JPH08305865A - 図形描画装置 - Google Patents

図形描画装置

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JPH08305865A
JPH08305865A JP11046395A JP11046395A JPH08305865A JP H08305865 A JPH08305865 A JP H08305865A JP 11046395 A JP11046395 A JP 11046395A JP 11046395 A JP11046395 A JP 11046395A JP H08305865 A JPH08305865 A JP H08305865A
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JP
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contour line
color code
movement
flag
dot
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Application number
JP11046395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Matsubara
邦裕 松原
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閉じた輪郭線内の塗り潰し機能を有する図形
描画装置に関し、比較的面積が小さく輪郭線が複雑な曲
線によって構成される図形の描画を、少ないデータで簡
単にかつ高速に実行可能とすることを目的とする。 【構成】 順次読み出される移動方向データに基づいて
現在の移動元の輪郭線の表示位置から移動後の輪郭線の
表示位置が決定され、その位置に対応するフラグ設定エ
リア内のアドレスに輪郭線描画フラグが設定される。ま
た、移動方向データと直前までの輪郭線の方向情報とに
基づき、移動後の輪郭線の表示位置と移動元の輪郭線の
表示位置のそれぞれに対応するフラグ設定エリア内の各
アドレスに色コード切替指示フラグが設定される。この
フラグ設定エリアの内容に基づき、図形を描画するため
の色コード設定エリアに色コードが設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉じた輪郭線内の塗り
潰し機能を有する図形描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】パソコ
ンやテレビゲーム等の、CRTやLCD等の表示装置に
画像を出力する装置や、ワープロ等の紙に画像を出力す
る装置において、グラフィックデータを扱うためのデー
タ形式としては、大きく分けて、ビットマップと呼ばれ
るデータ形式と、輪郭線データとその輪郭線で囲まれた
範囲内を塗り潰すための色データとからなるデータ形式
の、2種類のデータ形式が知られている。
【0003】前者のデータ形式では、表示画面上のドッ
ト毎に色コードが設定される。このため、このデータ形
式は、使用される色の数が多く色が複雑に混ざりあって
いるようなグラフィックを表現するのに適している。し
かし、このデータ形式におけるデータサイズは、一般に
大きくなる。
【0004】一方、後者のデータ形式は、比較的単純な
色使いの図形等を表現するのに適している。そして、こ
のデータ形式におけるデータサイズはかなり小さくでき
る。このため、このデータ形式は、最近広く用いられる
ようになってきている。
【0005】また、後者のデータ形式において輪郭線を
記述する方法として、直線補間やベジェ曲線、Bスプラ
イン曲線等の、様々な方法が考案されてきている。しか
し、描画しようとする形状等によってそれぞれの方法で
有利/不利があり、一概にどの方法がよいとは言い切れ
ない。
【0006】例えば、図25(a) に示されるような、面
積的に小さくかつ完全な自由曲線で描かれたような形状
を記述する場合には、前述のどの方法を用いても、輪郭
線をかなり細分化することが必要となる。その結果、従
来方式では、データ量が増加してしまうという問題点を
有している。
【0007】具体的には、図25(a) に示される図形
を、輪郭線を直線補間によって描画する従来方式で表現
した場合、図25(b) に示されるように、1つの頂点が
それぞれ1バイトのx座標データとy座標データで表現
され、48個の頂点がデータ化されることにより、合計
で96バイトの輪郭線データが必要となる。また、これ
れらのデータの他に、図26(a) に示されるように、そ
れぞれ1バイトずつの輪郭線色コードと塗潰し色コード
が必要となるため、この従来方式は、全体で、98バイ
トのデータを必要とする。
【0008】また、図25(a) に示される図形を、輪郭
線をベジェ曲線によって描画する従来方式で表現した場
合、図25(c) に示されるように、1つのピースがそれ
ぞれ1バイトのx座標データとy座標データとからなる
3点の制御点(実際には次のピースの始点も使用されて
4点の制御点)によって表現され、21個のピースがデ
ータ化されることにより、合計で126バイトの輪郭線
データが必要となる。また、これらのデータの他に、図
26(b) に示されるように、それぞれ1バイトずつの輪
郭線色コードと塗潰し色コードが必要となるため、この
従来方式は、全体で、128バイトのデータを必要とす
る。特に、上述のベジェ曲線を用いた従来方式の場合、
最悪の場合には1つのドットに対して3点の制御点の座
標を必要とするような場合も発生し、その結果、データ
の圧縮率があまり向上しない場合も多々ある。
【0009】本発明の課題は、比較的面積が小さく輪郭
線が複雑な曲線によって構成される図形の描画を、少な
いデータで簡単にかつ高速に実行可能とすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
所定の走査方向に沿って、表示手段(表示部104)上
の各表示位置に対応する色コード切替え情報記憶手段
(フラグ設定エリア)内の各記憶位置から色コード切替
え情報(色コード切替指示フラグ)を読み出し、その色
コード切替え情報に従って表示手段上の各表示位置に所
定の複数の色コードを切り替えながら設定することによ
り、図形を描画する図形描画装置を前提とする。
【0011】そして、まず、図形の輪郭線の移動方向を
順次指定する輪郭線移動方向指定手段(移動方向データ
を記憶するROM103、及び図9のステップ904等
を実行するCPU101)を有する。
【0012】次に、輪郭線の方向を示す輪郭線方向情報
(CFフラグ)を記憶する輪郭線方向情報記憶手段(R
AM102)を有する。また、輪郭線移動方向指定手段
により指定される輪郭線の移動方向に基づいて現在の移
動元の輪郭線の表示位置から移動後の輪郭線の表示位置
を決定し、輪郭線の移動方向と輪郭線方向情報記憶手段
に記憶された輪郭線方向情報とに基づいて、移動後の輪
郭線の表示位置と移動元の輪郭線の表示位置のそれぞれ
に対応する色コード切替え情報記憶手段内の記憶位置に
色コード切替え情報を設定する色コード切替え情報設定
手段(図5及び図6の操作規則に基づいて図7のステッ
プ702を実行するCPU101)を有する。
【0013】そして、輪郭線移動方向指定手段により指
定される輪郭線の移動方向が走査方向と平行でない場合
に、その輪郭線の移動方向に基づいて、色コード切替え
情報設定手段による処理の後に、輪郭線方向情報記憶手
段が記憶する輪郭線方向情報を更新する輪郭線方向情報
更新手段(図10のステップ905を実行するCPU1
01)を有する。
【0014】次に、本発明の第2の態様は、所定の走査
方向に沿って、表示手段(表示部104)上の各表示位
置に対応する色コード記憶手段(色コード設定エリア)
内の各記憶位置に所定の複数の色コードを切り替えなが
ら設定し、その色コード記憶手段内の各記憶位置に設定
された色コードに基づいて表示手段上の各表示位置に図
形を描画する図形描画装置を前提とする。
【0015】そして、まず、図形の輪郭線の移動方向を
順次指定する輪郭線移動方向指定手段(移動方向データ
を記憶するROM103、及び図19のステップ190
4等を実行するCPU101)を有する。
【0016】次に、輪郭線移動方向指定手段により指定
される輪郭線の移動方向に基づいて現在の移動元の輪郭
線の表示位置から移動後の輪郭線の表示位置を決定し、
その移動後の輪郭線の表示位置に対応する色コード記憶
手段内の記憶位置に輪郭線の色コードを設定する輪郭線
色コード設定手段(図16及び図17の操作規則に基づ
いて図21のステップ2101等を実行するCPU10
1)を有する。
【0017】また、輪郭線移動方向指定手段により指定
される輪郭線の移動方向に基づき、移動後の輪郭線の表
示位置に対応する色コード記憶手段内の記憶位置に図形
内部の塗潰し色コードを設定すると共に、移動元の輪郭
線の表示位置に対応する色コード記憶手段内の記憶位置
に設定されている図形内部の塗潰し色コードをクリアす
る塗潰し色コード設定手段(図16及び図17の操作規
則に基づいて図21のステップ2102等を実行するC
PU101)を有する。
【0018】そして、輪郭線色コード設定手段及び塗潰
し色コード設定手段によって色コード記憶手段に設定さ
れた輪郭線の色コード及び図形内部の塗潰し色コードに
基づいて、色コード記憶手段内の各記憶位置に所定の複
数の色コードを切り替えながら設定する色コード塗潰し
設定手段(図18のステップ1803を実行するCPU
101)を有する。
【0019】
【作用】本発明の第1及び第2の態様とも、輪郭線移動
方向指定手段により指定される輪郭線の移動方向に基づ
いて現在の移動元の輪郭線の表示位置から移動後の輪郭
線の表示位置が決定されてゆく。この結果、従来技術に
比較して輪郭線を指定するための情報量を少なくするこ
とができる。
【0020】また、本発明の第1の態様では、輪郭線方
向情報記憶手段内の輪郭線方向情報が輪郭線方向情報更
新手段によって更新されながら、輪郭線移動方向指定手
段により指定される輪郭線の移動方向と輪郭線方向情報
記憶手段に記憶された輪郭線方向情報とに基づいて、色
コード切替え情報記憶手段に色コード切替え情報が設定
されることにより、図形の塗潰し処理を効率的に実行す
ることができる。
【0021】一方、本発明の第2の態様では、輪郭線色
コード設定手段によって色コード記憶手段に輪郭線の色
コードが直接設定されると共に、塗潰し色コード設定手
段によって、輪郭線の右横の図形内部の表示位置に対応
する色コード記憶手段の記憶位置に図形内部の塗潰し色
コードが直接設定され、その後、色コード塗潰し設定手
段によって色コード記憶手段内の残りの記憶位置に色コ
ードが塗潰し設定されることにより、色コード切替え情
報記憶手段を必要とせずに、図形の塗潰し処理を効率的
に実行することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。 <第1の実施例>図1は、本発明の第1の実施例の構成
図である。
【0023】CPU101は、輪郭線情報として与えら
れたドットの移動方向データと輪郭線色コードと塗潰し
色コードとから、後述する操作規則に基づいて、RAM
102ヘの輪郭線描画フラグと色コード切替指示フラグ
の設定を行い、また、これらのフラグの設定に従って、
図形全体の塗潰し処理を実行する。
【0024】RAM102は、CPU101が各種処理
を実行する際のワークメモリとして使用される。また、
RAM102のフラグ設定エリアには、実際の描画図形
に対応する輪郭線描画フラグと色コード切替指示フラグ
が記憶される。更に、RAM102の色コード設定エリ
アには、例えば垂直ブランキング期間において、同じR
AM102上のフラグ設定エリアに設定された輪郭線描
画フラグと色コード切替えフラグの内容、及びROM1
03内の描画図形データの内容に従って、色コードが設
定される。
【0025】ROM103には、後述する動作フローチ
ャートに対応する制御プログラムのほか、描画図形デー
タ(後述する図2及び図3参照)が記憶される。表示部
104は、例えばディスプレイによって構成されてい
る。この部分は、垂直ブランキング期間以外の走査期間
において、RAM102上の色コード設定エリアに設定
されている色コードをRGBデータ等に変換しながら、
そのRGBデータをディスプレイに出力し、図形を描画
する。
【0026】まず、上述の構成に基づく第1の実施例の
動作について詳細に説明する。始めに、RAM102の
フラグ設定エリアに輪郭線描画フラグ及び色コード切替
えフラグを設定する処理について説明する。
【0027】まず、上述のフラグ設定処理において必要
なデータは、図1のROM103に描画図形データとし
て記憶されている。図2にROM103に記憶される1
つの図形あたりの描画図形データのデータフォーマット
を示し、また、図3にその具体例を示す。
【0028】輪郭線色コードは、図形の輪郭線の色を指
定する。後述する色コードセット処理によりRAM10
2の色コード設定エリアに色コードが設定される場合
に、後述する描画用フラグセット処理によりRAM10
2のフラグ設定エリアに後述する輪郭線描画フラグが設
定されているアドレスに対応する色コード設定エリアの
アドレス(画素)に、上述の輪郭線色コードが設定され
る。
【0029】次に、塗潰し色コードは、図形の内部の塗
り潰される色を指定する。後述する色コードセット処理
によってRAM102の色コード設定エリアに色コード
が設定される場合に、後述する描画用フラグセット処理
によりRAM102のフラグ設定エリアに後述する色コ
ード切替えフラグが設定されているアドレスの直前まで
背景色の色コードが設定されている場合に、そのアドレ
ス以降のアドレス(画素)に、上述の塗潰し色コードが
設定される。
【0030】続いて、描画開始点座標(Xstart,Ystart)
は、図形の輪郭線の描画開始点の座標を指定する。Xsta
rt及びYstartはそれぞれ8ビットのデータであるため、
描画可能な座標範囲は、(0,0) から(255,255) の範囲と
なる。この場合、描画される図形が上述の描画可能な範
囲からはみ出してしまわないように、開始点が選択され
る。
【0031】これに続く、移動方向データp1〜p87 は、
それぞれ4ビットのデータであり、それぞれ、現在の輪
郭線ドット位置から次の輪郭線ドットへの移動方向を指
定する。移動方向は、図4に示される。
【0032】描画図形データの末尾には、図2に示され
るように、end コードとして、16進4ビット表現の値
fが挿入される。図2に示されるデータフォーマットに
基づいて、例えば「従来の技術及び発明が解決しようと
する課題」の項で示した図25(a) に示される図形を表
現した場合、1つの輪郭線ドットが4ビットの移動方向
データで表現され、87個の輪郭線ドットがデータ化さ
れることにより、合計で44バイトの輪郭線データが設
定される。また、これれらのデータの他に、図2、図3
に示されるように、それぞれ1バイトずつの輪郭線色コ
ードと塗潰し色コードが設定されるため、本実施例で
は、全体で46バイトのデータの設定でよいことにな
る。従って、本実施例において必要なデータ量は、輪郭
線を直線補間又はベジェ曲線によって描画する従来方式
に比較して、1/2以下でよいことになる。
【0033】次に、第1の実施例における具体的な描画
処理について説明する。まず、図5及び図6は、RAM
102内のフラグ設定エリアに設定される輪郭線描画フ
ラグと色コード切替指示フラグの操作規則、及び移動方
向を示す図である。
【0034】ROM103から順次読み出される各移動
方向データが示す輪郭線ドットの移動方向に対応する各
輪郭線ドットのx座標及びy座標の変化は、図5(a) 〜
(h)及び図6に示される通りである。そして、フラグ設
定エリアにおいて、各輪郭線ドットに対応するドット
(画素)位置には、必ず値1の輪郭線描画フラグがセッ
トされる。この輪郭線描画フラグは、表示部104にお
けるそのドット位置に対応する表示位置に輪郭線を描画
させるために、設定される。
【0035】次に、ROM103から順次読み出される
移動方向データに基づいて移動させられた後の輪郭線ド
ットの色コード切替指示フラグの値は、その移動方向デ
ータにより示される輪郭線ドットの移動方向が、後述す
る色コードセット処理における走査方向と平行の方向2
又は6(図4参照)である場合にはチェンジされず、上
記方向2及び6以外の方向(走査方向と平行でない方
向)である場合にはチェンジされる。即ち、このような
場合には輪郭線が図形の内部と外部を仕切ると判断さ
れ、塗潰し色の変更を指示する色コード切替指示フラグ
が設定される。
【0036】また、RAM102内のレジスタとして確
保されるCFフラグの値は、ROM103から順次読み
出される移動方向データが示す輪郭線ドットの移動方向
が、移動元の輪郭線ドットを始点として、上述の走査方
向と平行の方向を有し移動元の輪郭線ドットを通過する
直線によって2分される領域のうちの一方の領域に向か
う方向である場合と他方の領域に向かう方向である場合
とで、それぞれ異なる値にセットされる。図6の例にお
いては、CFフラグの値は、輪郭線ドットの移動方向
が、方向0、1、又は7(図4参照)である場合には0
にセットされ、方向3、4、又は5である場合は1にセ
ットされる。なお、輪郭線ドットの移動方向が上記走査
方向と平行の方向2又は6である場合は、CFフラグの
値は変更されない(NOP)。
【0037】更に、移動後の輪郭線ドットの色コード切
替指示フラグがチェンジされると共に、CFフラグが設
定された結果、CFフラグの値が設定前と設定後とで変
化した場合には、移動元の輪郭線ドットの色コード切替
指示フラグの値もチェンジされる。これは、後述する図
11(a) 又は図11(b) に示されるように、輪郭線が上
記走査方向を基準にして折り返るような場合に、その折
り返り位置において、塗潰しの変更が発生しないように
するための制御である。
【0038】以上の操作規則に基づく、第1の実施例に
おける描画処理の詳細について、以下に説明する。図7
は、図1のCPU101によって実行される、第1の実
施例における描画処理の動作フローチャートである。
【0039】まず、ステップ701で、(0,0) から(25
5,255) までの表示範囲に対応する記憶容量を有するフ
ラグ設定エリアが、RAM102上に確保される。確保
されるフラグ設定エリアの各アドレスは、描画図形の各
表示座標(画素)に対応している。そして、図8に示さ
れるように、各アドレスには、輪郭線描画フラグ及び色
コード切替えフラグが記憶される。そして、上述のフラ
グ設定エリア内の各フラグの値は、全て0にクリアされ
る。
【0040】次に、ステップ702で、描画用フラグセ
ット処理が実行される。この処理の詳細な動作フローチ
ャートは、図9に示される。ステップ901では、RO
M103に記憶されている描画図形データから、描画開
始点座標(Xstart,Ystart) (図2参照)が読み込まれ
る。図3の例の場合には、描画開始点座標(Xstart,Ysta
rt) =(7,0) である。
【0041】ステップ902では、上述の描画開始点座
標(Xstart,Ystart) が、RAM102上に確保される移
動元座標用レジスタにセットされる。ステップ903に
おいては、描画開始点処理が実行される。この処理で
は、移動元座標用レジスタにセットされた描画開始点座
標(Xstart,Ystart)=(7,0) (図11(a) 参照)に対応す
るRAM102のフラグ設定エリアのアドレスに、輪郭
線描画フラグの値1が設定される。また、そのアドレス
の色コード切替指示フラグの値はチェンジされる。フラ
グ設定エリアの全アドレスのフラグの値は図7のステッ
プ701で0にクリアされているため、上記アドレスの
色コード切替指示フラグの値は0から1にチェンジされ
ることになる。更に、CFフラグの値は、0に初期設定
される。加えて、RAM102内に記憶される描画範囲
座標テーブルの値が、図12に示されるように初期設定
される。描画範囲座標テーブルについては、後述する。
【0042】次に、ステップ904においては、ROM
103に記憶されている描画図形データから、最初の移
動方向データp1(図2参照)が読み込まれる。図3の例
の場合は、p1=7である。この移動方向データと移動元座
標用レジスタに記憶されている描画開始点座標(Xstart,
Ystart)=(7,0) とから、移動後の輪郭線ドットの座標
は、図6に示される操作規則より、(7-1,0+1)=(6,1) と
して計算される。なお、図6に示される操作規則は、例
えばROM103に、移動方向をキーとするテーブルと
して記憶されている。
【0043】続いて、図10のステップ905では、各
種フラグ処理が実行される。この処理では、まず、移動
後の輪郭線ドットに対応するRAM102のフラグ設定
エリアのアドレスに、値1の輪郭線描画フラグがセット
される(図11(a) 参照)。次に、現在処理中の移動方
向データp1=7であるため、図6に示される操作規則よ
り、移動後の輪郭線ドットに対応するRAM102のフ
ラグ設定エリアのアドレスの色コード切替指示フラグは
チェンジされる。フラグ設定エリアの全アドレスのフラ
グの値は図7のステップ701で0にクリアされている
ため、上記アドレスの色コード切替指示フラグの値は0
から1にチェンジされることになる(図11(a) 参
照)。更に、現在処理中の移動方向データp1=7であるた
め、図6に示される操作規則より、RAM102内のC
Fフラグの値は0にセットされる。
【0044】次に、ステップ906では、上述のステッ
プ905の処理の結果、CFフラグの値が、その設定前
と設定後とで変化したか否かが判定される。上述のステ
ップ905の処理では、CFフラグの値はその設定前と
設定後共に0である。このため、ステップ906の処理
の後、ステップ907は実行されずに、ステップ908
が実行される。
【0045】ステップ908では、ステップ904で計
算された移動後の輪郭線ドットの座標(6,1) が、新たに
移動元座標用レジスタにセットされる。ステップ909
では、描画範囲座標処理が実行される。後述する図7の
ステップ703の色コードセット処理において、RAM
102内のフラグ設定エリアの全体がラスタスキャンさ
れるよりも、実際に図7のステップ702の描画用フラ
グセット処理が実行された範囲のみがラスタスキャンさ
れるほうが、色コードセット処理を高速化することがで
きる。そこで、描画用フラグセット処理が実行された範
囲のx方向の最小値Xminと最大値Xmax、及びy方向の最
小値Yminと最大値Ymaxが、RAM102に描画範囲座標
テーブルとして記憶され、この内容がステップ909に
おいて更新される。今、描画範囲座標テーブルの内容
は、前述した図9のステップ903によって、図12に
示されるように初期化されている。輪郭線ドットの座標
は(7,0) から(6,1) に変化したため、描画範囲座標テー
ブルにおいて、Xmin=6、Ymax=1と変更される。
【0046】ステップ910では、ROM103に記憶
されている描画図形データから、次の移動方向データp2
(図2参照)が読み込まれる。図3の例の場合は、p2=6
である。この移動方向データと移動元座標用レジスタに
記憶されている座標(6,1) とから、移動後の輪郭線ドッ
トの座標は、図6に示される操作規則より、(6-1,1)=
(5,1) として計算される。
【0047】続いて、図10のステップ905に処理が
戻り、ここで、各種フラグ処理が再び実行される。この
処理では、まず、移動後の輪郭線ドットに対応するRA
M102のフラグ設定エリアのアドレスに、値1の輪郭
線描画フラグがセットされる(図11(a) 参照)。次
に、現在処理中の移動方向データp1=6であるため、図6
に示される操作規則より、移動後の輪郭線ドットに対応
するRAM102のフラグ設定エリアのアドレスの色コ
ード切替指示フラグはチェンジされず初期設定値0のま
まであり、RAM102内のCFフラグの値も変更され
ずに0のままとなる。
【0048】次に、ステップ906では、上述のステッ
プ905の処理の結果、CFフラグの値が、その設定前
と設定後とで変化したか否かが判定される。上述のステ
ップ905の処理では、CFフラグの値は変更されてい
ないため、ステップ906の処理の後、ステップ907
は実行されずに、ステップ908が実行される。
【0049】ステップ908では、ステップ904で計
算された移動後の輪郭線ドットの座標(5,1) が、新たに
移動元座標用レジスタにセットされる。ステップ909
においては、輪郭線ドットの座標は(6,1) から(5,1) に
変化したため、描画範囲座標テーブルにおいて、Xmin=5
と変更される。
【0050】以下同様にして、図5及び図6の操作規則
に従って、RAM102内のフラグ設定エリアに、輪郭
線描画フラグと色コード切替指示フラグが、図11(a)
に示される輪郭線ドットP1に対応するアドレスまで設定
されてゆく。この間、RAM102内のCFフラグの値
は、0にセットされるか操作されないかの何れかである
ため、その値は0を維持する。
【0051】次に、移動後の輪郭線ドットが図11(a)
に示されるP1=(2,8)となる時点における処理において
は、移動元の輪郭線ドットからの移動方向は5であるた
め(図4参照)、移動後の輪郭線ドットに対応するRA
M102のフラグ設定エリアのアドレスには、値1の輪
郭線描画フラグが設定されると共に、色コード切替指示
フラグがチェンジされる。更に、CFフラグの値が0か
ら1に変化するため、図10のステップ906の後にス
テップ907が実行され、ここで、移動元の輪郭線ドッ
ト(3,9) の色コード切替指示フラグの値がチェンジされ
る。輪郭線ドット(3,9) の1つ前の輪郭線ドットは(4,
9) であり、輪郭線ドット(4,9) から(3,9)への移動方向
は6であるため、移動元の輪郭線ドット(3,9) に対応す
るRAM102のフラグ設定エリアのアドレスの色コー
ド切替指示フラグの元の値は0である。従って、移動元
の輪郭線ドット(3,9) の色コード切替指示フラグの値
は、図11(a) に示されるように、0から1にチェンジ
される。
【0052】続いて、図11(a) に示される輪郭線ドッ
トP1=(2,8)を移動元とする処理においては、移動元の輪
郭線ドットからの移動方向は6であるため(図4参
照)、移動後の輪郭線ドットの座標は(1,8) となり、図
11(b) に示されるように、移動後の輪郭線ドットに対
応するRAM102のフラグ設定エリアのアドレスにお
いて、値1の輪郭線描画フラグが設定されると共に、色
コード切替指示フラグはチェンジされず0のままであ
り、CFフラグの値は変化させられずに1のままであ
る。
【0053】更に、移動後の輪郭線ドットが図11(b)
に示されるP2=(0,9)となる時点における処理において
は、移動元の輪郭線ドットからの移動方向は7であるた
め(図4参照)、移動後の輪郭線ドットに対応するRA
M102のフラグ設定エリアのアドレスには、値1の輪
郭線描画フラグが設定されると共に、色コード切替指示
フラグがチェンジされる。更に、CFフラグの値が1か
ら0に変化するため、図10のステップ906の後にス
テップ907が実行され、ここで、移動元の輪郭線ドッ
ト(1,8) の色コード切替指示フラグの値が、図11(b)
に示されるように0から1にチェンジされる。
【0054】以後、図11(c) に示される輪郭線ドット
P3までは、ここまで説明したのと同様にして、各輪郭線
ドットに対応するRAM102のフラグ設定エリアのア
ドレスに、各フラグが順次設定されていく。
【0055】移動後の輪郭線ドットが図11(c) に示さ
れるP3=(4,19) となる時点での処理では、移動元の輪郭
線ドットからの移動方向は3となるため(図4参照)、
移動後の輪郭線ドットに対応するRAM102のフラグ
設定エリアのアドレスには、値1の輪郭線描画フラグが
設定されると共に、色コード切替指示フラグがチェンジ
される。更に、CFフラグの値が0から1に変化するた
め、図10のステップ906の後にステップ907が実
行され、ここで、移動元の輪郭線ドット(3,20)の色コー
ド切替指示フラグの値がチェンジされる。輪郭線ドット
(3,20)の1つ前の輪郭線ドットから輪郭線ドット(3,9)
への移動方向は1であるため、移動元の輪郭線ドット
(3,9) に対応する色コード切替指示フラグの元の値は1
である。従って、この移動元の輪郭線ドット(3,9) の色
コード切替指示フラグの値は、図11(c) に示されるよ
うに、1から0に戻される。
【0056】以後も、上述したのと全く同様にして、R
OM103に記憶されている移動方向データのエンドま
で、図11(d) に示されるように、各移動方向データに
基づいて輪郭線描画フラグと色コード切替指示フラグ
が、RAM102のフラグ設定エリアに設定される。な
お、描画開始点の輪郭線ドットについても、終点からの
移動方向に基づいて再度処理される。上述の例では、終
点から描画開始点への移動方向は6であるため、色コー
ド切替指示フラグのチェンジは行われない。
【0057】以上の処理の結果、図10のステップ91
1の判定がYESとなって、図7のステップ702の描
画用フラグセット処理が終了する。次に、CPU101
が図7のステップ702に示される描画用フラグセット
処理を実行することによりRAM102のフラグ設定エ
リアに輪郭線描画フラグと色コード切替えフラグが設定
された後、RAM102の色コード設定エリアに実際に
色コードを設定して図形を描画するための図7のステッ
プ703の色コードセット処理について説明する。
【0058】図13及び図14は、図7のステップ70
3の色コードセット処理の詳細な動作フローチャートで
ある。前述したように、図9のステップ909の描画範
囲座標処理によって、RAM102の描画範囲座標テー
ブルに、実際に図7のステップ702の描画用フラグセ
ット処理が実行された範囲が記憶されている。以下に説
明する色コードセット処理においては、処理の高速化を
図るべく、描画範囲座標テーブルに記憶されている描画
範囲においてのみ、色コードが設定される。
【0059】そのためまず、図13のステップ1301
で、y方向の最小値Yminがスキャンの開始ラスタrs、
y方向の最大値Ymaxがスキャンの終了ラスタre として
設定され、x方向の最小値Xminが1ラスタ上の色コード
のセットの開始ドットfs 、x方向の最小値Xminがその
終了ドットfe として設定される。
【0060】そして、処理アドレスdp(x,y) (x:ドッ
トアドレス、y:ラスタアドレス)が、フラグ設定エリ
アの表示イメージの左上隅 (fs,rs)に対応するアドレ
スに設定された後(図13のステップ1302)、表示
イメージの右端 (fe,rs)に対応するアドレスに向かっ
てドットアドレスxがインクリメントされながら(図1
4のステップ1310の判定がNO→ステップ131
1)、更に1ラスタ分の処理が終了する毎に(図14の
ステップ1310の判定がYES)、ドットアドレスx
が開始ドットfs に戻されると共に(図14のステップ
1312)、ラスタアドレスyが表示イメージの下方向
にインクリメントされながら(図14のステップ131
3の判定がNO→図14のステップ1314)、ドット
アドレスx及びラスタアドレスyが表示イメージの右下
隅 (fe,re)に対応するアドレスに達するまで(ステッ
プ1313の判定がYES)、RAM102内のフラグ
設定エリアの各処理アドレスdp(x,y) から、輪郭線描画
フラグ及び色コード切替えフラグが順次読み出されてゆ
く(図13のステップ1304)。
【0061】上述の一連の処理において、各ラスタの処
理の開始時毎に、図13のステップ1303において、
RAM102内の色コード記憶レジスタに、初期設定と
して背景(バックグラウンド)を表す色コード(BG色
コード)が設定される。
【0062】次に、図13のステップ1304で、RA
M102内のフラグ設定エリアの各処理アドレスdp(x,
y) から、輪郭線描画フラグ及び色コード切替えフラグ
が読み出される。
【0063】フラグ設定エリアの処理アドレスdp(x,y)
の輪郭線描画フラグの値が0なら、図14のステップ1
305の判定がNOとなり、ステップ1309で、上記
処理アドレスdp(x,y) に対応するRAM102内の色コ
ード設定エリア上のアドレスに、色コード記憶レジスタ
に記憶されている、背景の色コード又は図形塗潰し用の
色コードが、設定されてゆく。
【0064】次に、フラグ設定エリアの処理アドレスdp
(x,y) の輪郭線描画フラグの値が1となると、図14の
ステップ1305の判定がYESとなり、ステップ13
06で、上記処理アドレスdp(x,y) に対応するRAM1
02内の色コード設定エリア上のアドレスに、ROM1
03に記憶されている輪郭線色コード(図2参照)が設
定される。
【0065】更に、フラグ設定エリアの処理アドレスdp
(x,y) において上述のように輪郭線描画フラグの値が1
であると共に色コード切替指示フラグの値も1となって
いる場合は、今まで色コード記憶レジスタに背景の色コ
ードが設定されている場合にはその内容がROM103
に記憶されている塗潰し色コード(図2参照)に交換さ
れ、逆に今まで色コード記憶レジスタに塗潰し色コード
が設定されている場合にはその内容がROM103に記
憶されている背景の色コードに交換される。フラグ設定
エリアの処理アドレスdp(x,y) において輪郭線描画フラ
グの値のみが1で色コード切替指示フラグの値は0であ
る場合、即ち、処理アドレスdp(x,y) がラスタの方向と
平行な方向の輪郭線上のドット又は折り返しを構成する
輪郭線上のドットに対応するアドレスであって輪郭線が
図形の内部と外部を区切らない場合には、ステップ13
08は実行されないため色コード記憶レジスタの内容は
交換されない。これらの処理と共に前述したステップ1
309の処理が実行されることにより、図形の背景又は
図形の内部がそれぞれに対して設定された色コードに対
応する色によって塗り潰されてゆく。
【0066】以上の色コード設定エリアに対する色コー
ドセット処理は、例えば垂直ブランキング期間において
実行される。これに対して、図1の表示部104は、垂
直ブランキング期間以外の走査期間において、RAM1
02上の色コード設定エリアに設定されている色コード
をRGBデータ等に変換しながら、そのRGBデータを
ディスプレイに出力し、図形を描画する。
【0067】描画完成図を図15に示す。 <第2の実施例>次に、本発明の第2の実施例について
説明する。
【0068】第2の実施例の全体の構成は、第1の実施
例の図1に示される構成と同様である。第2の実施例に
おいては、RAM102上には、色コード設定エリアの
みが確保されフラグ設定エリアは不要とされる。そし
て、CPU101は、輪郭線情報として与えられたドッ
トの移動方向データと輪郭線色コードと塗潰し色コード
とから、後述する操作規則に基づいて、上記色コード設
定エリアに対して、まず、輪郭線色コードと塗潰し色コ
ードを直接設定し、その後、上記色コード設定エリアに
対して図形全体の塗潰し処理を実行する。このように、
第2の実施例では、第1の実施例の場合のような、輪郭
線描画フラグと色コード切替指示フラグのフラグ設定エ
リアへの設定は、行われない。
【0069】第2の実施例の動作について、以下に詳細
に説明する。ROM103に記憶される描画図形データ
は、第1の実施例の場合と同様に、図2又は図3に示さ
れるように記憶される。従って、第1の実施例の場合と
同様に第2の実施例の場合も、必要なデータ量は、輪郭
線を直線補間又はベジェ曲線によって描画する従来方式
に比較して、1/2以下でよいことになる。
【0070】次に、第2の実施例における具体的な描画
処理について説明する。まず、図16及び図17は、R
AM102内の色コード設定エリアに設定される輪郭線
色コードと塗潰し色コードの設定規則と、各移動方向デ
ータに対応する輪郭線の各移動方向を示す図である。
【0071】色コード設定エリアで、輪郭線ドットに対
応するドット位置には、輪郭線を描画するためのROM
103に記憶されている輪郭線色コード(図2参照)が
設定される。そして、各移動方向に対応して輪郭線色コ
ードが設定される各輪郭線ドットのx座標及びy座標の
変化は、図16(a) 〜(h) 及び図17に示される通りで
ある。
【0072】ここで、第2の実施例では、図形の輪郭線
が反時計回りに描画されるように、ROM103に移動
方向データ(図2参照)が記憶され、後述する塗潰し処
理におけるラスタスキャンは、描画範囲の左端から右端
に向かって実行される。
【0073】そして、描画範囲の左端からラスタスキャ
ンした場合において奇数番目に現れる輪郭線は、その輪
郭線の左側の図形外部(背景領域)とその輪郭線の右側
の図形内部とを仕切る。そこで、RAM102内の色コ
ード設定エリアにおいて、上記奇数番目の輪郭線に対応
する輪郭線ドットの右横のドットが、描画範囲の左端か
らラスタスキャンした場合においてそのドットから右側
が図形内部であることを示すカラードットとされ、その
カラードットにROM103に記憶されている塗潰し色
コード(図2参照)が設定される。
【0074】この場合、上記奇数番目の輪郭線は、図4
に示される移動方向0、1、2、又は7を指示する移動
方向データにより描画される。従って、図16(a) 、
(b) 、(c) 、若しくは(h) 、又は図17に示されるよう
に、ROM103から移動方向が0、1、2、又は7で
ある移動方向データが読み出された場合には、RAM1
02内の色コード設定エリアにおいて、移動後の輪郭線
ドットに対応するアドレスにROM103に記憶されて
いる輪郭線色コード(図2参照)が設定されると共に、
その移動後の輪郭線ドットの右横のドット(x座標値を
+1して得られるドット)に対応するアドレスに、RO
M103に記憶されている塗潰し色コードが設定され
る。
【0075】但し、垂直上方向に伸びる輪郭線を描画す
る移動方向が4の移動方向データの直後に、同じ輪郭線
上を垂直下方向に戻る移動方向が0の移動方向データが
存在した場合、その輪郭線は背景領域にただ1本の線と
して存在し、図形の輪郭線を形成することはしない。こ
のため、このような輪郭線に対応する輪郭線ドットの右
横のドットに塗潰し色コードが設定されてしまうと、背
景領域が塗潰し色コードの色によって塗り潰されてしま
うことになる。そこで、まず、図17に示されるよう
に、移動方向が4の移動方向データがROM103から
読み出された場合にRAM102内に確保されているス
トックフラグ(SFフラグ)が1にセットされ、4以外
の移動方向の移動方向データが読み出された場合にSF
フラグは0にセットされる。そして、図16(a) に示さ
れるように、移動方向が0の移動方向データがROM1
03から読み出された場合に、RAM102内の色コー
ド設定エリアにおいて、SFフラグの値が1であれば移
動後の輪郭線ドットの右横のドットに対応するアドレス
に塗潰し色コードは設定されず、SFフラグの値が0で
あればそのドットに対応するアドレスに塗潰し色コード
が設定される。なお、図16では、塗潰し色コードが設
定されないドットをストックドットと呼ぶ。移動方向が
0の移動方向データがROM103から読み出された場
合には、次に再び移動方向が0の移動方向データが読み
出された場合のために、SFフラグの値は変更されな
い。
【0076】一方、描画範囲の左端からラスタスキャン
した場合において偶数番目に現れる輪郭線は、その輪郭
線の左側の図形内部とその輪郭線の右側の図形外部(背
景領域)とを仕切る。そこで、RAM102内の色コー
ド設定エリアにおいて、描画範囲の左端からラスタスキ
ャンした場合において上記偶数番目の輪郭線に対応する
輪郭線ドットの右横のドットに対応するアドレスに塗潰
し色コードが存在しないように、そのアドレスに塗潰し
色コードが存在する場合にはそれがクリアされる。これ
は、輪郭線が下向きから上向きに折り返るような場合
に、輪郭線ドットの右横のドットに塗潰し色コードが存
在してしまう場合があり得るための措置である。なお、
そのアドレスに輪郭線色コードが存在する場合にはその
データはクリアされない。
【0077】この場合、上記偶数番目の輪郭線は、図4
に示される移動方向3、4、5、又は6を指示する移動
方向データにより描画される。従って、図16(d) 、
(e) 、(f) 若しくは(g) 、又は図17に示されるよう
に、ROM103から移動方向が3、4、5、又は6で
ある移動方向データが読み出された場合には、RAM1
02内の色コード設定エリアにおいて、移動後の輪郭線
ドットに対応するアドレスにROM103に記憶されて
いる輪郭線色コード(図2参照)が設定されると共に、
移動元の輪郭線ドットの右横のドットに対応するアドレ
スに塗潰し色コードが存在する場合にはそれがクリアさ
れ、移動後の輪郭線ドットの右横のドットはストックド
ットとされてそのドットに対応するアドレスには塗潰し
色コードは設定されない。
【0078】但し、水平左方向に伸びる輪郭線を描画す
る移動方向が6である移動方向データは、描画範囲の左
端からラスタスキャンした場合において奇数番目に現れ
る輪郭線の続きとして読み出される場合があり、このよ
うな場合は、移動元の輪郭線ドットの右横のドットは図
形内部のドットとなるため、RAM102内の色コード
設定エリアにおいてそのドットに対応するアドレスに存
在する塗潰し色コードはクリアされるべきではない。そ
こで、まず、図17に示されるように、描画範囲の左端
からラスタスキャンした場合において奇数番目に現れる
輪郭線を描画する移動方向が0、1、又は7の移動方向
データがROM103から読み出された場合にRAM1
02内に確保されているクリアフラグ(CFフラグ)が
0にセットされ、描画範囲の左端からラスタスキャンし
た場合において偶数番目に現れる輪郭線を描画する移動
方向が3、4、又は5の移動方向データが読み出された
場合にCFフラグは1にセットされる。そして、図16
(g) に示されるように、移動方向が6の移動方向データ
がROM103から読み出された場合に、RAM102
の色コード設定エリアにおいて、CFフラグの値が0で
あれば移動元の輪郭線ドットの右横のドットに対応する
アドレスのデータはそのままとされ、CFフラグの値が
1であれば、そのアドレスに塗潰し色コードが存在する
場合にはそれがクリアされ、そのアドレスに輪郭線色コ
ードが存在する場合にはそのままとされる。なお、水平
方向の移動方向を示す移動方向が2又は6の移動方向デ
ータがROM103から読み出された場合には、図17
に示されるように、CFフラグの値は変更されない。
【0079】以上の操作規則に基づく、第2の実施例に
おける描画処理の詳細について、以下に説明する。図1
8は、図1のCPU101によって実行される、第2の
実施例における描画処理の動作フローチャートである。
【0080】まず、ステップ1801で、(0,0) から(2
55,255) までの表示範囲に対応する記憶容量を有する色
コード設定エリアが、RAM102上に確保される。確
保される色コード設定エリアの各アドレスは、描画図形
の各表示座標(画素)に対応しており、そのアドレスに
は色コードが設定される。そして、上述の色コード設定
エリア内の各色コードの値は、全て0にクリアされる。
【0081】次に、ステップ1802で、色コードセッ
ト処理が実行される。この処理の詳細な動作フローチャ
ートは、図19に示される。ステップ1901では、R
OM103に記憶されている描画図形データから、描画
開始点座標(Xstart,Ystart) (図2参照)が読み込まれ
る。図3の例の場合には、描画開始点座標(Xstart,Ysta
rt) =(7,0) である。
【0082】ステップ1902では、上述の描画開始点
座標(Xstart,Ystart) が、RAM102上に確保される
移動元座標用レジスタにセットされる。ステップ190
3では、描画開始点処理が実行される。この処理では、
移動元座標用レジスタにセットされた描画開始点座標(X
start,Ystart)=(7,0) (図22(a) 参照)に対応するR
AM102の色コード設定エリアのアドレスに、ROM
103に記憶されている輪郭線色コード(図2又は図3
参照)が設定される。また、RAM102内のSFフラ
グ及びCFフラグの値は、0に初期設定される。加え
て、RAM102内に記憶される描画範囲座標テーブル
の値が、図12に示されるように初期設定される。描画
範囲座標テーブルの機能は、第1の実施例の場合と同様
である。
【0083】次に、ステップ1904においては、RO
M103に記憶されている描画図形データから、最初の
移動方向データp1(図2参照)が読み込まれる。図3の
例の場合は、p1=7である。この移動方向データと移動元
座標用レジスタに記憶されている描画開始点座標(Xstar
t,Ystart)=(7,0) とから、移動後の輪郭線ドットの座標
は、図16及び図17に示される操作規則より、(7-1,0
+1)=(6,1) として計算される。なお、図16と図17に
示される操作規則は、例えばROM103に、移動方向
をキーとするテーブルとして記憶されている。
【0084】続いて、図20のステップ1905では、
色コード処理が実行される。この処理では、図21に示
されるように、輪郭線色コード処理(ステップ210
1)と塗潰し色コード処理(ステップ2102)が実行
される。ステップ2101の輪郭線色コード処理におい
ては、移動後の輪郭線ドットに対応するRAM102の
色コード設定エリアのアドレスに、ROM103に記憶
されている輪郭線色コード(図2参照)がセットされる
(図22(a) 参照)。
【0085】また、ステップ2102の塗潰し色コード
処理においては、前述した図16及び図17の操作規則
に基づいて、移動後の輪郭線ドットの右横のドットに対
応する色コード設定エリアのアドレスへの塗潰し色コー
ドのセット、又は移動元の輪郭線ドットの右横のドット
に対応する色コード設定エリアのアドレスに存在する塗
潰し色コードのクリアが実行される。
【0086】今、現在の移動元座標用レジスタに記憶さ
れている移動元の輪郭線ドットの座標は(7,0) で、現在
処理中の移動方向データp1=7であるため、図16と図1
7の操作規則より、移動後の輪郭線ドットの座標(6,1)
に対応する色コード設定エリアのアドレスに輪郭線色コ
ードがセットされ、そのドットの右横のドット(7,1)に
塗潰し色コードが設定される。
【0087】ステップ1906では、ステップ1904
で計算された移動後の輪郭線ドットの座標(6,1) が、新
たに移動元座標用レジスタにセットされる。ステップ1
907では、描画範囲座標処理が実行される。後述する
図18のステップ1803の塗潰し処理において、第1
の実施例の場合と同様に、RAM102内の色コード設
定エリアの全体がラスタスキャンされるよりも、実際に
図18のステップD1802の色コードセット処理が実
行された範囲のみがラスタスキャンされるほうが、塗潰
し処理を高速化することができる。そこで、色コードセ
ット処理が実行された範囲のx方向の最小値Xminと最大
値Xmax、及びy方向の最小値Yminと最大値Ymaxが、RA
M102に描画範囲座標テーブルとして記憶され、この
内容がステップ1907において更新される。今、描画
範囲座標テーブルの内容は、前述した図18のステップ
1903により、図12に示されるように初期化されて
いる。輪郭線ドットの座標は(7,0) から(6,1) に変化し
たため、描画範囲座標テーブルにおいて、Xmin=6、Ymax
=1と変更される。
【0088】ステップ1908では、ROM103に記
憶されている描画図形データから、次の移動方向データ
p2(図2参照)が読み込まれる。図3の例の場合は、p2
=6である。この移動方向データと移動元座標用レジスタ
に記憶されている座標(6,1)とから、移動後の輪郭線ド
ットの座標は、図16と図17に示される操作規則よ
り、(6-1,1)=(5,1) として計算される。
【0089】続いて、図20のステップ1905に処理
が戻り、ここで、図21に示される色コード処理が再び
実行される。現在の移動元座標用レジスタに記憶されて
いる移動元の輪郭線ドットの座標は(6,1) で、現在処理
中の移動方向データp1=6であるため、図16と図17の
操作規則より、移動後の輪郭線ドットの座標(5,1) に対
応する色コード設定エリアのアドレスに輪郭線色コード
がセットされ、CFフラグの値は0であるから、そのド
ットの右横のドット(6,1) のデータはそのままとされ
る。
【0090】ステップ1906では、ステップ1904
で計算された移動後の輪郭線ドットの座標(5,1) が、新
たに移動元座標用レジスタにセットされる。ステップ1
907においては、輪郭線ドットの座標は(6,1) から
(5,1) に変化したため、描画範囲座標テーブルにおい
て、Xmin=5と変更される。
【0091】以下同様にして、図16及び図17の操作
規則に従って、RAM102内の色コード設定エリア
に、輪郭線色コードと塗潰し色コードが、図22(a) に
示される輪郭線ドットP1に対応するアドレスまで設定さ
れてゆく。この間、RAM102内のSFフラグ及びC
Fフラグの値は、0にセットされるか操作されないかの
何れかであるため、その値は0を維持する。
【0092】次に、移動後の輪郭線ドットが図22(a)
に示されるP1=(2,8)となる時点における処理において
は、そのドットに対応する色コード設定エリアのアドレ
スに輪郭線色コードが設定されると共に、図16及び図
17の操作規則に従って、移動元の輪郭線ドットからの
移動方向は5であるが、移動元の輪郭線ドットの右横の
ドット(4,9) に対応するアドレスには塗潰し色コードは
存在しないためそのアドレスのデータはクリアされず、
更に、CFフラグの値は1にセットされる。
【0093】続いて、図22(a) に示される輪郭線ドッ
トP1=(2,8)を移動元とする処理においては、図16及び
図17の操作規則に従って、移動元の輪郭線ドットから
の移動方向は6であるため、移動後の輪郭線ドットの座
標は(1,8) となり、そのドットに対応する色コード設定
エリアのアドレスに輪郭線色コードが設定される。ま
た、CFフラグの値は1であるが、移動元の輪郭線ドッ
トの右横のドット(3,8)に対応するアドレスには塗潰し
色コードは存在しないため、そのアドレスのデータはク
リアされない。
【0094】更に、移動後の輪郭線ドットが図22(a)
に示されるP2=(0,9)となる時点における処理において
は、そのドットに対応する色コード設定エリアのアドレ
スに輪郭線色コードが設定されると共に、図16及び図
17の操作規則に従って、移動元の輪郭線ドットからの
移動方向は7であるため、CFフラグの値は0にセット
される。
【0095】以後、図22(a) に示される輪郭線ドット
P3までは、ここまで説明したのと同様にして、図16及
び図17の操作規則に従って、RAM102の色コード
設定エリアに、輪郭線色コード又は塗潰し色コードが順
次設定されていく。
【0096】移動後の輪郭線ドットが図22(c) に示さ
れるP3=(4,19) となる時点での処理では、そのドットに
対応する色コード設定エリアのアドレスに輪郭線色コー
ドが設定されると共に、図16及び図17の操作規則に
従って、移動元の輪郭線ドット(3,20)からの移動方向は
3であるため、移動元の輪郭線ドットの右横のドット
(4,20)に対応する色コード設定エリアのアドレスに設定
されている塗潰し色コードがクリアされる。また、CF
フラグの値は1にセットされる。
【0097】以後も、上述したのと全く同様にして、R
OM103に記憶されている移動方向データのエンドま
で、図22(b) に示されるように、図16及び図17の
操作規則と各移動方向データに基づいて、輪郭線色コー
ドのセットと、塗潰し色コードのセット又はクリアが、
RAM102の色コード設定エリアに対して実行され
る。
【0098】以上の処理の結果、図20のステップ19
09の判定がYESとなって、図18のステップ180
2の色コードセット処理が終了する。次に、上述のよう
にして描画された色コードを元に、描画範囲全体の描画
を行うための図18のステップ1803の塗潰し処理に
ついて説明する。
【0099】図23及び図24は、図18のステップ1
803の塗潰し処理の詳細な動作フローチャートであ
る。前述したように、図20のステップ1907の描画
範囲座標処理によって、RAM102の描画範囲座標テ
ーブルに、実際に図18のステップ1802の色コード
セット処理が実行された範囲が記憶されている。以下に
説明する塗潰し処理においては、処理の高速化を図るべ
く、描画範囲座標テーブルに記憶されている描画範囲に
おいてのみ、塗潰し処理が実行される。
【0100】そのためまず、図23のステップ2301
で、y方向の最小値Yminがスキャンの開始ラスタrs、
y方向の最大値Ymaxがスキャンの終了ラスタre として
設定され、x方向の最小値Xminが1ラスタ上の塗潰しの
開始ドットfs 、x方向の最小値Xminがその終了ドット
fe として設定される。
【0101】そして、処理アドレスdp(x,y) (x:ドッ
トアドレス、y:ラスタアドレス)が、色コード設定エ
リアの表示イメージの左上隅 (fs,rs)に対応するアド
レスに設定された後(図23のステップ2302)、表
示イメージの右端 (fe,rs)に対応するアドレスに向か
ってドットアドレスxがインクリメントされながら(図
24のステップ2310の判定がNO→ステップ231
1)、更に1ラスタ分の処理が終了する毎に(図24の
ステップ2310の判定がYES)、ドットアドレスx
が開始ドットfs に戻されると共に(図24のステップ
2312)、ラスタアドレスyが表示イメージの下方向
にインクリメントされながら(図24のステップ231
3の判定がNO→図24のステップ2314)、ドット
アドレスx及びラスタアドレスyが表示イメージの右下
隅 (fe,re)に対応するアドレスに達するまで(ステッ
プ2313の判定がYES)、RAM102内の色コー
ド設定エリアの各処理アドレスdp(x,y) が順次アクセス
される(図23のステップ2304)。
【0102】上述の一連の処理において、各ラスタの処
理の開始時毎に、図23のステップ2303において、
RAM102内の色コード記憶レジスタに、初期設定と
して背景(バックグラウンド)を表す色コード(BG色
コード)が設定される。
【0103】次に、図23のステップ2304で、RA
M102内の色コード設定エリアの各処理アドレスdp
(x,y) がアクセスされる。続いて、各ラスタ毎に、輪郭
線色コードが設定されているアドレスまでは、図24の
ステップ2305及びステップ2306の判定が共にN
Oとなり、ステップ2307で、各処理アドレスdp(x,
y) に、色コード記憶レジスタに記憶されている初期設
定値である背景の色コードが順次設定されてゆく。この
結果、このアドレスに対応する表示範囲が、背景の色で
塗り潰されることになる。
【0104】次に、処理アドレスdp(x,y) に輪郭線色コ
ードが設定されている場合には、そのアドレスのデータ
がそのまま保存されることにより、そのアドレスに対応
する表示位置に輪郭線が表示されることになる。そし
て、ステップ2305の判定がYESとなることによ
り、ステップ2308で、色コード記憶レジスタに背景
の色コードがセットされる。
【0105】続いて、処理アドレスdp(x,y) が輪郭線の
右横の図形内部のドット位置に対応するアドレスとなっ
た場合には、そのアドレスには塗潰し色コードが存在す
るため、ステップ2306の判定がYESとなって、ス
テップ2309で、色コード記憶レジスタに塗潰し色コ
ードがセットされる。従って、輪郭線の右側の輪郭線色
コード及び塗潰し色コードが共に存在しない図形内部の
ドット位置に対応する処理アドレスdp(x,y) には、ステ
ップ2305及びステップ2306の判定が共にNOと
なることにより、ステップ2307で、色コード記憶レ
ジスタにセットされている塗潰し色コードが順次設定さ
れてゆく。この結果、これらのアドレスに対応する表示
範囲が、図形内部の塗潰し色コードの色で塗り潰される
ことになる。
【0106】次に、処理アドレスdp(x,y) に再び輪郭線
色コードが設定されている場合は、そのアドレスのデー
タがそのまま保存されることにより、そのアドレスに対
応する表示位置に再び輪郭線が表示されることになる。
そして、ステップ2305の判定がYESとなることに
より、ステップ2308で、色コード記憶レジスタに背
景の色コードがセットされる。
【0107】続いて、処理アドレスdp(x,y) が輪郭線の
右横の図形外部のドット位置に対応するアドレスとなっ
た場合は、そのアドレスには塗潰し色コードが存在しな
いため、ステップ2306の判定がNOとなることによ
り、ステップ2307で、色コード記憶レジスタにセッ
トされている背景の色コードが順次設定されてゆく。こ
の結果、これらのアドレスに対応する表示範囲が、図形
外部の背景の色コードの色で塗り潰されることになる。
【0108】以上の色コード設定エリアに対する塗潰し
処理は、例えば垂直ブランキング期間において実行され
る。これに対して、図1の表示部104は、垂直ブラン
キング期間以外の走査期間において、RAM102上の
色コード設定エリアに設定されている色コードをRGB
データ等に変換しながら、そのRGBデータをディスプ
レイに出力し、図形を描画する。
【0109】描画完成図は、第1の実施例の場合と同様
に、図15に示される。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、輪郭線移動方向指定手
段により指定される輪郭線の移動方向に基づいて現在の
移動元の輪郭線の表示位置から移動後の輪郭線の表示位
置が決定されることにより、従来技術に比較して、複雑
な自由曲線を持つ形状の図形の輪郭線を指定するための
情報量を少なくすることが可能となり、この結果、高速
な描画処理と、装置全体のコストの削減が可能となる。
【0111】特に、本発明の第1の態様によれば、輪郭
線方向情報記憶手段内の輪郭線方向情報が輪郭線方向情
報更新手段によって更新されながら、輪郭線移動方向指
定手段により指定される輪郭線の移動方向と輪郭線方向
情報記憶手段に記憶された輪郭線方向情報とに基づい
て、色コード切替え情報記憶手段に色コード切替え情報
が設定されることにより、図形の塗潰し処理を効率的に
実行することが可能となる。
【0112】更に、本発明の第2の態様によれば、輪郭
線色コード設定手段によって色コード記憶手段に輪郭線
の色コードが直接設定されると共に、塗潰し色コード設
定手段によって、輪郭線の右横の図形内部の表示位置に
対応する色コード記憶手段の記憶位置に図形内部の塗潰
し色コードが直接設定され、その後、色コード塗潰し設
定手段によって色コード記憶手段内の残りの記憶位置に
色コードが塗潰し設定されることにより、色コード切替
え情報記憶手段を必要とせずに、図形の塗潰し処理を効
率的に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成図である。
【図2】本発明の実施例においてROM103に記憶さ
れる描画図形データのデータフォーマットを示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例においてROM103に記憶さ
れる描画図形データの具体例を示す図である。
【図4】移動方向の説明図である。
【図5】第1の実施例における輪郭線描画フラグと色コ
ード切替指示フラグの操作規則を示す図である。
【図6】移動方向と、色コード切替指示フラグと、CF
フラグの操作規則を示す図である。
【図7】第1の実施例における描画処理の動作フローチ
ャートである。
【図8】第1の実施例におけるRAM102内のフラグ
設定エリアのデータフォーマットを示す図である。
【図9】第1の実施例における描画用フラグセット処理
の動作フローチャート(その1)である。
【図10】第1の実施例における描画用フラグセット処
理の動作フローチャート(その2)である。
【図11】第1の実施例の動作経過を示す図である。
【図12】描画範囲座標テーブルの初期値を示す図であ
る。
【図13】第1の実施例における色コードセット処理の
動作フローチャート(その1)である。
【図14】第1の実施例における色コードセット処理の
動作フローチャート(その2)である。
【図15】描画完成図である。
【図16】第2の実施例におけるドットの操作規則を示
す図である。
【図17】色コード処理の操作規則を示す図である。
【図18】第2の実施例における描画処理の動作フロー
チャートである。
【図19】第2の実施例における色コードセット処理の
動作フローチャート(その1)である。
【図20】第2の実施例における色コードセット処理の
動作フローチャート(その2)である。
【図21】第2の実施例における色コード処理の動作フ
ローチャートである。
【図22】第2の実施例の動作経過を示す図である。
【図23】第2の実施例における塗潰し処理の動作フロ
ーチャート(その1)である。
【図24】第2の実施例における塗潰し処理の動作フロ
ーチャート(その2)である。
【図25】従来技術におけるデータ量の説明図である。
【図26】従来技術における図形データのデータ形式を
示す図である。
【符号の説明】 101 CPU 102 RAM 103 ROM 104 表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走査方向に沿って、表示手段上の
    各表示位置に対応する色コード切替え情報記憶手段内の
    各記憶位置から色コード切替え情報を読み出し、該色コ
    ード切替え情報に従って前記表示手段上の各表示位置に
    所定の複数の色コードを切り替えながら設定することに
    より、図形を描画する図形描画装置において、 図形の輪郭線の移動方向を順次指定する輪郭線移動方向
    指定手段と、 輪郭線の方向を示す輪郭線方向情報を記憶する輪郭線方
    向情報記憶手段と、 前記輪郭線移動方向指定手段により指定される輪郭線の
    移動方向に基づいて現在の移動元の輪郭線の表示位置か
    ら移動後の輪郭線の表示位置を決定し、前記輪郭線の移
    動方向と前記輪郭線方向情報記憶手段に記憶された輪郭
    線方向情報とに基づいて、前記移動後の輪郭線の表示位
    置と前記移動元の輪郭線の表示位置のそれぞれに対応す
    る前記色コード切替え情報記憶手段内の記憶位置に前記
    色コード切替え情報を設定する色コード切替え情報設定
    手段と、 前記輪郭線移動方向指定手段により指定される輪郭線の
    移動方向が前記走査方向と平行でない場合に、該輪郭線
    の移動方向に基づいて、前記色コード切替え情報設定手
    段による処理の後に、前記輪郭線方向情報記憶手段が記
    憶する輪郭線方向情報を更新する輪郭線方向情報更新手
    段と、 を有することを特徴とする図形描画装置。
  2. 【請求項2】 所定の走査方向に沿って、表示手段上の
    各表示位置に対応する色コード記憶手段内の各記憶位置
    に所定の複数の色コードを切り替えながら設定し、該色
    コード記憶手段内の各記憶位置に設定された色コードに
    基づいて前記表示手段上の各表示位置に図形を描画する
    図形描画装置において、 図形の輪郭線の移動方向を順次指定する輪郭線移動方向
    指定手段と、 前記輪郭線移動方向指定手段により指定される輪郭線の
    移動方向に基づいて現在の移動元の輪郭線の表示位置か
    ら移動後の輪郭線の表示位置を決定し、該移動後の輪郭
    線の表示位置に対応する前記色コード記憶手段内の記憶
    位置に輪郭線の色コードを設定する輪郭線色コード設定
    手段と、 前記輪郭線移動方向指定手段により指定される輪郭線の
    移動方向に基づいて、前記移動後の輪郭線の表示位置に
    対応する前記色コード記憶手段内の記憶位置に図形内部
    の塗潰し色コードを設定すると共に、前記移動元の輪郭
    線の表示位置に対応する前記色コード記憶手段内の記憶
    位置に設定されている前記図形内部の塗潰し色コードを
    クリアする塗潰し色コード設定手段と、 前記輪郭線色コード設定手段及び前記塗潰し色コード設
    定手段によって前記色コード記憶手段に設定された前記
    輪郭線の色コード及び前記図形内部の塗潰し色コードに
    基づいて、前記色コード記憶手段内の各記憶位置に所定
    の複数の色コードを切り替えながら設定する色コード塗
    潰し設定手段と、 を有することを特徴とする図形描画装置。
JP11046395A 1995-05-09 1995-05-09 図形描画装置 Pending JPH08305865A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6295073B1 (en) 1998-06-08 2001-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Figure filling apparatus
WO2010095178A1 (ja) * 2009-02-23 2010-08-26 富士通株式会社 多色ベクトル画像処理装置および方法

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