JPH08306056A - 光記録媒体のディスク厚判別装置 - Google Patents

光記録媒体のディスク厚判別装置

Info

Publication number
JPH08306056A
JPH08306056A JP7109845A JP10984595A JPH08306056A JP H08306056 A JPH08306056 A JP H08306056A JP 7109845 A JP7109845 A JP 7109845A JP 10984595 A JP10984595 A JP 10984595A JP H08306056 A JPH08306056 A JP H08306056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thickness
disc
recording medium
substrate
optical recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7109845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3408016B2 (ja
Inventor
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
Shuichi Ichiura
秀一 市浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10984595A priority Critical patent/JP3408016B2/ja
Publication of JPH08306056A publication Critical patent/JPH08306056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3408016B2 publication Critical patent/JP3408016B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で厚みの異なる光ディスクの識別
を容易とする。 【構成】 ディスク厚判別部50は再生信号IS のピー
ク値のタイミングで、基板厚信号Dt が所定の閾値より
も大きいか、或いは所定の閾値以下に低下しているかを
判定している。これによって、このディスク厚判別部5
0は、フォーカス引き込みのため、対物レンズ1が強制
振動される初期状態において、再生信号IS のピーク値
のタイミングで基板厚信号Dt のレベルを検出し、その
レベルに基づき2種類のディスク基板2の厚さを判別す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクであるコン
パクトディスク(CD)、ミニディスク(MD)、レー
ザディスク(LD)等の光記録媒体の再生装置に関する
ものであり、特に、光記録媒体のディスク厚判別装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として特開平6−25
9804号公報に掲載された光記録媒体の記録再生装置
の技術を挙げることができる。
【0003】この技術は、第1及び第2の光源と、各々
の光源からのレーザ光を略同一光路に合成するレーザ光
合成手段と、第1の光ディスクに対しては第1の光源か
らのレーザ光を収束させ、かつ、第1の光ディスクとデ
ィスク基材厚みの異なる第2の光ディスクに対しては第
2の光源からのレーザ光を収束させる収束光源系と、第
1及び第2の光ディスクからの反射光を受光する光検出
器から構成されるものである。
【0004】これによって、ディスク基板厚の異なる2
種類の光ディスクに対応することができ、対物レンズの
開口数を上げて高密度化を図った薄形の光ディスクと、
従来の1.2mmの光ディスクに対して記録再生がで
き、1つの光ヘッドで互換性を犠牲にすることなく高密
度化を図ることができ、小形・低コスト化を可能とする
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の従
来の光記録媒体の記録再生装置は、具体的には、対物レ
ンズと1/4波長板を共通とする独立した2系統の光学
系を持つものであり、ディスク基板厚の異なる2種類の
光ディスクに対応することができるが、この際、異なる
2種類の光ディスクのディスク基板厚を判別し、2系統
の光学系の何れを選択するか決定する必要性がある。
【0006】しかし、異なる2種類の光ディスクのディ
スク基板厚を判別する技術については開示するものがな
く、ディスク基板厚の異なる2種類の光ディスクを1つ
の光ヘッドで再生可能とするまでのものである。
【0007】なお、異なる2種類の光ディスクのディス
ク基板厚を1つの光ヘッドで再生可能とする技術には、
特開平5−303766号公報、特開平6−21540
6号公報に掲載の技術を挙げることができるが、何れ
も、異なる2種類の光ディスクのディスク基板厚を判別
する能力を有していない。
【0008】そこで、本発明は、簡単な構造で厚みの異
なる光ディスクの識別を容易とする光記録媒体のディス
ク厚判別装置の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる光記録
媒体のディスク厚判別装置は、ディスク基板の厚みを光
学的に識別し、その識別したディスク基板の厚みに応じ
て再生系を切替えるものである。
【0010】請求項2にかかる光記録媒体のディスク厚
判別装置は、光記録媒体に集光照射するレーザ光を、回
折格子によって0次ビームと±1次ビームに分光して3
ビームとし、前記0次ビームの反射光を第1次素子で受
光して再生信号を導出すると共に、前記±1次ビームの
反射光を第2次素子及び第3次素子で受光してトラッキ
ング信号を導出する。前記第1次素子の出力レベルが略
ピーク値になるタイミングで、前記第2次素子及び第3
次素子の出力レベルに基づいて前記光記憶媒体の基板の
厚みを識別するものである。
【0011】請求項3にかかる光記録媒体のディスク厚
判別装置は、光記録媒体に集光照射するレーザ光を、回
折格子によって0次ビームと±1次ビームに分光して3
ビームとし、前記0次ビームの反射光を第1次素子で受
光して再生信号を導出すると共に、前記±1次ビームの
反射光を第2次素子及び第3次素子で受光してトラッキ
ング信号を導出する。前記オートフォーカス信号の出力
レベルが略ゼロクロスのタイミングで、前記第2次素子
及び第3次素子の信号に基づいて前記光記憶媒体の基板
の厚みを識別するものである。
【0012】請求項4にかかる光記録媒体のディスク厚
判別装置は、請求項2または請求項3に記載の前記第2
次素子及び第3次素子が、略トラック方向と直交する方
向に複数分割されており、複数分割された受光素子の出
力レベル差に基づいて前記光記憶媒体の基板の厚さを識
別するものである。
【0013】請求項5にかかる光記録媒体のディスク厚
判別装置は、請求項2または請求項3に記載の前記第2
次素子及び第3次素子の出力レベルと基準レベルとを比
較し、前記光記憶媒体の基板の厚さを識別するものであ
る。
【0014】請求項6にかかる光記録媒体のディスク厚
判別装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載
の前記タイミングは、第1受光素子出力に基づき形成さ
れる焦点制御回路より得られる合焦点検出タイミングと
したものである。
【0015】請求項7にかかる光記録媒体のディスク厚
判別装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載
の前記光記録媒体が、基板の厚みが0.6mmと1.2
mmの光ディスクとしたものである。
【0016】
【作用】請求項1においては、ディスク基板の厚みを光
学的に識別し、その識別したディスク基板の厚みに応じ
て再生系を切替え、複数のディスク基板の厚みに対応さ
せる。
【0017】請求項2においては、光記録媒体に集光照
射するレーザ光を、回折格子によって0次ビームと±1
次ビームに分光して3ビームとし、前記0次ビームの反
射光を第1次素子で受光して再生信号を導出し、また、
前記±1次ビームの反射光を第2次素子及び第3次素子
で受光してトラッキング信号を導出する。しかも、前記
第1次素子の出力レベルが略ピーク値になるタイミング
で、前記第2次素子及び第3次素子の出力レベルに基づ
いて前記光記憶媒体の基板の厚みを識別する。
【0018】請求項3においては、光記録媒体に集光照
射するレーザ光を、回折格子によって0次ビームと±1
次ビームに分光して3ビームとし、前記0次ビームの反
射光を第1次素子で受光して再生信号を導出し、また、
前記±1次ビームの反射光を第2次素子及び第3次素子
で受光してトラッキング信号を導出する。しかも、前記
オートフォーカス信号の出力レベルが略ゼロクロスのタ
イミングで、前記第2次素子及び第3次素子の出力レベ
ルに基づいて前記光記憶媒体の基板の厚みを識別する。
【0019】請求項4においては、請求項2または請求
項3に記載の前記第2次素子及び第3次素子が略トラッ
ク方向と直交する方向に複数分割されており、その複数
分割された受光素子の出力レベル差に基づいて、光記録
媒体に集光されたスポット位置を判定し、前記光記憶媒
体の基板の厚さを識別するものである。
【0020】請求項5においては、請求項2または請求
項3に記載の前記第2次素子及び第3次素子の出力レベ
ルと基準レベルとを比較し、前記基準レベルを光記録媒
体に集光されたスポット位置に応じた境界点の信号レベ
ルとし、前記第2次素子及び第3次素子の出力レベルと
基準レベルとの比較によって、前記光記憶媒体の基板の
厚さを識別するものである。
【0021】請求項6においては、請求項1乃至請求項
5の何れか1つに記載の前記第1次素子の出力レベルが
略ピーク値になるタイミングは、第1受光素子出力に基
づき形成される焦点制御回路より得られる合焦点検出タ
イミングとし、その焦点位置を基準にしたものである。
【0022】請求項7においては、請求項1乃至請求項
6の何れか1つに記載の前記光記録媒体が、基板の厚み
が0.6mmと1.2mmの光ディスクとしたものであ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0024】なお、図中、同一符号及び記号は同一また
は相当する構成部分を示すものであるから、重複する説
明を省略する。
【0025】図1は本発明の一実施例の光記録媒体のデ
ィスク厚判別装置における基板厚0.6mmの光学系ピ
ックアップ部分を示す構成図である。また、図2(a)
は光記録媒体の再生装置における設計ディスク厚に合致
するディスクを再生する状態の光検出器を示す説明図、
図2(b)は光記録媒体の再生装置における設計ディス
ク厚に合致しないディスクを再生する状態の光検出器を
示す説明図、図2(c)は本実施例の光記録媒体のディ
スク厚判別装置における光検出器を示す説明図ある。
【0026】なお、この実施例の光記録媒体のディスク
厚判別装置は、基板厚0.6mmで規格化された高密度
ディスクを再生するためのピックアップと、基板厚1.
2mmで規格化された高密度ディスクを再生するための
ピックアップとを備えており、これら2個のピックアッ
プをそれぞれの規格に合わせて選択的に駆動し、何れの
規格のディスクをも再生可能にするものである。光学系
の基本構成は共通であり、一方の光学系として基板厚
0.6mm用に設計されたピックアップについてのみ説
明する。
【0027】本実施例の基板厚0.6mm用に設計され
たピックアップからなる光記録媒体のディスク厚判別装
置は、次のように構成されている。
【0028】図1に示すように、半導体レーザ8は63
5(許容誤差±15)nmのレーザ光を出力する。回折
格子板7は0次光と±1次光の3ビームに分光する。偏
光ビームスプリッタ6は、半導体レーザ8からのレーザ
光を通過させ、ディスク基板2からの反射光を全反射す
る。λ/4板5は直線偏光を円偏光とし、コリメートレ
ンズ4により平行光に変換されたレーザビームは、対物
レンズ1により、ディスクの記録面3にビームを集光さ
せる。検出レンズ9は光検出器10にレーザ光を集光す
る単数または複数枚からなるレンズである。
【0029】光検出器10は、図2(c)に示すよう
に、0次光を4分割して受光する第1受光素子20(4
分割された各第1受光素子は11,12,13,14で
示す)及び±1次光を受光する第2内側受光素子15A
及び第2外側受光素子15B、第3内側受光素子16A
及び第3外側受光素子16Bで構成されている。
【0030】このように構成された本実施例の光記録媒
体のディスク厚判別装置の全体は、次のように動作す
る。
【0031】635(許容誤差±15)nmの半導体レ
ーザ8より発せられたレーザ光は、回折格子板7にて0
次光と±1次光の3ビームに分光され、偏光ビームスプ
リッタ6とλ/4板5とコリメートレンズ4と対物レン
ズ1を介して厚さ0.6mmのディスク基板2に入射さ
れ、その記録面3に集光照射される。この記録面3で
は、集光された0次光が記録トラックの中心に、また、
集光された±1次光が記録トラックを挟んで両側に僅か
ずれた位置にそれぞれ照射される。
【0032】記録面3より反射されたレーザ光は、前記
対物レンズ1とコリメートレンズ4とλ/4板5を介し
て偏光ビームスプリッタ6にて分光され、検出レンズ9
を介して光検出器10で集光される。
【0033】次に、光検出器10の動作について、従来
の光検出器10の技術と本実施例の光検出器10の技術
について、図2を用いて仔細に比較説明を行う。
【0034】従来の光検出器10は、図2(a)及び図
2(b)に示すように、それぞれ0次光を4分割して受
光する第1受光素子20(11,12,13,14)及
び±1次光を受光する第2受光素子15及び第3受光素
子16で構成されている。第1受光素子20(11,1
2,13,14)の4分割受光出力は適宜演算処理さ
れ、オートフォーカス制御を行うオートフォーカス信号
または受光出力レベルに比例する再生信号に変換され
る。同様にして、第2受光素子15及び第3受光素子1
6より得られる受光出力は、レーザ光を所定のトラック
に沿って正確にトレースするためのトラッキング制御に
使用される。
【0035】図2(a)は設計ディスク厚に合致するデ
ィスクを再生する状態を示すもので、設計デイスク厚に
合致するディスクを再生する場合、第1受光素子20
(11,12,13,14)の中心にメインビームMB
が位置し、その4分割受光出力は、第1受光素子20
(11,12,13,14)の4分割された各受光出力
をI1 ,I2 ,I3 ,I4 とすると、オートフォーカス
信号IF は IF =(I1 +I3 )−(I2 +I4 ) で現わされ、合焦点でIF =0となる。
【0036】また、このときの第1受光素子20(1
1,12,13,14)の総和からなる再生信号IS
は、 IS =I1 +I2 +I3 +I4 で現わされ、IF =0の場合にIS =Maxとなる。
【0037】また、オートトラッキング信号It は、±
1次光を受光する第2受光素子15及び第3受光素子1
6の中心にサブビームSBが位置し、それらのトラッキ
ング信号をI15,I16とすると、 It =I15−I16 で現わされ、It =0の場合に、所定のトラックに沿っ
て正確にトレースしている状態となる。
【0038】ここで、レーザ光Lが対物レンズ1を介し
てディスク基板2に入射され、ディスク基板2の一面に
形成された記録面3に集光される様子を説明する。
【0039】図3はレーザ光が対物レンズを介してディ
スク基板に入射され、ディスク基板に形成された記録面
の1点に集光される様子を模試的に示した説明図で、図
4はレーザ光が対物レンズを介してディスク基板に入射
され、ディスク基板に形成された記録面の1点に集光で
きない様子を模試的に示した説明図である。また、図5
は対物レンズ位置が僅かでも変化すると、±1次光はそ
の反射ビーム路を変更して光検出器における集光点が変
化することを示す説明図である。
【0040】図2(a)に示すように、設計ディスク厚
に合致するディスクを再生する場合、図3に示すよう
に、記録媒体であるディスク基板2の厚み、波面収差及
びレーザ波長等を考慮して設計されており、0.6mm
のディスク基板2に対して波長635nmのレーザ光L
を記録面3に集光照射するように設計された開口数0.
6のピックアップの対物レンズ1は、前述する設定条件
下のみレーザ光Lを記録面3の1点に集光することがで
きる。
【0041】しかし、ディスク基板2の厚さが、例え
ば、2倍の1.2mmになった場合、理論上、記録面3
にレーザ光Lが集光するであろう位置に対物レンズ1を
配置しても、ディスク基板2中のレーザ光Lは記録面3
に集中しない。図4はこの状態を摸式的に示す図であ
る。レーザ光Lの波面収差によりレーザ光Lが最も集中
する点は、記録面3より対物レンズ1側にαだけ変位す
ることを示している。即ち、ディスク基板2の厚さが設
計値より厚くなると、再生信号レベルが最大になる実効
的な集光点位置は、理論的に合焦点状態となる本来の集
光点位置より、対物レンズ1側に所定距離移動する。し
たがって、設計値より厚いディスク基板2を再生する場
合には、再生信号レベルが最大になるように焦点制御を
すると、対物レンズ1は本来の位置よりディスク基板2
に僅か近付いた位置に保たれる。例えば、現行の0.6
mm規格のディスク用に設計された対物レンズ1を用い
て、現行の1.2mm規格のディスク基板2を再生する
場合、対物レンズ1は本来の位置より20μm分ディス
ク基板2面に近接させなければならない。
【0042】また、対物レンズ1がディスク基板2に僅
かでも近接すると、±1次光の反射ビーム路は変化し、
±1次光を受光する第2受光素子15及び第3受光素子
16における集光点が変化する。
【0043】図5はこの変化を摸式的に示すもので、+
1次光の反射ビーム、即ち、サブビームSBの光路を示
している。図より明らかなように、0.6mmのディス
ク基板2を再生する場合には、サブビームSBが実線で
示す光路を通過する。1.2mmのディスク基板2を再
生すると、対物レンズ1は破線で示すようにディスク基
板2側に移動する結果、サブビームSBは破線で示す光
路を通過する。
【0044】その結果、反射ビームのサブビームSB
は、第2受光素子15及び第3受光素子16の外側に集
光される。即ち、0.6mmのディスク基板2を再生す
るように設計された対物レンズ1を用いて1.2mmの
ディスク基板2を再生する場合、±1次光のサブビーム
SBは第2受光素子15及び第3受光素子16の外側寄
りに60μm移動して集光照射される。このとき、サブ
ビームSBは、図2(b)に示すように、従来の第2受
光素子15及び第3受光素子16の外側となり、検出不
能となる。
【0045】そこで、本実施例では、従来の第2受光素
子15を第2内側受光素子15A及び第2外側受光素子
15Bとし、また、従来の第3受光素子16を第3内側
受光素子16A及び第3外側受光素子16Bとし、第2
内側受光素子15A及び第2外側受光素子15B、第3
内側受光素子16A及び第3外側受光素子16Bから得
られる受光出力を、I15A ,I15B 、I16A ,I16B と
したものである。
【0046】したがって、前述の事例では、0.6mm
のディスク基板2を再生する場合には、サブビームSB
が第2内側受光素子15A及び第3内側受光素子16A
に位置し、1.2mmのディスク基板2を再生する場合
には、サブビームSBが第2外側受光素子15B及び第
3外側受光素子16Bに位置する。
【0047】その結果、サブビームSBを検出する第2
内側受光素子15A及び第3内側受光素子16A、第2
外側受光素子15B及び第3外側受光素子16Bによっ
て、ディスク基板2の厚みを判別することができる。
【0048】次に、本実施例の光記録媒体のディスク厚
判別装置の信号処理について説明する。
【0049】図6は本発明を実施するための光記録媒体
のディスク厚判別装置におけるディスク厚信号発生回路
を示す回路図である。図7は図6の実施例の光記録媒体
のディスク厚判別装置におけるディスク厚信号発生回路
の各特性図である。
【0050】本実施例の光検出器10は、図2(c)に
示すように、それぞれ0次光を4分割して受光する第1
受光素子20(4分割された各第1受光素子は11,1
2,13,14で示す)及び±1次光を受光する第2内
側受光素子15Aと第2外側受光素子15B、第3内側
受光素子16Aと第3外側受光素子16Bを有し、第1
受光素子20の4分割受光出力は、I1 ,I2 ,I3 ,
I4 となっている。±1次光を受光する第2内側受光素
子15Aと第2外側受光素子15B、第3内側受光素子
16Aと第3外側受光素子16Bの2分割受光出力は、
I15A ,I15B、I16A ,I16B となっている。
【0051】ここで、オートフォーカス信号IF は、従
来と同様に、加算回路31及び加算回路32及び減算回
路34を使用して、 IF =(I1 +I3 )−(I2 +I4 ) で現わされ、また、このときの再生信号IS は、加算回
路31及び加算回路32及び加算回路33を使用して、 IS =I1 +I2 +I3 +I4 、即ち、4分割された各第1受光素子11,12,1
3,14の総和で現わされる。
【0052】そして、オートトラッキング信号It は、
加算回路41及び加算回路42及び減算回路43を使用
して、 It =(I15A +I15B )−(I16A +I16B ) で現わされ、It =0のとき、所定のトラックに沿って
正確にトレースしている状態となる。
【0053】更に、基板厚信号Dt は、加算回路44及
び加算回路45及び減算回路46を使用して、 Dt =(I15B +I16B )−(I15A +I16A ) で現わされる。
【0054】なお、ここで加算回路31,32,33、
41,42,44,45及び減算回路34,43,46
は、アナログ値を加算または減算するオペアンプ等が使
用される。
【0055】公知のように、再生信号IS は加算回路3
1及び加算回路32及び加算回路33により、図7
(a)に示すように、対物レンズ1のレンズ位置との関
係で、ディスク基板2中の記録面3にレーザ光Lの焦点
がある場合に最大値となる。また、オートトラッキング
信号It は加算回路41及び加算回路42及び減算回路
43により、図7(d)に示すように、対物レンズ1の
レンズ位置との関係で、ディスク基板2中の記録面3に
レーザ光Lの焦点がある場合にゼロクロスとなり、ゼロ
クロスを中心とする点対称の特性となる。オートフォー
カス信号IF についても、図7(d)に示すような特性
となる。
【0056】ここで、この実施例の光記録媒体のディス
ク厚判別装置は、ディスク基板2の基板厚が0.6mm
で規格化された高密度ディスクを再生するためのピック
アップとして設計されたものであるから、図7(c)に
示すように、対物レンズ1がディスク基板面2の基板厚
が0.6mmで規格化された記録面3の付近にあると
き、基板厚信号Dt の出力は焦点位置で最小となり、対
物レンズ1がディスク基板面2の記録面3から変化して
も、その値は大きく変化しない。しかし、対物レンズ1
がディスク基板面2の基板厚が1.2mmで規格化され
た記録面3のとき、図7(b)に示すように、基板厚信
号Dt の出力は焦点位置で最大となり、対物レンズ1が
ディスク基板面2の記録面3から僅かに変化しても、そ
の値は大きく変化する。
【0057】なお、この実施例の光記録媒体のディスク
厚判別装置が、ディスク基板2の基板厚が1.2mmで
規格化された高密度ディスクを再生するためのピックア
ップとして設計されたものとしても、基板厚信号Dt の
出力は焦点位置で最大となり、対物レンズ1がディスク
基板面2の記録面3から僅かに変化しても、その値は大
きく変化することになる。
【0058】そこで、図6に示したディスク厚信号発生
回路の出力は、次のように使用される。
【0059】図8は図6に示したディスク厚信号発生回
路を用いた光記録媒体のディスク厚判別装置の回路図
で、図9は図6に示したディスク厚信号発生回路を用い
た別の光記録媒体のディスク厚判別装置の回路図であ
る。
【0060】図8において、ディスク厚判別部50は、
図6の基板厚信号Dt 及び再生信号IS を受け、基板厚
信号Dt が再生信号IS のピーク値のとき、所定の閾値
よりも大きいか否かによって、ディスク基板面2の基板
厚が、例えば、0.6mmであるか否かを判定する。デ
ィスク基板面2の基板厚が、例えば、1.2mmである
とき、図7(b)のように、所定のピーク値となる。こ
のとき、所定の閾値以上に基板厚信号Dt が増加した
か、または微分或いは極大極小の判断により、上に凸の
ピーク値となっているかの判定によってディスク厚判別
ができる。
【0061】そして、指令部51は、基板厚信号Dt の
出力が焦点位置においてそのピーク値が最大となったと
き、何れのディスク基板厚の光学系、例えば、基板厚が
1.2mmで規格化された光ディスクを選択するかを決
定する。光学系切替部52は、基板厚が0.6mmで規
格化された光ディスクと認識された場合には、図1の基
板厚が0.6mm用に設計されたピックアップを使用
し、また、基板厚が1.2mmで規格化された光ディス
クと認識された場合には、図示しない基板厚が1.2m
m用に設計されたピックアップを使用する。
【0062】なお、基板厚が1.2mm用に設計された
ピックアップは、基本的には図1の構成と同一であり、
光検出器10は、図2(a)に示す構成となっている。
前述したように、これらは公知であるから、その説明を
省略する。
【0063】また、信号処理部53は公知のように、再
生信号IS は適宜演算処理され、受光出力レベルに比例
する再生信号に変換される。また、オートトラッキング
信号It は、オートトラッキングサーボによりレーザ光
を所定のトラックに沿って正確にトレースするためのト
ラッキング制御に使用される。そして、オートフォーカ
ス信号IF は対物レンズ1を移動させオートフォーカス
制御に使用される。
【0064】図9において、ディスク厚判別部60は、
基板厚信号Dt がオートフォーカス信号IF のゼロクロ
スのとき、所定の閾値よりも大きいか否かによって、デ
ィスク基板面2の基板厚が、例えば、0.6mmである
か否かを判定する。即ち、図8に示すディスク厚判別部
50と図9に示すディスク厚判別部60は、基板厚信号
Dt の値を確認するタイミングとして、再生信号IS の
ピーク値を使用するか、オートフォーカス信号IF のゼ
ロ値を使用するかの違いである。
【0065】したがって、図9のディスク厚判別部60
は、基板厚信号Dt がオートフォーカス信号IF のゼロ
クロスのとき、所定の閾値よりも大きいか否かによっ
て、ディスク基板面2の基板厚が、例えば、0.6mm
であるか否かを判定する。ディスク基板面2の基板厚
が、例えば、1.2mmであるとき、図7(b)のよう
に、所定のピーク値となる。このとき、所定の閾値以上
に基板厚信号Dt が増加したか、または微分或いは極大
極小の判断により、上に凸のピーク値となっているかの
判定によってディスク厚判別ができる。
【0066】そして、前者同様に、指令部51は、基板
厚信号Dt の出力が焦点位置においてそのピーク値が最
大となったとき、何れのディスク基板厚の光学系、例え
ば、基板厚が1.2mmで規格化された光ディスクを選
択するかを決定する。光学系切替部52は、基板厚が
0.6mmで規格化された光ディスクと認識された場合
には、図1の基板厚が0.6mm用に設計されたピック
アップを使用し、また、基板厚が1.2mmで規格化さ
れた光ディスクと認識された場合には、図示しない基板
厚が1.2mm用に設計されたピックアップを使用す
る。
【0067】また、信号処理部63は公知のように、再
生信号IS は適宜演算処理され、受光出力レベルに比例
する再生信号に変換される。また、オートトラッキング
信号It は、オートトラッキングサーボによりレーザ光
を所定のトラックに沿って正確にトレースするためのト
ラッキング制御に使用され、そして、オートフォーカス
信号IF は対物レンズ1を移動させオートフォーカス制
御に使用される。
【0068】したがって、ディスク厚判別部50は、基
板厚信号Dt 及び再生信号IS を受け、基板厚信号Dt
が再生信号IS のピーク値のとき、所定の閾値よりも大
きいか否かによって、ディスク基板面2の基板厚を判定
している。また、ディスク厚判別部60は、基板厚信号
Dt がオートフォーカス信号IF のゼロクロスのとき、
所定の閾値よりも大きいか否かによって、ディスク基板
面2の基板厚が、例えば、0.6mmであるか否かを判
定している。これによって、このディスク厚判別部5
0,60は、フォーカス引き込みのため、対物レンズ1
が強制振動される初期状態において、再生信号IS のピ
ーク値のタイミングで基板厚信号Dt のレベルを検出
し、その検出レベルに基づき2種類のディスク基板2の
厚さを判別し、1.2mm規格のディスクであることを
判別した場合に、他方のピックアップ、即ち、1.2m
m用に設計されたピックアップを駆動させるべく、判別
出力を発生する。
【0069】なお、本実施例では、0.6mm用に設計
されたピックアップと1.2mm用に設計されたピック
アップとの2個のピックアップを用意して切替えたが、
本発明を実施する場合には、0.6mm用もしくは1.
2mm用に合わせて設計された対物レンズを交換する構
成としても実施できる。また、光学系に補正レンズを選
択的に介挿する構成或いは絞りを制御する構成にも、本
発明を採用できることは云うまでもなく、前述する2種
類のディスク基板の厚みを選択的に再生できるのであれ
ば、使用可能である。
【0070】また、本実施例では、0.6mm用に設計
されたピックアップにて判別を行ったが、1.2mm用
に設計されたピックアップにて判別を行なうことも可能
であり、その場合は、0.6mm規格のディスクを再生
すると±1次光が第2外側受光素子15B及び第3外側
受光素子16Bから第2内側受光素子15A及び第3内
側受光素子16A側に変化することになる。
【0071】そして、本実施例では再生信号Is のピー
ク値のタイミングで判別を行うことも、S字特性を呈す
るオートフォーカス信号IF のゼロクロスタイミングで
判別を行うこともできる。
【0072】更に、本実施例では、±1次光を受光する
第2受光素子及び第3受光素子を2分割し、第2内側受
光素子15A及び第2外側受光素子15B、第3内側受
光素子16A及び第3外側受光素子16Bで構成したも
のであるが、本発明を実施する場合には、異なる規格の
ディスクを再生する場合に、±1次光の集光点が、各受
光素子に移動するように光学系を設計すれば、更に複数
の受光出力の有無でディスクの種類判別が可能になる。
当然ながら、±1次光の集光点が、各受光素子から離れ
るように光学系を設計すれば、受光出力の有無でディス
クの種類判別が可能になる。
【0073】加えて、ピーク値またはゼロクロスのとき
の基準は、ディスク基板2の厚みが規格で決定されてい
る事項であり、かつ、閾値或いは設計値との関係で決定
される事項であるから、正確にピーク値またはゼロクロ
ス点に限定されるものではなく、概略的に決定できるも
のである。
【0074】このように、上記実施例の光記録媒体のデ
ィスク厚判別装置は、ディスク基板2の厚みを光学的に
識別し、その識別したディスク基板2の厚みに応じて、
光記録媒体の再生系を切替えるものであり、これを請求
項1の実施例とすることができる。したがって、ディス
ク基板2の記録密度を読むことなく、或いはマニュアル
操作を必要とすることなく判別でき、光記録媒体の再生
開始を速かに行うことができる。
【0075】上記実施例の光記録媒体のディスク厚判別
装置は、光記録媒体に集光照射するレーザ光を、回折格
子板7からなる回折格子によって0次ビームと±1次ビ
ームに分光して3ビームとし、前記0次ビームの反射光
を第1次素子20で受光して再生信号Is を導出すると
共に、前記±1次ビームの反射光を第2内側受光素子1
5A及び第2外側受光素子15B、第3内側受光素子1
6A及び第3外側受光素子16Bで受光してトラッキン
グ信号It を導出する光記録媒体の再生装置において、
前記第1次素子の再生信号Is の出力レベルが略ピーク
値になるタイミングで、前記第2内側受光素子15A及
び第2外側受光素子15B、第3内側受光素子16A及
び第3外側受光素子16Bの出力レベルに基づいて前記
光記憶媒体の基板の厚みを識別するものであり、これを
請求項2の実施例とすることができる。
【0076】したがって、ディスク基板2の記録密度を
読むことなく、或いはマニュアル操作を必要とすること
なく判別でき、光記録媒体の再生開始を速かに行うこと
ができる。また、前記第1次素子の再生信号Is の出力
レベルが略ピーク値になるタイミングで、前記第2内側
受光素子及び第3内側受光素子の出力レベルに基づいて
前記光記憶媒体の基板の厚みを識別するものであり、加
算回路等の付加により簡単に前記光記憶媒体の基板の厚
みを識別する回路が構成できる。
【0077】特に、本実施例では、前記第1次素子の再
生信号Is の出力レベルが略ピーク値になるタイミング
で、前記第2内側受光素子15A及び第2外側受光素子
15B、第3内側受光素子16A及び第3外側受光素子
16Bの出力レベルに基づいて前記光記憶媒体の基板の
厚みを識別するものであるが、第2外側受光素子15B
及び第3外側受光素子16Bを省略することにより、従
来の前記0次ビームの反射光を及び±1次ビームの反射
光を受光する図2(a)に示す光検出器10で対応する
ことができ、廉価に実施できる。
【0078】上記実施例の光記録媒体のディスク厚判別
装置は、光記録媒体に集光照射するレーザ光を、回折格
子板7からなる回折格子によって0次ビームと±1次ビ
ームに分光して3ビームとし、前記0次ビームの反射光
を第1次素子20で受光して再生信号Is を導出すると
共に、前記第1次素子のオートフォーカス信号IF の出
力レベルが略ゼロクロスのタイミングで、前記第2内側
受光素子15A及び第2外側受光素子15B、第3内側
受光素子16A及び第3外側受光素子16Bの出力レベ
ルに基づいて前記光記憶媒体の基板の厚みを識別するも
のであり、これを請求項3の実施例とすることができ
る。
【0079】したがって、ディスク基板2の記録密度を
読むことなく、或いはマニュアル操作を必要とすること
なく判別でき、光記録媒体の再生開始を速かに行うこと
ができる。また、前記第1次素子のオートフォーカス信
号IF の出力レベルが略ゼロクロスのタイミングで、前
記第2内側受光素子及び第3内側受光素子の出力レベル
に基づいて前記光記憶媒体の基板の厚みを識別するもの
であり、加算回路等の付加により簡単に前記光記憶媒体
の基板の厚みを識別する回路が構成できる。
【0080】特に、本実施例では、前記第1次素子の再
生信号Is の出力レベルが略ピーク値になるタイミング
で、前記第2内側受光素子15A及び第2外側受光素子
15B、第3内側受光素子16A及び第3外側受光素子
16Bの出力レベルに基づいて前記光記憶媒体の基板の
厚みを識別するものであるが、第2外側受光素子15B
及び第3外側受光素子16Bを省略することにより、従
来の前記0次ビームの反射光を及び±1次ビームの反射
光を受光する図2(a)に示す光検出器10で対応する
ことができ、廉価に実施できる。
【0081】上記実施例の光記録媒体のディスク厚判別
装置において、前記第2次素子及び第3次素子は、略ト
ラック方向と直交する方向に複数分割されており、複数
分割された第2内側受光素子15A及び第2外側受光素
子15B、第3内側受光素子16A及び第3外側受光素
子16Bの出力レベル差に基づいて前記光記憶媒体の基
板の厚さを識別するものであり、上記実施例の2種類の
基板厚に限定されることなく、3種類以上の基板厚を検
出することができる。これを請求項4に対応する実施例
とすることができる。
【0082】上記実施例の光記録媒体のディスク厚判別
装置において、前記第2次素子及び第3次素子の出力レ
ベルと基準レベルとなる閾値とを比較し、前記光記憶媒
体の基板の厚さを識別するものであり、これを請求項5
に対応する実施例とすることができる。したがって、複
数の基板厚の影響及びディスク基板の経時的変化(劣化
等)及び傷等の影響をなくすことができる。
【0083】上記実施例の光記録媒体のディスク厚判別
装置において、前記第1次素子の再生信号の出力レベル
が略ピーク値になるタイミングは、第1受光素子の出力
に基づき形成される焦点制御により得られる合焦点検出
タイミングとしたものであり、これを請求項6に対応す
る実施例とすることができる。したがって、通常の再生
装置が具備するフォーカス制御によって前記光記憶媒体
の基板の厚さを識別するものであり、格別回路構成を複
雑にするものではない。
【0084】上記実施例の光記録媒体のディスク厚判別
装置において、前記光記録媒体は、ディスク基板2の厚
みが0.6mmと1.2mmの光ディスクとしたもので
あり、これを請求項6に対応する実施例とすることがで
きる。したがって、人為的に認識困難な厚みのものを自
動で厚さ識別ができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように、請求項1の光記録媒体の
ディスク厚判別装置は、ディスク基板の厚みを光学的に
識別し、その識別したディスク基板の厚みに応じて再生
系を切替え、複数のディスク基板の厚みに対応させるも
のである。したがって、ディスク基板の記録密度を読む
ことなく、或いはマニュアル操作を必要とすることなく
判別でき、光記録媒体の再生開始を速かに行うことがで
きる。
【0086】請求項2の光記録媒体のディスク厚判別装
置は、光記録媒体に集光照射するレーザ光を、回折格子
によって0次ビームと±1次ビームに分光して3ビーム
とし、前記0次ビームの反射光を第1次素子で受光して
再生信号を導出し、また、前記±1次ビームの反射光を
第2次素子及び第3次素子で受光してトラッキング信号
を導出する。しかも、前記第1次素子の出力レベルが略
ピーク値になるタイミングで、前記第2次素子及び第3
次素子の出力レベルに基づいて前記光記憶媒体の基板の
厚みを識別するものである。
【0087】したがって、ディスク基板の記録密度を読
むことなく、或いはマニュアル操作を必要とすることな
く判別でき、光記録媒体の再生開始を速かに行うことが
できる。また、前記第1次素子の再生信号の出力レベル
が略ピーク値になるタイミングで、前記第2内側受光素
子及び第3内側受光素子の出力レベルに基づいて前記光
記憶媒体の基板の厚みを識別するものであり、加算回
路、減算回路等の付加により簡単に前記光記憶媒体の基
板の厚みを識別する回路が構成でき、廉価に実施でき
る。
【0088】請求項3の光記録媒体のディスク厚判別装
置は、光記録媒体に集光照射するレーザ光を、回折格子
によって0次ビームと±1次ビームに分光して3ビーム
とし、前記0次ビームの反射光を第1次素子で受光して
再生信号を導出し、また、前記±1次ビームの反射光を
第2次素子及び第3次素子で受光してトラッキング信号
を導出する。しかも、またはオートフォーカス信号の出
力レベルが略ゼロクロスのタイミングで、前記第2次素
子及び第3次素子の出力レベルに基づいて前記光記憶媒
体の基板の厚みを識別するものである。
【0089】したがって、ディスク基板の記録密度を読
むことなく、或いはマニュアル操作を必要とすることな
く判別でき、光記録媒体の再生開始を速かに行うことが
できる。また、前記第1次素子のオートフォーカス信号
の出力レベルが略ゼロクロスのタイミングで、前記第2
受光素子及び第3受光素子の出力レベルに基づいて前記
光記憶媒体の基板の厚みを識別するものであり、加算回
路、減算回路等の付加により簡単に前記光記憶媒体の基
板の厚みを識別する回路が構成でき、廉価に実施でき
る。
【0090】請求項4の光記録媒体のディスク厚判別装
置は、請求項2または請求項3の効果に加えて、前記第
2次素子及び第3次素子が略トラック方向と直交する方
向に複数分割されており、その複数分割された受光素子
の出力レベル差に基づいて、光記録媒体に集光されたス
ポット位置を判定し、前記光記憶媒体の基板の厚さを識
別するものであるから、3種類以上の基板厚を検出する
ことができる。
【0091】請求項5の光記録媒体のディスク厚判別装
置は、請求項2または請求項3の効果に加えて、前記第
2次素子及び第3次素子の出力レベルと基準レベルとを
比較し、前記基準レベルを光記録媒体に集光されたスポ
ット位置に応じた境界点の信号レベルとし、前記第2次
素子及び第3次素子の出力レベルと基準レベルとの比較
によって、前記光記憶媒体の基板の厚さを識別するもの
であるから、複数の基板厚の影響及びディスク基板の経
時的変化(劣化等)及び傷等の影響をなくすことができ
る。
【0092】請求項6の光記録媒体のディスク厚判別装
置は、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果
に加えて、前記第1次素子の出力レベルが略ピーク値に
なるタイミングを、第1受光素子出力に基づき形成され
る焦点制御回路より得られる合焦点検出タイミングと
し、その焦点位置を基準にしたものであるから、通常の
再生装置が具備するフォーカス制御によって前記光記憶
媒体の基板の厚さを識別するものであり、格別回路構成
を複雑にするものではない。
【0093】請求項7の光記録媒体のディスク厚判別装
置は、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の効果
に加えて、前記光記録媒体を基板の厚みが0.6mmと
1.2mmの光ディスクとしたものであるから、人為的
に認識困難な厚みのものを自動基板厚の識別ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例の光記録媒体のディ
スク厚判別装置における光学系ピックアップ部分を示す
構成図である。
【図2】 図2の(a)は光記録媒体の再生装置におけ
る設計ディスク厚に合致するディスクを再生する状態の
光検出器を示す説明図、(b)は光記録媒体の再生装置
における設計ディスク厚に合致しないディスクを再生す
る状態の光検出器を示す説明図、(c)は本実施例の光
記録媒体のディスク厚判別装置における光検出器を示す
説明図ある。
【図3】 図3はレーザ光が対物レンズを介してディス
ク基板に入射され、ディスク基板に形成された記録面の
1点に集光される様子を模試的に示した説明図である。
【図4】 図4はレーザ光が対物レンズを介してディス
ク基板に入射され、ディスク基板に形成された記録面の
1点に集光できない様子を模試的に示した説明図であ
る。
【図5】 図5は対物レンズ位置が僅かでも変化する
と、±1次光はその反射ビーム路を変更して光検出器に
おける集光点が変化することを示す説明図である。
【図6】 図6は本発明を実施するための光記録媒体の
ディスク厚判別装置におけるディスク厚信号発生回路を
示す回路図である。
【図7】 図7は図6の実施例の光記録媒体のディスク
厚判別装置におけるディスク厚信号発生回路の各特性図
である。
【図8】 図8は図6に示したディスク厚信号発生回路
を用いた光記録媒体のディスク厚判別装置の回路図であ
る。
【図9】 図9は図6に示したディスク厚信号発生回路
を用いた別の光記録媒体のディスク厚判別装置の回路図
である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 ディスク基板 4 コリメートレンズ 5 λ/4板 6 偏光ビームスプリッタ 7 回折格子板 8 半導体レーザ 9 検出レンズ 10 光検出器 20(11,12,13,14) 第1受光素子 15A 第2内側受光素子 15B 第2外側受光素子 16A 第3内側受光素子 16B 第3外側受光素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク基板の厚みを光学的に識別し、
    その識別したディスク基板の厚みに応じて、光記録媒体
    の再生系を切替えることを特徴とする光記録媒体のディ
    スク厚判別装置。
  2. 【請求項2】 光記録媒体に集光照射するレーザ光を、
    回折格子によって0次ビームと±1次ビームに分光して
    3ビームとし、前記0次ビームの反射光を第1次素子で
    受光して再生信号を導出すると共に、前記±1次ビーム
    の反射光を第2次素子及び第3次素子で受光してトラッ
    キング信号を導出する光記録媒体の再生装置において、 前記第1次素子の再生信号の出力レベルが略ピーク値に
    なるタイミングで、前記第2次素子及び第3次素子の出
    力レベルに基づいて前記光記憶媒体の基板の厚みを識別
    することを特徴とする光記録媒体のディスク厚判別装
    置。
  3. 【請求項3】 光記録媒体に集光照射するレーザ光を、
    回折格子によって0次ビームと±1次ビームに分光して
    3ビームとし、前記0次ビームの反射光を第1次素子で
    受光して再生信号を導出すると共に、前記±1次ビーム
    の反射光を第2次素子及び第3次素子で受光してトラッ
    キング信号を導出する光記録媒体の再生装置において、 前記オートフォーカス信号の出力レベルが略ゼロクロス
    のタイミングで、前記第2次素子及び第3次素子の信号
    に基づいて前記光記憶媒体の基板の厚みを識別すること
    を特徴とする光記録媒体のディスク厚判別装置。
  4. 【請求項4】 前記第2次素子及び第3次素子は、略ト
    ラック方向と直交する方向に複数分割されており、複数
    分割された受光素子の出力レベル差に基づいて前記光記
    憶媒体の基板の厚さを識別することを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載の光記録媒体のディスク厚判別
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2次素子及び第3次素子の出力レ
    ベルと基準レベルとを比較し、前記光記憶媒体の基板の
    厚さを識別することを特徴とする請求項2乃至請求項4
    の何れか1つに記載の光記録媒体のディスク厚判別装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1次素子の再生信号の出力レベル
    が略ピーク値になるタイミングは、第1受光素子の出力
    に基づき形成される焦点制御により得られる合焦点検出
    タイミングであることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5の何れか1つに記載の光記録媒体のディスク厚判別装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光記録媒体は、ディスク基板の厚み
    が0.6mmと1.2mmの光ディスクであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の光
    記録媒体のディスク厚判別装置。
JP10984595A 1995-05-08 1995-05-08 光記録媒体のディスク厚判別装置 Expired - Fee Related JP3408016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10984595A JP3408016B2 (ja) 1995-05-08 1995-05-08 光記録媒体のディスク厚判別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10984595A JP3408016B2 (ja) 1995-05-08 1995-05-08 光記録媒体のディスク厚判別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08306056A true JPH08306056A (ja) 1996-11-22
JP3408016B2 JP3408016B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=14520662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10984595A Expired - Fee Related JP3408016B2 (ja) 1995-05-08 1995-05-08 光記録媒体のディスク厚判別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3408016B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997034296A2 (de) * 1996-03-12 1997-09-18 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Gerät zum beschreiben und/oder lesen optischer aufzeichnungsträger unterschiedlichen aufbaus
EP0813192A1 (en) * 1996-06-11 1997-12-17 Pioneer Electronic Corporation System for discriminating optical discs
US6115336A (en) * 1997-06-04 2000-09-05 Nec Corporation Apparatus for optically recording data into a disc
US7020055B2 (en) 2001-09-04 2006-03-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup apparatus
US7296891B2 (en) 2001-06-29 2007-11-20 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Colored contact lens

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997034296A2 (de) * 1996-03-12 1997-09-18 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Gerät zum beschreiben und/oder lesen optischer aufzeichnungsträger unterschiedlichen aufbaus
WO1997034296A3 (de) * 1996-03-12 1997-12-11 Thomson Brandt Gmbh Gerät zum beschreiben und/oder lesen optischer aufzeichnungsträger unterschiedlichen aufbaus
US6285641B1 (en) 1996-03-12 2001-09-04 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Device for writing and/or reading optical recording medium of various designs
EP0813192A1 (en) * 1996-06-11 1997-12-17 Pioneer Electronic Corporation System for discriminating optical discs
US6327234B1 (en) 1996-06-11 2001-12-04 Pioneer Electronics Corporation System for discriminating optical discs
US6487153B2 (en) 1996-06-11 2002-11-26 Pioneer Electronic Corporation System for discriminating optical discs
US6115336A (en) * 1997-06-04 2000-09-05 Nec Corporation Apparatus for optically recording data into a disc
US7296891B2 (en) 2001-06-29 2007-11-20 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Colored contact lens
US7020055B2 (en) 2001-09-04 2006-03-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3408016B2 (ja) 2003-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1001414B1 (en) Compatible optical pickup
US5768232A (en) Information reproducing apparatus for optical disc
JPH11306579A (ja) ビームスプリッタ及び光ピックアップ装置
KR100341335B1 (ko) 광디스크 플레이어 및 그 기록 또는 재생방법
KR100194040B1 (ko) 광디스크 플레이어 시스템의 디스크 판별장치
US5784354A (en) Optical pickup device
EP1892705A2 (en) Optical pick-up
KR100224621B1 (ko) 두께가 다른 디스크 호환을 위한 기록재생용 광픽업
JP2559011B2 (ja) 光ヘッド
JP3408016B2 (ja) 光記録媒体のディスク厚判別装置
JP3697875B2 (ja) 光学ピックアップ及び光ディスク装置
US6072763A (en) Optical head device having a pinhole member for removing wavefront aberration
JP2002197713A (ja) 光学ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置
US7593306B2 (en) Diffraction element and optical pick-up apparatus having the same
KR0154200B1 (ko) Cd/dvd 계열 디스크 호환 기록/재생이 가능한 광픽업장치
EP0788096B1 (en) Compatible optical pickup apparatus
KR100281880B1 (ko) 호환형광픽업장치
JPH08212583A (ja) 光ピックアップ装置及び光記録媒体判別装置
KR0160204B1 (ko) 다중 포커싱이 가능한 광픽업장치
JPH09147395A (ja) 光ピックアップ装置
KR100408019B1 (ko) 씨디/디브이디겸용광픽업장치
JPH10312573A (ja) 光ピツクアツプ及び再生装置
JPWO2003105143A1 (ja) 傾き検出装置、光ヘッド、光情報処理装置、コンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、及びカーナビゲーションシステム
KR100692574B1 (ko) 회절소자 및 이를 포함하는 광픽업장치
JPH1011783A (ja) 記録再生装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees