JPH083113B2 - ワックスから不鹸化化合物を得る方法 - Google Patents
ワックスから不鹸化化合物を得る方法Info
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- JPH083113B2 JPH083113B2 JP3273936A JP27393691A JPH083113B2 JP H083113 B2 JPH083113 B2 JP H083113B2 JP 3273936 A JP3273936 A JP 3273936A JP 27393691 A JP27393691 A JP 27393691A JP H083113 B2 JPH083113 B2 JP H083113B2
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- JP
- Japan
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- wax
- mixture
- butanol
- fatty acid
- organic phase
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05F—ORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
- C05F11/00—Other organic fertilisers
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
- Paper (AREA)
- Pyrane Compounds (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動物又は植物起源の天然
ワックスから生成する不鹸化化合物を得る方法に関す
る。
ワックスから生成する不鹸化化合物を得る方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ワッ
クスの鹸化により2つの主要な画分が得られる。これら
2つの画分は、その正確な組成はワックスの組成による
が、主として: −鹸化画分では一般に水溶性の脂肪酸塩、 −不鹸化画分では水不溶性の長鎖(C22-34 )有機化合
物、例えば脂肪族アルコール を含有する。不鹸化画分に含まれる化合物(以下に不鹸
化化合物と称する)のいくつかは、そのまま又は単離お
よび精製後、例えば植物に対する栄養物質として特に関
心がある。
クスの鹸化により2つの主要な画分が得られる。これら
2つの画分は、その正確な組成はワックスの組成による
が、主として: −鹸化画分では一般に水溶性の脂肪酸塩、 −不鹸化画分では水不溶性の長鎖(C22-34 )有機化合
物、例えば脂肪族アルコール を含有する。不鹸化画分に含まれる化合物(以下に不鹸
化化合物と称する)のいくつかは、そのまま又は単離お
よび精製後、例えば植物に対する栄養物質として特に関
心がある。
【0003】例えば、英国特許第2,105,699号
明細書によれば、植物ワックスはベンゼンおよびエタノ
ール混液中で鹸化し、溶媒は鹸化後蒸発し、残留物は水
不混和性有機溶媒により抽出してそのまま植物に対する
栄養物質として水溶液又は乳化剤と組み合せて使用でき
る化合物を得る。しかし、この方法は大量の各種溶媒の
使用を含み、このことは工業的規模でコストおよび/又
は安全性に問題を生ずる。
明細書によれば、植物ワックスはベンゼンおよびエタノ
ール混液中で鹸化し、溶媒は鹸化後蒸発し、残留物は水
不混和性有機溶媒により抽出してそのまま植物に対する
栄養物質として水溶液又は乳化剤と組み合せて使用でき
る化合物を得る。しかし、この方法は大量の各種溶媒の
使用を含み、このことは工業的規模でコストおよび/又
は安全性に問題を生ずる。
【0004】本発明により提示される問題は天然ワック
ス起源の不鹸化化合物を得る方法を供することであり、
この方法は操作中中位置の単一溶媒のみを使用すること
により工業的規模でさえ簡易かつ容易に実施される。
ス起源の不鹸化化合物を得る方法を供することであり、
この方法は操作中中位置の単一溶媒のみを使用すること
により工業的規模でさえ簡易かつ容易に実施される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は油を含まぬワッ
クスをアルカリの存在で水不混和性有機溶媒中で鹸化
し、鹸化混合物は酸水溶液を添加してpH2.5〜4.
0に酸性化し、水性相を除去し、アルカリ土類金属水酸
化物を有機相に添加し、形成する任意の不溶性画分を除
去し、溶媒を蒸発して所望化合物を得る方法に関する。
クスをアルカリの存在で水不混和性有機溶媒中で鹸化
し、鹸化混合物は酸水溶液を添加してpH2.5〜4.
0に酸性化し、水性相を除去し、アルカリ土類金属水酸
化物を有機相に添加し、形成する任意の不溶性画分を除
去し、溶媒を蒸発して所望化合物を得る方法に関する。
【0006】以下、部および%は重量による。本発明方
法を実施するために、油を除いたワックスはアルカリの
存在で水不混和性有機溶媒中で鹸化する。任意の天然ワ
ックス、好ましくは高含量の不鹸化化合物および低含量
の不飽和脂肪酸を有するワックスを鹸化できる。例え
ば、ワックスは植物起源のワックス、例えば米糠ワック
ス、カルナバワックス又はカンデリラワックス、又は動
物起源のワックス、例えば蜜蝋でよい。本発明方法はホ
ホバ油のような主として不飽和脂肪酸を含有するワック
スに適用することもできる。ワックスは最初に天然状態
で含有しうる油、すなわち任意のグリセリド、特にグリ
セリドを除かねばならない。鹸化は鹸化するワックスお
よびアルカリおよび所望の不鹸化物を溶解しうる水不混
和性有機溶媒中で行なう。反応媒体は十分に加熱し、完
全に加水分解できるように、溶媒は沸点が低すぎない、
好ましくは75〜80℃以上のものを使用することが好
ましい。ブタノール又はペンタノールの使用が好まし
い。使用アルカリはワックスを鹸化しうる任意のアルカ
リ、例えば水酸化カリウムである。鹸化は95〜120
℃の温度で連続攪拌しながら1〜2時間行なうことがで
きる。次に鹸化混合物は例えば、硫酸のような強酸水溶
液を添加して2.5〜4.0のpHに酸性化する。特
に、3〜6%硫酸水溶液の75〜100部を100部の
鹸化混合物に添加できる。酸性化混合物は75〜85℃
の温度で10〜20分均質化して完全に酸性化すること
がよく、次に水性相および有機相は分離するように静置
するのがよい。
法を実施するために、油を除いたワックスはアルカリの
存在で水不混和性有機溶媒中で鹸化する。任意の天然ワ
ックス、好ましくは高含量の不鹸化化合物および低含量
の不飽和脂肪酸を有するワックスを鹸化できる。例え
ば、ワックスは植物起源のワックス、例えば米糠ワック
ス、カルナバワックス又はカンデリラワックス、又は動
物起源のワックス、例えば蜜蝋でよい。本発明方法はホ
ホバ油のような主として不飽和脂肪酸を含有するワック
スに適用することもできる。ワックスは最初に天然状態
で含有しうる油、すなわち任意のグリセリド、特にグリ
セリドを除かねばならない。鹸化は鹸化するワックスお
よびアルカリおよび所望の不鹸化物を溶解しうる水不混
和性有機溶媒中で行なう。反応媒体は十分に加熱し、完
全に加水分解できるように、溶媒は沸点が低すぎない、
好ましくは75〜80℃以上のものを使用することが好
ましい。ブタノール又はペンタノールの使用が好まし
い。使用アルカリはワックスを鹸化しうる任意のアルカ
リ、例えば水酸化カリウムである。鹸化は95〜120
℃の温度で連続攪拌しながら1〜2時間行なうことがで
きる。次に鹸化混合物は例えば、硫酸のような強酸水溶
液を添加して2.5〜4.0のpHに酸性化する。特
に、3〜6%硫酸水溶液の75〜100部を100部の
鹸化混合物に添加できる。酸性化混合物は75〜85℃
の温度で10〜20分均質化して完全に酸性化すること
がよく、次に水性相および有機相は分離するように静置
するのがよい。
【0007】次に特に酸性化中形成する強酸の塩を含有
する水性相および過剰の酸は除去する。有機相は特に所
望の不鹸化化合物および飽和および不飽和脂肪酸を含有
する。アルカリ土類金属水酸化物は有機相に添加して遊
離脂肪酸の金属塩を形成させる。アルカリ土類金属水酸
化物は形成脂肪酸塩が使用有機溶媒に不溶性であるよう
に選択することが好ましい。特に適するアルカリ土類金
属水酸化物はバリウム又はマグネシウムの水酸化物であ
り、水酸化カルシウムは好ましい。
する水性相および過剰の酸は除去する。有機相は特に所
望の不鹸化化合物および飽和および不飽和脂肪酸を含有
する。アルカリ土類金属水酸化物は有機相に添加して遊
離脂肪酸の金属塩を形成させる。アルカリ土類金属水酸
化物は形成脂肪酸塩が使用有機溶媒に不溶性であるよう
に選択することが好ましい。特に適するアルカリ土類金
属水酸化物はバリウム又はマグネシウムの水酸化物であ
り、水酸化カルシウムは好ましい。
【0008】例えば、2〜4部の水酸化物は100部の
有機相と混合し、形成混合物は連続攪拌しながら70〜
90℃で1〜3時間反応させて脂肪酸金属塩を形成さ
せ、その後形成する任意の不溶性画分を70〜90℃で
熱濾過して除去できる。主として飽和脂肪酸の脂肪酸塩
部分のみが沈澱し、一般に不飽和脂肪酸塩は所要不鹸化
化合物と溶液で有機相に残留する。不溶性画分は例えば
熱濾過により除去し、その後有機溶媒は蒸発して所要の
不鹸化化合物を得る。これらの化合物は次に適当な溶媒
から再結晶して特に沈澱しなかった脂肪酸塩を除去す
る。本発明は次例でさらに詳細に説明する。
有機相と混合し、形成混合物は連続攪拌しながら70〜
90℃で1〜3時間反応させて脂肪酸金属塩を形成さ
せ、その後形成する任意の不溶性画分を70〜90℃で
熱濾過して除去できる。主として飽和脂肪酸の脂肪酸塩
部分のみが沈澱し、一般に不飽和脂肪酸塩は所要不鹸化
化合物と溶液で有機相に残留する。不溶性画分は例えば
熱濾過により除去し、その後有機溶媒は蒸発して所要の
不鹸化化合物を得る。これらの化合物は次に適当な溶媒
から再結晶して特に沈澱しなかった脂肪酸塩を除去す
る。本発明は次例でさらに詳細に説明する。
【0009】例1 100gの米糠ワックス、30gの85%水酸化カリウ
ムおよび1リットルの1−ブタノールを含有する混合物
を調製する。混合物は窒素雰囲気下に置き、60r.
p.m.で連続攪拌しながら100〜105℃に約60
分加熱する。750mlの水および25gの98%硫酸
を含有する水溶液を鹸化混合物に添加する。混合物は約
80℃の温度で5分連続攪拌して酸性化を完了させる。
次に混合物は静置し、2相、すなわち低部水性相および
上澄有機相を形成させる。有機相を保留しながら約3の
pHを有する水性相を除去する。30gの水酸化カルシ
ウムを有機相に添加し、混合物は約80℃の温度で60
分攪拌する。ブタノール相に含まれる飽和脂肪酸のカル
シウム塩はベージュ色結晶形で沈澱する。40gのセラ
イト形濾過支持体を次に混合物に添加し、その後5分8
0℃で攪拌する。ブタノール相は熱濾過し、残留物は8
0℃で100ml 1−ブタノールで洗滌する。ブタノ
ール相に含まれるブタノールは70℃の温度で60r.
p.m.で回転する回転蒸発器で減圧蒸発する。尚痕跡
量のブタノールを含有する褐色の脆いワックス状粗生成
物60gを得る。粗生成物、ワックスは例えば、70〜
80℃の1リットル94%エタノールに溶解し、30分
攪拌し、70℃で熱濾過し、エタノールを減圧蒸発する
ことにより再結晶できる。ベージュ色粉末形の最終生成
物52.5gを得る。次表はガス相クロマトグラフィー
マススペクトル(GC/MS)により測定した。こうし
て得た最終組成物の組成を示す。
ムおよび1リットルの1−ブタノールを含有する混合物
を調製する。混合物は窒素雰囲気下に置き、60r.
p.m.で連続攪拌しながら100〜105℃に約60
分加熱する。750mlの水および25gの98%硫酸
を含有する水溶液を鹸化混合物に添加する。混合物は約
80℃の温度で5分連続攪拌して酸性化を完了させる。
次に混合物は静置し、2相、すなわち低部水性相および
上澄有機相を形成させる。有機相を保留しながら約3の
pHを有する水性相を除去する。30gの水酸化カルシ
ウムを有機相に添加し、混合物は約80℃の温度で60
分攪拌する。ブタノール相に含まれる飽和脂肪酸のカル
シウム塩はベージュ色結晶形で沈澱する。40gのセラ
イト形濾過支持体を次に混合物に添加し、その後5分8
0℃で攪拌する。ブタノール相は熱濾過し、残留物は8
0℃で100ml 1−ブタノールで洗滌する。ブタノ
ール相に含まれるブタノールは70℃の温度で60r.
p.m.で回転する回転蒸発器で減圧蒸発する。尚痕跡
量のブタノールを含有する褐色の脆いワックス状粗生成
物60gを得る。粗生成物、ワックスは例えば、70〜
80℃の1リットル94%エタノールに溶解し、30分
攪拌し、70℃で熱濾過し、エタノールを減圧蒸発する
ことにより再結晶できる。ベージュ色粉末形の最終生成
物52.5gを得る。次表はガス相クロマトグラフィー
マススペクトル(GC/MS)により測定した。こうし
て得た最終組成物の組成を示す。
【表1】 表1 % 残留脂肪酸 5.8 パルミチン酸(C16:0) 1 ベヘン酸(C22:0) 1 リグノセリン酸(C24:0) 1.8 など、 アルコール 90 オクタコサノール(C28) 12 トリアコンタノール(C30) 22 ドトリアコンタノール(C32) 18 テトラトリアコンタノール(C34) 15 など、 その他(アルカン、アルケン、ステロール およびラクトンなど) 4.2 本発明方法では所要化合物、主として長鎖(C16-38 )
脂肪アルコールを53%オーダの収量で得ることができ
る。
脂肪アルコールを53%オーダの収量で得ることができ
る。
【0010】例2 カルナバワックスおよびカンデリラワックスの不鹸化物
を例1記載と同じ方法で抽出する。次の結果を得る。
を例1記載と同じ方法で抽出する。次の結果を得る。
【表2】 表2 カルナバワックス カンデリラワックス ───────────────────────────────── 最終収量 53.1% 53.2% 残留脂肪酸 3.8% 7.4% アルコール 90.0% 88.0% 主要アルコール C28-34 C28-34 本発明方法によれば所要化合物を53%オーダの収量で
上記ワックスから得ることができる。
上記ワックスから得ることができる。
【0011】例3 100gのホホバ油、30gの水酸化カリウムおよび1
リットルのブタノールを含有する混合物を調製し、例1
記載と同じ方法で鹸化する。鹸化後、750mlの3%
硫酸水溶液を混合物に添加し、次に80℃で5分攪拌
し、静置する。約3のpH値を有する水性相を除去し、
30gの水酸化カルシウムを有機相に添加し、次に80
℃で60分連続攪拌する。脂肪酸塩の形成又は沈澱は全
く認められず、これは多分ホホバ油に含まれる酸が主と
して不飽和脂肪酸であり、これらの塩はブタノールに溶
解するためであろう。有機相は熱濾過し、ブタノールは
70℃の温度で減圧蒸発する。所要化合物および存在す
る脂肪酸塩を含有する油状の粗生成物を106gの収量
で得る。これらの酸塩を除去するために、粗生成物を5
0℃の1,000mlアセトンに溶解し、形成溶液は3
0分攪拌する。尚存在する脂肪酸塩はベージュ色結晶形
で沈澱する。混合物は25℃で濾過し、アセトンは減圧
蒸発する。淡黄色油状の50.2gの最終生成物を得
る。 最終生成物はGC/MSにより測定して次の組成を有す
る: 残留脂肪酸 0.4% アルコール 98.0% その他 1.6% 本発明方法によれば、本質的にモノ不飽和脂肪アルコー
ル、それぞれ33%および37%を構成する主として1
1−エイコセノールおよび13−ドコセノールの所要化
合物を50%オーダの収量で得ることができる。
リットルのブタノールを含有する混合物を調製し、例1
記載と同じ方法で鹸化する。鹸化後、750mlの3%
硫酸水溶液を混合物に添加し、次に80℃で5分攪拌
し、静置する。約3のpH値を有する水性相を除去し、
30gの水酸化カルシウムを有機相に添加し、次に80
℃で60分連続攪拌する。脂肪酸塩の形成又は沈澱は全
く認められず、これは多分ホホバ油に含まれる酸が主と
して不飽和脂肪酸であり、これらの塩はブタノールに溶
解するためであろう。有機相は熱濾過し、ブタノールは
70℃の温度で減圧蒸発する。所要化合物および存在す
る脂肪酸塩を含有する油状の粗生成物を106gの収量
で得る。これらの酸塩を除去するために、粗生成物を5
0℃の1,000mlアセトンに溶解し、形成溶液は3
0分攪拌する。尚存在する脂肪酸塩はベージュ色結晶形
で沈澱する。混合物は25℃で濾過し、アセトンは減圧
蒸発する。淡黄色油状の50.2gの最終生成物を得
る。 最終生成物はGC/MSにより測定して次の組成を有す
る: 残留脂肪酸 0.4% アルコール 98.0% その他 1.6% 本発明方法によれば、本質的にモノ不飽和脂肪アルコー
ル、それぞれ33%および37%を構成する主として1
1−エイコセノールおよび13−ドコセノールの所要化
合物を50%オーダの収量で得ることができる。
【0012】例4 100gのホホバ油、30gの水酸化カリウムおよび1
リットルのブタノールを含有する混合物を調製し、例1
記載と同じ方法で鹸化する。鹸化後、750mlの3%
硫酸水溶液を混合物に添加し、次に80℃で5分攪拌
し、静置する。約3のpH値を有する水性相を除去し、
70gの水酸化バリウムBa(OH)2 ・8H2 Oを有
機相に添加し、次に80℃で30分連続攪拌する。脂肪
酸塩の形成又は沈澱は全く認められず、これは多分ホホ
バ油に含まれる酸が主として不飽和脂肪酸であり、これ
らの塩はブタノールに溶解するためであろう。有機相は
熱濾過し、ブタノールは70℃で減圧蒸発する。所要化
合物および存在する脂肪酸塩を含有する油状粗生成物を
80gの収量で得る。これらの酸塩を除去するために、
粗生成物を25℃の500ml 94%エタノールに溶
解し、形成溶液は30分攪拌する。尚含まれる脂肪酸塩
は白色結晶形で沈澱する。混合物は25℃で濾過し、エ
タノールを減圧蒸発する。2%の脂肪酸バリウム塩含量
を有する48.4gの油状最終生成物を得る。
リットルのブタノールを含有する混合物を調製し、例1
記載と同じ方法で鹸化する。鹸化後、750mlの3%
硫酸水溶液を混合物に添加し、次に80℃で5分攪拌
し、静置する。約3のpH値を有する水性相を除去し、
70gの水酸化バリウムBa(OH)2 ・8H2 Oを有
機相に添加し、次に80℃で30分連続攪拌する。脂肪
酸塩の形成又は沈澱は全く認められず、これは多分ホホ
バ油に含まれる酸が主として不飽和脂肪酸であり、これ
らの塩はブタノールに溶解するためであろう。有機相は
熱濾過し、ブタノールは70℃で減圧蒸発する。所要化
合物および存在する脂肪酸塩を含有する油状粗生成物を
80gの収量で得る。これらの酸塩を除去するために、
粗生成物を25℃の500ml 94%エタノールに溶
解し、形成溶液は30分攪拌する。尚含まれる脂肪酸塩
は白色結晶形で沈澱する。混合物は25℃で濾過し、エ
タノールを減圧蒸発する。2%の脂肪酸バリウム塩含量
を有する48.4gの油状最終生成物を得る。
Claims (1)
- 【請求項1】 油を除いたワックスをアルカリの存在で
ブタノール又はペンタノール中で鹸化し、鹸化混合物は
酸水溶液を添加してpH2.5〜4.0に酸性化し、水
性相を除去し、水酸化カルシウム又は水酸化バリウムを
有機相に添加し、形成する任意の不溶性画分を除去し、
有機溶媒を蒸発して所要化合物を得ることを特徴とす
る、不鹸化化合物を得る方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH03382/90-7 | 1990-10-23 | ||
CH3382/90A CH681007A5 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04266998A JPH04266998A (ja) | 1992-09-22 |
JPH083113B2 true JPH083113B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=4254753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3273936A Expired - Lifetime JPH083113B2 (ja) | 1990-10-23 | 1991-10-22 | ワックスから不鹸化化合物を得る方法 |
Country Status (14)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5159124A (ja) |
EP (1) | EP0482344B1 (ja) |
JP (1) | JPH083113B2 (ja) |
AT (1) | ATE104941T1 (ja) |
AU (1) | AU635665B2 (ja) |
CA (1) | CA2053015A1 (ja) |
CH (1) | CH681007A5 (ja) |
DE (1) | DE69101823T2 (ja) |
DK (1) | DK0482344T3 (ja) |
ES (1) | ES2053254T3 (ja) |
NO (1) | NO178972C (ja) |
NZ (1) | NZ240015A (ja) |
PT (1) | PT99295B (ja) |
ZA (1) | ZA917929B (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CU22229A1 (es) * | 1992-09-29 | 1996-01-31 | Dalmer Lab Sa | Policosanol, una mezcla de alcoholes alifaticos primarios superiores para hipergregabilidad plaquetaria, los accidentes isquemicos, trombosis e incluso efectividad contra ulceras gastricas quimicamente inducidas y su proceso de obtencion de la caña de azucar. el tratamiento de complicaciones ateroscleroticas tales como la |
US8529970B2 (en) | 2000-01-03 | 2013-09-10 | International Flora Technologies, Ltd. | High unsaponifiables and methods of using the same |
US20090191243A9 (en) * | 2000-01-03 | 2009-07-30 | Hill John C | High unsaponifiables and methods of using the same and its derivatives and uses thereof |
US7955611B2 (en) * | 2000-01-03 | 2011-06-07 | International Flora Technologies Ltd. | Binding and rinse-off of quaternary ammonium compounds for cosmetic and personal care applications |
US6683116B1 (en) * | 2003-01-31 | 2004-01-27 | Unigen Pharmaceuticals, Inc. | Polycosanols from Ericerus pela wax |
US7214394B2 (en) * | 2002-05-31 | 2007-05-08 | Archer-Daniels-Midland Company | Policosanol compositions, extraction from novel sources, and uses thereof |
US7034060B2 (en) * | 2003-01-31 | 2006-04-25 | Unigen Pharmaceuticals, Inc. | Polycosanols from Ericerus pela wax |
JP4568565B2 (ja) * | 2004-09-17 | 2010-10-27 | 花王株式会社 | 遊離脂肪酸が低減された油脂の製造方法 |
WO2007143672A1 (en) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Desert Whale Jojoba Company, Inc. | Composition comprising jojoba carboxylates in combination with jojoba alcohols, and personal care formulations comprising same |
WO2015128829A1 (en) | 2014-02-27 | 2015-09-03 | Tydock Pharma S.R.L. | Microwave-assisted treatment for the production of polycosanol-enriched mixtures from wax matrices |
WO2015200812A1 (en) * | 2014-06-26 | 2015-12-30 | Vantage Specialty Chemicals, Inc. | Derivatives of esters |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR755489A (fr) * | 1933-05-11 | 1933-11-25 | Ici Ltd | Procédé de fabrication d'alcools |
US3983147A (en) * | 1973-06-12 | 1976-09-28 | Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. | Separation of wool fatty acid |
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