複合繊維強化部を持つセラミッ
ク部品の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のセラミック部品におけるセラミック繊維
材を示す斜視図である。
【図3】図1のセラミック部品における無収縮反応焼結
材を示す斜視図である。
【図4】この発明による複合繊維強化部を持つセラミッ
ク部品の製造方法を説明するための概略図である。
【図5】従来の燃焼室を構成するヘッドライナを組み込
んだエンジンの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドライナ 2 シェル構造体 3 反応焼結材 4 繊維強化複合構造の焼結材 10 仮焼材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 3/00 302 F02F 3/00 302A 302B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック繊維材から成る不織布と窒化
    ケイ素との複合材で成形された薄肉表面部を形成するシ
    ェル構造体、及び前記シェル構造体の内側にTi,Si
    2 ,Al2 3 及びY2 3 を含む窒化ケイ素焼結材
    から成り、前記シェル構造体の前記セラミック繊維材と
    内側の前記窒化ケイ素焼結材とが一体的に反応焼結して
    繊維強化複合構造の焼結材に構成されていることを特徴
    とする複合繊維強化部を持つセラミック部品。
  2. 【請求項2】 前記複合材から成る前記シェル構造体の
    中空部にはSi,Ti,SiO2 ,Al2 3 及びY2
    3 から成るスラリーが注入された状態で仮焼され、前
    記複合材に浸透した前記スラリーが焼結して前記繊維強
    化複合構造の前記焼結材が形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の複合繊維強化部を持つセラミック
    部品。
  3. 【請求項3】 前記シェル構造体を形成する前記セラミ
    ック繊維材は、繊維の長さが10〜50mmのSi3
    4 ,SiC又はサイアロンから成り、その繊維材がラン
    ダムに積層されて不織布に形成され、前記焼結材と実質
    的に同一の線膨張係数を有していることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の複合繊維強化部を持つセラミック
    部品。
  4. 【請求項4】 前記シェル構造体の表面にAl2 3
    びY2 3 から成るコーティング用泥状物を塗布した後
    に焼成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の複合繊維強化部を持つセラミック部品。
  5. 【請求項5】 前記シェル構造体の前記薄肉表面部の厚
    さは要求される機械強度の領域に対応して調整されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の複
    合繊維強化部を持つセラミック部品。
  6. 【請求項6】 前記スラリーは、成形後と焼結後とでは
    寸法変化が発生しないことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の複合繊維強化部を持つセラミック部
    品。
JP13748395A 1995-05-12 1995-05-12 複合繊維強化部を持つセラミック部品 Pending JPH08312448A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014503740A (ja) * 2010-12-14 2014-02-13 テイラー,ジャック,アール. フル拡張内燃機関

Cited By (2)

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JP2014503740A (ja) * 2010-12-14 2014-02-13 テイラー,ジャック,アール. フル拡張内燃機関
KR20140035876A (ko) * 2010-12-14 2014-03-24 잭 알. 테일러 완전 팽창 내연 기관

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