JPH08310758A - 保守用携帯端末装置 - Google Patents

保守用携帯端末装置

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JPH08310758A
JPH08310758A JP11185695A JP11185695A JPH08310758A JP H08310758 A JPH08310758 A JP H08310758A JP 11185695 A JP11185695 A JP 11185695A JP 11185695 A JP11185695 A JP 11185695A JP H08310758 A JPH08310758 A JP H08310758A
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正喜 本間
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博道 北原
Mitsuru Ito
満 伊藤
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
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Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保守員が各地震感知装置が動作したか否かを
遠隔的に確認でき、また設備機器の復旧を確実に、かつ
迅速に行なえる効果保守用携帯端末装置の提供。 【構成】 電話回線6を介して地震感知装置3などとの
通信を行なう通信手段25と、サービス拠点14から入
力した地震対応スケジュール33などを記憶する地震対
応情報記憶部27と、ビル隣接関係の情報を記憶するビ
ル隣接関係記憶部28とを備え、地震発生時に震度デー
タ、地震対応スケジュール33およびビル隣接関係の情
報に基づいて、優先順位設定部29により地震感知装置
3などの動作確認スケジュール34を設定して地震感知
装置3などを動作確認を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のビルに備えられ
るエレベータや乗客コンベアなどの設備機器の保守を行
なう際に保守員が携帯する保守用携帯端末装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータなどの設備機器が設
置されるビルには、地震を感知する地震感知装置が設け
られており、地震発生時に伴ってエレベータが規定値以
上に揺れた場合、前記の地震感知装置が感知して停止信
号を出力し、エレベータを非常停止するようになってい
る。そして、前記のエレベータに加わる揺れの度合い
は、地震の震度や形態、およびエレベータの設置状況な
どにより様々異なっていることから、地震が発生して複
数のエレベータに影響が及んだとき、これらのエレベー
タに接続される地震感知装置のうちの一部のみが感知
し、他のものは感知しない場合もあり、このような場
合、エレベータの中に非常停止したものと稼働可能なも
のとが混在する。
【0003】そこで、広域にわたる地震が発生して前記
のように複数のエレベータの一部が非常停止したとき、
これらのエレベータの保守を担当するサービス拠点の保
守員は、保守の対象となっているすべてのビルの所在地
まで出動して各地震感知装置が動作したか否かを確認し
た後、地震感知装置の動作に伴って非常停止したエレベ
ータの復旧を図るようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、保守員がすべてのビルの所在地まで出動し
て各地震感知装置が動作したか否かを確認する必要があ
るため、これらの地震感知装置をすべて復旧するまでに
かなりの時間を要し、エレベータ利用者に迷惑がかかる
という問題があった。また、地震感知装置の動作に伴っ
てエレベータが非常停止した場合、このエレベータを早
急に復旧するよう強く要望されていることから、前記の
保守員がすべての地震感知装置を確認してエレベータ復
旧を完了するまで休息を取るのが困難であり、したがっ
て、保守員に多大の労力が求められるという問題があっ
た。
【0005】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、地震感知
装置が動作したか否かを遠隔的に、かつ自動的に確認す
ることのできる保守用携帯端末装置を提供することにあ
る。
【0006】また、その第2の目的は、複数の地震感知
装置の動作状況を効率的に確認することのできる保守用
携帯端末装置を提供することにある。
【0007】また、その第3の目的は、地震感知装置の
動作に伴って非常停止したエレベータの復旧を確実に、
かつ迅速に行なうことのできる保守用携帯端末装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の第1の目的を達成
するため、本発明の請求項1記載の発明は、複数のビル
に備えられる設備機器の保守を行なう際に携帯する保守
用携帯端末装置において、前記設備機器の保守を担当す
るサービス拠点から設備機器の情報をデータ通信により
入力する通信部と、新たに発生した地震の震度データを
入力する入力操作部と、これらの設備機器の情報および
地震の震度データに基づいて、前記ビルに設置される複
数の地震感知装置の動作確認スケジュールを作成する確
認順序作成手段と、前記動作確認スケジュールにしたが
って前記地震感知装置が動作したか否かを電話回線を介
して順次確認する動作確認手段とを備えた構成にしてあ
る。
【0009】また、前記の第2の目的を達成するため、
本発明の請求項2記載の発明は、前記の構成に加えて、
確認順序作成手段が、通信部を介して入力される各地震
感知装置の電話番号、および過去に前記各地震感知装置
が動作した地震の震度を記憶する地震対応情報記憶部
と、入力操作部を介して入力された地震の震度を記憶す
る地震情報記憶部と、前記地震感知装置の動作確認スケ
ジュールを設定する優先順位設定部とを含み、動作確認
手段が、前記動作確認スケジュールにしたがって電話回
線を介して前記地震感知装置を順次呼び出すダイヤル部
と、このダイヤル部により呼び出した地震感知装置との
通信を行なう送信部および受信部と、この受信部を介し
て受信される地震感知装置からの応答信号に基づいて各
地震感知装置が動作したか否かを判定する信号処理部と
を含む構成にしてある。
【0010】また、前記の第3の目的を達成するため、
本発明の請求項3記載の発明は、前記の構成に加えて、
信号処理部の判定結果に基づいて、動作した地震感知装
置を有するビルを選択する選択手段と、この選択手段に
より選択されたビルに備えられる設備機器を順次復旧す
る復旧スケジュールを、前記ビルの位置関係に関する情
報に基づいて作成する復旧順序作成手段と、前記復旧ス
ケジュールを出力する出力手段とを備え、地震が発生し
て地震感知装置の動作により設備機器が管制運転される
とき、この設備機器の復旧作業を保守員が前記復旧スケ
ジュールにしたがって行なう構成にしてある。
【0011】
【作用】 本発明の請求項1記載の発明は、前記のよう
に構成したので、まず通信部を介してデータ通信によ
り、設備機器の保守を担当するサービス拠点から設備機
器の情報、例えば地震対応スケジュールを入手してあら
かじめ記憶した後、地震が発生した際に、保守員は入力
操作部を介して地震の震度データを入力し、これらの設
備機器の情報および地震の震度データに基づいて、動作
確認順序作成手段により複数の地震感知装置の動作確認
スケジュールを作成し、この動作確認スケジュールにし
たがって動作確認手段により地震感知装置が動作したか
否かを電話回線を介して順次確認する。これによって、
各地震感知装置が動作したか否かを電話回線を介して遠
隔的にかつ自動的に確認することができる。
【0012】また、本発明の請求項2記載の発明は、前
記のように構成したので、確認順序作成手段により動作
確認スケジュールを作成する際、地震対応情報記憶部に
記憶される過去に前記各地震感知装置が動作した地震の
震度データに基づいて、新たに発生した今回の地震の震
度を比較することにより、この今回の地震に伴って各地
震感知装置が動作したか否かを推定し、すべての地震感
知装置のうち、動作したと推定されるものを選択し、優
先順位設定部により、この選択した地震感知装置が設置
されるビル名および電話番号を動作確認スケジュールに
登録する。次いで、この動作確認スケジュールにしたが
ってダイヤル部により、電話回線を介して各地震感知装
置を順次呼び出して送信部および受信部により通信を行
ない、この受信部を介して受信される地震感知装置から
の応答信号に基づいて信号処理部により、各地震感知装
置が動作したか否かを判定する。これによって、すべて
の地震感知装置のうち、動作したもののみを選択的に動
作確認スケジュールに登録し、この動作確認スケジュー
ルにしたがって、前記の選択した地震感知装置の動作を
自動的に確認でき、すなわち複数の地震感知装置の動作
状況を効率的に確認することができる。
【0013】また、本発明の請求項3記載の発明は、前
記のように構成したので、信号処理部の判定結果に基づ
いて選択手段により、動作した地震感知装置を有するビ
ルを選択し、復旧順序作成手段により、この選択したビ
ルの設備機器の復旧スケジュールをビルの位置関係に関
する情報に基づいて保守員が保守巡回しやすいように設
定した後、この復旧スケジュールを出力手段により出力
する。次いで、前記の復旧スケジュールにしたがって前
記の選択したビルに、保守員が出動して設備機器の復旧
作業を行なう。これによって、地震感知装置の動作に伴
って管制運転される設備機器の復旧を確実に、かつ迅速
に行なうことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の保守用携帯端末装置の実施例
を図に基づいて説明する。図1は本発明の保守用携帯端
末装置の一実施例を示すブロック図、図2は図1の携帯
端末装置に入力される地震対応スケジュールを説明する
図、図3は図1の携帯端末装置に備えられるビル隣接関
係記憶部で記憶されるビル隣接関係の情報を説明する
図、図4は図1の携帯端末装置に備えられる確認順序作
成手段により作成される動作確認スケジュールを説明す
る図、図5は図1の携帯端末装置に備えられる復旧順序
作成手段により作成される復旧スケジュールを説明する
図、図6は図1の携帯端末装置により地震発生時にエレ
ベータ保守を行なう際の作業手順を総括的に示すフロー
チャート、図7は図1の携帯端末装置に地震震度を入力
する際の作業手順を示すフローチャート、図8は図4の
動作確認スケジュールを作成する際の作業手順を示すフ
ローチャート、図9は図8で説明する作業のうちのビル
選択作業を詳述するフローチャート、図10は図8で説
明する作業のうちのビル並び変え作業を詳述するフロー
チャート、図11は図1の携帯端末装置に備えられる動
作確認手段により地震感知装置の動作状況を確認する際
の作業手順を示すフローチャート、図12は図5の復旧
スケジュールを作成する際の作業手順を示すフローチャ
ートである。
【0015】図1に示すビル1には、設備機器としての
エレベータ2と、地震発生時に規定値以上に揺れたと
き、このエレベータ2などの設備機器へ非常停止信号を
出力する地震感知装置3とが設置されている。この地震
感知装置3は、地震を感知する感知器4と、この感知器
4に接続される端末器5とからなり、この端末器5は、
電話回線6に接続される受信部7および送信部8と、前
記の感知器4が動作したことを記憶する記憶部9と、こ
れらの受信部7、送信部8および記憶部9を制御する制
御部10と、この制御部10と感知器4との間に介設さ
れる感知部11とから構成されている。同様に、図示を
省略したが他のビルにもそれぞれエレベータと地震感知
装置とが設置されている。
【0016】そして、本実施例の保守用携帯端末装置1
2は、前記の電話回線6を介してビル1内の地震感知装
置3や図示しない他のビル内の地震感知装置と接続可能
であるとともに、前記のエレベータ2などの設備機器の
保守に必要な情報を管理する情報管理装置13とも接続
可能である。さらに、この情報管理装置13は、ビル1
内のエレベータ2などの保守を担当するサービス拠点1
4内に設置されており、前記の情報を記憶する保守情報
記憶部15と、携帯端末装置12とのデータ通信を行な
う通信部16と、これらの保守情報記憶部15および通
信部16を制御する制御部17とを備えている。
【0017】また、本実施例の保守用携帯端末装置12
は、前記のサービス拠点14からエレベータ2などの情
報をデータ通信により入力する通信部21と、新たに発
生した地震の震度データを入力する入力操作部22と、
この地震の震度データや地震感知装置3などの動作状況
を表示する表示部23と、これらの通信部21、入力操
作部22および表示部23などが接続される制御部24
と、この制御部24により制御され、電話回線6を介し
て地震感知装置3などとの通信を行なう通信手段25
と、入力操作部22を介して入力される地震の震度デー
タを記憶する地震情報記憶部26と、地震感知装置3な
どの電話番号、ビル1などの所在地コード、および過去
に地震感知装置3などが動作した地震の震度を記憶する
地震対応情報記憶部27と、ビル1などの隣接関係の情
報を記憶するビル隣接関係記憶部28と、地震感知装置
3などを呼び出す順序や復旧する順序などのスケジュー
ルを設定する優先順位設定部29とを備えている。
【0018】上述した通信手段25は、電話回線6に接
続される受信部30、送信部31およびダイヤル部32
からなっている。
【0019】上述した地震対応情報記憶部27には、情
報管理装置13から入力される地震対応スケジュール3
3と、優先順位設定部29でそれぞれ設定される動作確
認スケジュール34および復旧スケジュール35とが記
憶されている。この地震対応情報記憶部27にあって
は、サービス拠点14に所属する保守員が定期的に、例
えば毎朝、前記のサービス拠点14で携帯端末装置12
を図示しない通信ケーブルを介して情報管理装置13に
接続し、制御部24の制御により通信部16、21間で
データを授受することにより、前記の地震対応スケジュ
ール33を地震対応情報記憶部27に記憶するようにな
っている。
【0020】上述した地震対応スケジュール33には、
その日に前記の保守員が受け持つエレベータ2などの保
守作業に必要な情報が含まれており、例えば、図2に示
すような表の形式で各データ、すなわち、ビル名(ビル
1などの名称)、電話番号(地震感知装置3あるいはビ
ル1などの電話番号)、過去の地震感知装置動作震度
(過去に地震感知装置3などが動作した地震の震度)、
および地域コード(ビル1などの所在地をあらわす3桁
の地域コード)が含まれている。前記の地震感知装置動
作震度のデータは、新たに今回地震が発生した際に、こ
の今回の震度で地震感知装置3などが動作するか否かを
推定する目安として用いられている。また、前記の地域
コードは、サービス拠点14などが位置する地域毎に独
自で採番されるとともに、1日に保守作業のため巡回で
きる複数のビルに対しては、同一の地域コードが付され
る。例えば、図2に示すAビルおよびCビルには同一の
地域コード「150」が付されているので、これらのA
ビルおよびCビルが同じ巡回地域に位置していることを
示している。一方、他のBビルやDビル〜Gビルには異
なる地域コードが付されているので、それぞれ異なる巡
回地域に位置している。さらに、前記の地域コードで
は、各ビル間の距離は示されておらず、例えば、道路を
隔てて隣合う2つのビルの場合には、これらの距離は非
常に近いが、地域コード採番時の仕分け方法によっては
それぞれ異なる地域コードが付されることもある。
【0021】上述した動作確認スケジュール34には、
図4に示すような表の形式で各データ、すなわち、優先
順位(地震感知装置3などの動作を確認する際の順
番)、ビル名(ビル1などの名称)、電話番号(地震感
知装置3あるいはビル1などの電話番号)、地域コード
(ビル1などの所在地をあらわす3桁の地域コード)、
および地震感知装置動作状況(地震感知装置3などが動
作中であるか否か)が含まれている。
【0022】上述した復旧スケジュール35には、図5
に示すような表の形式で各データ、すなわち、優先順位
(非常停止したエレベータ2などを復旧する際の順
番)、およびビル名(ビル1などの名称)が含まれてい
る。
【0023】上述したビル隣接関係記憶部28には、図
3に示すような表の形式で各データ、すなわち、2つの
ビルの結合度(2つのビルを過去に一緒に保守巡回した
回数)が記憶されており、例えば、ビルAおよびビルB
については過去、2回一緒に保守巡回したことを表して
おり、同様にビルAおよびビルCについては6回、ビル
AおよびビルDについては4回、ビルAおよびビルEに
ついては1回であり、したがって、ビルAに関しては、
ビルCと過去に一緒に保守巡回した回数が最も多いた
め、このビルCとの間で結合度が最も大きいといえる。
【0024】この実施例にあっては、あらかじめ保守員
がサービス拠点14で携帯端末装置12を情報管理装置
13に接続し、通信部16、21間でデータを授受して
地震対応スケジュール33を地震対応情報記憶部27に
記憶した後、図6に示す作業手順にしたがってエレベー
タ2などの保守を行なうようになっている。すなわち、
手順S1として、新たに地震が発生した場合、携帯端末
装置12を携帯する保守員が地震の震度を入力操作部2
2を介して入力すると、この地震の震度データが地震情
報記憶部26に記憶される。次いで、手順S2として携
帯端末装置12により動作確認スケジュール34を作成
し、手順S3として地震感知装置3などの動作確認を行
ない、手順S4として復旧スケジュール35を作成し、
手順S5として、この復旧スケジュール35に基づい
て、保守員はエレベータ2などの復旧作業を行なう。
【0025】上述した図6の手順S1での地震震度の入
力は、図7に詳述されている。すなわち、新たに地震が
発生した場合、手順S11として保守員は電話等により
地震震度を確認した後、手順S12としてこの地震の震
度を入力操作部22を介して入力し、手順S13として
地震情報記憶部26に前記の地震の震度を記憶する。
【0026】上述した手順S2での動作確認スケジュー
ル34の作成は、図8に詳述されている。すなわち、手
順S21として優先順位設定部29により、地震情報記
憶部26に記憶される地震の震度データを読み出し、手
順S22として、今回の地震の震度で動作したと推定さ
れる地震感知装置を有するビルを選び出し、手順S23
として、前記の選び出したビルを最適な順序で動作確認
できるように並びかえる。
【0027】さらに、前記の手順S22でのビル選定の
作業手順は、図9に詳述されている。すなわち、手順S
221として優先順位設定部29により、地震対応情報
記憶部27に記憶される地震対応スケジュール33を読
み出し、手順S222として、この地震対応スケジュー
ル33に含まれる第一番目のビル、例えば図2に示す第
一番目のAビルの情報を読み出して、手順S223とし
て、このAビルに設置される地震感知装置が過去に動作
した地震の震度に対して、今回発生した地震の震度を比
較する。その結果、今回の地震の震度以下の震度で過去
に地震感知装置が動作しなかった場合、この地震感知装
置が今回の地震により動作しないと推定し、手順S22
4を省略して次の手順S225へ移行する。一方、今回
の地震の震度以下の震度で過去に地震感知装置が動作し
た場合、この地震感知装置が今回の地震により動作した
と推定し、手順S224として、優先順位設定部29に
より、前記のAビルに関するデータ、すなわちビル名、
電話番号および地域コードを動作確認スケジュール34
に第一番目のスケジュールとして登録し、手順S225
として、優先順位設定部29により、地震対応スケジュ
ール33に他のビルが残されているか否かを判定する。
その結果、図2に示す地震対応スケジュール33の第二
番目にBビルの情報があるので、このBビルの情報を読
み出して、前記の手順S223に戻る。このようにして
地震対応スケジュール33に含まれるAビル〜Gビルな
どのすべてに関して前記の手順S223〜S226を繰
り返すことにより、例えば図4に示す動作確認スケジュ
ール34を得た後、前記の手順S225で地震対応スケ
ジュール33に次のビルが残っていないことを確認し
て、図8の手順S22でのビル選択作業を終了するよう
になっている。
【0028】さらにまた、前記の手順S23での前記の
ビルを並びかえの作業手順は、図10に詳述されてい
る。すなわち、手順S231として優先順位設定部29
により、ビル隣接関係記憶部28に記憶されるビル隣接
関係の情報を読み出し、手順S232として優先順位設
定部29により、地震対応情報記憶部27に記憶される
動作確認スケジュール34の第一番目のビル、例えば図
4に示す第一番目のAビルの情報を読み出して、手順S
233として、前記のビル隣接関係の情報に基づいてA
ビルとの係合度が最も大きいCビルを選び出す。次いで
手順S234として、Aビルとの係合度によりCビルを
選び出したことを確認して次の手順S235へ移行す
る。一方、前記の手順S234で例えばAビルがいずれ
のビルとも係合度がない場合(すなわち過去に一緒に保
守巡回したビルがない場合)、手順S236として、地
震対応スケジュール33に基づいてAビルの地域コード
「150」と一番近い地域コードを有するビルを選び出
して次の手順S235へ移行する。
【0029】次いで、この手順S235として、優先順
位設定部29により前記のCビルを動作確認スケジュー
ル34に第二番目のスケジュールとして並びかえ、それ
以降のビルの順番を一段下げて、手順S237として、
優先順位設定部29により動作確認スケジュール34に
次のビルが残っているか否かを判定する。その結果、次
のビルが残っている場合、手順S238として次のビル
を取り出して前記の手順S233に戻る。このようにし
て動作確認スケジュール34に含まれるAビル〜Gビル
などのすべてのビルに関して前記の手順S233〜S2
38を繰り返し、前記の手順S237で動作確認スケジ
ュール34に残っているビルがないことを確認して、図
8の手順S23での並びかえ作業を終了するようになっ
ている。
【0030】次に、上述した図6の手順S3での地震感
知装置3などの動作確認作業を図11により詳述する。
すなわち、手順S31として制御部24の制御により、
動作確認スケジュール34に設定される第一番目のAビ
ルの電話番号を読み出して、ダイヤル部32により自動
ダイヤルを行なってAビルを呼出し、手順S32とし
て、このAビルから応答があるか否かを判定し、応答が
あった場合、手順S33として、Aビル内の地震感知装
置の動作を確認する。その結果、手順S34としてこの
地震感知装置が動作したと判定される場合、手順S35
として動作確認スケジュール34の動作状況欄にAビル
内の地震感知装置が動作中である旨を記憶して次の手順
S36へ移行する。一方、前記の手順S32でAビルか
ら応答がないと判定した場合、前記の手順S33〜S3
5を省略して手順S36へ移行し、さらに、前記の手順
S34でAビル内の地震感知装置が動作しなかったと判
定される場合も、前記の手順S35を省略して手順S3
6へ移行する。
【0031】次いで、この手順S36として、動作確認
スケジュール34に次のビルが残っているか否かを判定
する。その結果、第二番目のCビルが残っている場合、
手順S37としてこのCビルの電話番号を読み出して、
ダイヤル部32により自動ダイヤルを行なってCビルを
呼出した後、前記手順S32へ戻る。このようにして動
作確認スケジュール34に含まれるAビル、Cビル、D
ビル、Bビル、Hビルなどのすべてのビルに関して前記
の手順S32〜S37を繰り返し、前記の手順S36で
動作確認スケジュール34に次のビルが残っていないこ
とを確認して、図6の手順S3での地震感知装置の動作
確認作業を終了するようになっている。
【0032】次に、上述した図6の手順S4での復旧ス
ケジュール35の作成を図12により詳述する。すなわ
ち、手順S41として優先順位設定部29により、地震
対応情報記憶部27から動作確認スケジュール34を読
み出し、手順S42として、ビル隣接関係記憶部28か
ら図3に示すビル隣接関係の情報を読み出し、手順S4
3として保守員が現在、位置するビルとの結合度が高
く、かつ動作中の地震感知装置を有するものを選び出
し、手順S44として、前記のビルとの結合度を有する
ビルがあると判定された場合、次の手順S45へ移行す
る。一方、前記の手順S44で結合度を有するビルがな
いと判定される場合、手順S46として、前記のビルの
地域コードと一番近い地域コードが付された他のビルを
選び出した後、次の手順S45へ移行する。
【0033】このとき、保守員が例えばCビルに位置す
る場合、前記の手順S43でCビルとの結合度が高く、
かつ動作中の地震感知装置を有するAビル(結合度:
6)を選び出し、手順S44で前記のCビルとの係合度
を有するAビルがあると判定した後、手順S45とし
て、Aビルを復旧スケジュール35の第一番目として設
定し、手順S47として、動作中の地震感知装置を有す
る他のビルが動作確認スケジュール34に残っていると
判定された場合、手順S48として、前記のAビルとの
結合度が高く、かつ動作中の地震感知装置を有するDビ
ル(結合度:4)を選び出した後、前記の手順S44に
戻る。このようにして動作確認スケジュール34に含ま
れるAビル、Cビル、Dビル、Bビル、Hビルなどのす
べてのビルに関して前記の手順S44〜S48を繰り返
し、前記の手順S47で動作確認スケジュール34に次
のビルが残っていないことを確認して、図6の手順S4
での復旧スケジュール35の作成作業を終了するように
なっている。
【0034】このように構成した実施例では、地震発生
時にエレベータ2などの保守を担当する保守員が地震感
知装置3などが動作したか否かを遠隔的に、かつ自動的
に確認できる。
【0035】また、この実施例では、今回の地震に伴っ
て動作したと推定される地震感知装置を選択的に動作確
認スケジュール34に登録し、この動作確認スケジュー
ル34にしたがって前記の地震感知装置の動作を自動的
に確認できるので、複数の地震感知装置3などの動作状
況を効率的に確認することができる。
【0036】また、この実施例では、今回の地震に伴っ
て動作した地震感知装置3などを確認し、非常停止中の
エレベータ2などの復旧スケジュール35をビルの位置
関係に関する情報に基づいて保守員が保守巡回しやすい
ように設定したので、前記の復旧スケジュール35にし
たがって、非常停止したエレベータ2などの復旧を確実
に、かつ迅速に行なうことができる。
【0037】なお、この実施例では、前記の地震情報記
憶部26、地震対応情報記憶部27、ビル隣接関係記憶
部28および優先順位設定部29によって、地震感知装
置3などの動作確認スケジュール34を作成する確認順
序作成手段が構成され、前記の制御部24および通信手
段25によって、前記の動作確認スケジュール34にし
たがって電話回線6を介して地震感知装置3などが動作
したか否かを順次確認する動作確認手段が構成されてい
る。
【0038】また、前記の制御部24によって、受信部
30を介して受信される地震感知装置3などからの応答
信号に基づいて、地震感知装置3などがそれぞれ動作し
たか否かを判定する信号処理部が構成されるとともに、
前記の制御部24によって、前記の判定結果に基づい
て、地震感知装置3などのうちの動作したものを選択す
る選択手段が構成されている。
【0039】また、前記の地震対応情報記憶部27、ビ
ル隣接関係記憶部28および優先順位設定部29によっ
て、動作した地震感知装置により管制運転されるエレベ
ータの復旧スケジュール35を作成する復旧順序作成手
段が構成されている。
【0040】さらに、この実施例では、ビル1内の設備
機器としてエレベータ2を備えた場合を例示したが、本
発明はこれに限らず、ビル1内の設備機器として例えば
乗客コンベアなどを備える場合も同様である。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明は以上のよ
うに構成したので、ビルの設備機器の保守を担当する保
守員が各地震感知装置が動作したか否かを遠隔的にかつ
自動的に確認できる。
【0042】また、本発明の請求項2記載の発明は以上
のように構成したので、複数の地震感知装置の動作状況
を効率的に確認することができる。
【0043】また、本発明の請求項3記載の発明は以上
のように構成したので、地震感知装置の動作に伴って管
制運転されるエレベータなどの設備機器の復旧を確実に
かつ迅速に行なえる。
【0044】したがって、本発明によれば、広域的な地
震が発生した場合であっても、保守員がすべてのビルの
所在地まで出動する必要がなくて済み、保守員にかかる
労力を軽減できるとともに、設備機器の復旧に要する時
間を短くして設備機器の利用者への迷惑を少なくできる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保守用携帯端末装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1の携帯端末装置に入力される地震対応スケ
ジュールを説明する図である。
【図3】図1の携帯端末装置に備えられるビル隣接関係
記憶部で記憶されるビル隣接関係の情報を説明する図で
ある。
【図4】図1の携帯端末装置に備えられる確認順序作成
手段により作成される動作確認スケジュールを説明する
図である。
【図5】図1の携帯端末装置に備えられる復旧順序作成
手段により作成される復旧スケジュールを説明する図で
ある。
【図6】図1の携帯端末装置により地震発生時にエレベ
ータ保守を行なう際の作業手順を総括的に示すフローチ
ャートである。
【図7】図1の携帯端末装置に地震震度を入力する際の
作業手順を示すフローチャートである。
【図8】図4の動作確認スケジュールを作成する際の作
業手順を示すフローチャートである。
【図9】図8で説明する作業のうちのビル選択作業を詳
述するフローチャートである。
【図10】図8で説明する作業のうちのビル並び変え作
業を詳述するフローチャートである。
【図11】図1の携帯端末装置に備えられる動作確認手
段により地震感知装置の動作状況を確認する際の作業手
順を示すフローチャートである。
【図12】図5の復旧スケジュールを作成する際の作業
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ビル 2 エレベータ(設備機器) 3 地震感知装置 6 電話回線 12 保守用携帯端末装置 14 サービス拠点 21 通信部 22 入力操作部 24 制御部 25 通信手段 26 地震情報記憶部 27 地震対応情報記憶部 28 ビル隣接関係記憶部 29 優先順位設定部 30 受信部 31 送信部 32 ダイヤル部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 311W

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビルに備えられる設備機器の保守
    を行なう際に携帯する保守用携帯端末装置において、 前記設備機器の保守を担当するサービス拠点から設備機
    器の情報をデータ通信により入力する通信部と、新たに
    発生した地震の震度データを入力する入力操作部と、こ
    れらの設備機器の情報および地震の震度データに基づい
    て、前記ビルに設置される複数の地震感知装置の動作確
    認スケジュールを作成する確認順序作成手段と、前記動
    作確認スケジュールにしたがって前記地震感知装置が動
    作したか否かを電話回線を介して順次確認する動作確認
    手段とを備えたことを特徴とする保守用携帯端末装置。
  2. 【請求項2】 確認順序作成手段が、通信部を介して入
    力される各地震感知装置の電話番号、および過去に前記
    各地震感知装置が動作した地震の震度を記憶する地震対
    応情報記憶部と、入力操作部を介して入力された地震の
    震度を記憶する地震情報記憶部と、前記地震感知装置の
    動作確認スケジュールを設定する優先順位設定部とを含
    み、 動作確認手段が、前記動作確認スケジュールにしたがっ
    て電話回線を介して前記地震感知装置を順次呼び出すダ
    イヤル部と、このダイヤル部により呼び出した地震感知
    装置との通信を行なう送信部および受信部と、この受信
    部を介して受信される地震感知装置からの応答信号に基
    づいて各地震感知装置が動作したか否かを判定する信号
    処理部とを含むことを特徴とする請求項1記載の保守用
    携帯端末装置。
  3. 【請求項3】 信号処理部の判定結果に基づいて、動作
    した地震感知装置を有するビルを選択する選択手段と、
    この選択手段により選択されたビルに備えられる設備機
    器を順次復旧する復旧スケジュールを、前記ビルの位置
    関係に関する情報に基づいて作成する復旧順序作成手段
    と、前記復旧スケジュールを出力する出力手段とを備
    え、 地震が発生して地震感知装置の動作により設備機器が管
    制運転されるとき、この設備機器の復旧作業を保守員が
    前記復旧スケジュールにしたがって行なうようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の保守用携帯端末装置。
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