JPH08307442A - データ伝送方式 - Google Patents

データ伝送方式

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JPH08307442A
JPH08307442A JP7114724A JP11472495A JPH08307442A JP H08307442 A JPH08307442 A JP H08307442A JP 7114724 A JP7114724 A JP 7114724A JP 11472495 A JP11472495 A JP 11472495A JP H08307442 A JPH08307442 A JP H08307442A
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JP
Japan
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node
control data
data
repeater
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JP7114724A
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Inventor
Katsuyuki Shimokawa
勝千 下川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/417Bus networks with decentralised control with deterministic access, e.g. token passing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection (CSMA-CD)
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L49/00Packet switching elements
    • H04L49/90Buffering arrangements

Abstract

(57)【要約】 【目的】イーサネットにより高速で大量の制御データ等
を効率的に伝送できるデータ伝送方式を提供すること。 【構成】複数のノードN1〜N4と一つ又は複数のレピ
ータR1,R0よりなるネットワーク上で各ノードN1
〜N4で発生した制御データを他のノードへ伝送するデ
ータ伝送方式において、伝送フレームとしてイーサネッ
トフレームを使用し、イーサネットフレーム上に少なく
とも複数のブロック化した制御データを収納し、制御デ
ータを定期的にマルティキャスト送信し、各ノードN1
〜N4で制御データ用メモリ16を介して制御データを
送受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント制御に使用さ
れる複数の制御端末をイーサネット等の既存LANを介
して接続し、該LAN上に配置したレピータ又は管理ソ
フトウエア等を利用して制御端末間のデータの受け渡し
を制御するデータ伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、プラント制御の分野では、特別に
産業制御用に作られたものでないパソコンやワークステ
ーション等の制御コンポーネントが多く使用されてきて
いる。これら一般のパソコン等を組み込んでプラント制
御システムを構築した場合、主にOA(オフィスオート
メーション)の分野でLANとして多く使われていた業
界標準の一つであるイーサネット、パソコンの既存アプ
リケーションソフト、プロトコルの業界標準であるTC
P/IPの使用が望まれる。一方、プラントの制御で
は、データの伝送が確実に行なわれないとプラント停止
など重大な事態を招く可能性があるため高い信頼性が要
求される。
【0003】イーサネットは、CSMA/CD(搬送波
感知多重アクセス/衝突検出)方式を採用しているた
め、伝送装置が簡単になりトラヒックが少ない場合は効
率的な転送ができる。ところが、CSMA/CD方式で
はデータが衝突した場合にはジャム信号を送出して送信
を中断し、乱数で決まる一定時間待った後、再度データ
を送信する。それでもデータが衝突する場合は、乱数の
幅を2倍にして待ついわゆるバックオフアルゴリズム制
御が行われる。このため、衝突が頻繁に発生すると伝送
時間が長くかかるようになり、ひいては再送を行なって
も衝突のため伝送できない事態が発生する。
【0004】上記したように、CSMA/CD方式では
衝突があると確率的に待ち時間を決めて伝送を行なうこ
とを繰り返すので、トラヒックが高くなると再送時間が
非常に長くなり、定期的にデータを送受信することが不
可能になる。従って、プラント制御のデータ伝送用には
イーサネットはほとんど使われずに、トークンバス方式
であるMAP(工場用通信プロトコル)など確実に定期
的にデータを送受信できる方式が多く使われてきた。
【0005】敢えて、プラント制御システムにおけるデ
ータ通信にイーサネット、TCP/IP等を使用しよう
とした場合には次のような手段が採られていた。プラン
ト制御システムでは、夫々のノードに接続したPLC
(プログラマブルロジックコントローラ)や各種のMM
I装置(マンマシンインターフェース)において、同一
の制御データを各々目的の異なる制御、表示又は設定計
算等に使用する。従って、プラント制御システムにイー
サネットをデータ通信手段として使用するのであれば、
制御データを確実に伝送するために1対1通信を使用
し、制御データを必要になった時刻にデータ要求して、
制御データを持つノードより個別に送信するようにしな
ければならなかった。この場合、一つの制御データにつ
いて送信先のノード数だけ送信を行なうことになる。
【0006】一方、最近になってイーサネットのフレー
ムをそのまま保持しつつ衝突が発生しないデマンドプラ
イオリティ方式のイーサネットが提案されている。この
デマンドプライオリティ方式のイーサネットは、データ
伝送速度を100Mビット/秒に高速化したものであ
り、現在IEEEで標準化にむけて審議中である(IE
EE802.12:ドラフト段階)。デマンドプライオ
リティ方式のイーサネットは100VG ANY LA
Nと呼ばれる。イーサネットだけではなくトークンリン
グにも対応できることからこのように呼ばれる。以下、
デマンドプライオリティ方式と称する。
【0007】デマンドプライオリティ方式は、レピータ
に2種の優先度を持ち、ノードから同一優先度の伝送要
求を受けたときにはラウンドロビン方式で各ノードへ公
平に送信権を与える。このように伝送線路の要求の制御
はレピータが行なう。デマンドプライオリティ方式のL
ANは基本的にレピータとノードよりなり、レピータが
複数の階層を持つことができるようになっている。トポ
ロジーとしては共通のバス形式になっておりイーサネッ
トと同じく一度には1個のノードのみが送信権を持つ。
レピータは各ノードからの2つの優先度の送信要求をみ
て伝送路の使用が完了したとき次のノードを決めて送信
の許可を出す。そして高い優先度の要求は先に処理し低
い優先度は後に処理する。同一優先度内では公平に伝送
路を使用するようにラウンドロビン方式で送信権を与え
る。イーサネットは業界標準のLANであり、同じく業
界標準のプロトコルであるTCP/IPをサポートする
ので、イーサネットの高速版であるデマンドプライオリ
ティ方式を活用して制御データとメッセージデータを伝
送できる制御用のLANを構成するのは大きなメリット
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たデマンドプライオリティ方式のイーサネットをプラン
ト制御のデータ通信手段に採用した場合、CSMA/C
D方式を使用したときのような衝突時のバックオフで伝
送不能時間が長くなる問題は回避できるが、(1)PL
Cでは定期的に処理を行なうので、その割込み周期に合
わせて制御データの伝送要求を出していたのでは、伝送
要求の頻度が高くなり過ぎて限られたイーサネットの伝
送容量を超えてしまう、(2)ノードで制御データが必
要となった時に制御データの伝送要求を行なったので
は、伝送要求発生時に行われている他の伝送が終わるま
で待つ必要があり、その待ち時間だけPLCの処理が遅
くなる、(3)同じノードから異なるノードに対して同
一の制御データを送るのはイーサネットとして効率的で
ない、といった問題がある。
【0009】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、イーサネットにより高速で大量の制御デー
タ等を効率的に伝送できるデータ伝送方式を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明は、複数のノードと一つ又は複数のレピー
タよりなるネットワーク上で各ノードで発生した制御デ
ータを他のノードへ伝送するデータ伝送方式において、
伝送フレームとしてイーサネットフレームを使用し、イ
ーサネットフレーム上に少なくとも複数のブロック化し
た制御データを収納し、制御データを定期的にマルティ
キャスト送信し、各ノードで制御データを送受信するた
めの制御データ用メモリを持つようにした。
【0011】ここで、イーサネットフレームとは、純粋
のイーサネットフレーム形式のものに限定されずに、例
えばISOのOSIに則った形式のフレームの中にイー
サネットフレームをのせたものまで含むこととする。
【0012】請求項2に対応する本発明は、上記データ
伝送方式において、前記レピータが、複数の伝送優先度
を持ち、ノードの制御データの伝送要求を高い優先度で
処理し、ノードのメッセージデータの伝送要求を低い優
先度で処理するようにした。
【0013】請求項3に対応する本発明は、上記データ
伝送方式において、前記ネットワーク上にてCSMA/
CD方式によりデータの伝送を行い、ノード間でトーク
ンを巡回させることにより各ノードに送信権を与え、ノ
ードで前回送信権を得た時刻に基づき今回送信権を保持
できる許容時間を求めるようにした。
【0014】請求項4に対応する本発明は、上記データ
伝送方式において、複数のレピータが階層化されたネッ
トワーク上にてCSMA/CD方式により伝送を行い、
上位レピータから下位レピータに対して送信不許可信号
を与えることによりレピータ間の送信権を制御し、下位
レピータからノードに対して送信不許可信号を与えるこ
とによりノード間の送信権を制御するようにした。
【0015】請求項5に対応する本発明は、上記データ
伝送方式において、前記下位レピータがノードの送信権
使用時間を計測し、送信権使用時間が予め決められた最
大送信権使用時間を超えたならば、次フレームの送信を
送信不許可信号により強制的に停止し、次ノードに送信
権を移すようにした。
【0016】請求項6に対応する本発明は、上記データ
伝送方式において、ネットワーク全体を複数のノードと
一つ又は複数のレピータからなるネットワーク毎に分割
し、各ネットワークにおける最上位のレピータとしてレ
ピータ機能、ノード機能及びブリッジ機能を持たせたブ
リッジレピータを設け、これらブリッジレピータの上位
に一つまたは複数のレピータを設けて階層化し、前記ブ
リッジレピータに前記制御データを送受信するための制
御データ用メモリを持つようにした。
【0017】請求項7に対応する本発明は、上記データ
伝送方式において、前記ブリッジレピータが、上位又は
下位から受信したメッセージデータをそのフレームヘッ
ダに示された送信先を判断して該当するもののみを上位
又は下位に送信し、且つ制御データ用メモリから該当す
る制御データのみを上位又は下位に送信するようにし
た。
【0018】請求項8に対応する本発明は、上記データ
伝送方式において、伝送すべき制御データの総ブロック
数および1ブロック当りの大きさを示すブロック種別を
レジスタに記憶し、ブロック開始アドレスをカウンタに
記憶後、前記制御データ用メモリの読み出しアドレスを
前記カウンタで指定し、そのカウント値と前記ブロック
種別とを比較器で比較して読み出しブロックを切り替
え、前記制御データ用メモリから読み出したブロック数
と前記総ブロック数とを他の比較器で比較して全ブロッ
クが伝送されたことを検出するようにした。 請求項9
に対応する本発明は、上記データ伝送方式において、前
記ノードから伝送するデータを、前記レジスタ、前記カ
ウンタ及び前記各比較器を有するハードウエア回路を介
して前記制御データ用メモリから読み出すようにした。
【0019】請求項10に対応する本発明は、上記デー
タ伝送方式において、前記ノードで受信したイーサネッ
トフレームから制御データの総ブロック数および1ブロ
ック当りの大きさを示すブロック種別を取り出してレジ
スタに記憶し、前記イーサネットフレームからブロック
開始アドレスを取り出してカウンタに記憶後、当該ノー
ドの制御データ用メモリの書き込みアドレスを前記カウ
ンタで指定し、そのカウント値と前記ブロック種別とを
比較器で比較して書き込みブロックを切り替え、前記制
御データ用メモリに書き込んだブロック数と前記総ブロ
ック数とを他の比較器で比較して全ブロックが書き込ま
れたことを検出するようにした。
【0020】請求項11に対応する本発明は、上記デー
タ伝送方式において、前記ノードで受信したデータを、
前記レジスタ、カウンタ及び各比較器を有するハードウ
エア回路を介して前記制御データ用メモリヘ格納するよ
うにした。
【0021】請求項12に対応する本発明は、上記デー
タ伝送方式において、前記ノードから伝送すべき制御デ
ータを伝送周期の異なる高速制御データと低速制御デー
タとに分類し、高速制御データについてはブロック化し
た制御データのブロックをイーサネットフレームに収納
して第1の伝送周期の間に送信し、低速制御データにつ
いてはブロック化した制御データのブロックをイーサネ
ットフレームに収納して前記第1の伝送周期の整数倍の
周期となる第2の伝送周期で送信するようにした。
【0022】請求項13に対応する本発明は、複数のノ
ードと一つ又は複数のレピータからなるネットワーク上
にて前記レピータから送信許可されたノードが1フレー
ムを送信すると前記レピータに伝送要求している他のノ
ードへ送信権を移動し、高い優先度の伝送要求に対して
優先的に伝送路の使用を許可し、同一優先度の伝送要求
に対して公平に伝送路の使用を許可するデータ伝送方式
において、前記各ノードが伝送すべき制御データ及びメ
ッセージデータの2種類の伝送データについてそれぞれ
イーサネットの伝送フレームを作成し、前記ノードで作
成した制御データのイーサネットフレームを定期的にマ
ルチキャスト送信し、前記ノードで作成したメッセージ
データのイーサネットフレームをユニキャスト送信し、
前記レピータが前記制御データのイーサネットフレーム
を高い優先度で処理し、前記メッセージデータのイーサ
ネットフレームを低い優先度で処理し、前記各ノードで
制御データ用メモリを介して制御データを送受信するよ
うにした。
【0023】請求項14に対応する本発明は、複数のノ
ードと一つ又は複数のレピータからなるネットワーク上
にてCSMA/CD方式により伝送を行うデータ伝送方
式において、前記各ノードが、他のノードへ伝送する制
御データ、メッセージデータ及び次ノードへ送信権を渡
すためのトークンのそれぞれについてイーサネットの伝
送フレームを作成し、ノードにトークンが到着して送信
権を得たならば、当該送信権を得た時刻を記憶しておく
と共に、当該ノードに準備した前記制御データのイーサ
ネットフレームをマルチキャスト送信し、前記制御デー
タのイーサネットフレームを送信している間に、前回送
信権を得た時刻に基づき各ノードで制御データの伝送周
期を確保し得る範囲の時間を今回送信権を保持できる許
容時間として定め、この許容時間が経過するまで当該ノ
ードに準備した前記メッセージデータのイーサネットフ
レームをまとめて送信すると共に、最後にトークンのイ
ーサネットフレームを送信し、前記各ノードで制御デー
タ用メモリを介して制御データを送受信するようにし
た。
【0024】請求項15に対応する本発明は、複数のノ
ードと一つ又は複数のレピータからなるネットワーク上
にてCSMA/CD方式により伝送を行うデータ伝送方
式において、前記各ノードが他のノードへ伝送する制御
データ及びメッセージデータのそれぞれについてイーサ
ネットの伝送フレームを作成し、レピータが各ノードに
対して定期的に送信許可信号を与えると共に、該送信許
可信号を与えている以外のノードに対して送信不許可信
号を与え、レピータから送信許可信号を受信したノード
が、当該ノードに準備した前記制御データ及びメッセー
ジデータのイーサネットフレームを制御データを優先し
て前記レピータへ送信し、レピータが送信を許可したノ
ードからフレームを受信したら、送信不許可信号を与え
ている他のノードに対して受信フレームを送信不許可信
号に替えて送信すると共に当該送信完了後に再び送信不
許可信号に切り替え、レピータが送信を許可したノード
から一定時間経過してもフレーム受信がなければ当該ノ
ードに対して送信不許可信号に切り替えると共に次のノ
ードに対して送信許可信号を与え、前記各ノードで制御
データ用メモリを介して制御データを送受信するように
した。
【0025】請求項16に対応する本発明は、複数のノ
ード及び階層化し複数のレピータからなるネットワーク
上にてCSMA/CD方式により伝送を行うデータ伝送
方式において、前記各ノードが他のノードへ伝送する制
御データ及びメッセージデータのそれぞれについてイー
サネットフレームを作成し、定期的に下位レピータに対
して送信権が与えられるように上位レピータが送信権を
制御し、上位レピータから送信権を得た下位レピータが
当該レピータに送信権を制御される範囲の各ノードに対
して定期的に送信許可信号を与えると共に、該送信許可
信号を与えている以外のノードに対して送信不許可信号
を与え、下位レピータから送信許可信号を受信したノー
ドが、当該ノードに準備した前記制御データ及びメッセ
ージデータのイーサネットフレームを制御データを優先
して前記下位レピータへ送信し、下位レピータが送信権
を与えたノードからフレームを受信したら、上位レピー
タに対して受信フレームを送信すると共に、送信不許可
信号を与えている他のノードに対して受信フレームを送
信不許可信号に替えて送信し、且つ当該送信完了後に再
び送信不許可信号に切り替え、上位レピータが送信権を
与えた下位レピータからフレームを受信したら、送信権
を与えていない他の下位レピータに対して送信不許可信
号に替えて当該フレームを送信し、上位レピータから送
信権を与えられていない下位レピータが上位レピータか
らフレームを受信したら当該レピータに送信権を制御さ
れる範囲の各ノードに対して送信不許可信号に替えて当
該フレームを送信し、下位レピータが送信権を与えたノ
ードから一定時間経過してもフレーム受信がなければ当
該ノードに対して送信不許可信号に切り替えると共に次
のノードに対して送信許可信号を与え、前記各ノードで
制御データ用メモリを介して制御データを送受信するよ
うにした。
【0026】請求項17に対応する本発明は、上記デー
タ伝送方式において、前記ノードから伝送すべき制御デ
ータの1ブロック当りの大きさを示すブロック種別、1
つの送信フレームに収納する総ブロック数、各ブロック
の開始アドレスをノード内に設けたデータメモリから取
り出し、ブロック種別で示す1ブロック分のアドレスを
発生させるアドレスカウンタの出力と前記開始アドレス
とを合わせたアドレスを読出しアドレスとして使用して
前記制御データ用メモリから1ブロック分の制御データ
をノード内のバッファメモリに転送し、当該バッファメ
モリに転送したブロック数が総ブロック数と一致したな
らばバッファメモリに転送した制御データにフレームヘ
ッダ、ブロック種別、総ブロック数の情報を含ませたイ
ーサネットフレームを作成して送信するようにした。
【0027】請求項18に対応する本発明は、上記デー
タ伝送方式において、送信元のノードにおいて定期的
に、1ブロックの大きさを示すブロック種別、1フレー
ムに収納した総ブロック数、各ブロックの開始アドレス
及びブロック化した制御データを含んでなるイーサネッ
トフレームを作成し、このイーサネットフレームをマル
チキャスト送信し、受信先のノードにおいて受信したイ
ーサネットフレームから各ブロック毎にブロック種別及
びブロック開始アドレスを取り出し、各ブロックについ
て読出しアドレスをブロック開始アドレスからブロック
種別で示すブロック終端まで指定して1ブロック分の制
御データを前記制御データ用メモリへ転送し、前記制御
データ用メモリへ転送した制御データのブロック数が総
ブロック数と一致したならば当該イーサネットフレーム
の保存処理を終了するようにした。
【0028】
【作用】本発明は、以上のような手段を講じたことによ
り次のような作用を奏する。請求項1に対応する本発明
によれば、各ノードが制御データをイーサネットフレー
ムにのせてマルチキャスト送信するので、同一データを
複数のノードに繰り返し送信する必要がなくなり、イー
サネット上で高速に制御データを伝送できるようにな
る。また、各ノードではイーサネットフレームを制御デ
ータ用メモリを介して送受信するので、ノードに接続す
るホスト等が制御データ用メモリにアクセスするように
すれば最新の制御データを遅滞なくアクセスできる。
【0029】請求項2,請求項13に対応する本発明に
よれば、デマンドプライオリティ方式を採用したイーサ
ネット上において制御データがイーサネットフレームを
使用して伝送されると共に各ノードにおいて制御データ
用メモリを介して送受信される。制御データの優先度を
高くし、メッセージデータの優先度を低くしたことか
ら、制御データを確実に一定周期で伝送することがで
き、メッセージデータは空いた空間を利用して間欠的に
伝送できる。
【0030】請求項3,請求項14に対応する本発明に
よれば、CSMA/CD方式により伝送が行われるネッ
トワーク上において、制御データ、メッセージデータ及
びトークンがイーサネットフレームを使用して伝送さ
れ、少なくとも制御データのフレームがマルチキャスト
送信される。ノードがトークンにより送信権を取得及び
委譲するので、各ノードでトークンが一巡する時間を計
測して送信権を保持可能な時間を求める。その許容時間
の範囲内でまとめてメッセージデータを送信することが
できるので、ノードにより送信すべきデータに大きな差
異があるときはデマンドプライオリティ方式のように平
等に送信権を持つように強制されないで、いち早く送信
を行うことができる。また、トークンが何等かの原因で
喪失された場合は、CSMA/CD方式により伝送でき
るのでトークンの回復が速やかに行われる。
【0031】請求項4、請求項15及び請求項16に対
応する本発明によれば、CSMA/CD方式により伝送
が行われるネットワーク上において、1つ又は複数(階
層化された)のレピータが送信不許可信号を使って送信
権を与えるように制御するので、連続した衝突が発生し
なくなり、高速でかつ効率の良い伝送が可能になる。
【0032】請求項5に対応する本発明によれば、レピ
ータがノードの送信権使用時間を計測して最大送信権使
用時間を超えたならば次フレームの送信を強制的に停止
して送信権を移すようにしたので、1つのノードのみが
伝送路を占有して他のノードの伝送が遅れたり、全体の
伝送周期が延びるなどの不具合を防止できる。
【0033】請求項6及び請求項7に対応する本発明に
よれば、ネットワーク全体が複数に分割され、各ネット
ワークにおいて別個にデータの送受信が可能になると共
に、必要なデータのみを選択的にネットワーク間で送信
及び受信できる。
【0034】請求項8,請求項9及び請求項17に対応
する本発明によれば、ノード内に設けられたレジスタ、
カウンタ及び比較器からなるハードウエア回路により当
該ノードの制御データ用メモリのデータが伝送のために
読み出される。従って、ノード内において大量の制御デ
ータが効率良く処理される。
【0035】請求項10,請求項11及び請求項18に
対応する本発明によれば、ノード内に設けられたレジス
タ、カウンタ及び比較器からなるハードウエア回路によ
り、ノードで受信したイーサネットフレームからブロッ
ク単位でデータを取り出して制御データ用メモリに転送
されるので、ノード内において制御データが効率良く処
理される。
【0036】請求項12に対応する本発明によれば、制
御データが要求する伝送遅延時間は制御データの種類に
より異なるが、制御データの種類に応じて伝送周期を選
択することができるので、伝送遅延時間が大きくても良
い制御データの送信回数を削減でき伝送路を有効に活用
できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (第1実施例)図1は本実施例の全体構成を示してい
る。本実施例は、プラント制御システムのデータ通信手
段に適用され、デマンドプライオリティ方式のイーサネ
ットを使用したデータ伝送装置の例である。
【0038】レピータR1に複数のノードN1〜N4が
伝送路6〜9を通じてスター状に結合されている。レピ
ータR1と各ノードN1〜N4との間はトポロジー的に
はバス結合されており、同時には1個のノードしか送信
できないようになっている。送信元のノードが制御デー
タを全ノードに対し定期的にマルチキャストし、該デー
タを各ノードが所定のマップに従って各々の制御データ
メモリに保持し、ノードにつながるPLC等のホストが
制御データメモリにアクセスできるように構成されてい
る。
【0039】ここで、LANにおける通信プロトコルの
業界標準はTCP/IPである。本実施例はTCP/I
Pに準拠した伝送を可能にするため、メッセージデータ
についてはTCPに規定された伝送フォーマットに基づ
いて伝送フレームを構築し、制御データについては業界
標準が存在しないのでTCP/IPのUDP(ユニバー
サルデータグラムプロトコル)上に任意の伝送フォーマ
ットで伝送フレームを構築する。メッセージデータにつ
いては、既存の膨大なTCP/IPのソフト資産が使え
ることになる。例えば、FTP,TELNET,NFS
など多くのものを使用できる。
【0040】図6(a)は制御データの伝送フォーマッ
トを示し、同図(b)はメッセージデータの伝送フォー
マットを示している。制御データのフレームは、周知の
ようにイーサネットヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッ
ダ、UDPデータ、及びFCS(フレームチェックシー
ケンス)よりなる。イーサネットヘッダは、送信先MA
Cアドレス、送信元MACアドレス及びプロトコルを指
定(ここではIPであることを指定する)する。ここで
マルティキャストアドレスを指定することになる。IP
ヘッダではIP(インターネットプロトコル)を処理す
るので、IPアドレスにより送信先及び送信元の指定、
フラグメント、データの長さ、チェックサム、上位のプ
ロトコルであるUDPの指定などを行う。上位プロトコ
ルの部分をTCPに設定すればTCPを使うTELNE
Tなどが使用できる。UDPヘッダではデータ長、チェ
ックサム、使用するポート番号を指定する。ポート番号
は上位プロトコルにより既定のものが決まっている。つ
まりポート番号で上位のプロトコルを指定できる。制御
データでは使われていない新規のポート番号を決めて使
用する。以上により制御データの伝送はTCP/IPの
なかのUDPに準拠してつくられたことになる。UDP
データとしては実際の情報が格納される。データは、例
えば64ワード単位の連続したデータが一つのブロック
となる。従って一つのブロックを伝送するにはブロック
開始アドレス2ワードとそのブロックのデータ64ワー
ドの合計66ワードを単位として伝送する。UDPデー
タの頭には、1ブロック当たりのデータ量を示すブロッ
ク種別と、1フレームで送信する総ブロック数とが書か
れる。UDPデータとして高速及び低速制御データの両
方が一つのフレームに混在する。尚、ブロック種別は6
4ワード単位をデフォルトとし、システムの用途によっ
ては他のワード単位(例えば32ワードや16ワード)
も選択できるように一般化できる。フレームの最後にエ
ラーチェックのためFCSとしてCRCがある。MAC
が自動的に送信時に生成する。
【0041】制御データではフレームの中身としてブロ
ックデータの部分は変化するが各ヘッダや総ブロック数
などは変化しない。これらの最初のフレームの部分を予
め作っておき(これをフレームヘッダと称す)、これと
常に変化しうる制御データの実際の内容つまりブロック
データを組み合わせて送信するのが効率的である。
【0042】メッセージデータのフレームは、周知の伝
送フォーマットであり、詳細はRFC規格等に記載され
ている。UDPがTCPに変わりTCPヘッダの中身が
UDPヘッダとは異なっている。
【0043】図2は各ノードの構成を示している。伝送
路6からの信号あるいは伝送路への信号はトランシーバ
(TR)11によりインターフェイスされ、送受信する
データ信号や制御信号として信号路20を通してメディ
アアクセスコントローラ(MAC)12とつながる。M
AC12はMAC層を制御するLSI回路であり、伝送
路の直列データを並列データに相互変換し、イーサネッ
トヘッダをチェックして自分宛のフレームなら受信デー
タとしてバッファ(BF)13に格納する。受信データ
は常にFCSとしてCRCチェックを行い、受信したフ
レームの最後にある送信ノードが作ったFCSと同一か
否かをチェックする。
【0044】送信はトランシーバ11からの信号に従っ
て許容される時間にフレームを直列信号に変えて送信す
る。フレームの最後に送信直列信号から生成したCRC
を付加する。送信フレームはFCS以外あらかじめバッ
ファメモリ13に事前に蓄えておく。このようにMAC
12が送受信フレームを伝送する機能を持つ。尚、MA
C12によってはバッファメモリ13がなく他のメモリ
で代用する場合もある。ノード内には制御データを保存
する制御データメモリ(MD)16と、メッセージデー
タ用、各種の処理用、マイコンのプログラム用などのメ
モリ(M)17が備えられている。メモリ17は、RA
M又はPROM及びRAMより構成できるが、本実施例
ではPROMとRAMを併用する。
【0045】ホストが制御データを送信する場合は、ホ
ストからインターフェイス(IF)23を経由して制御
データメモリ16の該当するアドレスにデータを書き込
む。ノードが制御データメモリ16のデータを定期的に
送信するので最新の制御データが送信される。他のノー
ドからの制御データは定期的にノードが受信して制御デ
ータメモリ16に書き込むので、ホストは最新のデータ
をIF23を経由していつでもアクセスできる。すなわ
ち、遠方の制御データが制御データメモリにあたかも存
在するようにアクセスできる。
【0046】バッファメモリ13と制御用メモリ16と
の間のデータの転送処理、フレームの作成、送信周期の
管理等をCPU14が行っている。計時装置(TIM)
21から必要な時間情報がCPU14に入力される。制
御データの伝送処理を制御回路(CONT)15で行っ
ている。制御回路15は伝送量が少ない時は不要であ
る。18,19,20,22,24は各ブロックをつな
ぐ信号線である。
【0047】以下、本実施例における伝送動作について
具体的に説明する。制御データは複数のノードで使うこ
とを考えて、送信するノードが全ノードに対して定期的
にマルティキャストする。マルティキャストすることの
意味は、同一データを複数の1対1の通信で伝送するよ
りも能率的であるからである。また、PLCなどのノー
ドにつながるホストが必要とするデータの更新周期と同
等または早い周期で繰り返して伝送することでPLCな
どが待たずにデータを得ることを狙っている。
【0048】各ノードで受信したデータは各ノードが持
つ制御データメモリ16に図4のようなマップにしたが
って保持する。図4に示すマップによれば前半に高速制
御データ、後半には低速制御データを格納することにな
る。H1,H2は高速制御データのうちノードN1,N
2が送信するデータのブロックを示し、上記した64ワ
ードのブロック単位で格納される。L1A,L1B,L
2A,L2Bは低速制御データであり、数字は送信する
ノード番号を示し、A,Bは送信のフレームの別を示
す。
【0049】図5により動作の流れを説明する。下部に
太い実線が引かれているフレームはマルティキャストす
るフレームであり、他はマルティキャストしない(つま
りユニキャストする)フレームである。各ノードNは計
時装置21を使って伝送する周期を管理している。
【0050】高速制御データの伝送周期をTH とし、低
速制御データの伝送周期をTH の整数倍であるTL とす
る。CPU14は、計時装置21からの時間情報に基づ
いて高速制御データの伝送周期TH ごとに高速制御デー
タのブロックと併せて低速制御データの一部分を一フレ
ーム内に1つのブロックとして入れて送信する。高速制
御データは伝送周期TH ごとに全データを送信し、低速
制御データは部分的に分割して高速制御データと共に伝
送周期TH で順次送信し、トータルとして伝送周期TL
の周期で全体を送信するようにする。
【0051】図5に示すタイムチャートにおいて、ノー
ドN1に着目すると、高速制御データは周期TH 毎にデ
ータH1を送信しており、低速制御データは最初の周期
ではデータL1A、次にデータL1Bと分割して送り高
速制御データの2倍の周期で全データを送るようにして
いる。他のノードN2,N3も同様に周期的に高速デー
タ、低速データを送信する。
【0052】なお、図5に示す例では高速制御データを
1つのフレームに収納して伝送しているが、全ての高速
制御データを周期TH の間に伝送できれば複数のフレー
ムに載せて伝送するようにしても良い。また、高速制御
データを収納したフレーム内に低速制御データの一部が
含まれた場合を例示しているが、低速制御データを単独
でフレーム内に収納して伝送しても良い。
【0053】プラント制御システムにおいて制御データ
は確実に送信する必要があるので、制御データをデマン
ドプライオリティ方式のもつ優先的の高い方を使用して
送信する。レピータR1は、同一優先度の送信要求はラ
ウンドロビン方式により公平に伝送路の使用を許可す
る。したがって、各ノードN1〜N3は制御データを定
期的に送信できる。また、送信した制御データはマルテ
ィキャストされるので、マルティキャストアドレスとし
て同一のアドレスを登録してあるノードはすべて同時に
受信する。LANは制御用に特化されたものではないの
で、制御データを使わないパソコンなども接続される。
これらはマルティキャストアドレスを登録しなければ、
制御データの受信は行わない。各ノードで受信した制御
データは各々の制御データメモリ16に格納する。
【0054】一方、メッセージデータは間欠的に送信要
求が出されるので、制御データを送信していない期間
に、レピータR1が低い優先度で送信要求を受けて、ラ
ウンドロビン方式で送信を許可する。図5の例では、ノ
ードN3からメッセージデータM(3−1)をノードN
1に送信している。Mはメッセージであることを表し、
3−1はノードN3からN1への送信であることを示
す。ノードN1はこのメッセージに対してのレスポンス
としてM(1−3)をノードN3に対して送る。これら
は制御データの送信していない空き時間に行われる。
【0055】以上により、各ノードN1〜N3は制御デ
ータを必要な周期で送信し、制御データを必要とする全
ノードはこれを受信して各々の制御データメモリ16に
格納する。この制御データメモリ16をホストが必要な
時にアクセスすることで、PLCなどのホストは伝送時
間を空費することなく制御データの受信、送信が可能と
なる。
【0056】ここで、各ノードN1〜N3の動作につい
具体的に説明する。尚、各ノードN1〜N3は同様の構
成をしていて同様に動作するので、一つのノードNを例
に説明する。
【0057】TCP/IPによるメッセージデータの伝
送について説明する。メモリ17にホストがTCP(ト
ランスミッションコントロールプロトコル)のデータ部
とTCP及びIPのヘッダを作る元となるMACアドレ
ス、IPアドレス、ポート番号、データ長などのコント
ロール用データを与える。CPU14は割り込みなどで
データが整ったことを知ると、イーサネットフレームの
作成を開始する。
【0058】イーサネットでは一度に伝送できるデータ
は1500バイトであるので、必要によりIPフラグメ
ントを行ない複数のフレームに分割する。そして上記コ
ントロール用データに基づき単数または複数のイーサネ
ットフレームをメモリ17につくりTCP/IPに従っ
て伝送を行なう準備をする。
【0059】CPU14がMAC12に対して送信する
フレームを書き込むと、そのフレームデータがバッファ
メモリ13に格納される。CPU14が送信指令をMA
C12に対して与えると、当該ノードにレピータR1が
送信を許可した時点で、バッファメモリ13に格納され
ている送信フレームが送出される。送信完了時、又はエ
ラー完了時に割り込みが発生するので、その割り込みに
よって必要な処理を行なう。
【0060】一方、受信したフレーム形式のメッセージ
データはバッファメモリ13に書き込まれる。バッファ
メモリ13にメッセージデータが格納されると、該受信
フレームのステータスをチェックした後、エラーのない
受信であればメモリ17にバッファメモリ13より転送
する。フラグメントされていれば合体などの処理を行な
うとともにヘッダにあるチェックサムなどのエラーチェ
ックも行なう。受信すれば、CPU14はホストに対し
て割り込みを発し、受信したことを知らせる。尚、エラ
ー時には再送などの処理を行う。
【0061】制御データの伝送動作について説明する。
図6(a)に示すようにUDPデータは単純な構成では
あるが、DMAコントローラにより順序よくデータを格
納できるほど単純ではない。ブロック開始アドレスが順
序よく並んでいないからである。このため、所定ワード
(例えば64ワード)毎にアドレスの変更を行なわなけ
ればならない。DMAコントローラが32ビット単位の
転送能力を持っていれば64ワード相当のデータを全て
転送するには32回の転送を行なう必要がある。一回の
転送に要する時間が0.1マイクロ秒であるとすれば、
3.2マイクロ秒ごとにアドレスの計算と変更が必要と
なる。これではCPUが常にDMA割り込みを受け取る
ことになり効率が悪い。またCPUが処理したのではC
PUへの負荷が大きい。
【0062】本実施例では、伝送量が大きい制御データ
について制御回路15が簡易なDMAコントローラ的な
役目を果している。制御回路15が、UDPデータのブ
ロック種別を読み込み、つぎに総ブロック数を読み込
み、ブロック種別及び総ブロック数を内部のカウンタに
保持する。更にブロック開始アドレスを読み出してブロ
ックアドレスカウンタに入れ、このブロック開始アドレ
スをDMAコントローラと同じく外部に出してMAC1
2より受信データを読んで制御データメモリ16に書き
込む。そして64ワード分書き込んだら、総ブロック数
カウンタをインクリメントし,読み込んだ総ブロック数
に一致しないならば次のブロック番号を読みだして同様
に処理する。制御データでは受信するフレームが圧倒的
に多いので高速化に有効である。もちろん、送信機能も
備えることができる。
【0063】図3に制御回路15の構成が示されてい
る。制御回路15、制御データメモリ16、メモリ17
の3ブロックは、アドレス信号線18a、データの内容
を示すデータ信号線18d、及び図示していない制御を
行なう信号である制御信号線にそれぞれ接続されてい
る。
【0064】受信した制御データを制御回路15を介し
て制御データメモリ16に書き込むための処理ステップ
は以下のようになる。CPU14がすでに受信フレーム
のフレームヘッダを読み込んでおり、制御データの伝送
であることが判っているものとする。最初のデータであ
るブロック種別をCPU14がバッファメモリ13より
読み出し、制御回路15内のレジスタ(BS)73に書
き込む。ブロック種別は一ブロックあたりの大きさを示
している。デフォルトでは64ワードである。(ステッ
プS1) 次に、CPU14がバッファメモリ13から総ブロック
数を読み出し、制御回路15内のレジスタBT(76)
に書き込む。(ステップS2) 次に、CPU14が制御回路15に対して受信データの
読み込みを指令する。CPU14からの読み込み指令は
制御回路15内の内部制御回路(ICNT)78に対し
て与えられる。(ステップS3) 内部制御回路78は、バッファメモリ13よりブロック
開始アドレスを読み込み、そしてブロックアドレスカウ
ンタ(BADR−CNT)72に書き込む。(ステップ
S4) 以下は内部制御回路78が制御してバッファメモリ13
から制御データを読み出し、制御データメモリ16へ書
き込む。まず、BADR−CNT72の内容をアドレス
信号線18aに与えるとともに、バッファメモリ13よ
りデータを読み出してデータ信号線18dに与え、これ
らのアドレス及びデータ線18a,18bを使い制御デ
ータメモリ16に書込む。同時にBADR−CNT72
を書き込むデータのワード長分インクリメントする。こ
の例では、32ビットつまり2ワードに対応するので2
ワード分インクリメントする。そして、ブロックの大き
さ分の書き込みを行なったかをレジスタ73とBADR
−CNT72の下位のビットを一致回路(BS−COI
N)74で比較して判定する。この例では、64ワード
が一ブロックであるので、64/2=32回の転送を行
なったか否かを判定する。これは、ブロックアドレスカ
ウンタ72の下位5ビットを比較して判定する。(ステ
ップS5) 一ブロック分の転送が完了するまで上記処理を繰り返
し、一ブロック分の転送が完了したならばブロック数カ
ウンタ75をインクリメントし、総ブロック数レジスタ
76と一致回路77でそれぞれ比較する。一致している
場合、つまり全データの転送が完了すれば信号67を内
部制御回路78に与え、制御回路15の動作を終了す
る。一致していなければステップS4の処理へジャンプ
する。(ステップS6) 以上により、制御データメモリ16に受信データが書込
まれたことになる。次に、制御データメモリ16から送
信データ読み出し、バッファメモリ13へ書き込む場合
を説明する。制御データメモリ16には送信すべきデー
タが書き込まれており、またメモリ17の固定番地には
ブロック開始アドレスが所用個数分あらかじめ書き込ま
れているとする。
【0065】最初に、CPU14が各ヘッダ、ブロック
種別、総ブロック数をバッファメモリ13に書き込む。
同時に、ブロック種別、総ブロック数を制御回路15の
レジスタ76、レジスタ73に書き込む。そして、内部
制御回路78に対して送信データの読出しを指令する。
この部分によりブロック数カウンタ75を初期化する。
(ステップT1) 次に、内部制御回路78の指令によりメモリ17の固定
番地に格納されているブロック開始アドレスを読み、ブ
ロックアドレスカウンタ72に書き込む。メモリ17を
読むアドレスはブロック数カウンタ75と固定番地の最
初を示すアドレスと組み合わせて作成する。すなわち、
ブロック数カウンタ75は固定番地からのオフセットを
指定するものとなる。従って、最初のメモリ17へのア
クセスは最初のブロック開始アドレスを読むことにな
る。(ステップT2) 次に、読み込んだブロック開始アドレスをブロックアド
レスカウンタ72からMAC12を通して、バッファメ
モリ13に書き込む。(ステップT3) 次に,書き込むべき制御データをブロックアドレスカウ
ンタ72のアドレス指定により制御データメモリ16か
ら読み出し、MAC12を通してバッファメモリ13に
書き込む。書き込むと同時にブロックアドレスカウンタ
72をインクリメントする。この例では、32ビットつ
まり2ワードに対応するので2ワード分インクリメント
する。そして、ブロックの大きさ分の書き込みを行なっ
たかをレジスタ73とブロックアドレスカウンタ72の
下位のビットを一致回路74で比較して判定する。この
例では64ワードが一ブロックであるので、64/2の
32回の転送を行なったかを判定する。ブロックアドレ
スカウンタ72の下位5ビットを比較して判定する。
(ステップT4) 一ブロック分の転送が完了しなければ上記処理を繰り返
し、完了したならばブロック数カウンタ75をインクリ
メントし、総ブロック数レジスタ76と一致回路77で
比較する。一致している場合、つまり全データの転送が
完了すれば信号67を内部制御回路78に与え、制御回
路15の動作を終了する。一致していなければステップ
T2の処理にジャンプする。
【0066】以上述べた制御回路15の機能はカウンタ
やレジスタなどとロジックの組み合わせであるので、現
在安価に供給されるFPGAやGAで簡単に構成でき
る。このように本実施例によれば、以下の効果を奏す
る。 (1)各ノードN1〜N3に制御データメモリ16を備
え、各ノードN1〜N3が制御データをマルティキャス
トすることで制御データを共有するようにしたので、同
一データを複数のノードに送信する必要がなくなり、伝
送に要する時間を短縮できる。 (2)ノードに直結するホストであるPLCなどが、制
御データメモリ16により最新の制御データに遅滞なく
アクセスできる。このため、遠方にあるデータも、直結
しているのと同様に処理できる。 (3)各ノードが繰り返し制御データをマルティキャス
トするので、万一信号が外来ノイズで誤動作し伝送が正
常にできない場合が発生しても、自然に再送が行なわれ
る。 (4)制御データが要求する伝送遅延時間は制御データ
により異なるが、それに適した制御データ伝送周期を選
択できる。こうすることで、伝送遅延時間が大きくても
よいデータをいたずらに何回も伝送することなく、伝送
路を有効に使用できる。 (5)制御データは優先度を高くし、メッセージデータ
は優先度を低くすることで、制御データを確実に一定周
期で伝送することができる。一方、メッセージデータは
空いた伝送路を有効に利用して伝送できるので結果とし
て早く伝送できる。 (6)レピータR1はラウンドロビン方式でノードN1
〜N3に対して送信権を与えるので、ノードは公平に送
信権を持つことができる。 (7)業界標準であるイーサネットのフレームをそのま
ま使い、同じく業界標準であるTCP/IP上ですべて
の伝送を行なうので、既存の膨大なソフトが使用でき、
開発費が安くできる。また、オープン性が高いものとな
る。 (8)制御データはUDP上で伝送するので、既存のT
CP/IP上に容易に構成できる。特に制御データの伝
送量が少ない時には特別のハードウェアを必要としな
い。 (9)簡単なハードウェアで構成することのできる制御
回路15を備えて簡易のDMAコントローラのようにし
て使用することとしたので、制御データが多いときには
効率の良い処理ができる。 (10)イーサネットを100Mビット/秒に機能向上
したものであるので、多くのメーカーがLSI、レピー
タやノードを供給しているので安く全体のシステムを作
り上げることができる。
【0067】なお、以上述べた実施例で使用するフレー
ムはイーサネットフレームであったが、IEEE80
2.3形式のフレームにイーサネットフレームをのせる
ことはSNAPという形式で可能であり、RFC104
2により標準化されている。すなわち、ISOのOSI
に則った形式のフレームのなかにイーサネットフレーム
をのせることができるのである。そして既存のワークス
テーションなどの装置のなかには、純粋のイーサネット
形式でもIEEE802.3形式でもどちらでもTCP
/IPプロトコルを処理できるものもある。従って、イ
ーサネットフレームとして両方の形式を包含することが
できる。
【0068】また、レピータとしてスイッチ機能を有す
るものが使用されるようになってきている。スイッチは
マルティキャストの時は有効ではないが、ユニキャスト
の時は有効であるのでその様な場合にはスイッチ機能を
有するレピータを使うこともできる。
【0069】(第2実施例)本実施例は、100Mビッ
ト/秒に高速化したイーサネットにCSMA/CD方式
を採用した例である。本実施例の基本的な構成は、前述
した第1実施例と同じであるが、ノードのMACとトラ
ンシーバがCSMA/CD方式である点が異なる。
【0070】100Mビット/秒のイーサネットには、
現在の10Mビット/秒と同じCSMA/CD方式を採
用しIEEE802.3uとして標準化が行なわれてい
る(現在ドラフト段階)方式がある。この方式には2種
類ある。一つは衝突が発生しないようにソフトウエア制
御する方式である。本実施例はこの方式を採用してい
る。
【0071】なお、MACはイーサネットの処理など大
部分の処理が共通であることから複数の方式に対応でき
るようにするのが容易であり、2種の方式に対応できる
LSIも開発されているのでMACは共通化し、トラン
シーバのみ伝送路に合わせることで(この部分のみドー
ターボードとして交換可能とする)ハードの共通化を図
るようにする。
【0072】図7は本実施例のタイムチャートを示して
いる。同図においてフレーム内にTと記入されているの
がトークンである。他の符号は前述した第1実施例と同
じ意味である。
【0073】いま、ノードN1に伝送路の送信権がある
とすると、ノードN1は送信権を得た時刻を記憶すると
共に制御データを伝送する。前回からの経過時間を計算
して、予め決められた伝送周期を確保するにはどのくら
いの時間、送信権を保持できるか計算する。但し、一つ
のノードのみが多くの時間を占有しないように最大の許
容時間も決めておく。また、経過時間を計算するのは、
メッセージ伝送の場合はデータ伝送が間欠的に行なわれ
るのでトークンが一巡する時間が変動するのに対処する
ためである。
【0074】許容時間が経過するまでは現在送信準備が
できているメッセージデータを送信し、最後に次のノー
ドN2にトークンを渡すフレームを送信する。トークン
を取得したノードN2でも同様に処理し、ノードN3、
ノードN1と送信権が移る。
【0075】デマンドプライオリティ方式の場合は伝送
路の制御をレピータR1が行なうが、本例のCSMA/
CD方式ではレピータR1は一切の制御は行なわず、単
に受信信号を増幅して送信する機能のみを持つ。
【0076】ここで、トークンはUDPを使用して構成
される。UDPのポート番号によりトークンであること
を示す。トークンは次に送信権を渡す相手のノードに現
在送信権をもつノードから送信される。相手にトークン
が渡ったか否かを相手が制御データのマルティキャスト
を行なうかどうかで判定する。
【0077】なお、トークンの送信自体をマルティキャ
ストとすることもできる。この場合は、UDPデータと
して次の送信権ノードと現在の送信権ノードを情報とし
てもつ。これにより自ノード宛てのトークンか否か判定
する。
【0078】以下、トークンをマルティキャストしない
場合を例として、本実施例における伝送動作について具
体的に述べる。送信権を持たないノードは、常にフレー
ムを受信しそのフレームが制御データかメッセージデー
タかにより異なる処理を行なう。これはデマンドプライ
オリティ方式と同じである。
【0079】送信する場合は、バッファメモリ13に送
信データを保管するまでは第1実施例と同じであるが、
実際の送信の開始はトークンが到着して送信権を得るま
で待機となる。トークンの受信はMAC12が受信した
フレームをCPU14が判定してトークンの到着を知
る。デマンドプライオリティ方式では、制御データは定
期的に送信するが、メッセージデータは空き時間に自由
に送信できた。しかし、本ケースではトークンを得たと
きにまとめて送信することになる。従って、前記したよ
うに経過時間を計算し、送信権を得たときにどのくらい
のデータを送信できるか計算して送信するフレームを決
める。つまり、制御データは必ず送るようにするが、間
欠的な要求であるメッセージデータは許容時間以上であ
れば送信を次のトークンが来るまで待たせる。このため
の制御をCPU14が計時装置21を使って行ってい
る。
【0080】CSMA/CD方式のメリットは、トーク
ンが何らかの原因で喪失したとき、その回復が容易であ
ることである。つまり、衝突が起きても任意にイーサネ
ットとして送受信できるので、再スタートが容易にでき
る。トークンバスの場合では、特別の再構成の手順を踏
むため再スタートに時間がかかる。
【0081】このように本実施例によれば、ノードがト
ークンにより送信権を得たり、送信権を移譲するように
し、トークンが一巡する時間を計測して自ノードが送信
権を有している時間を制御するようにしたので、規定の
一巡時間を超えない範囲でメッセージデータをまとめて
送信できる。すなわち、ノードにより送信すべきデータ
に大きな差異があるとき、デマンドプライオリティ方式
のようにノードが常に平等の送信権を持つように強制さ
れないので、早く伝送できる。
【0082】本実施例によれば、トークンが何らかの原
因で喪失したとき、CSMA/CD方式で常に伝送でき
るので、その回復がトークンバス方式でのトークンの回
復に比べ容易で短時間にできる。
【0083】以上の説明では、フレームはイーサネット
フレームとして述べてきたが、IEEE802.3形式
のフレームにイーサネットフレームをのせることはSN
APという形式で可能であり、RFC1042により標
準化されている。既存のワークステーションなどの装置
のなかには、純粋のイーサネット形式でもIEEE80
2.3形式でもどちらでもTCP/IPプロトコルを処
理できるものがある。従って、本実施例に記載した方式
はイーサネットフレームとして両方の形式を包含するこ
とができる。
【0084】(第3実施例)本実施例は、100Mビッ
ト/秒に高速化したイーサネットにCSMA/CD方式
を採用した例であるが、上記したIEEE802.3u
として標準化が行なわれているもう一つの方式、すなわ
ちレピータが衝突が発生しないように制御する方式を採
用している点が第2実施例と異なる。また、本実施例は
レピータを図8に示すように階層化している。
【0085】ノードは特別の変更はせず、通常のノード
が使用できることを前提とする。これは、各種の市販ボ
ードが使用できる利点があるからである。従って、レピ
ータに衝突がおきないような仕組みとなっている。
【0086】図9は、レピータR1(レピータR2も同
様な構成)の構造を示している。レピータR1は、通常
のレピータと同じであるが、レピータ回路の部分に特別
の機能を有する。レピータR1は上位(R0)とは信号
路32で接続され、下位とは信号路6,7で接続され
る。トランシーバTR(51,52,53)を介して外
部から入力される信号はレピータR1で処理されて電気
信号に変換され、外部にレピータR1から送信する信号
は電気信号を外部に送信できるレベルと形態をもつ信号
に変換される。
【0087】レピータ回路(REP)50とトランシー
バ51〜53とは信号線54,55,56により接続さ
れる。外部との接続は規格上いくつかの種類があるが、
典型的には送信用と受信用の2本の独立した信号を採用
する。100Mビット/秒の場合はNRZI形式のデー
タで4B5Bという方式によりデータをエンコードす
る。
【0088】デマンドプライオリティ方式では、ノード
が送信の要求を行なう信号(二つの優先度がある)と送
信許可信号とにより送信の制御を行なっていた。レピー
タは要求のあるノードに対して優先度とラウンドロビン
方式により送信を許可する。
【0089】しかし、CSMA/CD方式では送信要求
を行なう信号に対応したものがない。キャリアを検出す
ると送信しないので、キャリアを検出して他の信号に影
響のない信号を送信不許可信号として使用する。例え
ば、11001100のように11と00の繰り返し信
号は発生が簡単であるので送信不許可信号として使用で
きる。その他、プリアンブルと同じ0101の繰り返し
でもよい。要するにフレームと認識されずにキャリア検
出が行なえれば良い。
【0090】送信不許可にするには、対象とするノード
に対してインターフレームスペース時間以内にキャリア
を検出できるようにしなければならない。従って、レピ
ータは送信を許可しないノードに対しては常に、例えば
フレームを送信後、インターフレームスペース時間の半
分の時間経過したら送信不許可信号を送信する。つま
り、送信不許可にするには、送信不許可信号を送出する
ばかりでなく、インターフレームスペース時間以内に送
る必要がある。このため、送信を許可しないノードに対
してはレピータがこの信号を作成し所定時間以内に送信
する。送信許可信号は無信号を使用し、この無信号がイ
ンターフレームスペース時間以上続いた場合、送信許可
信号となる。なお、100Mビット/秒のイーサネット
の場合は高速であるので同期の目的でアイドル信号がフ
レーム間の無送信時間に使用される。これは、キャリア
として検出されない無信号と同じである。
【0091】送信要求があるか否かはわからないため、
レピータはあるノードに対して定期的に送信許可信号を
与え、他のノードに対しては送信不許可信号を与え、結
果として全てのノードを定期的に選択する。
【0092】送信権を得たノードは自己が現在送信すべ
く蓄えたフレームを連続して送信する。レピータはフレ
ームを受信したら、送信不許可信号に替え受信したフレ
ームを他のノードに送信する。他のノードが連続受信フ
レームの受信休止の時間にキャリア不検出により送信を
開始することによる衝突が起きないようにするため、他
のノードがキャリア検出をするように、レピータは送信
ノード以外にはフレーム終了後インターフレームギャッ
プより短い時間後に送信不許可信号を送信する。そし
て、次の受信フレームを受け取るとそのフレームに替え
る。
【0093】送信完了後一定時間送信が行なわれなけれ
ば、レピータはそのノードに対して送信不許可として次
のノードに送信許可を与える。図10は、レピータが2
階層構成をとる本実施例での伝送状態を示す。
【0094】レピータR1はノードN1,N2を制御
し、レピータR2はノードN3,N4を制御する。これ
らレピータはフレームの送受信と上位のレピータの指令
に基づき送信権の制御を行なう。レピータR1,R2の
上位にあるレピータR0は下位のレピータR1,R2を
制御しフレームの送受信、送信権の制御を行なう。
【0095】図10では、それぞれのノードN1〜N4
あるいはレピータR1,R2が上位に対してどう送信
し、上位からどう受信するかを示している。F1−F4
は通常のフレームを示す。説明を容易にするため、伝送
路とレピータあるいはノードでは遅れがないものとして
いる。遅れの影響については、後述する。また、送信許
可信号を記載していないが、フレームまたは送信不許可
信号以外の状態が送信許可信号を送出している状態であ
る。
【0096】レピータR0が、時刻t0でレピータR1
に対して送信許可を与えているとすれば、レピータR1
はレピータR0より送信許可信号を受信しレピータR2
は送信不許可信号を受信する。一方、レピータR1はノ
ードN1に対して送信許可しているとすると、ノードN
1にのみ送信許可信号を送信し、他のすべてのノードN
2〜N4は送信不許可信号が与えられる。レピータR2
は当然ながら全てのノードに送信不許可信号を送信す
る。
【0097】インターフレームスペース時間以上経過後
の時刻t1では、ノードN1が送信許可と判定してフレ
ームF1をレピータR1へ送信する。このレピータR1
は、受信フレームF1を送信不許可信号に替えてノード
N2に対して送信すると共にレピータR0に送信する。
レピータR0は、受信フレームF1を送信不許可信号に
替えてレピータR2に送信し、最終的にレピータR2が
受信フレームF1を送信不許可信号に替えてノードN3
及びノードN4に送信する。これによりフレームF1が
全てのノードに配信されたことになる。
【0098】時刻t2にフレームの送信が終わると、イ
ンターフレームスペース時間より短い時間後の時刻t3
に送信権を持つノードN1以外のノードまたはレピータ
に時刻t0と同じく、送信不許可信号を与える。
【0099】時刻t2からインターフレームスペース時
間より長い時間を経過した時刻t4になってもノードN
1から送信がないので、レピータR1はノードN1が送
信権を委譲するものとみなし、次のノードであるノード
N2に対する送信不許可信号の送信を中止し、いままで
送信権を保持していたノードN1に送信不許可信号を送
信する。
【0100】時刻t4からインターフレームスペース時
間以上経過後の時刻t5にはノードN2からのフレーム
F2の送信が始まり時刻t6で終了する。時刻t7は時
刻t3と同じ送信不許可信号を必要なノードとレピータ
に与える。時刻t8は時刻t4と同じタイミングでほぼ
同じことを行なう。すなわちノードN2からの送信がな
いのでレピータR1は送信権の委譲とみなし、いままで
送信していたノードN2には送信不許可信号を送信す
る。しかし、レピータR1で送信権は一巡したので、次
には別のレピータR2に制御されるノードに送信権を渡
すので、レピータR1は上位のレピータR0に送信不許
可信号の送信を停止する。
【0101】時刻t8よりインターフレームスペース時
間以上経過後の時刻t9で、レピータR0はレピータR
2への送信が許可されたと判断できるので、レピータR
2からレピータR0への送信を許可する。従って、レピ
ータR2への送信不許可信号を送出を停止する。同時に
レピータR1へは送信不許可信号の送出をはじめる。時
刻t9よりインターフレームスペース時間以上経過後の
時刻t10で、レピータR2は送信許可を認識し、ノー
ドN3に対して送信不許可信号の送出を停止してノード
N3からの送信を待つ。
【0102】時刻t10よりインターフレームスペース
時間経過後の時刻t11で、ノードN3はフレームF3
の送出を開始する。以下同様であるので説明を省略す
る。以上のように、同一ノードが連続して送信する場合
のフレーム間隔は、通常のCSMA/CD方式と同じく
インターフレームスペース時間であり、ノードが変る場
合は更に1個のインターフレームスペース時間以上の時
間分が追加される。これは送信権が委譲するため別のノ
ードに移るために必要な中間のレピータの数分だけ追加
されると考えられる。ノードN1からノードN2に移る
にはレピータR1を経由するので1個分追加し、ノード
N2からノードN3に移るにはレピータR1,レピータ
R0,レピータR2を経由するので3個分追加する。
【0103】次に、伝送路、レピータ又はノードで時間
遅れがある場合の伝送動作について図11を参照して説
明する。ノードN1が送信を完了してノードN2に送信
権が移る場合を考える。
【0104】送信権がノードN1からノードN2へ移る
過渡期に、ノードN1において、送信不許可信号を受信
して送信権が移るのを認識する前に、新たに送信するフ
レームが生成されたとする。ノードN1は送信を一度は
完了したわけであるが、再度送信を開始したとする。
【0105】このような状況において送信を開始する
と、レピータR1からノードN1に出された送信不許可
信号と、ノードN1からレピータR1に送信した送信フ
レームとが衝突を起こす。この衝突により送信フレーム
はジャミング信号を発生して送信を停止する。図11は
そのような伝送状況を示している。
【0106】ノードN1は、時刻t1からt3まで上位
のレピータR1にフレームを送信しており、レピータR
1が時刻t1からtpの遅延時間後に時刻t2から時刻
t4の期間にそのフレームを受信する。レピータR1
は、インターフレームスペース時間以上待ち、ノードN
1から新しいフレームが送られてくるか判定する。ノー
ドN1は送信のバッファに送信フレームが複数あれば、
残ったフレームをインターフレームスペース時間後に送
信する。ここでは残ったフレームがなかったのでレピー
タR1ではインターフレームスペース時間以上経過した
時刻t6で、ノードN1に対して送信不許可信号の送信
を開始した。その送信不許可信号が時刻t8にノードN
1に到着する。
【0107】一方、ノードN1は、時刻t3では送信す
べきフレームが存在しなかったが、その時は送信フレー
ムを作成中であって時刻t7で送信できるようになった
とする。このとき(時刻t7)、ノードN1にレピータ
より送信不許可信号が到着していないので、時刻t7で
ノードN1が送信を開始するが、時刻t8で衝突を検出
しジャミング信号を発生して時刻t10で送信を停止す
る。このフレームはレピータR1では時刻t9からt1
1の間に受信する。但し、このフレームはフレームとし
ての最小の大きさである512ビットより小さいフレー
ムであり、フレームの最初で衝突が発生したときにでき
る小さなフレームである。レピータR1は次のノードN
2に送信を許可しているので、レピータR1がノードN
2からフレームを受信すると送信不許可信号に替えてそ
のフレームを時刻t12から時刻t14まで送信しノー
ドN1は時刻t13からt15の間に受信する。
【0108】衝突により送信できなかったフレームは、
次に当該ノードN1に送信権が回ってきた時に送信す
る。衝突が発生した後の送信についてはバックオフアル
ゴリズムが採用されている。本実施例は、最初の衝突後
の初回の送信では、スロットタイムの0倍または1倍の
時間のどちらかを選択して(MAC内で疑似的にさいこ
ろを振ることで選択する)、その選択スロットタイム時
間の経過後に上記フレームを送信する。その一方でノー
ドが選択された時は、少なくともスロットタイムの時間
はそのノードを選択するようにする。このようにすれ
ば、上記した衝突が発生するケースであっても問題なく
送信できる。
【0109】上記した衝突はノードが送信権を放棄した
後にすぐに再度送信を行なおうとした場合に起こるが、
これはノードのソフトがそのような動作を行なえるよう
にプログラムされている場合だけである。すなわち、ノ
ードN1が送信を行なっている最中に同ノードN1に次
の送信要求が発生した場合、現在の送信が完了してから
一定時間後に再度送信を許可するようにすれば衝突がお
きないですむ。
【0110】もう一つの衝突が発生する可能性のあるケ
ースがある。これは、ノードがフレームの送信を連続し
て行なっている時に、レピータがノードに対して強制的
に送信を停止するために送信不許可信号を送信した場合
である。ノードに送信不許可信号が到着する前に、ノー
ドにフレーム送信が許可されており、フレームの送信が
行なわれて衝突がおきるケースである。距離が伸びるに
従って時間の制約からおきることになる。また、10M
ビット/秒より100Mビット/秒のイーサネットの方
が時間の制約が大きくなるのでおきやすくなる。
【0111】衝突が起きるような条件の場合は、ノード
の選択時に少なくともスロットタイム時間はそのノード
を選択するように制御する。このような伝送制御を行う
ことにより、最初の衝突のみで、バックオフアルゴリズ
ムによる複数回の衝突の発生はないので、伝送が滞るこ
とはない。
【0112】次に、レピータ回路50による衝突回避動
作を含めた伝送動作を、図12、図13のフローチャー
トを参照して説明する。まず、レピータ回路50は、ス
テップP1において常に送信許可信号を上位から受信す
るかどうかモニタする。送信許可信号が一定時間T3以
上続けば送信が許可されることになるので、そのレピー
タに送信権が受け取れたことになる(ステップP2)。
【0113】レピータ回路50は送信権を持つか否かで
動作が異なる。ステップA1では、レピータ回路50が
送信権を持っているか否か判定を行なう。送信権を持た
なければ、上位からの受信データをそのまま下位に送信
する(ステップA2)。送信権を持っていれば、最初は
下位ノードのノード番号iを初期化する(ステップB
1)と共に、ノード番号iのノードに送信権を持たせて
(ステップC2)、ノードiに送信許可信号を送り、他
のノード及び上位に送信不許可信号を送信する(ステッ
プC3)。
【0114】ここで、送信不許可信号は前のフレーム終
了からインターフレームスペース時間より短い時間T1
(例えば、インターフレームスペース時間の半分)以内
に送信する信号であり、キャリア検出が行なわれる信号
である。レピータ回路50はこの時間T1を計測する計
時手段を備える。
【0115】レピータ回路50は、送信権を与えたノー
ドiより一定時間T2以内にフレームを受信できるか否
か判定する(ステップC4)。一定時間T2以内にフレ
ームが受信できれば、このフレームを他のノードや上位
に送信不許可信号に替えて送信する(ステップC5)。
上記一定時間T2は、ほぼインターフレームスペース時
間に合わせた長さに設定する。
【0116】一方、上記ステップC4の処理において、
一定時間T2内にフレームを受信しなければ、ノードi
が送信権を必要としていないと判定して、ノード番号i
を1だけインクリメントして次のノードのノード番号を
決める(ステップD1)。このとき、全てのノードが完
了していれば(ステップD2)、当該レピータが最上位
のレピータであるルートレピータでないならば(ステッ
プD3)、当該レピータの送信権を委譲し(ステップD
4)、図12に示すフローチャートにおけるAに処理を
移行する。ルートレピータであるならば、図12に示す
フローチャートにおけるBに移行し、ノード番号を初期
化して上記処理を繰り返す。
【0117】このように、レピータ回路50は、上位か
ら送信権を得たら、下位のノードを順次選択して下位の
ノードから送信フレームを受け、これを他のノード及び
上位に送信する。このため、レピータ回路50は、フレ
ームの受信及び送信機能、ノード選択機能、送信不許可
信号の送信機能、送信許可信号の送信機能、送信権を移
譲するためのフレームの不受信を検出する機能、レピー
タの送信権を受け取るための送信許可信号を受信する機
能などを有する。
【0118】このように本実施例によれば、ノードはC
SMA/CD方式のままのノードとし、レピータはCS
MA/CD方式と異なり順次送信権を与えるように制御
するラウンドロビン方式のレピータを使用するようにし
たので、以下の効果を奏することができる。 (1)連続した衝突により伝送が遅れて、制御データの
所用伝送周期が延びてしまうことがない。従って、高速
であるとともに伝送の効率が良い。 (2)衝突のバックオフ処理のため、決められたスロッ
トタイム内にフレームが往復できる必要があり、このた
め100Mイーサネットではノード間に210mの距離
しか許されない。これは、10Mイーサネットの250
0mに比べれば短く、プラントでは長い距離を必要とさ
れ、できれば10Mと同じ2500m程度は必要であ
る。本実施例はバックオフ処理が繰り返されないため1
00Mイーサネットでも210mという距離上の制限は
ない。 (3)レピータは本実施例方式を実現する特別のもので
ある必要があるが、ノードは一般のイーサネットがその
まま使用できる。従って、新たに設計開発する必要がな
く、ソフウエアトもそのまま使用でき、ソフト及びハー
ドの資産が活用できる。
【0119】以上の説明は、ノードに送信するフレーム
があるかぎり送信を許す方式である。他の方式として、
ノードが送信権を保持している時間を計測して予め決め
られた最大時間が経過したらこのノードの送信を停止
し、次のノードを選択するようにすることができる。ノ
ードが送信フレームを持つかぎり送信権を保持し送信を
行なう方法では、あるノードでたまたま送信すべきメッ
セージデータがたくさんある場合ノードの一周時間が長
くなり制御データの伝送の周期が長くなることが発生す
る。この欠点をなくすことができる。
【0120】図14に示すブロックを図12のノードC
とC’の間に入れることにより上記他の方式を実現でき
る。ノードiが最大占有時間T4を超えたかどうかをチ
ェックするブロックC1を設けて、1周期の時間が大き
くなり過ぎないようにする。レピータ回路50にはノー
ドの占有時間を計測する手段を追加し、あらかじめ決め
られた設定時間と比較する手段が必要である。
【0121】このような方式によれば、ノードの最大占
有時間を規定して制御することで、一つのノードのみが
伝送路を占有して他のノードの送信が遅れたり、全体の
伝送周期がのびることがないようにできる。
【0122】以上の説明では、フレームとしてイーサネ
ットフレームを例に述べてきたが、IEEE802.3
形式のフレームにイーサネットフレームをのせることは
SNAPという形式で可能であり、RFC1042によ
り標準化されている。また、既存のワークステーション
などの装置のなかには純粋のイーサネット形式でもIE
EE802.3形式でもどちらでもTCP/IPプロト
コルを処理できるものもある。従って、イーサネットフ
レームとして両方の形式を包含することができる。
【0123】また、レピータとしてスイッチ機能を有す
るものを使用することができる。ユニキャストの時は有
効である。 (第4実施例)これまで述べたネットワークは、同時に
は一つのノードしか送信できない方式のものであった。
これではネットワークが大きくなると伝送容量として不
十分である。大きなネットワークでは、複数のノードが
同時に送信できるようにネットワークを分割するととも
に、必要な情報は相互に伝送できるような統合の仕組み
が必要となる。
【0124】本実施例は、複数のネットワークを階層的
に統合して必要な情報は相互に伝送できるようにしたネ
ットワークである。図15は本実施例のネットワーク構
成を示している。ブリッジレピータ(BR1)40、ブ
リッジレピータ(BR2)41はそれぞれ独立したネッ
トワークのルートレピータとして下位にあるノードある
いはレピータを制御して伝送を行なう。一方、最上位の
レピータ(R0)30は、下位とは独立にブリッジレピ
ータ40,41をノードとして伝送を行なう。
【0125】ブリッジレピータBR1,BR2は、レピ
ータの機能とノードの機能を持ち、さらにブリッジとし
て上位下位間で制御データとメッセージとを交換する機
能を併せ持つ。
【0126】メッセージについては、下位からのフレー
ムであって上位に伝送すべきものはブリッジレピータ4
0,41がヘッダの送信先をみて判断し伝送する。上位
から下位へのフレーム伝送も同様に処理される。ブリッ
ジレピータ以外の要素であるレピータR0、ノードN1
〜N4は前述したものと同じ構成である。
【0127】制御データについては、上位、下位がそれ
ぞれ独立に伝送を行なうが、上位と下位のデータのうち
選択したものは上位から下位にあるいは逆の方向に送信
を行なう。
【0128】図17は、その様子を表現したデータマッ
プである。ブリッジレピータ1(40)の制御データに
は頭にAがつき、ブリッジレピータ2(41)の制御デ
ータにはBがつく。ブリッジレピータ1がレピータ0と
の間で送受信する高速制御データをA−H1,A−H
3、低速制御データをA−L1、ブリッジレピータ2が
レピータ0との間で送受信する高速制御データをB−H
1,B−H3、低速制御データをB−L1としている。
これらはそれぞれのブリッジレピータで扱う制御データ
の一部である。つまり必要なデータのみが上位との間で
送受信される。
【0129】レピータ0(30)は、図17で示すよう
なメモリマップに従って制御データを管理する。制御デ
ータA−H1,B−H1はレピータ0上では一部がオー
バーラップしたデータとなっている。すなわち、A−H
1の一部がB−H1としてブリッジレピータ2に送信さ
れる。同様にA−H3及びA−L1の一部がB−H3及
びB−L1のデータとしてブリッジレピータ2に送信さ
れる。
【0130】なお、下位で高速制御データであっても上
位で高速制御データであるとは限らない。すなわち、他
のネットワークで必要とされる速度が採用されているの
である。ブリッジレピータ1,2では、上位に送信する
ときは上位のアドレスに変換して送信を行なう。また、
受信するときは下位のアドレスに変換して受信する。受
信したデータは、さらに下位のネットワーク全体に送信
する。上位に送信するデータは、下位のネットワークか
らブリッジレピータが受信したデータである。
【0131】図16はブリッジレピータの構成を示して
いる。ブリッジレピータは、レピータとノードとを組み
合わせた構成を有している。従って、ノードはホストか
らデータを受け取るのでなくレピータから受け取り、ノ
ードが受信したデータはホストでなくレピータに送る。
これらの相互に送受するデータは普通のノードと同じく
制御データメモリ16に蓄えられる。
【0132】CPU14は,制御データを伝送する場
合、前記したアドレスの変換を行ない、上位下位のデー
タの送受信を制御する。メッセージデータの場合は、下
位からのメッセージが一時、制御データメモリ16に蓄
えられる。それが上位に送信すべきものか否かをCPU
14が送信先アドレスから判定し、送信すべきものは上
位に送信される。また、下位に送信する場合は、上位か
らフレームは一度受信し、ブリッジとしてそのフレーム
が下位に送信すべきかを送信先アドレスから判定し、送
信すべきものは下位にレピータ回路部50を通して送信
する。
【0133】要するに、メッセージデータはブリッジと
して必要なもののみを上位または下位に送信し、制御デ
ータは制御データメモリの必要なデータのみを選択的に
上位または下位に送信する。もし、これが一つのネット
ワークであるとすれば同時には一つのフレームしか送信
できないので、全体のデータを送信するには時間がかか
ってしまう。このように分割することで、同時に複数の
データを送信でき、しかも必要なデータのみが分割した
ネットワーク間で送受信され、全体として効率のよいシ
ステムを構成できる。分割したネットワークの種類はそ
のネットワークに要求される性能をもてばいいので、例
えば、下位は10MのCSMA/CD方式でラウンドロ
ビン方式のレピータを持ち、上位はデマンドプライオリ
ティ方式とすることもできる。
【0134】いままでフレームはイーサネットフレーム
として述べてきたが、IEEE802.3形式のフレー
ムにイーサネットフレームをのせることはSNAPとい
う形式で可能であるのは上述した通りである。また既存
のワークステーションなどの装置のなかには純粋のイー
サネット形式でもIEEE802.3形式でもどちらで
もTCP/IPプロトコルを処理できるものもある。従
って、イーサネットフレームとして両方の形式を包含す
ることができる。
【0135】このように本実施例によれば、ネットワー
クが分割されることで、同時に複数のデータが送信でき
効率があがる。特に制御データの伝送周期を早くするこ
とができる。
【0136】本実施例によれば、一個のネットワークに
するのに比べ、制御データのメモリの量を必要最小限度
にすることができる。本実施例によれば、分割したネッ
トワークに最適な方式を選択できる。
【0137】
【発明の効果】請求項1〜請求項18記載の本発明によ
れば、 (1)各ノードに制御データメモリを備え、各ノードが
制御データをマルティキャストすることで制御データを
共有するようにしたので、同一データを複数のノードに
送信する必要がなくなり、伝送に要する時間を短縮でき
る。 (2)ノードに直結するホストなどが制御データメモリ
により最新の制御データに遅滞なくアクセスできる。 (3)各ノードが繰り返し制御データをマルティキャス
トするので、万一信号が外来ノイズで誤動作し伝送が正
常にできない場合が発生しても、自然に再送が行なわれ
る。 (4)業界標準であるイーサネットのフレームをそのま
ま使い伝送を行なうので既存の膨大なソフトが使用で
き、開発費が安くできる。また、オープン性が高いもの
となる。 (5)制御データをUDP上で伝送することができ、既
存のTCP/IP上に容易に構成できる。特に制御デー
タの伝送量が少ない時には特別のハードウェアを必要と
しないメリットがある。
【0138】請求項2記載の本発明によれば、制御デー
タは優先度を高くし、メッセージデータは優先度を低く
することで、制御データが確実に一定周期で伝送を行な
うことができる。一方、メッセージデータは空いた伝送
路を有効に利用して伝送できるので結果として早く伝送
できる。
【0139】請求項3記載の本発明によれば、トークン
が何らかの原因で喪失したとき、CSMA/CD方式で
常に伝送できるので、その回復がトークンバス方式での
トークンの回復に比べ容易で短時間にできる。
【0140】請求項4記載の本発明によれば、CSMA
/CD方式で伝送を行うと共にレピータ及びノードの送
信権を送信不許可信号を使って制御するようにしたの
で、連続した衝突を防止でき、制御データを所用伝送周
期内に確実に伝送できる。
【0141】請求項5記載の本発明によれば、ノードの
最大占有時間を規定して制御することで、一つのノード
のみが伝送路を占有して他のノードの送信が遅れたり、
全体の伝送周期がのびることがないようにできる。
【0142】請求項6及び請求項7記載の本発明によれ
ば、ネットワークが分割されることで、同時に複数のデ
ータを送信でき、ネットワーク全体としての伝送効率を
上げることができ、特に制御データの伝送周期を早くす
ることができる。
【0143】請求項8〜請求項11記載の本発明によれ
ば、簡易のDMAコントローラのように機能する制御デ
ータの転送機構をハードウェアで構成することができ、
制御データが多いときには効率の良い処理ができる。
【0144】請求項12記載の本発明によれば、制御デ
ータが要求する伝送遅延時間は制御データにより異なる
が、それに適した制御データ伝送周期を選択でき、伝送
遅延時間が大きくてもよいデータをいたずらに何回も伝
送することなく、伝送路を有効に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デマンドプライオリティ方式のイーサネットを
使用した第1実施例の全体構成図である。
【図2】第1実施例に備えたノードの構成図である。
【図3】ノードに設けられた制御回路及び周辺構成要素
の構成図である。
【図4】制御データメモリのメモリマップを示す図であ
る。
【図5】第1実施例のタイムチャートを示す図である。
【図6】第1実施例における制御データ及びメッセージ
データの伝送フォーマットを示す図である。
【図7】CSMA/CD方式を採用したイーサネットを
使用した第2実施例のタイムチャート。
【図8】CSMA/CD方式を採用したイーサネットを
使用した第3実施例の全体構成図である。
【図9】第3実施例に備えたレピータの構成図である。
【図10】第3実施例ののタイムチャートを示す図であ
る。
【図11】第3実施例における伝送遅延による衝突発生
の回避を考慮したタイムチャートである。
【図12】第3実施例における全体動作を説明するため
のフローチャートである。
【図13】第3実施例における伝送動作の一部を説明す
るためのフローチャートである。
【図14】第3実施例の変形例の動作を説明するための
フローチャートの一部である。
【図15】第4実施例の全体構成を示す図である。
【図16】第4実施例に備えたブリッジレピータの構成
図である。
【図17】第4実施例における制御データマップを示す
図である。
【符号の説明】
1,30,31…レピータ、2〜5…ノード、11…ト
ランシーバ、12…メディアアクセスコントローラ、1
3…バッファメモリ、14…CPU、15…制御回路、
16…制御データメモリ、17…メモリ、21…計時装
置、40,41…ブリッジレピータ、50…レピータ回
路、72…ブロックアドレスカウンタ、73…レジス
タ、74,77…一致回路、75…ブロック数カウン
タ、76…総ブロック数カウンタ、78…内部制御回
路。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードと一つ又は複数のレピータ
    よりなるネットワーク上で各ノードで発生した制御デー
    タを他のノードへ伝送するデータ伝送方式において、 伝送フレームとしてイーサネットフレームを使用し、イ
    ーサネットフレーム上に少なくとも複数のブロック化し
    た制御データを収納し、制御データを定期的にマルティ
    キャスト送信し、各ノードで制御データを送受信するた
    めの制御データ用メモリを持つことを特徴とするデータ
    伝送方式。
  2. 【請求項2】 前記レピータは、複数の伝送優先度を持
    ち、ノードの制御データの伝送要求を高い優先度で処理
    し、ノードのメッセージデータの伝送要求を低い優先度
    で処理することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送
    方式。
  3. 【請求項3】 前記ネットワーク上にてCSMA/CD
    方式によりデータの伝送を行い、ノード間でトークンを
    巡回させることにより各ノードに送信権を与え、ノード
    で前回送信権を得た時刻に基づき今回送信権を保持でき
    る許容時間を求めることを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ伝送方式。
  4. 【請求項4】 複数のレピータが階層化されたネットワ
    ーク上にてCSMA/CD方式により伝送を行い、上位
    レピータから下位レピータに対して送信不許可信号を与
    えることによりレピータ間の送信権を制御し、下位レピ
    ータからノードに対して送信不許可信号を与えることに
    よりノード間の送信権を制御することを特徴とする請求
    項1記載のデータ伝送方式。
  5. 【請求項5】 前記下位レピータがノードの送信権使用
    時間を計測し、送信権使用時間が予め決められた最大送
    信権使用時間を超えたならば、次フレームの送信を送信
    不許可信号により強制的に停止し、次ノードに送信権を
    移すことを特徴とする請求項4記載のデータ伝送方式。
  6. 【請求項6】 ネットワーク全体を複数のノードと一つ
    又は複数のレピータからなるネットワーク毎に分割し、
    各ネットワークにおける最上位のレピータとしてレピー
    タ機能、ノード機能及びブリッジ機能を持たせたブリッ
    ジレピータを設け、これらブリッジレピータの上位に一
    つまたは複数のレピータを設けて階層化し、前記ブリッ
    ジレピータに前記制御データを送受信するための制御デ
    ータ用メモリを持つことを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ伝送方式。
  7. 【請求項7】 前記ブリッジレピータが、上位又は下位
    から受信したメッセージデータをそのフレームヘッダに
    示された送信先を判断して該当するもののみを上位又は
    下位に送信し、且つ制御データ用メモリから該当する制
    御データのみを上位又は下位に送信することを特徴とす
    る請求項6記載のデータ伝送方式。
  8. 【請求項8】 伝送すべき制御データの総ブロック数お
    よび1ブロック当りの大きさを示すブロック種別をレジ
    スタに記憶し、ブロック開始アドレスをカウンタに記憶
    後、前記制御データ用メモリの読み出しアドレスを前記
    カウンタで指定し、そのカウント値と前記ブロック種別
    とを比較器で比較して読み出しブロックを切り替え、前
    記制御データ用メモリから読み出したブロック数と前記
    総ブロック数とを他の比較器で比較して全ブロックが伝
    送されたことを検出することを特徴とする請求項2〜7
    のいずれかに記載のデータ伝送方式。
  9. 【請求項9】 前記ノードから伝送するデータを、前記
    レジスタ、前記カウンタ及び前記各比較器を有するハー
    ドウエア回路を介して前記制御データ用メモリから読み
    出すことを特徴とする請求項8記載のデータ伝送方式。
  10. 【請求項10】 前記ノードで受信したイーサネットフ
    レームから制御データの総ブロック数および1ブロック
    当りの大きさを示すブロック種別を取り出してレジスタ
    に記憶し、前記イーサネットフレームよりブロック開始
    アドレスを取り出してカウンタに記憶後、当該ノードの
    制御データ用メモリの書き込みアドレスを前記カウンタ
    で指定し、そのカウント値と前記ブロック種別とを比較
    器で比較して書き込みブロックを切り替え、前記制御デ
    ータ用メモリに書き込んだブロック数と前記総ブロック
    数とを他の比較器で比較して全ブロックが書き込まれた
    ことを検出することを特徴とする請求項2〜7のいずれ
    かに記載のデータ伝送方式。
  11. 【請求項11】 前記ノードで受信したデータを、前記
    レジスタ、カウンタ及び各比較器を有するハードウエア
    回路を介して前記制御データ用メモリヘ格納することを
    特徴とする請求項10記載のデータ伝送方式。
  12. 【請求項12】 前記ノードから伝送すべき制御データ
    を伝送周期の異なる高速制御データと低速制御データと
    に分類し、高速制御データについてはブロック化した制
    御データのブロックをイーサネットフレームに収納して
    第1の伝送周期の間に送信し、低速制御データについて
    はブロック化した制御データのブロックをイーサネット
    フレームに収納して前記第1の伝送周期の整数倍の周期
    となる第2の伝送周期の間に送信することを特徴とする
    請求項2〜7のいずれかに記載のデータ伝送方式。
  13. 【請求項13】 複数のノードと一つ又は複数のレピー
    タからなるネットワーク上にて前記レピータから送信許
    可されたノードが1フレームを送信すると前記レピータ
    に伝送要求している他のノードへ送信権を移動し、高い
    優先度の伝送要求に対して優先的に伝送路の使用を許可
    し、同一優先度の伝送要求に対して公平に伝送路の使用
    を許可するデータ伝送方式において、 前記各ノードが伝送すべき制御データ及びメッセージデ
    ータの2種類の伝送データについてそれぞれイーサネッ
    トの伝送フレームを作成し、 前記ノードで作成した制御データのイーサネットフレー
    ムを定期的にマルチキャスト送信し、前記ノードで作成
    したメッセージデータのイーサネットフレームをユニキ
    ャスト送信し、 前記レピータが前記制御データのイーサネットフレーム
    を高い優先度で処理し、前記メッセージデータのイーサ
    ネットフレームを低い優先度で処理し、 前記各ノードで制御データ用メモリを介して制御データ
    を送受信することを特徴とするデータ伝送方式。
  14. 【請求項14】 複数のノードと一つ又は複数のレピー
    タからなるネットワーク上にてCSMA/CD方式によ
    り伝送を行うデータ伝送方式において、 前記各ノードが、他のノードへ伝送する制御データ、メ
    ッセージデータ及び次ノードへ送信権を渡すためのトー
    クンのそれぞれについてイーサネットの伝送フレームを
    作成し、 ノードにトークンが到着して送信権を得たならば、当該
    送信権を得た時刻を記憶しておくと共に、当該ノードに
    準備した前記制御データのイーサネットフレームをマル
    チキャスト送信し、 前記制御データのイーサネットフレームを送信している
    間に、前回送信権を得た時刻に基づき各ノードで制御デ
    ータの伝送周期を確保し得る範囲の時間を今回送信権を
    保持できる許容時間として定め、この許容時間が経過す
    るまで当該ノードに準備した前記メッセージデータのイ
    ーサネットフレームをまとめて送信すると共に、最後に
    トークンのイーサネットフレームを送信し、 前記各ノードで制御データ用メモリを介して制御データ
    を送受信することを特徴とするデータ伝送方式。
  15. 【請求項15】 複数のノードと一つ又は複数のレピー
    タからなるネットワーク上にてCSMA/CD方式によ
    り伝送を行うデータ伝送方式において、 前記各ノードが他のノードへ伝送する制御データ及びメ
    ッセージデータのそれぞれについてイーサネットの伝送
    フレームを作成し、 レピータが各ノードに対して定期的に送信許可信号を与
    えると共に、該送信許可信号を与えている以外のノード
    に対して送信不許可信号を与え、 レピータから送信許可信号を受信したノードが、当該ノ
    ードに準備した前記制御データ及びメッセージデータの
    イーサネットフレームを制御データを優先して前記レピ
    ータへ送信し、 レピータが送信を許可したノードからフレームを受信し
    たら、送信不許可信号を与えている他のノードに対して
    受信フレームを送信不許可信号に替えて送信すると共に
    当該送信完了後に再び送信不許可信号に切り替え、 レピータが送信を許可したノードから一定時間経過して
    もフレーム受信がなければ当該ノードに対して送信不許
    可信号に切り替えると共に次のノードに対して送信許可
    信号を与え、 前記各ノードで制御データ用メモリを介して制御データ
    を送受信することを特徴とするデータ伝送方式。
  16. 【請求項16】 複数のノード及び階層化し複数のレピ
    ータからなるネットワーク上にてCSMA/CD方式に
    より伝送を行うデータ伝送方式において、 前記各ノードが他のノードへ伝送する制御データ及びメ
    ッセージデータのそれぞれについてイーサネットフレー
    ムを作成し、 定期的に下位レピータに対して送信権が与えられるよう
    に上位レピータが送信権を制御し、 上位レピータから送信権を得た下位レピータが当該レピ
    ータに送信権を制御される範囲の各ノードに対して定期
    的に送信許可信号を与えると共に、該送信許可信号を与
    えている以外のノードに対して送信不許可信号を与え、 下位レピータから送信許可信号を受信したノードが、当
    該ノードに準備した前記制御データ及びメッセージデー
    タのイーサネットフレームを制御データを優先して前記
    下位レピータへ送信し、 下位レピータが送信権を与えたノードからフレームを受
    信したら、上位レピータに対して受信フレームを送信す
    ると共に、送信不許可信号を与えている他のノードに対
    して受信フレームを送信不許可信号に替えて送信し、且
    つ当該送信完了後に再び送信不許可信号に切り替え、 上位レピータが送信権を与えた下位レピータからフレー
    ムを受信したら、送信権を与えていない他の下位レピー
    タに対して送信不許可信号に替えて当該フレームを送信
    し、 上位レピータから送信権を与えられていない下位レピー
    タが上位レピータからフレームを受信したら当該レピー
    タに送信権を制御される範囲の各ノードに対して送信不
    許可信号に替えて当該フレームを送信し、 下位レピータが送信権を与えたノードから一定時間経過
    してもフレーム受信がなければ当該ノードに対して送信
    不許可信号に切り替えると共に次のノードに対して送信
    許可信号を与え、 前記各ノードで制御データ用メモリを介して制御データ
    を送受信することを特徴とするデータ伝送方式。
  17. 【請求項17】 前記ノードから伝送すべき制御データ
    の1ブロック当りの大きさを示すブロック種別、1つの
    送信フレームに収納する総ブロック数、各ブロックの開
    始アドレスをノード内に設けたデータメモリから取り出
    し、ブロック種別で示す1ブロック分のアドレスを発生
    させるアドレスカウンタの出力と前記開始アドレスとを
    合わせたアドレスを読出しアドレスとして使用して前記
    制御データ用メモリから1ブロック分の制御データをノ
    ード内のバッファメモリに転送し、当該バッファメモリ
    に転送したブロック数が総ブロック数と一致したならば
    バッファメモリに転送した制御データにフレームヘッ
    ダ、ブロック種別、総ブロック数の情報を含ませたイー
    サネットフレームを作成して送信することを特徴とする
    請求項13〜16のいずれかに記載のデータ伝送方式。
  18. 【請求項18】 送信元のノードにおいて定期的に、1
    ブロックの大きさを示すブロック種別、1フレームに収
    納した総ブロック数、各ブロックの開始アドレス及びブ
    ロック化した制御データを含んでなるイーサネットフレ
    ームを作成し、このイーサネットフレームをマルチキャ
    スト送信し、 受信先のノードにおいて受信したイーサネットフレーム
    から各ブロック毎にブロック種別及びブロック開始アド
    レスを取り出し、各ブロックについて読出しアドレスを
    ブロック開始アドレスからブロック種別で示すブロック
    終端まで指定して1ブロック分の制御データを前記制御
    データ用メモリへ転送し、前記制御データ用メモリへ転
    送した制御データのブロック数が総ブロック数と一致し
    たならば当該イーサネットフレームの保存処理を終了す
    ることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載
    のデータ伝送方式。
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