JPH08309675A - 部品フィーダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の設計より小さくより信頼性が高いファ
スナー取り付け工具用供給機構を提供する。 【解決手段】 工具の前へ部品（ファスナー）を送るこ
とができる後退行程と、部品に係合して送り製品に取り
付ける前進行程とを有する取り付け工具で、工具はハウ
ジング(12)、該ハウジング内に含まれる往復機構、該ハ
ウジングに取り付けられたフィーダー支持部(34)を備え
る。該工具は、フィーダー支持部に取り付けられ、工具
に隣接する部品受領位置と部品を往復機構の前へ送る位
置の間を往復運動する往復動マガジン(28)、及び、マガ
ジンが部品受領位置にあり往復機構が前進行程にあると
き、部品をマガジンの室に送る手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、細長いファスナー
要素（例えばブラインドリベット組立体又は溶接スタッ
ド）を受け取り、その一端が製品に向けられる状態で保
持する提出手段（例えばノーズピース）を備え、該提出
手段はファスナー受領位置とファスナー取り付け位置の
間を軸方向に往復運動するように取り付けられ、ファス
ナー受領位置に後退しているとき、ファスナーを供給源
の送り端部から前記提出手段に送る送り手段を備えるフ
ァスナー取り付け工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】ブラインドリベット組立体又は溶接スタ
ッド、又は半径方向に突き出すフランジと円筒形軸を有
する他のファスナーを取り付けるには、軸を閉じて取り
巻く手段例えばノーズピースにより製品に提出する必要
がある。特にブラインドリベットのノーズピースの場合
のようにこのような手段がファスナーのフランジに圧力
をかける場合は、その手段は、軸を完全に又はできるだ
け完全に取り囲むのが好ましい。コスト、複雑さ、信頼
性、大きさ等の問題を解決しようとするリベット止め工
具用の供給機構が提案されてきた。米国特許第4,662,20
6 号に記述された装置は、これらの問題の幾つかを克服
するが、この装置でも所望するより大きすぎる。また、
新しいリベットが遠い供給源から工具のノーズピースに
送られるとき、セット動作を停止しなければならないこ
とも課題である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の設計より小さく信頼性が高いファスナー取り付け工具
用の供給機構を提供することである。本発明の他の目的
は、従来の設計より工具の作動を速くするのに十分な送
り機構を提供することである。

【０００４】本発明のさらに他の目的は、ブラインドリ
ベット、スタッド、ナット、各種プラスチッククリップ
等の色々のファスナーに使用することのできるファスナ
ーのフィーダーを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、細長いファス
ナー要素（例えばブラインドリベット組立体又は溶接ス
タッド）を受け取り、その一端が製品に向けられる状態
で保持する提出手段（例えばノーズピース）を備え、該
提出手段はファスナー受領位置とファスナー取り付け位
置の間を軸方向に往復運動するように取り付けられ、フ
ァスナー受領位置に後退しているときファスナーを供給
源の送り端部から前記提出手段に送るフィーダーを備え
るファスナー取り付け工具に使用する改善されたフィー
ダーに関する。該フィーダーは、１つの室が供給源の送
り端部と並ぶ第１位置と、前記１つの室が提出手段と並
ぶ第２位置の間を可動の回転マガジンを備え、該マガジ
ンは、リベットを得るとき提出手段により第１位置へ回
転して後退することができ、ファスナー取り付け位置へ
戻ることができ、該マガジンの回転により第２室が供給
源の送り端部と整列することを特徴とする。例示の装置
に関する以下の説明は、例示のためであり発明の範囲を
制限するものではない。

【０００６】

【発明の実施の形態及び実施例】本発明は、リベット取
り付け工具に関して記述するが、ここに記述したフィー
ダーはスタッド溶接ガンの先端部にスタッドを送り、次
にこれらのスタッドを製品に当てて溶接するスタッド溶
接装置にも同様に適用することができる。本発明の利点
は、またスタッド溶接作業にも適している。図１は、リ
ベット本体2 、ヘッド即ちフランジ4 、及びマンドレル
6 を備えるダブルヘッドリベットをセットするように設
計された型のリベットを提出しセットする装置を示す。
マンドレルは、マンドレルを引くときリベット本体を伸
ばすため、リベット本体のフランジ4 と反対側の第１取
り付けヘッド8 と、引張りヘッド10とを備える。提出セ
ット装置は、係属中の出願（1995年４月12日の米国特許
出願第421,590 号、事件番号S4830 ）に詳細に記述され
ている。この装置は、工具本体（図示せず）に結合した
ハウジング12を備え、該工具本体は好適な往復運動する
油圧ピストン、およびその好適な制御装置を含む。マン
ドレルのヘッド10が引張りセグメント16により引っ張ら
れるときリベットのフランジ4 を拘束するため、ハウジ
ング12内に複数の支持セグメント14が設けられ、該引張
りセグメントはコレット組立体18の前端部でマンドレル
のヘッド10の後表面に係合する。コレット組立体は、後
端部で例えばネジ20により油圧ピストンに係合する。工
具には、また公知のようにコレット組立体の中央を通る
中空チューブを通って破断したマンドレルを除去する手
段が設けられる。

【０００７】図１では、提出セット装置は、リベットを
引張りあご（セグメント）に掴み、提出し製品にセット
する準備ができた最前の位置にある。図１はまた、特に
本発明に関しフィーダー22を例示する。フィーダーはま
た、ハウジング12の延長部24内に位置し、該延長部はリ
ベットが遠い供給源から送られてくる供給チューブの送
り端部26を含む。フィーダー22は、ピボットアーム32の
端部で軸30上を回転するように取り付けられた回転マガ
ジン28を含み、該ピボットアームは後部位置でハウジン
グの延長部24に取り付けられる。マガジン28は、複数の
室34を備え、この室は好適な実施例では３つ図示されて
いるが、所望により２つ又はそれ以上としてもよい。そ
れぞれの室は、リベット本体2 とマンドレルのヘッド8
を受ける頂部が開いたソケット36と、フランジ4を受け
る半円形シート38を備える。

【０００８】本発明の特定の態様では、提出セット装置
が製品にリベット2 を提出しセットする間、室34が送り
チューブ26の端部と並んで位置するので、工具の効率と
作動速度がかなり増加する。従って、セット動作が終了
し破断したマンドレルが引き抜かれるときには、次のリ
ベットがマガジン28に得られ、コレット組立体と支持セ
グメントが十分に後退するとすぐに、リベットをリベッ
ト工具の前部へ送るようにすることができる。

【０００９】図２は、図１の機構でコレット組立体と支
持セグメントが十分工具内に後退し、ハウジング12の内
部を空にした状態を示す。ピボットアーム32が、マガジ
ン28をハウジング12の側面にある溝40を通ってマガジン
28を動かすように作動し、それが新しいリベット2'を支
持セグメント14の直前の装填位置に運ぶ。工具の油圧ピ
ストンの動きが逆転すると、コレット組立体と支持セグ
メントが前方へ駆動され、支持セグメントはリベットの
フランジ4'に係合するまでマンドレルのヘッド10' を越
えていく。上述の係属中の出願に記述されているよう
に、この点で、引張りセグメント16が開き、ヘッド10'
を受け係合するまで、コレット組立体18は支持セグメン
トに対して前方へ動く。コレット組立体18が前方へ動き
続けると、結合部材20は支持セグメント14の後端部に係
合し、それが次にリベットのフランジ4'により室34のシ
ート38に圧力をかける。図3 に示すように、マガジンは
軸の周りに回転し始め、ピボットアーム32がピボット運
動を始め、マガジンを支持あごの通路から外へ下げる。
リベットがヘッド10' とマンドレル6'により保持される
ので、マガジン28がピボット運動しその下から回転して
出るとき、リベットは支持セグメント及び引張りセグメ
ントと並んだままである。

【００１０】図３は、この作動の次の段階を示す。この
図で、マガジンはハウジング12から殆ど出るまでピボッ
ト運動し、リベットが支持セグメントと引張りセグメン
トによりハウジング12を通って前方へ運ばれる。装置は
引き続き動き、図１に示す位置へ戻り、そこでリベット
を提出し製品内にセットする用意ができる。同時に、マ
ガジンが回転して他の室34を提出し、供給チューブから
次のリベットを受け取る。

【００１１】本発明の特定の構成について記述してきた
が、合理的な変形は特許請求の範囲に含まれる。例え
ば、ピボットアーム32の制御はバネ手段により自動的に
行われ、支持セグメント14が通路から出るとすぐにハウ
ジング12内に入るようにする、又は正の油圧制御装置を
工具作動機構に組み込むこともできる。他の変形とし
て、回転マガジンをコレット組立体の動きの軸に垂直な
方向の溝に取り付け、マガジンがリベットを送るため回
転すると、回転マガジンの軸が溝を垂直下方向へ動きマ
ガジンがハウジングから出るようにしてもよい。支持セ
グメント14が再度通路から出ると、バネ又は制御装置が
マガジンをハウジングへ戻し、次のリベットを次の室へ
運ぶ。

【００１２】特許請求の範囲は、本発明の精神と範囲に
含まれる全ての変形を包含する。例えば、受領室の形状
を好適に変形することにより、本発明のフィーダーは細
長い又は他の異なる形状のファスナーの広い範囲で使用
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の工具の前端部の一部を破断した図で
あり、提出手段がファスナーセット位置にあり、フィー
ダーが第１位置にある。

【図２】 図１と同様の図であり、提出手段がファスナ
ー受領位置に動き、フィーダーが第２位置に動いてい
る。

【図３】 同様の図であり、提出手段がファスナーセッ
ト位置に動き、フィーダーが第１位置に動いている。

【符号の説明】

２ チューブ状リベット ４ ヘッド ６ マンドレル ８ 取り付けヘッド 10 引張りヘッド 12 ハウジング 14 支持セグメント 16 引張りセグメント 18 コレット組立体 20 ネジ山 22 フィーダー 23 チューブ 24 延長部 26 送り端部 28 回転マガジン 30 軸 32 ピボットアーム 34 室 36 ソケット 38 シート 40 溝

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノルベルト テッサルシュ ドイツ連邦共和国 6300 ギーセン マル クヴァルト 22 (72)発明者 ハーラルト クネッチェ ドイツ連邦共和国 6348 ヘルボルン ア ム ゼールバッハ ハイリゲンボルン １

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 工具の前へ部品を送ることができる後退
   行程と、前記部品と係合して該部品を送り、製品に取り
   付ける前進行程とを有し、ハウジング、前記ハウジング
   内に含まれる往復機構、前記ハウジングに取り付けられ
   たフィーダー支持部を備える部品取り付け工具におい
   て、 前記フィーダー支持部に取り付けられ、前記工具に隣接
   する部品受領位置と、部品を前記往復機構の前へ送る位
   置の間を往復運動する往復動マガジン、及び、 前記マガジンが前記部品受領位置にあり、前記往復機構
   が前記前進行程にあるとき、部品を前記マガジンの室に
   送る手段、を備えることを特徴とする部品取り付け工
   具。
2. 【請求項２】 ファスナーに係合し、前記ファスナーを
   製品に送り、前記ファスナーをその上に取り付ける往復
   動ファスナー取り付け工具に前記ファスナーを供給する
   フィーダーにおいて、 前記取り付け工具の前部に配置されたフィーダー支持
   部、及び、 前記支持部に回転可能に取り付けられたマガジン、を備
   え、 前記マガジンは複数の受領室を有し、それぞれの前記室
   はファスナーを受ける形で、前記ファスナーを放射状に
   除去できるよう外周部に沿って開口部を有し、 前記マガジンが回転すると、ファスナーを前記室の連続
   する１つに送るように位置するファスナー送りチュー
   ブ、及び、 前記工具がサイクルの後退行程にあるとき、前記マガジ
   ンを前記往復動工具の通路に往復運動させる手段が設け
   られ、 前記取り付け手段と前記往復運動手段は、前記工具のサ
   イクルの前進動きの間、前記マガジンが前記工具の通路
   から回転して出ることができるようにすることを特徴と
   するフィーダー。
3. 【請求項３】 請求項２に記載したフィーダーであっ
   て、前記室は前記工具の動きにより生じる前記マガジン
   の角回転に対応する角度だけ離れて、前記マガジンの周
   りに配置されたことを特徴とするフィーダー。
4. 【請求項４】 請求項２に記載したフィーダーであっ
   て、前記往復運動手段は、前記フィーダー支持部に回転
   可能に取り付けられ、前記マガジンの軸を支持するピボ
   ットアームを備えることを特徴とするフィーダー。
5. 【請求項５】 請求項２に記載したフィーダーであっ
   て、前記室はファスナーが取り付け工具により係合する
   方向に、前記ファスナーを前記チューブから受領するよ
   うな形状であることを特徴とするフィーダー。