JPH08307878A - 画像符号化方法および装置 - Google Patents

画像符号化方法および装置

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JPH08307878A
JPH08307878A JP12722195A JP12722195A JPH08307878A JP H08307878 A JPH08307878 A JP H08307878A JP 12722195 A JP12722195 A JP 12722195A JP 12722195 A JP12722195 A JP 12722195A JP H08307878 A JPH08307878 A JP H08307878A
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Yoko Matsuura
陽子 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレーム内符号化モードと、動き補償予測に
よるフレーム間符号化モードとを用いると共に、定レー
ト化制御を行ないながら、リアルタイムで画像圧縮符号
化を行なう画像符号化装置において、動画中に静止画が
続くようなシーンであっても、高画質の画像が得られ
る。 【構成】 シーンチェンジ検出部12と、発生符号量見
積り部17と、実際に圧縮符号化が行なわれるフレーム
より未来の、1GOP以上の区間に渡ってフレーム単位
の発生符号量を記憶するメモリ18と、GOPコントロ
ーラ14とを設ける。GOPコントローラ14は、フレ
ーム内符号化モードで圧縮符号化すべきと指定されたフ
レームを、当該フレームの発生符号見積り量が、メモリ
18中の過去のフレームの見積もり量に比べて有意され
る程度に多く、しかも、当該フレームがシーンチェンジ
のフレームでない場合には、フレーム間符号化モードを
使用して圧縮符号化するように指定を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばMPEG(M
oving Picture ExpertGrou
p)1やMPEG2による画像符号化に適用して好適な
画像符号化方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の圧縮符号化としてMPEG1
や、その発展型のMPEG2がよく知られている。この
圧縮符号化方式(以下、単にMPEGと呼ぶことにす
る)は、その符号化アルゴリズムとして、動き補償予測
と、2次元DCT(離散コサイン変換)を組み合わせた
ものを使用するものである。
【0003】MPEGの特徴としては、動き補償の予測
効率を高める双方向予測、編集やランダムアクセスを可
能とする画面群(これをGOP(Group Of P
icture)と呼ぶ)構造、全体の符号発生量制御な
どの符号化の細かな制御が挙げられる。
【0004】双方向予測を実現するため、MPEGで
は、1画面分の画像(フレームまたはフィールド)に、
Iピクチャと、Pピクチャと、Bピクチャの3種類のピ
クチャタイプを規定している。
【0005】Iピクチャは、予測は使わずに、1画面内
で閉じた情報による符号化(画面内符号化と呼ぶ。以
下、この画面内符号化のモードをイントラモードと呼
び、このイントラモードのみで符号化されたフレームを
イントラフレームと呼ぶ)のみを行なうものである。
【0006】MPEGでは、前記のGOPには、Iピク
チャが少なくとも1枚入るように規定されている。この
ようにすれば、Iピクチャから映像をデコードできるの
で、GOP単位での編集やランダムアクセスが可能にな
る。
【0007】Pピクチャは、過去のIピクチャあるいは
Pピクチャからの一方向の動き補償予測を用いるもので
ある。また、Bピクチャは、過去および未来のピクチャ
を用いた双方向予測を用いるものである。
【0008】PピクチャおよびBピクチャは、画面内の
小ブロック単位(マクロブロックと呼ばれている)の部
分では、イントラモードによる符号化を含む。以下の説
明では、一方向および双方向予測を画面(フレームまた
はフィールド)間で行なう符号化モード(画面間符号化
モード)をインターモードと呼び、このインターモード
により符号化されたマクロブロックを含むフレームをイ
ンターフレームと呼ぶこととする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したMPEGにお
いても、H.261規格と同様に、DCT係数の量子化
ステップ(量子化スケール)を制御することにより、全
体の符号発生量制御を行なうことができる。例えば、一
定の伝送レートで圧縮符号化画像データを伝送する場合
には、送信バッファを設けておき、このバッファの占有
率に応じて量子化ステップを制御して符号発生量を制御
するものである。
【0010】ところで、このように、定レート化制御を
行なっているMPEGの画像符号化装置の場合(以下の
説明はMPEG1の場合)、入力画像として動きの少な
いシーンが続くときに、各フレームをインターモードで
符号化すると、フレーム間誤差信号のエネルギーが非常
に少なくなり、符号発生量が減る。このため、定レート
化のフィードバックがかかり、量子化スケールが細かく
なって、量子化誤差が少なくなり、高画質のインターフ
レームが得られる。
【0011】前述したように、MPEGでは、GOP内
には、必ずIピクチャ、すなわち、イントラフレームが
少なくとも1枚は強制的に挿入される。このため、上述
のように、動きの少ないシーンが続いているような状況
において、強制的にイントラフレームが挿入されると、
このイントラフレームでは圧倒的に符号発生量が多くな
るので、定レート化制御により、いきなり量子化スケー
ルを粗くするようにフィードバックがかかり、このイン
トラフレームおよびその後のピクチャの画質は、急激に
悪化してしまう。
【0012】そして、このようにして量子化されたイン
トラフレームは、量子化誤差を多く含むため、その後、
インターフレームが続いても、そのインターフレームの
動き補償が、当該量子化誤差の多いフレームを元に行な
われることになるので、前記挿入されたイントラフレー
ムの直前のS/N程度に復帰するまで数フレームかか
り、そのため、動きの少ないシーンでは周期的に画質の
劣化、向上が繰り返され、これが視覚上問題となる。
【0013】圧縮符号化した画像データを、一旦、蓄積
メディアに保存できるようなシステムでは、強制イント
ラフレームをインターフレームにした場合の結果から決
定して、イントラフレームをインターフレームにすげ替
えることは可能であるが、リアルタイム処理が必要とな
る放送用の装置の場合には、入力画像が静止画と予め判
明している素材であるならともかく、動画中の静止画の
ような部分における前記のすげ替えは従来はできなかっ
た。
【0014】この発明は、以上の点にかんがみ、上述の
ように、画面内符号化モードと、動き補償予測による画
面間符号化モードとを用いると共に、定レート化制御を
行ないながら、リアルタイムで画像圧縮符号化を行なう
画像符号化装置において、動画中に静止画が続くような
シーンであっても、高画質の画像が得られるようにする
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による画像符号化装置は、画面内符号化モ
ードと、動き補償予測による画面間符号化モードとを用
いると共に、予め設定された周期で前記画面内符号化モ
ードでのみ圧縮符号化する符号化領域を選択指定し、リ
アルタイムで画像圧縮符号化を行なう画像符号化装置で
あって、圧縮符号化部と、前記各符号化領域について、
どのような符号化モードで符号化を行なうかを仮に指定
する指定情報発生手段と、この圧縮符号化部の前段に設
けられ、シーンが変化したことを検知するシーンチェン
ジ検出部と、前記圧縮符号化部の前段に設けられ、前記
符号化領域単位での発生符号量を見積る発生符号量見積
り部と、前記シーンチェンジ検出部の検出出力と、前記
発生符号量見積り部の見積り量とに基づいて、前記予め
画面内符号化モードで圧縮符号化するように選択された
符号化領域を、そのまま画面内符号化モードで圧縮符号
化を行なわせるか否かを決定する判断手段とを備え、前
記判断手段から前記圧縮符号化に、いずれのモードで圧
縮符号化を行なわせるかの指示情報を供給するようにし
たことを特徴とする。
【0016】また、前記圧縮符号化部の後段に、バッフ
ァメモリと、このバッファメモリからのデータ占有量の
情報に基づいて前記圧縮符号化部の量子化特性を制御し
て、前記バッファメモリから出力されるデータの伝送レ
ートを一定に制御する制御手段を設け、前記バッファ占
有量の情報を前記判断手段に供給し、前記判断手段は、
前記シーンチェンジ検出部の検出出力と、前記発生符号
量見積り部の見積り量と、前記バッファ占有量に基づい
て、前記予め画面内符号化モードで圧縮符号化するよう
に選択された符号化領域を、そのまま画面内符号化モー
ドで圧縮符号化を行なわせるか否かを決定するようにし
てもよい。
【0017】
【作用】以上の構成のこの発明による画像符号化装置に
おいては、予め、発生符号量見積り部で、画面内符号化
モードのみで符号化したときの見積り量や、画面間符号
化モードを含む状態で符号化したときの見積り量を算出
しておくことができる。このため、判断手段では、両見
積り量の差から静止画が続いているシーンであることを
検出でき、その検出結果に基づいて、画面内符号化のみ
の指定を解除して、画面間符号化を行なわせるなど、適
切な指定変更処理が行なわれる。
【0018】また、実際の圧縮符号化に先立ち、見積り
量の推移を監視することも可能になり、静止画領域か、
通常の動画領域かの判断も確実に行なうことも可能にな
る。
【0019】また、伝送レートを一定にするために、バ
ッファメモリと制御手段とを備え、バッファ占有量をも
判断手段の判断資料情報として用いる場合には、バッフ
ァ占有量を最優先にして、前記の符号化領域についての
指定の変更を決定することができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明による画像符号化装置の一実
施例を図1および図2を参照しながら説明する。図1
は、この例の画像符号化装置のブロック図であり、この
例は、デジタル画像データをMPEG1で圧縮する場合
の例である。図2は、図1の例の説明のためのタイムチ
ャートである。
【0021】図1の例の画像符号化装置は、エントロピ
ー符号化を伴う画像圧縮システムであり、入力画像デー
タDiを圧縮符号化して、一定通信路容量の通信路に、
圧縮後の出力データDoを伝送するものである。
【0022】圧縮符号化部21は、画像データの圧縮符
号化を行なう。この圧縮符号化は、前述したように、動
き補償予測と、2次元DCTを組み合わせたものであ
る。後述するように、この圧縮符号化部21に対して
は、GOPコントローラ14からの情報Typにより、
処理対象となっているフレームについて、前述したIピ
クチャ、Pピクチャ、Bピクチャの3種のピクチャタイ
プの指定が行なわれる。
【0023】圧縮符号化部21で圧縮符号化されたデー
タは、可変長符号化部22に供給されて、ハフマン符号
などの可変長符号とされ、定レート化バッファ23に供
給される。可変長符号化部22は、また、当該対象とな
っている、例えばフレーム単位の発生符号量を算出し
て、定レートコントローラ24に供給する。
【0024】定レート化バッファ23は、一定通信路容
量の通信路に、圧縮後の出力データDoを、定レートで
出力端子25を介して送出するためのバッファである。
この定レート化バッファ23がオーバーフローあるいは
アンダーフローしないようにすることにより、出力デー
タDoの定レート化が実現できる。このため、この定レ
ート化バッファ23におけるデータDoのバッファ占有
量Beも、定レート化コントローラ24に供給される。
【0025】定レート化コントローラ24は、可変長符
号化部22からの発生符号量と、定レート化バッファ2
3からのバッファ占有量Beの情報とに基づいて、圧縮
符号化部21での量子化のステップ幅の制御を行ない、
定レート化バッファ23がオーバーフローあるいはアン
ダーフローしないようにしている。
【0026】定レート化コントローラ24は、また、G
OPコントローラ14に前述したフレーム単位の発生符
号量、現在のバッファ占有量Be、実際の圧縮符号化の
結果を与えている。また、逆に、定レート化コントロー
ラ24は、GOPコントローラ14からこれから符号化
するフレームの確定したピクチャタイプの情報Typを
受け取り、現在のバッファ占有量Beと、ピクチャタイ
プに応じて、圧縮符号化部21で符号化しようとするピ
クチャの発生符号量の目標値であるターゲット量(ビッ
ト数)を設定する。
【0027】後述するように、GOPコントローラ14
は、現時点の入力画像データについて仮にIピクチャと
されたフレームを圧縮符号化したときの発生符号量の見
積り量が、過去のPピクチャ、Bピクチャでの発生符号
見積り量に比べ圧倒的に多く、しかも、そのIピクチャ
がシーンチェンジのフレームでない場合には、その仮の
IピクチャをPピクチャに変更するようにする。
【0028】この目的のため、この例においては、圧縮
符号化部21の前段に、シーンチェンジ検出部12と、
発生符号量見積り部17とを設ける。
【0029】入力画像データDiは、入力端子11を通
じてシーンチェンジ検出部12に供給される。シーンチ
ェンジ検出部12は、動画中でシーンが変化するフレー
ムを検出するもので、この例では、その検出方法とし
て、例えば画像入力データDiの現在のフレームと、1
フレーム前のフレームとの2フレーム間の差分をとり、
その差分の絶対値がスレッショールド値を越えた場合
に、現フレームをシーンチェンジのフレームとして検出
する方法を用いる。なお、このシーンチェンジの検出方
法としては、この方法に限られるものでないことはもち
ろんである。このシーンチェンジ検出部12の検出信号
CHG(この例ではフレーム単位)は、GOPコントロ
ーラ14に供給される。
【0030】入力端子11を通じた入力画像データDi
は、また、ピクチャ順入れ替え部13に供給される。ピ
クチャ順入れ替え部13は、GOPシーケンス発生部1
5からの前述した3種類のピクチャタイプ(Iピクチ
ャ、Pピクチャ、Bピクチャの3タイプ)の情報に基づ
いて、各ピクチャの予測符号化の方向を考慮して、指定
されたピクチャタイプで予測符号化ができるようにフレ
ーム順序を変更する。
【0031】GOPシーケンス発生部15は、周期的に
イントラ符号化のみを行なうフレーム、すなわち、Iピ
クチャを含み、前記の3種のピクチャタイプからなる複
数フレームとして仮のGOPのシーケンスを発生する。
この例の場合、強制的に8フレームごとにIピクチャが
登場するように、仮のGOPシーケンスが定められてい
る。ここで、仮のGOPシーケンスと称したのは、前述
したように、このGOPシーケンス発生部15により指
定されたIピクチャが、GOPコントローラ14によっ
てPピクチャに変更される場合があるからである。
【0032】このGOPシーケンス発生部15からのピ
クチャタイプの情報tyは、GOPコントローラ14、
符号化モードおよび動きベクトル決定部16、発生符号
量見積り部17に供給される。
【0033】符号化モードおよび動きベクトル決定部1
6は、ピクチャ順入れ替え部13からの画像データを受
けるとともに、GOPシーケンス発生部15からのピク
チャタイプの情報tyを受け、マクロブロック単位で符
号化モードを決定する。この場合、ピクチャタイプがイ
ントラフレームのIピクチャであれば、すべてイントラ
モードとする。また、ピクチャタイプが他のタイプのイ
ンターフレームとするものであれば、イントラモードか
インターモードか、インターモードであれば、予測符号
化の予測方向が片方向か両方向か、片方向であれば、順
方向か逆方向かを決定する。
【0034】また、符号化モードおよび動きベクトル決
定部16は、ピクチャタイプに応じて動き検出および動
きベクトルの検出を行なう。
【0035】発生符号量見積り部17は、実際の圧縮符
号化に先立ち、指定されたピクチャタイプで符号化され
たときの発生符号量(可変長符号化部22からの発生符
号量に対応)を見積る。発生符号量見積り部17は、可
変長符号化部22で発生する符号化領域単位の発生符号
量を事前に見積るもので、この例の場合、発生符号量の
見積りはフレーム単位で行なわれる。
【0036】発生符号量見積り部17では、発生符号量
の見積もり時に、GOPシーケンス発生部15からのピ
クチャタイプの情報tyが各フレームで使用されること
になる。また、符号化モードおよび動きベクトル決定部
16で決定されたイントラ、インター、予測方向などの
符号化モードおよび動きベクトルなども、発生符号量を
見積る際に使用される。
【0037】この例の場合、GOPシーケンス発生部1
5からのピクチャタイプtyがIピクチャを指示するも
のである場合には、前述したように、IピクチャがPピ
クチャに変更される場合を考慮して、符号化モードおよ
び動きベクトル決定部16では、Pピクチャである場合
の符号化モード、動き検出および動きベクトルも決定さ
れる。
【0038】また、発生符号量見積り部17は、GOP
シーケンス発生部15からのピクチャタイプtyがIピ
クチャを指示するものである場合には、決定部16で決
定さらた前記IピクチャがPピクチャである場合の符号
化モード、動き検出および動きベクトルを用いて、Pピ
クチャである場合の発生符号見積り量の算出を行なう。
【0039】発生符号量見積り部17で算出されたフレ
ーム単位の発生符号見積り量は、GOPコントローラ1
4を介してメモリ18に蓄えられる。この例の場合、発
生符号量見積り部17で見積もっているフレームと、圧
縮符号化部21で実際に圧縮符号化しているフレームと
の間に、数フレームの見積り量推移観察区間を設定し、
メモリ18には、その見積り量推移観察区間分の複数フ
レーム分の見積り量が記憶される。
【0040】この例においては、この見積り量推移観察
区間の長さは、少なくとも1GOP以上、この例では9
フレームとしている。
【0041】そして、GOPコントローラ14は、GO
Pシーケンス発生部15からのピクチャタイプの情報t
yがIピクチャを示しているとき、発生符号量見積り部
17からの発生符号量の見積り量により、当該フレーム
を、そのままIピクチャで圧縮符号化したときの発生符
号見積り量EIと、Pピクチャに変更して圧縮符号化す
るときの発生符号見積り量EPとを調べ、これにより、
見積り量EIが、見積り量EPに比べて、有意とされる
ほどに多いかどうかを調べる。
【0042】動画が連続しているシーン中においては、
フレームがIピクチャとされたときの発生符号見積り量
EIaと、Pピクチャとされたときの発生符号見積り量
EPaとを比べると、概ね、見積り量EIaは、EPa
<EIa<2・EPaの範囲にある。
【0043】一方、静止画が連続しているシーン中にお
いては、フレームがIピクチャとされたときの発生符号
見積り量EIbと、Pピクチャとされたときの発生符号
見積り量EPbとを比べると、上記の範囲内にはなく、
EIb>2EPbとなる。場合によっては、EIb>1
0EPbとなる。そこで、前記の見積り量EIと、見積
り量EPとを比較することで、当該フレームが、静止画
が連続しているシーン部分のものであるかどうかが判定
できる。
【0044】そして、当該フレームがシーンチェンジ部
分であれば、それはIピクチャのまま符号化すべきもの
であるので、ピクチャタイプの変更は行なわないように
すべきであるので、見積り量EIおよびEPと、シーン
チェンジ検出出力CHGとからIピクチャをPピクチャ
に変更するかどうかを決定することが可能である。
【0045】しかし、この例では、静止画が連続してい
ることをより確実に検知するようにするため、メモリ1
8に蓄えられている、見積り量推移観察区間の過去のP
ピクチャ、Bピクチャの発生符号見積り量の推移を調
べ、静止画あるいは動きが非常に少ないシーンであるか
どうかを調べて、ピクチャタイプをIピクチャからPピ
クチャに変更するかどうかを決定する。すなわち、見積
り量推移観察区間の過去のPピクチャ、Bピクチャの発
生符号見積り量の推移を調べ、それに応じて、見積り量
EIと見積り量EPとの差が度の程度であれば、Iピク
チャをPピクチャに変更するかのスレッショールド値を
変更するようにする。
【0046】また、定レート化バッファ23の占有量が
少なく容量に十分に余裕があれば、IピクチャをPピク
チャに変更しないようにすることもできるし、バッファ
23の占有量が大きければ、見積り量EIと見積り量E
Pの差がそれほど大きくなくても、IピクチャをPピク
チャに変更したほうがよい場合もある。そこで、GOP
コントローラ14は、この例では、定レート化コントロ
ーラ24からのバッファ占有量の情報をも参照して、I
ピクチャをPピクチャに変更するか否かを決定する。
【0047】そして、GOPコントローラ14は、変更
したピクチャタイプにより、実際の圧縮符号化を圧縮符
号化部21で行なわせるようにするため、前述したよう
に、ピクチャタイプの情報Typを、圧縮符号化部21お
よび定レート化コントローラ24に知らせる。
【0048】ピクチャ順入れ替え部13からの画像デー
タは、遅延手段20により、前述した見積り量推移観察
区間の複数フレーム分だけ遅延されて圧縮符号化部21
に供給される。また、符号化モードおよび動きベクトル
決定部16からの情報も、前述した見積り量推移観察区
間分の遅延を行なう遅延手段19により遅延されて、圧
縮符号化部21に供給される。
【0049】なお、GOPコントローラ14は、Iピク
チャからPピクチャへの変更が頻繁に行なわれるなどし
て、イントラ符号化領域が少なくなる場合を考慮して、
IピクチャからPピクチャへの変更が予め設定しておい
た規定回数を越えた場合には、後述するように、符号量
の極端な増加が起きない、1フレームより小さい適当な
符号化領域を周期的に選択設定し、その領域では量子化
ステップ幅を細かくしたイントラ符号化モードで符号化
が行なわれるように制御するようにするようにしてい
る。この制御信号は、GOPコントローラ14から遅延
手段19を通じて圧縮符号化部21に送られる。
【0050】以上の例では、見積り量推移観察区間を1
GOP以上の長さとしたことにより、次のような効果が
得られる。すなわち、GOPコントローラ14でIピク
チャをそのまま、Iピクチャとするか、Pピクチャに変
更するかのために注目しているフレームは、圧縮符号化
部21で符号化しようとしているフレームにとっては、
1GOP分だけ未来のIピクチャである。
【0051】定レート化コントローラ24において、圧
縮符号化部21でこれから圧縮符号化を行なおうとする
Iピクチャのターゲット量を決めるとき、そのIピクチ
ャに対して1GOP分未来のIピクチャが、そのままI
ピクチャであるのか、それともPピクチャに変更された
が分かると、よりオーバーフローの危険性を回避しつ
つ、かつ、その中で許容されるビット量を有効に使うこ
とが可能になり、信頼性の高いターゲット量の決定を行
なうことができる。
【0052】上述のように、見積り量推移観察区間を1
GOP以上の長さとしたことにより、前記の1GOP分
未来の仮Iピクチャがそのまま、Iピクチャとされる
か、Pピクチャに変更されたかの情報を定レート化コン
トローラ24に伝達することができ、定レート化コント
ローラ24は、圧縮符号化部21での圧縮符号化の際の
ターゲット量を効率よく設定することができるものであ
る。すなわち、1GOP分未来のIピクチャがPピクチ
ャに変更される場合には、圧縮符号化部21でこれから
符号化するIピクチャについてのターゲット量は、それ
を考慮してより多くのビットを割り付けることができ
る。
【0053】以上の動作を、図2のタイムチャートにし
たがって、さらに説明する。図2Aは、フレームパルス
を示す。また、図2Bは、フレーム単位の入力画像デー
タDiを示すものであり、数値は入力順のフレーム番号
を示している。GOPコントローラ14は、図2のタイ
ムチャートの各フレームの最後で、そのフレームにおい
て、図1の各部で生成された各種パラメータを読み込
む。そして、GOPシーケンス発生部15からのピクチ
ャタイプの情報tyがIピクチャである場合には、その
部分が静止画かどうかの判断を行ない、かつ、この例の
場合には、バッファ占有量が過去の発生符号量の影響で
上がっていると判断した場合には、そのIピクチャをP
ピクチャに変更する。
【0054】今、フレーム番号「1」のフレームがシー
ンチェンジのフレームであるとすると、図2Cに示すよ
うなシーンチェンジ検出信号CHGがシーンチェンジ検
出部12から得られ、GOPコントローラ14に与えら
れる。
【0055】この例の場合、GOPシーケンス発生部1
5から図2Dに示すように、8フレーム毎にIピクチャ
が挿入されるピクチャタイプの情報(図では記号IはI
ピクチャ、記号PはPピクチャ、記号BはBピクチャを
示している)が発生するものとする。このようなピクチ
ャタイプの情報により、ピクチャ順入れ替え部13で
は、図2Eに示すように、フレーム順を入れ替える。
【0056】そして、入れ替えられたフレームの画像デ
ータについて、フレーム単位で発生符号量見積り部17
で発生符号量の見積りを行なった結果の例を図2Fに示
す。この図2Fで、各ピクチャタイプの記号に付与した
数値は入力順のフレーム番号である。
【0057】そして、ピクチャ順入れ替え部13からの
画像データは、遅延手段20で9フレーム分遅延され
る。図2G,H,I,…,N,Oは、ピクチャ順入れ替
え部13からの画像データがそれぞれ1フレームずつ遅
延された状態を示している。
【0058】そして、図2Pは、圧縮符号化部21で実
際に圧縮符号化が行なわれたときの可変長符号化部22
から発生するフレーム単位の発生符号量のデータを示し
ている。
【0059】次に、GOPコントローラ14におけるI
ピクチャからPピクチャへの変更動作の処理ルーチン
を、図3のフローチャートに従い説明する。
【0060】まず、GOPコントローラ14は、ステッ
プS1で、GOPシーケンス発生部15で指定された現
見積りフレーム(当該時点で発生符号量見積り部17で
見積りを行なうフレーム)のピクチャタイプを読む。次
に、ステップS2で、定レート化コントローラ24から
の現符号化フレーム(当該時点で圧縮符号化部21で符
号化を行なうフレーム)の発生符号量を読む。
【0061】次に、ステップS3に進んで、現符号化フ
レームより1GOP分未来である現見積りフレームの見
積り量を読む。次に、ステップS4で、現見積りフレー
ムがシーンチェンジフレームか否かを確かめるため、シ
ーンチェンジ検出信号CHGを読む。次に、ステップS
5で、現見積りフレームのピクチャタイプがIピクチャ
であるか否か判断する。
【0062】現見積りフレームがIピクチャでなけれ
ば、ステップS10に飛んで、次の見積りフレームまで
待ち、ステップS1に戻る。また、現見積りフレームが
Iピクチャであれば、ステップS6に進んで、現符号化
フレームより1GOP分未来のフレームまでにシーンチ
ェンジがあるか否か判断し、シーンチェンジがあれば、
同様にステップS10に飛んで、次の見積りフレームま
で待ち、ステップS1に戻る。
【0063】一方、ステップS6で現符号化フレームよ
り1GOP分未来のフレームまでにシーンチェンジがな
いと判断したときは、ステップS7に進んで、見積りフ
レームがIピクチャであったときの発生符号見積り量E
Iと、見積りフレームがPピクチャであったときの発生
符号見積り量EPとを比較し、見積り量EIが見積もり
量EPよりも有意である程度に多いかどうか判断する。
ここで、有意かどうかは、前述したように、この例では
見積り量EIが見積り量EPの2倍以上であり、また、
過去のBピクチャ、Pピクチャの状況やバッファ占有量
により応じた差異を判断するものとなる。ステップS6
とステップS7の判断処理は、静止画かどうかの判断で
ある。
【0064】ステップS6で見積り量EIと見積り量E
Pの差は、有意ではないとされたとき、つまり、静止画
でないと判断されたときには、ステップS10に飛ん
で、次の見積りフレームまで待ち、ステップS1に戻
る。
【0065】また、ステップS7で見積り量EIと見積
り量EPの差が、有意であるとされたとき、つまり、静
止画であると判断されたときには、ステップS8に進
み、定レート化バッファ23のバッファ占有率が過去の
発生符号量の影響で上がっているか否かを判断する。現
符号化フレームより過去のフレームの符号発生量中に、
シーンチェンジなどにより著しい符号発生量の変化があ
れば、バッファ占有率は上がっている。
【0066】ステップS8で、バッファ占有率が上がっ
ていると判断されたときには、ステップS9に進んで、
現見積りフレームのピクチャタイプをIピクチャからP
ピクチャに変更する。その後、ステップS10に進み、
次の見積りフレームまで待ち、ステップS1に戻る。ま
た、ステップS8で、バッファ占有率が上がってはいな
いと判断されたときには、ピクチャタイプの変更を行な
うことなく、ステップS10に進んで、次の見積りフレ
ームまで待ち、ステップS1に戻る。
【0067】図2のタイムチャートの例の場合に、フレ
ーム番号「9」のフレームI9はIピクチャとGOPシ
ーケンス発生部15により指定されているが、その前の
複数フレームB0〜I9までの発生符号見積り部17で
得られた各フレームの発生符号見積り量の推移を見る
と、図2Eに示すように、フレームI9の見積り量EI
が、それより前の8フレーム分のPピクチャおよびBピ
クチャの発生符号見積り量に比べ、著しく多くなってい
る点を除いて、同程度の少ないビット数で推移してお
り、かつ、その区間、シーンチェンジも検出されていな
い。
【0068】そして、フレームI9をPピクチャにし
て、発生符号見積り量を比べると、図2Eに示すよう
に、その見積り量EPは、それより前の8フレーム分の
PピクチャおよびBピクチャの発生符号見積り量と同程
度である。そこで、図3のフローチャートのステップS
6およびS7により、フレームB0〜I9までは静止画
が続いているものと判断されることになる。そして、図
2の例では、フレームI1は、シーンチェンジフレーム
であるので、Iピクチャのままとなっており、このフレ
ームI1より前のGOP(I−7〜B−2)の発生符号
量が多くて、バッファ占有率が上がっているので、フレ
ームI9は、Pピクチャに変更される。
【0069】以上のようにして、GOPシーケンス発生
部15により指定されたピクチャタイプがIピクチャで
あるフレームの前後に、シーンチェンジや、符号量の多
いフレームがない場合、静止画がかなり長い間連続して
いると判断する。
【0070】そして、その間のPピクチャおよびBピク
チャでは、インターモードばかりが選択されて符号化さ
れているので画質が向上してきているため、当該Iピク
チャと指定されたフレームをそのままIピクチャとして
イントラモードで符号化すると、エントロピーが増大
し、発生符号量が一気に多くなり、バッファ占有率を押
し上げることなる。その結果、定レート化コントローラ
24は量子化ステップ幅を粗くし、エントロピーを減ら
して定レート化制御を行なうので、量子化ステップ幅が
当該Iピクチャと、その直後で粗くなり、画質が劣化し
てしまう。そして、その後のインターフレームで静止画
が連続するため、徐々に画質が良くなるというように、
冒頭で述べたような現象が生じてしまう。
【0071】この発明では、以上のような場合、Iピク
チャとして指定されていたフレームのピクチャタイプ
は、Pピクチャに変更されるので、上記のような現象に
よる画質の変化を防ぐことができる。
【0072】なお、前述したように、以上のようなIピ
クチャからPピクチャへの変更が、規定回数を越えて行
なわれるような場合には、伝送上、イントラモードの領
域は復号化のためには必ず必要であるので、GOPコン
トローラ14から、符号量の極端な増加が起きないよう
に1フレーム中の小さい範囲の適当な符号化領域を周期
的に選択する制御信号が遅延手段19を通じて圧縮符号
化部21に供給される。圧縮符号化部21では、この指
定された小領域では量子化ステップ幅を細かくしたイン
トラ符号化モードで圧縮符号化を行なう。これにより、
イントラ符号化領域の画質が上げられ、周りのインター
符号化領域と比べて差異がないようにされる。
【0073】なお、図3のフローチャートにおいて、ス
テップS8の処理は、必須のものではなく、ステップS
6およびステップS7で静止画を検出したときには、I
ピクチャをPピクチャに変更するようにしてもよい。
【0074】次に、定レート化コントローラ24での処
理動作を図4のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0075】まず、ステップS11でフレームの先頭を
判別する。フレームの先頭になったら、ステップS12
に進み、GOPコントローラ14により確定されたピク
チャタイプの情報を読む。次に、ステップS13で最新
ピクチャP0の見積り量E0を読み、記憶する。次に、
ステップS14に進んで、バッファ占有量Beを読む。
【0076】次に、ステップS15において、これから
圧縮符号化するピクチャのフレーム(現ピクチャとい
う)のターゲットビット数Tを、以下の変数を使用して
算出する。 ピクチャタイプTyp。 バッファ占有量Be。 現ピクチャPnから、最新ピクチャP0までの未来の
ピクチャPn,Pn−1,Pn−2,…,P0の発生符
号見積り量En,En−1,En−2,…,E0。
【0077】この場合、ターゲットビット数Tは、これ
らの関数、 T=f(Typ,Be,En,En−1,En−2,…,
E0) として、算出する。
【0078】次に、ステップS16に進み、最小符号化
制御可能領域であるマクロブロック分のデータの符号化
を終了したか否かを判定し、終了したら次のステップS
17に進む。
【0079】このステップS17では、可変長符号化部
22からの発生符号量を読む。次に、ステップS18に
進んで、アクティビティを読む。次に、ステップS19
に進み、現ピクチャの累積発生符号量を求める。そし
て、ステップS20に進み、圧縮符号化部21に与える
量子化ステップ幅の情報を、ターゲットビット数Tと、
発生符号量と、アクティビティ(マクロブロック単位)
とから求める。そして、ステップS21において、求め
た量子化ステップ幅の値を、圧縮符号化部21に対して
出力する。
【0080】次に、ステップS22において、前回処理
終了したのはフレームの最後のマクロブロックであるか
否か判断し、そうであればステップS11に戻り、次の
フレームの先頭まで待ち、以上の処理を繰り返す。ま
た、最後のマクロブロックでなければ、ステップS16
に戻り、次のマクロブロックの処理まで待ち、ステップ
S16以降を繰り返す。
【0081】なお、ステップS15でターゲットビット
数を算出するための変数の例として挙げた変数は、最小
限のものであり、これら以外の変数を用いても勿論よ
い。また、ステップS11とステップS16とでは、い
わゆるボーリング手法でフレームパルスや、マクロブロ
ック単位の処理時間と、ソフトウエアとの同期をとって
いるが、ボーリング手法とは別方法で割り込みを使用し
てもよい。
【0082】なお、以上はMPEG1の場合として説明
したが、MPEG2にも適用できることはいうまでもな
い。その場合には、フレーム単位ではなく、フィールド
単位で発生符号量や見積り量を算出する場合もある。
【0083】また、この発明は、MPEGに限らず、フ
レーム内符号化モードと、動き補償予測によるフレーム
間符号化モードとを使用する他の符号化方法の場合に
も、適用可能であることは言うまでもない。
【0084】また、以上の例では、フレーム単位やフィ
ールド単位で、つまり、IピクチャからPピクチャに変
更する場合として説明したが、フレームやフィールドよ
り小さい符号化領域単位、例えばスライスやマクロブロ
ック単位で、イントラ符号化モードとインター符号化モ
ードとの指定の変更を行なうようにする場合にも適用で
きる。その場合には、発生符号量見積り部17および可
変長符号化部は、その変更を行なう符号化領域単位で発
生符号量を計算するようにする。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フレーム内符号化モードと、動き補償予測によるフ
レーム間符号化モードとを用いると共に、定レート化制
御を行ないながら、リアルタイムで画像圧縮符号化を行
なう画像符号化装置においても、動画中に静止画が続く
ようなシーンであっても、高画質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像符号化装置の一実施例のブ
ロック図である。
【図2】この発明による画像符号化装置の動作説明に用
いるタイムチャートである。
【図3】図1の例の要部の処理動作の一例のフローチャ
ートを示す図である。
【図4】図1の例の他の要部の処理動作の一例のフロー
チャートを示す図である。
【符号の説明】
12 シーンチェンジ検出部 13 ピクチャ順入れ替え部 14 GOPコントローラ 15 GOPシーケンス発生部 16 符号化モードおよび符号化ベクトル決定部 17 発生符号量見積り部 18 メモリ 21 圧縮符号化部 22 可変長符号化部 23 定レート化バッファ 24 定レート化コントローラ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画面内符号化モードと、動き補償予測によ
    る画面間符号化モードとを用いると共に、予め設定され
    た周期で前記画面内符号化モードでのみ圧縮符号化する
    符号化領域を選択し、リアルタイムで画像圧縮符号化を
    行なう画像符号化方法において、 実際の圧縮符号化に先立ち、前記予め画面内符号化モー
    ドでのみ圧縮符号化するように選択された符号化領域に
    おける発生符号見積り量を、前記画面内符号化モードで
    のものと、前記画面間符号化モードを含む状態でのもの
    とを算出すると共に、 前記符号化領域が含まれるフレームがシーンが変化する
    部分であるか否かを検出し、 前記画面内符号化モードでの発生符号見積り量と、前記
    画面間符号化モードを含む状態での発生符号見積り量と
    を比較し、その差が、動きが少ないシーンであると検出
    されるほどに大きく、かつ、当該符号化領域を含むフレ
    ームがシーンが変化する部分でもないときには、前記符
    号化領域に対する前記画面内符号化モードで圧縮符号化
    すべきとする選択を解除して、前記画面間符号化モード
    を含む符号化モードで圧縮符号化するように指定を変更
    するようにしたことを特徴とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】画面内符号化モードと、動き補償予測によ
    る画面間符号化モードとを用いると共に、予め設定され
    た周期で前記画面内符号化モードでのみ圧縮符号化する
    符号化領域を選択指定し、リアルタイムで画像圧縮符号
    化を行なう画像符号化方法において、 実際の圧縮符号化に先立ち、指定された符号化モードで
    の前記符号化領域単位の発生符号見積り量を算出し、 前記符号化領域単位の前記算出した発生符号見積り量
    を、前記実際の圧縮符号化に先立ち、複数画面分に渡っ
    てメモリに記憶し、 前記符号化領域が含まれるフレームがシーンが変化する
    部分であるか否かを検出し、 前記予め画面内符号化モードでのみ圧縮符号化するよう
    に選択指定された符号化領域について算出された発生符
    号見積り量と、前記メモリに記憶された、それ以前の符
    号化領域単位の発生符号見積り量と、前記シーンが変化
    する部分であるか否かの検出結果とを参照して、前記選
    択指定された符号化領域が動きが少ないシーンのもので
    あり、かつ、当該符号化領域を含むフレームがシーンが
    変化する部分でもないときには、前記符号化領域に対す
    る前記画面内符号化モードで圧縮符号化すべきとする選
    択を解除して、前記画面間符号化モードを含む符号化モ
    ードで圧縮符号化するように指定を変更するようにした
    ことを特徴とする画像符号化方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の画像符号化方法におい
    て、 圧縮符号化した画像データについて定レート化制御を行
    なうようにしたことを特徴とする画像符号化方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の画像符号化方法におい
    て、 圧縮符号化した画像データについて定レート化制御を行
    なうようにしたことを特徴とする画像符号化方法。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の画像符号化方法におい
    て、 定レート制御のためのバッファメモリのデータ占有量を
    も、前記指定の変更を決定するための参照情報として用
    いるようにしたことを特徴とする画像符号化方法。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の画像符号化方法におい
    て、 定レート制御のためのバッファメモリのデータ占有量を
    も、前記指定の変更を決定するための参照情報として用
    いるようにしたことを特徴とする画像符号化方法。
  7. 【請求項7】画面内符号化モードと、動き補償予測によ
    る画面間符号化モードとを用いると共に、予め設定され
    た周期で前記画面内符号化モードでのみ圧縮符号化する
    符号化領域を選択指定し、リアルタイムで画像圧縮符号
    化を行なう画像符号化装置であって、 圧縮符号化部と、 前記各符号化領域について、どのような符号化モードで
    符号化を行なうかを仮に指定する指定情報発生手段と、 この圧縮符号化部の前段に設けられ、シーンが変化した
    ことを検知するシーンチェンジ検出部と、 前記圧縮符号化部の前段に設けられ、前記符号化領域単
    位での発生符号量を見積る発生符号量見積り部と、 前記シーンチェンジ検出部の検出出力と、前記発生符号
    量見積り部の見積り量とに基づいて、前記予め画面内符
    号化モードで圧縮符号化するように選択された符号化領
    域を、そのまま画面内符号化モードで圧縮符号化を行な
    わせるか否かを決定する判断手段とを備え、 前記判断手段から前記圧縮符号化に、いずれのモードで
    圧縮符号化を行なわせるかの指示情報を供給するように
    したことを特徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】前記発生符号量見積り部は、見積り対象の
    符号化領域についての前記指定情報発生手段からの指定
    が、画面内符号化モードでのみ圧縮符号化するものであ
    るときには、前記画面内符号化モードでのみ符号化した
    ときの第1の発生符号見積り量と、前記画面間符号化モ
    ードを含む状態での第2の発生符号見積り量とを算出
    し、 前記判断手段では、前記第1の発生符号見積り量と前記
    第2の発生符号見積り量とを比較して、その比較結果
    と、前記シーンチェンジ検出部からの検出出力とに基づ
    いて前記決定を行なうようにしたことを特徴とする画像
    符号化装置。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記発生符号量見積り部での処理タイミングと前記圧縮
    符号化部での処理タイミングとの間の遅延時間に対応す
    る分、前記発生符号量見積り部で見積られた発生符号量
    を格納するメモリを設け、 前記判断手段は、前記シーンチェンジ検出部の検出出力
    と、前記発生符号量見積り部の見積り量と、前記メモリ
    に格納された過去の発生符号見積り量に基づいて、前記
    予め画面内符号化モードで圧縮符号化するように選択さ
    れた符号化領域を、そのまま画面内符号化モードで圧縮
    符号化を行なわせるか否かを決定するようにしたことを
    特徴とする画像符号化装置。
  10. 【請求項10】請求項7に記載の画像符号化装置におい
    て、前記圧縮符号化部の後段に、 バッファメモリと、 このバッファメモリからのデータ占有量の情報に基づい
    て前記圧縮符号化部の量子化特性を制御して、前記バッ
    ファメモリから出力されるデータの伝送レートを一定に
    制御する制御手段とを設けるようにしたことを特徴とす
    る画像符号化装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の画像符号化装置にお
    いて、 前記バッファ占有量の情報を前記判断手段に供給し、 前記判断手段は、前記シーンチェンジ検出部の検出出力
    と、前記発生符号量見積り部の見積り量と、前記バッフ
    ァ占有量に基づいて、前記予めフレーム内符号化モード
    で圧縮符号化するように選択された符号化領域を、その
    ままフレーム内符号化モードで圧縮符号化を行なわせる
    か否かを決定するようにしたことを特徴とする画像符号
    化装置。
  12. 【請求項12】請求項7に記載の画像符号化装置におい
    て、 前記符号化領域より小さい領域を、周期的に選択して、
    当該小領域では、強制的にフレーム内符号化モードで圧
    縮符号化するように指定する手段を備えることを特徴と
    する画像符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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