JPH08310557A - 缶吊り下げ具 - Google Patents

缶吊り下げ具

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JPH08310557A
JPH08310557A JP7138756A JP13875695A JPH08310557A JP H08310557 A JPH08310557 A JP H08310557A JP 7138756 A JP7138756 A JP 7138756A JP 13875695 A JP13875695 A JP 13875695A JP H08310557 A JPH08310557 A JP H08310557A
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NAGASA KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 合成樹脂製の本体2に缶の上部形状に対応し
たキャップ状の嵌合部3を複数箇所に形成した缶吊り下
げ具の、嵌合部3の裏面側凹部3aの内周壁に、内側に
向けて斜めに起立する係止片4を周方向に複数個形成
し、かつ、同係止片4のうちの少なくとも1個の係止片
の上部内側に、缶上部に当接する凸部5を形成する。 【効果】 一つの吊り下げ具を異なるサイズの缶に適用
することができ、かつ、缶を取り外す際に凸部を形成し
た係止片が外向きに弾性変形して、缶を容易に取り外す
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶入り飲料、缶詰など
の缶の持ち運びに使用する吊り下げ具に関する。
【0002】
【従来の技術】缶入りのジュース、ビール、コーヒーな
どや缶詰は、小売店においては1個毎のバラ売りまたは
一定個数の包装状態で売られているのが普通である。一
般の消費者が小売店でこれらの缶を購入し、持ち帰るに
あたり、包装状態のものを購入した場合は、そのままの
状態で格別の不便もなく持ち運ぶことができるが、バラ
売りのものを購入した場合、とくに数本程度の缶を購入
した場合は、持ち運びに不便をともなう。
【0003】たとえば、バラ売りの缶ビールを購入した
場合、缶を1個づつショッピング袋に入れて持ち帰るこ
とになるが、持ち帰る際に、ショッピング袋の中で缶ど
うしが重なり、ぶつかり合って、手で下げて運ぶのが不
安定である。
【0004】このような持ち運びの不便さを解消するも
のとして、数本程度の缶を収納する持ち運び用の包装用
容器もあるが、この容器は全体的に嵩張り、容器を使用
しないときの保管や取扱いが面倒である。
【0005】上記のような問題を解消するものとして、
本出願人は、図13に示すような吊り下げ具を開発し
た。この吊り下げ具41は、弾性に富む合成樹脂材を一
体成形したもので、板状の本体42に缶Cの上部形状に
対応したキャップ状の嵌合部43を複数箇所に形成し、
嵌合部43の裏面側の凹部には、内周壁に複数個の係止
用突起を形成し、この嵌合部43の裏面側の凹部に缶C
の上部を嵌め込み、缶Cを吊り下げた状態で持ち運ぶも
のである。
【0006】吊り下げ具41は、嵌合部43を缶Cの上
部に押し付けるだけで簡単に缶Cへの装着ができ、また
取り外すときは、本体42と嵌合部43を弾性を利用し
て曲げながら缶Cから引き離すだけで簡単に外れるの
で、缶Cへの着脱の手間は僅かである。また、持ち運び
の際に缶Cどうしがぶつかり合うこともない。吊り下げ
具41を使用しないときは、把手44を一点鎖線で示す
ように倒して、把手44の円弧部分を嵌合部43に掛け
た状態で係止することができるので、保管や取扱いも容
易である。
【0007】この吊り下げ具41は、ジュース、ビー
ル、コーヒーなどの缶飲料や缶詰の商品とは別の流通経
路で販売し、消費者が必要なときに利用するか、あるい
は、食品店や酒店などの小売店で準備しておき、バラ売
り商品の購入者に対して無料あるいは有料で提供するよ
うにして使用することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の吊り下
げ具41は、嵌合部43の裏面側の突起を、特定の缶の
上端サイズに合わせて形成しているので、この吊り下げ
具41では特定サイズの缶のみしか吊り下げることがで
きない、という欠点があった。
【0009】そこで本出願人は、上記吊り下げ具41を
改良して、一つの吊り下げ具で異なるサイズの缶を吊り
下げることのできる吊り下げ具を開発し、特願平7−6
2200号として特許出願した。この出願になる吊り下
げ具は、図11および図12に示すように、合成樹脂製
の本体32に形成したキャップ状の嵌合部33の裏面側
凹部の内周壁に、内側に向けて斜めに起立する係止片3
4を周方向に複数個形成した吊り下げ具31である。
【0010】この吊り下げ具31において、嵌合部33
を缶に装着するときは、係止片34は缶の上端によって
外側に押されて弾性変形し、缶の上端が通過した後、缶
の上端の縁が係止片34の先端に係止される。このと
き、上端サイズの小さい缶CSの場合は、図12の
(a)に示すように、係止片34が外側に向かって僅か
に弾性変形するだけで缶CS の上端が通過し、缶CS
上端の縁が係止片34によって係止される。上端サイズ
の大きい缶CL の場合は、図12の(b)に示すよう
に、係止片34が外側に向かって大きく弾性変形して缶
L の上端が通過し、同図に示す状態で缶CL の上端の
縁が係止片34によって係止される。
【0011】このようにして、吊り下げ具31によれ
ば、図13に示した吊り下げ具41の簡便性を維持した
うえで、一つの吊り下げ具を異なるサイズの缶にも適用
することができる。
【0012】ところが、上記吊り下げ具31において
は、嵌合部33に装着した缶を取り外す際に、缶に対し
て吊り下げ具31を上方に引っ張るか、または缶を下方
に引っ張ると、缶上端の縁で係止片34の上端を下方に
押し下げることになるので、係止片34が外側に向かっ
て変形しにくくなり、缶上端の縁が係止片34の上端か
ら外れず、缶の取り外しが困難となる、という問題があ
る。
【0013】本発明が解決すべき課題は、キャップ状の
嵌合部の裏面側凹部の内周壁に係止片を形成した缶吊り
下げ具において、異なるサイズの缶への装着が可能で、
かつ、嵌合部を缶に装着した後の、缶の取り外しが容易
になる吊り下げ具の係止構造を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、合成樹脂製
の本体に缶の上部形状に対応したキャップ状の嵌合部を
複数箇所に形成した缶吊り下げ具において、前記嵌合部
の裏面側凹部の内周壁に、内側に向けて斜めに起立する
係止片を周方向に複数個形成し、かつ、同係止片のうち
の少なくとも1個の係止片の上部内側に、缶上部に当接
する凸部を形成することによって解決することができ
る。
【0015】また、前記複数個の係止片のうちの少なく
とも1個の係止片の外側に、係止片を引き起こすための
突起片を形成することによっても上記課題を解決するこ
とができる。
【0016】また、前記複数個の係止片のうちの少なく
とも1個の係止片を、同係止片の上部外側の一部を外方
に向け延伸し、折り曲げ部を介して嵌合部の頂面に連続
させて形成することによっても上記課題を解決すること
ができる。
【0017】さらに、前記複数個の係止片のうちの2個
以上の係止片を、前記係止片内側に凸部を形成した係止
片と前記係止片外側に突起片を形成した係止片および前
記折り曲げ部を介して嵌合部の頂面に連続させて形成し
た係止片のいずれか二つまたは三つの係止片を組み合わ
せて形成することもできる。
【0018】
【作用】本発明の吊り下げ具においては、嵌合部を缶の
上部に押し付けたとき、上端サイズの大きい缶の場合
は、缶上端部が係止片の上部を内周壁側に強く押し付け
た状態で缶上端の縁が係止され、上端サイズの小さい缶
の場合は、缶上端部が係止片の上部を内周壁側に軽く押
し付けた状態で缶上端の縁が係止される。係止片は弾性
による復元力があるので、缶を取り外した後は元の状態
に復元する。
【0019】そして、嵌合部の裏面側凹部の内周壁に形
成した係止片の上部内側に、缶上部に当接する凸部を形
成した吊り下げ具においては、吊り下げ具を缶に着脱す
る際に、この凸部が缶上部に当接することになる。した
がって、係止片の上端は缶上端の縁の下に入り込むこと
がなく、缶を取り外す際に、缶に対して吊り下げ具を上
方に引っ張るか、または缶を下方に引っ張ったとき、缶
上端の縁で係止片の上端を下方に押し下げることがな
く、凸部を形成した係止片は外向きに弾性変形して係止
片の上端が缶上端の縁から外れるため、缶の取り外しが
容易になる。
【0020】また、係止片の外側に、係止片を引き起こ
すための突起片を形成した吊り下げ具においては、缶を
取り外す際に、係止片外側の突起片に指を掛けて係止片
を外方に引き起こすことにより、引き起こされた係止片
の上端が缶上端の縁から外れるため、缶の取り外しが容
易になる。
【0021】また、係止片の上部外側の一部を外方に向
け延伸し、折り曲げ部を介して嵌合部の頂面に連続させ
た吊り下げ具においては、缶を取り外す際に、係止片外
側の延伸部に指を掛けて折り曲げ部を斜め上方に引き起
こすことにより、係止片が外側に弾性変形して係止片の
上端が缶上端の縁から外れるため、缶の取り外しが容易
になる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例である吊り下げ
具を示す斜視図、図2は図1の嵌合部の縦断面図であ
る。
【0023】本実施例の吊り下げ具1は、合成樹脂製の
板状本体2の6箇所にキャップ状の嵌合部3を形成し、
各嵌合部3の裏面側凹部3aの内周壁に、内側に向けて
斜めに起立する4個の係止片4a〜4dを形成したもの
である。
【0024】係止片4a〜4dは、板状本体2に連続し
て一体的に成形されており、嵌合部3を缶に装着しない
ときは図2に示すように、嵌合部3の裏面側凹部3aの
内側に向かって斜めに直線状に延伸した状態になるよう
に形成されている。これら係止片4a〜4dの上部内側
には、半球状の凸部5が形成されている。
【0025】嵌合部3を缶に装着するときは、図3の
(a)および(b)に示すように、係止片4a〜4dは
缶の上端に押されて外向きに弾性変形し、缶の上端が通
過した後、缶上端の縁の直下部が係止片4a〜4dの凸
部5に当接し、缶上端の縁の端部が係止片4a〜4dの
上端に当接した状態で係止される。
【0026】このとき、上端サイズの小さい缶CS の場
合は、図3の(a)に示すように、係止片4a〜4dが
外向きに僅かに弾性変形するだけで缶CS の上端が通過
し、缶CS が係止片4a〜4dによって係止される。上
端サイズの大きい缶CL の場合は、図3の(b)に示す
ように、係止片4a〜4dが外向きに大きく弾性変形し
て缶CL の上端が通過し、同図に示す状態で缶CL が係
止片4a〜4dによって係止される。
【0027】吊り下げ具1は、嵌合部3を缶CS または
L の上部に押し付けるだけで簡単に缶CS またはCL
への装着ができ、また取り外すときは、板状本体2と嵌
合部3を弾性を利用して曲げながら缶CS またはCL
ら引き離すだけで簡単に外れる。とくに本実施例におい
ては、係止片4a〜4dの上部内側に半球状の凸部5が
形成されていて、図3に示すように、この凸部5が缶上
部に当接し、係止片4a〜4dの上端が缶上端の縁の下
に入り込むことがないので、缶を下方に引っ張ると係止
片4a〜4dは容易に外向きに弾性変形して係止片4a
〜4dの上端が缶上端の縁から外れ、缶を容易に取り外
すことができる。
【0028】吊り下げ具1を使用しないときは、把手6
を一点鎖線で示すように倒して、把手6の円弧部分を嵌
合部3に掛けた状態で係止することができるので、保管
や取扱いも容易である。
【0029】なお、上記実施例では係止片の上部内側に
形成する凸部を半球状の凸部5としたが、この凸部は半
球状に限らず、たとえば図4の(a)〜(d)に示すよ
うに、上下方向に適度の丸みを有する長短様々な形状の
凸部5a〜5dとすることができる。また、係止片の数
は4個に限らず、3個または5個以上であってもよい。
また、上記実施例では全部の係止片に凸部を形成した
が、一部の係止片のみに凸部を形成するようにしてもよ
い。
【0030】図5は本発明の第2の実施例である吊り下
げ具の嵌合部を示す斜視図、図6は図5の嵌合部の縦断
面図である。
【0031】本実施例の吊り下げ具11は、合成樹脂製
の板状本体12に形成した嵌合部13の裏面側凹部13
aの内周壁に、内側に向けて斜めに起立する4個の係止
片14a〜14dを周方向に形成し、これらの係止片1
4a〜14dのうち2個の係止片14aと14bの外側
に、係止片を引き起こすための突起片15を形成したも
のである。
【0032】嵌合部13の缶への装着は、図11に示し
た吊り下げ具31の場合と同じであり、装着時の状態は
図7の(a)に示すように、缶Cの上端の縁の下部が係
止片14a〜14dの上端に当接した状態で係止され
る。
【0033】吊り下げ具11を缶Cから取り外すとき
は、図7の(b)に示すように、まず、突起片15を形
成した係止片14a(または係止片14bあるいは両係
止片14aと14b)の突起片15に指Fを掛けて係止
片14aを引き起こす。すると、係止片14aが外方に
撓み、係止片14aの上端が缶Cの上端の縁から外れ
る。これにより、缶Cを傾けながら下方に引くと、残り
の係止片は簡単に缶上端の縁から外れ、缶Cを容易に取
り外すことができる。
【0034】なお、上記実施例においては、係止片を引
き起こすための突起片の形状を板状のものとしたが、突
起片の形状は板状に限らず、指を掛けて係止片を引き起
こすことのできる形状であれば、どのような形状でもよ
い。また、係止片の数は4個に限らず、3個または5個
以上であってもよい。また、上記実施例では4個の係止
片のうち2個の係止片に突起片を形成したが、1個また
は3個以上の係止片に突起片を形成するようにしてもよ
い。
【0035】図8は本発明の第3の実施例である吊り下
げ具の嵌合部を示す斜視図、図9は図8の嵌合部の縦断
面図である。
【0036】本実施例の吊り下げ具21は、合成樹脂製
の板状本体22に形成した嵌合部23の周方向の4箇所
に、係止部24a〜24dを形成したものである。
【0037】各係止部24a〜24dは、嵌合部23の
頂面と周壁の稜線23bから頂面側と周壁側に向かう2
条の切り欠き27によって分離部分を形成し、この分離
部分の周壁部の一部を、嵌合部23の裏面側凹部23a
の内側に向けて斜めに起立する係止片25a〜25dと
し、これら係止片25a〜25dの上部外側の一部を外
方に向け延伸し、折り曲げ部26a〜26dを介して嵌
合部頂面に連続させたものである。
【0038】嵌合部23の缶への装着は、基本的には図
11に示した吊り下げ具31の場合と同じであるが、本
実施例の場合は、嵌合部23を缶の上部に押し付けたと
き、上端サイズの小さい缶Cの場合は、缶Cの上端部が
係止部24の係止片(周壁部)25を軽く外向きに押し
た状態で、缶Cの上端の縁の下部が係止片25の上端に
当接した状態で係止され、上端サイズの大きい缶Cの場
合は、図10の(a)に示すように、缶Cの上端部が係
止片25を外向きに強く押し、係止部24の折り曲げ部
26が上方に動いて、係止片25が外方に広がった状態
で、缶Cの上端の縁の下部が係止片25の上端に当接し
た状態で係止される。
【0039】吊り下げ具21を缶Cから取り外すとき
は、図10の(b)に示すように、係止部24の折り曲
げ部26の外側に指Fを掛けて折り曲げ部26を斜め上
方に引くと、係止片25が外方に広がり、係止片25の
上端が缶Cの上端の縁から外れる。このとき、対向する
2箇所の係止部に同時に指を掛けて、両方の指を内側に
寄せるように力を入れると、2箇所の係止部の缶の係止
を同時に外すこともできる。このようにして、缶Cを容
易に取り外すことができる。係止片25は弾性による復
元力があるので、缶Cを取り外した後は元の状態に復元
する。なお、図中28は滑り止めのための凸部である。
【0040】なお、上記実施例においては、係止片の上
部外側の一部を外方に向け延伸し、折り曲げ部を介して
嵌合部頂面に連続させた係止部を嵌合部の周方向の4箇
所に形成したが、係止部の数は4個に限らず、3個また
は5個以上であってもよい。また、複数箇所のうち一部
の箇所は嵌合部頂面に連続しない係止片のみによる係止
部とすることもできる。
【0041】以上のように第1ないし第3の実施例の吊
り下げ具1,11,21によれば、図11に示した吊り
下げ具31と同様に、一つの吊り下げ具を異なるサイズ
の缶に適用することができるという特性を維持したうえ
で、缶の取り外しを容易に行うことができる。
【0042】とくに第1の実施例の吊り下げ具1は、嵌
合部3の裏面側凹部3aの内周壁に形成した係止片4a
〜4dの上部内側に半球状の凸部5を形成したことによ
り、この凸部5が缶上部に当接し、係止片4a〜4dの
上端が缶上端の縁の下に入り込むことがないので、缶を
下方に引っ張ると係止片4a〜4dは容易に外向きに弾
性変形して係止片4a〜4dの上端が缶上端の縁から外
れ、缶を容易に取り外すことができる。
【0043】また、第2の実施例の吊り下げ具11は、
係止片14a〜14dのうち2個の係止片14a,14
bの外側に、係止片を引き起こすための突起片15を形
成したことにより、この突起片15に指を掛けて係止片
14a(または係止片14bあるいは両係止片14aと
14b)を引き起こして係止片14aを外方に撓ませる
ことができ、これにより係止片14aの上端が缶の上端
の縁から外れ、残りの係止片も簡単に缶上端の縁から外
れて、缶を容易に取り外すことができる。
【0044】また、第3の実施例の吊り下げ具21は、
係止片25a〜25dの上部外側の一部を外方に向け延
伸し、折り曲げ部26a〜26dを介して嵌合部頂面に
連続させたことにより、この折り曲げ部26の外側に指
を掛けて折り曲げ部26を斜め上方に引くと、係止片2
5が外方に広がり、係止片25の上端が缶の上端の縁か
ら外れて、缶を容易に取り外すことができる。
【0045】さらに、嵌合部の複数個の係止片を全て同
一の形状の係止片とするのではなく、第1の実施例にお
ける係止片内側に凸部を形成した係止片と第2の実施例
における係止片外側に突起片を形成した係止片および第
3の実施例における折り曲げ部を介して嵌合部の頂面に
連続させて形成した係止片のいずれか二つまたは三つを
組み合わせて形成することにより、缶の取り外しがより
容易になる。
【0046】たとえば、嵌合部に係止片を4個形成し、
そのうち1個を第2の実施例における係止片外側に突起
片を形成した係止片とし、他の3個を第1の実施例にお
ける係止片内側に凸部を形成した係止片とした吊り下げ
具の場合、缶を取り外す際には、係止片外側の突起片に
指を掛けて缶の係止を外し、吊り下げ具を上方に引っ張
るか、または缶を下方に引っ張るが、このとき、外れて
いない他の3個の係止片には内側に凸部が形成されてい
るため、缶を容易に取り外すことができる。
【0047】また、嵌合部に係止片を4個形成し、その
うち対向する2個を第3の実施例における折り曲げ部を
介して嵌合部の頂面に連続させて形成した係止片とし、
他の2個を第1の実施例における係止片内側に凸部を形
成した係止片とした吊り下げ具の場合、缶を取り外す際
には、頂面に連続した係止片の折り曲げ部に指を掛けて
缶の係止を外し、吊り下げ具を上方に引っ張るか、また
は缶を下方に引っ張るが、このとき、外れていない他の
3個の係止片には内側に凸部が形成されているため、缶
を容易に取り外すことができる。
【0048】なお、上記第1ないし第3の実施例におい
ては、本体を板状とし、この板状本体の6箇所に嵌合部
を形成することを基本構成としたが、本体は板状に限定
されるものではなく、たとえば板状の周囲に垂下部を形
成したものでもよく、また、嵌合部の数は5個以下ある
いは7個以上でもよい。また、本体の平面形状も長方形
に限らず、多角形、円形、長円形などとすることができ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0050】(1)本体に形成したキャップ状の嵌合部
の裏面側凹部の内周壁に、内側に向けて斜めに起立する
係止片を周方向に複数個形成した缶吊り下げ具の、一つ
の吊り下げ具を異なるサイズの缶に適用することができ
るという特性を維持したうえで、缶の取り外しが容易に
なる。
【0051】(2)嵌合部の裏面側凹部の内周壁に形成
した係止片の上部内側に缶上部に当接する凸部を形成し
た吊り下げ具においては、吊り下げ具を缶に着脱する際
に、この凸部が缶上部に当接することになり、係止片の
上端は缶上端の縁の下に入り込むことがない。このた
め、缶を取り外す際に、缶に対して吊り下げ具を上方に
引っ張るか、または缶を下方に引っ張ったとき、凸部を
形成した係止片は缶上端の縁で係止片の上端が下方に押
し下げられることなく容易に外向きに弾性変形して係止
片の上端が缶上端の縁から外れので、缶の取り外しが容
易になる。
【0052】(3)嵌合部の裏面側凹部の内周壁に形成
した係止片の外側に係止片を引き起こすための突起片を
形成した吊り下げ具においては、缶を取り外す際に、係
止片外側の突起片に指を掛けて係止片を外方に引き起こ
すことにより、引き起こされた係止片の上端が缶上端の
縁から外れるので、缶の取り外しが容易になる。
【0053】(4)係止片の上部外側の一部を外方に向
け延伸し、折り曲げ部を介して嵌合部の頂面に連続させ
た吊り下げ具においては、缶を取り外す際に、係止片外
側の延伸部に指を掛けて折り曲げ部を斜め上方に引き起
こすことにより、係止片が外側に弾性変形して係止片の
上端が缶上端の縁から外れるので、缶の取り外しが容易
になる。
【0054】(5)嵌合部の複数個の係止片を、係止片
内側に凸部を形成した係止片と係止片外側に突起片を形
成した係止片および折り曲げ部を介して嵌合部の頂面に
連続させて形成した係止片のいずれか二つまたは三つを
組み合わせて形成した吊り下げ具においては、係止片を
全て同一の形状にしたときよりも、缶の取り外しがさら
に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例である吊り下げ具を示
す斜視図である。
【図2】 図1の嵌合部の縦断面図である。
【図3】 図1の吊り下げ具による異なるサイズの缶の
係止状態を示す図である。
【図4】 凸部の他の形状の例を示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施例である吊り下げ具の嵌
合部をを示す斜視図である。
【図6】 図5の嵌合部の縦断面図である。
【図7】 図5の吊り下げ具における缶の係止状態と取
外し時の状態を示す図である。
【図8】 本発明の第3の実施例である吊り下げ具の嵌
合部をを示す斜視図である。
【図9】 図8の嵌合部の縦断面図である。
【図10】 図8の吊り下げ具における缶の係止状態と
取外し時の状態を示す図である。
【図11】 先願にかかる吊り下げ具を示す斜視図であ
る。
【図12】 図11の吊り下げ具における異なるサイズ
の缶の係止状態を示す図である。
【図13】 従来の吊り下げ具の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,11,21 吊り下げ具 2,12,22 板状本体 3,13,23 嵌合部 3a,13a,23a 凹部 4a〜4d,14a〜14d 係止片 5,5a〜5d 凸部 6 把手 15 突起片 23b 稜線 24,24a〜24d 係止部 25,25a〜25d 係止片 26,26a〜26d 折り曲げ部 27 切り欠き 28 凸部(滑り止め) C,CL ,CS

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の本体に缶の上部形状に対応
    したキャップ状の嵌合部を複数箇所に形成した缶吊り下
    げ具であって、前記嵌合部の裏面側凹部の内周壁に、内
    側に向けて斜めに起立する係止片を周方向に複数個形成
    し、かつ、同係止片のうちの少なくとも1個の係止片の
    上部内側に、缶上部に当接する凸部を形成したことを特
    徴とする缶吊り下げ具。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の本体に缶の上部形状に対応
    したキャップ状の嵌合部を複数箇所に形成した缶吊り下
    げ具であって、前記嵌合部の裏面側凹部の内周壁に、内
    側に向けて斜めに起立する係止片を周方向に複数個形成
    し、かつ、同係止片のうちの少なくとも1個の係止片の
    外側に、係止片を引き起こすための突起片を形成したこ
    とを特徴とする缶吊り下げ具。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製の本体に缶の上部形状に対応
    したキャップ状の嵌合部を複数箇所に形成した缶吊り下
    げ具であって、前記嵌合部の裏面側凹部の内周壁に、内
    側に向けて斜めに起立する係止片を周方向に複数個形成
    し、かつ、同係止片のうちの少なくとも1個の係止片
    を、同係止片の上部外側の一部を外方に向け延伸し、折
    り曲げ部を介して嵌合部の頂面に連続させて形成したこ
    とを特徴とする缶吊り下げ具。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製の本体に缶の上部形状に対応
    したキャップ状の嵌合部を複数箇所に形成した缶吊り下
    げ具であって、前記嵌合部の裏面側凹部の内周壁に、内
    側に向けて斜めに起立する係止片を周方向に複数個形成
    し、かつ、同係止片のうちの2個以上の係止片を、前記
    係止片内側に凸部を形成した請求項1記載の係止片と前
    記係止片外側に突起片を形成した請求項2記載の係止片
    および前記折り曲げ部を介して嵌合部の頂面に連続させ
    て形成した請求項3記載の係止片のいずれか二つまたは
    三つの係止片を組み合わせて形成したことを特徴とする
    缶吊り下げ具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004054411A1 (ja) * 2002-12-17 2004-07-01 Kirin Brewery Company, Limited 容器吊り下げ具
JP2015145259A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 株式会社吉野工業所 2連式エアゾール容器

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